(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-26
(45)【発行日】2024-03-05
(54)【発明の名称】一体型吐出ノズルを備える液体吐出システム
(51)【国際特許分類】
B05B 1/14 20060101AFI20240227BHJP
B65B 1/30 20060101ALI20240227BHJP
B05C 11/10 20060101ALI20240227BHJP
B05C 11/00 20060101ALI20240227BHJP
B01F 35/71 20220101ALI20240227BHJP
B01F 23/40 20220101ALI20240227BHJP
B01F 35/21 20220101ALI20240227BHJP
B01F 35/22 20220101ALI20240227BHJP
【FI】
B05B1/14 Z
B65B1/30 Z
B05C11/10
B05C11/00
B01F35/71
B01F23/40
B01F35/21
B01F35/22
(21)【出願番号】P 2022528236
(86)(22)【出願日】2019-12-16
(86)【国際出願番号】 CN2019125654
(87)【国際公開番号】W WO2021119921
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2022-05-16
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】カッチァトーレ、ジャスティン・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】グ、チョン
(72)【発明者】
【氏名】カペシ、スコット・ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】デーゼレア、イルゼ・マリア・シリヤ
(72)【発明者】
【氏名】グイダ、ヴィンセンツォ
(72)【発明者】
【氏名】ング、ブーン・ホ
(72)【発明者】
【氏名】ツァン、キ
【審査官】清水 晋治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0326360(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0039044(US,A1)
【文献】特開2000-085706(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 1/00-3/36
G07F 13/06
B05B 1/00-3/18
B05C 7/00-21/00
B01F 21/00-25/90
35/00-35/95
B67C 3/00-11/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上の液体を容器に吐出するための液体吐出システムであって、
(A)第1の液体を供給するための第1の液体源と、
(B)組成、粘度、溶解度、及び/又は混和性において前記第1の液体とは異なる第2の液体を供給するための、第2の液体源と、
(C)前記第1の液体源及び前記第2の液体源と流体連通している一体型吐出ノズルであって、前記一体型吐出ノズルが、
(a)第1の端部と、
(b)反対側の第2の端部と、
(c)前記第1の端部と前記第2の端部との間の1つ以上の側壁と、
(d)前記一体型吐出ノズルを通して前記第1の液体を流すための1つ以上の第1の流路であって、前記第1の流路の各々が、第1の入口及び第1の出口によって画定され、前記第1の入口が、前記一体型吐出ノズルの前記第1の端部に位置し、前記第1の出口が、前記一体型吐出ノズルの前記第2の端部に配置されている、1つ以上の第1の流路と、
(e)前記一体型吐出ノズルを通して前記第2の液体を流すための1つ以上の第2の流路であって、前記第2の流路の各々が、第2の入口及び第2の出口によって画定され、前記第2の入口が、前記側壁のうちの少なくとも1つの上に又はその近傍に位置し、前記第2の出口は、前記1つ以上の第2の流路が前記側壁のうちの前記少なくとも1つと前記一体型吐出ノズルの前記第2の端部とを通って延在するように、前記一体型吐出ノズルの前記第2の端部に位置し、前記第2の出口が、前記第1の出口によって実質的に囲まれている、1つ以上の第2の流路と、を含む、一体型吐出ノズルと、
(D)前記一体型吐出ノズルの前記第1の端部に又はその近傍に位置した、前記1つ以上の第1の流路を開閉するための、第1のバルブアセンブリと、
(E)前記側壁のうちの少なくとも1つに又はその近傍に位置した、前記1つ以上の第2の流路を開閉するための、第2のバルブアセンブリと、を含み、
前記一体型吐出ノズルが、複数の前記第1の入口及び複数の前記第1の出口を備える複数の前記第1の流路を含み、前記第1の出口の各々が、円形の形状を特徴とし、前記複数の第1の流路が、互いに実質的に平行であり、かつ前記1つ以上の第2の流路によって形成された第2の液体流を実質的に囲む複数の第1の液体流を形成
し、それによって前記第2の液体流の周りに液体シュラウドが形成されるように構成され
る、液体吐出システム。
【請求項2】
前記第1の液体源が、サーボ駆動ポンプ、サーボ駆動容積式ポンプ、サーボ駆動回転容積式ポンプのいずれかによって制御される、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項3】
前記第1の液体源が、大気圧下で前記第1の液体を貯蔵するための貯蔵タンクを含む、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項4】
前記第1の液体源によって前記一体型吐出ノズルに供給される前記第1の液体の質量又は体積流量を測定するための流量計を更に含む、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項5】
前記第1のバルブアセンブリが、(i)空気シリンダであって、前記空気シリンダを上チャンバ及び下チャンバに分割する内部ピストンを有し、加圧空気が前記空気シリンダの前記下チャンバ又は前記上チャンバ内に送られるときに、前記ピストンが前記空気シリンダに沿って上下に移動可能である、空気シリンダと、(ii)ばねと、(ii
i)前記ばね及び前記空気シリンダの前記内部ピストンに接続され、かつそれらによって作動させられて、第1の位置と第2の異なる位置との間を移動して、前記一体型吐出ノズルの前記1つ以上の第1の流路を開閉する液体プランジャと、を含む、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項6】
前記第1のバルブアセンブリは、前記内部ピストンの動きをもたらすように、前記空気シリンダの前記下チャンバ又は前記上チャンバ内に加圧空気を送るための加圧空気供給部と流体連通している第1の離して設置された空気圧ソレノイドによって作動させられる、請求項5に記載の液体吐出システム。
【請求項7】
前記第2の液体源が、前記第2の液体を高圧で供給するための加圧ヘッダを含む、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項8】
前記第2の液体源が、サーボ駆動ポンプ、サーボ駆動ピストンポンプ、回転バルブを備えるサーボ駆動ピストンポンプのいずれかによって制御される、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項9】
前記サーボ駆動ピストンポンプの前記回転バルブが、投入モードと吐出モードとの間で交互になるように、第2の離して設置された空気圧ソレノイドによって作動させられ、前記投入モードにおいて、所定量の前記第2の液体が、前記第2の液体源によって前記サーボ駆動ピストンポンプ内に投入され、前記吐出モードにおいて、前記所定量の前記第2の液体が、前記サーボ駆動ピストンポンプによって前記一体型吐出ノズルに吐出される、請求項8に記載の液体吐出システム。
【請求項10】
前記第2のバルブアセンブリが、前記一体型吐出ノズルの前記1つ以上の第2の流路を開閉するための空気式バルブを含む、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項11】
前記一体型吐出ノズルが、デッドスペースを実質的に含まない、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項12】
前記一体型吐出ノズルが、複数の前記第1の入口及び複数の前記第1の出口を備える複数の前記第1の流路を含み、前記第1の出口の各々が、三日月形を特徴とし、第2の出口が、前記第1の出口によって形成された前記三日月の半径中心に又はその近傍に位置している、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項13】
前記第2の出口の総断面積に対する前記第1の出口の総断面積の比が、5:1~50:1である、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項14】
組成、粘度、溶解度、及び/又は混和性において前記第1の液体及び前記第2の液体とは異なる第3の液体を供給するための第3の液体源を更に含み、前記一体型吐出ノズルが、前記第3の液体源と流体連通し、前記一体型吐出ノズルが、前記一体型吐出ノズルを通して前記第3の液体を流すための1つ以上の第3の流路を更に含み、前記第3の流路の各々が、第3の入口及び第3の出口によって画定され、前記第3の入口が、前記側壁のうちの少なくとも1つの上に又はその近傍に位置し、かつ前記第2の入口から離間されており、前記第3の出口は、前記1つ以上の第3の流路が前記側壁のうちの前記少なくとも1つと前記一体型吐出ノズルの前記第2の端部とを通って延在するように、前記一体型吐出ノズルの前記第2の端部に位置し、前記第3の出口が、前記第1の出口によって実質的に囲まれている、請求項1に記載の液体吐出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つ以上の液体を容器に高充填速度で吐出して、そのような液体の均一混合を改善するための液体吐出システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
2つ以上の液体(例えば、濃縮液と希釈液)を同時に容器に吐出するための液体吐出システムは周知である。このような液体吐出システムは、一般的に、2つ以上の液体を同時に、しかし別々に高充填速度で吐出するためのいわゆる共射出ノズルを含む。
【0003】
吐出される液体の組成、粘度、溶解度、及び/又は混和性が大きく異なる場合、容器内でそのような液体の均一混合を確実にすることは困難である。更に、比較的高い充填速度で容器に吐出されると、液体が飛散する傾向があることは避けられず、液体のうちの1つ以上が容器壁面上に除去しにくい残留物を形成し、これが非均一混合の問題を更に悪化させることがある。また更には、現在市販されている共射出ノズルのほとんどは、高圧下で緩み得、液体が溜まり得るデッドスペースが生じる場合があり、これにより、洗浄における課題がもたらされ、不十分な衛生化へとつながる場合がある様々な可動部品(例えば、Oリング、シールガスケット、ボルト、ねじなど)を包含するため、高速液体充填には好適でない。更に、液体が高充填速度で吐出される場合、このような液体を精密に投入することと、投入完了時に液体流を100%遮断することとを確実にするのは困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、高速液体充填に対応可能で、混合結果の均一性を向上させ、容器壁面への残留物の発生を低減した共射出ノズルを備える液体吐出システムへのニーズが存在する。また、精密投入及び完全な遮断が改善された液体吐出システムへのニーズも存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、2つ以上の液体を容器に吐出するための液体吐出システムを提供することにより、上記のニーズに応えるものであり、液体吐出システムは、
(A)第1の液体を供給するための第1の液体源と、
(B)組成、粘度、溶解度、及び/又は混和性において当該第1の液体とは異なる第2の液体を供給するための、第2の液体源と、
(C)当該第1の液体源及び当該第2の液体源と流体連通している一体型吐出ノズルであって、当該一体型吐出ノズルが、いかなる可動部品も含まない一体物であり、
(a)第1の端部と、
(b)反対側の第2の端部と、
(c)当該第1の端部と当該第2の端部との間の1つ以上の側壁と、
(d)当該ノズルを通して第1の液体を流すための1つ以上の第1の流路であって、当該第1の流路の各々が、第1の入口及び第1の出口によって画定され、当該第1の入口が、当該ノズルの第1の端部に位置し、当該第1の出口が、当該ノズルの第2の端部に位置している、1つ以上の第1の流路と、
(e)当該ノズルを通して第2の液体を流すための1つ以上の第2の流路であって、当該第2の流路の各々が、第2の入口及び第2の出口によって画定され、当該第2の入口が、当該側壁のうちの少なくとも1つの上に又はその近傍に位置し、当該第2の出口は、当該1つ以上の第2の流路が側壁のうちの当該少なくとも1つと当該ノズルの第2の端部とを通って延在するように当該ノズルの第2の端部に位置し、当該第2の出口が、当該第1の出口によって実質的に囲まれている、1つ以上の第2の流路と、を含む、一体型吐出ノズルと、
(D)当該一体型吐出ノズルの第1の端部に又はその近傍に位置した、当該1つ以上の第1の流路を開閉するための、第1のバルブアセンブリと、
(E)当該側壁のうちの少なくとも1つに又はその近傍に位置した、当該1つ以上の第2の流路を開閉するための、第2のバルブアセンブリと、を含む。
【0006】
好ましくは、第1の液体源は、サーボ駆動ポンプ、より好ましくはサーボ駆動容積式ポンプ、最も好ましくはサーボ駆動回転容積式ポンプによって制御される。
【0007】
好ましくは、第2の液体源は、サーボ駆動ポンプ、より好ましくはサーボ駆動ピストンポンプ、最も好ましくは回転バルブを備えるサーボ駆動ピストンポンプによって制御される。
【0008】
本発明のこれらの及びその他の態様は、以下の発明を実施するための形態を読むことにより、更に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1A】本発明の一実施形態による一体型吐出ノズルの斜視図である。
【
図1E】平面I-Iに沿った
図1Aの一体型吐出ノズルの断面図である。
【
図1F】I-Iに直交する平面に沿った
図1Aの一体型吐出ノズルの断面図である。
【
図2A】本発明の別の実施形態による一体型吐出ノズルの斜視図である。
【
図2D】平面II-IIに沿った
図2Aの一体型吐出ノズルの断面図である。
【
図2E】II-IIに直交する平面に沿った
図1Aの一体型吐出ノズルの断面図である。
【
図3A】本発明の更に別の実施形態による一体型吐出ノズルの斜視図である。
【
図3D】平面III-IIIに沿った
図3Aの一体型吐出ノズルの断面図である。
【
図3E】III-IIIに直交する平面に沿った
図1Aの一体型吐出ノズルの断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態による液体吐出システムの概略図である。
【
図5】本発明の一実施形態による液体吐出システムの部品の斜視図である。
【
図6】
図5の一体型吐出ノズル、第1のバルブアセンブリ、及び第2のバルブアセンブリの断面図である。
【
図7】
図5のセラミック製三方向回転バルブを備えるサーボ駆動ピストンポンプの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の様々な実施形態の特徴及び利点は、本発明の幅広い表現を与えるように意図される特定の実施形態の例を含む、以下の明細書から明らかになるであろう。様々な修正が本明細書及び本発明の実施から当業者には明白となるであろう。本発明の範囲は、開示される特定の形態に限定されることを意図せず、また本発明は、「特許請求の範囲」により定義されるような本発明の趣旨及び範囲に当てはまる全ての変形形態、等価物、及び代替物を網羅する。
【0011】
本明細書で使用するとき、特許請求の範囲において使用される「a」及び「an」などの冠詞は、特許請求又は記述されるもののうちの1つ以上を意味すると理解される。用語「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、「含んでいる(comprising)」、「含有する(contain)」、「含有する(contains)」、「含有している(containing)」、「含む(include)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」は全て、非限定的であることを意味する。
【0012】
本明細書で使用される場合、「~を実質的に含まない(substantially free of)」又は「~を実質的に含まない(substantially free from)」という用語は、一体型吐出ノズルの総体積に対して、その示された空間が0%~約1%、好ましくは0%~約0.5%、より好ましくは0%~約0.1%の体積で存在することを意味する。
【0013】
本発明で使用される一体型吐出ノズルは、可動部品(例えば、Oリング、封止ガスケット、ボルト、又はねじ)を有しない一体物として作製されたものである。このような一体構造は、本発明のノズルを、典型的には高い充填圧力を必要とする粘性液体の高速充填に特に好適なものにする。このような一体型吐出ノズルは、ステンレス鋼、セラミック、ポリマーなどの十分な引張強度を有する任意の好適な材料で作製され得る。好ましくは、本発明の一体型吐出ノズルは、ステンレス鋼製である。
【0014】
本発明の一体型吐出ノズルは、約3mm~約200mm、好ましくは約10~約100mm、より好ましくは約15mm~約50mmの範囲の平均高さを有してもよい。本発明の一体型ノズルは、約5mm~約100mm、好ましくは約10mm~約50mm、より好ましくは約15mm~約25mmの範囲の平均断面直径を有してもよい。
【0015】
このような吐出ノズルは、組成、粘度、溶解度、及び/又は混和性が異なる2つ以上の流体を同時に又は実質的に同時に容器に吐出するための2つ以上の流路を提供する。例えば、液体のうちの1つは、副液体供給組成物であり得、他方は、主液体供給組成物(すなわち、最終的な液体混合物の大部分の重量を構成する液体)であり得る。容器は、2つ以上の液体が吐出される開口部を有し、一方、容器の総体積は、約10mL~約10L、好ましくは約20mL~約5L、より好ましくは約50mL~約4Lの範囲であり得る。
【0016】
図1A~
図1Fは、本発明の一実施形態による、一体型吐出ノズルを示す。具体的には、ノズル10は、第1の端部12及び反対側の第2の端部14を有する。好ましくは、第1の端部12は上部にあり、反対側の第2の端部14は底部にあるが、必ずしもそうであるとは限らない。より好ましくは、第1の端部12及び第2の端部14は、比較的平坦な表面を有する。1つ以上の側壁16は、第1の端部12と第2の端部14との間に位置している。このような側壁は、平面状又は円筒状のいずれかであり得る。
【0017】
ノズル10は、内部を通して第1の流体(例えば、主液体供給組成物)を流すための複数の第1の流路11を収容する。第1の流路11の各々は、
図1Eに示されるように、第1の端部12に位置した第1の入口11A及び第2の端部14に位置した第1の出口11Bによって画定されている。更に、ノズル10は、内部を通して第2の流体(例えば、副液体供給組成物)を流すための第2の流路13を収容する。第2の流路13は、
図1Eに示されるように、第2の流路13が側壁16及び第2の端部14を通って延在するように、側壁16の近傍に位置した第2の入口13A及び第2の端部14に位置した第2の出口13Bによって画定されている。
【0018】
第1の出口11B及び第2の出口13Bは、任意の好適な形状、例えば、円形、半円形、楕円形、正方形、長方形、三日月形、及びそれらの組み合わせを有することができる。好ましくは、
図1Cに示すように、第1の出口11Bも第2の出口13Bも円形であるが、必ずしもそうであるとは限らない。
【0019】
更に、第2の出口13Bは、
図1Cに示されるように、複数の第1の出口11Bによって実質的に囲まれている。副液体供給組成物が容器壁面上に堆積すると除去困難な残留物を形成しやすい場合には、このような配置は、第2の出口13Bに存在する副供給流が第1の出口11Bに存在する複数の主供給流によって実質的に囲まれ、これにより、副供給流の周りに「液体シュラウド」が形成されることによって、容器壁面上に副供給物による除去困難な残留物の形成を減少させるため、容器壁面上への副液体供給組成物の堆積を防止するのに特に有効である。
【0020】
複数の主供給流は、副供給流の周りに広がる「液体シュラウド」を形成するように構成され得る。代替的に、複数の主供給流は、互いに実質的に平行であり得、それによって、副供給流の周りに平行な「液体シュラウド」を形成する。主供給流のこのような平行配置は、容器内の副供給流の周りにより大きな局所乱流を提供し、より良好でより均一な混合結果を可能にするため、本発明において特に好ましい。
【0021】
更に、ノズル10は、いかなるデッドスペース(すなわち、直接流路内にないため、液体残留物が溜まる可能性のある空間)も実質的に含まない。したがって、ノズル10は、洗浄が容易であり、異なる液体供給部を切り替えるときに交差汚染を引き起こす可能性が低い。
【0022】
好ましくは、第2の出口13Bの総断面積に対する第1の出口11Bの総断面積の比は、約5:1~約50:1、好ましくは約10:1~約40:1、より好ましくは約15:1~約35:1の範囲であり得るが、必ずしもそうであるとは限らない。このような比率は、主流量対副流量との著しく大きな比を確実にし、その結果、容器における副成分のより効率的な希釈が可能となり、容器内に副成分が局所的に高濃度になる「ホットスポット」が存在しないことを確実にする。
【0023】
図2A~
図2Eは、本発明の別の実施形態による、一体型吐出ノズルを示す。具体的には、ノズル20は、第1の端部22及び反対側の第2の端部24を有する。第1の端部22も第2の端部24も、比較的平坦な表面を有する。円筒形側壁26は、第1の端部22と第2の端部24との間に位置している。
【0024】
ノズル20は、内部を通して第1の流体(例えば、主液体供給組成物)を流すための複数の第1の流路21を包含する。第1の流路21の各々は、
図2B、
図2C、及び
図2Eに示されるように、第1の端部22に位置した第1の入口21A及び第2の端部24に位置した第1の出口21Bによって画定される。更に、ノズル20は、内部を通して第2の流体(例えば、副液体供給組成物)を流すための第2の流路23を包含する。
図2C及び
図2Dに示されるように第2の流路23は、第2の流路23が円筒形側壁26及び第2の端部24を通って延在するように、円筒形側壁26の近傍に位置した第2の入口23A及び第2の端部24に位置した第2の出口23Bによって画定されている。
【0025】
第1の出口21Bは、いずれも三日月形状を有しているが、かかる三日月は、実質的に同じ半径中心を共有して同心円状に配置されている。対照的に、第2の出口23Bは、形状が円形である。更に、第2の出口23Bは、第1の出口21Bの半径中心に位置し、
図2Cに示されるように、複数の第1の出口21Bによって実質的に囲まれている。副液体供給組成物が容器壁面上に堆積すると除去困難な残留物を形成しやすい場合には、このような配置は、第2の出口23Bに存在する副供給流が第1の出口21Bに存在する複数の主供給流によって実質的に囲まれ、副供給流の周りに「液体シュラウド」を形成して容器壁面上に副供給による除去困難な残留物の形成を減少させるため、容器壁面上への副液体供給組成物の堆積を防止するのに特に有効である。
【0026】
また、ノズル20は、デッドスペースを実質的に含まないため、液体供給部を変更する際の交差汚染のリスクが低減され、洗浄が容易である。
【0027】
好ましくは、第2の出口23Bの総断面積に対する第1の出口21Bの総断面積の比は、約5:1~約50:1、好ましくは約10:1~約40:1、より好ましくは約15:1~約35:1の範囲であり得るが、必ずしもそうであるとは限らない。
【0028】
図3A~
図3Dは、本発明の更に別の実施形態による、一体型吐出ノズルを示す。具体的には、ノズル30は、第1の端部32及び第2の端部34を有する。第1の端部32も第2の端部34も、比較的平坦な表面を有する。円筒形側壁36は、第1の端部32と第2の端部34との間に位置している。
【0029】
ノズル30は、内部を通して第1の流体(例えば、主液体供給組成物)を流すための複数の第1の流路31を含有する。第1の流路31の各々は、
図3B、
図3C、及び
図3Eに示されるように、第1の端部32に位置した第1の入口31A及び第2の端部34に位置した第1の出口31Bによって画定される。更に、ノズル30は、内部を通して第2の流体(例えば、副液体供給組成物)を流すための第2の流路33を含有する。
図3C及び
図3Dに示されるように、第2の流路33は、第2の流路33が円筒形側壁36及び第2の端部34を通って延在するように、円筒形側壁36の一方側近傍に位置した第2の入口33A及び第2の端部34に位置した第2の出口33Bによって画定されている。また更には、ノズル30は、内部を通して第3の流体(例えば、追加の副液体供給組成物)を流すための第3の流路35を含有する。
図3A、
図3C、及び
図3Dに示されるように、第3の流路35は、第3の流路35が(第2の流路33とは反対側の)円筒形側壁36及び第2の端部34を通って延在するように、円筒形壁36の他方側近傍に位置した第3の入口35Aと第2の端部34とに位置した第3の出口35Bによって画定されている。
【0030】
第1の出口31Bの全てが、いずれも三日月形状を有しているが、かかる三日月は、実質的に同じ半径中心を共有して同心円状に配置されている。対照的に、第2の出口33B及び第3の出口35Bは、形状が円形である。更に、第2の出口33Bは、第1の出口31Bの半径中心に位置し、第3の出口35Bは、第1の出口31Bの半径中心に隣接して位置している。このようにして、第2の出口33Bも第3の出口35Bも、
図3Cに示されるように、複数の第1の出口31Bによって実質的に囲まれている。副液体供給組成物のいずれか又は両方が容器壁面上に堆積すると除去困難な残留物を形成しやすい場合には、このような配置は、第2の出口33B及び第3の出口35Bに存在する副供給流が、第1の出口31Bに存在する複数の主供給流によって実質的に囲まれ、副供給流の周りに「液体シュラウド」を形成して容器壁面上に副供給による除去困難な残留物の形成を減少させるため、容器壁面上への副液体供給組成物の堆積を最小限に抑えるものとして機能する。
【0031】
また、ノズル30は、デッドスペースを実質的に含まないおため、液体供給部を変更する際の交差汚染のリスクが低減され、洗浄が容易である。
【0032】
好ましくは、第2の出口33Bの総断面積に対する第1の出口31Bの総断面積の比は、約5:1~約50:1、好ましくは約10:1~約40:1、より好ましくは約15:1~約35:1の範囲であり得るが、必ずしもそうであるとは限らない。同様に、第3の出口35Bの総断面積に対する第1の出口31Bの総断面積の比が、約5:1~約50:1、好ましくは約10:1~約40:1、より好ましくは約15:1~約35:1の範囲であり得る。
【0033】
図4は本発明の一実施形態による液体吐出システム40の概略図である。具体的には、そのような液体吐出システム40は、(A)第1の液体(図示せず)を供給するための第1の液体源41と、(B)第2の液体(図示せず)を供給するための第2の液体源43と、(C)第1の液体源41及び第2の液体源43と流体連通している、上記のような一体型吐出ノズル45と、(D)第1の液体の1つ以上の第1の流路452を開閉するための、一体型吐出ノズル45の第1の端部に又はその近傍に位置した第1のバルブアセンブリ47と、(E)第2の液体の1つ以上の第2の流路454を開閉するための、一体型吐出ノズル45の側壁の少なくとも1つに又はその近傍に位置した第2のバルブアセンブリ49と、を含む。
【0034】
第1の液体は、好ましくは、大気圧下で貯蔵タンクに貯蔵される。容器内の液体の十分な混合を確実にするために、容器内で十分に強い流入及び乱流が発生するように、第1の液体、すなわち主供給液体組成物を、著しく速い速度で一体型吐出ノズル45によって充填することが必要である。好ましくは、主供給液体組成物は、約50mL/秒~約10L/秒、好ましくは約100mL/秒~約5L/秒、より好ましくは約500mL/秒~約1.5L/秒の範囲の平均流速で充填される。投入精度を維持しながら、主供給液体組成物のこのような高充填速度を達成するために、第1の液体源41がサーボ駆動ポンプ410によって制御されることが好ましい。サーボ駆動ポンプ410は、好ましくは、サーボ駆動容積式ポンプ、より好ましくはWaukesha Cherry-Burrell製(ウィスコンシン州、米国)で、市販されているUniversal IIシリーズモデル018回転PDポンプなどのサーボ駆動回転容積式ポンプである。第1の液体源41によって供給される第1の流体は、その精密な投入を更に確実にするために、第1の流体の質量又は体積流量を測定する流量計412を通って流れてもよい。
【0035】
一体型吐出ノズル45の第1の端部に又はその近傍に位置した第1のバルブアセンブリ47は、好ましくは、第1の離して設置された空気圧ソレノイド420によって作動させられ、これは同様に加圧空気供給部42と流体連通している。加圧空気が、空気供給部42から空気圧ソレノイド420を通して当該第1のバルブアセンブリ47に送られ、1つ以上の第1の流路452を開閉し、それによって一体型吐出ノズル45を通る第1の液体の流れを制御する。
【0036】
第2の流体源43によって一体型吐出ノズル45に供給される第2の流体は、好ましくは、副液体供給組成物、より好ましくは主液体供給組成物よりも著しく高い粘度を有する液体であり、0.1mL/秒~約1000mL/秒、好ましくは約0.5mL/秒~約800mL/秒、より好ましくは約1mL/秒~約500mL/秒の範囲の平均流量で充填され得る。
【0037】
第2の液体源43は、好ましくは、第2の液体を高圧(すなわち、大気圧よりも高い)で供給するための加圧ヘッダ(図示せず)を含む。第2の液体供給部43は、好ましくは、サーボ駆動ポンプ430によって制御され、これは好ましくは、サーボ駆動ピストンポンプ、より好ましくは回転バルブを備えるサーボ駆動ピストンポンプである。第2の液体供給部43を制御するための最も好ましいサーボ駆動ポンプは、Hibar Systems Limited製の(オンタリオ州、カナダ)市販されているHibar 4Sシリーズ精密回転式吐出ポンプであり、これは、特に高粘度液体を取り扱うのに好適なセラミック製三方向回転バルブを含む。サーボ駆動ピストンポンプ430は、好ましくは、第2の離して設置された空気圧ソレノイド440によって作動させられ、これは、空気源44からポンプ430の回転バルブに加圧空気を送って、投入モードと吐出モードとの間で当該バルブを回転させる。当該投入モードにおいて、所定量の当該第2の液体が、当該第2の液体源43によって当該サーボ駆動ピストンポンプ430に投入され、かつ当該吐出モードにおいて、当該所定量の第2の液体が、当該サーボ駆動ピストンポンプ430によって当該一体型吐出ノズル45に吐出される。
【0038】
一体型吐出ノズル45の側壁に又はそのうちの少なくとも一方の近傍に位置した第2のバルブアセンブリ49は、好ましくは、一体型吐出ノズル45の当該1つ以上の第2の流路454を開閉するための空気式バルブを含む。空気式バルブは、好ましくは、内部膜(図示せず)を撓ませて流体がそこを流れるように開口するピンチバルブであり、それは、特に、内部のバルブ部品から流体を隔離し、100%の遮断を確保するために好適である。好ましくは、空気式バルブは、離して設置された空気圧ソレノイドによって作動させられる。より好ましくは、空気式バルブは、第2の離して設置された空気圧ソレノイド440によっても作動する。
【0039】
図5は、本発明の一実施形態による液体吐出システム50の部品の斜視図である。具体的には、好ましくは、Waukesha Cherry-Burrell製(ウィスコンシン州、米国)の市販されているUniversal IIシリーズモデル018回転PDポンプであるサーボ駆動回転容積式ポンプ510によって制御される第1の液体源(図示せず)が、第1のバルブアセンブリ57を通して低粘度の主供給液体(図示せず)を一体型吐出ノズル55に供給している。サーボ駆動ピストンポンプ530、好ましくは、セラミック製三方向回転バルブを備える、Hibar Systems Limited製の(オンタリオ州、カナダ)市販されているHibar 4Sシリーズ精密回転式吐出ポンプによって制御される第2の液体源(図示せず)は、第2のバルブアセンブリ59を通して一体型ノズル55に高粘度の副供給液体(図示せず)を供給する。
【0040】
図6は、
図5の一体型吐出ノズル55、第1のバルブアセンブリ57、及び第2のバルブアセンブリ59の断面図である。一体型吐出ノズル55は、1つ以上の第1の流路552を含み、これらは、当該一体型吐出ノズル55の第1の端部から第2の端部まで延在して、低粘度の主供給液体(図示せず)が1つ以上の第1の流路552を通って流れることを可能にする。一体型吐出ノズル55は、1つ以上の第2の流路554を更に含み、これらは、ノズル55の側壁からその第2の端部まで延在して、高粘度の副供給液体(図示せず)が第2の流路554を通って流れることを可能にする。
【0041】
一体型吐出ノズル55の第1の端部に又はその近傍に位置した第1のバルブアセンブリ57は、好ましくは、かかる空気シリンダ571を上チャンバ571Aと下チャンバ571Bとに分割する内部ピストン572を備える空気シリンダ571、ばね573及び流体プランジャ575を含む。内部ピストン572は、加圧空気が空気シリンダ571の下チャンバ571A又は上チャンバ571B内に送られるときに、当該空気シリンダ571に沿って上下に移動することができる。流体プランジャ575は、当該内部ピストン572及び当該ばね573に接続され、それらによって作動させられる。
【0042】
典型的には、流体プランジャ575は、ばねによって押し下げられて、1つ以上の第1の流路552の直上に着座する。流体プランジャ575がこの位置にあるときに、1つ以上の第1の流路552を塞ぎ、それによって、低粘度の主供給液体が当該1つ以上の第1の流路552を通って流れるのを防止することができる。
【0043】
1つ以上の第1の流路552を開放するために、第1の離して設置された空気圧ソレノイド(図示せず)がトリガされて、空気供給部(図示せず)から空気シリンダ571の底部チャンバ571Bに加圧空気を送って、当該底部チャンバ571Bを加圧する。これが発生すると、内部ピストン572は、空気シリンダ571に沿って上昇する。内部ピストン572は、流体プランジャ575に直接結合されているため、内部ピストン572の上昇動作により、流体プランジャ575が、ばね573の閉鎖力に抗して移動する。流体プランジャ575が、1つ以上の第1の流路552から上方に、かつそこから離れるように(
図6に示すように)移動すると、低粘度の主供給流体は、一体型吐出ノズル55の当該1つ以上の第1の流路552を通って流れることが可能になる。
【0044】
1つ以上の第1の流路552を再び閉じるために、第1の離して設置された空気圧ソレノイド(図示せず)は、空気供給部(図示せず)から空気シリンダ571の上チャンバ571Aに加圧空気を送りながら、空気シリンダ571の底部チャンバ571Bから空気を抜くようにトリガされる。これが発生すると、内部ピストン572は、加圧された上チャンバ571Aとばね573との複合力で空気シリンダ571に沿って下降し、これによって流体プランジャ575が押し下げられ、1つ以上の第1の流路552の上に着座することになる。これに対応して、1つ以上の第1の流路552は封鎖され、そこを通る主供給流体の流れが停止される。
【0045】
一体型吐出ノズル55の側壁に又はその近傍に位置した第2のバルブアセンブリ59は、好ましくは、内部膜592を有する空気式ピンチバルブ591を含む。ピンチバルブ591が加圧空気で充填されると、内部膜592が閉鎖され、1つ以上の第2の流路554への高粘度の副供給液体の流れが切断される。加圧空気がピンチバルブ591から出ると、内部部材592が液体流の力の下で撓んで開き、それによって、高粘度の副供給液体がそこを通って1つ以上の第2の流路554内に流れ込むことを可能にする。好ましくは、ピンチバルブ591への加圧空気の流入及び流出は、離して設置された空気圧ソレノイドによって制御される。
【0046】
図7は、
図5のサーボ駆動ピストンポンプ530の断面図である。好ましくは、サーボ駆動ピストンポンプ530は、流体入口531、内側ピストン532、流体投入チャンバ533、三方向セラミック製回転バルブ534、及び流体出口535を含む。高粘度の副供給液体(図示せず)は、第2の液体供給部(図示せず)の加圧ヘッダ(図示せず)から、サーボ駆動ピストンポンプ530の流体入口531内に流される。投入モード中、副供給液体(図示せず)は、内側ピストン532が後退して副供給液体を吸引するにつれ、流体入口531から三方向セラミック製回転バルブ534を通して流体投入チャンバ533内に送られる。所定量の副供給液体が流体投入チャンバ533内に引き込まれると、サーボ駆動ピストンポンプ530は、吐出モードに移行する準備が整う。副供給液体の吐出を開始するために、離して設置された空気圧ソレノイドがトリガされて、三方向セラミック製バルブを90度回転させる。三方向セラミック製バルブがこのように回転すると、流体入口531と流体投入チャンバ533との間の流体連通が切断されるが、流体投入チャンバ533と流体出口535との間の流体連通は開いており、それによって、所定量の副供給液体が流体投入チャンバ533から流体出口535を出て下流の吐出ノズル(図示せず)に流れ込むことを可能にする。好ましくは、本明細書に記載された離して設置された空気圧ソレノイド(図示せず)はまた、一体型吐出ノズルのすぐ上流に位置しているピンチバルブ(図示せず)を作動させることができ、その結果、ピンチバルブが開かれて、下流の一体型吐出ノズルを通って副供給液体が流れることを可能にする。副供給液体の吐出が完了すると、離して設置された空気圧ソレノイドは、ピンチバルブを閉じるようにトリガされ、三方向セラミック製バルブが90度回転して元の開始位置まで戻る。これに応じて、流体投入チャンバ533と流体出口535との間の流体連通は切断され、副供給液体の流れが完全に切断される。
【0048】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求されるいかなる発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのようないかなる発明も教示、示唆又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0049】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図される。