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特許7443533基準信号処理方法、装置、第1通信ノード及び第2通信ノード
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-26
(45)【発行日】2024-03-05
(54)【発明の名称】基準信号処理方法、装置、第1通信ノード及び第2通信ノード
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20240227BHJP
【FI】
H04L27/26 114
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022542699
(86)(22)【出願日】2020-12-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-15
(86)【国際出願番号】 CN2020138469
(87)【国際公開番号】W WO2021143470
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2022-07-12
(31)【優先権主張番号】202010048713.0
(32)【優先日】2020-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(72)【発明者】
【氏名】馬一華
(72)【発明者】
【氏名】袁志鋒
(72)【発明者】
【氏名】胡留軍
(72)【発明者】
【氏名】李志崗
(72)【発明者】
【氏名】李衛敏
【審査官】大野 友輝
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-147769(JP,A)
【文献】特表2019-504518(JP,A)
【文献】特開2018-014732(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0349893(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信ノードに適用される基準信号処理方法であって、
w個のシーケンスを発生させるステップであって、異なる第1通信ノードに対応する各wの値のうち少なくとも1つは異なるように選択され、wは正の整数である、ステップと、
前記w個のシーケンスに基づいて、基準信号を生成するステップと、
前記基準信号および前記基準信号に対応するデータ信号を送信するステップとを含む基準信号処理方法。
【請求項2】
wの値は、基地局によって示されるか、または、離散確率分布と、転送の優先順位と、データ情報と、のうちの1つに基づいて確定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記w個のシーケンスの、シーケンス指示情報と、シーケンス番号オフセットと、のうちの少なくとも1つは、データ情報によって確定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記データ情報は、前記第1通信ノードによる変調前の情報ビットまたは符号語である、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記データ情報は、巡回冗長検査が付加される前の情報ビット、巡回冗長検査が付加された後且つチャネル符号化前のビット、またはチャネル符号化後の符号語である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記データ情報は、前記第1通信ノードの識別情報を含む、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項7】
前記データ情報のビット桁数は、wの値の範囲に基づいて確定され、前記データ情報はwを示す、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項8】
前記データ信号は、wの値情報と、番号指示情報と、シーケンス番号オフセットと、のうちの少なくとも1つを含み、前記データ信号は、データ情報に基づいて確定される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記データ情報は、1つのwの値情報と、w個のシーケンス指示情報と、のうちの少なくとも1つを含み、前記w個のシーケンス指示情報は前記w個のシーケンスを示すように構成されている、請求項2又は3又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記データ情報は、1つのwの値情報と、w-1個のシーケンス番号オフセットと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項2又は3又は8に記載の方法。
【請求項11】
異なる第1通信ノードのvの値が同一である場合、前記データ情報はv個のnビットの情報を含み、異なる第1通信ノードのvの値が異なる場合、前記データ情報はv個のnビットの情報とvの値情報とを含み、
前記v個のnビット情報のうち重複しない情報の数はwであり、
前記方法はさらに、前記v個のnビット情報のうち重複しない情報を番号指示情報として確定するステップを含み、
ただし、nは正の整数で、vは正の整数であり、vの値は全ての第1通信ノードのw以上である、請求項2又は3又は8に記載の方法。
【請求項12】
前記データ情報は、w個のnビットの情報と、1つのqビットの終了シーケンスとを含み、nの値は、前記w個のシーケンスを取得するシーケンスセットに含まれるシーケンスの数に基づいて確定され、qは正の整数であり、
前記終了シーケンスの先頭nビットが示す数はwであり、前記w個のnビットの情報は前記w個のシーケンスの番号指示情報を示す、請求項2又は3又は8に記載の方法。
【請求項13】
巡回冗長検査前の情報ビットまたは巡回冗長検査後の情報ビットに対して部分スクランブリング処理を行うステップをさらに含む請求項5に記載の方法。
【請求項14】
前記基準信号は、プリアンブルと、パイロットと、復調基準信号と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記の前記w個のシーケンスに基づいて、基準信号を生成するステップは、
前記w個のシーケンスを重ね合わせて、前記基準信号を生成するステップ、または、
前記w個のシーケンスを、異なる時間周波数リソースにマッピングして、前記基準信号を生成するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
第2通信ノードに適用される基準信号処理方法であって、
複数の第1通信ノードの基準信号およびデータ信号を受信するステップと、
前記複数の第1通信ノードの基準信号のうちの目標基準信号を生成する少なくとも1つのシーケンスに基づいて、前記複数の第1通信ノードのデータ信号のうちの、前記目標基準信号に対応するデータ信号に復調するステップと、
前記目標基準信号に対応するデータ信号に基づいて前記目標基準信号を生成するw個のシーケンスを確定するステップと、
前記w個のシーケンスに基づいて干渉除去を行い、前記複数の第1通信ノードの基準信号に対して干渉除去が全て行われるまで、引き続き次の目標基準信号を確定するステップとを含み、
前記w個のシーケンスは第1通信ノードによって発生し、異なる第1通信ノードに対応する各wの値のうち少なくとも1つは異なるように選択され、wは正の整数である、基準信号処理方法。
【請求項17】
第1通信ノードに配置される基準信号処理装置であって、
w個のシーケンスを発生させるように構成された発生モジュールであって、異なる第1通信ノードに対応する各wの値のうち少なくとも1つは異なるように選択され、wは正の整数である、発生モジュールと、
前記w個のシーケンスに基づいて、基準信号を生成するように構成された生成モジュールと、
前記基準信号および前記基準信号に対応するデータ信号を送信するように構成された送信モジュールとを含む基準信号処理装置。
【請求項18】
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプログラムを記憶するように構成された記憶装置とを含み、
前記少なくとも1つのプログラムが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1~15の何れか一項に記載の基準信号処理方法を実現させる第1通信ノード。
【請求項19】
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプログラムを記憶するように構成された記憶装置とを含み、
前記少なくとも1つのプログラムが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項16に記載の基準信号処理方法を実現させる第2通信ノード。
【請求項20】
コンピュータプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されたときに、請求項1~16の何れか一項に記載の基準信号処理方法を実現する記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は中国特許庁に2020年01月16日に提出された、出願番号が202010048713.0である中国特許出願の優先権を主張し、当該出願の全ての内容を引用により本願に組み入れる。
【0002】
本願は通信分野に関し、例えば基準信号処理方法、装置、第1通信ノード及び第2通信ノードに関する。
【背景技術】
【0003】
例えばランダムアクセスシーンのような大規模アクセスシーンにおいて、各ユーザは、一つのシーケンスプールから一つのシーケンスを基準信号として選択する。複数のユーザが同じ基準信号を選択した場合、衝突が発生する。すべてのユーザの基準信号の衝突する確率が同じであれば、異なるユーザに差別化されたサービスを提供することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は基準信号処理方法、装置、第1通信ノード及び第2通信ノードを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例は第1通信ノードに適用される基準信号処理方法を提供し、前記基準信号処理方法は、
w個のシーケンスを発生させるステップであって、異なる第1通信ノードの前記wの値は全て同じであることはなく、wは正の整数である、ステップと、前記w個のシーケンスに基づいて、基準信号を生成するステップと、前記基準信号および対応するデータ信号を送信するステップとを含む。
【0006】
本願の実施例はさらに第2通信ノードに適用される基準信号処理方法を提供し、前記基準信号処理方法は、
複数の第1通信ノードの基準信号およびデータ信号を受信するステップと、各前記基準信号のうちの目標基準信号を生成する少なくとも1つのシーケンスに基づいて、前記目標基準信号に対応するデータ信号に復調するステップと、前記データ信号に基づいて前記目標基準信号を生成するw個のシーケンスを確定するステップと、前記w個のシーケンスに基づいて干渉除去を行い、各前記基準信号に対する除去が全て完了するまで、引き続き次の目標基準信号を確定するステップとを含む。
【0007】
本願の実施例はさらに第1通信ノードに配置される基準信号処理装置を提供し、前記基準信号処理装置は、
w個のシーケンスを発生させるように構成された発生モジュールであって、異なる第1通信ノードの前記wの値は全て同じであることはなく、前記wは正の整数である、発生モジュールと、前記w個のシーケンスに基づいて、基準信号を生成するように構成された生成モジュールと、前記基準信号および対応するデータ信号を送信するように構成された送信モジュールとを含む。
【0008】
本願の実施例はさらに第2通信ノードに配置される基準信号処理装置を提供し、前記基準信号処理装置は、
複数の第1通信ノードの基準信号およびデータ信号を受信するように構成された受信モジュールと、各前記基準信号のうちの目標基準信号を生成する少なくとも1つのシーケンスに基づいて、前記目標基準信号に対応するデータ信号に復調するように構成された復調モジュールと、前記データ信号に基づいて前記目標基準信号を生成するw個のシーケンスを確定するように構成された確定モジュールと、前記w個のシーケンスに基づいて干渉除去を行い、各前記基準信号に対する除去が全て完了するまで、引き続き次の目標基準信号を確定するように構成された干渉除去モジュールとを含む。
【0009】
本願の実施例はさらに第1通信ノードを提供し、前記第1通信ノードは、
1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプログラムを記憶するように構成された記憶装置とを含み、
前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、前記1つまたは複数のプロセッサに第1通信ノードに適用される基準信号処理方法を実現させる。
【0010】
本願の実施例はさらに第2通信ノードを提供し、前記第2通信ノードは、
1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプログラムを記憶するように構成された記憶装置とを含み、
前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、前記1つまたは複数のプロセッサに第2通信ノードに適用される基準信号処理方法を実現させる。
【0011】
本願の実施例はさらに記憶媒体を提供し、前記記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されたときに、本願の実施例における何れか一つの基準信号処理方法を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本願が提供する基準信号処理方法の概略的なフローチャートである。
図1a】本願が提供する伝送フレームの構成模式図である。
図1b】本願が提供する、第2通信ノードが第1通信ノードwの値を示す模式図である。
図1c】本願が提供する、基準信号を生成する模式図である。
図1d】本願が提供するもう一つの、基準信号を生成する模式図である。
図1e】本願が提供する、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。
図1f】本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。
図1g】本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。
図1h】本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。
図1i】本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。
図1j】本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。
図1k】本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。
図1l】本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。
図1m】本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。
図2】本願が提供する基準信号処理方法の概略的なフローチャートである。
図3】本願が提供する基準信号処理装置の構成模式図である。
図4】本願が提供する基準信号処理装置の構成模式図である。
図5】本願が提供する第1通信ノードの構成模式図である。
図6】本願が提供する第2通信ノードの構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を合わせて本願の実施例を説明する。
【0014】
添付図面のフローチャートに示されたステップは、一組のコンピュータ実行可能な命令のようなコンピュータシステム内で実行することができる。また、フローチャートには論理的順序が示されているが、場合によっては、こことは異なる順序で図示または説明されたステップを実行してもよい。
【0015】
例示的な一実施例において、図1は、本願が提供する基準信号処理方法の概略的なフローチャートである。この方法は基準信号が衝突する確率を低減するシーンに適用可能である。この方法は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアによって実現されて且つ第1通信ノードに統合されることが可能な基準信号処理装置によって実行できる。第1通信ノードは、任意の適切なタイプのユーザ機器を含む。
【0016】
図1に示すように、本願が提供する基準信号処理方法は、S110、S120、およびS130を含む。
【0017】
S110:w個のシーケンスを発生させ、異なる第1通信ノードの前記wの値は全て同じであることはない。
【0018】
基準信号の衝突する確率を低減するために、本願では、最初にw個のシーケンスを発生させ、各シーケンスを基準信号の生成に利用する。wの値は、データ情報に基づいて決定してもよく、伝送優先順位に基づいて決定してもよく、あるいは、基地局によって示してもよく、ここでは限定されない。w個のシーケンスの発生は、シーケンスプールから、シーケンス指示情報および/またはシーケンス番号オフセットに基づいて、確定することができる。シーケンス番号オフセットおよびシーケンス指示情報は、データ情報によって確定することができる。前記wは正の整数である。
【0019】
基準信号の衝突する確率を低減するために、異なる第1通信ノードのwの値は、同一または部分的に同一である。
【0020】
S120:前記w個のシーケンスに基づいて、基準信号を生成する。
w個のシーケンスを発生させた後、このステップは、各シーケンスに基づいて基準信号を生成することができる。ここでは、生成する手段について限定せず、例えば、重ね合わせの方法または異なる時間周波数リソースへマッピングする方法とすることができる。重ね合わせの方法は、シーケンスの重ね合わせによって実現できる。
【0021】
S130:前記基準信号および対応するデータ信号を送信する。
【0022】
基準信号を生成した後、このステップは、基準信号および対応するデータ信号を第2通信ノードに送信することができる。
【0023】
本願は第1通信ノードに適用される基準信号処理方法を提供し、前記基準信号処理方法は、w個のシーケンスを発生させるステップであって、異なる第1通信ノードの前記wの値は全て同じであることはないステップと、前記w個のシーケンスに基づいて、基準信号を生成するステップと、前記基準信号および対応するデータ信号を送信するステップとを含む。この方法により、基準信号の衝突する確率を効果的に低減する。
【0024】
以下に、本願の例示的な説明を行う。本願が提供する基準信号生成方法は、生成シーケンス数が可変な基準信号生成方法であると考えられる。従来の通信システムにおいて、(1)すべてのユーザの基準信号衝突確率が同じであり、逐次干渉除去(SIC:Successive Interference Cancellation)プロセスにとって最適な構成ではない。(2)異なるユーザの基準信号の衝突する確率が同じでは、異なるユーザに差別化されたサービスを提供することができない。
【0025】
本願は大規模アクセスを対象とする。従来のランダムアクセス方式では、各ユーザは1つのシーケンスプールから1つのシーケンスを基準信号として選択するので、複数のユーザが同じ基準信号を選択すると、衝突が発生する。これにより、(1)各ユーザが同じ数のシーケンスを送信すると、基準信号の衝突確率が同じになり、SICプロセスの最適な構成ではない。(2)複数のユーザの優先順位が同じで、緊急業務がより高い優先順位を得ることができない。
【0026】
本願は基準信号の生成方法を提案し、前記方法によって、ランダムアクセスの成功率を向上させ、要求が異なるアクセスに対して差別化されたサービスを提供する。本願における基準信号は、1つのシーケンスプール内のw個のシーケンスから生成することができる。衝突確率を下げるために、異なるユーザが異なるwを有するようにしてもよい。
【0027】
図1aは、本願が提供する伝送フレームの構成模式図である。図1aを参照し、基準信号は、w個の重複しないシーケンスから生成でき、異なるユーザのwは異なってもよい。
【0028】
例1によれば、複数のユーザ(すなわち、第1通信ノード)が基準信号を生成するシーケンス数wが、確率分布によって生成できる。
【0029】
確率分布は、w~f(w)、w=1、2、3、・・・として表すことができ、
【数1】
を満たす。1つのユーザにとっては、伝送ごとにf(w)によりwを新たに生成してもよいし、1回のf(w)によって生成されたwを複数回にわたって出力してもよい。
【0030】
表1はwとf(w)の対応関係表である。表1を参照し、ユーザ機器(UE:User Equipment)は、確率分布に基づいてwを確定し、例えば、UE1は、f(w)の値が0.5であることに基づいて、w=2として決定する。その中で、pはすなわちf(w)である。各UEは、図1bに示すwとf(w)との対応関係に基づいて、それぞれのwの値を決定する。ここで、wとf(w)との対応関係は、各UE内に予め格納されてもよい。
【0031】
【表1】
例2によれば、複数のユーザ(すなわち、第1通信ノード)が基準信号を生成するシーケンス数wは、各ユーザ現在の伝送の優先順位によって確定される。伝送の優先順位の確定方法は限定されず、第1通信ノードによって確定されてもよく、第2通信ノードによって示されてもよい。
【0032】
1つのユーザについて、伝送ごとに優先順位を更新してもよいし、複数回伝送してから優先順位を1回更新してもよいし、1つの優先順位を固定的に使用してもよい。
【0033】
表2は、wと伝送優先順位との対応関係表である。表2を参照し、各UEには、優先順位とwとの対応関係が予め格納され、各UEは、優先順位とwとの対応関係および現在の伝送の優先順位とに基づいて、各自のwを確定する。UE1の現在の優先順位が1であれば、UE1のwは4である。
【0034】
【表2】
【0035】
例3によれば、複数のユーザが基準信号を生成するシーケンス数wは、各ユーザのデータ情報に基づいて確定してもよい。
表3はwとビットシンボルとの対応関係表である。表3を参照し、wの取り得る値は3種類あり、2ビットシンボルxによって示す必要がある。この2ビットシンボルは、巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)が付加される前の情報ビット、CRCが付加された後且つチャネル符号化前のビット、またはチャネル符号化後の符号語に対して、マッピングして得られるものであってもよい。すなわち、wは、CRCが付加される前の情報ビット、CRCが付加された後且つチャネル符号化前のビット、またはチャネル符号化後の符号語から、2ビットシンボル(すなわち、x)を取って確定できる。UEがwを確定するとき、xの値に基づいてwを確定できる。例えば、UEは、CRCが付加される前の情報ビットから2ビットシンボルをxとして取り、そして、表3に基づいて対応するwを確定する。UE1におけるxの値が01であれば、UE1におけるwの値は3である。
【0036】
【表3】
【0037】
例4、複数のユーザが基準信号を生成するシーケンス数wは、第1通信ノードの識別情報、例えば、UE識別子(Identifier,ID)によって決定され、このとき、伝送情報にはUE IDが含まれるべきである。この実施例は、例3の特殊な場合と見なすことができる。すなわち、ユーザのデータ情報がUE IDを含み、且つ、UE IDを用いてwが確定される。
【0038】
表4は、wと識別情報との対応関係表である。表4を参照し、各UEには、wと識別情報との対応関係表が予め格納されていてもよく、各UEは、その識別情報に基づいて、対応するwを確定する。
【0039】
【表4】
【0040】
例5によれば、複数のユーザが基準信号を生成するシーケンス数wは、基地局によって割り当てられる。この方式は、例4の一種の具体的な実現方法と見なしてもよく、すなわち、基地局側がUE IDとwとを関連付けて、UEに通知する。基地局がUE IDを復調により得ると、対応するwの値を知ることができる。図1bは、本願が提供する、第2通信ノードが第1通信ノードwの値を示す模式図であり、図1bを参照し、第2通信ノード、すなわち基地局は、対応するwの値を各UEに示し、例えばUE1にw=2を示す。
【0041】
例6では、wを確定した後、ユーザ、すなわち第1通信ノードは、w個のシーケンスを選択し、このw個のシーケンスによって基準信号を生成する。その基準信号を生成する方法としては、複数のシーケンスを重ね合わせることであってもよい。
【0042】
図1cは、本願が提供する、基準信号を生成する模式図である。図1cを参照し、8つのシーケンス、すなわちz0、z1、…、z7がシーケンスプールに含まれており、各UEは、シーケンスプールからw個のシーケンスを選択し、重ね合わせることによって基準信号を生成し、例えば、UE1がシーケンスz2およびz6を選択して、基準信号を生成する。
【0043】
例7では、wを確定した後、ユーザは、w個のシーケンスを選択し、このw個のシーケンスによって基準信号を生成する。その基準信号を生成する方法としては、異なる時間周波数リソース位置で複数のシーケンスを送信することであってもよい。
【0044】
図1dは、本願が提供する、基準信号を生成するもう一つの模式図である。図1dを参照し、8つのシーケンス、すなわちz0、z1、…、z7がシーケンスプールに含まれており、各UEは、シーケンスプールからw個のシーケンスを選択し、異なる時間周波数リソースにマッピングすることによって基準信号を生成する。wの値が1の場合、データ部分は、wの値情報のみを含んでもよく、wの値情報と番号指示情報とを含んでもよい。
【0045】
例8によれば、データ情報は、w個のシーケンスを示す情報を含む必要がある。本願では、異なるユーザに対してwは不確定であるので、データ情報が含むw個のシーケンス指示情報は、シーケンス個数wの情報(すなわち、wの値情報)、w個のシーケンスの指示情報(すなわち、シーケンス指示情報)、およびw個のシーケンスのオフセット情報(すなわち、シーケンス番号オフセット)のうちの1つまたは任意の組合せを含むがこれらに限定されない。wの取りうる値がM通りあるとすると、示すためには
【数2】
ビットが必要となり、シーケンスのセットに総計N個のシーケンスがあるとすると、示すためには
【数3】
ビットが必要となる。1つの方法は、wの値に関する1つのmビット情報と、基準信号番号の値に関するw個のnビット情報とを含むことである。ここで、上記基準信号は、この実施例においては、パイロット(pilot)として表され、前記データ情報は、この実施例においては、CRCが付加される前の情報ビットである。
【0046】
図1eは、本願が提供する、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。図1fは、本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。図1gは、本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。図1e、図1f、および図1gを参照し、CRCが付加される前の情報ビットは、基準信号生成用のシーケンス情報を含み、基準信号生成用のシーケンス情報は、wの値に関する1つの値情報、すなわちmビット情報と、w個の番号指示情報、すなわち、パイロットシーケンスの値に関するw個のnビット情報と、のうちの1つを含む。
【0047】
例9によれば、データ情報は、w個のシーケンスを示す情報を含む必要がある。本願では、異なるユーザに対してwは不確定であるので、データ情報が含むw個のシーケンス指示情報は、シーケンス個数wの情報、w個のシーケンスの指示情報、およびw個のシーケンスのオフセット情報(すなわち、シーケンス番号オフセット)のうちの1つまたは任意の組合せを含むがこれらに限定されない。
【0048】
wの取りうる値が2通りあるとすると、示すためには1ビットが必要となり、シーケンスのセットに総計N個のシーケンスがあり、2つのシーケンスのオフセットが-N+1~N-1であるとすると、示すためには
【数4】
ビットが必要となる。1つの方法は、wの値に関する1つのmビット情報と、基準信号番号オフセットに関するw-1個のnビット情報とを含むことである。ここで、上記基準信号は、この実施例においては、復調基準信号(DMRS:Demodulation Reference Signal)として表され、前記データ情報は、この実施例においては、CRCが付加された後且つチャネル符号化前のビットである。
【0049】
図1hは本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。図1iは本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。図1hと図1iを参照し、データ情報は、CRCが付加された後且つチャネル符号化前のビットに基づいて確定できる。データ情報は、wの値に関する1つの値情報と、w-1個のシーケンス番号オフセットのうちの何れか1つ、すなわち、パイロット番号オフセットに関するw個のnビット情報とを含む。wの値が2である場合、データ情報は、パイロット番号オフセットに関する1つのnビット情報と、wの値に関する1つの1ビット情報とを含み、或いは、データ情報は、パイロット番号オフセットに関する1つのnビット情報のみを含む。
【0050】
例10によれば、データ情報は、w個のシーケンスを示す情報を含む必要がある。本願では、異なるユーザに対してwは不確定であるので、データ情報が含むw個のシーケンス指示情報は、シーケンス個数wの情報、w個のシーケンスの指示情報、およびw個のシーケンスのオフセット情報のうちの1つまたは任意の組合せを含むがこれらに限定されない。
【0051】
シーケンスのセットに総計N個のシーケンスがあるとすると、示すためには
【数5】
ビットが必要となる。1つの方法は、基準信号番号の値に関するv個のnビット情報を含むことである。ここで、各ユーザのvの値は同じである。このようにすれば、v個のnビット番号情報から、重複しない番号の数に基づいてwを確定し、重複しないシーケンスのセットからw個のシーケンスの番号を決定することができる。ここで、上記基準信号は、この実施例においては、復調基準信号DMRSとして表され、前記データ情報は、この実施例においては、CRCが付加される前の情報ビットである。
【0052】
図1jは、本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。図1jを参照し、データ情報は、CRCが付加される前の情報ビットにおけるv個のnビット番号情報を含むことができる。各第1通信ノードのnは同一である。v個のnビット番号情報のうち重複しない番号の数をwとし、重複しない番号のセットをw個のシーケンスの番号とする。
【0053】
例11によれば、データ情報は、w個のシーケンスを示す情報を含む必要がある。本願では、異なるユーザに対してwは不確定であるので、データ情報が含むw個のシーケンス指示情報は、シーケンス個数wの情報、w個のシーケンスの指示情報、およびw個のシーケンスのオフセット情報のうちの1つまたは任意の組合せを含むがこれらに限定されない。wの取りうる値がV通りあるとすると、示すためには
【数6】
ビットが必要となり、シーケンスのセットに総計N個のシーケンスがあるとすると、示すためには
【数7】
ビットが必要となる。1つの方法は、vの値に関する1つのmビット情報と、基準信号番号の値に関するv個のnビット情報とを含むことである。このようにすれば、v個のnビット番号情報から、重複しない番号の数に基づいてwを確定し、重複しないシーケンスのセットからw個のシーケンスの番号を決定することができる。ここで、上記基準信号は、この実施例においては、プリアンブルPreambleとして表され、前記データ情報は、この実施例においては、チャネル符号化後の符号語である。
【0054】
図1kは、本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。図1kを参照し、データ情報は、チャネル符号化後の符号語における、vの値に関する1つのmビット情報と、プリアンブル番号情報に関するv個のnビット情報とを含むことができる。この例において、各第1通信ノードにおけるvは固定ではなく、V通りの値を有してもよい。本願において、番号の値に関するv個のnビット情報のうちの異なる重複しない番号の数をwとして確定し、重複しないシーケンスのセットをw個のシーケンスの指示情報、すなわちシーケンス番号として確定する。
【0055】
例12によれば、データ情報は、w個のシーケンスを示す情報を含む必要がある。本願では、異なるユーザに対してwは不確定であるので、データ情報が含むw個のシーケンス指示情報は、シーケンス個数wの情報、w個のシーケンスの指示情報、およびw個のシーケンスのオフセット情報のうちの1つまたは任意の組合せを含むがこれらに限定されない。シーケンスのセットに総計N個のシーケンスがあるとすると、示すためには
【数8】
ビットが必要となる。1つの方法は、w個のnビット番号情報および1つのqビット終了シーケンスを含む。ここで、上記基準信号は、この実施例においては、プリアンブルPreambleおよび復調基準信号DMRSとして表され、それらを生成するシーケンスの数および番号は関連しており、上記データ情報は、この実施例においては、CRCが付加された後且つチャネル符号化前のビットである。そして、それらを生成するシーケンスの数および番号は互いに関連しており、上記データ情報は、この実施例においては、チャネル符号化後の符号語である。
【0056】
図1lは、本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。図1lを参照し、本願におけるwは、例10および例11と同じであり、演算によって確定されるものではない。本例示において、データ情報は、CRCが付加される前の情報ビットに含まれるw個のnビット番号情報と1つのqビット終了シーケンスとを含むことができる。終了シーケンスの先頭nビット番号が示す数をwとし、w個のnビット番号情報は、w個のシーケンスの指示情報を示す。
【0057】
例13によれば、データ情報は、w個のシーケンスを示す情報を含む必要がある。本願では、異なるユーザに対してwは不確定であるので、データ情報が含むw個のシーケンス指示情報は、シーケンス個数wの情報、w個のシーケンスの指示情報、およびw個のシーケンスのオフセット情報のうちの1つまたは任意の組合せを含むがこれらに限定されない。シーケンスのセットに総計N個のシーケンスがあるとすると、示すためには
【数9】
ビットが必要となる。1つの方法は、w個のnビット番号情報および1つのqビット終了シーケンスを含む。ここで、上記基準信号は、この実施例においては、プリアンブルPreambleおよび復調基準信号DMRSとして表され、それらを生成するシーケンスの数および番号は関連しておらず、上記データ情報は、この実施例においては、CRCが付加された後且つチャネル符号化前のビットである。
【0058】
図1mは、本願が提供するもう一つの、データ情報が基準信号生成用のシーケンス情報を含む模式図である。図1mを参照し、シーケンスの数と番号は関連していないので、CRCが付加された後且つチャネル符号化前のビットから、v個のnビット番号情報とv’個のn’ビット番号情報をデータ情報として抽出し、v個のnビット番号情報に基づいて、wおよびw個のシーケンス番号を確定する。v’個のn’ビット番号情報に基づいて、w’およびw’個のシーケンス番号を確定し、それぞれプリアンブルおよび復調基準信号の生成シーケンス情報とする。
【0059】
例14において、本願には、部分スクランブリング技術(すなわち、Partial Scrambling)を組み込むことができる。部分スクランブリング技術によって、異なるユーザデータをスケジューリングなしで伝送するランダム性を改善することができ、さらには、復調性能を改善し、Data-pilotの推定性能を改善することができる。本願によれば、CRCが付加される前の情報ビットまたはCRCが付加された後且つチャネル符号化前のビットに対して、部分スクランブリング技術による処理を行うことができる。
【0060】
上記実施例に基づいて、上記実施例の変形例を提案するが、説明の便宜上、変形例において、上記実施例との相違点のみについて説明する。
【0061】
一つの実施例において、wの値は、基地局によって示されるか、または、離散確率分布と、転送の優先順位と、データ情報と、のうちの1つに基づいて確定される。
【0062】
wは、伝送の優先順位と対応関係にあってもよく、伝送の優先順位に基づいて対応するwを確定することができる。wは、データ情報によって直接的に示されてもよいし、データ情報に対する演算によって得られてもよい。例えば、データ情報は、v個のnビットシーケンス情報を含むことができ、データ情報は、w個のnビット番号情報および1つのqビット終了シーケンスを含むことができる。
【0063】
一つの実施例において、前記w個のシーケンスの、シーケンス指示情報と、シーケンス番号オフセットと、のうちの1つまたは複数は、データ情報によって確定される。
【0064】
番号指示情報は、シーケンスを示すための番号を示して、当該シーケンスを識別する。シーケンス番号オフセットは、シーケンスの番号のオフセットとすることができる。1つのシーケンスの番号及びシーケンス番号オフセットに基づいて、w個のシーケンスの番号指示情報を確定することができる。
【0065】
一つの実施例において、前記データ情報は、前記第1通信ノードによる変調前の情報ビットまたは符号語である。
【0066】
一つの実施例において、前記データ情報は、巡回冗長検査が付加される前の情報ビット、巡回冗長検査が付加された後且つチャネル符号化前のビット、またはチャネル符号化後の符号語である。
【0067】
一つの実施例において、前記データ情報は、前記第1通信ノードの識別情報を含む。
【0068】
wは、第1通信ノードの識別情報と対応関係にあってもよく、第1通信ノードの識別情報を確定することで、対応するwを確定することができる。識別情報は、各第1通信ノードを区分するために、第1通信ノードを識別するように構成されている。
【0069】
一つの実施例において、前記データ情報のビット桁数は、wの値の範囲に基づいて確定され、前記データ情報はwを示し、具体例は、本願の例3を参照されたい。wは、データ情報によって直接示されてもよく、データ情報のビット桁数は、データ情報の異なる値がwの各値と対応関係にあるように、wの値の範囲に基づいて確定されてもよい。
【0070】
一つの実施例において、前記データ信号は、wの値情報と、番号指示情報と、シーケンス番号オフセットと、のうちの1つ又は複数を含み、前記データ信号は、データ情報に基づいて確定される。
【0071】
一つの実施例において、前記データ情報は、1つのwの値情報と、w個のシーケンス指示情報と、のうちの1つ又は複数を含んでもよく、前記シーケンス指示情報は前記w個のシーケンスを示すように構成されてもよく、具体例は、本願の例8を参照し、w個のシーケンス指示情報によりw個のシーケンスを確定し、wの値情報に基づいてwの値を確定する。
【0072】
一つの実施例において、前記データ情報は、1つのwの値情報と、w-1個のシーケンス番号オフセットと、のうちの1つ又は複数を含み、具体例は本願の例9を参照し、wの値情報に基づいてwの値を確定し、w-1個のシーケンス番号オフセット及びデータ検出に成功したシーケンス番号に基づいて、参照情報を生成するシーケンスを確定する。番号オフセットは、シーケンス番号のオフセットである。
【0073】
一つの実施例において、異なる第1通信ノードのvの値が同一である場合、前記データ情報はv個のnビットの情報を含み、異なる第1通信ノードのvの値が異なる場合、前記データ情報はv個のnビットの情報とvの値情報とを含み、前記v個のnビット情報のうち重複しない情報の数は前記wであり、前記方法はさらに、前記v個のnビット情報のうち重複しない情報を番号指示情報として確定するステップを含み、ただし、nは正の整数で、vは正の整数であり、vの値は全ての第1通信ノードのw以上である。具体例は、本願の例10および例11を参照し、本実施例において、データ情報に対する演算によりwの値および番号指示情報を得る。v個のnビット情報のうち重複しない情報の数をwとし、重複しないnビット情報を番号指示情報として確定する。前記nの値は、w個のシーケンスを取得するシーケンスセットに含まれるシーケンスの数に基づいて確定される。
【0074】
一つの実施例において、前記データ情報は、w個のnビットの情報と、1つのqビットの終了シーケンスとを含み、nの値は、前記w個のシーケンスを取得するシーケンスセットに含まれるシーケンスの数に基づいて確定され、qは正の整数であり、前記終了シーケンスの先頭nビットが示す数はwであり、前記w個のnビットの情報は前記w個のシーケンスの番号指示情報を示す。具体例は、例12を参照されたい。
【0075】
一つの実施例において、この方法はさらに、
巡回冗長検査前の情報ビットまたは巡回冗長検査後の情報ビットに対して部分スクランブリング処理を行うことを含む。
【0076】
一つの実施例において、前記基準信号は、プリアンブルと、パイロットと、復調基準信号と、のうちの1つ又は複数を含む。
【0077】
一つの実施例において、前記の前記w個のシーケンスに基づいて、基準信号を生成するステップは、
前記w個のシーケンスを重ね合わせて、前記基準信号を生成するステップ、または、前記w個のシーケンスを、異なる時間周波数リソースにマッピングして、前記基準信号を生成するステップとを含む。
【0078】
本願はさらに一つの基準信号処理方法を提供する。図2は、本願が提供する基準信号処理方法の概略的なフローチャートである。この方法は基準信号が衝突する確率を低減するシーンに適用可能である。この方法は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアによって実現されて且つ第2通信ノードに統合されることが可能な基準信号処理装置によって実行できる。第2通信ノードは、基地局であってもよい。
【0079】
図2に示すように、この基準信号処理方法は、S210、S220、S230およびS240を含む。
【0080】
S210:複数の第1通信ノードの基準信号およびデータ信号を受信する。
【0081】
S220:各前記基準信号のうちの目標基準信号を生成する少なくとも1つのシーケンスに基づいて、前記目標基準信号に対応するデータ信号に復調する。
【0082】
本願によれば、目標基準信号を検出し、目標基準信号を生成する少なくとも1つのシーケンスを確定することができる。目標基準信号は、現在の処理用の基準信号である。目標基準信号を生成する少なくとも1つのシーケンスを使用してデータ信号を検出し、対応する目標基準信号のデータ信号を得る。
【0083】
S230:前記データ信号に基づいて前記目標基準信号を生成するw個のシーケンスを確定する。
【0084】
データ信号を確定した後、データ信号に含まれる情報を抽出し、データ信号は、前記wの値情報と、番号指示情報と、シーケンス番号オフセットと、のうちの1つ又は複数を含み、前記データ信号は、前記データ情報に基づいて確定される。データ信号は、データ情報を処理してから第2通信ノードに送信する信号であってもよい。異なるデータ情報に対応する処理が異なるが、ここでは限定しない。
【0085】
データ信号に含まれる情報を確定した後、各情報に基づいて、第1通信ノードと同様の方法でw個のシーケンスを確定することができる。
【0086】
S240:前記w個のシーケンスに基づいて干渉除去を行い、各前記基準信号に対する除去が全て完了するまで、引き続き次の目標基準信号を確定する。
【0087】
w個のシーケンスを確定した後、このステップにおいて、干渉除去を行ってもよく、例えば、w個のシーケンスに対応する目標基準信号およびデータ信号を除去し、または、w個のシーケンスに対応するデータ信号のみを除去する。除去動作の実行が完了後、残りの基準信号を引き続き検出して、次の目標基準信号を得て、引き続きS220を行うことができる。
【0088】
なお、本実施例については詳細には説明されておらず、上記実施例を参照し、ここでは詳細な説明を省く。
【0089】
本願は第2通信ノードに適用される基準信号処理方法を提供し、前記基準信号処理方法は、複数の第1通信ノードの基準信号及びデータ信号を受信し、各前記基準信号のうちの目標基準信号を生成する少なくとも1つのシーケンスに基づいて、前記目標基準信号に対応するデータ信号に復調し、前記データ信号に基づいて前記目標基準信号を生成するw個のシーケンスを確定する。この方法により基準信号の衝突する確率を効果的に低減する。
【0090】
上記実施例に基づいて、上記実施例の変形例を提案するが、説明の便宜上、変形例において、上記実施例との相違点のみについて説明する。
【0091】
一つの実施例において、この方法はさらに、wの値を送信することを含む。例えば、第1通信ノードに送信することで、第1通信ノードwの値を示す。
【0092】
一つの実施例において、wの値は、離散確率分布と、転送の優先順位と、データ情報とのうちの1つに基づいて確定される。
【0093】
一つの実施例において、前記w個のシーケンスの、シーケンス指示情報と、シーケンス番号オフセットと、のうちの1つまたは複数は、データ情報によって確定される。
【0094】
一つの実施例において、前記データ情報は、前記第1通信ノードによる変調前の情報ビットまたは符号語である。
【0095】
一つの実施例において、前記データ情報は、巡回冗長検査が付加される前の情報ビット、巡回冗長検査が付加された後且つチャネル符号化前のビット、またはチャネル符号化後の符号語である。
【0096】
一つの実施例において、前記データ情報は、前記第1通信ノードの識別情報を含む。
【0097】
一つの実施例において、前記データ情報のビット桁数は、wの値の範囲に基づいて確定され、前記データ情報はwを示す。
【0098】
一つの実施例において、前記データ信号は、wの値情報と、番号指示情報と、シーケンス番号オフセットと、のうちの1つ又は複数を含み、前記データ信号は、データ情報に基づいて確定される。
【0099】
一つの実施例において、前記データ情報は、1つのwの値情報と、w個のシーケンス指示情報と、のうちの1つ又は複数を含み、前記シーケンス指示情報はw個のシーケンスを示すように構成されている。
【0100】
一つの実施例において、前記データ情報は、1つのwの値情報と、w-1個のシーケンス番号オフセットと、のうちの1つまたは複数を含む。
【0101】
一つの実施例において、異なる第1通信ノードのvの値が同一である場合、前記データ情報はv個のnビットの情報を含み、異なる第1通信ノードのvの値が異なる場合、前記データ情報はv個のnビットの情報とvの値情報とを含み、前記v個のnビット情報のうち重複しない情報の数はwであり、前記方法はさらに、前記v個のnビット情報のうち重複しない情報を番号指示情報として確定するステップを含む。
【0102】
一つの実施例において、前記データ情報は、w個のnビットの情報と、1つのqビットの終了シーケンスとを含み、nの値は、前記w個のシーケンスを取得するシーケンスセットに含まれるシーケンスの数に基づいて確定され、前記終了シーケンスの先頭nビットが示す数はwであり、前記w個のnビットの情報は前記w個のシーケンスの番号指示情報を示す。
【0103】
一つの実施例において、巡回冗長検査前の情報ビットまたは巡回冗長検査後の情報ビットに対して部分スクランブリング処理が行われる。
【0104】
一つの実施例において、前記基準信号は、プリアンブルと、パイロットと、復調基準信号と、のうちの1つ又は複数を含む。
【0105】
本願は基準信号処理装置を提供し、図3は本願が提供する基準信号処理装置の構成模式図である。当該装置は第1通信ノードに配置される。図3を参照し、当該装置は、w個のシーケンスを発生させるように構成された発生モジュールであって、異なる第1通信ノードの前記wの値は全て同じであることはなく、前記wは正の整数である発生モジュール31と、前記w個のシーケンスに基づいて、基準信号を生成するように構成された生成モジュール32と、前記基準信号および対応するデータ信号を送信するように構成された送信モジュール33とを含む。
【0106】
本実施例が提供する基準信号処理装置は、図1に示す実施例の基準信号処理方法を実現するように構成されており、本実施例が提供する基準信号処理装置の実現原理および技術的効果は、図1に示す実施例の基準信号処理方法と似ているので、ここでは説明を省く。
【0107】
上記実施例に基づいて、上記実施例の変形例を提案するが、説明の便宜上、変形例において、上記実施例との相違点のみについて説明する。
【0108】
一つの実施例において、wの値は、基地局によって示されるか、または、離散確率分布と、転送の優先順位と、データ情報とのうちの1つに基づいて確定される。
【0109】
一つの実施例において、前記w個のシーケンスの、シーケンス指示情報と、シーケンス番号オフセットと、のうちの1つまたは複数は、データ情報によって確定される。
【0110】
一つの実施例において、前記データ情報は、前記第1通信ノードによる変調前の情報ビットまたは符号語である。
【0111】
一つの実施例において、前記データ情報は、巡回冗長検査が付加される前の情報ビット、巡回冗長検査が付加された後且つチャネル符号化前のビット、またはチャネル符号化後の符号語である。
【0112】
一つの実施例において、前記データ情報は、前記第1通信ノードの識別情報を含む。
【0113】
一つの実施例において、前記データ情報のビット桁数は、wの値の範囲に基づいて確定され、前記データ情報はwを示す。
【0114】
一つの実施例において、前記データ信号は、wの値情報と、番号指示情報と、シーケンス番号オフセットと、のうちの1つ又は複数を含み、前記データ信号は、前記データ情報に基づいて確定される。
【0115】
一つの実施例において、前記データ情報は、1つのwの値情報と、w個のシーケンス指示情報と、のうちの1つ又は複数を含み、前記シーケンス指示情報はw個のシーケンスを示すように構成されている。
【0116】
一つの実施例において、前記データ情報は、1つのwの値情報と、w-1個のシーケンス番号オフセットと、のうちの1つまたは複数を含む。
【0117】
一つの実施例において、異なる第1通信ノードのvの値が同一である場合、前記データ情報はv個のnビットの情報を含み、異なる第1通信ノードのvの値が異なる場合、前記データ情報はv個のnビットの情報とvの値情報とを含み、前記v個のnビット情報のうち重複しない情報の数はwであり、前記方法はさらに、前記v個のnビット情報のうち重複しない情報を番号指示情報として確定するステップを含み、ただし、nは正の整数で、vは正の整数であり、vの値は全ての第1通信ノードのw以上である。
【0118】
一つの実施例において、前記データ情報は、w個のnビットの情報と、1つのqビットの終了シーケンスとを含み、nの値は、前記w個のシーケンスを取得するシーケンスセットに含まれるシーケンスの数に基づいて確定され、qは正の整数であり、前記終了シーケンスの先頭nビットが示す数はwであり、前記w個のnビットの情報は前記w個のシーケンスの番号指示情報を示す。
【0119】
一つの実施例において、この装置はさらに、処理モジュールを含み、前記処理モジュールは、巡回冗長検査前の情報ビットまたは巡回冗長検査後の情報ビットに対して部分スクランブリング処理を行うように構成されている。
【0120】
一つの実施例において、前記基準信号は、プリアンブルと、パイロットと、復調基準信号と、のうちの1つ又は複数を含む。
【0121】
一つの実施例において、生成モジュール32は、前記w個のシーケンスを重ね合わせて、基準信号を生成し、または、前記w個のシーケンスを、異なる時間周波数リソースにマッピングして、基準信号を生成するように構成されている。
【0122】
本願はさらに基準信号処理装置を提供し、図4は本願が提供する基準信号処理装置の構成模式図である。当該装置は第2通信ノードに配置される。図4を参照し、当該装置は、複数の第1通信ノードの基準信号およびデータ信号を受信するように構成された受信モジュール41と、各前記基準信号のうちの目標基準信号を生成する少なくとも1つのシーケンスに基づいて、前記目標基準信号に対応するデータ信号に復調するように構成された復調モジュール42と、前記データ信号に基づいて前記目標基準信号を生成するw個のシーケンスを確定するように構成された確定モジュール43と、前記w個のシーケンスに基づいて干渉除去を行い、各前記基準信号に対する除去が全て完了するまで、引き続き次の目標基準信号を確定するように構成された干渉除去モジュール44とを含む。
【0123】
本実施例が提供する基準信号処理装置は、図2に示す実施例の基準信号処理方法を実現するように構成されており、本実施例が提供する基準信号処理装置の実現原理および技術的効果は、図2に示す実施例の基準信号処理方法と似ているので、ここでは説明を省く。
【0124】
上記実施例に基づいて、上記実施例の変形例を提案するが、説明の便宜上、変形例において、上記実施例との相違点のみについて説明する。
【0125】
一つの実施例において、この装置はさらに、wの値を送信するように構成された送信モジュールを含む。
【0126】
一つの実施例において、wの値は、離散確率分布と、転送の優先順位と、データ情報と、のうちの1つに基づいて確定される。
【0127】
一つの実施例において、前記w個のシーケンスの、シーケンス指示情報と、シーケンス番号オフセットと、のうちの1つまたは複数は、データ情報によって確定される。
【0128】
一つの実施例において、前記データ情報は、前記第1通信ノードによる変調前の情報ビットまたは符号語である。
【0129】
一つの実施例において、前記データ情報は、巡回冗長検査が付加される前の情報ビット、巡回冗長検査が付加された後且つチャネル符号化前のビット、またはチャネル符号化後の符号語である。
【0130】
一つの実施例において、前記データ情報は、前記第1通信ノードの識別情報を含む。
【0131】
一つの実施例において、前記データ情報のビット桁数は、wの値の範囲に基づいて確定され、前記データ情報はwを示す。
【0132】
一つの実施例において、前記データ信号は、wの値情報と、番号指示情報と、シーケンス番号オフセットと、のうちの1つ又は複数を含み、前記データ信号は、データ情報に基づいて確定される。
【0133】
一つの実施例において、前記データ情報は、1つのwの値情報と、w個のシーケンス指示情報と、のうちの1つ又は複数を含み、前記シーケンス指示情報は前記w個のシーケンスを示すように構成されている。
【0134】
一つの実施例において、前記データ情報は、1つのwの値情報と、w-1個のシーケンス番号オフセットと、のうちの1つまたは複数を含む。
【0135】
一つの実施例において、異なる第1通信ノードのvの値が同一である場合、前記データ情報はv個のnビットの情報を含み、異なる第1通信ノードのvの値が異なる場合、前記データ情報はv個のnビットの情報とvの値情報とを含み、前記v個のnビット情報のうち重複しない情報の数はwであり、前記方法はさらに、前記v個のnビット情報のうち重複しない情報を番号指示情報として確定するステップを含み、ただし、nは正の整数で、vは正の整数であり、vの値は全ての第1通信ノードのw以上である。
【0136】
一つの実施例において、前記データ情報は、w個のnビットの情報と、1つのqビットの終了シーケンスとを含み、nの値は、前記w個のシーケンスを取得するシーケンスセットに含まれるシーケンスの数に基づいて確定され、qは正の整数であり、前記終了シーケンスの先頭nビットが示す数はwであり、前記w個のnビットの情報は前記w個のシーケンスの番号指示情報を示す。
【0137】
一つの実施例において、巡回冗長検査前の情報ビットまたは巡回冗長検査後の情報ビットに対して部分スクランブリング処理が行われる。
【0138】
本願は第1通信ノードを提供し、図5は、本願が提供する第1通信ノードの構成模式図である。図5に示すように、本願が提供する第1通信ノードは、1つまたは複数のプロセッサ51と記憶装置52とを含む。当該第1通信ノード内のプロセッサ51は、1つまたは複数であってもよく、図5には、1つのプロセッサ51として示されておる。記憶装置52は1つまたは複数のプログラムを記憶するように構成されておる。前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサ51によって実行されたときに、前記1つまたは複数のプロセッサ51に本願の実施例の図1に記載の方法を実現させる。
【0139】
前記第1通信ノードはさらに、通信装置53と、入力装置54と出力装置55とを含む。
【0140】
第1通信ノード内のプロセッサ51、記憶装置52、通信装置53、入力装置54および出力装置55はバスまたはその他の方法で接続されてもよく、図5ではバスで接続されている例を示している。
【0141】
入力装置54は、入力された数字や文字情報を受け取ったり、第1通信ノードのユーザ設定や機能制御に関するキー信号入力を発生させたりするように構成されることが可能である。出力装置55は、ディスプレイなどの表示機器を含むことができる。
【0142】
通信装置53は、受信機および送信機を含むことができる。通信装置53は、プロセッサ51の制御に従って情報の送受信通信を行うように構成されている。情報は、基準信号および対応するデータシンボルを含むが、これらに限定されない。
【0143】
記憶装置52は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、ソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能なプログラムおよびモジュール、例えば本願の実施例の図1に記載の方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、基準信号処理装置内の発生モジュール31、生成モジュール32および送信モジュール33)を記憶するように構成することが可能である。記憶装置52は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを含むことができ、プログラム記憶領域はオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができ、データ記憶領域には、第1通信ノードの使用によって作成されたデータなどを記憶することができる。さらに、記憶装置52は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、または不揮発性のメモリ、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリ装置、フラッシュメモリ装置、または他の不揮発性のソリッドステートメモリ装置を含むことができる。いくつかの実例において、記憶装置52は、プロセッサ51に対して遠隔地に配置されたメモリを含んでもよく、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して第1通信ノードに接続することができる。上記のネットワークの実例は、インターネット、社内イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0144】
本願の実施例はさらに第2通信ノードを提供し、図6は、本願が提供する第2通信ノードの構成模式図である。図6に示すように、本願が提供する第2通信ノードは、1つまたは複数のプロセッサ61と記憶装置62とを含む。当該第2通信ノード内のプロセッサ61は、1つまたは複数であってもよく、図6には、1つのプロセッサ61として示されておる。記憶装置62は1つまたは複数のプログラムを記憶するように構成されておる。前記2つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサ61によって実行されたときに、前記1つまたは複数のプロセッサ61に本願の実施例の図2に記載の基準信号処理方法を実現させる。
【0145】
前記第2通信ノードはさらに、通信装置63と、入力装置64と、出力装置65とを含む。
【0146】
第2通信ノード内のプロセッサ61、記憶装置62、通信装置63、入力装置64および出力装置65はバスまたはその他の方法で接続されてもよく、図6ではバスで接続されている例を示している。
【0147】
入力装置64は、入力された数字や文字情報を受け取ったり、第2通信ノードのユーザ設定や機能制御に関するキー信号入力を発生させたりするように構成されることが可能である。出力装置65は、ディスプレイなどの表示機器を含むことができる。
【0148】
通信装置63は、受信機および送信機を含むことができる。通信装置63は、プロセッサ61の制御に従って情報の送受信通信を行うように構成されている。情報は、基準信号および対応するデータシンボルを含むが、これらに限定されない。
【0149】
記憶装置62は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、ソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能なプログラムおよびモジュール、例えば本願の実施例の図2に記載の基準信号処理方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、基準信号処理装置内の受信モジュール41、復調モジュール42、確定モジュール43および干渉除去モジュール44)を記憶するように構成することが可能である。記憶装置62は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを含むことができ、プログラム記憶領域はオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができ、データ記憶領域には、第2通信ノードの使用によって作成されたデータなどを記憶することができる。さらに、記憶装置62は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、または不揮発性のメモリ、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリ装置、フラッシュメモリ装置、または他の不揮発性のソリッドステートメモリ装置を含むことができる。いくつかの実例において、記憶装置62は、プロセッサ61に対して遠隔地に配置されたメモリを含んでもよく、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して第2通信ノードに接続することができる。上記のネットワークの実例は、インターネット、社内イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0150】
本願の実施例はさらに、記憶媒体を提供し、前記記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されたときに、本願の実施例における何れか一つの基準信号処理方法を実現する。第1通信ノードに適用される基準信号処理方法と、第2通信ノードに適用される基準信号処理方法が提供され、第1通信ノードに適用される基準信号処理方法は、w個のシーケンスを発生させるステップであって、異なる第1通信ノードの前記wの値は全て同じであることはないステップと、前記w個のシーケンスに基づいて、基準信号を生成するステップと、前記基準信号および対応するデータ信号を送信するステップとを含む。
【0151】
第2通信ノードに適用される基準信号処理方法は、複数の第1通信ノードの基準信号およびデータ信号を受信するステップと、各前記基準信号のうちの目標基準信号を生成する少なくとも1つのシーケンスに基づいて、前記目標基準信号に対応するデータ信号に復調するステップと、前記データ信号に基づいて前記目標基準信号を生成するw個のシーケンスを確定するステップとを含む。
【0152】
本願の実施例のコンピュータ記憶媒体は、1つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体の任意の組合せを使用することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体またはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、電気、磁気、光学、電磁気、赤外線、または半導体システム、装置、またはデバイス、あるいはこれらの任意の組み合わせとすることができるが、これらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の一例(非網羅的リスト)は、1つまたは複数の導線を有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、光ファイバ、ポータブルCD-ROM、光学メモリデバイス、磁気メモリデバイス、または上記の任意の適切な組み合わせを含む。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用する、またはこれらと組み合わせて使用することができるプログラムを含むかまたは記憶している任意の有形媒体とすることができる。
【0153】
コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンド内でまたはキャリアの一部として伝搬する、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードを搬送するデータ信号を含むことができる。このように伝搬するデータ信号は、電磁信号、光信号、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない様々な形式とすることが可能である。コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよく、このコンピュータ読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用する、またはこれらと組み合わせて使用するように構成されたプログラムを送信、伝搬、または伝送することができる。
【0154】
コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは、無線、電線、光ケーブル、無線周波数(RF:Radio Frequency)等、または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない任意の適切な媒体を用いて伝送することができる。
【0155】
1つ又は複数のプログラミング言語またはそれらの組み合わせを使用して、本願の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードを作成することができるが、前記プログラミング言語は、Java(登録商標)、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」言語または類似のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で実行されてもよいし、部分的にユーザのコンピュータ上で実行されてもよいし、1つの独立したソフトウェアパッケージとして実行されてもよいし、部分的にユーザのコンピュータ上で且つ部分的にリモートコンピュータ上で実行されてもよいし、または完全にリモートコンピュータまたはサーバ上で実行されてもよい。リモートコンピュータ絡みの場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)またはワイドエリアネットワーク(WAN:Wide Area Network)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてもよく、または外部のコンピュータに接続されてもよい(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続される)。
【0156】
ユーザ機器という用語は、例えば携帯電話、携帯データ処理装置、携帯ウェブブラウザ、または車載用移動局など、あらゆる適切なタイプの無線ユーザ機器を含む。
【0157】
一般的に、本願の様々な実施例は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、論理またはそれらの任意の組合せ内で実現できる。例えば、本願はそれに限定されないが、いくつかの態様はハードウェア内で実現でき、一方、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサまたはその他のコンピューティング装置によって実行可能なファームウェアまたはソフトウェア内で実現できる。
【0158】
本願の実施例は、例えば、プロセッサの実体内で、またはハードウェアによって、あるいはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって、モバイル装置のデータプロセッサがコンピュータプログラム命令を実行することによって実現されることができる。コンピュータプログラム命令は、アセンブリ命令、命令セットアーキテクチャ(Instruction Set Architecture,ISA)命令、機械命令、機械関連命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、または1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで作成されたソースコードまたはターゲットコードであってもよい。
【0159】
本願の添付図面における任意の論理フローのブロック図は、プログラムのステップを表してもよく、または相互に接続された論理回路、モジュール、および機能を表してもよく、あるいは、プログラムのステップと論理回路、モジュール、および機能との組み合わせを表してもよい。コンピュータプログラムはメモリに記憶できる。メモリは、ローカル技術環境に適した任意のタイプを有することができ、かつ、任意の適切なデータ記憶技術で実現でき、例えば、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、光学メモリ装置及びシステム(DVD(デジタルバーサタイルディスク(Digital Video Disc,DVD)、または光学ディスク(CD:Compact Disk)などを含むが、それらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な媒体は、不揮発性の記憶媒体を含むことができる。データプロセッサは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing,DSP)、専用集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(Field -Programmable Gate Array,FPGA)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサなど、ローカル技術環境に適した任意のタイプであってもよいが、これらに限定されない。
図1
図1a
図1b
図1c
図1d
図1e
図1f
図1g
図1h
図1i
図1j
図1k
図1l
図1m
図2
図3
図4
図5
図6