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  • 特許-記録管理システム 図1
  • 特許-記録管理システム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-27
(45)【発行日】2024-03-06
(54)【発明の名称】記録管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20240101AFI20240228BHJP
【FI】
G06Q50/22
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020093804
(22)【出願日】2020-05-29
(65)【公開番号】P2021189700
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2023-04-18
(73)【特許権者】
【識別番号】591253593
【氏名又は名称】株式会社ケアコム
(72)【発明者】
【氏名】前田 雄一郎
【審査官】森田 充功
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-184956(JP,A)
【文献】特開2006-018768(JP,A)
【文献】特開平03-125213(JP,A)
【文献】特開平09-258711(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0239612(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 50/22
G16H 10/00 - 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の部屋ごとに設置され、スタッフが介護記録または看護記録を入力するために使用する入力端末と、
前記入力端末に通信ネットワークを介して接続され、前記入力端末から送られてくる介護記録または看護記録を履歴として保存する管理装置とを備え、
前記入力端末は、
介護行為または看護行為を行う複数のスタッフの氏名を一覧表示し、その中から介護行為または看護行為を実際に行ったスタッフの氏名を選択する場合に、最初に選択されたスタッフの氏名の表示を他のスタッフの氏名の表示と異ならせるとともに、それ以降に選択されたスタッフの氏名の表示を最初に選択されたスタッフの氏名の表示および選択されていない他のスタッフの氏名の表示と異ならせるように制御する画面制御部と、
前記介護記録または看護記録の登録を指示する操作が行われたときに、その時点までに入力された前記介護記録または看護記録を前記管理装置に送信して登録することを要求する登録要求部とを備え、前記入力された前記介護記録または看護記録は、前記介護行為または看護行為を実際に行ったスタッフの氏名を最初に選択されたスタッフの氏名とそれ以降に選択されたスタッフの氏名とを選択された順位を含み、
前記管理装置は、
前記登録要求部により登録が要求された前記介護記録または看護記録を前記介護記録または看護記録の履歴として保存する記録保存部を備えたことを特徴とする記録管理システム。
【請求項2】
前記画面制御部は、前記選択されたスタッフの氏名が再度選択された場合に選択を解除して異ならせた表示を元に戻すとともに、解除されていないスタッフの氏名を繰り上げた形態で表示することを特徴とする請求項1に記載の記録管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、介護記録または看護記録を登録して管理する記録管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、病気や怪我、あるいは高齢等の理由により介護を必要とする要介護者が増えている。要介護者は、介護施設に入所し、必要な介護を受けることが可能である。上述した介護施設において介護士等のスタッフは、要介護者(施設利用者)の部屋を定期的に巡視することによって要介護者の安否や様子を確認したり、あらかじめ作成した介護計画あるいは要介護者からの呼び出しに従って必要な介助を行ったりする。そして、スタッフは、実際に行った介護行為の内容を介護記録として記録する。この介護記録には、介護行為を行ったスタッフの氏名、要介護者の氏名、介護行為の内容、介護行為の開始日時および終了日時等の情報が含まれる。
【0003】
従来、スタッフによる持ち運びが可能なタブレット端末に介護記録を入力したり、施設に設置された端末に介護記録を入力したりすることで、介護記録の入力作業を支援するシステムが知られている(例えば、特許文献1、2など)。また、病室の出入口付近に設置された液晶廊下灯に看護情報を入力するようにしたシステムも知られている(例えば、特許文献3、4など)。そして、部屋ごとに設置された端末から介護記録を入力することで、スタッフの一人ひとりにタブレット端末を支給する場合に比べて端末の所在などを管理するコストを削減することができ、また、スタッフはタブレット端末を一々持ち運ばなくても済むというメリットを有する。
【0004】
部屋内に設置された端末から介護記録を入力する場合、スタッフは、入室した際に、端末を操作して介護行為の開始日時を入力する。また、介護行為が終わって退室する際に、介護行為の内容および介護行為の終了日時を入力する。スタッフの氏名および要介護者の氏名は、開始日時を入力する際または終了日時を入力する際に併せて入力する。こうして端末から入力された介護記録は、入力内容の確定または保存を指示する操作を行うと、通信ネットワークを介して接続された管理装置に送信された保存される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2018-147104号公報
【文献】特開2018-120385号公報
【文献】特開2005-339327号公報
【文献】特開2006-19841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術のように部屋内に設置された端末から介護記録を入力する場合、スタッフは入室した際に自分の氏名を選択するが、介護行為の中には複数のスタッフにて対応する必要があるものも存在しているため、二人目以降のスタッフの氏名を入力することができないという問題がある。このような問題を解決するために、端末にてスタッフの氏名を入力する際に、複数のスタッフを入力することができるようにすることが考えられる。ところが、端末にて複数のスタッフの氏名を入力できるようにしたとき、その介護記録に記録されている介護行為を主に行ったスタッフを特定することができなくなってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、施設の部屋ごとに設置された入力端末において介護行為または看護行為を行った複数のスタッフの氏名を入力した場合に、その介護行為または看護行為を主に行ったスタッフ、すなわち責任者となるスタッフを確認可能に入力することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明では、施設の部屋ごとに設置された入力端末において介護行為または看護行為を行ったスタッフの氏名を選択する場合に、複数のスタッフの氏名を一覧表示するとともに、最初に選択されたスタッフの氏名の表示を他のスタッフの氏名の表示と異ならせ、それ以降に選択されたスタッフの氏名の表示を最初に選択されたスタッフの氏名の表示および選択されていない他のスタッフの氏名の表示と異ならせるようにしている。
【0009】
また、本発明の他の態様によれば、上記既に選択されたスタッフの氏名が再度選択された場合に選択を解除して異ならせた表示をもとに戻すとともに、解除されていないスタッフの氏名を繰り上げた形態で表示するようにしている。
【発明の効果】
【0010】
上記のように構成した本発明によれば、入力端末において介護行為または看護行為を行ったスタッフの氏名を、複数のスタッフの氏名の一覧から複数選択可能とするとともに、最初に選択されたスタッフの氏名の表示を他のスタッフの氏名の表示と異ならせ、それ以降に選択されたスタッフの氏名の表示を最初に選択されたスタッフの氏名の表示および選択されていない他のスタッフの氏名の表示とも異ならせているので、介護行為または看護行為を主に行ったスタッフ、すなわち責任者となるスタッフを確認可能に入力することができる。
【0011】
また、本発明の他の態様によれば、既に選択されたスタッフの氏名を再度選択することで選択を解除して異ならせた表示がもとに戻され、解除していないスタッフの氏名が繰り上げた形態で表示されるので、誤ってスタッフの氏名を選択した場合でも容易に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態による記録管理システムの全体構成例を示す図である。
図2】介護記録を入力して登録する際の操作手順を示す図である。
図3】本実施形態による入力端末および管理装置の機能構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による記録管理システムの全体構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態の記録管理システムは、複数の入力端末1と、管理装置2とを備えて構成される。本実施形態による記録管理システムは、例えば介護施設や病院等の医療施設において利用されるものである。
【0014】
複数の入力端末1は、施設の部屋R1、R2、R3、・・・(以下、特に区別しないときは単にRと記載する)ごとに設置され、介護施設または医療施設のスタッフが介護記録または看護記録を入力するために使用される。入力端末1は、例えば、各部屋Rの出入口Dの近傍の壁面に設置されたタッチパネル付きのタブレット端末である。なお、入力端末1は部屋R内に設置可能であればよく、タブレット端末であることを必須とするものではない。また、入力端末1の設置場所を出入口Dの近傍の壁面とすることも必須ではないが、入退室の際にその存在に気づきやすい場所に設置するのが好ましい。
【0015】
管理装置2は、入力端末1に通信ネットワーク100を介して接続され、入力端末1から送られてくる介護記録または看護記録を履歴として保存する。管理装置2が履歴として保存する介護記録には、介護行為を行ったスタッフの氏名、介護行為を行ったスタッフの順位、介護行為を受けた要介護者(各部屋Rの入居者)の氏名、介護行為の内容、介護行為の開始日時および終了日時などの情報が含まれる。また、管理装置2が履歴として保存する看護記録には、看護行為を行ったスタッフの氏名、看護行為を行ったスタッフの順位、看護行為の内容、看護行為の開始日時および終了日時などの情報が含まれる。以下では、本実施形態の記録管理システムを介護施設で使用する場合について説明する。
【0016】
図2は、スタッフが入力端末1から介護記録を入力して管理装置2に登録する際の操作手順の一例を説明するための図である。ここでは、入力端末1に表示される画面の遷移を示している。なお、図2の操作手順の一例では、本実施形態の要部である、スタッフを選択する手順のみを図示している。
【0017】
図2は、スタッフが入力端末1から介護記録を入力して管理装置2に登録する際の操作手順の一例を説明するための図である。ここでは、入力端末1に表示される画面の遷移を示している。
【0018】
図2(1)に示す待機画面では、部屋Rの識別情報である部屋番号と、その部屋Rに入居している要介護者の氏名とが表示されている。なお、部屋Rの待機画面に何を表示するかは任意であるが、部屋番号および要介護者の氏名を表示しておくことにより、スタッフがこれから介護行為を行おうとする要介護者の部屋Rで間違いないかどうかを確認できる点で好ましい。
【0019】
スタッフが待機画面をタッチすると、図2(2)に示す「スタッフ選択画面」が表示される。スタッフ選択画面には、入力端末1にあらかじめ登録されている複数のスタッフの氏名が、タッチして選択可能な名前ボタン201として表示される。スタッフは、自分の氏名が表示された名前ボタン201をタッチする。
【0020】
何れかの名前ボタン201がタッチされると、図2(3)のように、タッチされた名前ボタン201aの色が第一の色(例えば、赤など)に変わる。この状態で他の名前ボタン201がタッチされないまま所定時間(例えば、10秒など)が経過すると、タッチされた名前ボタン201aのスタッフが対応中であることを示す情報と、介護行為を行っている間の経過時間を示す情報とを含む「対応中画面」(図示せず)が表示される。一方、図2(4)のように、タッチされた名前ボタン201aの色が第一の色である状態で所定時間内に第二の名前ボタン201bが操作されると、タッチされた第二の名前ボタン201bの色が第二の色(例えば、青など)に変わる。
【0021】
このように、ある名前ボタン201がタッチされてから所定時間が経過するまでに他の名前ボタン201をタッチすることにより、複数のスタッフを介護行為に対応するスタッフとして登録することが可能となる。ここで、3人目以降のスタッフの名前ボタン201をタッチした場合の色は、第二の色と同一であっても良いし、第一の色および第二の色と異なる第三の色であってもよい。すなわち、責任者であるスタッフの名前を確認することができればよいのであれば、第一の色および第二の色のみを使用すればよい。
【0022】
図2(4)のように、最初にタッチされた名前ボタン201aの色が第一の色である状態であり、次にタッチされた第二の名前ボタン201bの色が第二の色である状態において、第二の名前ボタン201bがタッチされてから所定時間が経過するまでに最初にタッチされた名前ボタン201aが再びタッチされると、図2(5)のように、最初にタッチされた名前ボタン201aの色が元の色に変わり、第二の名前ボタン201bの色が第二の色から第一の色に変わる。
【0023】
なお、3つ以上の名前ボタン201が選択されている状態で最初にタッチされた名前ボタン201aが再びタッチされると、最初にタッチされた名前ボタン201aの色が元の色に変わり、第二の名前ボタン201bの色が第二の色から第一の色に変わる。そして、3人目以降のスタッフの名前ボタン201の色は繰り上がった色に変わる。
【0024】
また、3つ以上の名前ボタン201が選択されている状態で第二の名前ボタン201bが再びタッチされると、第二の名前ボタン201bの色が元の色に変わり、3人目以降のスタッフの名前ボタン201の色が繰り上がった色に変わる。
【0025】
以上の操作により介護行為に対応したスタッフが少なくとも1人以上選択されると、上述した「対応中画面」が表示される。スタッフは、名前ボタン201をタッチした後、スタッフが対応中画面をタッチすると、「大項目選択画面」(図示せず)が表示される。この大項目選択画面は、介護行為の内容を表す情報として大項目を選択するための画面である。
【0026】
スタッフが何れかの大項目を選択すると、「小項目選択画面」が表示される。この小項目画面は、選択された大項目に属する複数の具体的な介護行為の名称が選択可能に表示される。スタッフは、自分が実際に行った介護行為に対する小項目を選択する。この後、図示しない登録ボタンをタッチすると、これまでに選択されたスタッフの氏名、介護行為を行ったスタッフの順位、介護行為を受けた要介護者(各部屋Rの入居者)の氏名、介護行為の内容(大項目および小項目)、介護行為の開始日時および終了日時などの情報が通信ネットワーク100を介して管理装置2に送信されて登録される。そして、入力端末1の画面は図2(1)の待機画面に戻る。
【0027】
図3は、本実施形態による入力端末1および管理端末2の機能構成例を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態の入力端末1は、機能構成として、操作検出部11、計時部12、情報入力部13、画面制御部14および登録要求部15を備えている。また、入力端末1は、記憶媒体として、記録情報一時記憶部10を備えている。
【0028】
また、本実施形態の管理装置2は、機能構成として、登録要求受信部21および記録保存部22を備えている。また、管理装置2は、記憶媒体として、介護記録記憶部20を備えている。
【0029】
上記各機能ブロック11~15、21~22は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック11~15、21~22は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現される。なお、当該プログラムは、ハードディスクや半導体メモリ等の他の記録媒体に記憶されていてもよい。
【0030】
操作検出部11は、スタッフによる入力端末1のタッチパネルに対する操作を検出する。すなわち、操作検出部11は、上述した一連の操作の一つ一つを検出し、どのような操作が行われたのかの操作内容を検出する。
【0031】
計時部12は、介護記録の一部の情報を入力する操作が行われたときに、その時点からの経過時間を計測する。本実施形態では、計時部12は、図2(2)のスタッフ選択画面で何れかの名前ボタン201のタッチが操作検出部11により検出されたとき、すなわち、介護記録の一部の情報としてスタッフの氏名(スタッフを識別可能なスタッフ情報)が入力されたときに、経過時間の計測を開始する。この状態で、2人目以降のスタッフを選択するために何れかの名前ボタン201がタッチされた場合、計時部12は経過時間をゼロにリセットし、経過時間の計測を再開する。ここで、3人目以降のスタッフが選択された場合も同様に経過時間の計測が行われる。
【0032】
なお、スタッフ選択画面に戻るボタンを表示し、この戻るボタンが操作された場合に計時部12が経過時間をゼロにリセットし、何れかの名前ボタン201が再びタッチされたときに経過時間の計測を再開するようにしてもよい。
【0033】
情報入力部13は、操作検出部11により検出される操作内容に応じて、介護記録に関する情報(以下、記録情報という)を入力し、入力した記録情報を記録情報一時記憶部10に逐次記憶していく。すなわち、情報入力部13は、図2(1)に示す待機画面のタッチが操作検出部11により検出されたときに、要介護者の氏名の入力操作が行われたものとして、入力端末1にあらかじめ設定されている要介護者の氏名を入力し、これを記録情報一時記憶部10に記憶させる。また、情報入力部13は、図2(2)に示すスタッフ選択画面でタッチされた名前ボタン201aに対応するスタッフの氏名を入力するとともに、計時部12が経過時間の計測を開始した日時を介護行為の開始日時として入力し、これらを記録情報一時記憶部10に記憶させる。
【0034】
なお、既にタッチした名前ボタン201が再びタッチされてスタッフの選択が解除された場合には、計時部12は、再度何れかの名前ボタン201が選択された時点で経過時間の計測を開始し、その日時を介護行為の開始日時として入力する。
【0035】
また、情報入力部13は、対応中画面のタッチが操作検出部11により検出されたときに、計時部12が経過時間の計測を終了した日時を介護行為の終了日時として入力し、これを記録情報一時記憶部10に記憶させる。また、情報入力部13は、小項目選択画面で小項目ボタン(図示せず)のタッチが操作検出部により検出されたときに、選択された介護行為の内容を入力し、これを記録情報一時記憶部10に記憶させる。また、情報入力部13は、完了ボタン(図示せず)のタッチが操作検出部11により検出されたときに、選択された介護行為の内容を入力し、これを記録情報一時記憶部10に記憶させる。
【0036】
登録要求部15は、介護記録の登録を指示する操作が行われたことが操作検出部11により検出された場合に、その時点までに入力された介護記録の情報、すなわち、その時点において記録情報一時記憶部10に記憶されている記録情報を管理装置2に送信して登録することを要求する。
【0037】
登録要求受信部21は、入力端末1の登録要求部15により送信される介護記録の登録要求を受信する。記録保存部22は、入力端末1の登録要求部15により登録が要求された記録情報を介護記録の履歴として介護記録記憶部20に保存する。
【0038】
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、施設の部屋ごとに設置された入力端末1において介護記録または看護行為を行ったスタッフの氏名を示す名前ボタン201を選択する場合に、複数のスタッフの名前ボタン201を一覧表示するとともに、最初に選択されたスタッフの名前ボタン201aの表示色を第一の色に変更し、それ以降に選択されたスタッフの名前ボタン201bの表示色を第一の色および選択されていない他の名前ボタン201の表示色(元の表示色)と異ならせるようにしている。
【0039】
これにより、入力端末1において介護行為を行ったスタッフの名前ボタン201を、複数のスタッフの一覧から複数選択可能とするとともに、最初に選択されたスタッフの名前ボタン201の表示色(第一の色)を他のスタッフの名前ボタン201の表示色と異ならせ、それ以降に選択されたスタッフの名前ボタン201bの表示色(第二の色)を最初に選択されたスタッフの名前ボタン201aの表示色(第一の色)および選択されていない他のスタッフの名前ボタン201の表示色とも異ならせているので、介護行為を主に行ったスタッフ、すなわち責任者となるスタッフを確認可能に入力することができる。
【0040】
また、本実施形態によれば、上記既に選択されたスタッフの名前ボタンが再度選択された場合に選択を解除して表示色を第一の色から元の色に戻すとともに、解除されていないスタッフの名前ボタン201bの表示色を第二の色から第一の色に繰り上げて表示するようにしている。これにより、既に選択されたスタッフの名前ボタン201aを再度選択することで選択を解除して表示色が元に戻され、解除していないスタッフの名前ボタン201bの第二の色が第一の色に繰り上げた形態で表示されるので、誤ってスタッフの名前ボタン201を選択した場合でも容易に解除することができる。
【0041】
なお、前述した実施形態では、最初に選択されたスタッフの名前ボタン201aと次に選択されたスタッフの名前ボタン201bと元の名前ボタン201との表示色を異ならせることで、介護行為を行った責任者であるスタッフの氏名と介護行為を行ったその他のスタッフの氏名と介護行為を行っていないスタッフの氏名とを識別可能に表示しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、名前ボタンの枠線の色を異ならせたり、名前ボタンの表示パターンを異ならせたり、名前ボタンのテキストの色を異ならせたり、名前ボタンに所定の記号を付したりすることで各名前ボタンを識別可能に表示するようにしてもよい。
【0042】
その他、上記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 入力端末
2 管理装置
10 記録情報一時記憶部
11 操作検出部
12 計時部
13 情報入力部
14 画面制御部
15 登録要求部
20 介護記録記憶部
21 登録要求受信部
22 登録要求受信部
図1
図2
図3