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特許7444300学習支援システム、学習支援方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-27
(45)【発行日】2024-03-06
(54)【発明の名称】学習支援システム、学習支援方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20240228BHJP
   G09B 19/00 20060101ALI20240228BHJP
   G06F 16/28 20190101ALI20240228BHJP
【FI】
G06Q50/20
G09B19/00 Z
G06F16/28
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023002026
(22)【出願日】2023-01-11
(62)【分割の表示】P 2021037608の分割
【原出願日】2021-03-09
(65)【公開番号】P2023038246
(43)【公開日】2023-03-16
【審査請求日】2023-01-25
(31)【優先権主張番号】P 2020159061
(32)【優先日】2020-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】麻生 麻実
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-192423(JP,A)
【文献】特開2018-010186(JP,A)
【文献】特開2016-062519(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G09B 19/00
G06F 16/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
辞書データにおける所定の見出し語に対応する説明情報を、所定のユーザにより指定された検索文字列が前記見出し語に対応していた場合に前記検索文字列での検索結果として表示部に表示させる制御手段を備え、
前記制御手段は、前記検索結果を前記表示部に表示させる場合に、前記検索文字列での検索履歴が所定の条件に該当していたときには当該条件に対応する学習支援情報を前記検索結果とともに表示させ、且つ、前記学習支援情報を他のユーザによる前記検索文字列の音声確認状況情報として表示する場合には、前記検索文字列を音声再生させるためのアイコンを前記音声確認状況情報とともに表示させる、
ことを特徴とする学習支援システム。
【請求項2】
前記検索履歴は、所定の属性が割り当てられた複数のユーザによる前記検索文字列での検索履歴である、
ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援システム。
【請求項3】
前記制御手段は、前記学習支援情報を当該学習支援情報に対応させたマークとともに表示させる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の学習支援システム。
【請求項4】
前記制御手段は、所定のテキストデータを前記表示部における第1表示領域に表示させるとともに前記テキストデータのなかから前記検索文字列が指定された場合には、前記検索結果を、前記表示部における第2表示領域に、前記第1表示領域に前記テキストデータを表示させたままの状態で表示させる、
ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の学習支援システム。
【請求項5】
学習支援システムが実行する学習支援方法であって、
辞書データにおける所定の見出し語に対応する説明情報を、所定のユーザにより指定された検索文字列が前記見出し語に対応していた場合に前記検索文字列での検索結果として表示部に表示させる制御処理を含み、
前記制御処理は、前記検索結果を前記表示部に表示させる場合に、前記検索文字列での検索履歴が所定の条件に該当していたときには当該条件に対応する学習支援情報を前記検索結果とともに表示させ、且つ、前記学習支援情報を他のユーザによる前記検索文字列の音声確認状況情報として表示する場合には、前記検索文字列を音声再生させるためのアイコンを前記音声確認状況情報とともに表示させる、
ことを特徴とする学習支援方法。
【請求項6】
コンピュータを、
辞書データにおける所定の見出し語に対応する説明情報を、所定のユーザにより指定された検索文字列が前記見出し語に対応していた場合に前記検索文字列での検索結果として表示部に表示させる制御手段として機能させ、
前記制御手段は、前記検索結果を前記表示部に表示させる場合に、前記検索文字列での検索履歴が所定の条件に該当していたときには当該条件に対応する学習支援情報を前記検索結果とともに表示させ、且つ、前記学習支援情報を他のユーザによる前記検索文字列の音声確認状況情報として表示する場合には、前記検索文字列を音声再生させるためのアイコンを前記音声確認状況情報とともに表示させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習支援システム、学習支援方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、学生が学習を行なう過程において、解からない語句の訳や語義を調べる場合、電子辞書が広く利用されている。
【0003】
電子辞書には、例えば英和辞書、和英辞書などの辞書の種類毎に、ユーザが辞書検索して調べた単語(語句)を単語帳として登録できる単語帳機能がある。この単語帳機能により、ユーザが過去に調べた単語を再確認したり、ユーザが覚えた単語であることを示すチェックマークを付加したりして、ユーザ独自の学習が行える。
【0004】
従来、複数のユーザの電子辞書の単語帳の情報を、ユーザの属性情報を対応付けてサーバに登録し、サーバに登録した情報に基づき、ユーザの属性に対応した単語の学習状況を知ることのできる学習支援システムが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2018-013829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば学生は、試験勉強や受験勉強をしているときに、自分が学習対象とする語句が、試験や受験のライバルになる他のユーザによりどの程度調べられているのかを、その場で簡単に確認しながら効率よく学習したい要望がある。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、例えば自分が学習対象とする語句が他のユーザによりどの程度調べられているのか等の学習支援情報を、確認しながら学習することが可能な学習支援システム、学習支援方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る学習支援システムは、辞書データにおける所定の見出し語に対応する説明情報を、所定のユーザにより指定された検索文字列が前記見出し語に対応していた場合に前記検索文字列での検索結果として表示部に表示させる制御手段を備え、前記制御手段は、前記検索結果を前記表示部に表示させる場合に、前記検索文字列での検索履歴が所定の条件に該当していたときには当該条件に対応する学習支援情報を前記検索結果とともに表示させ、且つ、前記学習支援情報を他のユーザによる前記検索文字列の音声確認状況情報として表示する場合には、前記検索文字列を音声再生させるためのアイコンを前記音声確認状況情報とともに表示させる、ことを特徴とする。
また、本発明に係る学習支援方法は、学習支援システムが実行する学習支援方法であって、辞書データにおける所定の見出し語に対応する説明情報を、所定のユーザにより指定された検索文字列が前記見出し語に対応していた場合に前記検索文字列での検索結果として表示部に表示させる制御処理を含み、前記制御処理は、前記検索結果を前記表示部に表示させる場合に、前記検索文字列での検索履歴が所定の条件に該当していたときには当該条件に対応する学習支援情報を前記検索結果とともに表示させ、且つ、前記学習支援情報を他のユーザによる前記検索文字列の音声確認状況情報として表示する場合には、前記検索文字列を音声再生させるためのアイコンを前記音声確認状況情報とともに表示させる、ことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、辞書データにおける所定の見出し語に対応する説明情報を、所定のユーザにより指定された検索文字列が前記見出し語に対応していた場合に前記検索文字列での検索結果として表示部に表示させる制御手段として機能させ、前記制御手段は、前記検索結果を前記表示部に表示させる場合に、前記検索文字列での検索履歴が所定の条件に該当していたときには当該条件に対応する学習支援情報を前記検索結果とともに表示させ、且つ、前記学習支援情報を他のユーザによる前記検索文字列の音声確認状況情報として表示する場合には、前記検索文字列を音声再生させるためのアイコンを前記音声確認状況情報とともに表示させる、ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明のサーバ装置、学習支援方法およびプログラムの実施形態に係る学習支援システム1の全体構成を示す図。
図2】学習支援サーバ10の電子回路の構成を示すブロック図。
図3】辞書データベース記憶領域12bに記憶される英和辞書の見出し語である英単語と同英単語の説明情報である訳とを対応付けた辞書データの一部を示す図。
図4】検索履歴データ記憶領域12dに記憶される各ユーザの検索履歴データの例を示す図であり、同図(A)はユーザAの検索履歴データの例を示す図、同図(B) はユーザBの検索履歴データの例を示す図。
図5】検索履歴集計データ記憶領域12eに記憶される検索履歴集計データの例を示す図であり、同図(A)はあるユーザ属性のユーザの範囲に対応した英和辞書の検索履歴に基づく週間検索英単語ランキングを示す図、同図(B)は同検索履歴に基づく平均検索回数ランキングを示す図。
図6】通信端末20の電子回路の構成を示すブロック図。
図7】通信端末20の辞書アプリ23bに従いタッチパネル式表示部21に表示される集計対象者設定画面GTを示す図。
図8】通信端末20の辞書アプリ23bに従いタッチパネル式表示部21に表示される学習対象絞り込み条件設定画面GJを示す図。
図9】通信端末20の辞書アプリ23bに従った端末処理を示すフローチャート。
図10】通信端末20の端末処理に応答して実行される学習支援サーバ10のサーバ処理を示すフローチャート。
図11】通信端末20の辞書アプリ23bが起動された状態での『語句(単語)検索』に応じたテキスト表示画面GDの画面遷移を示す図。
図12】通信端末20の辞書アプリ23bが起動された状態での『検索履歴集計』に応じたテキスト表示画面GDの画面遷移を示す図。
図13】他の実施形態の事典データベース記憶領域12b1に記憶される百科事典の見出し語である語句と同語句の説明情報である説明文、画像、音声とを対応付けた事典データの一部を示す図。
図14】他の実施形態の検索履歴データ記憶領域12dに記憶される各ユーザの検索履歴データの例を示す図であり、同図(A)はユーザAの検索履歴データの例を示す図、同図(B)はユーザBの検索履歴データの例を示す図。
図15】他の実施形態の検索履歴集計データ記憶領域12eに記憶される検索履歴集計データの例を示す図であり、同図(A)はあるユーザ属性のユーザの範囲に対応した事典データの検索履歴に基づく週間検索見出し語ランキングを示す図、同図(B)は同検索履歴に基づく平均検索回数ランキングを示す図。
図16】通信端末20での他の実施形態の『語句(単語)検索』に応じたテキスト表示画面GDの画面遷移を示す図。
図17】通信端末20での他の実施形態の『検索履歴集計』に応じたテキスト表示画面GDの画面遷移を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0011】
(実施形態の構成)
図1は、本発明のサーバ装置、学習支援方法およびプログラムの実施形態に係る学習支援システム1の全体構成を示す図である。
【0012】
学習支援システム1は、インターネットなどの通信ネッワーク上に設けられる学習支援サーバ10と、学習支援サーバ10を利用するアプリケーションプログラム(ここでは辞書アプリ)をインストールした通信端末(通信機器)20とを含んで構成される。
【0013】
通信端末(通信機器)20は、学習支援サーバ10との通信機能を有するスマートフォン、タブレット端末、電子辞書、PC(personal computer)、携帯電話、電子ブック、携帯ゲーム機などとして構成され得る。
【0014】
<学習支援サーバ10の機能>
学習支援サーバ10は、少なくとも以下(10a)~(10e)の機能を有する。
【0015】
(10a)辞書アプリをインストールした通信端末20のユーザ情報(ID:識別情報、属性情報:学校/学年/クラス、を含む)を記憶して管理する機能。
【0016】
(10b)学習支援サーバ10または通信端末20に記憶された辞書データベースに基づき、ユーザにより辞書検索された語句の検索履歴をユーザ毎に記憶する機能。
【0017】
(10c)ユーザ毎の語句の検索履歴に基づき、全ユーザまたはユーザ属性別の語句の検索ランキング、語句の平均検索回数ランキングなどを集計する機能。
【0018】
(10d)ユーザ任意の語句が辞書検索された際、ユーザが設定したユーザ属性に対応するユーザの範囲において、検索対象の語句の検索ランキングが上位(例えば10位以内)にある場合、同語句の検索ランキングが上位であることを通知するメッセージM1(例えば「他のユーザも調べています」)を辞書検索中の通信端末20に表示させ、また、検索対象の語句の検索ランキングが上位で且つその平均検索回数ランキングが上位(例えば5位以内)にある場合、同語句の平均検索回数ランキングが上位であることを通知するメッセージM2(例えば「他のユーザが覚えにくい単語です」)を辞書検索中の通信端末20に表示させる機能。
【0019】
(10e)複数の語句を含むユーザ任意のテキストの範囲が学習対象として指定された際、指定された範囲のテキストに含まれる複数の語句のうち、ユーザ自身の検索履歴にある語句と、ユーザが設定したユーザ属性に対応するユーザの範囲の検索履歴にある語句とを、通信端末20で指定中のテキスト上に比較可能に強調して表示させる機能。
【0020】
<通信端末20の機能>
通信端末20は、インストールした辞書アプリに従い、少なくとも以下(20a)~(20f)の機能を有する。
【0021】
(20a)学習支援サーバ10に記憶されたユーザ毎の語句の検索履歴に基づく集計対象者のユーザ属性をユーザ任意に設定する機能。
【0022】
(20b)学習支援サーバ10または通信端末20に記憶された辞書データベースに基づき、ユーザ任意の語句の辞書検索を行なう機能。
【0023】
(20c)ユーザ任意の語句の辞書検索を行なう際に、検索対象の語句と、ユーザ任意に設定した集計対象者のユーザ属性とを、学習支援サーバ10へ送信する機能。
【0024】
(20d)ユーザ任意の語句を辞書検索した検索結果の表示とともに、学習支援サーバ10から受信した、検索対象の語句が検索ランキング上位であることの情報または同検索対象の語句が平均検索回数ランキング上位であること情報に従い、タッチパネル式表示部21にメッセージM1、M2を表示させる機能。
【0025】
(20e)複数の語句を含むユーザ任意のテキストの範囲を学習対象として指定した際に、指定した範囲のテキストと、ユーザ任意に設定した集計対象者のユーザ属性とを、学習支援サーバ10へ送信する機能。
【0026】
(20f)ユーザ任意に指定した範囲のテキストの表示とともに、学習支援サーバ10から受信した検索履歴集計結果(ユーザ自身の検索履歴にある語句と、ユーザが設定したユーザ属性に対応するユーザの範囲の検索履歴にある語句とを、表示中のテキスト上に比較可能に強調して表示させるための情報)に従い、テキストの表示を変化させる機能。
【0027】
<学習支援サーバ10の電子回路>
図2は、学習支援サーバ10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0028】
学習支援サーバ10の電子回路は、コンピュータである制御部(CPU:central processing unit)11と、記憶部12と、記録媒体読取部14と、通信部15と、入力部16と、表示部17とを備えている。
【0029】
制御部11は、記憶部12に記憶されているサーバ制御プログラム12aに従い、入力部16からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信ネットワークN上の通信端末20からの通信部15による受信信号に応じて回路各部の動作を制御する。
【0030】
サーバ制御プログラム12aは、記憶部12に予め記憶されていてもよいし、あるいはCD-ROMなどの外部記録媒体13から記録媒体読取部14を介して記憶部12に読み込まれて記憶されたものであってもよい。
【0031】
サーバ制御プログラム12aは、少なくとも前述の(10a)~(10e)の機能を実行するためのプログラムを含む。
【0032】
記憶部12には、サーバ制御プログラム12aの記憶領域のほか、辞書データベース記憶領域12b、ユーザ管理データ記憶領域12c、検索履歴データ記憶領域12d、検索履歴集計データ記憶領域12e、忘却特性データ記憶領域12f、重要単語データ記憶領域12g、作業データ記憶領域12hが確保される。
【0033】
辞書データベース記憶領域12bには、英和辞書、独和辞書、仏和辞書、国語辞書などの各種の辞書データが、見出し語である語句と同見出し語に対応する訳、語義、用例、解説などの説明情報とを対応付けた辞書データとして記憶される。
【0034】
図3は、辞書データベース記憶領域12bに記憶される英和辞書の見出し語である英単語と同英単語の説明情報である訳とを対応付けた辞書データの一部を示す図である。
【0035】
ユーザ管理データ記憶領域12cには、辞書アプリをインストールした通信端末20のユーザ毎に、ユーザID(ユーザ識別情報:ここではアプリID)に対応付けられて、ユーザの属性(ここでは、学校、学年、クラス、志望校、受験する検定試験の級など)が記憶される。なおユーザの属性は、例えば年度更新時期などにおいてユーザにより定期的に更新される。
【0036】
検索履歴データ記憶領域12dには、ユーザ管理データ記憶領域12cに記憶されて管理されるユーザID毎に、ユーザが辞書検索した見出し語(語句)とその検索日時とが対応付けられて記憶される。
【0037】
図4は、検索履歴データ記憶領域12dに記憶される各ユーザの検索履歴データの例を示す図であり、同図(A)はユーザAの検索履歴データの例を示す図、同図(B)はユーザBの検索履歴データの例を示す図である。
【0038】
検索履歴集計データ記憶領域12eには、検索履歴データ記憶領域12dに記憶されたユーザ毎の語句の検索履歴に基づき、例えば全期間、年間、月間、週間などの期間を設定して全ユーザまたはユーザ属性別(学年別、クラス別など)に集計された語句の検索ランキング、語句の平均検索回数ランキングなどの検索履歴集計データが記憶される。
【0039】
図5は、検索履歴集計データ記憶領域12eに記憶される検索履歴集計データの例を示す図であり、同図(A)はあるユーザ属性のユーザの範囲に対応した英和辞書の検索履歴に基づく週間検索英単語ランキングを示す図、同図(B)は同検索履歴に基づく平均検索回数ランキングを示す図である。
【0040】
忘却特性データ記憶領域12fには、人間の忘却特性に基づき設定された前回の学習のタイミングからの最適な復習のタイミング(例えば、初回から1日後(2回目)/3日後(3回目)/10日後(4回目)/30日後(5回目)…)を示すデータが記憶される。
【0041】
重要単語データ記憶領域12gには、ユーザにとって復習すべき単語としての重要単語(例えば、中学受験、高校受験、大学受験、検定試験などの試験に高頻度で出題される単語)のデータが記憶される。
【0042】
作業データ記憶領域12hには、制御部11による各部の動作の制御に応じて生成または取得される各種のデータが必要に応じて一時的に記憶される。
【0043】
このように構成された学習支援サーバ10は、制御部11がサーバ制御プログラム12aに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような各種の機能を実現する。
【0044】
<通信端末20の電子回路>
図6は、通信端末20の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0045】
通信端末20の電子回路は、コンピュータである制御部(CPU)22と、記憶部23と、記録媒体読取部25と、通信部(Wi-Fi(登録商標)通信/移動体通信)26と、タッチパネル式表示部21とを備えている。
【0046】
制御部22は、記憶部23に記憶されている通信端末制御プログラム23aおよび辞書アプリケーションプログラム(辞書アプリ)23b従い、タッチパネル式表示部21からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信ネットワークN上のWebサーバ(学習支援サーバ10含む)からの通信部26による受信信号に応じて回路各部の動作を制御する。
【0047】
通信端末制御プログラム23aおよび辞書アプリ23bは、記憶部23に予め記憶されていてもよいし、あるいはメモリカードなどの外部記録媒体24から記録媒体読取部25を介して記憶部23に読み込まれて記憶されたものでもよいし、通信ネットワークN上のWebサーバ(この場合、プログラムサーバ)からダウンロードして記憶部23に読み込まれて記憶されたものであってもよい。
【0048】
辞書アプリ23bは、少なくとも前述の(20a)~(20f)の機能を実行するためのプログラムを含む。
【0049】
記憶部23には、通信端末制御プログラム23aおよび辞書アプリ23bの記憶領域のほか、集計対象者設定データ記憶領域23c、学習対象絞り込み条件データ記憶領域23d、作業データ記憶領域23eなどが確保される。
【0050】
集計対象者設定データ記憶領域23cには、学習支援サーバ10に対し、ユーザ毎の語句の検索履歴に基づいた語句の検索ランキングや語句の平均検索回数ランキングなどの集計を行なわせるための集計対象者のユーザ属性が、ユーザ任意に設定されて記憶される。ここでの、集計対象者のユーザ属性は、『語句(単語)検索』を行なう場合の集計対象者と、複数の語句(単語)を含むテキストの範囲を学習対象として『検索履歴集計』を行なう場合の集計対象者とを別にして、ユーザ任意に設定される。
【0051】
図7は、通信端末20の辞書アプリ23bに従いタッチパネル式表示部21に表示される集計対象者設定画面GTを示す図である。
【0052】
集計対象者設定画面GTは、辞書アプリ23bに従いタッチパネル式表示部21に表示されたメニューの中の「集計対象者設定」の項目(図示せず)をタッチ操作して指定することにより表示され、当該表示された集計対象者設定画面GTに従い、『語句(単語)検索』を行なう場合の集計対象者と、『検索履歴集計』を行なう場合の集計対象者とを、ユーザの属性を例えば学年別、クラス別、志望校別、検定試験の級別などの項目に分けて一覧にした集計対象者選択リストTLから選択して設定する。
【0053】
集計対象者を設定する数は、単数または複数に限定されない。
【0054】
ここで、集計対象者設定画面GTの『検索履歴集計』を行なう場合の集計対象者の設定エリアには、設定された集計対象者の属性別に、異なる属性を色で識別可能な属性別マーク(赤色)RE、(青色)BLが付加されて表示される。
【0055】
学習対象絞り込み条件データ記憶領域23dには、『検索履歴集計』を行なう場合に、テキストの範囲から学習対象とする語句(単語)を絞り込むための学習対象絞り込み条件が、ユーザ任意に設定されて記憶される。
【0056】
図8は、通信端末20の辞書アプリ23bに従いタッチパネル式表示部21に表示される学習対象絞り込み条件設定画面GJを示す図である。
【0057】
学習対象絞り込み条件設定画面GJは、辞書アプリ23bに従いタッチパネル式表示部21に表示されたメニューの中の「絞り込み条件設定」の項目(図示せず)をタッチ操作して指定することにより表示され、当該表示された学習対象絞り込み条件設定画面GJに従い、絞り込み条件としての「検索回数上位」「忘却特性」「重要単語」「条件無し」の何れかを選択して設定する。
【0058】
「検索回数上位」は、テキストの範囲に含まれる語句(単語)を、検索履歴にある検索回数が多く覚えにくい語句(単語)に絞り込む場合に選択され、「忘却特性」は、テキストの範囲に含まれる語句(単語)を、忘却特性に基づき復習に効果的な語句(単語)に絞り込む場合に選択され、「重要単語」は、テキストの範囲に含まれる語句(単語)を、復習すべき単語としての重要単語に絞り込む場合に選択される。
【0059】
学習対象絞り込み条件を設定する条件の数は、単数または複数に限定されない。
【0060】
なお、集計対象者設定画面GTに従いユーザが設定した集計対象者のユーザ属性と、学習対象絞り込み条件設定画面GJに従いユーザが設定した学習対象絞り込み条件とは、通信端末20に記憶させることなく、学習支援サーバ10のユーザ管理データ記憶領域12cに、集計対象者と学習対象絞り込み条件とを設定したユーザのユーザIDに対応付けて記憶させてもよい。
【0061】
作業データ記憶領域23eには、制御部22による各部の動作の制御に応じて生成または取得される各種のデータが必要に応じて一時的に記憶される。
【0062】
このように構成された通信端末20は、制御部22が通信端末制御プログラム23aおよび辞書アプリ23bに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような各種の機能を実現する。
【0063】
(実施形態の動作)
次に、実施形態の学習支援システム1の動作について説明する。
【0064】
図9は、通信端末20の辞書アプリ23bに従った端末処理を示すフローチャートである。
【0065】
図10は、通信端末20の端末処理に応答して実行される学習支援サーバ10のサーバ処理を示すフローチャートである。
【0066】
図11は、通信端末20の辞書アプリ23bが起動された状態での『語句(単語)検索』に応じたテキスト表示画面GDの画面遷移を示す図である。
【0067】
通信端末20において、辞書アプリ23bが起動された状態で(ステップT1(Yes))、ユーザが学習対象とする英文テキストのデータが、例えば通信ネットワークN(インターネット)上のWebサーバから受信されると、制御部22は、図11に示すように、受信した英文テキストのデータを展開したテキスト表示画面GDを生成し、タッチパネル式表示部21に表示させる。
【0068】
テキスト表示画面GDの英文テキストに含まれる単語を辞書検索するため、図11に示すように、検索対象とする単語“various”がユーザUによりタッチ(長押し)されて指定されると、制御部22は、指定された単語“various”を識別表示Hさせ、同単語“various”に対応付けて[検索する]ボタンSKを表示させる。
【0069】
単語“various”の[検索する]ボタンSKがタッチされ『単語検索』が指示されると(ステップT2(Yes))、制御部22は、集計対象者設定データ記憶領域23cから『語句(単語)検索』を行なう場合の集計対象者の属性データ(例えば、高校3年生)を取得する(ステップT3)。
【0070】
制御部22は、通信端末20のユーザIDと、検索対象の単語“various”と、集計対象者の属性データとを、学習支援サーバ10へ送信する(ステップT4)。
【0071】
学習支援サーバ10において、通信端末20から送信されたユーザIDと、検索対象の単語“various”と、集計対象者の属性データとが受信されると(ステップS1,S2(Yes))、制御部11は、受信された単語“various”を辞書データベース記憶領域12bに記憶された英和辞書に基づき検索し、単語“various”に対応する訳を含む説明情報を取得する(ステップS3)。
【0072】
そして制御部11は、受信された集計対象者の属性データに基づき、検索対象の単語“various”について、検索履歴集計データ記憶領域12eに記憶された集計対象者(高校3年生)の検索ランキング(図5(A)参照)の上位(10位以内)に含まれるか否かを判定する(ステップS4)。
【0073】
検索対象の単語“various”が、集計対象者(高校3年生)の検索ランキングの上位に含まれる場合(ステップS4(Yes))、制御部11は、検索ランキング上位フラグを設定する(ステップS5)。
【0074】
さらに制御部11は、検索対象の単語“various”が、集計対象者(高校3年生)の平均検索回数ランキング(図5(B)参照)の上位(5位以内)に含まれるか否かを判定する(ステップS6)。
【0075】
検索対象の単語“various”が、集計対象者(高校3年生)の検索ランキングの上位に含まれる一方で、平均検索回数ランキングの上位(5位以内)には含まれない場合(ステップS6(No)、制御部11は、ステップS5にて設定した検索ランキング上位フラグと、辞書検索された単語“various”の説明情報とを含む検索結果のデータを、ステップS1にて受信したユーザIDに対応する通信端末20へ送信する(ステップS8)。
【0076】
通信端末20において、学習支援サーバ10から送信された検索ランキング上位フラグを含む検索結果のデータが受信されると(ステップT5,T6(Yes))、制御部22は、図11に示すように、テキスト表示画面GDの下端に、辞書検索された単語“various”の検索ランキングが上位であることを通知するメッセージ「他のユーザも調べています」M1を強調表示させるとともに(ステップT7)、同単語“various”の説明情報“さまざまな、…”を含む検索結果ウインドウWを表示させる(ステップT10)。
【0077】
これによりユーザは、自分が辞書検索して学習している単語“various”について、ユーザが設定した例えば大学受験のライバルである高校3年生により広く調べられて学習されていることを、辞書検索したその場で簡単に確認できる。
【0078】
また、学習支援サーバ10において、検索対象の単語“various”が、集計対象者(高校3年生)の検索ランキングの上位に含まれ(ステップS4(Yes))、さらに、平均検索回数ランキングの上位に含まれる場合(ステップS6(Yes))、制御部11は、ステップS5にて設定した検索ランキング上位フラグに加えて、平均検索回数ランキング上位フラグを設定し(ステップS7)、設定した検索ランキング上位フラグおよび平均検索回数ランキング上位フラグと、辞書検索された単語“various”の説明情報とを含む検索結果のデータを、ステップS1にて受信したユーザIDに対応する通信端末20へ送信する(ステップS8)。
【0079】
通信端末20において、学習支援サーバ10から送信された検索ランキング上位フラグおよび平均検索回数ランキング上位フラグを含む検索結果のデータが受信されると(ステップT5~T8(Yes))、制御部22は、図11に示すように、テキスト表示画面GDの下端に、辞書検索された単語“various”の検索ランキングが上位であることを通知するメッセージ「他のユーザも調べています」M1を強調表示させるのに加えて、平均検索回数ランキングが上位であることを通知するメッセージ「他のユーザが覚えにくい単語です」M2を強調表示させる(ステップT9)。そして、辞書検索された単語“various”の説明情報“さまざまな、…”を含む検索結果ウインドウWを表示させる(ステップT10)。
【0080】
これによりユーザは、自分が辞書検索して学習している単語“various”について、ユーザが設定した例えば大学受験のライバルである高校3年生の検索ランキング上位となって広く調べられて学習されていること、さらにはそれが同ライバル達の平均検索回数ランキング上位となって覚えにくい単語であることを、辞書検索したその場で簡単に確認できる。
【0081】
図12は、通信端末20の辞書アプリ23bが起動された状態での『検索履歴集計』に応じたテキスト表示画面GDの画面遷移を示す図である。
【0082】
通信端末20において、図12(A)に示すように、英文テキストのデータを展開したテキスト表示画面GDをタッチパネル式表示部21に表示させた状態で、表示された英文テキストの任意の範囲を学習対象とするため、同英文テキストの範囲をユーザUによりタッチ(長押し)して指定すると、制御部22は、指定されたテキストの範囲を識別表示Hさせ、[検索履歴を表示する]ボタンHKを表示させる。
【0083】
[検索履歴を表示する]ボタンHKがタッチされ、指定されたテキストの範囲を学習対象とした『検索履歴集計』が指示されると(ステップT11(Yes))、制御部22は、集計対象者設定データ記憶領域23cから『検索履歴集計』を行なう場合の集計対象者の属性データ(例えば「自分」と「3年A組」)を取得する(ステップT12)。
【0084】
また制御部22は、学習対象絞り込み条件データ記憶領域23dから、ユーザに設定された学習対象絞り込み条件を取得する(ステップT13)。
【0085】
制御部22は、通信端末20のユーザIDと、指定された範囲のテキストのデータと、集計対象者の属性データ(属性を識別可能な色のデータ含む)と、学習対象絞り込み条件のデータとを、学習支援サーバ10へ送信する(ステップT14)。
【0086】
学習支援サーバ10において、通信端末20から送信されたユーザIDと、指定された範囲のテキストのデータと、集計対象者の属性データと、学習対象絞り込み条件のデータとが受信されると(ステップS1→S9(Yes))、制御部11は、テキストに含まれる単語を抽出して単語リストを生成する(ステップS10)。
【0087】
制御部11は、学習対象絞り込み条件(「検索回数上位」または「忘却特性」または「重要単語」)が設定されている場合(ステップS11(Yes))、設定された学習対象絞り込み条件に従い、ステップS10にて生成した単語リストに含まれる単語のうち、絞り込み条件に合致しない単語を消去し、単語リストの単語を絞り込む(ステップS12)。
【0088】
例えば、学習対象絞り込み条件として「検索回数上位」が設定されている場合、制御部11は、単語リストに含まれる単語を、検索履歴集計データ記憶領域12eに記憶されている平均検索回数ランキング(図5(B)参照)に基づき、検索回数が上位(10位以内)にあり覚えにくい単語、すなわち復習すべき単語に絞り込む。
【0089】
また、例えば、学習対象絞り込み条件として「忘却特性」が設定されている場合、制御部11は、単語リストに含まれる単語を、受信されたユーザID(例えば“123456787”)に対応付けられて検索履歴データ記憶領域12dに記憶されている英単語の検索履歴データ(検索日時含む:図4(A)参照)と、忘却特性データ記憶領域12fに記憶されている人間の忘却特性に基づき設定された前回の学習のタイミングからの最適な復習のタイミングとに基づき、復習に効果的な単語に絞り込む。
【0090】
また、例えば、学習対象絞り込み条件として「重要単語」が設定されている場合、制御部11は、単語リストに含まれる単語を、重要単語データ記憶領域12gに記憶されている大学受験などの試験に高頻度で出題される単語、すなわち復習すべき重要単語に一致する単語に絞り込む。
【0091】
制御部11は、ユーザに設定された集計対象者(属性データ)の数を計数する計数値nに“1”をセットし(ステップS13)、ステップS10またはステップS12にて生成された単語リストにある単語のうち、集計対象者n=1(ここでは「自分」)の検索履歴データ(図4(A)参照)に含まれる過去に検索済みの単語を抽出する(ステップS14)。
【0092】
制御部11は、抽出した単語リストの単語に対し、集計対象者n(ここでは「自分」)に応じて設定された識別用の強調色(赤色RE:図7参照)を設定する(ステップS15)。
【0093】
制御部11は、集計対象者(属性データ)の計数値nが最後(ここでは“2”)であるか否かを判定し(ステップS16)、最後(n=2)ではない場合(ステップS16(No))、計数値nをインクリメント(+1)してn=2にする(ステップS17)。
【0094】
そしてまた、ステップS10またはステップS12にて生成された単語リストにある単語のうち、集計対象者n=2(ここでは「3年A組」)の検索ランキング(図5(A)参照)の上位(10位以内)に含まれる単語を抽出し(ステップS14)、抽出した単語リストの単語に対し、集計対象者n(ここでは「3年A組」)に応じて設定された識別用の強調色(青色BL:図7参照)を設定する(ステップS15)。
【0095】
制御部11は、集計対象者(属性データ)の計数値nが最後(n=2)である場合(ステップS16(Yes))、ステップS10またはステップS12にて生成された単語リストを、ステップS14,S15にて集計対象者毎(ここでは「自分」と「3年A組」)に検索履歴のある単語として強調色を設定した単語を残した単語リストに更新し(ステップS18)、更新した単語リスト(検索履歴集計結果)のデータを、ステップS1にて受信したユーザIDに対応する通信端末20へ送信する(ステップS19)。
【0096】
通信端末20において、学習支援サーバ10から送信された単語リスト(検索履歴集計結果)のデータが受信されると(ステップT15(Yes))、制御部22は、受信された単語リストにある集計対象者毎に検索履歴がありその強調色を設定した単語に基づいて、図12(B)に示すように、テキスト表示画面GDに表示されているユーザが指定した範囲のテキストのうち、集計対象者「自分」に検索履歴のある単語を赤色REにより強調表示HREさせる。また、集計対象者「3年A組」に検索ランキング上位で検索履歴のある単語を青色BLにより強調表示HBLさせる(ステップT16)。
【0097】
これによりユーザは、例えばある英文テキストから学習対象として指定した範囲のテキストに含まれる英単語のうち、「自分」が辞書検索して学習している英単語と、ユーザが設定した例えば大学受験のライバルである「3年A組」の検索ランキング上位となって学習されている英単語とを、学習対象の英文テキストの範囲を指定したその場で簡単に比較して確認できる。
【0098】
なお、集計対象者を、「自分」だけに設定した場合は「自分」の検索履歴集計結果が、「3年A組」などのユーザ属性だけに設定した場合は設定したユーザ属性に対応するユーザの検索履歴集計結果が表示される。
【0099】
実施形態の動作では、ユーザが学習対象とする語句が英単語である場合について説明したが、これに限らず、他の言語は勿論、例えば専門用語を対象とした語句(単語)検索、検索履歴集計であっても同様に行なえるのは言うまでもない。
【0100】
(実施形態のまとめ)
実施形態の学習支援システム1によれば、通信端末20において、集計対象者のユーザ属性(例えば受験のライバルである高校3年生)を設定(23c)し、ユーザが語句を指定(H)して『語句検索』を指示(SK)すると、学習支援サーバ10は、指定された語句を辞書データベース(12b)に基づき辞書検索するとともに、集計対象者の過去の辞書検索に伴う検索履歴データ(12d)に基づき、指定された語句が検索ランキング(12e)の上位に含まれるか判定し、また、指定された語句が平均検索回数ランキング(12e)の上位に含まれるか判定する。
【0101】
そして、指定された語句が検索ランキングの上位に含まれる場合、学習支援サーバ10は、指定された語句を辞書検索した検索結果(W)とともに、集計対象者における検索ランキングが上位であることを通知するメッセージ「他のユーザも調べています」M1を通信端末20に表示させ、さらに、指定された語句が平均検索回数ランキングの上位に含まれる場合、集計対象者における平均検索回数ランキングが上位であることを通知するメッセージ「他のユーザが覚えにくい単語です」M2を通信端末20に表示させる。
【0102】
これによりユーザは、自分が辞書検索して学習している語句について、ユーザが設定した集計対象者の検索ランキング上位となって広く調べられて学習されていること、さらにはそれが集計対象者の平均検索回数ランキング上位となって覚えにくい語句であることを、辞書検索したその場で簡単に確認できる。
【0103】
また、通信端末20において、複数の語句を含むテキストの範囲を指定(H)して『検索履歴集計』を指示(HK)すると、学習支援サーバ10は、指定された範囲のテキストに含まれる語句のうち、『検索履歴集計』を指示したユーザの検索履歴(12d)にある語句と、集計対象者の検索ランキング(12e)の上位に含まれる語句とを抽出する。
【0104】
そして、学習支援サーバ10は、通信端末20に表示中であるユーザが指定した範囲のテキストにおいて、ユーザの検索履歴にある語句と、集計対象者の検索ランキングの上位に含まれる語句とを、例えば色分けにより識別して比較可能に表示(HRE/HBL)させる。
【0105】
これによりユーザは、例えば学習対象として指定した範囲のテキストに含まれる語句のうち、「自分」が辞書検索して学習している語句と、集計対象者の検索ランキング上位となって学習されている語句とを、テキストの範囲を指定したその場で簡単に比較して確認できる。
【0106】
よって、実施形態の学習支援システム1によれば、自分が学習対象とする語句が他のユーザによりどの程度調べられているのかを、その場で簡単に確認しながら効率よく学習することが可能になる。
【0107】
なお、前述の実施形態では、ユーザが学習対象とする語句を、辞書データベース記憶領域12bに記憶される英和辞書、独和辞書、仏和辞書、国語辞書などの各種の辞書データから検索する場合について説明したが、検索対象とするデータベースの種類は、辞書データに限らず、百科事典、図鑑などの事典データであってよいのは勿論である。
【0108】
事典データには、見出し語である語句に対応する説明情報として、図、絵、写真などの画像が含まれていたり、音声が含まれていたりする。
【0109】
例えば、事典データが百科事典で、見出し語が「鳥」の名称である場合、画像は「鳥」の絵や写真、音声は「鳥」の鳴き声である。前述した各種の辞書データであっても、見出し語に対応する説明情報に、例えば、見出し語(語句)を表わす画像や見出し語(語句)を発音した読み上げ音声が含まれている辞書データがあるのは言うまでもない。
【0110】
以下、ユーザが学習対象とする語句を、見出し語(語句)の説明情報に画像や音声が含まれる事典データから検索する場合について、他の実施形態として説明する。
【0111】
事典データには、事典のほか、辞書、辞典、図鑑など、語句を見出し見としてその説明情報を集録した全ての種類の書物のデータを含むものとする。
【0112】
(他の実施形態)
図13は、他の実施形態の事典データベース記憶領域12b1に記憶される百科事典の見出し語である語句と同語句の説明情報である説明文、画像、音声とを対応付けた事典データの一部を示す図である。
【0113】
図13に示す事典データにおいて、見出し語である語句(単語)“various”には、当該語句の説明文(訳)「さまざまな」と共に、例えば、多品種(さまざま)をイメージとして表わす画像のデータと、例文の音声のデータが対応付けて記憶されている。
【0114】
事典データを対象に見出し語(語句)を検索(事典検索)した検索結果としては、説明文と共に、例えば、画像を表示させるための画像表示アイコンと音声を出力させるための音声出力アイコンが表示され、ユーザにより画像表示アイコンが指定されることで画像のデータが開かれて表示され、音声出力アイコンが指定されることで音声のデータが開かれて出力される。
【0115】
図14は、他の実施形態の検索履歴データ記憶領域12dに記憶される各ユーザの検索履歴データの例を示す図であり、同図(A)はユーザAの検索履歴データの例を示す図、同図(B)はユーザBの検索履歴データの例を示す図である。
【0116】
検索履歴データ記憶領域12dには、ユーザ管理データ記憶領域12cに記憶されて管理されるユーザID毎に、ユーザが事典検索した見出し語(語句)と、その検索日時と、説明情報にある画像を指定して確認したかの画像確認の有無と、音声を指定して確認したかの音声確認の有無とが対応付けられて記憶される。
【0117】
図15は、他の実施形態の検索履歴集計データ記憶領域12eに記憶される検索履歴集計データの例を示す図であり、同図(A)はあるユーザ属性のユーザの範囲に対応した事典データの検索履歴に基づく週間検索見出し語ランキングを示す図、同図(B)は同検索履歴に基づく平均検索回数ランキングを示す図である。
【0118】
検索履歴集計データ記憶領域12eには、検索履歴データ記憶領域12dに記憶されたユーザ毎の語句の検索履歴(画像確認の有無及び音声確認の有無を含む)に基づき、例えば全期間、年間、月間、週間などの期間を設定して全ユーザまたはユーザ属性別(学年別、クラス別など)に集計された語句の検索ランキング、語句の平均検索回数ランキング、語句に対応する画像を確認した比率(画像確認率)、語句に対応する音声を確認した比率(音声確認率)などを含む検索履歴集計データが記憶される。
【0119】
図16は、通信端末20での他の実施形態の『語句(単語)検索』に応じたテキスト表示画面GDの画面遷移を示す図である。
【0120】
他の実施形態の事典データベース(12b1)、検索履歴データ(12d)、検索履歴集計データ(12e)を有する学習支援サーバ10を利用して、ユーザが、例えば語句“various”を指定して事典検索した場合、前述した実施形態と同様に、図16に示すように、当該ユーザの通信端末20に対し、同語句“various”の説明情報“さまざまな、…”を含む検索結果ウインドウWと共に、同語句が集計対象者における検索ランキング上位であるときにはメッセージ「他のユーザも調べています」M1、同語句の集計対象者における平均検索回数ランキングが上位であるときにはメッセージ「他のユーザが覚えにくい単語です」M2を表示させる。
【0121】
加えて、語句“various”に対応する集計対象者の画像確認率が高い(例えば50%以上)場合には、事典データベース(12b1)から読み出した当該語句“various”に対応する画像のサムネイル画像GSとメッセージ「他のユーザはイメージで記憶している可能性が高いです」MGを、集計対象者が画像も含めて確認していることを通知する情報として表示させる。サムネイル画像GSがタッチ操作されて指定されると、学習支援サーバ10は、当該語句“various”に対応する画像を開いて表示させる。
【0122】
さらに、語句“various”に対応する集計対象者の音声確認率が高い(例えば50%以上)場合には、メッセージ「他のユーザは音声データも確認しています」を含む音声アイコンISを、集計対象者が音声も含めて確認していることを通知する情報として表示させる。音声アイコンISがタッチ操作されて指定されると、学習支援サーバ10は、当該語句“various”に対応する音声を開いて出力させる。
【0123】
これによりユーザは、自分が事典検索して学習している語句について、ユーザが設定した集計対象者の検索ランキング上位となって広く調べられて学習されていること、さらにはそれが集計対象者の平均検索回数ランキング上位となって覚えにくい語句であることを、当該集計対象者が当該語句に対応する画像や音声も確認していることを含めて、事典検索したその場で簡単に確認できる。
【0124】
図17は、通信端末20での他の実施形態の『検索履歴集計』に応じたテキスト表示画面GDの画面遷移を示す図である。
【0125】
他の実施形態の事典データベース(12b1)、検索履歴データ(12d)、検索履歴集計データ(12e)を有する学習支援サーバ10を利用して、ユーザが、例えば、図17(A)に示すように、複数の語句を含むテキストの範囲を指定(H)して『検索履歴集計』を指示(HK)すると、前述した実施形態と同様に、図17(B)に示すように、当該ユーザの通信端末20に対し、ユーザの検索履歴にある語句(HRE)と、集計対象者の検索ランキングの上位に含まれる語句(HBL)とを、例えば色分けにより識別して比較可能に表示させる。
【0126】
加えて、集計対象者の検索ランキングの上位に含まれる語句について、当該集計対象者の画像確認率が高い(例えば50%以上)場合には、事典データベース(12b1)から読み出した当該語句(ここでは“complex”)に対応する画像のサムネイル画像GSを、当該語句“complex”に対応付けて、集計対象者が画像も含めて確認していることを通知する情報として表示させる。サムネイル画像GSがタッチ操作されて指定されると、学習支援サーバ10は、当該語句“complex”に対応する画像を開いて表示させる。
【0127】
また、集計対象者の検索ランキングの上位に含まれる語句について、当該集計対象者の音声確認率が高い(例えば50%以上)場合には、音声アイコンISを、当該語句(ここでは“approach”)に対応付けて、集計対象者が音声も含めて確認していることを通知する情報として表示させる。音声アイコンISがタッチ操作されて指定されると、学習支援サーバ10は、当該語句“approach”に対応する音声を開いて出力させる。
【0128】
これによりユーザは、例えば学習対象として指定した範囲のテキストに含まれる語句のうち、「自分」が事典検索して学習している語句と、集計対象者の検索ランキング上位となって学習されている語句とを、当該集計対象者が当該語句に対応する画像や音声も確認していることを含めて、テキストの範囲を指定したその場で簡単に比較して確認できる。
【0129】
なお、図16および図17を参照して説明した他の実施形態において、集計対象者の画像確認率が高い場合のサムネイル画像GSの表示と、集計対象者の音声確認率が高い場合の音声アイコンISの表示とは、ユーザ自身が該当する語句に対応した画像や音声の確認を行っていない場合(図14参照:検索履歴の画像確認“無”/音声確認“無”)に限って実施することで、ユーザに対し、集計対象者が当該語句については画像や音声を頼りに記憶しようとしていることへの気付きを与えるようにしてよい。
【0130】
よって、他の実施形態の学習支援システム1によれば、自分が学習対象とする語句が他のユーザによりどの程度調べられているのかを、他のユーザが当該語句に対応する画像や音声を頼りに憶えようとしているかも含め、その場で簡単に確認しながら効率よく学習することが可能になる。
【0131】
以上の各実施形態において記載した学習支援システム1による各処理の手法、すなわち、図9のフローチャートに示す通信端末20での端末処理、図10のフローチャートに示す学習支援サーバ10でのサーバ処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカードなど)、磁気ディスク(フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの外部記録装置の媒体に格納して配布することができる。そして、電子機器の制御部(CPU)は、この外部記録装置の媒体に記録されたプログラムを記憶装置に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、各実施形態において説明した各種の機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0132】
また、各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(N)上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(N)に接続されたコンピュータ装置(プログラムサーバ)から、前記プログラムのデータを電子機器に取り込んで記憶装置に記憶させ、前述した各種の機能を実現することもできる。
【0133】
また、各実施形態では、通信端末20がタッチパネル式表示部21を有し、タッチパネル式表示部21に表示させたテキスト表示画面GDをタッチ操作して、検索対象の語句や学習対象のテキストの範囲を指定する場合について説明したが、これに限らず、通信端末20がタッチパネル式ではない表示部を有する、例えばPDA(personal digital assistants)であっても、キーやポインティングデバイスによって同様の操作を行ない、前述同様の学習支援システム1を実現できるのは勿論である。
【0134】
なお、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0135】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0136】
[付記1]
通信機器と通信する通信部と、
少なくとも一人のユーザがテキストを事典により検索した検索履歴をユーザ毎にユーザ属性に対応付けて記憶する記憶部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記通信機器においてユーザが指定したテキストを前記通信機器から受信し、前記受信したテキストが、前記通信機器によりユーザが設定したユーザ属性に対応する前記記憶部に記憶された検索履歴にあると判定した場合、
前記ユーザが指定したテキストが、前記ユーザ属性に対応するユーザにより検索されたことを示す情報を、前記通信機器に表示させる、
ように構成されるサーバ装置。
【0137】
[付記2]
前記テキストは語句であり、
前記制御部は、
前記受信した語句が、前記ユーザが設定したユーザ属性に対応する検索履歴にある場合、
前記ユーザが指定した語句が、前記ユーザが設定したユーザ属性に対応するユーザにより検索されたことを示すメッセージを、前記通信機器においてユーザが指定した語句の表示とともに前記通信機器に表示させる、
ように構成される付記1に記載のサーバ装置。
【0138】
[付記3]
前記制御部は、
前記通信機器によりユーザが設定したユーザ属性に対応する前記記憶部に記憶された検索履歴に基づいて前記検索履歴にある語句の検索ランキングを生成し、
前記受信した語句が、前記ユーザが設定したユーザ属性に対応する前記検索ランキングの所定の順位以内にある場合、
前記ユーザが指定した語句が、前記ユーザが設定したユーザ属性に対応するユーザにより検索されたことを示す第1メッセージを、前記通信機器においてユーザが指定した語句の表示とともに前記通信機器に表示させる、
ように構成される付記2に記載のサーバ装置。
【0139】
[付記4]
前記制御部は、
前記通信機器によりユーザが設定したユーザ属性に対応する前記記憶部に記憶された検索履歴に基づいて前記検索履歴にある語句の平均検索回数ランキングを生成し、
前記受信した語句が、前記ユーザが設定したユーザ属性に対応する前記平均検索回数ランキングの所定の順位以内にある場合、
前記ユーザが指定した語句が、前記ユーザが設定したユーザ属性に対応するユーザにより覚えにくい語句であることを示す第2メッセージを、前記通信機器においてユーザが指定した語句の表示とともに前記通信機器に表示させる、
ように構成される付記2または付記3に記載のサーバ装置。
【0140】
[付記5]
前記テキストは複数の語句を含む文であり、
前記制御部は、
前記通信機器においてユーザが指定した文を前記通信機器から受信し、前記受信した文に含まれる語句うち、前記通信機器のユーザに対応する前記記憶部に記憶された検索履歴にある第1語句と、前記通信機器によりユーザが設定したユーザ属性に対応する前記記憶部に記憶された検索履歴にある第2語句とを抽出し、
前記通信機器に対し、前記通信機器に表示されている前記ユーザが指定した文に含まれる語句のうち、前記抽出した第1語句と第2語句とを識別して表示させる、
ように構成される付記1に記載のサーバ装置。
【0141】
[付記6]
前記制御部は、
前記通信機器によりユーザが設定したユーザ属性に対応する前記記憶部に記憶された検索履歴に基づいて前記検索履歴にある語句の検索ランキングを生成し、
前記通信機器においてユーザが指定した文を前記通信機器から受信し、前記受信した文に含まれる語句うち、前記検索ランキングの所定の順位以内にある語句を前記第2語句として抽出する、
ように構成される付記5に記載のサーバ装置。
【0142】
[付記7]
前記制御部は、
前記通信機器においてユーザが指定した文を前記通信機器から受信し、前記受信した文に含まれる語句を、前記通信機器によりユーザが設定した絞り込み条件に応じた語句に絞り込み、前記絞り込みした語句のうち、前記通信機器のユーザに対応する前記記憶部に記憶された検索履歴にある第1語句と、前記通信機器によりユーザが設定したユーザ属性に対応する前記記憶部に記憶された検索履歴にある第2語句とを抽出する、
ように構成される付記5または付記6に記載のサーバ装置。
【0143】
[付記8]
前記記憶部は、人間の忘却特性と、重要単語と、を記憶し、
前記絞り込み条件は、前記受信した文に含まれる語句を、前記検索履歴にある検索回数が所定回数以上の語句に絞り込む第1絞り込み条件と、前記検索履歴にある語句の検索日時と前記記憶部に記憶された忘却特性とに基づき復習に適したタイミングの語句に絞り込む第2絞り込み条件と、前記記憶部に記憶された重要単語に一致する語句に絞り込む第3絞り込み条件と、のうち少なくとも一つの絞り込み条件を含む、
ように構成される付記7に記載のサーバ装置。
【0144】
[付記9]
前記記憶部は、少なくとも一人のユーザがテキストを事典により検索した検索履歴を、前記テキストに対応する画像または音声の少なくともいずれか一方の確認状況と共に、ユーザ毎にユーザ属性に対応付けて記憶し、
前記制御部は、
前記通信機器から受信したテキストが、前記通信機器によりユーザが設定したユーザ属性に対応する前記記憶部に記憶された検索履歴に含まれる語句であって、且つ前記受信したテキストに対応する画像が前記確認状況に基づき確認された画像であると判定された場合、
前記受信したテキストが、前記設定したユーザ属性に対応するユーザにより検索されたことを示す情報と、前記画像が確認されたことを示す情報とを、前記通信機器に表示させ、
前記受信したテキストが、前記設定したユーザ属性に対応する前記記憶部に記憶された検索履歴に含まれる語句であって、且つ前記受信したテキストに対応する音声が前記確認状況に基づき確認された音声であると判定された場合、
前記受信したテキストが、前記設定したユーザ属性に対応するユーザにより検索されたことを示す情報と、前記音声が確認されたことを示す情報とを、前記通信機器に表示させる、
ように構成される付記1ないし付記8の何れかに記載のサーバ装置。
【0145】
[付記10]
前記記憶部は、少なくとも一人のユーザが語句を事典により検索した検索履歴を、前記語句に対応する画像または音声の少なくともいずれか一方の確認状況と共に、ユーザ毎にユーザ属性に対応付けて記憶し、
前記制御部は、
前記設定したユーザ属性に対応する検索履歴の確認状況に基づいて、前記第2語句に対応する画像が確認された画像であると判定した場合、
前記通信機器に、前記ユーザが指定した文に含まれる語句のうち、前記抽出した第2語句に前記画像が確認されたことを示す情報を対応付けて表示させ、
前記設定したユーザ属性に対応する検索履歴の確認状況に基づいて、前記第2語句に対応する音声が確認された音声であると判定した場合、
前記通信機器に、前記ユーザが指定した文に含まれる語句のうち、前記抽出した第2語句に前記音声が確認されたことを示す情報を対応付けて表示させる、
ように構成される付記5ないし付記8の何れかに記載のサーバ装置。
【0146】
[付記11]
前記画像が確認されたことを示す情報は、前記事典の画像の表示を指示するためのサムネイル画像であり、
前記音声が確認されたことを示す情報は、前記事典の音声の出力を指示するための音声アイコンである、
ように構成される付記9または付記10に記載のサーバ装置。
【0147】
[付記12]
通信機器と通信する通信部と、
少なくとも一人のユーザがテキストを事典により検索した検索履歴をユーザ毎にユーザ属性に対応付けて記憶する記憶部と、
制御部と、
を備えたサーバ装置の前記制御部により、
前記通信機器においてユーザが指定したテキストを前記通信機器から受信し、前記受信したテキストが、前記通信機器によりユーザが設定したユーザ属性に対応する前記記憶部に記憶された検索履歴にあると判定した場合、
前記ユーザが指定したテキストが、前記ユーザが設定したユーザ属性に対応するユーザにより検索されたことを示す情報を、前記通信機器に表示させる、
ようにした学習支援方法。
【0148】
[付記13]
通信機器と通信する通信部と、
少なくとも一人のユーザがテキストを事典により検索した検索履歴をユーザ毎にユーザ属性に対応付けて記憶する記憶部と、
制御部と、
を備えたサーバ装置の前記制御部を、
前記通信機器においてユーザが指定したテキストを前記通信機器から受信し、前記受信したテキストが、前記通信機器によりユーザが設定したユーザ属性に対応する前記記憶部に記憶された検索履歴にあると判定した場合、
前記ユーザが指定したテキストが、前記ユーザが設定したユーザ属性に対応するユーザにより検索されたことを示す情報を、前記通信機器に表示させる、
ように機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0149】
1 …学習支援システム
10 …学習支援サーバ
11 …制御部(CPU)
12 …記憶部
12a…サーバ制御プログラム
12b…辞書データベース記憶領域
12c…ユーザ管理データ記憶領域
12d…検索履歴データ記憶領域
12e…検索履歴集計データ記憶領域
12f…忘却特性データ記憶領域
12g…重要単語データ記憶領域
15 …通信部
20 …通信端末
21 …タッチパネル式表示部
22 …制御部(CPU)
23 …記憶部
23a…通信端末制御プログラム
23b…辞書アプリケーションプログラム(辞書アプリ)
23c…集計対象者設定データ記憶領域
23d…学習対象絞り込み条件データ記憶領域
26 …通信部
N …通信ネットワーク
GT …集計対象者設定画面
TL …集計対象者選択リスト
RE …属性別マーク(赤色)
BL …属性別マーク(青色)
GJ …学習対象絞り込み条件設定画面
GD …テキスト表示画面
SK …[検索する]ボタン
W …検索結果ウインドウ
GS …サムネイル画像
IS …音声アイコン
HK …[検索履歴を表示する]ボタン
HRE…赤色強調表示
HBL…青色強調表示
図1
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