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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-28
(45)【発行日】2024-03-07
(54)【発明の名称】調理器
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/00 20060101AFI20240229BHJP
【FI】
A47J27/00 103H
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020102785
(22)【出願日】2020-06-15
(65)【公開番号】P2021194244
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2022-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000003702
【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 宏修
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(74)【代理人】
【識別番号】100143498
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 健
(72)【発明者】
【氏名】樫山 裕貴
(72)【発明者】
【氏名】小林 真輝
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-236854(JP,A)
【文献】国際公開第2017/145414(WO,A1)
【文献】特開2015-205011(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容器と、
前記内容器を収容する収容体と、を備え、
前記収容体は、最上段に位置するフランジ部材と、最下段に位置する底部材と、前記フランジ部材と前記底部材との間に位置する少なくとも一つの中間部材とを連結して構築されており、
前記フランジ部材と前記中間部材との間に挟まれる第2密接部材をさらに備え、
前記中間部材の少なくとも一つは、環状の第1凹部を有しており、
前記第1凹部内に配設される第1加熱部と、
前記第1加熱部を挟んで前記第2密接部材の反対側に配設される第3密接部材と、をさらに備え、
前記第1凹部を有する中間部材、前記第1加熱部、前記第2密接部材および前記第3密接部材によって囲まれる第1空間は、密閉されている
調理器。
【請求項2】
内容器と、
前記内容器を収容する収容体と、を備え、
前記収容体は、最上段に位置するフランジ部材と、最下段に位置する底部材と、前記フランジ部材と前記底部材との間に位置して複数存在する中間部材とを連結して構築されており、
少なくとも2つの前記中間部材の間に挟まれる少なくとも一つの第4密接部材をさらに備え、
前記中間部材の少なくとも1つは、環状の第2凹部を有しており、
前記第2凹部内に配設される第2加熱部と、
前記第2加熱部を挟んで前記第4密接部材の反対側に配設される第5密接部材と、をさらに備え、
前記第2凹部を有する中間部材、前記第2加熱部、前記第4密接部材および前記第5密接部材によって囲まれる第2空間は、密閉されている
調理器。
【請求項3】
前記底部材の下側に配設される第3加熱部をさらに備え、
少なくとも一つの前記中間部材は、平面視における第1側の部位から前記第1側に向かって延びる延設部を有し、
平面視において、前記第3加熱部は、前記延設部の前記第1側の端より内側に配設されている、
請求項1または2に記載の調理器。
【請求項4】
前記フランジ部材には、補強部が形成されている
請求項1からのいずれか1項に記載の調理器。
【請求項5】
前記補強部は、上壁部と、下壁部と、前記上壁部と前記下壁部との間に形成される補強リブ部とから形成されている
請求項に記載の調理器。
【請求項6】
前記補強リブ部は、格子状または筋交い状に延びている
請求項に記載の調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炊飯器などの調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
過去に「後部に板金が立設される本体部と、前記板金の上部を軸に回動可能な蓋部と、を備え、前記本体部の背面にヒンジ用のカバーを設けずに、前記蓋部の背面に前記蓋部の開放時に前記板金を避けるための切り欠きが形成される、炊飯器」などの種々の炊飯器が提案されている(例えば、特開2019-047869号公報等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-047869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、炊飯器市場において需要者の多様な要望に応えるべく、一の調理器製造業者が一つの調理器に対して複数の機種を上市することが多くなってきている(すなわち、一調理器について多機種少量生産化が進んでいる。)。このように一の調理器製造業者において取扱機種が増えてくると、小機種多量生産時代に比べて機種毎の売上に対する製造コストの比率が大きくなりその調理器製造業者の経営を圧迫してしまう問題がある。
【0005】
本発明の課題は、炊飯器、および、炊飯器の構造に類する構造を有する調理器の市場において需要者の多様な要望に応えると共に、上記調理器の機種毎の売上に対する製造コストの比率をできるだけ抑えることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る調理器は、
内容器と、
前記内容器を収容する収容体と、を備え、
前記収容体は、最上段に位置するフランジ部材と、最下段に位置する底部材と、前記フランジ部材と前記底部材との間に位置する少なくとも一つの中間部材とを連結して構築されており、
前記フランジ部材と前記中間部材との間に挟まれる第2密接部材をさらに備え、
前記中間部材の少なくとも一つは、環状の第1凹部を有しており、
前記第1凹部内に配設される第1加熱部と、
前記第1加熱部を挟んで前記第2密接部材の反対側に配設される第3密接部材と、をさらに備え、
前記第1凹部を有する中間部材、前記第1加熱部、前記第2密接部材および前記第3密接部材によって囲まれる第1空間は、密閉されている。
【0007】
上記構成によれば、複数の機種間において収容体を構成する部材の一部を共通化しつつ、各機種の収容体に適した部材を選定して各機種の必要特性に応じた収容体を組み立てることができる。したがって、炊飯器、および、炊飯器の構造に類する構造を有する調理器の市場において需要者の多様な要望に応えると共に、上記調理器の機種毎の売上に対する製造コストの比率をできるだけ抑えることができる。また、上記構成によれば、例えば、圧力式調理器および非圧力式調理器の製造において、調理時にかかる応力の大きさが異なるフランジ部材のみを非共通部品とし、要求特性がほぼ同一である底部材および中間部材を共通化することができる。また、例えば、内容器存否検知機構搭載調理器および内容器存否検知機構非搭載調理器の製造において、開口形成の要否が異なる底部材のみを非共通部品とし、要求特性がほぼ同一であるフランジ部および中間部材を共通化することができる。さらに、例えば、中間部材が保温ヒータの取付け構造を有する調理器、および、中間部材が保温ヒータの取付け構造を有しない調理器の製造において、中間部材のみを非共通部品とし、要求特性がほぼ同一であるフランジ部および底部材を共通化することができる。すなわち、上記構成によれば、種々の特徴を有する調理器の製造において、共通部品を利用しながらその特徴に応じた収容体を作製することができる。また、上記構成によれば、フランジ部材と中間部材との間の隙間を塞ぐことができる。このため、この調理器では、フランジ部材と中間部材との間の隙間を通じて、収容体の内側または外側に液体が漏れ出ることを抑制することができる。また、上記構成によれば、第1加熱部の熱を中間部材の外側に逃がさないようにすることができる。このため、この調理器では、第1加熱部の熱を内容器に効率的に伝えることができる。
【0008】
本発明に係る調理器は、
内容器と、
前記内容器を収容する収容体と、を備え、
前記収容体は、最上段に位置するフランジ部材と、最下段に位置する底部材と、前記フランジ部材と前記底部材との間に位置して複数存在する中間部材とを連結して構築されており、
少なくとも2つの前記中間部材の間に挟まれる少なくとも一つの第4密接部材をさらに備え、
前記中間部材の少なくとも一つは、環状の第2凹部を有しており、
前記第2凹部内に配設される第2加熱部と、
前記第2加熱部を挟んで前記第4密接部材の反対側に配設される第5密接部材と、をさらに備え、
前記第2凹部を有する中間部材、前記第2加熱部、前記第4密接部材および前記第5密接部材によって囲まれる第2空間は、密閉されている
【0009】
上記構成によれば、複数の機種間において収容体を構成する部材の一部を共通化しつつ、各機種の収容体に適した部材を選定して各機種の必要特性に応じた収容体を組み立てることができる。したがって、炊飯器、および、炊飯器の構造に類する構造を有する調理器の市場において需要者の多様な要望に応えると共に、上記調理器の機種毎の売上に対する製造コストの比率をできるだけ抑えることができる。また、上記構成によれば、例えば、圧力式調理器および非圧力式調理器の製造において、調理時にかかる応力の大きさが異なるフランジ部材のみを非共通部品とし、要求特性がほぼ同一である底部材および中間部材を共通化することができる。また、例えば、内容器存否検知機構搭載調理器および内容器存否検知機構非搭載調理器の製造において、開口形成の要否が異なる底部材のみを非共通部品とし、要求特性がほぼ同一であるフランジ部および中間部材を共通化することができる。さらに、例えば、中間部材が保温ヒータの取付け構造を有する調理器、および、中間部材が保温ヒータの取付け構造を有しない調理器の製造において、中間部材のみを非共通部品とし、要求特性がほぼ同一であるフランジ部および底部材を共通化することができる。すなわち、上記構成によれば、種々の特徴を有する調理器の製造において、共通部品を利用しながらその特徴に応じた収容体を作製することができる。また、上記構成によれば、少なくとも2つの中間部材の間の隙間を塞ぐことができる。このため、この調理器では、少なくとも2つの中間部材の間の隙間を通じて、収容体の内側または外側に液体が漏れ出ることを抑制することができる。また、上記構成によれば、第2加熱部の熱を中間部材の外側に逃がさないようにすることができる。このため、この調理器では、第2加熱部の熱を内容器に効率的に伝えることができる。
【0010】
本発明では、
前記底部材の下側に配設される第3加熱部がさらに備えられ、
少なくとも一つの前記中間部材は、平面視における第1側の部位から前記第1側に向かって延びる延設部を有し、
平面視において、前記第3加熱部は、前記延設部の前記第1側の端より内側に配設されていると好適である。
【0011】
上記構成によれば、液体(例えば、水など)が収容体の上方から第3加熱部に向かって流れ落ちてくることがあっても、液体が延設部を伝うようにすることができる。つまり、この液体を第3加熱部より外側に滴下させることができる。このため、この調理器では、第3加熱部の上から流れて落ちてくる液体から第3加熱部を保護することができる。
【0012】
本発明では、
前記フランジ部材には、補強部が形成されていると好適である。
【0013】
圧力式調理器の圧力調理時において、フランジ部材に大きい負荷がかかることがある。すなわち、上記構成によれば、圧力調理時にかかる応力が異なる圧力式調理器において、それぞれに適したフランジ部材を選定することができるようになる。
【0014】
本発明では、
前記補強部は、上壁部と、下壁部と、前記上壁部と前記下壁部との間に形成される補強リブ部とから形成されていると好適である。
【0015】
上記構成によれば、補強部を変形しにくくすることができる。
【0016】
本発明では、
前記補強リブ部は、格子状または筋交い状に延びていると好適である。
【0017】
上記構成によれば、補強部をさらに変形しにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施の形態に係る炊飯器の斜視図である。
図2】本発明の実施の形態に係る炊飯器の中央縦断面図である。
図3図2に示される囲い部分Sの拡大図である。
図4】本発明の実施の形態に係る炊飯器を構成する保護枠の上方分解斜視図である。
図5】本発明の実施の形態に係る炊飯器を構成する保護枠の下方分解斜視図である。
図6図4および図5に示されるフランジ部材の側面図である。
図7図6に示される補強リブの格子状リブを黒太線で強調して示す図である。
図8図6に示される補強リブの筋交い状リブを黒太線で強調して示す図である。
図9図2に示される囲い部分Tの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<本発明の実施の形態に係る炊飯器の構成>
本発明の実施の形態に係る炊飯器100は、誘導加熱式の圧力炊飯器であって、図1および図2に示されるように、主に、本体110、内鍋130、蓋体140およびヒンジ機構150から構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0020】
1.本体
本体110は、図2に示されるように、主に、筐体111、断熱材(図示せず)、保温ヒータ112、誘導加熱コイル113、かまど部材122、フェライトコア組立体(図示せず)、サーミスタ114、送風ファン115、ヒートシンク116、電源回路基板118、自動巻取式電源コードユニット120および開閉レバー123から構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0021】
(1)筐体
筐体111は、図1および図2に示されるように、主に、側壁111a、底壁111b、肩部材111cおよび保護枠111dから構成されており、断熱材(図示せず)、保温ヒータ112、誘導加熱コイル113、フェライトコア組立体、サーミスタ114、送風ファン115、ヒートシンク116、電源回路基板118および自動巻取式電源コードユニット120等を収容している。以下、筐体111の各構成要素について詳述する。
【0022】
側壁111aは、平面視において略長方形を呈する囲い壁であって、図1および図2に示されるように本体110の側面を覆っている。また、図1および図2に示されるように側壁111aの前方側の上部には、開閉レバー123が配設されている。
【0023】
底壁111bは、略方形の板状体であって、図1および図2に示されるように側壁111aの下側に嵌め込まれており、側壁111aの下側の開口を覆っている。そして、この底壁111bには、筐体111の外部の空気を内部に吸い込むための吸気口Os(図2参照)、および、筐体111の内部の空気を外部に排出するための排気口(図示せず)が形成されている。なお、図2に示されるように、吸気口Osの直上には、送風ファン115が配設されている。この送風ファン115が駆動されると、吸気口Osを通って外部の空気が筐体111の内部に吸い込まれ、それによって生じる空気流れにより内部の加熱空気が排気口から系外に排出される。
【0024】
肩部材111cは、平面視において略長方形を呈する枠体であって、図1および図2に示されるように側壁111aの上側に嵌合されており、側壁111aの上側の開口を覆っている。そして、この肩部材111cの下側には、保護枠111dのフランジ部材FPの天壁FP1(図4参照)が接するように、フランジ部材FPが取り付けられている。なお、肩部材111cの中央部には、内鍋130を通すための開口が形成されている。
【0025】
保護枠111dは、内鍋130を収容すると共に肩部材111cの形状を保持する役目を担っており、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等の形状を保ちやすい材質から形成されている。そして、この保護枠111dは、図2図5に示されるように、主に、フランジ部材FP、中間部材MPおよび底部材BPの3つの部材から構成されている。
以下、これらの構成要素について詳述する。
【0026】
フランジ部材FPは、図2図5に示されるように、保護枠111dの上側部分を構成している。そして、フランジ部材FPは、図2および図3に示されるように、パッキンPK1を介して中間部材MPの上側に取り付けられる。なお、このパッキンPK1は、略円環状の部材であって、図2および図3に示されるように、フランジ部材FPと中間部材MPとの間に配設され、フランジ部材FPと中間部材MPとで上下に挟まれており、フランジ部材FPと中間部材MPとの間の隙間を全周に亘って塞ぐ役目を担っている。パッキンPK1は、図3に示されるように、本体部PK1aおよび外環部PK1bから形成されている。本体部PK1aは、図3に示されるように、フランジ部材FPの下側に位置してフランジ部材FPと密着している。なお、図3に示されるように、本体部PK1aには切り欠き部PK1cが形成されている。切り欠き部PK1cは、図3に示されるように、本体部PK1aの下端から本体部PK1aの高さ方向上部まで延びている。そして、切り欠き部PK1cの内部には、保温ヒータ112の板部112aの上端部が嵌め込まれている。外環部PK1bは、図3に示されるように、本体部PK1aの高さ方向中央部において、外方向に向かって延びると共に外縁から下方向に向かって延びている。そして、図3に示されるように、外環部PK1bにおいて外方向に向かって延びる部位は、中間部材MPの側壁の上端の上側に位置して中間部材MPと密着し、外環部PK1bにおいて外縁から下方向に向かって延びる部位は、中間部材MPの側壁の上端部を外側から所定の隙間をもって覆っている。また、図2および図3に示されるように、フランジ部材FPの前部には、開閉レバー123の回転軸123aがフランジ部材FPの軸受部(図示せず)に挿通されるように開閉レバー123が取り付けられている。また、フランジ部材FPは、図4図8に示されるように、主に、天壁FP1、底壁FP2および補強リブFP3から形成されている。天壁FP1は、上述の通り、肩部材111cの下側に接している。また、図4に示されるように、天壁FP1の中央部には、内鍋130を通すための開口が形成されている。底壁FP2は、図4図8に示されるように、天壁FP1と対向するように形成されている。また、図5に示されるように、底壁FP2の中央部には、内鍋130を通すための開口が形成されている。また、図4図8に示されるように、底壁FP2にはネジ受け部FP4が複数形成されている。中間部材MPのネジ受け部MP3の下側からネジ受け部FP4まで達するようにネジ(図示せず)が螺入されることによって、フランジ部材FPと中間部材MPとが締結される。補強リブFP3は、図4図8に示されるように、格子状リブFP3aおよび筋交い状リブFP3bから形成されるリブであって、天壁FP1と底壁FP2との間、且つ、フランジ部材FPの左右に形成されている。格子状リブFP3aは、図7に示されるように、上下方向または前後方向に延びている。筋交い状リブFP3bは、図8に示されるように、斜め方向に延びている。
【0027】
中間部材MPは、図2図5に示されるように、内側に形成される環状の凹部Rを有する略円筒状の部材であって、保護枠111dの中間部分を構成している。そして、図2図3および図9に示されるように、凹部Rの上端部にはパッキンPK1が位置し、凹部Rの下端部にはパッキンPK2(後述)の本体部PK2aが位置している。そして、図3および図9に示されるように、凹部R内のうち内側に近い部分には保温ヒータ112が配設されている。ここで、図2図3および図9に示されるように、中間部材MP、保温ヒータ112、パッキンPK1およびパッキンPK2の本体部PK2aによって囲まれる密閉空間SPが形成されている。また、図2図5に示されるように、中間部材MPの高さ方向中央部の前部には前側フランジ部MP1が形成されている。前側フランジ部MP1は、前方向に向かって延びると共に前縁から下方向に向かって延びている。なお、ここで、平面透視において誘導加熱コイル113が前側フランジ部MP1の前縁より内側に配設されるように、前側フランジ部MP1が設計されている。そして、図2図5に示されるように、この前側フランジ部MP1の前部の中央部には、前方向に向かって延びる突起部MP1aが2つ形成されている。この突起部MP1aは、図2および図3に示されるように、側壁111aの前部の内周面に当接しており、側壁111aの前部を外側に向かって押し出している。また、図4および図5に示されるように、中間部材MPには、支持部MP2が複数形成されている。支持部MP2は、中間部材MPの側壁の外周面において側壁の上端から下方向に向かって延びている。中間部材MPが底部材BPに締結された状態(図2図3および図9参照)において、支持部MP2の下端部は底部材BPの鍔部BP2に当接し、支持部MP2が底部材BPの鍔部BP2の外側から底部材BPを支持する。なお、このとき、図2図3および図9に示されるように、パッキンPK2が、中間部材MPの下端部の内側から底部材BPの上端部の内側にかけて配設される。パッキンPK2は、略円環状の部材であって、図2図3および図9に示されるように、中間部材MPと底部材BPとの間の隙間を全周に亘って塞いでおり、本体部PK2aおよび垂れ部PK2bから形成されている。本体部PK2aは、上述の通り、凹部Rの下端部に位置しており、中間部材MPと密着している。なお、本体部PK2aは、図3および図9に示されるように、位置する場所によって異なる形状を呈している。より詳細には、パッキンPK2の前端に位置する本体部PK2aは、断面視において図3に示されるような形状を呈しており、パッキンPK2の前端以外に位置する本体部PK2aは、断面視において図9に示されるような形状を呈している。なお、図9に示されるように、パッキンPK2の前端以外に位置する本体部PK2aには、切り欠き部PK2cが形成されている。この切り欠き部PK2cは、図9に示されるように、本体部PK2aの上端から本体部PK2aの高さ方向下部まで延びている。そして、切り欠き部PK2cの内部には、保温ヒータ112の板部112aの下端部が嵌め込まれている。垂れ部PK2bは、図3および図9に示されるように、本体部PK2aの下端内側から下方向に向かって延び、かまど部材122の内周面と密着している。また、図4および図5に示されるように、中間部材MPにおいて前側フランジ部MP1の後側には、締結フランジ部MP4が形成されている。締結フランジ部MP4は、図4に示されるように、馬蹄形状を呈している。そして、この締結フランジ部MP4にはネジ受け部MP3が複数形成されている。上述の通り、このネジ受け部MP3の下側からネジが螺入され、フランジ部材FPと中間部材MPとが締結される。
【0028】
底部材BPは、図2図5に示されるように、保護枠111dの下側部分を構成している。なお、図2図3および図9に示されるように、底部材BPの内側には、かまど部材122が取り付けられている。また、図4および図5に示されるように、底部材BPの底壁の中央部には、サーミスタ114を通すための開口BP1が形成されている。また、図2図5に示されるように、底部材BPの上部には、鍔部BP2が形成されている。上述の通り、この鍔部BP2は、中間部材MPの支持部MP2の下端部に当接し、中間部材MPの支持部MP2によって支持される。また、図4および図5に示されるように、鍔部BP2の直下には、ネジ受け部BP3が複数形成されている。このネジ受け部BP3には、フェライトコア組立体を底部材BPに取り付けるためのネジ(図示せず)が螺入される。
【0029】
(2)断熱材
断熱材は、保護枠111dの中間部材MPの側壁、保護枠111dの底部材BPの側壁および誘導加熱コイル113の外周に巻き付けられており、炊飯時において誘導加熱コイル113の熱が保護枠111dの中間部材MPの外側や保護枠111dの底部材BPの外側に流出するのを抑制する役割を担っている。
【0030】
(3)保温ヒータ
保温ヒータ112は、炊飯後に内鍋130を保温するための加熱源であって、略円筒状を呈しており、上述の通り、中間部材MPの凹部R内のうち内側に近い部分に配設されている。なお、保温時だけではなく炊飯時においても、内鍋130を加熱するために、保温ヒータ112が誘導加熱コイル113と共に使用されてもよい。保温ヒータ112は、図3および図9に示されるように、主に、板部112a、ヒータ線112bおよび覆い部112cから形成されている。板部112aは、金属製の板状体である。そして、板部112aの上端部は、パッキンPK1の切り欠き部PK1cの上部内周面に接して沿うように、パッキンPK1の切り欠き部PK1cの内部に嵌め込まれている。そして、板部112aのうち前端の下端部以外の下端部は、図9に示されるように、パッキンPK2の切り欠き部PK2cの下部内周面に接して沿うように、パッキンPK2の切り欠き部PK2cの内部に嵌め込まれている。ヒータ線112bは、図3に示されるように、板部112aの外周面の高さ方向中央部に巻き付けられている。覆い部112cは、ヒータ線112bを外側から覆って保護している。
【0031】
(4)誘導加熱コイル
誘導加熱コイル113は、内鍋130を誘導加熱する誘導加熱源であって、図2に示されるように保護枠111dの底部材BPの底壁および側壁下端部の外側に配設されている。
【0032】
(5)かまど部材
かまど部材122は、熱を内鍋130に効率的に蓄積させる役目を担っており、図2および図3および図9に示されるように、内鍋130と保護枠111dの底部材BPとの間に配設されている。なお、図2図3および図9に示されるように、かまど部材122の上端部の直上には、保護枠111dの中間部材MPの底壁が位置している。つまり、かまど部材122は、保護枠111dの底部材BPに保護枠111dの中間部材MPが締結される前に、保護枠111dの底部材BPの内側に取り付けられる。よって、本発明の実施の形態に係る炊飯器100が組立てられた後において、内鍋130のようにかまど部材122を保護枠111dから自在に取り外すことができない。また、図2に示されるように、かまど部材122の底壁の中央部には、サーミスタ114を通すための開口が形成されている。
【0033】
(6)フェライトコア組立体
フェライトコア組立体は、誘導加熱コイル113の周囲に配設されている。そして、上述の通り、フェライトコア組立体は、保護枠111dの底部材BPに取り付けられる。フェライトコア組立体にはフェライトコアが収容され、このフェライトコアは、通電時に誘導加熱コイル113から発生する電磁波が外部に漏れ出るのを抑制する役目を担っている。
【0034】
(7)サーミスタ
サーミスタ114は、温度センサであって、図2に示されるように、保護枠111dの底部材BPの底壁の中央部に形成された開口およびかまど部材122の底壁の中央部に形成された開口を通って、上方に向かって突出している。なお、このサーミスタ114は、コイルバネ等の付勢部材によって上方に付勢されている。すなわち、このサーミスタ114は、上下方向に沿って出没自在な状態とされている。また、このサーミスタ114は、内鍋検知センサ(図示せず)に組み込まれている。内鍋検知センサは、炊飯器内に内鍋130が存在するか否かを判断するためのものであって、サーミスタ114が下端位置まで下がると、検知信号を制御回路基板119のマイクロコンピュータに送信する。マイクロコンピュータは、検知信号を受信すると、炊飯器内に内鍋130が存在すると判断する。なお、マイクロコンピュータが、炊飯器100内に内鍋130が存在しないと判断した場合、炊飯運転が開始されない。
【0035】
(8)送風ファン
送風ファン115は、上述の通り、筐体111の底壁111bに形成される吸気口Osの直上に、回転軸が略上下方向に沿うようにして配設されている(図2参照)。すなわち、この送風ファン115が駆動されると、外部の空気が吸気口Osから吸い込まれて筐体内に流入し、そのまま上方に向かって送られる。上方に向かって送られた外部の空気は、ヒートシンク116を通って電源回路基板118などに供給されて、それらの部材等を冷却する。
【0036】
(9)ヒートシンク
ヒートシンク116は、外部の空気と効率よく熱交換を行わせる部品であって、図2に示されるように、電源回路基板118に取り付けられている。
【0037】
(10)電源回路基板
電源回路基板118は、電源回路を構成する基板であって、発熱部品、種々の電子部品、回路素子などを実装している。なお、この電源回路基板118は、図2に示されるように、筐体111の後方側の下側の空間に収容されている。
【0038】
(11)自動巻取式電源コードユニット
自動巻取式電源コードユニット120は、電源コード(図示せず)および自動巻取機構(図示せず)等から構成されており、図2に示されるように筐体111の後側の空間に収容されている。なお、図1に示されるように、電源コードの先端には、差込プラグPLが配設されている。
【0039】
(12)開閉レバー
開閉レバー123は、上述の通り、保護枠111dのフランジ部材FPの前部に取り付けられている。なお、このとき、図2および図3に示されるように、開閉レバー123の回転軸123aが、保護枠111dのフランジ部材FPの軸受部に挿通されており、開閉レバー123は、回転軸123aを中心として上下に回転可能な構成となっている。使用者は、蓋体140を開状態とするとき、回転軸123aを中心として開閉レバー123を下方向に回転させる。すると、蓋体140を閉状態に維持させるためのストッパ(図示せず)が解除され、ヒンジ機構150に組み込まれるねじりバネの付勢力により蓋体140が上方に持ち上げられ、蓋体140が開状態となる。なお、使用者が蓋体140を閉状態とするとき、使用者は開閉レバー123を操作する必要がない。使用者が蓋体140を本体110に向かってそのまま倒し込めば、ストッパが作用して蓋体140を閉状態に維持する。
【0040】
2.内鍋
内鍋130は、上方に開口する椀状の鍋であって、肩部材111cの開口、保護枠111dのフランジ部材FPの開口および保護枠111dの中間部材MPの開口に挿通され、図2図3および図9に示されるように、かまど部材122を介して保護枠111dに所定の隙間をもって収容される。そして、内鍋130は、保護枠111dに収容された後であっても、自在に保護枠111dから取り外すことができる。なお、ここで、内鍋130は、種々のアルミニウム合金およびステンレス合金の多層体(クラッド材)であって、誘導加熱コイル113や保温ヒータ112によって加熱され得る。
【0041】
3.蓋体
蓋体140は、図1および図2に示されるように、主に、外装体141、圧力調整機構143、補強部材(図示せず)および内蓋145から構成されており、ヒンジ機構150を介して本体110に回動自在に取り付けられている。
【0042】
外装体141は、図1および図2に示されるように、略直方体状の部材であって、圧力調整機構143等を収容している。また、この外装体141は、使用時の内圧に耐えることができるように補強部材によって補強されている。さらに、この外装体141の下方側には、着脱自在に内蓋145が配設されている。
【0043】
圧力調整機構143は、蓋体140が閉状態とされ圧力炊飯運転されている状態において、内鍋130の内部の圧力を1.03~1.3気圧に調整する。また、この圧力調整機構143は、圧力炊飯運転中、開閉レバー123の動作によって蓋体140が開くことがないように本体110内部の圧力を制御している。なお、本実施の形態において、この圧力調整機構143としては、特に限定されず、従前のものが採用されてもかまわない。
【0044】
補強部材は、蓋体140の強度を高めるためのものである。なお、本実施の形態において、補強部材は、特に限定されず、樹脂部品や金属板そのものであってもよいし、樹脂部品や金属板を複雑形状にしたものであってもよい。
【0045】
内蓋145は、図2に示されるように、内鍋130の上部を覆って密閉するための部材である。
【0046】
4.ヒンジ機構
ヒンジ機構150は、上述の通り、蓋体140が本体110に対して回動自在となるように蓋体140を本体110に取り付けている。なお、このヒンジ機構150は、蓋体140を開方向に向かって付勢している。
【0047】
<本発明の実施の形態に係る炊飯器の特徴>
(1)
本実施の形態に係る炊飯器100では、保護枠111dがフランジ部材FP、中間部材MPおよび底部材BPから構成されている。このような保護枠111dの構成によれば、例えば、圧力式炊飯器および非圧力式炊飯器の製造において、炊飯時にかかる応力の大きさが異なるフランジ部材のみを非共通部品とし、要求特性がほぼ同一である底部材BPおよび中間部材MPを共通化することができる。また、例えば、サーミスタ114を搭載した炊飯器およびサーミスタ114を搭載していない炊飯器の製造において、サーミスタ114突出用の開口形成の要否が異なる底部材のみを非共通部品とし、要求特性がほぼ同一であるフランジ部材FPおよび中間部材MPを共通化することができる。さらに、例えば、中間部材が保温ヒータ112の取付け構造を有する炊飯器、および、中間部材が保温ヒータ112の取付け構造を有しない炊飯器の製造において、中間部材のみを非共通部品とし、要求特性がほぼ同一であるフランジ部材FPおよび底部材BPを共通化することができる。すなわち、このような保護枠111dの構成によれば、種々の特徴を有する炊飯器の製造において、共通部品を利用しながらその特徴に応じた保護枠を作製することができる。このため、炊飯器の市場において需要者の多様な要望に応えると共に、炊飯器の機種毎の売上に対する製造コストの比率をできるだけ抑えることができる。
【0048】
(2)
本実施の形態に係る炊飯器100では、誘導加熱コイル113が、底部材BPの底壁および側壁下端部の外側に配設されている。また、中間部材MPの高さ方向中央部の前部には、前方向に向かって延びると共に前外縁から下方向に向かって延びる前側フランジ部MP1が形成されている。そして、平面透視において誘導加熱コイル113が前側フランジ部MP1の前外縁より内側に配設されるように、前側フランジ部MP1が設計されている。このため、この炊飯器100では、肩部材111cと開閉レバー123との間の隙間などから侵入した液体(例えば、水など)が誘導加熱コイル113に向かって流れ落ちることがあっても、液体が中間部材MPの前側フランジ部MP1を伝うようにすることができる。つまり、液体を誘導加熱コイル113より外側に滴下させることができる。したがって、この炊飯器100では、肩部材111cと開閉レバー123との間の隙間などから侵入した液体から誘導加熱コイル113を保護することができる。
【0049】
(3)
本実施の形態に係る炊飯器100では、前側フランジ部MP1の前部の中央部には、前方向に向かって延びる突起部MP1aが2つ形成されている。そして、突起部MP1aは、側壁111aの前部の内周面に当接して側壁111aの前部を外側に向かって押し出している。このため、この炊飯器100では、側壁111aの前部が押さえつけられた場合であっても、側壁111aの前部が変形することをできるだけ抑制することができる。
【0050】
(4)
本実施の形態に係る炊飯器100では、パッキンPK1が、フランジ部材FPと中間部材MPとで上下に挟まれており、フランジ部材FPと中間部材MPとの間の隙間を全周に亘って塞いでいる。また、パッキンPK2が、中間部材MPと底部材BPとの間の隙間を全周に亘って塞いでいる。このため、この炊飯器100では、フランジ部材FPと中間部材MPと間の隙間や、中間部材MPと底部材BPとの間の隙間を通じて、保護枠111dの内側または保護枠111dの外側に液体が漏れ出ることを抑制することができる。
【0051】
(5)
本実施の形態に係る炊飯器100では、中間部材MP、保温ヒータ112、パッキンPK1およびパッキンPK2の本体部PK2aによって囲まれる密閉空間SPが形成されている。このため、この炊飯器100では、保温ヒータ112の熱を中間部材MPの外側に逃がさないようにすることができる。したがって、この炊飯器100では、保温ヒータ112の熱を内鍋130に効率的に伝えることができる。
【0052】
(6)
本実施の形態に係る炊飯器100では、フランジ部材FPに、天壁FP1、底壁FP2および補強リブFP3が形成されている。そして、補強リブFP3は、天壁FP1と底壁FP2との間、且つ、フランジ部材FPの左右部に形成され、上下方向または前後方向に延びている格子状リブFP3aおよび斜め方向に延びている筋交い状リブFP3bから形成されている。このため、この炊飯器100では、圧力調理時において、天壁FP1、底壁FP2および補強リブFP3を変形しにくくすることができる。
【0053】
(7)
本実施の形態に係る炊飯器100では、保温ヒータ112の板部112aの上端部は、パッキンPK1の切り欠き部PK1cの上部内周面に接して沿うように、パッキンPK1の切り欠き部PK1cの内部に嵌め込まれている。そして、保温ヒータ112の板部112aのうち前端の下端部以外の下端部は、パッキンPK2の切り欠き部PK2cの下部内周面に接して沿うように、パッキンPK2の切り欠き部PK2cの内部に嵌め込まれている。このため、この炊飯器100では、保温ヒータ112の位置を固定することができ、保温ヒータ112の位置がずれることをできるだけ防止することができる。
【0054】
<変形例>
(A)
先の実施の形態に係る炊飯器100では、フランジ部材FPの補強リブFP3は、格子状リブFP3aおよび筋交い状リブFP3bから形成されていた。しかし、補強リブFP3は、格子状リブFP3aおよび筋交い状リブFP3bのいずれか一方から形成されてもよい。
【0055】
(B)
先の実施の形態に係る炊飯器100では、中間部材MPの高さ方向中央部の前部に、前側フランジ部MP1が形成されていた。しかし、底部材BPの高さ方向中央部の前部、且つ、底部材BPのうち誘導加熱コイル113より上側の部分に、延設部が形成されてもよい。かかる場合、平面透視において誘導加熱コイル113がこの延設部の前外縁より内側に配設されるように、前側フランジ部MP1が設計される必要がある。
【0056】
(C)
先の実施の形態に係る炊飯器100では、保護枠111dは、フランジ部材FP、中間部材MPおよび底部材BPから構成されていた。しかし、フランジ部材FPと中間部材MPとが一体化されて形成されてもよいし、中間部材MPと底部材BPとが一体化されて形成されてもよい。
【0057】
(D)
先の実施の形態に係る炊飯器100では、保護枠111dの中間部分は、1つの中間部材MPから構成されていた。しかし、保護枠111dの中間部分は、2つ以上の中間部材から構成されてもよい。
【0058】
(E)
先の実施の形態に係る炊飯器100では言及しなかったが、密閉空間SP内に断熱材が配設されてもよい。かかる場合、保温ヒータ112の熱を内鍋130により効率的に伝えることができる。
【0059】
(F)
先の実施の形態では本発明が炊飯器100に適用されたが、本発明はホームベーカリーなどの他の調理器に適用されてもよい。
【0060】
なお、上記変形例(A)~(F)は各例単独で適用されてもよいし、複数の例が組み合わされて適用されてもよい。
【符号の説明】
【0061】
100 炊飯器(調理器)
111d 保護枠(収容体)
112 保温ヒータ(第1加熱部)
113 誘導加熱コイル(第3加熱部)
130 内鍋(内容器)
BP 底部材
FP フランジ部材
FP1 天壁(上壁部、補強部)
FP2 底壁(下壁部、補強部)
FP3 補強リブ(補強リブ部、補強部)
MP 中間部材
MP1 前側フランジ部
PK1 パッキン(第1密接部材、第2密接部材)
PK2 パッキン(第1密接部材、第3密接部材)
SP 密閉空間(第1空間)
R 凹部(第1凹部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9