(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-26
(45)【発行日】2024-03-05
(54)【発明の名称】レーザ切断方法及びレーザ切断装置
(51)【国際特許分類】
B23K 26/073 20060101AFI20240227BHJP
B23K 26/38 20140101ALI20240227BHJP
B23K 26/064 20140101ALI20240227BHJP
【FI】
B23K26/073
B23K26/38 A
B23K26/064 K
(21)【出願番号】P 2022568782
(86)(22)【出願日】2021-05-11
(86)【国際出願番号】 EP2021062440
(87)【国際公開番号】W WO2021228829
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-11-11
(31)【優先権主張番号】102020205948.9
(32)【優先日】2020-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】506065105
【氏名又は名称】トルンプフ レーザー- ウント ジュステームテヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】TRUMPF Laser- und Systemtechnik GmbH
【住所又は居所原語表記】Johann-Maus-Strasse 2, D-71254 Ditzingen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ハムザ ドゥナスル
(72)【発明者】
【氏名】ティム ヘッセ
(72)【発明者】
【氏名】オルガ クラムリヒ
(72)【発明者】
【氏名】ヨハネス ゼーバッハ
(72)【発明者】
【氏名】ニコライ シュペーカー
【審査官】柏原 郁昭
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-321978(JP,A)
【文献】特開2012-043849(JP,A)
【文献】特開2016-078043(JP,A)
【文献】特開2013-180295(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 26/073
B23K 26/38
B23K 26/064
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
6mm未満の厚さ(16)を有する、好ましくは金属及び/又は導電性のワークピース(14)をレーザ切断、好ましくはレーザ溶融切断するための方法であって、
第1のレーザビーム(18)、第2のレーザビーム(20)、及びガス噴射(22)が、前記ワークピース(14)の入射面(24)に向けられ、
前記第1のレーザビーム(18)は、前記第2のレーザビーム(20)の完全に内側の前記ワークピース(14)の領域に延びており、
前記第1のレーザビーム(18)が、前記第2のレーザビーム(20)よりも小さい焦点直径(54)を有し、
前記第1のレーザビーム(18)のビームパラメータ積が、最大で5mm*mradであり、
総レーザ出力のうちの前記第2のレーザビーム(20)の出力比率が、20%未満であり、
破壊された切断エッジ(58)を有する切断カーフ(12)が、前記ワークピース(14)の前記入射面(24)上に形成される、方法。
【請求項2】
前記第1のレーザビーム(18)の前記ビームパラメータ積が、最大で3mm*mradであり、好ましくは最大で2mm*mradである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記切断エッジ(58)の半径(64)が、少なくとも20μm、好ましくは少なくとも25μm、及び/又は最大で100μm、好ましくは最大で60μm、特に好ましくは最大で35μmである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ワークピース(14)の前記厚さ(16)が、5mm未満、好ましくは3mm超であり、前記総レーザ出力のうちの前記第2のレーザビーム(20)の前記出力比率が、15%未満である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ワークピース(14)の前記厚さ(16)が、3mm未満、好ましくは1mm超であり、前記総レーザ出力のうちの前記第2のレーザビーム(20)の前記出力比率が、7%未満、好ましくは5%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のレーザビーム(18)の焦点(72)が、伝播方向において前記第2のレーザビーム(20)の焦点(74)の上流にある、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
2つのレーザビーム(18、20)の焦点(72、74)間の距離(76)が、2mm以下、好ましくは最大で1mmである、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ワークピース(14)の前記入射面(24)から前記第2のレーザビーム(20)の焦点(74)までの距離(80)が、前記第2のレーザビーム(20)のレイリー長の最大で2倍である、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のレーザビーム(20)の焦点直径(56)が、前記第1のレーザビーム(18)の前記焦点直径(54)の少なくとも2倍、好ましくは少なくとも3倍、及び/又は最大で5倍、好ましくは最大で4倍である、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のレーザビーム(18)の遠方界発散角(Θ1)と前記第2のレーザビーム(20)の遠方界発散角(Θ2)が、最大で100mradだけ異なり、特に同じである、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
2つのレーザビーム(18、20)が、互いに対して同心円状に重ね合わされている、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
2つのレーザビーム(18、20)が、前記第1のレーザビーム(18)用の第1のファイバコア(40)及び前記第2のレーザビーム(20)用の第2のファイバコア(42)を有するマルチコアファイバ(36)から出射し
、前記第2のファイバコア(42)が、前記第1のファイバコア(40)を特に同心円状に取り囲む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のファイバコア(40)が、最大で100μm、好ましくは最大で50μmの直径(44)を有する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ガス噴射(22)のガス圧が、少なくとも16bar、好ましくは少なくとも18bar、及び/又は最大で24bar、好ましくは最大で22barである、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
3次元の切断線に沿って
、3次元形状の金属シートタイプのワークピース(14)をレーザ切断、好ましくはレーザ溶融切断するための、レーザ切断装置(10)、好ましくはレーザ溶融切断装置であって、
- 切断領域(26)において第1のレーザビーム(18)と第2のレーザビーム(20)とを重ね合わせるためのレーザ光源デバイス(28)であって、前記第1のレーザビーム(18)が前記第2のレーザビーム(20)よりも小さい焦点直径(54)を有し、前記第1のレーザビーム(18)のビームパラメータ積が最大で5mm*mradであり、総レーザ出力のうちの前記第2のレーザビーム(20)の出力比率が20%未満である、レーザ光源デバイス(28)と、
- 前記切断領域(26)にガス噴射(22)を向けるためのノズル(27)と、
- 前記切断線に沿って前記ワークピース(14)に対して前記切断領域(26)を移動させるための移動デバイス(66)と、
を備える、レーザ切断装置(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、6mm未満の厚さを有するワークピースをレーザ切断するための方法に関する。更に、本発明は、特に3次元形状の金属シートタイプのワークピースを3次元切断線に沿ってレーザ切断するためのレーザ切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
焦点直径が小さくなるにつれて、レーザ切断中の送り速度(切断速度)は、同じレーザ出力で増大させることができる。しかしながら、焦点が小さすぎると切断品質が許容できなくなるという事実により、これは制限される。特に、バリの形成が起こる。このバリの形成は、切断カーフが小さくなればなるほど切断カーフ内に侵入する切断ガスが少なくなるために、溶融金属の排出が確保されないことにより引き起こされる。
【0003】
このため、近年では、主に、固体レーザを用いてますます厚くなるワークピースを切断する際のビーム特性に影響を与え、特に焦点直径を拡大してより広い切断カーフを作成し、溶融金属の排出を改善するための努力がなされてきた。
【0004】
例えば、(特許文献1)、(特許文献2)、(特許文献3)、(特許文献4)、又は(特許文献5)は、異なるワークピース、特に異なる厚さを有するワークピースを切断できるように、マルチコアファイバの異なるコア内にビームを結合することによって、固体レーザビームのビーム品質、したがって集束性に影響を与えることについて記載している。
【0005】
加えて、(特許文献6)又は(特許文献7)は、透過型又は反射型の光学要素を用いて、レーザ切断中のレーザビームを、ビーム伝播方向にオフセットを有するワークピースの複数の焦点に集束される複数の部分ビームに分割することを提案している。同様に、可能な限り厚いワークピースを切断する能力も目的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】国際公開第2011124671A1号パンフレット
【文献】国際公開第2013000942A1号パンフレット
【文献】国際公開第2014060091A1号パンフレット
【文献】米国特許出願公開第20180188544A1号明細書
【文献】国際公開第2018104575A1号パンフレット
【文献】独国特許第60206184T2号明細書
【文献】特開第2000005892A号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、高い切断速度と良好な切断品質とが組み合わされた、6mm未満の厚さを有する薄いワークピースのためのレーザ切断方法を特定することである。更に、本発明の目的は、特に3次元形状の金属シートを切断するのに適した、良好な切断品質で6mm未満の厚さを有するワークピースを効率的にレーザ切断するためのレーザ切断装置を特定することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
これらの目的は、本発明によれば、請求項1に記載の方法及び請求項15に記載のレーザ切断装置によって達成される。従属請求項及びその説明は、有利な変形例又は実施形態を特定する。
【0009】
本発明によれば、6mm未満の厚さを有するワークピースをレーザ切断するための方法が提供される。そのような厚さを有するワークピースは、3Dレーザ切断装置上で頻繁に切断され、例えば車体構造に使用される。ワークピースは、好ましくは、3次元的に延びる切断線に沿って切断される。レーザ切断は、好ましくは、レーザ溶融切断によって行われる。レーザ溶融切断では、ワークピース材料を溶解して切断カーフを形成し、切断カーフから液体の形態で排出する。ワークピースは、金属シート、特に3次元形状の金属シートであり得る。ワークピースは、好ましくは、金属及び/又は導電性材料からなる。本発明による方法は、好ましくは、以下に説明する本発明によるレーザ切断装置を用いて実行される。
【0010】
本発明によるレーザ切断方法では、第1のレーザビーム、第2のレーザビーム、及びガス噴射がワークピースの入射面に向けられる。2つのレーザビーム及びガス噴射により、材料が溶解され、ワークピースから除去されて、切断カーフが形成される。入射面は、ビーム及び噴射が入射するワークピースの表面である。いったん切断カーフが形成されると、ビーム及び噴射の一部が通常、反対側の出射面においてワークピースから出現する。第1及び第2のレーザビームは通常、いずれの場合も、単一のレーザビームによって形成される。しかしながら、代替的に、第1及び/又は特に第2のレーザビームは、いずれの場合も、複数の部分ビームからなり得る。2つのレーザビームは、共通のレーザ光源を使用して生成され、ビームスプリッタを使用して互いに分離され得る。或いは、2つのレーザビームの各々は、別個のレーザ光源を使用して生成され得る。入射面に向けられ、切断カーフ内に注入されるガス噴射内の切断ガスは、例えば窒素又は圧縮空気であり得る。特別の場合では、切断ガスはまたアルゴンであり得る。
【0011】
レーザビームは、ワークピース上で互いに少なくとも部分的に重なり合う。換言すれば、2つのレーザビームは、いずれの場合も、ワークピースの表面若しくは体積内、又は切断カーフ内の共通領域を同時に覆う。第1のレーザビームは、好ましくは、第2のレーザビームの完全に内部のワークピースの領域に延びる。特に、2つのレーザビームを重ね合わせて1つの全体的なレーザビームを形成することができる。
【0012】
第1のレーザビームは、第2のレーザビームよりも小さい焦点直径を有する。第1のレーザビームのビームパラメータ積は、本発明によれば、最大で5mm*mradである。好ましくは、第1のレーザビームのビームパラメータ積は、最大で3mm*mradであり、特に好ましくは最大で2mm*mradである。第1のレーザビームの高いビーム品質により、特に高い切断速度が可能になる。換言すれば、第1のレーザビームのビームパラメータ積が小さい場合、すなわちビーム品質が高い場合、本発明による方法の生産性を増大することができる。ビームパラメータ積は、遠方界でのレーザビームの角度の半分と、レーザビームの最も薄い点でのレーザビームの半径、すなわち焦点直径の半分との積として定義される。
【0013】
本発明によれば、総レーザ出力のうちの第2のレーザビームの出力比率が20%未満になるように準備される。総レーザ出力は、第1及び第2のレーザビームのレーザ出力の合計である。換言すれば、総レーザ出力のうちの第1のレーザビームの出力比率は、少なくとも80%である。総レーザ出力のうちの第2のレーザビームの出力比率は、ゼロよりも大きい。典型的には、総レーザ出力のうちの第2のレーザビームのレーザ比率は、少なくとも2%、好ましくは少なくとも3%である。本発明によれば、6mm未満の厚さを有する薄いワークピースの場合、高いビーム品質及び実際の切断ビーム(第1のレーザビーム)の小さい焦点直径により、切断速度(したがって生産性)を増大させることが可能になると同時に、総レーザ出力の特定の部分がより大きい直径で(すなわち第2のレーザビーム上で)ワークピース上に集束されると、切断カーフにおいて切断フランクの良好な品質が達成されることが見いだされた。総レーザ出力は、少なくとも1kW、好ましくは少なくとも2kWであり得る。
【0014】
第1のレーザビーム(実際の切断ビーム)を取り囲む低出力の第2のレーザビームにより、ガス噴射から切断カーフへの切断ガスの結合効率が改善される。方法パラメータは、切断カーフが切断ガスの流れに関して有利な状態が生じるよう幾何学的に成形されるように、本発明に従って選択される。本発明によれば、破壊された切断エッジを有する切断カーフが、この目的のためにワークピースの入射面に形成される。破壊された切断エッジは、特に、除去領域を有する切断エッジ、すなわち、丸みを帯びた又は面取りされた切断エッジを意味すると理解される。重なり合うレーザビームの共通の強度プロファイルは、入射面における切断カーフが漏斗状に形成されるように設計される。漏斗形状は、切断カーフの切断フランクにおいて導入部半径又は導入部面取りを形成する。漏斗形状により、切断ガスがわずかな抵抗で切断カーフ内に流入することを可能にする。衝撃及び乱流による圧力損失は、長方形の直角(シャープ)エッジよりも破壊された切断エッジにおいて大幅に低くなる。
【0015】
切断エッジは、好ましくは、丸みを帯びている。切断エッジの半径は、少なくとも20μm、好ましくは少なくとも25μm、及び/又は最大で100μm、好ましくは最大で60μm、特に好ましくは最大で35μmであり得る。非常に特に好ましくは、半径は30μmである。半径に対するこれらの値は、切断ガスの流入に対して特に有利な状態をもたらす。
【0016】
方法パラメータは、最高の可能な切断速度(生産性)と良好な切断品質の両方が達成されるように選択される。一方、より小さいビーム直径及び高いビーム品質を有する実際の切断ビーム(第1のレーザビーム)の出力は、高い切断速度を達成するのに十分に大きくなければならない。他方、より大きいビーム直径を有する部分ビーム(第2のレーザビーム)の出力は、切断カーフの切断エッジに除去領域を形成するために十分に高くなければならない。外側の第2のレーザビームの出力比率は、この目的のために、ワークピースの厚さに応じて有利に選択される。
【0017】
ワークピースの厚さは、5mm未満、好ましくは3mm超であり得る。特に、厚さは4mmであり得る。その場合、総レーザ出力のうちの第2のレーザビームの出力比率は、好ましくは15%未満である。
【0018】
ワークピースの厚さは、3mm未満、好ましくは1mm超であり得る。特に、厚さは2mmであり得る。その場合、総レーザ出力のうちの第2のレーザビームの出力比率は、好ましくは7%、特に5%未満である。
【0019】
前述の値は、切断カーフ導入部の拡大(入射面における切断エッジの除去領域による)と、最高の可能な生産性(すなわち切断速度)との間の良好な妥協点をもたらすのに役立つ。
【0020】
第1のレーザビームの焦点は、レーザビームの伝播方向において第2のレーザビームの焦点の上流にあり得る。第1のレーザビームの焦点は、ワークピース内、好ましくは入射面により近いワークピースの半分、又はワークピースの外側にあり得る。次いで、第2のレーザビームの焦点は、ワークピースの内部により深く、又は入射面のより近くにある。(高出力の)第1のレーザビームの焦点は、好ましくはワークピース表面の領域にある。特に、入射面からの第1のレーザビームの焦点までの距離は、ワークピースの厚さの30%未満、好ましくは15%未満であり得る。2つのレーザビームの焦点間の距離は、好ましくは最大で2mm、特に最大で1mmであり、典型的には0.5~0.7mmである。
【0021】
ワークピースの入射面からの第2のレーザビームの焦点までの距離は、第2のレーザビームのレイリー長の最大で2倍であり得る。レイリー長は、伝播媒質の屈折率、円周率pi、及び焦点におけるレーザ光の半径の2乗の積を被除数として、レーザ光の真空波長を除数としたときの、商として定義される。
【0022】
第2のレーザビームの焦点直径は、第1のレーザビームの焦点直径の少なくとも2倍、好ましくは少なくとも3倍、及び/又は最大で5倍、好ましくは最大で4倍であり得る。特に、第1のレーザビームの焦点直径は、少なくとも50μm、好ましくは少なくとも80μm、及び/又は最大で300μm、好ましくは最大で150μmであり得る。これらの値の範囲は、最大6mmの異なる厚さのワークピースに対して有効であることがわかっている。
【0023】
2つのレーザビームの伝播軸は、互いに対して傾斜させることができ、又は好ましくは互いに平行にすることができる。有利には、伝播軸は一致している。
【0024】
遠方界における第1及び第2のレーザビームの発散角は、同じであり得るか、又は最大でΔΘ=100mradだけ異なり得る。これにより、レーザビームを誘導及び集束するための光学系のシンプルな設計が可能になり、この方法のプロセス信頼性に貢献する。
【0025】
2つのレーザビームは、互いに対して偏心して重ね合わせることができる。しかしながら、2つのレーザビームは、互いに対して同心円状に重ね合わせることが有利である。このようにして、例えば切断ヘッド内の光学ユニットを回転させることによって、2つのレーザビームの向きを切断方向に適合させる必要なく、全ての方向で切断することが可能である。
【0026】
2つのレーザビームは、第1のレーザビーム用の第1のファイバコア及び第2のレーザビーム用の第2のファイバコアを有するマルチコアファイバから出射されるように準備され得る。マルチコアファイバは、互いに対して平行に走るファイバを有し得る。好ましくは、第2のファイバコアは、第1のファイバコアを取り囲む。換言すれば、第1のファイバコアは、第2のファイバコアの半径方向内部に配置される。したがって、第2のファイバコアは、リングファイバの形態で具現化される。特に、第1及び第2のファイバコアは、互いに対して同心円状であり得る。
【0027】
第1のレーザビームが出射する第1のファイバコアは、最大で100μm、好ましくは最大で50μmの直径を有し得る。第2のレーザビームが出射する第2のファイバコアは、最大で300μm、好ましくは最大で200μmの直径を有し得る。
【0028】
切断ガスのガス噴射は、円形又は楕円形の開口部直径を有する円錐形ノズル、2次流ノズル、又はデラバルノズルから出射することができる。ノズルから出射した後のガス流のガス圧、特に動的ガス圧は、少なくとも16bar、好ましくは少なくとも18bar、及び/又は最大で24bar、好ましくは最大で22barであり得る。そのようなガス圧により、ワークピース材料は、特に出射面上にバリを形成することなく、切断カーフから確実に排出され得る。
【0029】
特に3次元形状の金属シートタイプのワークピースを、特に3次元の切断線に沿ってレーザ切断するためのレーザ切断装置も更に、本発明の範囲内に入る。レーザ溶融切断装置は、好ましくは、レーザ溶融切断のためのレーザ溶融切断装置である。レーザ切断装置は、有利には、上述した本発明によるレーザ切断方法を実行するように構成されている。特に、上述の実質的な特徴は、本発明によるレーザ切断装置に提供することができる。レーザ切断装置は、上述のパラメータを有する第1のレーザビーム、第2のレーザビーム、及び/又はガス噴射を生成し、それらを上述の方法でワークピースに向けるように構成され得る。
【0030】
レーザ切断装置は、切断領域において第1のレーザビームと第2のレーザビームとを重ね合わせるレーザ光源デバイスを有する。第1のレーザビームは、第2のレーザビームよりも小さいビーム直径及び小さい焦点直径を有する。第1のレーザビームのビームパラメータ積は、最大で5mm*mrad、好ましくは最大で3mm*mradである。総レーザ出力のうちの第2のレーザビームの出力比率は、20%未満である。レーザ光源デバイスは、2つのレーザビームを切断領域に集束させるための光学ユニットを有し得る。
【0031】
レーザ切断装置は更に、ガス噴射を切断領域に向けるためのノズルを有する。ガス噴射は、レーザ切断中に形成される切断カーフからのワークピース材料を排出するために、例えば窒素、圧縮空気、又はアルゴンなどの切断ガスを提供する。2つのレーザビームは通常、ノズルを通って出射する。
【0032】
レーザ切断装置は更に、3次元切断線に沿ってワークピースに対して切断領域を移動させるための移動デバイスを有する。レーザ切断装置は、レーザ切断装置において、特にレーザ切断装置のマシンベッドに固定して配置されるワークピースホルダを有し得る。レーザ光源デバイス又はレーザ光源デバイス全体の光学ユニット及びノズルは、特にマシンベッドに対して並進的及び/若しくは回転的に移動可能又は回転可能であり得る。或いは、ワークピースホルダは、レーザ切断装置のマシンベッドに移動可能に配置され得る。次いで、光学ユニット又はレーザ光源デバイス及びノズルは、レーザ切断装置に固定して配置され得る。また、相対移動のいくつかの自由度を、例えば1つ以上の並進方向におけるワークピースホルダの移動可能性によって、及び他の自由度を、光学ユニット又はレーザ光源デバイス及びノズルの移動可能性、特に1つ以上の軸の周りの回転可能性によって作成することも考えられる。
【0033】
本発明の更なる特徴及び利点は、本明細書及び図面から明らかである。本発明によれば、上述した特徴及びなおも更に提示される特徴は、いずれの場合も、個別に又は任意の所望の適切な組み合わせで併用することができる。図示及び説明される実施形態は、網羅的な列挙として理解されるべきではなく、むしろ本発明を概説するための例示的な特徴のものである。
【0034】
本発明は、例示的な実施形態に基づいて更に詳細に提示され、図面に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1a】共通のマルチコアファイバから出射してワークピース上の切断領域で互いに重なり合う、第1及び第2のレーザビームの重ね合わせを伴う本発明によるレーザ切断方法の実行中の、本発明によるレーザ切断装置の概略側面図である。
【
図1b】第1のレーザビーム用の第1のファイバコアが第2のレーザビーム用の第2のファイバコア内部に同心円状に配置されていることを見ることが可能である、
図1aのレーザ切断装置のマルチコアファイバを通る概略断面図である。
【
図2】本発明によるレーザビーム方法の概略フローチャートである。
【
図3a】本発明によるレーザ切断方法における第1及び第2のレーザビームのビーム経路の概略図である。
【
図3b】本発明によるレーザ切断方法において、2つの同心円状のファイバコアを有するマルチコアファイバから出射するときの、第1及び第2のレーザビームのビーム経路の概略図である。
【
図4a】ノズルから出射する2つのレーザビーム及びガス噴射がワークピースの入射面に向けられている、本発明によるレーザ切断方法の一部としての切断カーフの導入中のワークピースの概略透視図である。
【
図4b】入射面において丸みを帯びた切断エッジを有する切断カーフの領域における、
図4aのワークピースを通る概略断面図である。
【
図4c】本発明によるレーザ切断方法の一変形例における、切断フランクと入射面との間に面取りを有する切断カーフにおける、切断エッジの代替的な実施形態の概略断面図である。
【
図5】先行技術によるレーザ切断方法によって製造された切断カーフを有するワークピースを通る概略断面図である。
【
図6】
図6a及び
図6bは、別々のレーザ光源で生成されてワークピースの異なる深さに集束される、第1及び第2のレーザビームの重ね合わせを伴う本発明によるレーザ切断方法の実行中の、本発明による更なるレーザ切断装置の概略図である。
【
図7a】本発明によるレーザ切断方法中に実験的に確認され、且つ総レーザ出力のうちの第2のレーザビームの出力比率が10%である場合の入射面に対する第1のレーザビームの焦点位置の関数として、良好な切断エッジの品質が依然として達成されている切断速度の図である。
【
図7b】総レーザ出力のうちの第2のレーザビームの出力比率が5%である場合の、
図7aと同様の図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図1aは、レーザ切断方法、ここではレーザ溶融切断方法の実行中の、レーザ切断装置10を概略的に示している。レーザ切断方法では、切断カーフ12(以下で更に参照される
図4aを参照)がワークピース14に導入される。ワークピース14は、金属シートの形態で具現化され、6mm未満の厚さ16を有する。厚さ16は、ここでは一例として2mmである。ワークピース14は、詳細には図示されていない方法で、少なくとも部分的に3次元的に湾曲することができる。
【0037】
ワークピース14に切断カーフ12を生成するために、第1のレーザビーム18、第2のレーザビーム20、及びガス噴射22が、ワークピース14の入射面24に向けられる。この場合、2つのレーザビーム18、20、及び典型的にはガス噴射22もまた、切断領域26において互いに重なり合う。レーザ溶融切断中、切断領域26におけるワークピース14の材料は、切断カーフ12を形成しながら、ガス噴射22によって液化及び排出される。
【0038】
レーザ切断方法の原理的な手順は、
図2のフローチャートに示されている。ステップ102では、第1のレーザビーム18が生成され、ワークピース14の入射面24に向けられる。ステップ104では、第2のレーザビーム20が生成され、ワークピース14の入射面24に向けられる。ステップ106では、ガス噴射22が生成され、ワークピース14の入射面24に向けられる。ガス噴射22及び2つのレーザビーム18、20は、ここではノズル27から出射することができる。2つのレーザビーム18、20及びガス噴射22は、切断領域26において互いに重なり合う。ステップ108では、切断カーフ12が、2つのレーザビーム18、20及びガス噴射22によってワークピース14に生成される。ステップ102、104、106、及びそれらのステップから生じるステップ108は、原則として同時に実行される。ワークピース14の入射面24からノズル27までの距離70は、例えば2mmであり得るが、その距離はそれより大きくても小さくてもよい。ノズル27から出射される切断ガスの動的ガス圧は、例えば20barであり得る。
【0039】
2つのレーザビーム18、20は、レーザ光源デバイス28によって生成される(
図1aを参照)。レーザ光源デバイス28は、この場合、(単一の)レーザ光源30、例えば固体レーザを有する。レーザ光源30は、(単一の)出力レーザビーム32を放出する。ビームスプリッタ34において、出力レーザビーム32は、第1のレーザビーム18と第2のレーザビーム20とに分割される。2つのレーザビーム18、20は、マルチコアファイバ36を使用して、レーザ切断装置10の切断ヘッド(より詳細には図示せず)の光学ユニット38に誘導される。
【0040】
マルチコアファイバ36は、第1のレーザビーム18用の第1のファイバコア40及び第2のレーザビーム20用の第2のファイバコア42を有する(
図1bも参照)。第2のファイバコア42は、この場合、リングファイバの形態で具現化され、その周囲で第1のファイバコア40を取り囲む。第1及び第2のファイバコア40、42は、互いに対して同心円状に配置され得る。第1のファイバコア40の直径44は、40μmであり得る。第2のファイバコア42の直径46は、150μmであり得る。ファイバコア40、42よりも低い屈折率を有する中間クラッド(図示せず)を、ファイバコア40、42の間に配置することができる。
【0041】
図3a及び
図3bは、2つのレーザビーム18、20の経路を概略的に示している。
図3aは、ワークピース14の領域におけるビーム経路を示している。ここで、縦座標zは、2つのレーザビーム18、20の伝播方向に対応している。ここで、2つのレーザビーム18、20の焦点は、例として、z=0にある。原則として、2つのレーザビーム18、20の焦点は、伝播方向において互いに対してオフセットされ得る。横座標xは、伝播軸48に沿ったそれぞれの位置におけるレーザビーム18、20の半径に対応している。この場合、2つのレーザビーム18、20は互いに対して同心円状に走っている。
【0042】
切断されるワークピース14の領域における第1のレーザビーム18のビーム直径50は、第2のレーザビーム20のビーム直径52よりも小さい。特に、第1のレーザビーム18の焦点直径54は、第2のレーザビーム20の焦点直径56よりも小さい。第2のレーザビーム20の焦点直径56は、第1のレーザビーム18の焦点直径54のサイズの3.5倍であり得る。第1のレーザビーム18のビームパラメータ積は、5mm*mrad未満であり、この場合、例えば2mm*mradである。
【0043】
図3bは、マルチコアファイバ36の端部から始まる2つのレーザビーム18、20の経路及び発散角Θ1、Θ2を示している。第1のレーザビーム18の発散角Θ1及び第2のレーザビーム20の発散角Θ2は、2つのレーザビーム18、20のビーム直径50、52と同様に、互いに漸近的に近づき、且つ遠方界において同じサイズである。
【0044】
総レーザ出力(2つのレーザビーム18、20のレーザ出力の合計)のうちの第2のレーザビーム20の出力比率は、20%未満である。2mmのワークピース14の厚さ16において、第2のレーザビーム20の出力比率は、例えば5%であり得る。
【0045】
レーザ切断方法の上述の改良により、切断カーフ12の切断エッジ58が入射面24において破壊されることになる(
図4aを参照)。換言すれば、本発明によるレーザ切断方法は、切断カーフ12の切断フランク60と入射面24とがシャープエッジで互いに隣接するのではなく、切断エッジ58の領域において除去領域が形成されることを達成する。これにより、ガス噴射22の切断ガスに対する切断カーフ12への流入状態が改善される。その結果、特にバリが、入射面24の反対側にあるワークピース14の出射面62上に形成されるのを防止することができる。
【0046】
対照的に、先行技術によるレーザ切断方法では、切断カーフ12’の切断エッジ58’が、ワークピース14’の入射面24’においてシャープエッジを有する(
図5を参照)。その結果、切断カーフ12’内に通過する切断ガスが少なくなり、切断品質又は可能な切断速度が、本発明によるレーザ切断方法と比較して低いままである。
【0047】
図4bは、本発明によるレーザ切断方法における切断エッジ58が丸みを帯びた設計を有し得ることを示している。ガス噴射22の切断ガスに対する特に有利な流入状態のために、切断エッジ58の半径64は30μmであり得る。
【0048】
図4cは、切断エッジ58における除去領域がまた、面取りとして設計され得ることを示している。面取りの高さ又は幅は、少なくとも20μm、好ましくは少なくとも25μm、及び/又は最大で100μm、好ましくは最大で60μm、非常に特に好ましくは最大で35μmであり得る。面取りの高さ及び幅は、例えば30μmであり得る。
【0049】
切断カーフ12を、特に3次元の切断線に沿って移動させるために、切断領域26がワークピース14に対して移動される。レーザ切断装置10は、この目的のために移動デバイス66を有し得る(
図1aを参照)。移動デバイス66は、固定されたマシンベッドに対して移動可能であるワークピースホルダ68を有し得る。ワークピース14は、ここでは、ワークピースホルダ68上に保持される。
【0050】
図6a及び
図6bは、例として、レーザ切断方法の実行中のレーザ切断装置10の更なる変形例を概略的に示している。この場合のレーザ切断装置10のレーザ光源デバイス28は、第1のレーザビーム18及び第2のレーザビーム20を生成するために、2つの別個のレーザ光源30a及び30bを有する。レーザ光源30a、30bは、例えば、CO
2レーザ、固体レーザ、又はダイオードレーザであり得る。レーザ光源デバイス28は更に、2つのレーザビーム18,20を重ね合わせてレーザビーム全体を形成するための光学ユニット38を有し、この光学ユニットは、例えばホールミラー38a(
図6a)又は波長選択ビームスプリッタミラー38a’(
図6b)及び集束レンズ要素38bを備える。レーザビーム18、20は、互いに対して同心円状に重ね合わせることができ、その結果、共通の伝播軸48に沿ってワークピース14に向かって伝播する。
【0051】
第1のレーザビーム18の焦点72は、第2のレーザビーム20の焦点74に対して伝播軸48に沿ってオフセットされ得る。ここで、第1のレーザビーム18の焦点72は、レーザビーム18、20の伝播方向において第2のレーザビーム20の焦点74の上流にある。伝播軸48に沿った焦点72、74間の距離76は、例えば0.7mmであり得る。
【0052】
第2の焦点74及び好ましくは第1の焦点72もまた、ワークピース14内部、すなわち、レーザビーム18、20の伝播方向において入射面24の向こう側にあり得る。入射面24から第1の焦点72までの距離78は、例えば、ワークピース14の厚さ16の4分の1であり得る。入射面24から第2の焦点74までの距離80は、第2のレーザビーム20のレイリー長の2倍未満、例えば1.5倍であり得る。
【0053】
図6のレーザ切断装置10又はこの関連で説明したレーザ切断方法の更なるパラメータは、以前に説明したレーザ切断方法及び
図1aのレーザ切断装置10と同様に選択することができる。したがって、2つのレーザビーム18、20の焦点72、74の互いに対する、及びここで説明したワークピース14に対する配置もまた、以前に説明したレーザ切断方法及び
図1aのレーザ切断装置10において提供され得る。
【0054】
図6のレーザ切断装置10の移動ユニット66は、ワークピース14に対して光学ユニット38又は光学ユニット38の一部を傾斜するように構成することができる。加えて、光学ユニット38及びワークピース14は、互いに対して並進して移動され得る。このようにして、切断領域26は、特に3次元的に延びる切断線に沿って移動されて、切断カーフを形成することができる。特にワークピース14が3次元形状の入射面24を有する場合、傾斜により、ワークピース14上へのレーザビーム18、20及びガス噴射22の少なくともほぼ直角の入射が配置され得る。
図1aのレーザ切断装置10では、光学ユニット38又は光学ユニット38の一部は、ワークピース14に対して傾斜可能であり得る。
【0055】
図7a及び
図7bは、本発明によるレーザ切断方法中に実験的に確認され、且つノズル27(
図4aを参照)の出射開口部に対する第1のレーザビームの焦点位置(ここでは「ES」で示されている)の関数として、切断カーフ12、特に切断フランク60及び切断エッジ58の良好な品質がまた達成されている、切断速度の図を示している。
図7aの図において、総レーザ出力のうちの第2のレーザビーム20の出力比率は10%であり、
図7bの図において、総レーザ出力のうちの第2のレーザビーム20の出力比率は5%である。
【0056】
図7a及び
図7bは、3kWの総レーザ出力で2mmのワークピース厚さ16を有するワークピースを切断するための図を示している。プロットされた点の各々は、良好な切断品質が依然として得られる最大の可能な切断速度を示している。換言すれば、プロットされた線内のパラメータペアに対して良好な切断品質が得られた。第2のレーザビーム20の出力比率が5%の場合、出力比率が10%の場合よりも大幅に高い切断速度を達成できることが分かり得る。それにもかかわらず、第2のレーザビーム20の出力比率は、消滅してはならないが、破壊された切断エッジ58の形成を介して切断カーフ12への切断ガスの流れの改善を確保しなければならず、その結果、特にワークピース14の出射面62上にバリが形成されないという効果を有する。
【0057】
実験では更に、第1のレーザビーム18の100μmの小さい焦点直径54で6mm未満の厚さ16を有するワークピースを、150μmの焦点直径54の場合よりも30%超速く、具体的には最大で24m/分で切断できることを示した。
【符号の説明】
【0058】
10 レーザ切断装置
12 切断カーフ
14 ワークピース
16 ワークピースの厚さ
18 第1のレーザビーム
20 第2のレーザビーム
22 ガス噴射
24 入射面
26 切断領域
27 ノズル
28 レーザ光源デバイス
30 レーザ光源
32 出力レーザビーム
34 ビームスプリッタ
36 マルチコアファイバ
38 光学ユニット
38a ホールミラー
38a’ ビームスプリッタミラー
38b 集束レンズ要素
40 第1のファイバコア
42 第2のファイバコア
44 第1のファイバコア40の直径
46 第2のファイバコア42の直径
48 伝播軸
50 第1のレーザビーム18のビーム直径
52 第2のレーザビーム20のビーム直径
54 第1のレーザビーム18の焦点直径
56 第2のレーザビーム20の焦点直径
58 切断エッジ
60 切断フランク
62 出射面
64 切断エッジ58の半径
66 移動デバイス
68 ワークピースホルダ
70 ノズル27と入射面24との間の距離
72 第1のレーザビーム18の焦点
74 第2のレーザビーム20の焦点
76 焦点72と焦点74との間の距離
78 入射面24から第1の焦点72までの距離
80 入射面24から第2の焦点74までの距離
Θ1、Θ2 発散角
ステップ102:入射面24に第1のレーザビーム18を向ける
ステップ104:入射面24に第2のレーザビーム20を向ける
ステップ106:入射面24にガス噴射22を向ける
ステップ108:ワークピース14に切断カーフ12を作成する