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  • 特許-情報提供システム及び情報提供方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-27
(45)【発行日】2024-03-06
(54)【発明の名称】情報提供システム及び情報提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20240228BHJP
【FI】
G06Q30/0241
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020152815
(22)【出願日】2020-09-11
(65)【公開番号】P2022047087
(43)【公開日】2022-03-24
【審査請求日】2022-11-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000223182
【氏名又は名称】TOA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100163979
【弁理士】
【氏名又は名称】濱名 哲也
(72)【発明者】
【氏名】兵庫 寿昭
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-152720(JP,A)
【文献】特開2005-092483(JP,A)
【文献】特開2017-107532(JP,A)
【文献】特開2011-169846(JP,A)
【文献】特開2019-153160(JP,A)
【文献】特開2012-128395(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放音装置と、情報提供装置とを備え、
前記放音装置は、
天気を示す天気パターンを取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記天気パターンと対応する識別情報が埋め込まれた音響信号を放音する放音部と、を有し、
前記情報提供装置は、
前記放音部から放音される前記音響信号を収音する収音部と、
提供情報を提供する提供部と、
制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記収音部が収音した前記音響信号から前記識別情報を抽出し、
前記識別情報と前記提供情報とが関連付いたデータを参照することによって、前記音響信号から抽出した前記識別情報と対応する前記提供情報を選択し、
選択した前記提供情報を前記提供部に表示させる情報提供システム。
【請求項2】
前記提供部は、前記提供情報を画像として提供する請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記提供部は、前記提供情報を音として提供する請求項1又は請求項2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記音響信号は、当該音響信号に埋め込まれた前記識別情報と対応する前記天気パターンが示す天気を想起させる音を含む請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記情報提供装置と接続される記憶装置から前記データを参照する請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記制御部は、
商品に関する販売時点の情報である販売情報から前記提供情報を生成し、
生成した前記提供情報と前記識別情報とを関連付けたうえで記憶する請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の情報提供システム。
【請求項7】
情報提供システムによる情報提供方法であって、
天気を示す天気パターンを取得部が取得することと、
前記取得部によって取得された前記天気パターンと対応する識別情報が埋め込まれた音響信号を放音部が放音することと、
前記放音部が放音した前記音響信号を収音部が収音することと、
前記収音部が収音した前記音響信号から前記識別情報を制御部が抽出することと、
前記識別情報と提供情報とが関連付いたデータを参照することによって、抽出した前記識別情報と対応する前記提供情報を前記制御部が選択することと、
前記制御部が選択した前記提供情報を提供部が提供することと、を含む情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システム及び情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、放音装置と情報提供装置とを備える情報提供システムが記載されている。放音装置は、識別情報が埋め込まれた音響信号を放音する。情報提供装置は、音響信号を収音し、収音した音響信号から識別情報を抽出し、識別情報と対応する情報を提供する。こうした情報提供システムは、例えば、百貨店、地下街などの商業施設に使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-152720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
商業施設を利用する利用客においては、外の天気の状態に応じてそのニーズが変わることがある。例えば、ゲリラ豪雨など突発的な雨天の場合、利用客は、雨宿りのために時間を潰すことのできる場所を求めたり、雨具を買い求めたりする。また、降雪などで外が寒い場合、利用客は、防寒具を買い求めたり、温かい食べ物や温かい飲み物などを買い求めたりする。そのため、情報提供システムにおいては、提供される情報が天気に関連付けられた情報であると、より利用客のニーズに応えることができる。これに対し、特許文献1に記載された情報提供システムでは、提供される情報が外の天気に関連付けられておらず、利用客のニーズをすぐに満たすことができない可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)上記課題を解決する情報提供システムは、放音装置と、情報提供装置とを備え、前記放音装置は、天気を示す天気パターンを取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記天気パターンと対応する識別情報が埋め込まれた音響信号を放音する放音部と、を有し、前記情報提供装置は、前記放音部から放音される前記音響信号を収音する収音部と、提供情報を提供する提供部と、制御部と、を有し、前記制御部は、前記収音部が収音した前記音響信号から前記識別情報を抽出し、前記識別情報と前記提供情報とが関連付いたデータを参照することによって、前記音響信号から抽出した前記識別情報と対応する前記提供情報を選択し、選択した前記提供情報を前記提供部に提供させる。
【0006】
上記構成によれば、天気を示す天気パターンが識別情報に関連付けられているため、識別情報に関連付けられた提供情報は、天気パターンに関連付けられている。したがって、天気に関連付けられた提供情報を提供できる。天気に関連付けられた提供情報を利用客に提供することによって、天気の状態に応じて変化する利用客のニーズを満たすことができる。
【0007】
(2)上記情報提供システムにおいて、前記提供部は、前記提供情報を画像として提供してもよい。
上記構成によれば、視覚的に分かりやすく提供情報を提供できる。
【0008】
(3)上記情報提供システムにおいて、前記提供部は、前記提供情報を音として提供してもよい。
上記構成によれば、提供情報を画像として提供する場合と比べ、画像に注視させることなく提供情報を提供できる。
【0009】
(4)上記情報提供システムにおいて、前記音響信号は、当該音響信号に埋め込まれた前記識別情報と対応する前記天気パターンが示す天気を想起させる音を含んでもよい。
上記構成によれば、音響信号を聞いた人に対し、天気を想起させることができるとともに、情報提供装置によって天気と関連付けられた提供情報を提供できる。
【0010】
(5)上記情報提供システムは、前記制御部は、前記情報提供装置と接続される記憶装置から前記データを参照してもよい。
上記構成によれば、情報提供装置がデータを記憶していなくても、記憶装置からデータを参照することによって、提供情報を提供できる。
【0011】
(6)上記情報提供システムにおいて、前記制御部は、商品に関する販売時点の情報である販売情報から前記提供情報を生成し、生成した前記提供情報と前記識別情報とを関連付けてもよい。
【0012】
上記構成によれば、販売情報に基づいて、例えば、天気ごとに売り上げの高い商品を把握できる。そのため、天気ごとに売り上げの高い商品の情報を提供情報として生成できる。生成した提供情報と識別情報とを関連付けることによって、天気に応じて売り上げの高い商品の情報を提供できる。このように、販売情報に基づいて、天気に関連付けられた提供情報を提供できる。
【0013】
(7)上記課題を解決する情報提供装置は、天気を示す天気パターンと対応する識別情報が埋め込まれた音響信号を収音する収音部と、提供情報を提供する提供部と、制御部と、を有し、前記制御部は、前記収音部が収音した前記音響信号から前記識別情報を抽出し、前記識別情報と前記提供情報とが関連付いたデータを参照することによって、前記音響信号から抽出した前記識別情報と対応する前記提供情報を選択し、選択した前記提供情報を前記提供部に提供させる。
上記構成によれば、上述した情報提供システムと同様の効果を得られる。
【0014】
(8)上記課題を解決する情報提供方法は、天気を示す天気パターンと対応する識別情報が埋め込まれた音響信号を収音することと、収音した前記音響信号から前記識別情報を抽出することと、前記識別情報と提供情報とが関連付いたデータを参照することによって、前記音響信号から抽出した前記識別情報と対応する提供情報を選択することと、選択した前記提供情報を提供することと、を含む。
上記方法によれば、上述した情報提供システムと同様の効果を得られる。
【発明の効果】
【0015】
上記情報提供システム、情報提供装置及び情報提供方法によれば、天気の状態に応じて変化する利用客のニーズを満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】情報提供システムの一実施形態を示す模式図。
図2】情報提供システムの一実施形態を示すブロック図。
図3】情報提供システムの変更例を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、情報提供システムの一実施形態について、図を参照しながら説明する。情報提供システムは、例えば、百貨店、地下街などの商業施設で使用される。本実施形態の情報提供システムは、地下街で使用される。
【0018】
図1及び図2に示すように、情報提供システム11は、放音装置12と、情報提供装置13とを備える。本実施形態の情報提供システム11は、さらに、販売管理装置14を備える。
【0019】
放音装置12は、音響信号15を放音する装置である。放音装置12は、例えば、地下街16に設けられる。そのため、本実施形態では、放音装置12は、地下街16に音響信号15を放音する。音響信号15は、放音装置12から出力される音であり、音声、音楽などを含む。音響信号15は、可聴域の周波数を含む音波である。そのため、音響信号15は、地下街16を利用する利用客17、地下街16に出店する店舗の店員など、地下街16にいる人々に聞こえる。放音装置12の使用者は、地下街16の管理者であってもよいし、地下街16に出店する店舗の管理者であってもよい。
【0020】
本実施形態の放音装置12は、放音制御部22と、放音部23とを有する。
一例では、放音制御部22は、電気通信を通じて外部サイトなどから、天気を示す天気パターンを取得する。この点で、放音制御部22は、天気を示す天気パターンを取得する取得部として機能する。外部サイトは、各地域の詳細な天気に関する情報を提供する情報サイトである。この例では、天気に関する情報は、降水量、降雪量、風速、風向、日射、気圧、温度、湿度、天気予報、等を含む。好ましくは、天気予報は、当日の各時刻における天気予報である。天気パターンは、天気を示すパラメーターである。放音制御部22は、外部サイトが提供する天気に関する情報から、現在の天気を天気パターンとして取得する。
【0021】
具体的には、放音制御部22は、情報提供システム11が設置される地域の天気に関する情報を周期的に外部サイトから取得する。好ましくは、放音制御部22は、数分おきに、天気に関する情報を周期的に外部サイトから取得する。これによって、放音装置12は、情報提供システム11が設置されている地域の詳細な天気をリアルタイムに取得できる。したがって、放音装置12は、現在の天気を天気パターンとして精度よく取得できる。
【0022】
他の例では、放音装置12は、さらに、センサー21を備えてもよい。センサー21は、天気を検知するように構成される。センサー21は、天気を検知するために、屋外に設けられる。すなわち、この例では、センサー21は、地上に設けられる。天気とは、気温、湿度、風、雲量などを含む大気の状態を指す。
【0023】
センサー21は、例えば、雨滴を検知する。本実施形態のセンサー21は、雨滴の他に、風速、風向、日射、気圧、温度、湿度などを検知する。センサー21は、雨滴を検知する雨滴センサー、風速を検知する風速センサー、風向を検知する風向センサー、日射を検知する日射センサー、気圧を検知する気圧センサー、温度を検知する温度センサー、湿度を検知する湿度センサーなどを含む。センサー21は、放音制御部22と接続される。センサー21は、検知結果を放音制御部22に送信する。
【0024】
放音制御部22は、放音装置12が有する制御部である。放音制御部22は、放音装置12を制御する。放音制御部22は、センサー21と放音部23とに接続される。放音制御部22は、インターネット、ローカルネットなどの電気通信を通じて、記憶装置の一例である放音サーバー22Aと接続されていてもよい。放音制御部22は、放音サーバー22Aから各種情報を読み出してもよい。
【0025】
放音制御部22は、α:コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、β:各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはγ:それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる媒体を含む。
【0026】
放音制御部22は、センサー21の検知結果から現在の天気を判定する。すなわち、放音制御部22は、センサー21から受信する信号に基づいて、現在の天気を判定する。例えば、センサー21が雨滴を検知した場合、放音制御部22は、雨天であると判定する。例えば、センサー21が日射を検知した場合、放音制御部22は、晴天であると判定する。例えば、センサー21が日射も雨滴も検知しない場合、放音制御部22は、曇天であると判定する。例えば、放音制御部22は、温度が平年よりも所定の温度以上低い場合に、気温が低いと判定する。例えば、放音制御部22は、風速が所定の速度以上の場合に、強風であると判定する。このように、放音制御部22は、センサー21の検知結果を天気パターンとして大別する。
【0027】
放音制御部22は、上述した天気パターンに限らず、より細分化した天気パターンで現在の天気を判定してもよい。例えば、放音制御部22は、気温が高い且つ晴天であると判定してもよいし、気温が平年並み且つ曇天であると判定してもよいし、気温が低い且つ雨天であると判定してもよい。
【0028】
放音制御部22は、センサー21の検知結果から、天気を示す天気パターンを取得する。例えば、放音制御部22は、センサー21が雨滴を検知することによって、雨天を示す天気パターンを取得する。この点で、放音制御部22は、天気を示す天気パターンを取得する取得部として機能する。
【0029】
センサー21で天気を検知する場合、外部サイトで公表されないような限定された地域であっても現地の天気を検知できる。そのため、放音制御部22は、センサー21で天気を検知する場合、精度よく天気パターンを取得できる。
【0030】
放音制御部22は、判定した現在の天気を示す天気パターンに対応する音響信号15を選択する。すなわち、放音制御部22は、センサー21の検知結果に対応する音響信号15を選択する。放音制御部22は、選択した音響信号15を放音部23から放音させる。
【0031】
本実施形態では、放音制御部22は、複数の音響信号15を記憶する。放音制御部22は、天気パターンごとに音響信号15を記憶する。例えば、放音制御部22が取得する天気パターンが3種類ある場合、放音制御部22は、音響信号15を3種類記憶する。天気パターン及び音響信号15は、2種類であってもよいし、4種類以上であってもよい。本実施形態の放音制御部22は、天気パターンと音響信号15とが関連付いたデータの一例である音響テーブルを記憶している。本実施形態の放音制御部22は、表1に示す音響テーブルを記憶している。
【0032】
【表1】
【0033】
表1に示す音響テーブルにおいて、第1天気パターンと第1音響信号とが関連付いている。第2天気パターンと第2音響信号とが関連付いている。第3天気パターンと第3音響信号とが関連付いている。第1天気パターンは、例えば、晴天であることを示す天気パターンである。第2天気パターンは、例えば、曇天であることを示す天気パターンである。第3天気パターンは、例えば、雨天であることを示す天気パターンである。
【0034】
本実施形態では、放音制御部22は、取得した天気パターンが第1天気パターンである場合、第1音響信号を放音部23から放音させる。放音制御部22は、天気パターンが第2パターンである場合、第2音響信号を放音部23から放音させる。放音制御部22は、天気パターンが第3天気パターンである場合、第3音響信号を放音部23から放音させる。
【0035】
音響信号15には、識別情報が埋め込まれている。音響信号15には、天気を示す天気パターンと対応する識別情報が埋め込まれている。識別情報は、音声透かしによって音響信号15に埋め込まれている。識別情報は、例えば、エコー拡散法によって音響信号15に埋め込まれるが、スペクトラム拡散法によって埋め込まれてもよい。表1に示す音響テーブルにおいて、例えば、第1音響信号には、第1識別情報が埋め込まれている。例えば、第2音響信号には、第2識別情報が埋め込まれている。例えば、第3音響信号には、第3識別情報が埋め込まれている。
【0036】
本実施形態では、放音制御部22が予め設定された音響テーブルを記憶しているが、放音サーバー22Aが予め設定された音響テーブルを記憶していてもよい。この場合、放音制御部22は、天気パターンを取得すると、放音サーバー22Aに記憶される音響テーブルを参照することによって、天気パターンと対応する音響信号15を放音サーバー22Aから読み出す。
【0037】
本実施形態の放音制御部22は、予め設定された音響テーブルを記憶しているが、別途音響テーブルを生成してもよい。この場合、放音制御部22は、音響信号15を生成してもよいし、電気通信を通じて外部から音響信号15を取得してもよい。放音装置12の使用者が、放音制御部22に指示を与えることによって、放音制御部22は、音響信号15を生成したり、放音サーバー22Aから音響信号15を読み出したりする。
放音制御部22は、音響信号15を生成する場合、原音信号に識別情報を埋め込む。例えば、放音制御部22は、音源から切り出したり、録音したりすることによって、原音信号を生成する。放音制御部22は、電気通信を通じて外部から原音信号を取得してもよい。
【0038】
放音制御部22は、生成した原音信号に、識別情報を埋め込む。原音信号に埋め込まれる識別情報は、放音制御部22に記憶されていてもよいし、放音サーバー22Aに記憶されていてもよい。
【0039】
放音制御部22は、識別情報を符号化するエンコードを実行し、符号化された識別情報を音響信号15に埋め込む。放音制御部22は、例えば、エコー拡散法によって、音響信号15に識別情報を埋め込む。放音制御部22には、音響信号15に識別情報を埋め込むための埋込アプリケーションがインストールされている。放音制御部22は、埋込アプリケーションを実行することによって、音響信号15を生成する。
【0040】
放音制御部22は、生成又は取得した音響信号15に、天気パターンを関連付ける。放音装置12の使用者が、放音制御部22に指示を与えることによって、放音制御部22は、任意の音響信号15と任意の天気パターンとを関連付ける。このとき、放音制御部22は、生成した音響信号15とセンサー21の検知結果とを関連付けるともいえる。以上説明したように、音響信号15に識別情報を埋め込み、音響信号15に天気パターンを関連付けることによって、音響テーブルが生成される。生成された音響テーブルは、放音制御部22に記憶されてもよいし、放音サーバー22Aに記憶されてもよい。
【0041】
放音部23は、情報提供システム11において、1又は複数設けられる。本実施形態では、放音部23は、複数設けられる。放音部23は、例えば、スピーカーである。
放音部23は、放音制御部22と接続される。放音部23は、放音制御部22が選択した音響信号15を放音する。すなわち、放音部23は、センサー21によって検知された天気と対応する識別情報が埋め込まれた音響信号15を放音する。
【0042】
放音部23は、例えば、屋内に設けられる。本実施形態の放音部23は、センサー21とは異なり、地下に設けられる。複数の放音部23は、地下街16の各所に配置される。放音部23は、地下街16に向けて音響信号15を放音する。
【0043】
放音部23が放音する音響信号15は、BGMや音声アナウンスなどでもよいし、利用客17を含む地下街16の人々にその音響信号15と関連付いた天気を想起させるような音であってもよい。例えば、現在の天気が雨天である場合、雨天と対応する音響信号15は、雨音であってもよいし、雨に関連する曲であってもよい。すなわち、音響信号15は、天気を想起させる自然音であってもよいし、天気を想起させる楽曲であってもよい。この場合、放音部23が音響信号15を放音することによって、利用客17、地下街16に出店する店舗の店員、地下街16の管理者などの地下街16にいる人々に現在の天気を報知できる。
【0044】
情報提供装置13は、放音装置12が放音する音響信号15に対応する情報を提供する装置である。情報提供装置13は、例えば、デジタルサイネージである。情報提供装置13は、例えば、広告、ルート案内、天気情報などを提供する。情報提供装置13の使用者は、例えば、地下街16に出店する店舗の管理者、地下街16の管理者などである。情報提供装置13は、収音部25と、提供制御部26と、提供部27とを有する。
【0045】
収音部25は、例えば、マイクロホンである。収音部25は、提供制御部26と接続される。収音部25は、音響信号15を収音する。すなわち、収音部25は、放音部23から放音される音響信号15を収音する。収音部25は、収音した音響信号15を提供制御部26に送信する。このように、情報提供システム11は、音響通信によって、放音装置12から情報提供装置13に情報が伝達される。
【0046】
提供制御部26は、情報提供装置13が有する制御部である。提供制御部26は、情報提供装置13を制御する。提供制御部26は、インターネット、ローカルネットなどの電気通信を通じて、記憶装置の一例である提供サーバー26Aと接続されていてもよい。放音制御部22は、提供サーバー26Aから各種情報を読み出してもよい。
【0047】
提供制御部26は、放音制御部22と同様に、α:コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、β:各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはγ:それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる媒体を含む。
【0048】
提供制御部26は、収音部25が収音した音響信号15から識別情報を抽出する。提供制御部26は、音響信号15をデコードすることによって識別情報を抽出する。提供制御部26には、例えば、音響信号15を復号するための復号アプリケーションがインストールされている。提供制御部26は、復号アプリケーションを実行することによって、音響信号15から識別情報を抽出する。
【0049】
本実施形態では、提供制御部26は、複数の提供情報を記憶している。提供制御部26は、識別情報ごとに提供情報を記憶している。すなわち、提供制御部26は、天気パターンごとに提供情報を記憶しているともいえる。提供制御部26は、識別情報を3種類記憶する場合、提供情報を3種類記憶する。識別情報及び提供情報は、2種類であってもよいし、4種類以上であってもよい。提供制御部26は、識別情報と提供情報とが関連付いたデータの一例である提供テーブルを記憶している。本実施形態の提供制御部26は、表2に示す提供テーブルを記憶している。
【0050】
【表2】
【0051】
表2に示す提供テーブルにおいて、例えば、第1識別情報と第1提供情報とが関連付いている。例えば、第2識別情報と第2提供情報とが関連付いている。例えば、第3識別情報と第3提供情報とが関連付いている。
【0052】
提供制御部26は、提供テーブルを参照することによって、抽出した識別情報と対応する提供情報を選択する。すなわち、提供制御部26は、収音部25が収音した音響信号15に対応する提供情報を提供テーブルから選択する。提供制御部26は、選択した提供情報を提供部27に提供させる。そのため、本実施形態では、提供制御部26は、収音部25が第1音響信号を収音すると、第1提供情報を提供部27に提供させる。提供制御部26は、収音部25が第2音響信号を収音すると、第2提供情報を提供部27に提供させる。提供制御部26は、収音部25が第3音響信号を収音すると、第3提供情報を提供部27に提供させる。
【0053】
提供テーブルは、提供サーバー26Aに記憶されていてもよい。この場合、提供制御部26は、識別情報を抽出すると、提供サーバー26Aに記憶される提供テーブルを参照することによって、抽出した識別情報と対応する提供情報を提供サーバー26Aから読み出す。
【0054】
提供部27は、提供制御部26が選択した提供情報を提供する。本実施形態の提供部27は、ディスプレイ27Aと、スピーカー27Bとを有する。ディスプレイ27Aは、画像を表示する。スピーカー27Bは、音を出力する。そのため、本実施形態では、提供部27は、ディスプレイによって、提供情報を画像として提供する。提供部27は、スピーカー27Bによって、提供情報を音として提供する。本実施形態では、ディスプレイ27Aは、収音部25、提供制御部26及びスピーカー27Bを内蔵する。
【0055】
提供情報は、提供部27によって提供される情報である。提供情報は、例えば、広告、ルート案内、天気情報などである。例えば、広告は、地下街16に出店する店舗が販売する商品の情報である。例えば、ルート案内は、地下街16内のルートを案内するための情報である。例えば、天気情報は、外の天気を知らせるための情報である。天気については、放音部23が音響信号15を放音することによって地下街16内の人々に報知できるが、提供部27が天気情報を提供することによって、より確実に天気を報知できる。
【0056】
提供情報は、提供テーブルにおいて識別情報と関連付いている。そのため、提供情報は、天気パターンと関連付いているともいえる。すなわち、提供情報は、天気に関連付いている。提供情報は、提供制御部26に予め記憶されていてもよいし、提供制御部26によって生成されてもよい。
【0057】
提供情報は、例えば、その提供情報と対応する天気パターンと関係する商品の広告である。例えば、外が晴天の場合、提供部27は、第1提供情報を提供する。そのため、第1提供情報は、晴天に関係する商品の広告である。第1提供情報は、一例として、日傘、サングラスなどの日除けに関係する商品の広告である。また、第1提供情報は、晴天時限定のセール情報でもよい。例えば、外が曇天の場合、提供部27は、第2提供情報を提供する。そのため、第2提供情報は、曇天に関係する商品の広告である。また、第2提供情報は、曇天時限定のセール情報でもよい。例えば、外が雨天の場合、提供部27は、第3提供情報を提供する。そのため、第3提供情報は、雨天に関係する商品の広告である。第3提供情報は、一例として、レインコート、雨傘などの雨具の広告である。また、第3表示情報は、雨天時限定のセール情報でもよい。
【0058】
提供情報は、例えば、その提供情報と対応する天気パターンと関係するルート案内の情報である。例えば、外が雨天の場合、提供部27は、第3提供情報として、駅、バス停などの主要な場所に雨に濡れることなく行くことができるルート案内の情報を提供する。例えば、提供部27は、ディスプレイ27Aにそのルートを表示したり、スピーカー27Bから音声でルートを伝えたりすることによって、提供情報をルート案内として提供する。
【0059】
提供情報は、例えば、その提供情報と対応する天気パターンと関係する天気情報である。例えば、外が晴天の場合、提供部27は、第1提供情報として、晴天であることを画像で表示したり、音声で伝えたりすることによって、提供情報を天気情報として提供する。
【0060】
地下街16を利用する利用客17のニーズは、外の天気の状態に応じて変化する。例えば、ゲリラ豪雨などの突発的な雨天の場合、利用客17は、雨宿りのために時間を潰すことのできる場所を求めたり、雨具を買い求めたりする。すなわち、情報提供システムにおいては、利用客17のニーズに合わせて、天気に関連付けられた提供情報を表示することによって、利用客17のニーズを満たすことができる。このように、情報提供システム11は、いわゆるウェザーマーチャンダイジングに活用できる。
【0061】
情報提供システム11は、利用客17に限らず、店舗の管理者、店舗の店員、地下街16の管理者などに天気を知らせることによって、天気に合わせた行動を促すことができる。天気に合わせた行動とは、例えば、外が雨天の場合、ショッピング袋にビニール袋をかけたり、床が滑りやすい旨を喚起したりする行動である。
【0062】
本実施形態の提供制御部26は、提供情報を予め記憶しているが、販売管理装置14から送信される販売情報から提供情報を生成することもある。この場合、提供制御部26は、生成した提供情報と識別情報とを関連付けることによって、提供テーブルを生成する。詳しくは、情報提供装置13の使用者が、提供制御部26に指示を与えることによって、提供テーブルを生成する。これについては、後述する。
【0063】
ここまででまとめると、情報提供システム11による情報提供方法は、音響信号15を収音することと、音響信号15から識別情報を抽出することと、識別情報と提供情報とが関連付いたデータを参照することによって、抽出した識別情報と対応する提供情報を選択することと、選択した提供情報を提供することと、を含む。
【0064】
販売管理装置14は、商品の販売情報を管理する装置である。販売管理装置14は、例えば、POS(Point Of Sale:販売時点情報管理)が組み込まれた装置である。販売管理装置14は、パーソナルコンピューターでもよいし、レジスターでもよいし、タブレットでもよい。販売管理装置14の使用者は、情報提供装置13の使用者である。すなわち、本実施形態では、販売管理装置14の使用者は、地下街16に出店する店舗の管理者である。
【0065】
販売管理装置14は、情報提供装置13と電気的に接続される。販売管理装置14は、情報提供装置13と通信する。販売管理装置14は、情報提供装置13に対して、無線で接続されてもよいし、有線で接続されてもよい。販売管理装置14は、インターネット、ローカルネットなどの電気通信を通じて、情報提供装置13と接続される。販売管理装置14は、販売制御部29を有する。
【0066】
販売制御部29は、販売管理装置14が有する制御部である。販売制御部29は、販売管理装置14を制御する。
販売制御部29は、放音制御部22及び提供制御部26と同様に、α:コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、β:各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはγ:それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる媒体を含む。
【0067】
販売制御部29は、商品の販売情報を記憶している。販売情報とは、商品に関する販売時点の情報である。そのため、販売制御部29は、商品が売れるたびに、その商品についての販売情報を記憶し、その販売情報を蓄積する。例えば、販売情報は、売れた商品の商品名、その価格、その数量、その日時などの情報を含む。さらに、販売情報は、商品を購入した購入者の年齢層、その性別、商品が売れた当日の催事、商品の販売時点での天気などの情報を含む。販売制御部29は、販売情報を情報提供装置13に送信する。
【0068】
販売制御部29は、販売管理装置14の使用者が販売時点の天気を入力することによって、販売時点での天気に関する情報を取得してもよい。販売制御部29は、電気通信を通じて、販売時点での天気に関する情報を取得してもよい。販売制御部29は、提供制御部26が抽出した識別情報から販売時点での天気に関する情報を取得してもよい。この場合、販売制御部29は、識別情報と天気パターンとが関連付いたデータを参照することによって、識別情報から天気パターンを取得する。
【0069】
提供制御部26は、販売制御部29から販売情報を受信する。提供制御部26は、販売情報を解析する。詳しくは、情報提供装置13の使用者が、提供制御部26に指示を与えることによって、提供制御部26に販売情報を解析させる。提供制御部26は、販売情報を解析することによって、商品の売上と天気との相関関係を算出する。この相関関係によって、情報提供装置13の使用者は、天気ごとに売り上げの高い商品を把握できる。
【0070】
提供制御部26は、情報提供装置13の使用者に指示されることによって、上述の相関関係から、天気ごとに売り上げの高い商品の情報を提供情報として生成する。例えば、雨天時にレインコートの売り上げが高い場合、提供制御部26は、情報提供装置13の使用者に指示されることによって、雨天時の売れ筋として、レインコートの情報を提供情報として生成する。例えば、晴天時に日傘の売り上げが高い場合、提供制御部26は、情報提供装置13の使用者に指示されることによって、晴天時の売れ筋として、日傘の情報を提供情報として生成する。このように、提供制御部26は、販売情報から提供情報を生成する。提供制御部26は、例えば、売り上げの高い上位3つの商品の情報を提供情報として生成する。
【0071】
提供制御部26は、生成した提供情報と識別情報とを関連付ける。詳しくは、情報提供装置13の使用者が、提供制御部26に指示を与えることによって、生成した提供情報と提供制御部26又は提供サーバー26Aに記憶された識別情報とを関連付ける。このようにして、提供テーブルが生成される。提供制御部26は、生成した提供テーブルを記憶する。すなわち、提供制御部26は、提供情報と識別情報とを関連付けたうえで記憶する。生成された提供テーブルは、提供サーバー26Aに記憶されてもよい。
【0072】
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)提供制御部26は、収音部25が収音した音響信号15から識別情報を抽出する。提供制御部26は、提供テーブルを参照することによって、音響信号15から抽出した識別情報と対応する提供情報を選択する。提供制御部26は、選択した提供情報を提供部27に提供させる。
【0073】
天気を示す天気パターンが識別情報に関連付けられているため、識別情報に関連付けられた提供情報は、天気パターンに関連付けられている。したがって、天気に関連付けられた提供情報を提供できる。天気に関連付けられた提供情報を利用客に提供することによって、天気の状態に応じて変化する利用客のニーズを満たすことができる。
【0074】
(2)提供部27は、提供情報を画像として提供する。これにより、視覚的に分かりやすく提供情報を提供できる。
【0075】
(3)提供部27は、提供情報を音として提供する。これにより、画像に注視させることなく提供情報を提供できる。
【0076】
(4)音響信号15は、その音響信号15に埋め込まれた識別情報と対応する天気パターンが示す天気を想起させる音を含む。これにより、音響信号15を聞いた人に対し、天気を想起させることができるとともに、情報提供装置13によって天気と関連付けられた提供情報を提供できる。
【0077】
(5)提供制御部26は、情報提供装置13と接続される提供サーバー26Aから識別情報と提供情報とが関連付いたデータを参照する。この場合、提供制御部26がデータを記憶していなくとも、提供サーバー26Aからデータを参照することによって、提供情報を提供できる。
【0078】
(6)提供制御部26は、販売情報から提供情報を生成し、生成した提供情報と識別情報とを関連付ける。
【0079】
この場合、例えば、販売情報に基づいて、天気ごとに売り上げの高い商品を把握できる。そのため、天気ごとに売り上げの高い商品の情報を提供情報として生成できる。生成した提供情報と識別情報とを関連付けることによって、天気に応じて売り上げの高い商品の情報を提供できる。このように、販売情報に基づいて、天気に合わせた提供情報を提供できる。
【0080】
<その他の実施形態>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0081】
図3に示すように、情報提供システム11は、情報提供装置13と販売管理装置14とに接続される制御装置31を備えてもよい。制御装置31は、情報提供装置13と販売管理装置14とに電気的に接続される。制御装置31は、情報提供装置13と販売管理装置14と通信する。制御装置31は、情報提供装置13と販売管理装置14とに対し、無線で接続されてもよいし、有線で接続されてもよい。制御装置31は、インターネット、ローカルネットなどの電気通信を通じて、情報提供装置13と接続される。
【0082】
制御装置31は、情報提供装置13と販売管理装置14とを制御する装置である。制御装置31は、例えば、パーソナルコンピューターであるが、スマートフォン、タブレットなどの携帯情報端末でもよい。この変更例では、制御装置31は、提供制御部26としても機能するし、販売制御部29としても機能する。そのため、制御装置31は、提供テーブルを記憶していてもよいし、販売情報から提供テーブルを生成してもよい。制御装置31は、電気通信を通じて制御装置31と接続された提供サーバー26Aから提供テーブルを参照してもよい。
【0083】
・提供制御部26にPOSが組み込まれていてもよい。この場合、提供制御部26が販売制御部29としても機能する。
・販売制御部29が販売情報を解析してもよい。この場合、販売制御部29が、商品の売上と天気との相関関係を算出する。さらに、販売制御部29は、販売情報から提供情報を生成してもよい。生成した提供情報は、販売管理装置14から情報提供装置13に送信される。さらに、販売制御部29は、生成した提供情報と識別情報とを関連付けてもよい。すなわち、販売制御部29が提供テーブルを生成してもよい。この場合、生成した提供テーブルは、販売管理装置14から情報提供装置13に送信される。
【0084】
・提供部27は、ディスプレイ27Aだけで構成されてもよいし、スピーカー27Bだけで構成されてもよい。すなわち、提供部27は、提供情報を画像のみで提供してもよいし、提供情報を音のみで提供してもよい。
【0085】
・収音部25は、内蔵されるマイクロホンに限らず、提供部27に外付けされるマイクロホンでもよい。
・情報提供装置13及び販売管理装置14の使用者は、地下街16の管理者でもよい。
【符号の説明】
【0086】
11…情報提供システム
12…放音装置
13…情報提供装置
14…販売管理装置
15…音響信号
16…地下街
17…利用客
21…センサー
22…放音制御部
22A…放音サーバー
23…放音部
25…収音部
26…提供制御部
26A…提供サーバー
27…提供部
28…スピーカー
29…販売制御部
31…制御装置
図1
図2
図3