(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-28
(45)【発行日】2024-03-07
(54)【発明の名称】電線カバー、及び電線カバー付きコネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/58 20060101AFI20240229BHJP
H01R 13/64 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
H01R13/58
H01R13/64
(21)【出願番号】P 2020194446
(22)【出願日】2020-11-24
【審査請求日】2023-03-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】的場 優宏
【審査官】鎌田 哲生
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-037771(JP,A)
【文献】特開2016-212958(JP,A)
【文献】特開2020-149874(JP,A)
【文献】特開2013-045610(JP,A)
【文献】特開2008-123899(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/56-13/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
相手コネクタと嵌合するとともに電線が導出されるコネクタハウジングに取り付けられる電線カバーであって、
前記電線の少なくとも一部を覆う壁部を有し、
前記壁部は、前記コネクタハウジングと前記相手コネクタとの嵌合位置を保証するCPA部材と干渉を避ける逃げ凹部と、
前記電線が導出される導出方向に沿って延びる2つの第1リブと、を有し、
前記2つの第1リブは、前記逃げ凹部のうち、前記導出方向と交差する交差方向の両側縁に設けられて
おり、
前記2つの第1リブのそれぞれには、前記交差方向に突出するとともに、前記導出方向に沿って延びる第2リブが設けられており、
前記第2リブは、前記第2リブから突出するとともに、前記導出方向に沿って延びる摺接部を有し、前記摺接部は前記コネクタハウジングと摺接するようになっている電線カバー。
【請求項2】
前記第1リブ及び前記第2リブの少なくとも一方には、前記導出方向について後端部寄りの位置に、前記交差方向に突出する前止まりリブが設けられており、
前記前止まりリブが、前記コネクタハウジングと、前記導出方向の後方から当接するようになっている
請求項1に記載の電線カバー。
【請求項3】
前記2つの第1リブのそれぞれに設けられた前記第2リブは、互いに接近する方向に突出している
請求項1又は請求項2に記載の電線カバー。
【請求項4】
前記摺接部は、前記第2リブに連なる基部と、前記第2リブと反対側に位置する端部と、を有し、
前記交差方向について、前記端部の幅寸法は、前記基部の幅寸法よりも大きく設定されており、
前記コネクタハウジングには、前記摺接部に対応する断面形状を有する摺接溝が、前記導出方向に沿って延びている
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電線カバー。
【請求項5】
ロアカバーと、前記ロアカバーに組み付けられるアッパーカバーと、を備え、
前記アッパーカバーが前記第1リブを有する請求項1から
請求項4のいずれか一項に記載の電線カバー。
【請求項6】
ロアカバーと、前記ロアカバーに組み付けられるアッパーカバーと、を備え、
前記アッパーカバーが前記第1リブ、及び前記第2リブを有する
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電線カバー。
【請求項7】
請求項1から
請求項6のいずれか一項に記載の電線カバーと、
前記電線カバーが取り付けられたコネクタハウジングと、を備えた電線カバー付きコネクタであって、
前記コネクタハウジングは、前記相手コネクタと係止するロックアームを有するとともに、前記ロックアームと係合して前記相手コネクタとの嵌合位置を保証するCPA部材を有する電線カバー付きコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電線カバー、及び電線カバー付きコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
コネクタハウジングから導出された電線を覆う電線カバーを備えたコネクタとして、特開2004-127813号公報(特許文献1)が知られている。コネクタハウジングは相手のコネクタと嵌合されるようになっている。コネクタハウジングの後面からは電線が導出されている。コネクタハウジングの後端部には、電線を覆う電線カバーが取り付けられている。コネクタハウジングの上面には、相手のコネクタとの間を嵌合状態にロックするためのロックアームが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の構成に、コネクタハウジングと、相手のコネクタとの嵌合位置を保証する機構を追加する場合、ロックアームに係合するCPA(嵌合位置保証)部材を、コネクタハウジングに設ける必要がある。このため、電線カバーには、ロックアームの後方の位置に、CPA部材との干渉を回避するための凹部を設けることが考えられる。
【0005】
CPA部材は、ロックアームと係合することによりコネクタハウジングと相手のコネクタとの嵌合状態を保証する嵌合保証位置と、ロックアームから離れることにより、ロックアームによるコネクタハウジングと相手のコネクタとが係止状態を解除可能な解除位置と、の間を移動できることが求められる。このため、電線カバーには、CPA部材が、嵌合保証位置と、解除位置との間を移動可能なスペースを、さらに設けることが考えられる。
【0006】
上記のように、電線カバーに、CPA部材をコネクタハウジングに取り付けるためのスペースを設け、さらに、CPA部材が嵌合保証位置と解除位置との間を移動可能なスペースを設けると、CPA部材との干渉を避けるための領域が大きくなることにより、電線カバーの強度が低下することが懸念される。
【0007】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線カバーの強度を向上させ、且つCPAの移動範囲を確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、相手コネクタと嵌合するとともに電線が導出されるコネクタハウジングに取り付けられる電線カバーであって、前記電線の少なくとも一部を覆う壁部を有し、前記壁部は、前記コネクタハウジングと前記相手コネクタとの嵌合位置を保証するCPA部材と干渉を避ける逃げ凹部と、前記電線が導出される導出方向に沿って延びる2つの第1リブと、を有し、前記2つの第1リブは、前記逃げ凹部のうち、前記導出方向と交差する交差方向の両側縁に設けられている。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、電線カバーの強度を向上させ、且つCPAの移動範囲を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態1に係るコネクタにおいて、雌コネクタと雄コネクタとが完全嵌合した状態であって、CPA部材が本係止位置に保持された状態を示す断面図である。
【
図2】
図2は、CPA部材が本係止位置に保持された状態の雌コネクタを示す斜視図である。
【
図3】
図3は、雌コネクタハウジングを示す背面図である。
【
図4】
図4は、雌コネクタハウジングを示す下方からの斜視図である。
【
図5】
図5は、雌コネクタハウジングを示す底面図である。
【
図9】
図9は、アッパーカバーを示す平面図である。
【
図10】
図10は、アッパーカバーを示す下方からの斜視図である。
【
図11】
図11は、アッパーカバーを示す、上方からの斜視図である。
【
図12】
図12は、CPA部材が仮係止位置に保持された状態の雌コネクタを示す斜視図である。
【
図14】
図14は、雌コネクタハウジングにアッパーカバーを組み付ける工程を示す斜視図である。
【
図15】
図15は、雌コネクタハウジングにアッパーカバーが組み付けられた状態を示す斜視図である。
【
図16】
図16は、アッパーカバーにロアカバーを組み付ける工程を示す斜視図である。
【
図17】
図17は、雌コネクタと雄コネクタとを嵌合させる工程を示す断面図である。
【
図18】
図18は、雌コネクタと雄コネクタとが完全嵌合した状態であって、CPA部材が仮係止位置から本係止位置へ移動可能とされた状態を示す断面図である。
【
図19】
図19は、雌コネクタと雄コネクタとが不完全に嵌合した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
【0012】
(1)本開示は、相手コネクタと嵌合するとともに電線が導出されるコネクタハウジングに取り付けられる電線カバーであって、前記電線の少なくとも一部を覆う壁部を有し、前記壁部は、前記コネクタハウジングと前記相手コネクタとの嵌合位置を保証するCPA部材と干渉を避ける逃げ凹部と、前記電線が導出される導出方向に沿って延びる2つの第1リブと、を有し、前記2つの第1リブは、前記逃げ凹部のうち、前記導出方向と交差する交差方向の両側縁に設けられている。
【0013】
2つの第1リブが設けられていることにより壁部の強度が向上するので、逃げ凹部を設けた場合でも電線カバーの強度が低下することを抑制できる。
【0014】
(2)上記(1)に記載された電線カバーでって、前記2つの第1リブのそれぞれには、前記交差方向に突出するとともに、前記導出方向に沿って延びる第2リブが設けられていることが好ましい。
【0015】
第2リブにより第1リブが補強されるので、電線カバーの強度をさらに向上させることができる。
【0016】
(3)上記(2)に記載の電線カバーであって、前記第1リブ及び前記第2リブの少なくとも一方には、前記導出方向について後端部寄りの位置に、前記交差方向に突出する前止まりリブが設けられており、前記前止まりリブが、前記コネクタハウジングと、前記導出方向の後方から当接するようになっていることが好ましい。
【0017】
前止まりリブがコネクタハウジングに対して後方から当接することにより、電線カバーがコネクタハウジングに前止まり状態で保持される。
【0018】
(4)上記(2)又は(3)に記載の電線カバーであって、前記2つの第1リブのそれぞれに設けられた前記第2リブは、互いに接近する方向に突出していることが好ましい。
【0019】
各第2リブが互いに離れる方向に突出する場合に比べて、電線カバーを小型化できる。
【0020】
(5)上記(2)から(4)のいずれか一つに記載の電線カバーであって、前記第2リブは、前記第2リブから突出するとともに、前記導出方向に沿って延びる摺接部を有し、前記摺接部は前記コネクタハウジングと摺接するようになっていることが好ましい。
【0021】
摺接部とコネクタハウジングとを摺接させることにより、電線カバーをコネクタハウジングに容易に組み付けることができる。これにより、コネクタハウジングに電線カバーを組み付ける作業の効率を向上させることができる。また、摺接部は導出方向に沿って延びているので、交差方向について電線カバーが位置ずれすることを抑制できる。
【0022】
(6)上記(5)に記載の電線カバーであって、前記摺接部は、前記第2リブに連なる基部と、前記第2リブと反対側に位置する端部と、を有し、前記交差方向について、前記端部の幅寸法は、前記基部の幅寸法よりも大きく設定されており、前記コネクタハウジングには、前記摺接部に対応する断面形状を有する摺接溝が、前記導出方向に沿って延びていることが好ましい。
【0023】
摺接部がコネクタハウジングの摺接溝に嵌合するので、コネクタハウジングから電線カバーが外れにくくなる。
【0024】
(7)上記(1)から(6)のいずれか一つに記載の電線カバーであって、ロアカバーと、前記ロアカバーに組み付けられるアッパーカバーと、を備え、前記アッパーカバーが前記第1リブを有することが好ましい。
【0025】
電線をロアカバーとアッパーカバーとの間に挟むように収容できるので、電線を電線カバー内に収容する作業の効率を向上させることができる。
【0026】
(8)上記(2)から(6)のいずれか一つに記載の電線カバーであって、ロアカバーと、前記ロアカバーに組み付けられるアッパーカバーと、を備え、前記アッパーカバーが前記第1リブ、及び前記第2リブを有することが好ましい。
【0027】
アッパーカバーが第2リブを有することにより、アッパーカバーの強度がさらに向上するので、電線カバーの強度をさらに向上させることができる。
【0028】
(9)上記(1)から(8)のいずれか一つに記載の電線カバーと、前記電線カバーが取り付けられたコネクタハウジングと、を備えた電線カバー付きコネクタであって、前記コネクタハウジングは、前記相手コネクタと係止するロックアームを有するとともに、前記ロックアームと係合して前記相手コネクタとの嵌合位置を保証するCPA部材を有する。
【0029】
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0030】
<実施形態1>
本開示の実施形態1について、
図1から
図19を参照しつつ説明する。本実施形態に係るコネクタ10は、雌コネクタ11(電線カバー付きコネクタの一例)と、雌コネクタ11と嵌合する雄コネクタ12(相手コネクタの一例)と、を備える。雌コネクタ11は、雌コネクタハウジング13(コネクタハウジングの一例)と、雌コネクタハウジング13に取り付けられる電線カバー14と、CPA(Connector Position Assurance)部材15と、を備える。以下の説明において、矢線Zで示される方向を上方とし、矢線Yで示される方向を前方とし、矢線Xで示される方向を左方として説明する。なお、複数の部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
【0031】
[雄コネクタ12]
図1に示されるように、雄コネクタ12は、絶縁性の合成樹脂材が射出成型されることにより形成されている。雄コネクタ12は後方に開口するフード部16を有する。フード部16内には、後述する雌コネクタ11が後方から内嵌されるようになっている。本実施形態においては、前後方向が、雄コネクタ12と雌コネクタ11との嵌合方向とされる。フード部16の前壁には、前後方向に延びる板状をなす雄端子17が配設されている。雄端子17の後端部はフード部16内に位置するようになっている。
【0032】
フード部16の上壁には、後端部寄りの位置に、上壁を上下方向に貫通するロック孔18が設けられている。ロック孔18の内部には、後述する雌コネクタ11のロック爪19が下方から挿入されるようになっている。ロック孔18に挿入されたロック爪19が、ロック孔18の内壁に前方から当接することにより、雄コネクタ12が前方に移動することが規制されるようになっている。
【0033】
[雌コネクタ11]
図2に示されるように、雌コネクタ11は、雌コネクタハウジング13と、雌コネクタハウジング13の後端部に取り付けられる電線カバー14と、CPA部材15と、を備える。雌コネクタハウジング13の後端部からは、複数(本実施形態では4つ)の電線20が後方(電線20の導出方向の一例)に導出される。
【0034】
図3に示されるように、雌コネクタハウジング13は、絶縁性の合成樹脂材が射出成型されることにより形成される。前後方向に貫通する複数(本実施形態では4つ)のキャビティ21が、左右方向(交差方向の一例)に間隔を空けて、並んで形成されている。
図1に示されるように、各キャビティ21内には、電線20の前端部に接続された雌端子金具22が収容される。雌コネクタハウジング13の前端部には、フロントマスク23が取り付けられている。フロントマスク23の前壁には、雌コネクタハウジング13のキャビティ21と連通する開口部24が、前後方向に貫通して形成されている。
【0035】
図1に示されるように、雌端子金具22は、接続筒部25と、接続筒部25の後方に延びるワイヤーバレル26と、ワイヤーバレル26の後方に延びるインシュレーションバレル27と、を有する。接続筒部25内には図示しない弾性接触片が設けられている。接続筒部25には前方から雄端子17が挿入されるようになっている。接続筒部25内に挿入された雄端子17が弾性接触片と接触することにより雄端子17と雌端子とが電気的に接続されるようになっている。接続筒部25の上壁に設けられた係止孔30の孔縁部に、キャビティ21内壁から前方に延びて設けられたランス31の前端部が後方から係止することにより、雌端子金具22がキャビティ21内に後止め状態で保持されるようになっている。
【0036】
電線20は、金属細線が撚り合わされてなる芯線28と、芯線28の外周を包囲する絶縁性の合成樹脂からなる絶縁被覆29と、を有する。ワイヤーバレル26は、絶縁被覆29の前端部から露出する芯線28に、外方から圧着している。インシュレーションバレル27は、絶縁被覆29に、外方から圧着している。これにより、電線20と雌端子金具22とが、電気的に接続されるとともに、物理的に接続される。
【0037】
図4及び
図5に示されるように、雌コネクタハウジング13の下壁には、後端部寄りの位置に、左方、及び右方にそれぞれ突出する後止まり係合部59が形成されている。
【0038】
図1に示されるように、雌コネクタハウジング13の上壁の上面には、前端部から後方に延びるロックアーム32が設けられている。ロックアーム32の上面には、前後方向について中央付近に、上方に突出するロック爪19が設けられている。ロックアーム32の後端部には、作業者がロックアーム32を操作するための操作部33が形成されている。
【0039】
ロック爪19の下側には、上方に凹んだ係合凹部34が形成されている。この係合凹部34と、後述するCPA部材15の弾性係合部35の位置保証係合部36とが係合するようになっている。ロックアーム32は、前端部を支点にして上下方向に弾性変形可能に形成されている。これにより、例えば、操作部33が作業者によって下方に押圧されることにより、下方に弾性変形することができる。
【0040】
図2に示されるように、雌コネクタハウジング13の後端部寄りの位置には、ロックアーム32を左方、右方、及び上方から囲む保護部37が設けられている。保護部37によって、ロックアーム32が異物と干渉することが抑制されるようになっている。
【0041】
図3に示されるように、雌コネクタハウジング13の後端部には、後方に開口するとともに、CPA部材15が収容されるCPA部材収容部38が形成されている。CPA部材15は、CPA部材収容部38内に、前後方向に移動可能な状態で収容される。
【0042】
[CPA部材15]
図6に示されるように、CPA部材15は、絶縁性の合成樹脂材が射出成型されることにより形成される。CPA部材15は、左右方向に延びる摘み部39と、摘み部39の右端部から前方に延びる右腕部40と、摘み部39の左端部から前方に延びる左腕部41と、摘み部39のうち左右方向について中央位置付近から前方に延びる弾性係合部35と、を有する。
【0043】
摘み部39の左右方向の長さ寸法は、CPA部材収容部38の左右方向の差し渡し寸法と同じか、又は、やや小さく形成されている。摘み部39は左右方向に延びるとともに上方に突出した板状に形成されている。作業者が摘み部39を後方から押すことによってCPA部材15を前方に移動させることができるようになっており、また、作業者が摘み部39の前面を後方へ押すことによってCPA部材15を後方に移動させることができるようになっている。
【0044】
右腕部40、及び左腕部41の、摘み部39からの前方への突出長さ寸法は、同じに設定されている。弾性係合部35の、摘み部39からの前方への突出長さ寸法は、右腕部40、及び左腕部41の突出長さ寸法よりも大きく設定されている。
【0045】
詳細には図示しないが、右腕部40、及び左腕部41には、CPA部材収容部38の内壁面に設けられた係合部と係合することにより、CPA部材15を、仮係止位置と、本係止位置とに保持可能な係合受け部が設けられている。
【0046】
弾性係合部35は、やや斜め前上方に延びて形成されている。弾性係合部35は、細長い板状に形成されており、上下方向に弾性変形可能になっている。
【0047】
弾性係合部35の前端部には、ロックアーム32のロック爪19の下端部と後方から係合する前止まり係合部42が設けられている。前止まり係合部42は、後方に切り欠かれた凹状に形成されている。前止まり係合部42の上方には、ロックアーム32の係合凹部34の内壁と下方から係合する位置保証係合部36が形成されている(
図1、及び
図6参照)。位置保証係合部36は、係合凹部34の内壁の形状にならって形成されている。
【0048】
[電線カバー14]
図2に示されるように、電線カバー14は合成樹脂製であって、二つ割りされたロアカバー43とアッパーカバー44とが一体に組み付けられてなる。ロアカバー43とアッパーカバー44とが正規に合体されると、L字型でかつ屈曲部分の外側を斜面にしたような外形の角筒形をなし、一端の開口の広い側が雌コネクタ11へ取り付けられるようになっている。電線カバー14の他端の開口の狭い側からは、電線20が外部に導出されている。
【0049】
[ロアカバー43]
図7及び
図8に示されるように、ロアカバー43は、底壁45の側線から側壁46が上方に延びて形成されている。ロアカバー43のうち、電線20が電線カバー14内に引き入れられる側縁と、電線20が電線カバー14から外部に導出される側縁には、側壁46は設けられていない。
【0050】
ロアカバー43の底壁45には、電線20が電線カバー14内に引き入れられる側縁寄りの位置に、雌コネクタハウジング13の下端部に設けられた後止まり係合部59と係合する後止まり凹部60が左右方向に凹んで形成されている。後止まり係合部59と後止まり凹部60とが凹凸嵌合することにより、電線カバー14が後止まり状態で雌コネクタハウジング13に保持されるようになっている。
【0051】
[アッパーカバー44]
図9及び
図10に示されるように、アッパーカバー44は、上記したロアカバー43の底壁45とほぼ対称形状をなす上壁47(壁部の一例)を有している。アッパーカバー44には、上壁47の側縁から下方に延びる側壁48が形成されている。
図10に示されるように、アッパーカバー44のうち、電線20が電線カバー14内に引き入れられる側縁と、電線20が電線カバー14から外部に導出される側縁には、側壁48は設けられていない。
【0052】
図8に示されるように、ロアカバー43の側壁46の外面には、複数(本実施形態では4つ)のロック突部49が形成されている。詳細には、ロアカバー43のうち、電線20がロアカバー43内に引き入れられる側の両側壁46の外面と、電線20がロアカバー43から外部に導出される側の側壁46の外面と、ロアカバー43の後部に設けられた側壁46のうち電線20が外部に導出される部分の近傍の外面とに、ロック突部49が形成されている。
【0053】
図9に示されるように、アッパーカバー44の側壁48には、ロアカバー43に対応した位置に、ロック突部49に弾性的に係合する複数(本実施形態では4つ)のロック受け部50が形成されている。詳細には、アッパーカバー44のうち、電線20がアッパーカバー44内に引き入れられる側の側壁48の両側壁48の外面と、電線20がアッパーカバー44から外部に導出される側の側壁48の外面と、アッパーカバー44の後部に設けられた側壁48のうち電線20が外部に導出される部分の近傍の外面とに、ロック受け部50が設けられている。
図11に示されるように、ロック受け部50は、C字状をなしており、ロック受け部50とアッパーカバー44とに囲まれた空間内にロック突部49が嵌るようになっている。
【0054】
図11に示されるように、アッパーカバー44の上壁47には、電線20がアッパーカバー44内に引き入れられる側の側縁が、後方に凹んで形成された逃げ凹部51が設けられている。逃げ凹部51の左右両側縁には、それぞれ、前方に延びる2つの第1リブ52が設けられている。第1リブ52は、左右方向について偏平な板状をなしている。第1リブ52の上端部は、上壁47の上面よりも上方に突出して形成されている。第1リブ52の外面に、上記したロック受け部50が形成されている。
【0055】
アッパーカバー44が雌コネクタハウジング13に取り付けられる時には、第1リブ52の互いに対向する壁面は、雌コネクタハウジング13の左右方向の外側面と摺接するようになっている。
【0056】
図12に示されるように、逃げ凹部51と、2つの第1リブ52とに囲まれた領域内には、CPA部材15が位置するようになっている。上記したように、CPA部材15は前後方向に移動可能になっており、CPA部材15が後方に移動したときに、CPA部材15は逃げ凹部51内に位置するようになっている。これにより、CPA部材15とアッパーカバー44とが干渉することが抑制されるようになっている。
【0057】
図13に示されるように、各第1リブ52の下端部には、左右方向に沿うとともに、互いに接近する方向に突出する2つの第2リブ53が形成されている。第2リブ53は前後方向に沿って延びて形成されている。第1リブ52の前端部と、第2リブ53の前端部とは面一に形成されている。前方から見て、第1リブ52と第2リブ53とは、L字形状をなしている。
【0058】
図13に示されるように、各第2リブ53の上面には、上方に突出するとともに前後方向に延びる摺接部54が形成されている。
図9及び
図10に示されるように、摺接部54の前端部は、第2リブ53の前端部からやや後方に位置するように形成されている。摺接部54の後端部は、第2リブ53の後端部からやや前方に位置するように形成されており、後述する前止まりリブ55と一体になっている。
【0059】
図13に示されるように、摺接部54は、下端から上端に向かうに従って、左右方向について幅広になるように形成されている。これにより、摺接部54は、前後方向から見て、下端部56(基部の一例)の幅寸法よりも上端部57(端部の一例)の幅寸法が大きな、略台形状をなしている。それぞれの摺接部54は、前後方向から見て、左右対称な略台形状に形成されている。
【0060】
図3に示されるように、雌コネクタハウジング13の外面には、前後方向に延びる2つの摺接溝58が上方に凹んで形成されている。摺接溝58は後方に開口して形成されている。摺接溝58の内形状は、前後方向から見て略台形状に形成されている。左右方向について、摺接溝58の下端部の幅寸法は、摺接溝58の上端部の幅寸法よりも小さく設定されている。前後方向から見た摺接溝58の内形状は、前後方向から見た摺接部54の外形状と、同じか、やや大きく設定されている。これにより、摺接部54は、摺接溝58内に後方から挿入可能になっている。
【0061】
図9及び
図10に示されるように、第1リブ52の後端部と、第2リブ53の後端部の双方には、左右方向について突出する前止まりリブ55が形成されている。前止まりリブ55は、右側に位置する第1リブ52及び第2リブ53に形成されるとともに、左側に位置する第1リブ52及び第2リブ53にも形成されている。それぞれの前止まりリブ55は、左右方向について、互いに接近する方向に突出するようになっている。前止まりリブ55は、前後方向から見てL字状に連続して形成されている。
【0062】
図13に示されるように、第2リブ53の上面からの、摺接部54の上方への突出寸法は、第2リブ53の上面からの、前止まりリブ55の上方への突出寸法よりも小さく設定されている。
【0063】
[コネクタ10の組み付け工程]
続いて、本実施形態に係るコネクタ10の組み付け工程の一例について説明する。コネクタ10の組み付け工程は以下の記載に限定されない。
【0064】
雄端子17が圧入により組み付けられることにより、雄コネクタ12が形成される。また、雄端子17が絶縁性の合成樹脂材でインサート成形、又はモールド成形されることによって雄コネクタ12が形成されるようにしてもよい。
【0065】
雌コネクタハウジング13は、絶縁性の合成樹脂材が射出成型されることにより所定の形状に形成される。
【0066】
電線20の前端部において絶縁被覆29が皮剥ぎされることにより芯線28が露出される。電線20の芯線28にワイヤーバレル26が圧着されるとともに、絶縁被覆29にインシュレーションバレル27が圧着される。これにより、電線20の前端部に雌端子金具22が接続される。
【0067】
雌コネクタハウジング13に形成された各キャビティ21内に、雌端子金具22が後方から挿入される。雌端子金具22に、ランス31が後方から弾性的に係止することにより、雌端子金具22が後方に抜け止めされた状態でキャビティ21内に保持される。電線20は、雌コネクタハウジング13の後端部から後方に導出される。
【0068】
雌コネクタハウジング13のCPA部材収容部38内には予め、CPA部材15が組み付けられる。この時、CPA部材15は、CPA部材収容部38内において、仮係止位置に保持される。
【0069】
図14に示されるように、アッパーカバー44が、雌コネクタハウジング13に後方から(矢線Aで示される方向から)組み付けられる。アッパーカバー44の第1リブ52の前端部が、雌コネクタハウジング13の外側壁の後端部に後方から摺接される。これにより、アッパーカバー44が、雌コネクタハウジング13に対して、正規の組み付け位置にガイドされるようになっている。
【0070】
さらにアッパーカバー44が前方に押されると、摺接部54の前端部が、雌コネクタハウジング13の摺接溝58の後端部に後方から挿入される。これにより、アッパーカバー44が、雌コネクタハウジング13に対して、下方に抜け止め状態で保持される。
【0071】
さらにアッパーカバー44が前方に押されると、前止まりリブ55が、雌コネクタハウジング13の後端部に後方から当接される。これにより、アッパーカバー44が、雌コネクタハウジング13に対して、前止まり状態で保持される(
図15参照)。
【0072】
続いて、
図16に示されるように、ロアカバー43を、下方から(矢線Bで示される方向から)アッパーカバー44に組み付ける。ロアカバー43のロック突部49と、アッパーカバー44のロック受け部50とが弾性的に係合することにより、ロアカバー43とアッパーカバー44とが一体に組み付けられるようになっている。雌コネクタハウジング13の後端部から後方に導出された電線20は、電線カバー14の内部で右方に曲げられ、電線カバー14の右端部から右方に引き出される。雌コネクタハウジング13の後止まり係合部59がロアカバー43の後止まり凹部60と凹凸嵌合することにより、雌コネクタハウジング13の後端部に、電線カバー14が一体に組み付けられる。
【0073】
図17に示されるように、雄コネクタ12が、後方にフード部16が開口する姿勢で、雌コネクタハウジング13に対して前方から(矢線Cで示される方向から)組み付けられる。フード部16内に雌コネクタハウジング13が嵌め入れられると、フード部16の上壁がロックアーム32に上方から当接する。すると、フード部16の上壁がロックアーム32を下方に押圧することにより、ロックアーム32が下方に撓み変形する。さらに雄コネクタ12が後方に押されると、ロックアーム32が復帰変形して、ロックアーム32のロック爪19がフード部16のロック孔18の内部に嵌入される。これにより、雄コネクタ12と、雌コネクタ11とが、抜け止め状態で保持される(
図18参照)。
【0074】
図18に示された状態で、CPA部材15の摘み部39が後方から押圧されることにより、CPA部材15が、仮係止位置から本係止位置に向けて前方に移動される。さらにCPA部材15が前方に押されると、CPA部材15が本係止位置に保持される。すると、
図1に示されるように、CPA部材15の弾性係合部35の位置保証係合部36が、ロックアーム32の係合凹部34の内壁と下方から当接する。これにより、ロックアーム32が下方に撓み変形することが抑制されるので、雄コネクタ12と雌コネクタ11との嵌合位置が保証されるようになっている。
【0075】
図19に示されるように、雄コネクタ12と雌コネクタ11とが正規に嵌合していない状態では、ロッカーアームの後端部は、CPA部材15の前止まり係合部42に前方から当接している。これにより、CPA部材15は、仮係止位置から前方に移動できないようになっている。この結果、雄コネクタ12と、雌コネクタ11との不完全な嵌合状態を検知する事ができる。
【0076】
[実施形態の作用効果]
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態は、雄コネクタ12と嵌合するとともに電線20が導出される雌コネクタハウジング13に取り付けられる電線カバー14であって、電線20の少なくとも一部を覆う上壁47を有し、上壁47は、雌コネクタハウジング13と雄コネクタ12との嵌合位置を保証するCPA部材15と干渉を避ける逃げ凹部51と、前後方向(電線20が導出される導出方向)に沿って延びる2つの第1リブ52と、を有し、2つの第1リブ52は、逃げ凹部51のうち、左右方向(導出方向と交差する交差方向)の両側縁に設けられている。
【0077】
また、本実施形態に係る雌コネクタ11は、電線カバー14と、電線カバー14が取り付けられた雌コネクタハウジング13と、を備えた雌コネクタ11であって、雌コネクタハウジング13は、雄コネクタ12と係止するロックアーム32を有するとともに、ロックアーム32と係合して雄コネクタ12との嵌合位置を保証するCPA部材15を有する。
【0078】
2つの第1リブ52が設けられていることにより上壁47の強度が向上するので、逃げ凹部51を設けた場合でも電線カバー14の強度が低下することを抑制できる。例えば、電線20が引っ張られたりすることにより電線20に外力が作用した場合に、電線20が電線カバー14と接触して電線カバー14にも外力が伝わった場合でも、第1リブ52によって電線カバー14の強度が向上しているので、電線カバー14がガタついたりすることを抑制できる。
【0079】
本実施形態によれば、2つの第1リブ52のそれぞれには、左右方向に突出するとともに、前後方向に沿って延びる第2リブ53が設けられている。
【0080】
電線カバー14に対して、左右方向からの力が加えられた場合、前後方向に延びる第1リブ52が、左右方向に撓むおそれがある。第1リブ52に、左右方向に突出する第2リブ53を設けることにより、第1リブ52が補強される。これにより、第1リブ52が左右方向に撓み変形することを抑制できるので、電線カバー14の強度をさらに向上させることができる。
【0081】
本実施形態によれば、第1リブ52及び第2リブ53の少なくとも一方には、前後方向について後端部寄りの位置に、左右方向に突出する前止まりリブ55が設けられており、前止まりリブ55が、雌コネクタハウジング13と、後方から当接するようになっている。
【0082】
前止まりリブ55がコネクタハウジングに対して後方から当接することにより、電線カバー14がコネクタハウジングに前止まり状態で保持される。
【0083】
本実施形態によれば、2つの第1リブ52のそれぞれに設けられた第2リブ53は、互いに接近する方向に突出している。
【0084】
2つの第2リブ53が、互いに離れる方向に突出する場合に比べて、左右方向について電線カバー14を小型化できる。
【0085】
本実施形態によれば、第2リブ53は、第2リブ53から突出するとともに、前後方向に沿って延びる摺接部54を有し、摺接部54は雌コネクタハウジング13と摺接するようになっている。
【0086】
摺接部54と雌コネクタハウジング13とを摺接させることにより、電線カバー14を雌コネクタハウジング13に容易に組み付けることができる。これにより、雌コネクタハウジング13に電線カバー14を組み付ける作業の効率を向上させることができる。また、摺接部54は前後方向に沿って延びているので、電線カバー14が左右方向に位置ずれすることを抑制できる。
【0087】
本実施形態によれば、摺接部54は、第2リブ53に連なる基部と、第2リブ53と反対側に位置する端部と、を有し、左右方向について、上端部57の幅寸法は、下端部56の幅寸法よりも大きく設定されており、雌コネクタハウジング13には、摺接部54に対応する断面形状を有する摺接溝58が、前後方向に沿って延びている。
【0088】
摺接部54が雌コネクタハウジング13の摺接溝58に嵌合するので、雌コネクタハウジング13から電線カバー14が外れにくくなる。
【0089】
本実施形態によれば、電線カバー14は、ロアカバー43と、ロアカバー43に組み付けられるアッパーカバー44と、を備え、アッパーカバー44が第1リブ52を有する。
【0090】
電線20をロアカバー43とアッパーカバー44との間に挟むように収容できるので、電線20を電線カバー14内に収容する作業の効率を向上させることができる。また、第1リブ52により、アッパーカバー44の強度を向上させることができる。
【0091】
本実施形態によれば、電線カバー14は、ロアカバー43と、ロアカバー43に組み付けられるアッパーカバー44と、を備え、アッパーカバー44が第1リブ52、及び第2リブ53を有する。
【0092】
アッパーカバー44が第2リブ53を有することにより、アッパーカバー44の強度がさらに向上するので、電線カバー14の強度をさらに向上させることができる。
【0093】
<他の実施形態>
(1)本実施形態に係る雌コネクタハウジング13には4つのキャビティ21が設けられていたが、これに限られず、雌コネクタハウジング13には、キャビティ21は、2つ、3つ、又は5つ以上のキャビティ21が設けられていてもよい。
【0094】
(2)本実施形態に係る電線カバー14は、アッパーカバー44とロアカバー43とが一体に組み付けられる構成としたが、これに限られず、電線カバーは筒状をなす1つの部材であってもよい。。
【0095】
(3)本実施形態においては、雌コネクタハウジング13に電線カバー14が組み付けられる構成としたが、これに限られず、雄コネクタハウジングに電線カバーが組み付けられる構成としてもよい。
【0096】
(4)本実施形態に係る摺接部54の断面形状は台形状としたが、これに限られず、摺接部54の断面形状は、三角形状、四角形状、半円形状等、任意の形状とすることができる。また、摺接部54は省略してもよい。
【0097】
(5)本実施形態に係る第2リブ53は互いに接近する方向に突出する構成としたが、これに限られず、互いに離れる方向に突出する構成としてもよい。また、第2リブ53は省略してもよい。
【0098】
(6)第2リブ53の断面形状が、前後方向から見て台形状をなしていてもよい。
【0099】
(7)前止まりリブ55は、第1リブ52にのみ設けられていてもよく、第2リブ53にのみ設けられていてもよい。また、前止まりリブ55は省略してもよい。
【0100】
(8)本実施形態においては、アッパーカバー44の上壁47に逃げ凹部51が設けられる構成としたが、これに限られず、ロアカバー43の底壁45に逃げ凹部51が設けられる構成してもよく、電線カバー14の任意の壁部に逃げ凹部51を設けることができる。
【符号の説明】
【0101】
10: コネクタ
11: 雌コネクタ(電線カバー付きコネクタの一例)
12: 雄コネクタ(相手コネクタの一例)
13: 雌コネクタハウジング(コネクタハウジングの一例)
14: 電線カバー
15: CPA部材
16: フード部
17: 雄端子
18: ロック孔
19: ロック爪
20: 電線
21: キャビティ
22: 雌端子金具
23: フロントマスク
24: 開口部
25: 接続筒部
26: ワイヤーバレル
27: インシュレーションバレル
28: 芯線
29: 絶縁被覆
30: 係止孔
31: ランス
32: ロックアーム
33: 操作部
34: 係合凹部
35: 弾性係合部
36: 位置保証係合部
37: 保護部
38: CPA部材収容部
39: 摘み部
40: 右腕部
41: 左腕部
42: 前止まり係合部
43: ロアカバー
44: アッパーカバー
45: 底壁
46: 側壁
47: 上壁(壁部の一例)
48: 側壁
49: ロック突部
50: ロック受け部
51: 逃げ凹部
52: 第1リブ
53: 第2リブ
54: 摺接部
55: 前止まりリブ
56: 下端部(基部の一例)
57: 上端部(端部の一例)
58: 摺接溝
59: 後止まり係合部
60: 後止まり凹部