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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-28
(45)【発行日】2024-03-07
(54)【発明の名称】搬送装置および包装装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 21/14 20060101AFI20240229BHJP
   B65B 35/00 20060101ALI20240229BHJP
   B65G 45/10 20060101ALN20240229BHJP
【FI】
B65G21/14 C
B65B35/00
B65G45/10 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019211096
(22)【出願日】2019-11-22
(65)【公開番号】P2021080088
(43)【公開日】2021-05-27
【審査請求日】2022-11-11
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1-1.公開の事実 1.販売日 令和1年 7月27日 2.販売した場所 株式会社コープ食材 〒651-2228 兵庫県神戸市西区見津が丘3丁目9-7 3.公開者 株式会社寺岡精工 4.株式会社寺岡精工は、株式会社コープ食材に、樋高敦、高橋孝輔が発明した「搬送装置および包装装置」を販売した。1-2.公開の事実 1.販売日 令和1年10月24日 2.販売した場所 株式会社いわちく 〒028-3311 岩手県紫波郡紫波町犬淵字南谷地120 3.公開者 株式会社寺岡精工 4.株式会社寺岡精工は、株式会社コープ食材に、樋高敦、高橋孝輔が発明した「搬送装置および包装装置」を販売した。
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100103872
【弁理士】
【氏名又は名称】粕川 敏夫
(74)【代理人】
【識別番号】100088856
【弁理士】
【氏名又は名称】石橋 佳之夫
(74)【代理人】
【識別番号】100149456
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 喜幹
(74)【代理人】
【識別番号】100194238
【弁理士】
【氏名又は名称】狩生 咲
(72)【発明者】
【氏名】樋高 敦
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 孝輔
【審査官】板澤 敏明
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-131296(JP,A)
【文献】特開2000-153804(JP,A)
【文献】特開2005-060005(JP,A)
【文献】特開2007-106523(JP,A)
【文献】実開平01-090712(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 21/14
B65B 35/00
B65G 45/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被搬送物を搬送する搬送状態において搬送面が互いに並設される複数の第1ベルトと、
前記第1ベルトの搬送面よりも下方に位置し、搬送状態において前記複数の第1ベルトが載置される載置部と、
一方の前記第1ベルト、他方の前記第1ベルトとを同一軸において回転移動させ、前記第1ベルトを前記搬送状態における搬送面よりも上方に移動させることで前記載置部を露出させる第1移動機構と、
を備える、搬送装置。
【請求項2】
前記第1ベルトの搬送方向下流に位置する搬送補助手段をさらに備え、
前記搬送補助手段は、前記第1ベルトを回転させる軸に嵌合して前記第1移動機構の移動を制限する第1制限手段を備える、
請求項1記載の搬送装置。
【請求項3】
前記搬送補助手段は、前記第1ベルトを回転させる軸に対する嵌合の解除を制限する第2制限手段を備え、
前記第2制限手段による制限がなされている場合は、前記第1制限手段による制限を解除できない、
請求項2記載の搬送装置。
【請求項4】
前記第1ベルトの搬送方向下流側であって、複数の前記第1ベルトの間かつ上面が前記第1ベルトの搬送面よりも低い位置に位置する第2ベルトと、
前記第2ベルトの搬送方向下流側に向かって次第に突出する形状により、前記被搬送物を前記第2ベルトから離間させ、下流へ案内する受渡部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の搬送装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項の搬送装置を備えることを特徴とする包装装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置および包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
被搬送物を複数のベルトコンベアにより搬送する搬送装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平11-343018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、搬送装置における搬送面の構造は複雑であり、被搬送物の欠片等により汚れる場合があっても、清掃が困難であった。
【0005】
そこで本発明は、清掃のしやすい搬送装置を得ることを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る搬送装置は、被搬送物を搬送する搬送状態において搬送面が互いに並設される複数の第1ベルトと、一方の前記第1ベルトの搬送面を、他方の前記第1ベルトの搬送面と交差するように移動させる第1移動機構と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態に係る搬送装置が、被搬送物を搬送可能な搬送状態において、包装装置と接続されている様子を示す概略斜視図である。
図2】上記搬送装置が有する下流部と、上記包装装置との接続部分を示す部分拡大斜視図である。
図3】上記接続部分を示す部分拡大斜視図であって、(a)上記搬送装置の第2ベルトが有するツメが上方に突出している様子を示す図、(b)上記ツメが上記第2ベルトと共に回転し、上記包装装置が有する計量板の切欠に沈み込んでいく様子を示す図である。
図4】上記上流部が有する第3ベルトおよび制限部、ならびに上記下流部の様子を示す部分拡大斜視図である。
図5】上記制限部が有する制限バーが搬送面の上方に突出している様子を示す部分拡大斜視図である。
図6】上記搬送装置を容易に清掃可能な清掃状態であって、上記第3ベルトの支持部材を屈曲させ、上記第3ベルトと支持部材の間に空間が形成されている様子を示す部分拡大斜視図である。
図7】上記清掃状態であって、上記上流部と上記下流部との接続部分において、上記上流部の第1支持台および第2支持台が露出している様子を示す部分拡大斜視図である。
図8】上記搬送状態における、上記搬送装置が有する搬送補助部の様子を示す部分拡大斜視図である。
図9】上記清掃状態における、上記下流部が有する第1ベルトと上記連結部材との連結が解除されている様子を示す部分拡大斜視図である。
図10】上記清掃状態における、上記第1ベルトの支持板が露出している様子を示す部分拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態に係る搬送装置について、図を参照して説明する。
●搬送装置、包装装置および傾斜台の概要
図1に示されるように、搬送装置200は、包装装置100の搬送路110に接続され、包装装置100の開口部105に被搬送物を搬送する装置である。以降の説明において、搬送装置200による搬送方向を+Y方向、搬送装置200の幅方向であって搬送方向に直交する方向を+X方向、鉛直方向を+Z方向とする。また、被搬送物は上流から下流へ搬送されるものとし、-Y方向を上流側、+Y方向を下流側ともいう。
【0009】
ここで、被搬送物は、例えば上方が開口するトレイ上に肉や魚等の食材が載置されてなる商品である。ただし、被搬送物の態様はこれに限られない。
【0010】
包装装置100は、被搬送物を計量する計量部101、被搬送物をストレッチフィルム等で包装する包装機構(不図示)、商品に関する情報を印字したラベルを発行するラベル発行装置300、ラベルを包装物である商品に貼付するラベル貼付装置(不図示)、タッチパネル等の表示・操作部102、操作ボタン、操作スイッチ等の操作部103等を有する。
【0011】
図2に示すように、包装装置100は、上流を向いて開口する開口部105を備え、当該開口部105の内側底面に、被搬送物を計量部101に案内する搬送路110を備えている。搬送路110は、複数のベルトコンベア111、112、113、114により構成されている。
【0012】
搬送路110の上流には横幅検出部120が配設されている。横幅検出部120は、搬送路110に搬送されている被搬送物の横幅、すなわちX軸方向の大きさを検出する部材である。
【0013】
横幅検出部120は、1対の横幅検出センサ121、122を有する。横幅検出センサ121、122は、それぞれ開口部105のZ軸方向に渡って伸びる長尺状の部材である。横幅検出センサ121、122は、それぞれ+Y方向に向かって検出域を有する。横幅検出センサ121、122は、例えば+Y方向に向かって光線を照射し、被搬送物からの反射を受光することで、照射地点における被搬送物の有無を検出する。
【0014】
横幅検出センサ121、122は、開口部105のX軸方向に沿って移動する。横幅検出センサ121は、開口部105のーX側内側端部から開口部105の略中央付近までの範囲を往復し、被搬送物のーX方向側端部の位置を検出する。横幅検出センサ122は、開口部105の+X側内側端部から開口部105の略中央付近までの範囲を往復し、被搬送物の+X方向側端部の位置を検出する。横幅検出部120は、被搬送物のーX方向側端部および+X方向側端部の位置に基づいて、X方向の大きさを算出する。
【0015】
包装装置100は、被搬送物を計量部101にて計量し、横幅検出部120により検出される被搬送物の幅方向の大きさに基づいて、包装に用いるフィルム等の量、折込量および張力を調整する。そして、包装装置100は、包装装置の内部に設けられている包装機構により被搬送物をフィルム等で包装する。また、包装装置100は、ラベル発行装置により発行されたラベルを、ラベル貼付装置により包装された被搬送物の上面等に貼付する。ラベル発行装置300は、商品に関する情報(例えば計量された商品の質量情報、商品名、値段、賞味期限など)を印字したラベルを発行する。この包装装置100の一連の動作は自動的に行われる。なお、値段は商品の質量に応じて算出される。
【0016】
また、本実施形態では、包装装置100は包装された商品を、包装装置前面側に設けられた排出コンベヤにより、搬送方向下流側に設けられたラベル下貼り装置(不図示)に搬送する。ラベル下貼り装置は複数の駆動ローラを備え、可動ローラにより搬送される商品の底面に、商品上面側に貼付されたラベルに表示しきれない項目を印字した下貼り用ラベルを貼付し、商品搬送方向の下流側に配置された搬送装置に搬送する。
尚、包装装置100にラベル下貼り装置を設けなくともよい。また、排出コンベヤの下流に搬送装置を設け、排出コンベヤにより商品を搬送装置に搬送してもよい。
【0017】
●計量部101の構成
図2および図3に示すように、計量部101は、計量板91、92、93、94、95を備える。計量板91乃至95は、搬送方向(Y方向)に細長い板状の部材である。計量板92乃至94は、ベルトコンベア111乃至114の間にそれぞれ配置され、かつ後述する第2ベルト21乃至23の下流側に配置されている。計量板91、95は、ベルトコンベア111、115のX方向外側にそれぞれ配置されている。
【0018】
計量板91乃至95は、被搬送物がその上面に載置されることで被搬送物の重量を計測する。計量板91乃至95は、それぞれ柱に(不図示)より支持され、当該複数の柱の下方には、複数の柱を支える1個の重量センサが配設されている。この構成により、計量板91乃至95のいずれかに載置される被搬送物の重量を1個の重量センサにより計測することができる。柱は、例えば1個の計量板につき、搬送方向前後に2箇所設けられている。なお、各計量板91乃至95が別の重量センサにより支持され、複数の重量センサの計測値を合計することで被搬送物の重量を算出する構成になっていてもよい。計量板は、計量皿ともいう。
【0019】
計量板91乃至95の上面は、第2ベルト21乃至23の搬送面よりも鉛直方向(Z方向)上方に位置している。被搬送物は、計量板91乃至95上で一度静止し、当該静止時に横幅検出部120は第2ベルト群20の搬送面上方をX軸方向に移動する。ここで、横幅検出部120は、複数種類の被搬送物、特に様々な高さの被搬送物の横幅を検出するために、高さの低い被搬送物にも対応できるよう、被搬送物の下部をセンシングすることが望ましい。一方で、横幅検出部120の下端を下げると、第2ベルト群20の搬送面と接触してしまう。計量板91乃至95の上面が第2ベルト21乃至23の搬送面よりも鉛直方向上方に位置している構成によれば、被搬送物を横幅検出部120に対して上方に移動させることで、高さの低い被搬送物の横幅検出が可能である。
【0020】
図2に示すように、計量板91乃至95の下流側は、搬送方向下流側に向かって滑らかに下降する斜面となっている。計量板91乃至95上に搬送された被搬送物は、当該斜面によりベルトコンベア111乃至114上に滑らかに案内される。
【0021】
図3(a)に示すように、計量板92乃至94は、上流側の端部に、搬送面から下面に貫通する略矩形の切欠92a、93a、94aをそれぞれ有する。切欠92a乃至94aは、第2ベルト21乃至23の搬送面に配置されるツメ21a乃至23aよりも大きく、本実施形態においては、ツメ21a乃至23aに対応する大きさである。図3(b)に示すように、ツメ21a乃至23aは、第2ベルト21乃至23の下端から、切欠92a乃至94aをそれぞれ通過して搬送面下側へ入り込む。
【0022】
第2ベルト21乃至23の搬送方向下流側には、被搬送物を第2ベルト21乃至23から離間させる受渡部41e、41f、42e、42f、42g、43e、43f、43g、44e、44fが配設されている。受渡部41e乃至44fは、本実施形態においてはそれぞれ平板状の部材であり、後述する搬送補助部41乃至44の下流側側面に連結されている。搬送補助部41乃至44の下流側は、ベルトコンベア111乃至114の上流端の回転軸が入り込む切欠となっており、受渡部41e乃至44fは、当該切欠の内側又は外側に連結されている。受渡部41e乃至44fは、複数個が重ね合わされて搬送補助部41乃至44に連結されていてもよい。
【0023】
受渡部41e乃至44fは、搬送面において下流方向に向かって次第に突出する斜面を有する。受渡部41e乃至44fによれば、被搬送物を第2ベルト21乃至23から上方に離間させ、第2ベルト21乃至23の搬送面よりも上方の計量板91乃至95上に、滑らかに案内することができる。
【0024】
本実施形態では、搬送装置200は、包装装置100の搬送路110に連続して配置され、搬送装置200により搬送される被搬送物が、搬送路110を経て計量部101に案内されるようになっている。
【0025】
また、搬送装置200の上流には、傾斜台80が配置されている。傾斜台80は、上流から下流に向かって鉛直方向下方に傾斜する台であり、商品を上流から下流に向かって滑らせて移動させる。傾斜台80のX方向左右側方には1対のガイド81、82がそれぞれ配置されている。ガイド81、82は傾斜台80のY方向に伸びる棒状の部材であり、傾斜台80を滑る商品が落下するのを防ぎ、商品を搬送装置200の上流へ案内する。作業者は、前工程の作業が終わると、傾斜台80の適宜の位置に載置する。傾斜台80の構成によれば、包装装置100における処理をすべき被搬送物を、複数並べて待機させておくことができる。傾斜台80は下流に向かって傾斜しているので、包装装置100の処理が進むと、待機する被搬送物は適宜下流へ搬送される。
【0026】
なお、傾斜台80の表面、搬送装置200が有する後述する第3ベルト50(図1参照)、第1ベルト群10(図2参照)、第2ベルト群20(図2参照)、および搬送補助部群40(図8参照)の上面は、被搬送物を搬送する搬送面を構成する。
【0027】
●搬送装置
搬送装置200は、主として、上流部200a、制限部200b、および下流部200cに大別される。また、搬送装置200は、被搬送物を搬送可能な搬送状態と、搬送は行わない状態であって、搬送装置200を容易に清掃可能な清掃状態と、に切り替えられる。各状態の詳細な構成については、以下に説明する。
【0028】
●上流部
図1図4および図6に示すように、上流部200aは、主として、第3ベルト50、搬送ガイド51、52、第1ローラ55a、第2ローラ55b、および支持部材56を有する。
【0029】
第3ベルト50は、帯状の無限循環帯である。第3ベルト50の上面は被搬送物が載置される搬送面となっていて、被搬送物は下流部200cに向かって搬送される。本実施形態において第3ベルト50は1個の無限循環帯により構成されているが、互いに分離した複数の無限循環帯により構成されていてもよい。
【0030】
第3ベルト50の両側方には搬送ガイド51、52が配設されている。搬送ガイド51、52は第3ベルト50のY方向に沿って配設される長尺状の部材である。搬送ガイド51、52は一か所が屈曲されていて、搬送ガイド51、52の上流側は下流に向かって第3ベルト50に次第に近づくように配置されている。搬送ガイド51、52の下流側は、第3ベルト50の側面と略平行に配置されている。また、搬送ガイド51、52の互いの対向面、すなわち第3ベルト50側の面には、Z軸方向に伸びる複数の搬送ローラ51a、52aが回転可能に並設されている。搬送ローラ51a、52aは、被搬送物が当接すると、被搬送物の移動に伴ってZ軸回りに回転し、被搬送物を下流側に案内する。
【0031】
図6に示すように、第3ベルト50は、当該第3ベルト50の内側に配設される支持部材56により支持されている。支持部材56は、平板部56a、1対の棒状体56b、56b、第1ローラ56cおよび第2ローラ56dを有する。
【0032】
平板部56aは、平面視が略長方形の平板状の部材である。平板部56aの下流端には、第1ローラ56cが連結されている。1対の棒状体56b、56bは、一端が平板部56aに連結される棒状の部材である。棒状体56b、56bの一端は、平板部56aの上流左右端それぞれに回転可能に連結される。棒状体56b、56bは、他端が第2ローラ56dの両端に連結され、第2ローラ56dを回転可能に支持している。棒状体56b、56bは、当該棒状体56b、56bの下方に載置される棒状体支持部57に当接され、棒状体56b、56bの上面が平板部56aの平面と略同等の高さに保持されている。
【0033】
第1ローラ56cおよび第2ローラ56dは、X方向に伸びる略円柱体である。第1ローラ56cは、動力により回転するローラであり、第2ローラ56dはフリーローラである。第3ベルト50の内側面は、第1ローラ56cおよび第2ローラ56dに当接していて、動力による第1ローラ56cの回転に伴って、第3ベルト50が回転する。なお、第1ローラ56cがフリーローラで、第2ローラ56dが駆動力を有するローラであってもよい。
【0034】
図6に示すように、清掃状態においては、棒状体56b、56bが平板部56aに対してX軸を中心に回動させる。すると、第3ベルト50が支持部材56に対してたわみ、第3ベルト50と支持部材56との間に隙間Sが生まれる。このように、清掃状態では、当該隙間Sにブラシや布巾等の掃除用具又は手を差し入れて、支持部材56を清掃することができる。すなわち、この構成によれば、第3ベルト50の周辺を清掃しやすい。また、棒状体56b、56bが平板部56aに対して回動する構成によれば、棒状体56b、56bが平板部56aに対して着脱する構成に比べて、部品が分離しない。したがって、組付け方がわからなくなったり、部品を紛失したりすることがなく、清掃状態と搬送状態とを切り替えることが容易である。
【0035】
●制限部
図1図4および図5に示すように、上流部200aと下流部200cの間には、制限部200bが構成されている。制限部200bは、上流部200aから搬送される被搬送物が下流部200cに至るのを制限する部材である。制限部200bは、制限バー71と、上部ローラ72と、検出部73と、を備える。
【0036】
制限バー71は、搬送面の幅方向、すなわちX方向に渡って配設される部材である。制限バー71は、本実施形態においては、板状体の上方に略丸棒が隙間を空けて連結されているような形状の部材である。制限バー71は、図示しない制御部に接続されていて、電気的な制御により第3ベルト50の搬送面から上方に突出して被搬送物の移動を制限する態様と、被搬送物の移動を制限しない態様とに上下動する。
【0037】
上部ローラ72は、制限バー71が有する略丸棒の外周に、回転可能に連結されている円筒状の部材である。上部ローラ72は、1個であっても複数であってもよい。上部ローラ72は、制限バー71の上端外縁を構成しており、被搬送物は、制限バー71が搬送面から突出しない態様において、上部ローラ72に当接しながら搬送される。上部ローラ72の構成によれば、制限しない態様(下降した状態)において上流側の第3ベルトの搬送面と下流側の第1ベルトの搬送面と上部ローラ72の搬送面とが略同一高さになるため、被搬送物は第3ベルトから第1ベルトへ乗り継ぐ際の段差を最小限とすることができるので、被搬送物の内容物に影響を与えることなく下流部200cへ安定して案内することができる。
【0038】
図5に示すように、被搬送物の移動を制限しない態様においては、制限バー71が搬送面の上方に突出する。この態様においては、被搬送物は制限バー71に当接し、下流部200cに搬送されない。
【0039】
検出部73は、第3ベルト50上の被搬送物を検出する装置である。検出部73は、例えば第3ベルト50の下流端に互いに対向して設けられる発光部と受光部により構成されている。検出部73は、図示しない制御部に接続されている。制御部は、第3ベルト50の下流端に被搬送物が検出され、かつ当該検出部73の検出域より下流に配置される第2検出部(例えば、横幅検出部120であってもよい)により別の被搬送物が検出されるとき、制限バー71を上方に突出させる。この構成によれば、被搬送物が包装装置100に過剰に流入するのを防ぎ、包装処理をスムースに行うことができる。
【0040】
図7に示すように、制限部200bは、第3ベルト50を含む下流部200cと共に第1支持台59に載置されている。第1支持台59は、下流部200cが有する支持板61aに連結部材62a、62bを介して連結されている。連結部材62a、62bは、例えば蝶番である。
【0041】
また、第1支持台59は、第2支持台60に載置されている。第1支持台59、上流部200aおよび制限部200bは、連結部材62a、62bにより、第2支持台60に対して回動可能である。言い換えれば、連結部材62a、62bは、上流部200aの下流端と下流部200cの上流端とを俯瞰視においてL字状に分離させることができる。なお、連結部材62a、62bの個数は任意である。
【0042】
下流部200cが有する支持板61bには、第1支持台59と支持板61bとを締結する締結部材63が配設されている。締結部材63は例えばコイルバネなどの弾性体を有し、弾性力により第1支持台59を付勢する。締結部材63は、第1支持台59と支持板61bとが締結されている態様と、締結が解除されている態様とに切替可能である。この構成によれば、被搬送物を搬送する場合には、上流部200a、制限部200b、および下流部200cが締結部材63により確実に固定される。
【0043】
締結部材63による締結を解除して、連結部材62a、62bを軸に第1支持台59を回動させることにより、制限部200bおよび第1支持台59の下流側側面、第2支持台60の上面、ならびに下流部200cの下方が露出するため、清掃が容易である。被搬送物は、突出する制限バー71に衝突して停止したり、上部ローラ72を乗り越えて下流へ搬送されたりするため、制限部200b周辺で振動し、内容物がこぼれ落ちる場合がある。すなわち、搬送装置200においては、制限部200b周辺が特に汚れる可能性が高い。本構成によれば、制限部200b周辺の清掃が容易になり、搬送装置200を衛生的に保つことができる。
【0044】
さらに、第1支持台59および支持板61aが連結部材62aにより連結される構成によれば、部品が分離しないため、組付け方がわからなくなったり、部品を紛失したりすることがなく、清掃状態から搬送状態に戻すことが容易である。
【0045】
●下流部
図2図8および図10に示すように、下流部200cは、主として、第1ベルト群10、第2ベルト群20、搬送補助部群40を有する。
【0046】
第1ベルト群10は、第3ベルト50から搬送される被搬送物を第2ベルト群20の上流へ搬送する部材である。第1ベルト群10は、並設される複数の第1ベルト11、12、13、14を備える。第1ベルト11乃至14は、それぞれ動力により回動する無限循環帯である。第1ベルト群10は、上流端部において第1ベルト駆動ローラ15(図8参照)に支持されている。第1ベルト11乃至14の下流端部は、それぞれフリーに回転する軸11a、12a、13a、14aに係合されている。第1ベルト駆動ローラ15が回転駆動すると、第1ベルト群10が搬送面において下流に向かう方向に回動し、被搬送物を下流へ搬送する。なお、第1ベルトの個数は、任意である。第1ベルト11乃至14は、包装装置100の搬送路110を構成するベルトコンベア111乃至114の個数に対応していて、第1ベルト11乃至14とベルトコンベア111乃至114とは、搬送補助部41乃至44によりそれぞれ連結されている。
【0047】
特に図10に示すように、第1ベルト11乃至14は、それぞれベルト筐体11b乃至14bに保持されている。ベルト筐体11b乃至14bは、第1ベルト11乃至14の搬送面方向に沿って伸びる長尺状の部材である。ベルト筐体11b乃至14bは、第1ベルト群10の搬送面側が開口する角筒状で、第1ベルト11乃至14の搬送面はベルト筐体11b乃至14bから露出されている。ベルト筐体11b乃至14bの上流端部は、第1ベルト駆動ローラ15に連結されている。ベルト筐体11b乃至14bの下流端部には、軸11a、12a、13a、14aの両端部がそれぞれ連結されている。ベルト筐体11b乃至14bは、第1ベルト駆動ローラ15を軸に、それぞれ独立して回動させることができ、清掃状態として、個々の第1ベルト11乃至14を搬送面に対して起立させ、他の第1ベルト11乃至14の搬送面と交差するように移動させることができる。ベルト筐体11b乃至14bおよび第1ベルト駆動ローラ15は、第1移動機構の例である。
【0048】
図10に示すように、ベルト筐体11b乃至14bの外側底面には、それぞれ磁性体11c乃至14cが配設されている。磁性体11c乃至14cは、搬送状態において、金属板35に載置されている。すなわち、搬送状態においては、第1ベルト群10は金属板35に磁力により固定されている。また、ベルト筐体11b乃至14bをそれぞれ把持して上方に持ち上げ、X軸回りに回転させることにより、ベルト筐体11b乃至14bを金属板35から乖離させ、金属板35を露出させることができる。この構成によれば、金属板35の清掃が容易になり、下流部200cを清潔に保つことができる。
【0049】
また、ベルト筐体11b乃至14bが第1ベルト駆動ローラ15に連結され、回動により金属板35を露出させる構成によれば、部品が分離しないため、組付け方がわからなくなったり、部品を紛失したりすることがなく、清掃状態と搬送状態とを切り替えることが容易である。
【0050】
特に図2図9および図10に示すように、第2ベルト群20は、第1ベルト群10から搬送される被搬送物を包装装置100の搬送路110へ搬送する部材である。第2ベルト群20は、並設される複数の第2ベルト21、22、23を備える。第2ベルト21乃至23は、それぞれ動力により回動する無限循環帯である。第2ベルト21乃至23は、各第1ベルト11乃至14の間に配置されている。言い換えれば、第1ベルト11乃至14と第2ベルト21乃至23は、搬送方向の幅方向、すなわちX方向において、互い違いに配置されている。
【0051】
搬送方向、すなわちY方向において、第1ベルト群10および第2ベルト群20は一部が重複して並設されている。より具体的には、第2ベルト群20の上流端は、第1ベルト群10の中央部に配置され、第1ベルト群10の下流端は、第2ベルト群20の中央部まで伸びている。
【0052】
図9に示すように、第2ベルト21乃至23の上流端は、それぞれ第2ベルト補助ローラ24a、24b、24cに支持されている。第2ベルト補助ローラ24a乃至24cはフリーローラである。第2ベルト補助ローラ24a乃至24cの回転軸は、金属板35の凸部31a乃至31cの上流端部に連結されている。第2ベルト21乃至23の下流端は、それぞれ第2ベルト補助ローラ25a、25b、25cに支持されている。第2ベルト補助ローラ25a乃至25cはフリーローラである。第2ベルト群20は、搬送装置200下端部に備えられている駆動部(図示省略)により回動する。第2ベルト群20は、X方向において包装装置100の搬送路110と互い違いに配置されていて、第2ベルト群20に搬送される被搬送物は、ベルトコンベア111乃至114により包装装置100の内部に搬入される。
【0053】
なお、第2ベルト補助ローラ24a乃至24cおよび第2ベルト補助ローラ25a乃至25cの一方が回転駆動するローラで、他方がフリーローラであってもよい。
【0054】
特に図10に示すように、第2ベルト21乃至23の下方には、金属板35が配置されている。金属板35には、1枚の板を屈曲することにより3箇所の凸部31a、31b、31cが形成されている。凸部31a乃至31cは、第2ベルト21乃至23の搬送方向と同様Y方向に伸びていて、第2ベルト21乃至23は、各凸部31a乃至31cの上方において、各凸部31a乃至33aに沿って架けられている。凸部31a乃至31cが1枚の板を屈曲することで形成されている構成によれば、複数の板を連結させる構成に比べて凹凸および隙間ができないため、金属板35の衛生状態を保ちやすい。
【0055】
図2に示すように、第2ベルト21乃至23と凸部31a乃至31cの間には、支持部材32a乃至32cが配置されている。支持部材32a乃至32cは凸部31a乃至31cの長さ方向、すなわちY方向に伸びる長尺状の部材であり、弾力性を有する。支持部材32a乃至32cは、凸部31a乃至31cに固定され、第2ベルト21乃至23を下方から支持する。支持部材32a乃至32cは、第2ベルト21乃至23と凸部31a乃至31cとの間に部分的に配置されていて、支持部材32a乃至32cのない部分は空隙となっている。より具体的には、支持部材32a乃至32cは、第2ベルト21乃至23の下流側、すなわち包装装置100側に配置されていて、第2ベルト21乃至23の上流側、すなわち第1ベルト群10側の下方は空隙となっている。第1ベルト群10および第2ベルト群20が並設されている領域においては、第1ベルト群10および第2ベルト群20により被搬送物を十分支持できるためである。この構成によれば、支持部材32a乃至32cを短くすることができ、部材費を抑えることができる。また、支持部材32a乃至32cの長さを厳格に管理する必要がない。さらに、他の装置で使用した部材を転用して、部材を共通化することができる。
【0056】
第2ベルト21乃至23は、搬送面に突出するツメ21a、22a、23aを備えている。本実施形態において、ツメ21a乃至23aは、第2ベルト21乃至23の幅に対応する高さを有する三角柱状の部材であるが、形状は任意である。ツメ21a乃至23aの下流側を向く面は、搬送面に対して略直交して起立している。ツメ21a乃至23aは、第2ベルト21乃至23の回動に伴って、Y方向における位置が互いに略同等となるように移動する。すなわち、ツメ21a乃至23aの下流側を向く面は、搬送面の幅方向に沿う仮想平面を構成している。なお、ツメの個数は任意であり、ツメは各第2ベルトに1個配置されていてもよいし、所定間隔で複数のツメが配置されていてもよい。
【0057】
第2ベルト群20の搬送面は、第1ベルト群10の搬送面よりも低い位置にある。一方、ツメ21a乃至23aは、第1ベルト群10の搬送面よりも上方に突出している。また、第2ベルト群20の回動速度は、第1ベルト群10よりも速い。この構成によれば、第1ベルト群10と第2ベルト群20の並設領域においては、第1ベルト群10の搬送面のみが被搬送物に当接される。第2ベルト群20は第1ベルト群10より速い速度で回動するため、被搬送物が第1ベルト群10に搬送されているときに、ツメ21a乃至23aが上流から被搬送物に追いつき、被搬送物を下流側へ押しやる。被搬送物の上流側端辺がツメ21a乃至23aに当接して搬送面上で回転させられることで、被搬送物を、ツメ21a乃至23aの下流側の面が構成する仮想平面に沿わせる向きに調整することができる。下流部200cにより被搬送物の向きを調整する構成によれば、包装装置100に搬入される被搬送物の向きを一定に保つことができる。ひいては、被搬送物が大きく傾いて包装装置100に搬入されることによる包装不良を減らすことができる。また、横幅検出部120により被搬送物の横幅を正確に計測し、包装を適切に行うことができる。
【0058】
なお、本実施形態においては、第2ベルト群20を支持する第2ベルト補助ローラ24a乃至24c、25a乃至25cの軸は金属板35に固定されているものとしたが、いずれかのローラが搬送面に対して回動可能となっていてもよい。すなわち、第2ベルト群20は、第1ベルト群10と同様、金属板35から乖離する態様に切り替えられる構成になっていてもよい。この構成によれば、第2ベルト群20下方の金属板35を露出することができ、下流部200cの清掃を効率よく行うことができる。
【0059】
なお、第2ベルト群20の下流端には、横幅検出部120が配置されている。このため、被搬送物が搬送路110上に搬送された状態において、横幅検出部120の移動タイミングに応じて、第2ベルト群20を搬送方向と反対方向に回動させる制御を行ってもよい。この構成によれば、ツメ21a乃至23aを横幅検出部120よりも上流側に移動させ、横幅検出部120とツメ21a乃至23aとの干渉を防ぐことができる。なお、第2ベルト群20の反対方向の回動は、横幅検出部120の移動より前に行ってもよいし、横幅検出部120の移動と同時に回動を開始してもよい。
【0060】
図8に示すように、搬送補助部群40は、4個の搬送補助部41、42、43、44により構成されている。各搬送補助部41乃至44は、第1ベルト11乃至14とベルトコンベア111乃至114とを連結し、被搬送物の搬送を補助する部材である。搬送補助部41乃至44は、下方向、すなわちーZ方向に開口するU字状の部材である。搬送補助部41乃至44は、搬送補助手段の例である。搬送補助部41乃至44の搬送面側には、複数の補助ローラ41a乃至41c、42a乃至42c、43a乃至43c、44a乃至44cが並設され、被搬送物の移動に伴って回転するようになっている。補助ローラは、本実施形態においてはフリーローラであるが、駆動力を有するローラであってもよい。
【0061】
搬送補助部41乃至44の下面上流側には、Z方向に切り欠かれた切欠41d、42d、43d、44dがそれぞれ形成されている。切欠41d乃至44dは、第1ベルト11乃至14の軸11a乃至14aに篏合されている。この構成によれば、搬送補助部41乃至44を上方に向かって移動させ、軸11a乃至14aとの篏合を解除しないと、第1ベルト群10を上方に起立させることができない。切欠41d乃至44dは、第1制限手段の例である。
【0062】
搬送補助部41乃至44の下流端は、搬送装置200と包装装置100とが隣接して配置されている場合、ベルトコンベア111乃至114の各側面の一部を覆うように伸び出ていて、包装装置100と連結されている。搬送補助部41乃至44の下流端は、包装装置100の開口部105の内側下面に当接する。したがって、搬送補助部41乃至44は、包装装置100と隣接して配置されているときには起立することができない。すなわち、第1ベルト群10との篏合を解除することができず、第1ベルト群10を起立させることができない。搬送補助部41乃至44の下流端が包装装置100の開口部105内側下面まで伸び出ている構成は、第2制限手段の例である。
【0063】
図9に示すように、搬送補助部41乃至44の下流端は、第2ベルト補助ローラ25a乃至25cに回動可能に連結されている。搬送補助部41乃至44は、包装装置100との連結を解除すると、第2ベルト補助ローラ25a乃至25cとの連結部分を軸に回動し、上方に起立可能になる。搬送補助部41乃至44が起立すると、第1ベルト群10との篏合が解除され、第1ベルト群10が起立可能になる。すなわち、作業者は、搬送装置200を清掃状態にするにあたり、搬送補助部41乃至44と包装装置100との連結を解除した上で、搬送補助部41乃至44を起立させたのち、第1ベルト11乃至14を起立させる。
【0064】
以上の本実施形態に係る搬送装置によれば、清掃を容易に行うことができる。
【0065】
●実施形態総括
本発明は、搬送装置および包装装置に関する。
【0066】
被搬送物を複数のベルトコンベアにより搬送する搬送装置が知られている。
【0067】
先行技術文献として、特開平11-343018号公報がある。
【0068】
しかしながら、搬送装置における搬送面の構造は複雑であり、被搬送物の欠片等により汚れる場合があっても、清掃が困難であった。
【0069】
そこで本発明は、清掃のしやすい搬送装置を得ることを目的の一つとする。
【0070】
上記目的を達成するため、本発明に係る搬送装置は、被搬送物を搬送する搬送状態において搬送面が互いに並設される複数の第1ベルトと、一方の前記第1ベルトの搬送面を、他方の前記第1ベルトの搬送面と交差するように移動させる第1移動機構と、を備えることを特徴とする。
【0071】
前記第1ベルトの搬送方向下流に位置する搬送補助手段をさらに備え、前記搬送補助手段は、前記第1移動機構の移動を制限する第1制限手段を備えてもよい。
【0072】
前記搬送補助手段は、当該搬送補助手段が起立しないように制限する第2制限手段を備え、前記第2制限手段による制限がなされている場合は、前記第1制限手段による制限を解除できないように構成してもよい。
【0073】
前記第1ベルトの搬送方向下流側であって、複数の前記第1ベルトの間かつ上面が前記第1ベルトの搬送面よりも底部に位置する第2ベルトと、前記第2ベルトの搬送方向下流側において、前記被搬送物を前記第2ベルトから離間させる受渡部と、をさらに備えるものとしてもよい。
【0074】
また、本発明の別の観点に係る包装装置は、上述のいずれかの搬送装置を備える包装装置である。
【0075】
本発明によれば、清掃のしやすい搬送装置を得ることができる。
【符号の説明】
【0076】
100 包装装置
200 搬送装置
200a 上流部
200b 制限部
200c 下流部
10 第1ベルト群
11~14 第1ベルト
20 第2ベルト群
21~23 第2ベルト
40 搬送補助部群
41~44 搬送補助部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10