(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-28
(45)【発行日】2024-03-07
(54)【発明の名称】栓体
(51)【国際特許分類】
B65D 47/08 20060101AFI20240229BHJP
A47J 41/00 20060101ALI20240229BHJP
A47J 41/02 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
B65D47/08 220
A47J41/00 304B
A47J41/02 104B
(21)【出願番号】P 2020067284
(22)【出願日】2020-04-03
【審査請求日】2022-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000003702
【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【氏名又は名称】北原 宏修
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【氏名又は名称】伊藤 世子
(74)【代理人】
【識別番号】100143498
【氏名又は名称】中西 健
(72)【発明者】
【氏名】水流 猛志
【審査官】杉田 剛謙
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-154780(JP,A)
【文献】国際公開第2018/229427(WO,A1)
【文献】特開2017-190156(JP,A)
【文献】特開2002-209764(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 39/00-55/16
A47J 41/00-41/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ヒンジ構造形成部を有する本体と、
前記第1ヒンジ構造形成部と共にヒンジ構造を形成する第2ヒンジ構造形成部を有し、
前記本体に対して前記ヒンジ構造を介して回動可能に取り付けられる蓋体と、を備え、
前記第2ヒンジ構造形成部は、前記ヒンジ構造の形成時において前記第1ヒンジ構造形成部の第1面と対向する第2面を有し、
前記第1面に対して前記第2面を押圧する押圧部をさらに備え、
前記蓋体が閉じた状態から開く状態に遷移する際において、前記蓋体の初期回動域における押圧力よりも、前記初期回動域の次の第2回動域における押圧力が弱められ、
前記蓋体の前記第2回動域における押圧力よりも、前記第2回動域の次の第3回動域における押圧力が強められる
、栓体。
【請求項2】
前記押圧部は、付勢部材であり、
前記付勢部材は、前記第1ヒンジ構造形成部の前記第1面に対して、前記第2ヒンジ構造形成部の前記第2面を押圧するように前記第2ヒンジ構造形成部を付勢している、請求項1に記載の栓体。
【請求項3】
前記第1面および前記第2面の少なくとも一方の面は、段付き面とされている、
請求項1または2に記載の栓体。
【請求項4】
前記押圧部は、前記蓋体の回動域全域に亘って前記第1面に対して前記第2面を押圧する、請求項1から3のいずれか1項に記載の栓体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体容器等の容器に装着される栓体に関する。
【背景技術】
【0002】
過去に「入口および出口を有する液体通路と、前記液体通路の前記出口を閉塞するために設けられる、第1被係止部を有する蓋体と、前記第1被係止部を係止することができる第1係止部を有し、前記第1係止部に前記第1被係止部が係止されて前記蓋体が閉状態になる係止状態と、操作されることによって前記係止状態が解除されて前記蓋体を開くことが可能となる状態になる解除状態とを切り換えることができる係止機構と、操作されることによって前記係止機構が前記係止状態から前記解除状態になることが可能となる解除可能状態と、前記係止機構が前記係止状態から前記解除状態になることが不可能となる解除不可能状態とを切り換えることができる係止解除可否制御機構とを備え、前記係止解除可否制御機構は、前記係止機構が前記解除状態から前記係止状態となった際に自動的に前記解除不可能状態となる、栓体。」が提案されている(例えば、特開2018-34891号公報等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のような栓体では、係止解除可否制御機構が解除可能状態とされた後に(すなわち、ロックが解除された後に)係止機構が解除状態とされると、ねじりバネの付勢力によって蓋体が開き、蓋体が全開状態となる。ここで、ねじりバネの付勢力が弱いと蓋体が全開まで開き切らなくなるおそれがあるため、付勢力がある程度強いねじりバネを採用する必要がある。このように付勢力がある程度強いねじりバネを採用すると、蓋体がヒンジの後部に勢いよく衝突して蓋体やヒンジの後部を傷めることが想定されるため、その損傷を緩和あるいは防止する目的で、ヒンジの後部に突起部(ストッパ)を設ける必要が生じていた。しかし、かかる場合、栓体のデザインの自由度が制限されるという不都合があった。
【0005】
本発明の課題は、栓体において比較的強い付勢力を有するねじりバネが採用される場合であっても、栓体のデザインの自由度をある程度確保することができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る栓体は、
第1ヒンジ構造形成部を有する本体と、
前記第1ヒンジ構造形成部と共にヒンジ構造を形成する第2ヒンジ構造形成部を有し、前記本体に対して前記ヒンジ構造を介して回動可能に取り付けられる蓋体と、を備え、
前記第2ヒンジ構造形成部は、前記ヒンジ構造の形成時において前記第1ヒンジ構造形成部の第1面と対向する第2面を有し、
前記第1面に対して前記第2面を押圧する押圧部をさらに備え、
前記蓋体が閉じた状態から開く状態に遷移する際において、前記蓋体の初期回動域における押圧力よりも、前記初期回動域の次の第2回動域における押圧力が弱められ、
前記蓋体の前記第2回動域における押圧力よりも、前記第2回動域の次の第3回動域における押圧力が強められる。
【0007】
上記構成によれば、押圧部によって第2面が第1面に押圧されて、第2面と第1面の間に摩擦力等の力が生じる。このため、この栓体では、比較的強い付勢力を有するねじりバネが採用されても、蓋体が開く際の勢いを弱めることができる。そして、ヒンジの後部に突起部(ストッパ)を設ける必要がなくなるくらいにまで上記摩擦力等の力を高めれば、突起部(ストッパ)を省くことができ、延いては栓体のデザインの自由度をある程度確保することができる。また、上記構成によれば、突起部(ストッパ)を省くことが可能となりつつも、蓋体をできるだけ素早く開状態とすることができる。
【0008】
本発明では、
前記押圧部は、付勢部材であり、
前記付勢部材は、前記第1ヒンジ構造形成部の前記第1面に対して、前記第2ヒンジ構造形成部の前記第2面を押圧するように前記第2ヒンジ構造形成部を付勢していると好適である。
【0009】
上記構成によれば、付勢力が異なる複数の付勢部材から適切な付勢部材を選択することによって、上記摩擦力等の力を調整することができる。このため、様々な種類の栓体に対して適した摩擦力等の力を比較的容易に付与することができる。
【0010】
本発明では、
前記第1面および前記第2面の少なくとも一方の面は、段付き面とされていると好適である。
【0011】
上記構成によれば、押圧力を途中で変化させることができる。このため、この栓体では、蓋体が開く際の勢いを途中で変化させることができる。
【0012】
本発明では、
前記押圧部は、前記蓋体の回動域全域に亘って前記第1面に対して前記第2面を押圧すると好適である。
【0013】
上記構成によれば、蓋体が開く際の勢いを回動域全域に亘って制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施の形態に係る飲料容器の外観斜視図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係る栓体の閉状態時の外観斜視図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係る栓体の開状態時の外観斜視図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係る栓体の閉状態時の正面図である。
【
図5】本発明の実施の形態に係る栓体の閉状態時の背面図である。
【
図6】本発明の実施の形態に係る栓体の閉状態時の平面図である。
【
図8】本発明の実施の形態に係る栓体を構成する栓本体の分解斜視図である。
【
図9】本発明の実施の形態に係る栓体を構成する蓋体の分解斜視図である。
【
図10】本発明の実施の形態に係る係止爪片の外観斜視図である。
【
図13】本発明の実施の形態に係る栓体を構成する栓本体の側面図である。
【
図14】
図13に図示されている蓋体支持部の左端面Plの拡大図である。
【
図15】本発明の実施の形態に係る栓体を構成する蓋本体の縦断面図である。
【
図16】本発明の実施の形態に係る栓体の蓋体開速度調節機能を説明するための第1状態図である。
【
図17】本発明の実施の形態に係る栓体の蓋体開速度調節機能を説明するための第2状態図である。
【
図18】本発明の実施の形態に係る栓体の蓋体開速度調節機能を説明するための第3状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<本発明の実施の形態に係る飲料容器の構成>
本発明の実施の形態に係る飲料容器10は、
図1に示されるように真空二重容器VDCおよび栓体100から構成されている。なお、この飲料容器10は、栓体100が真空二重容器VDCに螺合されることによって組み立てられている。以下、真空二重容器VDCおよび栓体100それぞれについて詳述する。
【0016】
(1)真空二重容器
真空二重容器VDCは、ステンレス鋼等の金属製の容器であって、主に、有底の内筒および有底の外筒から形成されている。具体的には、内筒と外筒との間に断熱空間が形成されるように内筒の開口端部と外筒の開口端部とが接合された後、断熱空間が真空状態とされることによって真空二重容器VDCが形成される。
【0017】
内筒は、主に、内筒側壁部、内筒底壁部および先端壁部から形成されている。内筒側壁部は、略円筒形状を呈している。内筒底壁部は、中央部が開口側に向かって球面状に盛り上がっており、隅部が凹円弧状を呈している。そして、この内筒底壁部は、内筒側壁部の下側に位置している。先端壁部は略円筒形状を呈しており、真空二重容器VDCの開口を形成している。
【0018】
外筒は、主に、外筒側壁部、外筒底壁部および雄ネジ部から形成されている。外筒側壁部は、内筒側壁部と同様に略円筒形状を呈している。外筒底壁部は、略円盤形状を呈しており、外筒側壁部の下端部分に接合されている。雄ネジ部は、外筒側壁部の上端部分の外周面に形成されている。
【0019】
(2)栓体
栓体100は、
図2~
図9に示されるように、主に、栓本体110、係止爪片114、飲み口体120、環状パッキンPK、蓋体130、軸ピンAX、ねじりバネST、栓体側コイルバネSCおよびから構成される。以下、これらの要素部品について詳述する。
【0020】
(2-1)栓本体
栓本体110は、
図7および
図8に示されるように、主に、枠状壁部111、円筒壁部112、雌ネジ部113および蓋体支持部115から構成されている。なお、この栓本体110において、枠状壁部111、円筒壁部112、雌ネジ部113および蓋体支持部115は、ポリプロピレン樹脂等の樹脂により一体成形されている。以下、各構成部位について詳述する。
【0021】
(2-1-1)枠状壁部
枠状壁部111は、
図7および
図8に示されるように栓本体110の上壁を構成する略円環状の部位であって、中央壁部111A、周縁壁部111B、台座部111Cおよび位置決めリブ111Dから構成されている。
【0022】
中央壁部111Aは、
図3および
図8に示されるように略D字状の輪郭を有する壁部位であって、平面視において直線部側が蓋体支持部配設側すなわち背面側を向くように形成されている。この中央壁部111Aには、
図8に示されるように略D字状の飲み口体挿通口MO、および、略長方形状の爪受け部挿通口FOが形成されている。
図8に示されるように、飲み口体挿通口MOは、平面視において直線部側が背面側(蓋体支持部配設側)を向くように形成されている。
図8に示されるように、略長方形状の爪受け部挿通口FOは、飲み口体挿通口MOの正面側に位置し、飲み口体挿通口MOと連通している。
図8に示されるように、中央壁部111Aにおいて飲み口体挿通口MOの直線部側(背面側)には、飲み口体挿通口MOと隣り合うように略長方形状の係止爪片挿通口SOが形成されている。ここで、この係止爪片挿通口SOは、平面視において飲み口体挿通口MOとは連通していない。
図8に示される通り、この係止爪片挿通口SOには、係止爪片114が挿通される。
【0023】
周縁壁部111Bは、略円環状の壁部であって、中央壁部111Aを囲むように設けられており、
図3および
図8に示されるように中央壁部111Aと円筒壁部112とを繋いでいる。
【0024】
台座部111Cは、中央壁部111Aの正面側において爪受け部挿通口FOの左右両側に隣接して一対形成されている(
図8参照)。これらの台座部111Cは、
図8に示されるように、爪受け部挿通口FOの前縁から背面側に向かって延びている。
図8に示されるように、これらの台座部111Cの上面は中央壁部111Aの上面よりも下側に位置している。すなわち、中央壁部111Aと台座部111Cとは段構造を形成しており、中央壁部111Aが上段に位置し、台座部111Cが下段に位置している。
【0025】
位置決めリブ111Dは、飲み口体120が栓本体110に装着された状態において飲み口体120の前後位置を安定させる役割を担う一対のリブであって、
図8に示されるように枠状壁部111の下面の左右の部位から下方に向かって延びている。これらの位置決めリブ111Dは、飲み口体120が栓本体110に装着されるとき飲み口体120のリブ受け口ROに嵌入される。
【0026】
(2-1-2)円筒壁部
円筒壁部112は、
図3、
図6および
図8に示されるように略円筒形状を呈しており、枠状壁部111の周縁壁部111Bから下方に向かって延びている。
図7および
図8に示されるように、この円筒壁部112の内周面には雌ネジ部113が形成されている。
【0027】
(2-1-3)雌ネジ部
雌ネジ部113は、真空二重容器の雄ネジ部と螺合させるためのものであって、上述の通り、円筒壁部112の内周面に形成されている。
【0028】
(2-1-4)蓋体支持部
蓋体支持部115は、
図8に示されるように略円筒形状を呈する部位であって、その筒軸が左右方向に沿うようにして枠状壁部111の周縁壁部111Bの後方部位に配設されている。
図11に示されるように、この蓋体支持部115の中央部分には軸受け部Rxが形成されており、この結果、この蓋体支持部115の内部には、ダンベル状の空間Cdが形成されている。ここでは、説明の便宜上、このダンベル状の空間Cdを、左側収容空間Cl、右側収容空間Crおよび連通孔Rpに分割する。連通孔Rpは、軸受け部Rxによって形成されている円柱形の孔であって、左側収容空間Clおよび右側収容空間Crの間に位置しており、左側収容空間Clおよび右側収容空間Crに連通している。そして、
図11に示されるように、この連通孔Rpには軸ピンAXが挿通される。なお、
図11に示されるように、この軸ピンAXは、左側収容空間Clおよび右側収容空間Crにも通っている。左側収容空間Clは、連通孔Rpよりも径が大きい円柱形の空間であって、
図11に示されるようにねじりバネSTを収容している。なお、
図11に示されるように、このねじりバネSTの内側には軸ピンAXが通っている。そして、このねじりバネSTにより蓋体130が開く方向に付勢されている。また、右側収容空間Crは、連通孔Rpよりも径が大きい円柱形の空間であって、
図8および
図11に示されるように栓体側コイルバネSCを収容している。なお、
図11に示されるように、この栓体側コイルバネSCの内側には軸ピンAXが通っている。また、ここで、栓体側コイルバネSCの左端は軸受け部Rxに当接しているため、栓体側コイルバネSCがこの軸受け部Rxよりも左側に移動することはない。すなわち、栓体側コイルバネSCの右端が左側に向かって押圧されると、栓体側コイルバネSCは収縮する。つまり、この栓体側コイルバネSCは、蓋体130(特に蓋体130の後端部)を右側(
図11の断面図においては左側)に向かって付勢している。
【0029】
また、
図12に示されるように、この蓋体支持部115の左端面Plには、蓋体開速度調節構造としての段・スロープ構造が形成されている。この左端面Plは、
図13および
図14に示されるように第1平面Pf1、第1傾斜面Pt1、第2平面Pf2、第2傾斜面Pt2および第3平面Pf3から形成されている。ここで、第1平面Pf1および第3平面Pf3は同一面上に位置しており、第2平面Pf2は第1平面Pf1および第3平面Pf3よりも僅かに外側(左側(
図12の部分拡大背面図においては右側))に位置している。第1傾斜面Pt1は、第1平面Pf1から第2平面Pf2に向かうにつれて外側(左側(
図12の部分拡大背面図においては右側))に傾斜している。第2傾斜面Pt2は、第2平面Pf2から第3平面Pf3に向かうにつれて内側(右側(
図12の部分拡大背面図においては左側)に傾斜している。なお、この蓋体支持部115の左端面Plが蓋体開速度調節構造(蓋体130が開となる際の蓋体130の移動速度を調節する構造)として機能することについては後ほど詳述する。
【0030】
(2-2)係止爪片
係止爪片114は、嵌込部品であって、ポリオキシメチレン(ポリアセタール)等の弾性に富む樹脂材料から成形されている。この係止爪片114は、
図10に示されるように、主に、ブロック部114a、主板バネ部114b、主爪部114c、副板バネ部114dおよび副爪部114eから構成されている。ブロック部114aは、主板バネ部114bおよび副板バネ部114dを支持する部位である。主板バネ部114bは、板バネ機能を有する部位であって、
図10に示されるようにブロック部114aの長手方向中央部分から下方に向かって延びている。主爪部114cは、後述する飲み口体120の後側爪受け部124を係止するための部位であって、
図10に示されるように主板バネ部114bの下端に設けられている。そして、この主爪部114cは、平面視において短手方向片側に向かって突起している。副板バネ部114dは、板バネ機能を有する部位であって、
図10に示されるようにブロック部114aの長手方向両端部分から下方に向かって延びている。副爪部114eは、枠状壁部111、円筒壁部112、雌ネジ部113および蓋体支持部115などから成る一体成形品に係止爪片114を固定する役割を担う部位であって、
図10に示されるように副板バネ部114dの下端に設けられている。そして、この副爪部114eは、
図10に示されるように平面視において長手方向外側に向かって延びている。
【0031】
そして、この係止爪片114は、
図8に示されるように主爪部114cが正面側を向くようにして係止爪片挿通口SOに挿入され、副爪部114eによって係止爪片挿通口SOの両脇の枠状壁部111の中央壁部111Aに係合される。
【0032】
(2-3)飲み口体
飲み口体120は、
図8に示されるように、略円筒形状を呈する部材であって、主に、飲み口部121、爪受け部122、前側突起部123、後側爪受け部124(
図7参照)、部分円環リブ125、円環リブ126およびパッキン装着部128から構成されている。なお、この飲み口体120の内部には、飲料通路が形成されている。すなわち、飲み口体120の下側の開口が飲料の流入口Mi(
図7参照)となり、飲み口体120の上側の開口が飲料の流出口Mo(
図7参照)となる。以下、各構成部位について詳述する。
【0033】
(2-3-1)飲み口部
飲み口部121は、
図3、
図7および
図8に示されるように、平面視において略D字状を呈すると共に側面視において正面側から背面側に向かうに従って下方に傾斜する側壁121aと、平面視において略D字状を呈する椀状の底壁121bとから形成されている。そして、
図3および
図7に示されるように底壁121bの略中央部分には開口DOが形成されている。
【0034】
(2-3-2)爪受け部
爪受け部122は、蓋体130の揺動爪133(後述)の爪部133a(後述)を受ける役割を担う部位であって、
図8に示されるように正面側が開口した箱形状を呈しており、飲み口部121の正面側に配設されている。この栓本体110に飲み口体120が装着されている状態において、この爪受け部122には、蓋体130の揺動爪133の爪部133aが係止される(
図7および
図13参照)。
【0035】
(2-3-3)前側突起部
前側突起部123は、
図8に示されるように爪受け部122の底壁を挟んで一対形成されており、
図3に示されるように栓本体110に飲み口体120が装着された状態において栓本体110の台座部111Cに乗り上げた状態となる。栓本体110に飲み口体120が装着された状態において、一対の前側突起部123は、前後方向に向かって栓本体110の円筒壁部112の筒軸を含むように延びる仮想面を挟むように配設されている。
【0036】
(2-3-4)後側爪受け部
後側爪受け部124は、
図7に示されるように飲み口部121の背面側に形成されている被係止リブであって、栓本体110に飲み口体120が装着された状態において係止爪片114の主爪部114cによって係止される。
【0037】
(2-3-5)部分円環リブ
部分円環リブ125は、栓本体110に飲み口体120が装着された状態において、栓本体110の枠状壁部111の中央壁部111Aの内縁部の裏側の左右両側において下方に突起する一対の当接リブ群に当接する。なお、部分円環リブ125の下面は、
図8に示されるように後側爪受け部124の下面と同一面上に位置している。この部分円環リブ125と前側突起部123との間にはO-リング(図示せず)が配設されている。また、部分円環リブ125の上面から前側突起部123の下面までの高さ方向の距離は、枠状壁部111の厚みよりも長くなるように設計されている。また、この部分円環リブ125の左右には、リブ受け口ROが形成されている。飲み口体120が栓本体110に装着されるとき、このリブ受け口ROに栓本体110の位置決めリブ111Dが嵌入される。
【0038】
(2-3-6)円環リブ
円環リブ126は、環状パッキンPKの上端位置を規定するためのリブであって、略円環状を呈している。
【0039】
(2-3-7)パッキン装着部
パッキン装着部128は略円筒であり、
図8に示されるようにこのパッキン装着部128には環状パッキンPKが取り付けられる。
【0040】
(2-4)環状パッキン
環状パッキンPKは、ゴムやエラストマーから形成される可撓性部材であって、
図8に示されるように略円環状を呈する弾性パッキンである。
【0041】
(2-5)蓋体
蓋体130は、
図2、
図3、
図7および
図9に示されるように、主に、蓋本体131、蓋カバー136、パッキン部材132、揺動爪133および操作機構134から構成されている。以下、各構成要素について詳述する。
【0042】
(2-5-1)蓋本体
蓋本体131は、
図7、
図9および
図15に示されるように、主に、天井部131A、側壁部131B、円柱部131C、蓋体側連結部131D、ガイド部131E、レバーピン支持部131Fおよびバネ受け部131Gから構成されている。天井部131Aは、
図9に示されるように略円環状を呈しており、
図15に示されるように側面視において背面側から正面側に向かうに従って上方に傾斜している。側壁部131Bは、
図9に示されるように、天井部131Aの外縁から下方に向かって延びている。円柱部131Cは、
図7および
図15に示されるように天井部131Aの内縁から下方に向かって延びている。そして、
図7および
図9に示されるように、この円柱部131Cにはパッキン部材132が取り付けられる。蓋体側連結部131Dは、蓋体130を栓本体110に回動自在に取り付けるために形成された部位であって、
図9に示されるように蓋本体131の後端に左右一対形成されている。そして、
図9および
図15に示されるように、この蓋体側連結部131Dには、軸受け孔BCが形成されている。そして、この蓋体側連結部131Dで栓本体110の蓋体支持部115を挟み込んで蓋体支持部115の連通孔Rpと蓋体側連結部131Dの軸受け孔BCとが合うようにして連通孔Rpと軸受け孔BCに軸ピンAXが挿し込まれることによって栓本体110の蓋体支持部115に蓋体130が回動自在に軸支される。すなわち、この蓋体側連結部131Dは、栓本体110の蓋体支持部115および軸ピンAXと共にヒンジ構造を構成している。また、左側(
図11の断面図においては右側)の蓋体側連結部131Dの右側面(
図11の断面図においては左側面)には、
図15に示されるように鉤形突起部PRが形成されている。そして、この鉤形突起部PRには、鉤形の平面Phが形成されている。なお、この栓体100において、この鉤形の平面Phは、蓋体支持部115の左端面Plに対向している。ところで、上述の通り、栓体側コイルバネSCは、蓋体130(特に蓋体130の後端部)を右側(
図11の断面図においては左側。
図11中の白抜矢印参照。)に向かって付勢している。このため、この鉤形突起部PRは蓋体支持部115に向かって付勢されており、鉤形突起部PRの平面Phが蓋体支持部115の左端面Plに押し付けられている。ガイド部131Eは、
図9に示されるように蓋本体131の正面側に形成されている。このガイド部131Eは、後述する操作機構134の上下移動部材134bが上下方向に沿って移動するように上下移動部材134bをガイドしている。レバーピン支持部131Fは、揺動爪133を蓋本体131に揺動可能に軸支するために形成された部位であって、
図9および
図15に示されるように蓋本体131の正面側に左右一対形成されている。
図9および
図15に示されるように、このレバーピン支持部131Fには、軸受け孔BOが形成されている。そして、このレバーピン支持部131Fの間に揺動爪133を挿し込んでレバーピン支持部131Fの軸受け孔BOと揺動爪133の軸受け孔BA(後述)とが合うようにして軸受け孔BOと軸受け孔BAにレバーピンLPが挿し込まれることによって蓋本体131のレバーピン支持部131Fに揺動爪133が揺動自在に軸支される。バネ受け部131Gは、
図7に示されるように第1蓋体側コイルバネ134dを介して揺動爪133の突起部133eと対向する部位であって、第1蓋体側コイルバネ134dの位置ズレを防止するために形成されている。
【0043】
(2-5-2)蓋カバー
蓋カバー136は、
図2、
図3、
図7および
図9に示されるように、主に、天壁部136A、側壁部136Bおよび軸ピン隠し部136Cから構成されている。天井部131Aは、
図6に示されるように、略円盤状を呈しており、側面視において背面側から正面側に向かうに従って上方に傾斜している。側壁部136Bは、
図2および
図9に示されるように、天壁部136Aの外縁から下方に向かって延びている。そして、
図9に示されるように、この蓋カバー136の前側部位の上側には、開口OPが形成されている。なお、この開口OPは、操作機構134の操作レバー134aを露出させるためのものである。
【0044】
(2-5-3)パッキン部材
パッキン部材132は、ゴムやエラストマーから形成される可撓性部材であって、
図7および
図9に示されるように蓋体130が閉状態とされているときに飲み口体120の飲料通路の流出口Moを閉塞するものである。そして、このパッキン部材132は、
図7および
図9に示されるように、主に、円筒部132Aおよび球面シール部132Bから形成されている。円筒部132Aは、
図7および
図9に示されるように、蓋本体131の円柱部131Cの外側に嵌め込むための部位である。球面シール部132Bは、円柱部131Cの下側に形成されている部分球面状の部位であって、蓋体130が閉状態とされたときに飲み口部121の開口DOを閉塞する。
【0045】
(2-5-4)揺動爪
揺動爪133は、
図7および
図9に示されるように、主に、爪部133a、爪支持部133b、軸受け部133c、バネ受け壁部133dおよび突起部133eから構成されている。爪部133aは、
図7および
図9に示されるように、爪支持部133bの下端に設けられており、前方から後方に向かって延びている。爪支持部133bは、
図7および
図9に示されるように軸受け部133cから下方に向かって延びている。軸受け部133cは、
図7および
図9に示されるように揺動爪133の揺動の支点となる部位であって、爪支持部133bの上端内側に形成されている。なお、この軸受け部133cには、軸受け孔BAが形成されている。上述の通り、この軸受け孔BAにはレバーピンLPが挿通される。バネ受け壁部133dは、
図7および
図9に示されるように軸受け部133cから上方に向かって延びている。突起部133eは、バネ受け壁部133dの背面から後方に向かって延びている。この突起部133eの外周側には、
図7に示されるように第1蓋体側コイルバネ134dが嵌め込まれている。そして、この揺動爪133は、
図7に示されるように蓋本体131の側壁部131Bの正面側に配設されており、操作機構134の操作レバー134aを操作することによって軸受け部133cを支点として前後方向に揺動可能となっている。具体的には、バネ受け壁部133dが第1蓋体側コイルバネ134dの付勢力に逆らって前側から後側に移動されると爪部133aは後側から前側に移動し、第1蓋体側コイルバネ134dの付勢力によってバネ受け壁部133dが後側から前側に押されると爪部133aは前側から後側に移動する。そして、この栓本体110に飲み口体120が装着されている状態では、揺動爪133は、飲み口体120の爪受け部122に係止される。
【0046】
(2-5-5)操作機構
操作機構134は、
図7および
図9に示されるように操作レバー134a、上下移動部材134b、第1蓋体側コイルバネ134dおよび第2蓋体側コイルバネ134e等から構成されている。
図7および
図9に示されるように、蓋体130が閉状態である際、操作レバー134aは、第1蓋体側コイルバネ134dに付勢された揺動爪133、および、第2蓋体側コイルバネ134eに付勢された上下移動部材134bによって上方前側に向かって付勢されている。上下移動部材134bは、操作レバー134aの直下に配設されており、第2蓋体側コイルバネ134eにより上方に向かって付勢されている。また、この上下移動部材134bは、蓋本体131のガイド部131Eに嵌め込まれており、このガイド部131Eによって上下方向にのみ移動可能なように案内されている。第1蓋体側コイルバネ134dは、
図7および
図9に示されるように揺動爪133の突起部133eの外周に嵌め込まれていると共に蓋本体131のバネ受け部131Gに支持されており、揺動爪133のバネ受け壁部133dを前方に向かって付勢している。第2蓋体側コイルバネ134eは、上下移動部材134bを上方に向かって付勢している。
【0047】
上記構成により、蓋体130が閉状態である際において(
図7参照)、操作レバー134aが、蓋本体131の天井部131Aと対向しない位置まで押し下げられると、内側に移動することが可能となる。そして、このとき、操作レバー134aが第1蓋体側コイルバネ134dの付勢力に逆らって内側に移動させられると、操作レバー134aが揺動爪133のバネ受け壁部133dを後方側に押し、揺動爪133の爪部133aが前方に移動して、同爪部133aの飲み口体120の爪受け部122に対する係止が解除される。なお、蓋体130を開状態から閉状態にするには、単純に蓋体130を栓本体110および飲み口体120に対して押し込めばよい。
【0048】
<栓本体に対する飲み口体の着脱方法>
(1)栓本体から飲み口体を脱離する方法
先ず、蓋体130を開いた状態で飲み口体120の後部を下方に向かって押す。この結果、飲み口体120の後側爪受け部124が係止爪片114の主爪部114cから外れ、飲み口体120の後部が前側下方に押し下げられると共に、飲み口体120の前側突起部123が栓本体110の台座部111Cから浮き上がった状態となる。この状態で、飲み口体120を後方に引き出すと、飲み口体120が栓本体110から脱離する。
【0049】
(2)栓本体に対して飲み口体を装着する方法
飲み口体120を栓本体110に装着するには、上述の「栓本体から飲み口体を脱離する方法」と逆の過程を経ればよい。すなわち、先ず、飲み口体120の前側突起部123が栓本体110の台座部111Cの上側にくるように、飲み口体120を栓本体110の後斜め下位置から栓本体110に対して移動させる。次に、飲み口体120の前側突起部123が栓本体110の台座部111Cの上側に位置する状態を保ちながら飲み口体120の下端後部を上方に押し上げる。その結果、飲み口体120の後側爪受け部124が係止爪片114の主爪部114cに係止され、飲み口体120が栓本体110に装着される。
【0050】
<蓋体開速度調節機能>
ここでは、
図16~
図18を用いて、本実施の形態に係る栓体100の蓋体開速度調節機能について詳述する。
【0051】
先ず、
図16に示されるように蓋体130が閉状態である際に、操作機構134の操作レバー134aが操作されて飲み口体120の爪受け部122に対する揺動爪133の係止が解除されると、ねじりバネSTの付勢力によって蓋体130が開こうとする。そして、蓋体130の開き始めから、
図17に示される状態になるまで、第2平面Pf2に対する鉤形突起部PRの接触面積が徐々に小さくなっていって蓋体130の開速度が少しずつ速くなっていき、その後、鉤形突起部PRの前端部分が第2傾斜面Pt2を超えて第3平面Pf3に進入していき、最終的に鉤形突起部PRの大部分が第2傾斜面Pt2を超えて第3平面Pf3および第1平面Pf1へ進入すると共に、鉤形突起部PRの後端部分が第2傾斜面Pt2に位置するようになる。ところで、鉤形突起部PRの前端部分が第2傾斜面Pt2を超えて第3平面Pf3に進入した後は、栓体側コイルバネSCの付勢力によって蓋体130が第2平面Pf2よりも内側(右側(
図11の断面図においては左側))に移動させられていき、
図16に示される状態のときよりも栓体側コイルバネSCが伸長していき、その結果、栓体側コイルバネSCの付勢力が、
図16に示される状態時よりも弱まっていく。この結果、鉤形突起部PRの前端部分が第2傾斜面Pt2を超えて第3平面Pf3に進入した後は、蓋体130の開速度はさらに高くなっていく。
【0052】
そして、
図17に示される状態から
図18に示される状態になるまでの間、鉤形突起部PRの前端部分が第1傾斜面Pt1を超えて第2平面Pf2に進入していき、進入が深くになるにつれて第2平面Pf2に対する鉤形突起部PRの接触面積が広くなっていく。そして、この間、栓体側コイルバネSCの付勢力によって蓋体130が第3平面Pf3および第1平面Pf1よりも外側(左側(
図11の断面図においては右側))に移動させられていき、
図17に示される状態のときよりも栓体側コイルバネSCが収縮していき、その結果、栓体側コイルバネSCの付勢力が、
図17に示される状態時よりも強まっていく。この結果、蓋体130の開速度は、上記の間、徐々に低くなっていく。
【0053】
すなわち、本実施の形態に係る栓体100では、蓋体130が開けられると、徐々に蓋体130の開速度が高くなっていった後、その開速度がさらに高くなり、その後、その開速度が徐々に落ちていく。
【0054】
<本発明の実施の形態に係る栓体の特徴>
本発明の実施の形態に係る栓体100では、栓本体110の蓋体支持部115の左端面Plに蓋体開速度調節構造としての段・スロープ構造が形成されると共に、蓋本体131の蓋体側連結部131Dに鉤形突起部PRが設けられており、さらに、栓体側コイルバネSCの付勢力によって鉤形突起部PRが栓本体110の蓋体支持部115の左端面Plに押圧されており、蓋体130が開き切る直前の蓋体130の開速度が十分に減速されている。このため、この栓体100では、突起部(ストッパ)を省くことができ、延いては栓体100のデザインの自由度を確保することができるだけでなく、蓋体130を速やかに開状態とすることができる。
【0055】
<変形例>
(A)
先の実施の形態に係る栓体100では栓本体110の蓋体支持部115の左端面Plに蓋体開速度調節構造としての段・スロープ構造が採用されていたが、段・スロープ構造の以外の構造、例えば、段なし構造や段構造が採用されてもよい。なお、蓋体開速度調節構造として段なし構造が採用された場合、蓋体130の開速度は、主に「栓本体110の蓋体支持部115の左端面Pl」に対する「蓋本体131の蓋体側連結部131Dの鉤形突起部PRの鉤形の平面Ph」との接触面積により調節可能である。なお、蓋体開速度調節構造として段なし構造が採用される場合、左端面Plおよび鉤形の平面Phの少なくとも一方を粗面や凹凸面にしてもよい。また、かかる場合、蓋体側連結部131Dから鉤形突起部PRを取り除いてもよい。蓋体開速度調節構造として段構造が採用された場合、蓋体130の鉤形突起部PRが左端面Plの段差を超えるのに必要な付勢力を有するねじりバネSTを選定することが好ましいが、蓋体130の鉤形突起部PRが左端面Plの段差を超えることを使用者が補助することを想定する場合(すなわち、蓋体130の段階的開放)蓋体130の鉤形突起部PRが左端面Plの段差を超えることができない程度の付勢力を有するねじりバネSTが選定される。
【0056】
(B)
先の実施の形態に係る栓体100では栓本体110の蓋体支持部115の左端面Plに蓋体開速度調節構造としての段・スロープ構造が形成され、蓋本体131の蓋体側連結部131Dに鉤形突起部PRが設けられていたが、蓋本体131の蓋体側連結部131Dに蓋体開速度調節構造としての段・スロープ構造が形成され、栓本体110の蓋体支持部115の左端面Plに鉤形突起部PRが設けられてもよい。
【0057】
(C)
先の実施の形態に係る栓体100では栓本体110の蓋体支持部115の左端面Plに蓋体開速度調節構造としての段・スロープ構造が採用されており、左端面Plが第1平面Pf1、第1傾斜面Pt1、第2平面Pf2、第2傾斜面Pt2および第3平面Pf3から形成されていたが、左端面Plはこれ以外の形状を呈してもよい。
【0058】
(D)
先の実施の形態に係る栓体100では栓本体110の蓋体支持部115の左端面Plに対して蓋本体131の蓋体側連結部131Dに鉤形突起部PRを押圧させる手段として栓体側コイルバネSCが採用されていたが、同手段として小型エアダンバー等の他の付勢部材が採用されてもよい。
【0059】
<備考>
なお、上記変形例(A)~(D)は各例単独で適用されてもよいし、2例が組み合わせられて適用されてもよいし、3例が組み合わせられて適用されてもよいし、4例全てが組み合わせられて適用されてもよい。
【符号の説明】
【0060】
100 栓体
110 栓本体(本体)
115 蓋体支持部(第1ヒンジ構造形成部)
131D 蓋体側連結部(第2ヒンジ構造形成部)
130 蓋体
Ph 鉤形の平面(第2面)
Pl 左端面(第1面)
ST ねじりバネ(押圧部,付勢部材)