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特許7443864印刷装置、印刷装置の制御方法及び制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-27
(45)【発行日】2024-03-06
(54)【発明の名称】印刷装置、印刷装置の制御方法及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   A45D 29/00 20060101AFI20240228BHJP
【FI】
A45D29/00
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020050890
(22)【出願日】2020-03-23
(65)【公開番号】P2021146040
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2023-03-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 健
(72)【発明者】
【氏名】吉井 雅一
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-025258(JP,A)
【文献】特開2010-022806(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 29/00、31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
指の爪に印刷を施す印刷手段と、
印刷対象の指が配置される印刷台と、
前記印刷台の指が配置される面よりも下方に配置され、印刷対象の指以外の他の指による操作を受け付ける操作手段と、
を備え
前記印刷対象の指は、前記他の指と同じ手の指を含むことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
指の爪に印刷を施す印刷手段と、
印刷対象の指が配置される印刷台と、
前記印刷台の指が配置される面よりも下方に配置され、印刷対象の指以外の他の指による操作を受け付ける操作手段と、
を備え、
前記操作手段が受け付けた操作に基づいて、印刷対象の指を判別する判別手段を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
前記操作手段は、前記印刷台の指が配置される面よりも下方に設けられた支持部材の操作者から見た左右両側に配置され、
前記判別手段は、左右いずれの前記操作手段が操作されたかに基づいて、印刷対象の指を判別することを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記操作手段は、指の挿入方向における手前側部分と奥側部分のいずれが操作されたかを検出可能に構成され、
前記判別手段は、前記操作手段の手前側部分と奥側部分とのいずれが操作されたかに基づいて、印刷対象の指を判別することを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記操作手段は、前記印刷台の指が配置される面よりも下方に設けられた支持部材の操作者から見た左右両側に配置されるとともに、指の挿入方向における手前側部分と奥側部分のいずれが操作されたかを検出可能に構成され、
前記判別手段は、
操作者から見て右側の前記操作手段の奥側部分が操作された場合、右手の親指を印刷対象の指と判別し、
操作者から見て右側の前記操作手段の手前側部分が操作された場合、左手の親指以外の指を印刷対象の指と判別し、
操作者から見て左側の前記操作手段の奥側部分が操作された場合、左手の親指を印刷対象の指と判別し、
操作者から見て左側の前記操作手段の手前側部分が操作された場合、右手の親指以外の指を印刷対象の指と判別することを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記操作手段は、タッチパッドであることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記操作手段は、前記印刷台の指が配置される面よりも下方に設けられた2つの把持部にそれぞれ配置され、
前記判別手段は、どちらの前記操作手段が操作されたかに基づいて、印刷対象の指を判別することを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記印刷対象の指は、右手の親指以外の指と左手の親指か、もしくは左手の親指以外の指と右手の親指であり、
前記操作手段は、親指が印刷対象とされている手の親指以外の指に操作されることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項7のいずれか一項に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記操作手段は、前記把持部の操作者とは反対側に配置されたボタンであることを特徴とする請求項7を引用する請求項8に記載の印刷装置。
【請求項10】
指の爪に印刷を施す印刷手段と、印刷対象の指が配置される印刷台とを備える印刷装置の制御方法であって、
前記印刷台の指が配置される面よりも下方には、印刷対象の指以外の他の指による操作を受け付ける操作手段が配置され、
制御手段が、前記操作手段が受け付けた操作に基づいて、印刷対象の指を判別することを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項11】
指の爪に印刷を施す印刷手段と、印刷対象の指が配置される印刷台とを備える印刷装置の制御プログラムであって、
前記印刷台の指が配置される面よりも下方には、印刷対象の指以外の他の指による操作を受け付ける操作手段が配置され、
コンピュータを、前記操作手段が受け付けた操作に基づいて、印刷対象の指を判別する判別手段として機能させることを特徴とする印刷装置の制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、印刷装置の制御方法及び制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、人の指の爪等にネイルデザインを印刷する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の印刷装置では、ユーザが装置本体の操作部、又は装置本体と通信可能なスマートフォン等の端末を操作して、各種入力や印刷開始の実行指示等を行う。
しかしながら、印刷する爪を有する手は装置本体に拘束されるため、利き手の爪を印刷する場合や両手の爪をまとめて印刷する場合などには、各種操作を行いにくくなるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-255013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明の印刷装置は、
指の爪に印刷を施す印刷手段と、
印刷対象の指が配置される印刷台と、
前記印刷台の指が配置される面よりも下方に配置され、印刷対象の指以外の他の指による操作を受け付ける操作手段と、
を備え
前記印刷対象の指は、前記他の指と同じ手の指を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施形態におけるネイルプリント装置の三面図である。
図2】第1の実施形態におけるネイルプリント装置の概略の制御構成を示す制御ブロック図である。
図3】第1の実施形態における印刷処理の流れを示すフローチャートである。
図4】第1の実施形態におけるタッチパッドの操作状態と印刷指との関係を説明するための図である。
図5】第1の実施形態におけるデザイン選択画面を示す図である。
図6】第2の実施形態におけるネイルプリント装置の三面図である。
図7】第2の実施形態におけるネイルプリント装置の概略の制御構成を示す制御ブロック図である。
図8】第2の実施形態における印刷処理の流れを示すフローチャートである。
図9】第2の実施形態における操作ボタンの操作状態と印刷指との関係を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1から図9を参照しつつ、本発明に係る印刷装置の一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
以下の実施形態では、印刷装置が手の指の爪を印刷対象としてこれに印刷するネイルプリント装置である場合について説明する。
【0009】
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係るネイルプリント装置1を示す三面図であり、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が右側断面図である。
なお、以下の実施形態において、上下、左右及び前後(手前と奥)は、ネイルプリント装置1に正対したユーザ(操作者)から見た方向であって、図1に示した向きをいうものとする。
【0010】
図1(a)~(c)に示すように、ネイルプリント装置1は、例えばほぼ箱形に形成されて前面側に開口部21を有する筐体2を備えている。開口部21は、特に限定はされないが、筐体2前面のほぼ全面に亘って開口している。
【0011】
筐体2内には、印刷対象の指(印刷指)が配置される平板状の印刷台3が配置されている。印刷台3は、筐体2の内部空間を上下に仕切るように当該内部空間の中程の高さ位置に、ほぼ平坦に配置されている。
印刷台3の上面には、親指を印刷する親指印刷モードの場合には親指が、親指以外の4本指のいずれかを印刷する4本指印刷モードの場合には4本指が配置される。一方、印刷台3よりも下側の空間には、同じ手の印刷指以外の他の指(非印刷指)、すなわち、親指印刷モードの場合には親指以外の4本指が、4本指印刷モードの場合には親指が配置される。
【0012】
印刷台3の上面のうち、前側部分であって左右方向のほぼ中央部には、指固定部30が配置されている。指固定部30は、前後に貫通する開口部31を有し、この開口部31に挿入された1本の印刷指の浮き上がりを防止して、当該印刷指をその爪の印刷に適した所定の位置に固定する。
【0013】
印刷台3の下面のうち、前側部分であって左右方向のほぼ中央部には、ユーザの操作を受け付ける2つのタッチパッド41(右側タッチパッド41R及び左側タッチパッド41L)が設けられている。2つのタッチパッド41は、印刷台3の下面に固定された支持板42の左右両側面に取り付けられている。右側タッチパッド41Rは指固定部30よりも右側に配置され、左側タッチパッド41Lは指固定部30よりも左側に配置されている。
これら2つのタッチパッド41は、非印刷指による操作を受け付ける操作手段であり、例えば、ネイルデザインの選択、印刷開始、プレビュー開始等の各種操作が行われる。なお、タッチパッド41は、非印刷指で操作可能な少なくとも1つが設けられていればよい。
【0014】
また、筐体2内には、撮影装置51と照明装置52とを備える撮影部50が配置されている。
撮影部50は、筐体2の天面(上板の下面)のうち、指固定部30に固定された印刷指の爪の上方に配置され、印刷指の爪を照明装置52で照明しつつ撮影装置51で撮影し、印刷指の爪の画像である爪画像(爪を含む指の画像)を取得する。
撮影装置51は、例えば、200万画素以上の画素を有するCCD(Charge Coupled Device)型やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型等の固体撮影素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラである。また、照明装置52は、例えば白色LED等の照明灯であり、撮影装置51の左右両側に設けられている。
【0015】
また、筐体2内には、印刷対象に印刷を施す印刷ヘッド61が配置されている。
印刷ヘッド61は、その下面のインク吐出部から微滴化したインクを印刷対象(爪)の被印刷面に吹き付けて印刷を行うインクジェット方式のインクジェットヘッドである。印刷ヘッド61は、例えば、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクを吐出可能となっている。
印刷ヘッド61は、筐体2の内部空間のうち印刷台3よりも上側の領域を、前後左右の各方向に沿って移動可能なように構成されている。
【0016】
筐体2の上面には、電源スイッチ22とディスプレイ23とが配置されている。
電源スイッチ22は、ネイルプリント装置1の電源をON/OFFする操作ボタンである。
ディスプレイ23は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイであり、各種情報が表示される。
【0017】
図2は、ネイルプリント装置1の概略の制御構成を示す制御ブロック図である。
この図に示すように、ネイルプリント装置1は、上述した撮影部50のほか、表示部20と、操作部40と、印刷部60と、制御装置80とを備えている。
【0018】
表示部20は、ディスプレイ23を備えており、制御装置80からの表示指令に基づいてディスプレイ23に各種情報を表示する。
操作部40は、2つのタッチパッド41(右側タッチパッド41R、左側タッチパッド41L)を備えており、ユーザによる当該2つのタッチパッド41の操作状態に対応する入力信号を制御装置80に出力する。
【0019】
印刷部60は、印刷ヘッド61と、印刷ヘッド61を前後左右の各方向に移動させるモータ(図示省略)とを備える。印刷部60は、制御装置80からの制御指令に基づいて、印刷ヘッド61からインクと吐出させたり、モータを駆動して印刷ヘッド61を前後左右に移動させたりする。
【0020】
制御装置80は、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を有して構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
【0021】
記憶部82には、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的に、記憶部82には、例えば印刷処理を行うための印刷プログラム等の各種プログラムが格納されており、制御装置80がこれらのプログラムを例えばRAMの作業領域に展開して実行することによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御される。
また、記憶部82は、印刷すべきネイル画像のデザインパターン等のデータが格納されるデザイン記憶領域821や、印刷結果画像が格納される印刷結果記憶領域822を有する。
【0022】
制御部81は、撮影制御部811、爪情報検出部812、印刷データ生成部813、印刷制御部814、表示制御部815等の機能部を備えている。これら各機能部の機能は、制御部81のCPUと記憶部82に記憶されたプログラムとの協働によって実現される。
【0023】
撮影制御部811は、撮影部50の撮影装置51及び照明装置52を制御し、撮影装置51により、指固定部30に固定された印刷指の爪画像を撮影させる。撮影部50により取得された爪画像の画像データは、記憶部82に記憶される。
【0024】
爪情報検出部812は、爪画像に基づいて、印刷指の爪についての爪情報を検出する。本実施形態の爪情報検出部812は、爪情報として、少なくとも爪の輪郭を検出する。
【0025】
印刷データ生成部813は、ユーザが選択したネイルデザインを、爪情報検出部812が検出した爪の輪郭に適合するようにフィッティング(拡大縮小等)して、印刷データを生成する。
【0026】
印刷制御部814は、生成された印刷データに基づいて印刷部60に制御信号を出力し、爪に対してこの印刷データにしたがった印刷を施すように印刷部60の印刷ヘッド61及びモータ等を制御する。
【0027】
表示制御部815は、表示部20を制御し、印刷指を撮影した爪画像や、印刷すべきネイルデザインの画像パターン、デザイン確認用の印刷プレビュー画像等をディスプレイ23に表示させる。
【0028】
続いて、爪への印刷を実行する際のネイルプリント装置1の動作について説明する。
図3は、ネイルプリント装置1の印刷処理の流れを示すフローチャートであり、図4は、タッチパッド41の操作状態と印刷指との関係を説明するための図であり、図5は、デザイン選択画面を示す図である。
【0029】
図3に示すように、印刷処理が実行されると、まず制御部81は、右側タッチパッド41Rがタッチ操作されたか否かを判定する(ステップS1)。
そして、右側タッチパッド41Rがタッチ操作されたと判定した場合(ステップS1;Yes)、制御部81は、タッチ操作された部分が、右側タッチパッド41Rのうちの奥側部分か否か(手前側部分か)を判定する(ステップS2)。
ここで、例えば一般的な成人女性の手の大きさにおいて、親指を印刷指とした場合に親指以外の4本指(例えば人差し指)がタッチできる範囲が、タッチパッド41の「奥側部分」である(図4(a)参照)。また、この「奥側部分」よりも装置の前側であって、親指以外の4本指を印刷指とした場合に親指がタッチできる範囲が、タッチパッド41の「手前側部分」である(図4(b)参照)。
【0030】
ステップS2において、右側タッチパッド41Rの奥側部分がタッチ操作されたと判定した場合(ステップS2;Yes)、制御部81は、右手の親指を印刷指と判別し、右手の親指を印刷する印刷モードを選択する(ステップS3)。
これは、図4(a)に示すように、右側タッチパッド41Rの奥側部分がタッチ操作された場合、非印刷指であって印刷台3の上面よりも下方に配置される右手HRの親指以外の指(例えば人差し指)によって右側タッチパッド41Rが操作されたと判断できるためである。
印刷モードの選択の後、制御部81は、後述のステップS9へ処理を移行する。
【0031】
一方、ステップS2において、右側タッチパッド41Rの手前側部分がタッチ操作されたと判定した場合(ステップS2;No)、制御部81は、左手の親指以外の4本指(のいずれか)を印刷指と判別し、この左手の4本指を印刷する印刷モードを選択する(ステップS4)。
これは、図4(b)に示すように、右側タッチパッド41Rの手前側部分がタッチ操作された場合、非印刷指であって印刷台3の上面よりも下方に配置される左手HLの親指によって右側タッチパッド41Rが操作されたと判断できるためである。
印刷モードの選択の後、制御部81は、後述のステップS9へ処理を移行する。
【0032】
上述のステップS1において、右側タッチパッド41Rがタッチ操作されないと判定した場合(ステップS1;No)、制御部81は、左側タッチパッド41Lがタッチ操作されたか否かを判定する(ステップS5)。
そして、左側タッチパッド41Lがタッチ操作されないと判定した場合(ステップS5;No)、制御部81は、上述のステップS1へ処理を移行する。
【0033】
また、ステップS5において、左側タッチパッド41Lがタッチ操作されたと判定した場合(ステップS5;Yes)、制御部81は、タッチ操作された部分が、左側タッチパッド41Lのうちの奥側部分か否か(手前側部分か)を判定する(ステップS6)。
【0034】
ステップS6において、左側タッチパッド41Lの奥側部分がタッチ操作されたと判定した場合(ステップS6;Yes)、制御部81は、左手の親指を印刷指と判別し、左手の親指を印刷する印刷モードを選択する(ステップS7)。
これは、上述のステップS3と同様に、左側タッチパッド41Lの奥側部分がタッチ操作された場合、非印刷指であって印刷台3の上面よりも下方に配置される左手HLの親指以外の指(例えば人差し指)によって左側タッチパッド41Lが操作されたと判断できるためである。
印刷モードの選択の後、制御部81は、後述のステップS9へ処理を移行する。
【0035】
一方、ステップS6において、左側タッチパッド41Lの手前側部分がタッチ操作されたと判定した場合(ステップS6;No)、制御部81は、右手の親指以外の4本指(のいずれか)を印刷指と判別し、この右手の4本指を印刷する印刷モードを選択する(ステップS8)。
これは、上述のステップS4と同様に、左側タッチパッド41Lの手前側部分がタッチ操作された場合、非印刷指であって印刷台3の上面よりも下方に配置される右手HRの親指によって左側タッチパッド41Lが操作されたと判断できるためである。
【0036】
次に、制御部81は、選択した印刷モードに対応する学習データを読み出す(ステップS9)。
この学習データは、該当する印刷モードにおける指の爪の形の学習データであり、予め記憶部82に記憶されている。
【0037】
次に、制御部81は、タッチパッド41によるユーザ操作に基づいて、印刷するデザインを選択し、記憶部82のデザイン記憶領域821に記憶させる(ステップS10)。ここでのタッチパッド41とは、ステップS1又はS5でタッチ操作されたタッチパッド41をいう。後述のステップS11、S15でも同様である。
このステップでは、制御部81は、選択された印刷モードが4本指印刷モードか親指印刷モードかに応じて、ディスプレイ23に表示させるデザイン選択画面を変える。
具体的には、4本指印刷モードが選択されていた場合、図5(a)に示すように、ディスプレイ23には、選択デザインウィンドウW1とデザインリストウィンドウW2とが上下に分かれて表示される。ユーザは、非印刷指であって印刷台3の上面よりも下方に配置される親指で、タッチパッド41を左右にスライド操作することでデザインリストウィンドウW2を横スクロールさせ、所望のネイルデザインをタッチ操作して選択する。選択されたネイルデザインは選択デザインウィンドウW1にプレビュー表示される。
また、親指印刷モードが選択されていた場合、図5(b)に示すように、ディスプレイ23には、選択デザインウィンドウW1とデザインリストウィンドウW2とが左右に分かれて表示される。ユーザは、非印刷指であって印刷台3の上面よりも下方に配置される4本指(例えば人差し指)で、タッチパッド41を上下にスライド操作してデザインリストウィンドウW2を縦スクロールさせ、所望のネイルデザインをタッチ操作して選択する。選択されたネイルデザインは選択デザインウィンドウW1にプレビュー表示される。
【0038】
次に、制御部81は、タッチパッド41によるユーザ操作により「印刷開始」がタッチ操作されたか否かを判定し(ステップS11)、タッチ操作されないと判定した場合(ステップS11;No)、当該ステップS11を繰り返す。ステップS11では、例えばディスプレイ23に「印刷開始」ボタンが表示され、ユーザはタッチパッド41を操作してディスプレイ23上のカーソルを移動させて「印刷開始」ボタンを操作する。
【0039】
また、ステップS11において、「印刷開始」がタッチ操作されたと判定した場合(ステップS11;Yes)、制御部81は、指固定部30に配置された印刷指を撮影部50により撮影し、爪の形を認識する(ステップS12)。
具体的に、このステップでは、撮影制御部811が、撮影部50を制御して印刷指の爪画像を取得し、爪情報検出部812が、爪画像に基づいて爪の輪郭を検出する。また、このステップでは、上述のステップS9で読み出した学習データを参照しながら、爪の形を認識する。
【0040】
次に、制御部81は、印刷データ生成部813により、ステップS10で選択されたネイルデザインを、ステップS12で検出された爪の輪郭に適合するようにフィッティングし、印刷データを生成する(ステップS13)。
そして、制御部81は、印刷制御部814により、生成された印刷データに基づいて印刷部60を制御し、印刷指の爪の印刷を行う(ステップS14)。
【0041】
次に、制御部81は、タッチパッド41によるユーザ操作によりディスプレイ23上の「印刷後データ撮影」ボタンがタッチ操作されたか否かを判定し(ステップS15)、タッチ操作されないと判定した場合(ステップS15;No)、印刷処理を終了する。
また、「印刷後データ撮影」ボタンがタッチ操作されたと判定した場合(ステップS15;Yes)、制御部81は、撮影部50により印刷済みの印刷指の爪画像を取得して記憶部82の印刷結果記憶領域822に記憶させた後(ステップS16)、印刷処理を終了する。
【0042】
以上のように、第1の実施形態によれば、印刷指が配置される印刷台3の上面よりも下方に、非印刷指による操作を受け付けるタッチパッド41が配置されている。
これにより、ユーザは印刷台3に置いた手によって操作を行うことができ、従来に比べて操作性を向上させることができる。
【0043】
また、第1の実施形態によれば、タッチパッド41が受け付けた操作に基づいて印刷指が選択されるので、ユーザは印刷指を選択する特段の操作の必要なく、非印刷指で操作可能なタッチパッド41をタッチするだけで印刷指を自動的に選択できる。
【0044】
また、第1の実施形態によれば、操作手段がタッチパッド41であるので、ユーザはタップ、フリック、スワイプ、ピンチイン・アウト等の様々なタッチ操作を利用できる。
【0045】
なお、タッチパッド41はボタン(スイッチ)であってもよい。この場合、支持板42の奥側と手前側に異なるボタンを配置すればよい。このボタンとデザインの選択等を行えるタッチパッドとを並設してもよい。
また、上述のステップS1又はS5で2つのタッチパッド41の一方が操作された場合に、他方を操作不能にしてもよい。
【0046】
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係るネイルプリント装置1Aは、主に、両手の指の爪を印刷する点で上記第1の実施形態のネイルプリント装置1と異なる。なお、上記第1の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0047】
図6は、第2の実施形態に係るネイルプリント装置1Aを示す三面図であり、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が右側断面図である。
なお、以下の実施形態において、上下、左右及び前後は、図6に示した向きをいうものとする。
【0048】
図6(a)~(c)に示すように、ネイルプリント装置1Aは、上記第1の実施形態のネイルプリント装置1と同様に、例えばほぼ箱形に形成されて前面側に開口部21を有する筐体2を備えている。
【0049】
筐体2内には、印刷対象の指(印刷指)が配置される平板状の印刷台3Aが配置されている。印刷台3Aは、筐体2の内部空間を上下に仕切るように当該内部空間の中程の高さ位置に、ほぼ平坦に配置されている。
印刷台3Aの上面には、両手の印刷指が配置される。本実施形態では、印刷指として、左手の親指と右手の親指以外の4本指か、左手の4本指と右手の親指かのいずれかが印刷台3A上に配置される。一方、印刷台3の上面よりも下方の空間には、印刷指以外の他の指(非印刷指)、すなわち、親指を印刷する手の場合には親指以外の4本指が、4本指を印刷する手の場合には親指が配置される。
【0050】
印刷台3の下面のうちの前側部分には、ユーザに把持される2つのグリップ45(右側グリップ45R及び左側グリップ45L)が設けられている。2つのグリップ45は、左右方向に所定の間隔を空けて、印刷台3Aのうち左右の手が配置される部分に設けられている。右側グリップ45Rは、右手の親指を印刷するときの右手用の把持部であり、左側グリップ45Lは、左手の親指を印刷するときの左手用の把持部である。
各グリップ45の後面(奥側の面)には、操作ボタン46が設けられている。右側グリップ45Rには右側操作ボタン46Rが、左側グリップ45Lには左側操作ボタン46Lが設けられている。操作ボタン46は、印刷指以外の他の指による操作を受け付ける操作手段であり、本実施形態では、印刷指が親指の手において親指以外の4本指(例えば人差し指)に操作されて、印刷開始の操作を受け付ける。
なお、操作ボタン46は、印刷開始以外の入力操作を受け付け可能であってもよい。
【0051】
また、筐体2内には、上記第1の実施形態と同様に、撮影部50と印刷ヘッド61が配置されている。ただし、撮影部50は、印刷ヘッド61と同様に前後左右に移動可能に構成されていてもよい。
また、筐体2の上面には、電源スイッチ22とディスプレイ23とが配置されている。ただし、本実施形態のディスプレイ23は、ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネル47と一体的に構成されており、ユーザによる印刷開始以外の入力操作を受け付ける。
【0052】
図7は、ネイルプリント装置1Aの概略の制御構成を示す制御ブロック図である。
この図に示すように、ネイルプリント装置1Aは、上記第1の実施形態における操作部40に代えて操作部40Aを備えており、その他の点については上記第1の実施形態のネイルプリント装置1と同様に構成されている。
【0053】
操作部40Aは、2つの操作ボタン46(右側操作ボタン46R、左側操作ボタン46L)を備えており、ユーザにより当該2つの操作ボタン46のいずれかが操作(押下)されたときに、当該操作ボタン46に対応する入力信号を制御装置80に出力する。
また、操作部40Aは、タッチパネル47を備えており、当該タッチパネル47の操作状態に対応する入力信号を制御装置80に出力する。
【0054】
続いて、爪への印刷を実行する際のネイルプリント装置1Aの動作について説明する。
図8は、ネイルプリント装置1Aの印刷処理の流れを示すフローチャートであり、図9 は、操作ボタン46の操作状態と印刷指との関係を説明するための図である。
本実施形態における印刷処理は、両手の指の爪を印刷する処理である。ここでは、両手の複数の指の爪に印刷するネイルデザインが予め選択されているものとする。
【0055】
図8に示すように、印刷処理が実行されると、まず制御部81は、右側操作ボタン46Rが操作(押下)されたか否かを判定する(ステップT1)。
そして、右側操作ボタン46Rが操作されたと判定した場合(ステップT1;Yes)、制御部81は、左手の4本指と右手の親指を印刷指として選択し、これら左手の4本指と右手の親指を印刷する印刷モードを選択する(ステップT2)。
これは、図9に示すように、右側操作ボタン46Rが操作された場合、非印刷指であって印刷台3Aの上面よりも下方に配置される右手HRの親指以外の指(例えば人差し指)によって右側操作ボタン46Rが操作されたと判断できるためである。
印刷モードの選択の後、制御部81は、後述のステップT5へ処理を移行する。
【0056】
一方、ステップT1において、右側操作ボタン46Rが操作されないと判定した場合(ステップT1;No)、制御部81は、左側操作ボタン46Lが操作(押下)されたか否かを判定する(ステップT3)。
そして、左側操作ボタン46Lが操作されないと判定した場合(ステップT3;No)、制御部81は、上述のステップT1へ処理を移行する。
【0057】
また、ステップT3において、左側操作ボタン46Lが操作されたと判定した場合(ステップT3;Yes)、制御部81は、右手の4本指と左手の親指を印刷指として選択し、これら右手の4本指と左手の親指を印刷する印刷モードを選択する(ステップT4)。
これは、上述のステップT2と同様に、左側操作ボタン46Lが操作された場合、非印刷指であって印刷台3Aの上面よりも下方に配置される左手HLの親指以外の指(例えば人差し指)によって左側操作ボタン46Lが操作されたと判断できるためである。
【0058】
次に、制御部81は、選択した印刷モードに対応する学習データを読み出す(ステップT5)。
この学習データは、該当する印刷モードにおける指の爪の形の学習データであり、予め記憶部82に記憶されている。
【0059】
次に、制御部81は、ユーザにより操作ボタン46が操作されたか否かを判定し(ステップT6)、操作されないと判定した場合(ステップT6;No)、当該ステップT6を繰り返す。ここでの操作ボタン46とは、ステップT1又はT3で操作された操作ボタン46をいう。
【0060】
また、ステップT6において、操作ボタン46が操作されたと判定した場合(ステップT6;Yes)、制御部81は、印刷開始の入力操作が行われたと判断し、印刷台3A上に配置された印刷指を撮影部50により撮影し、爪の形を認識する(ステップT7)。
具体的に、このステップでは、撮影制御部811が、撮影部50を制御して印刷指の爪画像を取得し、爪情報検出部812が、爪画像に基づいて爪の輪郭を検出する。また、このステップでは、上述のステップT5で読み出した学習データを参照しながら、爪の形を認識する。
【0061】
次に、制御部81は、印刷データ生成部813により、予め選択されたネイルデザインを、ステップT7で検出された爪の輪郭に適合するようにフィッティングし、印刷データを生成する(ステップT8)。
このとき、印刷モードが左手4本指と右手親指を印刷するモードの場合(すなわち右側操作ボタン46Rが操作されていた場合)、複数の印刷指の印刷データは、左側から順に「左小指爪データ」、「左薬指爪データ」、「左中指爪データ」、「左人差し指爪データ」、「右親指爪データ」となる。また、印刷モードが右手4本指と左手親指を印刷するモードの場合(すなわち左側操作ボタン46Lが操作されていた場合)、複数の印刷指の印刷データは、左側から順に「左親指爪データ」、「右人差し指爪データ」、「右中指爪データ」、「右薬指爪データ」、「右小指爪データ」となる。
【0062】
次に、制御部81は、印刷制御部814により、生成された印刷データに基づいて印刷部60を制御し、印刷指の爪の印刷を行う(ステップT9)。
そして、全ての印刷指の印刷が完了した後、印刷処理を終了する。
【0063】
以上のように、第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、印刷指が配置される印刷台3Aの上面よりも下方に、非印刷指による操作を受け付ける操作ボタン46が配置されているので、ユーザは印刷台3Aに置いた手によって印刷開始等の操作を行うことができ、従来に比べて操作性を向上させることができる。
また、操作ボタン46が受け付けた操作、すなわち右側操作ボタン46Rと左側操作ボタン46Lのいずれが操作されたかに基づいて印刷指が選択されるので、ユーザは印刷指を選択する特段の操作の必要なく、非印刷指で操作可能な操作ボタン46を押下するだけで印刷指を自動的に選択できる。
【0064】
また、第2の実施形態によれば、操作ボタン46が、親指以外の指に把持されるグリップ45に配置されているので、グリップ45を把持させることで印刷指の親指を安定させることができ、ひいては印刷品位の劣化を抑制することができる。
【0065】
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
【0066】
例えば、第2の実施形態では、ユーザがグリップ45の操作ボタン46を操作して印刷開始の入力を行うこととしたが、この操作ボタン46に代えて、第1の実施形態と同様にタッチパッドを設けてもよい。そして、当該タッチパッドにより、ユーザが印刷開始以外の操作(例えばネイルデザインの選択等)を行えることとしてもよい。
さらに言えば、第1の実施形態のタッチパッド41及び第2の実施形態の操作ボタン46は、ユーザ操作を受け付ける操作手段であればその構成は特に限定されず、スイッチ、スティック、ホイールその他の構造のものを適用できる。
【0067】
また、本実施形態では、ユーザがネイルプリント装置の操作部及び表示部を通じて各種指示を入力し、ネイルプリント装置の制御装置がこれらの処理を行うことで、ネイルプリント装置が単体で印刷動作を完結できるように構成した。
しかし、ネイルプリント装置はこのような構成に限定されず、例えばスマートフォンやタブレット端末等の通信可能な端末装置と連携して印刷システムを構成し、各種指示の入力等を端末装置側で行った上で、印刷動作をネイルプリント装置側で実行するように構成してもよい。
この場合、ネイルデザインや撮影された画像データ等の各種データは、端末装置の記憶部に記憶されてもよいし、ネイルプリント装置の記憶部に記憶されていてもよい。また、ネットワーク回線等を介して接続可能なサーバ装置等に各種データを記憶させておき、端末装置又はネイルプリント装置がサーバ装置等にアクセスしてこのデータを参照可能に構成してもよい。このようにすることで、より多くのネイルデザインの中から印刷するデザインを選択することなどが可能となる。
【0068】
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
指の爪に印刷を施す印刷手段と、
印刷対象の指が配置される印刷台と、
前記印刷台の指が配置される面よりも下方に配置され、印刷対象の指以外の他の指による操作を受け付ける操作手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
前記印刷対象の指は、前記他の指と同じ手の指を含むことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記操作手段が受け付けた操作に基づいて、印刷対象の指を判別する判別手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
<請求項4>
前記操作手段は、前記印刷台の指が配置される面よりも下方に設けられた支持部材の操作者から見た左右両側に配置され、
前記判別手段は、左右いずれの前記操作手段が操作されたかに基づいて、印刷対象の指を判別することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
<請求項5>
前記操作手段は、指の挿入方向における手前側部分と奥側部分のいずれが操作されたかを検出可能に構成され、
前記判別手段は、前記操作手段の手前側部分と奥側部分とのいずれが操作されたかに基づいて、印刷対象の指を判別することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
<請求項6>
前記操作手段は、前記印刷台の指が配置される面よりも下方に設けられた支持部材の操作者から見た左右両側に配置されるとともに、指の挿入方向における手前側部分と奥側部分のいずれが操作されたかを検出可能に構成され、
前記判別手段は、
操作者から見て右側の前記操作手段の奥側部分が操作された場合、右手の親指を印刷対象の指と判別し、
操作者から見て右側の前記操作手段の手前側部分が操作された場合、左手の親指以外の指を印刷対象の指と判別し、
操作者から見て左側の前記操作手段の奥側部分が操作された場合、左手の親指を印刷対象の指と判別し、
操作者から見て左側の前記操作手段の手前側部分が操作された場合、右手の親指以外の指を印刷対象の指と判別することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
<請求項7>
前記操作手段は、タッチパッドであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項8>
前記操作手段は、前記印刷台の指が配置される面よりも下方に設けられた2つの把持部にそれぞれ配置され、
前記判別手段は、どちらの前記操作手段が操作されたかに基づいて、印刷対象の指を判別することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
<請求項9>
前記印刷対象の指は、右手の親指以外の指と左手の親指か、もしくは左手の親指以外の指と右手の親指であり、
前記操作手段は、親指が印刷対象とされている手の親指以外の指に操作されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項、又は請求項8に記載の印刷装置。
<請求項10>
前記操作手段は、前記把持部の操作者とは反対側に配置されたボタンであることを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
<請求項11>
指の爪に印刷を施す印刷手段と、印刷対象の指が配置される印刷台とを備える印刷装置の制御方法であって、
前記印刷台の指が配置される面よりも下方には、印刷対象の指以外の他の指による操作を受け付ける操作手段が配置され、
制御手段が、前記操作手段が受け付けた操作に基づいて、印刷対象の指を判別することを特徴とする印刷装置の制御方法。
<請求項12>
指の爪に印刷を施す印刷手段と、印刷対象の指が配置される印刷台とを備える印刷装置の制御プログラムであって、
前記印刷台の指が配置される面よりも下方には、印刷対象の指以外の他の指による操作を受け付ける操作手段が配置され、
コンピュータを、前記操作手段が受け付けた操作に基づいて、印刷対象の指を判別する判別手段として機能させることを特徴とする印刷装置の制御プログラム。
【符号の説明】
【0069】
1、1A ネイルプリント装置
3、3A 印刷台
40、40A 操作部
41 タッチパッド
41L 左側タッチパッド
41R 右側タッチパッド
42 支持板
45 グリップ
45L 左側グリップ
45R 右側グリップ
46 操作ボタン
46L 左側操作ボタン
46R 右側操作ボタン
50 撮影部
60 印刷部
61 印刷ヘッド
80 制御装置
81 制御部
HL 左手
HR 右手
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9