(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-29
(45)【発行日】2024-03-08
(54)【発明の名称】サービス品質(QoS)制御方法、装置及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 28/24 20090101AFI20240301BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240301BHJP
【FI】
H04W28/24
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2022540620
(86)(22)【出願日】2020-02-21
(86)【国際出願番号】 CN2020076246
(87)【国際公開番号】W WO2021164017
(87)【国際公開日】2021-08-26
【審査請求日】2022-12-23
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】リウ、ジェンファ
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0279319(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0349951(US,A1)
【文献】特表2018-528684(JP,A)
【文献】国際公開第2019/196847(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0335518(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0041752(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス品質(QoS)制御方法であって、
第一端末デバイスが第二端末デバイスから第一情報を受信することと、
前記第一端末デバイスが第一QoS情報及び第二QoS情報を取得することとを含み、
前記第一情報は、前記第二端末デバイスによって開始され且つ前記第一端末デバイスを介してデータネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含み、
前記第一QoS情報は前記第一端末デバイスと前記第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報であり、前記第二QoS情報は前記第一端末デバイスと前記データネットワークとの間の通信のQoS情報であり、前記エンドツーエンドのQoS要求は前記第一QoS情報及び前記第二QoS情報によって満たされ
、前記第一QoS情報は、前記エンドツーエンドのQoS要求と第一ネットワークデバイスによって提供される第五情報とに基づいて前記第一端末デバイスによって確定され、前記第五情報は前記第二QoS情報を含む、
ことを特徴とするQoS制御方法。
【請求項2】
前記第一端末デバイスが前記第二端末デバイスに前記第一QoS情報を提供することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のQoS制御方法。
【請求項3】
前記第一QoS情報及び前記第二QoS情報は、
前記第一ネットワークデバイスによって提供される第三情報に基づいて前記第一端末デバイスによって取得され、前記第三情報は前記第一QoS情報及び前記第二QoS情報を指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のQoS制御方法。
【請求項4】
前記エンドツーエンドのQoS要求は、PC5 QoS識別子(PC5 QoS identifier、PQI)値を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のQoS制御方法。
【請求項5】
前記第一端末デバイスが前記エンドツーエンドのQoS要求に基づいて、前記第二QoS情報を確定するための第四情報を前記第一ネットワークデバイスに提供することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載のQoS制御方法。
【請求項6】
前記第一情報は、前記サービスのID及び/又は前記第二端末デバイスのIDをさらに含み、
前記サービスのIDは前記第一QoS情報及び前記第二QoS情報を確定するために用いられ、前記第二端末デバイスのIDは前記第一QoS情報及び前記第二QoS情報を確定するために用いられる、
ことを特徴とする請求項1~
5のいずれか一項に記載のQoS制御方法。
【請求項7】
サービス品質(QoS)制御方法であって、
第二端末デバイスが第一端末デバイスに第一情報を提供することと、
前記第二端末デバイスが前記第一端末デバイスから第一QoS情報を受信することとを含み、
前記第一情報は、前記第二端末デバイスによって開始され且つ前記第一端末デバイスを介してデータネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含み、
前記第一QoS情報は前記第一端末デバイスと前記第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報であ
り、前記第一QoS情報は、前記エンドツーエンドのQoS要求と第一ネットワークデバイスによって提供される第五情報とに基づいて前記第一端末デバイスによって確定され、前記第五情報は第二QoS情報を含む、
ことを特徴とするQoS制御方法。
【請求項8】
サービス品質(QoS)制御方法であって、
第一ネットワークデバイスが、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって提供され且つ第二QoS情報を確定するために用いられる情報を受信することと、
前記第一ネットワークデバイスが前記第二QoS情報を確定するための前記情報に基づいて、前記第二QoS情報を取得することと、
前記第一ネットワークデバイスが前記第二QoS情報を指示するための情報を前記第一端末デバイスに提供することとを含み、
前記エンドツーエンドのQoS要求は、第二端末デバイスによって開始され且つ前記第一端末デバイスを介してデータネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求であり、
前記第二QoS情報は前記第一端末デバイスと前記データネットワークとの間の通信のQoS情報であり、
前記第二QoS情報及び前記エンドツーエンドのQoS要求は前記第一端末デバイスが第一QoS情報を確定するために用いられ、前記第一QoS情報は前記第一端末デバイスと前記第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報である、
ことを特徴とするQoS制御方法。
【請求項9】
前記第一ネットワークデバイスが前記第二QoS情報を確定するための前記情報に基づいて、前記第二QoS情報を取得することは、
前記第一ネットワークデバイスが、前記第二QoS情報を確定するための前記情報を前記第二ネットワークデバイスに提供することと、
前記第一ネットワークデバイスが、前記第二ネットワークデバイスによって提供され且つ前記第二QoS情報を指示するために用いられる前記情報を受信することとを含む、
ことを特徴とする請求項
8に記載のQoS制御方法。
【請求項10】
前記エンドツーエンドのQoS要求は前記第一QoS情報及び前記第二QoS情報によって満たされる、
ことを特徴とする請求項
8又は請求項
9に記載のQoS制御方法。
【請求項11】
端末デバイスであって、
前記端末デバイスが第一端末デバイスであり、トランシーバモジュール及び処理モジュールを含み、
前記トランシーバモジュールは、第二端末デバイスから第一情報を受信するように構成されており、前記第一情報は、前記第二端末デバイスによって開始され且つ前記第一端末デバイスを介してデータネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含み、
前記処理モジュールは第一QoS情報及び第二QoS情報を取得するように構成されており、前記第一QoS情報は前記第一端末デバイスと前記第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報であり、前記第二QoS情報は前記第一端末デバイスと前記データネットワークとの間の通信のQoS情報であり、前記エンドツーエンドのQoS要求は前記第一QoS情報及び前記第二QoS情報によって満たされ
、前記第一QoS情報は、前記エンドツーエンドのQoS要求と第一ネットワークデバイスによって提供される第五情報とに基づいて前記第一端末デバイスによって確定され、前記第五情報は前記第二QoS情報を含む、
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項12】
端末デバイスであって、
前記端末デバイスが第二端末デバイスであり、トランシーバモジュール及び処理モジュールを含み、
前記トランシーバモジュールは、第一端末デバイスに第一情報を提供し、前記第一端末デバイスから第一サービス品質(QoS)情報を受信するように構成されており、前記第一情報は、前記第二端末デバイスによって開始され且つ前記第一端末デバイスを介してデータネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含み、
前記処理モジュールは受信された情報から前記第一QoS情報を取得するように構成されており、前記第一QoS情報は前記第一端末デバイスと前記第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報であ
り、前記第一QoS情報は、前記エンドツーエンドのQoS要求と第一ネットワークデバイスによって提供される第五情報とに基づいて前記第一端末デバイスによって確定され、前記第五情報は第二QoS情報を含む、
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項13】
ネットワークデバイスであって、
前記ネットワークデバイスが第一ネットワークデバイスであり、トランシーバモジュール及び処理モジュールを含み、
前記トランシーバモジュールは、エンドツーエンドのサービス品質(QoS)要求に基づいて第一端末デバイスによって提供され且つ第二QoS情報を確定するために用いられる情報を受信するように構成されており、前記エンドツーエンドのQoS要求は、第二端末デバイスによって開始され且つ前記第一端末デバイスを介してデータネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求であり、
前記処理モジュールは、前記第二QoS情報を確定するための前記情報に基づいて前記第二QoS情報を取得するように構成されており、前記第二QoS情報は前記第一端末デバイスと前記データネットワークとの間の通信のQoS情報であり、
前記トランシーバモジュールはさらに、前記第二QoS情報を指示するための情報を前記第一端末デバイスに提供するように構成されている、
前記第二QoS情報及び前記エンドツーエンドのQoS要求は前記第一端末デバイスが第一QoS情報を確定するために用いられ、前記第一QoS情報は前記第一端末デバイスと前記第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報である、
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は通信技術分野に関し、特に、サービス品質(QoS)制御方法、装置及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代移動通信(5th Generation Mobile Communication、5G)において、サービスのエンドツーエンド(end-to-end)のサービス品質(quality of service、QoS)を確保するために、以下のスキームが提案された。5Gネットワークを介して外部ネットワーク(例えば、インターネット、特定の業界や組織のプライベートネットワークなど)と交信(interact)することができ、且つ近接サービス(proximity-based services、ProSe)機能を有する端末デバイスは中継端末デバイスとされ、ProSe機能を有する他のリモート端末デバイスはPC5インターフェースを介して当該中継端末デバイスと接続を確立し、且つ中継端末デバイスを介して5Gネットワークとプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッションを確立することができ、それで、外部ネットワークとの交信を実現する。
【0003】
しかしながら、上記スキームでは、サービスのQoS要求(requirement)を満たすQoSパラメータを中継端末デバイスとリモート端末デバイスにそれぞれどのように構成するかが課題となる。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態において、以下のことを実現するために、サービス品質(QoS)制御方法、装置及び可読記憶媒体が提供される。
【0005】
第一様態において、本発明の実施形態では、サービス品質(QoS)制御方法が提供される。当該方法は以下の内容を含む。
第一端末デバイスは第二端末デバイスから第一情報を受信する。第一情報は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含む。
第一端末デバイスは第一QoS情報及び第二QoS情報を取得する。第一QoS情報は第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報であり、第二QoS情報は第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS情報であり、エンドツーエンドのQoS要求は第一QoS情報及び第二QoS情報によって満たされる。
【0006】
いくつかの可能な設計において、上記方法は以下の内容をさらに含む。第一端末デバイスは第二端末デバイスに第一QoS情報を提供する。
【0007】
第二様態において、本発明の実施形態では、QoS制御方法が提供される。当該方法は以下の内容を含む。
第二端末デバイスは第一端末デバイスに第一情報を提供する。第一情報は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含む。
第二端末デバイスは第一端末デバイスから第一QoS情報を受信する。第一QoS情報は第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報である。
【0008】
第三様態において、本発明の実施形態では、QoS制御方法が提供される。当該方法は以下の内容を含む。
第一ネットワークデバイスは、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって提供され且つ第二QoS情報を確定するために用いられる情報を受信する。エンドツーエンドのQoS要求は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求である。
第一ネットワークデバイスは第二QoS情報を確定するための情報に基づいて、第二QoS情報を取得する。第二QoS情報は第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS情報である。
第一ネットワークデバイスは第二QoS情報を指示するための情報を第一端末デバイスに提供する。
【0009】
第四様態において、本発明の実施形態では、QoS制御方法がさらに提供される。当該方法は以下の内容を含む。
第二ネットワークデバイスは第一ネットワークデバイスから第二QoS情報を確定するための情報を受信する。エンドツーエンドのQoS要求は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求である。
第二ネットワークデバイスは第二QoS情報を確定するための情報に基づいて、第二QoS情報を取得する。第二QoS情報は第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS情報である。
第二ネットワークデバイスは第二QoS情報を指示するための情報を第一端末デバイスに提供する。
【0010】
第五様態において、本発明の実施形態では、端末デバイスが提供される。当該端末デバイスは第一端末デバイスであり、トランシーバモジュール及び処理モジュールを含む。
トランシーバモジュールは、第二端末デバイスから第一情報を受信するように構成されており、第一情報は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含む。
処理モジュールは第一QoS情報及び第二QoS情報を取得するように構成されており、第一QoS情報は第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報であり、第二QoS情報は第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS情報であり、エンドツーエンドのQoS要求は第一QoS情報及び第二QoS情報によって満たされる。
【0011】
いくつかの可能な設計において、トランシーバモジュールはさらに、第二端末デバイスに第一QoS情報を提供するように構成されている。
【0012】
第六様態において、本発明の実施形態では、端末デバイスが提供される。当該端末デバイスは第二端末デバイスであり、トランシーバモジュール及び処理モジュールを含む。
トランシーバモジュールは、第一端末デバイスに第一情報を提供し、第一端末デバイスから第一QoS情報を受信するように構成されており、第一情報は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含む。
処理モジュールは受信された情報から第一QoS情報を取得するように構成されており、第一QoS情報は第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報である。
【0013】
第七様態において、本発明の実施形態では、ネットワークデバイスが提供される。当該ネットワークデバイスは第一ネットワークデバイスであり、トランシーバモジュール及び処理モジュールを含む。
トランシーバモジュールは、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって提供され且つ第二QoS情報を確定するために用いられる情報を受信するように構成されており、エンドツーエンドのQoS要求は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求である。
処理モジュールは、第二QoS情報を確定するための情報に基づいて第二QoS情報を取得するように構成されており、第二QoS情報は第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS情報である。
トランシーバモジュールはさらに、第二QoS情報を指示するための情報を第一端末デバイスに提供するように構成されている。
【0014】
第八様態において、本発明の実施形態では、ネットワークデバイスが提供される。当該ネットワークデバイスは第二ネットワークデバイスであり、トランシーバモジュール及び処理モジュールを含む。
トランシーバモジュールは、第一ネットワークデバイスから第二QoS情報を確定するための情報を受信するように構成されており、エンドツーエンドのQoS要求は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求である。
処理モジュールは、第二QoS情報を確定するための情報に基づいて第二QoS情報を取得するように構成されており、第二QoS情報は第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS情報である。
トランシーバモジュールはさらに、第二QoS情報を指示するための情報を第一ネットワークデバイスに提供するように構成されている。
【0015】
第九様態において、本発明の実施形態では、端末デバイスがさらに提供される。当該端末デバイスは第一端末デバイスである。当該端末デバイスはプロセッサ、メモリ、及びネットワークデバイスと通信するように構成されたインターフェースを含む。
上記メモリはコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されいる。上記プロセッサは、上記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行することにより、第一様態に記載のQoS制御方法を実行するように構成されている。
【0016】
第十様態において、本発明の実施形態では、端末デバイスがさらに提供される。当該端末デバイスは第二端末デバイスである。当該端末デバイスはプロセッサ、メモリ、及びネットワークデバイスと通信するように構成されたインターフェースを含む。
上記メモリはコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されいる。上記プロセッサは、上記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行することにより、第二様態に記載のQoS制御方法を実行するように構成されている。
【0017】
第十一様態において、本発明の実施形態では、ネットワークデバイスがさらに提供される。当該ネットワークデバイスは第一ネットワークデバイスである。当該ネットワークデバイスはプロセッサ、メモリ、及びネットワークデバイスと通信するように構成されたインターフェースを含む。
上記メモリはコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されいる。上記プロセッサは、上記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行することにより、第三様態に記載のQoS制御方法を実行するように構成されている。
【0018】
第十二様態において、本発明の実施形態では、ネットワークデバイスがさらに提供される。当該ネットワークデバイスは第二ネットワークデバイスである。当該ネットワークデバイスはプロセッサ、メモリ、及びネットワークデバイスと通信するように構成されたインターフェースを含む。
上記メモリはコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されいる。上記プロセッサは、上記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行することにより、第四様態に記載のQoS制御方法を実行するように構成されている。
【0019】
第十三様態において、本発明の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。当該コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されており、コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されると、第一様態に記載のQoS制御方法を実行する。
【0020】
第十四様態において、本発明の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。当該コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されており、コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されると、第二様態に記載のQoS制御方法を実行する。
【0021】
第十五様態において、本発明の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。当該コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されており、コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されると、第三様態に記載のQoS制御方法を実行する。
【0022】
第十六様態において、本発明の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。当該コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されており、コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されると、第四様態に記載のQoS制御方法を実行する。
【0023】
第十七様態において、本発明の実施形態では、プログラムがさらに提供される。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記第一様態に記載のQoS制御方法を実行する。
【0024】
第十八様態において、本発明の実施形態では、プログラムがさらに提供される。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記第二様態に記載のQoS制御方法を実行する。
【0025】
第十九様態において、本発明の実施形態では、プログラムがさらに提供される。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記第三様態に記載のQoS制御方法を実行する。
【0026】
第二十様態において、本発明の実施形態では、プログラムがさらに提供される。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記第四様態に記載のQoS制御方法を実行する。
【0027】
第二十一様態において、本発明の実施形態では、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。当該コンピュータプログラム製品はプログラム命令を含む。プログラム命令は上記第一様態に記載のQoS制御方法を実行するために用いられる。
【0028】
第二十二様態において、本発明の実施形態では、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。当該コンピュータプログラム製品はプログラム命令を含む。プログラム命令は上記第二様態に記載のQoS制御方法を実行するために用いられる。
【0029】
第二十三様態において、本発明の実施形態では、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。当該コンピュータプログラム製品はプログラム命令を含む。プログラム命令は上記第三様態に記載のQoS制御方法を実行するために用いられる。
【0030】
第二十四様態において、本発明の実施形態では、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。当該コンピュータプログラム製品はプログラム命令を含む。プログラム命令は上記第四様態に記載のQoS制御方法を実行するために用いられる。
【0031】
第二十五様態において、本発明の実施形態では、チップがさらに提供される。当該チップは処理モジュール及び通信インターフェースを含む。当該処理モジュールは、上記第一様態に記載のQoS制御方法を実行することができる。
【0032】
さらに、当該チップは記憶モジュール(例えば、メモリ)を含む。記憶モジュールは命令を記憶するように構成されている。処理モジュールは記憶モジュールに記憶された命令を実行するように構成されている。記憶モジュールに記憶された命令の実行は、処理モジュールに上記第一様態に記載のQoS制御方法を実行させる。
【0033】
第二十六様態において、本発明の実施形態では、チップがさらに提供される。当該チップは処理モジュール及び通信インターフェースを含む。当該処理モジュールは、上記第二様態に記載のQoS制御方法を実行することができる。
【0034】
さらに、当該チップは記憶モジュール(例えば、メモリ)を含む。記憶モジュールは命令を記憶するように構成されている。処理モジュールは記憶モジュールに記憶された命令を実行するように構成されている。記憶モジュールに記憶された命令の実行は、処理モジュールに上記第二様態に記載のQoS制御方法を実行させる。
【0035】
第二十七様態において、本発明の実施形態では、チップがさらに提供される。当該チップは処理モジュール及び通信インターフェースを含む。当該処理モジュールは、上記第三様態に記載のQoS制御方法を実行することができる。
【0036】
さらに、当該チップは記憶モジュール(例えば、メモリ)を含む。記憶モジュールは命令を記憶するように構成されている。処理モジュールは記憶モジュールに記憶された命令を実行するように構成されている。記憶モジュールに記憶された命令の実行は、処理モジュールに上記第三様態に記載のQoS制御方法を実行させる。
【0037】
第二十八様態において、本発明の実施形態では、チップがさらに提供される。当該チップは処理モジュール及び通信インターフェースを含む。当該処理モジュールは、上記第四様態に記載のQoS制御方法を実行することができる。
【0038】
さらに、当該チップは記憶モジュール(例えば、メモリ)を含む。記憶モジュールは命令を記憶するように構成されている。処理モジュールは記憶モジュールに記憶された命令を実行するように構成されている。記憶モジュールに記憶された命令の実行は、処理モジュールに上記第四様態に記載のQoS制御方法を実行させる。
【0039】
第二十九様態において、本発明の実施形態では、通信システムがさらに提供される。当該通信システムは、第一端末デバイス、第二端末デバイス及び第一ネットワークデバイスを含む。第一端末デバイスは上記第一様態に記載の方法を実行するように構成されている。第二端末デバイスは上記第二様態に記載の方法を実行するように構成されている。第一ネットワークデバイスは上記第三様態に記載の方法を実行するように構成されている。
【0040】
いくつかの可能な設計において、当該通信システムは、第二ネットワークデバイスをさらに含む。第二ネットワークデバイスは上記第四様態に記載の方法を実行するように構成されている。
【0041】
本発明の実施形態において、QoS制御方法、装置及び可読記憶媒体が提供される。当該方法は以下の内容を含む。第一端末デバイスはまず第二端末デバイスによって提供される第一情報を受信する。第一情報は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含む。第一端末デバイスはQoS要求に基づいて、第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信の第一QoS情報及び第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信の第二QoS情報を取得する。サービスのエンドツーエンドのQoS要求は上記第一QoS情報及び第二QoS情報によって満たされる。本発明の実施形態の方法によれば、サービスのエンドツーエンドのQoS要求を満たす第二QoS情報を第一端末デバイスに構成することで、第二端末デバイスによって開始されるサービスのQoSを確保することができる。また、第一端末デバイスは第二端末デバイスに第一QoS情報を提供する。それによって、第二端末デバイスは第一QoS情報を取得する。これで、サービスのエンドツーエンドのQoS要求を満たす第一QoS情報を第二端末デバイスに構成することで、第二端末デバイスによって開始されるサービスのQoSを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
本発明の実施形態又は従来技術の技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、説明される図面は本発明のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者にとって、創造的な努力なしに、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
【
図1】
図1は、本発明に係る5Gネットワークアーキテクチャを示す概略図である。
【
図2】
図2は、本発明に係るPC5ユニキャストリンクに基づいた通信のアーキテクチャを示す概略図である。
【
図3】
図3は、本発明に係る通信シナリオの概略図である。
【
図4】
図4は、本発明が適用されることのできる通信システムのアーキテクチャを示す概略図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係るサービス品質(QoS)制御方法を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、本発明の別の実施形態に係るQoS制御方法を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、本発明の別の実施形態に係るQoS制御方法を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、本発明の別の実施形態に係るQoS制御方法を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、本発明の別の実施形態に係るQoS制御方法を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、本発明の別の実施形態に係るQoS制御方法を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、本発明の別の実施形態に係るQoS制御方法を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態に係る端末デバイスの構造を示す概略図である。
【
図13】
図13は、本発明の別の実施形態に係る端末デバイスの構造を示す概略図である。
【
図14】
図14は、本発明の実施形態に係るネットワークデバイスの構造を示す概略図である。
【
図15】
図15は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本発明の実施形態の目的、技術的解決策及び利点をより明確にするために、以下、本発明の実施形態における図面を参照しながら、本発明の実施形態の技術的解決策を明晰に、全面的に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の一部の実施形態だけのものであり、全ての実施形態ではない。本発明における実施形態に基づいて、当業者が創造的な努力なしに得ることができるすべての他の実施形態は、皆本発明の保護範囲に属する。
【0044】
本発明の実施形態の明細書、請求項及び図面における「第一」「第二」などの用語は特定のシーケンスの説明のためではなく、類似の対象を区別するために用いられる。また、「含む」、「備える」又は他のいかなるバリアントなどの用語は非排他的な含みをカバーすることを意図する。例えば、一連のステップもしくはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、明確にリストされたステップもしくはユニットに限定されず、明確にリストされていない他のステップもしくはユニット、又は、これらのプロセス、方法、製品又はデバイスの固有の他のステップもしくはユニットを含むことができる。
【0045】
図1は、本発明に係る5Gネットワークアーキテクチャを示す概略図である。
図1に示す5Gネットワークにおいて、ユーザー機器(User Equipment、UE)は、Uuインターフェースを介してアクセスネットワーク(Access Network、AN)とアクセス層接続を確立し、アクセス層メッセージを交信し、無線データ伝送を実行する。UEはN1インターフェースを介して、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and mobility management function、AMF)と非アクセス層(None Access Stratum、NAS)接続を確立し、NASメッセージを交信する。AMFはコアネットワークにおけるモビリティ管理機能である。SMF(session management function)は、コアネットワークにおけるセッション管理機能である。UEのモビリティ管理に加えて、AMFはさらにセッション管理関連メッセージをUEとSMFとの間に転送するために用いられる。PCF(policy control function)は、コアネットワークにおけるポリシー制御機能であり、UEのモビリティ管理、セッション管理、課金などに関連するポリシーを指定するために用いられる。UPF(User Plane Function)は、コアネットワークにおけるユーザープレーン機能である。UPFはN6インターフェースを介して、外部ネットワークとデータ伝送を行う。UPFはさらに、N3インターフェースを介してANとデータ伝送を行うために用いられる。
図1におけるDN(data network)はデータネットワークを表す。当該DNは外部ネットワークであってもよい。また、いくつかの場合では、外部ネットワークは、外部データネットワーク、目標ネットワーク、目標データネットワークなどの他の名称を有してもよい。
【0046】
UEはUuインターフェースを介して5Gネットワークにアクセスした後、SMFの制御のもとで、データ伝送のためにプロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立する。通信事業者がPCFをデプロイした場合に、SMFはPCFからPCC(policy and charging control)ルールを取得し、PCCルールに基づいて、UEがデータ伝送を行うためのサービス品質(QoS)ルールを確定する。SMFはAMFを介して確定されたQoSルールをUEに提供する。
【0047】
例示的に、ビデオ伝送サービスを例として説明する。PCFはUEによって使用される当該サービスのエンドツーエンドデータ伝送遅延に対する要求が200ms(ミリ秒、millisecond)であると確定する場合に、UEによって受信されるQoSルールによって示されるデータ伝送遅延に対する要求は200msである。なお、ここのQoSルールによって示されるデータ伝送遅延に対する要求は、UEとUPFとの間のデータ伝送遅延に対する要求である。
【0048】
図2は、本発明に係るPC5リンクに基づいた通信のアーキテクチャを示す概略図である。
図2に示すシナリオでは、UE1とUE2はいずれも近接サービス(ProSe)機能を有し、PC5インターフェースを介してUE1とUE2の間でPC5ユニキャストリンク直接通信が確立されることができる。異なるサービスデータフローは異なるQoS要求を有し、異なるQoSデータフローを介して伝送が行われる。UE1とUE2はそれぞれ、サービスのQoS要求に基づいてPC5QoSルール及び対応のQoSパラメータを生成することで、PC5リンク上の通信におけるサービスのデータ伝送品質を確保する。
【0049】
例示的に、UE1とUE2がProSe直接通信を利用してビデオ伝送サービスを交信する場合に、UE1とUE2はそれぞれ、アプリケーション層から取得されたアプリケーション層サービスアイデンティティ(identity、ID)に基づいて、PC5QoSルールに対応のデータ伝送遅延に対する要求が200msであると確定する。なお、ここのデータ伝送遅延は、UE1とUE2との間の直接伝送のデータ伝送遅延に対する要求である。
【0050】
上記説明に基づいて、
図3に示すシナリオを合わせて、UE(例えば、UE1)は5Gネットワークを介して外部ネットワークと交信する機能を有するとともに、ProSe機能を有する場合に、当該UEは中継ノードとされることができる。ProSe機能を有する別のUE(例えば、UE2)は、PC5インターフェースを介して中継ノードとされるUE1と直接接続を確立し、UE1を介して5GネットワークとPDUセッションを確立することで、外部ネットワークと交信する。
【0051】
しかしながら、
図3に示すサービスシナリオにおいて、UE1とUE2がそれぞれ従来の方法に従って、アプリケーション層のサービスのQoS要求に基づいてPC5QoSルール及び対応のQoSパラメータを生成し、UE1が上記
図1に示す方法でUE1とUPFとの間のQoSルールを取得すると、UE2によって開始されるサービスのエンドツーエンドのQoS要求が満たされず、結果として、ユーザーのサービス要求を満たすことが困難になる。例えば、エンドツーエンドデータ伝送遅延に対する要求が200msであるビデオ伝送サービスの交信では、PCFは、サービス要求に基づいてUE1から外部ネットワークまでの伝送遅延を200msに制御し、サービス要求に基づいてUE2とUE1によって確定されるPC5インターフェース上の伝送遅延も200msである。当該サービスの実際の伝送遅延は、UE2からUE1までの伝送遅延200msとUE1から外部ネットワークまでの伝送遅延200msとの合計であり、即ち、当該サービスの実際の伝送遅延は400msである。この場合では、UE2のサービス要求を満たすことが困難になる。
【0052】
本発明の実施形態において、従来技術における課題を解決するために、QoS制御方法が提供される。本発明に係るQoS制御方法を紹介する前に、まず、本発明の実施形態に係る実施環境について紹介する。
【0053】
本発明の実施形態の技術的解決策は様々な通信システムに適用されることができる。例えば、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication、GSM)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多重接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、LTE-A(Advanced Long Term Evolution)システム、ニューラジオ(New Radio、NR)システム、進化型ニューラジオシステム、アンライセンススペクトルにおけるLTE(LTE-based access to unlicensed spectrum、LTE-U)システム、アンライセンススペクトルにおけるNR(NR-based access to unlicensed spectrum、NR-U)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、WiMAX(worldwide interoperability for microwave access)通信システム、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、次世代通信システム又は他の通信システムなどが挙げられる。
【0054】
一般的に言えば、従来の通信システムがサポートする接続は簡単に実現されるが、数が限られている。しかしながら、通信技術の発展に伴い、移動体通信システムは従来の通信をサポートするだけではなく、デバイス間(Device to Device、D2D)通信、マシン間(Machine to Machine、M2M)通信、マシンタイプ通信(Machine Type Communication、MTC)、車車間(Vehicle to Vehicle、V2V)通信、及びV2X(vehicle to everything)システムなどをサポートすることもできる。本発明の実施形態はこれらの通信システムに応用されることができる。
【0055】
本発明の実施形態に記載されるシステムアーキテクチャとサービスシナリオは、本発明の実施形態の技術的解決策をより明確に説明することを目的としており、本発明の実施形態に係る技術的解決策を限定するものではないことに注意されたい。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャの進化と新しいサービスシナリオの出場に伴い、本発明の実施形態に係る技術的解決策が類似の技術課題にも適用可能であることを理解することができる。
【0056】
図4は、本発明が適用されることのできる通信システムのアーキテクチャを示す概略図である。
図4に示す通信システム100はネットワークデバイス110、第一端末デバイス120及び第二端末デバイス130を含む。
【0057】
ネットワークデバイス110は第一端末デバイス120(第一端末デバイは第一通信端末、第一端末、第一ユーザー機器、第一UE、又は他の名称とも呼ばれる)と通信するデバイスであることができる。いくつかの場合では、ネットワークデバイス110は第二端末デバイス130(第二端末デバイは第二通信端末、第二端末、第二ユーザー機器、第二UE、又は他の名称とも呼ばれる)と通信することもできる。ネットワークデバイス110は特定の地理的地域に通信カバレッジを提供し、且つ当該カバレッジエリア内の端末デバイスと通信することができる。選択的に、ネットワークデバイス110は、LTEシステムにおける進化型ノードB(evolutional Node B、eNB又はeNodeB)であることができ、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)における無線コントローラであることもできる。又は当該ネットワークデバイスはモバイルスイッチングセンター(Mobile Switching Center)、中継局(relay station)、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、ハブ(hub)、スイッチ(switch)、ブリッジ(bridge)、ルーター(router)、5Gネットワークにおけるネットワーク側デバイス、又は将来の通信システムにおけるネットワークデバイス等であってもよい。
【0058】
第一端末デバイス120と第二端末デバイス130は、本明細書で使用される「端末」として、有線回線、及び/又は別のデータ接続/ネットワーク、及び/又は無線インターフェースによって接続される装置、及び/又は通信信号を受信/送信する別の端末装置、及び/又はIoT(Internet of Things)デバイスであることができるが、これらに限定されるものではない。有線回線は、例えば、公衆交換電話網(public switched telephone network、PSTN)、デジタル加入者線(digital subscriber line、DSL)、デジタルケーブル、直接接続ケーブルであることができる。無線インターフェースは、例えば、セルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、デジタルビデオ放送ハンドヘルド(digital video broadcasting handheld、DVB-H)ネットワークのようなデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、振幅変調周波数変調(amplitude modulation-frequency modulation、AM-FM)放送送信機であることができる。無線インターフェースを介して通信するように構成された端末は、「無線通信端末」、「無線端末」、又は「移動端末」と呼ばれてもい。移動端末の例としては、衛星又はセルラー電話、パーソナル通信システム(personal communication system、PCS)端末(セルラー無線電話とデータ処理、ファックス及びデータ通信能力を組み合わせることができる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)(無線電話(radio telephone)、ページャ(pager)、インターネット/イントラネットアクセス(Internet/Intranet access)、ウェブブラウジング(web browsing)、ノートブック(notebook)、カレンダー(calendar)及び/又は全地球測位システム(global positioning system、GPS)受信機を備えることができる)、通常のラップトップ型及び/又はハンドヘルド受信機、又は無線電話トランシーバを備えた他の電子デバイスを備えるが、それに限定されるものではない。端末デバイスは、アクセス端末、ユーザー機器(UE)、ユーザーユニット、ユーザーステーション、モバイルステーション、移動局、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信デバイス、ユーザーエージェント、又はユーザーデバイスを指すことができる。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、PDA、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、又はワイヤレスモデムに接続されている他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークの端末又は将来の進化のPLMN(Public Land Mobile Network)における端末などであることができる。
【0059】
選択的に、第一端末デバイス120と第二端末デバイス130はデバイス間(D2D)通信を介して互いに通信することができる。選択的に、第二端末デバイス130は第一端末デバイス120を介してネットワークデバイスと通信することができる。又は、第一端末デバイス120は第二端末デバイス130を介してネットワークデバイスと通信することもできる。本明細書で言及される第一端末デバイスと第二端末デバイスは相対的なものであり、端末デバイスの順序を限定するものではないことが理解され得る。
【0060】
選択的に、5G通信システム又は5Gネットワークは、NRシステム又はNRネットワークと呼ばれてもい。
【0061】
図4は1つのネットワークデバイスと2つの端末デバイスを例示的に示している。選択的に、通信システム100は複数のネットワークデバイスを含むことができ、且つ各ネットワークデバイスのカバレッジエリアに他の数の端末デバイスが含まれることができる。本発明の実施形態において、それについては限定されない。
【0062】
選択的に、通信システム100はネットワークコントローラー、モバイルマネージメントエンティティー(mobile management entity)、ポリシー制御機能(PCF)、セッション管理機能(SMF)などの他のネットワークエンティティーをさらに含むことができる。本発明において、それについては限定されない。
【0063】
本発明の実施形態に係るネットワーク/システムにおける通信機能を備えるデバイスは通信システムと呼ばれることができる。
図4に示す通信システム100を例として説明する。通信デバイスは、通信機能を備えるネットワークデバイス110、第一端末デバイス120及び第二端末デバイス130を含むことができる。ネットワークデバイス110と端末デバイスは上記具体的なデバイスであることができ、ここでは改めて詳述されない。通信デバイスは、通信システム100における他のデバイス、例えばネットワークコントローラー、モバイルマネージメントエンティティーなどの他のネットワークエンティティーを含むことができる。本発明において、それについては限定されない。
【0064】
次に、本発明の実施形態に係るQoS制御方法を詳細に説明する。本発明に係るQoS制御方法は以下の内容の少なくとも一部を含む。
【0065】
図5は、本発明の実施形態に係るQoS制御方法を示すフローチャートである。
図5に示すように、本実施形態の方法は以下の内容を含む。
【0066】
S101、第二端末デバイスは第一端末デバイスに第一情報を提供(例えば、送信)する。
【0067】
それに応じて、第一端末デバイスは第二端末デバイスによって提供される第一情報を受信する。第一情報は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含む。
【0068】
当該スキームにおいて、第一端末デバイスは、外部ネットワークと通信する機能及び第二端末デバイスと直接に通信する機能を有する。第二端末デバイスは第一端末デバイスと直接に通信する機能を有する。第一端末デバイスは、第二端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のための中間ノードとされることができる。換言すると、第二端末デバイスは第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信することができる。
【0069】
選択的に、第一情報は第二端末デバイスによって開始されるサービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをさらに含む。
【0070】
S102、第一端末デバイスは第一QoS情報及び第二QoS情報を取得する。
【0071】
当該スキームにおいて、第一QoS情報は第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報である。第二QoS情報は第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS情報である。エンドツーエンドのQoS要求は、第一端末デバイスが取得した第一QoS情報及び第二QoS情報によって満たされる。
【0072】
第一QoS情報はQoSパラメータを含むことができる。当該QoSパラメータは伝送遅延、ビット誤り率、帯域幅などのパラメータのうちの1つ又はそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない。第一QoS情報は第一QoSルール、第一QoSパラメータ、第一パラメータなど他の名称と呼ばれてもよく、本発明の実施形態において、それについては限定されない。
【0073】
第二QoS情報はQoSパラメータを含むことができる。当該QoSパラメータは伝送遅延、ビット誤り率、帯域幅などのパラメータのうちの1つ又はそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない。第一QoS情報は第一QoSルール、第一QoSパラメータ、第一パラメータなど他の名称と呼ばれてもよく、本発明の実施形態において、それについては限定されない。
【0074】
例示的に、第一端末デバイスは以下の方法で第一QoS情報及び第二QoS情報を取得することができる。
【0075】
1つの可能な実施形態において、第一端末デバイスは第二端末デバイスによって開始されるサービスのエンドツーエンドのQoS要求をネットワークデバイスに提供することができ、ネットワークデバイスはエンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一QoS情報及び第二QoS情報をそれぞれ構成する。第一情報が第二端末デバイスによって開始されるサービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDを含む場合に、第一端末デバイスはさらに上記サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをネットワークデバイスに提供することができ、これで、ネットワークデバイスはエンドツーエンドのQoS要求、サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDに基づいて第一QoS情報及び第二QoS情報を構成する。
【0076】
別の可能な実施形態において、受信されたエンドツーエンドのQoS要求に基づいて、第一端末デバイスは第二QoS情報を構成するようネットワークデバイスに要請する。その後、第一端末デバイスはエンドツーエンドのQoS要求とネットワークデバイスによって構成される第二QoS情報とに基づいて、第一QoS情報を取得する。第一情報が第二端末デバイスによって開始されるサービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDを含む場合に、第一端末デバイスはさらに上記サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをネットワークデバイスに提供することができ、これで、ネットワークデバイスは第二QoS情報を構成する際に、サービスと第二端末デバイスへの影響を考慮することができる。
【0077】
もう1つの可能な実施形態において、第一端末デバイスは、第二端末デバイスによって開始されるサービスのエンドツーエンドのQoS要求に基づいて、第一QoS要求及び第二QoS要求をそれぞれ確定する。ここの第一QoS要求は、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって確定される、第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信のQoS要求である。第二QoS要求は、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって確定される、第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS要求である。第一端末デバイスは上記第一QoS要求及び第二QoS要求をネットワークデバイスに提供し、ネットワークデバイスからの認証を要請する。第一端末デバイスはネットワークデバイスの認証情報に基づいて第一QoS情報及び第二QoS情報を取得する。
【0078】
もちろん、実際の応用では、第一端末デバイスが第一QoS情報及び第二QoS情報を取得する方法は上記方法に限定されない。
【0079】
本実施形態において、第一端末デバイスはまず第二端末デバイスによって提供される第一情報を受信する。第一情報は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含む。第一端末デバイスはQoS要求に基づいて、第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信の第一QoS情報及び第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信の第二QoS情報を取得する。サービスのエンドツーエンドのQoS要求は上記第一QoS情報及び第二QoS情報によって満たされる。本実施形態の方法によれば、サービスのエンドツーエンドのQoS要求を満たす第二QoS情報を第一端末デバイスに構成することで、第二端末デバイスによって開始されるサービスのQoSを確保することができる。
【0080】
いくつかの実施形態において、選択的に、上記方法はS102の後、以下の内容をさらに含むことができる。
【0081】
S103、第一端末デバイスは第二端末デバイスに第一QoS情報を提供する。それに応じて、第二端末デバイスは第一端末デバイスから第一QoS情報を受信する。
【0082】
第一端末デバイスは第二端末デバイスに第一QoS情報を提供する。それによって、サービスのエンドツーエンドのQoS要求を満たす第一QoS情報を第二端末デバイスに構成することで、第二端末デバイスによって開始されるサービスのQoSを確保することができる。
【0083】
上記実施形態に基づいて、第一端末デバイスは異なる方法を介して第一QoS情報及び第二QoS情報を取得することができる。次に、いくつかの具体的な実施形態を通じて詳細に説明する。
【0084】
図6は、本発明の別の実施形態に係るQoS制御方法を示すフローチャートである。
図6に示すように、本実施形態の方法は以下の内容を含む。
【0085】
S201、第二端末デバイスは第一端末デバイスに第一情報を提供する。
【0086】
本実施形態におけるステップS201が
図5に示す実施形態におけるステップS101と類似であるため、
図5に示す実施形態におけるステップS101の詳細な説明を参照することができ、ここでは改めて詳述しない。
【0087】
S202、第一端末デバイスは第一ネットワークデバイスに第二情報を提供する。
【0088】
それに応じて、第一ネットワークデバイスは第一端末デバイスから第二情報を受信する。このステップにおいて、第二情報は第一QoS情報及び第二QoS情報の確定を要請するために用いられる。第二情報は第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含むことができる。
【0089】
選択的に、第二情報はサービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをさらに含む。サービスのIDは第一QoS情報及び第二QoS情報を確定するために用いられ、第二端末デバイスのIDは第一QoS情報及び第二QoS情報を確定するために用いられる。
【0090】
S203、第一ネットワークデバイスは第二情報に基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を取得する。
【0091】
1つの可能な実施形態において、第一ネットワークデバイスは、エンドツーエンドのQoS要求と予め構成されたQoS制御ポリシー(control policy)とに基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を取得することができる。第二情報がサービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをさらに含む場合に、第一ネットワークデバイスは、エンドツーエンドのQoS要求、予め構成されたQoS制御ポリシー、サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDに基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を確定することができる。
【0092】
別の可能な実施形態において、ポリシー制御を担当するための第二ネットワークデバイスがデプロイされた場合に、第二ネットワークデバイスは、エンドツーエンドのQoS要求と予め構成されたQoS制御ポリシーとに基づいて第一QoS情報及び第二QoS情報を確定し、且つ確定された第一QoS情報及び第二QoS情報を第一ネットワークデバイスに提供することができる。第二情報がサービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをさらに含む場合に、第一ネットワークデバイスはさらに、サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDを第二ネットワークデバイスに提供することができ、これで、第二ネットワークデバイスは、エンドツーエンドのQoS要求、予め構成されたQoS制御ポリシー、サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDに基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を確定する。
【0093】
第一QoS情報及び第二QoS情報が第二ネットワークデバイスによって確定される場合に、S2031~S2033はS202の後に実行される。
【0094】
S2031、第一ネットワークデバイスは第二ネットワークデバイスに第六情報を提供する。それに応じて、第二ネットワークデバイスは第一ネットワークデバイスから第六情報を受信する。
【0095】
このステップにおいて、第一ネットワークデバイスによって第二ネットワークデバイスに提供される第六情報は、第一QoS情報及び第二QoS情報の確定を要請するために用いられる。第六情報はサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含むことができる。
【0096】
選択的に、第六情報はサービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをさらに含む。
【0097】
S2032、第二ネットワークデバイスはエンドツーエンドのQoS要求に基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を確定する。
【0098】
具体的に、第二ネットワークデバイスはサービスのエンドツーエンドのQoS要求と予め構成されたQoS制御ポリシーとに基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を確定する。第六情報がサービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをさらに含む場合に、第二ネットワークデバイスは、エンドツーエンドのQoS要求、予め構成されたQoS制御ポリシー、サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDに基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を確定する。
【0099】
S2033、第二ネットワークデバイスは第一ネットワークデバイスに第七情報を提供する。それに応じて、第一ネットワークデバイスは第二ネットワークデバイスによって提供される第七情報を受信し、且つ第七情報から第一QoS情報及び第二QoS情報を取得する。
【0100】
第七情報は第一QoS情報及び第二QoS情報を含むことができ、又は、第七情報は第一QoS情報の指示情報及び第二QoS情報の指示情報を含むことができる。
【0101】
なお、本実施形態に係る予め構成されたQoS制御ポリシーは、サービスタイプ、伝送リソース、及びユーザー優先順位などの要素に基づいて通信事業者によって確定されてもよいことに注意されたい。本発明の実施形態における予め構成されたQoS制御ポリシーは特に限定されない。換言すると、本発明の実施形態において、第一ネットワークデバイス又は第二ネットワークデバイスが第一QoS情報及び第二QoS情報をいかに確定するかという具体的な方法は特に限定されない。
【0102】
S204、第一ネットワークデバイスは第一端末デバイスに第三情報を提供する。それに応じて、第一端末デバイスは第一ネットワークデバイスから第三情報を受信する。
【0103】
第三情報は第一QoS情報及び第二QoS情報を含み、又は、第三情報は第一QoS情報の指示情報及び第二QoS情報の指示情報を含む。
【0104】
S205、第一端末デバイスは第三情報に基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を取得する。
【0105】
本実施形態において、第一端末デバイスはまず第二端末デバイスによって提供される第一情報を受信する。第一情報は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含む。第一端末デバイスはエンドツーエンドのQoS要求に基づいて、エンドツーエンドQoS要求を含む第二情報を第一ネットワークデバイスに提供する。第一ネットワークデバイスはエンドツーエンドのQoS要求に基づいて、第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信の第一QoS情報及び第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信の第二QoS情報を取得し且つ提供する。第一端末デバイスは第一QoS情報及び第二QoS情報を取得する。サービスのエンドツーエンドのQoS要求は上記第一QoS情報及び第二QoS情報によって満たされる。本実施形態の方法によれば、サービスのエンドツーエンドのQoS要求を満たす第二QoS情報を第一端末デバイスに構成することで、第二端末デバイスによって開始されるサービスのQoSを確保することができる。
【0106】
いくつかの実施形態において、選択的に、上記方法はS205の後、以下の内容をさらに含むことができる。
【0107】
S206、第一端末デバイスは第二端末デバイスに第一QoS情報を提供する。
【0108】
第一端末デバイスは第二端末デバイスに第一QoS情報を提供する。それによって、サービスのエンドツーエンドのQoS要求を満たす第一QoS情報を第二端末デバイスに構成することで、第二端末デバイスによって開始されるサービスのQoSを確保することができる。
【0109】
図7は、本発明の別の実施形態に係るQoS制御方法を示すフローチャートである。
図7に示すように、本実施形態の方法は以下の内容を含む。
【0110】
S301、第二端末デバイスは第一端末デバイスに第一情報を提供する。
【0111】
本実施形態におけるステップS301が
図5に示す実施形態におけるステップS101と類似であるため、
図5に示す実施形態におけるステップS101の詳細な説明を参照することができ、ここでは改めて詳述しない。
【0112】
S302、第一端末デバイスは第一情報に基づいて、第一QoS要求及び第二QoS要求を確定する。
【0113】
第一QoS要求は、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって確定される、第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信のQoS要求である。第二QoS要求は、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって確定される、第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS要求である。なお、上記エンドツーエンドのQoS要求は第一QoS要求及び第二QoS要求によって満たされる。
【0114】
S303、第一端末デバイスは第一ネットワークデバイスに第二情報を提供する。
【0115】
それに応じて、第一ネットワークデバイスは第一端末デバイスから第二情報を受信する。このステップにおいて、第二情報は第一QoS情報及び第二QoS情報の確定を要請するために用いられる。第二情報は、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって確定される第一QoS要求及び第二QoS要求を含むことができる。
【0116】
S304、第一ネットワークデバイスは第二情報に基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を取得する。
【0117】
1つの可能な実施形態において、第一ネットワークデバイスは第一QoS要求、第二QoS要求及び予め構成されたQoS制御ポリシーに基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を取得することができる。第一ネットワークデバイスは第一QoS要求、第二QoS要求及び予め構成されたQoS制御ポリシーに基づいて、第一QoS要求及び第二QoS要求が認証されることができると確定する場合に、取得された第一QoS情報は第一QoS要求であり、取得された第二QoS情報は第二QoS要求である。
【0118】
別の可能な実施形態において、ポリシー制御を担当するための第二ネットワークデバイスがデプロイされた場合に、第二ネットワークデバイスは第一QoS要求、第二QoS要求及び予め構成されたQoS制御ポリシーに基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を確定し、且つ確定された第一QoS情報及び第二QoS情報を第一ネットワークデバイスに提供することができる。
【0119】
第一QoS情報及び第二QoS情報が第二ネットワークデバイスによって確定される場合に、S3041~S3043はS303の後に実行される。
【0120】
S3041、第一ネットワークデバイスは第二ネットワークデバイスに第六情報を提供する。それに応じて、第二ネットワークデバイスは第一ネットワークデバイスから第六情報を受信する。
【0121】
このステップにおいて、第一ネットワークデバイスによって第二ネットワークデバイスに提供される第六情報は、第一QoS情報及び第二QoS情報の確定を要請するために用いられる。第六情報は第一QoS要求及び第二QoS要求を含むことができる。
【0122】
S3042、第二ネットワークデバイスは第一QoS要求及び第二QoS要求に基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を確定する。
【0123】
具体的に、第二ネットワークデバイスは第一QoS要求、第二QoS要求及び予め構成されたQoS制御ポリシーに基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を確定する。
【0124】
S3043、第二ネットワークデバイスは第一ネットワークデバイスに第七情報を提供する。それに応じて、第一ネットワークデバイスは第二ネットワークデバイスによって提供される第七情報を受信し、且つ第七情報から第一QoS情報及び第二QoS情報を取得する。
【0125】
第七情報は第一QoS情報及び第二QoS情報を含むことができ、又は、第七情報は第一QoS情報の指示情報及び第二QoS情報の指示情報を含むことができる。
【0126】
なお、本実施形態に係る予め構成されたQoS制御ポリシーは、サービスタイプ、伝送リソース、及びユーザー優先順位などの要素に基づいて通信事業者によって確定されてもよいことに注意されたい。本発明の実施形態における予め構成されたQoS制御ポリシーは特に限定されない。換言すると、本発明の実施形態において、第一ネットワークデバイス又は第二ネットワークデバイスが第一QoS情報及び第二QoS情報をいかに確定するかという具体的な方法は特に限定されない。
【0127】
S305、第一ネットワークデバイスは第一端末デバイスに第三情報を提供する。それに応じて、第一端末デバイスは第一ネットワークデバイスから第三情報を受信する。
【0128】
第三情報は第一QoS情報及び第二QoS情報を含み、又は、第三情報は第一QoS情報の指示情報及び第二QoS情報の指示情報を含む。
【0129】
S306、第一端末デバイスは第三情報に基づいて、第一QoS情報及び第二QoS情報を取得する。
【0130】
本実施形態において、第一端末デバイスはまず第二端末デバイスによって提供される第一情報を受信する。第一情報は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含む。第一端末デバイスはエンドツーエンドのQoS要求に基づいて、第一QoS要求及び第二QoS要求を含む第六情報を第一ネットワークデバイスに提供する。第一ネットワークデバイスは第一QoS要求及び第二QoS要求に基づいて、第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信の第一QoS情報及び第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信の第二QoS情報を取得し且つ提供する。第一端末デバイスは第一QoS情報及び第二QoS情報を取得する。サービスのエンドツーエンドのQoS要求は上記第一QoS情報及び第二QoS情報によって満たされる。本実施形態の方法によれば、サービスのエンドツーエンドのQoS要求を満たす第二QoS情報を第一端末デバイスに構成することで、第二端末デバイスによって開始されるサービスのQoSを確保することができる。
【0131】
いくつかの実施形態において、選択的に、上記方法はS306の後、以下の内容をさらに含むことができる。
【0132】
S307、第一端末デバイスは第二端末デバイスに第一QoS情報を提供する。
【0133】
第一端末デバイスは第二端末デバイスに第一QoS情報を提供する。それによって、サービスのエンドツーエンドのQoS要求を満たす第一QoS情報を第二端末デバイスに構成することで、第二端末デバイスによって開始されるサービスのQoSを確保することができる。
【0134】
図8は、本発明の別の実施形態に係るQoS制御方法を示すフローチャートである。
図8に示すように、本実施形態の方法は以下の内容を含む。
【0135】
S401、第二端末デバイスは第一端末デバイスに第一情報を提供する。
【0136】
本実施形態におけるステップS401が
図5に示す実施形態におけるステップS101と類似であるため、
図5に示す実施形態におけるステップS101の詳細な説明を参照することができ、ここでは改めて詳述しない。
【0137】
S402、第一端末デバイスはエンドツーエンドのQoS要求に基づいて、第一ネットワークデバイスに第四情報を提供する。
【0138】
それに応じて、第一ネットワークデバイスは第一端末デバイスから第四情報を受信する。このステップにおいて、第四情報は第二QoS情報の確定を要請するために用いられる。第二情報は、外部ネットワークのドメイン名情報、外部ネットワークのID、又はスライス情報などを含むことができる。
【0139】
S403、第一ネットワークデバイスは第四情報に基づいて、第二QoS情報を取得する。
【0140】
1つの可能な実施形態において、第一ネットワークデバイスは第四情報及び予め構成されたQoS制御ポリシーに基づいて、第二QoS情報を取得することができる。
【0141】
別の可能な実施形態において、ポリシー制御を担当するための第二ネットワークデバイスがデプロイされた場合に、第二ネットワークデバイスは、第四情報及び予め構成されたQoS制御ポリシーに基づいて第二QoS情報を確定し、且つ確定された第二QoS情報を第一ネットワークデバイスに提供することができる。
【0142】
第二QoS情報が第二ネットワークデバイスによって確定される場合に、S4031~S4033はS402の後に実行される。
【0143】
S4031、第一ネットワークデバイスは第二ネットワークデバイスに第六情報を提供する。それに応じて、第二ネットワークデバイスは第一ネットワークデバイスから第六情報を受信する。
【0144】
このステップにおいて、第六情報は第二QoS情報の確定を要請するために用いられる。第六情報は第二情報に含まれる情報を含むことができる。
【0145】
S4032、第二ネットワークデバイスは第六情報に基づいて、第二QoS情報を確定する。
【0146】
具体的に、第二ネットワークデバイスは第二情報及び予め構成されたQoS制御ポリシーに基づいて、第二QoS情報を確定する。
【0147】
S4033、第二ネットワークデバイスは第一ネットワークデバイスに第七情報を提供する。それに応じて、第一ネットワークデバイスは第二ネットワークデバイスによって提供される第七情報を受信し、且つ第七情報から第二QoS情報を取得する。
【0148】
第七情報は第二QoS情報を含むことができ、又は、第七情報は第二QoS情報の指示情報を含むことができる。
【0149】
なお、本実施形態に係る予め構成されたQoS制御ポリシーは、サービスタイプ、伝送リソース、及びユーザー優先順位などの要素に基づいて通信事業者によって確定されてもよいことに注意されたい。本発明の実施形態における予め構成されたQoS制御ポリシーは特に限定されない。換言すると、本発明の実施形態において、第一ネットワークデバイス又は第二ネットワークデバイスが第二QoS情報をいかに確定するかという具体的な方法は特に限定されない。
【0150】
S404、第一ネットワークデバイスは第一端末デバイスに第五情報を提供する。それに応じて、第一端末デバイスは第一ネットワークデバイスから第五情報を受信する。
【0151】
第五情報は第二QoS情報を含み、又は、第五情報は第二QoS情報の指示情報を含む。
【0152】
S405、第一端末デバイスは第五情報から第二QoS情報を取得する。
【0153】
S406、第一端末デバイスはエンドツーエンドのQoS要求及び第二QoS情報に基づいて、第一QoS情報を取得する。
【0154】
本実施形態において、第一端末デバイスはまず第二端末デバイスによって提供される第一情報を受信する。第一情報は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含む。第一端末デバイスはエンドツーエンドのQoS要求に基づいて、第二QoS情報を確定するための第四情報を第一ネットワークデバイスに提供する。第一ネットワークデバイスは第四情報に基づいて、第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信の第二QoS情報を取得し且つ提供する。第一端末デバイスはエンドツーエンドのQoS要求及び第二QoS情報に基づいて、第一QoS情報を取得する。サービスのエンドツーエンドのQoS要求は上記第一QoS情報及び第二QoS情報によって満たされる。本実施形態の方法によれば、サービスのエンドツーエンドのQoS要求を満たす第二QoS情報を第一端末デバイスに構成することで、第二端末デバイスによって開始されるサービスのQoSを確保することができる。
【0155】
いくつかの実施形態において、選択的に、上記方法はS406の後、以下の内容をさらに含むことができる。
【0156】
S407、第一端末デバイスは第二端末デバイスに第一QoS情報を提供する。
【0157】
第一端末デバイスは第二端末デバイスに第一QoS情報を提供する。それによって、サービスのエンドツーエンドのQoS要求を満たす第一QoS情報を第二端末デバイスに構成することで、第二端末デバイスによって開始されるサービスのQoSを確保することができる。
【0158】
1つの具体的な実施形態において、第一端末デバイスが中継UE(中継UEはrelay UEとも呼ばれる)で、第二端末デバイスがリモートUE(リモートUEはremote UEとも呼ばれる)で、第一ネットワークデバイスがSMFで、第二ネットワークデバイスがPCFであることを例として、本発明に係るQoS制御方法について詳細に説明する。中継UEとリモートUEはPC5インターフェースを介して互いに通信することができ、リモートUEはさらに中継UEを介して外部ネットワークと通信することができる。このシナリオの詳細については、
図3の詳細な説明を参照することができる。
【0159】
図9は、本発明の別の実施形態に係るQoS制御方法を示すフローチャートである。
図9に示すように、本実施形態は以下の内容を含む。
【0160】
S501、リモートUEは中継UEに第一情報を提供する。第一情報はエンドツーエンドのQoS要求を含む。
【0161】
具体的に、アプリケーションによってトリガーされると、リモートUEはまずエンドツーエンドのQoS要求を確定する。次に、リモートUEはPC5接続の確立又は修正要求(modification request)を中継UEに提供する。当該PC5接続の確立又は修正要求は、リモートUEによって開始され且つ中継UEを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含むことができる。例示的に、当該エンドツーエンドのQoS要求は伝送遅延、ビット誤り率、帯域幅などのパラメータを含むが、それらに限定されない。選択的に、例示として、当該エンドツーエンドのQoS要求はPC5 5G QoS識別子(5G QoS identifier、5QI)(PQI)値を含むことができる。当該PQI値は、リモートUEから外部ネットワークまでのエンドツーエンドのQoS要求を指す。なお、当該エンドツーエンドのQoS要求はPQI値に限定されず、他の情報によって指示されることもできる。
【0162】
例えば、下記表1に示すPQIマッピングテーブルが通信システムにおいて予めに構成され又は標準化されており、且つPQIはリモートUEと中継UEとの間のPC5インターフェースに用いられる場合に、リモートUEは、伝送遅延が200msであるエンドツーエンドのQoS要求を指示するために、PQI=95を提供することができる。
【0163】
【0164】
選択的に、PC5接続の確立又は修正要求は、サービスのID及び/又はリモートUEのIDをさらに含むことができる。
【0165】
それに応じて、中継UEはリモートUEによって提供される第一情報を受信する。
【0166】
S502、中継UEはPDUセッション確立又は修正要求をSMFに提供する。PDUセッション確立又は修正要求はエンドツーエンドのQoS要求を含む。
【0167】
それに応じて、SMFは中継UEから当該PDUセッション確立又は修正要求を受信する。
【0168】
実際の通信システムにおいて、
図9に示すように、中継UEによって提供されるPDUセッション確立又は修正要求は、AN及びAMFを介してSMFにパススルー(pass-through)される。
【0169】
S503、SMFはエンドツーエンドのQoS要求に基づいて、QoSルール及びPC5QoSパラメータを確定する。
【0170】
当該QoSルールは、中継UEによって実行されるPDUセッションのQoSルールである。PC5QoSパラメータは、リモートUEと中継UEとの間の通信のためのPC5インターフェースのQoSパラメータである。
【0171】
いくつかの場合では、通信事業者がPCFをデプロイした場合に、S5031~S5032はS502の後に実行されることができる。
【0172】
S5031、SMFはセッション管理(session management、SM)ポリシーアソシエーション確立(policy association establishment)又は修正要求をPCFに提供する。SMポリシーアソシエーション確立又は修正要求はエンドツーエンドのQoS要求を含む。
【0173】
それに応じて、PCFはSMポリシーアソシエーション確立又は修正要求を受信し、且つエンドツーエンドのQoS要求を取得する。
【0174】
S5032、PCFはSMポリシーアソシエーション確立又は修正応答(modification response)をSMFに提供する。SMポリシーアソシエーション確立又は修正応答は、PCCルール及びPC5QoSパラメータを含む。
【0175】
具体的に、PCFはエンドツーエンドのQoS要求と予め構成されたQoS制御ポリシーとに基づいて、PCCルール及びPC5QoSパラメータを生成することができる。次に、生成されたPCCルール及びPC5QoSパラメータはSMポリシーアソシエーション確立又は修正応答を介してSMFに提供される。PCCルールはQoSルールを確定するために用いられることができる。当該QoSルールは、中継UEによって実行されるPDUセッションのQoSルールである。
【0176】
例示的に、下記表2に示す5QIマッピングテーブル及び下記表3に示すPQIマッピングテーブルがネットワークにおいて予めに構成され又は標準化されている。PQIはリモートUEと中継UEとの間のPC5インターフェースに用いられる。5QIは中継UEとUPFとの間に用いられ、又は、5QIは中継UEと外部ネットワークとの間に用いられると理解されてもよい。中継UEとUPFとの間のデータ伝送を制御するためのPCCルールは5QI=66を含むことができ、又は、パケット遅延バジェット(packet delay budget、PDB)が100msと直接に設定される。PC5インターフェースのためのQoSパラメータはPQI=58を含むことができ、又は、PC5 PDBが100msと直接に設定される。PDBは遅延を表す。
【0177】
【0178】
【0179】
選択的に、PC5QoSパラメータとPCCルールは別々に提供(伝送)されてもよく、又は、PC5QoSパラメータは伝送のためにPCCルールに携帯されてもよい。本発明の実施形態において、それについては限定されない。
【0180】
なお、上記S503における方法とS5031~S5032における方法のいずれを採用しても、上記エンドツーエンドのQoS要求はPC5QoSパラメータとPCCルールに含まれるQoSルールとによって満たされる。これで、リモートUEと外部ネットワークとの間のデータ伝送の品質を確保することができる。
【0181】
S504、SMFはPDUセッション確立又は修正応答を中継UEに提供する。PDUセッション確立又は修正応答はQoSルール及びPC5QoSパラメータを含む。
【0182】
PC5QoSパラメータは、リモートUEと中継UEとの間の通信のためのPC5インターフェースのQoSパラメータである。
【0183】
それに応じて、中継UEはSMFからPDUセッション確立又は修正応答を受信し、且つPDUセッション確立又は修正応答に含まれるQoSルール及びPC5QoSパラメータを取得する。実際の通信システムにおいて、
図9に示すように、SMFによって提供されるPDUセッション確立又は修正応答は、AN及びAMFを介して中継UEにパススルーされる。
【0184】
中継UEは受信されたQoSルールに基づいて、中継UEと外部ネットワークとの間のデータ伝送の品質を制御することができる。即ち、中継UEは受信されたQoSルールに基づいて、中継UEとUPFとの間のデータ伝送の品質を制御することができる。
【0185】
S505、中継UEはリモートUEにPC5QoSパラメータを提供する。
【0186】
それに応じて、リモートUEは中継UEによって提供されるPC5QoSパラメータを受信する。その後、リモートUEは受信されたPC5QoSパラメータに基づいて、リモートUEと中継UEとの間のデータ伝送の品質を制御することができる。
【0187】
なお、実際の通信システムにおいて、QoSルール及びPC5QoSパラメータを確定した後、SMFはさらにQoSルールをANに提供することができる。これで、ANは通信リソース状況に基づいて当該QoSルールが満たされることができるか否かを確定する。ANは通信リソースが当該QoSルールを満たせないと確定する場合に、ANは通信リソースが当該QoSルールを満たせないことを指示するために、SMFに指示情報を提供することができる。ANによって提供される指示情報を受信すると、SMFはエンドツーエンドのQoS要求に基づいてQoSルール及びPC5QoSパラメータを再確定することができ、又は、SMFはエンドツーエンドのQoS要求に基づいてQoSルール及びPC5QoSパラメータを再確定するようPCFに要請する。上記QoSルール及びPC5QoSパラメータを再確定する方法が、S503における方法及びS5031~S5032における方法と類似であるため、ここでは改めて詳述しない。
【0188】
図10は、本発明の別の実施形態に係るQoS制御方法を示すフローチャートである。
図10に示すように、本実施形態は以下の内容を含む。
【0189】
S601、リモートUEは中継UEに第一情報を提供する。第一情報はエンドツーエンドのQoS要求を含む。
【0190】
具体的に、アプリケーションによってトリガーされると、リモートUEはまずエンドツーエンドのQoS要求を確定する。次に、リモートUEはPC5接続の確立又は修正要求を中継UEに提供する。当該PC5接続の確立又は修正要求は、リモートUEによって開始され且つ中継UEを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含むことができる。例示的に、当該エンドツーエンドのQoS要求は伝送遅延、ビット誤り率、帯域幅などのパラメータを含むが、それらに限定されない。選択的に、例示として、当該エンドツーエンドのQoS要求はPQI値を含むことができる。当該PQI値は、リモートUEから外部ネットワークまでのエンドツーエンドのQoS要求を指す。なお、当該エンドツーエンドのQoS要求はPQI値に限定されず、他の情報によって指示されることもできる。
【0191】
選択的に、PC5接続の確立又は修正要求は、サービスのID及び/又はリモートUEのIDをさらに含むことができる。
【0192】
それに応じて、中継UEはリモートUEによって提供される第一情報を受信する。
【0193】
S602、中継UEはPDUセッション確立又は修正要求をSMFに提供する。
【0194】
本実施形態において、当該PDUセッション確立又は修正要求は外部ネットワークのID、外部ネットワークのドメイン名、スライス情報などのうちの1つ又はそれらの組み合わせを含むことができる。中継UEによってSMFに提供されるPDUセッション確立又は修正要求は、当該PDUセッションのQoSルールの確定を要請するために用いられる。
【0195】
実際の通信システムにおいて、
図10に示すように、中継UEによって提供されるPDUセッション確立又は修正要求は、AN及びAMFを介してSMFにパススルーされる。
【0196】
選択的に、当該PDUセッション確立又は修正要求は、リモートUEによって開始されるサービスのID及び/又はリモートUEのIDをさらに含むことができる。
【0197】
S603、SMFはQoSルールを確定する。当該QoSルールは、中継UEによって実行されるPDUセッションのQoSルールである。
【0198】
選択的に、SMFは予め構成されたQoS制御ポリシーに基づいて、QoSルールを確定することができる。又は、SMFは予め構成されたQoS制御ポリシー、サービスのID及び/又はリモートUEのIDに基づいて、QoSルールを確定することができる。
【0199】
いくつかの場合では、通信事業者がPCFをデプロイした場合に、S6031~S6032はS602の後に実行されることができる。
【0200】
S6031、SMFはSMポリシーアソシエーション確立又は修正要求をPCFに提供する。
【0201】
選択的に、SMポリシーアソシエーション確立又は修正要求は、サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDを含むことができる。
【0202】
S6032、PCFはSMポリシーアソシエーション確立又は修正応答をSMFに提供する。SMポリシーアソシエーション確立又は修正応答はPCCルールを含む。
【0203】
具体的に、PCFは予め構成されたQoS制御ポリシーに基づいて、QoSルールを確定することができる。又は、PCFは予め構成されたQoS制御ポリシー、サービスのID及び/又はリモートUEのIDに基づいて、QoSルールを確定することができる。次に、PCFはSMポリシーアソシエーション確立又は修正応答を介して生成されたPCCルールをSMFに提供する。PCCルールはQoSルールを確定するために用いられることができる。当該QoSルールは、中継UEによって実行されるPDUセッションのQoSルールである。
【0204】
S604、SMFはPDUセッション確立又は修正応答を中継UEに提供する。PDUセッション確立又は修正応答はQoSルールを含む。
【0205】
それに応じて、中継UEはSMFからPDUセッション確立又は修正応答を受信し、且つPDUセッション確立又は修正応答に含まれるQoSルールを取得する。実際の通信システムにおいて、
図10に示すように、SMFによって提供されるPDUセッション確立又は修正応答は、AN及びAMFを介して中継UEにパススルーされる。
【0206】
中継UEは受信されたQoSルールに基づいて、中継UEと外部ネットワークとの間のデータ伝送の品質を制御することができる。即ち、中継UEは受信されたQoSルールに基づいて、中継UEとUPFとの間のデータ伝送の品質を制御することができる。
【0207】
S605、中継UEはQoSルール及びエンドツーエンドのQoS要求に基づいて、PC5QoSパラメータを確定する。
【0208】
エンドツーエンドのQoS要求は、中継UEが確定したPC5QoSパラメータとSMFが提供したQoSルールとによって満たされる。
【0209】
例えば、リモートUEによって開始されるサービスのエンドツーエンドのQoS要求は伝送遅延要求を含み、当該伝送遅延要求は200msである。SMFによって提供されるQoSルールは、中継UEから外部ネットワークまでの伝送遅延が100msであることを指示する。この場合では、中継UEは、中継UEとリモートUEとの間の伝送遅延が100msであると確定することができる。
【0210】
S606、中継UEはリモートUEにPC5QoSパラメータを提供する。
【0211】
それに応じて、リモートUEは中継UEによって提供されるPC5QoSパラメータを受信する。その後、リモートUEは受信されたPC5QoSパラメータに基づいて、リモートUEと中継UEとの間のデータ伝送の品質を制御することができる。上記実施形態と同様に、中継UEはPC5インターフェースのQoSパラメータを指示するために、リモートUEにPQI値を提供することができる。又は、PC5インターフェースのQoSパラメータを直接に提供することができる。
【0212】
なお、実際の通信システムにおいて、QoSルール及びPC5QoSパラメータを確定した後、SMFはさらにQoSルールをANに提供することができる。これで、ANは通信リソース状況に基づいて当該QoSルールが満たされることができるか否かを確定する。ANは通信リソースが当該QoSルールを満たせないと確定する場合に、ANは通信リソースが当該QoSルールを満たせないことを指示するために、SMFに指示情報を提供することができる。ANによって提供される指示情報を受信すると、SMFはエンドツーエンドのQoS要求に基づいてQoSルール及びPC5QoSパラメータを再確定することができ、又は、SMFはエンドツーエンドのQoS要求に基づいてQoSルール及びPC5QoSパラメータを再確定するようPCFに要請する。上記QoSルール及びPC5QoSパラメータを再確定する方法が、S503における方法及びS5031~S5032における方法と類似であるため、ここでは改めて詳述しない。
【0213】
図11は、本発明の別の実施形態に係るQoS制御方法を示すフローチャートである。
図11に示すように、本実施形態は以下の内容を含む。
【0214】
S701、リモートUEは中継UEに第一情報を提供する。第一情報はエンドツーエンドのQoS要求を含む。
【0215】
具体的に、アプリケーションによってトリガーされると、リモートUEはまずエンドツーエンドのQoS要求を確定する。次に、リモートUEはPC5接続の確立又は修正要求を中継UEに提供する。当該PC5接続の確立又は修正要求は、リモートUEによって開始され且つ中継UEを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含むことができる。例示的に、当該エンドツーエンドのQoS要求は伝送遅延、ビット誤り率、帯域幅などのパラメータを含むが、それらに限定されない。選択的に、例示として、当該エンドツーエンドのQoS要求はPQI値を含むことができる。当該PQI値は、リモートUEから外部ネットワークまでのエンドツーエンドのQoS要求を指す。なお、当該エンドツーエンドのQoS要求はPQI値に限定されず、他の情報によって指示されることもできる。
【0216】
それに応じて、中継UEはリモートUEによって提供される第一情報を受信する。
【0217】
S702、中継UEはエンドツーエンドのQoS要求に基づいて、PC5QoS要求及び中継UEと外部ネットワークとの間のQoS要求を確定する。
【0218】
ここのPC5QoS要求は、リモートUEと中継UEとの間のQoS要求である。
【0219】
S703、中継UEはPDUセッション確立又は修正要求をSMFに提供する。
【0220】
本実施形態において、当該PDUセッション確立又は修正要求は、ステップS702において確定されたPC5QoS要求及び中継UEと外部ネットワークとの間のQoS要求を含むことができる。中継UEによってSMFに提供されるPDUセッション確立又は修正要求は、ステップS702において取得されたPC5QoS要求及び中継UEと外部ネットワークとの間のQoS要求を認証するようSMFに要請するために用いられる。
【0221】
実際の通信システムにおいて、
図11に示すように、中継UEによって提供されるPDUセッション確立又は修正要求は、AN及びAMFを介してSMFにパススルーされる。
【0222】
S704、SMFはPC5QoSパラメータ及びQoSルールを確定する。
【0223】
SMFは予め構成されたQoS制御ポリシーに基づいて、PC5QoSパラメータ及びQoSルールを確定することができる。当該QoSルールは、中継UEによって実行されるPDUセッションのQoSルールである。PC5QoSパラメータは、リモートUEと中継UEとの間の通信のためのPC5インターフェースのQoSパラメータである。
【0224】
いくつかの場合では、通信事業者がPCFをデプロイした場合に、S7041~S7042はS702の後に実行されることができる。
【0225】
S7041、SMFは、SMポリシーアソシエーション確立又は修正要求をPCFに提供する。
【0226】
選択的に、SMポリシーアソシエーション確立又は修正要求は、PC5QoS要求及び中継UEと外部ネットワークとの間のQoS要求を含むことができる。
【0227】
S7042、PCFは、SMポリシーアソシエーション確立又は修正応答をSMFに提供する。SMポリシーアソシエーション確立又は修正応答は、PCCルール及びPC5QoSパラメータを含む。
【0228】
具体的に、PCFは予め構成されたQoS制御ポリシーに基づいて、PCCルール及びPC5QoSパラメータを確定する。PCCルールはQoSルールを確定するために用いられることができる。当該QoSルールは、中継UEによって実行されるPDUセッションのQoSルールである。
【0229】
S705、SMFはPDUセッション確立又は修正応答を中継UEに提供する。PDUセッション確立又は修正応答はPC5QoSパラメータ及びQoSルールを含む。
【0230】
それに応じて、中継UEはSMFからPDUセッション確立又は修正応答を受信し、且つPDUセッション確立又は修正応答に含まれるPC5QoSパラメータ及びQoSルールを取得する。実際の通信システムにおいて、
図11に示すように、SMFによって提供されるPDUセッション確立又は修正応答は、AN及びAMFを介して中継UEにパススルーされる。
【0231】
中継UEは受信されたQoSルールに基づいて、中継UEと外部ネットワークとの間のデータ伝送の品質を制御することができる。即ち、中継UEは受信されたQoSルールに基づいて、中継UEとUPFとの間のデータ伝送の品質を制御することができる。
【0232】
S706、中継UEはリモートUEにPC5QoSパラメータを提供する。
【0233】
それに応じて、リモートUEは中継UEによって提供されるPC5QoSパラメータを受信する。その後、リモートUEは受信されたPC5QoSパラメータに基づいて、リモートUEと中継UEとの間のデータ伝送の品質を制御することができる。
【0234】
なお、実際の通信システムにおいて、QoSルール及びPC5QoSパラメータを確定した後、SMFはさらにQoSルールをANに提供することができる。これで、ANは通信リソース状況に基づいて当該QoSルールが満たされることができるか否かを確定する。ANは通信リソースが当該QoSルールを満たせないと確定する場合に、ANは通信リソースが当該QoSルールを満たせないことを指示するために、SMFに指示情報を提供することができる。ANによって提供される指示情報を受信すると、SMFはエンドツーエンドのQoS要求に基づいてQoSルール及びPC5QoSパラメータを再確定することができ、又は、SMFはエンドツーエンドのQoS要求に基づいてQoSルール及びPC5QoSパラメータを再確定するようPCFに要請する。上記QoSルール及びPC5QoSパラメータを再確定する方法が、S503における方法及びS5031~S5032における方法と類似であるため、ここでは改めて詳述しない。
【0235】
図12は、本発明の実施形態に係る端末デバイスの構造を示す概略図である。本実施形態に係る端末デバイス200は、上記実施形態における第一端末デバイスであってもよく、又は第一端末デバイスの一部であってもよい。
図12を参照すると、本実施形態における端末デバイス200は、トランシーバモジュール201及び処理モジュール202を含む。
トランシーバモジュール201は、第二端末デバイスから第一情報を受信するように構成されており、第一情報は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含む。
処理モジュール202は、第一QoS情報及び第二QoS情報を取得するように構成されており、第一QoS情報は第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報であり、第二QoS情報は第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS情報であり、エンドツーエンドのQoS要求は第一QoS情報及び第二QoS情報によって満たされる。
【0236】
本実施形態に係る端末デバイスは、上記任意の1つの方法実施形態における第一端末デバイス側の技術的解決策を実行するように構成されることができる。それらの実施原理と技術的効果が類似であるため、ここでは改めて詳述しない。
【0237】
いくつかの可能な設計において、トランシーバモジュール201はさらに、第二端末デバイスに第一QoS情報を提供するように構成されている。
【0238】
いくつかの可能な設計において、第一QoS情報及び第二QoS情報は、第一ネットワークデバイスによって提供される第三情報に基づいて処理モジュール202によって取得され、第三情報は第一QoS情報及び第二QoS情報を指示するために用いられる。
【0239】
いくつかの可能な設計において、第三情報は第一QoS情報及び第二QoS情報を含み、又は、第三情報は第一QoS情報の指示情報及び第二QoS情報の指示情報を含む。
【0240】
いくつかの可能な設計において、トランシーバモジュール201はさらに、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて、第一QoS情報と第二QoS情報とを確定するための第二情報を第一ネットワークデバイスに提供するように構成されている。
【0241】
いくつかの可能な設計において、第二情報はエンドツーエンドのQoS要求を含む。
【0242】
いくつかの可能な設計において、第二情報は第一QoS要求及び第二QoS要求を含む。第一QoS要求は、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって確定される、第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信のQoS要求である。第二QoS要求は、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって確定される、第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS要求である。
【0243】
いくつかの可能な設計において、第二情報は、サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをさらに含む。サービスのIDは第一QoS情報及び第二QoS情報を確定するために用いられ、第二端末デバイスのIDは第一QoS情報及び第二QoS情報を確定するために用いられる。
【0244】
いくつかの可能な設計において、第一QoS情報は、エンドツーエンドのQoS要求と第一ネットワークデバイスによって提供される第五情報とに基づいて処理モジュール202によって確定される。第五情報は第二QoS情報を含む。
【0245】
いくつかの可能な設計において、トランシーバモジュール201はさらに、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて、第二QoS情報を確定するための第四情報を第一ネットワークデバイスに提供するように構成されている。
【0246】
いくつかの可能な設計において、第四情報は、サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをさらに含む。サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDは、第二QoS情報を確定するために用いられる。
【0247】
いくつかの可能な設計において、第一情報は、サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをさらに含む。サービスのIDは第一QoS情報及び第二QoS情報を確定するために用いられ、第二端末デバイスのIDは第一QoS情報及び第二QoS情報を確定するために用いられる。
【0248】
図13は、本発明の別の実施形態に係る端末デバイスの構造を示す概略図である。本実施形態に係る端末デバイス300は、上記実施形態における第二端末デバイスであってもよく、又は第二端末デバイスの一部であってもよい。
図13を参照すると、本実施形態における端末デバイス300は、トランシーバモジュール301及び処理モジュール302を含む。
トランシーバモジュール301は、第一端末デバイスに第一情報を提供するように構成されており、第一情報は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求を含む。
トランシーバモジュール301はさらに、第一端末デバイスから第一QoS情報を受信するように構成されている。
処理モジュール302は受信された情報から第一QoS情報を取得するように構成されており、第一QoS情報は第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報である。
【0249】
本実施形態に係る第二端末デバイスは、上記任意の1つの方法実施形態における第二端末デバイス側の技術的解決策を実行するように構成されることができる。それらの実施原理と技術的効果が類似であるため、ここでは改めて詳述しない。
【0250】
いくつかの可能な設計において、第一QoS情報は、第一ネットワークデバイスによって提供される第三情報に基づいて第一端末デバイスによって取得される。第三情報は第一QoS情報及び第二QoS情報を指示するために用いられる。第二QoS情報は第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS情報である。エンドツーエンドのQoS要求は第一QoS情報及び第二QoS情報によって満たされる。
【0251】
いくつかの可能な設計において、第三情報は第一QoS情報及び第二QoS情報を含み、又は、第三情報は第一QoS情報の指示情報及び第二QoS情報の指示情報を含む。
【0252】
いくつかの可能な設計において、第一QoS情報は、エンドツーエンドのQoS要求と第一ネットワークデバイスによって提供される第五情報とに基づいて第一端末デバイスによって確定される。第五情報は第二QoS情報を含む。
【0253】
いくつかの可能な設計において、第一情報は、サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをさらに含む。サービスのIDは第一QoS情報及び第二QoS情報を確定するために用いられ、第二端末デバイスのIDは第一QoS情報及び第二QoS情報を確定するために用いられる。
【0254】
図14は、本発明の実施形態に係るネットワークデバイスの構造を示す概略図である。本実施形態に係るネットワークデバイス400は、上記実施形態における第一ネットワークデバイスであってもよく、又は第一ネットワークデバイスの一部であってもよい。
図14を参照すると、本実施形態におけるネットワークデバイス400は、トランシーバモジュール401及び処理モジュール402を含む。
トランシーバモジュール401は、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって提供され且つ第二QoS情報を確定するために用いられる情報を受信するように構成されており、エンドツーエンドのQoS要求は、第二端末デバイスによって開始され且つ第一端末デバイスを介して外部ネットワークと通信するサービスのエンドツーエンドのQoS要求である。
処理モジュール402は、第二QoS情報を確定するための情報に基づいて第二QoS情報を取得するように構成されており、第二QoS情報は第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS情報である。
トランシーバモジュール401はさらに、第二QoS情報を指示するための情報を第一端末デバイスに提供するように構成されている。
【0255】
本実施形態に係るネットワークデバイスは、上記任意の1つの方法実施形態における第一ネットワークデバイス側の技術的解決策を実行するように構成されることができる。それらの実施原理と技術的効果が類似であるため、ここでは改めて詳述しない。
【0256】
いくつかの可能な設計において、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって提供され且つ第二QoS情報を確定するために用いられる情報は、サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをさらに含む。サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDは、第二QoS情報を確定するために用いられる。
【0257】
いくつかの可能な設計において、トランシーバモジュール401はさらに、第二QoS情報を確定するための情報を第二ネットワークデバイスに提供し、第二ネットワークデバイスによって提供され且つ第二QoS情報を指示するために用いられる情報を受信するように構成されている。
処理モジュール402は具体的に、第二QoS情報を指示するための受信された情報から第二QoS情報を取得するように構成されている。
【0258】
いくつかの可能な設計において、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって提供され且つ第二QoS情報を確定するために用いられる情報はさらに、第一QoS情報を確定するために用いられる。第一QoS情報は、第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信のQoS情報である。エンドツーエンドのQoS要求は第一QoS情報及び第二QoS情報によって満たされる。
【0259】
いくつかの可能な設計において、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって提供され且つ第一QoS情報と第二QoS情報とを確定するために用いられる情報は、エンドツーエンドのQoS要求を含む。
【0260】
いくつかの可能な設計において、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって提供され且つ第一QoS情報と第二QoS情報とを確定するために用いられる情報は、第一QoS要求及び第二QoS要求を含む。
第一QoS要求は、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって確定される、第一端末デバイスと第二端末デバイスとの間の通信のQoS要求である。第二QoS要求は、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって確定される、第一端末デバイスと外部ネットワークとの間の通信のQoS要求である。
【0261】
いくつかの可能な設計において、処理モジュール402は具体的に、第二ネットワークデバイスから第一QoS情報を取得するように構成されている。
トランシーバモジュール401はさらに、第一QoS情報を指示するための情報を第一端末デバイスに提供するように構成されている。
【0262】
いくつかの可能な設計において、エンドツーエンドのQoS要求に基づいて第一端末デバイスによって提供され且つ第一QoS情報と第二QoS情報とを確定するために用いられる情報は、サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをさらに含む。サービスのIDは第一QoS情報及び第二QoS情報を確定するために用いられ、第二端末デバイスのIDは第一QoS情報及び第二QoS情報を確定するために用いられる。
【0263】
いくつかの可能な設計において、トランシーバモジュール401は具体的に、第一QoS情報を確定するための情報を第二ネットワークデバイスに提供し、第二ネットワークデバイスによって提供され且つ第一QoS情報を指示するために用いられる情報を受信するように構成されている。
処理モジュール402は具体的に、第一QoS情報を指示するための受信された情報から第一QoS情報を取得するように構成されている。
【0264】
いくつかの可能な設計において、トランシーバモジュール401によって第二ネットワークデバイスに提供され且つ第一QoS情報を確定するために用いられる情報は、エンドツーエンドのQoS要求を含む。
【0265】
いくつかの可能な設計において、トランシーバモジュール401によって第二ネットワークデバイスに提供され且つ第一QoS情報を確定するために用いられる情報は、サービスのID及び/又は第二端末デバイスのIDをさらに含む。サービスのIDは第一QoS情報及び第二QoS情報を確定するために用いられ、第二端末デバイスのIDは第一QoS情報及び第二QoS情報を確定するために用いられる。
【0266】
図15は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
図15に示すように、電子デバイス500はプロセッサ511、メモリ512、及びネットワークデバイスと通信するように構成されたインターフェース513を含む。メモリ512はコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されいる。プロセッサ511は、メモリ512に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行することにより、上記任意の1つの方法実施形態における第一端末デバイス側、第二端末デバイス側、第一ネットワークデバイス側、又は第二ネットワークデバイス側の技術的解決策を実行するように構成されている。
【0267】
図15は電子デバイスの簡単な設計図である。本発明の実施態様において、電子デバイスにおけるプロセッサとメモリの数は、特に限定されない。
図15では、例示として、数を1として説明する。
【0268】
図15に示す電子デバイスの1つの具体的な実装では、メモリ、プロセッサ及びインターフェースはバス514を介して接続される。選択的に、メモリはプロセッサに統合されてもよい。
【0269】
本発明の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。上記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されている。上記コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されると、上記任意の1つの方法実施形態における第一端末デバイス側、第二端末デバイス側、第一ネットワークデバイス側、又は第二ネットワークデバイス側の技術的解決策を実行するように構成されている。
【0270】
本発明の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。上記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されている。上記コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されると、上記任意の1つの方法実施形態における第一端末デバイス側、第二端末デバイス側、第一ネットワークデバイス側、又は第二ネットワークデバイス側の技術的解決策を実行するように構成されている。
【0271】
本発明の実施形態において、プログラムがさらに提供される。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記任意の1つの方法実施形態における第一端末デバイス側、第二端末デバイス側、第一ネットワークデバイス側、又は第二ネットワークデバイス側の技術的解決策を実行するように構成されている。
【0272】
選択的に、上記プロセッサはチップであってもよい。
【0273】
本発明の実施形態において、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。当該コンピュータプログラム製品はプログラム命令を含む。当該プログラム命令は、上記任意の1つの方法実施形態における第一端末デバイス側、第二端末デバイス側、第一ネットワークデバイス側、又は第二ネットワークデバイス側の技術的解決策を実行するように構成されている。
【0274】
本発明の実施形態において、チップがさらに提供される。当該チップは処理モジュール及び通信インターフェースを含む。当該処理モジュールは、上記任意の1つの方法実施形態における第一端末デバイス側、第二端末デバイス側、第一ネットワークデバイス側、又は第二ネットワークデバイス側の技術的解決策を実行するように構成されることができる。
【0275】
さらに、当該チップは記憶モジュール(例えば、メモリ)を含む。記憶モジュールは命令を記憶するように構成されている。処理モジュールは記憶モジュールに記憶された命令を実行するように構成されている。記憶モジュールに記憶された命令の実行は、処理モジュールに上記任意の1つの方法実施形態における第一端末デバイス側、第二端末デバイス側、第一ネットワークデバイス側、又は第二ネットワークデバイス側の技術的解決策を実行させる。
【0276】
本発明に係るいくつかの実施形態において、開示されるデバイス及び方法は、他の形態により実現され得ると理解されるべきである。例えば、上記デバイスの実施形態は、例示的なものに過ぎない。例えば、ユニットの分割はロジック機能の分割に過ぎず、実際に実現される場合に、別の分割形態を有してもよい。例えば、複数のユニットを組み合わせ、又は別のシステムに集積し、又はその若干の特徴を無視し、又は実行しなくてもよい。さらに、示される又は検討される相互間の結合や直接結合や通信接続は、いくつかのインターフェース、モジュールによる間接結合や通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形態であってもよい。
【0277】
上記端末デバイス及びネットワークデバイスの具体的な実装において、プロセッサは中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよく、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)などであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の通常のプロセッサなどであってもよい。本発明に開示された方法のステップは、直接にハードウェアプロセッサによって実行及び完成されることができ、又はプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行及び完成されることができる。
【0278】
上記各方法実施形態のステップの一部又は全部は、プログラムが関連ハードウェアを指示することによって完成されてもよい。上記プログラムは可読メモリに記憶されることができる。上記プログラムが実行されると、各方法実施形態のステップを実行する。上記メモリ(記憶媒体)は、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、ソリッドステートディスク(Solid State Disk、SSD)、磁気テープ(magnetic tape)、フロッピーディスク(floppy disk)、光ディスク(optical disc)、又はそれらの任意の組み合わせを含む。