(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-28
(45)【発行日】2024-03-07
(54)【発明の名称】剥離式タバコ及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
A24D 1/20 20200101AFI20240229BHJP
【FI】
A24D1/20
(21)【出願番号】P 2023501371
(86)(22)【出願日】2021-07-08
(86)【国際出願番号】 CN2021105185
(87)【国際公開番号】W WO2022007883
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-01-06
(31)【優先権主張番号】202010649828.5
(32)【優先日】2020-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021321225.4
(32)【優先日】2020-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523007605
【氏名又は名称】深▲セン▼市新宜康科技股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN INNOKIN TECHNOLOGY CO., LTD
【住所又は居所原語表記】BUILDING 6, XINXINTIAN INDUSTRIAL PARK, XINSHA ROAD, SHAJING STREET, BAOAN DISTRICT, SHENZHEN, GUANGDONG 518000, PEOPLE’S REPUBLIC OF CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】胡 廷 東
(72)【発明者】
【氏名】李 建 偉
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108433197(CN,A)
【文献】特開昭62-166875(JP,A)
【文献】米国特許第2104329(US,A)
【文献】特表2011-512853(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24D 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱によって香りが揮発され、外部が第1包装紙によって被覆される香り揮発領域と、
フィルタ領域であって、前記香り揮発領域の上部に設置され、前記フィルタ領域の外部が第2包装紙によって被覆されるフィルタ領域と、
前記第1包装紙の上部と前記第2包装紙の下部とを連結し、外力によって破断される連結予断紙とを含む、剥離式タバコ。
【請求項2】
香り揮発領域の直径は上下方向に漸減する、請求項1に記載の剥離式タバコ。
【請求項3】
第1包装紙は、下方に延びる操作部を含み、
前記操作部は、香り揮発領域の下面から突き出す、請求項1に記載の剥離式タバコ。
【請求項4】
前記連結予断紙は、少なくとも1本の予断線が設置され、予断線は外力によって、前記連結予断紙は2つの部分に裂ける、請求項1に記載の剥離式タバコ。
【請求項5】
剥離式タバコの使用方法であって、
煙管を含む喫煙具を提供し、煙管を取り出すステップと、
第2包装紙の上部を前記煙管の上部に露出させ、第1包装紙の下部を前記煙管の底部に露出させるように剥離式タバコを煙管内に入れるステップと、
第1包装紙の下部を外力を入れて引っ張って、連結予断紙を外力で破断させ、第1包装紙を下方に引っ張り続け、破断箇所を完全に破断させ、さらに第1包装紙を下方に引っ張り続け、第1包装紙が一部分が破断された連結予断紙を持って下方に動かして、第1包装紙を香り揮発領域の表面から分離させ、香り揮発領域を完全に露出させるステップとを含む、請求項1
~4の何れか一項に記載の剥離式タバコの使用方法。
【請求項6】
前記煙管は中空であり、且つ煙管の直径は上下方向に漸減する、請求項5に記載の剥離式タバコの使用方法。
【請求項7】
香り揮発領域であって、加熱によって香りが揮発され、香り揮発領域の外部が第1包装紙によって被覆され、前記第1包装紙は上下方向に沿って第1予断領域が設置され、前記第1予断領域が外力によって破断されられ、第1包装紙の底部に突出部が設置され、前記突出部に対する操作によって第1包装紙が香り揮発領域から分離される香り揮発領域と、
前記香り揮発領域の上部に設置されるフィルタ領域であって、フィルタ領域の外部が第2包装紙によって被覆され、第2包装紙の下部は、第1包装紙の上部に連結されるフィルタ領域とを含む、剥離式タバコ。
【請求項8】
香り揮発領域であって、加熱によって香りが揮発され、香り揮発領域の外部が第1包装紙によって被覆され、前記第1包装紙に第1予断領域が設置され、第1予断領域は上から下へ螺旋状を呈し、前記第1予断領域が外力によって破断されられ、第1包装紙の底部に突出部が設置され、前記突出部に対する操作によって第1包装紙が香り揮発領域から分離される香り揮発領域と、
前記香り揮発領域の上部に設置されるフィルタ領域であって、フィルタ領域の外部が第2包装紙によって被覆され、第2包装紙の下部は、第1包装紙の上部に連結されるフィルタ領域とを含む、剥離式タバコ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年7月8日に出願された出願番号202010649828.5および202021321225.4の中国専利出願の優先権を主張するものであり、その内容の全体をここに参照のために取り込む。
【0002】
本出願は、剥離式タバコおよびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、よく使われるシガレットは、タバコ、巻紙、フィルタ綿を含み、巻紙はタバコを円柱状に巻いて、フィルタ綿(フィルタ)はタバコの端部に設置され、このようなタバコは一般的に円柱状を呈し、使用時、シガレットを点火し、シガレットを燃焼し、シガレット中の煙が熱を受けて揮発し、人がフィルタを介して、シガレット中の煙を吸うことができる。このようなシガレットは、燃焼する時、多種の有害物質を発生し、かつ燃焼温度の上昇につれて、発生した有害物質の種類は更に予測されにくく、このような有害物質は人体に吸われ、人体の健康に大きな脅威がある。
【0004】
現在、加熱不燃の喫煙具があり、非常に多くの喫煙者に愛用される。この喫煙具は主に電源、制御領域、加熱領域を含み、加熱領域に加熱室(外加熱の方式)が設置され、加熱室の周囲は一般的に複数の加熱棒(又は加熱室の外周に複数の抵抗式発熱線を設置する)が取り囲まれ、加熱棒は制御領域に連結され、電源は制御領域に連結される。加熱室にシガレットが配置され、シガレットは刻みたばことシガレットペーパーとを含み、刻みたばこの一端にフィルタ棒が設置され、シガレットペーパーは刻みたばことフィルタ棒を覆う。使用時、円柱状のシガレットを加熱室に置き、刻みたばことシガレットペーパーは加熱室の中にあり、フィルタ棒は加熱室の外にあり、電源を起動し、発熱線を通電して熱を生成し、発熱線によって生成された熱は加熱室に伝達し、加熱室内のシガレットを加熱し、シガレット中の煙を蒸発させ、人はフィルタ棒(フィルタ)を介して、シガレット中の煙を吸うことができる。このような加熱不燃の喫煙具には大きな欠陥があり、つまり、シガレットの外縁で加熱されるため、加熱室で生成した熱はシガレットの外縁を経由して内側に伝達され、まずシガレットペーパーに伝達され、それからゆっくりと刻みたばこに伝達される。
【0005】
上記のシガレットペーパーは、加熱伝達中に、熱がシガレットペーパーを介して伝達され、シガレットペーパーが熱の不良体であり、つまり、シガレットペーパーの熱伝導の性能が悪いため、加熱棒から生成した熱が刻みたばこに迅速に伝達され難く、刻みたばこが加熱される速度が遅くなってしまう。
【0006】
また、加熱中、加熱棒の温度が高いため、長時間加熱すると、加熱棒から生成した熱がまずシガレットペーパーに集中するため、加熱棒がシガレットペーパーを焦がしやすく、焦げたシガレットペーパーはきな臭った匂い、焦げた匂いなど他の異臭を発生し、タバコの口当たりに悪い影響を及ぼす。
【0007】
したがって、前述の問題に対処するために、タバコを設計することが非常に必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本出願の目的は、従来技術の欠点を克服し、加熱速度が速く、加熱される速度が速く、口当たりが純粋で、異臭がない特性を有する剥離式タバコを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
剥離式タバコは、
加熱によって香りが揮発され、外部が第1包装紙によって被覆される香り揮発領域と、
フィルタ領域であって、前記香り揮発領域の上部に設置され、前記フィルタ領域の外部が第2包装紙によって被覆されるフィルタ領域と、
前記第1包装紙の上部と前記第2包装紙の下部を連結し、外力によって破断される連結予断紙とを含む。
【0010】
香り揮発領域の直径は、上下方向に漸減する。
【0011】
第1包装紙は、下方に延びる操作部を含み、前記操作部は、香り揮発領域の下面から突き出す。
【0012】
前記連結予断紙は、少なくとも1本の予断線が設置され、予断線が外力によって、前記連結予断紙は2つの部分に裂ける。
【0013】
剥離式タバコの使用方法は、
煙管を含む喫煙具を提供し、煙管を取り出すステップと、
第2包装紙の上部を前記煙管の上部に露出させ、第1包装紙の下部を前記煙管の底部に露出させるように剥離式タバコを煙管内に入れるステップと、
第1包装紙の下部を外力を入れて引っ張って、連結予断紙を外力で破断させ、第1包装紙を下方に引っ張り続け、破断箇所を完全に破断させ、さらに第1包装紙を下方に引っ張り続け、第1包装紙が一部分が破断された連結予断紙を持って下方に動かして、第1包装紙を香り揮発領域の表面から分離させ、香り揮発領域を完全に露出させるステップとを含む。
【0014】
前記煙管は中空であり、且つ煙管の直径は上下方向に漸減する。
【0015】
剥離式タバコは、
香り揮発領域であって、加熱によって香りが揮発され、香り揮発領域の外部が第1包装紙によって被覆され、前記第1包装紙は上下方向に第1予断領域が設置され、前記第1予断領域が外力によって破断されられ、第1包装紙の底部に突出部が設置され、前記突出部に対する操作によって第1包装紙が香り揮発領域から分離される香り揮発領域と、
前記香り揮発領域の上部に設置されるフィルタ領域であって、フィルタ領域の外部が第2包装紙によって被覆され、前記第2包装紙の下部は、前記第1包装紙の上部に連結されるフィルタ領域とを含む。
【0016】
剥離式タバコは、
香り揮発領域であって、加熱によって香りが揮発され、香り揮発領域の外部が第1包装紙によって被覆され、前記第1包装紙に第1予断領域が設置され、第1予断領域は上から下へ螺旋状を呈し、前記第1予断領域は外力によって破断されられ、第1包装紙の底部に突出部が設置され、前記突出部に対する操作によって第1包装紙が香り揮発領域から分離される香り揮発領域と、
前記香り揮発領域の上部に設置されるフィルタ領域であって、フィルタ領域の外部が第2包装紙によって被覆され、前記第2包装紙の下部は、前記第1包装紙の上部に連結されるフィルタ領域とを含む。
【発明の効果】
【0017】
本出願によれば、連結予断紙は、前記第1包装紙の上部と第2包装紙の下部を被覆し、連結予断紙は外力によって破断され、外力によって第1包装紙を引っ張り、第1包装紙は一部分が破断された連結予断紙を持って下方に動かし、第1包装紙を香り揮発領域の表面から分離させ香り揮発領域を完全に露出させる。続いて、香り揮発領域を加熱し、熱は加熱室の外周から内側に伝達し、加熱室及び香り揮発領域にシガレットペーパーが存在しないため、熱は直接に香り揮発領域に伝達し、その熱伝導は速く、加熱されるのが速い。また、その加熱中に香り揮発領域だけが加熱されるため、シガレットペーパーが加熱されて焦げることを排除することができ、したがってシガレットの香り揮発領域が加熱された後に出された香りと煙の口当たりは純粋であり、シガレットペーパーの焦げた匂い、焼け焦げた匂いを混ぜないことになる。また、その加熱中に、直接に、香りが揮発する温度まで温度を上げることができ、シガレットペーパーを焦がす心配がなく、シガレットペーパーの温度制限が排除された。すなわち、シガレットペーパーの最高温度に限らず、香りが揮発する領域を直接に加熱して、昇温すればよい。
【0018】
また、本出願は剥離式タバコの使用方法を提供し、剥離式タバコを喫煙具の煙管内に置き、次に外力によって第1包装紙を香り揮発領域の表面から分離させ、香り揮発領域を完全に露出させてから、香り揮発領域を加熱することにより、この操作が便利且つ迅速で、しかも簡単的、実用的である。
本出願の実施例又は従来技術における技術的解決手段をより明瞭に説明するために、実施例又は従来技術の説明において必要とされる図面が、以下、簡単に紹介されるが、下記の説明における図面は、本出願の幾つかの実施例にすぎず、また、当業者は、これらの図面から、創造的な労力を払うことなく、他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本出願の実施例によって提供される剥離式タバコの第1実施例の斜視図である。
【
図2】本出願の実施例によって提供される剥離式タバコの第2実施例の斜視図である。
【
図3】本出願の実施例によって提供される剥離式タバコの第3実施例の斜視図である。
【
図4】本出願の実施例によって提供される剥離式タバコの第4実施例の概略図である。
【
図5】本出願の実施例によって提供される剥離式タバコの煙管の概略図である。
【
図6】本出願の実施例によって提供される剥離式タバコを煙管に充填する場合の断面図である。
【
図7】本出願の実施例によって提供される第1包装紙が外力によって煙管から引き出される場合の断面図である。
【
図8】本出願の実施例によって提供される加熱時の断面図である。
【
図9】本出願の実施例によって提供される喫煙具の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本出願の実施例における図面を参照しながら本出願の実施例における技術的解決手段を明確かつ整体的に説明するが、説明される実施例は、本出願の実施例の一部にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本出願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力を払うわずに得られる他のすべての実施例は、本出願の保護の範囲内に含まれるものとする。
【0021】
図1~
図9に示すように、本出願の実施例は、剥離式タバコを提供する。該剥離式タバコは、香り揮発領域11と、フィルタ領域21と、連結予断紙3と、フィルタ領域21とを含む。香り揮発領域11は、加熱によって香りが揮発される。香り揮発領域11の外部が第1包装紙1によって被覆される。フィルタ領域21は
、香り揮発領域11の上部に設置され、フィルタ領域21の外部が第2包装紙2によって被覆される。連結予断紙3は
、第1包装紙1の上部
と第2包装紙2の下部とを連結し、外力によって破断される。連結予断紙3は、香り揮発領域11とフィルタ領域21との各一部分を同時に被覆してもよいし、香り揮発領域11の一部のみ又はフィルタ領域21の一部のみを被覆してもよい。本設計の剥離式タバコは、円柱状を例に挙げて説明し、一般的なシガレットと同じ形状である。他の実施例においては、剥離式タバコは、方形、多角形などであってもよい。香り揮発領域11は、刻みたばこと香料との混合物であってもよく、また、刻みたばこの精製物、香料の抽出物などであってもよい。フィルタ領域21は、主として、煙中の不純物をフィルタする領域であり、例えば、フィルタ綿、フィルタ棒、繊維フィルタ材料などが挙げられる。第1包装紙1及び第2包装紙2は、シガレットペーパーとも呼ばれ、タバコを巻いてシガレットを製造するための薄葉紙である。シガレットペーパーはセルロイド繊維材料を有するウェブシート基材及び添加材料の模様である。シガレットペーパーは円盤状で、直リブシガレットペーパー、横リブシガレットペーパー及び偽造防止シガレットペーパーに分類され、タバコを包むための薄葉型専用紙である。第1包装紙1、第2包装紙2及び連結予断紙3は同一の材料であってもよく、同一でない材料であってもよい。
【0022】
連結予断紙3はシガレットペーパーを用いて製造することもでき、連結予断紙3は少なくとも1本の予断線31が設置され、予断線31が外力によって、連結予断紙3は2つの部分に裂ける。予断線31は水平で上下方向に一定の幅(例えば、鋸歯状)を有し、或いは予断線31は水平に設置され、1本、2本、複数本があってもよい。予断線31が外力を受けた後、予断線31が線の方向に沿って裂け、即ち、水平方向に沿って裂けて、連結予断紙3を予断線31に沿って2つの部分に分ける。
【0023】
香り揮発領域11の直径は、上下方向に沿って漸減しており、すなわち、上方が大きく、下方が小さく、テーパー形状を呈する。上方の直径が少し大きく、下方の直径が若干小さくてもよいが、これは必ずしもテーパー形状ではなく、その垂直方向の断面から見て台形であってもよい。この上方が大きく下方が小さいという設計は操作しやすく、第1包装紙1を香り揮発領域11から引き抜くことが容易である。もちろん、香り揮発領域11の直径は等径であってもよく、この等径設計は第1包装紙1を香り揮発領域11から離脱させる際に、大きな抵抗力が存在するが、離脱することも可能である。
【0024】
第1包装紙1は、下方に延びる操作部14を含み、操作部14は、香り揮発領域11の下面から突き出している。操作部14の構成は、突き出したペーパーの端部であってもよい。これにより、人の手でも、機械操作するときでも挟んで持つことができる。操作部14を人の手で挟んで持って、操作部14を外力を入れて引き下げ、操作部14は、第1包装紙1を持って下方に動かして、予断線31を引きちぎるか、引き切る。さらに外力を入れて引っ張り続け、第1包装紙1を下方に移動させ続け、それによって、第1包装紙1を香り揮発領域11の外面或いは側面から分離させる。
【0025】
剥離式タバコの使用方法であって、以下のステップを含む。
【0026】
煙管4を含む喫煙具を提供し、煙管4を取り出す。ここでは、喫煙具が加熱不燃装置とも呼ばれ、主にタバコを加熱するために用いられ、内部加熱でも、外部加熱でも、または内外混合加熱の方式でも可能である。
【0027】
第2包装紙2の上部を煙管4の上部に露出させ、第1包装紙1の下部を煙管4の底部に露出させるように、剥離式タバコを煙管4内に入れる。操作部14は、煙管4の下面に露出し、かつ、煙管4の下面から突き出す。これによって、人の手で操作部14を容易に挟んで持つことができる。操作部14は、加工中に予め用意されておいたシガレットペーパーであってもよい。
【0028】
第1包装紙1の下部を外力を入れて引っ張って、連結予断紙3を外力で破断させ、第1包装紙1を下方に引っ張り続け、破断箇所は完全に破断され、さらに第1包装紙1を下方に引っ張り続け、第1包装紙1が一部分が破断された連結予断紙3を連れて下方に動かして、第1包装紙1を香り揮発領域11の表面から分離させ、香り揮発領域11を完全に露出させる。
【0029】
煙管4は中空であり、且つ煙管4の直径は上下方向に漸減する。これによって、香り揮発領域11の直径が上下方向に漸減する設計、または香り揮発領域11の等径設計に合わせることができ、シガレットの出し入れを容易にすることができる。
【0030】
剥離式タバコであって、該剥離式タバコは、香り揮発領域11と、フィルタ領域21とを含む。香り揮発領域11は、加熱によって香りが揮発される。香り揮発領域11の外部が第1包装紙1によって被覆され、第1包装紙1は上下方向に沿って第1予断領域13が設置され、第1予断領域13は外力によって破断されられる。第1包装紙1の底部に突出部(すなわち前述の操作部14である)が設置され、突出部に対する操作によって第1包装紙1が香り揮発領域11から分離される。フィルタ領域21は、香り揮発領域11の上部に設置され、フィルタ領域21の外部が第2包装紙2によって被覆され、第2包装紙2の下部は、第1包装紙1の上部に連結される。このような縦方向に設計された第1予断領域13は、シガレットペーパーを人の手で引き裂いて香り揮発領域11を露出するのにも便利である。この設計は、第1包装紙1の底部に設置された突出部を直接水平に引っ張ることができ、第1包装紙は、第1予断領域13に沿って破断された後に、平面に展開され、香り揮発領域11が完全に露出する。
【0031】
図4の別の設計を参照すると、剥離式タバコであって、該剥離式タバコは、香り揮発領域11と、フィルタ領域21とを含む。香り揮発領域11は、加熱によって香りが揮発される。香り揮発領域11の外部が第1包装紙1によって被覆され
、第1包装紙1は、上から下へ螺旋状を呈する第1予断領域16が設置され
、第1予断領域16が外力によって破断されられ、第1包装紙1の底部には突出部15が設置され
、突出部15に対する操作によって第1包装紙1が香り揮発領域11から分離される。人の手で操作部14を引っ張ると、第1包装紙1が第1予断領域
16に沿って螺旋状に裂けられ、同様に、第1予断領域
16を露出させることができる。フィルタ領域21は
、香り揮発領域11の上部に設置され、フィルタ領域21の外部は、第2包装紙2によって被覆され、第2包装紙2の下部は、第1包装紙1の上部に連結する。この原理は、以上の説明と類似しており、再び説明しない。相違点としては
、突出部15を引っ張ると、第1包装紙
1は第1予断領域
16に沿って螺旋状に展開し、見た目での操作としては、水平方向での動きでも上向きへの動きもあるが、もちろんこのような引き裂きには限らない。機械で操作をする場合に、突出部
15を固定又はクランプすることができ、続いて剥離式タバコを回転させ、第1包装紙
1を第1予断
領域16に沿って引き裂き、引き裂いた第1包装紙は長い物差し状を呈することによって、香り揮発領域
11を露出させる。
【0032】
以上の記載は、本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を限定するものではなく、本出願の精神及び原則の範囲内でなされたあらゆる修正、相当的な設計や使用方法の置換或いは改良などは、いずれも本出願の保護範囲に含まれるものとする。