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特許7443459大面積表示装置及び大面積表示装置駆動システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-26
(45)【発行日】2024-03-05
(54)【発明の名称】大面積表示装置及び大面積表示装置駆動システム
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/40 20060101AFI20240227BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240227BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20240227BHJP
   H04N 5/645 20060101ALI20240227BHJP
   H10K 59/18 20230101ALI20240227BHJP
   H10K 59/128 20230101ALI20240227BHJP
   H10K 59/90 20230101ALI20240227BHJP
【FI】
G09F9/40 301
G09F9/30 365
G09F9/00 350Z
H04N5/645
H10K59/18
H10K59/128
H10K59/90
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022171888
(22)【出願日】2022-10-27
(65)【公開番号】P2023072663
(43)【公開日】2023-05-24
【審査請求日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0155657
(32)【優先日】2021-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】朴 鍾 振
(72)【発明者】
【氏名】羅 ▲ピョン▼ 現
(72)【発明者】
【氏名】柳 政 ▲ウォン▼
(72)【発明者】
【氏名】李 漢 潔
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/038619(WO,A1)
【文献】特開2013-156452(JP,A)
【文献】国際公開第2014/192396(WO,A1)
【文献】特開2012-027405(JP,A)
【文献】特開2018-180017(JP,A)
【文献】特開2016-167049(JP,A)
【文献】特開2016-167045(JP,A)
【文献】特開2012-109664(JP,A)
【文献】特開2011-008255(JP,A)
【文献】特開2016-095502(JP,A)
【文献】特開2005-017738(JP,A)
【文献】特開2020-030318(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0079941(KR,A)
【文献】特開2001-100662(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0205305(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0080962(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133-1/1334
1/1339-1/1341
1/1347
G09F9/00-9/46
G09G3/12-3/14
3/30-3/3291
5/00-5/42
H04M1/00
1/24-1/82
99/00
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のピクセルを含む第1の個別表示装置と、
複数のピクセルを含み、前記第1の個別表示装置と重畳領域で重なって位置する第2の個別表示装置を含み、
前記第1の個別表示装置は、前記複数のピクセルのうち前記重畳領域に位置するピクセルが映像を表示せず、
前記第2の個別表示装置は、前記複数のピクセルのうち前記重畳領域に位置するピクセルを駆動して映像を表示し、
前記第1の個別表示装置及び前記第2の個別表示装置は、2つ以上のピクセルからなる駆動単位で1つのピクセルを駆動して映像を表示し、
1つの駆動単位で、前記2つ以上のピクセルのうちいずれか1つのピクセルが発光している間、前記2つ以上のピクセルのうちいずれか一つのピクセルを除いた残りのピクセルは、発光せず、
前記第2の個別表示装置は、少なくとも一部が、前記第1の個別表示装置と重なって位置する第1の幅のベゼルを含み、
隣接する駆動単位で映像を表示する2つのピクセル間の距離は、前記第1の幅NA1より大きいか、同等であり、
前記ベゼルは、前記駆動単位で映像を表示しないピクセルと重なって位置する大面積表示装置。
【請求項2】
前記大面積表示装置は、前記第1の個別表示装置及び前記第2の個別表示装置を含む複数の個別表示装置を含み、
2個の個別表示装置が重なる2重の重畳領域と、4個の個別表示装置が重なる4重の重畳領域とが存在する、請求項1に記載の大面積表示装置。
【請求項3】
前記複数の個別表示装置は、分離可能である、請求項1に記載の大面積表示装置。
【請求項4】
前記大面積表示装置は、前記第1の個別表示装置及び前記第2の個別表示装置を含む複数の個別表示装置を含み、
前記駆動単位は、左上のピクセル、右上のピクセル、左下のピクセル及び右下のピクセルを含み、
前記複数の個別表示装置は、左上端に位置する左上の個別表示装置、右上端に位置する右上の個別表示装置、左下端に位置する左下の個別表示装置及び右下端に位置する右下の個別表示装置を含み、
前記左上の個別表示装置、前記右上の個別表示装置、前記左下の個別表示装置及び前記右下の個別表示装置は、互いに重なっている、請求項に記載の大面積表示装置。
【請求項5】
前記重なる個別表示装置のうち、左上の個別表示装置が最下部に位置している間に、前記駆動単位で左上のピクセルが発光する、請求項に記載の大面積表示装置。
【請求項6】
前記重なる個別表示装置のうち、右上の個別表示装置が最下部に位置している間に、前記駆動単位で右上のピクセルが発光する、請求項に記載の大面積表示装置。
【請求項7】
前記重なる個別表示装置のうち、左下の個別表示装置が最下部に位置している間に、前記駆動単位で左下のピクセルが発光する、請求項に記載の大面積表示装置。
【請求項8】
前記重なる個別表示装置のうち、右下の個別表示装置が最下部に位置している間に、前記駆動単位で右下のピクセルが発光する、請求項に記載の大面積表示装置。
【請求項9】
前記重畳領域に位置する前記ベゼルは、傾斜面を含む、請求項に記載の大面積表示装置。
【請求項10】
前記第1の個別表示装置及び前記第2の個別表示装置は、背面に位置するガイドレールを含む、請求項に記載の大面積表示装置。
【請求項11】
前記大面積表示装置は、前記第1の個別表示装置及び前記第2の個別表示装置を含む複数の個別表示装置を含み、
前記複数の個別表示装置は、2以上の行と2以上の列とを含むマトリックス方式で配置されている、請求項1に記載の大面積表示装置。
【請求項12】
1つの行の両端及び1つの列の両端に位置する個別表示装置は、外部から視認される表示領域の面積が互いに異なる、請求項11に記載の大面積表示装置。
【請求項13】
分離可能な複数の個別表示装置が互いに重なって配置される請求項1に記載の大面積表示装置と、
前記複数の個別表示装置のそれぞれの位置を固定するように構成される個別表示装置位置調整部材と、
前記個別表示装置位置調整部材が据え置かれる水平フレームを含む大面積表示装置駆動システム。
【請求項14】
前記複数の個別表示装置はそれぞれ、背面に位置するガイドレールを含み、
前記個別表示装置位置調整部材は、前記ガイドレールに結着される、請求項13に記載の大面積表示装置駆動システム。
【請求項15】
前記個別表示装置位置調整部材は、前記水平フレームに据え置かれた状態で横方向に移動可能である、請求項13に記載の大面積表示装置駆動システム。
【請求項16】
前記複数の個別表示装置は、重畳領域で互いに重なって配置される第1の個別表示装置及び第2の個別表示装置を含み、
前記第1の個別表示装置は、前記2つ以上のピクセルのうち前記重畳領域に位置するピクセルが映像を表示せず、
前記第2の個別表示装置は、前記2つ以上のピクセルのうち前記重畳領域に位置するピクセルを駆動して映像を表示する、請求項13に記載の大面積表示装置駆動システム。
【請求項17】
前記複数の個別表示装置が重畳される順序に応じて、前記駆動単位で発光するピクセルが異なる、請求項16に記載の大面積表示装置駆動システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、大面積表示装置及び大面積表示装置駆動システムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報化社会が発展するにつれて、画像を表示するための表示装置への要求が様々な形態で増加しており、近年、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマ表示装置(Plasma Display Device)、有機発光表示装置(OLED:Organic Light Emitting Display Device)のような様々な表示装置が活用されている。
【0003】
一方、商業目的等により、大型表示装置が必要な実情がある。しかしながら、現在の技術によれば、表示装置を構成する表示パネルの大きさに限界があるため、大型表示装置を構成するために、表示パネル又は個別表示装置を多数連結して、一つの映像を表現する大面積表示装置が用いられている。このような大面積表示装置は、ビデオウォール(Video Wall)などで表現されることもある。
【0004】
一方、このような大面積表示装置を構成する各表示パネル又は個別表示装置は、イメージが表示される中央の表示領域(Active Area)と、表示領域AAの周囲に配置されるものの、映像が表示されない非表示領域(Non-active Area)を含む。
【0005】
このような非表示領域は、表示パネルの縁を囲みながら、一定の幅を有するように形成される一種のフレーム形状を有する。このような非表示領域は、ベゼル(Bezel)領域として表すこともできる。
【0006】
非表示領域又はベゼル領域には、表示パネルを駆動するための駆動回路が位置する。例えば、ベゼル領域には、表示パネルを駆動するためのゲート駆動回路、データ駆動回路、及び/又は各種信号ラインが位置する。
【0007】
最近、表示装置において、このようなベゼル領域を最小化して、ナローベゼルを実現するための研究が進められているが、ベゼル領域の幅を一定のサイズ以下に実装するには、限界がある。
【0008】
既存の大面積表示装置の場合、複数の個別表示装置が連結されて形成されるため、個別表示装置の連結部位では、個別表示装置のベゼル領域が2重で配置され、したがって、個別表示装置の連結部位における非表示領域が、より目立ち易い。これにより、1つのイメージを大面積表示装置に表示する場合、連結部分でイメージが途切れて見えるという問題が発生する。
【0009】
即ち、理想的にゼロベゼル(Zero Bezel)を実現する場合を除いて、複数の個別表示装置を連結して実現する大面積表示装置の場合、個別表示装置の連結部位であるシーム(seam)領域におけるイメージの不連続現象が現れる問題があり、これに対する解決策が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本開示の実施形態は、個別表示装置が重なって配置される領域において、イメージが連続して表示されると認識される大面積表示装置及び大面積表示装置駆動システムを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の実施形態は、複数のピクセルを含む第1の個別表示装置、及び複数のピクセルを含み、前記第1の個別表示装置と重畳領域で重畳して位置する第2の個別表示装置を含み、前記第1の個別表示装置は、前記複数のピクセルのうち前記重畳領域に位置するピクセルが映像を表示せず、前記第2の個別表示装置は、前記複数のピクセルのうち前記重畳領域に位置するピクセルを駆動して映像を表示する大面積表示装置を提供することができる。
【0012】
本開示の実施形態は、分離可能な複数の個別表示装置が互いに重なって配置される大面積表示装置、前記複数の個別表示装置のそれぞれの位置を調整及び固定するように構成された個別表示装置位置調整部材、及び前記個別表示装置位置調整部材が据置される水平フレームを含む大面積表示装置駆動システムを提供することができる。
【発明の効果】
【0013】
本開示の実施形態によれば、個別表示装置が重なって配置される領域において、イメージが連続して表示されると認識される大面積表示装置及び大面積表示装置駆動システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】大面積表示装置の一例を示す図である。
図2】本開示の実施形態による大面積表示装置を簡略に表現した図である。
図3】本開示の実施形態による駆動単位を例示的に示す図である。
図4】本開示の実施形態による大面積表示装置において、個別表示装置が重なって配置される様子を例示的に示す図である。
図5】本開示の実施形態による大面積表示装置において、シーム(seam)部分が視認されない原理を示す図である。
図6】本開示の実施形態による大面積表示装置において、シーム(seam)部分が視認されない原理を説明するための別の図である。
図7】個別表示装置が4重に重畳される順序によって、駆動単位で発光するピクセルを異なるように駆動する点を示す図である。
図8】個別表示装置が4重に重畳される順序によって、駆動単位で発光するピクセルを異なるように駆動する点を示す図である。
図9】個別表示装置が4重に重畳される順序によって、駆動単位で発光するピクセルを異なるように駆動する点を示す図である。
図10】個別表示装置が4重畳される順序によって、駆動単位で発光するピクセルを異なるように駆動する点を示す図である。
図11】統合コントローラの制御によって、駆動単位で発光するピクセルが変わることを簡単に示す図である。
図12図4の個別表示装置をX-X´で切り取った断面図である。
図13】本開示の実施形態による個別表示装置に、ガイドレールが取り付けられた様子を例示的に示す図である。
図14】本開示の実施形態による個別表示装置位置調整部材を説明するための図である。
図15】ガイドレールと、縦軸調整部材とが結合される様子を例示的に示す図である。
図16】ガイドレールと縦軸微細調整部材が摺動レールで構成された一例を示す図である。
図17】個別表示装置を据え置くために構成される水平フレームを説明するための図である。
図18】本開示の実施形態による大面積表示装置駆動システム1800の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本開示の一部の実施形態を、例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付け加える場合において、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されていても、可能な限り同一の符号を付することがある。なお、本開示を説明するに当たって、関連する公知の構成又は機能の具体的な説明が、本開示の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上で言及した「含む」、「有する」、「構成される」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加されてもよい。構成要素を単数として表現した場合に、特に明示的な記載事項のない限り、複数を含む場合を含むことができる。
【0016】
また、本開示の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を、他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該構成要素の本質、順番、順序又は数などが限定されない。
【0017】
構成要素の位置関係についての説明において、2以上の構成要素が、「連結」、「結合」又は「接続」されると記載されている場合、2以上の構成要素が、直接「連結」、「結合」又は「接続」され得るが、2以上の構成要素と他の構成要素とが、さらに「介在」され、「連結」、「結合」又は「接続」されることも可能であることを理解されたい。ここで、他の構成要素は、互いに「連結」、「結合」又は「接続」される2以上の構成要素のうち1以上に含まれてもよい。
【0018】
構成要素や、動作方法や作製方法などに関する時間的流れの関係の説明において、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで、時間的先後関係又はフローの前後関係が説明される場合、「直ちに」又は「直接」が使用されていない限り、連続的でない場合も含み得る。
【0019】
一方、構成要素に関する数値又はその対応情報(例えば、レベルなど)が言及されている場合、別途の明示的な記載がなくても、数値又はその対応情報は、各種要因(例えば、工程上の要因、内部又は外部の衝撃、ノイズなど)によって発生できる誤差の範囲を含むと解釈され得る。
【0020】
以下、添付の図面を参照して、本開示の様々な実施形態を詳細に説明する。
【0021】
図1は、大面積表示装置100の一例を示す図である。
【0022】
図1を参照すると、大面積表示装置100は、n(nは、2以上の整数)個の個別表示装置110を含む。個別表示装置110は、図1に示すように、同一平面上に並んで配置されてもよく、図1に示されているものとは異なり、2以上の個別表示装置の少なくとも一部が、互いに重なって配置されてもよい。
【0023】
図1を参照して説明すると、大面積表示装置100は、複数の個別表示装置110を含むことができる。大面積表示装置100は、1行内に2個以上の個別表示装置110が配置される1×N(Nは、2以上の整数)構造を有することができる。大面積表示装置100は、1列内に2個以上の個別表示装置110が配置されるN×1構造を有することができる。大面積表示装置100は、複数の個別表示装置110が、2以上の行と2以上の列とを有するマトリックスの形態で配置されるN×M(Mは、2以上の整数)構造を有することができる。例えば、大面積表示装置100は、左上(left-up sided)の個別表示装置110a、右上(right-up sided)の個別表示装置110b、左下(left-down sided)の個別表示装置110c及び右下(right-down sided)の個別表示装置110dを含むことができる。
【0024】
個別表示装置110は、同一平面上に並んで配置されてもよいが、左下の個別表示装置110cが、左上の個別表示装置110aの少なくとも一部と重なって配置されても、右上の個別表示装置110bが、左上の個別表示装置110aの少なくとも一部と重なって配置されてもよい。
【0025】
図面では、大面積表示装置100が4個の個別表示装置110を含む場合を例として示したが、これに限定されない。なお、図面では、大面積表示装置100を構成する個別表示装置110が、略同一の面積及び形状を有する場合を例にして示したが、これに限定されない。
【0026】
大面積表示装置100は、個別表示装置110を介して、1つの映像をユーザに提供することができる。ユーザは、大面積表示装置100から提供された1つの映像情報を、個別表示装置110が組み合わせられた面積に対応する大画面を介して認知することができる。必要に応じて、大面積表示装置100は、個別表示装置110を介して、複数の異なる画像を提供することもできる。
【0027】
個別表示装置110はそれぞれ、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)を含む。
【0028】
一方、図1を参照すると、大面積表示装置100は、個別表示装置110が連結される領域において、各個別表示装置110のベゼル領域が隣接して配置され、非表示領域NAが、比較的より目立つようになる。
【0029】
大面積表示装置100において、個別表示装置110が互いに連結される領域を継ぎ目(Seam)領域、又はシーム領域という。このシーム領域では、イメージ不連続現象が発生する可能性がある。
【0030】
図2は、本開示の実施形態による大面積表示装置100を簡略に表現した図である。
【0031】
個別表示装置110はそれぞれ、第1の基板SUB1及び駆動回路(不図示)を含む。第1の基板SUB1上には、表示領域AAと、表示領域AAの周辺の非表示領域NAとが定義される。非表示領域NAは、ベゼル領域とも呼ばれる。第1の基板SUB1は、PI(Polyimide)、PET(Polyethylene terephthalate)、PEN(Polyethylene naphthalate)、PC(polycarbonate)などのプラスチック材料で形成され、柔軟な(flexible)特性を有することができる。
【0032】
第1の基板SUB1の表示領域AAの上面には、複数のピクセルPが配置されている。個別表示装置110は、封止層(Encapsulation Layer)をさらに含むことができる。封止層は、表示領域AAを覆うように配置され、外部から流入できる水分や酸素などから、ピクセル内の素子を保護する機能を果たすことができる。
【0033】
ピクセルPは、複数のサブピクセルSPを含む。サブピクセルSPはそれぞれ、対応する色を発光する有機発光ダイオードを含む。サブピクセルSPは、AM(Active Matrix)方式で実現されてもよいし、PM(Passive Matrix)方式で実現されてもよい。以下では、説明の便宜上、サブピクセルSPがトランジスタを含んで、AM(Active Matrix)方式で実装される場合を例にして説明する。有機発光ダイオード及びトランジスタは、予め設定された信号が印加される信号ラインに電気的に接続されて駆動され得る。
【0034】
第1の基板SUB1の非表示領域NAには、パッド部が位置してもよい。パッド部は、複数のパッドPDとリンクラインLLとを含む。
【0035】
パッドPDは、表示領域AAの信号ラインとリンクラインLLを介して、それぞれ接続されている。リンクラインLLは、パッドPDを介して、駆動部(不図示)と電気的に接続されて駆動信号が印加され、表示領域AAの信号ラインに伝達する。
【0036】
駆動部は、回路ボードを含む。回路ボードは、第1の基板SUB1の背面に配置することができる。回路ボード上には、駆動ICチップが実装され得る。
【0037】
別の実施形態では、駆動部は、第1の基板SUB1の非表示領域NAのうち少なくとも一側に位置してもよい。この場合、第1の基板SUB1の駆動部は、ワイドベゼル(Wide bezel)領域に位置することができる。第1の基板SUB1において、駆動部が位置する一側は、ワイドベゼル領域であり、駆動部が位置していない残りの他側は、ナローベゼル(Narrow bezel)領域であり得る。
【0038】
本開示の実施形態による個別表示装置110は、2個以上のピクセルPからなる駆動単位(DU:Driving Unit)を有する。
【0039】
駆動単位DUは、二以上のピクセルで構成され、映像を表示する期間中、駆動単位DUに含まれるピクセルPのうちいずれかのピクセルのみが映像を表示し、残りのピクセルPは、画像を表示しない。
【0040】
本開示の実施形態による大面積表示装置100は、ベゼル領域の幅が、隣接する二つの駆動単位DUで駆動するピクセルP間の距離よりも小さい。これにより、二つの個別表示装置110が互いに連結される領域で、イメージ不連続の問題が発生するのを防止する。
【0041】
さらに、本開示の実施形態による大面積表示装置100は、個別表示装置110のそれぞれが、分離可能な構造を有する。
【0042】
個別表示装置110は、積層構造を異にする実施形態を自由に構成することができ、積層構造によって、駆動単位DUで駆動するピクセルPを異なるように設定する。
【0043】
個別表示装置110の積層構造によって、駆動単位DUで駆動するピクセルPがどのように変わるのかについての具体的な実施形態は、図5及び図6の説明で後述する。
【0044】
本開示の実施形態による大面積表示装置100は、映像表示の駆動時に駆動単位DUに含まれるピクセルPのうち1つのピクセルPのみを駆動する。したがって、本開示の実施形態による大面積表示装置100は、全ピクセルPを用いて、映像を表示する実施形態を有する大面積表示装置100に比べて、その寿命が2倍以上長い。
【0045】
本開示の実施形態による大面積表示装置100は、個別表示装置110の積層構造によって駆動単位DUを異なるように設定するための統合コントローラ210をさらに含むことができる。
【0046】
個別表示装置110の駆動部は、統合コントローラ210の制御を受けて、駆動単位DUに含まれるピクセルPのうち1つのピクセルPのみを駆動する。
【0047】
駆動単位DUで1つのピクセルPが映像を表示している間、残りのピクセルPは、映像を表示しない。
【0048】
図2を参照すると、本開示の実施形態による大面積表示装置100は、2個以上の個別表示装置110の少なくとも一部が、互いに重なって配置されている。
【0049】
図2に示された大面積表示装置100は、左上の個別表示装置110aが最下部に配置され、左上の個別表示装置110a上に右上の個別表示装置110bが配置され、右上の個別表示装置110b上に左下の個別表示装置110cが配置され、左下の個別表示装置110c上に右下の個別表示装置110dが配置された実施形態を示す。
【0050】
互いに重ねて配置された2個の個別表示装置110の場合、上面に位置する個別表示装置は、下面に位置する個別表示装置の表示領域AAの少なくとも一部と重なって位置する。
【0051】
図2を参照すると、左上の個別表示装置110aの少なくとも一部と重なって位置する右上の個別表示装置110bは、左上の個別表示装置110aの表示領域AAの少なくとも一部と重なって配置される。
【0052】
同様に、左上の個別表示装置110aの少なくとも一部と重なって位置する左下の個別表示装置110cは、左上の個別表示装置110aの表示領域AAの少なくとも一部と重なって配置される。
【0053】
従って、互いに重なって配置された2つの個別表示装置110の場合、上面に位置する個別表示装置の非表示領域NAは、下面に位置する個別表示装置110の表示領域AA上に位置することができる。
【0054】
例えば、左下の個別表示装置110cのベゼル領域は、左上の個別表示装置110aの表示領域AAと重なって位置することができる。
【0055】
図2を参照すると、各個別表示装置110は、少なくとも3つのナローベゼル(Narrow Bezel)面を含む。場合によっては、個別表示装置110は、1つのワイドベゼル(Wide Bezel)面を含むことができる。
【0056】
図2では、個別表示装置110がそれぞれ、3つのナローベゼル面と1つのワイドベゼル面とを含む実施形態が示されている。
【0057】
個別表示装置110でワイドベゼルが位置する面には、2つ以上のパッドPDと、リンクラインLLとが位置することができる。個別表示装置110の駆動部は、ワイドベゼルが位置する面のパッドPDと接続され、個別表示装置110の背面に位置することができる。
【0058】
図3は、本開示の実施形態による駆動単位DUを例示的に示す図である。
【0059】
図3を参照すると、本開示の実施形態による駆動単位DUは、2行2列のマトリックス構造で配置されたピクセルPを含むことができる。
【0060】
ピクセルPは、2つ以上のサブピクセルSPを含む。図では、ピクセルPが、一方向に沿って順次配列された赤(R)、緑(G)及び青(B)のサブピクセルSPを含む場合を例に示しているが、これに限定されるものではない。例えば、ピクセルPは、赤(R)、青(B)、緑(G)及び白(W)のサブピクセルSPから構成されてもよい。サブピクセルSPの配列順序は、発光材料、発光面積、補償回路の構成などに応じて様々に変更して実施できる。
【0061】
図3を参照すると、1つの駆動単位DUは、左上端に位置する左上のピクセル(Plu:Left-up sided pixel)、右上端に位置する右上のピクセル(Pru:Right-up sided pixel)、左下端に位置する左下のピクセル(Pld:Left-down sided pixel)及び右下端に位置する右下のピクセル(Prd:Right-down sided pixel)を含むことができる。
【0062】
本開示の実施形態による大面積表示装置100は、左上のピクセルPluのみを駆動するか、右上のピクセルPruのみを駆動するか、左下のピクセルPldのみを駆動するか、又は右下のピクセルPrdのみを駆動して、映像表示駆動を行うことができる。
【0063】
図4は、本開示の実施形態による大面積表示装置100において、個別表示装置110が重なって配置される様子を例示的に示す図である。
【0064】
図4を参照すると、左上の個別表示装置110aと左下の個別表示装置110cとが重なって配置される。
【0065】
各個別表示装置110は、第1の基板SUB1と、第1の基板SUB1と対向して位置する第2の基板SUB2と、第1の基板SUB1と第2の基板SUB2との間の封止層ENCAPを含む。
【0066】
第2の基板SUB2には、サブピクセルを区分けるように構成された遮光層が配置されてもよい。場合によっては、第2の基板SUB2には、カラーフィルタ、偏光板などがさらに位置することができる。
【0067】
第1の基板SUB1と第2の基板SUB2とは、柔軟性のあるフレキシブル基板であることが好ましい。第2の基板SUB2は、可視光線に対する透光性の高い特性を有することが好ましい。
【0068】
第1の基板SUB1と第2の基板SUB2とは、その厚さが薄いほど良い。第1の基板SUB1と第2の基板SUB2との厚さが薄いほど、個別表示装置110の厚さが薄くなり、個別表示装置110が重畳された領域で段差が減少し得る。
【0069】
図4を参照すると、第1の基板SUB1と第2の基板SUB2の両方が、フレキシブル基板である場合、個別表示装置110は、表示領域AAの一部が反った曲面を有することができる。ただし、大面積表示装置100のユーザは、通常の表示装置よりもはるかに遠い距離で映像を視聴する点と、個別表示装置110の薄さでその段差がほとんど識別されない点により、表示領域AAの曲面は、ほとんど視認できない。
【0070】
一方、図4に示されたものと異なり、大面積表示装置100を構成する2個以上の個別表示装置110は、表示領域AAの一部が反った曲面を有さずに、平坦に積層されて配置されてもよい。
【0071】
例えば、左上の個別表示装置110aの上面には、左下の個別表示装置110cが配置されてもよく、左下の個別表示装置110cは、平坦な下面を有していてもよい。
【0072】
これによれば、2個以上の個別表示装置110は、個別表示装置110のそれぞれの厚さに対応する段差を維持しながら、順に積層することができる。これにより、2個以上の個別表示装置110は、階段状に積層され、大面積表示装置100を構成することができる。
【0073】
この場合、大面積表示装置100は、大面積表示装置100自体の表示面(不図示)に対して斜めの角度で配置された2個以上の個別表示装置110を含むことができる。大面積表示装置100のユーザは、一般的な表示装置よりはるかに遠い距離で映像を視聴するので、個別表示装置110自体の厚さによる段差の影響は、無視してもよい。
【0074】
また、場合によっては、大面積表示装置100に表示される映像を視聴する視聴者はそれぞれ、異なる環境で映像を視聴することができる。例えば、視聴者はそれぞれ、大面積表示装置100から離れた距離が異なってもよく、大面積表示装置100が置かれた地面からの距離が異なっていてもよく、大面積表示装置100を見る視聴角が異なる場合がある。これにより、大面積表示装置100を構成する個別表示装置110が、大面積表示装置100自体の表示面に対して斜めの角度で置かれていても、一部の環境では、視聴者の満足度を高める要因になり得る。
【0075】
以下では、説明の便宜上、大面積表示装置100が曲がった曲面を有する個別表示装置110を含むと仮定して説明するが、これに限定されない。
【0076】
本開示の別の実施形態による大面積表示装置100では、第2基板SUB2がガラス基板で形成されてもよい。この場合、個別表示装置110が互いに重なって配置されても、大面積表示装置100のユーザには、個別表示装置110の重畳による段差がほとんど視認できない場合がある。
【0077】
図4を参照すると、左上の個別表示装置110aの駆動単位DUの一部は、左下の個別表示装置110cの非表示領域NA及び表示領域AAによって覆われる。
【0078】
具体的に、左上の個別表示装置110aの駆動単位DUのうち、左下の個別表示装置110cに隣接して位置する駆動単位DUは、駆動単位内に含まれるピクセルの半分が、左下の個別表示装置110cと重なって位置する。
【0079】
1つの駆動単位DUでは、左下の個別表示装置110cの方向に位置するピクセルPは、映像を表示しない。同じ意味で、1つの駆動単位DUにおいて、左上の個別表示装置110aの方向に位置するピクセルPのうちいずれかが映像を表示する。
【0080】
図5は、本開示の実施形態による大面積表示装置において、シーム部分が視認されない原理を示す図である。
【0081】
図5を参照すると、左上の個別表示装置110aは、左下の個別表示装置110cと重畳して位置する。左下の個別表示装置110cは、左上の個別表示装置110aの表示領域AAの一部領域と重畳して位置する。
【0082】
一方、左上の個別表示装置110a上には、第1の幅NA1のベゼルが位置する。第1の幅NA1は、隣接する駆動単位DUで映像を表示するピクセルP間の距離d1より小さいか、同等である(すなわち、NA1≦d1)
【0083】
図5を参照すると、駆動単位DUの左上のピクセルPluは、映像を表示し、隣接する駆動単位DUの左上のピクセルPlu間の距離d1は、第1の幅NA1より大きいか、同等である。これにより、左上の個別表示装置110aと左下の個別表示装置110cとが重なる領域において、第1の幅NA1のベゼルによるイメージ不連続現象は、発生しない。
【0084】
一方、左下の個別表示装置110cの下には、第2の幅NA2のベゼルが位置する。ここで、第2の幅NA2のベゼルは、左上の個別表示装置110aのベゼルであってもよい。
【0085】
このような第2の幅NA2のベゼルは、ナローベゼル(すなわち、NA2≦d1)であってもよく、ワイドベゼル(すなわち、NA2>d1)であってもよい。
【0086】
第2の幅NA2のベゼルが、ナローベゼルで形成される場合、第2の幅NA2は、第1の幅NA1と同じであり得る(NA2=NA1)。
【0087】
ここで、ナローベゼルとは、隣接する駆動単位DUの映像を表示するピクセルP間の距離よりも当該ベゼルの幅が小さいか、等しい場合をいう。逆に、ワイドベゼルとは、隣接する駆動単位DUの映像を表示するピクセル間の距離dよりも当該ベゼルの幅が大きい場合をいう。
【0088】
ナローベゼルが、映像を表示しないピクセルP上に位置することで、ユーザには、シーム部分が視認されない。
【0089】
一方、図5では、ナローベゼルは、最外郭の行(例えば、最下の行)に位置するピクセルPと重なって位置するものと示されているが、ナローベゼルは、最外郭の行よりも内側の行(例えば、下から3行目など)と重なって位置することもできる。言い換えれば、ナローベゼルは、表示領域AAの内側で重畳され得る。この場合、左上の個別表示装置110aの表示領域AAと左下の個別表示装置110cの表示領域AAのうち少なくとも一部は、重なって位置することができる。
【0090】
例えば、ナローベゼルが、下から3行目に位置する場合、左上の個別表示装置110aに位置するピクセルPのうち、下から3行目、下から2行目、最下部の行に位置するピクセルPは、重畳領域に位置することができる。この場合、左上の個別表示装置110aのピクセルPのうち、左下の個別表示装置110cと重畳して配置された重畳領域に位置するピクセルPは、映像を表示しない。このような構造では、ナローベゼルは、最外郭の行よりも内側の行(例えば、下から3行目など)に位置することができる。このような構成によれば、個別表示装置110が重なる領域の面積が大きくなる可能性があり、個別表示装置110は、大面積表示装置100において、より安定的に重ねて配置される効果がある。
【0091】
また、ナローベゼルは、最外郭の行(例えば、最下部の行)よりも内側の行(例えば、下から3行目、下から5行目など)に位置することができる。すなわち、個別表示装置110が、互いに重なる重畳領域の面積は、個別表示装置110を積層するユーザが、自由に選択可能なものであり得る。この場合、重畳の個別表示装置110を積層して、大面積表示装置100を実現するユーザは、シームが視認されないようにしながら、大面積表示装置100が映像を表示する領域の面積を自由に選択できる。これによれば、同じ個数の個別表示装置110を用いても、大面積表示装置100が、全体的に映像を表示する領域の面積が変わり得る。これにより、大面積表示装置100は、使用環境に応じて、映像を表示する領域の全体の面積が変わり得る。
【0092】
以下では、説明の便宜上、ナローベゼルが最外郭の行又は最外郭の列に位置するピクセルPと重なって位置すると仮定して説明する。しかしながら、本明細書による実施形態は、ナローベゼルが、最外郭の行よりも内側の行に位置するピクセルPと重なって位置するか、又はナローベゼルが、最外郭の列よりも内側の列に位置するピクセルPと重なって位置する実施形態を含み得る。
【0093】
図5を参照すると、左上の個別表示装置110aに映像を表示するピクセルPluは、左下の個別表示装置110cと重ならない場合がある。この場合、左上の個別表示装置110aから出力された光が、左下の個別表示装置110cの基板を透過しなくなる。これにより、左上の個別表示装置110aから出射された光が、空気以外の他の媒体を介さずに、ユーザに届くことができる。これにより、シーム部分の視認性がさらに向上できる。
【0094】
図6は、本開示の実施形態による大面積表示装置100において、シーム部分が視認されない原理を説明するための別の図である。
【0095】
図6を参照すると、左上の個別表示装置110aは、右上の個別表示装置110bと重畳して位置する。右上の個別表示装置110bは、左上の個別表示装置110aの表示領域AAの一部領域と重畳して位置する。
【0096】
左上の個別表示装置110a上には、第4の幅NA4のベゼルが位置する。ここで、第4の幅NA4のベゼルは、右上の個別表示装置110cのベゼルであってもよい。第4の幅NA4は、隣接する駆動単位DUで映像を表示するピクセルP間の距離d2より小さいか、同等である(すなわち、NA4≦d2)。
【0097】
図6を参照すると、駆動単位DUの左上のピクセルPluが映像を表示し、隣接する駆動単位DUの左上のピクセルPlu間の距離d2は、第4の幅NA4より大きいか、同等である。これにより、左上の個別表示装置110aと、右上の個別表示装置110bとが重なる領域において、第4の幅NA4のベゼルによるイメージ不連続現象は、発生しない。
【0098】
右上の個別表示装置110bの下には、第3の幅NA3のベゼルが位置する。ここで、第3の幅NA3のベゼルは、左上の個別表示装置110aのベゼルであってもよい。
【0099】
このような第3の幅NA3のベゼルは、ナローベゼル(すなわち、NA3≦d2)であってもよいが、ワイドベゼル(すなわち、NA3>d2)であってもよい。
【0100】
第3の幅NA3のベゼルが、ナローベゼルで形成される場合、第3の幅NA3は、第4の幅NA4と同じであり得る(NA3=NA4)。
【0101】
第1の幅~第4の幅(NA1~NA4)のベゼルは、いずれもナローベゼルであってもよく、いずれかのベゼルが、ワイドベゼルであってもよい。
【0102】
以下では、説明の便宜上、第1の幅NA1のベゼル、第2の幅NA2のベゼル、第3の幅NA3のベゼル及び第4の幅NA4のベゼルがいずれもナローベゼルであると仮定して説明する。
【0103】
図7図10は、個別表示装置110が4重に重畳される順序によって、駆動単位で発光するピクセルを異なるように駆動する点を示す図である。
【0104】
図7図10を参照すると、本開示の実施形態による大面積表示装置100には、2個の個別表示装置110が重畳された2重の重畳領域と、4個の個別表示装置110が重畳された4重の重畳領域が存在する。各個別表示装置110は、薄型に形成されており、2重の重畳領域及び4重の重畳領域における段差は、無視してもよい。
【0105】
このような2重の重畳領域及び4重の重畳領域では、下に位置する個別表示装置110のピクセルPは、映像を表示しない。
【0106】
図7を参照すると、左上の個別表示装置110aが最下部に位置し、左上の個別表示装置110aと同じ行に位置する個別表示装置110が順に積層される。
【0107】
左上の個別表示装置110aと同じ行に位置する個別表示装置110が全て積層された後、左上の個別表示装置110aのすぐ次の行に位置する個別表示装置110が順に積層される。
【0108】
図7を参照すると、左上の個別表示装置110aが最下部に位置し、左上の個別表示装置110aと同じ行に位置する右上の個別表示装置110bが積層される。右上の個別表示装置110b上には、左下の個別表示装置110cと右下の個別表示装置110dとが順に積層される。
【0109】
前述のような積層構造では、駆動単位DUに含まれる複数のピクセルのうち左上のピクセルPluが発光する。左上の個別表示装置110aに示される1つの駆動単位DUにおいて、左上のピクセルPluを除いた残りの3つのピクセルPru、Pld、Prdは、他の個別表示装置110b、110c、110dと重畳される。
【0110】
本開示の実施形態による大面積表示装置100では、図7に示すように個別表示装置110を積層し、1つの駆動単位DUで左上のピクセルPluのみを駆動することにより、大面積表示装置100の寿命を延長することができ、継ぎ目で発生する可能性のあるイメージ不連続現象を解消することができる。
【0111】
図8を参照すると、右上の個別表示装置110bが最下部に位置し、右上の個別表示装置110bと同じ行に位置する個別表示装置110が順に積層される。
【0112】
右上の個別表示装置110bと同じ行に位置する個別表示装置が全て積層された後、右上個別表示装置110bのすぐ次の行に位置する個別表示装置110が順に積層される。
【0113】
図8を参照すると、右上の個別表示装置110bが最下部に位置し、右上の個別表示装置110bと同じ行に位置する左上の個別表示装置110aが積層される。左上の個別表示装置110a上には、右下の個別表示装置110dと左下の個別表示装置110cとが順に積層される。
【0114】
前述のような積層構造では、駆動単位DUに含まれる複数のピクセルのうち右上のピクセルPruが発光する。右上の個別表示装置110bに示される1つの駆動単位DUにおいて、右上のピクセルPruを除いた残りの3つのピクセルPlu、Pld、Prdは、他の個別表示装置110a、110c、110dと重畳される。
【0115】
本開示の実施形態による大面積表示装置100では、図8に示すように個別表示装置110を積層し、1つの駆動単位DUで右上のピクセルPruのみを駆動することにより、大面積表示装置100の寿命を延ばすことができ、シーム部で発生する可能性のあるイメージ不連続現象を解消することができる。
【0116】
図9を参照すると、左下の個別表示装置110cが最下部に位置し、左下の個別表示装置110cと同じ行に位置する個別表示装置110が順に積層される。
【0117】
左下の個別表示装置110cと同じ行に位置する個別表示装置が全て積層された後、左下の個別表示装置110dの直前の行に位置する個別表示装置110が順に積層される。
【0118】
図9を参照すると、左下の個別表示装置110cが最下部に位置し、左下の個別表示装置110cと同じ行に位置する右下の個別表示装置110dが積層される。右下の個別表示装置110d上には、左上の個別表示装置110aと、右上の個別表示装置110bとが順に積層される。
【0119】
前述のような積層構造では、駆動単位DUに含まれる複数のピクセルのうち左下のピクセルPldが発光する。左下の個別表示装置110cに示される1つの駆動単位DUにおいて、左下のピクセルPldを除いた残りの3つのピクセルPlu、Pru、Prdは、他の個別表示装置110a、110b、110dと重なる。
【0120】
本開示の実施形態による大面積表示装置100では、図9に示すように個別表示装置110を積層し、1つの駆動単位DUで左下のピクセルPldのみを駆動することにより、大面積表示装置100の寿命を延ばすことができ、シーム部で発生する可能性のあるイメージ不連続現象を解消することができる。
【0121】
図10を参照すると、右下の個別表示装置110dが最下部に位置し、右下の個別表示装置110dと同じ行に位置する個別表示装置110が順に積層される。
【0122】
右下の個別表示装置110dと同じ行に位置する個別表示装置が全て積層された後、右下の個別表示装置11dの直前の行に位置する個別表示装置110が、順に積層される。
【0123】
図10を参照すると、右下の個別表示装置110dが最下部に位置し、右下の個別表示装置110dと同じ行に位置する左下の個別表示装置110cが積層される。左下の個別表示装置110c上には、右上の個別表示装置110bと左上の個別表示装置110aとが順に積層される。
【0124】
前述のような積層構造では、駆動単位DUに含まれる複数のピクセルのうち右下のピクセルPrdが発光する。右下の個別表示装置110dに示された1つの駆動単位DUにおいて、右下のピクセルPrdを除いた残りの3つのピクセルPlu、Pru、Pldは、他の個別表示装置110a、110b、110cと重なる。
【0125】
本開示の実施形態による大面積表示装置100では、図10に示すように複数の個別表示装置110を積層し、1つの駆動単位DUで右下のピクセルPrdのみを駆動することにより、大面積表示装置100の寿命を延ばすことができ、シーム部で発生する可能性のあるイメージ不連続現象を解消することができる。
【0126】
図11は、統合コントローラ210の制御によって駆動単位DUで発光するピクセルが変わることを簡単に示す図である。
【0127】
図11を参照すると、統合コントローラ210は、大面積表示装置100をどの駆動モードで駆動するかについての情報を受信され得る。統合コントローラ210は、入力された情報に基づいて、駆動単位DUのうちどのピクセルを駆動するかについての情報を個別表示装置110のそれぞれの駆動回路(Driving circuit)に送信する。
【0128】
例えば、統合コントローラ210は、大面積表示装置100を左上のピクセルPlu駆動モード、右上のピクセルPru駆動モード、左下のピクセルPld駆動モード及び右下のピクセルPrd駆動モードのうちどのモードで駆動するかについて、駆動モードに関する情報を入力され得る。
【0129】
個別表示装置110の駆動回路(Driving circuit)は、統合コントローラ210から受信した情報に基づいて、駆動単位DUに含まれるピクセルのうちいずれかのピクセルを駆動して、映像を表示する。
【0130】
これにより、大面積表示装置100に含まれる個別表示装置110は、選択されたピクセルのみを駆動して、映像を表示することができる。
【0131】
図12は、図4の個別表示装置110をX-X′で切り取った断面図である。
【0132】
図12には、左上の個別表示装置110aが例示的に示されているが、図12に示された構造は、本開示の実施形態による個別表示装置110に共通に適用され得る。
【0133】
図12を参照すると、本開示の実施形態による左上の個別表示装置110は、第1の基板SUB1、第2の基板SUB2及び封止層ENCAPを含む。
【0134】
第1の基板SUB1には、複数のピクセルPが定義され、複数のピクセルPのそれぞれは、有機発光ダイオードOLEDと、有機発光ダイオードOLEDを駆動するための駆動トランジスタDTとを含む。
【0135】
図12を参照すると、第1の基板SUB1上には、光遮断層LSが位置することができる。光遮断層LSは、外部の光が入射するのを遮断して、トランジスタで光電流が発生するのを防止するように構成できる。
【0136】
光遮断層LS上には、バッファ層BUFが位置する。バッファ層BUFは、光遮断層LSから流出されるアルカリイオンなどのような不純物から、後続工程で形成される薄膜トランジスタを保護する役割を果たす。バッファ層BUFは、酸化シリコン(SiOx)、窒化シリコン(SiNx)又はこれらの多重層であり得る。
【0137】
バッファ層BUF上に、駆動トランジスタDRの半導体層Aが位置する。半導体層Aは、シリコン半導体や酸化物半導体からなり得る。シリコン半導体は、アモルファスシリコン又は結晶化された多結晶シリコンを含むことができる。半導体層Aは、p型又はn型の不純物を含むドレイン領域及びソース領域を含み、それらの間のチャネルを含む。
【0138】
半導体層A上には、ゲート絶縁膜GIが位置する。ゲート絶縁膜GIは、シリコン酸化物(SiOx)、シリコン窒化物(SiNx)又はこれらの多重層であってもよい。ゲート絶縁膜GI上に半導体層Aの一定の領域、すなわち不純物が注入された場合のチャネルに対応する位置に、ゲート電極Gが位置する。ゲート電極Gは、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)及び銅(Cu)からなる群から選択されたいずれか又はこれらの合金から形成される。また、ゲート電極Gは、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)及び銅(Cu)からなる群から選択されたいずれか又はこれらの合金からなる多層であり得る。例えば、ゲート電極Gは、モリブデン/アルミニウム-ネオジム又はモリブデン/アルミニウムの2重層であってもよい。
【0139】
ゲート電極G上には、ゲート電極Gを絶縁する層間絶縁膜ILDが位置する。層間絶縁膜ILDは、シリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)又はこれらの多重層であってもよい。層間絶縁膜ILD上には、ソース電極S及びドレイン電極Dが位置する。ソース電極S及びドレイン電極Dは、半導体層Aのソース領域を露出するコンタクトホールを介して、半導体層Aに接続されている。ソース電極S及びドレイン電極Dは、単層又は多層から構成されてもよく、前記ソース電極S及びドレイン電極Dが単層の場合には、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)及び銅(Cu)からなる群から選択されたいずれか又はこれらの合金からなり得る。また、前記ソース電極S及びドレイン電極Dが、多重層である場合には、モリブデン/アルミニウム-ネオジムの2重層、チタン/アルミニウム/チタン、モリブデン/アルミニウム/モリブデン又はモリブデン/アルミニウム-ネオジム/モリブデンの3重層からなり得る。したがって、半導体層A、ゲート電極G、ソース電極S及びドレイン電極Dを含む駆動トランジスタDRが構成される。
【0140】
駆動トランジスタDRを含む基板SUB上には、パッシベーション膜PASが位置する。パッシベーション膜PASは、下部の素子を保護する絶縁膜であり、シリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)又はこれらの多重層であってもよい。
【0141】
パッシベーション膜PAS上には、オーバーコート層OCが位置する。オーバーコート層OCは、下部構造の段差を緩和するための平坦化膜であってもよく、ポリイミド(polyimide)、ベンゾシクロブチン系樹脂(benzocyclobutene series resin)、アクリレート(acrylate)等の有機物からなる。オーバーコート層OCの一部領域には、パッシベーション膜PASを露出して、ソース電極Sを露出させるピクセルコンタクトホールPHが位置する。
【0142】
有機発光ダイオードOLEDは、互いに対向する第1の電極E1、有機発光層OL、第2の電極E2を含む。
【0143】
第1の電極E1は、アノードであり得る。第1の電極E1は、オーバーコート層OC及びパッシベーション膜PASを貫通するピクセルコンタクトホールPHを介して、駆動トランジスタDRのソース電極Sに接続される。第1の電極E1は、採用された発光方式に対応して、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)又はZnO(Zinc Oxide)等の透明導電物質からなり、透過電極として機能することができ、反射層を含めて、反射電極として機能することができる。反射層は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)又はこれらの合金からなることができ、好ましくは、APC(銀/パラジウム/銅の合金)からなり得る。
【0144】
第1の電極E1が形成された第1の基板SUB1上には、バンク層BNが配置される。バンク層BNは、ポリイミド(polyimide)、ベンゾシクロブテン系樹脂(benzocyclobutene series resin)、アクリレート(acrylate)などの有機物からなり得る。バンク層BNは、第1の電極E1の大部分を露出する開口部を含む。バンク層BNは、第1の電極E1の中心部を露出するが、第1の電極E1の側端を覆うように配置できる。
【0145】
バンク層BNが形成された第1の基板SUB1上には、有機発光層OLが配置される。有機発光層OLは、電子と正孔が結合して発光する層であり、発光層(Emission layer、EML)を含み、正孔注入層(Hole injection layer、HIL)、正孔輸送層(HTL:Hole transport layer)、電子輸送層(ETL:Electron transport layer)及び電子注入層(EIL:Electron injection layer)のうちいずれか1以上をさらに含むことができる。
【0146】
第2の電極E2は、有機発光層OL上に配置される。第2の電極E2は、第1の基板SUB1の全面に広く形成することができる。第2の電極E2は、採用された発光方式に応じて、透過電極又は反射電極として機能することができる。第2の電極E2が透過電極の場合、第2の電極E2は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電物質で形成でき、光が透過できる程度に薄い厚さを有するマグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)又はこれらの合金からなり得る。
【0147】
有機発光ダイオードOLED上には、封止層ENCAPが位置する。封止層ENCAPは、外部の水分や酸素に脆弱な有機発光ダイオードOLEDに外部の水分や酸素が浸透するのを遮断する。
【0148】
封止層ENCAPは、1つの層で配置され得るが、複数の層で配置されてもよい。例えば、封止層ENCAPが複数の層からなる場合、封止層ENCAPは、1以上の無機封止層と、1以上の有機封止層とを含むことができる。具体例として、封止層は、第1の無機封止層、有機封止層及び第2の無機封止層が順に積層された構造で配置され得る。
【0149】
第1の無機封止層は、有機発光ダイオードOLEDに最も隣接するように、カソード電極に対応する第2の電極E2が形成された第1の基板SUB1上に形成される。このような第1の無機封止層は、一例として、窒化シリコン(SiNx)、酸化シリコン(SiOx)、酸化窒化シリコン(SiON)又は酸化アルミニウム(Al)などの低温蒸着が可能な無機絶縁材料で形成される。第1の無機封止層が低温で蒸着されるので、第1の無機封止層は、蒸着工程時に、高温に脆弱な有機物を含む発光層OLが損傷することを防止することができる。
【0150】
有機封止層は、第1の無機封止層よりも小さい面積で形成することができる。有機封止層は、個別表示装置110の反りによる各層間の応力を緩和する緩衝の役割を果たし、平坦化性能を強化する役割をすることができる。有機封止層は、一例として、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド、ポリエチレン、又はシリコンオキシカーボン(SiOC)などの有機絶縁材料で形成できる。
【0151】
封止層ENCAP上には、第1の基板SUB1と第2の基板SUB2とを接着するための接着部材(AD:Adhesive member)が配置されてもよい。接着部材ADは、充填材とも呼ばれる。接着部材ADは、第1の基板SUB1と第2の基板SUB2との間を充填し、接着部材ADによって、第1の基板SUB1と第2の基板SUB2とが合着される。
【0152】
接着部材ADの外郭には、シール部材(SEAL)が位置してもよい。この場合、本開示の実施形態による個別表示装置110は、ダムアンドフィル(Dam&Fill)方式と呼ばれるシール方式で密封されたパネルであり得る。
【0153】
接着部材ADは、第1の基板SUB1と第2の基板SUB2との間に存在する空間を充填する充填材の役割を果たし、シール部材は、第1の基板SUB1と第2の基板SUB2とを密封しながら、接着部材ADの外郭を密封しながら、接着部材ADがパネルの外部に流れ出すのを防ぐ役割を果たすことができる。
【0154】
接着部材AD上には、ブラックマトリックスBMが位置してもよい。ブラックマトリックスBMは、サブピクセルSPを区分け、サブピクセルSP間に光が混在することを防ぐように構成することができる。
【0155】
場合によっては、第2の基板SUB2は、カラーフィルタ基板であってもよい。第2の基板SUB2がカラーフィルタ基板の場合、第2の基板SUB2は、有機発光ダイオードOLEDが発光する発光領域上に位置するカラーフィルタCFを含むことができる。カラーフィルタCFは、特定の波長帯の光に対して所定の吸収率を有する物質を含むことができる。
【0156】
第2の基板SUB2は、少なくとも1つの傾斜面1210を含む。このような傾斜面1210は、個別表示装置110が重なって配置されても、十分な視野角を確保するように構成されている。
【0157】
傾斜面1210の一側端は、シール部材の外側に位置することができる。これにより、重畳された個別表示装置110のうち下側に位置する個別表示装置110から出射された光を、広い角度で放出することができる。
【0158】
傾斜面1210の他方側端は、表示領域AAの外郭に位置することができる。これにより、重畳された個別表示装置110の上部に位置する個別表示装置110から出射された光の進行方向が、歪んでいない可能性がある。
【0159】
傾斜面1210は、個別表示装置110の4つの側面(例えば、上下左右)にすべて同じ幅で配置することができる。これと異なって、傾斜面1210は、個別表示装置110の2つの側面(例えば、左右)でより広い幅で位置し、残りの2つの側面(例えば、上下)でより狭い幅で位置することもできる。
【0160】
第1の基板SUB1の背面には、バックカバー1220がさらに位置することができる。第1の基板SUB1の背面にバックカバー1220が位置する場合、前述のシール部材(SEAL)は、第2の基板SUB2とバックカバー1220とを合着するために使用できる。
【0161】
図13は、本開示の実施形態による個別表示装置110にガイドレール1240が取り付けられた様子を例示的に示す図である。
【0162】
図13を参照すると、本開示の実施形態による個別表示装置110には、ガイドレール1240を取り付けられる。
【0163】
ガイドレール1240は、個別表示装置110の重畳構造を変更した後に、適切な位置に固定するために使用することができる。
【0164】
具体的に、本開示の実施形態による大面積表示装置100は、分離可能な個別表示装置110を含む。個別表示装置110は、重畳構造が変更された後に適切な位置に固定されなければならず、ガイドレール1240は、個別表示装置110を固定するために使用され得る。
【0165】
図13を参照すると、ガイドレール1240は、個別表示装置110のバックカバー1220の背面に取り付けられる。
【0166】
ガイドレール1240は、個別表示装置110を上下方向に移動できるように取り付けられる。
【0167】
図14は、本開示の実施形態による個別表示装置位置調整部材1400を説明するための図である。
【0168】
図14を参照すると、個別表示装置位置調整部材1400は、横軸位置調整部材1410と縦軸位置調整部材1420とを含むことができる。
【0169】
個別表示装置位置調整部材1400は、前述のガイドレール1240に結着される。個別表示装置位置調整部材1400により、大面積表示装置100における個別表示装置110の各位置を細かく調整することができる。
【0170】
横軸位置調整部材1410は、縦軸位置調整部材1420の支持板1422に固定されている。一例として、横軸位置調整部材1410と支持板1422とは、一体的に形成されてもよい。
【0171】
横軸位置調整部材1410は、壁固定部1411、背面突出部1412、第1溝形成部1413、第1の溝1414、第2の溝形成部1415、第2の溝1416を含むことができる。
【0172】
壁固定部1411は、支持板1422と接触して、横軸位置調整部材1410と縦軸位置調整部材1420とを連結する。壁固定部1411は、一例として、結合部材(例えば、ねじ)などを用いて、支持板1422に固定され得る。
【0173】
背面突出部1412は、壁固定部1411から延びて形成される。背面突出部1412が延びる方向は、支持板1422と垂直方向であってもよいが、支持板1422から鋭角又は鈍角の角度をなして、壁固定部1411から延びてもよい。
【0174】
第1溝形成部1413は、背面突出部1412から延びて形成される。第1溝形成部1413、背面突出部1412及び壁固定部1411により、第1の溝1414が形成される。第1の溝1414は、個別表示装置110を固定するための水平フレーム(不図示)を収容するように構成される。
【0175】
第1の溝1414は、図14と同様に角度を付けた形態であってもよいが、コーナーのない曲面で形成されてもよい。
【0176】
第2の溝形成部1415は、図14に示すように第1溝形成部1413から延びて、第2の溝1416を形成することができる。これとは異なり、第2の溝形成部1415は、壁固定部1411から突出して第2の溝1416を形成してもよい。
【0177】
第2の溝1416は、個別表示装置110を固定するための水平フレームを収容するように構成されている。
【0178】
第1の溝1414は、映像を表示するために、個別表示装置110を据え置くために使用することができる。第2の溝1416は、個別表示装置110を一時的に据え置くために使用することができる。
【0179】
第2の溝1416は、第1の溝1414より下に位置する。個別表示装置110の積層構造を切り替えるために、個別表示装置110を水平フレームに一時的に据え置くとき、水平フレームは、第2の溝1416に収容され得る。
【0180】
必要によって、横軸位置調整部材1410は、第2の溝1416より下に位置する平坦な底面1417をさらに含んでもよい。
【0181】
縦軸位置調整部材1420は、支持板1422と縦軸微細調整部材1424とを含むことができる。
【0182】
縦軸微細調整部材1424の一側は、支持板1422に固定されてもよい。縦軸微細調整部材1424の他方側は、前述のガイドレール1240と連結されている。図示されていないが、縦軸微細調整部材1424は、個別表示装置110の縦軸位置を正確に固定するためのブレーキ(不図示)などをさらに含むことができる。
【0183】
図15は、ガイドレール1240と縦軸位置調整部材1420とが結合される様子を例示的に示す図である。
【0184】
図15を参照すると、ガイドレール1240は、バックカバー1220の背面に配置され、縦軸微細調整部材1424は、ガイドレール1240に締結される。
【0185】
図15を参照すると、縦軸位置調整部材1420は、個別表示装置110の上側から下側方向に移動して、ガイドレール1240に締結することができる。これとは異なり、縦軸位置調整部材1420は、個別表示装置110の下側から上側方向に移動して、ガイドレール1240に締結されてもよい。
【0186】
例えば、個別表示装置110の上側に、第1の幅NA1のベゼルが位置し、個別表示装置110の下側に、第2の幅NA2のベゼルが位置する場合、縦軸微細調整部材1424が、ガイドレール1240に締結されると、個別表示装置位置調整部材1400は、個別表示装置110の上側から下側方向に移動し、ガイドレール1240に締結され得る。
【0187】
図16は、ガイドレール1240と縦軸微細調整部材1424とが、摺動レールで構成された一例を示す図である。
【0188】
図16を参照すると、本開示の実施形態によるガイドレール1240と縦軸微細調整部材1424とは、通常の摺動レールで構成できる。
【0189】
図16を参照すると、縦軸微細調整部材1424は、ガイドレール1240に設けられた溝に沿って移動することができる。
【0190】
ガイドレール1240は、個別表示装置110の背面に取り付けることができ、それによって、個別表示装置110の縦軸位置調整が可能である。
【0191】
縦軸微細調整部材1424又はガイドレール1240は、個別表示装置110を正確な位置に固定するためのブレーキ(不図示)をさらに含むことができる。
【0192】
図17は、個別表示装置110を据え置くように構成される水平フレーム1730を説明するための図である。
【0193】
図17を参照すると、本開示の実施形態による大面積表示装置100は、複数の個別表示装置110を水平フレーム1730に据え置くことによって実施することができる。
【0194】
図17を参照すると、水平フレーム1730は、1つ以上配置することができる。
【0195】
水平フレーム1730は、壁1710に固定することができる。壁1710と水平フレーム1730との間には、水平フレーム1730を壁1710に固定するように構成された支持部材がさらに位置することができる。
【0196】
図17を参照すると、支持部材は、支持フレーム1720であり得る。水平フレーム1730を壁1710にさらにしっかりと固定するために、1個の水平フレーム1730は、2個以上の支持フレーム1720によって支持することができる。
【0197】
支持フレーム1720と水平フレーム1730とは、一例として、溶接などの方法によって接合することができる。あるいは、支持フレーム1720と水平フレーム1730とは、別途の締結部材などを介して連結され、容易に取り外し可能な方法で結着されてもよい。
【0198】
図17を参照すると、支持フレーム1720は、2個以上の水平フレーム1730を支持することができる。水平フレーム1730が、3個以上配置される場合、水平フレーム1730間の間隔d3は、同一であり得る。
【0199】
水平フレーム1730間の間隔d3は、隣接する行に配置される個別表示装置110が重なる領域の間隔を考慮して設計することができる。隣接する行に位置する個別表示装置110は、個別表示装置位置調整部材1400に結着され、各個別表示装置110に対応する水平フレーム1730に据置される。前述の縦軸位置調整部材1420の位置を、ガイドレール1240上で調整することにより、個別表示装置110が上下に重なる領域を、細密に調整することができる。
【0200】
一つの水平フレーム1730が、2個以上の支持フレーム1720によって支持される場合、二以上の支持フレーム1720は、所定の間隔d4を隔てて離間して配置されてもよい。
【0201】
支持フレーム1720が離間した間隔d4は、水平フレーム1730の剛性と、水平フレーム1730に据え置かれる個別表示装置110の重さ、大面積表示装置100で個別表示装置110の据え置き領域等を考慮して定めることができる。図17では、1個の水平フレーム1730が、2個の支持フレーム1720によって支持される実施形態が示されているが、これに限定されない。
【0202】
個別表示装置110は、個別表示装置位置調整部材1400に結着され、水平フレーム1730に据え置かれ得る。個別表示装置位置調整部材1400の位置を調整することにより、同じ行において左右に隣接する個別表示装置110間に重なる領域を、細密に調整することができる。
【0203】
図18は、本開示の実施形態による大面積表示装置駆動システム1800の一例を示す図である。
【0204】
図18を参照すると、本開示の実施形態による大面積表示装置駆動システム1800は、大面積表示装置100を構成する複数の個別表示装置110が、水平フレーム1730に据え置かれる方式で構成される。
【0205】
複数の個別表示装置110はそれぞれ、水平フレーム1730に据え置かれた状態で、上下方向のうち少なくとも一方の方向で他の個別表示装置110と重なる。複数の個別表示装置110はそれぞれ、水平フレーム1730に据え置かれた状態で、左右方向のうち少なくとも一方の方向で他の個別表示装置110と重なっている。
【0206】
2つの個別表示装置110が互いに重なる領域に対して、上面に位置する個別表示装置110の非表示領域NAは、下面に位置する個別表示装置110の表示領域AA上に位置する。
【0207】
前記非表示領域NAと重畳して下面に位置する個別表示装置110の表示領域AAには、駆動単位DUで発光しないピクセルのみが配置される。これにより、複数の個別表示装置110が互いに重なって配置されても、シーム領域によるイメージ不連続現象が視認されない。
【0208】
大面積表示装置100では、複数の個別表示装置110は、分離することができ、複数の個別表示装置110は、一定の順序で積層される。個別表示装置110が積層された順序によって、1つの駆動単位DUで映像を表示するピクセルPは、異なるように設定される。
【0209】
大面積表示装置100において、複数の個別表示装置110の上下左右の位置を細かく調整するために、個別表示装置110はそれぞれ、ガイドレール1240を介して、個別表示装置位置調整部材1400と結着されてもよい。個別表示装置位置調整部材1400を介して、個別表示装置110の横方向及び縦方向の位置を調整することができる。
【0210】
本開示の実施形態による大面積表示装置駆動システム1800では、個別表示装置110はそれぞれ、外部から視認される表示領域AAの面積が異なる場合がある。
【0211】
図18を参照すると、互いに重なっている2個の個別表示装置110に対して、右側の個別表示装置110が、左側の個別表示装置110より上面に位置し、下側の個別表示装置110が、上側の個別表示装置110より上面に位置する。
【0212】
これにより、図18では、左上の個別表示装置110で視認される表示領域の面積AA11は、右上の個別表示装置110で視認される表示領域の面積AA13よりも小さい(AA11<AA13)。そして、右上の個別表示装置110で視認される表示領域の面積AA13は、右下の個別表示装置110で視認される表示領域の面積AA43より小さい(AA13<AA43)。
【0213】
図18を参照すると、本開示の実施形態による大面積表示装置駆動システム1800は、水平フレーム1730がすべて、第1の溝1414に収容された状態で映像を表示するものであり得る。
【0214】
図18を参照すると、水平フレーム1730の形状は、第1の溝1414の形状と実質的に同じであってもよいが、第1の溝1414の形状と異なっていてもよい。水平フレーム1730の形状と第1の溝1414の形状とが実質的に同じである場合、個別表示装置110が、特定の角度で固定されることが可能である。
【0215】
以上で説明した本明細書の実施形態を簡単に説明すると、以下の通りである。
【0216】
本開示の実施形態は、複数のピクセルPを含む第1の個別表示装置(例えば、個別表示装置110a)と、複数のピクセルPを含み、前記第1の個別表示装置110aと重畳領域で重なって位置する第2の個別表示装置(例えば、個別表示装置110c)とを含み、前記第1の個別表示装置110aは、前記複数のピクセルPのうち前記重畳領域に位置するピクセルPが映像を表示せず、前記第2の個別表示装置110bは、前記複数のピクセルPのうち前記重畳領域に位置するピクセルPが、映像を表示する大面積表示装置100を提供することができる。
【0217】
本開示の実施形態では、前記第1の個別表示装置110a及び前記第2の個別表示装置110cは、二以上のピクセルPからなる駆動単位DUで、1つのピクセル(例えば、ピクセルPlu)を駆動して映像を表示し、1つの駆動単位DUにおいて、前記2つ以上のピクセルPのうちいずれか1つのピクセル(例えば、ピクセルPlu)が発光している間、前記2つ以上のピクセルPのうちいずれか1つのピクセルPluを除いた残りのピクセル(例えば、ピクセルPru、Pld、Prd)は、発光しない大面積表示装置100を提供することができる。
【0218】
本開示の実施形態では、前記第2の個別表示装置110cは、少なくとも一部が、前記第1の個別表示装置110aと重畳して位置する第1の幅(例えば、NA1)のナローベゼルを含み、隣接する駆動単位DUで映像を表示する2つのピクセルP間の距離(例えば、距離d1)は、前記第1の幅NA1より大きいか、同じである大面積表示装置100を提供することができる。
【0219】
本開示の実施形態では、前記ナローベゼルは、前記駆動単位DUで映像を表示しないピクセル(例えば、ピクセルPld、Prdなど)と重なって位置する大面積表示装置100を提供することができる。
【0220】
本開示の実施形態では、前記大面積表示装置100は、前記第1の個別表示装置110aと前記第2の個別表示装置110cとを含む複数の個別表示装置110を含み、2個の個別表示装置110が重なる2重の重畳領域と、4個の個別表示装置110が重なる4重の重畳領域とが存在する大面積表示装置100を提供することができる。
【0221】
本開示の実施形態では、前記複数の個別表示装置110は、分離可能な大面積表示装置100を提供することができる。
【0222】
本開示の実施形態では、前記大面積表示装置100は、前記第1の個別表示装置110aと前記第2の個別表示装置110cとを含む複数の個別表示装置110を含み、前記駆動単位DUは、左上のピクセルPlu、右上のピクセルPru、左下のピクセルPld及び右下のピクセルPrdを含み、前記複数の個別表示装置110は、左上端に位置する左上の個別表示装置110a、右上端に位置する右上の個別表示装置110b、左下端に位置する左下の個別表示装置110c及び右下端に位置する右下の個別表示装置110dを含み、前記左上の個別表示装置110a、前記右上の個別表示装置110b、前記左下の個別表示装置110c及び前記右下の個別表示装置110dは、互いに重なる大面積表示装置100を提供することができる。
【0223】
本開示の実施形態では、重なる前記複数の個別表示装置110のうち左上の個別表示装置110aが、最下部に位置している間、前記駆動単位DUで左上のピクセルPluが発光する大面積表示装置100を提供することができる。
【0224】
本開示の実施形態では、重なる前記複数の個別表示装置110のうち、右上の個別表示装置110bが最下部に位置している間、前記駆動単位DUで右上のピクセルPruが発光する大面積表示装置100を提供することができる。
【0225】
本開示の実施形態では、重なる前記複数の個別表示装置110のうち、左下の個別表示装置110cが最下部に位置している間、前記駆動単位DUで左下のピクセルPldが発光する大面積表示装置100を提供することができる。
【0226】
本開示の実施形態では、重なる前記複数の個別表示装置110のうち、右下の個別表示装置110dが最下部に位置している間、前記駆動単位DUで右下のピクセルPrdが発光する大面積表示装置100を提供することができる。
【0227】
本開示の実施形態では、前記重畳領域に位置する前記ナローベゼルは、傾斜面1210を含む大面積表示装置100を提供することができる。
【0228】
本開示の実施形態では、前記第1の個別表示装置110a及び前記第2の個別表示装置110cは、背面に位置するガイドレール1240を含む大面積表示装置100を提供することができる。
【0229】
本開示の実施形態では、前記大面積表示装置100は、前記第1の個別表示装置110aと前記第2の個別表示装置110bとを含む複数の個別表示装置110を含み、前記複数の個別表示装置110は、2以上の行と2以上の列を含むマトリックス方式で配置された大面積表示装置100を提供することができる。
【0230】
本開示の実施形態は、前記複数の個別表示装置110のうち、1つの行の両端及び1つの列の両端に位置する個別表示装置110は、外部から視認される表示領域の面積AA11~AA43が互いに異なる大面積表示装置100を提供することができる。
【0231】
本開示の実施形態は、分離可能な複数の個別表示装置110が互いに重なって配置された大面積表示装置100、前記複数の個別表示装置110のそれぞれの位置を調整及び固定するように構成された個別表示装置位置調整部材1400及び前記個別表示装置位置調整部材1400が据え置かれる水平フレーム1730を含む大面積表示装置駆動システム1800を提供することができる。
【0232】
本開示の実施形態では、前記複数の個別表示装置110はそれぞれ、背面に位置するガイドレール1240を含み、前記個別表示装置位置調整部材1400は、前記ガイドレール1240に結着される大面積表示装置駆動システム1800を提供することができる。
【0233】
本開示の実施形態では、個別表示装置位置調整部材1400は、水平フレーム1730に取り付けられた状態で横方向に移動可能な大面積表示装置駆動システム1800を提供することができる。
【0234】
本開示の実施形態では、前記複数の個別表示装置110はそれぞれ、2つ以上のピクセルPを含む駆動単位DUが位置する表示領域AAと、前記表示領域AAの周囲で第1の幅NA1を有する少なくとも1つのベゼルが位置する非表示領域NAとを含み、前記駆動単位DUに含まれるピクセルPのうちいずれか1つのピクセルPのみが発光し、残りのピクセルPは、発光せず、隣接する発光ピクセルP間の間隔は、前記第1の幅NA1より大きいか、同じである大面積表示装置駆動システム1800を提供することができる。
【0235】
本開示の実施形態では、前記複数の個別表示装置110は、重畳領域で互いに重なって配置される第1の個別表示装置110aと第2の個別表示装置110cとを含み、前記第1の個別表示装置110aは、前記2つ以上のピクセルPのうち前記重畳領域に位置するピクセルPが映像を表示せず、前記第2の個別表示装置110cは、前記2つ以上のピクセルPのうち前記重畳領域に位置するピクセルPを駆動して映像を表示する大面積表示装置駆動システム1800を提供することができる。
【0236】
本開示の実施形態は、前記複数の個別表示装置110が重畳される順序に応じて、前記駆動単位DUで発光するピクセルPが異なる大面積表示装置駆動システム1800を提供することができる。
【0237】
以上の説明は、本開示の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本開示の本質的な特性から逸脱しない範囲で、様々な修正及び変形が可能であるだろう。また、本開示に示されている実施形態は、本開示の技術思想を限定するものではなく、説明するためのものであるため、これらの実施形態によって本開示の技術思想の範囲が限定されるものではない。本開示の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本開示の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0238】
100 大面積表示装置
110 個別表示装置
210 統合コントローラ
1210 傾斜面
1220 バックカバー
1240 ガイドレール
1400 個別表示装置位置調整部材
1410 横軸位置調整部材
1420 縦軸位置調整部材
1710 壁
1720 支持フレーム
1730 水平フレーム
1800 大面積表示装置駆動システム
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