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特許7443538無線LANシステムにおける広帯域を介してPPDUを受信する方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-26
(45)【発行日】2024-03-05
(54)【発明の名称】無線LANシステムにおける広帯域を介してPPDUを受信する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20240227BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20240227BHJP
   H04W 72/044 20230101ALI20240227BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04L27/26 200
H04W84/12
H04W72/044 110
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022545999
(86)(22)【出願日】2021-02-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-22
(86)【国際出願番号】 KR2021001370
(87)【国際公開番号】W WO2021162318
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0016620
(32)【優先日】2020-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】パク ウンソン
(72)【発明者】
【氏名】チョン チンヨン
(72)【発明者】
【氏名】チェ チンス
(72)【発明者】
【氏名】イム トンクク
【審査官】齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/184626(WO,A1)
【文献】Eunsung Park (LG Electronics),Phase Rotation for 320MHz,IEEE 802.11-19/1493r1,IEEE, インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/19/11-19-1493-01-00be-phase-rotation-for-320mhz.pptx>,2019年09月16日
【文献】Wook Bong Lee (Samsung),SU PPDU SIG Contents Considerations,IEEE 802.11-20/0285r0,IEEE, インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/20/11-20-0285-00-00be-su-ppdu-sig-contents-considerations.pptx>,2020年02月06日
【文献】Oded Redlich (Huawei),Preamble Puncturing for Transmission to Multiple STAs in 802.11be,IEEE 802.11-20/0058r1,IEEE, インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/20/11-20-0058-01-00be-preamble-puncturing-for-transmission-to-multiple-stas-in-802-11be.pptx>,2020年01月09日
【文献】Lei Huang (Panasonic),Discussion on EHT PPDU formats,IEEE 802.11-20/0031r2,IEEE, インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/20/11-20-0031-02-00be-considerations-on-eht-ppdu-formats.pptx>,2020年01月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 84/12
H04W 72/044
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
WLAN(wireless local area network)システムにおける方法であって
受信STA(station)が、送信STAから広帯域を介してPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信するステップ
前記受信STAが、前記PPDUを復号するステップと、を含
前記PPDUは、L-STF(Legacy-Short Training Field)、L-LTF(legacy-long training field)、L-SIG(legacy-signal)、RL-SIG(repeated legacy-signal)、U-SIG(universal-signal)、EHT-SIG(extremely high throughput-signal)、EHT-STF、EHT-LTF及びデータフィールドを含み
記広帯域が320MHz帯域である場合、第1プリアンブルパンクチャリングパターンは、前記広帯域において40MHzまたは80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンを含み、
第1位相回転値が前記L-STF、前記L-LTF、前記L-SIG、前記RL-SIG、前記U-SIG及び前記EHT-SIGに適用され、
前記第1位相回転値は、[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]である、方法。
【請求項2】
前記広帯域は、第1から第4の80MHz帯域を含み、
前記第1プリアンブルパンクチャリングパターンは、第1から第8パターンを含み、
前記第1パターンは、前記広帯域における前記第1の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第2パターンは、前記広帯域における前記第2の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第3パターンは、前記広帯域における前記第3の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第4パターンは、前記広帯域における前記第4の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第5パターンは、前記広帯域において前記第1の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第6パターンは、前記広帯域において前記第2の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第7パターンは、前記広帯域において前記第3の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第8パターンは、前記広帯域において前記第4の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1位相回転値の1つの要素は、前記320MHz帯域の各20MHz帯域に適用される位相回転値であり、
前記320MHz帯域は、-512から511までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアで構成され、
前記第1位相回転値の1番目の1は、-512から-449のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の2番目の-1は、-448から-385のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の3番目の-1は、-384から-321までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の4番目の-1は、-320から-257までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の5番目の1は、-256から-193のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の6番目の-1は、-192から-129までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の7番目の-1は、-128から-65のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の8番目の-1は、-64から-1のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の9番目の-1は、0から63までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の10番目の1は、64から127までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の11番目の1は、128から191までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の12番目の1は、192から255のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値のうち13番目の-1は、256から319までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の14番目の1は、320から383までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の15番目の1は、384から447までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の16番目の1は、448から511のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
記第1位相回転値は、第2位相回転値及び第3位相回転値に基づいて生成され、
前記第2位相回転値は、802.11ax WLANシステムにおいて定義される80MHz帯域に対する位相回転値繰り返された位相回転値であり、
前記第3位相回転値は、前記L-STF及び前記L-LTFの最適PAPR(Peak-to-Average Power Ratio)を獲得するために80MHz帯域単位で定義される位相回転値であ、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第2位相回転値は、[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1]であり、
前記第3位相回転値は、[1 1 -1 -1]であり、
前記第1位相回転値は、前記第2位相回転値前記第3位相回転値の積に基づいて獲得される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第3位相回転値の1番目の1は、前記第1の80MHz帯域に適用され、
前記第3位相回転値の2番目の1は、前記第2の80MHz帯域に適用され、
前記第3位相回転値の3番目の-1は、前記第3の80MHz帯域に適用され、
前記第3位相回転値の4番目の-1は、前記第4の80MHz帯域に適用される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
U-SIGは、前記第1プリアンブルパンクチャリングパターンに対する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
WLAN(wireless local area network)システムにおける受信STA(station)であって
メモリ
送受信機
前記メモリ及び前記送受信機と動作できるように結合されたプロセッサと、を備え
前記プロセッサは、
送信STAから広帯域を介してPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信し
記PPDUを復号する、ように構成され
前記PPDUは、L-STF(Legacy-Short Training Field)、L-LTF(legacy-long training field)、L-SIG(legacy-signal)、RL-SIG(repeated legacy-signal)、U-SIG(universal-signal)、EHT-SIG(extremely high throughput-signal)、EHT-STF、EHT-LTF及びデータフィールドを含み
記広帯域が320MHz帯域である場合、第1プリアンブルパンクチャリングパターンは、前記広帯域において40MHzまたは80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンを含み、
第1位相回転値が前記L-STF、前記L-LTF、前記L-SIG、前記RL-SIG、前記U-SIG及び前記EHT-SIGに適用され、
前記第1位相回転値は、[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]である、受信STA。
【請求項9】
WLAN(wireless local area network)システムにおける方法であって
送信STA(station)が、PPDU(Physical Protocol Data Unit)を生成するステップ
前記送信STAが、前記PPDUを広帯域を介して受信STAへ送信するステップと、を含
前記PPDUは、L-STF(Legacy-Short Training Field)、L-LTF(legacy-long training field)、L-SIG(legacy-signal)、RL-SIG(repeated legacy-signal)、U-SIG(universal-signal)、EHT-SIG(extremely high throughput-signal)、EHT-STF、EHT-LTF及びデータフィールドを含み
記広帯域が320MHz帯域である場合、第1プリアンブルパンクチャリングパターンは、前記広帯域において40MHzまたは80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンを含み、
第1位相回転値が前記L-STF、前記L-LTF、前記L-SIG、前記RL-SIG、前記U-SIG及び前記EHT-SIGに適用され、
前記第1位相回転値は、[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]である、方法。
【請求項10】
前記広帯域は、第1から第4の80MHz帯域を含み、
前記第1プリアンブルパンクチャリングパターンは、第1から第8パターンを含み、
前記第1パターンは、前記広帯域における前記第1の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第2パターンは、前記広帯域における前記第2の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第3パターンは、前記広帯域における前記第3の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第4パターンは、前記広帯域における前記第4の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第5パターンは、前記広帯域において前記第1の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第6パターンは、前記広帯域において前記第2の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第7パターンは、前記広帯域において前記第3の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、
前記第8パターンは、前記広帯域において前記第4の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1位相回転値の1つの要素は、前記320MHz帯域の各20MHz帯域に適用される位相回転値であり、
前記320MHz帯域は、-512から511までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアで構成され、
前記第1位相回転値の1番目の1は、-512から-449のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の2番目の-1は、-448から-385のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の3番目の-1は、-384から-321までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の4番目の-1は、-320から-257までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の5番目の1は、-256から-193のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の6番目の-1は、-192から-129までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の7番目の-1は、-128から-65のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の8番目の-1は、-64から-1のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の9番目の-1は、0から63までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の10番目の1は、64から127までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の11番目の1は、128から191までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の12番目の1は、192から255のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値のうち13番目の-1は、256から319までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の14番目の1は、320から383までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の15番目の1は、384から447までのサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用され、
前記第1位相回転値の16番目の1は、448から511のサブキャリアインデクスを有するサブキャリアに適用される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
記第1位相回転値は、第2位相回転値及び第3位相回転値に基づいて生成され、
前記第2位相回転値は、802.11ax WLANシステムにおいて定義される80MHz帯域に対する位相回転値繰り返された位相回転値であり、
前記第3位相回転値は、前記L-STF及び前記L-LTFの最適PAPR(Peak-to-Average Power Ratio)を獲得するために80MHz帯域単位で定義される位相回転値であ、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第2位相回転値は、[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1]であり、
前記第3位相回転値は、[1 1 -1 -1]であり、
前記第1位相回転値は、前記第2位相回転値前記第3位相回転値の積に基づいて獲得される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第3位相回転値の1番目の1は、前記第1の80MHz帯域に適用され、
前記第3位相回転値の2番目の1は、前記第2の80MHz帯域に適用され、
前記第3位相回転値の3番目の-1は、前記第3の80MHz帯域に適用され、
前記第3位相回転値の4番目の-1は、前記第4の80MHz帯域に適用される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
U-SIGは、前記第1プリアンブルパンクチャリングパターンに対する情報を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
WLAN(wireless local area network)システムにおける送信STA(station)であって
メモリ
送受信機
前記メモリ及び前記送受信機と動作できるように結合されたプロセッサと、を備え
前記プロセッサは、
PPDU(Physical Protocol Data Unit)を生成し
記PPDUを広帯域を介して受信STAへ送信する、ように構成され
前記PPDUは、L-STF(Legacy-Short Training Field)、L-LTF(legacy-long training field)、L-SIG(legacy-signal)、RL-SIG(repeated legacy-signal)、U-SIG(universal-signal)、EHT-SIG(extremely high throughput-signal)、EHT-STF、EHT-LTF及びデータフィールドを含み
記広帯域が320MHz帯域である場合、第1プリアンブルパンクチャリングパターンは、前記広帯域において40MHzまたは80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンを含み、
第1位相回転値が前記L-STF、前記L-LTF、前記L-SIG、前記RL-SIG、前記U-SIG及び前記EHT-SIGに適用され、
前記第1位相回転値は、[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]である、送信STA。
【請求項17】
少なくとも1つのプロセッサによって実行される命令をむコンピューター可読媒体において、
前記命令は、
送信STA(station)から広帯域を介してPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信するステップ
前記PPDUを復号するステップと、を含む方法を実行し
前記PPDUは、L-STF(Legacy-Short Training Field)、L-LTF(legacy-long training field)、L-SIG(legacy-signal)、RL-SIG(repeated legacy-signal)、U-SIG(universal-signal)、EHT-SIG(extremely high throughput-signal)、EHT-STF、EHT-LTF及びデータフィールドを含み
記広帯域が320MHz帯域である場合、第1プリアンブルパンクチャリングパターンは、前記広帯域において40MHzまたは80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンを含み、
第1位相回転値が前記L-STF、前記L-LTF、前記L-SIG、前記RL-SIG、前記U-SIG及び前記EHT-SIGに適用され、
前記第1位相回転値は、[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]である、記録媒体。
【請求項18】
WLAN(wireless local area network)システムにおける装置において、
メモリ
前記メモリと動作できるように結合されたプロセッサと、を備え
前記プロセッサは、
送信STA(station)から広帯域を介してPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信し
記PPDUを復号する、ように構成され
前記PPDUは、L-STF(Legacy-Short Training Field)、L-LTF(legacy-long training field)、L-SIG(legacy-signal)、RL-SIG(repeated legacy-signal)、U-SIG(universal-signal)、EHT-SIG(extremely high throughput-signal)、EHT-STF、EHT-LTF及びデータフィールドを含み
記広帯域が320MHz帯域である場合、第1プリアンブルパンクチャリングパターンは、前記広帯域において40MHzまたは80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンを含み、
第1位相回転値が前記L-STF、前記L-LTF、前記L-SIG、前記RL-SIG、前記U-SIG及び前記EHT-SIGに適用され、
前記第1位相回転値は、[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]である、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、無線LANシステムにおける広帯域を介してPPDUを受信する技術に関するもので、より詳細は、限られたプリアンブルパンクチャリングを考慮した位相回転値を用いてL-STFまたはL-LTFに最適化したPAPRを得る方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
WLAN(wireless local area network)は様々な方法で改善されてきた。例えば、IEEE802.11ax規格はOFDMA(orthogonal frequency division multiple access)及びDL MU MIMO(downlink multi-user multiple input,multiple output)技術を用いて、改善された通信環境を提案した。
【0003】
本明細書は新しい通信規格において活用できる技術的な特徴を提案する。例えば、新しい通信規格は最近議論になっているEHT(Extreme high throughput)規格である。EHT規格は新しく提案された帯域幅の増加、改善されたPPDU(PHY layer protocol data unit)構造、改善されたシーケンス、HARQ(Hybrid automatic repeat request)技術などを使用できる。EHT規格はIEEE802.11be規格と呼べる。
【0004】
新しい無線LAN規格では増加された個数の空間ストリームが用いられる。この場合、増加された個数の空間ストリームを適切に使用するために無線LANシステム内でのシグナリング技術を改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書は無線LANシステムにおける広帯域を介してPPDUを受信する方法及び装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書の一例は広帯域を介してPPDUを受信する方法を提案する。
【0007】
本実施形態は次世代無線LANシステム(IEEE802.11beまたはEHT無線LANシステム)がサポートされるネットワーク環境において実行される。前記次世代無線LANシステムは802.11axシステムを改善した無線LANシステムとして802.11axシステムと下位互換性(backward compatibility)を満足することができる。
【0008】
本実施形態は広帯域(240MHzまたは320MHz)を介してPPDUを送信するとき、限られたプリアンブルパンクチャリングを考慮してL-STFまたはL-LTFでの最適化されたPAPRのためにレガシープリアンブルに適用される位相回転値を設定する方法及び装置を提案する。
【0009】
受信STA(station)は送信STAから広帯域を介してPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信する。
【0010】
前記受信STAは前記PPDUを復号する。
【0011】
前記PPDUはレガシープリアンブル(Legacy preamble)、第1及び第2信号フィールドを含む。前記レガシープリアンブルはL-STF(Legacy-Short Training Field)及びL-LTF(Legacy-Long Training Field)を含むことができる。前記第1信号フィールドはU-SIG(Universal-Signal)であり、前記第2信号フィールドはEHT-SIG(Extremely High Throughput-Signal)である。前記PPDUはEHT-STF、EHT-LTF及びデータフィールドをさらに含むことができる。
【0012】
前記レガシープリアンブル、前記第1及び第2信号フィールドは第1位相回転値に基づいて生成される。すなわち、位相回転はレガシープリアンブルから前記EHT-SIGまで適用される。
【0013】
前記第1位相回転値は前記広帯域の第1プリアンブルパンクチャリングパターン(preamble puncturing pattern)に基づいて獲得される。前記広帯域が320MHzまたは160+160MHz帯域である場合、前記第1プリアンブルパンクチャリングパターンは前記広帯域において40MHzまたは80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンを含む。前記第1位相回転値は[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]である。
【発明の効果】
【0014】
本明細書において提案された実施形態によると、限られたプリアンブルパンクチャリング状況において広帯域送信に対する位相回転値を提案することで、L-STF及びL-LTFのPAPRを下げて高電力にPPDU送信が可能であるという新しい効果がある。これで、PPDUの送信範囲(range)が増加し全体的な性能が向上されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本明細書の送信装置及び/または受信装置の一例を示す。
図2】無線LAN(WLAN)の構造を示した概念図である。
図3】通常のリンク設定(link setup)過程を説明する図面である。
図4】IEEE規格において用いられるPPDUの一例を示した図面である。
図5】20MHz帯域上において用いられるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
図6】40MHz帯域上において用いられるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
図7】80MHz帯域上において用いられるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
図8】HE-SIG-Bフィールドの構造を示す。
図9】MU-MIMO技術を介して複数のUser STAが同じRUに割り当てられる一例を示す。
図10】UL-MUに係る動作を示す。
図11】トリガーフレームの一例を示す。
図12】トリガーフレームの共通情報(common information)フィールドの一例を示す。
図13】ユーザ情報(per user information)フィールドに含まれるサブフィールドの一例を示す。
図14】UORA技術の技術的な特徴を説明する。
図15】2.4GHz帯域内で使用/サポート/定義されるチャネルの一例を示す。
図16】5GHz帯域内で使用/サポート/定義されるチャネルの一例を示す。
図17】6GHz帯域内で使用/サポート/定義されるチャネルの一例を示す。
図18】本明細書に用いられるPPDUの一例を示す。
図19】本明細書の送信装置及び/または受信装置の変形例を示す。
図20】HE SU PPDUのためのPHY送信手順の一例を示す。
図21図21はHE PPDUの各フィールドを生成する送信装置のブロック図の一例を示す。
図22図22は本実施形態に係る送信装置の動作を示した手順フロー図である。
図23図23は本実施形態に係る受信装置の動作を示した手順フロー図である。
図24図24は本実施形態に係る送信STAがPPDUを送信する手順を示したフロー図である。
図25図25は本実施形態に係る受信STAがPPDUを受信する手順を示したフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書において「AまたはB(A or B)」は「ただA」、「ただB」または「AとBの両方とも」を意味することができる。また、本明細書において「AまたはB(A or B)」は「A及び/またはB(A and/or B)」と解釈されることができる。例えば、本明細書において「A、BまたはC(A、B or C)」は「ただA」、「ただB」、「ただC」、または「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。
【0017】
本明細書で使われるスラッシュ(/)や読点(comma)は「及び/または(and/or)」を意味することができる。例えば、「A/B」は「A及び/またはB」を意味することができる。それによって、「A/B」は「ただA」、「ただB」、または「AとBの両方とも」を意味することができる。例えば、「A、B、C」は「A、BまたはC」を意味することができる。
【0018】
本明細書において「少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)」は、「ただA」、「ただB」または「AとBの両方とも」を意味することができる。また、本明細書において「少なくとも一つのAまたはB(at least one of A or B)」や「少なくとも一つのA及び/またはB(at least one of A and/or B)」という表現は「少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)」と同様に解釈されることができる。
【0019】
また、本明細書において「少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A、B and C)」は、「ただA」、「ただB」、「ただC」、または「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。また、「少なくとも一つのA、BまたはC(at least one of A、B or C)」や「少なくとも一つのA、B及び/またはC(at least one of A、B and/or C)」は「少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A、B and C)」を意味することができる。
【0020】
また、本明細書で使われる括弧は「例えば(for example)」を意味することができる。具体的には、「制御情報(PDCCH)」で表示された場合、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたものである。また、本明細書の「制御情報」は「PDCCH」に制限(limit)されずに、「PDDCH」が「制御情報」の一例として提案されたものである。また、「制御情報(即ち、PDCCH)」で表示された場合も、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたものである。
【0021】
本明細書において、一つの図面内で個別的に説明される技術的特徴は、個別的に具現されることもでき、同時に具現されることもできる。
【0022】
本明細書の以下の一例は様々な無線通信システムに適用される。例えば、本明細書の以下の一例は無線LAN(wireless local area network,WLAN)システムに適用される。例えば、本明細書はIEEE802.11a/g/n/acの規格や、IEEE802.11ax規格に適用される。また、本明細書は新しく提案されるEHT規格またはIEEE802.11be規格にも適用される。また、本明細書の一例はEHT規格またはIEEE802.11beを改善(enhance)した新しい無線LAN規格にも適用される。また、本明細書の一例は移動通信システムに適用される。例えば、3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)規格に基づくLTE(Long Term Evolution)及びその進化(evoluation)に基づく移動通信システムに適用される。また、本明細書の一例は3GPP規格に基づく5GNR規格の通信システムに適用される。
【0023】
以下、本明細書の技術的な特徴を説明するために本明細書が適用される技術的な特徴を説明する。
【0024】
図1は本明細書の送信装置及び/または受信装置の一例を示す。
【0025】
図1の一例は以下で説明される様々な技術的な特徴を実行することができる。図1は少なくとも一つのSTA(station)に関連する。例えば、本明細書のSTA(110、120)は移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装置(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)または単にユーザ(user)などの様々な名称として呼ばれる。本明細書のSTA(110、120)はネットワーク、基地局(Base Station)、Node-B、AP(Access Point)、リピータ、ルータ、リレーなどの様々な名称で呼ばれる。本明細書のSTA(110、120)は受信装置、送信装置、受信STA、送信STA、受信Device、送信Deviceなど様々な名称で呼ばれる。
【0026】
例えば、STA(110、120)はAP(Access Point)役割を実行するかnon-AP役割を実行することができる。すなわち、本明細書のSTA(110、120)はAP及び/またはnon-APの機能を実行することができる。本明細書においてAPはAP STAとも表示できる。
【0027】
本明細書のSTA(110、120)はIEEE802.11規格以外の様々な通信規格をともにサポートすることができる。例えば、3GPP規格に係る通信規格(例えば、LTE、LTE-A、5GNR規格)などをサポートすることができる。また、本明細書のSTAは携帯電話、車両(vehicle)、パーソナルコンピューターなどの様々な装置に実装される。また、本明細書のSTAは音声通話、ビデオ通話、データ通信、自動走行(Self-Driving,Autonomous-Driving)などの様々な通信サービスのための通信をサポートすることができる。
【0028】
本明細書においてSTA(110、120)はIEEE802.11規格の規定に従う媒体アクセス制御(medium access control,MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インターフェースを含むことができる。
【0029】
図1(a)に基づいてSTA(110、120)を説明すると以下の通りである。
【0030】
第1STA(110)はプロセッサ(111)、メモリ(112)及びトランシーバ(113)を含む。示されたプロセッサ、メモリ及びトランシーバはそれぞれ別のチップとして実装されるか、少なくとも二つ以上のブロック/機能が一つのチップを介して実装される。
【0031】
第1STAのトランシーバ(113)は信号の送受信動作を実行する。具体的には、IEEE802.11パケット(例えば、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/beなど)を送受信することができる。
【0032】
例えば、第1STA(110)はAPの意図された動作を実行することができる。例えば、APのプロセッサ(111)はトランシーバ(113)を介して信号を受信し、受信信号を処理し、送信信号を生成し、信号送信のための制御を実行することができる。APのメモリ(112)はトランシーバ(113)を介して受信された信号(すなわち、受信信号)を格納することができ、トランシーバを介して送信される信号(すなわち、送信信号)を格納することができる。
【0033】
例えば、第2STA(120)はNon-AP STAの意図された動作を実行することができる。例えば、non-APのトランシーバ(123)は信号の送受信動作を実行する。具体的には、IEEE802.11パケット(例えば、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/beなど)を送受信することができる。
【0034】
例えば、Non-AP STAのプロセッサ(121)はトランシーバ(123)を介して信号を受信し、受信信号を処理し、送信信号を生成し、信号送信のための制御を実行することができる。Non-AP STAのメモリ(122)はトランシーバ(123)を介して受信された信号(すなわち、受信信号)を格納することができ、トランシーバを介して送信される信号(すなわち、送信信号)を格納することができる。
【0035】
例えば、以下の明細書においてAPと表示された装置の動作は第1STA(110)または第2STA(120)において実行される。例えば第1STA(110)がAPである場合、APと表示された装置の動作は第1STA(110)のプロセッサ(111)によって制御され、第1STA(110)のプロセッサ(111)によって制御されるトランシーバ(113)を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第1STA(110)のメモリ(112)に格納される。また、第2STA(110)がAPである場合、APと表示された装置の動作は第2STA(120)のプロセッサ(121)によって制御され、第2STA(120)のプロセッサ(121)によって制御されるトランシーバ(123)を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第2STA(110)のメモリ(122)に格納される。
【0036】
例えば、以下の明細書においてnon-AP(またはUser-STA)と表示された装置の動作は第1STA(110)または第2STA(120)において実行される。例えば、第2STA(120)がnon-APである場合、non-APと表示された装置の動作は第2STA(120)のプロセッサ(121)によって制御され、第2STA(120)のプロセッサ(121)によって制御されるトランシーバ(123)を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、non-APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第2STA(120)のメモリ(122)に格納される。例えば、第1STA(110)がnon-APである場合、non-APと表示された装置の動作は第1STA(110)のプロセッサ(111)によって制御され、第1STA(120)のプロセッサ(111)によって制御されるトランシーバ(113)を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、non-APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第1STA(110)のメモリ(112)に格納される。
【0037】
以下の明細書において(送信/受信)STA、第1STA、第2STA、STA1、STA2、AP、第1AP、第2AP、AP1、AP2、(送信/受信)Terminal、(送信/受信)Device、(送信/受信)apparatus、ネットワークなどと呼ばれる装置は図1のSTA(110、120)を意味する。例えば、具体的な符号なしに(送信/受信)STA、第1STA、第2STA、STA1、STA2、AP、第1AP、第2AP、AP1、AP2、(送信/受信)Terminal、(送信/受信)Device、(送信/受信)apparatus、ネットワークなどと表示された装置も図1のSTA(110、120)を意味する。例えば、以下の一例において様々なSTAが信号(例えば、PPPDU)を送受信する動作は図1のトランシーバ(113、123)において実行される場合がある。また、以下の一例において、様々なSTAが送受信信号を生成するか送受信信号のために事前にデータ処理や演算を実行する動作は図1のプロセッサ(111、121)において実行される場合がある。例えば、送受信信号を生成するか送受信信号のために事前にデータ処理や演算を実行する動作の一例は、1)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG,STF,LTF,Data)フィールドのビット情報を決定/獲得/構成/演算/デコード/エンコードする動作、2)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG,STF,LTF,Data)フィールドのために用いられる時間リソースや周波数リソース(例えば、サブキャリアリソース)などを決定/構成/獲得する動作、3)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG,STF,LTF,Data)フィールドのために用いられる特定のシーケンス(例えば、パイロットシーケンス、STF/LTFシーケンス、SIGに適用されるエクストラシーケンス)などを決定/構成/獲得する動作、4)STAに対して適用される電力制御動作及び/または省電力動作、5)ACK信号の決定/獲得/構成/演算/デコード/エンコードなどに関連する動作を含むことができる。また、以下の一例において様々なSTAが送受信信号の決定/獲得/構成/演算/デコード/エンコードのために使用する様々な情報(例えば、フィールド/サブフィールド/制御フィールド/パラメータ/パワーなどに関連する情報)は図1のメモリ(112、122)に格納される。
【0038】
上述した図1(a)の装置/STAは図1(b)のように変形される。以下の図1(b)に基づいて、本明細書のSTA(110、120)を説明する。
【0039】
例えば、図1(b)に示されたトランシーバ(113、123)は上述した図1(a)に示されたトランシーバと同じ機能を実行することができる。例えば、図1(b)に示されたプロセシングチップ(114、124)はプロセッサ(111、121)及びメモリ(112、122)を含むことができる。図1(b)に示されたプロセッサ(111、121)及びメモリ(112、122)は上述した図1(a)に示されたプロセッサ(111、121)及びメモリ(112、122)と同じ機能を実行することができる。
【0040】
以下で説明される、移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装置(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)、ユーザ(user)、ユーザSTA、ネットワーク、基地局(Base Station)、Node-B、AP(Access Point)、リピータ、ルータ、リレー、受信装置、送信装置、受信STA、送信STA、受信Device、送信Device、受信Apparatus、及び/または送信Apparatusは、図1(a)/(b)に示されたSTA(110、120)を意味するか、図1(b)に示されたプロセシングチップ(114、124)を意味する。すなわち、本明細書の技術的な特徴は、図1(a)/(b)に示されたSTA(110、120)に実行できるか、図1(b)に示されたプロセシングチップ(114、124)でのみ実行される場合がある。例えば、送信STAが制御信号を送信する技術的な特徴は、図1(a)/(b)に示されたプロセッサ(111、121)において生成された制御信号が図1(a)/(b)に示されたトランシーバ(113、123)を介して送信される技術的な特徴として理解できる。または、送信STAが制御信号を送信する技術的な特徴は、図1(b)に示されたプロセシングチップ(114、124)においてトランシーバ(113、123)に伝送される制御信号が生成される技術的な特徴として理解できる。
【0041】
例えば、受信STAが制御信号を受信する技術的な特徴は、図1(a)に示されたトランシーバ(113、123)によって制御信号が受信される技術的な特徴として理解できる。または、受信STAが制御信号を受信する技術的な特徴は、図1(a)に示されたトランシーバ(113、123)に受信された制御信号が図1(a)に示されたプロセッサ(111、121)によって獲得される技術的な特徴として理解できる。または、受信STAが制御信号を受信する技術的な特徴は、図1(b)に示されたトランシーバ(113、123)に受信された制御信号が図1(b)に示されたプロセシングチップ(114、124)によって獲得される技術的な特徴として理解できる。
【0042】
図1(b)を参照すると、メモリ(112、122)内にソフトウェアコード(115、125)が含まれる。ソフトウェアコード(115、125)はプロセッサ(111、121)の動作を制御するinstructionが含まれる。ソフトウェアコード(115、125)は様々なプログラミング言語で含まれる。
【0043】
図1に示されたプロセッサ(111、121)またはプロセシングチップ(114、124)はASIC(application-specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/またはデータ処理装置を含むことができる。プロセッサはAP(application processor)である。例えば、図1に示されたプロセッサ(111、121)またはプロセシングチップ(114、124)はDSP(digital signal processor)、CPU(central processing unit)、GPU(graphics processing unit)、モデム(Modem;modulator and demodulator)のうち、少なくとも一つを含むことができる。例えば、図1に示されたプロセッサ(111、121)またはプロセシングチップ(114、124)はQualcomm(登録商標)によって製造されたSNAPDRAGON(登録商標)シリーズプロセッサ、Samsung(登録商標)によって製造されたEXYNOS(登録商標)シリーズプロセッサ、Apple(登録商標)によって製造されたAシリーズプロセッサ、MediaTek(登録商標)によって製造されたHELIO(登録商標)シリーズプロセッサ、INTEL(登録商標)によって製造されたATOM(登録商標)シリーズプロセッサまたはこれを改善(enhance)したプロセッサである。
【0044】
本明細書においてアップリンクはnon-AP STAからAP STAへの通信のためのリンクを意味し、アップリンクを介してアップリンクPPDU/パケット/信号などが送信される。また、本明細書においてダウンリンクはAP STAからnon-AP STAへの通信のためのリンクを意味し、ダウンリンクを介してダウンリンクPPDU/パケット/信号などが送信される。
【0045】
図2は無線LAN(WLAN)の構造を示した概念図である。
【0046】
図2の上部はIEEE(institute of electrical and eletronic engineers)802.11のインフラストラクチャーBSS(basic service set)の構造を示す。
【0047】
図2の上部を参照すると、無線LANシステムは一つまたはそれ以上のインフラストラクチャーBSS(200、205)(以下、BSS)を含むことができる。BSS(200、205)は正常に同期を行って互いに通信できるAP(access point,225)及びSTA1(Station,200-1)のようなAPとSTAのセットとして、特定の領域を指す概念ではない。BSS(205)は一つのAP(230)に一つ以上の結合可能なSTA(205-1、205-2)を含めることができる。
【0048】
BSSは少なくとも一つのSTA、配信サービス(distribution Service)を提供するAP(225、230)及び多数のAPを繋げる配信システム(distribution System,DS,210)を含むことができる。
【0049】
配信システム(210)は複数のBSS(200、205)を接続して拡張サービスセットであるESS(extended service set,240)を実装することができる。ESS(240)は一つまたは複数個のAPが配信システム(210)を介して接続されてできた一つのネットワークを指示する用語として使用される。一つのESS(240)に含まれるAPは同じSSID(service set identification)を持つ。
【0050】
ポータル(portal,220)は無線LANネットワーク(IEEE802.11)と他のネットワーク(例えば、802.X)との接続を実行するブリッジ役割を実行することができる。
【0051】
図2の上部のようなBSSではAP(225、230)の間のネットワーク及びAP(225、230)とSTA(200-1、205-1、205-2)の間のネットワークが実装される。しかし、AP(225、230)なしにSTA間でもネットワークを設定して通信を行うこともできる。AP(225、230)なしにSTA間でもネットワークを設定して通信を行うネットワークをアドホックネットワーク(Ad-Hoc network)または独立BSS(independent basic service set,IBSS)と定義する。
【0052】
図2の下部はIBSSを示した概念図である。
【0053】
図2の下部を参照すると、IBSSはアドホックモードに動作するBSSである。IBSSはAPを含まないため中央において管理機能を実行するエンティティ(centralized management entity)がない。すなわち、IBSSにおいてSTA(250-1、250-2、250-3、255-4、255-5)は分散方法(distributed manner)で管理される。IBSSでは全てのSTA(250-1、250-2、250-3、255-4、255-5)が移動STAで構成され、配信システムへの接続が許可されず自己完備ネットワーク(self-contained network)を構成する。
【0054】
図3は通常のリンク設定(link setup)過程を説明する図面である。
【0055】
示されたS310ステップにおいてSTAはネットワークを見つける動作を実行することができる。ネットワークを見つける動作はSTAのスキャニング(scanning)動作を含むことができる。すなわち、STAがネットワークにアクセスするためには参加可能なネットワークを見つける必要がある。STAは無線ネットワークに参加する前に互換性のあるネットワークを識別する必要があるが、特定の領域に存在するネットワークの識別過程をスキャニングという。スキャニング方法にはアクティブスキャン(active scanning)とパッシブスキャン(passive scanning)がある。
【0056】
図3では例示的に、アクティブスキャン過程を含むネットワークを見つける動作を示す。アクティブスキャンにおいてスキャニングを行うSTAはチャネルを移動させ周辺にどのAPが存在するか探索するためにプローブ要求フレーム(probe request frame)を送信しこれに対する応答を待つ。応答者(responder)はプローブ要求フレームを送信したSTAへプローブ要求フレームに対する応答にプローブ応答フレーム(probe response frame)を送信する。ここで、応答者はスキャニングされているチャネルのBSSにおいて最後にビーコンフレーム(beacon frame)を送信したSTAである。BSSではAPがビーコンフレームを送信するためAPが応答者になり、IBSSではIBSS内のSTAが戻ってビーコンフレームを送信するため、応答者が一定ではない。例えば、1番チャネルにおいてプローブ要求フレームを送信し1番チャネルにおいてプローブ応答フレームを受信したSTAは、受信したプローブ応答フレームに含まれたBSS関連情報を格納し次のチャネル(例えば、2番チャネル)に移動して同じ方法にスキャニング(すなわち、2番チャネル上においてプローブ要求/応答送受信)を実行することができる。
【0057】
図3の一例と表示されてはいないが、スキャニング動作はパッシブスキャン方法で実行される場合もある。パッシブスキャンに基づいてスキャニングを行うSTAはチャネルを移動しながらビーコンフレームを待つことができる。ビーコンフレームはIEEE802.11において管理フレーム(management frame)のうちの一つとして、無線ネットワークの存在を知らせ、スキャニングを行うSTAに無線ネットワークを見つけて、無線ネットワークに参加できるように周期的に送信される。BSSにおいてAPがビーコンフレームを周期的に送信する役割を実行し、IBSSではIBSS内のSTAが戻ってビーコンフレームを送信する。スキャニングを行うSTAはビーコンフレームを受信すればビーコンフレームに含まれたBSSに対する情報を格納し、他のチャネルに移動しながら各チャネルにおいてビーコンフレーム情報を記録する。ビーコンフレームを受信したSTAは、受信したビーコンフレームに含まれたBSS関連情報を格納し、次のチャネルに移動して同じ方法で次のチャネルにおいてスキャニングを行うことができる。
【0058】
ネットワークを発見したSTAは、ステップS320を介して認証過程を実行することができる。このような認証過程は後述するステップS340のセキュリティ設定動作と明確に区分するために第1認証(first authentication)過程と称する。S320の認証過程は、STAが認証要求フレーム(authentication request frame)をAPへ送信し、これに応答してAPが認証応答フレーム(authentication response frame)をSTAへ送信する過程を含むことができる。認証要求/応答に用いられる認証フレーム(authentication frame)は管理フレームに該当する。
【0059】
認証フレームは認証アルゴリズム番号(authentication algorithm number)、認証取引シーケンス番号(authentication transaction sequence number)、ステータスコード(status code)、チャレンジテキスト(challenge text)、RSN(Robust Security Network)、有限巡回群(Finite Cyclic Group)などに対する情報を含むことができる。
【0060】
STAは認証要求フレームをAPへ送信することができる。APは受信された認証要求フレームに含まれた情報に基づいて、該当STAに対する認証を許可するか否かを決定することができる。APは認証処理の結果を認証応答フレームを介してSTAに提供することができる。
【0061】
正常に認証されたSTAはステップS330に基づいて接続過程を実行することができる。接続過程はSTAが接続要求フレーム(アソシエーション要求フレーム。association request frame)をAPへ送信し、これに応答してAPが接続応答フレーム(アソシエーション応答フレーム。association response frame)をSTAへ送信する過程を含む。例えば、接続要求フレームは様々な能力(capabillity)に関連する情報、ビーコンリスンインターバル(listen interval)、SSID(service set identifier)、サポートレート(supported rates)、サポートチャネル(supported channels)、RSN、移動性ドメイン、サポートオペレーティングクラス(supported operating classes)、TIM放送要求(Traffic Indication Map Broadcast request)、相互動作(inter working)サービス能力などに対する情報を含むことができる。例えば、接続応答フレームは様々な能力に関連する情報、ステータスコード、AID(Association ID)、サポートレート、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)パラメータセット、RCPI(Received Channel Power Indicator)、RSNI(Received Signal to Noise Indicator)、移動性ドメイン、タイムアウトインターバル(アソシエーションカムバック時間(association comeback time))、重複(overlapping)BSSスキャンパラメータ、TIM放送応答、QoSマップなどの情報を含むことができる。
【0062】
以後、S340ステップにおいて、STAはセキュリティ設定過程を実行することができる。ステップS340のセキュリティ設定過程は、例えば、EAPOL(Extesible Authntication Protocol over LAN)フレームを介した4ウェイ(way)ハンドシェイクを介して、プライベートキー設定(private key setup)をする過程を含むことができる。
【0063】
図4はIEEE規格において用いられるPPDUの一例を示した図面である。
【0064】
示されたように、IEEEa/g/n/acなどの規格では様々な形のPPDU(PHY protocol data unit)が使用される。具体的には、LTF、STFフィールドはトレーニング信号を含み、SIG-A、SIG-Bには受信ステーションのための制御情報が含まれ、データフィールドにはPSDU(MAC PDU/Aggregated MAC PDU)に相応するユーザデータが含まれた。
【0065】
また、図4はIEEE802.11ax規格のHE PPDUの一例も含む。図4に係るHE PPDUは多重ユーザのためのPPDUの一例として、HE-SIG-Bは多重ユーザのための場合にのみ含まれ、単一ユーザのためのPPDUには該当HE-SIG-Bが省略される。
【0066】
示されたように、多重ユーザ(マルチユーザ。Multiple User;MU)のためのHE-PPDUはL-STF(legacy-short training field)、L-LTF(legacy-long training field)、L-SIG(legacy-signal)、HE-SIG-A(high efficiency-signal A)、HE-SIG-B(high efficiency-signal-B)、HE-STF(high efficiency-short training field)、HE-LTF(high efficiency-long training field)、データフィールド(またはMACペイロード)及びPE(Packet Extension)フィールドを含むことができる。それぞれのフィールドは示された時間区間(すなわち、4または8μsなど)の間に送信される。
【0067】
以下のように、PPDUにおいて用いられるリソースユニット(RU)を説明する。リソースユニットは複数個のサブキャリア(またはトーン)を含むことができる。リソースユニットはOFDMA技術に基づいて多数のSTAへ信号を送信する場合に使用される。また、一つのSTAへ信号を送信する場合にもリソースユニットが定義される。リソースユニットはSTF、LTF、データフィールドなどのために使用される。
【0068】
図5は20MHz帯域上において用いられるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【0069】
図5に示されたように、互いに異なる個数のトーン(すなわち、サブキャリア)に対応されるリソースユニット(Resource Unit;RU)が使用されHE-PPDUの一部のフィールドを構成することができる。例えば、HE-STF、HE-LTF、データフィールドに対して示されたRU単位でリソースが割り当てられる。
【0070】
図5の最上部に示されたように、26ユニット(すなわち、26個のトーンに相応するユニット)が配置される。20MHz帯域の左端(leftmost)帯域には6個のトーンがガード(Guard)帯域に使用され、20MHz帯域の右端(rightmost)帯域には5個のトーンがガード帯域に使用される。また、中心帯域、すなわちDC帯域には7個のDCトーンが挿入され、DC帯域の左右に各13個のトーンに相応する26-ユニットが存在する場合がある。また、その他の帯域には26ユニット、52ユニット、106ユニットが割り当てられる。各ユニットは受信ステーション、すなわちユーザのために割り当てられる。
【0071】
その一方で、図5のRU配置は多数のユーザ(MU)のための状況のみならず、単一ユーザ(SU)のための状況でも活用され、この場合には図5の最下部に示されたように1個の242ユニットを使用することが可能であり、この場合は3個のDCトーンが挿入される。
【0072】
図5の一例では様々なサイズのRU、すなわち、26RU、52RU、106RU、242RUなどが提案されたように、このようなRUの具体的なサイズは拡張または増加することがあるため、本実施例は各RUの具体的なサイズ(すなわち、相応するトーンの個数)に限らない。
【0073】
図6は40MHz帯域上において用いられるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【0074】
図5の一例において様々なサイズのRUが使用されたことと同様に、図6の一例も26RU、52RU、106RU、242RU、484RUなどが用いられる。また、中心周波数には5個のDCトーンが挿入され、40MHz帯域の左端(leftmost)帯域には12個のトーンがガード(Guard)帯域に使用され、40MHz帯域の右端(rightmost)帯域には11個のトーンがガード帯域に使用される。
【0075】
また、示されたように、単一ユーザのために用いられる場合、484RUが使用できる。その一方で、RUの具体的な個数が変更できるということは図4の一例と同じである。
【0076】
図7は80MHz帯域上において用いられるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【0077】
図5及び図6の一例において様々なサイズのRUが使用されたことと同様に、図7の一例も26RU、52RU、106RU、242RU、484RU、996RUなどが使用できる。また、中心周波数には7個のDCトーンが挿入され、80MHz帯域の左端(leftmost)帯域には12個のトーンがガード(Guard)帯域に使用され、80MHz帯域の右端(rightmost)帯域には11個のトーンがガード帯域に使用される。また、DC帯域の左右に位置するそれぞれ13個のトーンを使用した26RUを使用することができる。
【0078】
また、示されたように、単一ユーザのために使用される場合、996RUが使用でき、この場合は5個のDCトーンが挿入される。
【0079】
本明細書において説明されたRUはUL(Uplink)通信及びDL(Downlink)通信に用いられる。例えば、Trigger frameによってsolicitされるUL-MU通信が行われる場合、送信STA(例えば、AP)はTrigger frameを介して第1STAには第1RU(例えば、26/52/106/242RUなど)を割り当て、第2STAには第2RU(例えば、26/52/106/242RUなど)を割り当てることができる。以後、第1STAは第1RUに基づいて第1Trigger-Based PPDUを送信することができ、第2STAは第2RUに基づいて第2Trigger-Based PPDUを送信することができる。第1/第2Trigger-Based PPDUは同じ時間区間にAPへ送信される。
【0080】
例えば、DL MU PPDUが構成される場合、送信STA(例えば、AP)は第1STAには第1RU(例えば、26/52/106/242RUなど)を割り当て、第2STAには第2RU(例えば、26/52/106/242RUなど)を割り当てることができる。すなわち、送信STA(例えば、AP)は一つのMU PPDU内で第1RUを介して第1STAのためのHE-STF、HE-LTF、Dataフィールドを送信することができ、第2RUを介して第2STAのためのHE-STF、HE-LTF、Dataフィールドを送信することができる。
【0081】
RUの配置に関する情報はHE-SIG-Bを介してシグナルされる。
【0082】
図8はHE-SIG-Bフィールドの構造を示す。
【0083】
示されたように、HE-SIG-Bフィールド(810)は共通フィールド(820)及びユーザ個別(user-specific)フィールド(830)を含む。共通フィールド(820)はSIG-Bを受信する全てのユーザ(すなわち、ユーザSTA)に共通して適用する情報を含むことができる。ユーザ個別フィールド(830)はユーザ-個別制御フィールドと呼べる。ユーザ個別フィールド(830)は、SIG-Bが複数のユーザへ伝送される場合、複数のユーザのうちいずれか一部にのみ適用できる。
【0084】
図8に示されたように共通フィールド(820)及びユーザ個別フィールド(830)は別途エンコードできる。
【0085】
共通フィールド(820)はN*8ビットのRU allocation情報を含むことができる。例えば、RU allocation情報はRUの位置(location)に関する情報を含むことができる。例えば、図5のように20MHzチャネルが使用される場合、RU allocation情報はどの周波数帯域にどのRU(26RU/52RU/106RU)が配置されるかに関する情報を含むことができる。
【0086】
RU allocation情報が8ビットで構成される場合の一例は次の通りである。
【0087】
【表1】
【0088】
図5の一例のように、20MHzチャネルには最大9個の26RUが割り当てられる。表1のように共通フィールド(820)のRU allocation情報が「00000000」のように設定される場合、対応するチャネル(すなわち、20MHz)には9個の26RUが割り当てられる。また、表1のように共通フィールド(820)のRU allocation情報が「00000001」のように設定される場合、対応するチャネルに7個の26RUと1個の52RUが配置される。すなわち、図5の一例において再右では52RUが割り当てられ、その左側には7個の26RUが割り当てられる。
【0089】
表1の一例はRU allocation情報が表示できるRU locationのうち一部のみを表示したものである。
【0090】
例えば、RU allocation情報は下記の表2の一例をさらに含むことができる。
【0091】
【表2】
【0092】
「01000y2y1y0」は20MHzチャネルの左端に106RUが割り当てられ、その右側に5個の26RUが割り当てられる一例に関連する。この場合、106RUに対してはMU-MIMO技術に基づいて多数のSTA(例えば、User-STA)が割り当てられる。具体的には106RUに対しては最大8個のSTA(例えば、User-STA)が割り当てられ、106RUに割り当てられるSTA(例えば、User-STA)の個数は3ビット情報(y2y1y0)に基づいて決定される。例えば、3ビット情報(y2y1y0)がNに設定される場合、106RUにMU-MIMO技術に基づいて割り当てられるSTA(例えば、User-STA)の個数はN+1である。
【0093】
通常、複数のRUに対しては互いに異なる複数のSTA(例えば、User STA)が割り当てられる。しかし、特定のサイズ(例えば、106サブキャリア)以上の一つのRUに対してはMU-MIMO技術に基づいて複数のSTA(例えばUser STA)が割り当てられる。
【0094】
図8に示されたように、ユーザ個別フィールド(830)は複数個のユーザフィールドを含むことができる。上述したように、共通フィールド(820)のRU allocation情報に基づいて特定のチャネルに割り当てられるSTA(例えばUser STA)の個数が決定される。例えば、共通フィールド(820)のRU allocation情報が「00000000」である場合、9個の26RUそれぞれに1個ずつのUser STAが割り当て(すなわち、合計9個のUser STAが割り当て)られる。すなわち、最大9個のUser STAがOFDMA技術を介して特定のチャネルに割り当てられる。また最大9個のUser STAがnon-MU-MIMO技術を介して特定のチャネルに割り当てられる。
【0095】
例えば、RU allocationが「01000y2y1y0」に設定される場合、左端に配置される106RUにはMU-MIMO技術を介して複数のUser STAが割り当てられ、その右側に配置される5個の26RUにはnon-MU-MIMO技術を介して5個のUser STAが割り当てられる。このような場合は図9の一例を介して具体化される。
【0096】
図9はMU-MIMO技術を介して複数のUser STAが同じRUに割り当てられる一例を示す。
【0097】
例えば、図9のようにRU allocationが「01000010」に設定される場合、表2に基づいて、特定のチャネルの左端には106RUが割り当てられ、その右側には5個の26RUが割り当てられる。また、106RUには合計3個のUser STAがMU-MIMO技術を介して割り当てられる。結果的に合計8個のUser STAが割り当てられるため、HE-SIG-Bのユーザ個別フィールド(830)は8個のUser fieldを含むことができる。
【0098】
8個のUser fieldは図9に示された順序で含まれる。また、図8において示されたように、2個のUser fieldは1個のUser block fieldに実装される。
【0099】
図8及び図9に示されているUser fieldは2個のフォーマットに基づいて構成される。すなわち、MU-MIMO技術に関連するUser fieldは第1フォーマットで構成され、non-MU-MIMO技術に関連するUser fieldは第2フォーマットで構成される。図9の一例を参照すると、User field1からUser field3は第1フォーマットに基づき、User field4からUser field8は第2フォーマットに基づく。第1フォーマットまたは第2フォーマットは同じ長さ(例えば、21ビット)のビット情報を含むことができる。
【0100】
それぞれのUser fieldは同じサイズ(例えば、21ビット)を持つことができる。例えば、第1フォーマット(MU-MIMO技術のフォーマット)のUser fieldは次のように構成される。
【0101】
例えば、User field(すなわち、21ビット)内の第1ビット(例えば、B0-B10)は該当User fieldが割り当てられるUser STAの識別情報(例えば、STA-ID、partial AIDなど)を含むことができる。また、User field(すなわち、21ビット)内の第2ビット(例えば、B11-B14)は空間設定(spatial configuration)に関する情報を含むことができる。具体的には、第2ビット(すなわち、B11-B14)の一例は下記mp表3から表4と同じであり得る。
【0102】
【表3】
【0103】
【表4】
【0104】
表3及び/または表4に示されたように、第2ビット(すなわち、B11-B14)はMU-MIMO技術によって割り当てられる複数のUser STAに割り当てられるSpatial Streamの個数に関する情報を含むことができる。例えば、図9のように106RUに3個のUser STAがMU-MIMO技術に基づいて割り当てられる場合、N_userは「3」に設定され、それによって表3と表示されたようにN_STS[1]、N_STS[2]、N_STS[3]の値が決定される。例えば、第2ビット(B11-B14)の値が「0011」である場合、N_STS[1]=4、N_STS[2]=1、N_STS[3]=1に設定される。すなわち、図9の一例においてUser field1に対しては4個のSpatial Streamが割り当てられ、User field2に対しては1個のSpatial Streamが割り当てられ、User field3に対しては1個のSpatial Streamが割り当てられる。
【0105】
表3及び/または表4の一例のように、ユーザステーション(User STA)のための空間ストリーム(Spatial Stream)の個数に関する情報(すなわち第2ビット、B11-B14)は4ビットで構成される。また、ユーザステーション(User STA)のための空間ストリーム(Spatial Stream)の個数に関する情報(すなわち第2ビット、B11-B14)は最大8個の空間ストリームまでサポートすることができる。また、空間ストリーム(Spatial Stream)の個数に関する情報(すなわち、第2ビット、B11-B14)は一つのUser STAのために最大4個の空間ストリームまでサポートすることができる。
【0106】
また、User field(すなわち、21ビット)内の第3ビット(すなわち、B15-18)はMCS(Modulation and coding scheme)情報を含むことができる。MCS情報は該当SIG-Bが含まれるPPDU内のデータフィールドに適用される。
【0107】
本明細書において用いられるMCS、MCS情報、MCSインデクス、MCSフィールドなどは特定のインデクス値と表示できる。例えば、MCS情報はインデクス0からインデクス11と表示できる。MCS情報はコンスタレーション変調タイプ(例えば、BPSK、QPSK、16_QAM、64_QAM、256_QAM,1024_QAMなど)に関する情報、及びコードレート(例えば、1/2、2/3、3/4、5/6など)に関する情報を含むことができる。MCS情報にはチャネルコーディングタイプ(例えば、BSSまたはLDPC)に関する情報を除くことができる。
【0108】
また、User field(すなわち、21ビット)内の第4ビット(すなわち、B19)はReservedフィールドである。
【0109】
また、User field(すなわち、21ビット)内の第5ビット(すなわち、B20)はコーディングタイプ(例えば、BSSまたはLDPC)に関する情報を含むことができる。すなわち、第5ビット(すなわち、B20)は該当SIG-Bが含まれるPPDU内のデータフィールドに適用されたチャネルコーディングのタイプ(例えば、BSSまたはLDPC)に関する情報を含むことができる。
【0110】
上述した一例は第1フォーマット(MU-MIMO技術のフォーマット)のUser fieldに関連する。第2フォーマット(non-MU-MIMO技術のフォーマット)のUser fieldの一例は以下の通りである。
【0111】
第2フォーマットのUser field内の第1ビット(例えば、B0-B10)はUser STAの識別情報を含むことができる。また、第2フォーマットのUser field内の第2ビット(例えば、B11-B13)は該当RUに適用される空間ストリーム(Spatial Stream)の個数に関する情報を含むことができる。また、第2フォーマットのUser field内の第3ビット(例えば、B14)はbeamforming steering matrixが適用されるか否かに関する情報が含まれる。第2フォーマットのUser field内の第4ビット(例えば、B15-B18)はMCS(Modulation and coding scheme)情報を含むことができる。また、第2フォーマットのUser field内の第5ビット(例えば、B19)はDCM(Dual Carrier Modulation)が適用されるか否かに関する情報を含むことができる。また、第2フォーマットのUser field内の第6ビット(すなわち、B20)はコーディングタイプ(例えば、BSSまたはLDPC)に関する情報を含むことができる。
【0112】
図10はUL-MUに係る動作を示す。示されたように、送信STA(例えば、AP)はcontending(すなわち、Backoff動作)を介してチャネル接続を実行し、Trigger frame(1030)を送信することができる。すなわち、送信STA(例えば、AP)はTrigger frame(1330)が含まれたPPDUを送信することができる。Trigger frameが含まれたPPDUが受信されればSIFSの分のdelay以後、TB(trigger-Based)PPDUが送信される。
【0113】
TB PPDU(1041、1042)は同じ時間帯に送信され、Trigger frame(1030)内にAIDが表示された複数のSTA(例えば、User STA)から送信される。TB PPDUに対するACKフレーム(1050)は様々な形として実装される。
【0114】
トリガーフレームの具体的な特徴は図11から図13を介して説明される。UL-MU通信が使用される場合にも、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)技術またはMU MIMO技術が用いられ、OFDMA及びMU MIMO技術が同時に用いられる。
【0115】
図11はトリガーフレームの一例を示す。図11のトリガーフレームはアップリンクMU送信(Uplink Multiple-User transmission)のためのリソースを割り当て、例えばAPから送信される。トリガーフレームはMACフレームで構成され、PPDUに含まれる。
【0116】
図11に示されたそれぞれのフィールドは一部省略され、他のフィールドが追加される。また、フィールドそれぞれの長さは示されたものと異なるように変化する場合がある。
【0117】
図11のフレームコントロール(frame control)フィールド(1110)はMACプロトコルのバージョンに関する情報及びその他の追加の制御情報が含まれ、期間フィールド(1120)はNAV設定のための時間情報やSTAの識別子(例えば、AID)に関する情報が含まれる。
【0118】
また、RAフィールド(1130)は該当トリガーフレームの受信STAのアドレス情報が含まれ、必要によって省略される。TAフィールド(1140)は該当トリガーフレームを送信するSTA(例えば、AP)のアドレス情報が含まれ、共通情報(common information)フィールド(1150)は該当トリガーフレームを受信する受信STAに適用される共通制御情報を含む。例えば、該当トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのL-SIGフィールドの長さを指示するフィールドや、該当トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのSIG-Aフィールド(すなわち、HE-SIG-Aフィールド)の内容(content)を制御する情報が含まれる。また、共通制御情報として、該当トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのCPの長さに関する情報やLTFフィールドの長さに関する情報が含まれる。
【0119】
また、図11のトリガーフレームを受信する受信STAの個数に相応する個別ユーザ情報(per user information)フィールド(1160#1から1160#N)を含めることが望ましい。前記個別ユーザ情報フィールドは、「割り当てフィールド」とも呼ばれる。
【0120】
また、図11のトリガーフレームはパディングフィールド(1170)と、フレームチェックシーケンスフィールド(1180)を含むことができる。
【0121】
図11に示された、個別ユーザ情報(per user information)フィールド(1160#1から1160#N)それぞれは再び多数のサブフィールドを含むことができる。
【0122】
図12はトリガーフレームの共通情報(common information)フィールドの一例を示す。図12のサブフィールドのうち一部は省略され、その他のサブフィールドが追加される場合がある。また、示されたサブフィールドそれぞれの長さは変形する。
【0123】
示された長さフィールド(1210)は該当トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのL-SIGフィールドの長さフィールドと同じ値を有し、アップPPDUのL-SIGフィールドの長さフィールドはアップPPDUの長さを示す。結果的にトリガーフレームの長さフィールド(1210)は対応されるアップリンクPPDUの長さを指示することに使用される。
【0124】
また、カスケードインジケータフィールド(1220)はカスケード動作が実行されるか否かを指示する。カスケード動作は同じTXOP内にダウンリンクMU送信とアップリンクMU送信がともに実行されることを意味する。すなわち、ダウンリンクMU送信が実行された以後、既に設定された時間(例えば、SIFS)以後、アップリンクMU送信が実行されることを意味する。カスケード動作のうちダウンリンク通信を行う送信装置(例えば、AP)は1個のみ存在し、アップリンク通信を行う送信装置(例えば、non-AP)は複数個存在する場合がある。
【0125】
CS要求フィールド(1230)は該当トリガーフレームを受信した受信装置が対応するアップリンクPPDUを送信する状況において無線媒体の状態やNAVなどを考慮する必要があるか否かを指示する。
【0126】
HE-SIG-A情報フィールド(1240)は該当トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのSIG-Aフィールド(すなわち、HE-SIG-Aフィールド)の内容(content)を制御する情報が含まれる。
【0127】
CP及びLTFタイプフィールド(1250)は該当トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのLTFの長さ及びCP長さに関する情報を含むことができる。トリガータイプフィールド(1060)は該当トリガーフレームが使用される目的、例えば通常のトリガー、ビームフォーミングのためのトリガー、Block ACK/NACKに対する要求などを指示することができる。
【0128】
本明細書において、トリガーフレームのトリガータイプフィールド(1260)は通常のトリガーのための基本(Basic)タイプのトリガーフレームを指示すると仮定することができる。例えば、基本(Basic)タイプのトリガーフレームは基本トリガーフレームと呼べる。
【0129】
図13はユーザ情報(per user information)フィールドに含まれるサブフィールドの一例を示す。図13のユーザ情報フィールド(1300)は前記図11において言及された個別ユーザ情報フィールド(1160#1~1160#N)のうちいずれか一つとして理解することができる。図13のユーザ情報フィールド(1300)に含まれたサブフィールドのうち一部は省略され、その他のサブフィールドが追加される場合がある。また、示されたサブフィールドそれぞれの長さは変形する。
【0130】
図13のユーザ識別子(User Identifier)フィールド(1310)は個別ユーザ情報(per user information)に相応するSTA(すなわち、受信STA)の識別子を示すもので、識別子の一例は受信STAのAID(Association identifier)値の全部または一部になり得る。
【0131】
また、RU割り当て(RU allocation)フィールド(1320)が含まれる。すなわち、ユーザ識別子フィールド(1310)に識別された受信STAが、トリガーフレームに対応してTB PPDUを送信する場合、RU割り当てフィールド(1320)が指示したRUを介してTB PPDUを送信する。この場合、RU割り当て(RU allocation)フィールド(1320)によって指示されるRUは図5図6図7に示されたRUである。
【0132】
図13のサブフィールドはコーディングタイプフィールド(1330)を含むことができる。コーディングタイプフィールド(1330)はTB PPDUのコーディングタイプを指示することができる。例えば、前記TB PPDUにBCCコーディングが適用される場合、前記コーディングタイプフィールド(1330)は「1」に設定され、LDPCコーディングが適用される場合、前記コーディングタイプフィールド(1330)は「0」に設定される。
【0133】
また、図13のサブフィールドはMCSフィールド(1340)を含むことができる。MCSフィールド(1340)はTB PPDUに適用されるMCS技術を指示することができる。例えば、前記TB PPDUにBCCコーディングが適用される場合、前記コーディングタイプフィールド(1330)は「1」に設定され、LDPCコーディングが適用される場合、前記コーディングタイプフィールド(1330)は「0」に設定される。
【0134】
以下、UORA(UL OFDMA-based Random Access)技術に対して説明する。
【0135】
図14はUORA技術の技術的な特徴を説明する。
【0136】
送信STA(例えば、AP)はトリガーフレームを介して図14に示されたように6個のRUリソースを割り当てることができる。具体的には、APは第1RUリソース(AID 0、RU1)、第2RUリソース(AID 0、RU2)、第3RUリソース(AID 0、RU3)、第4RUリソース(AID 2045、RU4)、第5RUリソース(AID 2045、RU5)、第6RUリソース(AID 3、RU6)を割り当てることができる。AID 0、AID 3、またはAID 2045に関する情報は、例えば、図13のユーザ識別フィールド(1310)に含まれる。RU1からRU6に関する情報は、例えば、図13のRU割り当てフィールド(1320)に含まれる。AID=0は接続された(アソシエートされた。associated)STAのためのUORAリソースを意味し、AID=2045は接続されていない(アソシエートされていない。un-associated)STAのためのUORAリソースを意味する。それによって、図14の第1から第3RUリソースは接続された(associated)STAのためのUORAリソースに使用され、図14の第4から第5RUリソースは接続されていない(un-associated)STAのためのUORAリソースに使用され、図14の第6RUリソースは通常のULMUのためのリソースに用いられる。
【0137】
図14の一例ではSTA1のOBO(OFDMA random access Backoff)カウンターが0に減少し、STA1が第2RUリソース(AID 0、RU2)をランダムで選択する。また、STA2/3のOBOカウンターは0より大きいため、STA2/3にはアップリンクリソースが割り当てられなかった。また、図14においてSTA4はトリガーフレーム内に自身のAID(すなわち、AID=3)が含まれたため、バックオフなしにRU6のリソースが割り当てられた。
【0138】
具体的には、図14のSTA1は接続された(associated)STAであるため、STA1のためのeligible RA RUは合計3個(RU1、RU2、RU3)であり、それによってSTA1はOBOカウンターを3だけ減らしてOBOカウンターが0になった。また、図14のSTA2は接続された(associated)STAであるため、STA2のためのeligible RA RUは合計3個(RU1、RU2、RU3)であり、それによってSTA2はOBOカウンターを3だけ減らしたがOBOカウンターが0より大きい状態である。また、図14のSTA3は接続されていない(un-associated)STAであるため、STA3のためのeligible RA RUは合計2個(RU4、RU5)であり、それによってSTA3はOBOカウンターを2だけ減らしたがOBOカウンターが0より大きい状態である。
【0139】
図15は2.4GHz帯域内で使用/サポート/定義されるチャネルの一例を示す。
【0140】
2.4GHz帯域は第1帯域など別の名称で呼ぶことができる。また、2.4GHz帯域は中心周波数が2.4GHzに隣接したチャネル(例えば、中心周波数が2.4から2.5GHz内に位置するチャネル)が使用/サポート/定義される周波数の領域を意味する。
【0141】
2.4GHz帯域には多数の20MHzチャネルが含まれる。2.4GHz帯域内の20MHzは多数のチャネルインデクス(例えば、インデクス1からインデクス14)を持つことができる。例えば、チャネルインデクス1が割り当てられる20MHzチャネルの中心周波数は2.412GHzであり、チャネルインデクス2が割り当てられる20MHzチャネルの中心周波数は2.417GHzであり、チャネルインデクスNが割り当てられる20MHzチャネルの中心周波数は(2.407+0.005*N)GHzである。チャネルインデクスはチャネル番号などの様々な名称で呼ばれる。チャネルインデクス及び中心周波数の具体的な数値は変更される場合がある。
【0142】
図15は2.4GHz帯域内の4個のチャネルを例として示している。示された第1周波数領域(1510)から第4周波数領域(1540)はそれぞれ一つのチャネルを含むことができる。例えば、第1周波数領域(1510)は1番チャネル(1番インデクスを持つ20MHzチャネル)を含むことができる。このとき、1番チャネルの中心周波数は2412MHzに設定される。第2周波数領域(1520)は6番チャネルを含むことができる。このとき6番チャネルの中心周波数は2437MHzに設定される。第3周波数領域(1530)は11番チャネルを含むことができる。このときチャネル11の中心周波数は2462MHzに設定される。第4周波数領域(1540)は14番チャネルを含むことができる。このときチャネル14の中心周波数は2484MHzに設定される。
【0143】
図16は5GHz帯域内で使用/サポート/定義されるチャネルの一例を示す。
【0144】
5GHz帯域は第2帯域/帯域などの別の名称で呼ぶことができる。5GHz帯域は中心周波数が5GHz以上6GHz未満(または5.9GHz未満)であるチャネルが使用/サポート/定義される周波数領域を意味する。または5GHz帯域は4.5GHzで5.5GHz間で複数個のチャネルを含むことができる。図16に示された具体的な数値は変更される場合がある。
【0145】
5GHz帯域内の複数のチャネルはUNII(Unlicesed National Information Infrastructure)-1、UNII-2、UNII-3、ISMを含む。UNII-1はUNII Lowと呼べる。UNII-2はUNII MidとUNII-2Extendedと呼ばれる周波数領域を含むことができる。UNII-3はUNII-Upperと呼べる。
【0146】
5GHz帯域内には複数のチャネルが設定され、各チャネルの帯域幅は20MHz、40MHz、80MHzまたは160MHzなど様々に設定される。例えば、UNII-1及びUNII-2内の5170MHzから5330MHz周波数領域/範囲は8個の20MHzチャネルに分けることができる。5170MHzにおいて5330MHz周波数領域/範囲は40MHz周波数領域を介して4個のチャネルに分けることができる。5170MHzにおいて5330MHz周波数領域/範囲は80MHz周波数領域を介して2個のチャネルに分けることができる。または、5170MHzにおいて5330MHz周波数領域/範囲は160MHz周波数領域を介して1個のチャネルに分けることができる。
【0147】
図17は6GHz帯域内で使用/サポート/定義されるチャネルの一例を示す。
【0148】
6GHz帯域は第3帯域/帯域など別の名称で呼ぶことができる。6GHz帯域は中心周波数が5.9GHz以上であるチャネルが使用/サポート/定義される周波数領域を意味する。図17に示された具体的な数値は変更される場合がある。
【0149】
例えば、図17の20MHzチャネルは5.940GHzから定義される。具体的に図17の20MHzチャネルのうち左端チャネルは1番インデクス(または、チャネルインデクス、チャネル番号など)を有することができ、中心周波数は5.945GHzが割り当てられる。すなわち、インデクスN番チャネルの中心周波数は(5.940+0.005*N)GHzに決定される。
【0150】
それによって、図17の20MHzチャネルのインデクス(またはチャネル番号)は、1、5、9、13、17、21、25、29、33、37、41、45、49、53、57、61、65、69、73、77、81、85、89、93、97、101、105、109、113、117、121、125、129、133、137、141、145、149、153、157、161、165、169、173、177、181、185、189、193、197、201、205、209、213、217、221、225、229、233である。また、上述した(5.940+0.005*N)GHzルールによって図17の40MHzチャネルのインデクスは3、11、19、27、35、43、51、59、67、75、83、91、99、107、115、123、131、139、147、155、163、171、179、187、195、203、211、219、227である。
【0151】
図17の一例に20、40、80、160MHzチャネルが示されているが、さらに240MHzチャネルや320MHzチャネルが追加される。
【0152】
以下、本明細書のSTAにおいて送信/受信されるPPDUが説明される。
【0153】
図18は本明細書に用いられるPPDUの一例を示す。
【0154】
図18のPPDUはEHT PPDU、送信PPDU、受信PPDU、第1タイプまたは第NタイプPPDUなど様々な名称で呼ばれる。例えば、本明細書においてPPDUまたはEHT PPDUは、送信PPDU、受信PPDU、第1タイプまたは第NタイプPPDUなど様々な名称で呼ばれる。また、EHT PPUはEHTシステム及び/またはEHTシステムを改善した新しい無線LANシステムで用いられる。
【0155】
図18のPPDUはEHTシステムで用いられるPPDUタイプのうち一部または全部を示すことができる。例えば、図18の一例はSU(single-user)モード及びMU(multi-user)モード全てのために用いられる。また、図18のPPDUは一つの受信STAまたは複数の受信STAのためのPPDUである。図18のPPDUがTB(Trigger-Based)モードのために使用される場合、図18のEHT-SIGは省略される。またUL-MU(Uplink-MU)通信のためのTrigger frameを受信したSTAは、図18の一例においてEHT-SIGが省略されたPPDUを送信することができる。
【0156】
図18においてL-STFからEHT-LTFはプリアンブル(preamble)または物理プリアンブル(physical preamble)と呼ばれ、物理層において生成/送信/受信/獲得/デコードされる。
【0157】
図18のL-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIGフィールドのsubcarrier spacingは312.5kHzに決定され、EHT-STF、EHT-LTF、Dataフィールドのsubcarrier spacingは78.125kHzに決定される。すなわち、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIGフィールドのtone index(または、subcarrier index)は312.5kHz単位で表示され、EHT-STF、EHT-LTF、Dataフィールドのtone index(または、subcarrier index)は78.125kHz単位で表示することができる。
【0158】
図18のPPDUはL-LTF及びL-STFは従来のフィールドと同じである。
【0159】
図18のL-SIGフィールドは、例えば24ビットのビット情報を含むことができる。例えば、24ビット情報は4ビットのRateフィールド、1ビットのReservedビット、12ビットのLengthフィールド、1ビットのParitYビット及び、6ビットのTailビットを含むことができる。例えば、12ビットのLengthフィールドはPPDUの長さまたはtime durationに関する情報を含むことができる。例えば、12ビットLengthフィールドの値はPPDUのタイプに基づいて決定される。例えば、PPDUがnon-HT、HT、VHT PPDUであるかEHT PPDUである場合、Lengthフィールドの値は3の倍数として決定できる。例えば、PPDUがHE PPDUである場合、Lengthフィールドの値は「3の倍数+1」または「3の倍数+2」に決定される。また、non-HT、HT、VHT PPDUであるかEHT PPDUのためにLengthフィールドの値は3の倍数として決定され、HE PPDUのためにLengthフィールドの値は「3の倍数+1」または「3の倍数+2」に決定される。
【0160】
例えば、送信STAはL-SIGフィールドの24ビット情報に対して1/2の符号率(code rate)に基づいたBCCエンコードを適用することができる。以後、送信STAは48ビットのBCC符号化ビットを獲得することができる。48ビットの符号化ビットに対してはBPSK変調が適用され48個のBPSKシンボルが生成される。送信STAは48個のBPSKシンボルを、パイロットサブキャリア{サブキャリアインデクス-21、-7、+7、+21}及びDCサブキャリア{サブキャリアインデクス0}を除いた位置にマッピングすることができる。結果的に48個のBPSKシンボルはサブキャリアインデクス-26から-22、-20から-8、-6から-1、+1から+6、+8から+20、及び+22から+26にマッピングされる。送信STAはサブキャリアインデクス{-28、-27、+27、28}に{-1,-1、-1、1}の信号をさらにマッピングすることができる。上の信号は{-28、-27、+27、28}に相応する周波数領域に対するチャネル推定のために用いられる。
【0161】
送信STAはL-SIGと同様に生成されるRL-SIGを生成することができる。RL-SIGに対してはBPSK変調が適用される。受信STAはRL-SIGの存在に基づいて受信PPDUがHE PPDUまたはEHT PPDUであることがわかる。
【0162】
図18のRL-SIG以後、U-SIG(Universal SIG)が挿入される。U-SIGは第1SIGフィールド、第1SIG、第1タイプSIG、制御シグナル、制御シグナルフィールド、第1(タイプ)制御シグナルなど様々な名称で呼ぶことができる。
【0163】
U-SIGはNビットの情報を含むことができ、EHT PPDUのタイプを識別するための情報を含むことができる。例えば、U-SIGは2個のシンボル(例えば、連続する2個のOFDMシンボル)に基づいて構成される。U-SIGのための各シンボル(例えば、OFDMシンボル)は4 usのdurationを持つことができる。U-SIGの各シンボルは26ビット情報を送信するために用いられる。例えば、U-SIGの各シンボルは52個のデータトーンと4個のパイロットトーンに基づいて送受信される。
【0164】
U-SIG(またはU-SIGフィールド)を介して、例えばAビット情報(例えば、52 un-coded bit)が送信されることができ、U-SIGの第1シンボルは合計Aビット情報のうち最初のXビット情報(例えば、26 un-coded bit)を送信し、U-SIGの第2シンボルは合計Aビット情報のうち残りのYビット情報(例えば、26 un-coded bit)を送信することができる。例えば、送信STAは各U-SIGシンボルに含まれる26 un-coded bitを獲得することができる。送信STAはR=1/2のrateに基づいてconvolutional encoding(すなわち、BCCエンコード)を実行して52-coded bitを生成し、52-coded bitに対するインターリーブを実行することができる。送信STAはインターリーブされた52-coded bitに対してBPSK変調を実行して各U-SIGシンボルに割り当てられる52個のBPSKシンボルを生成することができる。一つのU-SIGシンボルはDCインデクス0を除いて、サブキャリアインデクス-28からサブキャリアインデクス+28までの56個トーン(サブキャリア)に基づいて送信される。送信STAが生成した52個のBPSKシンボルはパイロットトーンである-21、-7、+7、+21トーンを除いた残りのトーン(サブキャリア)に基づいて送信される。
【0165】
例えば、U-SIGによって送信されるAビット情報(例えば、52 un-coded bit)はCRCフィールド(例えば、4ビット長さのフィールド)及びテールフィールド(例えば、6ビット長さのフィールド)を含むことができる。前記CRCフィールド及びテールフィールドはU-SIGの第2シンボルを介して送信される。前記CRCフィールドはU-SIGの第1シンボルに割り当てられる26ビットと第2シンボル内で前記CRC/テールフィールドを除いた残りの16ビットに基づいて生成され、従来のCRC calculationアルゴリズムに基づいて生成される。また、前記テールフィールドはconvolutional decoderのtrellisをterminateするために使用され、例えば「000000」に設定される。
【0166】
U-SIG(またはU-SIGフィールド)によって送信されるAビット情報(例えば、52 un-coded bit)はversion-independent bitsとversion-dependent bitsに分けることができる。例えば、version-independent bitsのサイズは固定的であるか可変的である。例えば、version-independent bitsはU-SIGの第1シンボルにのみ割り当てられるか、version-independent bitsはU-SIGの第1シンボル及び第2シンボル全てに割り当てられる。例えば、version-independent bitsとversion-dependent bitsは第1制御ビット及び第2制御ビットなどの様々な名称で呼ぶことができる。
【0167】
例えば、U-SIGのversion-independent bitsは3ビットのPHY version identifierを含むことができる。例えば、3ビットのPHY version identifierは送受信PPDUのPHY versionに関連する情報を含むことができる。例えば、3ビットのPHY version identifierの第1の値は送受信PPDUがEHT PPDUであることを指示することができる。また、送信STAはEHT PPDUを送信する場合、3ビットのPHY version identifierを第1の値に設定することができる。また、受信STAは第1の値を持つPHY version identifierに基づいて、受信PPDUがEHT PPDUであることを判断することができる。
【0168】
例えば、U-SIGのversion-independent bitsは1ビットのUL/DL flagフィールドを含むことができる。1ビットのUL/DL flagフィールドの第1の値はUL通信に関連され、UL/DL flagフィールドの第2の値はDL通信に関連する。
【0169】
例えば、U-SIGのversion-independent bitsはTXOPの長さに関する情報、BSS color IDに関する情報を含むことができる。
【0170】
例えば、EHT PPDUが様々なタイプ(例えば、SUモードに関連するEHT PPDU、MUモードに関連するEHT PPDU、TBモードに関連するEHT PPDU、Extended Range送信に関連するEHT PPDUなど様々なタイプ)に分けることができる場合、EHT PPDUのタイプに関する情報はU-SIGのversion-dependent bitsに含まれる。
【0171】
例えば、U-SIGは1)帯域幅に関する情報を含む帯域幅フィールド、2)EHT-SIGに適用されるMCS技術に関する情報を含むフィールド、3)EHT-SIGにデュアルサブキャリアモジュレーション(dual subcarrier modulation,DCM)技術が適用されるか否かに関連する情報を含む指示フィールド、4)EHT-SIGのために用いられるシンボルの個数に関する情報を含むフィールド、5)EHT-SIGが全ての帯域にわたって生成されるか否かに関する情報を含むフィールド、6)EHT-LTF/STFのタイプに関する情報を含むフィールド、7)EHT-LTFの長さ及びCP長さを指示するフィールドに関する情報を含むことができる。
【0172】
図18のPPDUにはプリアンブルパンクチャリング(puncturing)が適用される。プリアンブルパンクチャリングはPPDUの全体の帯域のうち一部の帯域(例えば、Secondary20MHz帯域)でパンクチャリングを適用することを意味する。例えば、80MHz PPDUが送信される場合、STAは80MHz帯域のうちsecondary20MHz帯域に対してパンクチャリングを適用し、primary20MHz帯域とsecondary40MHz帯域を介してのみPPDUを送信することができる。
【0173】
例えば、プリアンブルパンクチャリングのパターンは事前に設定される。例えば、第1パンクチャリングパターンが適用される場合、80MHz帯域内でsecondary20MHz帯域に対してのみパンクチャリングが適用される。例えば、第2パンクチャリングパターンが適用される場合、80MHz帯域内でsecondary40MHz帯域に含まれた2個のsecondary20MHz帯域のうちいずれか一つに対してのみパンクチャリングが適用される。例えば、第3パンクチャリングパターンが適用される場合、160MHz帯域(または80+80MHz帯域)内でprimary80MHz帯域に含まれたsecondary20MHz帯域に対してのみパンクチャリングが適用される。例えば、第4パンクチャリングパターンが適用される場合、160MHz帯域(または80+80MHz帯域)内でprimary80MHz帯域に含まれたprimary40MHz帯域は存在(present)し、primary40MHz帯域に属しない少なくとも一つの20MHzチャネルに対してパンクチャリングが適用される。
【0174】
PPDUに適用されるプリアンブルパンクチャリングに関する情報はU-SIG及び/またはEHT-SIGに含まれる。例えば、U-SIGの第1フィールドはPPDUの連続する帯域幅(contiguous bandwidth)に関する情報を含み、U-SIGの第2フィールドはPPDUに適用されるプリアンブルパンクチャリングに関する情報を含むことができる。
【0175】
例えば、U-SIG及びEHT-SIGは以下の方法に基づいてプリアンブルパンクチャリングに関する情報を含むことができる。PPDUの帯域幅が80MHzを超える場合、U-SIGは80MHz単位で個別に構成される。例えば、PPDUの帯域幅が160MHzである場合、該当PPDUには1番目の80MHz帯域のための第1U-SIG及び2番目の80MHz帯域のための第2U-SIGが含まれる。この場合、第1U-SIGの第1フィールドは160MHz帯域幅に関する情報を含み、第1U-SIGの第2フィールドは1番目の80MHz帯域に適用されたプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。また、第2U-SIGの第1フィールドは160MHz帯域幅に関する情報を含み、第2U-SIGの第2フィールドは2番目の80MHz帯域に適用されたプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。その一方で、第1U-SIGに連続するEHT-SIGは2番目の80MHz帯域に適用されたプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができ、第2U-SIGに連続するEHT-SIGは1番目の80MHz帯域に適用されたプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。
【0176】
さらにまたは大体、U-SIG及びEHT-SIGは以下の方法に基づいてプリアンブルパンクチャリングに関する情報を含むことができる。U-SIGは全ての帯域に関するプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。すなわち、EHT-SIGはプリアンブルパンクチャリングに関する情報を含まず、U-SIGのみがプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。
【0177】
U-SIGは20MHz単位で構成される。例えば、80MHz PPDUが構成される場合、U-SIGが複製される。すなわち、80MHz PPDU内に同じ4個のU-SIGが含まれる。80MHz帯域幅を超えるPPDUは互いに異なるU-SIGを含むことができる。
【0178】
U-SIGは20MHz単位で構成される。例えば、80MHz PPDUが構成される場合、U-SIGが複製される。すなわち、80MHz PPDU内に同じ4個のU-SIGが含まれる。80MHz帯域幅を超えるPPDUは互いに異なるU-SIGを含むことができる。
【0179】
図18のEHT-SIGは受信STAのための制御情報を含むことができる。EHT-SIGは少なくとも一つのシンボルを介して送信され、一つのシンボルは4 usの長さを持つことができる。EHT-SIGのために用いられるシンボルの個数に関する情報はU-SIGに含まれる。
【0180】
EHT-SIGは図8から図9を介して説明されたHE-SIG-Bの技術的な特徴を含む。例えばEHT-SIGは、図8の一例と同様に、共通フィールド(common field)及びユーザ個別フィールド(user-specific field)を含むことができる。EHT-SIGの共通フィールドは省略され、ユーザ個別フィールドの個数はユーザ(user)の個数に基づいて決定される。
【0181】
図8の一例と同様に、EHT-SIGの共通フィールド及びEHT-SIGのユーザ個別フィールドは個別にコーディングされる。ユーザ個別フィールドに含まれる一つのユーザブロックフィールド(User block field)は2個のユーザ(user)のための情報を含むことができるが、ユーザ個別フィールドに含まれる最後のユーザブロックフィールドは1個のユーザのための情報を含むことが可能である。すなわち、EHT-SIGの一つのユーザブロックフィールドは最大2個のユーザフィールド(User field)を含むことができる。図9の一例と同様に、各ユーザフィールド(User field)はMU-MIMO割り当てに関連するか、non-MU-MIMO割り当てに関連する。
【0182】
図8の一例と同様に、EHT-SIGの共通フィールドはCRCビットとTailビットを含むことができ、CRCビットの長さは4ビットに決定され、Tailビットの長さは6ビットに決定され「000000」に設定される。
【0183】
図8の一例と同様に、EHT-SIGの共通フィールドはRU割り当て情報(RU allocation information)を含むことができる。RU allocation informationは複数のユーザ(すなわち、複数の受信STA)が割り当てられるRUの位置(location)に関する情報を意味する。RU allocation informationは、表1と同様に、8ビット(またはNビット)単位で構成される。
【0184】
表5から表7の一例は様々なRU allocationのための8ビット(またはNビット)情報の一例である。各表と表示されたインデクスは変更可能であり、表5から表7に一部のentryは省略され、表示されないentryが追加される。
【0185】
表5から表7の一例は20MHz帯域に割り当てられるRUの位置に関する情報に関連する。例えば、表5の「インデクス0」は9個の26RUが個別に割り当てられる状況(例えば、図5に示された9個の26RUが個別に割り当てられる状況)において用いられる。
【0186】
その一方で、EHTシステムにおいて複数のRUが一つのSTAに割り当てられることが可能であり、例えば、表6の「インデクス60」は20MHz帯域の左端には1個の26RUが一つのユーザ(すなわち、受信STA)のために割り当てられ、その右側には1個の26RUと1個の52RUがまた別のユーザ(すなわち、受信STA)のために割り当てられ、その右側には5個の26RUが個別に割り当てられる。
【0187】
【表5】
【0188】
【表6】
【0189】
【表7】
【0190】
EHT-SIGの共通フィールドが省略されるモードがサポートされる。EHT-SIGの共通フィールドが省略されるモードはcompressed modeと呼べる。compressed modeが使用される場合、EHT PPDUの複数のユーザ(すなわち、複数の受信STA)はnon-OFDMAに基づいてPPDU(例えば、PPDUのデータフィールド)をデコードすることができる。すなわち、EHT PPDUの複数のユーザは同じ周波数帯域を介して受信されるPPDU(例えば、PPDUのデータフィールド)をデコードすることができる。その一方で、non-compressed modeが使用される場合、EHT PPDUの複数のユーザはOFDMAに基づいてPPDU(例えば、PPDUのデータフィールド)をデコードすることができる。すなわち、EHT PPDUの複数のユーザは異なる周波数帯域を介してPPDU(例えば、PPDUのデータフィールド)を受信することができる。
【0191】
EHT-SIGは様々なMCS技術に基づいて構成される。上述したようにEHT-SIGに適用されるMCS技術に関連する情報はU-SIGに含まれる。EHT-SIGはDCM技術に基づいて構成される。例えば、EHT-SIGのために割り当てられたN個のデータトーン(例えば、52個のデータトーン)のうち連続する半分のトーンには第1変調技術が適用され、残りの連続する半分のトーンには第2変調技術が適用される。すなわち、送信STAは特定の制御情報を第1変調技術に基づいて第1シンボルに変調し連続する半分のトーンに割り当て、同じ制御情報を第2変調技術に基づいて第2シンボルに変調し残りの連続する半分のトーンに割り当てることができる。上述したように、EHT-SIGにDCM技術が適用されるか否かに関連する情報(例えば、1ビットフィールド)はU-SIGに含まれる。図18のEHT-STFはMIMO(multiple input multiple output)環境またはOFDMA環境において自動利益制御推定(automatic gain control estimation)を向上させるために用いられる。図18のEHT-LTFはMIMO環境またはOFDMA環境においてチャネルを推定するために用いられる。
【0192】
図18のEHT-STFは様々なタイプに設定される。例えば、STFのうち第1タイプ(すなわち、1x STF)は、16個のサブキャリアインターバルにnon-zero coefficientが配置される第1タイプSTFシーケンスに基づいて生成される。第1タイプSTFシーケンスに基づいて生成されたSTF信号は0.8μsの周期を持つことができ、0.8μsの周期信号は5回繰り返し4μsの長さを持つ第1タイプSTFになる。例えば、STFのうち、第2タイプ(すなわち、2x STF)は、8個のサブキャリアインターバルにnon-zero coefficientが配置される第2タイプSTFシーケンスに基づいて生成される。第2タイプSTFシーケンスに基づいて生成されたSTF信号は1.6μsの周期を持つことができ、1.6μsの周期信号は5回繰り返し8μsの長さを持つ第2タイプEHT-STFになる。以下で、EHT-STFを構成するためのシーケンス(すなわち、EHT-STFシーケンス)の一例が提示される。以下のシーケンスは様々な方法に変形することができる。
【0193】
EHT-STFは以下のMシーケンスに基づいて構成される。
【0194】
〔数1〕
M={-1,-1,-1,1,1,1,-1,1,1,1,-1,1,1,-1,1}
【0195】
20MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。以下の一例は第1タイプ(すなわち、1x STF)シーケンスである。例えば、第1タイプシーケンスはTB(trigger-Based)PPDUではないEHT-PPDUに含まれる。以下の数式において(a:b:c)はaトーンインデクス(すなわち、サブキャリアインデクス)からcトーンインデクスまでbトーンインターバル(すなわち、サブキャリアインターバル)と定義される区間を意味する。例えば、以下の数式2はトーンインデクス-112から112インデクスまで16トーンインターバルと定義されるシーケンスを示すことができる。EHT-STFに対しては78.125kHzのサブキャリアスペーシングが適用されるため16トーンインターバルは78.125*16=1250kHzインターバルにEHT-STF coefficient(またはelement)が配置されたことを意味する。また、*は乗算を意味し、sqrt()は平方根を意味する。
【0196】
〔数2〕
EHT-STF(-112:16:112)={M}*(1+j)/sqrt(2)
EHT-STF(0)=0
【0197】
40MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。以下の一例は第1タイプ(すなわち、1x STF)シーケンスである。
【0198】
〔数3〕
EHT-STF(-240:16:240)={M,0,-M}*(1+j)/sqrt(2)
【0199】
80MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。以下の一例は第1タイプ(すなわち、1x STF)シーケンスである。
【0200】
〔数4〕
EHT-STF(-496:16:496)={M,1,-M,0,-M,1,-M}*(1+j)/sqrt(2)
【0201】
160MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。以下の一例は第1タイプ(すなわち、1x STF)シーケンスである。
【0202】
〔数5〕
EHT-STF(-1008:16:1008)={M,1,-M,0,-M,1,-M,0,-M,-1,M,0,-M,1,-M}*(1+j)/sqrt(2)
【0203】
80+80MHz PPDUのためのEHT-STFのうち、下位80MHzのためのシーケンスは数式4と同じである。80+80MHz PPDUのためのEHT-STFのうち、上位80MHzのためのシーケンスは以下の数式に基づいて構成される。
【0204】
〔数6〕
EHT-STF(-496:16:496)={-M,-1,M,0,-M,1,-M}*(1+j)/sqrt(2)
【0205】
以下の数式7から数式11は第2タイプ(すなわち、2x STF)シーケンスの一例に関連する。
【0206】
〔数7〕
EHT-STF(-120:8:120)={M,0,-M}*(1+j)/sqrt(2)
【0207】
40MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。
【0208】
〔数8〕
EHT-STF(-248:8:248)={M,-1,-M,0,M,-1,M}*(1+j)/sqrt(2)
EHT-STF(-248)=0
EHT-STF(248)=0
【0209】
80MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。
【0210】
〔数9〕
EHT-STF(-504:8:504)={M,-1,M,-1,-M,-1,M,0,-M,1,M,1,-M,1,-M}*(1+j)/sqrt(2)
【0211】
160MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。
【0212】
〔数10〕
EHT-STF(-1016:16:1016)={M,-1,M,-1,-M,-1,M,0,-M,1,M,1,-M,1,-M,0,-M,1,-M,1,M,1,-M,0,-M,1,M,1,-M,1,-M}*(1+j)/sqrt(2)
EHT-STF(-8)=0,EHT-STF(8)=0,
EHT-STF(-1016)=0,EHT-STF(1016)=0
【0213】
80+80MHz PPDUのためのEHT-STFのうち、下位80MHzのためのシーケンスは数式9と同じである。80+80MHz PPDUのためのEHT-STFのうち、上位80MHzのためのシーケンスは以下の数式に基づいて構成される。
【0214】
〔数11〕
EHT-STF(-504:8:504)={-M,1,-M,1,M,1,-M,0,-M,1、M,1,-M,1,-M}*(1+j)/sqrt(2)
EHT-STF(-504)=0,
EHT-STF(504)=0
【0215】
EHT-LTFは第1、第2、第3タイプ(すなわち、1x、2x、4xLTF)を持つことができる。例えば、第1/第2/第3タイプLTFは、4/2/1個のサブキャリアインターバルにnon-zero coefficientが配置されるLTFシーケンスに基づいて生成される。第1/第2/第3タイプLTFは3.2/6.4/12.8μsの時間の長さを持つことができる。また、第1/第2/第3タイプLTFには様々な長さのGI(例えば、0.8/1/6/3.2μs)が適用される。
【0216】
STF及び/またはLTFのタイプに関する情報(LTFに適用されるGIに関する情報も含まれる)は図18のSIG Aフィールド及び/またはSIG Bフィールドなどに含まれる。
【0217】
図18のPPDU(すなわち、EHT-PPDU)は図5及び図6の一例に基づいて構成される。
【0218】
例えば、20MHz帯域上において送信されるEHT PPDU、すなわち20MHz EHT PPDUは図5のRUに基づいて構成される。すなわち、EHT PPDUに含まれるEHT-STF、EHT-LTF、データフィールドのRUの位置(location)は図5のように決定される。
【0219】
40MHz帯域上において送信されるEHT PPDU、すなわち40MHz EHT PPDUは図6のRUに基づいて構成される。すなわち、EHT PPDUに含まれるEHT-STF、EHT-LTF、データフィールドのRUの位置(location)は図6のように決定される。
【0220】
図6のRU位置は40MHzに対応するため、図6のパターンを2回繰り返せば80MHzのためのトーンプラン(tone-plan)が決定される。すなわち、80MHz EHT PPDUは図7のRUではない図6のRUが2回繰り返される新しいトーンプランに基づいて送信される。
【0221】
図6のパターンが2回繰り返される場合、DC領域には23個のトーン(すなわち、11ガードトーン+12ガードトーン)が構成される。すなわち、OFDMAに基づいて割り当てられる80MHz EHT PPDUのためのトーンプランは23個のDCトーンを持つことができる。その一方、Non-OFDMAに基づいて割り当てられる80MHz EHT PPDU(すなわち、non-OFDMA full Bandwidth 80MHz PPDU)は996RUに基づいて構成され5個のDCトーン、12個の左側ガードトーン、11個の右側ガードトーンを含むことができる。
【0222】
160/240/320MHzのためのトーンプランは図6のパターンを何度も繰り返す形で構成される。
【0223】
図18のPPDUは以下の方法に基づいてEHT PPDUとして識別される。
【0224】
受信STAは次の事項に基づいて受信PPDUのタイプをEHT PPDUに判断することができる。例えば、1)受信PPDUのL-LTF信号以後1番目のシンボルがBPSKであり、2)受信PPDUのL-SIGが繰り返されるRL-SIGがdetectされ、3)受信PPDUのL-SIGのLengthフィールドの値に対して「modulo3」を適用した結果が「0」にdetectされる場合、受信PPDUはEHT PPDUに判断される。受信PPDUがEHT PPDUに判断される場合、受信STAは図18のRL-SIG以後のシンボルに含まれるビット情報に基づいてEHT PPDUのタイプ(例えば、SU/MU/Trigger-Based/Extended Rangeタイプ)をdetectすることができる。また、受信STAは1)BSPKであるL-LTF信号以後の1番目のシンボル、2)L-SIGフィールドに連続しL-SIGと同じRL-SIG、及び3)「modulo3」を適用した結果が「0」に設定されるLengthフィールドを含むL-SIGに基づいて、受信PPDUをEHT PPDUに判断することができる。
【0225】
例えば、受信STAは次の事項に基づいて受信PPDUのタイプをHE PPDUに判断することができる。例えば、1)L-LTF信号以後の1番目のシンボルがBPSKであり、2)L-SIGが繰り返されるRL-SIGがdetectされ、3)L-SIGのLength値に対して「modulo3」を適用した結果が「1」または「2」にdetectされる場合、受信PPDUはHE PPDUに判断される。
【0226】
例えば、受信STAは次の事項に基づいて、受信PPDUのタイプをnon-HT、HT及びVHT PPDUに判断することができる。例えば、1)L-LTF信号以後の1番目のシンボルがBPSKであり、2)L-SIGが繰り返されるRL-SIGがdetectされない場合、受信PPDUはnon-HT、HT及びVHT PPDUに判断される。また、受信STAがRL-SIGの繰り返しをdetectしたとしてもL-SIGのLength値に対して「modulo3」を適用した結果が「0」にdetectされる場合には、受信PPDUがnon-HT、HT及びVHT PPDUに判断される。
【0227】
以下の一例において(送信/受信/アップ/ダウン)信号、(送信/受信/アップ/ダウン)フレーム、(送信/受信/アップ/ダウン)パケット、(送信/受信/アップ/ダウン)データユニット、(送信/受信/アップ/ダウン)データなどと表示される信号は図18のPPDUに基づいて送受信される信号である。図18のPPDUは様々なタイプのフレームを送受信するために用いられる。例えば、図18のPPDUは制御フレーム(control frame)のために用いられる。制御フレームの一例は、RTS(request to send)、CTS(clear to send)、PS-Poll(Power Save-Poll)、Block ACK Req、Block ACK、NDP(Null Data Packet)announcement、Trigger frameを含むことができる。例えば、図18のPPDUは管理フレーム(management frame)のために用いられる。management frameの一例は、Beacon frame、(Re-)Association request frame、(Re-)Association response frame、Probe request frame、Probe response frameを含むことができる。例えば、図18のPPDUはデータフレームのために用いられる。例えば、図18のPPDUは制御フレーム、管理フレーム、及びデータフレームのうち、少なくとも二つ以上を同時に送信するために使用される場合がある。
【0228】
図19は本明細書の送信装置及び/または受信装置の変形例を示す。
【0229】
図1(a)/(b)の各装置/STAは図19のように変形される。図19のトランシーバ(630)は図1のトランシーバ(113、123)と同じである。図19のトランシーバ(630)は受信機(receiver)及び送信機(transmitter)を含むことができる。
【0230】
図19のプロセッサ(610)は図1のプロセッサ(111、121)と同じである。または、図19のプロセッサ(610)は図1のプロセシングチップ(114、124)と同じである。
【0231】
図19のメモリ(150)は図1のメモリ(112、122)と同じである。または、図19のメモリ(150)は図1のメモリ(112、122)とは異なる別の外部メモリである。
【0232】
図19を参照すると、電力管理モジュール(611)はプロセッサ(610)及び/またはトランシーバ(630)に対する電力を管理する。バッテリー(612)は電力管理モジュール(611)に電力を供給する。ディスプレイ(613)はプロセッサ(610)によって処理された結果を出力する。キーパット(614)はプロセッサ(610)によって使用される入力を受信する。キーパッ位相回転の値について説明するト(614)はディスプレイ(613)上と表示できる。SIMカード(615)は携帯電話及びコンピューターのような携帯電話装置において加入者を識別し認証することに用いられるIMSI(international mobile subscriber identity)及びそれに関連するキーを安全に格納するために用いられる集積回路である。
【0233】
図19を参照すると、スピーカー(640)はプロセッサ(610)によって処理された音関連結果を出力することができる。マイク(641)はプロセッサ(610)によって使用される音関連入力を受信することができる。
【0234】
1.802.11ax無線LANシステムのトーンプラン(tone plan)
【0235】
本明細書においてtone planはResource Unit(RU)のサイズ及び/またはRUの位置(location)を決定するルールに関連する。以下では、IEEE802.11ax規格に係るPPDU、すなわちHE PPDUに適用されるtone planを説明する。また、以下ではHE PPDUに適用されるRUサイズ、RUの位置を説明し、HE PPDUに適用されるRUに関連する制御情報を説明する。
【0236】
本明細書において、RUに関連する制御情報(またはtone planに関連する制御情報)はRUのサイズ、位置、特定のRUに割り当てられるUser STAの情報、RUが含まれるPPDUのための周波数帯域幅及び/または特定のRUに適用される変調技術に関する制御情報を含むことができる。RUに関連する制御情報はSIGフィールドに含まれる。例えば、IEEE802.11ax規格ではHE-SIG-Bフィールド内にRUに関連する制御情報が含まれる。すなわち、送信STAは送信PPDUを生成する過程において、PPDU内に含まれたRUに対する制御情報をHE-SIG-Bフィールド内に含めることができる。また、受信STAは受信PPDU内に含まれたHE-SIG-Bを受信し、HE-SIG-B内に含まれた制御情報を獲得し、該当受信STAに割り当てられたRUが存在するかを判断し、HE-SIG-Bに基づいて割り当てられたRUをデコードすることができる。
【0237】
IEEE802.11ax規格ではHE-STF、HE-LTF及びDataフィールドがRU単位で構成された。すなわち、第1受信STAのための第1RUが設定される場合、前記第1受信STAのためのSTF/LTF/Dataフィールドは前記第1RUを介して送受信される。
【0238】
IEEE802.11ax規格では一つの受信STAのためのPPDU(すなわち、SU PPDU)と複数の受信STAのためのPPDU(すなわち、MU PPDU)が別途定義され、それぞれのためのtone planが別途定義された。具体的な内容は以下で説明する。
【0239】
11axと定義されるRUは複数のサブキャリアを含むことができる。例えばRUがN個のサブキャリアを含む場合、N-tone RUまたはNRUと表示できる。特定のRUの位置はサブキャリアインデクスと表示できる。サブキャリアインデクスはSubcarrier frequency spacing単位と定義される。11ax規格においてSubcarrier frequency spacingは312.5kHzまたは78.125kHzであり、RUのためのSubcarrier frequency spacingは78.125kHzである。すなわち、RUのためのサブキャリアインデクス+1はDCtoneより78.125kHz増加された位置を意味し、RUのためのサブキャリアインデクス-1はDCtoneより78.125kHz減少された位置を意味する。例えば、特定のRUの位置が[-121:-96]と表示される場合、該当RUはサブキャリアインデクス-121からサブキャリアインデクス-96までの領域に位置し、結果的に該当RUは26個のサブキャリアを含むことができる。
【0240】
N-tone RUは既に設定されたパイロットトーンを含むことができる。
【0241】
2.ヌルサブキャリア(Null subcarrier)及びパイロットサブキャリア(pilot subcarrier)
【0242】
802.11axシステムにおいてサブキャリアとリソース割り当てに対して説明する。
【0243】
OFDMシンボルはサブキャリアで構成されるが、サブキャリアの個数はPPDUの帯域幅の機能をすることができる。無線LAN802.11システムではデータ送信のために用いられるデータサブキャリア、位相情報(phase information)及びパラメータトラッキング(parameter tracking)のために用いられるパイロットサブキャリア及びデータ送信とパイロット送信のために使用されない未使用(unused)サブキャリアが定義される。
【0244】
OFDMA送信を使用するHE MU PPDUは26トーンRU、52トーンRU、106トーンRU、242トーンRU、484トーンRU及び996トーンRUを混合して送信される。
【0245】
ここで、26トーンRUは24個のデータサブキャリアと2個のパイロットサブキャリアで構成される。52トーンRUは48個のデータサブキャリアと4個のパイロットサブキャリアで構成される。106トーンRUは102個のデータサブキャリアと4個のパイロットサブキャリアで構成される。242トーンRUは234個のデータサブキャリアと8個のパイロットサブキャリアで構成される。484トーンRUは468個のデータサブキャリアと16個のパイロットサブキャリアで構成される。996トーンRUは980個のデータサブキャリアと16個のパイロットサブキャリアで構成される。
【0246】
1)ヌルサブキャリア
【0247】
図5から図7で示されているように、26-トーンRU、52-トーンRU及び106-トーンRU位置の間にヌルサブキャリアがある。ヌルサブキャリアは送信中心周波数漏洩(transmit center frequency leakage)、受信機DCオフセット(receiver DC offset)及び隣接したRUからの干渉から保護するためにDCまたはエッジ(edge)トーン周辺に位置する。ヌルサブキャリアは0のエネルギーを持つ。ヌルサブキャリアのインデクスは次のように列挙される。
【0248】
【0249】
80+80MHz HE PPDUの各80MHz周波数セグメント(segment)に対するヌルサブキャリア位置は80MHz HE PPDUの位置を従う必要がある。
【0250】
2)パイロットサブキャリア
【0251】
パイロットサブキャリアがHE SU PPDU、HE MU PPDU、HE ER SU PPDUまたはHE TB PPDUのHE-LTFフィールドに存在すれば、HE-LTFフィールド及びデータフィールド内パイロットシーケンスの位置は4x HE-LTFの位置と同じである。1x HE-LTFにおいて、HE-LTF内パイロットシーケンスの位置は4倍乗算されたデータフィールドに対するパイロットサブキャリアで構成される。パイロットサブキャリアが2x HE-LTF内に存在する場合、パイロットサブキャリアの位置は4xデータシンボル内パイロットの位置と同じである必要がある。全てのパイロットサブキャリアは以下のように列挙された偶数のインデクスに位置する。
【0252】
【0253】
【0254】
160MHzまたは80+80MHzにおいてパイロットサブキャリアの位置は両側80MHzに対する同じ80MHz位置を用いる必要がある。
【0255】
3.HE送信手順(HE transmit procedure)及び位相回転(Phase rotation)
【0256】
802.11ax無線LANシステムにおいてPHY(physical)での送信手順はHE SU(Single User)PPDUのための送信手順、HE ER(Extended Range)SU PPDUのための送信手順、HE MU(Multi User)PPDUのための送信手順及びHE TB(trigger-Based)PPDUのための送信手順が存在する。PHY-TXSTART.request(TXVECTOR)のFORMATフィールドはHE_SU、HE_MU、HE_ER_SUまたはHE_TBと同じである。前記送信手順はDCM(Dual Carrier Modulation)のような選択的な特徴(optional feature)の動作を説明しているものではない。前記様々な送信手順のうち、図21はHE SU PPDUのためのPHY送信手順のみを示した。
【0257】
図20はHE SU PPDUのためのPHY送信手順の一例を示す。
【0258】
データを送信するために、MACではPHYエンティティ(entity)が送信状態に進入することを引き起こすPHY-TXSTART.requestprimitiveを生成する。また、PHYはPLMEを介したstation managementを介して適切な周波数において動作するように設定される。HE-MCS、コーディング類型及び送信電力のような他の送信パラメータはPHY-TXSTART.request(TXVECTOR)primitiveを用いてPHY-SAPを介して設定される。トリガーフレームを伝えるPPDUを送信した以後、MACサブ層(副層。sublayer)はPHYエンティティに期待されたHE TB PPDU応答を復調するために必要な情報を提供するTRIGVECTOR parameterとともにPHY-TRIGGER.requestを発行することができる。
【0259】
PHYはPHY-CCA.indicationを介してプライマリチャネルと他のチャネルの状態を指示する。PPDUの送信はPHY-TXSTART.request(TXVECTOR)primitiveを受信した以後、PHYによって開始する必要がある。
【0260】
PHYプリアンブル送信が開始した以後、PHYエンティティはデータスクランブル(scrambling)及びデータエンコードを即時開始する。データフィールドに対するエンコード方法はTXVECTORのFEC_CODING、CH_BANDWIDTH、NUM_STS、STBC、MCS及びNUM_USERSパラメータに基づく。
【0261】
SERVICEフィールド及びPSDUは後述する送信装置ブロック図(transmitter block diagram)においてエンコードされる。データはMACによって発行されたPHY-DATA.request(DATA)primitiveとPHYによって発行されたPHY-DATA.confirm primitivesのシリーズを介してMACとPHY間に交換する必要がある。PHYパディング(padding)ビットはコーディングされたPSDUのビットの数をOFDMシンボルごとにコーディングされたビットの個数の整数倍数にするためにPSDUに付加する(appended)。
【0262】
送信はPHY-TXEND.request primitiveを介してMACによって早く終了される。PSDU送信はPHY-TXEND.request primitiveを受信することで終了される。各PHY-TXEND.request primitiveはPHYからPHY-TXEND.confirm primitiveとともに受けたことを知らせることができる。
【0263】
パケット延長(packet extension)及び/または信号延長(signal extension)はPPDUにおいて存在することができる。PHY-TXEND.confirm primitiveは最近のPPDUの実際終了時間、パケット延長の終了時間及び信号延長の終了時間において生成される。
【0264】
PHYにおいて、TXVECTORのGI_TYPEパラメータでGI durationとともに指示されるGI(Guard Interval)は遅延スプレッド(delay spread)に対する対策として全てのデータOFDMシンボルに挿入される。
【0265】
PPDU送信が完了されればPHYエンティティは受信状態に進入することになる。
【0266】
図21はHE PPDUの各フィールドを生成する送信装置ブロック図の一例を示す。
【0267】
HE PPDUの各フィールドの生成のために次のようなブロック図が用いられる。
【0268】
a)pre-FECPHY padding
【0269】
b)Scrambler
【0270】
c)FEC(BCCorLDPC)encoders
【0271】
d)post-FECPHY padding
【0272】
e)Streamparser
【0273】
f)Segment parser(連続(contiguous)の160MHzand不連続(non-contiguous)の80+80MHz送信のために)
【0274】
g)BCC interleaver
【0275】
h)Constellation mapper
【0276】
i)DCM tone mapper
【0277】
j)Pilot insertion
【0278】
k)Replication over multiple 20MHz(BW>20MHzに対して)
【0279】
l)Multiplication by 1st column of PHE-LTF
【0280】
m)LDPC tone mapper
【0281】
n)Segment deparser
【0282】
o)Space time block code(STBC)encoder for one Spatial Stream
【0283】
p)Cyclic shift diversity(CSD)per STS insertion
【0284】
q)Spatial mapper
【0285】
r)Frequency mapping
【0286】
s)Inverse discrete Fourier transform(IDFT)
【0287】
f)Cyclic shift diversity(CSD)per chain insertion
【0288】
u)Guard interval(GI)insertion
【0289】
v)Windowing
【0290】
図21はLDPCエンコードが適用され160MHz帯域において送信されるHE SU(Single User)PPDUのデータフィールドを生成するために用いられる送信装置ブロック図を示す。もし送信装置ブロック図が80+80MHz帯域において送信されるHE SU PPDUのデータフィールドを生成するために使用されれば、前記図21でのようにSegment deparserをしない。すなわち、Segment parserに80MHz帯域と他の80MHz帯域が分かれている状態において80MHz帯域ごとに送信装置のブロック図が用いられる。
【0291】
図21を参照すると、データフィールド(またはデータビット列)はLDPCエンコーダにエンコードされる。前記LDPCエンコーダに入力されるデータビット列はスクランブラによってスクランブルされた状態である。
【0292】
前記LDPCエンコーダによってエンコードされたデータビット列はストリームパーサ(stream parser)によって複数の空間ストリームに分けられる。このとき、各空間のストリームに分けられたエンコードされたデータビット列を空間ブロック(spatial block)と称することができる。空間ブロックの個数はPPDUが送信することに用いられる空間ストリームの個数によって決定され、空間ストリームの個数と同様に設定される。
【0293】
それぞれの空間ブロックはセグメントパーサ(segment parser)によって少なくとも一つ以上のデータフラグメントに分けられる。図22のようにデータフィールドが160MHz帯域において送信される場合、前記160MHz帯域は2個の80MHz帯域に分けられ、それぞれの80MHz帯域に対して第1データフラグメント及び第2データフラグメントに分けられる。以後、第1及び第2データフラグメントは80MHz帯域に対してそれぞれコンスタレーションマッピング(constellation mapping)され、LDPCマッピングになる。
【0294】
HE MU送信において、CSD(cyclic shift diversity)は該当ユーザに対する空間-時間ストリーム開始インデクスに対する知識で実行されるということを除いて、PPDUエンコードプロセッサは空間マッピングブロックの入力までユーザごとにRU(Resource Unit)において独立に実行される。RUの全てのユーザデータは空間マッピングブロックの送信チェーンに結合されマッピングされる。
【0295】
802.11axにおいて位相回転はレガシープリアンブル(Legacy-preamble)からHE-STF直前までのフィールドに適用され、20MHz単位で位相回転値が定義される。すなわち、802.11axにおいて定義するHE PPDUのフィールドのうち、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、HE-SIG-A及びHE-SIG-Bに対して位相回転が適用される。
【0296】
HE PPDUのL-STFは次のように構成される。
【0297】
【0298】
【0299】
HE PPDUのL-LTFは次のように構成される。
【0300】
【0301】
HE PPDUのL-SIGは次のように構成される。
【0302】
【0303】
【0304】
HE PPDUのRL-SIGは次のように構成される。
【0305】
【0306】
【0307】
以下では、位相回転の値について説明する。
【0308】
はトーンの位相回転を示すとき用いられる。各帯域幅別
はTXVECTOR parameter CH_BANDWIDTHによって以下の通り決定される。
【0309】
【0310】
各帯域幅別
の値は次の通りである。
【0311】
【0312】
【0313】
位相回転値は20MHz単位で定義されるため、80MHz PPDU送信に用いられる位相回転値は[1,-1,-1,-1]であり、80+80MHzまたは160MHz PPDU送信に用いられる位相回転値は[1,-1,-1,-1,1,-1,-1,-1]である。
【0314】
4.本明細書に適用可能な実施形態
【0315】
無線LAN802.11システムでは、peak throughputの増加のために既存の11axよりさらに広い帯域を使用するか、またはさらに多くのアンテナを用いて増加したstreamの送信を考慮している。また、本明細書は様々なbandをaggregationして用いる方法も考慮している。
【0316】
本明細書において、広帯域(240MHzまたは320MHz)を用いてPPDUを送信する状況において、前記PPDUのLegacy preamble及びEHT-SIG part(または、EHT-STF直前のフィールドまで)に適用されるphase rotationに対して提案する。特に限られたpreamble puncturing状況を考慮して最適化されたphase rotationを提案する。
【0317】
802.11bePPDU(EHT PPDU)の代表的な構造は図18に示した。U-SIGはバージョンに依存しないフィールド(version independent field)とバージョンに依存するフィールド(version dependent field)で構成される。また、U-SIGは2つのsymbolででき、2つのsymbolがjointly encodingされ、各20MHzごとに52個のdata tone及び4個のpilottoneで構成される。また、HE-SIG-Aと同じ方法で変調(modulation)される。EHT-SIGはcommon fieldとuser specific fieldに分けられ、variable MCSにエンコードされる。RUを割り当てる情報はcommon field及びuser specific fieldに載せられる。
【0318】
送信端においてPPDUを送信するときPAPR(Peak-to-Average Power Ratio)を下げるために、phase rotationが適用され、これはL-preambleからEHT-STF直前までのフィールドに適用でき、20MHz単位でphase rotation値が定義される。
【0319】
802.11beでは、Contiguous 240/320MHz及びnon-contiguous 160+80/80+160/160+160MHzのbandwidthが既存の20/40/80/160/80+80MHz bandwidthに追加して用いられる。ここで、240/160+80/80+160MHzは320MHzまたは160+160MHzにおいて80MHz部分がパンクチャリング(puncturing)されたと考えることができ、すなわち、320MHzまたは160+160MHzに用いられるphase rotation値のうち、パンクチャリングされた80MHz phase rotationを除いて240/160+80/80+160MHzに適用することができる。したがって、本明細書では、先ず、320MHzまたは160+160MHzのphase rotationを提案し、これをパンクチャリングして作られる240/160+80/80+160MHzのphase rotationは後述する。また、本実施形態は240/160+80/80+160MHzにおいて追加のphase rotationも提案する。さらに、本実施形態は限られたプリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)状況を考慮して全体の帯域割り当て(full band allocation)状況と該当preamble puncturing状況を同時に考慮したときPAPRを可能な限り下げられる1つの統合された位相回転(unified phase rotation)を提案する。
【0320】
先に説明したように、802.11ax無線LANシステムにおいて80MHz PPDU送信に用いられる位相回転値は[1,-1,-1,-1]であり、80+80MHzまたは160MHz PPDU送信に用いられる位相回転値は[1,-1,-1,-1,1,-1,-1,-1]である。
【0321】
80MHzのサブキャリアインデクス(subcarrier index)は-128~127であり、上記のphase rotationの1番目のcoefficient値は-128~-65 subcarrierに適用され、2番目のcoefficient値は-64~-1 subcarrierに適用される。また、3番目のcoefficient値は0~63 subcarrierに適用され、4番目のcoefficient値は64~127 subcarrierに適用される。
【0322】
本明細書においてサブキャリアインデクス(例えば、-128から127)はN kHzのsubcarrier spacingに基づいて設定される。すなわち、サブキャリアインデクス0は周波数領域においてDC成分であり、サブキャリアインデクス1(すなわち、+1 subcarrier)は+N kHzに該当するトーン/サブキャリアを意味し、サブキャリアインデクス-1(すなわち、-1 subcarrier)は-N kHzに該当するトーン/サブキャリアを意味することができる。N値は例えば、78.125kHzである。例えば、802.11axの80MHz帯域に対する位相回転値は4個のcoefficient値、すなわち、1,-1,-1,-1を持ち、1番目のcoefficient値(「1」)は-128~-65 subcarrierに適用され、2番目のcoefficient値(「-1」)は-64~-1 subcarrierに適用される。また、3番目のcoefficient値(「-1」)は0~63 subcarrierに適用され、4番目のcoefficient値(「-1」)は64~127 subcarrierに適用される。
【0323】
4.1.320MHzまたは160+160MHz
【0324】
Contiguous 320MHzに基づいてphase rotationを提案しnon-contiguous 160+160MHzでのphase rotationは次の通り提案することができる。Contiguous 320MHzのうち、低frequencyに該当する160MHz部分のphase rotationはnon-contiguous 160+160MHzのうち、低frequencyに該当する160MHzのphase rotationにそのまま適用され、Contiguous 320MHzのうち、高frequencyに該当する160MHz部分のphase rotationはnon-contiguous 160+160MHzのうち、高frequencyに該当する160MHzのphase rotationにそのまま適用される。
【0325】
Contiguous 320MHzのsubcarrier indexは-512~511であり、以下で提案される様々なphase rotation値は次のような形を持つ。
【0326】
[a b c d e f g h i j k l m n o p]
【0327】
これは低frequencyの20MHzから高frequencyの20MHzまで各20MHzに適用されるphase rotationを意味する。すなわち、aは-512~-449、bは-448~-385、cは-384~-321、dは-320~-257、eは-256~-193、fは-192~-129、gは-128~-65、hは-64~-1、iは0~63、jは64~127、kは128~191、lは192~255、mは256~319、nは320~383、oは384~447、pは448~511のsubcarrierに適用されるphase rotationである。
【0328】
また、320MHzでは、以下の通りfull band allocationに加えて、限られたpreamble puncturingを考慮する。
【0329】
Full band allocation:[OOOO OOOO OOOO OOOO]
【0330】
Preamble puncturing:
【0331】
[XXOO OOOO OOOO OOOO]
【0332】
[OOXX OOOO OOOO OOOO]
【0333】
[OOOO XXOO OOOO OOOO]
【0334】
[OOOO OOXX OOOO OOOO]
【0335】
[OOOO OOOO XXOO OOOO]
【0336】
[OOOO OOOO OOXX OOOO]
【0337】
[OOOO OOOO OOOO XXOO]
【0338】
[OOOO OOOO OOOO OOXX]
【0339】
[XXXX OOOO OOOO OOOO]
【0340】
[OOOO XXXX OOOO OOOO]
【0341】
[OOOO OOOO XXXX OOOO]
【0342】
[OOOO OOOO OOOO XXXX]
【0343】
上記において、OまたはXは特定の20MHz channelがpuncturingされるかpuncturingされないことを意味し、周波数が低い20MHz channelから高い20MHz channel順に表現している。
【0344】
PAPRの計算はL-STF及びL-LTFを利用し、4倍のIFFT/IDFT(例えば、78.125kHzのsubcarrier spacingに基づいたIFFT/IDFT)を仮定した。
【0345】
前記プリアンブルパンクチャリングパターンはU-SIG(U-SIG-2)のPunctured Channel Informationフィールドによって指示される。前記Punctured Channel Informationフィールドは5ビットで構成される。
【0346】
具体的には、PPDUがnon-OFDMA方法で送信される場合、前記Punctured Channel Informationフィールドの5ビットは全体のPPDU帯域幅のnon-OFDMAパンクチャリングパターンをシグナリングするために以下の表の項目で設定される。以下の表はPPDU帯域幅別non-OFDMA方法においてプリアンブルパンクチャリングパターンを定義する。前記Punctured Channel Informationフィールドにおいて定義されない値は有効である。
【0347】
【0348】
【0349】
【0350】
別の例として、PPDUがOFDMA方法で送信される場合、先ず、U-SIG-1のBW(bandwidth)フィールドに基づいて帯域幅が80/160/320MHzに指定されれば、前記Punctured Channel Informationフィールドにおいて4ビットで構成されたビットマップ(最後の1ビットは無視される)は80MHzセグメント(segment)別に20MHzチャネルに対するパンクチャリング有無を指示することができる。前記4ビットビットマップにおいて最も低いビットから最も高いビットの順に最も低い周波数20MHzチャネルから最も高い周波数20MHzチャネルに適用される。前記4ビットビットマップの各ビットが0を指す場合、該当20MHzチャネルはパンクチャリングされ、前記4ビットビットマップの各ビットが1を指す場合、該当20MHzチャネルはパンクチャリングされない。80MHzセグメントに対して許可されたパンクチャリングパターンは次の通りである:0111、1011、1101、1110、0011、1100及び1001。前記許可されたパンクチャリングパターン外に他のフィールド値も有効である。前記パンクチャリングパターンに対するフィールド値は互いに異なる80MHzに対して異なる場合がある。
【0351】
また、送信機変調精度(Transmitter modulation accuracy(EVM))試験を説明する。これは後述のRF capabilityに関連する。
【0352】
PPDUの占有されたサブキャリアに対する送信機変調精度試験の手順は次の通りである。
【0353】
a)PPDUの開始が検出される必要がある。
【0354】
b)試験装置はL-STFにおいてL-LTFへの転換を検出し精密なタイミングを設定する必要がある。
【0355】
c)試験装置はおおよそで微細周波数オフセットを推定する必要がある。
【0356】
d)PPDUのシンボルは推定された周波数オフセットによって逆回転する必要がある。サンプリングオフセットドリフト(sampling offset drift)も補償される必要がある。
【0357】
e)試験装置は各EHT-LTFシンボルに対して、シンボルをサブキャリア受信値に変換し、パイロットサブキャリアから位相を推定し、推定された位相によって、サブキャリア値を逆回転させる。320MHz PPDUの場合、位相推定はPPDUの下位及び上位160MHz周波数部分において無相関の(uncorrelated)位相雑音に対してロバスト(robust)する。このとき、下位及び上位160MHzチャネルが無相関の位相雑音を持っていれば、前記320MHz PPDUは160MHz capabilityを持った2個のRFを介して送信される。これとは違って、下位及び上位160MHzチャネルが相関の(correlated)位相雑音を持っていれば、前記320MHz PPDUは320MHz capabilityを持った1個のRFを介して送信される。
【0358】
f)試験装置は各サブキャリア及び各送信ストリームに対する複素チャネル応答係数を推定する。
【0359】
g)試験装置は各データOFDMシンボルに対してシンボルをサブキャリア受信値に変換し、パイロットサブキャリアから位相を推定し、推定された位相によって、サブキャリア値を補償し、各副搬送波の全ての受信機チェーンの結果を次の通りグループ化する。推定されたチャネルにおいて生成されたゼロ強制等化行列(zero-forcing equalization matrix)をベクトルに掛ける。320MHz PPDUの場合、位相推定はPPDUの下位及び上位160MHz周波数部分において無相関のノイズに対してロバストする。
【0360】
h)試験装置は試験中であるRUの各空間ストリームにある各データ運搬(data-carrying)サブキャリアに対して最も近いコンステレーションポイント(constellation point)を見つけ出し、その点からユークリッド距離(Euclidean distance)を計算する。
【0361】
i)試験装置はPPDU当りの全てのエラーのRMSのPPDUにわたる平均を計算する。
【0362】
4.1.1.既存の160MHz phase rotation繰り返し
【0363】
単に既存の160MHzのphase rotationを2回繰り返した[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1]が用いられ、以下の様々なcaseを考慮したとき、L-STFとL-LTFのPAPRを計算することができる。これは単に既存のものを拡張したことで全ての80MHzまたは160MHz単位で同じであるため追加の実装が不要な場合がある。すなわち、いくつかの80MHz capa RF(80MHz capabilityを持ったRF)及び160MHz capa RF(160MHz capabilityを持ったRF)を用いて320MHz PPDUを送信する場合、実装上利益が存在する。
【0364】
4.1.1.A 320MHz RF capability考慮
【0365】
1つの320MHz capa RF(320MHz capabilityを持ったRF)にPPDUを送信することができる。この場合、L-STF/L-LTFでのmax PAPR値は表8の通りである。
【0366】
【表8】
【0367】
4.1.1.B.160/320MHz RF capability考慮
【0368】
2個の160MHz capa RFまたは1つの320MHz capa RFにPPDUを送信することができる。この場合、L-STF/L-LTFでのmax PAPR値は表8と同じである。
【0369】
4.1.1.C.80/160/320MHz RF capability考慮
【0370】
4個の80MHz capa RFまたは2個の80MHz capa RFと1個の160MHz capa RFまたは2個の160MHz capa RFまたは1つの320MHz capa RFにPPDUを送信することができる。2個の80MHz capa RFと1個の160MHz capa RFが用いられる場合、160MHz RFは両方160MHzのうち、1つの160MHzに適用されPPDUを発生させる場合のみを考慮した。すなわち、真ん中の160MHzに160MHz RFが用いられ両方の残りの80MHzに2個の80MHz RFが適用されることは考慮していない。この場合、L-STF/L-LTFでのmax PAPR値は表8と同じである。
【0371】
本実施形態の通り、限られたプリアンブルパンクチャリングを考慮することではない、全てのプリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)パターンを考慮して既存の160MHzのphase rotationを繰り返して様々なcapabilityを持ったRFにPPDUを送信する場合、L-STF/L-LTFでのmax PAPR値は表9の通りである。
【0372】
【表9】
【0373】
前記表8と前記表9を比べると、限られたプリアンブルパンクチャリングパターンを考慮して320MHz帯域において定義された本実施形態のphase rotation値が全てのプリアンブルパンクチャリングパターンを考慮して320MHz帯域において定義されたphase rotation値よりPAPRがさらに低いことがわかる。本実施形態において提案するphase rotation値は320MHz帯域において複雑な実装なしに改善された性能を保証することができるという新しい効果がある。
【0374】
4.1.2.160MHz単位の追加phase rotation考慮
【0375】
1つの320MHz capa RFを用いて送信する場合を考慮すれば、PAPRを減らすために160MHz単位で追加のphase rotation値を掛けることができる。{ab}は160MHz単位でさらに乗算されるphase rotationを意味する。すなわち、aは-512~-1、bは0~511のsubcarrierにさらに乗算されるphase rotationであり、上記の繰り返されたphase rotationにさらに乗算され新しいphase rotation値を形成する。
【0376】
4.1.2.A.320MHz RF capability考慮
【0377】
L-STF/L-LTF PAPRを最小化する追加のphase rotationは{1,-1}であり、20MHz別phase rotationは表10の通り表すことができる。
【0378】
[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]
【0379】
全体に追加して特定値を掛けても同じPAPRを得ることができる。
【0380】
【表10】
【0381】
4.1.2.B.160/320MHz RF capability考慮
【0382】
最適Phase rotation及びPAPRは表10と同じである。
【0383】
4.1.2.C.80/160/320MHz RF capability考慮
【0384】
最適Phase rotation及びPAPRは表10と同じである。
【0385】
本実施形態の通り、限られたプリアンブルパンクチャリングを考慮することではない、全てのプリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)パターンを考慮して既存の160MHzのphase rotationを繰り返し、160MHz単位の追加phase rotationを考慮して様々なcapabilityを持ったRFにPPDUを送信する場合、L-STF/L-LTFでのmax PAPR値は表11の通りである。
【0386】
【表11】
【0387】
前記表10と前記表11を比べると、限られたプリアンブルパンクチャリングパターンを考慮して320MHz帯域において定義された本実施形態のphase rotation値が全てのプリアンブルパンクチャリングパターンを考慮して320MHz帯域において定義されたphase rotation値よりPAPRがさらに低いことがわかる。本実施形態において提案するphase rotation値は320MHz帯域において複雑な実装なしに改善された性能を保証することができるという新しい効果がある。
【0388】
4.1.3.80MHz単位の追加phase rotation考慮
【0389】
PAPRをさらに減らすために80MHz単位で追加のphase rotation値を掛けることができる。<abcd>は80MHz単位でさらに乗算されるphase rotationを意味する。すなわち、aは-512~-257、bは-256~-1、cは0~255、dは256~511のsubcarrierにさらに乗算されるphase rotationであり、上記の繰り返されたphase rotationにさらに乗算され新しいphase rotation値を形成する。
【0390】
4.1.3.A.320MHz RF capability考慮
【0391】
L-STF/L-LTF PAPRを最小化する追加のphase rotationは<1 1 -1 -1>であり、20MHz別phase rotationは表12の通り表すことができる。
【0392】
[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]
【0393】
全体に追加して特定値を掛けても同じPAPRを得ることができる。
【0394】
【表12】
【0395】
4.1.3.B.160/320MHz RF capability考慮
【0396】
最適Phase rotation及びPAPRは表12と同じである。
【0397】
4.1.3.C.80/160/320MHz RF capability考慮
【0398】
最適Phase rotation及びPAPRは表12と同じである。
【0399】
以下のpreamble puncturingがさらに考慮されても上記の結果は同じである。
【0400】
[OOXX XXOO OOOO OOOO]
【0401】
[OOOO OOXX XXOO OOOO]
【0402】
[OOOO OOOO OOXX XXOO]
【0403】
320MHz capaを持つ1つのRFを用いてPPDUを送信する状況を考慮すれば、比較的PAPRが小さい4.1.3.80MHz単位の追加phase rotation方法が好まれる。
【0404】
4.2.240/80+160/160+80MHz
【0405】
4.2.1.80MHzがpuncturingされた320MHzまたは160+160MHz phase rotation
【0406】
240MHzは320MHzの80MHz puncturingに考えることができ、したがって、240MHzのための別のphase rotationをdesignせず、320MHzのphase rotationと単一化して用いることができる。例えば、320MHzにおいて[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]のphase rotationが用いられると仮定し、1番目の80MHzがpuncturingされ240MHz送信に用いられれば、次のphase rotation値が240MHzに適用される。
【0407】
[1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]
【0408】
320MHzのうち、2番目の80MHzがpuncturingされれば、次のphase rotation値が240MHzに適用される。
【0409】
[1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]
【0410】
320MHzのうち、3番目の80MHzがpuncturingされれば、次のphase rotation値が240MHzに適用される。
【0411】
[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1]
【0412】
320MHzのうち、4番目の80MHzがpuncturingされれば、次のphase rotation値が240MHzに適用される。
【0413】
[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1]
【0414】
以下では、追加の240MHz phase rotationに対して提案する。
【0415】
Contiguous 240MHzに基づいてphase rotationを提案しnon-contiguous 80+160/160+80MHzでのphase rotationは次の通り提案することができる。Contiguous 240MHzのうち、低frequencyに該当する80/160MHz部分のphase rotationはnon-contiguous 80+160/160+80MHzのうち、低frequencyに該当する80/160MHzのphase rotationにそのまま適用され、Contiguous 240MHzのうち、高frequencyに該当する160/80MHz部分のphase rotationはnon-contiguous 80+160/160+80MHzのうち、高frequencyに該当する160/80MHzのphase rotationにそのまま適用される。
【0416】
Contiguous 240MHzのsubcarrier indexは-384~383であり、以下で提案される様々なphase rotation値は次のような形を持つ。
【0417】
[a b c d e f g h i j k l]
【0418】
これは低frequencyの20MHzから高frequencyの20MHzまで各20MHzに適用されるphase rotationを意味する。すなわち、aは-384~-321、bは-320~-257、cは-256~-193、dは-192~-129、eは-128~-65、fは-64~-1、gは0~63、hは64~127、iは128~191、jは192~255、kは256~319、lは320~383のsubcarrierに適用されるphase rotationである。
【0419】
また、240MHzでは、以下の通りfull band allocationに加えて、限られたpreamble puncturingを考慮する。
【0420】
Full band allocation:[OOOO OOOO OOOO]
【0421】
Preamble puncturing:
【0422】
[XXOO OOOO OOOO]
【0423】
[OOXX OOOO OOOO]
【0424】
[OOOO XXOO OOOO]
【0425】
[OOOO OOXX OOOO]
【0426】
[OOOO OOOO XXOO]
【0427】
[OOOO OOOO OOXX]
【0428】
[XXXX OOOO OOOO]
【0429】
[OOOO XXXX OOOO]
【0430】
[OOOO OOOO XXXX]
【0431】
上記において、OまたはXは特定の20MHz channelがpuncturingされるかpuncturingされないことを意味し周波数が低い20MHz channelから高い20MHz channel順に示した。
【0432】
PAPRの計算はL-STF及びL-LTFを利用し、4倍のIFFT/IDFT(例えば、78.125kHzのsubcarrier spacingに基づいたIFFT/IDFT)を仮定した。
【0433】
4.2.2.既存の80MHz phase rotation繰り返し
【0434】
単に既存の80MHzのphase rotationを3回繰り返した[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1]が用いられ、以下の様々なcaseを考慮したとき、L-STFとL-LTFのPAPRを計算することができる。これは単に既存のを拡張したことに全ての80MHz単位で同じであるため追加の実装が不要な場合がある。すなわち、いくつかの80MHz capa RF及び160MHz capa RFを用いて240MHz PPDUを送信する場合、実装上利益が存在する。
【0435】
以下でRFの最大送信可能capaは320MHzを考慮し240MHz capaは考慮しない。これは240MHzのための追加のIFFT実装を避けて実装上利益を得るためである。
【0436】
4.2.2.A.320MHz RF capability考慮
【0437】
1つの320MHz capa RFにPPDUを送信することができる。この場合、L-STF/L-LTFでのmax PAPR値は表13の通りである。
【0438】
【表13】
【0439】
4.2.2.B.80/160/320MHz RF capability考慮
【0440】
3つの80MHz capa RFまたは1つの80MHz capa RFと1つの160MHz capa RFまたは1つの320MHz capa RFにPPDUを送信することができる。この場合、L-STF/L-LTFでのmax PAPR値は表13と同じである。
【0441】
本実施形態の通り、限られたプリアンブルパンクチャリングを考慮することではない、全てのプリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)パターンを考慮して既存の80MHzのphase rotationを繰り返して様々なcapabilityを持ったRFにPPDUを送信する場合、L-STF/L-LTFでのmax PAPR値は表14の通りである。
【0442】
【表14】
【0443】
前記表13と前記表14を比べると、限られたプリアンブルパンクチャリングパターンを考慮して240MHz帯域において定義された本実施形態のphase rotation値が全てのプリアンブルパンクチャリングパターンを考慮して240MHz帯域において定義されたphase rotation値よりPAPRがさらに低いことがわかる。本実施形態において提案するphase rotation値は240MHz帯域において複雑な実装なしに改善された性能を保証することができるという新しい効果がある。
【0444】
4.2.3.80MHz単位の追加phase rotation考慮
【0445】
PAPRをさらに減らすために80MHz単位で追加のphase rotation値を掛けることができる。<a b c>は80MHz単位でさらに乗算されるphase rotationを意味する。すなわち、aは-384~-129、bは-128~127、cは128~383のsubcarrierにさらに乗算されるphase rotationであり、上記の繰り返されたphase rotationにさらに乗算され新しいphase rotation値を形成する。
【0446】
4.2.3.A.320MHz RF capability考慮
【0447】
L-STF/L-LTF PAPRを最小化する追加のphase rotationは<1 - 1 -1>または<1 j 1>または<1 -j 1>であり、20MHz別phase rotationは表15の通り表すことができる。
【0448】
[1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]または[1 -1 -1 -1 j -j -j -j 1 -1 -1 -1]または[1 -1 -1 -1 -j j j j 1 -1 -1 -1]
【0449】
全体に追加して特定値を掛けても同じPAPRを得ることができる。
【0450】
【表15】
【0451】
さらにL-LTF PAPRを最小化する追加のphase rotationは<1 1 -1>であり、20MHz別phase rotationは表16の通り表すことができる。
【0452】
[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1]
【0453】
【表16】
【0454】
4.2.3.B.80/160/320MHz RF capability考慮
【0455】
最適Phase rotation及びPAPRは4.2.3.Aと同じである。
【0456】
本実施形態の通り、限られたプリアンブルパンクチャリングを考慮することではない、全てのプリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)パターンを考慮して既存の80MHzのphase rotationを繰り返し、80MHz単位の追加phase rotationを考慮して様々なcapabilityを持ったRFにPPDUを送信する場合、L-STF/L-LTFでのmax PAPR値は表17の通りである。
【0457】
【表17】
【0458】
前記表15、16と前記表17を比べると、限られたプリアンブルパンクチャリングパターンを考慮して240MHz帯域において定義された本実施形態のphase rotation値が全てのプリアンブルパンクチャリングパターンを考慮して240MHz帯域において定義されたphase rotation値よりPAPRがさらに低いことがわかる。本実施形態において提案するphase rotation値は240MHz帯域において複雑な実装なしに改善された性能を保証することができるという新しい効果がある。
【0459】
以下のpreamble puncturingがさらに考慮されても上記の結果は同じである。
【0460】
[OOXX XXOO OOOO]
【0461】
[OOOO OOXX XXOO]
【0462】
240MHzのphase rotationは320MHzをpuncturingして240MHzを構成する場合、4.2.1の方法が好まれ、これは320MHzと単一化されたphase rotationに実装利益を得ることができる。また、PAPRと様々なRF capa及びいくつかのpreamble puncturing状況を考慮するとき4.2.3の方法が好まれる場合もあるが、80MHz別の互いに異なるphase rotationが適用されうるため、追加の実装上オーバーヘッド(overhead)が存在する。
【0463】
図22は本実施形態に係る送信装置の動作を示した手順フロー図である。
【0464】
上述したphase rotationは図22の一例によって適用される。
【0465】
図22の一例は送信装置(AP及び/またはnon-AP STA)において実行される。図22の一例の各step(または、後述の詳細のsub-step)のうち一部は省略されるか変更される。
【0466】
S2210ステップにおいて、送信装置はSTFシーケンスのための制御情報を獲得(obtain)することができる。例えば、送信装置はSTFシーケンスに適用されるBandwidth(例えば、80/160/240/320MHz)に関する情報を獲得することができる。さらに/あるいは(additionally or alternatively)、送信装置はSTFシーケンスに適用される特徴に関する情報(例えば、1x、2x、4xシーケンスを生成することを指示する情報)を獲得することができる。
【0467】
S2220ステップにおいて、送信装置は獲得した制御情報(例えば、Bandwidthに関する情報)に基づいてcontrol signal/field(例えば、EHTSTF信号/フィールド)を構成(Configure)するか生成(generate)することができる。
【0468】
S2220のステップはより具体的なsub-stepを含むことができる。
【0469】
例えば、S2220ステップは、S2210を介して獲得した制御情報に基づいて多数のSTFシーケンスのうち、1つのSTFシーケンスを選択するステップをさらに含むことができる。
【0470】
さらに/あるいは(additionally or alternatively)、S2220ステップはpower boostingを実行するステップをさらに含むことができる。
【0471】
S2220ステップはSequenceを生成するステップとも呼べる。
【0472】
S2230ステップにおいて、送信装置はS2220ステップを介して構成された信号/フィールド/シーケンスを、S2230ステップに基づいて受信装置に送信することができる。
【0473】
S2220のステップはより具体的なsub-stepを含むことができる。
【0474】
例えば、送信装置はPhase rotationステップを実行することができる。具体的には、送信装置はS2220ステップを介して生成されたシーケンスに対して20MHz*N(N=整数)単位でPhase rotationステップを実行することもできる。
【0475】
さらに/あるいは(additionally or alternatively)、送信装置はCSD、Spatial Mapping、IDFT/IFFT動作、GI挿入(insert)などの動作のうち、少なくとも1つが実行される。
【0476】
本明細書によって構成された信号/フィールド/シーケンスは図18の形に送信される。
【0477】
上述したphase rotationは図21の装置に基づいて適用される。
【0478】
図22の一例は送信装置(AP及び/またはnon-AP STA)の一例に関連する。
【0479】
図1に示した通り、送信装置はメモリ112、プロセッサ111、及び送受信機113を含むことができる。
【0480】
前記メモリ112は本明細書に記載された多数のSTFシーケンスに対する情報を格納することができる。また、STFシーケンス/PPDU生成のための制御情報を格納することができる。
【0481】
前記プロセッサ111は前記メモリ112に格納された情報に基づいて様々なシーケンス(例えば、STFシーケンス)を生成し、PPDUを構成することができる。プロセッサ111によって生成されたPPDUの一例は図18の通りである。
【0482】
前記プロセッサ111は図22に示された動作のうち一部を実行することができる。例えば、STFシーケンス生成のための制御情報を獲得し、STFシーケンスを構成することができる。
【0483】
例えば、前記プロセッサ111は追加の詳細ユニットを含むことができる。プロセッサ111に含まれる詳細ユニットは図21の通り構成される。すなわち、示した通り、プロセッサ111はCSD、Spatial Mapping、IDFT/IFFT動作、GI挿入(insert)などの動作を実行することができる。
【0484】
示された送受信機113はアンテナを含み、アナログ信号処理を実行することができる。具体的には、前記プロセッサ111は前記送受信機113を制御し、前記プロセッサ111によって生成されたPPDUを送信することができる。
【0485】
図23は本実施形態に係る受信装置の動作を示した手順フロー図である。
【0486】
上述したphase rotationは図23の一例によって適用される。
【0487】
図23の一例は受信装置(AP及び/またはnon-AP STA)において実行される。
【0488】
図23の一例は受信STAまたは受信装置(AP及び/またはnon-AP STA)において実行される。図23の一例の各step(または後述の詳細のsub-step)のうち一部は省略される。
【0489】
S2310ステップにおいて、受信装置はS2310ステップを介してSTFシーケンス(すなわち、EHTSTF/EHTSシーケンス)を含む信号/フィールドを受信することができる。受信された信号は図18の形である。
【0490】
S2310ステップのsub-stepはS2230ステップに基づいて決定される。すなわち、S2310ステップはS2230ステップにおいて適用された、Phase rotation CSD、Spatial Mapping、IDFT/IFFT動作、GI挿入(insert)動作の結果を復元する動作を実行することができる。
【0491】
S2310ステップにおいてSTFシーケンスは信号の時間/周波数同期を見つけるか、AGC gainを推定するなどの様々な機能を実行することができる。
【0492】
S2320ステップにおいて、受信装置はSTFシーケンスに基づいて受信した信号に対してデコーディングを実行することができる。
【0493】
例えば、S2320ステップはSTFシーケンスを含むPPDUのデータフィールドをデコーディングするステップを含むことができる。すなわち、受信装置はSTFシーケンスに基づいて正常に受信したPPDUのデータフィールド内に含まれた信号をデコーディングすることができる。
【0494】
S2330ステップにおいて、受信装置はS2320ステップを介してデコーディングされたデータを処理(process)することができる。
【0495】
例えば、受信装置はS2320ステップを介してデコーディングされたデータを上位層(例えば、MAC層)に伝える処理動作を実行することができる。また、上位層に伝えられたデータに対応して上位層からPHY層に信号の生成が指示される場合、その後の動作を実行することができる。
【0496】
上述したphase rotationは、図21の装置に基づいて適用される。
【0497】
図23の一例は送信装置(AP及び/またはnon-AP STA)の一例に関連する。
【0498】
図1に示した通り、送信装置はメモリ112、プロセッサ111、及び送受信機113を含むことができる。
【0499】
前記メモリ112は本明細書に記載された多数のSTFシーケンスに対する情報を格納することができる。また、STFシーケンス/PPDU生成のための制御情報を格納することができる。
【0500】
前記プロセッサ111は前記メモリ112に格納された情報に基づいて様々なシーケンス(例えば、STFシーケンス)を生成し、PPDUを構成することができる。プロセッサ111によって生成されたPPDUの一例は図18の通りである。
【0501】
前記プロセッサ111は図22に示された動作のうち一部を実行することができる。例えば、STFシーケンス生成のための制御情報を獲得し、STFシーケンスを構成することができる。
【0502】
例えば、前記プロセッサ111は追加の詳細ユニットを含むことができる。プロセッサ111に含まれる詳細ユニットは図20の通り構成される。すなわち、示した通り、プロセッサ111はCSD、Spatial Mapping、IDFT/IFFT動作、GI挿入(insert)などの動作を実行することができる。
【0503】
示された送受信機113はアンテナを含み、アナログ信号処理を実行することができる。具体的には、前記プロセッサ111は前記送受信機113を制御し、前記プロセッサ111によって生成されたPPDUを送信することができる。
【0504】
図21に示された一部の技術的な特徴は送受信機113によって実装される。具体的には示されたAnalog RF処理は送受信機113に含まれる。
【0505】
以下では、図1から図23を参照して、上述した実施形態を説明する。
【0506】
図24は本実施形態に係る送信STAがPPDUを送信する手順を示したフロー図である。
【0507】
図24の一例は次世代無線LANシステム(IEEE802.11beまたはEHT無線LANシステム)がサポートされるネットワーク環境において実行される。前記次世代無線LANシステムは802.11axシステムを改善した無線LANシステムとして802.11axシステムと下位互換性(backward compatibility)を満足することができる。
【0508】
図24の一例は送信STAにおいて実行され、前記送信STAはAP(access point)に対応することができる。図24の受信STAはEHT(Extremely High Throughput)無線LANシステムをサポートするSTAに対応することができる。
【0509】
本実施形態は広帯域(240MHzまたは320MHz)を介してPPDUを送信するとき、限られたプリアンブルパンクチャリングを考慮してL-STFまたはL-LTFでの最適化されたPAPRのためにレガシープリアンブルに適用される位相回転値を設定する方法及び装置を提案する。
【0510】
S2410ステップにおいて、送信STA(station)はPPDU(Physical Protocol Data Unit)を生成する。
【0511】
S2420ステップにおいて、前記送信STAは前記PPDUを広帯域を介して受信STAへ送信する。
【0512】
前記PPDUはレガシープリアンブル(Legacy preamble)、第1及び第2信号フィールドを含む。前記レガシープリアンブルはL-STF(Legacy-Short Training Field)及びL-LTF(Legacy-Long Training Field)を含むことができる。前記第1信号フィールドはU-SIG(Universal-Signal)であり、前記第2信号フィールドはEHT-SIG(Extremely High Throughput-Signal)である。前記PPDUはEHT-STF、EHT-LTF及びデータフィールドをさらに含むことができる。
【0513】
前記レガシープリアンブル、前記第1及び第2信号フィールドは第1位相回転値に基づいて生成される。すなわち、位相回転はレガシープリアンブルから前記EHT-SIGまで適用される。
【0514】
前記第1位相回転値は前記広帯域の第1プリアンブルパンクチャリングパターン(preamble puncturing pattern)に基づいて獲得される。前記広帯域が320MHzまたは160+160MHz帯域である場合、前記第1プリアンブルパンクチャリングパターンは前記広帯域において40MHzまたは80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンを含む。前記第1位相回転値は[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]である。
【0515】
本実施形態は前記第1プリアンブルパンクチャリングパターンという限られたプリアンブルパンクチャリングを考慮して位相回転値を獲得する方法を提案する。
【0516】
前記広帯域が320MHzまたは160+160MHz帯域であるため、前記広帯域は第1から第4の80MHz帯域を含むことができる。前記第1から第4の80MHz帯域は低い周波数から高い周波数順に配置され互いに連続する。前記第1プリアンブルパンクチャリングパターンは第1から第8パターンを含むことができる。
【0517】
一例として、前記第1パターンは前記広帯域において前記第1の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第2パターンは前記広帯域において前記第2の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第3パターンは前記広帯域において前記第3の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第4パターンは前記広帯域において前記第4の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンである。
【0518】
前記第1から第4パターンは前記広帯域において40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第1から第4の80MHz帯域においてパンクチャリングされる40MHz帯域は各80MHz帯域の両端にある40MHz帯域であり、各80MHz帯域の真ん中の40MHz帯域ではない場合がある。
【0519】
前記第5パターンは前記広帯域において前記第1の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第6パターンは前記広帯域において前記第2の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第7パターンは前記広帯域において前記第3の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第8パターンは前記広帯域において前記第4の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンである。
【0520】
前記第5から第8パターンは前記広帯域において80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第1から第4の80MHz帯域自体がパンクチャリングされ、2個以上の80MHz帯域に対して部分的にパンクチャリングされない場合がある。
【0521】
前記第1位相回転値の1つの要素(element)は前記320MHz帯域または前記160+160MHz帯域の各20MHz帯域に適用される位相回転値である。
【0522】
具体的には、位相回転値が適用されるサブキャリア範囲について説明する。
【0523】
前記320MHz帯域または前記160+160MHz帯域はサブキャリアインデクスが-512から511までであるサブキャリアで構成される。前記第1位相回転値のうち、1番目の1はサブキャリアインデクスが-512から-449までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、2番目の-1はサブキャリアインデクスが-448から-385までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、3番目の-1はサブキャリアインデクスが-384から-321までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、4番目の-1はサブキャリアインデクスが-320から-257までであるサブキャリアに適用される。
【0524】
前記第1位相回転値のうち、5番目の1はサブキャリアインデクスが-256から-193までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、6番目の-1はサブキャリアインデクスが-192から-129までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、7番目の-1はサブキャリアインデクスが-128から-65までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、8番目の-1はサブキャリアインデクスが-64から-1までであるサブキャリアに適用される。
【0525】
前記第1位相回転値のうち、9番目の-1はサブキャリアインデクスが0から63までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、10番目の1はサブキャリアインデクスが64から127までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、11番目の1はサブキャリアインデクスが128から191までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、12番目の1はサブキャリアインデクスが192から255までであるサブキャリアに適用される。
【0526】
前記第1位相回転値のうち、13番目の-1はサブキャリアインデクスが256から319までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、14番目の1はサブキャリアインデクスが320から383までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、15番目の1はサブキャリアインデクスが384から447までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、16番目の1はサブキャリアインデクスが448から511までであるサブキャリアに適用される。
【0527】
前記レガシープリアンブルはL-STF(Legacy-Short Training Field)及びL-LTF(Legacy-Long Training Field)を含むことができる。
【0528】
前記第1位相回転値は第2位相回転値及び第3位相回転値に基づいて生成される。前記第2位相回転値は802.11ax無線LANシステムにおいて定義される80MHz帯域に対する位相回転値を繰り返した位相回転値である。一例として、前記第2位相回転値は[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1]である([1 -1 -1 -1]を4回繰り返す)。
【0529】
前記第3位相回転値は前記L-STF及び前記L-LTFの最適PAPR(Peak-to-Average Power Ratio)を獲得するために80MHz帯域単位で定義される位相回転値である。前記L-STF及び前記L-LTFの最適PAPRは前記PPDUを送信するとき用いられるRF(Radio Frequency)の組み合わせに基づいて獲得される。前記RFの組み合わせは160MHz能力(capability)を持ったRF(Radio Frequency)または320MHz能力を持ったRFの組み合わせである。一例として、前記第3位相回転値は[1 1 -1 -1]である。
【0530】
本実施形態は802.11ax無線LANシステムにおいて定義された80MHz帯域に対する位相回転値(第2位相回転値)を繰り返して適用しながら各80MHz単位で追加の位相回転(第3位相回転値)を実行する方法を提案する。
【0531】
具体的には、前記第1位相回転値は前記第2位相回転値及び前記第3位相回転値の積に基づいて獲得される。前記第3位相回転値のうち、1番目の1は前記第1の80MHz帯域に適用され、前記第3位相回転値のうち、2番目の1は前記第2の80MHz帯域に適用され、前記第3位相回転値のうち、3番目の-1は前記第3の80MHz帯域に適用され、前記第3位相回転値のうち、4番目の-1は前記第4の80MHz帯域に適用される。すなわち、周波数帯域(または、サブキャリアインデクス)に合わせて前記第2位相回転値と前記第3位相回転値を乗算して前記第1位相回転値を獲得することができる。これで、前記第1位相回転値は[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]に決定される。前記レガシープリアンブル、前記第1及び第2信号フィールドに前記第1位相回転値を適用することで、広帯域の送信に対して前記L-STF及び前記L-LTFに対する最適のPAPRを保証することができる。
【0532】
上述した実施形態は、前記PPDUが240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域を介して送信されるときも同じ方法で前記レガシープリアンブル、前記第1及び第2信号フィールドに位相回転値が定義され適用される。ただし、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域は320MHz/160+160MHz帯域に対して80MHzベースのプリアンブルパンクチャリングを実行した帯域に決定され、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域のための別途の位相回転値を定義せず、320MHz/160+160MHz帯域において定義された位相回転値を単一化して用いることができる(unified技術)。
【0533】
例えば、前記320MHz/160+160MHz帯域に対する位相回転値(第1位相回転値)を[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]と仮定すると、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域に対する位相回転値はパンクチャリングされる80MHz帯域によって決定される。前記320MHz/160+160MHzのうち、1番目の80MHzがパンクチャリングされる場合、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域に対する位相回転値は[1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]である。前記320MHz/160+160MHzのうち、2番目の80MHzがパンクチャリングされる場合、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域に対する位相回転値は[1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]である。前記320MHz/160+160MHzのうち、3番目の80MHzがパンクチャリングされる場合、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域に対する位相回転値は[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1]である。前記320MHz/160+160MHzのうち、4番目の80MHzがパンクチャリングされる場合、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域に対する位相回転値は[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1]である。
【0534】
前記第1信号フィールドは前記第1プリアンブルパンクチャリングパターンに対する情報(または、Punctured Channel Information)を含むことができる。また、前記第1信号フィールドは帯域幅に対する情報及びPPDUタイプ及び圧縮モード(compression mode)に対する情報をさらに含むことができる。前記第2信号フィールドはリソースユニット(Resource Unit,RU)情報を含むことができる。送信STAは前記第1及び第2信号フィールドを介して160/240/320MHzでのトーンプランに対する情報を通知することができる。また、前記EHT-STF、前記EHT-LTF及び前記データフィールドは広帯域のトーンプランに含まれた帯域(または、RU)において送受信される。
【0535】
図25は本実施形態に係る受信STAがPPDUを受信する手順を示したフロー図である。
【0536】
図25の一例は次世代無線LANシステム(IEEE802.11beまたはEHT無線LANシステム)がサポートされるネットワーク環境において実行される。前記次世代無線LANシステムは802.11axシステムを改善した無線LANシステムとして802.11axシステムと下位互換性(backward compatibility)を満足することができる。
【0537】
図25の一例は受信STAにおいて実行され、EHT(Extremely High Throughput)無線LANシステムをサポートするSTAに対応することができる。図25の送信STAはAP(access point)に対応することができる。
【0538】
本実施形態は広帯域(240MHzまたは320MHz)を介してPPDUを送信するとき、限られたプリアンブルパンクチャリングを考慮してL-STFまたはL-LTFでの最適化されたPAPRのためにレガシープリアンブルに適用される位相回転値を設定する方法及び装置を提案する。
【0539】
S2510ステップにおいて、受信STA(station)は送信STAから広帯域を介してPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信する。
【0540】
S2520ステップにおいて、前記受信STAは前記PPDUを復号する。
【0541】
前記PPDUはレガシープリアンブル(Legacy preamble)、第1及び第2信号フィールドを含む。前記レガシープリアンブルはL-STF(Legacy-Short Training Field)及びL-LTF(Legacy-Long Training Field)を含むことができる。前記第1信号フィールドはU-SIG(Universal-Signal)であり、前記第2信号フィールドはEHT-SIG(Extremely High Throughput-Signal)である。前記PPDUはEHT-STF、EHT-LTF及びデータフィールドをさらに含むことができる。
【0542】
前記レガシープリアンブル、前記第1及び第2信号フィールドは第1位相回転値に基づいて生成される。すなわち、位相回転はレガシープリアンブルから前記EHT-SIGまで適用される。
【0543】
前記第1位相回転値は前記広帯域の第1プリアンブルパンクチャリングパターン(preamble puncturing pattern)に基づいて獲得される。前記広帯域が320MHzまたは160+160MHz帯域である場合、前記第1プリアンブルパンクチャリングパターンは前記広帯域において40MHzまたは80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンを含む。前記第1位相回転値は[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]である。
【0544】
本実施形態は前記第1プリアンブルパンクチャリングパターンという限られたプリアンブルパンクチャリングを考慮して位相回転値を獲得する方法を提案する。
【0545】
前記広帯域が320MHzまたは160+160MHz帯域であるため、前記広帯域は第1から第4の80MHz帯域を含むことができる。前記第1から第4の80MHz帯域は低い周波数から高い周波数順に配置され互いに連続する。前記第1プリアンブルパンクチャリングパターンは第1から第8パターンを含むことができる。
【0546】
一例として、前記第1パターンは前記広帯域において前記第1の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第2パターンは前記広帯域において前記第2の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第3パターンは前記広帯域において前記第3の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第4パターンは前記広帯域において前記第4の80MHz帯域内40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンである。
【0547】
前記第1から第4パターンは前記広帯域において40MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第1から第4の80MHz帯域においてパンクチャリングされる40MHz帯域は各80MHz帯域の両端にある40MHz帯域であり、各80MHz帯域の真ん中の40MHz帯域ではない場合がある。
【0548】
前記第5パターンは前記広帯域において前記第1の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第6パターンは前記広帯域において前記第2の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第7パターンは前記広帯域において前記第3の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第8パターンは前記広帯域において前記第4の80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンである。
【0549】
前記第5から第8パターンは前記広帯域において80MHz帯域がパンクチャリングされたパターンであり、前記第1から第4の80MHz帯域自体がパンクチャリングされ、2個以上の80MHz帯域に対して部分的にパンクチャリングされない場合がある。
【0550】
前記第1位相回転値の1つの要素(element)は前記320MHz帯域または前記160+160MHz帯域の各20MHz帯域に適用される位相回転値である。
【0551】
具体的には、位相回転値が適用されるサブキャリア範囲について説明する。
【0552】
前記320MHz帯域または前記160+160MHz帯域はサブキャリアインデクスが-512から511までであるサブキャリアで構成される。前記第1位相回転値のうち、1番目の1はサブキャリアインデクスが-512から-449までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、2番目の-1はサブキャリアインデクスが-448から-385までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、3番目の-1はサブキャリアインデクスが-384から-321までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、4番目の-1はサブキャリアインデクスが-320から-257までであるサブキャリアに適用される。
【0553】
前記第1位相回転値のうち、5番目の1はサブキャリアインデクスが-256から-193までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、6番目の-1はサブキャリアインデクスが-192から-129までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、7番目の-1はサブキャリアインデクスが-128から-65までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、8番目の-1はサブキャリアインデクスが-64から-1までであるサブキャリアに適用される。
【0554】
前記第1位相回転値のうち、9番目の-1はサブキャリアインデクスが0から63までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、10番目の1はサブキャリアインデクスが64から127までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、11番目の1はサブキャリアインデクスが128から191までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、12番目の1はサブキャリアインデクスが192から255までであるサブキャリアに適用される。
【0555】
前記第1位相回転値のうち、13番目の-1はサブキャリアインデクスが256から319までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、14番目の1はサブキャリアインデクスが320から383までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、15番目の1はサブキャリアインデクスが384から447までであるサブキャリアに適用され、前記第1位相回転値のうち、16番目の1はサブキャリアインデクスが448から511までであるサブキャリアに適用される。
【0556】
前記レガシープリアンブルはL-STF(Legacy-Short Training Field)及びL-LTF(Legacy-Long Training Field)を含むことができる。
【0557】
前記第1位相回転値は第2位相回転値及び第3位相回転値に基づいて生成される。前記第2位相回転値は802.11ax無線LANシステムにおいて定義される80MHz帯域に対する位相回転値を繰り返した位相回転値である。一例として、前記第2位相回転値は[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1]である([1 -1 -1 -1]を4回繰り返す)。
【0558】
前記第3位相回転値は前記L-STF及び前記L-LTFの最適PAPR(Peak-to-Average Power Ratio)を獲得するために80MHz帯域単位で定義される位相回転値である。前記L-STF及び前記L-LTFの最適PAPRは前記PPDUを送信するとき用いられるRF(Radio Frequency)の組み合わせに基づいて獲得される。前記RFの組み合わせは160MHz能力(capability)を持ったRF(Radio Frequency)または320MHz能力を持ったRFの組み合わせである。一例として、前記第3位相回転値は[1 1 -1 -1]である。
【0559】
本実施形態は802.11ax無線LANシステムにおいて定義された80MHz帯域に対する位相回転値(第2位相回転値)を繰り返して適用しながら各80MHz単位で追加の位相回転(第3位相回転値)を実行する方法を提案する。
【0560】
具体的には、前記第1位相回転値は前記第2位相回転値及び前記第3位相回転値の積に基づいて獲得される。前記第3位相回転値のうち、1番目の1は前記第1の80MHz帯域に適用され、前記第3位相回転値のうち、2番目の1は前記第2の80MHz帯域に適用され、前記第3位相回転値のうち、3番目の-1は前記第3の80MHz帯域に適用され、前記第3位相回転値のうち、4番目の-1は前記第4の80MHz帯域に適用される。すなわち、周波数帯域(または、サブキャリアインデクス)に合わせて前記第2位相回転値と前記第3位相回転値を乗算して前記第1位相回転値を獲得することができる。これで、前記第1位相回転値は[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]に決定される。前記レガシープリアンブル、前記第1及び第2信号フィールドに前記第1位相回転値を適用することで、広帯域の送信に対して前記L-STF及び前記L-LTFに対する最適のPAPRを保証することができる。
【0561】
上述した実施形態は、前記PPDUが240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域を介して送信されるときも同じ方法で前記レガシープリアンブル、前記第1及び第2信号フィールドに位相回転値が定義され適用される。ただし、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域は320MHz/160+160MHz帯域に対して80MHzベースのプリアンブルパンクチャリングを実行した帯域に決定され、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域のための別途の位相回転値を定義せず、320MHz/160+160MHz帯域において定義された位相回転値を単一化して用いることができる(unified技術)。
【0562】
例えば、前記320MHz/160+160MHz帯域に対する位相回転値(第1位相回転値)を[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]と仮定すると、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域に対する位相回転値はパンクチャリングされる80MHz帯域によって決定される。前記320MHz/160+160MHzのうち、1番目の80MHzがパンクチャリングされる場合、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域に対する位相回転値は[1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]である。前記320MHz/160+160MHzのうち、2番目の80MHzがパンクチャリングされる場合、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域に対する位相回転値は[1 -1 -1 -1 -1 1 1 1 -1 1 1 1]である。前記320MHz/160+160MHzのうち、3番目の80MHzがパンクチャリングされる場合、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域に対する位相回転値は[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1]である。前記320MHz/160+160MHzのうち、4番目の80MHzがパンクチャリングされる場合、前記240MHz/160+80MHz/80+160MHz帯域に対する位相回転値は[1 -1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 1]である。
【0563】
前記第1信号フィールドは前記第1プリアンブルパンクチャリングパターンに対する情報(またはPunctured Channel Information)を含むことができる。また、前記第1信号フィールドは帯域幅に対する情報及びPPDUタイプ及び圧縮モード(compression mode)に対する情報をさらに含むことができる。前記第2信号フィールドはリソースユニット(Resource Unit,RU)情報を含むことができる。送信STAは前記第1及び第2信号フィールドを介して160/240/320MHzでのトーンプランに対する情報を通知することができる。また、前記EHT-STF、前記EHT-LTF及び前記データフィールドは広帯域のトーンプランに含まれた帯域(またはRU)において送受信される。
【0564】
5.装置構成
【0565】
上述した本明細書の技術的な特徴は様々な装置及び方法に適用される。例えば、上述した本明細書の技術的な特徴は図1及び/または、図19の装置を介して実行/サポートされる。例えば、上述した本明細書の技術的な特徴は、図1及び/または、図19の一部にのみ適用される。例えば、上述した本明細書の技術的な特徴は、図1のプロセシングチップ114、124に基づいて実装されるか、図1のプロセッサ111、121とメモリ112、122に基づいて実装されるか、図19のプロセッサ610とメモリ620に基づいて実装される。例えば、本明細書の装置は、送信STAから広帯域を介してPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信し、及び前記PPDUを復号する。
【0566】
本明細書の技術的な特徴はCRM(computer readable medium)に基づいて実装される。例えば、本明細書によって提案されるCRMは少なくとも1つのプロセッサ(processor)によって実行されることに基づいた命令(instruction)を含む少なくとも1つのコンピューター可読記録媒体(computer readable medium)である
【0567】
前記CRMは、送信STAから広帯域を介してPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信するステップ、及び前記PPDUを復号するステップを含む動作(operations)を実行する命令(instructions)を格納することができる。本明細書のCRM内に格納される命令は少なくとも1つのプロセッサによって実行(execute)される。本明細書のCRMに関連する少なくとも1つのプロセッサは図1のプロセッサ111、121または、プロセシングチップ114、124であるか、図19のプロセッサ610である。その一方で、本明細書のCRMは図1のメモリ112、122であるか図19のメモリ620であるか、別途の外部メモリ/記憶媒体/ディスクなどである。
【0568】
上述した本明細書の技術的な特徴は様々なアプリケーション(application)やビジネスモデルに適用可能である。例えば、人工知能(Artificial Intelligence:AI)をサポートする装置での無線通信のために上述した技術的な特徴が適用される。
【0569】
人工知能は人工的な知能またはこれを作る方法論を研究する分野を意味し、機械学習(Machine Learning)は人工知能分野において扱う様々な問題を定義し、それを解決する方法論を研究する分野を意味する。機械学習はある作業に対して継続的な経験を介してその作業に対する性能を高めるアルゴリズムと定義することもある。
【0570】
人工ニューラルネットワーク(人工ニューラルネットワーク;ANN)は機械学習において用いられるモデルとして、シナプスの結合にネットワークを形成した人工ニューロン(ノード)で構成される、問題解決能力を持つモデル全般を意味する。人工ニューラルネットワークは他のレイヤーのニューロンの間の接続パターン、モデルパラメータを更新する学習過程、出力値を生成する活性化関数(Activation Function)によって定義される。
【0571】
人工ニューラルネットワークは入力層(Input Layer)、出力層(Output Layer)、そして選択的に一つ以上の隠れ層(Hidden Layer)を含むことができる。各層は一つ以上のニューロンを含み、人工ニューラルネットワークはニューロンとニューロンを接続するシナプスを含むことができる。人工ニューラルネットワークにおいて各ニューロンはシナプスを介して入力される入力信号、加重値、偏向に対する活性化関数の関数値を出力することができる。
【0572】
モデルパラメータは学習を介して決定されるパラメータを意味し、シナプス接続の加重値とニューロンの偏向などが含まれる。そして、ハイパーパラメータは機械学習アルゴリズムにおいて学習前に設定する必要があるパラメータを意味し、学習率(Learning Rate)、繰り返し回数、ミニバッチサイズ、初期化関数などが含まれる。
【0573】
人工ニューラルネットワークの学習の目的は損失関数を最小化するモデルパラメータを決定することである。損失関数は人工ニューラルネットワークの学習過程において最適のモデルパラメータを決定するための指標として用いられる。
【0574】
機械学習は学習方法によって教師あり学習(Supervised Learning)、教師なし学習(Unsupervised Learning)、強化学習(Reinforcement Learning)として分類することができる。
【0575】
教師あり学習は学習データに対するラベル(label)が与えられた状態において人工ニューラルネットワークを学習させる方法を意味し、ラベルという学習データが人工ニューラルネットワークに入力される場合、人工ニューラルネットワークが推論する必要がある正解(または、結果値)を意味する。教師なし学習は学習データに対するラベルが与えられない状態において人工ニューラルネットワークを学習させる方法を意味する。強化学習はある環境内において定義されたエージェントが各状態において累積報酬を最大化する行動または行動順序を選択するように学習させる学習方法を意味する。
【0576】
人工ニューラルネットワークのうち、複数の隠れ層を含む深層ニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)として実装される機械学習を深層学習(Deep Learning)とも呼び、深層学習は機械学習の一部である。以下で、機械学習は深層学習を含む意味として使用される。
【0577】
また、上述した技術的な特徴はロボットの無線通信に適用される。
【0578】
ロボットは自ら保有した能力によって与えられた仕事を自動に処理するか、作動する機械を意味する。特に、環境を認識し自ら判断して動作を実行する機能を持つロボットを知能型ロボットと称する。
【0579】
ロボットは使用目的や分野によって産業用、医療用、家庭用、軍事用などで分類できる。ロボットはアクチュエータまたはモータを含む駆動部を備えロボット関節を動かすなどの様々な物理動作を実行することができる。また、移動可能なロボットは駆動部にホイール、ブレーキ、プロペラなどが含まれ、駆動部を介して地上で走行するか空中で飛行することができる。
【0580】
また、上述した技術的な特徴は拡張現実をサポートする装置に適用される。
【0581】
拡張現実は仮想現実(VR:Virtual Reality)、拡張現実(AR:Augmented Reality)、複合現実(MR:Mixed Reality)を総称する。VR技術は現実世界のオブジェクトや背景などをCG映像としてのみ提供し、AR技術は実際の物体映像上に仮想として作られたCG映像をともに提供し、MR技術は現実世界に仮想物体をミックスして、且つ、結合させて提供するコンピューターグラフィックス技術である。
【0582】
MR技術は仮想物体と仮想物体を一緒に見せるという点でAR技術と似ている。しかし、AR技術では仮想物体が仮想物体を補完する形で用いられる一方、MR技術では仮想物体と仮想物体が同等な性格で使用されるという点で違いがある。
【0583】
XR技術はHMD(Head-Mount Display)、HUD(Head-Up Display)、携帯電話、タブレットPC、ノートパソコン、デスクトップ、TV、デジタルサイネージなどに適用され、XR技術が適用された装置をXR装置(XR Device)と称することができる。
【0584】
本明細書に記載された請求項は様々な方法に組み合わせることができる。例えば、本明細書の方法請求項の技術的な特徴を組み合わせて装置に実装され、本明細書の装置請求項の技術的な特徴を組み合わせて方法として実装される。また、本明細書の方法請求項の技術的な特徴と装置請求項の技術的な特徴を組み合わせて装置に実装され、本明細書の方法請求項の技術的な特徴と装置請求項の技術的な特徴を組み合わせて方法として実装される。
図1(a)】
図1(b)】
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25