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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-27
(45)【発行日】2024-03-06
(54)【発明の名称】区画貫通具
(51)【国際特許分類】
   F16L 5/00 20060101AFI20240228BHJP
【FI】
F16L5/00 Q
F16L5/00 W
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021181427
(22)【出願日】2021-11-05
(65)【公開番号】P2023069522
(43)【公開日】2023-05-18
【審査請求日】2022-11-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000119830
【氏名又は名称】因幡電機産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】池辺 竜司
(72)【発明者】
【氏名】小椋 聡
【審査官】伊藤 紀史
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-034559(JP,A)
【文献】特開2010-175246(JP,A)
【文献】特開平08-285144(JP,A)
【文献】特開2017-187053(JP,A)
【文献】特開2017-108876(JP,A)
【文献】特開2020-125834(JP,A)
【文献】特開2008-234946(JP,A)
【文献】特開2001-116171(JP,A)
【文献】特開2018-192268(JP,A)
【文献】米国特許第5309688(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の内部又は内外を区画する区画体に形成された貫通孔に設置される区画貫通具であって、
略円筒形状で、前記貫通孔に挿入される貫通本体部を備え、
前記貫通本体部は、径内方に折り曲げ可能に構成され、周方向に間隔を空けて配置される複数の内折り部と、前記複数の内折り部の間に亘って周方向に延びる複数の円弧部と、を備え
前記複数の内折り部の各々は、前記複数の内折り部及び前記複数の円弧部が径内方へ押圧された場合に、周方向の一定位置で径内方に向かって折れ曲がる部分である区画貫通具。
【請求項2】
前記貫通本体部の外周面の軸線方向の少なくとも一部に、周方向に亘って延び、前記貫通本体部の外周面と前記貫通孔の内周面との間をシールするシール部材を備える請求項に記載の区画貫通具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の内部又は内外を区画する区画体に形成された貫通孔に設置される区画貫通具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、区画貫通具として、特許文献1に記載の壁貫通孔用スリーブが知られている。壁貫通孔用スリーブは、軸線方向に沿って延びる切断部を有する円筒部と、円筒部の軸線方向の両端部の外周を覆う弾性体で構成された隙間埋め部と、を備える。円筒部は、切断部付近を所定量重ねることができる。
【0003】
以上のような構成の壁貫通孔用スリーブによれば、円筒部の切断部付近を所定量重ね、径を小さくした状態で壁に形成された貫通孔に挿入できるので、貫通孔に挿入しやすい。また、貫通孔に円筒部を挿入した後に円筒部の形状が元の形状に復元し、隙間埋め部が貫通孔の内周壁に接して、気密性を確保できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6132277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の壁貫通孔用スリーブでは、貫通孔に設置された状態で、円筒部の切断部の端面(円筒部の周方向一端側の端面及び他端側の端面)が当接して、円筒部の形状を保持することができるとされている。しかしながら、円筒形状に保持した状態で例えば円筒部の径外方から径内方に押し込まれる圧力がかかった場合のような、設置後に何らかの外力がかかった場合に、当接していた円筒部の切断部の端面同士がずれ、円筒形状を保持できなくなることがある。円筒形状を保持できない場合には、壁貫通孔用スリーブが貫通孔から脱落したり、貫通孔の内壁と壁貫通孔用スリーブの間に隙間が生じたりなどの不具合が生じる。
【0006】
そこで、本発明は、貫通孔に容易に設置ができ、かつ、貫通孔への設置後に形状が崩れにくい区画貫通具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の区画貫通具は、建物の内部又は内外を区画する区画体に形成された貫通孔に設置される区画貫通具であって、略円筒形状で、前記貫通孔に挿入される貫通本体部を備え、前記貫通本体部は、径内方に折り曲げ可能に構成され、周方向に間隔を空けて配置される複数の内折り部と、前記複数の内折り部の間に亘って周方向に延びる複数の円弧部と、を備えるよう構成される。
【0008】
かかる構成によれば、貫通孔に区画貫通具を挿入する際に、内折り部を径内方に折り曲げることで、円弧部同士が近付いて貫通本体部全体の外径を小さくすることができるので、貫通孔に挿入しやすくなり、かつ、貫通孔に挿入してから、内折り部を外側に広げ、貫通本体部を略円筒形状に復元すると、貫通本体部全体が略円筒形状に張った状態となり、形状が崩れにくくなる。
【0009】
また、本発明の区画貫通具は、建物の内部又は内外を区画する区画体に形成された貫通孔に設置される区画貫通具であって、略円筒形状で、前記貫通孔に挿入される貫通本体部を備え、前記貫通本体部は、径内方に折り曲げ可能に構成される一の内折り部と、該内折り部から周方向に離間して設けられ、径外方に折り曲げ可能な山折りヒンジ部と、前記内折り部の周方向の一端部及び他端部から前記山折りヒンジ部に亘って延びる一対の円弧部と、を備えるよう構成される。
【0010】
かかる構成によれば、貫通孔に区画貫通具を挿入する際に、内折り部を径内方に折り曲げることで、円弧部同士が近付いて貫通本体部全体の外径を小さくすることができるので、貫通孔に挿入しやすくなり、かつ、貫通孔に挿入してから、内折り部を外側に広げ、貫通本体部を略円筒形状に復元すると、貫通本体部全体が略円筒形状に張った状態となり、形状が崩れにくくなる。
【0011】
また、前記貫通本体部の外周面の軸線方向の少なくとも一部に、周方向に亘って延び、前記貫通本体部の外周面と前記貫通孔の内周面との間をシールするシール部材を備えるよう構成することもできる。
【0012】
かかる構成によれば、貫通本体部の外周面の軸線方向の少なくとも一部に、周方向に亘って延びるシール部材が設けられるので、貫通孔に設置した際に、貫通孔の内壁と貫通本体部の外周面との間をシールできるため、区画体で仕切られた空間同士の気密性を保ちやすい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、貫通孔に容易に設置ができ、かつ、貫通孔への設置後に形状が崩れにくい区画貫通具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第一の実施形態に係る区画貫通具を示す斜視図である。
図2】同区画貫通具の正面図である。
図3】同区画貫通具を変形させた状態を示す図である。
図4】同区画貫通具を貫通孔に設置した状態を示す図である。
図5】本発明の第二の実施形態に係る区画貫通具を示す正面図である。
図6】同区画貫通具を変形させた状態を示す図である。
図7】本発明の他の実施形態に係る区画貫通具を示す正面図である。
図8】本発明の他の実施形態に係る区画貫通具を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の第一の実施形態に係る区画貫通具1を図1乃至図4を参照して説明する。
【0016】
図1に示すように、区画貫通具1は、筒状で、建物の区画体30に形成された貫通孔30aに挿入可能である。具体的に、区画貫通具1は、筒状の貫通本体部2と、貫通本体部2の外周面に設けられるシール部材3と、を備える。
【0017】
図2に示すように、貫通本体部2は、周方向に離間した複数個所を径内方に折り曲げ可能に構成された円筒形状の部位である。また、貫通本体部2は、周方向に離間した複数個所を径内方に折り曲げた際に、折り曲げる前と比較して、最大外径が小さくなるように構成される円筒形状の部位である。具体的に、貫通本体部2は、径内方に折り曲げ可能に構成され、周方向に離間して配置された複数の内折り部4と、内折り部4の間に亘って延びる複数の円弧部5と、を備える。本実施形態で、内折り部4は、周方向に略180度離間して配置される。即ち、内折り部4は、貫通本体部2の径方向で対向して配置される。内折り部4の詳細については後述する。
【0018】
貫通本体部2は、周方向に沿って延びる複数の円筒分割部7を周方向で連結して円筒状に構成される円筒部と、円筒分割部7同士を周方向で隣り合うように連結する円筒連結部8と、を備える。円筒連結部8は、円筒分割部7よりも変形しやすいように構成されている。即ち、貫通本体部2に折り曲げようとする力がかかった場合には、円筒連結部8が折れ曲がるように構成されている。また、本実施形態で、円筒分割部7及び円筒連結部8は樹脂で構成されている。具体的に、円筒分割部7は、円筒連結部8よりも硬質の樹脂で構成されている。さらに、貫通本体部2は、外周面にシール部材3を取り付け可能に構成されている。
【0019】
円筒分割部7は、周方向に沿って円弧状に延びる部位である。また、円筒分割部7は、周方向で隣り合う他の円筒分割部7との間で周方向に隙間を空けて配置される。具体的に、円筒分割部7は、内折り部4を構成する内折り分割部11と、円弧部5を構成する円弧分割部12と、を含む。本実施形態で、円弧部5は、一つの円弧分割部12によって構成される。また、円弧分割部12は、折り曲げ不能に構成される。即ち、円弧分割部12は、周方向の中途部分に折り曲げられる際の関節となる部位を備えない。
【0020】
円弧分割部12は、円弧形状に延びる円弧本体部13と、円弧分割部12の周方向の両端部に位置し、円筒連結部8が取付けられる山折り取付部14と、を備える。本実施形態の山折り取付部14は、円弧本体部13の周方向の両端面である。また、山折り取付部14には、後述する山折り連結部20が取付けられる。
【0021】
内折り分割部11は、内折り部4を構成する円弧状の部位である。また、内折り分割部11は、円弧形状に延びる内折り本体部16と、内折り本体部16の周方向の端部の内、円弧分割部12と周方向で隣り合う側の端部に設けられる山折り取付部14と、内折り本体部16の周方向の端部の内、円弧分割部12と周方向で隣り合う側の端部と反対側の端部に設けられる内折り取付部17と、を備える。山折り取付部14の構成は、円弧分割部12に設けられる山折り取付部14と同様である。また、内折り取付部17は、内折り分割部11の周方向の両端面のうち、山折り取付部14が位置する側と反対側の端面である。
【0022】
円筒連結部8は、周方向で隣り合った円筒分割部7同士を連結する部位である。また、円筒連結部8は、円筒分割部7同士を折り曲げ可能に連結する関節部分である。具体的に、円筒連結部8は、弾性を有する長尺体である。本実施形態の円筒連結部8は、軟質樹脂で構成された長尺体である。また、本実施形態の円筒連結部8は、貫通本体部2の軸線方向に沿って延びる長尺体である。円筒連結部8は、弾性を有し、折り曲げられた場合には、弾性により折り曲げられる前の状態に復元しようとするよう構成される。円筒連結部8は、全体として円筒形状になるように配置された複数の円筒分割部7のうち、周方向で隣り合う円筒分割部7の端部同士を連結する。また、円筒連結部8は、周方向で隣り合う円筒分割部7同士が山折り可能となるように連結する山折り連結部20と、隣り合う円筒分割部7同士が谷折り可能となるように連結する内折り連結部21と、を備える。また、円筒連結部8は、貫通本体部2が折り曲げられていない状態のときに自然状態となるように、円筒分割部7同士の間に配置される。
【0023】
山折り連結部20は、周方向で隣り合う円筒分割部7同士を山折り可能な状態で連結する。本実施形態で、山折り連結部20は、円弧分割部12及び円弧分割部12に周方向で隣り合って配置される内折り分割部11を山折り可能な状態で連結する。具体的に、山折り連結部20は、円弧分割部12の山折り取付部14と内折り分割部11の山折り取付部14に亘って配置される。即ち、山折り連結部20は、周方向で隣り合う円筒分割部7のうち、一方の円筒分割部7の周方向一方側の端面から、他方の円筒分割部7の周方向他方側の端面に亘って延びるように設けられる。本実施形態で、円筒分割部7及び円筒連結部8は一体成形により構成される。即ち、本実施形態の山折り連結部20は、山折り取付部14に熱溶着により取り付けられる。
【0024】
本実施形態で、山折り連結部20は、折り目が径外方を向くように折り曲げ可能(山折り可能)である。即ち、貫通本体部2は、円筒分割部7が山折り連結部20に連結された状態で山折り連結部20を山折りすることで、周方向の一部を山折りすることができるように構成されている。また、山折り連結部20は、貫通本体部2のうち、山折り可能な部位である山折り部22を構成する。
【0025】
内折り連結部21は、隣り合う円筒分割部7同士を内折り可能に連結する。本実施形態で、山折連結部は、隣り合って配置される内折り分割部11同士を谷折り可能に連結する。内折り連結部21は、連結する両内折り分割部11のうち、一方の内折り分割部11の内折り取付部17から他方の内折り分割部11の内折り取付部17に亘って配置される。即ち、内折り連結部21は、隣り合う円筒分割部7のうち、一方の円筒分割部7の周方向一方側の端面から、他方の円筒分割部7の周方向他方側の端面に亘って延びるように設けられる。本実施形態で、内折り連結部21は、内折り部4の周方向中途部分に配置される。また、本実施形態で、内折り連結部21は、内折り取付部17に熱溶着により取り付けられる。
【0026】
本実施形態で、内折り連結部21は、折り目が径内方を向くように折り曲げ可能(谷折り可能)である。即ち、貫通本体部2は、円筒分割部7が内折り連結部21に連結された状態で内折り連結部21を谷折りすることで、周方向の一部を谷折りすることができるように構成されている。また、内折り連結部21は、貫通本体部2のうち、谷折り可能な部位である谷折り部23を構成する。
【0027】
内折り部4は、貫通本体部2のうち、径内方に折り曲げ可能に構成される部分である。本実施形態で、内折り部4は、貫通本体部2の径方向で対向する2箇所に配置される。具体的に、内折り部4は、貫通本体部2のうち、谷折り可能な部位を1箇所以上含み、径内方に折り曲げ可能に構成されている。本実施形態で、内折り部4は、一の円弧部5の周方向一端部に設けられる山折り連結部20及び他の円弧部5の周方向他端部に設けられる山折り連結部20と、両山折り連結部20の間に配置される一対の内折り分割部11及び内折り連結部21と、を備える。また、内折り部4は、一対の円弧部5の間に亘って延びるよう配置された部位である。本実施形態の内折り部4は、一の円弧部5の周方向の一方側の端部から円弧部5の周方向の他方側の端部までの領域である。内折り部4は径内方に折り曲げることで、内折り部4全体を貫通本体部2の径内方に移動させることができるよう構成されている。具体的に、内折り部4は、山折り連結部20の折り目が径外方に向くように折り曲げられ、内折り連結部21の折り目が径内方を向くように折り曲げられることで、内折り部4全体が径内方に移動する。
【0028】
上記のような貫通本体部2は、全体として周方向に連続して円筒形に構成されている。具体的に、貫通本体部2は、周方向で隣り合う円筒分割部7の周方向の端部同士が、周方向で向かい合うように配置されている。また、円筒連結部8が周方向に沿って延びるように配置されている。さらに、本実施形態の貫通本体部2は、周方向で円筒分割部7が配置される領域の外径と円筒連結部8が配置される領域の外径が等しく構成されている。即ち、本実施形態の貫通本体部2には、外周面に段差が形成されていない。また、本実施形態の貫通本体部2は、周方向で円筒分割部7が配置される領域の内径と円筒連結部8が配置される領域の内径が等しく構成されている。即ち、本実施形態の貫通本体部2には、内周面に段差が形成されていない。
【0029】
山折り部22において、隣り合う円筒分割部7の端部の一方(例えば、円弧分割部12の山折り取付部14)と他方(例えば、内折り分割部11の山折り取付部14)は、周方向で向かい合うように配置されている。また、山折り連結部20は、両山折り取付部14の間に周方向に沿うように配置されている。
【0030】
谷折り部23において、隣り合う円筒分割部7の端部の一方と他方(本実施形態では内折り分割部11の内折り取付部17の同士)が周方向で向かい合うように配置されている。また、内折り連結部21は、両内折り取付部17の間に周方向に沿うように配置されている。
【0031】
貫通本体部2は、上記のような構成であるので、径外方から径内方に向かう力を受けた際に、各円筒分割部7同士が突っ張り、円筒形状から崩れることを抑制できる。具体的に、円筒分割部7の端部同士が周方向に向かい合うように配置されているので、径外方から径内方に向かう力を受けた場合に、該力を貫通本体部2の周方向に沿う力として受けることができる。そのため、連結部分に径内方又は径外方に向かう力がかかることを抑制でき、円筒連結部8が屈曲することを抑制できるので、貫通本体部2全体の形状が崩れることを抑制できる。
【0032】
また、貫通本体部2における各円筒分割部7の端部同士は、周方向に若干の隙間を空けて配置されるので、後述するように、貫通本体部2の形状を円筒形状から崩す必要がある場合には、円筒分割部7同士の接続箇所(例えば内折り連結部21)に局所的に径内方に向かう力をかけることで、各円筒分割部7同士が突っ張る状態を解消し、円筒連結部8を確実に変形させることができる。
【0033】
シール部材3は、貫通本体部2の外周面に設けられる部材である。また、シール部材3は、貫通孔30aに挿入された際に、貫通孔30aの内壁と貫通本体部2の外周面との間をシールするよう構成される。具体的に、シール部材3は、発泡ゴムで構成され、貫通本体部2の外周面に設けられた際に、貫通孔30aの内径よりも外径が大きくなるように構成される。即ち、シール部材3は、貫通孔30aに挿入された際に、貫通孔30a及び貫通本体部2によって圧縮されることで、貫通孔30aの内壁と貫通本体部2の外壁の間をシールする。
【0034】
シール部材3は、貫通本体部2の軸線方向一端部から他端部までのうち、少なくとも一部に、貫通本体部2の外周面に一周に亘って設けられる。本実施形態で、シール部材3は、貫通本体部2の軸線方向一端部から他端部までに亘って設けられる。また、シール部材3は、貫通本体部2の外周面に接着によって取付けられる。さらに、シール部材3は、貫通本体部2の外周面に取り付けられた状態で、貫通本体部2が変形した場合は、貫通本体部2に追従して変形可能である。即ち、シール部材3は、貫通本体部2の外周面に沿った形状となる。
【0035】
上記のような区画貫通具1を区画体30に形成された貫通孔30aに挿入する方法について、図3及び図4を参照して説明する。
【0036】
図3に示すように、区画貫通具1は、貫通孔30aに挿入される前の段階で、外径が小さくなるように変形させられる。具体的に、区画貫通具1は、円筒連結部8の付勢に抗って円弧部5の径外方から径内方に向かって押圧しつつ、内折り部4を径内方に向かって押圧することで、貫通本体部2の内折り部4が径内方に向かって折れ曲がり、かつ、円弧部5が径内方に移動する。具体的に、内折り部4が径内方に折れ曲がることで、貫通本体部2は、周方向に突っ張った状態が解除され、径内方への力によって円弧部5同士が近づくように移動し、貫通本体部2全体の外径が小さくなる。また、シール部材3は貫通本体部2の変形に追従して変形し、内折り部4の外周面に設けられる部分が径内方に向かって折れ曲がり、円弧部5の外周面に設けられる部分が径内方に移動する。よって、区画貫通具1は、全体の外径が小さくなるように変形する。本実施形態で、区画貫通具1は、外径が貫通孔30aの内径よりも小さくなるまで変形する。
【0037】
貫通本体部2が変形する際には、基本的に円筒連結部8が変形して、貫通本体部2の全体の形状が変形するように構成される。即ち、貫通本体部2の周方向の一部が折れ曲がる際には、円筒分割部7よりも軟質の円筒連結部8が折れ曲がる。なお、貫通本体部2を変形させる力によって、円筒分割部7が若干変形することもある。
【0038】
図4に示すように、外径が小さくなるように変形した区画貫通具1は、貫通孔30aに挿入され、変形前の円筒状に復元される。本実施形態で、貫通孔30aが形成される区画体30は、中空壁である。区画体30は、例えば建物の内外を区画する壁体であり、建物の内壁である内壁部31と、建物の外壁である外壁部32と、外壁部32及び内壁部31の間に配置される断熱材33及び防水シート34と、防水シート34よりも建物の内側に配置される構造用合板部35と、を備える。内壁部31、外壁部32、及び構造用合板部35は、それぞれ剛性を有する板材である。なお、区画体30の構成は、上述の構成に限らず、例えば、防水シート34が構造用合板部35よりも建物の外側に配置されていてもよい。
【0039】
区画貫通具1は、貫通孔30aの内径よりも外径が小さい状態で貫通孔30aに挿入され、挿入が完了してから、円筒連結部8の復元力で変形前の円筒状の状態に復元される。具体的に、円筒連結部8は、弾性によって貫通孔30aに挿入された後に、径外方からの力をうけなくなることで、折れ曲がらない状態(平板状)に復元しようとして、各円筒分割部7が全体として円筒形の配置となるように付勢する。即ち、円筒連結部8は、弾性によって、貫通本体部2の外径が縮径された状態から、元の状態(外径が大きい状態)になるように円筒分割部7を付勢する。貫通本体部2の形状が復元するのに追従して、元の状態(外径が大きい状態)に復元する。
【0040】
自然状態における区画貫通具1の外径は貫通孔30aの内径よりも大きいので、貫通孔30aに挿入され、変形前の形状に復元しようとする区画貫通具1のシール部材3は、復元の途中段階で貫通孔30aの内壁に当接する。シール部材3が貫通孔30aの内壁に当接した後も、区画貫通具1(貫通本体部2)は変形前の状態に復元しようするので、貫通孔30aの内壁に当接したシール部材3は、径内方の貫通本体部2と径外方の貫通孔30aの内壁に挟まれて圧縮される。特に、貫通孔30aの内壁のうち、剛性を有する板材である内壁部31、外壁部32、及び構造用合板部35に当接したシール部材3は、貫通本体部2と板材に挟まれて圧縮される。よって、貫通本体部2の外周面と貫通孔30aの内壁の間をシール部材3によってシールすることができる。
【0041】
区画貫通具1が貫通孔30aに挿入され、変形前の形状に復元して以降は、貫通本体部2全体が円筒形状に張った状態となる。具体的に、内折り部4が外側へ広がることで貫通本体部2が円筒形状に復元され、径外方から径内方に向かう力を貫通本体部2の周方向に沿う力として伝達することができるようになる。よって、貫通本体部2における各円筒分割部7同士が突っ張った状態となり、区画貫通具1の形状が崩れにくくなる。また、本実施形態では、円筒連結部8が円筒分割部7を円筒状に配置されるように付勢するので、多少の外力を受けたとしても、付勢によって区画貫通具1の形状が維持されるので、突っ張りと付勢が相まって区画貫通具1の形状が崩れにくい。
【0042】
以上のような構成の区画貫通具1によれば、貫通孔30aに区画貫通具1を挿入する際に、内折り部4を径内方に折り曲げることで、円弧部5同士が近付いて貫通本体部2全体の外径を小さくすることができるので、貫通孔30aに挿入しやすくなり、かつ、貫通孔30aに挿入してから、内折り部4を外側に広げ、貫通本体部2を略円筒形状に復元すると、貫通本体部2全体が略円筒形状に張った状態となり、形状が崩れにくくなる。
【0043】
また、貫通本体部2の外周面の軸線方向の少なくとも一部に、周方向に亘って延びるシール部材3が設けられるので、貫通孔30aに設置した際に、貫通孔30aの内壁と貫通本体部2の外周面との間をシールできるため、区画体30で仕切られた空間同士の気密性を保ちやすい。
【0044】
さらに、一対の内折り部4は、径方向で対向して配置されるので、内折り部4を径内方に折り曲げた際に、貫通本体部2の最大外径を小さくすることができるため、貫通孔30aに挿入しやすくなる。
【0045】
また、円弧部5は折り曲げ不能に構成されているので、貫通本体部2を縮径させるために力をかけた際に、確実に内折り部4が径内方に折り曲がることができるため、区画貫通具1を貫通孔30aに挿入しやすくなる。
【0046】
さらに、貫通本体部2は、複数の円筒分割部7を周方向で連結して円筒状に形成される円筒部と、円筒分割部7同士を連結する円筒連結部8と、を備え、円筒連結部8は、円筒分割部7よりも軟質の材料で構成される、よって、貫通本体部2を折り曲げる際に、軟質の円筒連結部8が変形するので、折り曲げた状態で癖がつきにくい。
【0047】
また、本実施形態の貫通本体部2は、周方向で円筒分割部7が配置される領域の外径と円筒連結部8が配置される領域の外径が等しく構成されているので、貫通本体部2の外周面に段差が形成されることを抑制できる。よって、貫通本体部2とシール部材3との間に隙間が生じることを抑制できる。また、周方向で円筒分割部7が配置される領域の内径と円筒連結部8が配置される領域の内径が等しく構成されているので、貫通本体部2の内周面に段差が形成されることも抑制できるため、貫通本体部2の内部に配管をスムーズに挿入できるとともに、配管表面の損傷を抑制できる。
【0048】
次に本発明の第二の実施形態に係る区画貫通具1を図5及び図6を参照して説明する。第一の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。
【0049】
本実施形態の区画貫通具1は、第一の実施形態と比較して貫通本体部2の構成が異なる。
【0050】
本実施形態の貫通本体部2は、一の内折り部4と、内折り部4に連結される一対の円弧部5と、一対の円弧部5を連結する山折りヒンジ部24と、を備える。また、貫通本体部2は、自然状態で円筒形状を保持する。
【0051】
内折り部4の構成は、第一実施形態と同様である。具体的に、内折り部4は、谷折り可能な部位を1箇所以上含み、径内方に折り曲げ可能に構成されている。本実施形態で、内折り部4は、一の円弧部5の周方向一端部に設けられる山折り連結部20及び他の円弧部5の周方向他端部に設けられる山折り連結部20と、両山折り連結部20の間に配置される一対の内折り分割部11及び内折り連結部21と、を備える。また、本実施形態で、内折り部4は貫通本体部2の周方向の1箇所に配置される。
【0052】
円弧部5は、内折り部4の周方向の一端部及び他端部から周方向に延びるように一対設けられる。具体的に、一対の円弧部5は、内折り部4の周方向一端部から周方向一端側に延びる第一円弧部25と、内折り部4の周方向他端部から周方向他端側に延びる第二円弧部26と、を含む。また、第一円弧部25及び第二円弧部26は、周方向の両端部に、山折り取付部14を備える。山折り取付部14の構成は第一の実施形態における山折り取付部14と同様である。
【0053】
第一円弧部25は、周方向他端部が円筒連結部8を介して内折り部4に連結されている。具体的に、第一円弧部25は、周方向他端部に設けられる山折り取付部14及び内折り部4の周方向一端部に設けられる山折り取付部14を山折り連結部20で連結することで、内折り部4に連結される。また、第一円弧部25は、周方向一端部が円筒連結部8を介して第二円弧部26に連結されている。
【0054】
第二円弧部26は、周方向一端部が円筒連結部8を介して内折り部4に連結されている。具体的に、第二円弧部26は、周方向一端部に設けられる山折り取付部14及び内折り部4の周方向他端部に設けられる山折り取付部14を山折り連結部20で連結することで、内折り部4に連結される。また、第一円弧部25は、周方向他端部が円筒連結部8を介して第二円弧部26に連結されている。具体的に、第一円弧部25の周方向他端部に設けられる山折り取付部14及び第二円弧部26の周方向一端部に設けられる山折り取付部14を山折り連結部20で連結することで、第一円弧部25と第二円弧部26が連結される。
【0055】
山折りヒンジ部24は、第一円弧部25及び第二円弧部26を連結する部位である。また、山折りヒンジ部24は、第一円弧部25及び第二円弧部26を径外方に折り目が位置するように折り曲げ可能(山折り可能)に連結する。即ち、山折りヒンジ部24は、第一円弧部25及び第二円弧部26の内周面同士が近づくように折り曲げ可能に第一円弧部25及び第二円弧部26を連結する。本実施形態の山折りヒンジ部24は、第一円弧部25に設けられる山折り取付部14と、第二円弧部26に設けられる山折り取付部14と、両山折り取付部14に亘るように設けられる山折り連結部20と、を備える。
【0056】
本実施形態の貫通本体部2では、周方向に離間した3か所に山折り部22が設けられ、周方向の1か所に谷折り部23が設けられる。具体的に、山折り部22は、円弧部5同士の連結箇所及び、円弧部5と内折り部4とを連結する2箇所、に設けられる。谷折り部23は、内折り連結部21同士の連結箇所に設けられる。
【0057】
以上のような構成の区画貫通具1は、図6に示すように、貫通孔30aに挿入される際に、全体の外径が小さくなるように変形する。
【0058】
図6に示すように、区画貫通具1は、内折り部4が径内方に折れ曲がるような外力を受けて、内折り部4が径内方に折れ曲がる。
【0059】
内折り部4が径内方に折れ曲がった状態で、一対の円弧部5が近づくように径内方への力(図6に図示の矢印の方向への力)をかけると、一対の円弧部5が近づくように移動し、貫通本体部2全体が縮径する。具体的に、内折り部4が折れ曲がることで、円筒分割部7による貫通本体部2の突っ張りが解除される。突っ張りが解除された状態で一対の円弧部5を径内方に押すことで、円弧部5の内周面同士が近づくように円弧部5が径内方に移動する。このように、内折り部4が径内方へ折れ曲がり、円弧部5同士が近づくように移動することで、貫通本体部2全体の外径が小さくなる。また、シール部材3も、貫通本体部2の変形に追従して変形し、外径が小さくなる。よって、区画貫通具1全体の外径が小さくなる。
【0060】
区画貫通具1は、貫通孔30aの内径よりも外径が小さい状態で貫通孔30aに挿入され、挿入が完了してから、円筒連結部8の復元力で変形前の円筒状の状態に復元される。具体的に、円筒連結部8は、弾性によって貫通孔30aに挿入された後に、径外方からの力をうけなくなることで、折れ曲がらない状態に復元しようとして、各円筒分割部7が全体として円筒形の配置となるように付勢する。即ち、円筒連結部8は、弾性によって、貫通本体部2の外径が縮径された状態から、元の状態(外径が大きい状態)になるように円筒分割部7を付勢する。貫通本体部2の形状が復元するのに追従して、元の状態(外径が大きい状態)に復元する。
【0061】
自然状態における区画貫通具1の外径は貫通孔30aの内径よりも大きいので、貫通孔30aに挿入され、変形前の形状に復元しようとする区画貫通具1のシール部材3は、復元の途中段階で貫通孔30aの内壁に当接する。シール部材3が貫通孔30aの内壁に当接した後も、区画貫通具1(貫通本体部2)は変形前の状態に復元しようするので、貫通孔30aの内壁に当接したシール部材3は、径内方の貫通本体部2と径外方の貫通孔30aの内壁に挟まれて圧縮される。特に、貫通孔30aの内壁のうち、剛性を有する板材である内壁部31、外壁部32、及び構造用合板部35に当接したシール部材3は、貫通本体部2と板材に挟まれて圧縮される。よって、貫通本体部2の外周面と貫通孔30aの内壁の間をシール部材3によってシールすることができる。
【0062】
区画貫通具1が貫通孔30aに挿入され、変形前の形状に復元して以降は、貫通本体部2全体が円筒形状に張った状態となる。具体的に、内折り部4が外側へ広がり、円弧部5同士が離れる方向に移動することで貫通本体部2が円筒形状に復元され、径外方から径内方に向かう力を貫通本体部2の周方向に沿う力として伝達することができるようになる。よって、貫通本体部2における各円筒分割部7同士が突っ張った状態となり、区画貫通具1の形状が崩れにくくなる。また、本実施形態では、円筒連結部8が円筒分割部7を円筒状に配置されるように付勢するので、多少の外力を受けたとしても、付勢によって区画貫通具1の形状が維持されるので、突っ張りと付勢が相まって区画貫通具1の形状が崩れにくい。
【0063】
以上のような構成の区画貫通具1によれば、貫通孔30aに区画貫通具1を挿入する際に、内折り部4を径内方に折り曲げることで、円弧部5同士が近付いて貫通本体部2全体の外径を小さくすることができるので、貫通孔30aに挿入しやすくなり、かつ、貫通孔30aに挿入してから、内折り部4を外側に広げ、貫通本体部2を略円筒形状に復元すると、貫通本体部2全体が略円筒形状に張った状態となり、形状が崩れにくくなる。
【0064】
以上、本発明の実施形態について一例を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
【0065】
例えば、第一の実施形態で、内折り部4が一対設けられる場合について説明したが、内折り部4が3以上設けられるように構成することもできる。
【0066】
また、第一の実施形態で、内折り部4は、貫通本体部2の周方向に略180度離間して1対設けられる場合について説明したが、このような場合に限らず、貫通本体部2の最大径を小さくすることができるように種々の配置を採用することができる。例えば、図7に示すように内折り部4を周方向に離間した3箇所に設けることもできるし、図8に示すように、内折り部4を2対設けることもできる。
【0067】
さらに、円筒連結部8の周方向の両端部が貫通本体部2の径方向に沿って延びる場合について図示したが、このような場合に限らず、図7及び図8に示すように、円筒連結部8の少なくとも一部を、径内方又は径外方が細くなるテーパ状に形成することもできる。このように構成する場合には、山折り取付部14及び内折り取付部17を円筒連結部8の周方向の端部に沿った形状とすることで、円筒連結部8の周方向の両端部が貫通本体部2の径方向に沿って延びる場合に比べて円筒連結部8と山折り取付部14及び内折り取付部17との接触面積が増えるので、円筒連結部8と山折り取付部14及び内折り取付部17との連結の強度を高めることができる。
【0068】
また、第一の実施形態及び第二の実施形態で、内折り部4に谷折り部23が1箇所だけ設けられる場合について説明したが、このような場合に限らず、内折り部4に複数の谷折り部23が隣接して設けられるように構成することもできる。例えば、内折り部4に1対の谷折り部23を配置し、該一対の谷折り部23の間を山折り部22で連結し、内折りしたときに正面視でW字状となるように構成することもできる。
【0069】
さらに、貫通本体部2の外周面の軸線方向一端部から他端部に亘ってシール部材3が設けられる場合について説明したが、貫通本体部2の軸線方向の一部にのみシール部材3が設けられていてもよいし、シール部材3が設けられていなくてもよい。また、シール部材3の代わりに例えば、火災等による熱を受けて膨張する熱膨張材を設けることもできる。
【0070】
また、シール部材3は、接着により貫通本体部2の外周面に設けられる場合について説明したが、このような場合に限らず、例えば、貫通本体部2とシール部材3を押出成型により一体成形することもできるし、シール部材3を予め円筒形に形成しておき、円筒形のシール部材3の内部に貫通本体部2を挿通し、熱溶着等で貫通本体部2とシール部材3を一体化することもできる。
【0071】
さらに、シール部材3は発泡ゴムである場合について説明したが、このような場合に限らず、シール可能な種々の構成を採用することができる。
【0072】
また、貫通本体部2は、複数の円筒分割部7と円筒分割部7を連結する軟質の円筒連結部8によって折り曲げ可能に構成される場合について説明したが、このような構成に限らず、例えば、円筒状の部材の周方向の一部の肉厚を薄くすることで、肉厚の薄い箇所で折り曲げ可能とすることもできる。
【0073】
さらに、貫通本体部2は樹脂製であるとして説明したが、樹脂製に限らず、金属製など他の材質で構成することもできる。
【符号の説明】
【0074】
1…区画貫通具、2…貫通本体部、3…シール部材、4…内折り部、5…円弧部、7…円筒分割部、8…円筒連結部、11…内折り分割部、12…円弧分割部、13…円弧本体部、14…山折り取付部、16…内折り本体部、17…内折り取付部、20…山折り連結部、21…内折り連結部、22…山折り部、23…谷折り部、24…山折りヒンジ部、25…第一円弧部、26…第二円弧部、30…区画体、30a…貫通孔、31…内壁部、32…外壁部、33…断熱材、34…防水シート、35…構造用合板部
図1
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