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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-29
(45)【発行日】2024-03-08
(54)【発明の名称】点灯装置、照明器具、及び照明システム
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/17 20200101AFI20240301BHJP
【FI】
H05B47/17
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020076943
(22)【出願日】2020-04-23
(65)【公開番号】P2021174655
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2023-01-23
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】八木 佐奈
(72)【発明者】
【氏名】山下 浩司
(72)【発明者】
【氏名】八木 智史
(72)【発明者】
【氏名】森脇 淑也
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-119151(JP,A)
【文献】特開2015-103285(JP,A)
【文献】特開2019-061806(JP,A)
【文献】特開2017-212071(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/17
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部電源の停電時に電池から供給される非常電力を用いて光源を点灯させる点灯回路と、
外部機器と通信を行う通信部と、
前記通信部の動作モードを、通常モード、及び前記通信部の消費電力を前記通常モードよりも低下させる省電力モードのいずれかに切り替える制御回路と、を備え、
前記外部電源の通電時において、前記制御回路及び前記通信部は、前記外部電源から供給される通常電力によって動作し、前記制御回路は、前記動作モードを前記通常モードとし、
前記外部電源の停電時において、前記制御回路は、前記非常電力によって動作し、前記動作モードを前記省電力モードとし、
前記外部電源の停電時において、前記通信部は前記非常電力によって動作し、
前記通信部は、前記動作モードが前記省電力モードであれば、前記外部機器へ信号を自発的に送信せず、前記外部機器から送信された信号を受信す
点灯装置。
【請求項2】
前記外部電源が停電すると、
前記通信部は、前記外部機器へ停電通知を送信し、
前記制御回路は、前記動作モードを前記通常モードから前記省電力モードに切り替える
請求項1の点灯装置。
【請求項3】
外部電源の停電時に電池から供給される非常電力を用いて光源を点灯させる点灯回路と、
外部機器と通信を行う通信部と、
前記通信部の動作モードを、通常モード、及び前記通信部の消費電力を前記通常モードよりも低下させる省電力モードのいずれかに切り替える制御回路と、を備え、
前記外部電源の通電時において、前記制御回路及び前記通信部は、前記外部電源から供給される通常電力によって動作し、前記制御回路は、前記動作モードを前記通常モードとし、
前記外部電源の停電時において、前記制御回路は、前記非常電力によって動作し、前記動作モードを前記省電力モードとし、
前記外部電源が停電すると、
前記通信部は、前記外部機器へ停電通知を送信し、
前記制御回路は、前記動作モードを前記通常モードから前記省電力モードに切り替え、
前記停電通知は、前記通信部と前記外部機器との間の通信が不可能になることを前記外部機器に通知するための信号である
灯装置。
【請求項4】
前記制御回路は、前記通信部が前記停電通知を送信した後に、前記動作モードを前記通常モードから前記省電力モードに切り替える
請求項の点灯装置。
【請求項5】
前記外部電源の停電時において、前記通信部は前記非常電力によって動作し、
前記通信部は、前記動作モードが前記省電力モードであれば、前記外部機器との通信を停止する
請求項3又は4の点灯装置。
【請求項6】
前記外部電源の停電時において、前記通信部は前記非常電力によって動作し、
前記通信部は、前記動作モードが前記省電力モードであれば、前記外部機器へ信号を自発的に送信せず、前記外部機器から送信された信号を受信する
請求項3又は4の点灯装置。
【請求項7】
前記通信部に動作電力を供給する給電経路を導通又は遮断する遮断部を更に備え、
前記制御回路は、
前記動作モードを前記通常モードとしたときに、前記遮断部によって前記給電経路を導通させ、
前記動作モードを前記省電力モードとしたときに、前記遮断部によって前記給電経路を遮断する
請求項3又は4の点灯装置。
【請求項8】
前記外部電源が復電すると、
前記通信部は、前記外部機器へ復電通知を送信し、
前記制御回路は、前記動作モードを前記省電力モードから前記通常モードに切り替える
請求項1乃至7のいずれか1つの点灯装置。
【請求項9】
前記復電通知は、前記停電の継続時間、及び前記停電時における異常の内容の少なくとも一方の情報を含む
請求項8の点灯装置。
【請求項10】
前記通信部は、無線通信を行う
請求項1乃至9のいずれか1つの点灯装置。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか1つの点灯装置と、
前記光源と、
前記点灯装置及び前記光源の少なくとも一方が取り付けられる本体と、を備える
照明器具。
【請求項12】
請求項1乃至10のいずれか1つの点灯装置と、
前記外部機器と、を備える
照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、点灯装置、照明器具、及び照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の従来の照明システムは、照明装置と、照明装置を遠隔操作するためのリモコン装置とを備える。リモコン装置は、コンセントを介して商用電源の停電を検知する停電検知部と、停電が検知された場合に切替信号を送信する送信部とを備える。照明装置は、蓄電池からの電力を用いてリモコン装置からの切替信号を受信する受信部と、発光部を点灯制御する点灯制御部とを備える。点灯制御部は、電力が商用電源から供給されている場合には、商用電源からの電力を用いて発光部を点灯させる。また、点灯制御部は、電力が商用電源から供給されておらず、且つ、切替信号が受信部によって受信された場合には、蓄電池からの電力に基づいて発光部を点灯させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-219151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1のような照明システムで用いられる点灯装置(照明装置)は、外部機器(リモコン装置)と通信を行う通信部(受信部)を備えている。そして、外部電源(商用電源)の停電時に、点灯装置は、電池(蓄電池)によって光源(発光部)を点灯させる。
【0005】
しかしながら、停電時には、光源の点灯電力だけでなく、通信部の動作電力も電池が供給しなければならず、通信部の動作電力によって、停電時における光源の点灯時間が短くなってしまう。そこで、停電時における光源の点灯時間を長くするためには、電池の容量を大きくする必要があるが、電池の容量を大きくすると電池の大型化を招いてしまう。
【0006】
本開示の目的は、外部機器と通信を行う通信部を備えながら、停電時における光源の点灯時間の確保、及び電池の大型化の抑制を実現できる点灯装置、照明器具、及び照明システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る点灯装置は、点灯回路と、通信部と、制御回路と、を備える。前記点灯回路は、外部電源の停電時に電池から供給される非常電力を用いて光源を点灯させる。前記通信部は、外部機器と通信を行う。前記制御回路は、前記通信部の動作モードを、通常モード、及び前記通信部の消費電力を前記通常モードよりも低下させる省電力モードのいずれかに切り替える。前記外部電源の通電時において、前記制御回路及び前記通信部は、前記外部電源から供給される通常電力によって動作し、前記制御回路は、前記動作モードを前記通常モードとする。前記外部電源の停電時において、前記制御回路は、前記非常電力によって動作し、前記動作モードを前記省電力モードとする。前記外部電源の停電時において、前記通信部は、前記非常電力によって動作する。前記通信部は、前記動作モードが前記省電力モードであれば、前記外部機器へ信号を自発的に送信せず、前記外部機器から送信された信号を受信する。
本開示の一態様に係る点灯装置は、点灯回路と、通信部と、制御回路と、を備える。前記点灯回路は、外部電源の停電時に電池から供給される非常電力を用いて光源を点灯させる。前記通信部は、外部機器と通信を行う。前記制御回路は、前記通信部の動作モードを、通常モード、及び前記通信部の消費電力を前記通常モードよりも低下させる省電力モードのいずれかに切り替える。前記外部電源の通電時において、前記制御回路及び前記通信部は、前記外部電源から供給される通常電力によって動作し、前記制御回路は、前記動作モードを前記通常モードとする。前記外部電源の停電時において、前記制御回路は、前記非常電力によって動作し、前記動作モードを前記省電力モードとする。前記外部電源が停電すると、前記通信部は、前記外部機器へ停電通知を送信する。前記制御回路は、前記動作モードを前記通常モードから前記省電力モードに切り替える。前記停電通知は、前記通信部と前記外部機器との間の通信が不可能になることを前記外部機器に通知するための信号である。
【0008】
本開示の一態様に係る照明器具は、上述の点灯装置と、前記光源と、前記点灯装置及び前記光源の少なくとも一方が取り付けられる本体と、を備える。
【0009】
本開示の一態様に係る照明システムは、上述の点灯装置と、前記外部機器と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本開示は、外部機器と通信を行う通信部を備えながら、停電時における光源の点灯時間の確保、及び電池の大型化の抑制を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態に係る照明システムにおける点灯装置の構成を示すブロック図である。
図2図2は、同上の照明システムにおける管理装置の構成を示すブロック図である。
図3図3は、同上の点灯装置の動作を示すフローチャートである。
図4図4は、同上の第2変形例の点灯装置を示すブロック図である。
図5図5A図5B、及び図5Cは、同上の点灯装置を備える照明器具を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の実施形態は、一般に点灯装置、照明器具、及び照明システムに関する。より詳細に、以下の実施形態は、外部電源の停電時に電池を用いて光源を点灯させる点灯装置、照明器具、及び照明システムに関する。
【0013】
なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0014】
実施形態
(1)照明システムの概要
図1は、本実施形態の照明システムX1のブロック構成を示す。照明システムX1は、照明器具1、及び管理装置5を備える。照明器具1は、商業施設、店舗、工場、倉庫、若しくは事務所などの施設、又は戸建て住宅、若しくは集合住宅などの住戸に設けられる。
【0015】
照明器具1は、防災照明器具であり、建物の屋内の天井に設けられた埋込孔に埋め込まれる、埋込型の非常灯である。ただし、照明器具1は埋込型の非常灯に限定されない。照明器具1は、天井に直付けされる露出型の非常灯であってもよいし、誘導灯などの非常灯以外の防災照明器具であってもかまわない。
【0016】
照明器具1は、光源2、電池3、及び点灯装置4を備える。管理装置5は、本開示の外部機器に相当する。点灯装置4と管理装置5とは、互いに無線通信を行う。管理装置5は、監視要求などの各種コマンドを点灯装置4へ送信する。点灯装置4は、各部の動作及び異常の有無などの各種データを管理装置5へ送信する。
【0017】
照明器具1及び管理装置5は、外部電源9に電気的に接続しており、外部電源9の通電時には外部電源9から電力を供給される。外部電源9は、例えば100V系又は200V系の商用電力系統である。
【0018】
点灯装置4は、点灯回路42、通信部45、及び制御回路46を備える。点灯回路42は、外部電源9の停電時に電池3を非常電源として用いて光源2を点灯させる。通信部45は、管理装置5と通信を行う。制御回路46は、通信部45の動作モードを、通常モード及び省電力モードのいずれかに切り替える。省電力モードは、通信部45の消費電力を通常モードよりも低下させる動作モードである。外部電源9の通電時において、制御回路46及び通信部45は、外部電源9から供給される通常電力によって動作し、制御回路46は、動作モードを通常モードとする。外部電源9の停電時において、制御回路46は、電池3に蓄電されている非常電力によって動作し、動作モードを省電力モードとする。
【0019】
したがって、点灯装置4は、管理装置5と通信を行う通信部45を備えながら、停電時における光源2の点灯時間の確保、及び電池3の大型化の抑制を実現できる。
【0020】
(2)照明器具
照明器具1は、図1に示すように、光源2、電池3、及び点灯装置4を備える。
【0021】
光源2は、複数の固体発光素子を有している。本実施形態において複数の固体発光素子の各々は、可視光を発するLED(Light Emitting Diode)であり、複数のLEDは、直列接続されている。なお、光源2が有する複数の固体発光素子の各々は、LEDに限らず、有機EL(Organic Electro Luminescence、OEL)、又は半導体レーザダイオード(Laser Diode、LD)などであってもよい。また、固体発光素子の数は、複数に限らず、1つであってもよい。複数の固体発光素子の電気的な接続関係は直列接続であるが、この接続関係に限らない。複数の固体発光素子の電気的な接続関係は、並列接続であってもよいし、直列接続と並列接続とを組み合わせた接続関係であってもよい。
【0022】
電池3は、充電可能な蓄電池(二次電池)であり、照明器具1の非常電源に相当する。電池3は、特定の種類の二次電池に限定されないが、電池3は、例えばニッケル・水素電池、又はニッケル・カドミウム電池であることが好ましい。電池3は、外部電源9の通電時(非停電時)に電圧変換回路41によって充電される。外部電源9の停電時には、電池3は、蓄電している電荷を放電して、非常電力を供給する。
【0023】
点灯装置4は、電圧変換回路41、点灯回路42、停電検出回路43、制御電源回路44、通信部45、及び制御回路46を備える。
【0024】
電圧変換回路41は、例えば、フライバックコンバータなどのスイッチング電源回路で構成される。電圧変換回路41は、外部電源(例えば、商用の電力系統)9が通電しているときに動作し、外部電源9から供給される交流電圧を、交流電圧の実効値よりも低い直流電圧に変換する。電圧変換回路41は、当該直流電圧によって電池3へ充電電流を供給し、かつ、当該直流電圧を制御電源回路44に出力する。すなわち、電圧変換回路41は、外部電源9の通電時に外部電源9から供給される通常電力によって、電池3を充電し、かつ、制御電源回路44の入力電源となる。
【0025】
点灯回路42は、外部電源9の停電時に電池3から供給される非常電力によって、光源2に定電流化した直流電流を供給する。
【0026】
停電検出回路43は、電圧変換回路41の入力電圧又は出力電圧から外部電源9の停電を検出して制御回路46に通知する。
【0027】
制御電源回路44は、例えば電源用IC(Integrated Circuit))で構成され、外部電源9の通電時には電圧変換回路41が出力する直流電圧を制御電圧に変換し、外部電源9の停電時には電池3の電圧(電池電圧)を制御電圧に変換する。すなわち、外部電源9の通電時には、制御電源回路44は、外部電源9から供給される通常電力によって制御電圧を生成する。また、外部電源9の停電時には、制御電源回路44は、電池3に蓄電されている非常電力によって制御電圧を生成する。制御電圧は、通信部45及び制御回路46に供給される。通信部45及び制御回路46は、制御電圧によって動作する。
【0028】
通信部45は、管理装置5と電波を媒体とした無線通信を行う。無線通信は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又はZigBee(登録商標)などの規格に準拠することが好ましい。通信部45は、制御電源回路44から動作電力を供給されて動作する。すなわち、通信部45は、外部電源9の通電時に、外部電源9から供給される通常電力によって動作し、外部電源9の停電時に、電池3から供給される非常電力によって動作する。
【0029】
制御回路46は、制御電源回路44から動作電力を供給されて動作し、点灯回路42及び通信部45を制御する。制御回路46は、外部電源9の通電時に、点灯回路42を停止させ、電圧変換回路41に電池3を充電させる。制御回路46は、外部電源9の停電時に、点灯回路42を動作させ、電池3から供給される非常電力を用いて光源2を点灯させる。さらに、制御回路46は、通信部45の動作モードを通常モード又は省電力モードに切り替える。制御回路46による動作モードの切り替えについての詳細は後述する。
【0030】
なお、上述の制御回路46は、コンピュータシステムを備えることが好ましい。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御回路46としての機能の少なくとも一部が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリにあらかじめ記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む一乃至複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable GateArray)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサ及び1つ以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1乃至複数の電子回路で構成される。
【0031】
(3)管理装置
管理装置5は、本開示の外部機器に相当し、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、又は専用端末などの情報端末であることが好ましい。また、外部機器は、サーバ装置であってもよい。管理装置5は、図2に示すように、通信ユニット51、演算ユニット52、電池53、及び電圧変換回路54を備える。
【0032】
通信ユニット51は、点灯装置4の通信部45と電波を媒体とした無線通信を行う。無線通信は、無線LAN、Bluetooth、又はZigBeeなどの規格に準拠することが好ましい。
【0033】
演算ユニット52は、通信ユニット51を介して点灯装置4へ各種コマンドを送信する。また、演算ユニット52は、通信ユニット51を介して点灯装置4から各種データを受け取り、点灯装置4から受け取った各種データをメモリなどに格納する。すなわち、演算ユニット52は、照明器具1又は点灯装置4の監視、制御を行うことができる。
【0034】
電池53は、充電可能な蓄電池(二次電池)であり、管理装置5の非常電源に相当する。電池53は、特定の種類の二次電池に限定されないが、電池53は、例えばニッケル・水素電池、又はニッケル・カドミウム電池であることが好ましい。電池53は、外部電源9の通電時に電圧変換回路54によって充電される。外部電源9の停電時には、電池53は、蓄電している電荷を放電して、通信ユニット51及び演算ユニット52などの動作電力を供給する。
【0035】
電圧変換回路54は、外部電源9から給電されているときに動作し、外部電源9から供給される交流電圧を、当該交流電圧の実効値よりも低い直流電圧に変換し、当該直流電圧によって電池53へ充電電流を供給する。すなわち、電圧変換回路54は、外部電源9の通電時に、電池53を充電する。
【0036】
なお、上述の演算ユニット52は、コンピュータシステムを備えることが好ましい。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における演算ユニット52としての機能の少なくとも一部が実現される。また、コンピュータシステムは、1又は複数のコンピュータで構成されるシステムであってもよい。例えば、演算ユニット52の少なくとも一部の機能は、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
【0037】
(4)照明システムの動作
(4.1)外部電源の通電時の動作
外部電源9が通電しているとき、点灯装置4の停電検出回路43は、外部電源9の停電を検出していない。そこで、点灯装置4では、電圧変換回路41が動作して、外部電源9からの電力によって電池3を充電する。したがって、制御電源回路44が電池3の電圧を制御電圧に変換し、制御電圧を通信部45及び制御回路46に出力しても、電池3は満充電状態を維持できる。また、停電検出回路43が外部電源9の停電を検出していないので、制御回路46は、点灯回路42を停止させて、光源2を消灯させておく。
【0038】
さらに、停電検出回路43が外部電源9の停電を検出していないので、制御回路46は、通信部45の動作モードを通常モードに切り替えておく。通常モードの通信部45は、管理装置5からの信号の受信だけでなく、管理装置5へ信号の自発的な送信を行うことができ、通常モードの通信部45の消費電力は、省電力モードよりも大きくなる。すなわち、通常モードの通信部45は、管理装置5との間で活発に通信できる。
【0039】
外部電源9が通電しているとき、管理装置5は、点灯装置4に対して監視要求などの各種コマンドを点灯装置4へ定期的又は不定期に送信する。例えば、管理装置5は、点灯装置4に対して監視要求(コマンド)を定期的に送信する。点灯装置4は、管理装置5から監視要求を受信すると、監視要求に対する返信として、各部の動作及び異常の有無などの各種データを管理装置5へ送信する。また、通常モードの通信部45は、コマンドに対する返信として各種データを送信するだけでなく、自発的に各種データの送信を定期的又は不定期に行うこともできる。
【0040】
(4.2)外部電源の停電時の動作
外部電源9の停電時には、点灯装置4は、図3のフローチャートに従って動作する。
【0041】
動作モードが通常モードであるとき、制御回路46は、停電検出回路43が外部電源9の停電を検出したか否かを監視する(S1)。制御回路46は、停電検出回路43が外部電源9の停電を検出すれば、点灯回路42を動作させ(S2)、電池3からの非常電力を用いて光源2を非常点灯させる(S3)。このとき、電圧変換回路41は動作を停止し、電池3は充電されないので、電池3は、点灯回路42及び制御電源回路44の各動作によって放電し、電池3の残容量は時間の経過とともに減少する。
【0042】
そして、制御回路46は、管理装置5から監視要求を受信したか否かを判定する(S4)。制御回路46は、管理装置5から監視要求を受信するまで、ステップS4の動作を繰り返す。制御回路46は、管理装置5から監視要求を受信すると、監視要求に対する返信として、停電通知を管理装置5へ送信する(S5)。停電通知は、管理装置5との以降の通信は不可能になることを、管理装置5へ通知するための信号(通信不可通知)である。
【0043】
制御回路46は、停電通知を送信した後、通信部45の動作モードを通常モードから省電力モードに切り替える(S6)。省電力モードの通信部45は、管理装置5との通信を停止する休止状態となり、省電力モードの通信部45の消費電力は、通常モードよりも小さくなる。すなわち、省電力モードの通信部45は、管理装置5との通信が不可能になる。
【0044】
動作モードが省電力モードであるとき、制御回路46は、停電検出回路43が外部電源9の復電を検出したか否かを監視する(S7)。制御回路46は、停電検出回路43が外部電源9の復電を検出すれば、通信部45の動作モードを省電力モードから通常モードに切り替える(S8)。
【0045】
そして、制御回路46は、管理装置5から監視要求を受信したか否かを判定する(S9)。制御回路46は、管理装置5から監視要求を受信するまで、ステップS9の動作を繰り返す。制御回路46は、管理装置5から監視要求を受信すると、監視要求に対する返信として、復電通知を管理装置5へ送信する(S10)。復電通知は、管理装置5との以降の通信が可能になることを、管理装置5へ通知するための信号(通信復帰通知)である。
【0046】
復電通知は、停電の継続時間、及び停電時における異常の内容の少なくとも一方の情報を含むことが好ましい。
【0047】
制御回路46は、タイマ機能を内蔵していれば、停電検出回路43が外部電源9の停電を検出してから、外部電源9の復電を検出するまでの時間を、停電の継続時間として求めることができる。
【0048】
また、制御回路46は、停電時において電池3の点検を行ってもよい。この場合、制御回路46は、上述の点検時間、及び外部電源9が復電したときの電池3の残容量に基づいて、電池3の劣化度合を判定できる。制御回路46は、電池3の劣化度合を予め決められた基準と比較することで、電池3の異常の有無を判定し、電池3の異常の有無を復電通知に含める。さらに、制御回路46は、電池3の交換の必要性を復電通知に含めることが好ましい。
【0049】
また、制御回路46は、停電時において光源2の点検を行ってもよい。この場合、制御回路46は、停電時に点灯回路42が光源2に供給する負荷電流を監視することで、光源2の短絡及び断線などの異常の有無を判定し、光源2の異常の有無を復電通知に含める。さらに、制御回路46は、光源2の交換の必要性を復電通知に含めることが好ましい。
【0050】
上述のように、外部電源9の停電時には動作モードが省電力モードとなり、点灯装置4の通信部45は管理装置5との通信を停止する。したがって、外部電源9の停電時には、通信部45の消費電力が外部電源9の通電時に比べて減少する。すなわち、外部電源9の停電時には、電池3の蓄電電力量のうち、光源2を点灯させるために用いられる電力量をより多くすることができ、電池3の容量を大きくすることなく、電池3を用いた光源2の点灯時間をより長くすることができる。この結果、点灯装置4は、管理装置5と通信を行う通信部45を備えながら、停電時における光源2の点灯時間の確保、及び電池3の大型化の抑制を実現できる。
【0051】
また、管理装置5は、停電通知及び復電通知によって、点灯装置4の通信部45の動作モードを把握できるので、点灯装置4の監視、制御を動作モードに応じてフレキシブルに行うことができる。
【0052】
(5)第1変形例
以下、省電力モードの第1変形例について説明する。
【0053】
動作モードが省電力モードであるとき、通信部45は、管理装置5との通信機能のうち、管理装置5へ信号の自発的な送信を行う機能を停止し、管理装置5からの信号を受信したときのみ管理装置5への返信を行うことができるスリープ状態になってもよい。例えば、停電時に、通信部45は管理装置5からのコマンドを受け取り、制御回路46は、コマンドにしたがって光源2の点灯又は消灯を制御してもよい。
【0054】
本変形例の停電通知は、通信部45がスリープ状態になり、通信部45の自発的な送信を行う機能が停止することを、管理装置5へ通知するための信号である。また、復電通知は、通信部45の自発的な送信を行う機能が復帰することを、管理装置5へ通知するための信号である。
【0055】
本変形例においても、点灯装置4は、管理装置5と通信を行う通信部45を備えながら、停電時における光源2の点灯時間の確保、及び電池3の大型化の抑制を実現できる。さらに、本変形例では、通信部45は、動作モードが省電力モードあるときでも、管理装置5への返信を可能としており、最小限の通信を行うことができる。
【0056】
(6)第2変形例
以下、省電力モードの第2変形例について説明する。
【0057】
図4は、本変形例の点灯装置4Aを示す。点灯装置4Aは、通信部45に動作電力を供給する給電経路W1を導通又は遮断する遮断部47を更に備える。給電経路W1は、制御電源回路44と通信部45との間に形成されており、制御電源回路44が出力した制御電圧を通信部45に供給する給電経路である。
【0058】
遮断部47は、給電経路W1に直列接続されたスイッチを備えており、スイッチをオンすることで給電経路W1を導通させ、スイッチをオフすることで給電経路W1を遮断する。なお、スイッチは、バイポーラトランジスタ、若しくはFET(Field Effect Transistor)などの半導体スイッチ、又はメカニカルリレーなどで構成される。
【0059】
制御回路46は、遮断部47によって給電経路W1を導通させることで、通信部45の動作モードを通常モードとし、遮断部47によって給電経路W1を遮断することで、動作モードを省電力モードとする。すなわち、通常モードの通信部45は、制御電源回路44が出力した制御電圧によって動作し、管理装置5との通信が可能になる。省電力モードの通信部45は、制御電源回路44から制御電圧を受け取ることができず、動作が停止して、管理装置5との通信が不可能になる。
【0060】
本変形例では、外部電源9の停電時には動作モードが省電力モードとなって、通信部45への電源供給が遮断される。したがって、外部電源9の停電時には、通信部45の消費電力がゼロとなる。この結果、点灯装置4は、管理装置5と通信を行う通信部45を備えながら、停電時における光源2の点灯時間をより長くし、電池3の大型化をより抑制できる。
【0061】
(7)照明器具の構造
以下、点灯装置4を備える照明器具1の構造について、図5A図5Cを参照して説明する。本実施形態に係る照明器具1は、防災照明器具であり、例えば、天井材や壁材などの造営材に取り付けられており、停電時に避難用の通路などに照明光を照射する。
【0062】
照明器具1は、図5A図5Cに示すように、本体10と、カバー11と、一対の支持具12とを備える。
【0063】
本体10は、図5A及び図5Bに示すように、1つの底面(下面)が開口した有底円筒状に形成されている。本体10の側面に一対の支持具12が取り付けられている。本体10の下端には、外向きに突出する円環状のフランジ100が形成されている。
【0064】
一対の支持具12は、図5A図5Cに示すように、長尺の板ばね状に形成されている。各支持具12は、長手方向の一端部で本体10の側面に固定され、かつ、長手方向の他端部が本体10の底面(上面)に近付く向き(上向き)にたわみ可能に構成されている。つまり、本体10は、天井に設けられた埋込孔内に挿入される一対の支持具12と、本体10の下端面に設けられているフランジ100との間で天井材を挟み込むようにして天井材に支持される。
【0065】
カバー11は、図5A図5Cに示すように、本体10のフランジ100の外径よりも大きい円盤状に形成されている。図5Bに示すように、カバー11の中央には、円形の窓孔110が設けられている。窓孔110には、光源ユニット2Uのレンズ21が貫通している。カバー11は、一対の取付ばねが取り付けられている。カバー11は、図5Cに示すように、一対の取付ばねにより、本体10の底面を閉塞する状態で本体10に保持される。
【0066】
本体10には、点灯装置4(図1参照)、光源2(図1参照)及び電池3(図1参照)が取り付けられている。より詳細には、図5Bに示すように、光源ユニット2U、電池ユニット3U、及び点灯ユニット4Uは、本体10内に収容されている。ただし、電池ユニット3Uは、本体10の底面の開口を通して抜き差し可能に本体10内に収容されている。
【0067】
光源ユニット2Uは、図5Bに示すように、LEDモジュール20及びレンズ21を備える。LEDモジュール20は、光源2が実装された基板を有し、順方向に電圧が印加されることにより、白色、昼白色又は昼光色などの白色系の照明光を放射する。レンズ21は、LEDモジュール20の前方(下方)に配置され、LEDモジュール20から放射される光を集める。
【0068】
図5Bに示す電池ユニット3Uは、複数の素電池を含む電池3(図1参照)と、電池3を収容する電池ケースとを有する。電池3は、例えば、ニッケル・水素蓄電池又はニッケル・カドミウム蓄電池である。電池ケースは、合成樹脂などの電気絶縁性を有する材料で箱形に形成されており、複数の素電池を内部に収容する。
【0069】
図5Bに示す点灯ユニット4Uは、点灯装置4(図1参照)を有する。
【0070】
なお、本体10には、、点灯装置4、及び光源2の少なくとも一方が取り付けられていればよい。
【0071】
また、点灯装置4Aを備える照明器具1A(図4参照)も、図5A図5Cの照明器具1と同様に構成される。
【0072】
(8)その他の変形例
照明器具1、1Aは、防災照明器具に限定されない。照明器具1、1Aは、電池3から非常電力を供給されて光源2を点灯させる照明器具であればよい。照明器具1、1Aは、例えば照明光を照射して、空間の照度を調整するための照明器具であってもよい。
【0073】
(9)まとめ
以上のように、実施形態に係る第1の態様の点灯装置(4、4A)は、点灯回路(42)と、通信部(45)と、制御回路(46)と、を備える。点灯回路(42)は、外部電源(9)の停電時に電池(3)から供給される非常電力を用いて光源(2)を点灯させる。通信部(45)は、外部機器(5)と通信を行う。制御回路(46)は、通信部(45)の動作モードを、通常モード、及び通信部(45)の消費電力を通常モードよりも低下させる省電力モードのいずれかに切り替える。外部電源(9)の通電時において、制御回路(46)及び通信部(45)は、外部電源(9)から供給される通常電力によって動作し、制御回路(46)は、動作モードを通常モードとする。外部電源(9)の停電時において、制御回路(46)は、非常電力によって動作し、動作モードを省電力モードとする。
【0074】
上述の点灯装置(4、4A)は、外部機器(5)と通信を行う通信部(45)を備えながら、停電時における光源(2)の点灯時間の確保、及び電池(3)の大型化の抑制を実現できる。
【0075】
また、実施形態に係る第2の態様の点灯装置(4、4A)では、第1の態様において、外部電源(9)が停電すると、通信部(45)は、外部機器(5)へ停電通知を送信し、制御回路(46)は、動作モードを通常モードから省電力モードに切り替えることが好ましい。
【0076】
上述の点灯装置(4、4A)によると、外部機器(5)は、点灯装置(4、4A)の監視、制御を動作モードに応じてフレキシブルに行うことができる。
【0077】
また、実施形態に係る第3の態様の点灯装置(4、4A)では、第2の態様において、停電通知は、通信部(45)と外部機器(5)との間の通信が不可能になることを外部機器(5)に通知するための信号であることが好ましい。
【0078】
上述の点灯装置(4、4A)によると、外部機器(5)は、点灯装置(4、4A)の監視、制御を通信部(45)による通信の可否に応じてフレキシブルに行うことができる。
【0079】
また、実施形態に係る第4の態様の点灯装置(4、4A)では、第2又は第3の態様において、制御回路(46)は、通信部(45)が停電通知を送信した後に、動作モードを通常モードから省電力モードに切り替えることが好ましい。
【0080】
上述の点灯装置(4、4A)は、停電通知と動作モードの切り替えとを効率的に行うことができる。
【0081】
また、実施形態に係る第5の態様の点灯装置(4)では、第1乃至第4の態様のいずれか1つにおいて、外部電源(9)の停電時において、通信部(45)は非常電力によって動作することが好ましい。通信部(45)は、動作モードが省電力モードであれば、外部機器(5)との通信を停止する。
【0082】
上述の点灯装置(4)は、外部電源(9)の停電時には、通信部(45)の消費電力を外部電源(9)の通電時に比べて減少させることができる。すなわち、外部電源(9)の停電時には、電池(3)の蓄電電力量のうち、光源(2)を点灯させるために用いられる電力量をより多くすることができる。
【0083】
また、実施形態に係る第6の態様の点灯装置(4)では、第1乃至第4の態様のいずれか1つにおいて、外部電源(9)の停電時において、通信部(45)は非常電力によって動作することが好ましい。通信部(45)は、動作モードが省電力モードであれば、外部機器(5)へ信号を自発的に送信せず、外部機器(5)から送信された信号を受信する。
【0084】
上述の点灯装置(4)は、外部電源(9)の停電時には、通信部(45)の消費電力を外部電源(9)の通電時に比べて減少させることができる。すなわち、外部電源(9)の停電時には、電池(3)の蓄電電力量のうち、光源(2)を点灯させるために用いられる電力量をより多くすることができる。さらに、動作モードが省電力モードあるとき、通信部(45)は、最小限の通信を行うことができる。
【0085】
また、実施形態に係る第7の態様の点灯装置(4A)は、第1乃至第4の態様のいずれか1つにおいて、通信部(45)に動作電力を供給する給電経路(W1)を導通又は遮断する遮断部(47)を更に備えることが好ましい。制御回路(46)は、動作モードを通常モードとしたときに、遮断部(47)によって給電経路(W1)を導通させ、動作モードを省電力モードとしたときに、遮断部(47)によって給電経路(W1)を遮断する。
【0086】
上述の点灯装置(4A)は、外部電源(9)の停電時には、通信部(45)の消費電力を外部電源(9)の通電時に比べて減少させることができる。すなわち、外部電源(9)の停電時には、電池(3)の蓄電電力量のうち、光源(2)を点灯させるために用いられる電力量をより多くすることができる。
【0087】
また、実施形態に係る第8の態様の点灯装置(4、4A)では、第1乃至第7の態様のいずれか1つにおいて、外部電源(9)が復電すると、通信部(45)は、外部機器(5)へ復電通知を送信し、制御回路(46)は、動作モードを省電力モードから通常モードに切り替えることが好ましい。
【0088】
上述の点灯装置(4、4A)によると、外部機器(5)は、点灯装置(4、4A)の監視、制御を動作モードに応じてフレキシブルに行うことができる。
【0089】
また、実施形態に係る第9の態様の点灯装置(4、4A)では、第8の態様において、復電通知は、停電の継続時間、及び停電時における異常の内容の少なくとも一方の情報を含むことが好ましい。
【0090】
上述の点灯装置(4、4A)によると、外部機器(5)は、管理対象である点灯装置(4、4A)の監視、制御をより細かく行うことができる。
【0091】
また、実施形態に係る第10の態様の点灯装置(4、4A)では、第1乃至第9の態様のいずれか1つにおいて、通信部(45)は、無線通信を行うことが好ましい。
【0092】
上述の点灯装置(4、4A)は、外部機器(5)との通信を簡易に確立できる。
【0093】
また、実施形態に係る第11の態様の照明器具(1、1A)は、第1乃至第10の態様のいずれか1つの点灯装置(4、4A)と、光源(2)と、前記点灯装置(4、4A)及び光源(2)の少なくとも一方が取り付けられる本体(10)と、を備える。
【0094】
上述の照明器具(1、1A)は、外部機器(5)と通信を行う通信部(45)を備えながら、停電時における光源(2)の点灯時間の確保、及び電池(3)の大型化の抑制を実現できる。
【0095】
また、実施形態に係る第12の態様の照明システム(X1)は、第1乃至第10の態様のいずれか1つの点灯装置(4、4A)と、外部機器(5)と、を備える。
【0096】
上述の照明システム(X1)は、外部機器(5)と通信を行う通信部(45)を備えながら、停電時における光源(2)の点灯時間の確保、及び電池(3)の大型化の抑制を実現できる。
【符号の説明】
【0097】
1、1A 照明器具
2 光源
3 電池
4、4A 点灯装置
42 点灯回路
45 通信部
46 制御回路
47 遮断部
5 管理装置(外部機器)
9 外部電源
W1 給電経路
X1 照明システム
図1
図2
図3
図4
図5