(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-29
(45)【発行日】2024-03-08
(54)【発明の名称】生化学反応試験管
(51)【国際特許分類】
G01N 35/02 20060101AFI20240301BHJP
G01N 35/08 20060101ALI20240301BHJP
G01N 37/00 20060101ALI20240301BHJP
G01N 33/543 20060101ALI20240301BHJP
【FI】
G01N35/02 A
G01N35/08 A
G01N37/00 101
G01N33/543 521
(21)【出願番号】P 2022578890
(86)(22)【出願日】2021-06-19
(86)【国際出願番号】 CN2021101114
(87)【国際公開番号】W WO2021254515
(87)【国際公開日】2021-12-23
【審査請求日】2022-12-19
(31)【優先権主張番号】202010568656.9
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021152064.0
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110098826.6
(32)【優先日】2021-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202120200290.X
(32)【優先日】2021-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521375221
【氏名又は名称】上海快▲リン▼生物科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】QUICKING BIOTECH CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.48 Gucui Road,Xinchang Industry District,Pudong New District,Shanghai 201314,China
(73)【特許権者】
【識別番号】522493090
【氏名又は名称】上海妙▲リン▼生物工程有限公司
【氏名又は名称原語表記】AMAZING BIOTECH(SHANGHAI)CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.48 Gucui Road,Xinchang Industry District,Pudong New District,Shanghai 201314,China
(73)【特許権者】
【識別番号】522493104
【氏名又は名称】上海金標生物科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI KINBIO TECH.CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.48 Gucui Road,Xinchang Industry District,Pudong New District,Shanghai 201314,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉 芳
(72)【発明者】
【氏名】李 子月
(72)【発明者】
【氏名】銭 鋭澤
(72)【発明者】
【氏名】韋 里
(72)【発明者】
【氏名】周 中人
【審査官】目黒 大地
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111141899(CN,A)
【文献】特開2013-181870(JP,A)
【文献】特開2017-173184(JP,A)
【文献】特開2013-250097(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0188009(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 35/00-37/00
33/48-33/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管部と蓋部を含み、
上記の蓋部と上記の管部が内挿式で接続され、
上記の管部は、
溶液キャビティと、
試験紙固定部品とを含み、
上記の蓋部が上記の管部を閉じた状態で、上記の試験紙固定部品または上記の試験紙固定部品の中に位置する生化学反応試験紙のサンプルの受容端の頂部は、上記の蓋部の内壁の下端まで伸び、上記の蓋部の頂部との間の縦方向における間隔が2mm以下で、上記の試験紙固定部品の外縁と上記の管部の内壁との間に水平間隔があり、
且つその水平方向における間隔が上記の蓋部の内挿式の管口の壁の厚さより大きく、且つ水平間隔は0.5mm以上であり、上記の試験紙固定部品の幅は2.8mm以下であり、上記の試験紙固定部品の深さは28mm以上であり、
上記の試験紙固定部品は生化学反応試験紙キャビティであり、上記の生化学反応試験紙キャビティの頂部が上記の溶液キャビティと連通し、または、
上記の試験紙固定部品は、上記の溶液キャビティの内部の側壁挟持部と上記の溶液キャビティの外壁とによって位置決めされる生化学反応試験紙容器であり、上記の生化学反応試験紙容器の頂部に、生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端と連通する連通孔が配置され、または上記の生化学反応試験紙容器中に位置する生化学反応試験紙が上記の生化学反応試験紙容器の頂部から所定の長さで伸びており、または、
上記の試験紙固定部品は、上記の溶液キャビティの内部の側壁挟持部と上記の溶液キャビティの外壁とによって位置決めされる生化学反応試験紙容器であり、上記の生化学反応試験紙容器の頂部が折られた後、上記の生化学反応試験紙容器の折れの横断面に、生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端と連通する連通孔が現れ、または上記の生化学反応試験紙容器中に位置する生化学反応試験紙が上記の生化学反応試験紙容器の頂部から所定の長さで伸びており、
上記の蓋部は、
上記の蓋部の内面が外側に突出することによって形成されるキャビティとを含み、
ここで、上記の試験紙固定部品または上記の試験紙固定部品の中に位置する生化学反応試験紙のサンプルの受容端が管口の水平面から少なくとも1mmを突出する、ことを特徴とする生化学反応試験管。
【請求項2】
上記の水平間隔が上記の蓋部の内挿式管口の壁の厚さより大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の生化学反応試験管。
【請求項3】
さらに開き防止部品を含み、
上記の蓋部は、
上記の蓋部の外壁に配置された止め部とを含み、
上記の開き防止部品は上記の管部の頂部および/または上記の蓋部の止め部に配置されている、ことを特徴とする請求項1
または2に記載の生化学反応試験管。
【請求項4】
上記の開き防止部品はさらに、ザグリ孔を含み、上記のザグリ孔は上記の管部の管口の頂部に配置されている、ことを特徴とする請求項
3に記載の生化学反応試験管。
【請求項5】
上記の開き防止部品は面取り部をさらに含み、上記の面取り部は上記の止め部の外壁に配置されており、
ここで、上記の蓋部が上記の管部を閉じた状態で、上記の面取り部の上端の横断面の幅は、上記の面取り部の下端の横断面の幅よりも小さい、ことを特徴とする請求項
3または
4に記載の生化学反応試験管。
【請求項6】
上記の開き防止部分は、さらに、
蓋開き部品を含み、
上記の蓋開き部品は上記のザグリ孔に配置され、上記の蓋開き部品の第1端が上記のザグリ孔の内壁に位置し、上記の蓋開き部品の第2端が上記のザグリ孔の外壁または上記のザグリ孔の外壁と上記のザグリ孔の内壁との間に位置する、ことを特徴とする請求項
4に記載の生化学反応試験管。
【請求項7】
上記の蓋部はさらに、
上記の蓋部の外壁に配置された密封部品と、
上記の蓋部の外壁に配置され、且つ上記の密封部品の上方に位置する第1の嵌合部品と、を含み、
上記の管部は、上記の管部の内壁に位置し、上記の第1の嵌合部品に嵌合して接続する第2の嵌合部品を含む、ことを特徴とする請求項1から
6のいずれか1つに記載の生化学反応試験管。
【請求項8】
上記の生化学反応試験管は、さらに、
それぞれ上記の管部と上記の蓋部と接続される接続部品を含む、ことを特徴とする請求項1から
7のいずれか1つに記載の生化学反応試験管。
【請求項9】
上記の生化学反応試験管は、さらに、
上記の試験紙固定部品の内部に配置される生化学反応試験紙を含み、
ここで、上記の蓋部が上記の管部を閉じた状態で、上記の生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端が上記の蓋部に近く、且つ上記の生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端と上記の蓋部の内壁との間に水平方向における間隔がある、ことを特徴とする請求項1から
8のいずれか1つに記載の生化学反応試験管。
【請求項10】
上記の生化学反応試験紙が上記の試験紙固定部品から突出するように配置されている、ことを特徴とする請求項
9に記載の生化学反応試験管。
【請求項11】
上記の生化学反応試験紙はイムノクロマト試験紙であり、上記のイムノクロマト試験紙は、
基材と、
上記の基材の上面に配置されるクロマトグラフィー膜と、
上記の基材の下面に配置される給水パッドとを含み、
ここで、上記のクロマトグラフィー膜と上記の給水パッドとは、上記の基材の末端で接触して溶液を移動させる、ことを特徴とする請求項
9または
10に記載の生化学反応試験管。
【請求項12】
上記のクロマトグラフィー膜の末端は、上記の基材の末端から所定距離を超え、上記の吸収パッドの末端は、上記の基材の末端から所定距離を超え、上記のクロマトグラフィー膜の末端は、上記の吸水パッドの末端と接触して溶液を移動させ、または、
上記のクロマトグラフィー膜は上記の基材の下面にも配置され、上記のクロマトグラフィー膜の末端と上記の吸水パッドの末端とが上記の基材の下面で接触して溶液を移動させ、または、
上記の吸水パッドは上記の基材の上面にも配置され、上記のクロマトグラフィー膜の末端と上記の吸水パッドの末端とが上記の基材の上面に接触して溶液を移動させる、ことを特徴とする請求項
11に記載の生化学反応試験管。
【請求項13】
上記のイムノクロマト試験紙はさらに、
上記の基材上に配置され、末端が上記のクロマトグラフィー膜の前端と接触して溶液を上記のクロマトグラフィー膜に向けて移動させるコンジュゲートパッドと、
上記の基材上に配置され、末端が上記のコンジュゲートパッドの前端と接触して溶液を上記のコンジュゲートパッドに向けて移動させる誘導膜とを含み、
ここで、上記の誘導膜の溶液クロマトグラフィー速度は、上記のコンジュゲートパッドの溶液クロマトグラフィー速度よりも低い、ことを特徴とする請求項
11または
12に記載の生化学反応試験管。
【請求項14】
さらに、透明中空管を含み、
上記の生化学反応試験紙が上記の透明中空管の内部に配置され、上記の透明中空管が上記の試験紙固定部品の内部に配置されている、ことを特徴とする請求項
9から
13のいずれか1つに記載の生化学反応試験管。
【請求項15】
上記の透明中空管の一端は閉鎖端である、ことを特徴とする請求項
14に記載の生化学反応試験管。
【請求項16】
上記の試験紙固定部品は試験紙カセットであり、上記の試験紙カセットは、ベースカードを含み、
上記のベースカードは、
上記のベースカードの第1の端面に配置され、生化学反応試験紙を配置する生化学反応試験紙溝と、
上記の生化学反応試験紙溝の周囲に配置される第1の密封面と、
上記の第1の密封面に接着され、上記の生化学反応試験紙溝が密封空間を形成するような第1の密封部品とを含む、ことを特徴とする請求項1から
13のいずれか1つに記載の生化学反応試験管。
【請求項17】
上記のベースカードは、
上記のベースカードの第2の端面に配置され、上記の生化学反応試験紙溝と連通するサンプル溶液の添加孔と、
上記のサンプル溶液の添加孔の周囲に配置される第2の密封面と含み、
上記の試験紙カセットは、さらに、
上記のサンプル溶液の添加孔が密閉空間を形成するように、上記の第2の密封面に接着される第2の密封部品を含む、ことを特徴とする請求項
16に記載の生化学反応試験管。
【請求項18】
上記のベースカードはさらに、
上記のベースカードの第2の端面に配置され、上記のサンプル溶液の添加孔の近くに配置される第1の折り目部品を含み、
ここで、上記のベースカードが上記の第1の折り目部品に沿って破断された後、上記の生化学反応試験紙溝内に配置された生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端が、上記の第1の折り目部品の折れの断面に露出される、ことを特徴とする請求項
17に記載の生化学反応試験管。
【請求項19】
上記のベースカードが上記の第1の折り目部品に沿って折られた後、上記の生化学反応試験紙溝に配置された生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端は、上記の生化学反応試験紙溝の外側に延在し、その長さは0.5mmを超える、ことを特徴とする請求項
18に記載の生化学反応試験管。
【請求項20】
上記の第1の折り目部品は、
上記のベースカードの第2の端面に配置され、上記のサンプル溶液の添加孔の近くに配置される第1の折り目要素と、
上記の第1の折り目要素の両端に対称的に配置され、上記の第1の折り目要素に接続される第2の折り目要素とを含む、ことを特徴とする請求項
18または
19に記載の生化学反応試験管。
【請求項21】
上記の生化学反応試験紙溝に配置された生化学反応試験紙は、上記の第1の折り目部品と上記の生化学反応試験紙との交点の外端にキャビティを備え、上記の生化学反応試験紙の外端の長さが上記のキャビティの高さに対する比率が70%を超える、ことを特徴とする請求項
18から
20のいずれか1つに記載の生化学反応試験管。
【請求項22】
上記のベースカードはさらに、
上記のベースカードの両側に配置され、上記の第1の折り目部品の一方の側から上記の第1の折り目部品の他方の側まで延在するスライドレール部品を含み、
上記の試験紙カセットは、さらに、
上記のスライドレール部品とスライドに接続されるスライド部品を含み、
ここで、上記のベースカードが上記の第1の折り目部品に沿って曲げられた後、上記のベースカードは第1の部分と第2の部分に分割され、上記の第1の部分と上記の第2の部分は曲げられた状態にあり、上記のスライド部品は最初に上記の第1の部分に位置し、上記の第2の部分がリセットされた後、上記の第1の部分と上記の第2の部分が水平状態になり、上記のスライド部品の一端は上記の第1の部分に位置し、上記のスライド部品の他端は上記の第2の部分に位置し、上記のスライド部品により、上記の第1の折り目部品をブロックする、ことを特徴とする請求項
18から
21のいずれか1つに記載の生化学反応試験管。
【請求項23】
上記のベースカードはさらに、
上記のスライドレール部品の両端に配置され、上記のスライド部品に対して位置を制限するために使用されるアンチオフ部品を含む、ことを特徴とする請求項
22に記載の生化学反応試験管。
【請求項24】
上記のベースカードは、透明な材料で作られ、および/または
上記の第1の密封部品は第1の密封膜であり、上記の第1の密封膜はアルミニウム箔フィルムを含み、および/または
上記の第2の密封部品は第2の密封膜であり、上記の第2の密封膜はアルミニウム箔フィルムを含む、ことを特徴とする請求項
17から
23のいずれか1つに記載の生化学反応試験管。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、迅速検出装置の技術分野に関し、特に生化学反応試験管に関する。
【背景技術】
【0002】
体外診断または体外検出では、定性的な結果を迅速に得るために、通常、迅速診断ツールまたは迅速検出ツールとして、クロマトグラフィー試験紙と試験管の組み合わせが使用される。一般的に言えば、診断または検査用のサンプルには通常、例えばある程度の毒性や感染性などのリスクがある。使用済みの試験管は医療廃棄物として処分する。
【0003】
しかしながら、関連技術の試験管にはいくつかの欠点がある。例えば、一部の試験管の管部と蓋部は分割設計であり、蓋部は管部から簡単に脱落し、管部中の物質や溶液が外側に流れ出し、環境を汚染し、作業スタッフの命の安全に危険をもたらす可能性がある。また、一部の試験管の管部と蓋部は一体に設計されているが、その気密性と接続の堅さが良くなく、外力の作用により、蓋部が管部から分離しやすく、管部中の物質や溶液が外側に流れることもある。
【0004】
現在、関連技術では、試験管の蓋部と管部が比較的分離しやすく、管部中の物質が外側に流出し、環境汚染を引き起こし、スタッフの生命安全に危険をもたらす状況に対して、有効な解決策は提案されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、関連技術における試験管が環境を汚染し、生命の安全を危険にさらすという問題を少なくとも解決するために、生化学反応試験管を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、管部と蓋部を含む生化学反応試験管を提供し、上記の蓋部と上記の管部が内挿式で接続され、
上記の管部は、
溶液キャビティと、
試験紙固定部品とを含み、
上記の蓋部が上記の管部を閉じた状態で、上記の試験紙固定部品または上記の試験紙固定部品の中に位置する生化学反応試験紙のサンプルの受容端の頂部は、上記の蓋部の内壁の下端まで伸び、上記の蓋部の頂部との間の縦方向における間隔が2mm以下で、上記の試験紙固定部品の外縁と上記の管部の内壁との間に水平方向における間隔があり、且つその水平方向における間隔が上記の蓋部の内挿式の管口の壁の厚さより大きく、
ここで、上記の試験紙固定部品は生化学反応試験紙キャビティであり、上記の生化学反応試験紙キャビティの頂部は、上記の溶液キャビティと連通しており、または、
上記の試験紙固定部品は、上記の溶液キャビティの内部の側壁挟持部113と上記の溶液キャビティ111の外壁とによって位置決めされる生化学反応試験紙容器であり、上記の生化学反応試験紙容器の頂部が折られた後、上記の生化学反応試験紙容器の折れの横断面に、生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端と連通する連通孔が現れ、または上記の生化学反応試験紙容器中に位置する生化学反応試験紙が上記の生化学反応試験紙容器の頂部から所定の長さで伸びる。
【0007】
一つの実施例において、上記の試験紙固定部品の幅は2.8mm以下であり、上記の試験紙固定部品の深さは28mm以上である。
【0008】
一つの実施例において、上記の蓋部は、さらに、
上記の蓋部の内面が外側に突出することによって形成されるキャビティとを含み、
ここで、上記の試験紙固定部品または上記の試験紙固定部品の中に位置する生化学反応試験紙のサンプルの受容端の頂部が管口の水平面から少なくとも1mmで突出する。
【0009】
一つの実施例において、さらに開き防止部品を含み、
上記の蓋部は、
上記の蓋部の外壁に配置された止め部とを含み、
上記の開き防止部品は上記の管部の頂部および/または上記の蓋部の止め部に配置される。
一つの実施例において、上記のキャビティの縦断面は、台形、弧状、または三角形である。
【0010】
一つの実施例において、上記の開き防止部品はザグリ孔を含み、上記のザグリ孔は上記の管部の管口の頂部に配置される。
【0011】
一つの実施例において、上記の開き防止部品は面取り部をさらに含み、上記の面取り部は上記の止め部の外壁に配置され、
ここで、上記の蓋部が上記の管部を閉じた状態で、上記の面取り部の上端の横断面の幅は、上記の面取り部の下端の横断面の幅よりも小さい。
【0012】
一つの実施例において、上記の開き防止部分はさらに、
蓋開き部品を含み、
上記の蓋開き部品は上記のザグリ孔に配置され、上記の蓋開き部品の第1端が上記のザグリ孔の内壁に位置し、上記の蓋開き部品の第2端が上記のザグリ孔の外壁または上記のザグリ孔の外壁と上記のザグリ孔の内壁との間に位置する。
【0013】
一つの実施例において、上記の蓋部はさらに、
上記の蓋部の外壁に配置された密封部品と、
上記の蓋部の外壁に配置され、且つ上記の密封部品の上方に位置する第1の嵌合部品と、を含み、
上記の管部は、上記の管部の内壁に位置し、上記の第1の嵌合部品に嵌合して接続する第2の嵌合部品を含む。
【0014】
一つの実施例において、上記の密封部品は環状突起である。
【0015】
一つの実施例において、上記の第1の嵌合部品は環状突起であり、上記の第2の嵌合部品は環状溝である。
【0016】
一つの実施例において、上記の第1の嵌合部品が複数あり、上記の複数の第1の嵌合部品が上記の蓋部の軸方向に沿って間隔をあけて配置される。
【0017】
一つの実施例において、上記の第2の嵌合部品が複数あり、上記の複数の第2の嵌合部品が上記の管部の軸方向に沿って間隔をあけて配置される。
【0018】
一つの実施例において、上記の生化学反応試験管は、さらに、
それぞれ上記の管部と上記の蓋部と接続される接続部品を含む。
【0019】
一つの実施例において、上記の生化学反応試験管は、さらに、
上記の試験紙固定部品の内部に配置される生化学反応試験紙を含み、
ここで、上記の蓋部が上記の管部を閉じた状態で、上記の生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端が上記の蓋部に近く、且つ上記の生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端と上記の蓋部の内壁との間に水平方向における間隔がある。
【0020】
一つの実施例において、上記の生化学反応試験紙が上記の試験紙固定部品から突出するように配置される。
【0021】
一つの実施例において、上記の試験紙固定部品から突出した上記の生化学反応試験紙の長さは1~5mmである。
【0022】
一つの実施例において、上記の生化学反応試験紙はイムノクロマト試験紙であり、上記のイムノクロマト試験紙は、
基材と、
上記の基材の上面に配置されるクロマトグラフィー膜と、
上記の基材の下面に配置される給水パッドとを含み、
ここで、上記のクロマトグラフィー膜と上記の給水パッドとは、上記の基材の末端で接触して溶液を移動させる。
【0023】
一つの実施例において、上記のクロマトグラフィー膜の末端は、上記の基材の末端から所定距離を超え、
上記の吸収パッドの末端は、上記の基材の末端から所定距離を超え、
上記のクロマトグラフィー膜の末端は、上記の吸水パッドの末端と接触して溶液を移動させる。
【0024】
一つの実施例において、上記のクロマトグラフィー膜は上記の基材の下面にも配置され、上記のクロマトグラフィー膜の末端と上記の吸水パッドの末端とが上記の基材の下面で接触して溶液を移動させる。
【0025】
一つの実施例において、上記の吸水パッドはまた上記の基材の上面に配置され、上記のクロマトグラフィー膜の末端と上記の吸水パッドの末端とが上記の基材の上面に接触して溶液を移動させる。
【0026】
一つの実施例において、上記のイムノクロマト試験紙はさらに、
上記の基材上に配置され、末端が上記のクロマトグラフィー膜の前端と接触して溶液を上記のクロマトグラフィー膜に向けて移動させるコンジュゲートパッドと、
上記の基材上に配置され、末端が上記のコンジュゲートパッドの前端と接触して溶液を上記のコンジュゲートパッドに向けて移動させる誘導膜とを含み、
ここで、上記の誘導膜の溶液クロマトグラフィー速度は、上記のコンジュゲートパッドの溶液クロマトグラフィー速度よりも低い。
【0027】
一つの実施例において、上記の誘導膜の厚さは0.15mm未満である。
【0028】
一つの実施例において、上記のイムノクロマト試験紙は、さらに、
上記の基材上に配置され、末端が上記の誘導膜の前端に接触して溶液を上記の誘導膜に向けて移動させるサンプルパッドを含む。
【0029】
一つの実施例において、上記のイムノクロマト試験紙は、さらに、サンプルパッドを含み、上記のサンプルパッドが上記の基材上に配置され、上記の誘導膜の末端が上記のサンプルパッドの前端と接触して溶液を上記のサンプルパッドに向けて移動させる。
【0030】
一つの実施例において、イムノクロマト試験紙は、さらに、
上記の基材上に配置され、末端が上記の誘導膜の前端と接触して溶液を上記の誘導膜に向けて移動させるサンプル数量限定膜を含む。
【0031】
一つの実施例において、上記のサンプル数量限定膜の液体吸収飽和容積は2~20μlである。
【0032】
一つの実施例において、上記のイムノクロマト試験紙、さらに、フィルターパッドを含み、
上記のフィルターパッドが上記の基材上に配置され、上記の誘導膜の末端は上記のフィルターパッドの前端と接触して溶液を上記のフィルターパッドに向けて移動させる。
【0033】
一つの実施例において、上記のイムノクロマト試験紙は、さらに、
上記の誘導膜の前端に近くに配置される遮水パッドを含む。
【0034】
一つの実施例において、上記のイムノクロマト試験紙の遮水パッドは、上記のイムノクロマト試験紙と上記の試験紙固定部品との間の隙間を埋める。
【0035】
一つの実施例において、上記のイムノクロマト試験紙は、さらに、
少なくとも上記のクロマトグラフィー膜および上記のコンジュゲートパッドを覆う透明保護膜を含む。
【0036】
一つの実施例において、上記のクロマトグラフィー膜は、順次に配置されるテストラインとコントロールラインを含む。
【0037】
一つの実施例において、上記の吸水パッドの末端の下面は、上記のクロマトグラフィー膜の末端の上面と接触し、または
上記の吸水パッドの末端の上面は、上記のクロマトグラフィー膜の末端の下面と接触する。
【0038】
一つの実施例において、上記のコンジュゲートパッドの末端の下面は、上記のクロマトグラフィー膜の前端の上面と接触し、または
上記のコンジュゲートパッドの末端の上面は、上記のクロマトグラフィー膜の前端の下面と接触する。
【0039】
一つの実施例において、上記の誘導膜の末端の下面は、上記のコンジュゲートパッドの前端の上面と接触し、または
上記の誘導膜の末端の上面は、上記のコンジュゲートパッドの前端の下面と接触する。
【0040】
一つの実施例において、上記の誘導膜の末端の下面は、上記のフィルタパッドの前端の上面と接触し、または
上記の誘導膜の末端の上面は、上記のフィルタパッドの前端の下面と接触する。
【0041】
一つの実施例において、上記のフィルタパッドの末端の下面は、上記のコンジュゲートパッドの前端の上面と接触し、または
上記のフィルターパッドの末端の上面は、上記のコンジュゲートパッドの前端の下面と接触する。
【0042】
一つの実施例において、上記のサンプルパッドの末端の下面は、上記の誘導膜の前端の上面と接触し、または
上記のサンプルパッドの末端の上面は、上記の誘導膜の前端の下と接触する。
【0043】
一つの実施例において、上記のサンプルパッドの末端の下面は上記のコンジュゲートパッドの前端の上面と接触し、または
上記のサンプルパッドの末端の上面は上記のコンジュゲートパッドの前端の下面と接触する。
【0044】
一つの実施例において、上記の誘導膜の末端の下面は、上記のサンプルパッドの前端の上面と接触し、または
上記の誘導膜の末端の上面は、上記のサンプルパッドの前端の下面と接触する。
【0045】
一つの実施例において、上記のサンプル数量限定膜の末端の下面は、上記の誘導膜の前端の上面と接触し、または
上記のサンプル数量限定膜の末端の上面は、上記の誘導膜の前端の下面と接触する。
【0046】
一つの実施例において、上記の吸水パッドの末端が上記の基材の上面に位置し、上記の吸水パッドの前端が上記の基材の下面に位置する場合、
上記の基材の上面に位置する上記の吸収パッドの長さが、上記の基材の下面に位置する吸収パッドの長さよりも長く、または
上記の基材の上面に位置する上記の吸収パッドの長さが、上記の基材の下面に位置する上記の吸収パッドの長さに等しく、または
上記の基材の上面に位置する上記の吸水パッドの長さが、上記の基材の下面に位置する上記の吸水パッドの長さより短い。
【0047】
一つの実施例において、上記のクロマトグラフィー膜の前端が上記の基材の上面に位置し、上記のクロマトグラフィー膜の末端が上記の基材の下面に位置する場合、
上記の基材の上面に位置する上記のクロマトグラフィー膜の長さが、上記の基材の下面に位置する上記のクロマトグラフィー膜の長さより長く、または
上記の基材の上面に位置する上記のクロマトグラフィー膜の長さが、上記の基材の下面に位置する上記のクロマトグラフィー膜の長さに等しく、または
上記の基材の上面に位置する上記のクロマトグラフィー膜の長さが、上記の基材の下面に位置する上記のクロマトグラフィー膜の長さより短い。
【0048】
一つの実施例において、上記のテストラインと上記のコントロールラインは、上記の基材の上面に位置し、または
上記のテストラインは上記の基材の上面に位置し、上記のコントロールラインは上記の基材の下面に位置し、または
上記のテストラインと上記のコントロールラインは、上記の基材の下面に位置する。
【0049】
一つの実施例において、さらに、透明中空管を含み、
上記の生化学反応試験紙が上記の透明中空管の内部に配置され、上記の透明中空管が上記の試験紙固定部品の内部に配置される。
【0050】
一つの実施例において、上記の透明中空管の一端は閉鎖端である。
【0051】
いくつかの実施例において、上記の試験紙固定部品は試験紙カセットであり、上記の試験紙カセットは、ベースカードを含み、
上記のベースカードは、
上記のベースカードの第1の端面に配置され、生化学反応試験紙を配置する生化学反応試験紙溝と、
上記の生化学反応試験紙溝の周囲に配置される第1の密封面と、
上記の第1の密封面に接着され、上記の生化学反応試験紙溝が密封空間を形成するような第1の密封部品とを含む。
【0052】
いくつかの実施例において、上記のベースカードは、
上記のベースカードの第2の端面に配置され、上記の生化学反応試験紙溝と連通するサンプル溶液の添加孔と、
上記のサンプル溶液の添加孔の周囲に配置される第2の密封面と含み、
上記のフィルム密封単層試験紙カードは、さらに、
上記のサンプル溶液の添加孔が密閉空間を形成するように、上記の第2の密封面に接着される第2の密封部品を含む。
【0053】
いくつかの実施例において、上記のベースカードは以さらに、
上記のベースカードの第2の端面に配置され、上記のサンプル溶液の添加孔の近くに配置される第1の折り目部品を含み、
ここで、上記のベースカードが上記の第1の折り目部品に沿って破断された後、上記の生化学反応試験紙溝内に配置された生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端が、上記の第1の折り目部品の折れの断面に露出される。
【0054】
いくつかの実施例において、上記のベースカードが上記の第1の折り目部品に沿って折られた後、上記の生化学反応試験紙溝に配置された生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端は、上記の生化学反応試験紙溝の外側に延在し、その長さは0.5mmを超える。
【0055】
いくつかの実施例において、上記の第1の折り目部品は、
上記のベースカードの第2の端面に配置され、上記のサンプル溶液の添加孔の近くに配置される第1の折り目要素と、
上記の第1の折り目要素の両端に対称的に配置され、上記の第1の折り目要素に接続される第2の折り目要素とを含む。
【0056】
いくつかの実施例において、上記の生化学反応試験紙溝に配置された生化学反応試験紙は、上記の第1の折り目部品と上記の生化学反応試験紙との交点の外端にキャビティを備え、上記の生化学反応試験紙の外端の長さが上記のキャビティの高さに対する比率が70%を超える。
【0057】
いくつかの実施例において、上記のベースカードはさらに、
上記のベースカードの第1の端面に配置され、上記の生化学反応試験紙溝の内部に位置し、上記の第1の折り目部品に対応する第2の折り目部分を含む。
【0058】
いくつかの実施例において、上記のベースカードは透明な材料でできており、および/または、
上記の第1の密封部品は第1の密封膜であり、上記の第1の密封膜はアルミニウム箔フィルムを含み、および/または、
上記の第2の密封部品は第2の密封膜であり、上記の第2の密封膜はアルミニウム箔フィルムを含む。
【0059】
いくつかの実施例において、上記のベースカードは、さらに、
上記のベースカードの両側に配置され、上記の第1の折り目部品の一方の側から上記の第1の折り目部品の他方の側まで延在するスライドレール部品を含み、
上記の試験紙カセットは、さらに、
上記のスライドレール部品とスライドに接続されるスライド部品を含み、
ここで、上記のベースカードが上記の第1の折り目部品に沿って曲げられた後、上記のベースカードは第1の部分と第2の部分に分割され、上記の第1の部分と上記の第2の部分は曲げられた状態にあり、上記のスライド部品は最初に上記の第1の部分に位置し、上記の第2の部分がリセットされた後、上記の第1の部分と上記の第2の部分が水平状態になり、上記のスライド部品の一端は上記の第1の部分に位置し、上記のスライド部品の他端は上記の第2の部分に位置し、上記のスライド部品により、上記の第1の折り目部品をブロックする。
【0060】
いくつかの実施例において、上記のベースカードはさらに、
上記のスライドレール部品の両端に配置され、上記のスライド部品に対して位置を制限するために使用されるアンチオフ部品を含む。
【0061】
本発明は、上記の技術解決案を採用し、既存技術と比較して、以下の効果を有する。
本発明による生化学反応試験管は、試験紙固定部品と管部の内壁との間に水平間隔があり、試験紙固定部品に生化学反応試験紙を配置する場合に、生化学反応試験紙が上記の管部の内壁に接触したり、粘着壁を形成したりして、検出効果に影響を与えることを防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【
図1】
図1は本発明に係る一つの例示的実施例による生化学反応試験管を示す断面図(一)である。
【
図2】
図2は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じた生化学反応試験管を示す断面図(一)である。
【
図3】
図3は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じてない生化学反応試験管を示す上面図(一)である。
【
図4】
図4は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じてない生化学反応試験管を示す断面図(一)である。
【
図5】
図5は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じた生化学反応試験管を示す断面図(二)である。
【
図6】
図6は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じてない生化学反応試験管を示す断面図(二)である。
【
図7】
図7は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じた生化学反応試験管を示す断面図(三)である。
【
図8】
図8は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じてない生化学反応試験管を示す上面図(二)である。
【
図9】
図9は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じてない生化学反応試験管を示す断面図(三)である。
【
図10】
図10は本発明に係る一つの例示的実施例による生化学反応試験管を示す図(二)である。
【
図11】
図11は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じた生化学反応試験管を示す断面図(四)である。
【
図12】
図12は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じてない生化学反応試験管を示す断面図(四)である。
【
図13】
図13は本発明に係る一つの例示的実施例による生化学反応試験管を示す図(三)である。
【
図14】
図14は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じた生化学反応試験管を示す断面図(五)である。
【
図15】
図15は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じてない生化学反応試験管を示す断面図(五)である。
【
図16】
図16は本発明に係る一つの例示的実施例による生化学反応試験管を示す図(四)である。
【
図17】
図17は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じた生化学反応試験管を示す断面図(六)である。
【
図18】
図18は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じた生化学反応試験管を示す断面図(七)である。
【
図19】
図19は本発明に係る一つの例示的実施例による蓋部は管部を閉じてない生化学反応試験管を示す断面図(六)である。
【
図20】
図20は本発明に係る一つの例示的実施例によるイムノクロマト試験紙を示す図(一)である。
【
図21】
図21は本発明に係る一つの例示的実施例によるイムノクロマト試験紙を示す図(一)である。
【
図22】
図22は本発明に係る一つの例示的実施例による生化学反応試験管を示す断面図(生化学反応試験紙付き)である。
【
図23】
図23は本発明に係る一つの例示的実施例によるイムノクロマト試験紙を示す図(二)である。
【
図24】
図24は本発明に係る一つの例示的実施例によるイムノクロマト試験紙を示す断面図(二)である。
【
図25】
図25は本発明に係る一つの例示的実施例によるイムノクロマト試験紙を示す図(三)である。
【
図26】
図26は本発明に係る一つの例示的実施例によるイムノクロマト試験紙を示す断面図(三)である。
【
図27】
図27は本発明に係る一つの例示的実施例によるイムノクロマト試験紙を示す図(四)である。
【
図28】
図28は本発明に係る一つの例示的実施例によるイムノクロマト試験紙を示す断面図(四)である。
【
図29】
図29は本発明に係る一つの例示的実施例によるイムノクロマト試験紙を示す断面図(五)である。
【
図30】
図30は本発明に係る一つの例示的実施例による透明の中空管を示す断面図(一)である。
【
図31】
図31は本発明に係る一つの例示的実施例による透明の中空管を示す断面図(二)である。
【
図32】
図32は本発明に係る一つの例示的実施例による生化学反応試験管を示す断面図(透明の中空管セットする生化学反応試験紙付き)である。
【
図33】
図33は本発明による試験紙カセットを示す図(一)である。
【
図34】
図34は本発明による試験紙カセットを示す図(二)である。
【
図35】
図35は本発明によるベースカードを示す図(一)である。
【
図36】
図36は本発明による生化学反応試験紙を備えたベースカードを示す図(一)である。
【
図37】
図37は本発明による試験紙カセットを示す図(三)である。
【
図38】
図38は本発明による試験紙カセットを示す図(四)である。
【
図39】
図39は本発明によるベースカードを示す図(二)である。
【
図40】
図40は本発明によるベースカードを示す図(三)である。
【
図41】
図41は本発明による生化学反応試験紙を備えたベースカードを示す図(二)である。
【
図42】
図42は本発明による生化学反応試験紙を備えたベースカードを示す図(三)である。
【
図43】
図43は本発明による試験紙カセットを示す図(五)である。
【
図44】
図44は本発明による試験紙カセットを示す図(六)である。
【
図45】
図45は本発明によるベースカードを示す図(四)である。
【
図46】
図46は本発明によるベースカードを示す図(五)である。
【
図47】
図47は本発明による生化学反応試験紙を備えたベースカードを示す図(四)である。
【
図48】
図48は本発明による生化学反応試験紙を備えたベースカードを示す図(五)である。
【
図49】
図49は本発明による試験紙カセットを示す図(七)である。
【
図50】
図50は本発明による試験紙カセットを示す図(八)である。
【
図51】
図51は本発明によるベースカードを示す図(六)である。
【
図52】
図52は本発明によるベースカードを示す図(七)である。
【
図53】
図53は本発明による生化学反応試験紙を備えたベースカードを示す図(六)である。
【
図54】
図54は本発明による生化学反応試験紙を備えたベースカードを示す図(七)である。
【
図55】
図55は本発明による試験紙カセットを示す図(九)である。
【
図56】
図56は本発明によるベースカードを示す図(八)である。
【
図57】
図57は本発明による生化学反応試験紙を備えたベースカードを示す図(八)である。
【
図58】
図58は本発明による生化学反応試験紙を備えたベースカードを示す図(九)である。
【
図59】
図59は本発明によるベースカードを示す図(九)である。
【
図60】
図60は本発明によるベースカードを示す図(十)である。
【
図61】
図61は本発明によるベースカードを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
以下は図面を参考して本発明の実施例を説明するが、本発明の限定とするものではない。明らかに、記載された実施例はただ本発明の一部にすぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者によって創造的な努力なしに得られた他のすべての実施例は本発明の保護範囲に含まれるものである。
注意すべきなのは、本発明中の各実施例の特徴は組み合わせることができる。
【実施例1】
【0064】
図1~4に示すように、生化学反応試験管100は、管部110と、蓋部120と、接続部品130とを含み、管部110と蓋部120とは接続部品130によって接続され、管部110と蓋部120は内挿式で接続されている。
【0065】
管部110は、溶液キャビティ111と試験紙固定部品112とを含む。溶液キャビティ111は、例えば、反応溶液などの溶液を配置し、その軸線が管部110の軸線と同一線上または平行に位置するように配置されている。試験紙固定部品112は、生化学反応試験紙を配置し、その軸線が溶液キャビティ111の軸線と平行に位置するように配置されている。
【0066】
ここで、試験紙固定部品112に配置される生化学反応試験紙が管部110の内壁に接し、または管部110の内壁にくっつくことを防止するために、試験紙固定部品112の外縁と管部110の内壁との間に水平方向に少なくとも0.5mmの間隔が設けられている。
【0067】
ここで、試験紙固定部品112の幅(管部110の径方向)は、2.8mm以下であり、試験紙固定部品112の深さは28mm以上である。
【0068】
蓋部120が管部110を閉じた状態で、溶液キャビティ111の頂部と試験紙固定部品112の頂部とが連通する。
【0069】
さらに、蓋部120が管部110を閉じた状態で、試験紙固定部品112に配置されている生化学反応試験紙が蓋部120の内側と接触、または蓋部120の内壁にくっつくことを防止するために、試験紙固定部品112の内縁と蓋部120の内壁との間に水平方向に少なくとも0.5mmの間隔がある。
【0070】
いくつかの実施例において、蓋部120が管部110を閉じた状態で、試験紙固定部品112に配置されている生化学反応試験紙が蓋部120の内側と接触、または蓋部120の内壁にくっつくことを防止するために、試験紙固定部品112の内縁と蓋部120の内壁との間に水平方向に少なくとも0.5mmの間隔がある。
【0071】
いくつかの実施例において、蓋部120が管部110を閉じた状態で、試験紙固定部品112の上壁と蓋部120の下壁との間に垂直方向に2mm以下の間隔がある。
【0072】
ここで、溶液キャビティ111は、円形、長方形、台形など規則的な形状を有するチャンバ、または不規則な形状を有するチャンバである。試験紙固定部品112も、円形、長方形、台形など規則的な形状を有するチャンバ、または不規則な形状を有するチャンバである。
【0073】
ここで、試験紙固定部品112は生化学反応試験紙のチャンバであり、その頂部は溶液キャビティ111と連通されている。
【0074】
一つの実施例において、溶液キャビティ111は複数あってもよく、複数の溶液キャビティ111の軸線が平行で、少なくとも一つの溶液キャビティ111は、生化学反応試薬または生化学反応溶液を配置し、少なくとも一つの溶液キャビティ111は機能性反応試薬を配置する。ここで、機能性試薬は分解酵素、細胞溶解液、プローブ、緩衝液、希釈剤など、または、生化学反応が完了した後の後続の反応のための試薬が含まれるが、これらに限定されない。
【0075】
一つの実施例において、試験紙固定部品112は複数であってもよく、複数の試験紙固定部品112の軸線が平行し、各試験紙固定部品112に生化学反応試験紙が配置され、同じサンプルに対して異なる指標を同時に検出することができる。
【0076】
ここで、複数の試験紙固定部品112は、管部110の軸方向を中心に周囲的に配置されている。
【0077】
蓋部120は止め部121とキャビティ122を含み、ここで、止め部121は蓋部120の外壁に配置され、キャビティ122は蓋部120の内面が外側に突出することによって形成される。
【0078】
ここで、止め部121は制限リングである。
【0079】
ここで、キャビティ122の縦断面は、台形、弧状、または三角形である。
接続部品130は、管部110と蓋部120とにそれぞれ接続され、管部110と蓋部120とを接続構造に形成させる。
【0080】
ここで、接続部品130は、一端が管部110に接続され、他端が蓋部120に接続される接続バーであってもよい。
【0081】
本実施例による生化学反応試験管は、専用設計の試験紙固定部品を使用しているため、試験紙固定部品に配置された生化学反応試験紙が管部の内壁や蓋部の内側に接触せず、生化学反応試験紙が壁にくっつくことを回避できる。
【実施例2】
【0082】
本実施例は、実施例1の変形例であり、本実施例と実施例1との相違点は、管部110と蓋部120との合わせ方が異なる点である。
図5に示すように、蓋部120は、管部110に外挿式で接続されている。具体的には、蓋部120の最大内径は、管部110の開口の外径と同じである、即ち、蓋部120は、管部110の開口の外側にスリーブされる。
【実施例3】
【0083】
本実施例は、実施例1の変形例であり、本実施例と実施例1との相違点は、試験紙固定部品112が異なる点である。
【0084】
図6に示すように、試験紙固定部品112は、溶液キャビティ111の内部の側壁挟持部113と溶液キャビティ111の外壁とによって位置決めされる生化学反応試験紙容器である。生化学反応試験紙容器の頂部に、生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端と連通する孔が配置され、または生化学反応試験紙が生化学反応試験紙容器の頂部から所定の長さで伸びている。
【実施例4】
【0085】
本実施例は、実施例3の変形例であり、本実施例と実施例3との相違点は、試験紙固定部品112が異なる点である。
【0086】
試験紙固定部品112は、
図7~
図8に示すように、溶液キャビティ111の内部の側壁挟持部113と溶液キャビティ111の外壁とによって位置決めされる生化学反応試験紙容器である。生化学反応試験紙容器の頂部が折れると、その横断面に、生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端と連通する連通孔が現れ、または生化学反応試験紙が生化学反応試験紙容器の頂部から所定の長さで伸びている。
【実施例5】
【0087】
図10~11に示すように、生化学反応試験管100は、管部110、蓋部120、接続部品130、及び開き防止部品140を備え、管部110と蓋部120とは接続部品130によって接続され、開き防止部品140は、管部110の頂部に設置されている。ここで、蓋部120が管部110を閉じた状態で、蓋部120は、開き防止部品140の作用下で管部110から取り外すことができない。
【0088】
ここで、管部110、蓋部120、および接続部品130の構造および接続方法は、基本的に実施例1のと同様であり、ここで説明を省略する。
開き防止部品140はザグリ孔141を含み、ザグリ孔141は管部110の頂部に配置され、蓋部120の止め部121と組み合わせることができる。蓋部120が管部110を閉じた状態で、止め部121はザグリ孔141に嵌めあわされ、止め部121の上面はザグリ孔141の上面と同一面になる。
【0089】
接続部品130は、管部110と蓋部120とにそれぞれ接続され、管部110と蓋部120とを接続構造を形成させる。
【0090】
ここで、接続部品130は、一端が管部110に接続され、他端が蓋部120に接続される接続バーであってもよい。
【0091】
本実施例の使用方法は、生化学反応試験紙を試験紙固定部品112に入れ、生化学反応試験紙のサンプル溶液の受容端を上向きに配置し、溶液キャビティ111に反応溶液を入れ、スワブなどの被検試料を溶液キャビティ111に入れ、蓋部120の止め部121がザグリ孔141に沈むように、管部110を蓋部120で閉じ、溶液キャビティ111において反応が完全に完了した後、反応溶液が生化学反応試験紙に接触するように、生化学反応試験管100を斜めにし、反応溶液が生化学反応試験紙の上で生化学的反応を行い、生化学反応試験紙を観察することにより試験結果を得ることができる。試験結果を観察した後、生化学反応試験管100は医療廃棄物として直接処理されることができ、その内にある物質の漏れを心配することが不要である。
【0092】
本実施例は、開き防止部品を備えた試験管によって、蓋部が管部を閉じた後、蓋部を管部から分離することができず、生化学反応試験管の中の物質の漏れ、環境の汚染、生命と健康に害を及ぼすことを回避できる。
【実施例6】
【0093】
図13~14に示すように、生化学反応試験管100は、管部110、蓋部120、接続部品130、及び開き防止部品140を備え、管部110と蓋部120とは接続部品130によって接続され、開き防止部品140は、管部110の頂部および蓋部120の外壁に設置されている。ここで、蓋部120が管部110を閉じた状態で、蓋部120は、開き防止部品140の作用下で管部110から取り外すことができない。
【0094】
ここで、管部110、蓋部120、および接続部品130の構造および接続方法は、基本的に実施例1のと同様であり、ここで説明を省略する。
【0095】
開き防止部品140はザグリ孔141と面取り部142を含み、ザグリ孔141は管部110の頂部に配置され、面取り部142は止め部121の外壁に配置されている。
【0096】
ここで、面取り部142と止め部121は一体型に設計されている。
【0097】
蓋部120が管部110を閉じた状態で、面取り部142の第1端(上端)は断面における幅がその第2端(下端)の断面における幅より小さい。
【0098】
蓋部120が管部110を閉じた状態で、止め部121と面取り部142と、ともにザグリ孔141に配置され、止め部121の上面と、面取り部142の上面とザグリ孔141の上面とが同一面になる。
【0099】
本実施例の使用方法は基本的に実施例1のと同様であり、ここで説明を省略する。
本実施例において、蓋部が管部を閉じた状態で、ザグリ孔の他、面取り部もザグリ孔に配置され、面取り部の存在により、応力点がなくて、大きな外力がザグリ孔と面取り部に作用しても、蓋部を管部から分離することができない。
【実施例7】
【0100】
図16~16に示すように、生化学反応試験管100は、管部110、蓋部120、接続部品130、及び開き防止部品140を備え、管部110と蓋部120とは接続部品130によって接続され、開き防止部品140は、管部110の頂部に設置されている。ここで、蓋部120が管部110を閉じた状態で、蓋部120を、開き防止部品140の作用下で管部110から取り外すことができない。
【0101】
ここで、管部110、蓋部120、および接続部品130の構造および接続方法は、基本的に実施例1のと同様であり、ここで説明を省略する。
【0102】
開き防止部品140はザグリ孔141と蓋開き部品142を含む。
【0103】
ここで、ザグリ孔141は、管部110の頂部に配置され、蓋部120の止め部121と組み合わせることができ、蓋部120が管部110を閉じた状態で、止め部121がザグリ孔141に配置され、止め部121の上面はザグリ孔141の上面と同一面になっている。
【0104】
ここで、蓋開き部品143はザグリ孔141の頂部または内部に配置され、特定の状態で、蓋開き部品143を介して管部110から蓋部120を分離するために使用される。
一つの実施例において、蓋開き部品143はザグリ孔141を通貫して配置される。具体的には、蓋開き部品143の第1端がザグリ孔141の内壁に位置し、蓋開き部品143の第2端がザグリ孔141の外壁に位置し、バール等の補助具を用いて蓋開き部品143を通過させて蓋部120を上方に傾け、蓋部120を管部110から分離することができる。
【0105】
一つの実施例において、蓋開き部品143はザグリ孔141の上面に配置されている。具体的には、蓋開き部品143の第1端がザグリ孔141の内壁に位置し、蓋開き部品143の第2端がザグリ孔141の内壁と外壁との間に位置し、バール等の補助具を用いて蓋開き部品143を通過させて蓋部120を上方に傾け、蓋部120を管部110から分離することができる。
【0106】
本実施例の使用方法は、基本的に実施例1と同様であり、相違点は、検出結果を得た後、蓋開き部品143によって蓋部120を管部110から分離して、生化学反応試験管100の中の溶液または物質を回収することができる。
【実施例8】
【0107】
図18~18に示すように、生化学反応試験管100は、管部110、蓋部120、接続部品130、及び開き防止部品140を備え、管部110と蓋部120とは接続部品130によって接続され、開き防止部品140は、管部110の頂部に設置されている。ここで、蓋部120が管部110を閉じた状態で、蓋部120を、開き防止部品140の作用下で管部110から取り外すことができない。
【0108】
ここで、接続部品130と開き防止部品140は、構造と接続方式が実施例3~4のと基本的に同様であり、ここで説明を省略する。
【0109】
管部110は溶液キャビティ111、試験紙固定部品112と第2の嵌合部品114を含む。
【0110】
ここで、溶液キャビティ111と試験紙固定部品112は、構造と接続方式が実施例1と基本的に同様であり、ここで説明を省略する。
【0111】
第2の嵌合部品114は管部110の頂部の内壁に配置され、管部110の軸方向に沿って間隔的に配置されている。
【0112】
蓋部120は止め部121、キャビティ121、密封部品123と、第1の嵌合部品124を含む。
【0113】
ここで、止め部121とキャビティ122は、構造と接続方式が実施例1と基本的に同様であり、ここで説明を省略する。
【0114】
密封部品123と第1の嵌合部品124は蓋部120の軸方向に沿って間隔的に配置されている。蓋部120が管部110を閉じた状態で、密封部品123が蓋部120の下側に位置し、第1の嵌合部品124が密封部品123の上側に位置する。
【0115】
蓋部120が管部110を閉じた状態で、密封部品123と管部110の頂部が密封され、第1の嵌合部品124と第2の嵌合部品114が嵌めあわされ、蓋部120と管部110は密着するように接続される。
【0116】
一つの実施例において、密封部品123は環状突起であり、その外径が管部110の頂部の内径と等しい。
【0117】
一つの実施例において、第1の嵌合部品124は環状突起であり、その外径が管部110の頂部の内径より大きく、第2の嵌合部品114は環状溝であり、第1の嵌合部品124とぴったり嵌合する。
【0118】
本実施例における密封部品、第1の嵌合部品と第2の嵌合部品によって、蓋部と管部との間の接続の気密性をさらに向上させ、管部から蓋部を分離する抵抗が大幅に増加され、生化学反応試験管の中の溶液漏れを効果的に防止でき、環境の汚染を回避、生命と健康に危険をもたらすことを防止できる。
【実施例9】
【0119】
本実施例は、実施例1~7に記載の生化学反応試験管に配置された生化学反応試験紙に関する。
【0120】
本実施例では、生化学反応試験紙は、イムノクロマト試験紙を例として説明をする。
図20~20に示すように、イムノクロマト試験紙200は、基材210、クロマトグラフィー膜220、吸収パッド230、コンジュゲートパッド240、および誘導膜250を含み、ここで、誘導膜250、コンジュゲートパッド240、クロマトグラフィー膜220および吸水パッド230は、基材210上に順次配置されている。
【0121】
ここで、イムノクロマト試験紙200は、試験紙固定部品112から突出している。一般的に、イムノクロマト試験紙200が試験紙固定部品112から突出する程度は1mm~5mmであり、好ましい長さは2mmまたは3mmである。
【0122】
また、蓋部120が管部110を閉じると、イムノクロマト試験紙200のサンプル溶液の受容端が蓋部120のキャビティ122の中に突出する。
【0123】
さらに、蓋部120が管部110を閉じた状態で、イムノクロマト試験紙200のサンプル溶液の受容端と蓋部120の内壁との間に水平方向に、少なくとも0.5mmの間隔がある。
【0124】
基材210は、粘着性プラスチックなどのプラスチックでできている。
【0125】
誘導膜250は、基材210の上面に配置されている。すなわち、誘導膜250の下面は、接着などによって基材210の上面に接続されている。誘導膜250は、末端がコンジュゲートパッド240の前端と接触し、溶液をコンジュゲートパッド240に移動させる。
【0126】
誘導膜250の末端の上面は、コンジュゲートパッド240の前端の下面と接触するか、誘導膜250の末端の下面は、コンジュゲートパッド240の前端の上面と接触する。
【0127】
ここで、誘導膜250はセルロースフィルムからなる。
【0128】
ここで、誘導膜250の厚さは0.15mm未満である。
【0129】
コンジュゲートパッド240は、基材210の上面に配置されている。すなわち、コンジュゲートパッド240の下面は、接着などによって基材210の上面に接続されている。コンジュゲートパッド240は、末端がクロマトグラフィー膜220の前端と接触し、溶液をクロマトグラフィー膜220に移動させる。具体的には、コンジュゲートパッド240の末端の上面がクロマトグラフィー膜220の前端の下面に接触しているか、コンジュゲートパッド240の末端の下面がクロマトグラフィー膜の前端の上面とに接触する。
【0130】
ここで、コンジュゲートパッド240はコロイド金パッドである。
【0131】
ここで、コンジュゲートパッド240は、ガラス繊維、ポリエステルフィルム、セルロース濾紙、不織布、およびその他の材料でできている。
【0132】
ここで、誘導膜250の溶液クロマトグラフィー速度は、コンジュゲートパッド240の溶液クロマトグラフィー速度よりも低い。
【0133】
クロマトグラフィー膜220は、少なくとも基材210の上面に配置されている。すなわち、クロマトグラフィー膜220の下面は、接着などによって基材210の上面に接続されている。クロマトグラフィー膜220は末端が吸収パッド230の末端と接触し、溶液を吸収パッド230に移動させる。
【0134】
ここで、クロマトグラフィー膜220は、テストライン221およびコントロールライン222をさらに備え、これらは、クロマトグラフィー膜220の前端から末端まで順次配置されている。
【0135】
ここで、クロマトグラフィー膜220はニトロセルロース膜でできている。
【0136】
吸水パッド230は、少なくとも基材210の下面に配置される。すなわち、吸水パッド230の上面は、接着などによって基材210の下面に接続される。吸収パッド230の末端は、クロマトグラフィー膜220の末端と接触している。
【0137】
ここで、吸収パッド230は吸収紙である。
【0138】
ここで、クロマトグラフィー膜220の末端および吸水パッド230の末端は基材210の末端と接触し、溶液を移動させる。
【0139】
本実施例の第1の実施方式では、クロマトグラフィー膜220の末端が基材210の末端から所定距離を超え、吸水パッド230の末端が基材210の末端から所定距離を超え、クロマトグラフィー膜220の末端と吸水パッド230の末端とは接触し、溶液を移動させる。すなわち、クロマトグラフィー膜220の末端の下面と吸水パッド230の末端の上面と接触し、溶液を移動させる。本実施例において、クロマトグラフィー膜220、基材210、および吸収パッド230がサンドイッチ構造を形成する。
【0140】
本実施例の第2の実施方式では、クロマトグラフィー膜220は基材210の下面にも配置される。すなわち、クロマトグラフィー膜220の末端は、基材210の末端で下方に曲げられる。具体的には、クロマトグラフィー膜220の末端の上面と吸水パッド230の末端の上面とは接触し、溶液を移動させ、または、クロマトグラフィー膜220の末端の下面と吸水パッド230の末端の下面と接触し、溶液を移動させる。
【0141】
本実施方式において、基材210の上面に配置されたクロマトグラフィー膜220の長さは、基材210の下面に配置されたクロマトグラフィー膜220の長さよりも大きい、または基材210の上面に配置されたクロマトグラフィー膜220の長さは基材210の下面に配置されたクロマトグラフィー膜220の長さに等しい、または、基材210の上面に配置されたクロマトグラフィー膜220の長さは、基材210の下面に配置されたクロマトグラフィー膜220の長さより小さい。
【0142】
好ましくは、基材210の上面に位置するクロマトグラフィー膜220の長さは、基材210の下面に位置するクロマトグラフィー膜220の長さより大きい。
【0143】
本実施例の第3の実施方式では、吸水パッド230は基材210の上面にも配置される。すなわち、吸水パッド230の末端は、基材210の末端で上方に曲げられる。具体的には、吸水パッド230の末端の上面とクロマトグラフィー膜220の末端の上面とが接触して溶液が移動され、または、吸水パッド230の末端の下面とクロマトグラフィー膜220の末端の下面とが接触して溶液が移動される。
【0144】
本実施方式において、基材210の上面に位置する吸水パッド230の長さは、基材210の下面に位置する吸水パッド230の長さよりも大きい、または、基材210の上面に位置する吸水パッド230の長さは、基材210の下面に位置する吸収パッド230の長さに等しい、または基材210の上面に位置する吸収パッド230の長さは基材210の下面に位置する吸収パッド230の長さよりも小さい。
【0145】
好ましくは、基材210の上面に位置する吸収パッド230の長さは、基材210の下面に位置する吸収パッド230の長さよりも小さい。
【0146】
さらに、クロマトグラフィー膜220の末端が吸水パッド230の末端と接触することを確保するために、クロマトグラフィー膜220の末端および吸水パッド230の末端に薄膜が設けられる。クロマトメンブレン220と吸水パッド230が薄膜で覆われており、クロマトメンブレン220と吸水パッド230が接触することは確保される。
【0147】
本実施例において、イムノクロマト試験紙200の長さは2cm~4cmであり、好ましくは2.8cm、3.0cm、3.2cm、3.5cmである。
【0148】
本実施例の使用方法は、
図22に示すように、イムノクロマト試験紙200を生化学反応試験管100の試験紙固定部品112に入れ、イムノクロマト試験紙200のサンプル溶液の受容端(即ち誘導膜250)を上向きセットする。生化学反応試験管100の溶液キャビティ111に反応溶液を入れて、被検試料を入れ、溶液キャビティ111の溶液が反応を完了したら、反応後の溶液がイムノクロマト試験紙200のサンプル溶液の受容端に接触するように、生化学反応試験管100を傾ける。吸水パッ230の作用の下で、溶液は迅速にクロマトグラフィー膜に吸収され、発色される。
【実施例10】
【0149】
本実施例は、実施例1~7に記載の生化学反応試験管に入れられた生化学反応試験紙に関する。
【0150】
本実施例において、生化学反応試験紙は、イムノクロマト試験紙を例として説明をする。
図23~23に示すように、イムノクロマト試験紙200は、基材210、クロマトグラフィー膜220、吸収パッド230、コンジュゲートパッド240、誘導膜250およびサンプルパッド260を含み、ここで、サンプルパッド260は、誘導膜250、コンジュゲートパッド240、クロマトグラフィー膜220および吸水パッド230は、基材210上に配置される。
【0151】
ここで、基材210、クロマトグラフィー膜220、吸水パッド230、およびコンジュゲートパッド240の接続関係、構造および組成は、基本的に実施例1のと同様であり、ここで説明を省略する。
【0152】
サンプルパッド260は、基材210の上面に配置されている。すなわち、サンプルパッド260の下面は、接着などによって基材210の上面に接続されている。
【0153】
ここで、サンプルパッド260は、ガラス繊維、ポリエステルフィルム、セルロース濾紙、不織布、およびその他の材料でできている。
【0154】
本実施例の第1の実施方式では、サンプルパッド260の末端が誘導膜210の前端と接触して、サンプルパッド260は溶液を誘導膜250に向けて移動させる。具体的には、サンプルパッド260の末端の上面が誘導膜250の前端の下面に接触し、または、サンプルパッド260の末端の下面が誘導膜250の前端の上面に接触している。
【0155】
本実施例の第2の実施方式では、サンプルパッド260の前端が誘導膜250の末端と接触して、誘導膜250は溶液をサンプルパッド260に向けて移動させる。具体的には、誘導膜250の末端の上面がサンプルパッド260の前端の下面に接触し、または、誘導膜250の末端の下面がサンプルパッド260の前端の上面に接触している。
【0156】
サンプルパッド260の末端はコンジュゲートパッド240の前端と接触し、サンプルパッド260は溶液をコンジュゲートパッド240に向けて移動させる。具体的には、サンプルパッド260の末端の上面がバインディングパッド240の前端の下面に接触しているか、サンプルパッド260の末端の下面がコンジュゲートパッド240の前端の上面に接触している。
【0157】
本実施例の第3の実施方式では、
図18~18に示すように、イムノクロマト試験紙200は、2つの誘導膜250を含み、それぞれサンプルパッド260の前側と後側に配置されている。すなわち第1の誘導膜250の末端はサンプルパッド260の前端と接触し、第1の誘導膜250は溶液をサンプルパッド260に向けて移動させる。具体的には、第1の誘導膜250の末端の上面がサンプルパッド260の前端の下面に接触しているか、第1の誘導膜250の末端の下面がサンプルパッド260の前端の上面に接触している。
【0158】
サンプルパッド260の末端は第2の誘導膜250と接触し、サンプルパッド260は溶液を第2の誘導膜250に向けて移動させる。サンプルパッド260の末端の上面が第2の誘導膜250の前端の下面に接触しているか、サンプルパッド260の末端の下面が第2の誘導膜250の前端の上面に接触している。
【0159】
ここで、誘導膜250が1つだけの場合、誘導膜250は第1の誘導膜であってもよく、誘導膜250が2つある場合、クロマトグラフィー膜220に近い誘導膜250が第1の誘導膜で、クロマトグラフィー膜220から離れた誘導膜250が第2の誘導膜であってもよい。
【0160】
本実施例において、サンプルパッド260の溶液クロマトグラフィー速度は、誘導膜250の溶液クロマトグラフィー速度よりも大きい。
【0161】
本実施例において、イムノクロマト試験紙200の長さは、2cm~4cmであり、好ましくは3.2cmまたは3.5cmである。
【0162】
本実施例の使用方法は、基本的に実施例6の使用方法と同様であり、ここで説明を省略する。
【実施例11】
【0163】
本実施例は、実施例1~7に記載の生化学反応試験管に入れられた生化学反応試験紙に関する。
【0164】
本実施例では、生化学反応試験紙は、イムノクロマト試験紙を例として説明をする。
図25~25に示すように、イムノクロマト試験紙200は、基材210、クロマトグラフィー膜220、吸収パッド230、コンジュゲートパッド240、誘導膜250、およびサンプル数量限定膜270を含み、ここで、サンプル数量限定膜は、誘導膜250、コンジュゲートパッド240、クロマトグラフィー膜220および吸水パッド230は順次に基材210に配置されている。
【0165】
ここで、基材210、クロマトグラフィー膜220、吸水パッド230、コンジュゲートパッド240、及び誘導膜250の接続関係、構造及び組成は、実施例6と基本的に同様であり、ここで説明を省略する。
【0166】
サンプル数量限定膜270は、基材210の上面に配置されている。すなわち、サンプル数量限定膜270の下面は、接着などによって基材210の上面に接続されている。サンプル数量限定膜270の末端は、誘導膜250の前端と接触しており、サンプル数量限定膜270は溶液を誘導膜250に向けて移動させる。具体的には、サンプル数量限定膜270の末端の上面が誘導膜250の前端の下面に接触しているか、サンプル数量限定膜270の末端の下面が誘導膜250の前端の下面に接触している。
【0167】
ここで、サンプル数量限定膜270は、2~20μlの液体吸収飽和容積を有し、少量のサンプルを吸収することができる。
【0168】
ここで、サンプル数量限定膜270は、ガラス繊維、ポリエステルフィルム、セルロース濾紙、および他の材料でできている。
【0169】
本実施例において、イムノクロマト試験紙200の長さは、2cm~4cmであり、好ましくは、3.3cm、3.5cm、3.7cmである。
【実施例12】
【0170】
本実施例は、実施例1~7に記載の生化学反応試験管に入れられた生化学反応試験紙に関する。
【0171】
本実施例では、生化学反応試験紙は、イムノクロマト試験紙を例として説明をする。
図27~27に示すように、イムノクロマト試験紙200は、基材210、クロマトグラフィー膜220、吸収パッド230、コンジュゲートパッド240、誘導膜250、サンプルパッド260およびサンプル数量限定膜270を含み、ここで、サンプル数量限定膜270、誘導膜250、サンプルパッド260、コンジュゲートパッド240、クロマトグラフィー膜220および吸水パッド230は、基材210上に配置されている。
【0172】
ここで、基材210、クロマトグラフィー膜220、吸水パッド230、コンジュゲートパッド240、誘導膜250、サンプルパッド260の接続関係、構造、組成は実施例7の第2の実施方式と第3の実施方式と基本的に同様であり、ここで説明を省略する。
【0173】
サンプル数量限定膜270は、基材210の上面に配置されている。すなわち、サンプル数量限定膜270の下面は、接着などによって基材210の上面に接続されている。サンプル数量限定膜270の末端は、誘導膜250の前端と接触しており、サンプル数量限定膜270は溶液を誘導膜250に向けて移動させる。具体的には、サンプル数量限定膜270の末端の上面が誘導膜250の前端の下面に接触しているか、サンプル数量限定膜270の末端の下面が誘導膜250の前端の上面に接触している。
【0174】
ここで、サンプル数量限定膜270は、2~20μlの液体吸収飽和容積を有し、少量のサンプルを吸収することができる。
【0175】
ここで、サンプル数量限定膜270は、ガラス繊維、ポリエステルフィルム、セルロース濾紙、および他の材料でできている。
本実施例において、イムノクロマト試験紙200の長さは、2cm~4cm、好ましくは、3.6cm、3.8cmである。
【実施例13】
【0176】
本実施例は、実施例1~7に記載の生化学反応試験管に入れられた生化学反応試験紙に関する。
【0177】
本実施例では、生化学反応試験紙は、イムノクロマト試験紙を例として説明をする。
図29に示すように、イムノクロマト試験紙200は、基材210、クロマトグラフィー膜220、吸収パッド230、コンジュゲートパッド240、誘導膜250および透明保護膜280を含み、ここで、誘導膜250、コンジュゲートパッドパッド240、クロマトグラフィー膜220および吸水パッド230は、基材210上に順次に配置されている。
ここで、基材210、クロマトグラフィー膜220、吸水パッド230、コンジュゲートパッド240、および誘導膜250の接続関係、構造および組成は、基本的に実施例1のものと同様であり、ここで説明を省略する。
【0178】
透明保護膜280の下面は、少なくともコンジュゲートパッド240およびクロマトグラフィー膜220を覆う。
【0179】
本実施例において、透明保護膜280を利用することにより、コンジュゲートパッド240およびクロマトグラフィー膜220が外因性の水性混合物と接触するのを防ぎ、クロマトグラフ試験紙の検出結果の精度を向上させることができる。
また、透明保護膜280は、実施例9~12に記載のイムノクロマト試験紙にも適用できる。
【実施例14】
【0180】
図30に示すように、イムノクロマト試験紙200も透明中空管300を含み、透明中空管300は、イムノクロマト試験紙200を透明中空管300の内部に包む、すなわち、イムノクロマト試験紙200は、透明中空管300の内部に配置されている。
透明中空管300の内面は疎水性面である。
【0181】
透明中空管300の第1端は閉鎖端であり、第2端は開口端であり、開口端を設定する目的は、イムノクロマト試験紙200を開口から透明中空管の内部に容易に移動させるためである。
【0182】
また、イムノクロマト試験紙200のサンプル溶液の受容端は、透明中空管300の開口端に位置する。
【0183】
ここで、透明中空管300は、イムノクロマト試験紙200の検出または診断結果の観察を容易にするために、プラスチックや熱可塑性樹脂などの透明材料で作られている。
【0184】
一つの実施例において、
図31に示すように、透明中空管300の開口端の第2端の断面の幅は、開口の第1端の断面の内径よりも大きい。好ましくは、透明中空管300の開口端の断面の幅は、開口端の第2端から開口端の第1端に向かって徐々に減少する。
【0185】
図32に示すように、透明中空管300でスリーブ化されたイムノクロマト試験紙200を生化学反応試験管100の試験紙固定部品112に入れ、イムノクロマト試験紙200が試験紙固定部品112内で動かないようにする。
【0186】
また、透明中空管300を用いることにより、イムノクロマト試験紙200が試験紙固定部品112の内面に直接接触することを防止でき、試験紙固定部品112の内面の表面張力がムノクロマト試験紙200の吸収速度に影響を与えることを防止できる。
【実施例15】
【0187】
本実施例は、実施例1~7に記載の生化学反応試験管における試験紙固定部に関する。
【0188】
本実施例では、試験紙固定部品は試験紙カセットを例として説明をする。
【0189】
図33~33に示すように、試験紙カセット400は、ベースカード410および第1の密封部品420を含む。ここで、第1の密封部品420は、ベースカード410に配置された第1の端面を覆い、ベースカード410内に位置する生化学反応試験紙を密封するために使用される。
【0190】
図35に示すように、ベースカード410は、生化学反応試験紙溝411および第1の密封面412を含む。ここで、生化学反応試験紙溝411は、生化学反応試験紙を配置するためにベースカード410の第1の端面に配置されている。第1の密封面412は、生化学反応試験紙溝411の周囲に配置され、第1の密封部品420を接着するために使用される。
【0191】
いくつかの実施例では、ベースカード410は、検出プロセスの観察を容易にするために、プラスチックなどの透明な材料で作られる。
【0192】
第1の密封部品420は、生化学反応試験紙溝411に密閉空間を形成するために、第1の密封面412に接着される。
【0193】
いくつかの実施例において、第1の密封部品420は、少なくともアルミニウム箔フィルムを含む第1の密封膜である。
【0194】
本実施例において、生化学反応試験紙は、イムノクロマト試験紙を例として説明をする。
図36に示すように、イムノクロマト試験紙200は生化学反応試験紙溝411内に配置され、イムノクロマト試験紙200の長さは生化学反応試験紙溝411の長さよりも短い。
【0195】
本実施例の使用方法は、第1の密封部品420を一端に沿って引き裂き、生化学反応試験紙槽411にあるイムノクロマト試験紙200のサンプル溶液の受容端にサンプル溶液を加えて観察を待つ。
【実施例16】
【0196】
本実施例は実施例15の一つの変形例であり、
図37~37に示すように、試験紙カセット400は、ベースカード410と、第1の密封部品420と、第2の密封部品430とを含む。ここで、第1の密封部品420は、ベースカード410に配置された第1の端面を覆い、第2の密封部品430は、ベースカード410に配置された第2の端面を覆い、第1の密封部品420と第2の密封部品430は、ベースカード410に配置された生化学反応試験紙を密閉空間にあり、乾燥した状態を保つために使用される。
【0197】
ここで、第1の密封部品420の構造および接続関係は、基本的に実施例15のものと同様であり、ここで説明を省略する。
【0198】
図39~39に示すように、ベースカード410は、生化学反応試験紙溝411、第1の密封面412、サンプル溶液の添加孔413、および第2の密封面414を含む。ここで、生化学反応試験紙溝411は、生化学反応試験紙を配置するためにベースカード410の第1の端面に配置されている。第1の密封面412は、第1の密封部品420を接着するために生化学反応試験紙溝411の周囲に配置されている。サンプル溶液の添加孔413は、ベースカード410の第2の端面(第2の端面は、第1の端面と反対側であり、すなわち、第1の端面は上側であり、第2の端面は下側である)に配置され、生化学反応試験紙溝411と通貫し、サンプル溶液の添加孔413を介して生化学反応試験紙溝411にある生化学反応試験紙にサンプル溶液を添加する。第2の密封面414はサンプル溶液の添加孔413の周囲に配置され、第2の密封部品430を接着するために使用される。
【0199】
ここで、サンプル溶液の添加孔413の長さは生化学反応試験紙溝411の長さより短く、且つサンプル溶液の添加孔413と生化学反応試験紙溝411とがずれて配置され、すなわち、サンプル溶液の添加孔413の下部は生化学反応試験紙溝411の上部に連通している。
【0200】
いくつかの実施例において、サンプル溶液の添加孔413の幅は、生化学反応試験紙溝411の幅よりも小さい。
【0201】
第2の密封部品430は、第2の密封面414に接着され、サンプル溶液の添加孔413を密封し、ベースカード410の内部に密閉空間を形成し、生化学反応試験紙溝411に配置された生化学反応試験紙が乾燥環境にあるために使用される。
【0202】
いくつかの実施例において、第2の密封部品430は、少なくともアルミニウム箔フィルムを含む第2の密封膜である。
【0203】
本実施例では、生化学反応試験紙は、イムノクロマト試験紙を例として説明をする。
図41~41に示すように、イムノクロマト試験紙200は、生化学反応試験紙溝411内に配置され、イムノクロマト試験紙200のサンプル溶液の受容端はサンプル溶液の添加孔413と生化学反応試験紙との接続部に位置する。これにより、サンプル溶液がイムノクロマト試験紙200に直接接触することができる。
【0204】
本実施例の使用方法は、第2の密封部430を取り外し、サンプル溶液の添加孔413を通して生化学反応試験紙溝411内に配置されたイムノクロマト試験紙200にサンプル溶液を添加し、観察を待つ。
【実施例17】
【0205】
本実施例は実施例16の一つの変形例であり、
図43~43に示すように、試験紙カセット400は、ベースカード410と、第1の密封部品420と、第2の密封部品430とを含む。ここで、第1の密封部品420は、ベースカード410上に配置された第1の端面を覆い、第2の密封部品430は、ベースカード410上に配置された第2の端面を覆い、第1の密封部品420および第2の密封部品430はベースカード410に配置された生化学反応試験紙が密閉空間にあり、乾燥した状態を保つために使用される。
【0206】
本実施例では、生化学反応試験紙は、イムノクロマト試験紙を例として説明をする。
【0207】
ここで、第1の密封部品420と第2の密封部品430の構造および接続関係は、基本的に実施例16のものと同様であり、ここでは説明を省略する。
【0208】
図45~
図47に示すように、ベースカード410は、生化学反応試験紙溝411、第1の密封面412、サンプル溶液の添加孔413、第2の密封面414及び第1の折り目部品415を含む。
【0209】
ここで、生化学反応試験紙溝411、第1の密封面412、サンプル溶液の添加孔413、第2の密封面414の構造及び接続関係は、基本的に実施例16と同様であるため、ここで説明を省略する。
【0210】
第1の折り目部品415は、ベースカード410の第2の端面に配置され、サンプル溶液の添加孔413の近くに配置されている。第1の折り目部品415でベースカード410を曲げることによって、ベースカード410内に位置するイムノクロマト試験紙200のサンプル溶液の受容端が第1の折り目部品415の湾曲部の断面に露出する。
【0211】
ここで、第1の折り目部品415は、第1の折り目要素4151と第2の折り目要素4152を含む。ここで、第1の折り目要素4151は、ベースカード410の第2の端面に配置され、それにサンプル溶液の添加孔413の近くに配置され、第2の折り目要素4152は、第1の折り目要素4151の両端に対称的に配置され(すなわち、ベースカード410の第3の端面(左側面)と第4の端面(右側面)に配置され)、第1の折り目要素4151と接続されている。
【0212】
いくつかの実施例において、第1の折り目要素4151は横方向の折り目であり、第2の折り目要素4152は縦方向の折り目である。それにより、ベースカード410の一端を第1の折り目部品415で迅速に曲げることができる。
【0213】
いくつかの実施例において、ベースカード410が第1の折り目部品415に沿って折り曲げられた後、生化学反応試験紙溝411に配置されたイムノクロマト試験紙200のサンプル溶液の受容端が、生化学反応試験紙溝411の外側に伸びている長さが0.5mm以上になる。
【0214】
いくつかの実施例において、生化学反応試験紙溝411に配置されたスイムノクロマト試験紙200は、第1の折り目部品415とイムノクロマト試験紙200との交点の外端にキャビティが設けられている。それにより、ベースカード410を折り曲げるときに、イムノクロマト試験紙200が折り曲げられることを回避することができる。
【0215】
いくつかの実施例において、イムノクロマト試験紙200の外端の長さに対するキャビティの高さの比率は70%を超える。
【実施例18】
【0216】
本実施例は実施例17の一つの変形例であり、
図49~49に示すように、試験紙カセット400は、ベースカード410と、第1の密封部品420と、第2の密封部品430とを含む。ここで、第1の密封部品420は、ベースカード410上に配置された第1の端面を覆い、第2の密封部品430は、ベースカード410上に配置された第2の端面を覆い、第1の密封部品420および第2の密封部品430はベースカード410内に配置された生化学反応試験紙が一つの密閉空間にあり、乾燥した状態を保つために使用される。
【0217】
ここで、第1の密封部品420と第2の密封部品430の構造および接続関係は、基本的に実施例17のものと同様であり、ここでは説明を省略する。
【0218】
図51~53に示すように、ベースカード410は、生化学反応試験紙溝411、第1の密封面412、サンプル溶液の添加孔413、第2の密封面414及び第1の折り目部品415を含む。
【0219】
ここで、第1の密封面412、サンプル溶液の添加孔413、第2の密封面414、及び第1の折り目部品415の構造及び接続関係は基本的に実施例17と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0220】
生化学反応試験紙槽411は2つ並べて配置されており、2つの生化学反応試験紙槽411は、2つの生化学反応試験紙槽411にそれぞれ配置されたイムノクロマト試験紙200同士が接触しないように離間している。2つの生化学反応試験紙槽411は、それぞれサンプル溶液の添加孔413に連通している。
【0221】
いくつかの実施例において、生化学反応試験紙溝411の数は、2つより多くてもよい。
本実施例において、生化学反応試験紙溝411を2つ設けた目的は、異なる試験項目を同時に実施するためである。
【実施例19】
【0222】
本実施例は実施例18の一つの変形例であり、
図55に示すように、試験紙カセット400は、ベースカード410と、第1の密封部品420と、第2の密封部品430とを含む。ここで、第1の密封部品420は、ベースカード410上に配置された第1の端面を覆い、第2の密封部品430は、ベースカード410上に配置された第2の端面を覆い、第1の密封部品420および第2の密封部品430はベースカード410内に配置された生化学反応試験紙が密閉空間にあり、乾燥した状態を保つために使用される。
【0223】
ここで、第1の密封部品420および第2の密封部品430の構造および接続関係は、基本的に実施例18のものと同様であり、ここでは説明を省略する。
【0224】
図56~57に示すように、ベースカード410は、生化学反応試験紙溝411、第1の密封面412、サンプル溶液の添加孔413、第2の密封面414、第1の折り目部品415及び第2の折り目部品415を含む。
【0225】
ここで、生化学反応試験紙槽411、第1の密封面412、サンプル溶液の添加孔413、第2の密封面414、第1の折り目部品415の構造及び接続関係は、基本的に実施例18と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0226】
第2の折り目部品416は、生化学反応試験紙溝411の内側に位置するベースカード410の第1の端面に配置され、ベースカード410を迅速に曲げるために第1の折り目部品415に対応するように配置されている。
【0227】
いくつかの実施例において、第2の折り目部品416は横方向の折り目である。
【実施例20】
【0228】
本実施例は実施例19の一つの変形例であり、
図59~60に示すように、試験紙カセット400は、ベースカード410、第1の密封部品420、第2の密封部品430およびスライド部品440を含む。ここで、第1の密封部品420は、ベースカード410上に配置された第1の端面を覆い、第2の密封部品430は、ベースカード410上に配置された第2の端面を覆い、第1の密封部品420および第2の密封部品430はベースカード410内に配置された生化学反応試験紙が密閉空間にあり、乾燥した状態を保つために使用される。スライド部品440は、ベースカード410上にスライド可能に配置され、特定の状況下でベースカード410を密封するために使用される。
【0229】
ここで、第1の密封部品420と第2の密封部品430の構造および接続関係は、基本的に実施例19のものと同様であり、ここでは説明を省略する。
【0230】
ベースカード410は、生化学反応試験紙溝411、第1の密封面412、サンプル溶液の添加孔413、第2の密封面414、第1の折り目部品415、第2の折り目部品416、スライドレール部品417、及びアンチオフ部品418を含む。
【0231】
ここで、生化学反応試験紙溝411、第1の密封面412、サンプル溶液の添加孔413、第2の密封面414、第1の折り目部品415、第2の折り目部品416の構造と接続関係は基本的に実施例19と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0232】
スライドレール部品417は、ベースカード410の左右両側に対称的に配置され、スライド部品440とスライドに接続され、スライド部品440がスライドレール部品417に沿って往復運動できるように使用される。
【0233】
ここで、スライドレール部417は、第1の折り目部品415を横切って配置されている。具体的には、ベースカード410が第1の折り目部品415で曲げられた後、ベースカード410は第1の部分と第2の部分に分割される。ベースカード410の第1の部分はベースカードの第2の部分から分離されず、ベースカード410の第2の部分と共に折り曲げられ、ベースカード410の第1の部分の左側と右側にはスライドレール部品417が設けられ、ベースカード410の第2の部分の左側と右側にもスライドレール部品417が設けられている。このとき、スライド部品440はベースカード410の第1の部分に位置し、ベースカード410の第2の部分がリセットされた後、ベースカード410の第2の部分はベースカード410の第1の部分とは水平状態になり、このとき、スライド部品440がスライドレール部品417に沿ってスライドして、スライド部品440の一部がベースカード410の第1の部分のスライドレール部品417とスライドに接続され、スライド部品440の他の一部がベースカード410の第2の部分のスライドレール部品417とスライドに接続され、よって、サンプル溶液の添加孔413を塞いで、ベースカード310を密閉する。
【0234】
ここで、スライドレール部品417の第1端はベースカード410の第1端(すなわち、サンプル溶液の添加孔413の近く)に位置し、スライドレール部417の第2端はベースカード410の中央に位置し、スライド部分440のスライド距離を減少する。
【0235】
アンチオフ部品418は、スライド部品440の脱落を防止するために、スライドレール部品417の両端に配置されている。
【0236】
いくつかの実施例において、アンチオフ部品418は、位置制限バッフルまたは位置制限突出部である。
【0237】
本実施例の使用方法は、ベースカード410を第1の折り目部品415および第2の折り目部品416の位置で曲げて、第1の部分および第2の部分を形成させ、ベースカード410にある生化学反応試験紙溝411の中に予め配置されたイムノクロマト試験紙200は露出され、イムノクロマト試験紙200のサンプル溶液の受容端がサンプル溶液と接触してから、ベースカード410の第2の部分をリセットし、ベースカード410が再び水平状態になり、スライド部品440をスライドレール部品417に沿ってスライドし、スライド部品440の一部がベースカード410の第1の部分のスライドレール部品417とスライドに接続され、スライド部品440の他の一部がベースカード410の第2の部分のスライドレール部品417とスライドに接続されてから、サンプル溶液の添加孔413がふさがって、ベースカード410が密閉され、短期気密状態が形成され、よって外部の水蒸気がイムノクロマト試験紙200に接触するのを防止することができる。
【0238】
上記は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定することではなく、当業者に対して、本発明の精神及び原則内で行われるあらゆる修正、同等の置換、改善などは、すべて本願の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0239】
100…生化学反応試験管、110…管部、111…溶液キャビティ、112…試験紙固定部品、113…側壁挟持部、114…第2の嵌合部品、120…蓋部、121…止め部、122…キャビティ、123…密封部品、124…第1の嵌合部品、130…接続部品、140…開き防止部品、141…ザグリ孔、142…面取り部、143…蓋開き部品、200…イムノクロマト試験紙、210…基材、220…クロマトグラフィー膜、221…テストライン、222…コントロールライン、230…吸収パッド、240…コンジュゲートパッド、250…誘導膜、260…サンプルパッド、270…サンプル数量限定膜、280…透明保護膜、300…透明中空管、400…試験紙カセット、410…ベースカード、411…生化学反応試験紙溝、412…第1の密封面、413…サンプル溶液の添加孔、414…第2の密封面、415…第1の折り目部品、4151…第1の折り目要素、4152…第2の折り目要素、416…第2の折り目部品、417…スライドレール部品、418…アンチオフ部品、420…第1の密封部品、430…第2の密封部品、440…スライド部品