(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-27
(45)【発行日】2024-03-06
(54)【発明の名称】サイドリンクRRC手順
(51)【国際特許分類】
H04W 76/14 20180101AFI20240228BHJP
H04W 76/23 20180101ALI20240228BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240228BHJP
【FI】
H04W76/14
H04W76/23
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2022508846
(86)(22)【出願日】2020-08-13
(86)【国際出願番号】 EP2020072801
(87)【国際公開番号】W WO2021028549
(87)【国際公開日】2021-02-18
【審査請求日】2022-04-11
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/100524
(32)【優先日】2019-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】オーシノ, アントンニオ
(72)【発明者】
【氏名】チャン, コンチ
(72)【発明者】
【氏名】チャン, チャン
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-506037(JP,A)
【文献】国際公開第2018/231748(WO,A1)
【文献】OPPO,Discussion on network involvement in unicast link establishment[online],3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #106 R2-1905580,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1905580.zip>,2019年05月03日
【文献】OPPO,Discussion on dual-connectivity in NR-V2X[online],3GPP TSG-RAN WG1 AH Meeting #1901 R1-1900293,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1900293.zip>,2019年01月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)(706-1)において実装される方法であって、
無線リソース制御(RRC)情報を送るためのトリガを検出すること(800)であって、前記RRC情報が、
1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連する前記SL UE(706-1)によって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージ
を含む、ことと、
前記RRC情報をネットワークノードに送ること(802)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記RRC手順が、SL設定手順またはSL設定更新手順を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記RRC情報を送るための前記トリガを検出すること(800)が、1つまたは複数の基準を検出すること(800)を含み、前記1つまたは複数の基準が、
SL無線ベアラ(SLRB)再設定が必要とされるという基準、
新しいSLサービス品質(QoS)フローはあるが、前記新しいSL QoSフローのためのQoSマッピングがないという基準、
新しいSL QoSマッピングが必要とされるという基準、
前記SL UE(706-1)におけるSL関連UEコンテキストの変更という基準、または
前記SL UE(706-1)による1つもしくは複数の自律SL関連アクションの実施という基準
を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記SL UE(706-1)による前記1つもしくは複数の自律SL関連アクションの実施という前記基準が、新しいSL関連QoSマッピングルールを自律的に決めるという基準、またはSL関連UEコンテキストを自律的に更新するという基準を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)が、前記トリガの検出時に前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記RRC情報を送るための前記トリガを検出すること(800)が、前記SL UE(706-1)が非稼働または非アクティブ状態である間、前記RRC情報を送るための前記トリガを検出すること(800)を含み、
前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)が、前記トリガの検出時に前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)、および前記非稼働または非アクティブ状態から接続状態に遷移することを含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)が、接続状態のとき、前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)を含み、
前記RRC情報が、既存のSL関連のRRC情報を含む、
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記既存のSL関連のRRC情報が、SidelinkUEInformationメッセージを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)が、接続状態のとき、前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)を含み、
前記RRC情報が、既存の新無線(NR:New Radio)またはLong-Term Evolution(LTE)RRC情報を含む、
請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記既存のNRまたはLTE RRC情報が、UEAssistanceInformationメッセージ、ULInformationTransferメッセージ、またはULInformationTransferMRDCメッセージを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)が、接続状態のとき、前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)を含み、
前記RRC情報が、2つ以上の無線アクセス技術(RAT)に共通の新しいRRC情報を含む、
請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)が、接続状態のとき、前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)を含み、
前記RRC情報が、SLだけのための新しいRRC情報を含む、
請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)が、非稼働または非アクティブ状態のとき、前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)を含み、
前記RRC情報が、既存のRRC情報を含む、
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記既存のRRC情報が、RRCResumeRequestメッセージまたはRRCSetupRequestメッセージを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)が、非稼働または非アクティブ状態のとき、前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)を含み、
前記RRC情報が、2つ以上の無線アクセス技術(RAT)に共通の新しいRRCメッセージを含む、
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)が、非稼働または非アクティブ状態のとき、前記RRC情報を前記ネットワークノードに送ること(802)を含み、
前記RRC情報が、SLだけのために使用される新しいRRCメッセージを含む、
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記RRC情報が、新しいSLRB設定についてのリクエストを指示するフラグを含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記RRC情報が、前記SL UE(706-1)における1つまたは複数のQoSフローについてのQoSフロー情報を含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記RRC情報が、前記1つまたは複数のQoSフローに必要な1つまたは複数の新しいQoSマッピングの指示をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記RRC情報が、前記SL UE(706-1)のための新しいSL関連UEコンテキストを含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記ネットワークノードまたは別のネットワークノードからレスポンスを受信すること(806)をさらに含む、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記レスポンスが、1つもしくは複数のSL関連設定、または1つもしくは複数のSL関連設定への1つもしくは複数の更新を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記レスポンスに基づいて1つまたは複数のアクションをとること(808)をさらに含む、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
前記ネットワークノードが、基地局を含む、請求項1から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記SL UE(706-1)が、デュアルコネクティビティを使用し、
前記ネットワークノードが、前記SL UE(706-1)のマスタノード(MN)を含む、
請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記SL UE(706-1)が、デュアルコネクティビティを使用し、
前記ネットワークノードが、前記SL UE(706-1)のセカンダリノード(SN)を含む、
請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)(706-1)であって、
無線リソース制御(RRC)情報を送るためのトリガを検出すること(800)であって、前記RRC情報が、
1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連する前記SL UE(706-1)によって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージ
を含む、ことと、
前記RRC情報をネットワークノードに送ること(802)と
を行うように適合された、サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)(706-1)。
【請求項28】
請求項2から26のいずれか一項に記載の方法を実施するように適合された、請求項27に記載のSL UE。
【請求項29】
サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)(706-1)であって、
1つまたは複数の送信機と、
1つまたは複数の受信機と、
前記1つまたは複数の送信機および前記1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路であって、
無線リソース制御(RRC)情報を送るためのトリガを検出すること(800)であって、前記RRC情報が、
1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連する前記SL UE(706-1)によって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージ
を含む、こと、および
前記RRC情報をネットワークノードに送ること(802)
を前記SL UE(706-1)に行わせるように設定された処理回路と
を備える、サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)(706-1)。
【請求項30】
前記処理回路が、請求項2から26のいずれか一項に記載の方法を前記SL UEに実施させるようにさらに設定される、請求項29に記載のSL UE。
【請求項31】
ネットワークノードにおいて実装される方法であって、
サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)(706-1)から無線リソース制御(RRC)情報を受信すること(802)であって、前記RRC情報が、
1つもしくは複数のSL関連設定に
関連す
るRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連する前記SL UE(706-1)によって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むRRCメッセージ
を含む、ことと、
前記RRC情報に基づいて1つまたは複数のアクションをとること(804)と
を含む、方法。
【請求項32】
前記1つまたは複数のアクションが、前記RRC情報を別のネットワークノードに送ることを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記1つまたは複数のアクションが、レスポンスを前記SL UE(706-1)に送ることを含み、
前記レスポンスが、前記SL UE(706-1)のための前記1つもしくは複数のSL関連設定、または前記SL UE(706-1)のための前記1つもしくは複数のSL関連設定への1つもしくは複数の更新を含む、
請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記RRC手順が、SL設定手順またはSL設定更新手順を含む、
請求項31から33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)が、前記SL UE(706-1)が接続状態である間、前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)を含み、
前記RRC情報が、既存のSL関連のRRC情報を含む、
請求項31から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記既存のSL関連のRRC情報が、SidelinkUEInformationメッセージを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)が、前記SL UE(706-1)が接続状態である間、前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)を含み、
前記RRC情報が、既存の新無線(NR:New Radio)またはLong-Term Evolution(LTE)RRC情報を含む、
請求項31から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記既存のNRまたはLTE RRC情報が、UEAssistanceInformationメッセージ、ULInformationTransferメッセージ、またはULInformationTransferMRDCメッセージを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)が、前記SL UE(706-1)が接続状態である間、前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)を含み、
前記RRC情報が、2つ以上の無線アクセス技術(RAT)に共通の新しいRRC情報を含む、請求項31から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)が、前記SL UE(706-1)が接続状態である間、前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)を含み、
前記RRC情報が、SLだけのための新しいRRC情報を含む、
請求項31から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)が、前記SL UE(706-1)が非稼働または非アクティブ状態である間、前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)を含み、
前記RRC情報が、既存のRRC情報を含む、
請求項31から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記既存のRRC情報が、RRCResumeRequestメッセージまたはRRCSetupRequestメッセージを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)が、前記SL UE(706-1)が非稼働または非アクティブ状態である間、前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)を含み、
前記RRC情報が、2つ以上の無線アクセス技術(RAT)に共通の新しいRRC情報を含む、
請求項31から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)が、前記SL UE(706-1)が非稼働または非アクティブ状態である間、前記SL UE(706-1)から前記RRC情報を受信すること(802)を含み、
前記RRC情報が、SLだけのために使用される新しいRRC情報を含む、
請求項31から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記RRC情報が、新しいSL無線ベアラ(SLRB)設定についてのリクエストを指示するフラグを含む、請求項31から44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記RRC情報が、前記SL UE(706-1)における1つまたは複数のQoSフローについてのサービス品質(QoS)フロー情報を含む、請求項31から45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記RRC情報が、前記1つまたは複数のQoSフローに必要な1つまたは複数の新しいQoSマッピングの指示をさらに含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記RRC情報が、前記SL UE(706-1)のための新しいSL関連UEコンテキストを含む、請求項31から44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記ネットワークノードが、基地局を含む、請求項31から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記SL UE(706-1)が、デュアルコネクティビティを使用し、
基地局が、前記SL UE(706-1)のマスタノード(MN)を含む、
請求項31から49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記SL UE(706-1)が、デュアルコネクティビティを使用し、
基地局が、前記SL UE(706-1)のセカンダリノード(SN)を含む、
請求項31から49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
基地局であって、
サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)(706-1)から無線リソース制御(RRC)情報を受信すること(802)であって、前記RRC情報が、
1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連する前記SL UE(706-1)によって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含む、メッセージ
を含む、ことと、
前記RRC情報に基づいて1つまたは複数のアクションをとること(804)と
を行うように適合された、基地局。
【請求項53】
請求項32から51のいずれか一項に記載の方法を実施するように適合された、請求項52に記載の基地局。
【請求項54】
基地局であって、
サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)(706-1)から無線リソース制御(RRC)情報を受信すること(802)であって、前記RRC情報が
、
1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連する前記SL UE(706-1)によって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含む、メッセージ
を含む、ことと、
前記RRC情報に基づいて1つまたは複数のアクションをとること(804)と
を前記基地局に行わせるように設定された処理回路を備える、基地局。
【請求項55】
前記処理回路が、請求項32から51のいずれか一項に記載の方法を基地局に実施させるようにさらに設定される、請求項54に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、セルラー通信システムにおけるサイドリンク(SL:sidelink)通信に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:Third Generation Partnership Project)において、Long-Term Evolution(LTE)、および、LTEと第5世代(5G)新無線(NR:New Radio)の間の、両方のために、デュアルコネクティビティ(DC:Dual Connectivity)ソリューションが指定されてきた。DCでは、2つのノード、つまり、マスタノード(MN、またはマスタエンハンストもしくはエボルブドノードB(eNB)(MeNB:Master enhanced or evolved Node B))、およびセカンダリノード(SN、またはセカンダリeNB(SeNB:Secondary eNB))が含まれる。マルチコネクティビティ(MC)は、3つ以上のノードが含まれるケースである。また、堅牢性を強化し、接続割込み(Connection interruptions)を回避するために、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC:Ultra Reliable Low Latency Communications)のケースにおいてDCが使用されることが、3GPPにおいて提案されてきた。
【0003】
図1に描写されているように、LTE(拡張ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)とも呼ばれる)、およびエボルブドパケットコア(EPC:Evolved Packet Core)との連係動作の有無に関係なく、5G NRネットワークを導入するための種々のやり方がある。原則として、NRスタンドアロン(SA)動作によって示される、どのような連係動作がなくても、NRおよびLTEが導入されることが可能である。つまり、(
図1のオプション1およびオプション2によって示されるような)2つの間に相互接続なしで、NRにおけるNR基地局(gNB)は、5Gコアネットワーク(CN:Core Network)(5GCN)に接続されることが可能であり、LTEにおけるeNBは、EPCに接続されることが可能である。その一方で、NRの第1のサポートバージョンは、
図1のオプション3によって示された、いわゆるEN-DC(E-UTRAN-NR DC)である。このような導入では、LTEをマスタとし、NRをセカンダリノードとする、NRとLTEとの間のDCが、適用される。NRをサポートする無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)ノード(gNB)は、コアネットワーク(EPC)への制御プレーン接続を有していないことがあり、代わりに、MN(MeNB)としてのLTEに依存し得る。これは、「非スタンドアロンNR」とも呼ばれる。このケースでは、NRセルの機能は限定され、ブースタおよび/またはダイバーシティ区間(diversity leg)として、接続モードのユーザ機器(UE:User Equipment)のために使用されるはずであるが、RRC_IDLEのUEは、これらのNRセル上にキャンプできないことに留意されたい。
【0004】
5GCの導入により、他のオプションも有効であり得る。上述のように、オプション2は、gNBが5GCに接続されるスタンドアロンNRの導入をサポートする。同様に、LTEはまた、(エンハンストLTE(eLTE)、E-UTRA/5GC、またはLTE/5GCNとしても知られ、そのノードが次世代eNB(NG-eNB)と呼ばれる)
図1のオプション5によって示されるような5GCNに接続されることが可能である。これらのケースでは、NRとLTEの両方が、次世代RAN(NG-RAN:Next Generation RAN)の一部とみなされる(およびしたがって、NG-eNBとgNBの両方が、NG-RANノードと呼ばれることが可能である)。
図1のオプション4およびオプション7は、マルチ無線DC(MR-DC:Multi-Radio DC)によって示された、5GCに接続されたNG-RANの一部として標準化されることになるLTEとNRとの間のDCの他の変形を示すことに留意する価値がある。したがって、MR-DCの下では、以下が存在する。
・ EN-DC(オプション3):LTEがMNであり、NRがSNである(EPC CNが採用される)、
・ NR E-UTRA DC(NE-DC)(オプション4):NRがMNであり、LTEがSNである(5GCNが採用される)、
・ NG-RAN E-UTRA NR DC(NGEN-DC)(オプション7):LTEがMNであり、NRがSNである(5GCNが採用される)、および
・ NR-DC(オプション2の変形):MNとSNの両方がNRであるDC(5GCNが採用される)。
【0005】
これらのオプションへの移行は、種々のオペレータによって異なり得るので、同じネットワークにおいて同時に複数のオプションを伴う導入を行うことが可能である。例えば、オプション2および4をサポートするNR基地局と同じネットワークにおいて、オプション3、5、および7をサポートするeNBがあることが可能である。LTEとNRとの間のDCソリューションと組み合わせて、各セルグループ(すなわち、マスタセルグループ(MCG)およびセカンダリセルグループ(SCG))内のキャリアアグリゲーション(CA)、ならびに、同じ無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)上のノード間のDC(例えば、NR-NR DC)をサポートすることも可能である。LTEセルについては、これらの種々の導入の帰結は、EPC、5GC、またはEPC/5GCの両方に接続されたeNBに関連付けられたLTEセルの共存である。
【0006】
初めの方で述べたように、DCは、LTEとEN-DCの両方のために標準化される。LTE DCおよびEN-DCは、どのノードが何を制御するかに関しては、それぞれにデザインされる。基本的に、LTE DCなどの集中化されるソリューション、およびEN-DCなどの集中化されないソリューションという、2つのオプションがある。
【0007】
図2は、LTE DCとEN-DCにおけるDCのための概略的な制御プレーン(CP:Control Plane)アーキテクチャを示す。ここでの主な差は、EN-DCにおいて、SNが別々の無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)エンティティ(NR RRC)を有することである。これは、時にはMNの知識がないが、MNとの協調がしばしば必要なUEも、SNが制御できることを意味する。LTE DCでは、RRCの決定は、MNから常に来ている(MNからUEへ)。それでも、SNのリソース、能力等の知識を有するのはSN自体だけであるので、SNが依然としてSNの設定を決めることに留意されたい。
【0008】
EN-DCについては、LTE DCと比較して、主要な変更は、以下の通りである。
・ SNからのスプリットベアラの導入(SCGスプリットベアラとして知られる)、
・ RRCのためのスプリットベアラの導入、および
・ SNからの直接のRRCの導入(SCGシグナリング無線ベアラ(SRB)とも呼ばれる)。
【0009】
図3および
図4は、EN-DCのためのユーザプレーン(UP)およびCPアーキテクチャを示す。具体的には、
図3は、EPC(EN-DC)を伴うMR-DCにおける、MCG、SCG、およびスプリットベアラのためのネットワークサイドプロトコルターミネーションオプションを示す。
図4は、EN-DCにおけるCPのためのネットワークアーキテクチャを示す。
【0010】
LTEがMNであり、NRがSNであるケースでは、SNは、時に、セカンダリgNB(SgNB)(ここでgNBがNR基地局である)と呼ばれ、MNは、MeNBと呼ばれる。NRがMNであり、LTEがSNである他のケースでは、対応する用語は、SeNBおよびマスタgNB(MgNB)である。
【0011】
スプリットRRCメッセージは主に、ダイバーシティを作り出すために使用され、発信者は、RRCメッセージをスケジュールするためにリンクの1つを選ぶことを決めることができるか、両方のリンク上でメッセージを重複させることもできる。ダウンリンクでは、MCGもしくはSCG区間の間の経路切替えか、または両方の重複かが、ネットワーク実装形態に委ねられる。その一方で、アップリンクについては、ネットワークは、MCG、SCG、または両方の区間を使用するようにUEを設定する。用語「区間」、「経路」、および「無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)ベアラ」は、本ドキュメントを通して区別なく使用される。
【0012】
ノード間RRCメッセージは、gNBとの間で、X2、Xn、またはNGインターフェースを越えて送られるRRCメッセージであり、つまり、単一の「論理チャネル」が、ネットワークノード全体に転送される全てのRRCメッセージのために使用される。情報は、別のRATから生じるか、別のRATに向かうことが可能である。この点に関して、下記のテーブル1が、3GPP技術仕様書(TS)38.331 V15.6.0からの引用を提供する。
【0013】
セルラーインテリジェントトランスポートシステム(ITS)(C-ITS:Cellular Intelligent Transport Systems)は、車両サービスの配信、およびこれらの普及のための新しいセルラーエコシステムを規定することを目指している。このようなエコシステムは、(C-ITS環境を示している)
図5に描写されるように、短距離と長距離両方のV2Xサービス送信を含む。具体的には、短距離通信は、他の車両UEまたはロードサイドユニット(RSU)への、(3GPPにおいてサイドリンク(SL)またはPC5インターフェースとしても規定される)D2D(device-to-device)リンク上での送信を伴う。その一方で、長距離送信については、これは、UEと基地局との間のUuインターフェースを越える送信とみなし、このケースでは、道路交通当局、道路オペレータ、自動車の相手先商標製品製造会社(OEM)、セルラーオペレータ等であることが可能な、種々のITSサービスプロバイダにパケットがばらまかれ得る。
【0014】
これがSLインターフェースになると、3GPPにおける第1の標準化活動は、公共安全ユースケースをターゲットにするリリース(Rel)12に遡る。それ以来、D2D技術から利益を得ることができるユースケースを拡大するために、多くの強化が導入されてきた。特に、LTE Rel-14およびRel-15では、D2D機能のための拡張は、車両((Vehicle-to-Vehicle(V2V)))、歩行者(Vehicle-to-Pedestrian(V2P))、およびインフラストラクチャ((Vehicle-to-Infrastructure(V2I)))の間の、直接通信の任意の組合せを含むV2X通信のサポートから成る。
【0015】
RAN#80では、LTE Rel-15 V2Xにおいてサポートされるサービスを超える先進的なV2Xサービスをサポートするための強化を研究するために、「Study on NR V2X」と名付けられた新しい研究項目が承認された。NR V2Xデザインの目的の1つは、V2X動作のために使用されるUu(すなわち、network-to-vehicle UE通信)およびSL(すなわち、UE-to-vehicle UE通信)の両方を含む無線インターフェースのサービス品質(QoS)管理のための技術的ソリューションを研究することである。
【0016】
LTE V2Xは主にトラフィック安全性サービスを目指いているが、NR V2Xは、基本的な安全サービスを含むだけでなく、車両の周辺環境の知覚を強化するために、車両間での拡張されたセンサ/データ共有などの非安全用途もターゲットとする、はるかに広い範囲を有する。したがって、エンハンストNRシステムおよび新しいNR SLフレームワークを要求することになる3GPP技術レポート(TR)22.886 V16.2.0には、用途の新しいセットが取り込まれてきた。これらの用途は、先進的運転、車両隊列走行、車両間の協力的操作、およびリモート運転を含む。
【0017】
この新しいコンテキストでは、必要なデータレート、容量、信頼性、レイテンシ、通信範囲、およびスピードを満たすために期待される要件は、より厳密にされる。さらに、エンハンストV2X(eV2X)シナリオが行われる無線状態と環境とを考慮に入れて、先進的V2Xユースケースをサポートするために、PC5とUu両方の通信インターフェースが使用されることが可能である。例えば、SL上で送信されることが可能なさまざまなサービスを考慮して、種々のV2Xサービスの種々の性能要件を考慮した堅牢なQoSフレームワークが必要であるように思える。さらに、より堅牢かつ信頼できる通信をハンドリングするためのNRプロトコルがデザインされるべきである。これらの問題の全てが、現在、NR Rel-16における3GPPの調査中である。
【0018】
NRでは、SL QoSフローモデルが採用される。非アクセス階層(NAS)レイヤにおいて、UEは、1つのV2Xパケットを対応するSL QoSフローにマッピングし、次に、サービスデータアダプテーションプロトコル(SDAP)レイヤにおけるSL無線ベアラにマッピングする。
【0019】
NRでは、SL QoSフローからSL無線ベアラ(SLRB:SL Radio Bearer)へのマッピングを含むSLRB設定は、UEがカバレッジ内にあるときにネットワークによって事前設定または設定される。例えば、ネットワークから提供されたNR SLRB設定を示す
図6に示されているように、新しいSL QoSフロー/新しいサービスのためのSLRBを、UEが確立することを望むとき、UEは、リクエストを、関連付けられたgNBに送ることができる。リクエストは、サービスのQoS情報を含むことができる。gNBは次に、このようなSL QoSフローをサポートするのに適切なSLRB設定を決定する。gNBからSLRB設定を受信した後、UEはローカルSLRBを適宜確立し、SL上でのデータ送信を準備する。受信(RX)UEにおける受信の成功を可能にするために、送信(TX)UEは、データ送信がスタートする前に、必要なパラメータ(例えば、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)/RLCのためのシーケンス番号空間)をRX UEに知らせる必要があり得ることに留意されたい。
【0020】
RRC動作は、UE固有の状態に依存する。UEは、RRC_CONNECTED状態、RRC_INACTIVE状態、またはRRC_IDLE状態のいずれかにある。種々のRRC状態が、UEがUEの固有状態で使用し得る、種々のRRC状態に関連付けられた種々の量の無線リソースを有する。RRC_INACTIVEおよびRRC_IDLE状態では、ネットワーク設定に基づくUE制御のモビリティが採用される(すなわち、UEは、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)を獲得し、隣のセル測定ならびにセル選択および再選択を実施し、ページングオケージョンを監視する)。非アクティブなUEは、UEの非アクティブアクセス層(AS)コンテキストを格納し、RANベース通知エリア(RNA:RAN-based Notification Area)の更新を実施する。
【0021】
RRC_CONNECTED状態では、それでも、ネットワーク制御のモビリティが実施される。実際に、RANノードは、QoSフローまたはシグナリングなどの潜在的なページングトリガに関するページング支援情報を5GCNから受信することができる。したがって、UEは、ノード/セルレベルでネットワークによって知られており、UE固有データおよび/または制御シグナリングが通信されることが可能であるUE固有ベアラが確立される。例えば、RANは、据置型UEのために(低ページングロードに最適化された)小さいRNAを、および特に、移動しているUEのために(車両のUEに最適化された)より大きいRNAを設定することによって、総シグナリング負荷を低減させることを可能にするUE固有RNAを設定することができる。
【0022】
さらに、例えば、特定の時間区分の間、トラフィック送信および/または受信がない場合、ネットワークは、RRC接続解放手順を開始して、RRC_CONNECTEDのUEをRRC_IDLEに、またはSRB2および少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)がRRC_CONNECTEDにセットアップされている場合、RRC_INACTIVEに、移すことができる。
【0023】
SL上のV2Xのための2つの異なるリソースアロケーション(RA)手順があり、すなわち、ネットワーク制御のRA(いわゆるLTEにおける「モード3」、およびNRにおける「モード1」)、ならびに自律RA(いわゆるLTEにおける「モード4」、およびNRにおける「モード2」)である。送信リソースは、例えば、ネットワークによって事前規定または設定された、リソースプール内で選択される。
【0024】
ネットワーク制御のRAに関しては、NG-RANは、SL送信のためにUEによって使用されることになるSLリソースのスケジューリングを担っている。UEは、媒体アクセス制御(MAC)エンティティに関連付けられたSLバッファ内の、送信に利用可能なSLデータを、ネットワークに知らせるために、SLバッファステータスレポート(BSR)をネットワークに送る。ネットワークは、次に、ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を使用してリソースアロケーションをUEにシグナリングする。ネットワーク制御の(またはモード1の)RAは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介した動的スケジューリングシグナリングを介して、または、1つもしくは複数の設定済SLグラントをgNBが提供する半永続スケジューリングによって、実現され得る。タイプ-1とタイプ-2の両方の設定済SLグラントがサポートされる。
【0025】
自律RAに関しては、各デバイスは、例えば検知に基づいて、どのSL無線リソースをSL動作のために使用するべきかを独立して決める。両方のRAモードに関して、PSSCHのために割り当てられたSLリソースを指示するために、SL制御情報(SCI)が物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)で送信される。UEがRRC_CONNECTED状態のときしか実施できないネットワーク制御のRAと違い、自律RA(またはモード2)は、UEがRRC_CONNECTED状態のときと、UEがINACTIVE/IDLE状態のときの両方、およびまた、UEがUuカバレッジ下にあるが、カバレッジ外のとき、実施されることが可能である。具体的には、UEがRRC_CONNECTED状態のとき、SLリソースプールは、専用のRRCシグナリングで設定されることが可能であり、その一方で、IDLE/INACTIVEモードの動作については、UEは、ブロードキャスティング信号、すなわちSIBで提供されたSLリソースプールに依存しなければならない。
【0026】
現在、NR-V2X研究項目の一部として、3GPPは、このようなモード2の可能な拡張を調査している。例えば、3GPPは、UEが、(例えば、グループキャストSL通信のための)特定の条件の下、SL通信のために(例えば、車両の一団などのUEのグループ内のSL通信のために)使用されることになるモード2プールを他のUEに提供することを可能にされる新しいUE機能の導入の可能性を考えている。
【0027】
タイプ1とタイプ2両方に対して、NR SLのための設定済グラントがサポートされる。設定済グラントに関しては、gNBは、複数の(周期的な)送信のためのSLリソースをUEにアロケートすることができる。タイプ1の設定済グラントは、専用のRRCシグナリングを介して直接設定および活性化される。タイプ2の設定済グラントは、専用のRRCシグナリングを介して設定されるが、PDCCH上で送信されるDCIを介して活性化/解放されるのみである。
【発明の概要】
【0028】
サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)が、(例えば、SLに関連した)RRC手順をリクエストするために、無線リソース制御(RRC)メッセージをネットワークに送ることを可能にするためのシステムおよび方法が本明細書で開示される。SL UEにおいて実装される方法の実施形態が本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、方法は、RRC情報またはメッセージを送るためのトリガを検出することであって、RRCメッセージが、1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージ、または1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われる1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージを含む、トリガを検出することを含む。方法は、RRCメッセージをネットワークノードに送ることをさらに含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、RRC情報またはメッセージが、1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、または1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージのいずれかを含む。このような実施形態では、RRC手順が、SL設定手順またはSL設定更新手順を含む。いくつかの実施形態では、RRCメッセージを送るためのトリガを検出することが、1つまたは複数の基準を検出することを含み、1つまたは複数の基準が、SL無線ベアラ(SLRB)再設定が必要とされるという基準、新しいSLサービス品質(QoS)フローはあるが、新しいSL QoSフローのためのQoSマッピングがないという基準、新しいSL QoSマッピングが必要とされるという基準、SL UEにおけるSL関連UEコンテキストの変更という基準、またはSL UEによる1つもしくは複数の自律SL関連アクションの実施という基準を含む。いくつかの実施形態では、SL UEによる1つまたは複数の自律SL関連アクションの実施という基準が、新しいSL関連QoSマッピングルールを自律的に決めるという基準、またはSL関連UEコンテキストを自律的に更新するという基準を含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、RRC情報またはメッセージをネットワークノードに送ることが、トリガの検出時にRRCメッセージをネットワークノードに送ることを含む。いくつかの実施形態によれば、RRCメッセージを送るためのトリガを検出することが、SL UEが非稼働または非アクティブ状態にある間にRRCメッセージを送るためのトリガを検出することを含み、RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、トリガの検出時にRRCメッセージをネットワークノードに送ること、および非稼働または非アクティブ状態から接続状態に遷移することを含む。いくつかの実施形態では、RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、接続状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、RRCメッセージが、既存のSL関連RRCメッセージを含む。いくつかのこのような実施形態は、既存のSL関連RRCメッセージが、SidelinkUEInformationメッセージを含むと定める。
【0031】
いくつかの実施形態では、RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、接続状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、RRCメッセージが、既存のNRまたはLong-Term Evolution(LTE)RRCメッセージを含む。いくつかのこのような実施形態は、既存のNRまたはLTE RRCメッセージが、UEAssistanceInformationメッセージ、ULInformationTransferメッセージ、またはULInformationTransferMRDCメッセージを含むと定める。いくつかの実施形態では、RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、接続状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、RRCメッセージが、2つ以上の無線アクセス技術(RAT)に共通の新しいRRCメッセージを含む。いくつかの実施形態によれば、RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、接続状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、RRCメッセージが、SLだけのための新しいRRCメッセージを含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、RRC情報またはメッセージをネットワークノードに送ることが、非稼働または非アクティブ状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、RRCメッセージが、既存のRRCメッセージを含む。いくつかのこのような実施形態は、既存のRRCメッセージが、RRCResumeRequestメッセージまたはRRCSetupRequestメッセージを含むと定める。いくつかの実施形態では、RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、非稼働または非アクティブ状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、RRCメッセージが、2つ以上のRATに共通の新しいRRCメッセージを含む。いくつかの実施形態によれば、RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、非稼働または非アクティブ状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、RRCメッセージが、SLだけのために使用される新しいRRCメッセージを含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、RRCメッセージが、新しいSLRB設定についてのリクエストを指示するフラグを含む。いくつかの実施形態は、RRCメッセージが、SL UEにおける1つまたは複数のQoSフローについてのQoSフロー情報を含むと定める。いくつかの実施形態によれば、RRCメッセージが、1つまたは複数のQoSフローに必要な1つまたは複数の新しいQoSマッピングの指示をさらに含む。いくつかの実施形態では、RRCメッセージが、SL UEのための新しいSL関連UEコンテキストを含む。
【0034】
いくつかの実施形態によれば、方法は、ネットワークノードまたは別のネットワークノードからレスポンスを受信することをさらに含む。いくつかの実施形態では、レスポンスが、1つもしくは複数のSL関連設定、または1つもしくは複数のSL関連設定への1つもしくは複数の更新を含む。いくつかの実施形態は、方法が、レスポンスに基づいて1つまたは複数のアクションをとることをさらに含むと定める。いくつかの実施形態では、ネットワークノードが、基地局を含む。いくつかの実施形態によれば、SL UEが、デュアルコネクティビティ(DC)を使用し、ネットワークノードが、SL UEのマスタノード(MN)を含む。いくつかの実施形態は、SL UEが、DCを使用し、ネットワークノードが、SL UEのセカンダリノード(SN)を含むと定める。
【0035】
SL UEの実施形態も、本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、SL UEは、RRCメッセージを送るためのトリガを検出するように適合され、RRCメッセージが、1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージ、または1つもしくは複数のSL関連設定に関するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われる1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージを含む。SL UEは、RRCメッセージをネットワークノードに送るようにさらに適合される。いくつかの実施形態によれば、SL UEは、上記で開示の方法におけるSL UEによるステップのいずれかを実施するようにさらに適合される。
【0036】
SL UEの実施形態が、本明細書でさらに開示される。いくつかの実施形態では、SL UEは、1つまたは複数の送信機と、1つまたは複数の受信機と、1つまたは複数の送信機および1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路とを備える。処理回路は、SL UEに、RRCメッセージを送るためのトリガを検出させるように設定され、RRCメッセージが、1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージ、または1つもしくは複数のSL関連設定に関するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われる1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージを含む。処理回路は、SL UEに、RRCメッセージをネットワークノードに送らせるようにさらに設定される。いくつかの実施形態によれば、処理回路は、SL UEに、上記で開示の方法におけるSL UEによるステップのいずれかを実施させるようにさらに設定される。
【0037】
ネットワークノードにおいて実装される方法の実施形態も、本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、方法は、SL UEからRRCメッセージを受信することであって、RRCメッセージが、1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、1つもしくは複数のSL設定に関するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージ、または1つもしくは複数のSL関連設定に関するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージである、RRCメッセージを受信することを含む。方法は、RRCメッセージに基づいて1つまたは複数のアクションをとることをさらに含む。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のアクションが、RRCメッセージまたはRRCメッセージ内の情報を別のネットワークノードに送ることを含む。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のアクションが、レスポンスをSL UEに送ることを含み、レスポンスが、SL UEのための1つもしくは複数のSL関連設定、またはSL UEのための1つもしくは複数のSL関連設定への1つもしくは複数の更新を含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、RRCメッセージが、1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、または1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージを含む。このような実施形態では、RRC手順が、SL設定手順またはSL設定更新手順を含む。いくつかの実施形態では、SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが接続状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、RRCメッセージが、既存のSL関連RRCメッセージを含む。いくつかのこのような実施形態によれば、既存のSL関連RRCメッセージが、SidelinkUEInformationメッセージを含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが接続状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、RRCメッセージが、既存のNRまたはLTE RRCメッセージを含む。いくつかのこのような実施形態は、既存のNRまたはLTE RRCメッセージが、UEAssistanceInformationメッセージ、ULInformationTransferメッセージ、またはULInformationTransferMRDCメッセージを含むと定める。いくつかの実施形態では、SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが接続状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、RRCメッセージが、2つ以上のRATに共通の新しいRRCメッセージを含む。いくつかの実施形態は、SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが接続状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、RRCメッセージが、SLだけのための新しいRRCメッセージを含むと定める。いくつかの実施形態によれば、SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが非稼働または非アクティブ状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、RRCメッセージが、既存のRRCメッセージを含む。いくつかのこのような実施形態では、既存のRRCメッセージが、RRCResumeRequestメッセージまたはRRCSetupRequestメッセージを含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが非稼働または非アクティブ状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、RRCメッセージが、2つ以上のRATに共通の新しいRRCメッセージを含む。いくつかの実施形態によれば、SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが非稼働または非アクティブ状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、RRCメッセージが、SLだけのために使用される新しいRRCメッセージを含む。いくつかの実施形態は、RRCメッセージが、新しいSLRB設定についてのリクエストを指示するフラグを含むと定める。いくつかの実施形態では、RRCメッセージが、SL UEにおける1つまたは複数のQoSフローについてのQoSフロー情報を含む。いくつかのこのような実施形態は、RRCメッセージが、1つまたは複数のQoSフローに必要な1つまたは複数の新しいQoSマッピングの指示をさらに含むと定める。
【0041】
いくつかの実施形態では、RRCメッセージが、SL UEのための新しいSL関連UEコンテキストを含む。いくつかの実施形態は、ネットワークノードが、基地局を含むと定める。いくつかの実施形態によれば、SL UEが、DCを使用し、基地局が、SL UEのMNを備える。いくつかの実施形態では、SL UEが、DCを使用し、基地局が、SL UEのSNを備える。
【0042】
基地局の実施形態が、本明細書でさらに開示される。いくつかの実施形態では、基地局は、SL UEからRRCメッセージを受信するように適合され、RRCメッセージが、1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージ、または1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージである。基地局は、RRCメッセージに基づいて1つまたは複数のアクションをとるようにさらに適合される。いくつかの実施形態では、基地局はまた、上記で開示の方法における基地局によるステップのいずれかを実施するように適合される。
【0043】
基地局の実施形態も、本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、基地局は、基地局に、SL UEからRRCメッセージを受信させるように設定された処理回路を備え、RRCメッセージが、1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージ、または1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージである。処理回路は、基地局に、RRCメッセージに基づいて1つまたは複数のアクションをとらせるようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、処理回路はまた、基地局に、上記で開示の方法における基地局によるステップのいずれかを実施させるように設定される。
【0044】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付の描かれた図は、本開示のいくつかの態様を示し、説明とともに、本開示の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】Long-Term Evolution(LTE)(拡張ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)とも呼ばれる)、およびエボルブドパケットコア(EPC)との連係動作の有無にかかわらない、第5世代(5G)新無線(NR:New Radio)ネットワークを導入するための異なるやり方を示す図である。
【
図2】LTE DC、およびE-UTRA NR DC(EN-DC)におけるデュアルコネクティビティ(DC)のための概略的な制御プレーンアーキテクチャを示す図である。
【
図3】EPC(EN-DC)を伴うマルチ無線DC(MR-DC)におけるマスタセルグループ(MCG)、セカンダリセルグループ(SCG)、およびスプリットベアラのためのネットワークサイドプロトコルターミネーションオプションを示す図である。
【
図4】EN-DCにおける制御プレーン(CP)のためのネットワークアーキテクチャを示す図である。
【
図5】セルラーインテリジェントトランスポートシステム(C-ITS)環境を示す図である。
【
図6】ネットワークから提供されるNRサイドリンク(SL)無線ベアラ(SLRB)設定を示す図である。
【
図7】本開示の実施形態が実装され得るセルラー通信システムの1つの例を示す図である。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態による基地局およびSLユーザ機器(UE)の動作を示す図である。
【
図9】本開示のいくつかの実施形態による無線アクセスノードの概略ブロック図である。
【
図10】本開示のいくつかの実施形態による、
図9の無線アクセスノードの仮想化実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図11】本開示のいくつかの実施形態によるUEの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
下記で説明される実施形態は、当業者が実施形態を実践し、実施形態の実践の最善のモードを示すことを可能にするための情報を表す。添付の描かれた図の観点から以下の説明を読むと、当業者は、本開示の概念を理解し、本明細書で詳しく述べられないこれらの概念の用途を認識するであろう。これらの概念および用途が本開示の範囲に含まれることを理解されたい。
【0047】
無線ノード:本明細書で使用されるように、「無線ノード」は、無線アクセスノードまたは無線デバイスである。
【0048】
無線アクセスノード:本明細書で使用されるように、「無線アクセスノード」または「無線ネットワークノード」は、信号を無線で送信および/または受信するように動作するセルラー通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)における任意のノードである。無線アクセスノードのいくつかの例は、基地局(例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)第5世代(5G)NRネットワークにおける新無線(NR:New Radio)基地局(gNB)、または3GPP Long-Term Evolution(LTE)ネットワークにおけるエンハンストまたはエボルブドノードB(eNB)、ハイパワーまたはマクロ基地局、ローパワー基地局(例えば、マイクロ基地局、ピコ基地局、ホームeNB、または同様のもの)、および中継ノードを含むがこれらに限定されない。
【0049】
コアネットワークノード:本明細書で使用されるように、「コアネットワークノード」は、コアネットワーク(CN)における任意のタイプのノード、またはCN機能を実装する任意のノードである。CNノードのいくつかの例は、例えば、モビリティ管理エンティティ(MME)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)、サービス能力公開機能(SCEF)、ホーム加入者サーバ(HSS)、または同様のものを含む。CNノードの他のいくつかの例は、アクセスアンドモビリティ機能(AMF)、ユーザプレーン(UP)機能(UPF)、セッション管理機能(SMF)、認証サーバ機能(AUSF)、ネットワークスライス選択機能(NSSF)、ネットワーク公開機能(NEF)、ネットワーク機能(NF)リポジトリ機能(NRF)、ポリシ制御機能(PCF)、統合データ管理(UDM)、または同様のものを実装するノードを含む。
【0050】
無線デバイス:本明細書で使用されるように、「無線デバイス」は、信号を無線アクセスノードに無線で送信および/または受信することによってセルラー通信ネットワークにアクセスできる(すなわち、セルラー通信ネットワークによってサーブされる)任意のタイプのデバイスである。無線デバイスのいくつかの例は、3GPPネットワークにおけるユーザ機器デバイス(UE)、およびマシン型通信(MTC)デバイスを含むがこれらに限定されない。
【0051】
サイドリンク無線デバイス:本明細書で使用されるように、「サイドリンク無線デバイス」、「サイドリンク対応無線デバイス」、「サイドリンクUE」、または「サイドリンク対応UE」は、サイドリンク(SL)通信の能力がある無線デバイスまたはUEである。
【0052】
ネットワークノード:本明細書で使用されるように、「ネットワークノード」は、セルラー通信ネットワーク/システムにおけるRANまたはCNの一部である任意のノードである。
【0053】
本明細書で行われる説明は、3GPPセルラー通信システムに焦点を合わせており、したがって、3GPPの専門用語、または3GPPの専門用語と同様の専門用語がしばしば使用されることに留意されたい。それでも、本明細書で開示される概念は、3GPPシステムに限定されない。
【0054】
本明細書における説明では、用語「セル」に言及することがあるが、特に、5G NRの概念については、セルの代わりにビームが使用され得ることに留意されたく、したがって、本明細書で説明される概念が、セルとビーム両方に等しく適用可能であることに留意することが重要である。
【0055】
NRでは、SLサービス品質(QoS)フローからSLRBへのマッピングを含む、SL無線ベアラ(SLRB)設定は、UEがカバレッジ内にあるときにネットワークによって事前設定または設定される。この後者のケースについて、今のところ、UEが、新しいSL QoSフローをサポートするために、SLRB再設定または新しいSLRB設定をリクエストし得る方法に対するシグナリングサポートはない。シグナリングのこの欠如は、QoSフローマッピングへのSLRB設定にインパクトを与えるだけでなく、例えば、ネットワークサイドにおいてUE SLコンテキストを更新することなど、他の無線リソース制御(RRC)手順にもインパクトを与え得る。具体的には、UEが、特定のRRC手順をネットワークにリクエストできない場合、これは、SL(再)設定エラー、接続割込み、およびシグナリングオーバヘッドにつながることになる。
【0056】
例えば、特定の状況が発生したとき(例えば、新しいQoSフローがSL UEにおいてポップアップしたとき、SL UEコンテキストが、gNB/eNBにおいて格納されているコンテキストと非同期になるとき、または、新しいSLRB設定が要求されるとき)、SL UEが、ネットワークから(例えば、SLに関する)RRC手順をリクエストするために、RRCメッセージをネットワークに送ること(または指示をネットワークに送ることだけ)を可能にするためのシステムおよび方法が本明細書で開示される。リクエストされたRRC手順は、新しいSL設定またはSL設定更新であり得る(がこれに限定されない)。また、SL UEによって指示をネットワークに送るために、同じRRC手順が使用されることが可能である。このやり方で、SL UEとネットワークの間の(再)設定エラー、接続割込み、およびシグナリングオーバヘッドを防ぐことができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、特定の状況が発生したとき(例えば、新しいQoSフローがSL UEにおいてポップアップしたとき、SL UEコンテキストが、NR基地局(gNB)/エンハンストもしくはエボルブドノードB(eNB)において格納されているコンテキストと非同期になるとき、または、新しいSLRB設定が要求されるとき)、SL UEが、RRC手順をネットワークにリクエストし得る(または指示だけを送り得る)。本開示の実施形態のいくつかの実例の利益は、以下を含み得る。
・ SLサービス継続性が保証され得、新しいQoSフローが、どのようなエラーもなくSLRBに正しくマッピングされ得る。
・ SL UEが新しい設定、新しいQoSマッピング、または、SL UEコンテキストの同期を必要とするケースでは、ネットワークが認識しているので、SL UEとネットワークとの間のシグナリングオーバヘッドが低減され得る。
・ (再)設定エラーが回避され得る。SL UEは、更新された設定をネットワークにリクエストする能力があり得る。
【0058】
この点に関して、
図7は、本開示の実施形態が実装され得るセルラー通信システム700の1つの例を示す。本明細書で説明される実施形態では、セルラー通信システム700は、NR RANを含む5Gシステム(5GS)である。しかしながら、本開示は、これらに限定されない。むしろ、本開示の実施形態は、SL通信を可能にする他のタイプの無線通信システムにおいて実装され得る。この例では、RANは、対応するセルを制御する、5G NRではgNBまたは次世代RAN(NG-RAN)ノードと呼ばれる、基地局702を含む。セルラー通信システム700はまた、5GSでは5G CN(5GCN)と呼ばれる、コアネットワーク704を含む。コアネットワーク704は、代替として、エボルブドパケットコア(EPC)であり得る。基地局702は、コアネットワーク704に接続される。
【0059】
セルラー通信システム700はまた、本明細書においてSL UE106-1および106-2とも呼ばれる、SL無線デバイス706-1および706-2を含む。この例では、SL UE706-1は、基地局702へのセルラーリンク、および他のSL UE706-2へのSLを有する。
【0060】
ここで、いくつかの実例の実施形態の説明が提供される。以下の実施形態は、NRについて説明されるが、これらは、LTE、または他の任意の無線アクセス技術(RAT)に適用され得ることに留意されたい。さらに、NG-RANノードは、5GCまたはEPCに接続され得る。デュアルコネクティビティ(DC)のケースでは、開示のソリューションは、例えば、3GPP技術仕様書(TS)37.340V15.6.0に記述されているような、マルチ無線DC(MR-DC)オプション全てに適用されることが可能である。
【0061】
RRC手順リクエストをするか、例えばSL通信の、いくつかの変更または状況をネットワークに知らせるために、SL UE(例えば、SL UE706-1)がRRCメッセージをネットワークに(例えば基地局702に)送ることを可能にするための実施形態が本明細書で開示される。リクエストされたRRC手順は、新しいSL設定または設定更新であり得る(がこれらに限定されない)。同じRRC手順がまた、SL UEによって指示をネットワークに送るために使用されることが可能である。代替として、SL UEは、いくつかのアクションをとることをそれ自体で決め(例えば、新しいQoSマッピングルールを決め)、次に、(例えば、新しい)RRCメッセージを介してネットワークに知らせる。
【0062】
この点に関して、
図8は、本開示の様々な実施形態による、基地局702およびSL UE706-1の動作を示す。図示のように、SL UE706-1は、SL関連設定(例えば、SL設定もしくはSL設定更新)についてのRRC手順をリクエストするためにRRCメッセージをネットワークに送るため、および/または、指示(例えば、SL UEによって自律的に行われる、変更される、もしくは更新される1つもしくは複数のSL関連設定をネットワークに指示する情報)を伴うRRCメッセージをネットワークに送るためのトリガを検出する(例えば、1つまたは複数のトリガイベントまたは条件を検出する)(ステップ800)。いくつかの実施形態では、SL UE706-1は、SL関連設定についてのRRC手順をリクエストするためにRRCメッセージをネットワークに送るためのトリガを検出する。この検出は、このRRC手順リクエストをトリガするための1つまたは複数の(例えば、事前規定または事前設定された)基準が満たされたという検出である。1つの実施形態では、SL UE706-1によってSL関連設定についてのRRC手順リクエストをトリガするための1つまたは複数の(例えば、事前規定または事前設定された)基準は、例えば、変更された無線状態または(再)設定エラーによる、SLRB再設定の必要性を含む。別の実施形態では、SL UE706-1によってSL関連設定についてのRRC手順リクエストをトリガするための1つまたは複数の(例えば、事前規定または事前設定された)基準は、新しいSL QoSフローがあるが、クリアなQoSマッピング(すなわち、SL SLRBへのSL QoSフロー)がないとき、または、新しいSL QoSマッピングがネットワークから必要とされる(例えば、現在のSL SLRBがSL QoSフロー要件を果たすことができない)ときである。別の実施形態では、SL UE706-1によってSL関連設定についてのRRC手順リクエストをトリガするための1つまたは複数の(例えば、事前規定または事前設定された)基準は、SL関連UEコンテキストがSL UE706-1サイドにおいて変化し(例えば、宛先L2識別情報(ID)の更新、または新しいSLユニキャストリンク)、これが、(例えば、ハンドオーバ手順中に、間違ったSL関連UEコンテキストを検索すること、または送ることを防ぐために)ネットワークサイドにおいて更新される必要があるときである。
【0063】
別の実施形態では、RRC手順のためのトリガ(例えば、SL関連設定についてのRRC手順リクエストのためのトリガ)は、例えば、新しいQoSマッピングルールを決めること、またはSL関連UEコンテキストを自律的に更新することなどの、自律アクションの、SL UE706-1による実施である。自律アクション(例えば、新しいQoSマッピングルールを決めること、またはSL関連UEコンテキストを自律的に更新すること)をSL UE706-1が実施すると、SL UE706-1は、発生した変更をネットワークに知らせるために、SL関連設定についてのRRC手順リクエストのためのこのトリガを検出する。別の実施形態では、SL UE706-1は、RRC_IDLE/RRC_INACTIVE状態のとき、またはカバレッジ外のとき、自律アクションを実施するが、発生したSL関連の変更をネットワークに知らせるために、SL UE706-1がRRC_CONNECTED状態に入るやいなや、Uu上でのRRC手順をトリガする。
【0064】
トリガを検出すると、SL UE706-1は、トリガされたRRCメッセージ(例えば、RRC手順をリクエストするメッセージ、または指示を含むメッセージ)を基地局702に送る(ステップ802)。上述のように、SL UE706-1は、トリガを検出するとすぐ、またはいくらかの後になって(例えば、RRC_IDLE/RRC_INACTIVE状態からRRC_CONNECTED状態に遷移した後)、RRCメッセージを送り得る。
【0065】
1つの実施形態では、UEがRRC_CONNECTED状態のとき、ステップ802におけるRRCメッセージは、SL関連設定をリクエストするため、および/または知らせるために、Uuインターフェースを介して送信される。いくつかの実施形態では、Uuインターフェースを介して送られたこのRRCメッセージは、SidelinkUEInformationメッセージなどの既存のSL関連のメッセージである。1つの実施形態では、UEがRRC_CONNECTED状態のとき、SL関連設定をリクエストするため、および/または知らせるために使用されるRRCメッセージは、UEAssistanceInformation、ULInformationTransfer、またはULInformationTransferMRDC(すなわち、DCが有効化される場合)メッセージなどの既存のNR(またはLTE)メッセージである。代替実施形態では、SL UE706-1がRRC_CONNECTED状態のとき、SL関連設定をリクエストするため、および/または知らせるために使用されるRRCメッセージは、どのRAT(SL、NR、またはLTE)にも共通の新しいRRCメッセージである。さらに、別の実施形態では、SL UE706-1がRRC_CONNECTED状態のとき、SL関連設定をリクエストするため、および/または知らせるために使用されるRRCメッセージは、SLにおいてのみ使用される新しいRRCメッセージである。
【0066】
1つの実施形態では、SL UE706-1がRRC_IDLE/RRC_INACTIVE状態のとき、SL関連設定をリクエストするため、および/または知らせるために使用されるRRCメッセージは、RRCResumeRequestまたはRRCSetupRequestメッセージなどの既存のメッセージである。別の実施形態では、SL UE706-1がRRC_IDLE/RRC_INACTIVE状態のとき、SL関連設定をリクエストするため、および/または知らせるために使用されるRRCメッセージは、どのRATにも共通の新しいRRCメッセージである。別の実施形態では、SL UE706-1がRRC_IDLE/RRC_INACTIVE状態のとき、SL関連設定をリクエストするため、および/または知らせるために使用されるRRCメッセージは、SLのためだけに使用される新しいRRCメッセージである。
【0067】
1つの実施形態では、SL関連設定をリクエストするため、および/または知らせるために使用されるSL UE706-1によって送られるRRCメッセージの内容は、新しいSLRB設定をリクエストするためのフラグを含む。別の実施形態では、SL関連設定をリクエストするため、および/または知らせるために使用されるSL UE706-1によって送られるRRCメッセージの内容は、含まれるQoSフローに必要な新しいQoSマッピングの指示と一緒に新しいQoSフロー情報を含む。別の実施形態では、SL関連設定をリクエストするため、および/または知らせるために使用されるSL UE706-1によって送られるRRCメッセージの内容は、ネットワークサイド(例えば、gNB、eNB、次世代eNB(NG-eNB))において格納されることになる新しいSL関連UEコンテキストを含む。
【0068】
1つの実施形態では、UEは、SL関連設定をリクエストするためのRRCメッセージを、例えばSRB1を介して、ネットワークに送る。DCが有効化される場合、別の実施形態では、UEは、このようなRRCメッセージを、例えばSRB1を介して、1次ネットワークノードに送ることができる。代替実施形態では、UEは、このようなRRCメッセージを、例えばSRB3を介して、セカンダリネットワークノードに送ることができる。
【0069】
別の実施形態では、SL対応UEは、このようなRRCメッセージに対するレスポンス/肯定応答を1次ノードから受信する。1つの実施形態では、SL対応UEは、このようなRRCメッセージに対するレスポンス/肯定応答をセカンダリノード(SN)から受信する。
【0070】
RRCメッセージを受信すると、基地局702は、RRCメッセージに基づいて1つまたは複数のアクションを実施する(ステップ804)。1つの実施形態では、SL関連設定をリクエストするためのRRCメッセージをSL対応UEから受信すると、基地局702は、レスポンス/肯定応答をSL UE706-1に送る。1つの実施形態では、レスポンス/肯定応答は、SL UE706-1がRRC_CONNECTED状態の場合、RRCReconfigurationなどの(しかしこれらに限定されない)既存のRRCメッセージである。代替として、1つの実施形態では、レスポンス/肯定応答は、SL UE706-1がRRC_IDLE/RRC_INACTIVEの場合、RRCResume、RRCSetup、またはPagingメッセージなどの(しかしこれらに限定されない)既存のRRCメッセージである。
【0071】
1つの実施形態では、DCが有効化される場合、基地局702は、1次ネットワークノード(例えば、マスタノード(MN))であり、SL関連設定をリクエストするためのRRCメッセージをSL UE706-1から受信すると、1次ネットワークノード(例えばMN)は、ノード間制御メッセージを介して、RRCメッセージをセカンダリノード(例えばSN)に転送する。さらに、1つの実施形態では、1次ノード(例えばMN)から転送された、SL関連設定をリクエストするためのRRCメッセージを受信すると、セカンダリネットワークノード(例えばSN)は、リクエストされたRRC手順をトリガするためのRRCメッセージを生成し、メッセージを1次ノードに転送する。次に、1次ノードは、例えば、メッセージをマスタセルグループ(MCG)RRCメッセージに埋め込むことによって、メッセージを、例えばSRB1を介して、SL UE706-1に転送することに進む。別の実施形態では、1次ノード(例えばMN)から転送された、SL関連設定をリクエストするためのRRCメッセージを受信すると、セカンダリネットワークノード(例えばSN)は、リクエストされたRRC手順をトリガするための直接のRRCメッセージを、例えばSRB3を介して、SL UE706-1に送る。
【0072】
別の実施形態では、DCが有効化され、基地局702がセカンダリノード(例えばSN)である場合、および、SL関連設定をリクエストするためのRRCメッセージをSL UE706-1から受信すると、セカンダリネットワークノード(例えばSN)は、ノード間制御メッセージを介して、RRCメッセージを1次ノード(例えばMN)に転送する。さらに、1つの実施形態では、セカンダリノード(例えばSN)から転送された、SL関連設定をリクエストするためのRRCメッセージを受信すると、1次ネットワークノード(例えばMN)は、リクエストされたRRC手順をトリガするためのRRCメッセージを生成し、RRCメッセージをSNに転送する。次にSNは、例えば、メッセージをセカンダリセルグループ(SCG)RRCメッセージに埋め込むことによって、メッセージを、例えばSRB3を介して、SL UE706-1に転送することに進む。1つの実施形態では、SNから転送された、SL関連設定をリクエストするためのRRCメッセージを受信すると、1次ネットワークノードは、リクエストされたRRC手順をトリガするための直接のRRCメッセージを、例えばSRB1を介して、SL UE706-1に送る。
【0073】
1つの実施形態では、SL UE706-1は、ネットワークから(例えば、基地局702から、または別のRANノード(例えばSN)から)レスポンスまたは肯定応答を受信する(ステップ806)。ネットワークからレスポンス/肯定応答を受信すると、SL UE706-1は、1つまたは複数のアクションを実施する(ステップ808)。例えば、いくつかの実施形態では、レスポンスまたは肯定応答は、設定(例えば、SLRB設定またはQoSマッピングルール)を含み、SL UE706-1は、レスポンスまたは肯定応答で受信された設定(例えば、SLRB設定またはQoSマッピングルール)を適用する。別の例として、ネットワークから(例えば、基地局702から、または別のRANノード(例えばSN)から)レスポンス/肯定応答を受信すると、SL UE706-1は、RRC_IDLE/RRC_INACTIVEになる。さらに別の例として、ネットワークから(例えば、基地局702から、または別のRANノード(例えばSN)から)レスポンス/肯定応答を受信すると、SL UE706-1は、SL通信を解放する。別の実施形態では、ネットワークから(例えば、基地局702から、または別のRANノード(例えばSN)から)レスポンス/肯定応答を受信すると、SL UE706-1は、アクションを実施しない。
【0074】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、無線アクセスノード900の概略ブロック図である。無線アクセスノード900は、例えば、基地局702(例えば、gNBまたはNG-RANノード)であり得る。図示のように、無線アクセスノード900は、1つもしくは複数のプロセッサ904(例えば、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および/または同様のもの)、メモリ906、ならびにネットワークインターフェース908を含む制御システム902を含む。1つまたは複数のプロセッサ904も、本明細書では処理回路と呼ばれる。さらに、無線アクセスノード900は、1つまたは複数のアンテナ916に連結された1つまたは複数の送信機912および1つまたは複数の受信機914をそれぞれ含む1つまたは複数の無線ユニット910を含む。無線ユニット910は、無線インターフェース回路機器と呼ばれるか、その一部であり得る。いくつかの実施形態では、無線ユニット910は、制御システム902の外部にあり、例えば有線接続(例えば光ケーブル)を介して、制御システム902に接続される。しかしながら、他のいくつかの実施形態では、無線ユニット910、および潜在的にアンテナ916は、制御システム902と一緒に統合される。1つまたは複数のプロセッサ904は、本明細書で説明されるような、無線アクセスノード900の1つまたは複数の機能(例えば
図8について、例えば上記で説明されたような基地局702の1つまたは複数の機能)を提供するように動作する。いくつかの実施形態では、機能は、例えばメモリ906に格納され、1つまたは複数のプロセッサ904によって実行されるソフトウェアに実装される。
【0075】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、無線アクセスノード900の仮想化実施形態を示す概略ブロック図である。この議論は、他のタイプのネットワークノードに等しく適用可能である。さらに、他のタイプのネットワークノードが、同様の仮想化アーキテクチャを有し得る。
【0076】
本明細書で使用されるように、「仮想化」無線アクセスノードは、無線アクセスノード900の機能の少なくとも一部が、(例えば、ネットワークにおける物理処理ノード上で実行する仮想マシンを介した)仮想構成要素として実装される無線アクセスノード900の実装形態である。図示のように、この例では、無線アクセスノード900は、上記で説明されたように、1つまたは複数のプロセッサ904(例えば、CPU、ASIC、FPGA、および/または同様のもの)、メモリ906、ネットワークインターフェース908、ならびに、1つまたは複数のアンテナ916に連結された1つまたは複数の送信機912および1つまたは複数の受信機914をそれぞれ含む1つまたは複数の無線ユニット910を含む制御システム902を含む。制御システム902は、例えば、光ケーブルまたは同様のものを介して、無線ユニット910に接続される。制御システム902は、ネットワークインターフェース908を介してネットワーク1002に連結された、またはその一部として含まれる、1つまたは複数の処理ノード1000に接続される。各処理ノード1000は、1つまたは複数のプロセッサ1004(例えば、CPU、ASIC、FPGA、および/または同様のもの)、メモリ1006、ならびにネットワークインターフェース1008を含む。
【0077】
この例では、本明細書で説明される無線アクセスノード900の機能1010(例えば
図8について、例えば上記で説明されたような基地局702の1つまたは複数の機能)は、1つまたは複数の処理ノード1000において実装されるか、制御システム902および1つまたは複数の処理ノード1000全体に、任意の所望の様式で分散される。いくつかの特定の実施形態では、本明細書で説明される無線アクセスノード900の機能1010のいくつかまたは全ては、処理ノード1000によってホストされた仮想環境内に実装された1つまたは複数の仮想マシンによって実行される仮想構成要素として実装される。当業者によって理解されるように、処理ノード1000と制御システム902との間の追加のシグナリングまたは通信が、所望の機能1010のうちの少なくともいくつかを実行するために使用される。特に、いくつかの実施形態では、制御システム902は含まれないことがあり、このケースでは、無線ユニット910は、適切なネットワークインターフェースを介して処理ノード1000と直接通信する。
【0078】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される実施形態のいずれかによる仮想環境における、無線アクセスノード900、または無線アクセスノード900の機能1010の1つもしくは複数を実装するノード(例えば処理ノード1000)の機能(例えば
図8について、例えば上記で説明されたような基地局702の1つまたは複数の機能)を、少なくとも1つのプロセッサに実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態では、前述のコンピュータプログラム製品を含むキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読ストレージ媒体(例えば、メモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体)の1つである。
【0079】
図11は、本開示のいくつかの実施形態によるUE1100の概略ブロック図である。図示のように、UE1100は、1つまたは複数のプロセッサ1102(例えば、CPU、ASIC、FPGA、および/または同様のもの)、メモリ1104、ならびに、1つまたは複数のアンテナ1112に連結された1つまたは複数の送信機1108および1つまたは複数の受信機1110をそれぞれ含む1つまたは複数の送受信機1106を含む。送受信機1106は、当業者によって理解されるように、アンテナ1112とプロセッサ1102との間で通信される信号を条件づけるように設定されたアンテナ1112に接続された無線フロントエンド回路機器を含む。プロセッサ1102も、本明細書では処理回路と呼ばれる。送受信機1106も、本明細書では無線回路機器と呼ばれる。いくつかの実施形態では、上記で説明されたUE1100の機能(例えば
図8について、例えば上記で説明されたようなSL UE706-1の1つまたは複数の機能)は、例えば、メモリ1104に格納され、プロセッサ1102によって実行される、ソフトウェアに完全または部分的に実装され得る。UE1100は、例えば、1つまたは複数のユーザインターフェース構成要素(例えば、ディスプレイ、ボタン、タッチスクリーン、マイクロフォン、スピーカ、および/もしくは同様のものを含む入出力インターフェース、ならびに/または、UE1100への情報の入力を可能にするため、および/もしくは、UE1100からの情報の出力を可能にするための任意の他の構成要素)、電源(例えば、バッテリおよび関連付けられた電力回路機器)等などの、
図11に示されていない追加の構成要素を含み得ることに留意されたい。
【0080】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、本明細書で説明される実施形態のいずれかによるUE1100の機能(例えば
図8について、例えば上記で説明されたようなSL UE706-1の1つまたは複数の機能)を、少なくとも1つのプロセッサに実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態では、前述のコンピュータプログラム製品を含むキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読ストレージ媒体(例えば、メモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体)の1つである。
【0081】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通じて実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る処理回路、および、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタルロジック、および同様のものを含み得る他のデジタルハードウェアを介して、実装され得る。処理回路は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光ストレージデバイス等などの、メモリの1つまたはいくつかのタイプを含み得るメモリに格納されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに格納されたプログラムコードは、1つまたは複数のテレコミュニケーションおよび/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに、本明細書で説明される技法の1つまたは複数を実行するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能をそれぞれの機能ユニットに実施させるために使用され得る。
【0082】
図の処理は、本開示の特定の実施形態によって実施される動作の特定の順序を示し得るが、このような順序は例示であることを理解されたい(例えば、代替実施形態は、異なる順序で動作を実施し得る、特定の動作を結合させ得る、特定の動作を重複させ得る等)。これに限定されないが、本開示のいくつかの実例の実施形態が下記で提供される。
【0083】
実施形態1:サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)において実装される方法であって、
・ 無線リソース制御(RRC)メッセージを送るためのトリガを検出することであって、RRCメッセージが、
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、
〇 1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージ、または
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージ
を含む、トリガを検出することと、
・ RRCメッセージをネットワークノードに送ることと
を含む、方法。
【0084】
実施形態2:
・ RRCメッセージが、
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、または
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージ
を含み、
・ RRC手順が、SL設定手順またはSL設定更新手順を含む、
実施形態1の方法。
【0085】
実施形態3:RRCメッセージを送るためのトリガを検出することが、1つまたは複数の基準を検出することを含み、1つまたは複数の基準が、
・ SL無線ベアラ(SLRB)再設定が必要とされるという基準、
・ 新しいSLサービス品質(QoS)フローはあるが、新しいSL QoSフローのためのQoSマッピングがないという基準、
・ 新しいSL QoSマッピングが必要とされるという基準、
・ SL UEにおけるSL関連UEコンテキストの変更という基準、または
・ SL UEによる1つもしくは複数の自律SL関連アクションの実施という基準
を含む、実施形態1または2の方法。
【0086】
実施形態4:SL UEによる1つまたは複数の自律SL関連アクションの実施という基準が、新しいSL関連QoSマッピングルールを自律的に決めるという基準、またはSL関連UEコンテキストを自律的に更新するという基準を含む、実施形態3の方法。
【0087】
実施形態5:RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、トリガの検出時にRRCメッセージをネットワークノードに送ることを含む、実施形態1から4のいずれか1つの方法。
【0088】
実施形態6:
・ RRCメッセージを送るためのトリガを検出することが、SL UEが非稼働または非アクティブ状態の間にRRCメッセージを送るためのトリガを検出することを含み、
・ RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、トリガの検出時にRRCメッセージをネットワークノードに送ること、および非稼働または非アクティブ状態から接続状態に遷移することを含む、
実施形態1から4のいずれか1つの方法。
【0089】
実施形態7:
・ RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、接続状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、
・ RRCメッセージが、既存のSL関連RRCメッセージを含む、
実施形態1から6のいずれか1つの方法。
【0090】
実施形態8:既存のSL関連RRCメッセージが、SidelinkUEInformationメッセージを含む、実施形態7の方法。
【0091】
実施形態9:
・ RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、接続状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、
・ RRCメッセージが、既存の新無線(NR:New Radio)またはLong-Term Evolution(LTE)RRCメッセージを含む、
実施形態1から7のいずれか1つの方法。
【0092】
実施形態10:既存のNRまたはLTE RRCメッセージが、UEAssistanceInformationメッセージ、ULInformationTransferメッセージ、またはULInformationTransferMRDCメッセージを含む、実施形態9の方法。
【0093】
実施形態11:
・ RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、接続状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、
・ RRCメッセージが、2つ以上の無線アクセス技術(RAT)に共通の新しいRRCメッセージを含む、
実施形態1から7のいずれか1つの方法。
【0094】
実施形態12:
・ RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、接続状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、
・ RRCメッセージが、SLだけのための新しいRRCメッセージを含む、
実施形態1から7のいずれか1つの方法。
【0095】
実施形態13:
・ RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、非稼働または非アクティブ状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、
・ RRCメッセージが、既存のRRCメッセージを含む、
実施形態1から5のいずれか1つの方法。
【0096】
実施形態14:既存のRRCメッセージが、RRCResumeRequestメッセージまたはRRCSetupRequestメッセージを含む、実施形態13の方法。
【0097】
実施形態15:
・ RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、非稼働または非アクティブ状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、
・ RRCメッセージが、2つ以上の無線アクセス技術(RAT)に共通の新しいRRCメッセージを含む、
実施形態1から5のいずれか1つの方法。
【0098】
実施形態16:
・ RRCメッセージをネットワークノードに送ることが、非稼働または非アクティブ状態のとき、RRCメッセージをネットワークノードに送ることを含み、
・ RRCメッセージが、SLだけのために使用される新しいRRCメッセージを含む、
実施形態1から5のいずれか1つの方法。
【0099】
実施形態17:RRCメッセージが、新しいSLRB設定についてのリクエストを指示するフラグを含む、実施形態1から16のいずれか1つの方法。
【0100】
実施形態18:RRCメッセージが、SL UEにおける1つまたは複数のQoSフローについてのQoSフロー情報を含む、実施形態1から17のいずれか1つの方法。
【0101】
実施形態19:RRCメッセージが、1つまたは複数のQoSフローに必要な1つまたは複数の新しいQoSマッピングの指示をさらに含む、実施形態18の方法。
【0102】
実施形態20:RRCメッセージが、SL UEのための新しいSL関連UEコンテキストを含む、実施形態1から16のいずれか1つの方法。
【0103】
実施形態21:ネットワークノードまたは別のネットワークノードからレスポンスを受信することをさらに含む、実施形態1から20のいずれか1つの方法。
【0104】
実施形態22:レスポンスが、1つもしくは複数のSL関連設定、または1つもしくは複数のSL関連設定への1つもしくは複数の更新を含む、実施形態21の方法。
【0105】
実施形態23:レスポンスに基づいて1つまたは複数のアクションをとることをさらに含む、実施形態21または22の方法。
【0106】
実施形態24:ネットワークノードが、基地局を含む、実施形態1から23のいずれか1つの方法。
【0107】
実施形態25:
・ SL UEが、デュアルコネクティビティを使用し、
・ ネットワークノードが、SL UEのマスタノード(MN)を含む、
実施形態1から24のいずれか1つの方法。
【0108】
実施形態26:
・ SL UEが、デュアルコネクティビティを使用し、
・ ネットワークノードが、SL UEのセカンダリノード(SN)を含む、
実施形態1から24のいずれか1つの方法。
【0109】
実施形態27:サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)であって、
・ 無線リソース制御(RRC)メッセージを送るためのトリガを検出することであって、RRCメッセージが、
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、
〇 1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージ、または
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージ
を含む、トリガを検出することと、
・ RRCメッセージをネットワークノードに送ることと
を行うように適合された、SL UE。
【0110】
実施形態28:実施形態2から26のいずれか1つの方法を実施するように適合された、実施形態27のSL UE。
【0111】
実施形態29:サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)であって、
・ 1つまたは複数の送信機と、
・ 1つまたは複数の受信機と、
・ 1つまたは複数の送信機および1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路であって、
〇 無線リソース制御(RRC)メッセージを送るためのトリガを検出することであって、RRCメッセージが、
● 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、
● 1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージ、または
● 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更をネットワークに知らせる情報を含むメッセージ
を含む、トリガを検出すること、および
〇 RRCメッセージをネットワークノードに送ること
をSL UEに行わせるように設定された、処理回路と
を備える、SL UE。
【0112】
実施形態30:処理回路が、実施形態2から26のいずれか1つの方法をSL UEに実施させるようにさらに設定される、実施形態29のSL UE。
【0113】
実施形態31:ネットワークノードにおいて実装される方法であって、
・ サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)から無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、RRCメッセージが、
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、
〇 1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージ、または
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージ
である、無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することと、
・ RRCメッセージに基づいて1つまたは複数のアクションをとることと
を含む、方法。
【0114】
実施形態32:1つまたは複数のアクションが、RRCメッセージまたはRRCメッセージ内の情報を別のネットワークノードに送ることを含む、実施形態31の方法。
【0115】
実施形態33:
1つまたは複数のアクションが、レスポンスをSL UEに送ることを含み、
レスポンスが、SL UEのための1つもしくは複数のSL関連設定、またはSL UEのための1つもしくは複数のSL関連設定への1つもしくは複数の更新を含む、
実施形態31の方法。
【0116】
実施形態34:
・ RRCメッセージが、
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、または
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージ
を含み、
・ RRC手順が、SL設定手順またはSL設定更新手順を含む、
実施形態31から33のいずれか1つの方法。
【0117】
実施形態35:
・ SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが接続状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、
・ RRCメッセージが、既存のSL関連RRCメッセージを含む、
実施形態31から34のいずれか1つの方法。
【0118】
実施形態36:既存のSL関連RRCメッセージが、SidelinkUEInformationメッセージを含む、実施形態35の方法。
【0119】
実施形態37:
・ SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが接続状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、
・ RRCメッセージが、既存の新無線(NR:New Radio)またはLong-Term Evolution(LTE)RRCメッセージを含む、
実施形態31から34のいずれか1つの方法。
【0120】
実施形態38:既存のNRまたはLTE RRCメッセージが、UEAssistanceInformationメッセージ、ULInformationTransferメッセージ、またはULInformationTransferMRDCメッセージを含む、実施形態37の方法。
【0121】
実施形態39:
・ SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが接続状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、
・ RRCメッセージが、2つ以上の無線アクセス技術(RAT)に共通の新しいRRCメッセージを含む、
実施形態31から34のいずれか1つの方法。
【0122】
実施形態40:
・ SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが接続状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、
・ RRCメッセージが、SLだけのための新しいRRCメッセージを含む、
実施形態31から34のいずれか1つの方法。
【0123】
実施形態41:
・ SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが非稼働または非アクティブ状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、
・ RRCメッセージが、既存のRRCメッセージを含む、
実施形態31から34のいずれか1つの方法。
【0124】
実施形態42:既存のRRCメッセージが、RRCResumeRequestメッセージまたはRRCSetupRequestメッセージを含む、実施形態41の方法。
【0125】
実施形態43:
・ SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが非稼働または非アクティブ状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、
・ RRCメッセージが、2つ以上の無線アクセス技術(RAT)に共通の新しいRRCメッセージを含む、
実施形態31から34のいずれか1つの方法。
【0126】
実施形態44:
・ SL UEからRRCメッセージを受信することが、SL UEが非稼働または非アクティブ状態の間、SL UEからRRCメッセージを受信することを含み、
・ RRCメッセージが、SLだけのために使用される新しいRRCメッセージを含む、
実施形態31から34のいずれか1つの方法。
【0127】
実施形態45:RRCメッセージが、新しいSL無線ベアラ(SLRB)設定についてのリクエストを指示するフラグを含む、実施形態31から44のいずれか1つの方法。
【0128】
実施形態46:RRCメッセージが、SL UEにおける1つまたは複数のサービス品質(QoS)フローについてのQoSフロー情報を含む、実施形態31から45のいずれか1つの方法。
【0129】
実施形態47:RRCメッセージが、1つまたは複数のQoSフローに必要な1つまたは複数の新しいQoSマッピングの指示をさらに含む、実施形態46の方法。
【0130】
実施形態48:RRCメッセージが、SL UEのための新しいSL関連UEコンテキストを含む、実施形態31から44のいずれか1つの方法。
【0131】
実施形態49:ネットワークノードが、基地局を含む、実施形態31から48のいずれか1つの方法。
【0132】
実施形態50:
・ SL UEが、デュアルコネクティビティを使用し、
・ 基地局が、SL UEのマスタノード(MN)を含む、
実施形態31から49のいずれか1つの方法。
【0133】
実施形態51:
・ SL UEが、デュアルコネクティビティを使用し、
・ 基地局が、SL UEのセカンダリノード(SN)を含む、
実施形態31から49のいずれか1つの方法。
【0134】
実施形態52:基地局であって、
・ サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)から無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、RRCメッセージが、
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、
〇 1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージ、または
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージ、
である、無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することと、
・ RRCメッセージに基づいて1つまたは複数のアクションをとることと
を行うように適合された、基地局。
【0135】
実施形態53:実施形態32から51のいずれか1つの方法を実施するように適合された、実施形態52の基地局。
【0136】
実施形態54:基地局であって、
・ サイドリンク(SL)ユーザ機器(UE)から無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、RRCメッセージが、
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順についてのリクエスト、
〇 1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージ、または
〇 1つもしくは複数のSL関連設定に関連するRRC手順をリクエストし、かつ1つもしくは複数のSL設定に関連するSL UEによって行われた1つもしくは複数の変更についての情報を含むメッセージ、
である、無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することと、
・ RRCメッセージに基づいて1つまたは複数のアクションをとることと
を基地局に行わせるように設定された処理回路を備える、基地局。
【0137】
実施形態55:処理回路が、実施形態32から51のいずれか1つの方法を基地局に実施させるようにさらに設定される、実施形態54の基地局。
【0138】
以下の省略形のうちの少なくともいくつかが、本開示において使用され得る。
・ 3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
・ 5G 第5世代
・ 5GCN 第5世代コアネットワーク
・ 5GS 第5世代システム
・ AMF アクセスアンドモビリティ機能
・ AS アクセス層
・ AUSF 認証サーバ機能
・ BSR バッファステータスレポート
・ CA キャリアアグリゲーション
・ C-ITS セルラーインテリジェントトランスポートシステム
・ CN コアネットワーク
・ CP 制御プレーン
・ D2D device-to-device
・ DC デュアルコネクティビティ
・ DCI ダウンリンク制御情報
・ DRB データ無線ベアラ
・ DSP デジタル信号プロセッサ
・ eLTE エンハンストLong-Term Evolution
・ eNB エンハンストまたはエボルブドノードB(eNB)
・ EN-DC 拡張ユニバーサル地上無線アクセス新無線デュアルコネクティビティ
・ EPC エボルブドパケットコア
・ E-UTRA 拡張ユニバーサル地上無線アクセス
・ eV2X エンハンストV2X(Vehicle-to-Everything)
・ gNB 新無線基地局
・ HSS ホーム加入者サーバ
・ ID 識別情報
・ ITS インテリジェントトランスポートシステム
・ LTE Long-Term Evolution
・ MAC 媒体アクセス制御
・ MC マルチコネクティビティ
・ MCG マスタセルグループ
・ MeNB マスタエンハンストまたはエボルブドノードB(eNB)
・ MgNB マスタ新無線基地局
・ MME モビリティ管理エンティティ
・ MN マスタノード
・ MR-DC マルチ無線デュアルコネクティビティ
・ MTC マシン型通信
・ NAS 非アクセス階層
・ NE-DC 新無線拡張ユニバーサル地上無線アクセスデュアルコネクティビティ
・ NEF ネットワーク公開機能
・ NF ネットワーク機能
・ NG-eNB 次世代エンハンストまたはエボルブドノードB
・ NGEN-DC 次世代無線アクセスネットワーク拡張ユニバーサル地上無線アクセス新無線デュアルコネクティビティ
・ NG-RAN 次世代無線アクセスネットワーク
・ NR 新無線(New Radio)
・ NRF ネットワーク機能リポジトリ機能
・ NSSF ネットワークスライス選択機能
・ PCF ポリシ制御機能
・ PCT 特許協力条約
・ PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
・ PDCP パケットデータコンバージェンスプロトコル
・ P-GW パケットデータネットワークゲートウェイ
・ PSCCH 物理サイドリンク制御チャネル
・ PSSCH 物理サイドリンク共有チャネル
・ QoS サービス品質
・ RA リソースアロケーション
・ RAM ランダムアクセスメモリ
・ RAN 無線アクセスネットワーク
・ RAT 無線アクセス技術
・ Rel リリース
・ RLC 無線リンク制御
・ RNA 無線アクセスネットワークベース通知エリア
・ ROM リードオンリメモリ
・ RRC 無線リソース制御
・ RX 受信
・ SA スタンドアロン
・ SCEF サービス能力公開機能
・ SCG セカンダリセルグループ
・ SCI サイドリンク制御情報
・ SDAP サービスデータ適合プロトコル
・ SeNB セカンダリエンハンストまたはエボルブドノードB
・ SgNB セカンダリ新無線基地局
・ SIB システム情報ブロック
・ SL サイドリンク
・ SLRB サイドリンク無線ベアラ
・ SMF セッション管理機能
・ SN セカンダリノード
・ SRB シグナリング無線ベアラ
・ TR 技術レポート
・ TS 技術仕様書
・ TX 送信
・ UDM 統合データ管理
・ UE ユーザ機器
・ UP ユーザプレーン
・ UPF ユーザプレーン機能
・ URLLC 超高信頼低レイテンシ通信
・ V2I Vehicle-to-Infrastructure
・ V2P Vehicle-to-Pedestrian
・ V2V Vehicle-to-Vehicle
・ V2X Vehicle-to-Infrastructure