(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-28
(45)【発行日】2024-03-07
(54)【発明の名称】食欲抑制及び体重減量用ダイエット用キャンディー
(51)【国際特許分類】
A23L 33/105 20160101AFI20240229BHJP
A23G 3/48 20060101ALI20240229BHJP
A23G 3/34 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
A23L33/105
A23G3/48
A23G3/34 101
(21)【出願番号】P 2023527701
(86)(22)【出願日】2020-11-27
(86)【国際出願番号】 KR2020017147
(87)【国際公開番号】W WO2022102848
(87)【国際公開日】2022-05-19
【審査請求日】2023-11-21
(31)【優先権主張番号】10-2020-0149294
(32)【優先日】2020-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521312215
【氏名又は名称】オーケー120 カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】OK120 Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】113, 95, Geumjang-ro, Okcheon-eup, Okcheon-gun, Chungcheongbuk-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100084696
【氏名又は名称】赤尾 直人
(72)【発明者】
【氏名】チョン、サン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】チョン、チャン ス
(72)【発明者】
【氏名】キム、ギョン シク
(72)【発明者】
【氏名】シン、ソ ユン
【審査官】関根 崇
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2016-0120242(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0076045(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0043555(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0106285(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1833648(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0127452(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0017278(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 33/105
A23G 3/
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水飴、砂糖、高麗人参抽出物、マテ抽出物、ガルシニアカンボジア抽出物(hydroxy funcitric acid含量20-99%)、シサス抽出物、フィンガールート抽出物、カカオニブ粉末、ビタミンツリー果実粉末、レモンバーム抽出物、ステビア抽出物を含むキャンディー組成物。
【請求項2】
キャンディー組成物が、水飴30-40%(w/w)、砂糖10-20%(w/w)、高麗人参抽出物2.5-7.5%(w/w)、マテ抽出物7.5-12.5%(w/w)、ガルシニアカンボジア抽出物(但し、水酸基を有するクエン酸の含有量を20-99%とする)、シサス抽出物7.5-12.5%(w/w)、フィンガールート抽出物7.5-12.5%(w/w)、カカオニブ粉末0.75-1.25%(w/w)、ビタミンツリー果実粉末0.75-1.25%(w/w)、レモンバーム抽出物0.75-1.25%(w/w)、ステビア抽出物0.75-1.25%(w/w)によって組成されることを特徴とする、請求項1に記載のキャンディー組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食欲抑制及び体重減量の双方を目的とするダイエット用キャンディーであって、具体的には、ダイエットの課題である食欲抑制と体重減量を共に実現し得るダイエット用キャンディーに関係している。
【背景技術】
【0002】
多くのダイエット広告においては、ご飯を食べない場合の空腹状態に対し、食物繊維によって胃を充満し、満腹感を実現した場合には、食欲を減殺し、食べたいというストレスを与えずにダイエットに成功できるという宣伝を伴う説明が行われている。
このような宣伝による説明は頻繁に行われ、当該説明については特に疑問が提示されていないという状況にある。
【0003】
多くの女性がこのような宣伝による説明を疑わずに、飲料水を買う際に、食物繊維飲料による飲料を選択している。
しかしながらこのような状況は、客観的には好ましい状態ではない。
空腹感及び食欲は、胃中のスペースを基準とする空腹状態に由来しているのではない。
医学上、食欲は、直ちに補給によって解決できる空腹感とは本来無関係である。
具体的に説明するに、食欲は、血管中に栄養分が血管に不足している場合に、大脳がこのような不足状態を認識し、食欲中枢として作用する器官から信号を送ることによって食欲が発生する。
【0004】
胃中が満杯であるにも拘らず食べ続けようとする根拠は、胃中を満杯としている食物が未だ栄養分として吸収されていないため、食欲中枢作用器官が依然として刺激され続けることに由来している。
朝の空腹時に食欲が起こらない理由は、前夜に摂取した食物が既に栄養分となって血液中を流しているからに他ならない。
【0005】
病院患者は、リンガー液中のグルコースが血管に供給され続けているため、食欲は発生しない。
このような場合とは別に、ダイエット中に食欲が発生し、その結果耐え難いストレスが生じた場合にどうすればよいかという課題を避けることができない。
しかしながら、この点については、簡単な解決方法が存在する。
即ち、キャンディー1個を口の中で溶かして摂食すればよい。
その場合には、直ちに食欲が消滅する。
【0006】
前記方法に対し、キャンディーはダイエットに不適であるという反対意見もあり得よう。
確かに、三食すべてを摂食する人の場合には、甘い食品は控えなければならない。
しかしながら、ダイエット中の人がキャンディーを複数個摂取することは、十分許容される範囲内にある。
換言するならば、キャンディーは、現に食欲対策だけでなく、無気力状態に至るような空腹対策としても効力を発揮するダイエット食品である。
【0007】
普通の食物は栄養分に変化するために消化の過程を経なければならないので、消化にエネルギーを必要とし、その程度に応じて食欲及び空腹状態が更に増加する。
これに対し、糖分は殆ど消化を必要とせずに直ちにエネルギーを供給できることから、食欲の発生及び空腹状態を速やかに解決できる最高のダイエット食品に該当する。
【0008】
キャンディーは糖類を主原料とする菓子の総称として知られているが、ドロップ、ゼリー、カラメルのように硬軟双方の場合に応じて、様々な種類が存在する。
キャンディーは、通常砂糖を主材料とし、所定の風味を伴った状態にて、適切な形状及び色彩を形成するために乳製品、油脂、酸、食用色素、香料、果実、カラメル、ナッツ類等の副原料を混合溶解して沸騰することによって所定の形状に成形した後に冷却することによって製造されている。
【0009】
このようにキャンディーは、主原料が糖類であるため、甘味を好きな人、特に子供や高齢者に適合する嗜好品の一種として普及している。
キャンディーは糖類を主成分とし、人工香料や人工色素などの食品添加物を添加した後、110-140℃という範囲の高温に加熱して水分を蒸発させて濃縮した後、固形状を成形することによって生産されている。
【0010】
しかし、このようにして生産された殆どのキャンディーは、糖分以外の諸栄養成分も含んでいない一方、肥満、糖尿病、虫歯などを発生することから、本来避けねばならない食品とされてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、食欲抑制効果があり、体重を減量するという効果を発揮するダイエット用キャンディーを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、水稲、砂糖、高麗人参抽出物、マテ抽出物、ガルシニアカンボジア抽出物(但し、水酸基を有するクエン酸の含有量を20-99%とする)、蔓状のシサス抽出物、フィンガールート抽出物、カカオニブ粉末、ビタミンツリーの果実粉末、レモンバーム抽出物、ステビア抽出物を含むキャンディー組成物である。
【0013】
本発明のキャンディー組成物において、好ましい構成は、水飴30-40%、砂糖10-20%、高麗人参抽出物2.5%-7.5%(w/w)、マテ抽出物7.5%-12.5%(w/w)、ガルシニアカンボジア抽出物(但し、水酸基を有するクエン酸の含有量を20-99%とする)、シサス抽出物7.5-12.5%(w/w)、フィンガールート抽出物7.5-12.5(w/w)、カカオニブ粉末0.75-1.25%(w/w)、ビタミンツリーの果実粉末0.75-1.25%(w/w)、レモンバーム抽出物0.75-1.25%(w/w)、ステビア抽出物1.75-2.25%(w/w)という組成物である。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、食欲抑制および体重減量の効果を同時に実現することができ、断食や食事制限等によるダイエット中に食欲を調節しながらダイエット効果を顕著に発揮することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
発明者らは、従来の経口用ダイエット薬剤又は食品などによって発生する体内副作用誘発のような様々な問題点を解決し、弾力性を有する健康な肌及び良好な体調を維持しながらも、肥満を解決し、しかも、ダイエットに効果的に役立つ本発明のキャンディーを開発した。
したがって、本発明は、従来のダイエット製品及び方法における問題点を改善し、栄養の不均一、不安定な味覚状態による欠陥を改善し、キャンディーをベースとして、脂肪細胞の分解及び排泄過程を促進する成分を適切に配合しているキャンディー組成物によって構成されている。
【0016】
本発明は、水飴、砂糖で構成されるキャンディー基本ベースとして種々の生薬材を添加したダイエット用キャンディーを提供するが、具体的には、水飴、砂糖、高麗人参抽出物、マテ抽出物、ガルシニアカンボジア抽出物(但し、水酸基を含有するクエン酸の含有量を20-99%とする)、蔓状のシサス抽出物、フィンガールート抽出物、カカオニブ粉末、ビタミンツリー果実粉末、レモンバーム抽出物、ステビア抽出物を含有するキャンディー組成物によって構成される。
【0017】
本発明において使用する高麗人参は、五加木科に属する多年生の草の植物であって、茎は短くて節があり、人の姿と類似しているので、高麗人参と呼ばれるに至っている。
高麗人参は、心身を増強し、生体の劣化状態を防御する能力を向上させ、その結果、動脈硬化症や高血圧を治療することができる。
しかも、高麗人参を長期服用すると、血糖値も減少し、糖尿病による渇きを解消し、肝機能不全には肝機能復活に効果を発揮することができ、損傷した肝臓の再生を促進させて、急性アルコール中毒に相当な効果がある。
更には、皮膚の活性を促進させ、特にニキビ、シミ、水虫等についても効果を発揮することができる。
【0018】
マテ抽出物は、マテの葉の抽出物である。
マテは、双子葉植物であって二枚花君子木目を有するモチノ木の常緑喬木に属し、約6mの高さを形成することができる。
葉には、マテインという活性剤成分を含有しており、タンニン及び少量の精油成分を含有しているため、香りがあり、マテ茶(Paraguay inditea)を製造することもできる。
そして本発明では、前記マテの葉の抽出物を使用している。
【0019】
ガルシニアカンボジア抽出物はシニガルアカンボジア果実の抽出物である。
ガルシニアカンボジアはインド南西部の産地で育成される中程度の高さの樹木であってその果実は、マンゴスチンと同種類であり、大きさは蜜柑程度で横に6-8個深い溝が均一状態にて形成されており、熟した段階では、オレンジ色となる。
味は甘くてやや苦みを伴うが、主に利用されるのは果皮である。
インドの肉付きのよい人物が道に迷い、ガルシニアの皮を食べて、体がスマートになったという逸話によって太りすぎを防止する果物として知られた。
しかも、西欧と日本では既に人気を得ている食材の一種である。
熱水で抽出した抽出物の主な成分は、HCA(hydroxyl citric acid:水酸基を有するクエン酸)であり、体脂肪の減少に効果を発揮する成分である。
市場販売されている製品においては、ガルシニアカンボジア(Garcinia cambogia)皮に対する熱水抽出物を噴霧乾燥することによるガルシニアカンボジア皮の抽出物が使用されている。
前記抽出物における有効機能成分であるHCAゲノムの標準的な含有量は、約60%である。
前記HCAは、炭水化物を脂肪に触媒変化する場合の酵素(ATP-citrate lyuse)による活性を抑制して体重と体脂肪量を減少させるという作用が人体実験及び動物実験にて確認されている。
【0020】
シサス抽出物はシサスの葉からの抽出物である。
シサス(Grape Atomivy, Venezuela National Tree Bine)は、ギリシャ語で蔦の蔓を意味し、”ブドウのアイビー”と呼ばれる生命力が強いアレンダニカやカンガルーイビーと呼ばれるアンタルティカなどの様々な品種がある。
シサスアンタルティカは、葉が卵型であり、かつ明るい緑色であって、歯状の周囲形状を呈している。
本発明では、シサスの葉の抽出物を使用している。
【0021】
フィンガールート抽出物は、フィンガールートの根の抽出物である。
フィンガールートは、インドネシア熱帯雨林地域で育った木であって生姜科植物に属する。
フィンガールートにはカリウムと鉄、ビタミンCが豊富であるため、体脂肪減少と肌の保湿、皮膚の健康、排便に有用である。
本発明では、フィンガールートの根の抽出物を使用している。
【0022】
カカオニブ粉末は、ココア豆の粉末である。
カカオニブには繊維とポリフェノール、カテキンが含まれており、体重減少にも効果があり、便秘の予防にも効果がある。
1日摂取量は4-5gが最適である。
【0023】
ビタミンツリー果実の粉末は、ビタミンツリーという樹木の果実の粉末である。
葉と果実はビタミンが豊富である。
特に、果実はビタミンC、ビタミンE、ビタミンKの含有量が高い。
老化防止や肝疾患、血液循環に効果があり、最近研究の結果、相当の抗がん効果も確認されている。
【0024】
レモンバーム抽出物はレモンバームという樹木の葉からの抽出物である。
レモンバームは、ミントの一種で、カクテルや食材、香辛料/スパイス、鑑賞植物などの様々な箇所に愛用されている。
レモンバームはハーブ類に属することから、相当良好な薬用効果を発揮することができる。
レモンバームは、うつ病、不安、ストレス解消にも役立つことが知られているが、その他に神経痛、不眠症、生理痛、筋肉痛等にも有効である。
【0025】
ステビア抽出物はステビアの葉の抽出物である。
ステビアは、水溶性甘味料として使用されており、砂糖の300倍~600倍もの甘味を出すステビオシドの原料となる植物である。
【0026】
本発明で使用する前記抽出物は、前記各抽出対象である抽出材料に熱水または酒精を溶媒として単独または併用して抽出することに由来している。
溶媒抽出方法は、当技術分野で周知の方法を用いることができるので、その詳細な説明は省略する。
しかも、本発明の抽出物は、抽出液又はその濃縮液又はその抽出粉末の何れを含む概念と定義することができる。
【0027】
本発明の好ましいキャンディー組成物は、水飴30-40%(w/w)、砂糖10-20%(w/w)、高麗人参抽出物2.5-7.5%(w/w)、マテ抽出物7.5-12.5%(w/w)、ガルシニアカンボジア抽出物(但し、水酸基を有するクエン酸の含有量を20-99%とする)7.5-12.5%(w/w)、シサス抽出物7.5-12.5%(w/w)、フィンガールート抽出物7.5-12.5%(w/w)、カカオニブ粉末0.75-1.25%(w/w)、ビタミンツリー果実粉末0.75-1.25%(w/w)、レモンバーム抽出物0.75-1.25%(w/w)ステビア抽出物1.75-2.25%(w/w)によって組成されている。
【0028】
本発明のキャンディー組成物は、上記の各成分を上記配合比で配合した後、キャンディーで製造することができるが、キャンディーの製造方法は通常の方法によって実現することができる。
一例として、前記成分を前記の配合比で混合した後、20-240℃の温度範囲で60分以上(但し焦げない程度まで)加熱して溶かした後、固めて製造することができる。
【0029】
以下、本発明の技術内容につき、下記実施例及び実験例を通じてさらに詳細に説明する。
但し、本発明の権利範囲は下記実施例及び実験例にのみ限定されるものではなく、当該実施例、当該実験例と等価の技術内容、更には技術的思想の変形をも包摂している。
【実施例】
【0030】
水飴35%(w/w)、砂糖15%(w/w)、高麗人参の抽出物5.0%(w/w)、マテ抽出物10.0%(w/w)、ガルシニアカンボジア抽出物(hydroxy funcitric acid含量60%)10%(w/w)、シサス抽出物10%(w/w)、フィンガールート抽出物、10%(w/w)、カカオニブ粉末1%(w/w)、ビタミンツリーの果実粉末4%(w/w)、レモンバーム抽出物1%(w/w)、ステビア抽出物2%(w/w)を混合し、180℃温度で60分以上加熱して溶かした後、キャンディーの枠内に注いで固めることによって本発明のキャンディー組成物を製造した。
【0031】
[比較例1]
水飴70%(w/w)、砂糖30%(w/w)を混合し、180℃の温度で60分以上加熱して溶かした後、キャンディーの枠内に注いで固めることによって比較例1のキャンディー組成物を製造した。
【0032】
[比較例2]
水飴35%(w/w)、砂糖15%(w/w)、ガルシニアカンボジア抽出物(hydroxy funcitric acid含量60%)15%(w/w)、シサス抽出物15%(w/w)、フィンガールート抽出物15%(w/w)、カカオニブ粉末1%(w/w)、ビタミンツリー果実粉末1%(w/w)、レモンバーム抽出物1%(w/w)、ステビア抽出物2%(w/w)を混合し、180℃温度で60分以上加熱して溶かした後、キャンディーの枠内に注いで固めることによって、比較例2のキャンディー組成物を製造した。
【0033】
[比較例3]
水飴35%(w/w)、砂糖15%(w/w)、高麗人参の抽出物10%(w/w)、マテ抽出物20%(w/w)、フィンガールート抽出物15%、カカオニブ粉末1%(w/w)、ビタミンツリー果実粉末1%(w/w)、レモンバーム抽出物1%(w/w)、ステビア抽出物2%(w/w)を混合し、180℃温度で60分以上加熱して溶かした後、キャンディーの枠内に注いで固めることによって比較例3のキャンディー組成物を製造した。
【0034】
[比較例4]
水飴35%(w/w)、砂糖15%(w/w)、高麗人参の抽出物10%(w/w)、マテ抽出物17.5%(w/w)、ガルシニアカンボジア抽出物(hydroxy funcitric acid含量60%)17.50%(w/w)、カカオニブ粉末1%(w/w)、ビタミンツリー果実粉末1%(w/w)、レモンバーム抽出物1%(w/w)、ステビア抽出物2%(w/w)を混合し、180℃温度で60分以上加熱して溶かした後、キャンディーの枠内に注いで固めることによって比較例4のキャンディー組成物を製造した。
【0035】
[実験例1]
本実験では、本発明のキャンディー組成物の食用調節能力を比較例1-4のキャンディー組成物と比較した。
【0036】
20-50代の女性20人を対象にして実験を行った。
実験は午前10時から午後6時まで行われ、参加人数は比較4種類を摂取する各5人ずつ合計20人と実施例で製造された本発明の組成物を摂取する5人で構成した。
25人の実験者に注意事項を伝え、実験前日には飲酒と無理な生活を禁止した。
また、検査当日の朝食の摂取も禁止した。
25人共に午前10時―12時の間に食欲を感じ、12時に実施例1及び比較例1-4のキャンディーをそれぞれ2粒(合計10g)を摂取させた。
【0037】
実験結果は、下記表1の通りであった。
【0038】
【0039】
摂取後、実施例のキャンディーを食べた実験群は平均的に82分を過ぎた頃から食欲を再び感じ始めた。
しかし、比較例1の場合には、平均して10分程度経過後から食欲を再び感じ始め、比較例2-4の場合には、48-55分程度の時間が経過してから食欲を再び感じ始めた。
【0040】
このような結果から、本発明の実施例のキャンディーが比較例1-4のキャンディーよりも食欲抑制効果がより優れていると評価することができる。
【0041】
[実験例2]
本実験では、本発明のキャンディー組成物の体重減量効力を比較例1-4のキャンディー組成物と比較することを目的とする。
【0042】
20-50代の女性20人を対象に実験を行った。
実験は、8週間行われ、参加者は、比較例4の種類を摂取する各4人ずつ計16人と実施例で製造された本発明の組成物を摂取する4人で構成した。
20人の実験者に注意事項を伝え、実験期間中は飲酒と無理な仕事を禁止した。
実験期間8週間1日2回(朝、昼)だけ食事をし、夕方には絶食をして実験に取り組み、夕方6時以降就寝まで食欲を感じるときに、本発明及び比較例1―4のキャンディーをそれぞれ3粒(合計15g)を摂取させた。
【0043】
実験結果は、下記表2の通りであった。
【0044】
【0045】
実験の結果、本発明の実施例を摂取した群で、比較例1-4を摂取した群に比べて体重減少効果が顕著に高く示された。
このような結果から、本発明のキャンディー組成物が体重減量に効果があることが推論できた。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、食欲の調節及び体重減量に効果があるダイエット用キャンディーに関するものであり、従来の経口用ダイエット薬剤または食品等が有する体内副作用誘発等の様々な問題点を改善し、携帯が容易で簡便に摂取できるという利点が存在する。