(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-29
(45)【発行日】2024-03-08
(54)【発明の名称】情報処理システム、撮像装置、その制御方法、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240301BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2019238293
(22)【出願日】2019-12-27
【審査請求日】2022-12-26
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【氏名又は名称】永川 行光
(72)【発明者】
【氏名】梅▲崎▼ 香菜恵
(72)【発明者】
【氏名】松本 あづさ
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-063206(JP,A)
【文献】特開2016-066321(JP,A)
【文献】特開2016-191971(JP,A)
【文献】”ピクミン3:更新データと「ミッション追加ステージ」”,[online],日本,2015年04月04日,[令和5年11月13日検索],インターネット,<URL:https://web.archive.org/web/20150404151026/http://www.nintendo.co.jp/wiiu/ac3j/mission2/index.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24
13/00-13/98
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置を用いて複数のオブジェクトを順次撮像させる新たなミッションを取得するための複数の方法のうち、
前記新たなミッションを取得する方法の選択を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により、既に取得されたミッションの達成によって得られるコードを用いた方法である第1方法の選択を受け付けた場合、ユーザ
から受け付けたコードに対応付けられたミッションを取得する取得手段
と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記受付手段により前記第1方法の選択を受け付けた場合、コードを入力するための画面を表示するように制御する表示制御手段を備え、
前記取得手段は、当該画面に入力されたコードに対応付けられたミッションを取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
撮像装置を用いて複数のオブジェクトを順次撮像させる新たなミッションを取得するための複数の方法のうち、前記新たなミッションを取得する方法の選択を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により、ポイントを用いた方法である第2方法の選択を受け付けた場合、既に取得されたミッションを達成したことで獲得したポイントを用いて新たなミッションを取得する取得手段と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
前記受付手段により前記第2方法の選択を受け付けた場合、取得候補である複数の候補ミッションと各候補ミッションを取得するために必要なポイントを表示するように制御する表示制御手段を備え、
前記取得手段は、ユーザによって選択された候補ミッションを取得することを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記ポイントの獲得数は、ミッションの難易度およびミッションの達成に要した時間の少なくともいずれかに応じて変動することを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記ユーザから前記新たなミッションを取得する方法の選択を受け付けるための画面を表示するように制御することを特徴とする請求項
2または4に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記複数の方法
には、課金による
方法である第3方法
が含まれていることを特徴とする請求項
1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記ミッションは、複数の位置に設けられている撮像対象のオブジェクトを撮像させ、当該オブジェクトをすべて撮像すると達成となることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
撮像に関するミッションを実行可能な撮像装置であって、
前記ミッションを前記撮像装置に追加するための複数の方法を画面に表示する表示制御手段と、
前記表示制御手段で表示される前記画面に対する指示を受け付ける受付手段と、
前記画面に表示される前記複数の方法のうち、前記受付手段により、既に取得されたミッションの達成によって得られるコードを用いた方法である第1方法の選択を受け付けた場合、ユーザから受け付けたコードに対応付けられたミッションを情報処理装置から受信する受信手段と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項10】
撮像に関するミッションを実行可能な撮像装置であって、
前記ミッションを前記撮像装置に追加するための複数の方法を画面に表示する表示制御手段と、
前記表示制御手段で表示される前記画面に対する指示を受け付ける受付手段と、
前記画面に表示される前記複数の方法のうち、前記受付手段により、ポイントを用いた方法である第2方法の選択を受け付けた場合、既に取得されたミッションを達成したことで獲得したポイントを用いて新たなミッションを情報処理装置から受信する受信手段と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項11】
情報処理システムの制御方法であって、
前記情報処理システムの受付手段が、撮像装置を用いて複数のオブジェクトを順次撮像させる新たなミッションを取得するための複数の方法のうち、
前記新たなミッションを取得する方法の選択を受け付ける受付ステップと、
前記情報処理システムの取得手段が、前記受付ステップにより、既に取得されたミッションの達成によって得られるコードを用いた方法である第1方法の選択を受け付けた場合、ユーザ
から受け付けたコードに対応付けられたミッションを取得する取得ステップ
と
を備えることを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項12】
情報処理システムの制御方法であって、
前記情報処理システムの受付手段が、撮像装置を用いて複数のオブジェクトを順次撮像させる新たなミッションを取得するための複数の方法のうち、前記新たなミッションを取得する方法の選択を受け付ける受付ステップと、
前記情報処理システムの取得手段が、前記受付ステップにより、ポイントを用いた方法である第2方法の選択を受け付けた場合、既に取得されたミッションを達成したことで獲得したポイントを用いて新たなミッションを取得する取得ステップと
を備えることを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項13】
少なくとも1つのコンピュータを、請求項1乃至
8のいずれか1項に記載の情報処理システムの各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、風景写真を撮る、紅葉等の被写体やペット目線で撮影する、などの主題(テーマ)、北海道のツアーガイドに掲載されていない場所の写真を撮影するといった撮影場所、撮影時期、テーマ等を指定した任務や使命等(ミッション)、を撮像装置のユーザに提示するための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示の技術は、テーマやミッションを提示するものであって、提示した一連のテーマやミッションが達成されたか否かを判断し、その判断の結果に応じてコンテンツを配信する、という体験を可能にするために、一連のテーマやミッションを様々な方法で獲得可能にするものではない。
【0005】
本発明では、複数位置におけるオブジェクトを順次撮像させるミッションを様々な方法で獲得可能にするための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の情報処理システムは、撮像装置を用いて複数のオブジェクトを順次撮像させる新たなミッションを取得するための複数の方法のうち、前記新たなミッションを取得する方法の選択を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により、既に取得されたミッションの達成によって得られるコードを用いた方法である第1方法の選択を受け付けた場合、ユーザから受け付けたコードに対応付けられたミッションを取得する取得手段と
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の構成によれば、複数位置におけるオブジェクトを順次撮像させるミッションを様々な方法で獲得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】(a)はモード選択画面の構成例を示す図、(b)はミッション選択画面の構成例を示す図。
【
図3】(a)は選択画面の構成例を示す図、(b)はメッセージの表示例を示す図。
【
図6】(a)はミッションの達成記録を表示させるための処理のフローチャート、(b)はミッションの達成記録画面の表示例を示す図。
【
図7】ミッション購入モードにおける表示部197の表示例を示す図。
【
図8】新たなミッションを購入するためのシステムの動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
[第1の実施形態]
まず、本実施形態に係るシステムの構成例について、
図1を用いて説明する。
図1に示す如く、本実施形態に係るシステムは、サーバ100、撮像装置190、端末装置180を有する。サーバ100はネットワーク150に有線で接続されており、撮像装置190および端末装置180はネットワーク150に無線で接続されている。ネットワーク150は、LANやインターネットなどのネットワークである。なお、ネットワーク150への接続形態は特定の接続形態に限らない。
【0011】
まず、情報処理装置としてのサーバ100について説明する。
【0012】
CPU101は、RAM102やROM103に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて各種の処理を実行する。これによりCPU101はサーバ100全体の動作制御を行うとともに、サーバ100が行うものとして後述する各処理を実行もしくは制御する。
【0013】
RAM102は、ROM103や外部記憶装置106からロードされたコンピュータプログラムやデータ、I/F(インターフェース)107を介して外部(撮像装置190や端末装置180)から受信したデータ、を格納するためのエリアを有する。さらにRAM102は、CPU101が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。このようにRAM102は、各種のエリアを適宜提供することができる。
【0014】
ROM103には、サーバ100の設定データや起動プログラムなどが格納されている。
【0015】
操作部104は、キーボード、マウス、タッチパネルなどのユーザインターフェースであり、ユーザが操作することで各種の指示をCPU101に対して入力することができる。
【0016】
表示部105は、液晶画面やタッチパネル画面を有する表示装置であり、CPU101による処理結果を画像や文字などでもって表示することができる。なお、表示部105は、画像や文字を投影するプロジェクタなどの投影装置であってもよい。
【0017】
外部記憶装置106は、ハードディスクドライブ装置などの大容量情報記憶装置である。外部記憶装置106には、OS(オペレーティングシステム)や、サーバ100が行うものとして後述する各処理をCPU101に実行もしくは制御させるためのコンピュータプログラムやデータが保存されている。外部記憶装置106に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU101による制御に従って適宜RAM102にロードされ、CPU101による処理対象となる。
【0018】
I/F107は、サーバ100をネットワーク150に接続するためのネットワークインターフェースであり、サーバ100はI/F107を介してネットワーク150に接続されている撮像装置190や端末装置180との間のデータ通信を行う。
【0019】
CPU101、RAM102、ROM103、操作部104、表示部105、外部記憶装置106、I/F107は何れも、バス108に接続されている。
【0020】
次に、撮像装置190について説明する。
【0021】
撮像部191は、光学系、撮像素子、画像処理回路などにより構成されており、光学系を介して外界から入光した光は撮像素子にて画像信号に変換され、画像処理回路は該画像信号に対して各種の画像処理を施すことで撮像画像を生成する。
【0022】
CPU192は、RAM193やROM194に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて各種の処理を実行する。これによりCPU192は撮像装置190全体の動作制御を行うとともに、撮像装置190が行うものとして後述する各処理を実行もしくは制御する。
【0023】
RAM193は、ROM194や不揮発性メモリ195からロードされたコンピュータプログラムやデータ、撮像部191から出力された撮像画像、通信部198が外部(サーバ100や端末装置180)から受信したデータ、を格納するためのエリアを有する。さらにRAM193は、CPU192が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。このようにRAM193は、各種のエリアを適宜提供することができる。
【0024】
ROM194には、撮像装置190の設定データや起動プログラム、撮像装置190全体の動作制御をCPU101に実行もしくは制御させるためのコンピュータプログラムやデータ、が格納されている。
【0025】
不揮発性メモリ195には、撮像部191によって撮像された撮像画像と、該撮像画像のメタデータと、を含む画像ファイルが保存される。撮像画像のメタデータには、該撮像画像の撮像時における画角、焦点距離、シャッタースピードなどの撮像パラメータ、該撮像画像の撮像位置(緯度、経度)、該撮像画像の撮像日時、などの該撮像画像に関する様々な情報が含まれている。
【0026】
ボタン群196には、撮像指示を入力するためのボタン、メニュー画面において選択操作や決定操作を入力するためのボタン、撮像装置190の電源をオン/オフにするためのボタン等、撮像装置190に係る各種のユーザ操作を行うためのボタンが含まれている。
【0027】
表示部197は、液晶画面やタッチパネル画面であり、例えば、撮像部191により撮像された撮像画像、各種の画面、サーバ100や端末装置180から受信したデータ、などを表示することができる。表示部197がタッチパネル画面である場合には、ユーザは表示部197の画面上をタッチすることで、各種の指示をCPU192に対して入力することができる。
【0028】
通信部198は、ネットワーク150に接続されているサーバ100との間のデータ通信を制御する。また、通信部198は、端末装置180との間で近接無線通信などの通信を行う。
【0029】
撮像部191、CPU192、RAM193、ROM194、不揮発性メモリ195、ボタン群196、表示部197、通信部198、は何れもバス199に接続されている。
【0030】
次に、端末装置180について説明する。端末装置180は、スマートフォン、タブレット端末装置、ノート型パソコンなどの、可搬型のコンピュータ装置であり、ネットワーク150を介してサーバ100との間のデータ通信を行うことができる。また、端末装置180は、撮像装置190との間で近接無線通信などの通信を行うこともできる。
【0031】
次に、撮像装置190のユーザに、様々な位置に設けられている撮像対象(オブジェクト)を探して撮像させ、すべてのオブジェクトを撮像すると、撮像装置190に特典となるような情報(コンテンツ)を提供するための上記のシステムの動作について説明する。
【0032】
撮像装置190のユーザは撮像装置190をミッションモードに移行させる。例えば、ユーザはボタン群196を操作したり表示部197の表示画面上をタッチするなどして、
図2(a)に示すようなモード選択画面を表示部197の表示画面に表示させる。以降の説明では、表示部197における表示制御や、表示部197に対するユーザ操作に応じて行われる処理は何れも、CPU192が行うものとする。
【0033】
ボタン200は、撮像装置190をミッションモードに移行させるためのボタンで、ユーザがボタン200の表示領域をタッチする、もしくはボタン群196を操作してボタン200を指示すると、撮像装置190はミッションモードに移行する。ミッションモードについては後述する。
【0034】
ボタン201は、撮像装置190を通常撮影モードに移行させるためのボタンで、ユーザがボタン201の表示領域をタッチする、もしくはボタン群196を操作してボタン201を指示すると、撮像装置190は通常撮影モードに移行する。通常撮影モードでは、撮像装置190は、ユーザが撮像指示を入力したことで静止画像もしくは動画像の撮像を行う、いわゆる通常の撮像動作を行う。
【0035】
ボタン202は、撮像装置190をミッション購入モードに移行させるためのボタンで、ユーザがボタン202の表示領域をタッチする、もしくはボタン群196を操作してボタン202を指示すると、撮像装置190はミッション購入モードに移行する。ミッション購入モードについては後述する。
【0036】
撮像装置190がミッションモードに移行すると、表示部197の表示画面には、
図2(b)に示すような、ミッション選択画面が表示される。
【0037】
ボタン203は、特定の人物をすべて撮影すると達成(クリア)となるミッション(人物ミッション)を選択するためのボタンであり、ユーザがボタン203の表示領域をタッチする、もしくはボタン群196を操作してボタン203を指定すると、人物ミッションの処理が開始される。
【0038】
ボタン204は、特定の動物をすべて撮影すると達成となるミッション(動物ミッション)を選択するためのボタンであり、ユーザがボタン204の表示領域をタッチする、もしくはボタン群196を操作してボタン204を指定すると、動物ミッションの処理が開始される。
【0039】
ボタン205は、様々な位置に設けられている撮像対象のオブジェクトを探して撮像させ、すべての撮像対象のオブジェクトを撮像すると達成となるミッション(フィールドワークミッション)を選択するためのボタンである。ユーザがボタン205の表示領域をタッチする、もしくはボタン群196を操作してボタン205を指定すると、フィールドワークミッションの処理が開始される。
【0040】
ユーザがボタン205の表示領域をタッチ、もしくはボタン群196を操作してボタン205を指定すると、表示部197の表示画面には、
図3(a)に示すような、フィールドワークミッションA~Cのうち何れか1つを選択するための選択画面が表示される。
【0041】
以降の、本システムの動作について、
図5のフローチャートに従って説明する。
図5において、ステップS501~S511は撮像装置190のCPU192が実行もしくは制御することで行われる処理、ステップS551~560はサーバ100のCPU101が実行もしくは制御することで行われる処理である。
【0042】
ステップS501では、CPU192は通信部198を制御して、
図3(a)の選択画面においてユーザが表示部197上をタッチする若しくはボタン群196を操作することで選択したフィールドワークミッションに対応するIDをサーバ100に対して送信する。
【0043】
ステップS551では、CPU101は、撮像装置190から送信されたフィールドワークミッションのIDをI/F107を介して受信する。
【0044】
ステップS552では、CPU101は、外部記憶装置106に保存されている複数のミッションデータのうち、ステップS551で受信したIDに対応付けられているミッションデータを特定する。
【0045】
ミッションデータの構成例を
図4に示す。ミッションデータは複数のサブミッションデータで構成されており、
図4において行ごとのデータがサブミッションデータに対応する。
【0046】
サブミッションデータは、該サブミッションデータに固有のIDであるサブミッションID、該サブミッションデータに対応するサブミッションで撮像可能なエリアである撮像エリア(撮像位置(緯度、経度)、該撮像位置からの許容距離)、該サブミッションデータに対応するサブミッションの内容をユーザに通知するメッセージ、該サブミッションデータに対応するサブミッションで撮像対象とするオブジェクトの画像特徴量(SIFTなど)、該サブミッションデータに対応するサブミッションを達成できたか否かを示す達成フラグ(デフォルトでは0に初期化されている)、を有する。
【0047】
そしてステップS552ではさらに、CPU101は、ミッションデータに含まれるサブミッションデータのうち未選択のサブミッションデータを選択サブミッションデータとして選択する。ミッションデータからサブミッションデータを選択する順序は特定の順序に限らず、例えば、サブミッションIDが小さい/大きい順に選択してもよいし、ランダムに選択してもよい。
【0048】
ステップS553では、CPU101は、選択サブミッションデータに含まれているサブミッションIDとメッセージと、をI/F107を介して撮像装置190に対して送信する。
【0049】
ステップS502では、CPU192は通信部198を制御して、サーバ100から送信されたサブミッションIDおよびメッセージを受信する。
【0050】
ステップS503では、CPU192は、ステップS502で受信したメッセージを表示部197の表示画面上に表示させる。表示部197の表示画面上におけるメッセージの表示例を
図3(b)に示す。
図3(b)では、オブジェクトAの撮像がサブミッションとして与えられているので、撮像装置190のユーザは該撮像装置190を携帯して、オブジェクトAを探す。そして該ユーザは、オブジェクトAを見つけると、撮像装置190を用いて該オブジェクトAを撮像する。
【0051】
ユーザが撮像装置190の画角内にオブジェクトAをおさめた状態でボタン群196を操作して撮像指示を入力すると、撮像部191からはオブジェクトAを含む撮像画像が出力される。CPU192は、該撮像画像のメタデータを生成し、該撮像画像と該メタデータとを含む画像ファイルを生成する。
【0052】
ステップS504では、CPU192は、ユーザがボタン群196を操作して該画像ファイルの送信指示を入力したか否かを判断する。この判断の結果、送信指示が入力された場合には、処理はステップS505に進み、送信指示が入力されていない場合には、処理はステップS503に戻る。
【0053】
ステップS505では、CPU192は通信部198を制御して、上記の生成した画像ファイルと、ステップS502でサーバ100から受信したサブミッションIDと、をサーバ100に対して送信する。
【0054】
ステップS554では、CPU101は、撮像装置190から送信された画像ファイルおよびサブミッションIDを受信する。
【0055】
ステップS555では、CPU101は、ステップS554で受信した画像ファイル内の撮像画像を取得し、該撮像画像中に含まれているオブジェクトの画像特徴量を抽出する。そしてCPU101は、該抽出した画像特徴量と、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションデータに含まれている画像特徴量と、の類似度を求める。
【0056】
そしてCPU101は、該類似度が閾値未満であれば、受信した画像ファイル内の撮像画像中に含まれているオブジェクトと、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションで撮像対象とするオブジェクトと、は同じである、と判断する。つまり、CPU101は、ユーザが、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションで撮像対象とするオブジェクトを撮像した、と判断する。
【0057】
一方、CPU101は、該類似度が閾値以上であれば、受信した画像ファイル内の撮像画像中に含まれているオブジェクトと、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションで撮像対象とするオブジェクトと、は同じではない、と判断する。つまり、CPU101は、ユーザは、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションで撮像対象とするオブジェクトを撮像していない、と判断する。
【0058】
なお、画像ファイル内の撮像画像中に含まれているオブジェクトが、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションで撮像対象とするオブジェクトであるか否かを判断する方法には様々な方法があり、特定の方法に限らない。
【0059】
例えば、画像特徴量同士を比較するのではなく、画像ファイル内の撮像画像と、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションで撮像対象とするオブジェクトの画像(予め外部記憶装置106に登録済み)と、のマッチングによって上記の判断を行ってもよい。
【0060】
また例えば、フィールドワークミッションにおいて撮像対象として指定されている各オブジェクトの画像を学習したニューラルネットワーク(予め外部記憶装置106に登録済み)に撮像画像を入力した場合における該ニューラルネットワークからの出力(各オブジェクトに対する尤度)に基づいて上記の判断を行ってもよい。
【0061】
いずれの判断方法を用いるにせよ、受信した画像ファイル内の撮像画像中に含まれているオブジェクトと、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションで撮像対象とするオブジェクトと、が同じであると判断した場合には、処理はステップS556に進む。一方、受信した画像ファイル内の撮像画像中に含まれているオブジェクトと、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションで撮像対象とするオブジェクトと、が同じではないと判断した場合には、処理はステップS557に進む。
【0062】
ステップS556では、CPU101は、ステップS554で受信した画像ファイル内のメタデータに含まれている撮像位置が、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションデータに含まれている撮像エリア内の位置であるか否かを判断する。例えば、ステップS554で受信したサブミッションID=2である場合、
図5の例では、ステップS554で受信した画像ファイル内のメタデータに含まれている撮像位置が、(緯度、経度)=(X
B,Y
B)から許容距離d
Bの範囲(撮像エリア)内にあるか否かを判断する。
【0063】
ステップS554で受信した画像ファイル内のメタデータに含まれている撮像位置が、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションデータに含まれている撮像エリア内の位置である場合には、処理はステップS558に進む。
【0064】
一方、ステップS554で受信した画像ファイル内のメタデータに含まれている撮像位置が、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションデータに含まれている撮像エリア内の位置ではない場合には、処理はステップS557に進む。
【0065】
ステップS557では、CPU101は、ユーザはサブミッションに対応するオブジェクトを撮像していない若しくはユーザはサブミッションに対応する撮像エリア内で撮像していない、と判断し、その旨を示すエラーメッセージをI/F107を介して撮像装置190に対して送信する。
【0066】
ステップS506では、CPU192は通信部198を制御して、サーバ100から送信されたエラーメッセージを受信する。ステップS506は、サーバ100からエラーメッセージが送信された場合に限って実行される処理ステップである。
【0067】
ステップS507では、CPU192は、エラーメッセージを受信したか否かを判断する。この判断の結果、エラーメッセージを受信していない場合には、処理はステップS509に進む。一方、エラーメッセージを受信した場合には、処理はステップS508に進む。
【0068】
ステップS508では、CPU192は、ステップS506で受信したエラーメッセージを表示部197の表示画面上に表示させる。そして処理はステップS503に進む。
ステップS558では、CPU101は、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションデータに含まれている達成フラグに「1」を設定する。
【0069】
ステップS559では、CPU101は、ミッションデータに含まれているすべてのサブミッションデータ中の達成フラグが「1」であるか否かを判断する。
【0070】
このような判断の結果、ミッションデータに含まれているすべてのサブミッションデータ中の達成フラグが「1」である場合、つまり、ミッションデータに含まれているすべてのサブミッションデータに対応するサブミッションが達成された場合には、処理はステップS560に進む。
【0071】
一方、ミッションデータに含まれているサブミッションデータのうち、達成フラグが「0」であるサブミッションデータが存在する場合、つまり、ミッションデータに含まれているすべてのサブミッションデータに対応するサブミッションのうち達成されていないサブミッションが残っている場合には、処理はステップS552に進み、未選択のサブミッションデータを選択する。
【0072】
ステップS560では、CPU101は、ユーザはそれぞれのサブミッションにて規定される撮像エリア内で撮像対象となるオブジェクトを撮像したのであるから、該ユーザにコンテンツを提供するべく、該コンテンツをI/F107を介して撮像装置190に対して送信する。
【0073】
ステップS509では、CPU192は通信部198を制御して、サーバ100から送信されたコンテンツを受信する。ステップS509は、サーバ100からコンテンツが送信された場合に限って実行される処理ステップである。
【0074】
ステップS510では、CPU192は、サーバ100からコンテンツを受信したか否かを判断する。この判断の結果、サーバ100からコンテンツを受信した場合には、処理はステップS511に進み、サーバ100からコンテンツを受信していない場合には、処理はステップS502に進む。
【0075】
ステップS511では、CPU192は、ステップS509で受信したコンテンツを表示部197の表示画面に表示させる。
【0076】
ここで、コンテンツには、様々なコンテンツが考えられる。本実施形態では、コンテンツは、新たなミッションを購入するために必要なコード(特典コード)であるものとする。
【0077】
なお、
図5のフローチャートでは、ステップS558に処理が進んだ場合には、サーバ100は、撮像装置190に対して何ら通知を行っていないが、ステップS554で受信したサブミッションIDに対応するサブミッションが達成された旨を撮像装置190に通知するようにしてもよい。
【0078】
ここで、撮像装置190のユーザは、フィールドワークミッションに含まれるサブミッションが幾つあるのか、どのサブミッションがクリア済みでどのサブミッションがまだクリアしていないのか、などのミッションの達成記録を知るべく、該達成記録の表示をサーバ100に要求することができる。
【0079】
ユーザからの要求に応じて、撮像装置190の表示部197にミッションの達成記録を表示させるためにサーバ100および撮像装置190が行う処理について、
図6(a)のフローチャートに従って説明する。
【0080】
ステップS601では、CPU192は通信部198を制御して、ユーザがボタン群196を操作して入力した、ミッションの達成記録の表示指示をサーバ100に対して送信する。
【0081】
ステップS611では、CPU101は、撮像装置190から送信された、ミッションの達成記録の表示指示をI/F107を介して受信する。
【0082】
ステップS612では、CPU101は、ミッションデータにおける各サブミッションIDに対応するマーカを並べた画面(ミッションの達成記録画面)を生成する。その際、CPU101は、達成フラグが「0」に対応するサブミッションIDのマーカ(達成されていないサブミッションに対応するマーカ)と、達成フラグが「1」に対応するサブミッションIDのマーカ(達成されたサブミッションに対応するマーカ)と、を視覚的に識別可能に表示する。例えば、
図6(b)に示す如く、達成フラグが「0」に対応するサブミッションIDのマーカは白丸で表示し、達成フラグが「1」に対応するサブミッションIDのマーカは「済」が記された白丸で表示する。
【0083】
ステップS613では、CPU101は、ステップS612で生成したミッションの達成記録画面を、I/F107を介して撮像装置190に対して送信する。
【0084】
ステップS602では、CPU192は通信部198を制御して、サーバ100から送信されたミッションの達成記録画面を受信する。
【0085】
ステップS603では、CPU192は、ステップS602で受信したミッションの達成記録画面を表示部197の表示画面に表示させる。これにより、ユーザは、複数のサブミッションから構成されるミッションの達成状況を容易に確認することが可能となる。
【0086】
<ミッションの購入について>
撮像装置190のユーザは、新たなミッションを体験するべく、新たなミッションを購入することができる。ここで「新たなミッションを購入する」とは、「サーバ100が保持しているミッションデータ群において撮像装置190が未だ利用できないミッションデータのうち1つ以上を利用可能にする(ミッションデータの使用権を入手する)」ことを意味する。
【0087】
新たなミッションを購入する場合、
図2(a)のモード選択画面を用いて撮像装置190をミッション購入モードに移行させる。ミッション購入モードに移行した撮像装置190の表示部197の表示画面には
図7に示す画面700が表示される。画面700は、ボタン701,702,703を有する。
【0088】
ユーザが表示部197の表示画面上をタッチする若しくはボタン群196を操作してボタン701を指示すると、表示部197の表示画面には、特典コードを用いて新たなミッションを購入するための画面710が表示される。ユーザはボタン群196を操作して領域711に、サーバ100から受信した特典コードを入力し、その後、ボタン群196を用いて送信指示を入力すると、撮像装置190のCPU192は、該領域711に入力された特典コードをサーバ100に対して送信する。サーバ100は、撮像装置190から受信した特典コードと対応付けられている若しくは特典コードが表すミッションデータのIDと、該ミッションデータを選択するためのボタンのアイコンと、を撮像装置190に対して送信する。撮像装置190は、サーバ100から送信されたアイコン及びIDを対応付けて不揮発性メモリ195に保存する。
【0089】
ユーザが表示部197の表示画面上をタッチする若しくはボタン群196を操作してボタン702を指示すると、表示部197の表示画面には、ユーザがこれまでに獲得したポイントを用いて新たなミッションを購入するための画面720が表示される。
【0090】
ここで、「ポイント」について説明する。サーバ100は、撮像装置190に対してコンテンツを送信すると、コンテンツの送信先と関連付けられているユーザに対してポイントを付与する(すでに該ユーザに対してポイントが付与されている場合には累積する)。ポイントは、フィールドワークミッションのレベル(例えば、サブミッションの数、全てのサブミッションを達成するためにユーザが移動する距離、撮像するオブジェクトを見つけ出す困難性などに応じたレベル)が高いほど高いポイントであってもよいし、フィールドワークミッションを達成するまでに要した時間が短いほど高いポイントであってもよい。このポイントは、新たなミッションを購入するために利用することができる。画面720には、100pt(ポイント)で購入可能なミッションに対応するボタン721、200ptで購入可能なミッションに対応するボタン722、300ptで購入可能なミッションに対応するボタン723、が設けられている。ユーザが表示部197の表示画面上をタッチする若しくはボタン群196を操作してボタン721を指示すると、その旨がサーバ100に通知され、サーバ100は該ユーザについて管理しているポイントから100を減じるとともに、ボタン721に対応するミッションデータのIDと、該ミッションデータを選択するためのボタンのアイコンと、を撮像装置190に対して送信する。ユーザが表示部197の表示画面上をタッチする若しくはボタン群196を操作してボタン722を指示すると、その旨がサーバ100に通知され、サーバ100は該ユーザについて管理しているポイントから200を減じるとともに、ボタン722に対応するミッションデータのIDと、該ミッションデータを選択するためのボタンのアイコンと、を撮像装置190に対して送信する。ユーザが表示部197の表示画面上をタッチする若しくはボタン群196を操作してボタン723を指示すると、その旨がサーバ100に通知され、サーバ100は該ユーザについて管理しているポイントから300を減じるとともに、ボタン723に対応するミッションデータのIDと、該ミッションデータを選択するためのボタンのアイコンと、を撮像装置190に対して送信する。撮像装置190は、サーバ100から送信されたアイコン及びIDを対応付けて不揮発性メモリ195に保存する。
【0091】
ユーザが表示部197の表示画面上をタッチする若しくはボタン群196を操作してボタン703を指示すると、表示部197の表示画面には、課金により新たなミッションを購入するための画面730が表示される。ユーザはボタン群196を操作して領域731に、端末装置180のID(端末ID)を入力し、その後、ボタン群196を用いて送信指示を入力すると、撮像装置190のCPU192は、該領域731に入力された端末IDをサーバ100に対して送信する。なお、この時点でユーザは端末装置180を用いてサーバ100にアクセスし、購入するミッションを指定して決済を完了させているものとする。サーバ100は、端末装置180にて決済が完了しているミッションデータのIDと、該ミッションデータを選択するためのボタンのアイコンと、を、領域731に入力された端末IDで特定される端末装置180に対して送信(ダウンロード)する。ユーザは端末装置180にダウンロードされたIDおよびアイコンを、撮像装置190との近接無線通信によって、該撮像装置190に転送し、該撮像装置190は、該転送されたアイコン及びIDを対応付けて不揮発性メモリ195に保存する。
【0092】
そして次回、撮像装置190のCPU192は、ミッション選択画面を表示する際には、不揮発性メモリ195に保存したアイコンを記したボタンを、既存のボタンに加えて表示し、ユーザが該ボタンを指示すると、該ボタンと対応付けられているIDをサーバ100に対して送信する。
【0093】
新たなミッションを購入するために撮像装置190、サーバ100、端末装置180のそれぞれが行う処理について、
図8のフローチャートに従って説明する。
【0094】
ステップS801では、CPU192は、ボタン701,702,703のどれが指示されたのかを判断する。この判断の結果、ボタン701が指示された場合には、処理はステップS802に進み、ボタン702が指示された場合には、処理はステップS805に進み、ボタン703が指示された場合には、処理はステップS808に進む。
【0095】
ステップS802では、CPU192は、表示部197の表示画面に画面710を表示させる。ステップS803では、CPU192は、領域711に入力された特典コードをサーバ100に対して送信する。
【0096】
一方、ステップS805では、CPU192は、表示部197の表示画面に画面720を表示させる。ステップS806では、CPU192は、ボタン721,722,723のうちユーザにより指示されたボタンを示す情報をサーバ100に対して送信する。
【0097】
一方、ステップS808では、CPU192は、表示部197の表示画面に画面730を表示させる。ステップS809では、CPU192は、領域731に入力された端末IDをサーバ100に対して送信する。
【0098】
ステップS851では、CPU101は、ステップS803もしくはステップS806において送信された特典コード若しくは指示されたボタンを示す情報を受信し、ステップS852では、CPU101は、受信した特典コード若しくは指示されたボタンを示す情報に対応するミッションデータのアイコン及びIDを撮像装置190に対して送信する。 ステップS804では、CPU192は、特典コードに対応するミッションデータのアイコン及びIDをサーバ100から受信する。ステップS807では、CPU192は、指示されたボタンに対応するミッションデータのアイコン及びIDをサーバ100から受信する。
【0099】
ステップS853では、CPU101は、ステップS809で送信された端末IDを受信し、ステップS854では、CPU101は、端末装置180にて決済が完了しているミッションデータのアイコン及びIDを、ステップS853で受信した端末IDで特定される端末装置180に対して送信(ダウンロード)する。
【0100】
ステップS891では、端末装置180はサーバ100から送信されたミッションデータのアイコン及びIDを受信し、ステップS892では、端末装置180は、ステップS891で受信したミッションデータのアイコン及びIDを、近接無線通信にて撮像装置190に対して送信する。
【0101】
ステップS810では、CPU192は、端末装置180との近接無線通信によって該端末装置180から送信された、ミッションデータのアイコン及びIDを受信する。尚、本実施形態では、撮像装置190のCPU192はサーバ100に対して端末IDを送信したが、予め撮像装置190と通信可能な端末装置180の情報を撮像装置190に記憶させ、撮像装置190と端末装置180とが通信してもよい。さらに、撮像装置190と端末装置180が通信できた場合には、CPU192は端末装置180に決済が完了したミッションに関する情報が記憶されているか否かを判定し、当該ミッションに関する情報が記憶されている場合は端末装置180からミッションに関する情報を受信してもよい。
【0102】
ステップS811では、CPU192は、サーバ100から若しくは端末装置180から受信したアイコン及びIDを対応付けて不揮発性メモリ195に保存する。以上のように、ユーザは撮像装置190の表示部197に対して指示を行うことによって、所望の方法でミッションデータを撮像装置190に追加することが可能となる。
【0103】
<コンテンツについて>
上記のごとく、コンテンツには、様々なコンテンツが考えられる。例えば、コンテンツは、上記のような特典コードに加えて、「街に点在するそれぞれのオブジェクトを撮像してまわるようなフィールドワークミッションを行うユーザが該街における店舗で買い物をする際に割引となるような情報」であってもよく、そのような情報は、例えば、店舗に見せることで割引サービスを受けることができるような割引サービス画面を提供するサイトへのURLであってもよい。この場合、ユーザは端末装置180から該URLにアクセスして割引サービス画面を該端末装置180の表示画面に表示させ、該表示させた割引サービス画面を店舗の店員に見せることで、該店舗における割引サービスを受けることができる。
【0104】
また、コンテンツは、このようなURLを表すコードであってもよい。例えば、サーバ100は、このようなURLを示す2次元バーコードを撮像装置190に対して送信し、撮像装置190は、該2次元バーコードを受信して表示部197の表示画面に表示させる。そしてこの表示された2次元バーコードを端末装置180のカメラで読み取ることでURLを特定し、該URLにアクセスして割引サービス画面を該端末装置180の表示画面に表示させ、該表示させた割引サービス画面を店舗の店員に見せることで、該店舗における割引サービスを受けることができる。
【0105】
なお、コンテンツは、このような割引サービスを受けるための情報に限らず、例えば、フィールドワークミッションを実施する街への集客に有用なサービス、該街の経済的活性化のために有用なサービスなど、各種のサービスに関連するコンテンツであってもよい。
【0106】
また、ステップS560では、複数のコンテンツを端末装置180に提示して、実際にユーザが獲得するコンテンツをユーザに選択させてもよい。
【0107】
また、上記で述べたいくつかのコンテンツのうち2つ以上をユーザに提供するようにしてもよい。
【0108】
[第2の実施形態]
以下では、第1の実施形態との差分について説明し、以下で特に触れない限りは、第1の実施形態と同様であるものとする。
【0109】
第1の実施形態では、ステップS555およびステップS556の処理が必須となっていたが、ステップS555は省略し、ステップS554の直後にステップS556を実行するようにしてもよい。
【0110】
また、ステップS556の判断を、撮像画像中のオブジェクトの認識結果に基づいて行ってもよい。例えば、ステップS556では、撮像画像から認識したオブジェクトが、選択サブミッションデータに対応するオブジェクトである場合には、該撮像画像の撮像位置は該選択サブミッションデータ中の撮像エリアに属しているものと判断するようにしてもよい。
【0111】
また、サブミッションデータ中のサブミッションID及びメッセージを撮像装置190に転送する方法には、様々な転送方法がある。例えば、撮像装置190がフィールドワークミッションを実施する会場に設けられているサーバに近づくと(装置間が近づいたか否かを判断するための技術は周知の技術であるため、これに関する説明は省略する)、該サーバは、該フィールドワークミッションのミッションデータ中のサブミッションデータからサブミッションID及びメッセージを該撮像装置190に対して転送するようにしてもよい。
【0112】
なお、以上説明した全ての構成は必須の構成ではなく、以上説明した構成に適宜新たな機能部/処理を追加しても良いし、以上説明した構成から1つ以上の機能部/処理を省いても良い。
【0113】
また、以上説明した各処理の主体は上記の説明に限定するものではなく、他の主体であっても良い。また、以上説明した各種の情報の構成や、それを保持している装置について、上記の説明は一例であり、これらに限定することを意図したものではない。
【0114】
また、以上の説明において用いた具体的な数値は、説明を具体的に行うために用いたものであり、以上の説明において用いた具体的な数値に限定することを意図したものではない。
【0115】
また、以上説明した画面の構成やその操作方法は、説明を具体的に行うために一例としてあげたものであって、この一例に限定することを意図したものではない。
【0116】
また、以上説明した各実施形態の一部もしくは全部を組み合わせても構わないし、以上説明した各実施形態の一部もしくは全部を選択的に使用しても構わない。また、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0117】
100:サーバ 101:CPU 102:RAM 103:ROM 104:操作部 105:表示部 106:外部記憶装置 107:I/F 108:バス 150:ネットワーク 180:端末装置 190:撮像装置 191:撮像部 192:CPU 193:RAM 194:ROM 195:不揮発性メモリ 196:ボタン群 197:表示部 198:通信部 199:バス