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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-27
(45)【発行日】2024-03-06
(54)【発明の名称】超音波プローブ組立体およびシステム
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/22 20060101AFI20240228BHJP
【FI】
A61B17/22 510
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022530774
(86)(22)【出願日】2019-11-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-15
(86)【国際出願番号】 US2019063254
(87)【国際公開番号】W WO2021107927
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-11-11
(73)【特許権者】
【識別番号】521442637
【氏名又は名称】バード・ペリフェラル・バスキュラー・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100137039
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 靖子
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ペン
【審査官】神ノ田 奈央
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/097856(WO,A1)
【文献】実開平04-030508(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波システムで使用するための超音波プローブ組立体であって、
手持ちされるように構成されたハンドルであって、チャンバを画定するハウジングを含むハンドルと、
前記チャンバ内で前記ハウジングに摺動可能に結合されたキャリッジであって、第1の位置と第2の位置との間で前記ハウジングに沿って長手方向に動くように構成され、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記キャリッジを動かすために使用者によって操作可能であるように構成されたオペレータアームを有するキャリッジと、
カテーテルシースおよび超音波コアワイヤを有する超音波カテーテルであって、近位端部分および遠位端部分を有する超音波カテーテルと、
前記ハウジングの前記チャンバに配置された超音波変換器であって、前記超音波カテーテルの前記近位端部分に接続され、前記キャリッジに接続され、前記キャリッジの対応する長手方向の動きと一致して、後退位置と伸長位置との間で、前記ハウジングの前記チャンバ内を長手方向に動くように構成された超音波変換器と
を備え
前記超音波カテーテルが、クロッシングモードおよびアテローム切除モードのそれぞれにおいて選択的に動作可能であり、前記超音波プローブ組立体は、制御機構をさらに備え、前記制御機構は、前記クロッシングモードにおいて、前記超音波変換器が、前記後退位置と前記伸長位置との間で、近位方向または遠位方向のいずれかに動かされたとき、前記制御機構が前記超音波変換器の動作を促進し、前記アテローム切除モードにおいて、前記超音波変換器が前記伸長位置に向けて前記遠位方向に動かされた場合に、前記制御機構が前記超音波変換器の動作を制限するように構成されるように構成されている、超音波プローブ組立体。
【請求項2】
前記超音波カテーテルが、前記超音波変換器の長手方向の動きと一致して動く、請求項1に記載の超音波プローブ組立体。
【請求項3】
前記超音波変換器が、前記クロッシングモードでは、第1の超音波エネルギーレベルで前記超音波コアワイヤに振動エネルギーを供給し、前記アテローム切除モードでは、前記第1の超音波エネルギーレベルより大きい第2の超音波エネルギーレベルで前記超音波コアワイヤに振動エネルギーを供給するように構成されている、請求項に記載の超音波プローブ組立体。
【請求項4】
前記第2の超音波エネルギーレベルで前記超音波コアワイヤに供給される前記振動エネルギーによって、前記超音波コアワイヤの縦振動および横振動の両方が引き起こされる、請求項に記載の超音波プローブ組立体。
【請求項5】
前記制御機構が、
前記ハンドルの前記ハウジングに配置されたセンサであって、前記ハウジングの前記チャンバ内の前記超音波変換器の移動方向を検出するように構成されたセンサと、
前記センサおよび超音波信号発生器に通信可能に結合された制御回路であって、前記アテローム切除モードにおいて、前記センサが前記ハウジングの前記チャンバ内での前記遠位方向への前記超音波変換器の動きを検出した場合に、前記超音波カテーテルの動作を妨げるように構成されている制御回路と
を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の超音波プローブ組立体。
【請求項6】
前記センサが、前記キャリッジの移動方向を検出するように前記ハウジングに配置されている、請求項に記載の超音波プローブ組立体。
【請求項7】
前記カテーテルシースが遠位シース端を有し、前記超音波コアワイヤが係合端を有し、前記係合端が前記遠位シース端に対して移動可能である、請求項1~のいずれか一項に記載の超音波プローブ組立体。
【請求項8】
前記カテーテルシースに接続されたカテーテルスライダをさらに備え、前記カテーテルスライダが、前記クロッシングモードにおいて、前記超音波コアワイヤの前記係合端が前記カテーテルシースの前記遠位シース端から第1の距離の後退位置に配置されるホームポジションから前記カテーテルシースを動かすように構成され、前記カテーテルスライダが、前記アテローム切除モードにおいて、前記超音波コアワイヤの前記係合端を前記カテーテルシースの前記遠位シース端から前記第1の距離より長い第2の距離の伸長位置に配置するように構成されている、請求項に記載の超音波プローブ組立体。
【請求項9】
前記超音波変換器が、超音波信号発生器から電気加振信号を受け取るように構成されている、請求項1~のいずれか一項に記載の超音波プローブ組立体。
【請求項10】
超音波信号発生器と、
前記超音波信号発生器と通信可能に結合された超音波プローブ組立体であって、
手持ちされるように構成されたハンドルであって、チャンバを画定するハウジングを含むハンドルと、
前記チャンバ内で前記ハウジングに摺動可能に結合されたキャリッジであって、第1の位置と第2の位置との間で前記ハウジングに沿って長手方向に動くように構成され、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記キャリッジを動かすために使用者によって操作可能であるように構成されたオペレータアームを有するキャリッジと、
カテーテルシースおよび超音波コアワイヤを有する超音波カテーテルであって、近位端部分および遠位端部分を有する超音波カテーテルと、
前記ハウジングの前記チャンバに配置された超音波変換器であって、前記超音波カテーテルの前記近位端部分に接続され、前記キャリッジに接続され、前記キャリッジの対応する長手方向の動きと一致して、後退位置と伸長位置との間で、前記ハウジングの前記チャンバ内を長手方向に動くように構成された超音波変換器と
を含む超音波プローブ組立体と
を備える超音波システムであって、
前記超音波システムが、クロッシングモードおよびアテローム切除モードのそれぞれにおいて選択的に動作可能であり、前記超音波システムは、制御機構をさらに備え、前記制御機構は、前記クロッシングモードにおいて、前記超音波変換器が、前記後退位置と前記伸長位置との間で、近位方向または遠位方向のいずれかに動かされたとき、前記制御機構が前記超音波変換器の動作を促進し、前記アテローム切除モードにおいて、前記超音波変換器が前記伸長位置に向けて前記遠位方向に動かされた場合に、前記制御機構が前記超音波変換器の動作を制限するように構成されるように構成されている、超音波システム
【請求項11】
前記超音波カテーテルが、前記超音波変換器の長手方向の動きと一致して動く、請求項10に記載の超音波システム。
【請求項12】
前記超音波変換器が、前記クロッシングモードでは、第1の超音波エネルギーレベルで前記超音波コアワイヤに振動エネルギーを供給し、前記超音波変換器が、前記アテローム切除モードでは、前記第1の超音波エネルギーレベルより大きい第2の超音波エネルギーレベルで前記超音波コアワイヤに振動エネルギーを供給する、請求項10に記載の超音波システム。
【請求項13】
前記ハンドルが、前記クロッシングモードを選択するための第1のボタン、および前記アテローム切除モードを選択するための第2のボタンを含み、
前記超音波信号発生器が、前記第1のボタンおよび前記第2のボタンのそれぞれに通信可能に結合され、前記超音波信号発生器が、前記第1のボタンの作動によって前記クロッシングモードが選択されたときに第1の出力パワーを有し、前記第2のボタンの作動によって前記アテローム切除モードが選択されたときに前記第1の出力パワーよりも大きい第2の出力パワーを有する、電気加振信号を生成するように構成され、前記超音波信号発生器が、前記超音波変換器に電気的に接続され、前記超音波信号発生器が、前記電気加振信号を前記超音波変換器に選択的に供給するように構成され、
前記制御機構が、
前記ハンドルの前記ハウジングに配置されたセンサであって、前記ハウジングの前記チャンバ内の前記超音波変換器の移動方向を検出するように構成されたセンサと、
前記センサおよび前記超音波信号発生器に通信可能に結合された制御回路であって、前記アテローム切除モードにおいて、前記センサが前記ハウジングの前記チャンバ内での前記遠位方向への前記超音波変換器の動きを検出した場合に、前記超音波信号発生器の動作を妨げるように構成された制御回路と
を含む、請求項10~12のいずれか一項に記載の超音波システム。
【請求項14】
前記制御回路が、前記センサが前記超音波変換器の前記遠位方向への動きを検出した場合に、前記超音波変換器からの前記電気加振信号を遮断するように構成されている、請求項13に記載の超音波システム。
【請求項15】
前記センサが、前記キャリッジの移動方向を検出するように前記ハウジングに配置される、請求項13または14に記載の超音波システム。
【請求項16】
前記カテーテルシースが遠位シース端を有し、前記超音波コアワイヤが係合端を有し、前記超音波システムが、前記カテーテルシースに接続されたカテーテルスライダをさらに備え、前記カテーテルスライダが、前記クロッシングモードにおいて、前記超音波コアワイヤの前記係合端を前記カテーテルシースの前記遠位シース端から第1の距離の後退位置に配置するように構成され、前記カテーテルスライダが、前記アテローム切除モードにおいて、前記超音波コアワイヤの前記係合端を前記カテーテルシースの前記遠位シース端から前記第1の距離よりも長い第2の距離の伸長位置に配置するように構成されている、請求項10~15のいずれか一項に記載の超音波システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]該当無し
[0002]本発明は、超音波システムに関し、より詳細には、クロッシング処置およびアテローム切除処置中の閉塞係合のために使用することができる超音波プローブ組立体およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
[0003]クロッシング(換言すれば、血栓切除)処置またはアテローム切除処置などの血管処置は、1つまたは複数の血管内閉塞により失われた開存性および血流を回復するために使用されることがある。クロッシング処置は、血管内閉塞部を貫通して開口を形成する処置である。アテローム切除処置は、クロッシングを含むことがあるが、血管内閉塞部を壊して取り除くための試みも含むことがある。超音波カテーテルを有する超音波システムは、クロッシング処置およびアテローム切除処置を実行するのに使用されることがある。
【0003】
[0004]血管内閉塞は、硬い近位および遠位エンドキャップを有する石灰化した血管閉塞の形態の場合がある。超音波クロッシング処置またはアテローム切除処置の間、超音波カテーテルの遠位先端部は、石灰化した血管閉塞の近位エンドキャップと係合する。しかしながら、石灰化した血管閉塞の近位エンドキャップが硬いために、超音波カテーテルの遠位先端部は、近位エンドキャップから意図せずに跳ね返り、血管系の側壁に内膜下移動経路を採ることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[0005]当該技術において必要とされるのは、クロッシング処置およびアテローム切除処置のそれぞれにおいて効果的に動作することができる超音波プローブ組立体およびシステムである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0006]本発明は、クロッシング処置およびアテローム切除処置のそれぞれにおいて効果的に動作することができる超音波プローブ組立体およびシステムを提供する。
[0007]本発明は、手持ちされるように構成されたハンドルを含む超音波プローブ組立体およびシステムを対象とする。ハンドルは、チャンバを画定するハウジングを含む。キャリッジは、チャンバ内でハウジングに摺動可能に結合される。キャリッジは、第1の位置と第2の位置との間でハウジングに沿って長手方向に動くように構成される。キャリッジは、第1の位置と第2の位置との間でキャリッジを動かすために使用者によって操作可能であるように構成されたオペレータアームを有する。超音波カテーテルは、カテーテルシースおよび超音波コアワイヤを有する。超音波カテーテルは、近位端部分および遠位端部分を有する。超音波変換器は、ハウジングのチャンバに配置される。超音波変換器は、超音波カテーテルの近位端部分に接続され、超音波変換器は、キャリッジに接続される。超音波変換器は、キャリッジの対応する長手方向の動きと一致して、後退位置と伸長位置との間で、ハウジングのチャンバ内を長手方向に動くように構成される。
【0006】
[0008]超音波カテーテルは、クロッシングモードおよびアテローム切除モードのそれぞれにおいて選択的に動作可能であってもよい。いくつかの実施形態では、本システムは、制御機構であって、クロッシングモードにおいて、超音波変換器が、後退位置と伸長位置との間で、近位方向または遠位方向のいずれかに動かされたとき、制御機構が超音波変換器の動作を促進し、アテローム切除モードにおいて、超音波変換器が伸長位置に向けて遠位方向に動かされた場合に、制御機構が超音波変換器の動作を制限するように構成されるように構成された制御機構をさらに含んでもよい。
【0007】
[0009]本発明の利点は、超音波プローブ組立体のハンドルが患者に対して静止しているときに、超音波カテーテルの係合端をキャリッジおよび変換器の動きによって前後に動かすことができ、それによって、処置中に、超音波カテーテルの係合端の前進および後退のより多くの制御を使用者に提供することである。
【0008】
[0010]本発明の別の利点は、超音波プローブ組立体のハウジング内でのキャリッジおよび変換器の位置に基づいて、クロッシングモードとアテローム切除モードとが機能的に分離されて別のものとすることができることである。
【0009】
[0011]添付の図面と併せて本発明の実施形態の以下の説明を参照することによって、本発明の上記および他の特徴および利点、ならびにそれらを達成するための方法はより明らかになり、本発明はよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】[0012]超音波プローブ組立体の摺動可能なキャリッジおよび変換器が後退位置に配置されている状態の、本発明の超音波システムの図である。
図2】[0013]図1の線2-2に沿って切り取られた、図1の超音波カテーテルの遠位部分の断面図である。
図3】[0014]超音波プローブ組立体の摺動可能なキャリッジおよび変換器が伸長位置に配置されている状態の、図1の超音波システムの一部分の図である。
図4】[0015]図1および図3の超音波システム用の制御機構のブロック図である。
図5】[0016]カテーテルシースを超音波カテーテルの超音波コアワイヤに対して動かすようにカテーテルシースに接続されたカテーテルスライダの図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0017]対応する参照符号は、いくつかの図全体にわたって、対応する部品を示す。本明細書に記載の例示は本発明の少なくとも1つの実施形態を示すものであり、このような例示はいかなる態様においても本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0012】
[0018]次に図面を参照すると、より詳細には図1を参照すると、本発明の実施形態による超音波システム10が示されている。超音波システム10は、クロッシングモードおよびアテローム切除モードのそれぞれにおいて選択的に動作可能である。
【0013】
[0019]超音波システム10は、超音波信号発生器12および超音波プローブ組立体14を含む。超音波信号発生器12は、多導体ケーブル16を介して超音波プローブ組立体14に通信可能に結合される。超音波信号発生器12は、当該技術で知られているように、多導体ケーブル16を介して超音波プローブ組立体14に送出するための電気加振信号を生成するように構成される。電気加振信号は、例えば、20キロヘルツ(kHz)~40kHzの周波数範囲の加振周波数を有することができる。
【0014】
[0020]本実施形態では、超音波信号発生器12は、例えば、20kHzにおいて、クロッシングモードで動作するときには第1の出力パワーを有し、アテローム切除モードで動作するときには第1の出力パワーより大きい第2の出力パワーを有する電気加振信号を生成するように構成される。超音波信号発生器12は、超音波プローブ組立体14をクロッシングモードおよびアテローム切除モードのうちの選択された1つで動作させるために、例えば、第1の出力パワーおよび第2の出力パワーのうちの1つで電気加振信号を超音波プローブ組立体14に選択的に供給する。電気加振信号の出力パワーの変化は、電気加振信号の出力電流、電圧、デューティサイクル、波形、および/または周波数のうちの1つまたは複数を変化させることによってもたらすことができる。
【0015】
[0021]超音波プローブ組立体14は、使用者によって手持ちされるように構成されたハンドル18を含む。ハンドル18は、チャンバ20-1を画定するハウジング20を含む。超音波プローブ組立体14は、キャリッジ22、超音波変換器24、および超音波カテーテル26をさらに含む。
【0016】
[0022]超音波カテーテル26は、カテーテルシース28および超音波コアワイヤ30を含む。超音波カテーテル26は、近位端部分26-1および遠位端部分26-2を有する。カテーテルシース28は、近位シース端28-1および遠位シース端28-2を有する。近位シース端28-1は、例えば、超音波変換器24のハウジング構造体に接続されてもよい。
【0017】
[0023]図1および図2を参照すると、超音波コアワイヤ30は、近位端30-1および係合端30-2を有する。超音波コアワイヤ30は、細長い可撓性金属ワイヤ、例えばニチノールであり、カテーテルシース28内に配置され、その中を長手方向に延在する。本実施形態では、超音波コアワイヤ30は、60センチメートル(cm)より長い場合があり、いくつかの実施形態では、100~200cmの長さの場合がある。超音波コアワイヤ30の近位端30-1は、超音波コアワイヤ30の振動運動を生じさせるように超音波変換器24からの振動エネルギーを受け取るために、例えば音響ホーン32および/または音波コネクタ34によって、超音波変換器24に動作可能に接続される。超音波コアワイヤ30の振動運動は、動作モードに応じて、縦振動であってもよいし、縦振動と横振動が組み合わさったものであってもよい。
【0018】
[0024]超音波変換器24は、超音波信号発生器12によって生成されて多導体ケーブル16を介して超音波変換器24に供給される電気加振信号のパワーレベルに基づいて、クロッシングモードおよびアテローム切除モードのそれぞれにおいて選択的に動作可能である。本実施形態では、超音波信号発生器12は、第1の電気加振信号および第2の電気加振信号のうちの1つを超音波変換器24に選択的に供給するように構成される。クロッシングモードでは、超音波信号発生器12によって供給される電気加振信号は第1の出力パワーであり、超音波変換器24は、第1の超音波エネルギーレベルで超音波コアワイヤ30に振動エネルギーを供給し、それは、実質的に超音波コアワイヤ30の縦振動運動のみが生じる結果となる。アテローム切除モードでは、超音波信号発生器12によって供給される電気加振信号は第2の出力パワーであり、超音波変換器24は、第1の超音波エネルギーレベルよりも大きい第2の超音波エネルギーレベルで超音波コアワイヤ30に振動エネルギーを供給し、それは、超音波コアワイヤ30の横振動運動および縦振動運動が生じる結果となる。
【0019】
[0025]図1および図3を参照すると、キャリッジ22は、キャリッジ22の対応する摺動可能な要素(例えば、ピンまたはローラ)を受け入れるように、例えば、ハウジング20に形成されたレールガイドウェイまたはチャネルガイドウェイなどのリニアガイドウェイ構成体によってハウジング20に摺動可能に結合される。キャリッジ22は、第1の位置36と第2の位置38との間で、近位方向40または遠位方向42のいずれかの方向に、チャンバ20-1内をハウジング20に沿って長手方向に動くように構成される。キャリッジ22は、第1の位置36と第2の位置38との間でキャリッジ22を動かすために使用者によって操作可能であるように構成されたオペレータアーム22-1を有する。より詳細には、オペレータアーム22-1は、ハウジング20のスロット20-2を通って突出することができ、その結果、オペレータアーム22-1の一部はハンドル18の外部に露出される。
【0020】
[0026]超音波変換器24は、ハウジング20のチャンバ20-1に配置され、かつキャリッジ22に接続され、その結果、キャリッジ22と超音波変換器24は、ハウジング20のチャンバ20-1内で一緒に長手方向に移動可能である。言い換えれば、超音波変換器24は、キャリッジ22の対応する長手方向の動きと一致して、後退位置44(図1)と伸長位置46(図3)との間で、チャンバ20-1内をハウジング20に対して長手方向に動くように構成される。したがって、キャリッジ22および超音波変換器24の動きに適応するために、ハウジング20内で多導体ケーブル16にたるみが設けられる。超音波変換器24の後退位置44は、キャリッジ22の第1の位置36に対応し、超音波変換器24の伸長位置46は、キャリッジ22の第2の位置38に対応することに留意されたい。
【0021】
[0027]超音波変換器24は超音波カテーテル26の近位端部分26-1に接続されるので、超音波カテーテル26は、超音波変換器24の長手方向の動きと一致して動く。言い換えれば、本発明の態様によれば、キャリッジ22、超音波変換器24、および超音波カテーテル26が組み合わさったものは、ハウジング20に対するオペレータアーム22-1の長手方向変位によって、ハンドル18のハウジング20に対して長手方向に移動可能である。
【0022】
[0028]操作時、キャリッジ22のオペレータアーム22-1は、超音波プローブ組立体14のハウジング20のチャンバ20-1内でキャリッジ22および超音波変換器24を動かすために、例えば、使用者の親指または人差し指によって摺動可能に操作することができる。キャリッジ22および超音波変換器24のこの動きは、超音波カテーテル26の超音波コアワイヤ30の係合端30-2の対応する動きに変換される。したがって、超音波プローブ組立体14のハンドル18が患者に対して静止しているときに、キャリッジ22および超音波変換器24を動かすことによって超音波カテーテル26のカテーテルシース28および超音波コアワイヤ30の係合端30-2を前後に動かすことができ、それによって、処置中に、超音波カテーテル26の超音波コアワイヤ30の係合端30-2の前進および後退に対するより多くの制御を使用者に提供する。
【0023】
[0029]図4を参照すると、超音波プローブ組立体14は、クロッシングモードおよびアテローム切除モードのそれぞれにおいて、キャリッジ22および超音波変換器24の位置、例えば移動方向に応じて超音波変換器24の動作を制御するように構成された制御機構48、例えば、制御回路を全体的にまたは部分的にさらに含む。より詳細には、クロッシングモードにおいて、制御機構48は、超音波変換器24が、後退位置44と伸長位置46との間で、近位方向40または遠位方向42のいずれかに動かされたとき、超音波変換器24および超音波カテーテル26の動作を促進する。また、アテローム切除モードにおいて、制御機構48は、超音波変換器24(およびキャリッジ22)を伸長位置46に向けて遠位方向42に動かそうとした場合に、超音波変換器24の動作を制限するように構成される。
【0024】
[0030]例えば、超音波変換器24の動作を制限するために、電気的な解決策としては、例えば、アテローム切除モードのときに遠位方向42に動かそうとした場合に、超音波変換器24への電力を低減または遮断することであってもよい。これに代えて、アテローム切除モードで超音波変換器24の動作を制限するための機械的な解決策としては、アテローム切除モードでの動作中には、キャリッジ22および超音波変換器24の近位方向40のみへの一方向の動きだけを可能にする機械的障害物をハウジング20に設けることであってよい。
【0025】
[0031]図1および図3と併せて図4を参照すると、超音波変換器24の動作を制限するための電気的な解決策の一実施形態では、制御機構48は、第1のボタン50、第2のボタン52、センサ54、および制御回路56を含む。
【0026】
[0032]第1のボタン50および第2のボタン52は、超音波プローブ組立体14のハウジング20に含まれ、それに取り付けられてもよい。第1のボタン50および第2のボタン52は、例えば、超音波プローブ組立体14でのそれぞれの押しボタン、切換えスイッチ、スライダスイッチ、または入力アイコンであってもよい。上記に代えて、または加えて、第1のボタン50および第2のボタン52は、超音波プローブ組立体14とは別個であるが、それに通信可能に結合されたユーザインターフェースディスプレイ60(図1参照)に組み込まれてもよい。
【0027】
[0033]第1のボタン50は、クロッシングモードを選択するために使用者によって作動され、第2のボタン52は、アテローム切除モードを選択するために使用者によって作動される。超音波信号発生器12は、第1のボタン50および第2のボタン52のそれぞれに、例えば多導体ケーブル16によって通信可能に結合される。第1のボタン50の作動時、超音波信号発生器12は、クロッシングモードと関連する、第1の出力パワーを有する電気加振信号を生成する。第2のボタン52の作動時、超音波信号発生器12は、アテローム切除モードと関連する、第2の出力パワーを有する電気加振信号を生成する。
【0028】
[0034]センサ54は、ハウジング20のチャンバ20-1内の超音波変換器24の移動方向を検出するように構成される。センサ54は、例えば、近接センサまたはすべり抵抗器であってもよい。より詳細には、本実施形態では、センサ54は、キャリッジ22の移動方向を検出して、超音波変換器24の移動方向を検出するように、ハウジング20に配置される。
【0029】
[0035]制御回路56は、センサ54および超音波信号発生器12に通信可能に結合される。制御回路56は、アテローム切除モード(第2のボタン52の作動)時にセンサ54が超音波変換器24の遠位方向42への動きを検出した場合に、超音波変換器24からの電気加振信号を遮断するように構成されてもよい。図4に示された制御機構48の第2のボタン52の例では、センサ54のセンサ出力と第2のボタン52のボタン出力は、ANDゲート58への入力として働き、ANDゲート58の出力は常閉スイッチなどの制御回路56に接続される。したがって、第2のボタン52が作動され、かつセンサ54が超音波変換器24の遠位方向42の動きを検出した場合、ANDゲート58の出力は、制御回路56の動作状態を開放状態に変え、それによって超音波変換器24からの電気加振信号を止めさせる。これに代えて、ANDゲート58および制御回路56の常閉スイッチを、NANDゲートおよび常閉スイッチに置き換えてもよいことが考えられる。
【0030】
[0036]一実施様態では、制御回路56は、超音波信号発生器12に配置された遮断スイッチとして構成されてもよく、その結果、センサ54が超音波変換器24のハウジング20のチャンバ20-1内の遠位方向42への動きを検出した場合、超音波信号発生器12のアテローム切除モードでの動作(第2のボタン52の作動)を妨げる。代替の実施様態では、制御回路56は、超音波変換器24への電気入力部に配置された遮断スイッチとして構成されてもよく、その結果、センサ54が超音波変換器24のハウジング20のチャンバ20-1内の遠位方向42への動きを検出した場合、超音波変換器24のアテローム切除モードでの動作(第2のボタン52の作動)を妨げる。
【0031】
[0037]任意選択的に、制御回路56は、アテローム切除モード時に超音波カテーテル26の係合端30-2が遠位方向に前進したことによって、超音波変換器24からの電気加振信号が遮断されたという警告を送る、例えば、ユーザインターフェースディスプレイ60にメッセージを掲示するようにさらに構成されてもよく、是正処置のための指示をさらに提供してもよい。
【0032】
[0038]図5を参照すると、追加の特徴として、超音波システム10は、ハウジング20に摺動可能に結合されたカテーテルスライダ62を含むことができることが考えられる。カテーテルスライダ62は、カテーテルシース28を超音波コアワイヤ30に対して動かすように、カテーテルシース28に接続される。クロッシングモードにおいて、カテーテルスライダ62は、超音波コアワイヤ30の係合端30-2がカテーテルシース28の遠位シース端28-2から第1の距離64にあるように(例えば、完全に後退させられるように)配置されてもよい。アテローム切除モードにおいて、カテーテルスライダ62は、超音波コアワイヤ30の遠位部分のより多くを露出するように、超音波コアワイヤ30の係合端30-2がカテーテルシース28の遠位シース端28-2から第2の距離66、例えば、完全に伸長した位置にあるように配置されてもよい。
【0033】
[0039]以下の項目もまた本発明に関する。
[0040]一形態では、本発明は、ハンドル、キャリッジ、超音波カテーテル、および超音波変換器を含むことができる、超音波システムで使用するための超音波プローブ組立体に関する。ハンドルは、手持ちされるように構成され、ハンドルは、チャンバを画定するハウジングを含む。キャリッジは、チャンバ内でハウジングに摺動可能に結合される。キャリッジは、第1の位置と第2の位置との間でハウジングに沿って長手方向に動くように構成される。キャリッジは、第1の位置と第2の位置との間でキャリッジを動かすために使用者によって操作可能であるように構成されたオペレータアームを有してもよい。超音波カテーテルは、カテーテルシースおよび超音波コアワイヤを有する。超音波カテーテルは、近位端部分および遠位端部分を有する。超音波変換器は、ハウジングのチャンバに配置される。超音波変換器は、超音波カテーテルの近位端部分に接続され、超音波変換器は、キャリッジに接続される。超音波変換器は、キャリッジの対応する長手方向の動きと一致して、後退位置と伸長位置との間で、ハウジングのチャンバ内を長手方向に動くように構成される。
【0034】
[0041]実施形態のいずれかによれば、超音波カテーテルは、超音波変換器の長手方向の動きと一致して動くように構成されてもよい。
[0042]いくつかの実施形態では、超音波カテーテルは、クロッシングモードおよびアテローム切除モードのそれぞれにおいて選択的に動作可能であってもよい。任意選択的に、そのような実施形態は、制御機構であって、クロッシングモードにおいて、超音波変換器が、後退位置と伸長位置との間で、近位方向または遠位方向のいずれかに動かされたとき、制御機構が超音波変換器の動作を促進し、アテローム切除モードにおいて、超音波変換器が伸長位置に向けて遠位方向に動かされた場合に、制御機構が超音波変換器の動作を制限するように構成されるように構成された制御機構をさらに備えてもよい。
【0035】
[0043]クロッシングモードおよびアテローム切除モードのそれぞれにおいて選択的に動作可能な実施形態では、超音波変換器/超音波プローブ組立体は、クロッシングモードでは、第1の超音波エネルギーレベルで超音波コアワイヤに振動エネルギーを供給し、アテローム切除モードでは、第1の超音波エネルギーレベルより大きい第2の超音波エネルギーレベルで超音波コアワイヤに振動エネルギーを供給するように構成されてもよい。
【0036】
[0044]直前の段落に記載された実施形態では、超音波変換器/超音波プローブ組立体は、第2の超音波エネルギーレベルで超音波コアワイヤに供給される振動エネルギーが、超音波コアワイヤの縦振動および横振動の両方を引き起こすことができるように構成されてもよい。
【0037】
[0045]この制御機構を含む実施形態では、制御機構は、センサおよび制御回路を含んでもよい。センサは、ハンドルのハウジングに配置されてもよい。センサは、ハウジングのチャンバ内の超音波変換器の移動方向を検出するように構成される。制御回路は、センサおよび超音波信号発生器に通信可能に結合される。制御回路は、アテローム切除モードにおいて、センサがハウジングのチャンバ内での遠位方向への超音波変換器の動きを検出した場合に、超音波カテーテルの動作を妨げるように構成される。
【0038】
[0046]センサを含む実施形態では、任意選択的に、センサは、キャリッジの移動方向を検出するようにハウジングに配置されてもよい。
[0047]いくつかの実施形態では、カテーテルシースは遠位シース端を有し、超音波コアワイヤは係合端を有し、任意選択的に、係合端は遠位シース端に対して移動可能である。
【0039】
[0048]直前の段落に記載された実施形態では、任意選択的に、超音波プローブ組立体は、カテーテルシースに接続されたカテーテルスライダをさらに備えてもよい。カテーテルスライダは、クロッシングモードにおいて、超音波コアワイヤの係合端がカテーテルシースの遠位シース端から第1の距離に配置されるホームポジションからカテーテルシースを動かすように構成されてもよく、カテーテルスライダは、アテローム切除モードにおいて、超音波コアワイヤの係合端をカテーテルシースの遠位シース端から第1の距離より長い第2の距離に配置するように構成されてもよい。
【0040】
[0049]前の実施形態のいずれかでは、超音波変換器は、超音波信号発生器から電気加振信号を受け取るように構成されてもよい。
[0050]別の形態では、本発明は、超音波信号発生器と、超音波プローブ組立体と、任意選択的に、前の段落[0040]~[0049]のいずれかの超音波プローブ組立体とを含むことがある超音波システムに関する。超音波プローブ組立体は、超音波信号発生器と通信可能に結合される。超音波プローブ組立体は、ハンドル、キャリッジ、超音波カテーテル、および超音波変換器を含んでもよい。ハンドルは、手持ちされるように構成される。ハンドルは、チャンバを画定するハウジングを含む。キャリッジは、チャンバ内でハウジングに摺動可能に結合される。キャリッジは、第1の位置と第2の位置との間でハウジングに沿って長手方向に動くように構成される。キャリッジは、第1の位置と第2の位置との間でキャリッジを動かすために使用者によって操作可能であるように構成されたオペレータアームを有してもよい。超音波カテーテルは、カテーテルシースおよび超音波コアワイヤを有する。超音波カテーテルは、近位端部分および遠位端部分を有する。超音波変換器は、ハウジングのチャンバに配置される。超音波変換器は、超音波カテーテルの近位端部分に接続され、超音波変換器は、キャリッジに接続される。超音波変換器は、キャリッジの対応する長手方向の動きと一致して、後退位置と伸長位置との間で、ハウジングのチャンバ内を長手方向に動くように構成される。
【0041】
[0051]実施形態のいずれかによれば、超音波システムは、超音波カテーテルが超音波変換器の長手方向の動きと一致して動くように構成されてもよい。
[0052]いくつかの実施形態では、超音波システムは、クロッシングモードおよびアテローム切除モードのそれぞれにおいて選択的に動作可能であってよい。そのような実施形態では、超音波システムは、制御機構であって、クロッシングモードにおいて、超音波変換器が、後退位置と伸長位置との間で、近位方向または遠位方向のいずれかに動かされたとき、制御機構が超音波変換器の動作を促進し、アテローム切除モードにおいて、超音波変換器が伸長位置に向けて遠位方向に動かされた場合に、制御機構が超音波変換器の動作を制限するように構成されるように構成された制御機構をさらに備えてもよい。
【0042】
[0053]クロッシングモードおよびアテローム切除モードのそれぞれにおいて選択的に動作可能な実施形態では、超音波システムは、クロッシングモードでは、超音波変換器が第1の超音波エネルギーレベルで超音波コアワイヤに振動エネルギーを供給し、アテローム切除モードでは、超音波変換器が第1の超音波エネルギーレベルよりも大きい第2の超音波エネルギーレベルで超音波コアワイヤに振動エネルギーを供給するように構成されてもよい。
【0043】
[0054]クロッシングモードおよびアテローム切除モードのそれぞれにおいて選択的に動作可能な実施形態では、ハンドルは、クロッシングモードを選択するための第1のボタン、およびアテローム切除モードを選択するための第2のボタンを含んでもよい。超音波信号発生器は、第1のボタンおよび第2のボタンのそれぞれに通信可能に結合されてもよい。超音波信号発生器は、第1のボタンの作動によってクロッシングモードが選択されたときに第1の出力パワーを有する電気加振信号を生成し、第2のボタンの作動によってアテローム切除モードが選択されたときに電気加振信号が第1の出力パワーより大きい第2の出力パワーを有するように構成されてもよい。超音波信号発生器は、超音波変換器に電気的に接続される。超音波信号発生器は、電気加振信号を超音波変換器に選択的に供給するように構成される。制御機構は、センサおよび制御回路を含んでもよい。センサは、ハンドルのハウジングに配置されてもよく、センサは、ハウジングのチャンバ内の超音波変換器の移動方向を検出するように構成される。制御回路は、センサおよび超音波信号発生器に通信可能に結合される。制御回路は、アテローム切除モードにおいて、センサがハウジングのチャンバ内での遠位方向への超音波変換器の動きを検出した場合に、超音波信号発生器の動作を妨げるように構成される。
【0044】
[0055]制御回路を含む実施形態では、制御回路は、任意選択的に、センサが超音波変換器の遠位方向への動きを検出した場合に、超音波変換器からの電気加振信号を遮断するように構成されてもよい。
【0045】
[0056]センサを含む実施形態では、任意選択的に、センサは、キャリッジの移動方向を検出するようにハウジングに配置されてもよい。
[0057]実施形態のいずれかでは、カテーテルシースは遠位シース端を有してもよく、超音波コアワイヤは係合端を有してもよい。任意選択的に、超音波システムは、カテーテルシースに接続されたカテーテルスライダをさらに備えてもよく、カテーテルスライダは、クロッシングモードにおいて、超音波コアワイヤの係合端をカテーテルシースの遠位シース端から第1の距離に配置するように構成され、カテーテルスライダは、アテローム切除モードにおいて、超音波コアワイヤの係合端をカテーテルシースの遠位シース端から第1の距離より長い第2の距離に配置するように構成される。
【0046】
[0058]本明細書で使用するとき、「実質的に」という用語、および程度に関するその他の用語は、そのように修飾された特性からの許容されるばらつきを示すことを意図した相対的な修飾語である。このような用語は、それが修飾する特性の絶対値に限定されるものではなく、むしろその物理的または機能的特性を、その対するものよりも多く保有し、そのような物理的または機能的特性に近づくまたは近似することを意図する。
【0047】
[0059]本発明は、少なくとも1つの実施形態に関して説明されてきたが、本発明は、本開示の趣旨および範囲内でさらに変更することができる。したがって、本願は、その一般原理を用いる本発明のいかなる変形、使用、または改造をも包含することを意図する。さらに、本願は、本発明が属する技術における既知のまたは通例の習慣内であり、添付の特許請求の範囲内に入るような、本開示から逸脱したものを包含することを意図する。
図1
図2
図3
図4
図5