(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-29
(45)【発行日】2024-03-08
(54)【発明の名称】マーケティング施策の実行方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0251 20230101AFI20240301BHJP
【FI】
G06Q30/0251
(21)【出願番号】P 2023026777
(22)【出願日】2023-02-22
(62)【分割の表示】P 2022155622の分割
【原出願日】2022-09-28
【審査請求日】2023-10-31
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年2月7日にウェブサイト 「https://play.google.com/store/apps/details?id=app.harti」に掲載。 令和4年3月8日にウェブサイト 「https://apps.apple.com/jp/app/harti/id1599921940」に掲載。 令和4年7月19日にウェブサイト 「https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000042267.html」に掲載。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年2月7日にウェブサイト「https://play.google.com/store/apps/details?id=app.harti」に掲載。 令和4年3月8日にウェブサイト「https://apps.apple.com/jp/app/harti/id1599921940」に掲載。 令和4年7月19日にウェブサイト「https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000042267.html」に掲載。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519316232
【氏名又は名称】株式会社HARTi
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【氏名又は名称】影山 剛士
(74)【代理人】
【識別番号】100177987
【氏名又は名称】河野上 真緒
(72)【発明者】
【氏名】吉田 勇也
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】特許第6710401(JP,B1)
【文献】特開2005-031879(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0137480(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
NFTを提供する事業者のマーケティング施策を実行する方法であって、
サーバ端末の制御部は、
前記事業者の顧客として関連づけられるユーザのユーザデータを参照し、
前記ユーザデータのウォレット情報を参照し、
前記ウォレット情報を基に、マーケティング施策を実行する対象となる対象ユーザを決定し、
前記対象ユーザに対し、マーケティング施策を実行し、
前記サーバ端末は、前記ユーザの、前記NFTの所有情報を記録するブロックチェーンネットワークと接続し、
前記ユーザは
、ユーザ端末を介して、当該ユーザの個人情報を登録することなく前記ユーザデータを前記サーバ端末に登録し、
前記ウォレット情報は、前記所有情報と関連づけられるウォレットに関する情報である、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記ウォレット情報は、前記ユーザのアート作品の購入件数を含む、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記ウォレット情報は、前記ユーザのアート作品の購入額を含む、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記マーケティング施策は、前記事業者が販売するアート作品情報の提供、前記事業者が開催するイベント情報の提供、前記アート作品または前記イベントのクーポンの配布のいずれかを含む、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記マーケティング施策を、チャットコミュニケーションツールを介して実行する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アート作品の提供に関連したマーケティング施策の実行方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現実空間またはデジタル空間に存在するアート作品等の対象物を、ユーザ間で、オンラインで取引するマーケットプレイスが普及している。
【0003】
例えば、特許文献1において、有体物である対象物をオンラインで取引し、取引された対象物をノンファンジブルトークン(以下、「NFT」)と紐づけ、ブロックチェーン・ネットワークで管理するスキームが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、アート作品の取引を通じて対象物の取引の安全性や契約の透明性を担保することを実現することができるが、アート作品を購入したユーザに対して継続的な取引に対するマーケティング施策について手当されていない。
【0006】
そこで、本発明は、アート作品の取引を基に、有効なマーケティング施策を実行できる仕組みを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における、事業者によるマーケティング施策を実行する方法であって、サーバ端末の制御部は、前記事業者の顧客として関連づけられるユーザのユーザデータを参照し、前記ユーザのウォレット情報を参照し、前記ウォレット情報を基に、マーケティング施策を実行する対象となる対象ユーザを決定し、前記対象ユーザに対し、マーケティング施策を実行する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、現実空間に設置されたアート作品の取引の促進を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る、マーケティング施策実行システムを示すブロック構成図である。
【
図2】
図1のサーバ端末100を示す機能ブロック構成図である。
【
図3】
図1の事業者端末200を示す機能ブロック構成図である。
【
図4】サーバ100に格納されるアートデータの一例を示す図である。
【
図5】サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【
図6】サーバ100に格納される事業者データの一例を示す図である。
【
図7】サーバ100に格納される取引データの一例を示す図である。
【
図8】本発明の第一実施形態に係る、マーケティング施策実行方法を示すフローチャートである。
【
図9】本発明の第一実施形態に係る、マーケティング施策実行方法の他の例を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末に表示されるウォレット作成画面例である。
【
図11】本発明の第一実施形態に係る、事業者端末に表示されるマーケティング施策実行の一例を示す。
【
図12】本発明の第一実施形態に係る、事業者端末に表示されるマーケティング施策実行の他の一例を示す。
【
図13】本発明の第二実施形態の変形例に係る、マーケティング施策実行方法を示すフローチャートである。
【
図14】本発明の第三実施形態の変形例に係る、マーケティング施策実行方法を示すフローチャートである。
【
図15】本発明の第三実施形態に係る、ユーザ端末に表示される購入権の取得方法に関する画面例である。
【
図16】本発明の第四実施形態の変形例に係る、マーケティング施策実行方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
<構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、事業者によるマーケティング施策実行システムを示すブロック構成図である。本システム1は、アート作品の基となるアート情報を格納し、アート作品を展示する展示空間を管理したり、アート作品を提供する事業者と連携し、アート作品としてユーザに提供する、プラットフォーム事業者に関連づけられるサーバ端末100、上記事業者に関連づけられる事業者端末200A、200B(以下、総称して「事業者端末200」という)と、及びアート作品を購入し、事業者により運営されるアート作品に関連するイベントを訪問するユーザに関連づけられるユーザ端末300A、300B(以下、総称して「ユーザ端末300」という)を含む。さらに、本システム1は、サーバ端末100を介して提供されるアート商品の所有権を、ユーザ端末300が、一次流通またはN次流通を通じて、マーケットプレイスを運営する事業者または他のユーザから、所有権を購入した場合の権利及び取引の記録、及び/または、アート商品に関連する売上を基に得られる収益分配を記録するためのブロックチェーン・ネットワークが、サーバ端末100に接続されている。
【0012】
サーバ端末100、事業者端末200及びユーザ端末300は、ネットワークNW1を介して各々接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0013】
サーバ端末100及び事業者端末200は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0014】
サーバ端末100は、上記のように、事業者端末200とユーザ端末300等との間、または、ユーザ端末300間で実行されたアート作品を対象とする取引に関する取引情報を受信し、商品に識別子等により関連づけられたノンファンジブルトークン(Non-Fungible Token(以下、「NFT」))を、他の取引情報とともに、ブロックチェーン・ネットワークに記録することができる。NFTは、例えば、ブロックチェーン・ネットワークのプラットフォームであるEtheriumの「ERC721」という規格で発行されるトークンであって、ブロックチェーン・ネットワークに記録されるデータの単位であり、IDに基づいてアート作品のエディション(所有権)に対応付けられることができ、非代替性の性格を有する。NFTはブロックチェーン上にスマートコントラクトとともに記録され、追跡可能であるため、権利者、所有権者情報等の詳細及び履歴を含む取引情報を証明することができる。また、ここで、スマートコントラクトを用いることで、プラットフォーム事業者とユーザ間、または、複数のユーザ間の取引に関する契約を、第三者を介さずに自動生成し、承認及び実行をすることができる。また、スマートコントラクトにより、取引の当事者及び第三者が、サーバ端末を介することなく、取引情報を参照することが可能となり、サービス利便性が高まり、運用コストも軽減することができる。
【0015】
ここで、アート作品は、事業者により提供され作品であって、アート作品の所有権は、複数のユーザ間で共有することが可能な性格を有する。所有権は複数のエディションとして出品(例えば、出品数100)することができ、各々のエディションはNFTIDと対応づけられる。ユーザが購入した所有権は、他のユーザにオークション等の手法により転売可能であり、ユーザがアート作品の所有権を取得する度に、アート作品に併設されるデジタルサイネージやアート作品に関連するウェブページ上にユーザの名前を表示させることもできる。
【0016】
ここで、アーティストが創作するアート情報に係る商品(アート作品)について、複数の事業者及びユーザ(エディション/所有権購入者)に関連して権利情報(収益権に関する情報)が予め設定されている。例えば、アート作品の所有権が、一次流通マーケットとして、アーティストからプラットフォーム事業者を介してユーザに販売された場合の売上に基づく収益権と、N次流通マーケットとして、一次流通マーケットにおいてアート作品の所有権を購入したユーザから他のユーザへとその所有権が販売された場合の売上に基づく収益権とを含む。ここで、収益権は、一次流通マーケットにおけるアート作品の所有権の売買については、アーティスト、プラットフォーム事業者及び事業者との間で収益を分配し、N次流通マーケットにおいては、所有権を譲渡したユーザに収益を分配しつつ、残りの収益を、アーティスト、プラットフォーム事業者及び事業者に分配することができる。これにより、アート作品の所有権の流通を促し、各マーケットで所有権が流通される度にアーティストに限らず、事業者等の当事者に収益が還元される仕組みを提供することができる。そして、アート作品は固有のデータとしてNFTに関連づけられて管理され、上記権利情報についても、NFTとしてブロックチェーン・ネットワークに予め記録しておくこともできるし、取引が当事者間で生じた場合に記録することもできる。
【0017】
また、アート作品毎にアート作品IDが関連づけられ、一次流通においては、作品ID毎に、アート作品の単価、所有権に対応するエディションの出品数、販売数に基づいた、単価×出品数×(販売数/出品数)×ロイヤリティ収入(例えば、プラットフォーム事業者の収益分配率は20%)という計算式に基づいた収益が算出される。また、二次流通においては、作品ID毎に、オークションの場合には落札額(直接取引の場合は販売額)とロイヤリティ収入(例えば、プラットフォーム事業者の収益分配率は6%)に基づいた収益が算出される。同様に、アーティスト、事業者、ユーザへの収益分配についても計算処理がなされる。
【0018】
図2は、
図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。サーバ端末100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0019】
通信部110は、ネットワークNWを介して事業者端末200及びユーザ端末300と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0020】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、アートに関連する各種データを格納する、アートデータ格納部121、ユーザに関連する各種データを格納する、ユーザデータ格納部122、事業者に関連する各種データを格納する、事業者データ格納部123、及び取引に関連する各種データを格納する取引データ格納部124を有する。なお、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120またはサーバ端末100外に構築されていてもよい。
【0021】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、各端末からの情報を受け付ける情報受付部131と、アートに関連する各種データを参照し、処理する、アート情報処理部132と、ユーザに関連する各種データを参照し、処理する、ユーザ情報処理部133と、事業者に関連する各種データを参照し、処理する、事業者情報処理部134と、アート作品の所有権の取引を管理する、取引情報処理部135とを有する。この情報受付部131、アート情報処理部132、アーティスト情報処理部133、事業者情報処理部134及び取引情報処理部135は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
【0022】
情報受付部131は、サーバ端末100が提供し、事業者端末200及びユーザ端末300から通信部110を介して情報を受付ける。例えば、アーティスト端末200からは、アートに関する情報(例えば、後述するアートデータ1000等)、事業者端末200からは、事業者が提供する展示空間に関する情報(例えば、展示空間に関する情報を受け付ける不動産情報要求等)を各々受信する。
【0023】
アート情報処理部132は、アーティスト端末200から受信したアートに関連する各種データ(例えば、後述するアートデータ1000等)を参照し、所定の処理を行う。
【0024】
ユーザ情報処理部133は、ユーザ端末200から受信したユーザに関連する各種データ(例えば、後述するユーザデータ2000)を参照し、所定の処理を行う。
【0025】
事業者情報処理部134は、事業者に関連する情報(例えば、後述する事業者データ3000)を参照し、所定の処理を行う。
【0026】
また、制御部130は、図示しない、画面生成部を有することもでき、求めに応じて、アーティスト端末200、事業者端末200及びユーザ端末300各々のユーザーインターフェースを介して表示される画面情報を生成する。例えば、記憶部120に格納された(図示しない)画像及びテキストデータを素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストをユーザーインターフェースの所定の領域に配置することで、ユーザーインターフェースを生成する。画像生成部に関連する処理は、GPU(Graphics Processing Unit)によって実行することもできる。
【0027】
図3は、
図1の事業者端末200を示す機能ブロック構成図である。事業者端末200は、通信部410と、表示操作部420と、記憶部430と、制御部440とを備える。
【0028】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0029】
表示操作部220は、アーティストが指示を入力し、制御部440からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザーインターフェースであり、事業者端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、事業者端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部420は、記憶部430に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるユーザ端末200により実行される。
【0030】
記憶部230は、各種制御処理や制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ端末100との通信内容を一時的に記憶している。
【0031】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、アーティスト端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0032】
なお、ユーザ端末300についても、事業者端末200と基本構成は同等であり、目的や用途に応じて適宜改変したものを用いることができ、詳細な説明は省略する。
【0033】
図4は、サーバ100に格納されるアートデータの一例を示す図である。
【0034】
図4に示すアートデータ1000は、アーティストが提供するアートに関連する各種データを格納する。
図4において、説明の便宜上、一アート(アートID「10001」で識別されるアート)の例を示すが、複数のアートの情報を格納することができる。アートに関連する各種データとして、例えば、アーティストに関するアーティスト情報(アーティストの氏名または名称、住所または所在地、アーティストが所属する企業・グループ、アーティストのプロフィール情報等)、アートに関するアート情報(アートの画像データ、アートの説明情報、価格情報、アートを展示または管理する事業者の業種/提供商品・サービス等)、アート作品に関する作品情報(展示または管理事業者名、アート作品の説明情報、アート作品の画像データ、権利者情報(所有権者及び/または収益権者情報)、価格情報、エディション毎にNFTと関連づけるためのID等)を含むことができる。
【0035】
図5は、サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【0036】
ユーザデータ2000は、ユーザに関連する各種データを格納する。
図5において、説明の便宜上、一ユーザ(ユーザID「20001」で識別されるユーザ)の例を示すが、複数のユーザに関連する情報を格納することができる。ユーザに関連する各種データとして、例えば、ユーザの基本情報(ユーザにより任意に登録されるユーザ名等)、ユーザがプラットフォーム事業者により提供されるアプリケーションを介して作成する、アート作品を取引するためのウォレットに関するウォレット情報(ウォレットID、アート作品の取引履歴(アート作品の購入頻度、金額)等)を含むことができる。
【0037】
図6は、サーバ100に格納される事業者データの一例を示す図である。
【0038】
事業者データ3000は、事業者に関連する各種データを格納する。
図6において、説明の便宜上、一事業者(事業者ID「30001」で識別される事業者)の例を示すが、複数の事業者に関連する情報を格納することができる。事業者に関連する各種データとして、例えば、事業者の基本情報(事業者の組織名、住所または所在地、事業者のプロフィール情報(企業の業種、提供商品/サービス)等)、展示または管理するアート作品に関する作品情報(展示場所に関する情報、アート作品の説明情報、アート作品の画像データ、権利者情報(所有権者及び/または収益権者情報)、価格情報、エディション毎にNFTと関連づけるためのID等)等)、及びプロジェクト情報(事業者が運営するアート作品の展示等のイベントに関する情報等)を含むことができる。
【0039】
図7は、サーバ100に格納される取引データの一例を示す図である。
【0040】
取引データ4000は、アート作品の取引に関連する各種データを格納する。
図7において、説明の便宜上、一取引(取引ID「40001」で識別される取引)の例を示すが、複数の取引に関連する情報を格納することができる。取引に関連する各種データとして、例えば、アート作品情報(展示または管理する事業者名、アート作品の説明情報、アート作品の画像データ、価格情報、エディション毎にNFTと関連づけるためのID等)、権利者情報(作品に係るエディション(所有権)の所有者情報、アート作品に係る収益権の収益権者及び収益分配率等)、取引者情報(作品の取引当事者(作品の譲渡人、譲受人)に関する情報)、取引日時(取引を実行した日時等)、取引価格(取引した商品の販売価格等)を含むことができる。ここで、上述の通り、作品情報、権利者情報等の情報をNFTに紐づけられる情報として管理することもできる。
【0041】
<処理の流れ>
図8を参照しながら、本実施形態のシステム1が実行する、アート作品の取引に基づいたマーケティング施策実行方法の処理の流れについて説明する。
図8は、本発明の第一実施形態に係る、マーケティング施策実行方法を示すフローチャートの一例である。
【0042】
まず、ステップS101の前処理として、本システム1を利用するために、ユーザは、各端末のウェブブラウザまたはアプリケーション等を利用してサーバ端末100にアクセスし、初めてサービスを利用する場合は、ユーザの基本情報等を入力することでユーザ登録を行う。ユーザ登録に際して、ユーザは個人情報を提供することなく、任意のユーザ名を登録することができる。特に、
図10に示すように、ユーザは、アプリケーションにおいて、アート作品を取引するためのウォレットを新規に作成し、または、既存のウォレットを関連づけることが可能なため、ウォレット情報以外をサーバ端末100に記憶することなく、サービスを利用することができる。さらに、本アプリケーションにおいて、ユーザは仮想通貨を利用することなく、アプリケーションを提供するプラットフォーム事業者により発行されるデジタル通貨(コイン等)を介して、アート作品の取引を行うことが可能であることを特徴とする。サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200から、ユーザ登録に必要な情報を受信する。サーバ端末100の制御部130のアーティスト情報処理部133は、受信した情報を、記憶部120のユーザデータ格納部122に、ユーザデータ2000として格納する。なお、ユーザが既にユーザ登録済であって、ユーザカウントを取得済の場合は、例えばIDとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、サービスが利用可能となる。この認証後、ウェブサイト、アプリケーション等を介して所定のユーザーインターフェースが提供され、次ステップへ進む。
【0043】
続いて、ステップS101の処理として、事業者端末200の要求に基づいて、サーバ端末100の制御部130のユーザ情報処理部133は、ユーザデータ1000のウォレット情報を参照し、ユーザの、アート作品の取引履歴を参照する。ユーザのウォレット情報には、ユーザが購入したアート作品名、購入価格、購入回数(点数)が記録されており、これらの情報を参照できる。
【0044】
次に、ステップS102の処理として、情報受付部131は、事業者端末200からユーザの選択要求を受信し、ユーザ情報処理部133は、マーケティング施策を実行するユーザを決定する。事業者端末200は、上述の通り、ユーザが購入したアート作品によって趣味/嗜好を推測し、購入価格及び/または購入回数によって顧客としてのロイヤリティを推測することにより、マーケティング施策を実行するユーザを選択することができる。
【0045】
続いて、ステップS103の処理として、情報受付部131は、事業者端末200からのマーケティング施策を実行する要求を受信し、ユーザ情報処理部133は、上記決定した対象ユーザに対して、マーケティング施策を実行する処理を行う。具体的には、ユーザ情報処理部133は、対象ユーザのユーザ端末300に対し、事業者により開催されるアート作品に関連するイベントの告知やアート作品の販売に関する、画像及びテキストを含む販促情報を送信する。ここで、ユーザ情報処理部133は、販促情報を、アプリケーションのチャットコミュニケーションツールを介して、送信することができ、これにより事業者は、ユーザとメッセージを送受信することができる。
【0046】
このように、事業者は、プラットフォーム事業者により提供される機能を用いて、アート作品の取引に限らず、ユーザに対して、各種アート作品の取引や開催イベントについて、フォローアップを行うことができる。
【0047】
図9は、本発明の第一実施形態に係る、マーケティング施策実行方法の他の例を示すフローチャートである。
【0048】
ステップS201の処理の前処理は、
図8において説明した内容と同じであるので省略する。次に、S201の処理として、サーバ端末100の制御部130の事業者情報処理部134は、事業者端末200からの要求に基づいて、記憶部120の事業者データ格納部123に格納された事業者データ3000のプロジェクト情報を参照する。これにより、事業者は、事業者端末200において、自身が運営するアート作品に関するプロジェクト(開催イベント等)を管理及び参照することができ、事業者は、プロジェクトに関連してアート作品を購入したユーザ一覧を参照することができる。
【0049】
続いて、ステップS202の処理として、事業者端末200の要求に基づいて、サーバ端末100の制御部130のユーザ情報処理部133は、ユーザデータ1000のウォレット情報を参照し、ユーザの、アート作品の取引履歴を参照する。ユーザのウォレット情報には、ユーザが購入したアート作品名、購入価格、購入回数(点数)が記録されており、これらの情報を参照できる。
【0050】
次に、ステップS203の処理として、情報受付部131は、事業者端末200からユーザの選択要求を受信し、ユーザ情報処理部133は、マーケティング施策を実行するユーザを決定する。事業者端末200は、上述の通り、ユーザが購入したアート作品によって趣味/嗜好を推測し、購入価格及び/または購入回数によって顧客としてのロイヤリティを推測することにより、マーケティング施策を実行するユーザを選択することができる。
【0051】
続いて、ステップS204の処理として、情報受付部131は、事業者端末200からのマーケティング施策を実行する要求を受信し、ユーザ情報処理部133は、上記決定した対象ユーザに対して、マーケティング施策を実行する処理を行う。具体的には、ユーザ情報処理部133は、対象ユーザのユーザ端末300に対し、事業者により開催されるアート作品に関連するイベントの告知やアート作品の販売に関する、画像及びテキストを含む販促情報を送信する。ここで、ユーザ情報処理部133は、販促情報を、アプリケーションのチャットコミュニケーションツールを介して、送信することができ、これにより事業者は、ユーザとメッセージを送受信することができる。
図11に示すように、事業者端末200に、展示会のプロジェクトに対して、販促情報を送信したユーザ毎にチャットコミュニケーションのスレッドを表示させることで、事業者は、プロジェクト毎に、ユーザを管理し、必要に応じて、チャットコミュニケーションツールを通じてマーケティング施策を実行することができる。
【0052】
また、
図12に示すように、事業者は、プロジェクト別に、ユーザのアクション、ユーザが所有する端末、利用国、OS、バージョン等の種別を管理、閲覧することができる。サーバ端末100は、ユーザ情報として、ユーザの個人情報を収集することなく、事業者のイベントページの閲覧数、ユーザの端末情報、ネットワーク情報等を収集し、これらの情報を分析し、分析結果を出力することができる。これらのマーケティング情報を、サーバ端末100は、記憶部120の事業者データ格納部123の事業者データ3000として格納する。
【0053】
このように、事業者は、プラットフォーム事業者により提供される機能を用いて、自身が管理するプロジェクト別に、ユーザに対して、各種アート作品の取引や開催イベントについて、フォローアップを行うことができる。
【0054】
図13は、本発明の第二実施形態の変形例に係る、マーケティング施策実行方法を示すフローチャートである。本方法は、事業者が、所定のアート作品を購入したユーザに対して、開催するイベントへ入場する権利や所定の特典を付与した場合に、ユーザのアート作品の購入の確認に替えて入場や特典の行使を確定することを想定するものである。
【0055】
ステップS301の処理として、事業者端末200の要求に基づいて、サーバ端末100の制御部130のユーザ情報処理部133は、ユーザデータ1000のウォレット情報を参照し、ユーザの、アート作品の取引履歴を参照する。ユーザのウォレット情報には、ユーザが購入したアート作品名、購入価格、購入回数(点数)が記録されており、これらの情報を参照できる。
【0056】
次に、ステップS302の処理として、情報受付部131は、事業者端末200からユーザの選択要求を受信し、ユーザ情報処理部133は、所定のアート作品を購入したユーザ及びアート作品に関する作品情報を確認する。
【0057】
続いて、ステップS103の処理として、情報受付部131は、事業者端末200からの消込み要求を受信し、ユーザ情報処理部133は、アート作品の作品情報に対して消込処理を行う。ここで、ユーザ情報処理部133は、ユーザが購入したアート作品の作品情報に関連づけて、ユーザがアート作品を購入したことと引き換えに、事業者が開催するイベントへの入場や、事業者が配布したクーポン等の特典を行使する権利が付与され、その権利を行使した旨の情報を関連づける処理を行う。
【0058】
これにより、事業者は、ユーザが購入したアート作品の情報を通じて、関連イベントへの入場やクーポン等の特典の権利行使状況を管理することができる。
【0059】
図14は、本発明の第三実施形態の変形例に係る、マーケティング施策実行方法を示すフローチャートである。
【0060】
本実施形態において、上記第一の実施形態において説明したアート作品を、所定条件を満たすことでユーザに付与することで、アート作品を展示する施設への集客を促すことができる。前提として、ユーザは、ある事業者が提供するサービスまたは商品を通じた顧客であり、その事業者が不動産事業者等のビル施設、ショッピングセンター等の施設を管理、提供する事業者である場合には、その施設を利用する利用者であったりする。また、ユーザは、現在顧客でなくても、潜在的な顧客となり得るユーザも含まれる。そのうえで、プラットフォーム事業者は、例えば、ショッピングセンターの顧客または潜在顧客を、ホワイトリストとして、アート作品を優先的に購入可能な権利(以下、優先購入権)を付与する対象のユーザのIDをリストとして管理し、招待メール等を送信し、ホワイトリスト対象ユーザが、アート作品を展示するショッピングセンターを訪問したことを契機として、優先購入権を付与する。これにより、ショッピングセンターを始め、アート作品を展示/販売する施設へのユーザ集客効果を期待することができる。
【0061】
まず、ステップS401の処理として、サーバ端末100の制御部130のユーザ情報処理部133は、アート作品を展示及び/または販売する事業者に関連する顧客または潜在顧客となるユーザのホワイトリストを生成する。ここで、ホワイトリストとして、現に事業者と取引履歴(商品/サービスの購入履歴、施設の訪問履歴等)のある顧客のリストであってもよいし、サーバ端末100の制御部がユーザ端末400から取得した、ユーザの属性、他の(アート作品を展示及び/また販売する)事業者との取引履歴、または、他の事業者の施設を訪問した行動履歴を基に決定された潜在顧客も含めたリストであってもよい。取引履歴は、所定のユーザ情報を基に参照することができ、ユーザ情報は、プラットフォーム事業者が発行するアプリケーションに登録したユーザが、登録時に入力した情報であったり、アプリケーションに関連づけられた登録ユーザの携帯端末の位置情報から推測される行動履歴であったりすることができる。登録ユーザは、ユーザID(ユーザ識別子)で管理され、また、ユーザIDは、ユーザのNFTの取引に利用されるウォレット情報、事業者との取引履歴、事業者が提供する施設を訪問した行動履歴に関する情報と関連づけられて管理される。サーバ端末100の取引制御部135は、生成したホワイトリストを、
図2のサーバ端末100の記憶部120のユーザデータ格納部122に格納する。プラットフォーム事業者またはアート作品を展示/販売する事業者は、ホワイトリストに関連ユーザに対し、アプリケーションを経由して、または、SNSのダイレクトメッセージ等の他の方法を経由して、事業者施設を訪問することで、施設に展示されるアート作品を優先的に購入できる優先購入権を付与される旨、招待メッセージを送信する。例えば、
図15に示すように、ユーザ端末300に表示されるアプリケーション画面において、所定のアート作品を購入または受取が可能なユーザのホワイトリストに対し、ユーザが参加可能である旨の表示を行うことができる。ここで、ユーザが、アート作品の展示施設やイベント施設の所定距離の範囲にないときは、ホワイトリストに参加できない旨設定することができる。また、アート作品の付与が完了したときは、受取完了の旨ユーザ端末300に表示させることができる。なお、上記構成において、ホワイトリストへの参加を、ユーザのユーザ端末のGPS等から位置情報が、事業者の施設の位置情報と一致(または略一致)するかを確認し、ユーザ端末の位置情報が、事業者施設の位置情報から所定に範囲に所在することを条件として、承認することもできる。
【0062】
続いて、ステップS402の処理として、サーバ端末100の制御部130のユーザ情報処理部133は、ホワイトリストに関連づけられたユーザのユーザ端末のGPS等から位置情報を取得する。
【0063】
続いて、ステップS403の処理として、サーバ端末100の制御部130のユーザ情報処理部133は、ホワイトリストに関連づけられたユーザのユーザ端末のGPS等から位置情報が、事業者の施設の位置情報と一致(または略一致)するかを確認する。これにより、ユーザが、事業者の施設を訪問したことを決定することができる。ここで、位置情報による確認に替わる方法として、ユーザが施設を訪問したことを、施設において、ユーザ端末のアプリケーションに表示される二次元コードをスキャンすることで確認することもできる。
【0064】
続いて、ステップS404の処理として、サーバ端末100の制御部130のユーザ情報処理部133は、ユーザが、事業者の施設を訪問したことを決定したことに基づいて、施設において展示及び/または販売されるアート作品の優先購入権を付与する。ユーザ情報処理部133は、ユーザ情報格納部122に格納されたユーザデータ2000として管理されるユーザIDに対し、優先購入権が付与された旨更新処理を行う。取引情報処理部135は、優先購入権を付与されたユーザが、後にアート作品を購入する購入要求を行ったときに、優先購入権が付与されたことを確認し、購入処理を行う。ユーザは、購入したアート作品を第三者のマーケットプレイスを介して転売することができる。これにより、ユーザは、アート作品の価値向上を見込んで、施設に訪問し、アート作品を積極的に購入したいという動機を得ることができる。
【0065】
ここで、ユーザがホワイトリストに関連づけられたこと、または、ユーザに優先購入権が付与されたことを契機として、ユーザ端末に表示されるアプリケーションに表示されるユーザーインターフェース画面において、販売されるアート作品が購入可能であることを示すことができる。例えば、ホワイトリストに関連づけられていない、または、優先購入権が付与されていないユーザに対しては、ユーザーインターフェース画面において、対象作品に関連づけて「NOT FOR SALE」と表示させ、ホワイトリストに関連づけられた、または、優先購入権が付与されたユーザに対しては、「NOT FOR SALE」の表示をしないようにすることができる。このように、ユーザがアート作品の購入を目的に施設を訪問することを期待でき、事業者は、他の商品/サービスへの割引クーポンを発行するより、集客効果を期待できる。また、ユーザは、プラットフォーム事業者が提供するアプリケーションの登録ユーザでもあるので、アプリケーションを通じてユーザの取引履歴や行動履歴をトラッキングすることができ、優先購入権発行等に対する効果を確認することができる。
【0066】
さらに、事業者は、アプリケーションを通じて、ホワイトリストに関連づけられた、顧客または潜在顧客のユーザID及びウォレット情報を取得または参照することができるので、事業者が運営する施設の販売促進等のマーケティング試作に情報を活用することができる。例えば、アート作品を購入したユーザに対し、施設で販売する他の商品やサービスの情報を案内したり、当該商品またはサービスに関連する特典(割引クーポン等)を対象ユーザに対し付与することもできる。また、事業者は、上記位置情報に基づいて得られるユーザの自施設への訪問履歴や、ウォレット情報を通じた取引情報から得られるアート作品の購入履歴を参照することで、どのような属性のユーザがいつ施設に訪問しているか、何を購入しているか等、効果測定を実施することもできる。また、さらに、事業者は、上記ホワイトリストに関連づけられたユーザ、アート作品の優先購入権を付与されたユーザ、または、アート作品を購入したユーザに形成されるコミュニティを運営することができ、コミュニティ内でアート作品に関する情報を提供したり、事業者が提供する他の商品またはサービスに関する情報を提供したりすることができる。例えば、事業者は、自社が管理する複数の施設に展示及び/または販売されるアート作品を、コミュニティのユーザに紹介し、複数のアート作品を収集することで、施設と関連した商品またはサービスの特典を付与することもできる。ユーザが複数のアート作品を購入したことは、ユーザIDと関連づけられるウォレット情報を参照することで判定ができる。
【0067】
図16は、本発明の第三実施形態の変形例に係る、マーケティング施策実行方法を示すフローチャートである。本実施形態は、ユーザによるアート作品の購入に対し、事業者が事前に準備した複数のアート作品の中からランダム抽選したアート作品をユーザに対して提供することを想定するものである。
【0068】
ステップS501の処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、ユーザ端末300よりアート作品の購入要求を受信する。より具体的には、ユーザは、特定のアート作品の購入を要求するというよりは、アート作品を購入するための抽選要求を行い、抽選されたアート作品の購入を行うことの要求を行なう。ここで、ユーザによる明示的なアート作品の購入要求に替えて、ユーザがイベントに入場したことを契機としたり、何等かのアクションに基づいて、アート作品の抽選を要求する処理を自動的に行うこともできる。
【0069】
次に、ステップS502の処理として、サーバ端末100の制御部130の取引情報処理部135は、記憶部120のアートデータ格納部121に格納されたアートデータ1000を参照し、複数のアート作品の中から特定のアート作品を決定するための抽選処理を実行する。ここで、特定の事業者が、ユーザに対し、アート作品を販売する場合、その事業者が管理するアート作品のコレクションの中から特定のアート作品を選定する処理を行うことができる。また、同じアート作品について、例えば、色や模様等バリエーションの 異なる複数のアート作品の中から特定のアート作品を選定する処理を行うことができる。
【0070】
続いて、ステップS503の処理として、取引情報処理部135は、抽選処理を行い、決定したアート作品に関する作品情報をユーザ端末300に対し送信する。ユーザ端末300において、抽選のうえ選定されたアート作品が表示され、ユーザは抽選購入したアート作品を閲覧することができる。
【0071】
本実施形態によれば、アート作品の抽選購入の方法を適用することで、事業者は、ユーザに対し、よりアート作品に興味を抱いてもらい、継続的にアート作品を購入してもらうよう促すことができる。
【0072】
以上、発明に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0073】
1 システム 100 サーバ端末、110 通信部、120 記憶部、130 制御部、200 事業者端末、300 ユーザ端末、NW1 ネットワーク
【要約】 (修正有)
【課題】アート作品の取引を基に、有効なマーケティング施策を実行できる仕組みを実現する方法を提供する。
【解決手段】サーバ端末と、複数の事業者端末と、ユーザ端末とが、ネットワークを介して各々接続されるマーケティング施策実行システムにおいて、事業者によるマーケティング施策を実行する方法であって、サーバ端末の制御部は、事業者の顧客として関連づけられるユーザのユーザデータを参照し、ユーザのウォレット情報を参照し、ウォレット情報を基に、マーケティング施策を実行する対象となる対象ユーザを決定し、対象ユーザに対し、マーケティング施策を実行する。
【選択図】
図8