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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-29
(45)【発行日】2024-03-08
(54)【発明の名称】ビル運営管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04817 20220101AFI20240301BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20240301BHJP
   G06Q 50/163 20240101ALI20240301BHJP
【FI】
G06F3/04817
G06F3/0484
G06Q50/16 300
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020100370
(22)【出願日】2020-06-09
(65)【公開番号】P2021196662
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2023-06-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 嘉人
(72)【発明者】
【氏名】矢作 陽一
(72)【発明者】
【氏名】木村 剛維
【審査官】関口 英樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-099804(JP,A)
【文献】特開2005-084731(JP,A)
【文献】国際公開第2019/064536(WO,A1)
【文献】特開2015-026316(JP,A)
【文献】特開2014-059736(JP,A)
【文献】特開2011-160145(JP,A)
【文献】国際公開第2014/167741(WO,A1)
【文献】堀淵 惣一郎 他,テレビ朝日 新報道システム概要,放送技術,第68巻 第9号,兼六館出版株式会社,2015年09月01日,111~121,学術文献等DB
【文献】米澤 好司 他,メンテナンスソリューション特集,明電時報,株式会社明電舎,2005年07月25日,第4号,63~67
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
3/048-3/04895
G06Q10/00-10/10
30/00-30/08
50/00-50/20
50/26-99/00
G16Z99/00
H03J9/00-9/06
H04Q9/00-9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビルの運営管理業務を行うユーザが操作するユーザ端末と、
前記ユーザ端末と通信回線で接続されたセンタサーバと、
前記センタサーバと通信回線で接続され、前記ビルの前記運営管理業務に使用する複数のアプリケーションと、を備えるビル運営管理システムであって、
前記センタサーバは、
前記ユーザの担当業務と前記ユーザの担当ビルとを含むユーザ情報を格納したユーザ管理データベースと、前記ビルの名称と前記ビルで利用可能な前記アプリケーションとを含むビル情報を格納したビル情報管理データベースと、前記アプリケーションの機能と対象業務とを含むアプリケーション情報を格納したアプリ管理データベースと、を備え、
前記ユーザが前記センタサーバにログインした際に、前記ユーザ管理データベースと、前記ビル情報管理データベースと、前記アプリ管理データベースとを参照して前記ユーザが使用可能な前記アプリケーションの起動を行う複数のアイコンを並べて表示するアプリ選択画面を表示し、
前記ユーザが前記アプリ選択画面の前記アイコンをクリックすると、前記ユーザが選択した前記アプリケーションが操作可能な状態で前記ユーザ端末に表示されること、
を特徴とするビル運営管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のビル運営管理システムであって、
前記センタサーバは、前記アプリケーションの起動回数を格納したアプリ起動回数データベースを含み、
前記ユーザが前記センタサーバにログインした際に、前記アプリ起動回数データベースを参照して前記起動回数に応じて前記アプリ選択画面に表示する前記アイコンの表示順序を設定し、前記ユーザ端末に前記アプリ選択画面を表示すること、
を特徴とするビル運営管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のビル運営管理システムであって、
前記センタサーバは、前記ユーザの前記アプリケーションの評価結果を格納したアプリ評価結果データベースを備え、
前記ユーザが前記センタサーバにログインした際に、前記アプリ評価結果データベースを参照して前記評価結果に応じて前記アプリ選択画面に表示する前記アイコンの表示順序を設定し、前記ユーザ端末に前記アプリ選択画面を表示すること、
を特徴とするビル運営管理システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のビル運営管理システムであって、
前記センタサーバは、
前記ユーザが前記センタサーバにログインした際に、前記ユーザ管理データベースを参照して前記ユーザが前記アプリケーションを使用して前記ビルの前記運営管理業務を実行可能な前記ビルを選択入力可能に表示するビル選択画面を表示し、
前記ユーザが前記ビル選択画面で前記ビルの前記運営管理業務を実行する前記ビルを選択すると、前記ユーザ管理データベースと前記ビル情報管理データベースと前記アプリ管理データベースとを参照して前記ユーザの選択した前記ビルに応じて前記ユーザが使用可能な前記アプリケーションの起動を行う前記アイコンを並べて表示する前記アプリ選択画面を表示すること、
を特徴とするビル運営管理システム。
【請求項5】
請求項4に記載のビル運営管理システムであって、
前記ユーザが選択したビルにおいて、前記ユーザの担当業務が複数ある場合には、
前記センタサーバは、担当業務ごとに前記アプリ選択画面を表示すること、
を特徴とするビル運営管理システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載のビル運営管理システムであって、
前記ユーザ情報は、前記ユーザのログインアカウント情報を含み、
前記ユーザが選択した前記アプリケーションが起動のために前記ログインアカウント情報を必要とする場合には、
前記センタサーバは、前記ユーザが前記アプリ選択画面の前記アイコンをクリックした際に、前記ログインアカウント情報を前記ユーザが選択した前記アプリケーションに送信すること、
を特徴とするビル運営管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビル運営管理システムの構成に関する。
【背景技術】
【0002】
ビル内の設備を監視及び操作するビル管理装置と、設備操作用端末と、ビル管理装置に利用者登録を行うアクセス管理センターとを備え、ビル管理装置は、ユーザに応じて監視及び操作する設備種別とその設備名を予め記憶したユーザ情報テーブルを有し、設備操作用端末からのアクセス時にユーザ情報テーブルを参照して、利用権限のある設備の操作メニューを生成して設備操作用端末に操作メニューの画面を表示させるビル管理システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、利用者が複数のサービスを利用する際に、利用者情報を含む共通情報管理部を通じてサービス毎の利用登録を不要とするサービス提供システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2005-84731号公報
【文献】特開2014-99000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ビルの設備管理、清掃や、警備等のビルの運営管理業務におけるIT化が進んでおり、業務にクラウドサービスで提供されるアプリケーションを使用する場合が多くなってきている。また、ビルの運営管理業務は、ビルのオーナーが業務内容毎、或いは、ビル毎に外部の会社に委託している場合が多い。一方、ビルの運営管理を受託した会社はビルのオーナーの専属会社でない場合が多く、複数のオーナーからビルの運営管理業務を受託することになる。ビルの運営管理において運営管理会社が使用できるアプリケーションは、オーナー側の提供したもの、又は、許可を得たものを使用することになる。このため、使用目的が同じでもオーナー、ビル毎に使用できるアプリケーションは異なってくる。
【0006】
このため、ビル運営管理の業務を行う担当者は、オーナー、ビル毎に異なるアプリケーションを使用することが必要となり、アプリケーションの起動が複雑になり、起動に時間が掛かったり、うまく起動できなかったりする場合があった。
【0007】
そこで、本発明は、ビルの運営管理業務に使用するアプリケーションの起動を簡略化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のビル運営管理システムは、ビルの運営管理業務を行うユーザが操作するユーザ端末と、前記ユーザ端末と通信回線で接続されたセンタサーバと、前記センタサーバと通信回線で接続され、前記ビルの前記運営管理業務に使用する複数のアプリケーションと、を備えるビル運営管理システムであって、前記センタサーバは、前記ユーザの担当業務と前記ユーザの担当ビルとを含むユーザ情報を格納したユーザ管理データベースと、前記ビルの名称と前記ビルで利用可能な前記アプリケーションとを含むビル情報を格納したビル情報管理データベースと、前記アプリケーションの機能と対象業務とを含むアプリケーション情報を格納したアプリ管理データベースと、を備え、前記ユーザが前記センタサーバにログインした際に、前記ユーザ管理データベースと、前記ビル情報管理データベースと、前記アプリ管理データベースとを参照して前記ユーザが使用可能な前記アプリケーションの起動を行う複数のアイコンを並べて表示するアプリ選択画面を表示し、前記ユーザが前記アプリ選択画面の前記アイコンをクリックすると、前記ユーザが選択した前記アプリケーションが操作可能な状態で前記ユーザ端末に表示されること、を特徴とする。
【0009】
このように、ユーザがセンタサーバにログインした際に、ユーザ端末にユーザが使用可能なアプリケーションの起動を行う複数のアイコンを並べて表示し、ユーザがアイコンをクリックすると、選択したアプリケーションが操作可能な状態でユーザ端末に表示されるので、ユーザは、センタサーバにログインするだけでビルの運営管理業務の実行に必要なアプリケーションを起動させることができる。
【0010】
本発明のビル運営管理システムにおいて、前記センタサーバは、前記アプリケーションの起動回数を格納したアプリ起動回数データベースを含み、前記ユーザが前記センタサーバにログインした際に、前記アプリ起動回数データベースを参照して前記起動回数に応じて前記アプリ選択画面に表示する前記アイコンの表示順序を設定し、前記ユーザ端末に前記アプリ選択画面を表示してもよい。
【0011】
このように、起動回数に応じてユーザ端末に表示するアイコンの表示順序を設定するので、ユーザの起動回数が多いアイコンを一番上に表示する等により、ユーザが必要なアプリケーションを簡便に選択、起動させることができる。
【0012】
本発明のビル運営管理システムにおいて、前記センタサーバは、前記ユーザの前記アプリケーションの評価結果を格納したアプリ評価結果データベースを備え、前記ユーザが前記センタサーバにログインした際に、前記アプリ評価結果データベースを参照して前記評価結果に応じて前記アプリ選択画面に表示する前記アイコンの表示順序を設定し、前記ユーザ端末に前記アプリ選択画面を表示してもよい。
【0013】
これにより、評価結果の高いアプリケーションをユーザが容易に選択、起動させることかできる。
【0014】
本発明のビル運営管理システムにおいて、前記センタサーバは、前記ユーザが前記センタサーバにログインした際に、前記ユーザ管理データベースを参照して前記ユーザが前記アプリケーションを使用して前記ビルの前記運営管理業務を実行可能な前記ビルを選択入力可能に表示するビル選択画面を表示し、前記ユーザが前記ビル選択画面で前記ビルの前記運営管理業務を実行する前記ビルを選択すると、前記ユーザ管理データベースと前記ビル情報管理データベースと前記アプリ管理データベースとを参照して前記ユーザの選択した前記ビルに応じて前記ユーザが使用可能な前記アプリケーションの起動を行う前記アイコンを並べて表示する前記アプリ選択画面を表示してもよい。
【0015】
これにより、ユーザがビル毎に運営管理業務の実行に必要なアプリケーションを容易に起動させることができる。
【0016】
本発明のビル運営管理システムにおいて、前記ユーザが選択したビルにおいて、前記ユーザの担当業務が複数ある場合には、前記センタサーバは、担当業務ごとに前記アプリ選択画面を表示してもよい。
【0017】
これにより、ユーザが一つのビルで複数の業務を担当している場合でも、容易に業務の実行に必要なアプリケーションを起動させることができる。
【0018】
本発明のビル運営管理システムにおいて、前記ユーザ情報は、前記ユーザのログインアカウント情報を含み、前記ユーザが選択した前記アプリケーションが起動のために前記ログインアカウント情報を必要とする場合には、前記センタサーバは、前記ユーザが前記アプリ選択画面の前記アイコンをクリックした際に、前記ログインアカウント情報を前記ユーザが選択した前記アプリケーションに送信してもよい。
【0019】
これにより、ユーザは、センタサーバにログインするだけで、起動にログインアカウント情報が必要なアプリケーションを起動させることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、ビルの管理業務に使用するアプリケーションの起動を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】実施形態のビル運営管理システムの構成を示す機能ブロック図である。
図2図1に示すユーザ管理データベースの構成図である。
図3図1に示すビル情報管理データベースの構成図である。
図4図1に示すアプリ管理データベースの構成図である。
図5図1に示すアプリ起動回数データベースの構成図である。
図6図1に示すアプリ起動回数データベースの他の構成図である。
図7】汎用コンピュータのハード構成図である。
図8図1に示すビル運営管理システムの動作を示すフローチャートである。
図9図8に示すフローチャートの続きのフローチャートである。
図10図1に示すビル運営管理システムの他の動作を示すフローチャートである。
図11】ユーザ端末のディスプレイに表示されるログイン画面である。
図12】ユーザ端末のディスプレイに表示されるアカウント情報画面とビル選択画面である。
図13図12に示すユーザ端末のディスプレイにアプリ選択画面が表示された状態を示す図である。
図14図12に示すユーザ端末のディスプレイに他のアプリ選択画面が表示された状態を示す図である。
図15】ユーザ端末のディスプレイに表示されるアプリ画面である。
図16】ユーザ端末のディスプレイに表示されるアプリ選択画面とアプリランキング画面である。
図17】ユーザ端末のディスプレイに表示されるアプリ評価画面である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら実施形態のビル運営管理システム100について説明する。なお、以下の説明では、クラウドサービスで提供されるビルの運営管理業務に使用するアプリケーションを「アプリ」という。
【0023】
図1に示す様に、ビル運営管理システム100は、ユーザ端末10と、センタサーバ20と、複数のアプリ41,51で構成されている。ここで、複数のアプリ41は第1クラウドサービス40から提供されるビルの運営管理業務に使用するアプリケーションであり、複数のアプリ51は、第2クラウドサービス50から提供されるビルの運営管理業務に使用するアプリケーションである。複数のアプリ41を区別する場合には、Aアプリ41A、Bアプリ41Bのように符号の最後にアルファベットを追記し、区別しない場合には、アプリ41という。アプリ51についても同様である。
【0024】
ユーザ端末10は、ビルの運営管理業務を行うユーザが操作するパソコン、タブレット、又は、スマートホンのようなディスプレイ19を備える端末であり、インターネット或いは電話回線等の通信回線でセンタサーバ20と接続されている。ユーザは、ビルの運営管理業務を行う会社の担当者、或いは、管理者である。
【0025】
センタサーバ20は、ログイン情報処理部21と、利用可能アプリ選択部22と、アイコン表示順序設定部23と、アプリ通信部24と、アプリ評価部25と、ユーザ管理データベース31と、ビル情報管理データベース32と、アプリ管理データベース33と、アプリ起動回数データベース34と、アプリ評価結果データベース35の各機能ブロックを備えている。
【0026】
ログイン情報処理部21は、ユーザがユーザ端末10からログインアカウントとパスワードを含むログインアカウント情報を入力してセンタサーバ20にログインすると、ユーザ管理データベース31とビル情報管理データベース32を参照して図12に示すアカウント情報画面11aを表示するためのアカウント画面情報を生成する。また、ログイン情報処理部21は、ユーザ管理データベース31とビル情報管理データベース32を参照して図12に示すビル選択画面12を表示するためのビル選択画面情報を生成する。そして、ログイン情報処理部21は、生成したアカウント画面情報とビル選択画面情報とをユーザ端末10に送信し、図12に示すように、ディスプレイ19の中にユーザのアカウント情報画面11aとビル選択画面12とを表示させる。ユーザ管理データベース31、ビル情報管理データベース32については後で説明する。また、ログイン情報処理部21は、ユーザ端末10から入力されたログインアカウントを利用可能アプリ選択部22に出力する。
【0027】
利用可能アプリ選択部22は、ユーザが入力した選択ビル情報と、ログイン情報処理部21から入力されたログインアカウントと、ユーザ管理データベース31と、ビル情報管理データベース32と、アプリ管理データベース33とに基づいてユーザが利用可能なアプリ41,51を選択して利用可能アプリ情報としてアイコン表示順序設定部23に出力する。なお、アプリ管理データベース33については、後で説明する。
【0028】
アイコン表示順序設定部23は、利用可能アプリ選択部22から入力された利用可能アプリ情報と、アプリ起動回数データベース34とに基づいて、ユーザ端末10のディスプレイ19に表示するアプリ選択画面13の中に表示するアイコン18(図13参照)の表示順序を設定し、アプリ選択画面情報としてユーザ端末10に送信する。そして、ユーザがユーザ端末10のディスプレイ19に表示されたアプリ選択画面13のアイコン18をクリックしてアプリ41,51を選択し、ユーザ端末10から選択したアプリ41,51を起動させる起動指令を受信したら、ユーザが起動したアプリ41,51のアプリ起動回数データベース34の中の格納されている起動回数を1だけ増加させる。なお、アプリ起動回数データベース34については後で説明する。
【0029】
また、アイコン表示順序設定部23は、生成したアプリ選択画面情報と、ユーザが利用可能な各アプリ41,51の起動回数をアプリ起動回数データベース34から読み出してアプリ評価部25に出力する。
【0030】
アプリ通信部24は、ユーザ端末10から選択したアプリ41,51を起動させる起動指令を受信したら、起動指令を選択されたアプリ41,51に送信し、選択されたアプリ41,51との間及びユーザ端末10との間でデータの授受を行うと共に、図15に示す様にユーザ端末10のディスプレイ19にアプリ画面14を表示させて、ユーザがアプリ41,51を操作可能にする。
【0031】
アプリ評価部25は、ユーザ端末10からの要求に従って、アイコン表示順序設定部23から入力された起動回数情報と、アプリ評価結果データベース35とに基づいてアプリランキング画面情報を生成して、アイコン表示順序設定部23から入力されたアプリ選択画面情報と共にユーザ端末10に送信し、図16に示す様にユーザ端末10のディスプレイ19にアプリランキング画面15とアプリ選択画面13とを表示する。そして、ユーザ端末10のアプリ評価の入力アイコン15dがクリックされたら、図17に示すアプリ評価画面16をディスプレイ19に表示させ、評価入力があったら入力結果をアプリ評価結果データベース35に格納する。
【0032】
図2に示す様に、ユーザ管理データベース31は、ユーザのログインアカウントと、ユーザ名と、ユーザの所属会社65と、ユーザの職種と、ユーザの担当ビル毎の担当業務とを関連付けて格納したデータベースである。ここで、ログインアカウントは、センタサーバ20にログインする際に図11に示すログイン画面11で入力される数字やアルファベットの組合せであり、ユーザを特定するものである。ユーザの職種は、例えば、実際に設備管理や清掃等の業務を担当する担当者、或いは、各業務を管理する管理者等のデータが格納される。担当ビルは、ユーザが設備管理や清掃等の業務の実行を担当するビルである。担当業務は、例えば、設備、清掃、警備等の業務の種別が格納されている。
【0033】
図3に示す様に、ビル情報管理データベース32は、ビルの名称と、ビルのオーナー名と、ビルの施設形態と、そのビルで利用可能なアプリ41,51を関連付けて格納したものである。ここで、施設形態は、例えば、オフィスビル、倉庫、商業施設等が格納される。利用可能アプリは、ビルのオーナーが提供したアプリ41,51、或いは、オーナーから使用許可を受けたアプリ41,51の名称或いはそのアプリ41,51を特定できる番号等が入力されている。図3の例では、オーナーの○○商事は、Aビル、Bビル、Cビルの3つのビルを所有している。○○商事は、第1クラウドサービス40から提供されるアプリ41を使用することにしており、各ビルで図1に示す第1クラウドサービス40が提供するAアプリ41AとBアプリ41B等を利用することを許可している。従って、Aビル、Bビル、Cビルでは、第1クラウドサービス40から提供されるAアプリ41AとBアプリ41B等が利用可能アプリとなる。また、Dビルを所有する□□物産は、○○商事と同様、第1クラウドサービス40から提供されるアプリ41を使用することにしており、DビルでDアプリ41DとEアプリ41E等を利用することを許可している。従って、Dビルでは、第1クラウドサービス40から提供されるDアプリ41DとEアプリ41E等が利用可能アプリとなる。一方、Eビルを所有する△△商事は、第2クラウドサービス50が提供するアプリ51を使用することにしており、Eビルでは、第2クラウドサービス50から提供されるPアプリ51P、Qアプリ51Q等を利用することを許可している。従って、Eビルでは、第2クラウドサービス50から提供されるPアプリ41P、Qアプリ41Q等が利用可能なアプリとなる。
【0034】
図4に示す様に、アプリ管理データベース33は、アプリ名と、機能と、対象業務と、使用可能職種と、利用可能ビルとを関連付けて格納したデータベースである。ここで、機能とは、そのアプリの使用目的を簡単な単語としたもので、例えば、業務記録作成用のアプリの場合は「記録」、報告書作成用のアプリの場合は「報告書」等のデータが格納されている。また、対象業務とは、設備管理の場合は「設備」、清掃、警備の場合は「清掃」、「警備」等のデータが格納されている。使用対象職種には、担当者、管理者等の区分が格納され、利用可能ビルには、Aビル、Bビルのようなビル名が格納されている。アプリ名と、機能と、対象業務と、使用可能職種と、利用可能ビルとはアプリケーション情報を構成する。
【0035】
図5,6に示すアプリ起動回数データベース34は、アプリ毎に全ユーザの中のいずれかのユーザによってそのアプリが起動された回数と、起動時間帯毎の起動回数とが格納された全ユーザデータセット34aと、アプリ毎に一人のユーザによってそのアプリが起動された回数と、起動時間帯毎の起動回数とが格納されたユーザ別データセット34bの二種類のデータセットを含んでいる。ユーザ別データセット34bは、ユーザの数だけアプリ起動回数データベース34に含まれている。起動時間帯毎の起動回数は、9時~12時、12時~15時、15時~17時、17時~20時の各時間帯の各アプリの起動回数を格納したものである。
【0036】
アプリ評価結果データベース35は、アプリ41,51毎に利用者の評価点とコメントとを格納したデータベースである。
【0037】
以上説明したセンタサーバ20の各機能ブロックは、図7に示す汎用コンピュータ150によって実現することができる。図7に示すように、汎用コンピュータ150は、情報処理を行うプロセッサであるCPU151と、情報処理の際にデータを一時的に記憶するROM152、RAM153と、プログラムやユーザのデータ等を格納するハードディスクドライブ(HDD)154と、入力手段として設けられたマウス155と、キーボード156、及び表示装置として設けられたディスプレイ157とを含んでいる。CPU151とROM152とRAM153とHDD154とはデータバス160によって接続されている。また、マウス155とキーボード156とディスプレイ157とは入出力コントローラ158を介してデータバス160に接続されている。また、データバス160には通信手段として設けられたネットワークコントローラ159が接続されている。
【0038】
センタサーバ20のログイン情報処理部21と、利用可能アプリ選択部22と、アイコン表示順序設定部23と、アプリ通信部24と、アプリ評価部25は、図7に示す汎用コンピュータ150のハードウェアとCPU151で動作するプログラムとの協調動作により実現される。ユーザ管理データベース31と、ビル情報管理データベース32と、アプリ管理データベース33と、アプリ起動回数データベース34は、図7に示す汎用コンピュータ150のHDD154に図2から図6に示すような構造のデータを格納することにより実現される。また、アプリ評価結果データベース35は、HDD154にアプリ41,51毎に利用者の評価点とコメントとを格納することによって実現される。なお、HDD154に代えて、外部の記憶手段をネットワーク経由で利用することによって実現してもよい。
【0039】
次に図8,9を参照しながら実施形態のビル運営管理システム100の動作について説明する。
【0040】
図8に示す様に、センタサーバ20は、図8のステップS101に示す様にユーザ端末10のディスプレイ19に図11に示すログイン画面11を表示させて図8のステップS102に示す様にユーザのログインがあるまで待機している。センタサーバ20はユーザのログインがあったら、図8のステップS103に進む。
【0041】
図8のステップS103で、ログイン情報処理部21は、ユーザが入力したログインアカウントに基づいて、ユーザ管理データベース31からユーザ名、ユーザの所属会社65、職種、担当ビル毎の担当業務を含むユーザ情報を読み出す。また、ログイン情報処理部21は、ビル情報管理データベース32からユーザが担当する各ビルのオーナー名をそれぞれ読み出す。そして、ログイン情報処理部21は、ユーザ名と、所属会社名と、職種と、担当ビルと、担当ビルのオーナーと、その担当ビルでの担当業務と含む図12に示すアカウント情報画面11aを表示するためのアカウント画面情報を生成する。
【0042】
また、図8のステップS104で、ログイン情報処理部21は、ユーザ管理データベース31からユーザの担当ビルを読み出し、ビル情報管理データベース32からユーザが担当する各ビルのオーナー名をそれぞれ読み出す。そして、ログイン情報処理部21は、読み出したデータに基づいて、図12に示すビル選択画面12を表示するためのビル選択画面情報を生成する。
【0043】
図8のステップS105で、ログイン情報処理部21は、生成したアカウント画面情報とビル選択画面情報とをユーザ端末10に送信して図12に示す様に、ユーザ端末10のディスプレイ19にアカウント情報画面11aとビル選択画面12とを表示させる。
【0044】
ビル選択画面12は、ユーザがアプリ41,51を使用してビルの運営管理業務を実行可能なビルを選択入力可能に表示する画面である。図12に示す例では、ビル選択画面12は、オーナー毎にユーザが担当するビルを選択入力可能に表示している。ユーザは、○○商事のAビル、Bビル、Cビルと、□□物産のDビルとを担当しているので、○○商事の所有するAビル、Bビル、Cビルの中からユーザが運営管理業務を実行するビルを選択するビル選択画面12aと、□□物産の所有するDビルを選択するビル選択画面12bの2つのビル選択画面12a,12bが表示される。
【0045】
図12に示すビル選択画面12a,12b中の各ビルの図形は、アイコンとなっており、ビルの部分をクリックするとそのビルが選択された信号がセンタサーバ20に送信される。
【0046】
図8のステップS106で、センタサーバ20は、ユーザがビル選択画面12でビルを選択するまで待機する。そして、ユーザがビルを選択し、選択ビル情報が入力されたら、図8のステップS107に進む。
【0047】
図8のステップS107で、利用可能アプリ選択部22は、ユーザが入力した選択ビル情報と、ログイン情報処理部21から入力されたログインアカウント情報と、ユーザ管理データベース31と、ビル情報管理データベース32と、アプリ管理データベース33とに基づいて、ユーザの選択したビルでユーザが使用可能なアプリ41,51を選択する。
【0048】
利用可能アプリ選択部22は、ログイン情報処理部21から入力されたユーザのログインアカウントからユーザ管理データベース31に格納されているユーザを特定してユーザ名と職種とを読み出し、ユーザが入力した選択ビル情報に基づいてユーザが選択したビルでユーザが担当する業務を読み出す。次に利用可能アプリ選択部22は、選択ビル情報に基づいて、ビル情報管理データベース32を参照して選択されたビルで利用可能なアプリ名を抽出する。そして、利用可能アプリ選択部22は、アプリ管理データベース33を参照して抽出したアプリ名の内でユーザが担当業務を行うために使用可能なアプリ名を選択する。
【0049】
図13に示す様に、ユーザがAビルを選択した場合について説明する。利用可能アプリ選択部22は、ログイン情報処理部21から入力されたログインアカウントからユーザがAAAであると特定し、ユーザ管理データベース31の中からAAAの職種が担当者であり、Aビルでの担当業務が設備管理であることを読み出す。また、利用可能アプリ選択部22は、ビル情報管理データベース32を参照して選択されたAビルで利用可能なアプリ名、「Aアプリ」、「Bアプリ」・・・を抽出する。そして、利用可能アプリ選択部22は、アプリ管理データベース33を参照して抽出した「Aアプリ」、「Bアプリ」・・・の内で担当者であるAAAが設備管理の業務を行うために使用可能なアプリ名を選択する。
【0050】
図4に示す様に対象業務が「設備」である「Aアプリ」、「Dアプリ」は担当者、管理者ともに使用可能であるから、利用可能アプリ選択部22は、「Aアプリ」、「Dアプリ」を利用可能アプリとして選択し、利用可能アプリ情報としてアイコン表示順序設定部23に出力する。
【0051】
図8のステップS108において、アイコン表示順序設定部23は、図5図6に示すアプリ起動回数データベース34を参照して、ユーザが使用可能なアプリ41,51の起動を行う複数のアイコン18を並べて表示するアプリ選択画面13をディスプレイ19に表示するためのアプリ選択画面情報を生成する。
【0052】
図5に示した全ユーザデータセット34aを用いる場合、先に示した例によれば、利用可能アプリとして選択された記録作成用の「Aアプリ」の起動回数は100回、報告書作成用の「Dアプリ」の起動回数は80回となっているので、アイコン表示順序設定部23は、図13に示す様に、記録作成用の「Aアプリ」に対応するアイコン18aを一番上に、次に、報告書作成用の「Dアプリ」に対応するアイコン18bを二番目に表示する様にアイコン18の表示順序を設定する。そして、アイコン表示順序設定部23は、図13に示すアプリ選択画面13に表示する各アイコン18a,18b,18c・・・の表示順序を設定したら、アプリ選択画面13をディスプレイ19に表示するためのアプリ選択画面情報を生成する。
【0053】
そして、アイコン表示順序設定部23は、図8のステップS109で生成したアプリ選択画面情報をユーザ端末10に送信して、ユーザ端末10のディスプレイ19に図13に示すようなアプリ選択画面13を表示させる。
【0054】
このように、アプリ起動回数データベース34の全ユーザデータセット34aを参照してアプリ選択画面13に表示する各アイコン18の表示順序を設定する場合、ユーザは全ユーザによく使用されているアプリ41,51を容易に起動させることができる。
【0055】
また、図5の全ユーザデータセット34aの右側の起動時間帯別の起動回数テーブルを用いる場合、例えば、ユーザのログインした時間帯が15時-17時の場合、先に示した例によれば、利用可能アプリとして選択された記録作成用の「Aアプリ」の起動回数は30回、報告書作成用の「Dアプリ」の起動回数は5回となっているので、アイコン表示順序設定部23は、先に説明した場合と同様、記録作成用の「Aアプリ」に対応するアイコン18aを一番上に、報告書作成用の「Dアプリ」に対応するアイコン18bを二番目に表示する様にアイコン18の表示順序を設定する。
【0056】
また、ユーザのログインした時間帯が17時~20時までの間の場合、記録作成用の「Aアプリ」の起動回数は15回、報告書作成用の「Dアプリ」の起動回数は65回となっているので、アイコン表示順序設定部23は、先に説明した場合と逆に、報告書作成用の「Dアプリ」に対応するアイコン18bを一番上に、記録作成用の「Aアプリ」に対応するアイコン18aを二番目に表示する様にアイコン18の表示順序を設定する。
【0057】
このように、起動時間帯別の起動回数テーブルを用いると、ログインした時間に一番起動回数が多くなっているアプリに対応するアイコン18がアプリ選択画面13の一番上に表示されるので、ユーザがログインした時間帯によく使用するアプリ41,51を容易に起動させることができる。
【0058】
また、図14に示す様にユーザがビル選択画面12aでCビルを選択した場合、ユーザのCビルでの担当業務は、設備と警備なので、設備管理業務のためのアプリを選択するアプリ選択画面13aと警備業務のためのアプリを選択するためのアプリ選択画面13bの2つのアプリ選択画面13a,13bが担当業務ごとに表示される。この際、図6に示す様に、AAAについてのユーザ別データセット34bを用いる場合、対象業務が警備で記録作成用の「Cアプリ」の起動回数は3回、対象業務が警備で報告書作成用の「Fアプリ」の起動回数は5回となっているので、アイコン表示順序設定部23は、図14のアプリ選択画面13bに示す様に、一番上に報告書作成用の「Fアプリ」を起動するためのアイコン18bが一番上に、記録作成用の「Cアプリ」を起動するためのアイコン18aが二番目に表示される様に表示順序を設定してアプリ選択画面情報を生成する。
【0059】
このように、アプリ起動回数データベース34のユーザ別データセット34bを参照してアプリ選択画面13に表示する各アイコン18の表示順序を設定する場合、ユーザは、ユーザ自身がよく使用するアプリ41,51を容易に起動させることができる。
【0060】
アプリ通信部24は、図8のステップS110に示す様に、ユーザがアプリ選択画面13に表示されている複数のアイコン18の一つをクリックしてユーザ端末10から選択したアプリ41,51の内の一つを起動させる起動指令を受信するまで待機し、起動指令信号を受信したら図9のステップS111に進み、選択された一つのアプリが起動の際にログインアカウントとパスワードとを含むログインアカウント情報が必要かどうか判断する。
【0061】
図1に示す第1クラウドサービス40が提供するアプリ41を起動させる際には、アプリ41にログインアカウント情報の送信は不要であるが、第2クラウドサービス50が提供するアプリ51を起動させる際には、アプリ51にログインアカウント情報の送信が必要となる。このため、例えば、ユーザがPアプリ51Pを選択した場合には、アプリ通信部24は、図9のステップS111でYESと判断して図9のステップS112に進んでログインアカウント情報とPアプリ51Pの起動指令とをPアプリ51Pに送信する。一方、ユーザがAアプリ41Aを選択した場合には、アプリ通信部24は、図9のステップS111でNOと判断して図9のステップS113に進んで、Aアプリ41Aの起動指令のみをAアプリ41Aに送信する。
【0062】
これにより、図9のステップS114に示す様に選択した一つのアプリ41又はアプリ51が起動し、図15に示すように選択したアプリが操作可能な状態でユーザ端末10のディスプレイ19に表示される。図15に示す様に、ディスプレイ19には、例えば、選択したビルの電力消費のグラフ14aやデータ入力用のりスプレッドシート14bや、引継ぎ事項の資料14c等を含むアプリ画面14が表示される。
【0063】
選択したアプリが起動したら、アプリ通信部24は、図9のステップS115において、ユーザが選択したアプリのアプリ起動回数データベース34に格納されている起動回数を1だけ増加させる。
【0064】
次に図10を参照しながら、ビル運営管理システム100の他の動作について説明する。他の動作は図16に示す様にアプリランキング画面15を表示し、ユーザの入力した評価とコメントとをアプリ評価結果データベース35に格納する動作である。
【0065】
アプリ評価部25は、ユーザ端末10のディスプレイ19にアプリ評価ボタンを表示し、図10のステップS201に示す様に、ユーザがアプリ評価ボタンを押してユーザがアプリ41,51の評価を介しするまで待機する。そして、ユーザがアプリ評価ボタンをクリックしてアプリ評価を開始すると、アプリ評価部25は、図10のステップS201でYESと判断して図10のステップS202に進む。
【0066】
アプリ評価部25は、図10のステップS202で、アイコン表示順序設定部23からアプリ選択画面情報とアプリ選択画面13に表示される各アイコン18に対応するアプリ41,51の起動回数情報とを取得する。そして、アプリ評価部25は、図16に示す様に、ユーザ端末10のディスプレイ19にアプリ選択画面13を表示する。また、アプリ評価部25は、図10のステップS203において、起動回数情報と、アプリ評価結果データベース35に格納されている各アプリの利用者の評価結果とに基づいて、使用頻度画面15a、利用者評価画面15b、コメント記入画面15cで構成されるアプリランキング画面15を表示するためのアプリランキング画面情報を生成してユーザ端末10に送信する。
【0067】
より詳しくは、アプリ評価部25は、起動回数情報に基づいて、アプリ選択画面13に表示されているアイコン18に対応するアプリの使用頻度を算出し、図16の使用頻度画面15aの様に表示させる使用頻度画面情報を生成する。また、そして、アプリ評価部25は、アプリ評価結果データベース35から、各アプリの利用者の評価結果を取得し、図16の利用者評価画面15bのように利用者の評価結果を表示する利用者評価画面情報を生成する。また、アプリ評価部25は、図16のコメント記入画面15cを表示するコメント記入画面情報を生成する。コメント記入画面15cには、各アプリの評価を記入する図17に示すアプリ評価画面16を開く「次へ」のボタンが表示されている。ここで、使用頻度画面情報と、利用者評価画面情報と、コメント記入画面情報とはアプリランキング画面情報を構成する。
【0068】
アプリ評価部25は、図10のステップS204でユーザ端末10のディスプレイ19にアプリランキング画面15を表示させ、図10のステップS205で「次へ」のボタンがクリックされるまで待機する。そして、「次へ」のボタンがクリックされたら図10のステップS206に進んで図17に示すアプリ評価画面16を表示し、ユーザの評価入力が終了するまで待機する。そして、ユーザの評価入力が終わったら、図10のステップS206でYESと判断して図10のステップS207に進んで、ユーザが入力した評価結果をアプリ評価結果データベース35に格納する。
【0069】
アプリの評価結果は、要求に応じてアプリの開発会社60或いは、ユーザの所属会社65に送信される。
【0070】
以上説明した実施形態のビル運営管理システム100は、ユーザがセンタサーバ20にログインした際に、ユーザ端末10にユーザが使用可能なアプリ41,51の起動を行う複数のアイコン18を並べて表示し、ユーザがアイコン18をクリックすると、選択したアプリ41,51が操作可能な状態でユーザ端末10に表示されるので、ユーザは、センタサーバ20にログインするだけでビルの運営管理業務の実行に必要なアプリ41,51を起動させることができる。
【0071】
また、ビル運営管理システム100は、アプリ41,51の起動回数に応じてユーザ端末10に表示するアイコン18の表示順序を設定するので、ユーザの起動回数が多いアイコン18を一番上に表示する等により、ユーザが必要なアプリ41,51を簡便に選択、起動させることができる。
【0072】
また、ビル運営管理システム100は、ユーザが選択したアプリ41,51が起動のためにログインアカウント情報を必要とする場合には、ユーザがアプリ選択画面13のアイコン18をクリックした際に、ログインアカウント情報をユーザが選択したアプリ41,51に送信するので、ユーザは、センタサーバ20にログインするだけで、起動にログインアカウント情報が必要なアプリ41,51を起動させることができる。
【0073】
このように、ビル運営管理システム100は、ビルの管理業務に使用するアプリ41,51の起動を簡略化することができる。
【0074】
以上の説明では、アイコン表示順序設定部23は、アプリ起動回数データベース34を参照して起動回数に応じてアプリ選択画面13に表示するアイコン18の表示順序を設定することとして説明したがこれに限らない。例えば、アイコン表示順序設定部23は、アプリ評価結果データベース35を参照して評価結果の高い順にアプリ41,51を起動させるアイコン18を表示するように設定してもよい。また、アイコン表示順序設定部23は、起動回数と評価結果とを用い、例えば、起動回数が略同一のアプリ41,51が複数あった場合には、評価結果の高い順にアイコン18を表示するように設定してもよい。
【0075】
このように、ビル運営管理システム100は、アプリ41,51の評価結果に応じてユーザ端末10に表示するアイコン18の表示順序を設定するので、ユーザは、容易に評価結果の高いアプリ41,51を選択、起動させることかできる。
【0076】
また、以上の説明では、ログイン情報処理部21は、ユーザ管理データベース31とビル情報管理データベース32を参照して図12に示す様にオーナー毎にユーザが担当するビルを選択入力可能に表示するためのビル選択画面情報をそれぞれ生成し、ビル選択画面12a,12bを表示することとして説明したが、これに限らない。
【0077】
例えば、ビル選択画面12aにビルのオーナーの表示をせず、ユーザが担当するビルのアイコンを並べて表示するのみの場合は、ログイン情報処理部21は、ユーザ管理データベース31からユーザの担当ビルを読み出して、ビル選択画面12aの中にビルのアイコンを表示してもよい。先に説明した例の様に、ユーザがAビル、Bビル、Cビル、Dビルの4つのビルを担当している場合には、ビル選択画面12aの中に、4つのビルのアイコンを表示する様にしてもよい。この場合、ビル選択画面12bは表示しない。
【符号の説明】
【0078】
10 ユーザ端末、11 ログイン画面、11a アカウント情報画面、12,12a,12b ビル選択画面、13,13a,13b アプリ選択画面、14 アプリ画面、14a グラフ、14b スプレッドシート、14c 資料、15 アプリランキング画面、15a 使用頻度画面、15b 利用者評価画面、15c コメント記入画面、15d 入力アイコン、16 アプリ評価画面、18,18a,18b アイコン、19,157 ディスプレイ、20 センタサーバ、21 ログイン情報処理部、22 利用可能アプリ選択部、23 アイコン表示順序設定部、24 アプリ通信部、25 アプリ評価部、31 ユーザ管理データベース、32 ビル情報管理データベース、33 アプリ管理データベース、34 アプリ起動回数データベース、34a 全ユーザデータセット、34b ユーザ別データセット、35 アプリ評価結果データベース、41,51 アプリ、60 開発会社、65 所属会社、100 ビル運営管理システム、150 汎用コンピュータ、151 CPU、152 ROM、153 RAM、154 HDD、155 マウス、156 キーボード、158 入出力コントローラ、159 ネットワークコントローラ、160 データバス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17