(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-29
(45)【発行日】2024-03-08
(54)【発明の名称】基板コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 12/71 20110101AFI20240301BHJP
H01R 13/6581 20110101ALI20240301BHJP
【FI】
H01R12/71
H01R13/6581
(21)【出願番号】P 2022553159
(86)(22)【出願日】2021-02-05
(86)【国際出願番号】 KR2021001542
(87)【国際公開番号】W WO2021177609
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2022-09-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0028361
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0014158
(32)【優先日】2021-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】509023012
【氏名又は名称】エル エス エムトロン リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LS Mtron Ltd.
【住所又は居所原語表記】127, LS-ro, Dongan-gu, Anyang-si, Gyeonggi-do, 14119 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100217940
【氏名又は名称】三並 大悟
(72)【発明者】
【氏名】オ、サンジュン
(72)【発明者】
【氏名】ソン、インドク
(72)【発明者】
【氏名】リー、ソク
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ヒョンジュ
(72)【発明者】
【氏名】キム、トンワン
【審査官】山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/025873(WO,A1)
【文献】特表2019-530164(JP,A)
【文献】国際公開第2020/040004(WO,A1)
【文献】特開2017-033654(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/71
H01R 13/646
H01R 13/648
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
RF(Radio Frequency)信号の伝送のための複数個のRFコンタクト;
前記RFコンタクトを支持する絶縁部;
前記RFコンタクトの中で第1RFコンタクトと前記RFコンタクトの中で第2RFコンタクトが第1軸方向に沿って互いに離隔するように、前記第1RFコンタクトと前記第2RFコンタクトの間で前記絶縁部に結合された複数個の伝送コンタクト;および
前記絶縁部が結合された接地ハウジングを含み、
前記接地ハウジングは前記絶縁部に向かう接地内壁、前記接地内壁で離隔した接地外壁、および前記接地内壁と前記接地外壁それぞれに結合された接地連結壁を含み、
前記接地内壁と前記接地外壁は内側空間の側方を囲む二重遮蔽壁であり、
前記第1RFコンタクトと前記第2RFコンタクトは前記二重遮蔽壁によって囲まれた内側空間に位置し、
前記接地内壁と前記接地外壁はそれぞれ前記内側空間に挿入される相手コネクタの接地ハウジングに接続され
、
前記第1RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間で前記絶縁部に結合された第1接地コンタクトをさらに含み、
前記接地ハウジングは前記第1軸方向を基準として対向するように配置された第1二重遮蔽壁と第2二重遮蔽壁、および前記第1軸方向に対して垂直な第2軸方向を基準として対向するように配置された第3二重遮蔽壁と第4二重遮蔽壁を含み、
前記第1RFコンタクトは前記第1軸方向を基準として前記第1二重遮蔽壁と前記第1接地コンタクトの間に位置し、前記第2軸方向を基準として前記第3二重遮蔽壁と前記第4二重遮蔽壁の間に位置することを特徴とする、基板コネクタ。
【請求項2】
前記接地ハウジングは前記接地内壁から前記内側空間側に突出した接地底を含み、
前記絶縁部は前記RFコンタクトと前記伝送コンタクトを支持する絶縁部材を含み、
前記接地底は前記接地内壁と前記絶縁部材の間に位置したことを特徴とする、請求項1に記載の基板コネクタ。
【請求項3】
前記絶縁部は前記接地内壁と前記接地外壁の間に挿入される挿入部材、および前記挿入部材と前記絶縁部材それぞれに結合された連結部材を含み、
前記接地底は前記連結部材を覆うように配置されたことを特徴とする、請求項2に記載の基板コネクタ。
【請求項4】
前記接地ハウジングは継ぎ目なしに一体に形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の基板コネクタ。
【請求項5】
前記第1二重遮蔽壁、前記第1接地コンタクト、前記第3二重遮蔽壁、および前記第4二重遮蔽壁は前記第1RFコンタクトを基準とする4個の側方に配置されてRF信号に対する遮蔽力を具現することを特徴とする、請求項
1に記載の基板コネクタ。
【請求項6】
前記第2RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間で前記絶縁部に結合された第2接地コンタクトを含み、
前記第2RFコンタクトは前記第1軸方向を基準として前記第2二重遮蔽壁と前記第2接地コンタクトの間に位置し、前記第2軸方向を基準として前記第3二重遮蔽壁と前記第4二重遮蔽壁の間に位置することを特徴とする、請求項
1に記載の基板コネクタ。
【請求項7】
前記第2二重遮蔽壁、前記第2接地コンタクト、前記第3二重遮蔽壁、および前記第4二重遮蔽壁は前記第2RFコンタクトを基準とする4個の側方に配置されてRF信号に対する遮蔽力を具現することを特徴とする、請求項
6に記載の基板コネクタ。
【請求項8】
前記接地ハウジングは前記接地外壁の外面に形成された接続溝を含むことを特徴とする、請求項1に記載の基板コネクタ。
【請求項9】
前記接地ハウジングは前記接地外壁の外面に結合された導電部材を含み、
前記導電部材は前記接地外壁が有するコーナー部分を含んで前記接地外壁に沿って延びるように閉鎖された環の形態で形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の基板コネクタ。
【請求項10】
前記第1RFコンタクトは基板に実装されるための第1RF実装部材を含むものの、前記第1RF実装部材が前記絶縁部を貫通して形成されたハンダ付検査窓に位置するように前記絶縁部に結合されたことを特徴とする、請求項1に記載の基板コネクタ。
【請求項11】
前記接地外壁は基板に実装され、
前記接地ハウジングは前記基板に実装された接地外壁を通じて接地されることを特徴とする、請求項1に記載の基板コネクタ。
【請求項12】
前記接地内壁は前記第1軸方向を基準として対向するように配置された第1サブ-接地内壁と第2サブ-接地内壁、および前記第1軸方向に対して垂直な第2軸方向を基準として対向するように配置された第3サブ-接地内壁と第4サブ-接地内壁を含み、
前記第1サブ-接地内壁、前記第2サブ-接地内壁、前記第3サブ-接地内壁、および前記第4サブ-接地内壁はそれぞれ前記接地連結壁に結合された部分を基準として弾性的に移動して前記絶縁部を加圧することを特徴とする、請求項1に記載の基板コネクタ。
【請求項13】
前記絶縁部は前記第1サブ-接地内壁、前記第2サブ-接地内壁、前記第3サブ-接地内壁、および前記第4サブ-接地内壁それぞれが挿入される複数個の加圧溝、および前記接地内壁と前記接地外壁の間に挿入される挿入部材を含み、
前記加圧溝はそれぞれ前記内側空間側に向かう前記挿入部材の内面に形成されたことを特徴とする、請求項1
2に記載の基板コネクタ。
【請求項14】
RF(Radio Frequency)信号の伝送のための複数個のRFコンタクト;
前記RFコンタクトを支持する絶縁部;
前記RFコンタクトの中で第1RFコンタクトと前記RFコンタクトの中で第2RFコンタクトが第1軸方向に沿って互いに離隔するように、前記第1RFコンタクトと前記第2RFコンタクトの間で前記絶縁部に結合された複数個の伝送コンタクト;および
前記絶縁部が結合された接地ハウジングを含み、
前記接地ハウジングは内側空間の側方を囲む接地側壁、前記接地側壁の下端から前記内側空間側に突出した接地底、および前記接地底から上側に突出した接地アームを含み、
前記第1RFコンタクトと前記第2RFコンタクトは前記接地側壁と前記接地底によって囲まれた内側空間に位置
し、
前記第1RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間で前記絶縁部に結合された第1接地コンタクトをさらに含み、
前記接地ハウジングは前記第1軸方向を基準として対向するように配置された第1遮蔽壁と第2遮蔽壁、および前記第1軸方向に対して垂直な第2軸方向を基準として対向するように配置された第3遮蔽壁と第4遮蔽壁を含み、
前記第1RFコンタクトは前記第1軸方向を基準として前記第1遮蔽壁と前記第1接地コンタクトの間に位置し、前記第2軸方向を基準として前記第3遮蔽壁と前記第4遮蔽壁の間に位置することを特徴とする、基板コネクタ。
【請求項15】
前記接地ハウジングは前記接地側壁側に向かう前記接地アームの内面から突出した接地突起を含み、
前記接地アームは前記接地側壁と前記接地突起の間に相手コネクタが挿入されることによって前記接地底に結合された部分を基準として弾性的に移動することを特徴とする、請求項1
4に記載の基板コネクタ。
【請求項16】
前記絶縁部には前記接地アームの移動のための移動溝が形成され、
前記移動溝は下側から上側に延びるほど大きさが増加するように形成されたことを特徴とする、請求項1
5に記載の基板コネクタ。
【請求項17】
前記接地ハウジングは前記接地底から上側に突出した結合部材を含み、
前記結合部材は前記絶縁部に挿入されて前記接地ハウジングと前記絶縁部を結合させることを特徴とする、請求項1
4に記載の基板コネクタ。
【請求項18】
前記接地ハウジングは前記結合部材から突出したくさび部材を含み、
前記くさび部材は前記結合部材が前記絶縁部に挿入されることによって前記絶縁部に打ち込まれて前記接地ハウジングと前記絶縁部を固定させることを特徴とする、請求項1
7に記載の基板コネクタ。
【請求項19】
前記接地ハウジングは継ぎ目なしに一体に形成されたことを特徴とする、請求項1
4に記載の基板コネクタ。
【請求項20】
前記第1遮蔽壁、前記第1接地コンタクト、前記第3遮蔽壁、および前記第4遮蔽壁は前記第1RFコンタクトを基準とする4個の側方に配置されてRF信号に対する遮蔽力を具現することを特徴とする、請求項
14に記載の基板コネクタ。
【請求項21】
前記第2RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間で前記絶縁部に結合された第2接地コンタクトを含み、
前記第2RFコンタクトは前記第1軸方向を基準として前記第2遮蔽壁と前記第2接地コンタクトの間に位置し、前記第2軸方向を基準として前記第3遮蔽壁と前記第4遮蔽壁の間に位置することを特徴とする、請求項
14に記載の基板コネクタ。
【請求項22】
前記第2遮蔽壁、前記第2接地コンタクト、前記第3遮蔽壁、および前記第4遮蔽壁は前記第2RFコンタクトを基準とする4個の側方に配置されてRF信号に対する遮蔽力を具現することを特徴とする、請求項2
1に記載の基板コネクタ。
【請求項23】
前記接地ハウジングは前記接地側壁の内面から突出した接続突起を含むことを特徴とする、請求項1
4に記載の基板コネクタ。
【請求項24】
前記接地ハウジングは前記接地側壁の内面に結合された導電部材を含み、
前記導電部材は前記接地側壁の内面が有するコーナー部分を含んで前記接地側壁の内面に沿って延びるように閉鎖された環の形態で形成されたことを特徴とする、請求項1
4に記載の基板コネクタ。
【請求項25】
前記第1RFコンタクトは基板に実装されるための第1RF実装部材を含むものの、前記第1RF実装部材が前記絶縁部を貫通して形成されたハンダ付検査窓に位置するように前記絶縁部に結合されたことを特徴とする、請求項1
4に記載の基板コネクタ。
【請求項26】
前記接地底は基板に実装され、
前記接地ハウジングは前記基板に実装された接地底を通じて接地されることを特徴とする、請求項1
4に記載の基板コネクタ。
【請求項27】
RF信号の伝送のための複数個のRFコンタクト;
前記RFコンタクトを支持する絶縁部;
前記RFコンタクトの中で第1RFコンタクトと前記RFコンタクトの中で第2RFコンタクトが第1軸方向に沿って互いに離隔するように、前記第1RFコンタクトと前記第2RFコンタクトの間で前記絶縁部に結合された複数個の伝送コンタクト;および
前記絶縁部が結合された接地ハウジングを含み、
前記接地ハウジングは内側空間の側方を囲む接地側壁、前記接地側壁の下端から前記内側空間側に突出した接地底、および前記接地側壁の上端から前記内側空間の反対側に突出した接地上壁を含み、
前記第1RFコンタクトと前記第2RFコンタクトは前記接地側壁と前記接地底によって囲まれた前記内側空間に位置することを特徴とする、基板コネクタ。
【請求項28】
前記接地ハウジングは継ぎ目なしに一体に形成されたことを特徴とする、請求項27に記載の基板コネクタ。
【請求項29】
前記第1RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間で前記絶縁部に結合された第1接地コンタクトをさらに含み、
前記接地ハウジングは前記第1軸方向を基準として対向するように配置された第1遮蔽壁と第2遮蔽壁、および前記第1軸方向に対して垂直な第2軸方向を基準として対向するように配置された第3遮蔽壁と第4遮蔽壁を含み、
前記第1RFコンタクトは前記第1軸方向を基準として前記第1遮蔽壁と前記第1接地コンタクトの間に位置し、前記第2軸方向を基準として前記第3遮蔽壁と前記第4遮蔽壁の間に位置することを特徴とする、請求項27に記載の基板コネクタ。
【請求項30】
前記第2RFコンタクトと前記伝送コンタクトの間で前記絶縁部に結合された第2接地コンタクトをさらに含み、
前記第2RFコンタクトは前記第1軸方向を基準として前記第2遮蔽壁と前記第2接地コンタクトの間に位置し、前記第2軸方向を基準として前記第3遮蔽壁と前記第4遮蔽壁の間に位置することを特徴とする、請求項29に記載の基板コネクタ。
【請求項31】
前記第1RFコンタクトは基板に実装されるための第1RF実装部材を含むものの、前記第1RF実装部材が前記絶縁部を貫通して形成されたハンダ付検査窓に位置するように前記絶縁部に結合されたことを特徴とする、請求項27に記載の基板コネクタ。
【請求項32】
前記接地底は基板に実装され、
前記接地ハウジングは前記基板に実装された接地底を通じて接地されることを特徴とする、請求項27に記載の基板コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基板間の電気的連結のために電子機器に設置される基板コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
コネクタ(Connector)は電気的連結のために各種電子機器に設けられるものである。例えば、コネクタは携帯電話、コンピュータ、タブレットコンピュータなどのような電子機器に設置されて、電子機器内に設置された各種部品を互いに電気的に連結することができる。
【0003】
一般的に電子機器の中でスマートフォン、タブレットPCなどの無線通信機器の内部には、RFコネクタ、および基板対基板コネクタ(Board to Board Connector;以下「基板コネクタ」という)が備えられる。RFコネクタはRF(Radio Frequency)信号を伝達するものである。基板コネクタはカメラなどのデジタル信号を処理するものである。
【0004】
このようなRFコネクタと基板コネクタはPCB(Printed Circuit Board)に実装される。既存には限定されたPCB空間に多数の部品と共に多数の基板コネクタとRFコネクタが実装されるため、PCB実装面積が大きくなるという問題点があった。したがって、スマートフォンの小型化の趨勢に従って、RFコネクタと基板コネクタを一体化して少ないPCB実装面積で最適化する技術が必要となっている。
【0005】
図1は、従来技術に係る基板コネクタに対する概略的な斜視図である。
【0006】
図1を参照すると、従来技術に係る基板コネクタ100は第1コネクタ110、および第2コネクタ120を含む。
【0007】
前記第1コネクタ110は第1基板(図示されず)に結合されるためのものである。前記第1コネクタ110は複数個の第1コンタクト111を通じて前記第2コネクタ120に電気的に連結され得る。
【0008】
前記第2コネクタ120は第2基板(図示されず)に結合されるためのものである。前記第2コネクタ120は複数個の第2コンタクト121を通じて前記第1コネクタ110に電気的に連結され得る。
【0009】
従来技術に係る基板コネクタ100は前記第1コンタクト111および前記第2コンタクト121が互いに接続されることによって、前記第1基板と前記第2基板を電気的に互いに連結することができる。また、前記第1コンタクト111および前記第2コンタクト121の中で一部のコンタクトをRF信号の伝送のためのRFコンタクトとして使う場合、従来技術に係る基板コネクタ100は前記RFコンタクトを通じて前記第1基板と前記第2基板間にRF信号が伝送されるように具現され得る。
【0010】
ここで、従来技術に係る基板コネクタ100は次のような問題がある。
【0011】
第1に、従来技術に係る基板コネクタ100は前記コンタクト111、121の中で比較的近い距離で離隔したコンタクトを前記RFコンタクトとして使う場合、前記RFコンタクト111’、111”、121’、121”相互間にRF信号の干渉によって信号の伝達が円滑になされない問題点がある。
【0012】
第2に、従来技術に係る基板コネクタ100はコネクタ最外郭部にRF信号遮蔽部112があるため、RF信号の外部に対する放射は遮蔽できるものの、RF信号間の遮蔽はなされない問題点がある。
【0013】
第3に、従来技術に係る基板コネクタ100において、RFコンタクト111’、111”、121’、121”はそれぞれ基板に実装される実装部111a’、111a”、121a’、121a”を含むが、前記実装部111a’、111a”、121a’、121a”が外部に露出するように配置される。これに伴い、従来技術に係る基板コネクタ100は前記実装部111a’、111a”、121a’、121a”に対する遮蔽がなされない問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は前述したような問題点を解決しようと案出されたもので、RFコンタクト間にRF信号の干渉が発生する可能性を下げることができる基板コネクタを提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記のような課題を解決するために、本発明は次のような構成を含むことができる。
【0016】
本発明に係る基板コネクタは、RF(Radio Frequency)信号の伝送のための複数個のRFコンタクト;前記RFコンタクトを支持する絶縁部;前記RFコンタクトの中で第1RFコンタクトと前記RFコンタクトの中で第2RFコンタクトが第1軸方向に沿って互いに離隔するように、前記第1RFコンタクトと前記第2RFコンタクトの間で前記絶縁部に結合された複数個の伝送コンタクト;および前記絶縁部が結合された接地ハウジングを含むことができる。前記接地ハウジングは前記絶縁部に向かう接地内壁、前記接地内壁で離隔した接地外壁、および前記接地内壁と前記接地外壁それぞれに結合された接地連結壁を含むことができる。前記接地内壁と前記接地外壁は内側空間の側方を囲む二重遮蔽壁であり得る。前記第1RFコンタクトと前記第2RFコンタクトは前記二重遮蔽壁によって囲まれた内側空間に位置することができる。前記接地内壁と前記接地外壁はそれぞれ前記内側空間に挿入される相手コネクタの接地ハウジングに接続され得る。
【0017】
本発明に係る基板コネクタはRF(Radio Frequency)信号の伝送のための複数個のRFコンタクト;前記RFコンタクトを支持する絶縁部;前記RFコンタクトの中で第1RFコンタクトと前記RFコンタクトの中で第2RFコンタクトが第1軸方向に沿って互いに離隔するように、前記第1RFコンタクトと前記第2RFコンタクトの間で前記絶縁部に結合された複数個の伝送コンタクト;および前記絶縁部が結合された接地ハウジングを含むことができる。前記接地ハウジングは内側空間の側方を囲む接地側壁、前記接地側壁の下端から前記内側空間側に突出した接地底、および前記接地底から上側に突出した接地アームを含むことができる。前記第1RFコンタクトと前記第2RFコンタクトは前記接地側壁と前記接地底によって囲まれた内側空間に位置することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、次のような効果を図ることができる。
【0019】
本発明は接地ハウジングを利用してRFコンタクトに対する信号、電磁波などの遮蔽機能を具現することができる。これに伴い、本発明はRFコンタクトから発生した電磁波が電子機器で周辺に位置した回路部品の信号に干渉されることを防止でき、電子機器で周辺に位置した回路部品から発生した電磁波がRFコンタクトが伝送するRF信号に干渉されることを防止することができる。したがって、本発明は接地ハウジングを利用してEMI(Electro Magnetic Interference)遮蔽性能、EMC(Electro Magnetic Compatibility)性能を向上させるのに寄与することができる。
【0020】
本発明は基板に実装される部分を含んだRFコンタクトのすべてが接地ハウジングの内側に位置するように具現され得る。これに伴い、本発明は接地ハウジングを利用してRFコンタクトに対する遮蔽機能を強化して完全遮蔽を具現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】従来技術に係る基板コネクタに対する概略的な斜視図である。
【
図2】本発明に係る基板コネクタにおいて、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの概略的な斜視図である。
【
図3】第1実施例に係る基板コネクタの概略的な斜視図である。
【
図4】第1実施例に係る基板コネクタの概略的な分解斜視図である。
【
図5】第1実施例に係る基板コネクタの概略的な平面図である。
【
図6】第1実施例に係る基板コネクタの接地ハウジングに対する概略的な斜視図である。
【
図7】
図3のI-I線を基準として第1実施例に係る基板コネクタと第2実施例に係る基板コネクタが結合される以前の姿を示した概略的な側断面図である。
【
図8】第1実施例に係る基板コネクタと第2実施例に係る基板コネクタが結合された姿を
図7のA部分を拡大して示した概略的な側断面図である。
【
図9】第1実施例に係る基板コネクタと第2実施例に係る基板コネクタが結合された姿を
図7のB部分を拡大して示した概略的な側断面図である。
【
図10】第1実施例に係る基板コネクタと第2実施例に係る基板コネクタが結合された姿を
図7のB部分を拡大して示した概略的な側断面図である。
【
図11】第1実施例に係る基板コネクタと第2実施例に係る基板コネクタが結合された姿を
図7のB部分を拡大して示した概略的な側断面図である。
【
図12】第1実施例に係る基板コネクタと第2実施例に係る基板コネクタが結合された姿を
図7のB部分を拡大して示した概略的な側断面図である。
【
図13】第1実施例に係る基板コネクタにおいて接地ループを説明するための概略的な平面図である。
【
図14】第1実施例に係る基板コネクタの変形された実施例に対する概略的な斜視図である。
【
図15】第1実施例に係る基板コネクタの変形された実施例において、
図14のII-II線を基準として示した概略的な一部側断面図である。
【
図16】第2実施例に係る基板コネクタの概略的な斜視図である。
【
図17】第2実施例に係る基板コネクタの概略的な分解斜視図である。
【
図18】第2実施例に係る基板コネクタの概略的な平面図である。
【
図19】第2実施例に係る基板コネクタの接地ハウジングに対する概略的な斜視図である。
【
図20】第2実施例に係る基板コネクタと第1実施例に係る基板コネクタが結合された姿を
図7のB部分を拡大して示した概略的な側断面図である。
【
図21】第2実施例に係る基板コネクタにおいて接地ループを説明するための概略的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下では、本発明に係る基板コネクタの実施例を添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図2を参照すると、本発明に係る基板コネクタ1は携帯電話、コンピュータ、タブレットコンピュータなどのような電子機器(図示されず)に設置され得る。本発明に係る基板コネクタ1は複数個の基板(図示されず)を電気的に連結するのに使われ得る。前記基板は印刷回路基板(PCB、Priinted Circuit Board)であり得る。例えば、第1基板と第2基板を電気的に連結する場合、前記第1基板に実装されたレセプタクルコネクタ(Receptacle Connector)および前記第2基板に実装されたプラグコネクタ(Plug Connector)が互いに接続され得る。これに伴い、前記第1基板と前記第2基板はレセプタクルコネクタと前記プラグコネクタを通じて電気的に連結され得る。前記第1基板に実装されたプラグコネクタおよび前記第2基板に実装されたレセプタクルコネクタが互いに接続されてもよい。
【0024】
本発明に係る基板コネクタ1は前記レセプタクルコネクタで具現され得る。本発明に係る基板コネクタ1は前記プラグコネクタで具現され得る。本発明に係る基板コネクタ1は前記レセプタクルコネクタと前記プラグコネクタの両方を含んで具現されてもよい。以下では、本発明に係る基板コネクタ1が前記プラグコネクタで具現された実施例を第1実施例に係る基板コネクタ200と規定し、本発明に係る基板コネクタ1が前記レセプタクルコネクタで具現された実施例を第2実施例に係る基板コネクタ300と規定して、添付された図面を参照して詳細に説明する。また、第1実施例に係る基板コネクタ200が前記第1基板に実装され、第2実施例に係る基板コネクタ300が前記第2基板に実装される実施例を基準として説明する。これから本発明に係る基板コネクタ1が前記レセプタクルコネクタと前記プラグコネクタ両方を含む実施例を導き出すことは本発明が属する技術分野の当業者に自明であろう。
【0025】
<第1実施例に係る基板コネクタ200>
図2~
図4を参照すると、第1実施例に係る基板コネクタ200は複数個のRFコンタクト210、複数個の伝送コンタクト220、接地ハウジング230、および絶縁部240を含むことができる。
【0026】
前記RFコンタクト210はRF(Radio Frequency)信号の伝送のためのものである。前記RFコンタクト210は超高周波RF信号を伝送することができる。前記RFコンタクト210は前記絶縁部240に支持され得る。前記RFコンタクト210は組立工程を通じて前記絶縁部240に結合され得る。前記RFコンタクト210は射出成形を通じて前記絶縁部240と一体に成形されてもよい。
【0027】
前記RFコンタクト210は互いに離隔して配置され得る。前記RFコンタクト210は前記第1基板に実装されることによって、前記第1基板に電気的に連結され得る。前記RFコンタクト210は前記相手コネクタが有するRFコンタクトに接続されることによって、前記相手コネクタが実装された前記第2基板に電気的に連結され得る。これに伴い、前記第1基板と前記第2基板が電気的に連結され得る。第1実施例に係る基板コネクタ200がプラグコネクタである場合、前記相手コネクタはレセプタクルコネクタであり得る。第1実施例に係る基板コネクタ200がレセプタクルコネクタである場合、前記相手コネクタはプラグコネクタであり得る。
【0028】
前記RFコンタクト210の中で第1RFコンタクト211と前記RFコンタクト210の中で第2RFコンタクト212は、第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔することができる。前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔した位置で前記絶縁部240に支持され得る。
図4には第1実施例に係る基板コネクタ200が2個のRFコンタクト210を含むものとして図示されているが、これに限定されず、第1実施例に係る基板コネクタ200は3個以上のRFコンタクト210を含んでもよい。一方、本明細書では第1実施例に係る基板コネクタ200が2個のRFコンタクト210を含むものを基準として説明する。
【0029】
前記第1RFコンタクト211は第1RF実装部材2111を含むことができる。前記第1RF実装部材2111は前記第1基板に実装され得る。これに伴い、前記第1RFコンタクト211は前記第1RF実装部材2111を通じて前記第1基板に電気的に連結され得る。前記第1RFコンタクト211は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記第1RFコンタクト211は金属で形成され得る。前記第1RFコンタクト211は前記相手コネクタが有するRFコンタクトのうちいずれか一つに接続され得る。
【0030】
前記第2RFコンタクト212は第2RF実装部材2121を含むことができる。前記第2RF実装部材2121は前記第1基板に実装され得る。これに伴い、前記第2RFコンタクト212は前記第2RF実装部材2121を通じて前記第1基板に電気的に連結され得る。前記第2RFコンタクト212は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記第2RFコンタクト212は金属で形成され得る。前記第2RFコンタクト212は前記相手コネクタが有するRFコンタクトのうちいずれか一つに接続され得る。
【0031】
図2~
図4を参照すると、前記伝送コンタクト220は前記絶縁部240に結合されたものである。前記伝送コンタクト220は信号(Sinal)、データ(Data)等を伝送する機能を担当することができる。前記伝送コンタクト220は組立工程を通じて前記絶縁部240に結合され得る。前記伝送コンタクト220は射出成形を通じて前記絶縁部240と一体に成形されてもよい。
【0032】
前記伝送コンタクト220は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212の間に配置され得る。これに伴い、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212間にRF信号の干渉を減少させるために、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212を離隔させた空間に前記伝送コンタクト220が配置され得る。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212が互いに離隔した距離を増加させることによってRF信号の干渉を減少させることができるだけでなく、このための離隔空間に前記伝送コンタクト220を配置することによって前記絶縁部240に対する空間活用度を向上させることができる。
【0033】
前記伝送コンタクト220は互いに離隔して配置され得る。前記伝送コンタクト220は前記第1基板に実装されることによって、前記第1基板に電気的に連結され得る。この場合、前記伝送コンタクト220それぞれが有する伝送実装部材2201が前記第1基板に実装され得る。前記伝送コンタクト220は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記伝送コンタクト220は金属で形成され得る。前記伝送コンタクト220は前記相手コネクタが有する伝送コンタクトに接続されることによって、前記相手コネクタが実装された前記第2基板に電気的に連結され得る。これに伴い、前記第1基板と前記第2基板が電気的に連結され得る。
【0034】
一方、
図4には第1実施例に係る基板コネクタ200が4個の伝送コンタクト220を含むものとして図示されているが、これに限定されず、第1実施例に係る基板コネクタ200は5個以上の伝送コンタクト220を含んでもよい。前記伝送コンタクト220は前記第1軸方向(X軸方向)と第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔することができる。前記第1軸方向(X軸方向)と前記第2軸方向(Y軸方向)は互いに垂直な軸方向である。
【0035】
図2~
図6を参照すると、前記接地ハウジング230は前記絶縁部240が結合されたものである。前記接地ハウジング230は前記第1基板に実装されることによって、接地(Ground)され得る。これに伴い、前記接地ハウジング230は前記RFコンタクト210に対する信号、電磁波などの遮蔽機能を具現することができる。この場合、前記接地ハウジング230は前記RFコンタクト210から発生した電磁波が前記電子機器で周辺に位置した回路部品の信号に干渉されることを防止でき、前記電子機器で周辺に位置した回路部品から発生した電磁波が前記RFコンタクト210が伝送するRF信号に干渉されることを防止することができる。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記接地ハウジング230を利用してEMI(Electro Magnetic Interference)遮蔽性能、EMC(Electro Magnetic Compatibility)性能を向上させるのに寄与することができる。前記接地ハウジング230は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記接地ハウジング230は金属で形成され得る。
【0036】
前記接地ハウジング230は内側空間230aの側方を囲むように配置され得る。前記内側空間230aには前記絶縁部240の一部が位置することができる。前記第1RFコンタクト211、前記第2RFコンタクト212、および前記伝送コンタクト22はすべてが前記内側空間230aに位置することができる。この場合、前記第1RF実装部材2111、前記第2RF実装部材2121、および前記伝送実装部材2201もすべてが前記内側空間230aに位置することができる。したがって、前記接地ハウジング230は前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212のすべてに対する遮蔽壁を具現することによって、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能を強化して完全遮蔽を具現することができる。前記内側空間230aには前記相手コネクタが挿入され得る。
【0037】
前記接地ハウジング230は前記内側空間230aを基準とするすべての側方を囲むように配置され得る。前記内側空間230aは前記接地ハウジング230の内側に配置され得る。前記接地ハウジング230が全体的に四角環の形態で形成された場合、前記内側空間230aは直方体形態で形成され得る。この場合、前記接地ハウジング230は前記内側空間230aを基準とする4個の側方を囲むように配置され得る。
【0038】
図2~
図8を参照すると、前記接地ハウジング230は二重遮蔽壁を有するように具現され得る。このために、前記接地ハウジング230は接地内壁231、および接地外壁232、および接地連結壁233を含むことができる。
【0039】
前記接地内壁231は前記絶縁部240に向かうものである。前記接地内壁231は前記内側空間230aに向かうように配置され得る。前記接地内壁231は前記内側空間230aを基準とするすべての側方を囲むように配置され得る。前記内側空間230aに前記相手コネクタが挿入されると、前記接地内壁231は前記相手コネクタが有する接地ハウジングに接続され得る。
【0040】
前記接地外壁232は前記接地内壁231から離隔したものである。前記接地外壁232は前記接地内壁231の外側に配置され得る。前記接地外壁232は前記接地内壁231を基準とするすべての側方を囲むように配置され得る。
【0041】
前記接地外壁232と前記接地内壁231は前記内側空間230aの側方を囲む二重遮蔽壁で具現され得る。前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212は前記二重遮蔽壁によって囲まれた前記内側空間230aに位置することができる。これに伴い、前記接地ハウジング230は二重遮蔽壁を利用して前記RFコンタクト210に対する遮蔽機能を強化することができる。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記二重遮蔽壁を利用してEMI遮蔽性能、EMC性能をさらに向上させるのに寄与することができる。
【0042】
前記接地外壁232は前記第1基板に実装されることによって接地され得る。この場合、前記接地ハウジング230は前記接地外壁232を通じて接地され得る。前記接地外壁232の一端が前記接地連結壁233に結合された場合、前記接地外壁232の他端が前記第1基板に実装され得る。この場合、前記接地外壁232は前記接地内壁231に比べてさらに高い高さで形成され得る。
【0043】
前記接地外壁232と前記接地内壁231はそれぞれ前記内側空間230aに挿入される相手コネクタの接地ハウジングに接続され得る。例えば、
図8に図示された通り、前記接地外壁232と前記接地内壁231は相手コネクタの接地ハウジング330に接続され得る。このように、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記接地外壁232と前記接地内壁231がいずれも前記相手コネクタの接地ハウジングに接続されるため、前記接地ハウジング230と前記相手コネクタの接地ハウジング間の接触面積を増大させることによって遮蔽機能をさらに強化することができる。また、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記接地ハウジング230と前記相手コネクタの接地ハウジング間の接触面積を増大させることによって、互いに隣接した端子間に互いの容量または誘導によって発生し得るクロストーク(Crosstalk)などのような電気的悪影響を低減させることができる。この場合、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記第1基板と前記第2基板のうち少なくとも一つのグラウンド(Ground)に電磁波が流入する経路を確保できるため、EMI遮蔽性能をさらに強化することができる。
【0044】
前記接地連結壁233は前記接地内壁231と前記接地外壁232それぞれに結合されたものである。前記接地連結壁233は前記接地内壁231と前記接地外壁232の間に配置され得る。前記接地連結壁233を通じて前記接地内壁231と前記接地外壁232は互いに電気的に連結され得る。これに伴い、前記接地外壁232が前記第1基板に実装されて接地されると、前記接地連結壁233と前記接地内壁231も接地されることによって遮蔽機能を具現することができる。前記内側空間230aに前記相手コネクタが挿入されると、前記接地連結壁233は前記相手コネクタが有する接地ハウジングに接続され得る。
【0045】
前記接地連結壁233は前記接地外壁232の一端と前記接地内壁231の一端それぞれに結合され得る。
図6を基準とする時、前記接地外壁232の一端は前記接地外壁232の上端に該当し、前記接地内壁231の一端は前記接地内壁231の上端に該当し得る。前記接地連結壁233は水平方向に配置された板状で形成され、前記接地外壁232と前記接地内壁231はそれぞれ垂直方向に配置された板状で形成され得る。前記接地連結壁233、前記接地外壁232、および前記接地内壁231は一体に形成されてもよい。
【0046】
前記接地連結壁233は前記内側空間230aに挿入される相手コネクタの接地ハウジングに接続され得る。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記接地外壁232、前記接地内壁231、および前記接地連結壁233がいずれも前記相手コネクタの接地ハウジングに接続されるため、前記接地ハウジング230と前記相手コネクタの接地ハウジング間の接触面積を増大させることによって遮蔽機能をさらに強化することができる。
【0047】
前記接地ハウジング230は接地底234を含むことができる。
【0048】
前記接地底234は前記接地内壁231から前記内側空間230a側に突出したものである。前記接地底234は前記接地内壁231の他端から前記内側空間230a側に突出することができる。
図6を基準とする時、前記接地内壁231の他端は前記接地内壁231の下端に該当し得る。前記接地底234を利用して、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記接地ハウジング230の底側に対しても遮蔽機能を具現できるため、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能をさらに強化することができる。前記内側空間230aに前記相手コネクタが挿入されると、前記接地底234は前記相手コネクタの接地ハウジングに接続され得る。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記接地底234と前記相手コネクタの接地ハウジング間の接続を通じて接触面積を増大させることによって、遮蔽機能をさらに強化することができる。前記接地底234は水平方向に配置された板状で形成され得る。
【0049】
前記接地底234、前記接地連結壁233、前記接地外壁232、および前記接地内壁231は一体に形成されてもよい。この場合、前記接地ハウジング230は継ぎ目なしに一体に形成され得る。前記接地ハウジング230は金属ダイカスト(Die Casting)、MIM(Metal Injection Molding)工法などのような金属射出工法によって継ぎ目なしに一体に形成され得る。前記接地ハウジング230はCNC(Computer Numerical Control)加工、MCT(Machining Center Tool)加工などによって継ぎ目なしに一体に形成されてもよい。
【0050】
図2~
図12を参照すると、前記接地ハウジング230は前記接地内壁231と前記相手コネクタの接地ハウジング間の接触性を向上させて遮蔽機能をさらに強化するために、次のような構成を含むことができる。
【0051】
まず、
図9に図示された通り、前記接地ハウジング230は接続溝235を含むことができる。前記接続溝235は前記接地外壁232の外面に形成され得る。前記接地外壁232の外面は前記内側空間230aの反対側に向かう面である。前記接続溝235は前記接地外壁232の外面に所定深さで形成された溝(Groove)で具現され得る。前記接続溝235には前記相手コネクタが有する接地ハウジング330が挿入され得る。この場合、前記相手コネクタの接地ハウジング330が有する接続突起335が前記接続溝235に挿入され得る。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記接続溝235を利用して前記接地ハウジング230と前記相手コネクタが有する接地ハウジング330間の接触性を向上させることによって、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能をさらに強化することができる。
図9には上下方向を基準として前記接続溝235が前記接続突起335に比べてさらに長い長さで形成されたものとして図示されているが、これに限定されず、前記接続溝235と前記接続突起335は略一致する長さで形成されてもよい。一方、前記接地外壁232は前記接続溝235に挿入された接続突起335を支持することによって、前記接続突起335が前記接続溝235から離脱することを防止することもできる。前記接地ハウジング230は前記接続溝235を複数個含んでもよい。この場合、前記接続溝235は前記接地外壁232の外面に沿って互いに離隔して配置され得る。
【0052】
次に、
図10に図示された通り、前記接地ハウジング230は接続突起236を含んでもよい。前記接続突起236は前記接地外壁232の外面に形成され得る。前記接続突起236は前記接地外壁232の外面から突出することができる。前記接続突起236は前記相手コネクタが有する接地ハウジング330に挿入され得る。この場合、前記接続突起236は前記相手コネクタの接地ハウジング330が有する接続溝336に挿入され得る。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記接続突起236を利用して前記接地ハウジング230と前記相手コネクタが有する接地ハウジング330間の接触性を向上させることによって、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能をさらに強化することができる。
図10には上下方向を基準として前記接続突起236が前記接続溝336に比べてさらに短い長さで形成されたものとして図示されているが、これに限定されず、前記接続突起236と前記接続溝336は略一致する長さで形成されてもよい。一方、前記接続突起236は前記接続溝336に挿入されて前記接地ハウジング330に支持されることによって、前記接続溝336から離脱することが防止されてもよい。前記接地ハウジング230は前記接続突起236を複数個含んでもよい。この場合、前記接続突起236は前記接地外壁232の外面に沿って互いに離隔して配置され得る。
【0053】
次に、
図11に図示された通り、前記接地ハウジング230が前記接続突起236を含む場合、前記接続突起236が前記相手コネクタの接地ハウジング330が有する接続突起335を支持することもできる。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記接続突起236を利用して前記接地ハウジング230と前記相手コネクタが有する接地ハウジング330間の接触性を向上させることによって、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能をさらに強化することができる。一方、前記接続突起236は前記接続突起335の下側に配置されて前記接続突起335に支持されることによって離脱することが防止されてもよい。
【0054】
次に、
図8に図示された通り、前記接地ハウジング230は前記接地外壁232の外面と前記相手コネクタの接地ハウジング330間の面接触(Surface Contact)を通じて前記相手コネクタの接地ハウジング330と接触してもよい。この場合、前記接地外壁232の外面と前記相手コネクタの接地ハウジング330の間に間隙が発生する可能性があるが、これを補償するために
図12に図示された通り、前記接地ハウジング230は導電部材237を含むことができる。前記導電部材237は前記接地外壁232の外面に結合され得る。前記導電部材237は前記接地外壁232の外面が有するコーナー部分(232a、
図6に図示される)を含んで前記接地外壁232の外面に沿って延びて閉鎖された環の形態をなすように形成され得る。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記導電部材237を利用して前記接地ハウジング230と前記相手コネクタが有する接地ハウジング330間の接触性を向上させることによって、前記第1RFコンタクト211と前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能をさらに強化することができる。また、前記接続突起236と前記接続溝235を利用する実施例の場合、前記接地外壁232の外面が有するコーナー部分232aに具現する作業に困難があるが、前記導電部材237を利用する実施例の場合、前記接地外壁232の外面が有するコーナー部分232aに具現する作業の容易性を向上させることができる。前記導電部材237は前記接地外壁232と前記相手コネクタの接地ハウジング330を電気的に連結できるように導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記導電部材237は金属で形成され得る。前記導電部材237は別途に製作された後に前記接地外壁232の外面に装着、付着、締結などによって前記接地外壁232に結合され得る。前記導電部材237は導電性遮蔽材が前記接地外壁232の外面に塗布されることによって前記接地外壁232に結合されてもよい。
【0055】
図2~
図12を参照すると、前記絶縁部240は前記RFコンタクト210を支持するものである。前記絶縁部240には前記RFコンタクト210と前記伝送コンタクト220が結合され得る。前記絶縁部240は絶縁材質で形成され得る。前記絶縁部240は前記RFコンタクト210が前記内側空間230aに位置するように前記接地ハウジング230に結合され得る。
【0056】
前記絶縁部240は絶縁部材241を含むことができる。
【0057】
前記絶縁部材241は前記RFコンタクト210と前記伝送コンタクト220を支持するものである。前記絶縁部材241は前記内側空間230aに位置することができる。前記絶縁部材241は前記接地底234の内側に位置することができる。この場合、前記接地底234は前記接地内壁231と前記絶縁部材241の間に位置することができる。前記接地底234は前記絶縁部材241の外面を囲むように配置され得る。前記絶縁部材241は前記相手コネクタが有する内側空間に挿入され得る。
【0058】
前記絶縁部240は挿入部材242、および連結部材243を含むことができる。
【0059】
前記挿入部材242は前記接地内壁231と前記接地外壁232の間に挿入されるものである。前記挿入部材242が前記接地内壁231と前記接地外壁232の間に挿入されることによって、前記絶縁部240は前記接地ハウジング230に結合され得る。前記挿入部材242は前記接地内壁231と前記接地外壁232の間に締り嵌め(Interference Fit)方式で挿入され得る。前記挿入部材242は前記絶縁部材241の外側に配置され得る。前記挿入部材242は前記絶縁部材241の外側を囲むように配置され得る。
【0060】
前記連結部材243は前記挿入部材242と前記絶縁部材241それぞれに結合されたものである。前記連結部材243を通じて前記挿入部材242と前記絶縁部材241が互いに連結され得る。上下方向を基準として、前記連結部材243は前記挿入部材242と前記絶縁部材241に比べてさらに薄い厚さで形成され得る。これに伴い、前記挿入部材242と前記絶縁部材241の間に空間が設けられ、該当空間に前記相手コネクタが挿入され得る。前記連結部材243は前記接地底234に接触するように配置され得る。この場合、前記接地底234は前記連結部材243を覆うように配置され得る。前記連結部材243、前記挿入部材242、および前記連結部材243は一体に形成されてもよい。
【0061】
図2~
図7を参照すると、前記絶縁部240はハンダ付け検査窓(244、
図5に図示される)を含むことができる。
【0062】
前記ハンダ付け検査窓244は前記絶縁部240を貫通して形成され得る。前記ハンダ付け検査窓244は前記第1RF実装部材2111が前記第1基板に実装された状態を検査するのに利用され得る。この場合、前記第1RFコンタクト211は前記第1RF実装部材2111が前記ハンダ付け検査窓244に位置するように前記絶縁部240に結合され得る。これに伴い、前記第1RF実装部材2111は前記絶縁部240に遮られない。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200が前記第1基板に実装された状態で、作業者は前記ハンダ付け検査窓244を通じて前記第1RF実装部材2111が前記第1基板に実装された状態を検査することができる。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記第1RF実装部材2111を含んだ前記第1RFコンタクト211すべてが前記接地ハウジング230の内側に位置しても、前記第1RFコンタクト211を前記第1基板に実装する実装作業の正確性を向上させることができる。前記ハンダ付け検査窓244は前記絶縁部材241を貫通して形成され得る。
【0063】
前記絶縁部240は前記ハンダ付け検査窓244を複数個含んでもよい。この場合、前記第2RF実装部材2121および前記伝送実装部材2201が前記ハンダ付け検査窓244に位置することができる。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200が前記第1基板に実装された状態で、作業者は前記ハンダ付け検査窓244を通じて前記第1RF実装部材2111、前記第2RF実装部材2121、および前記伝送実装部材2201が前記第1基板に実装された状態を検査することができる。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記第1RFコンタクト211、前記第2RFコンタクト212、および前記伝送コンタクト220を前記第1基板に実装する作業の正確性を向上させることができる。前記ハンダ付け検査窓244は互いに離隔した位置で前記絶縁部240を貫通して形成され得る。
【0064】
図2~
図7、および
図13を参照すると、第1実施例に係る基板コネクタ200は第1接地コンタクト250を含むことができる。
【0065】
前記第1接地コンタクト250は前記絶縁部240に結合されたものである。前記第1接地コンタクト250は前記第1基板に実装されることによって接地され得る。前記第1接地コンタクト250は組立工程を通じて前記絶縁部240に結合され得る。前記第1接地コンタクト250は射出成形を通じて前記絶縁部240と一体に成形されてもよい。
【0066】
前記第1接地コンタクト250は前記接地ハウジング230と共に前記第1RFコンタクト211に対する遮蔽機能を具現することができる。この場合、前記接地ハウジング230は
図5に図示された通り、第1二重遮蔽壁230b、第2二重遮蔽壁230c、第3二重遮蔽壁230d、および第4二重遮蔽壁230eを含むことができる。前記第1二重遮蔽壁230b、前記第2二重遮蔽壁230c、前記第3二重遮蔽壁230d、および前記第4二重遮蔽壁230eは、それぞれ前記接地内壁231、前記接地外壁232、および前記接地連結壁233により具現され得る。前記第1二重遮蔽壁230bと前記第2二重遮蔽壁230cは前記第1軸方向(X軸方向)を基準として対向するように配置されたものである。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1二重遮蔽壁230bと前記第2二重遮蔽壁230cの間には前記第1RFコンタクト211が位置することができる。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211は前記第2二重遮蔽壁230cから離隔した距離に比べて前記第1二重遮蔽壁230bから離隔した距離がさらに短い位置に位置することができる。前記第3二重遮蔽壁230dと前記第4二重遮蔽壁230eは前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として対向するように配置されたものである。前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第3二重遮蔽壁230dと前記第4二重遮蔽壁230eの間には前記第1RFコンタクト211が位置することができる。前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211は前記第3二重遮蔽壁230dと前記第4二重遮蔽壁230eそれぞれから略一致する距離で離隔して位置することができる。
【0067】
前記第1接地コンタクト250は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト211と前記伝送コンタクト220の間に配置され得る。これに伴い、前記第1RFコンタクト211は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1二重遮蔽壁230bと前記第1接地コンタクト250の間に位置し、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第3二重遮蔽壁230dと前記第4二重遮蔽壁230eの間に位置することができる。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記第1接地コンタクト250、前記第1二重遮蔽壁230b、前記第3二重遮蔽壁230d、および前記第4二重遮蔽壁230eを利用して前記第1RFコンタクト211に対する遮蔽機能を強化することができる。
【0068】
前記第1接地コンタクト250、前記第1二重遮蔽壁230b、前記第3二重遮蔽壁230d、および前記第4二重遮蔽壁230eは、前記第1RFコンタクト211を基準とする4個の側方に配置されてRF信号に対する遮蔽力を具現することができる。この場合、前記第1接地コンタクト250、前記第1二重遮蔽壁230b、前記第3二重遮蔽壁230d、および前記第4二重遮蔽壁230eは、前記第1RFコンタクト211に対して接地ループ(Ground Loop)(250a、
図13に図示される)を具現することができる。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記接地ループ(250a)を利用して前記第1RFコンタクト211に対する遮蔽機能をさらに強化することで、前記第1RFコンタクト211に対する完全遮蔽を具現することができる。
【0069】
前記第1接地コンタクト250は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記第1接地コンタクト250は金属で形成され得る。前記内側空間230aに前記相手コネクタが挿入されると、前記第1接地コンタクト250は前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続され得る。前記第1接地コンタクト250は前記接地ハウジング330に接触するように配置されてもよい。
【0070】
第1実施例に係るコネクタ200は前記第1接地コンタクト250を複数個含んでもよい。前記第1接地コンタクト250は前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。
図13には第1実施例に係るコネクタ200が2個の第1接地コンタクト250を含むものとして図示されているが、これに限定されず、第1実施例に係るコネクタ200は1個または3個以上の第1接地コンタクト250を含んでもよい。3個以上の第1接地コンタクト250が備えられる場合、前記第1接地コンタクト250は前記第1軸方向(X軸方向)と前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。前記第1接地コンタクト250が互いに離隔することによって形成された隙間は、前記第1接地コンタクト250が前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続されることによって閉塞され得る。
【0071】
図2~
図7、および
図13を参照すると、第1実施例に係る基板コネクタ200は第2接地コンタクト260を含むことができる。
【0072】
前記第2接地コンタクト260は前記絶縁部240に結合されたものである。前記第2接地コンタクト260は前記第1基板に実装されることによって接地され得る。前記第2接地コンタクト260は組立工程を通じて前記絶縁部240に結合され得る。前記第2接地コンタクト260は射出成形を通じて前記絶縁部240と一体に成形されてもよい。
【0073】
前記第2接地コンタクト260は前記接地ハウジング230と共に前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能を具現することができる。前記第2接地コンタクト260は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記伝送コンタクト220と前記第2RFコンタクト212の間に配置され得る。これに伴い、前記第2RFコンタクト212は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2接地コンタクト260と前記第2二重遮蔽壁230cの間に位置し、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第3二重遮蔽壁230dと前記第4二重遮蔽壁230eの間に位置することができる。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記第2接地コンタクト260、前記第2二重遮蔽壁230c、前記第3二重遮蔽壁230d、および前記第4二重遮蔽壁230eを利用して前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能を強化することができる。
【0074】
前記第2接地コンタクト260、前記第2二重遮蔽壁230c、前記第3二重遮蔽壁230d、および前記第4二重遮蔽壁230eは前記第2RFコンタクト212を基準とする4個の側方に配置されてRF信号に対する遮蔽力を具現することができる。この場合、前記第2接地コンタクト260、前記第2二重遮蔽壁230c、前記第3二重遮蔽壁230d、および前記第4二重遮蔽壁230eは前記第2RFコンタクト212に対して接地ループ(Ground Loop)(260a、
図13に図示される)を具現することができる。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記接地ループ260aを利用して前記第2RFコンタクト212に対する遮蔽機能をさらに強化することで、前記第2RFコンタクト212に対する完全遮蔽を具現することができる。
【0075】
前記第2接地コンタクト260は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記第2接地コンタクト260は金属で形成され得る。前記内側空間230aに前記相手コネクタが挿入されると、前記第2接地コンタクト260は前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続され得る。前記第2接地コンタクト260は前記接地ハウジング330に接触するように配置されてもよい。
【0076】
第1実施例に係るコネクタ200は前記第2接地コンタクト260を複数個含んでもよい。前記第2接地コンタクト260は前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。
図13には第1実施例に係るコネクタ200が2個の第2接地コンタクト260を含むものとして図示されているが、これに限定されず、第1実施例に係るコネクタ200は1個または3個以上の第2接地コンタクト260を含んでもよい。3個以上の第2接地コンタクト260が備えられる場合、前記第2接地コンタクト260は前記第1軸方向(X軸方向)と前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。前記第2接地コンタクト260が互いに離隔することによって形成された隙間は、前記第2接地コンタクト260が前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続されることによって閉塞され得る。
【0077】
図2~
図7、
図14、および
図15を参照すると、第1実施例に係る基板コネクタ200において、前記接地ハウジング230の接地内壁231は第1サブ-接地内壁2311、第2サブ-接地内壁2312、第3サブ-接地内壁2313、および第4サブ-接地内壁2314を含むように具現され得る。
【0078】
前記第1サブ-接地内壁2311と前記第2サブ-接地内壁2312は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として対向するように配置され得る。前記第3サブ-接地内壁2313と前記第3サブ-接地内壁2314は前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として対向するように配置され得る。前記第1サブ-接地内壁2311、前記第2サブ-接地内壁2312、前記第3サブ-接地内壁2313、および前記第3サブ-接地内壁2314は互いに離隔した位置で前記接地連結壁233に結合され得る。前記第1サブ-接地内壁2311、前記第2サブ-接地内壁2312、前記第3サブ-接地内壁2313、および前記第3サブ-接地内壁2314はそれぞれ前記接地連結壁233に結合された部分を基準として弾性的に移動して前記絶縁部240を加圧することができる。これに伴い、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記接地ハウジング230と前記絶縁部240間の結合力を強化することができる。また、前記内側空間230aに前記相手コネクタが挿入される場合、前記第1サブ-接地内壁2311、前記第2サブ-接地内壁2312、前記第3サブ-接地内壁2313、および前記第3サブ-接地内壁2314はそれぞれ前記相手コネクタによって押されることによって前記絶縁部240をさらに強く加圧することによって、前記接地ハウジング230と前記絶縁部240間の結合力をさらに増大させることができる。
【0079】
前記第1サブ-接地内壁2311、前記第2サブ-接地内壁2312、前記第3サブ-接地内壁2313、および前記第3サブ-接地内壁2314が備えられる場合、前記絶縁部240は複数個の加圧溝(245、
図15に図示される)を含むことができる。前記加圧溝245は前記挿入部材242の内面に形成され得る。前記挿入部材242の内面は前記内側空間230aに向かう面である。前記加圧溝245によって、前記第1サブ-接地内壁2311、前記第2サブ-接地内壁2312、前記第3サブ-接地内壁2313、および前記第3サブ-接地内壁2314それぞれが弾性的に移動可能な距離が増大し得る。したがって、第1実施例に係る基板コネクタ200は前記第1サブ-接地内壁2311、前記第2サブ-接地内壁2312、前記第3サブ-接地内壁2313、および前記第3サブ-接地内壁2314が弾性的に移動して前記挿入部材242を加圧する加圧力をさらに増大させることができる。
【0080】
<第2実施例に係る基板コネクタ300>
図2、
図16、および
図17を参照すると、第2実施例に係る基板コネクタ300は複数個のRFコンタクト310、複数個の伝送コンタクト320、接地ハウジング330、および絶縁部340を含むことができる。
【0081】
前記RFコンタクト310はRF信号の伝送のためのものである。前記RFコンタクト310は超高周波RF信号を伝送することができる。前記RFコンタクト310は前記絶縁部340に支持され得る。前記RFコンタクト310は組立工程を通じて前記絶縁部340に結合され得る。前記RFコンタクト310は射出成形を通じて前記絶縁部340と一体に成形されてもよい。
【0082】
前記RFコンタクト310は互いに離隔して配置され得る。前記RFコンタクト310は前記第2基板に実装されることによって、前記第2基板に電気的に連結され得る。前記RFコンタクト310は前記相手コネクタが有するRFコンタクトに接続されることによって、前記相手コネクタが実装された前記第1基板に電気的に連結され得る。これに伴い、前記第2基板と前記第1基板が電気的に連結され得る。この場合、前記相手コネクタは第1実施例に係る基板コネクタ200で具現されてもよい。一方、第1実施例に係る基板コネクタ200での相手コネクタは第2実施例に係る基板コネクタ300で具現されてもよい。
【0083】
前記RFコンタクト310の中で第1RFコンタクト311と前記RFコンタクト310の中で第2RFコンタクト312は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔することができる。前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔した位置で前記絶縁部340に支持され得る。
図17には第2実施例に係る基板コネクタ300が2個のRFコンタクト310を含むものとして図示されているが、これに限定されず、第2実施例に係る基板コネクタ300は3個以上のRFコンタクト310を含んでもよい。一方、本明細書では第2実施例に係る基板コネクタ300が2個のRFコンタクト310を含むものを基準として説明する。
【0084】
前記第1RFコンタクト311は第1RF実装部材3111を含むことができる。前記第1RF実装部材3111は前記第2基板に実装され得る。これに伴い、前記第1RFコンタクト311は前記第1RF実装部材3111を通じて前記第2基板に電気的に連結され得る。前記第1RFコンタクト311は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記第1RFコンタクト311は金属で形成され得る。前記第1RFコンタクト311は前記相手コネクタが有するRFコンタクトのうちいずれか一つに接続され得る。
【0085】
前記第2RFコンタクト312は第2RF実装部材3121を含むことができる。前記第2RF実装部材3121は前記第2基板に実装され得る。これに伴い、前記第2RFコンタクト312は前記第2RF実装部材3121を通じて前記第2基板に電気的に連結され得る。前記第2RFコンタクト312は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記第2RFコンタクト312は金属で形成され得る。前記第2RFコンタクト312は前記相手コネクタが有するRFコンタクトのうちいずれか一つに接続され得る。
【0086】
図2、
図16、および
図17を参照すると、前記伝送コンタクト320は前記絶縁部340に結合されたものである。前記伝送コンタクト320は信号(Sinal)、データ(Data)等を伝送する機能を担当することができる。前記伝送コンタクト320は組立工程を通じて前記絶縁部340に結合され得る。前記伝送コンタクト320は射出成形を通じて前記絶縁部340と一体に成形されてもよい。
【0087】
前記伝送コンタクト320は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312の間に配置され得る。これに伴い、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312間にRF信号の干渉を減少させるために、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312を離隔させた空間に前記伝送コンタクト320が配置され得る。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312が互いに離隔した距離を増加させることによってRF信号の干渉を減少させることができるだけでなく、このための離隔空間に前記伝送コンタクト320を配置することによって前記絶縁部340に対する空間活用度を向上させることができる。
【0088】
前記伝送コンタクト320は互いに離隔して配置され得る。前記伝送コンタクト320は前記第2基板に実装されることによって、前記第2基板に電気的に連結され得る。この場合、前記伝送コンタクト320それぞれが有する伝送実装部材3201が前記第2基板に実装され得る。前記伝送コンタクト320は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記伝送コンタクト320は金属で形成され得る。前記伝送コンタクト320は前記相手コネクタが有する伝送コンタクトに接続されることによって、前記相手コネクタが実装された前記第2基板に電気的に連結され得る。これに伴い、前記第2基板と前記第1基板が電気的に連結され得る。
【0089】
一方、
図17には第2実施例に係る基板コネクタ300が4個の伝送コンタクト320を含むものとして図示されているが、これに限定されず、第2実施例に係る基板コネクタ300は5個以上の伝送コンタクト320を含んでもよい。前記伝送コンタクト320は前記第1軸方向(X軸方向)と前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔することができる。
【0090】
図16~
図19を参照すると、前記接地ハウジング330は前記絶縁部340が結合されたものである。前記接地ハウジング330は前記第2基板に実装されることによって、接地(Ground)され得る。これに伴い、前記接地ハウジング330は前記RFコンタクト310に対する信号、電磁波などの遮蔽機能を具現することができる。この場合、前記接地ハウジング330は前記RFコンタクト310から発生した電磁波が前記電子機器で周辺に位置した回路部品の信号に干渉されることを防止でき、前記電子機器で周辺に位置した回路部品から発生した電磁波が前記RFコンタクト310が伝送するRF信号に干渉されることを防止することができる。これに伴い、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記接地ハウジング330を利用してEMI(Electro Magnetic Interference)遮蔽性能、EMC(Electro Magnetic Compatibility)性能を向上させるのに寄与することができる。前記接地ハウジング330は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記接地ハウジング330は金属で形成され得る。
【0091】
前記接地ハウジング330は内側空間330aの側方を囲むように配置され得る。前記内側空間330aには前記絶縁部340が位置することができる。前記第1RFコンタクト311、前記第2RFコンタクト312、および前記伝送コンタクト22はすべてが前記内側空間330aに位置することができる。この場合、前記第1RF実装部材3111、前記第2RF実装部材3121、および前記伝送実装部材3201もすべてが前記内側空間330aに位置することができる。したがって、前記接地ハウジング330は前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312のすべてに対する遮蔽壁を具現することによって、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能を強化して完全遮蔽を具現することができる。前記内側空間330aには前記相手コネクタが挿入され得る。この場合、前記内側空間330aに前記相手コネクタの一部が挿入され、第2実施例に係る基板コネクタ300の一部が前記相手コネクタが有する内側空間に挿入され得る。
【0092】
前記接地ハウジング330は前記内側空間330aを基準とするすべての側方を囲むように配置され得る。前記内側空間330aは前記接地ハウジング330の内側に配置され得る。前記接地ハウジング330が全体的に四角環の形態で形成された場合、前記内側空間330aは直方体形態で形成され得る。この場合、前記接地ハウジング330は前記内側空間330aを基準とする4個の側方を囲むように配置され得る。
【0093】
図7、
図8、
図16~
図19を参照すると、前記接地ハウジング330は接地側壁331、および接地底332を含むことができる。
【0094】
前記接地側壁331は前記内側空間330aの側方を囲むように配置されたものである。前記接地側壁331は前記内側空間330aを基準とするすべての側方を囲むように配置され得る。前記内側空間330aに前記相手コネクタが挿入されると、前記接地側壁331は前記相手コネクタが有する接地ハウジングに接続され得る。例えば、前記接地側壁331は前記相手コネクタが有する接地ハウジング230の接地外壁232に接続され得る。前記接地側壁331は垂直方向に配置された板状で形成され得る。
【0095】
前記接地底332は前記接地側壁331の下端から前記内側空間330a側に突出したものである。すなわち、前記接地底332は前記接地側壁331の内側に突出することができる。前記接地底332は前記接地側壁331の下端に沿って延びて閉鎖された環の形態で形成され得る。前記接地底332は前記第2基板に実装されることによって接地され得る。これに伴い、前記接地底332を通じて、前記接地側壁331が接地され得る。この場合、前記接地ハウジング330は前記接地底332を通じて接地され得る。前記内側空間330aに前記相手コネクタが挿入されると、前記接地底332は前記相手コネクタが有する接地ハウジングに接続され得る。例えば、前記接地底332は前記相手コネクタが有する接地ハウジング230の接地連結壁233に接続され得る。前記接地底332は水平方向に配置された板状で形成され得る。
【0096】
前記接地底332と前記接地側壁331は前記内側空間330aを囲むように配置され得る。この場合、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312は前記接地底332と前記接地側壁331により囲まれた前記内側空間330aに位置することができる。したがって、前記接地底332と前記接地側壁331は前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312のすべてに対する遮蔽壁を具現することによって、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能を強化して完全遮蔽を具現することができる。
【0097】
前記接地底332と前記接地側壁331は一体に形成されてもよい。この場合、前記接地ハウジング330は継ぎ目なしに一体に形成され得る。前記接地ハウジング330は金属ダイカスト(Die Casting)、MIM(Metal Injection Molding)工法などのような金属射出工法によって継ぎ目なしに一体に形成され得る。前記接地ハウジング330はCNC(Computer Numerical Control)加工、MCT(Machining Center Tool)加工などによって継ぎ目なしに一体に形成されてもよい。
【0098】
図7、
図8、
図16~
図19を参照すると、前記接地ハウジング330は接地アーム333を含むことができる。
【0099】
前記接地アーム333は前記接地底332から上側に突出したものである。前記接地アーム333は前記接地底332に結合された部分を基準として弾性的に移動することができる。この場合、前記内側空間330aに前記相手コネクタが挿入されると、前記接地アーム333は前記相手コネクタが有する接地ハウジングに加圧されることによって前記接地底332に連結された部分を基準として前記内側空間330a側に弾性的に回転することができる。これに伴い、前記接地アーム333は復原力を利用して前記相手コネクタが有する接地ハウジングを加圧することになるので、前記相手コネクタが有する接地ハウジングに強く接触することになる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記接地アーム333を利用して前記接地ハウジング330と前記相手コネクタが有する接地ハウジング間の接触性を向上させることによって、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能をさらに強化することができる。例えば、前記接地アーム333は前記相手コネクタが有する接地ハウジング230の接地内壁231に接触することができる。この場合、前記接地アーム333と前記接地側壁331の間の空間に前記相手コネクタが有する接地ハウジング230が挿入され得る。これに伴い、前記相手コネクタが有する接地ハウジング230の接地内壁231が前記接地アーム333に接触し、前記相手コネクタが有する接地ハウジング230の接地外壁232が前記接地側壁331に接触すると、前記相手コネクタが有する接地ハウジング230の接地連結壁233が前記接地底332に接触することができる。
【0100】
前記接地ハウジング330は前記接地アーム333を複数個含んでもよい。この場合、前記接地アーム333は前記接地底332に沿って互いに離隔して配置され得る。
図19には前記接地ハウジング330が4個の接地アーム333を含むものとして図示されているが、これに限定されず、前記接地ハウジング330は2個、3個、または5個以上の接地アーム333を含んでもよい。
【0101】
前記接地ハウジング330は前記接地アーム333の内面から突出した接地突起3331を含むことができる。前記接地アーム333の内面は前記接地側壁331側に向かう前記接地アーム333の面である。これに伴い、前記接地突起3331は前記接地側壁331側に突出することができる。前記接地突起3331と前記接地側壁331の間に前記相手コネクタが挿入されることによって、
図8に図示された通り、前記接地アーム333は前記接地底332に結合された部分を基準として弾性的に移動することができる。これに伴い、前記接地突起3331は前記接地アーム333の復原力を利用して前記相手コネクタが有する接地ハウジングにさらに強く接触することになる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記接地突起3331が形成された接地アーム333を利用して前記接地ハウジング330と前記相手コネクタが有する接地ハウジング間の接触性を向上させることによって、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能をさらに強化することができる。
【0102】
図7、
図8、
図16~
図19を参照すると、前記接地ハウジング330は接地上壁334を含むことができる。
【0103】
前記接地上壁334は前記接地側壁331の上端から前記内側空間330aの反対側に突出したものである。この場合、前記接地上壁334は前記接地側壁331の外側の方に突出することができる。前記接地上壁334は前記接地側壁331の上端に沿って延びて閉鎖された環の形態で形成され得る。前記接地上壁334は水平方向に配置された板状で形成され得る。
【0104】
前記接地上壁334、前記接地底332、および前記接地側壁331は一体に形成されてもよい。この場合、前記接地ハウジング330は継ぎ目なしに一体に形成され得る。前記接地ハウジング330は金属ダイカスト、MIM工法などのような金属射出工法によって継ぎ目なしに一体に形成され得る。前記接地ハウジング330はCNC加工、MCT加工などによって継ぎ目なしに一体に形成されてもよい。
【0105】
前記接地上壁334と前記接地側壁331の連結部分は
図8に図示された通り、丸みを帯びた形態で形成され得る。これに伴い、前記接地上壁334と前記接地側壁331の連結部分は、前記内側空間330aに前記相手コネクタが挿入される時に前記相手コネクタに対するガイド役割をすることができる。この場合、前記接地上壁334と前記接地側壁331の連結部分から前記内側空間330aに向かう部分が、曲面をなしながら丸みを帯びた形態で形成され得る。前記接地上壁334と前記接地側壁331の連結部分は前記相手コネクタの接地ハウジングが前記接地側壁331と前記接地アーム333の間に挿入されるようにガイドすることもできる。
【0106】
図8~
図12、
図20を参照すると、前記接地ハウジング330は前記接地側壁331と前記相手コネクタの接地ハウジング間の接触性を向上させて遮蔽機能をさらに強化するために、次のような構成を含むことができる。
【0107】
まず、
図9に図示された通り、前記接地ハウジング330は接続突起335を含むことができる。前記接続突起335は前記接地側壁331の内面に形成され得る。前記接続突起335は前記接地側壁331の内面から突出することができる。前記接続突起335は前記相手コネクタが有する接地ハウジング230に挿入され得る。この場合、前記接続突起335は前記相手コネクタの接地ハウジング230が有する接続溝235に挿入され得る。これに伴い、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記接続突起335を利用して前記接地ハウジング330と前記相手コネクタが有する接地ハウジング230間の接触性を向上させることによって、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能をさらに強化することができる。
図9には上下方向を基準として前記接続突起335が前記接続溝235に比べてさらに短い長さで形成されたものとして図示されているが、これに限定されず、前記接続突起335と前記接続溝235は略一致する長さで形成されてもよい。前記接地ハウジング330は前記接続突起335を複数個含んでもよい。この場合、前記接続突起335は前記接地側壁331の内面に沿って互いに離隔して配置され得る。
【0108】
次に、
図10に図示された通り、前記接地ハウジング330は接続溝336を含むことができる。前記接続溝336は前記接地側壁331の内面に形成され得る。前記接続溝336は前記接地側壁331の内面に所定深さで形成された溝(Groove)で具現され得る。前記接続溝336には前記相手コネクタが有する接地ハウジング230が挿入され得る。この場合、前記相手コネクタの接地ハウジング230が有する接続突起236が前記接続溝336に挿入され得る。これに伴い、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記接続溝336を利用して前記接地ハウジング330と前記相手コネクタが有する接地ハウジング230間の接触性を向上させることによって、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能をさらに強化することができる。
図10には上下方向を基準として前記接続溝336が前記接続突起236に比べてさらに長い長さで形成されたものとして図示されているが、これに限定されず、前記接続溝336と前記接続突起236は略一致する長さで形成されてもよい。一方、前記接地側壁331は前記接続溝336に挿入された接続突起236を支持することによって、前記接続突起236が前記接続溝336から離脱することを防止することもできる。前記接地ハウジング330は前記接続溝336を複数個含んでもよい。この場合、前記接続溝336は前記接地側壁331の内面に沿って互いに離隔して配置され得る。
【0109】
次に、
図11に図示された通り、前記接地ハウジング330が前記接続突起335を含む場合、前記接続突起335は前記相手コネクタの接地ハウジング230が有する接続突起236を支持することもできる。これに伴い、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記接続突起335を利用して前記接地ハウジング330と前記相手コネクタが有する接地ハウジング230間の接触性を向上させることによって、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能をさらに強化することができる。一方、前記接続突起335は前記接続突起236の上側に配置されて前記接続突起236を支持することができる。
【0110】
次に、
図8に図示された通り、前記接地ハウジング330は前記接地側壁331の内面と前記相手コネクタの接地ハウジング230間の面接触(Surface Contact)を通じて前記相手コネクタの接地ハウジング230と接触してもよい。この場合、前記接地側壁331の内面と前記相手コネクタの接地ハウジング230の間に間隙が発生する可能性があるが、これを補償するために
図20に図示された通り、前記接地ハウジング330は導電部材337を含むことができる。前記導電部材337は前記接地側壁331の内面に結合され得る。前記導電部材337は前記接地側壁331の内面が有するコーナー部分(3301、
図19に図示される)を含んで前記接地側壁331の内面に沿って延びて閉鎖された環の形態をなすように形成され得る。これに伴い、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記導電部材337を利用して前記接地ハウジング330と前記相手コネクタが有する接地ハウジング230間の接触性を向上させることによって、前記第1RFコンタクト311と前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能をさらに強化することができる。また、前記接続突起335と前記接続溝336を利用する実施例の場合、前記接地側壁331の内面が有するコーナー部分3301に具現する作業に困難があるが、前記導電部材337を利用する実施例の場合、前記接地側壁331の内面が有するコーナー部分3301に具現する作業の容易性を向上させることができる。前記導電部材337は前記接地側壁331と前記相手コネクタの接地ハウジング230を電気的に連結できるように導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記導電部材337は金属で形成され得る。前記導電部材337は別途に製作された後に前記接地側壁331の内面に装着、付着、締結などによって前記接地側壁331に結合され得る。前記導電部材337は導電性遮蔽材が前記接地側壁331の内面に塗布されることによって前記接地側壁331に結合されてもよい。
【0111】
図16~
図19を参照すると、前記接地ハウジング330は結合部材338を含むことができる。
【0112】
前記結合部材338は前記接地底332から上側に突出したものである。前記接地ハウジング330と前記絶縁部340が結合される時、前記結合部材338は前記絶縁部340に挿入され得る。これに伴い、前記結合部材338は前記接地ハウジング330と前記絶縁部340を堅固に結合させることができる。前記結合部材338は締り嵌め(Interference Fit)方式で前記絶縁部340に結合されてもよい。前記結合部材338と前記接地底332は一体に形成されてもよい。前記絶縁部340には前記結合部材338が挿入されるための結合溝(図示されず)が形成され得る。前記結合溝は前記絶縁部340の下面に形成され得る。
【0113】
前記接地ハウジング330は前記結合部材338を複数個含んでもよい。この場合、前記結合部材338は前記接地底332に沿って互いに離隔して配置され得る。
図19には前記接地ハウジング330が4個の結合部材338を含むものとして図示されているが、これに限定されず、前記接地ハウジング330は2個、3個、または5個以上の結合部材338を含んでもよい。前記絶縁部340には前記結合部材338の個数と同じ個数の結合溝が形成され得る。
【0114】
前記接地ハウジング330は前記結合部材338から突出したくさび部材3381を含むことができる。前記結合部材338が前記絶縁部340に挿入されることによって、前記くさび部材3381は前記絶縁部340打ち込まれて前記接地ハウジング330と前記絶縁部340を固定させることができる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記くさび部材3381を利用して前記接地ハウジング330と前記絶縁部340をさらに堅固に結合させることができる。前記結合部材338が前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って前記接地側壁331から離隔して配置された場合、前記くさび部材3381は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って前記結合部材338の側面から突出することができる。前記くさび部材3381と前記結合部材338は一体に形成され得る。
【0115】
図16~
図19を参照すると、前記絶縁部340は前記RFコンタクト310を支持するものである。前記絶縁部340には前記RFコンタクト310と前記伝送コンタクト320が結合され得る。前記絶縁部340は絶縁材質で形成され得る。前記絶縁部340は前記RFコンタクト310が前記内側空間330aに位置するように前記接地ハウジング330に結合され得る。
【0116】
前記絶縁部340はハンダ付け検査窓(341、
図18に図示される)を含むことができる。
【0117】
前記ハンダ付け検査窓341は前記絶縁部340を貫通して形成され得る。前記ハンダ付け検査窓341は前記第1RF実装部材3111が前記第2基板に実装された状態を検査するのに利用され得る。この場合、前記第1RFコンタクト311は前記第1RF実装部材3111が前記ハンダ付け検査窓341に位置するように前記絶縁部340に結合され得る。これに伴い、前記第1RF実装部材3111は前記絶縁部340に遮られない。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300が前記第2基板に実装された状態で、作業者は前記ハンダ付け検査窓341を通じて前記第1RF実装部材3111が前記第2基板に実装された状態を検査することができる。これに伴い、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記第1RF実装部材3111を含んだ前記第1RFコンタクト311すべてが前記接地ハウジング330の内側に位置しても、前記第1RFコンタクト311を前記第2基板に実装する実装作業の正確性を向上させることができる。前記ハンダ付け検査窓341は前記絶縁部材241を貫通して形成され得る。
【0118】
前記絶縁部340は前記ハンダ付け検査窓341を複数個含んでもよい。この場合、前記第2RF実装部材3121および前記伝送実装部材3201が前記ハンダ付け検査窓341に位置することができる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300が前記第2基板に実装された状態で、作業者は前記ハンダ付け検査窓341を通じて前記第1RF実装部材3111、前記第2RF実装部材3121、および前記伝送実装部材3201が前記第2基板に実装された状態を検査することができる。これに伴い、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記第1RFコンタクト311、前記第2RFコンタクト312、および前記伝送コンタクト320を前記第2基板に実装する作業の正確性を向上させることができる。
【0119】
【0120】
前記移動溝342は前記接地アーム333の移動のためのものである。前記移動溝342は前記絶縁部340に一定深さで形成された溝(Groove)で具現され得る。前記移動溝342は前記接地側壁331に向かう前記絶縁部340の側面に形成され得る。前記相手コネクタが前記内側空間330aに挿入されることによって前記接地アーム333を加圧すると、前記接地アーム333は前記接地底332に連結された部分を基準として弾性的に回転しながら前記移動溝342に挿入され得る。これに伴い、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記移動溝342を利用して前記接地アーム333が弾性的に移動できる距離を増加させることができるため、復原力の増大を通じて前記接地アーム333が前記相手コネクタにさらに強く接触するように具現される。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記接地ハウジング330と前記相手コネクタが有する接地ハウジング間の接触性をさらに向上させることができる。
【0121】
前記移動溝342は下側から上側に延びるほど大きさが増加するように形成され得る。これに伴い、前記接地アーム333が前記接地底332に連結された部分を基準としてより多くの距離で回転する部分で前記移動溝342がさらに深く形成され得る。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記接地アーム333が移動できる距離を増加させて前記接地ハウジング330と前記相手コネクタが有する接地ハウジング間の接触性を向上させ得るとともに、前記移動溝342により前記絶縁部340の耐久性が低下する程度を減らすことができる。前記移動溝342の下側は前記接地アーム333が前記接地底332に連結された部分に対応する位置に配置され得る。
【0122】
前記絶縁部340は前記移動溝342を複数個含んでもよい。前記移動溝342は互いに離隔した位置に配置され得る。前記移動溝342それぞれに複数個の接地アーム333が挿入されてもよい。この場合、前記移動溝342はそれぞれ前記接地アーム333それぞれに比べてさらに大きい大きさで形成され得る。
【0123】
図16~
図21を参照すると、第2実施例に係る基板コネクタ300は第1接地コンタクト350を含むことができる。
【0124】
前記第1接地コンタクト350は前記絶縁部340に結合されたものである。前記第1接地コンタクト350は前記第2基板に実装されることによって接地され得る。前記第1接地コンタクト350は組立工程を通じて前記絶縁部340に結合され得る。前記第1接地コンタクト350は射出成形を通じて前記絶縁部340と一体に成形されてもよい。
【0125】
前記第1接地コンタクト350は前記接地ハウジング330と共に前記第1RFコンタクト311に対する遮蔽機能を具現することができる。この場合、前記接地ハウジング330は
図18と
図21に図示された通り、第1遮蔽壁330b、第2遮蔽壁330c、第3遮蔽壁330d、および第4遮蔽壁330eを含むことができる。前記第1遮蔽壁330b、前記第2遮蔽壁330c、前記第3遮蔽壁330d、および前記第4遮蔽壁330eはそれぞれ前記接地側壁331、前記接地底332、および前記接地上壁334により具現され得る。前記第1遮蔽壁330bと前記第2遮蔽壁330cは前記第1軸方向(X軸方向)を基準として対向するように配置されたものである。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1遮蔽壁330bと前記第2遮蔽壁330cの間には前記第1RFコンタクト311が位置することができる。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト311は前記第2遮蔽壁330cから離隔した距離に比べて前記第1遮蔽壁330bから離隔した距離がさらに短い位置に位置することができる。前記第3遮蔽壁330dと前記第4遮蔽壁330eは前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として対向するように配置されたものである。前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第3遮蔽壁330dと前記第4遮蔽壁330eの間には前記第1RFコンタクト311が位置することができる。前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト311は前記第3遮蔽壁330dと前記第4遮蔽壁330eそれぞれから略一致する距離で離隔して位置することができる。
【0126】
前記第1接地コンタクト350は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1RFコンタクト311と前記伝送コンタクト320の間に配置され得る。これに伴い、前記第1RFコンタクト311は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第1遮蔽壁330bと前記第1接地コンタクト350の間に位置し、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第3遮蔽壁330dと前記第4遮蔽壁330eの間に位置することができる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記第1接地コンタクト350、前記第1遮蔽壁330b、前記第3遮蔽壁330d、および前記第4遮蔽壁330eを利用して前記第1RFコンタクト311に対する遮蔽機能を強化することができる。
【0127】
前記第1接地コンタクト350、前記第1遮蔽壁330b、前記第3遮蔽壁330d、および前記第4遮蔽壁330eは前記第1RFコンタクト311を基準とする4個の側方に配置されてRF信号に対する遮蔽力を具現することができる。この場合、前記第1接地コンタクト350、前記第1遮蔽壁330b、前記第3遮蔽壁330d、および前記第4遮蔽壁330eは前記第1RFコンタクト311に対して接地ループ(Ground Loop)(350a、
図21に図示される)を具現することができる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記接地ループ350aを利用して前記第1RFコンタクト311に対する遮蔽機能をさらに強化することで、前記第1RFコンタクト311に対する完全遮蔽を具現することができる。
【0128】
前記第1接地コンタクト350は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記第1接地コンタクト350は金属で形成され得る。前記内側空間330aに前記相手コネクタが挿入されると、前記第1接地コンタクト350は前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続され得る。
【0129】
第2実施例に係る基板コネクタ300は前記第1接地コンタクト350を複数個含んでもよい。前記第1接地コンタクト350は前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。前記第1接地コンタクト350が互いに離隔することによって形成された隙間は、前記第1接地コンタクト350が前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続されることによって閉塞され得る。
【0130】
図16~
図21を参照すると、第2実施例に係る基板コネクタ300は第2接地コンタクト360を含むことができる。
【0131】
前記第2接地コンタクト360は前記絶縁部340に結合されたものである。前記第2接地コンタクト360は前記第2基板に実装されることによって接地され得る。前記第2接地コンタクト360は組立工程を通じて前記絶縁部340に結合され得る。前記第2接地コンタクト360は射出成形を通じて前記絶縁部340と一体に成形されてもよい。
【0132】
前記第2接地コンタクト360は前記接地ハウジング330と共に前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能を具現することができる。前記第2接地コンタクト360は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記伝送コンタクト320と前記第2RFコンタクト212の間に配置され得る。これに伴い、前記第2RFコンタクト312は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記第2接地コンタクト360と前記第2遮蔽壁330cの間に位置し、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第3遮蔽壁330dと前記第4遮蔽壁330eの間に位置することができる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記第2接地コンタクト360、前記第2遮蔽壁330c、前記第3遮蔽壁330d、および前記第4遮蔽壁330eを利用して前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能を強化することができる。
【0133】
前記第2接地コンタクト360、前記第2遮蔽壁330c、前記第3遮蔽壁330d、および前記第4遮蔽壁330eは前記第2RFコンタクト312を基準とする4個の側方に配置されてRF信号に対する遮蔽力を具現することができる。この場合、前記第2接地コンタクト360、前記第2遮蔽壁330c、前記第3遮蔽壁330d、および前記第4遮蔽壁330eは前記第2RFコンタクト312に対して接地ループ(Ground Loop)(360a、
図21に図示される)を具現することができる。したがって、第2実施例に係る基板コネクタ300は前記接地ループ360aを利用して前記第2RFコンタクト312に対する遮蔽機能をさらに強化することで、前記第2RFコンタクト312に対する完全遮蔽を具現することができる。
【0134】
前記第2接地コンタクト360は導電性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。例えば、前記第2接地コンタクト360は金属で形成され得る。前記内側空間330aに前記相手コネクタが挿入されると、前記第2接地コンタクト360は前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続され得る。
【0135】
第2実施例に係る基板コネクタ300は前記第2接地コンタクト360を複数個含んでもよい。前記第2接地コンタクト360は前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔して配置され得る。前記第2接地コンタクト360が互いに離隔することによって形成された隙間は、前記第2接地コンタクト360が前記相手コネクタが有する接地コンタクトに接続されることによって閉塞され得る。
【0136】
以上で説明した本発明は前述した実施例および添付された図面に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で多様な置換、変形および変更が可能であることが本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者において明白であろう。