(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-29
(45)【発行日】2024-03-08
(54)【発明の名称】ランダムアクセス帯域幅に基づく通信構成
(51)【国際特許分類】
H04W 74/0833 20240101AFI20240301BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240301BHJP
【FI】
H04W74/0833
H04W72/0457
(21)【出願番号】P 2022557109
(86)(22)【出願日】2020-04-10
(86)【国際出願番号】 CN2020084133
(87)【国際公開番号】W WO2021203402
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2023-03-10
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】スン、ジン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、シャオシャ
(72)【発明者】
【氏名】シー、チャンロン
(72)【発明者】
【氏名】ダムンヤノビッチ、アレクサンダー
【審査官】新井 寛
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/074338(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/160481(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/034550(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信デバイスにおける通信の方法であって、前記方法は、
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プロシージャを実施することと、
前記PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅を識別することと、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を選択することと、
ここにおいて、前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)およびダウンリンクBWPペアパラメータを備える、
他のデバイスと通信することと、ここにおいて、前記通信することが、前記少なくとも1つの初期通信構成を使用する、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための第2の帯域幅を選択することと、
を備
え、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための前記第2の帯域幅を使用して通信することを備える、方法。
【請求項2】
ワイヤレス通信デバイスであって、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備え、ここにおいて、前記プロセッサおよび前記メモリは、
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プロシージャを実施することと、
前記PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅を識別することと、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を選択することと、
ここにおいて、前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)およびダウンリンクBWPペアパラメータを備える、
前記トランシーバを介して他のデバイスと通信することと、ここにおいて、前記他のデバイスとの前記通信が、前記少なくとも1つの初期通信構成を使用する、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための第2の帯域幅を選択することと、
を行うように構成さ
れ、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための前記第2の帯域幅を使用して通信することを備える、ワイヤレス通信デバイス。
【請求項3】
前記通信することが、無認可無線周波数スペクトル上でのものである、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項4】
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が、1つのサブバンド、2つのサブバンド、または4つのサブバンドを備える、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項5】
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記PRACHプロシージャ中にコンカレントに使用されるサブバンドの最大数を決定すること
を行うようにさらに構成された、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項6】
前記プロセッサおよび前記メモリは、
前記第1の帯域幅の第1の値のための第1の構成を選択すること、または
前記第1の帯域幅の第2の値のための第2の構成を選択すること、ここにおいて、前記第2の構成が、前記第1の構成よりも大きいカバレージエリアに対応する、
を行うようにさらに構成された、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項7】
前記少なくとも1つの初期通信構成が、アップリンク制御送信のための第2の帯域幅、アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータ、ダウンリンクBWPパラメータ、制御リソースセット(coreset)のための第3の帯域幅パラメータ、ダウンリンク制御情報送信のためのインターリービング方式、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを備える、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つの初期通信構成が、アップリンク制御送信のための初期帯域幅を備える、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項9】
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記アップリンク制御送信のための前記初期帯域幅を選択すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、アップリンク制御情報を、前記アップリンク制御情報のための前記初期帯域幅を使用して送信することを備える、請求項8に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項10】
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期ダウンリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを備える、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項11】
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期ダウンリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を選択すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期ダウンリンクBWPパラメータのための前記第2の帯域幅を使用してダウンリンク情報を受信することを備える、請求項
10に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項12】
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを備える、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項13】
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を選択すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPパラメータのための前記第2の帯域幅を使用してアップリンク情報を送信することを備える、請求項
12に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項14】
前記少なくとも1つの初期通信構成が、マスタ情報ブロック(MIB)によって構成された制御リソースセット(coreset)のための第2の帯域幅を備える、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項15】
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記coresetのための前記第2の帯域幅を選択すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記MIBによって構成された前記coresetのための前記第2の帯域幅を使用して情報を受信することを備える、請求項
14に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項16】
前記少なくとも1つの初期通信構成は、ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるべきであるかどうかを示す、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項17】
前記プロセッサおよび前記メモリは、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるかどうかを決定すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することは、前記インターリービングが使用されるかどうかの前記決定に従って、ダウンリンク情報を受信することを備える、請求項
16に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項18】
前記少なくとも1つの初期通信構成が、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式を備える、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項19】
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、TBSスケーリング値を選択すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記TBSスケーリング値に従って情報を通信することを備える、請求項
18に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項20】
前記他のデバイスが基地局であり、
前記プロセッサおよび前記メモリが、前記基地局から構成のセットを受信するようにさらに構成され、
前記プロセッサおよび前記メモリが、前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、構成の前記セットから前記少なくとも1つの初期通信構成を選択するようにさらに構成された、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項21】
前記プロセッサおよび前記メモリは、
1つのサブバンド内のPRACH送信のための最大送信電力が到達されたと決定することと、
1つのサブバンド内の前記PRACH送信のための前記最大送信電力が到達されたと決定した後に、第1のサブバンド上の第1のPRACHシーケンスと、第2のサブバンド上の第2のPRACHシーケンスとをコンカレントに送ることと
を行うようにさらに構成された、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項22】
前記プロセッサおよび前記メモリは、
1つのサブバンド上で送られたPRACH送信に対する応答が受信されなかったと決定することと、
1つのサブバンド上で送られた前記PRACH送信に対する前記応答が受信されなかったと決定した後に、第1のサブバンド上の第1のPRACHシーケンスと、第2のサブバンド上の第2のPRACHシーケンスとをコンカレントに送ることと
を行うようにさらに構成された、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項23】
前記プロセッサおよび前記メモリは、
2つのサブバンド上で送られたPRACH送信に対する応答が受信されなかったと決定することと、
2つのサブバンド上で送られた前記PRACH送信に対する前記応答が受信されなかったと決定した後に、第1のサブバンド上の第1のPRACHシーケンスと、第2のサブバンド上の第2のPRACHシーケンスと、第3のサブバンド上の第3のPRACHシーケンスと、第4のサブバンド上の第4のPRACHシーケンスとをコンカレントに送ることと
を行うようにさらに構成された、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項24】
前記少なくとも1つの初期通信構成が、第1の構成と第2の構成とを備え、
前記プロセッサおよび前記メモリは、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、前記第1の構成を選択すること、または
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、前記第2の構成を選択すること
を行うようにさらに構成された、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項25】
前記少なくとも1つの初期通信構成が、第1の構成と第2の構成と第3の構成とを備え、
前記プロセッサおよび前記メモリは、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、前記第1の構成を選択すること、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、前記第2の構成を選択すること、または
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が4つのサブバンドであると決定した後に、前記第3の構成を選択すること
を行うようにさらに構成された、請求項2に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項26】
基地局における通信の方法であって、前記方法は、
少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンスを受信することと、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅を識別することと、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を決定することと、
ここにおいて、前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)およびダウンリンクBWPペアパラメータを備える、
ワイヤレス通信デバイスと通信することと、ここにおいて、前記通信することが、前記少なくとも1つの初期通信構成を使用する、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための第2の帯域幅を決定することと、
を備
え、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための前記第2の帯域幅を使用して通信することを備える、方法。
【請求項27】
基地局であって、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備え、ここにおいて、前記プロセッサおよび前記メモリは、
前記トランシーバを介して少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンスを受信することと、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅を識別することと、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を決定することと、
ここにおいて、前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)およびダウンリンクBWPペアパラメータを備える、
前記トランシーバを介してワイヤレス通信デバイスと通信することと、ここにおいて、前記ワイヤレス通信デバイスとの前記通信が、前記少なくとも1つの初期通信構成を使用する、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための第2の帯域幅を決定することと、
を行うように構成さ
れ、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための前記第2の帯域幅を使用して通信することを備える、基地局。
【請求項28】
前記少なくとも1つの初期通信構成が、アップリンク制御送信のための初期帯域幅を備え、
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記アップリンク制御送信のための前記初期帯域幅を決定することを行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、アップリンク制御情報を、前記アップリンク制御情報のための前記初期帯域幅を使用して受信することを備える、請求項
27に記載の基地局。
【請求項29】
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期ダウンリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを備え、
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期ダウンリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を決定することを行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期ダウンリンクBWPパラメータのための前記第2の帯域幅を使用してダウンリンク情報を送ることを備える、請求項
27に記載の基地局。
【請求項30】
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを備え、
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を決定することを行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPパラメータのための前記第2の帯域幅を使用してアップリンク情報を受信することを備える、請求項
27に記載の基地局。
【請求項31】
前記少なくとも1つの初期通信構成が、マスタ情報ブロック(MIB)によって構成された制御リソースセット(coreset)のための第2の帯域幅を備え、
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記coresetのための前記第2の帯域幅を決定することを行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記MIBによって構成された前記coresetのための前記第2の帯域幅を使用して情報を送ることを備える、請求項
27に記載の基地局。
【請求項32】
前記少なくとも1つの初期通信構成が、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式を備え、
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、TBSスケーリング値を決定することを行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記TBSスケーリング値に従って情報を通信することを備える、請求項
27に記載の基地局。
【請求項33】
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記ワイヤレス通信デバイスに構成のセットを送ることを行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記少なくとも1つの初期通信構成を決定することが、前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、構成の前記セットから前記少なくとも1つの初期通信構成を選択することを備える、請求項
27に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 以下で説明される技術は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、限定はしないが、ランダムアクセスプロシージャ(random access procedure)において使用される帯域幅(bandwidth)に基づいて通信構成(communication configuration)を選択するための技法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 次世代ワイヤレス通信システム(たとえば、5GS)は、5Gコアネットワークと、新無線(NR)-RANなど、5G無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)とを含み得る。NR-RANは、1つまたは複数のセルを介した通信をサポートする。たとえば、ユーザ機器(UE)などのワイヤレス通信デバイス(wireless communication device)が、gNBなどの第1の基地局(BS:base station)の第1のセルにアクセスし、および/または第2のBSの第2のセルにアクセスし得る。
【0003】
[0003] BSが、複数のUEによるアクセスをサポートするために、セルへのアクセスをスケジュールし得る。たとえば、BSが、BSのセル内で動作する異なるUEのために異なるリソース(たとえば、時間領域および周波数領域リソース)を割り振り得る。
【0004】
[0004] モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増加し続けているので、研究開発は、モバイルブロードバンドアクセスに対する増大する需要を満たすだけでなく、モバイル通信によるユーザエクスペリエンスを進歩および向上させるためにも、特にワイヤレスネットワーク内の通信を向上させるための技術を含む、通信技術を進歩させ続けている。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 以下は、本開示の1つまたは複数の態様の基本的な理解を与えるために、そのような態様の概要を提示する。この概要は、本開示のすべての企図された特徴の包括的な概観ではなく、本開示のすべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、本開示のいずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとしての形で、本開示の1つまたは複数の態様のいくつかの概念を提示することである。
【0006】
[0006] 本開示の様々な態様は、ランダムアクセスプロシージャ(たとえば、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)プロシージャ)中にワイヤレス通信デバイスによって使用される帯域幅に基づいて、通信構成を選択することに関する。いくつかの例では、ワイヤレス通信デバイスは、無認可帯域などの共有無線周波数(RF)スペクトルを介してBSに対するランダムアクセスプロシージャを行い得る。ここで、ワイヤレス通信デバイスが使用することを可能にされる最大送信電力(maximum transmit power)は、(たとえば、規制によって)制限され得る。いくつかの場合には(たとえば、ワイヤレス通信デバイスがセルの中心に近いとき)、ワイヤレス通信デバイスは、デフォルト帯域幅を使用してランダムアクセス情報を送信し得る。他の場合には(たとえば、ワイヤレス通信デバイスがセルエッジに近いとき)、ワイヤレス通信デバイスは、(たとえば、送信のカバレージを増加させるために)より広い帯域幅を使用してランダムアクセス情報を送信し得る。
【0007】
[0007] いくつかの態様では、ランダムアクセスプロシージャのために使用される最大帯域幅が、後続の通信(たとえば、制御および/またはデータの通信)のために使用される少なくとも1つの通信構成を選択するために使用され得る。この目的で、BSは、異なる通信構成が、ランダムアクセス帯域幅に応じて使用されるべきであることを示し得る。ランダムアクセスプロシージャのために使用される帯域幅を決定した後に、BSおよびワイヤレス通信デバイスは、したがって、後続の通信のために、指定された通信構成(たとえば、制御またはデータを通信するために使用される帯域幅)を選択し得る。この構成は、これがランダムアクセスプロシージャの後の後続の通信のために使用される第1の構成(first configuration)であるので、後続の通信のための初期構成と呼ばれることがある。たとえば、ワイヤレス通信デバイスが、PRACHプロシージャを完了した後に、アップリンク情報を送信することを初めて試みるとき、ワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレス通信デバイスがPRACHプロシージャ中にBSに成功裡にアクセスするために使用したものと同じ帯域幅(たとえば、デフォルト帯域幅よりも広い帯域幅)を使用し得る。したがって、この例では、アップリンク送信のための初期構成(たとえば、PRACHの後の第1のアップリンク送信のために使用されるべきデフォルト帯域幅)は、PRACHプロシージャ中に使用された帯域幅に基づく。
【0008】
[0008] いくつかの例では、ワイヤレス通信デバイスにおけるワイヤレス通信の方法が、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プロシージャを実施することと、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅(first bandwidth)を識別することと、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成(initial communication configuration)を選択することと、他のデバイスと通信することとを含み得る。いくつかの態様では、通信することは、少なくとも1つの初期通信構成を使用し得る。
【0009】
[0009] いくつかの例では、ワイヤレス通信デバイスが、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを含み得る。プロセッサおよびメモリは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プロシージャを実施することと、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅を識別することと、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を選択することと、トランシーバを介して他のデバイスと通信することとを行うように構成され得る。いくつかの態様では、他のデバイスとの通信は、少なくとも1つの初期通信構成を使用し得る。
【0010】
[0010] いくつかの例では、ワイヤレス通信デバイスが、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プロシージャを実施するための手段と、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅を識別するための手段と、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を選択するための手段と、他のデバイスと通信するための手段とを含み得る。いくつかの態様では、通信することは、少なくとも1つの初期通信構成を使用し得る。
【0011】
[0011] いくつかの例では、ワイヤレス通信デバイスによる使用のための製造品が、ワイヤレス通信デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶したコンピュータ可読媒体を含み、命令は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プロシージャを実施することと、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅を識別することと、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を選択することと、他のデバイスと通信することとを行うためのものである。いくつかの態様では、他のデバイスとの通信は、少なくとも1つの初期通信構成を使用し得る。
【0012】
[0012] いくつかの例では、基地局におけるワイヤレス通信の方法が、少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンス(sequence)を受信することと、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅を識別することと、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を決定することと、ワイヤレス通信デバイスと通信することと含み得る。いくつかの態様では、通信することは、少なくとも1つの初期通信構成を使用し得る。
【0013】
[0013] いくつかの例では、基地局が、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを含み得る。プロセッサおよびメモリは、トランシーバを介して少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンスを受信することと、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅を識別することと、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を決定することと、トランシーバを介してワイヤレス通信デバイスと通信することとを行うように構成され得る。いくつかの態様では、ワイヤレス通信デバイスとの通信は、少なくとも1つの初期通信構成を使用し得る。
【0014】
[0014] いくつかの例では、基地局が、少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンスを受信するための手段と、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅を識別するための手段と、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を決定するための手段と、ワイヤレス通信デバイスと通信するための手段とを含み得る。いくつかの態様では、通信することは、少なくとも1つの初期通信構成を使用し得る。
【0015】
[0015] いくつかの例では、基地局による使用のための製造品が、基地局の1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶したコンピュータ可読媒体を含み、命令は、少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンスを受信することと、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅を識別することと、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を決定することと、ワイヤレス通信デバイスと通信することとを行うためのものである。いくつかの態様では、ワイヤレス通信デバイスとの通信は、少なくとも1つの初期通信構成を使用し得る。
【0016】
[0016] 本開示のこれらおよび他の態様は、以下の発明を実施するための形態を検討すればより十分に理解されよう。本開示の特定の例示的な実施形態の以下の説明を添付の図と併せて検討すれば、当業者には、本開示の他の態様、特徴、および実施形態が明らかになろう。本開示の特徴が、以下のいくつかの実施形態および図に関連して説明され得るが、本開示のすべての実施形態は、本明細書で説明する有利な特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。言い換えれば、1つまたは複数の実施形態が、いくつかの有利な特徴を有するものとして説明され得るが、そのような特徴のうちの1つまたは複数は、本明細書で説明される本開示の様々な実施形態に従っても使用され得る。同様に、例示的な実施形態が、デバイス、システム、または方法の実施形態として以下で説明され得るが、そのような例示的な実施形態は、様々なデバイス、システム、および方法において実装され得ることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】[0017] 本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信システムの概略図。
【
図2】[0018] 本開示のいくつかの態様による、無線アクセスネットワークの一例の概念図。
【
図3】[0019] 本開示のいくつかの態様による、直交周波数分割多重化(OFDM)を利用するエアインターフェース中のワイヤレスリソースの概略図。
【
図4】[0020] 本開示のいくつかの態様による、アップリンクインターレース上のリソースの一例の概念図。
【
図5】[0021] 本開示のいくつかの態様による、複数のRBセットを介して送られるランダムアクセス情報の一例の概念図。
【
図6】[0022] 本開示のいくつかの態様による、電力ランピングプロセス(power ramping process)の一例の概念図。
【
図7】[0023] 本開示のいくつかの態様による、通信構成選択プロセスの一例の概念図。
【
図8】[0024] 本開示のいくつかの態様による、PRACHシーケンスを送ることを伴う例示的なワイヤレス通信プロセスを示すフローチャート。
【
図9】[0025] 本開示のいくつかの態様による、PRACHシーケンスを受信することを伴う例示的なワイヤレス通信プロセスを示すフローチャート。
【
図10】[0026] 本開示のいくつかの態様による、処理システムを採用する通信デバイスのためのハードウェア実装形態の一例を概念的に示すブロック図。
【
図11】[0027] 本開示のいくつかの態様による、例示的なワイヤレス通信プロセスを示すフローチャート。
【
図12】[0028] 本開示のいくつかの態様による、処理システムを採用する通信デバイスのためのハードウェア実装形態の一例を概念的に示すブロック図。
【
図13】[0029] 本開示のいくつかの態様による、例示的なワイヤレス通信プロセスを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[0030] 添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明される概念が実践され得る構成のみを表すことが意図されていない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を提供するための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示されている。
【0019】
[0031] 態様および実施形態は、いくつかの例に対する説明によって本出願で説明されるが、追加の実装形態および使用事例が多くの異なる構成およびシナリオにおいて起こり得ることを、当業者は理解されよう。本明細書で説明されるイノベーションは、多くの異なるプラットフォームタイプ、デバイス、システム、形状、サイズ、パッケージング構成にわたって実装され得る。たとえば、実施形態および/または使用は、統合チップ実施形態および他の非モジュール構成要素ベースのデバイス(たとえば、エンドユーザデバイス、車両、通信デバイス、コンピューティングデバイス、産業機器、小売り/購入デバイス、医療デバイス、AI対応デバイスなど)を介して起こり得る。いくつかの例は使用事例または適用例を特に対象とすることも対象としないこともあるが、説明されるイノベーションの適用可能性の広い組合せが行われ得る。実装形態は、チップレベルまたはモジュラー構成要素から非モジュラー非チップレベル実装形態までの、さらには説明されるイノベーションの1つまたは複数の態様を組み込んでいるアグリゲート、分散、またはOEMデバイスまたはシステムまでの範囲にわたり得る。いくつかの実際の設定では、説明される態様および特徴を組み込んでいるデバイスはまた、請求および説明される実施形態の実装および実践のために追加の構成要素および特徴を必ず含み得る。たとえば、ワイヤレス信号の送信および受信は、アナログおよびデジタル目的のためのいくつかの構成要素(たとえば、アンテナ、RFチェーン、電力増幅器、変調器、バッファ、プロセッサ、インターリーバ、アダー/加算器などを含むハードウェア構成要素)を必ず含む。本明細書で説明されるイノベーションは、異なるサイズ、形状および構造の多種多様なデバイス、チップレベル構成要素、システム、分散構成、エンドユーザデバイスなどにおいて実践され得ることが意図される。
I.ワイヤレス通信プラットフォーム(WIRELESS COMMUNICATION PLATFORM)
[0032] 本開示全体にわたって提示される様々な概念は、多種多様な電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。次に
図1を参照すると、限定はしないが例示的な例として、ワイヤレス通信システム100に関して本開示の様々な態様が示されている。ワイヤレス通信システム100は、3つの相互作用する領域、すなわち、コアネットワーク102と、無線アクセスネットワーク(RAN)104と、少なくとも1つのスケジュールドエンティティ(scheduled entity)106とを含む。少なくとも1つの被スケジュールエンティティ106は、以下の説明ではユーザ機器(UE)106と呼ばれることがある。RAN104は、少なくとも1つのスケジューリングエンティティ108を含む。少なくとも1つのスケジューリングエンティティ108は、以下の説明では基地局(BS)108と呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム100により、UE106は、(限定はしないが)インターネットなど、外部データネットワーク110とのデータ通信を実行することを可能にされ得る。
【0020】
[0033] RAN104は、UE106に無線アクセスを提供するために、1つまたは複数の任意の好適なワイヤレス通信技術を実装し得る。一例として、RAN104は、しばしば5Gと呼ばれる第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))新無線(NR)仕様に従って動作し得る。別の例として、RAN104は、5G NRと、しばしばLTE(登録商標)と呼ばれる発展型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(eUTRAN)規格とのハイブリッドの下で動作し得る。3GPPは、このハイブリッドRANを次世代RANまたはNG-RANと呼ぶ。もちろん、多くの他の例が本開示の範囲内で利用され得る。
【0021】
[0034] 示されているように、RAN104は複数の基地局108を含む。概して、基地局は、UEとの間の1つまたは複数のセル内の無線送受信を担当する無線アクセスネットワーク内のネットワーク要素である。様々な技術、規格、またはコンテキストでは、基地局は、当業者によって、基地トランシーバ局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、ノードB(NB)、eノードB(eNB)、gノードB(gNB)、または何らかの他の好適な用語で様々に呼ばれることがある。
【0022】
[0035] 無線アクセスネットワーク104は、複数のモバイル装置のためのワイヤレス通信をサポートすることがさらに示されている。モバイル装置は、3GPP規格ではユーザ機器(UE)と呼ばれることがあるが、当業者によって、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末(AT)、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。UEは、ネットワークサービスへのアクセスをユーザに提供する装置であり得る。
【0023】
[0036] 本文書内では、「モバイル」装置は、必ずしも移動する能力を有する必要があるとは限らず、固定であり得る。モバイル装置またはモバイルデバイスという用語は、多様な多数のデバイスおよび技術を広く指す。UEは、通信を助けるようにサイズ決定、整形、および構成されたいくつかのハードウェア構造構成要素を含み得、そのような構成要素は、互いに電気的に結合されたアンテナ、アンテナアレイ、RFチェーン、増幅器、1つまたは複数のプロセッサなどを含むことができる。たとえば、モバイル装置のいくつかの非限定的な例は、モバイル、セルラー(セル)フォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、ラップトップ、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートブック、ネットブック、スマートブック、タブレット、携帯情報端末(PDA)、および、たとえば、「モノのインターネット」(IoT)に対応する、広く多数の組込みシステムを含む。モバイル装置は、さらに、自動車または他の輸送車両、リモートセンサまたはアクチュエータ、ロボットまたはロボティクスデバイス、衛星無線、全地球測位システム(GPS)デバイス、物体追跡デバイス、ドローン、マルチコプター、クワッドコプター、リモート制御デバイス、アイウェア、ウェアラブルカメラ、仮想現実デバイス、スマートウォッチ、ヘルストラッカーまたはフィットネストラッカー、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲームコンソールなどのコンシューマデバイスおよび/またはウェアラブルデバイスであり得る。モバイル装置は、さらに、ホームオーディオ、ビデオ、および/またはマルチメディアデバイスなどのデジタルホームまたはスマートホームデバイス、アプライアンス、自動販売機、インテリジェント照明、ホームセキュリティシステム、スマートメータなどであり得る。モバイル装置は、さらに、スマートエネルギーデバイス、セキュリティデバイス、ソーラーパネルまたはソーラーアレイ、電力(たとえば、スマートグリッド)、照明、水などを制御する都市インフラストラクチャデバイス、工業オートメーションおよびエンタープライズデバイス、ロジスティックスコントローラ、農業機器、軍事防衛機器、車両、航空機、船舶、ならびに兵器などであり得る。またさらに、モバイル装置は、コネクテッド医療または遠隔医療のサポート、すなわち、遠隔ヘルスケアを実現し得る。テレヘルスデバイスはテレヘルス監視デバイスとテレヘルス投与デバイスとを含み得、それらの通信は、たとえば、重要サービスデータの移送のための優先アクセス、および/または重要サービスデータの移送のための関連QoSに関して、他のタイプの情報よりも優遇措置または優先アクセスを与えられ得る。
【0024】
[0037] RAN104とUE106との間のワイヤレス通信は、エアインターフェースを利用するものとして説明され得る。基地局(たとえば、基地局108)から1つまたは複数のUE(たとえば、UE106)へのエアインターフェースを介した送信は、ダウンリンク(DL)送信と呼ばれることがある。本開示のいくつかの態様によれば、ダウンリンクという用語は、スケジューリングエンティティ(以下でさらに説明される、たとえば、基地局108)において発信するポイントツーマルチポイント送信を指し得る。この方式について説明するための別のやり方は、ブロードキャストチャネル多重化という用語を使用することであり得る。UE(たとえば、UE106)から基地局(たとえば、基地局108)への送信は、アップリンク(UL)送信と呼ばれることがある。本開示のさらなる態様によれば、アップリンクという用語は、スケジュールドエンティティ(以下でさらに説明される、たとえば、UE106)において発信するポイントツーポイント送信を指し得る。
【0025】
[0038] いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスがスケジュールされ得、ここにおいて、スケジューリングエンティティ(たとえば、基地局108)が、それのサービスエリアまたはセル内の一部または全部のデバイスおよび機器の間での通信のためのリソースを割り振る。本開示内で、以下でさらに説明されるように、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数のスケジュールドエンティティのためのリソースをスケジュールすること、割り当てること、再構成すること、および解放することを担当し得る。すなわち、スケジュールされた通信では、スケジュールドエンティティであり得るUE106は、スケジューリングエンティティ108によって割り振られたリソースを利用し得る。
【0026】
[0039] 基地局108は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。すなわち、いくつかの例では、UEがスケジューリングエンティティとして機能し、1つまたは複数のスケジュールドエンティティ(たとえば、1つまたは複数の他のUE)のためのリソースをスケジュールし得る。
【0027】
[0040]
図1に示されているように、スケジューリングエンティティ108は、1つまたは複数のスケジュールドエンティティ106にダウンリンクトラフィック112をブロードキャストし得る。概して、スケジューリングエンティティ108は、ダウンリンクトラフィック112と、いくつかの例では、1つまたは複数のスケジュールドエンティティ106からスケジューリングエンティティ108へのアップリンクトラフィック116とを含む、ワイヤレス通信ネットワーク中のトラフィックをスケジュールすることを担当するノードまたはデバイスである。一方、スケジュールドエンティティ106は、スケジューリングエンティティ108などのワイヤレス通信ネットワーク中の別のエンティティから、限定はしないが、スケジューリング情報(たとえば、許可)、同期もしくはタイミング情報、または他の制御情報を含む、ダウンリンク制御情報114を受信するノードまたはデバイスである。
【0028】
[0041] さらに、アップリンクおよび/またはダウンリンク制御情報および/またはトラフィック情報は、フレーム、サブフレーム、スロット、および/またはシンボルに時分割され得る。本明細書で使用される、シンボルは、直交周波数分割多重(OFDM)波形において、サブキャリアごとに1つのリソース要素(RE:resource element)を搬送する時間単位を指し得る。スロットは、7つまたは14個のOFDMシンボルを搬送し得る。サブフレームは、1msの持続時間を指し得る。複数のサブフレームまたはスロットが、単一のフレームまたは無線フレームを形成するために一緒にグループ化され得る。もちろん、これらの定義は必要とされず、波形を編成するための任意の好適な方式が利用され得、波形の様々な時分割が、任意の好適な持続時間を有し得る。
【0029】
[0042] 概して、基地局108は、ワイヤレス通信システムのバックホール部分120と通信するためのバックホールインターフェースを含み得る。バックホール120は、基地局108とコアネットワーク102との間のリンクを提供し得る。さらに、いくつかの例では、バックホールネットワークは、それぞれの基地局108の間の相互接続を提供し得る。任意の好適なトランスポートネットワークを使用する直接物理接続、仮想ネットワークなど、様々なタイプのバックホールインターフェースが採用され得る。
【0030】
[0043] コアネットワーク102は、ワイヤレス通信システム100の一部であり得、RAN104において使用される無線アクセス技術とは無関係であり得る。いくつかの例では、コアネットワーク102は、5G規格(たとえば、5GC)に従って構成され得る。他の例では、コアネットワーク102は、4G発展型パケットコア(EPC)、あるいは任意の他の好適な規格または構成に従って構成され得る。
【0031】
[0044] 次に
図2を参照すると、限定はしないが例として、RAN200の概略図が提供される。いくつかの例では、RAN200は、上記で説明され
図1に示されているRAN104と同じであり得る。RAN200によってカバーされる地理的エリアは、1つのアクセスポイントまたは基地局からブロードキャストされる識別情報に基づいてユーザ機器(UE)によって一意に識別され得る、セルラー領域(セル)に分割され得る。
図2は、マクロセル202、204、および206と、スモールセル208とを示しており、それらの各々は1つまたは複数のセクタ(図示せず)を含み得る。セクタはセルのサブエリアである。1つのセル内のすべてのセクタは、同じ基地局によってサービスされる。セクタ内の無線リンクは、そのセクタに属する単一の論理識別情報によって識別され得る。セクタに分割されたセルにおいて、セル内の複数のセクタはアンテナのグループによって形成され得、各アンテナは、セルの一部分におけるUEとの通信を担当する。
【0032】
[0045] 様々な基地局構成が利用され得る。たとえば、
図2では、2つの基地局210および212がセル202および204中に示され、セル206中のリモートラジオヘッド(RRH)216を制御する第3の基地局214が示されている。すなわち、基地局は、集積アンテナを有することができるか、あるいはフィーダケーブルによってアンテナまたはRRHに接続され得る。図示の例では、セル202、204、および206は、基地局210、212、および214が大きいサイズを有するセルをサポートするので、マクロセルと呼ばれることがある。さらに、基地局218が、スモールセル208(たとえば、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル、ホーム基地局、ホームノードB、ホームeノードBなど)中に示されており、スモールセル208は1つまたは複数のマクロセルと重複し得る。この例では、セル208は、基地局218が比較的小さいサイズを有するセルをサポートするので、スモールセルと呼ばれることがある。セルサイズ決定は、システム設計ならびに構成要素制約に従って行われ得る。
【0033】
[0046] 無線アクセスネットワーク200は任意の数のワイヤレス基地局およびセルを含み得ることを理解されたい。さらに、所与のセルのサイズまたはカバレージエリア(coverage area)を拡張するために、リレーノードが展開され得る。基地局210、212、214、218は、任意の数のモバイル装置にコアネットワークへのワイヤレスアクセスポイントを提供する。いくつかの例では、基地局210、212、214、および/または218は、上記で説明され
図1に示されている基地局/スケジューリングエンティティ108と同じであり得る。
【0034】
[0047] RAN200内で、セルは、各セルの1つまたは複数のセクタと通信していることがあるUEを含み得る。さらに、各基地局210、212、214、および218は、それぞれのセル中のすべてのUEに(たとえば、
図1に示されている)コアネットワークへのアクセスポイントを提供するように構成され得る。たとえば、UE222および224は基地局210と通信していることがあり、UE226および228は基地局212と通信していることがあり、UE230および232はRRH216を介して基地局214と通信していることがあり、UE234は基地局218と通信していることがある。いくつかの例では、UE222、224、226、228、230、232、234、238、240、および/または242は、上記で説明され
図1に示されているUE/スケジュールドエンティティ106と同じであり得る。
【0035】
[0048] いくつかの例では、ドローンまたはクワッドコプターであり得る無人航空機(UAV:unmanned aerial vehicle)220は、モバイルネットワークノードであり得、UEとして機能するように構成され得る。たとえば、UAV220は、基地局210と通信することによって、セル202内で動作し得る。
【0036】
[0049] RAN200のさらなる態様では、サイドリンク信号(sidelink signal)が、基地局からのスケジューリングまたは制御情報に必ずしも依拠することなくUE間で使用され得る。たとえば、2つまたはそれ以上のUE(たとえば、UE226および228)は、基地局(たとえば、基地局212)を通してその通信を中継することなしに、ピアツーピア(P2P)またはサイドリンク信号227を使用して互いに通信し得る。さらなる一例では、UE240および242と通信するUE238が示されている。ここで、UE238は、スケジューリングエンティティまたは1次サイドリンクデバイスとして機能し得、UE240および242は、スケジュールドエンティティまたは非1次(たとえば、2次)サイドリンクデバイスとして機能し得る。さらに別の例では、UEは、デバイスツーデバイス(D2D)ネットワーク、ピアツーピア(P2P)ネットワーク、または車両間(V2V)ネットワークにおいて、および/あるいはメッシュネットワークにおいて、スケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワークの例では、UE240および242が、(たとえば、スケジューリングエンティティとして機能している)UE238と通信することに加えて、互いに直接通信し得る。したがって、時間周波数リソースへのスケジュールされたアクセスを伴い、セルラー構成、P2P構成、またはメッシュ構成を有するワイヤレス通信システムにおいて、スケジューリングエンティティおよび1つまたは複数のスケジュールドエンティティは、スケジュールされたリソースを利用して通信し得る。いくつかの例では、サイドリンク信号227は、サイドリンクトラフィック(たとえば、物理サイドリンク共有チャネル)とサイドリンク制御(たとえば、物理サイドリンク制御チャネル)とを含む。
【0037】
[0050] 無線アクセスネットワーク200では、UEが、それのロケーションに関係なく、移動しながら通信する能力は、モビリティと呼ばれる。UEと無線アクセスネットワークとの間の様々な物理チャネルは、概して、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)の制御下でセットアップされ、維持され、解放される。AMF(
図2に図示せず)は、制御プレーンとユーザプレーンの両方の機能のためのセキュリティコンテキストを管理するセキュリティコンテキスト管理機能(SCMF)と、認証を実施するセキュリティアンカー機能(SEAF)とを含み得る。
【0038】
[0051] 無線アクセスネットワーク200は、モビリティおよびハンドオーバ(すなわち、ある無線チャネルから別の無線チャネルへのUEの接続の転送)を可能にするために、DLベースのモビリティまたはULベースのモビリティを利用し得る。DLベースのモビリティのために構成されたネットワークでは、スケジューリングエンティティとの呼中に、または任意の他の時間において、UEは、それのサービングセルからの信号の様々なパラメータ、ならびにネイバリングセルの様々なパラメータを監視し得る。これらのパラメータの品質に応じて、UEは、ネイバリングセルのうちの1つまたは複数との通信を維持し得る。この時間中に、UEがあるセルから別のセルに移動した場合、またはネイバリングセルからの信号品質がサービングセルからの信号品質を所与の時間量の間超える場合、UEは、サービングセルからネイバリング(ターゲット)セルへのハンドオフまたはハンドオーバに着手し得る。たとえば、(任意の好適な形態のUEが使用され得るが、車両として示されている)UE224は、それのサービングセル202に対応する地理的エリアからネイバーセル206に対応する地理的エリアに移動し得る。ネイバーセル206からの信号強度または信号品質がUE224のサービングセル202の信号強度または信号品質を所与の時間量の間超えるとき、UE224は、この状態を示す報告メッセージをそれのサービング基地局210に送信し得る。応答して、UE224はハンドオーバコマンドを受信し得、UEはセル206へのハンドオーバを受け得る。
【0039】
[0052] ULベースのモビリティのために構成されたネットワークでは、各UEについてサービングセルを選択するために、各UEからのUL基準信号がネットワークによって利用され得る。いくつかの例では、基地局210、212、および214/216は、統合された同期信号(たとえば、統合された1次同期信号(PSS)、統合された2次同期信号(SSS)、および統合された物理ブロードキャストチャネル(PBCH))をブロードキャストし得る。UE222、224、226、228、230、および232は、統合された同期信号を受信し、同期信号からキャリア周波数とスロットタイミングとを導出し、タイミングを導出したことに応答して、アップリンクパイロットまたは基準信号を送信し得る。UE(たとえば、UE224)によって送信されるアップリンクパイロット信号は、無線アクセスネットワーク200内の2つまたはそれ以上のセル(たとえば、基地局210および214/216)によってコンカレントに受信され得る。セルの各々はパイロット信号の強度を測定し得、無線アクセスネットワーク(たとえば、基地局210および214/216のうちの1つまたは複数、ならびに/またはコアネットワーク内の中央ノード)は、UE224のためのサービングセルを決定し得る。UE224が無線アクセスネットワーク200を通って移動するとき、ネットワークは、UE224によって送信されるアップリンクパイロット信号を監視し続け得る。ネイバリングセルによって測定されたパイロット信号の信号強度または信号品質が、サービングセルによって測定されたそれの信号強度または信号品質を超えるとき、ネットワーク200は、UE224に通知するかまたは通知せずに、UE224をサービングセルからネイバリングセルにハンドオーバし得る。
【0040】
[0053] 基地局210、212、および214/216によって送信される同期信号は統合され得るが、同期信号は特定のセルを識別しないことがあり、むしろ同じ周波数上でおよび/または同じタイミングで動作する複数のセルのゾーンを識別し得る。5Gネットワークまたは他の次世代通信ネットワークにおけるゾーンの使用は、アップリンクベースのモビリティフレームワークを可能にし、UEとネットワークとの間で交換されることを必要とするモビリティメッセージの数が低減され得るので、UEとネットワークの両方の効率を改善する。
【0041】
[0054] 様々な実装形態では、無線アクセスネットワーク200中のエアインターフェースは、認可スペクトル、無認可スペクトル、または共有スペクトルを利用し得る。認可スペクトルは、概してモバイルネットワーク事業者が政府規制機関からライセンスを購入することによって、スペクトルの一部分の排他的使用を実現する。無認可スペクトルは、政府許可ライセンスの必要なしに、スペクトルの一部分の共有使用を実現する。無認可スペクトルにアクセスするために、いくつかの技術的な規則への準拠が、概して依然として必要とされるが、概して、いかなる事業者またはデバイスもアクセスを獲得し得る。共有スペクトルは認可スペクトルと無認可スペクトルとの間にあり得、スペクトルにアクセスするために技術的な規則または限定が必要とされることがあるが、スペクトルは、依然として複数の事業者および/または複数のRATによって共有され得る。たとえば、認可スペクトルの一部分のためのライセンスの保有者は、たとえば、アクセスを獲得するための好適なライセンシー決定条件を用いて、そのスペクトルを他の関係者と共有するために認可共有アクセス(LSA)を提供し得る。
【0042】
[0055] 無線アクセスネットワーク200中のエアインターフェースは、様々なデバイスの同時通信を可能にするために、1つまたは複数の多重化と、複数のアクセスアルゴリズムとを利用し得る。たとえば、5G NR仕様は、サイクリックプレフィックス(CP)とともに直交周波数分割多重化(OFDM)を利用して、UE222および224から基地局210へのUL送信のための多元接続、ならびに基地局210から1つまたは複数のUE222および224へのDL送信のための多重化を提供する。さらに、UL送信の場合、5G NR仕様は、(シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)とも呼ばれる)CPを用いた離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM:discrete Fourier transform-spread-OFDM)のサポートを提供する。しかしながら、本開示の範囲内で、多重化および多元接続は、上記の方式に限定されず、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、スパースコード多元接続(SCMA)、リソース拡散多元接続(RSMA)、または他の好適な多元接続方式を利用して提供され得る。さらに、基地局210からUE222および224へのDL送信を多重化することが、時分割多重化(TDM)、符号分割多重化(CDM)、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、スパースコード多重化(SCM)、または他の好適な多重化方式を利用して提供され得る。
【0043】
[0056] 無線アクセスネットワーク200中のエアインターフェースは、1つまたは複数の二重化アルゴリズムをさらに利用し得る。二重は、両方のエンドポイントが両方向に互いに通信することができるポイントツーポイント通信リンクを指す。全二重は、両方のエンドポイントが互いに同時に通信することができることを意味する。半二重は、一度に一方のエンドポイントのみが他方のエンドポイントに情報を送ることができることを意味する。ワイヤレスリンクでは、全二重チャネルは、概して、送信機と受信機の物理的分離、および好適な干渉消去技術に依拠する。全二重エミュレーションは、周波数分割複信(FDD)または時分割複信(TDD)を利用することによってワイヤレスリンクのために頻繁に実装される。FDDでは、異なる方向の送信は、異なるキャリア周波数において動作する。TDDでは、所与のチャネル上の異なる方向の送信は、時分割多重化を使用して互いに分離される。すなわち、ある時間には、チャネルはある方向の送信専用であり、他の時間には、チャネルは他の方向の送信専用であり、ここで、方向は、極めて迅速に、たとえば、スロットごとに数回変わり得る。
【0044】
[0057] 本開示の様々な態様は、
図3に一例が概略的に示されているOFDM波形に関して説明される。本開示の様々な態様は、本明細書で以下に説明されるのと実質的に同じ方法でSC-FDMA波形に適用され得ることが当業者によって理解されるべきである。すなわち、本開示のいくつかの例は、明快のためにOFDMリンクに焦点を当てることがあるが、同じ原理がSC-FDMA波形にも適用され得ることを理解されたい。
【0045】
[0058] 次に
図3を参照すると、OFDMリソースグリッドを示している、例示的なDLサブフレーム(SF)302Aの拡大図が示されている。しかしながら、当業者が容易に諒解するように、任意の特定の適用例のためのPHY送信構造は、任意の数の要因に応じて、ここで説明される例とは異なることがある。ここで、時間は、OFDMシンボルのユニットをもつ水平方向にあり、周波数は、サブキャリアのユニットをもつ垂直方向にある。
【0046】
[0059] リソースグリッド304は、所与のアンテナポートについて時間周波数リソースを概略的に表すために使用され得る。すなわち、利用可能な複数のアンテナポートをもつ多入力多出力(MIMO)実装形態では、対応する複数個のリソースグリッド304が通信のために利用可能であり得る。リソースグリッド304は、複数のリソース要素(RE)306に分割される。1つのサブキャリア×1つのシンボルであるREは、時間周波数グリッドの最小の個別部分であり、物理チャネルまたは信号からのデータを表す単一の複素数値を含んでいる。特定の実装形態において利用される変調に応じて、各REは1つまたは複数のビットの情報を表し得る。いくつかの例では、REのブロックは、物理リソースブロック(PRB:physical resource block)またはより簡単にリソースブロック(RB:resource block)308と呼ばれることがあり、それは周波数領域中に任意の好適な数の連続するサブキャリアを含んでいる。一例では、RBは、使用されるヌメロロジー(numerology)とは無関係の数である、12個のサブキャリアを含み得る。いくつかの例では、ヌメロロジーに応じて、RBは、時間領域中に任意の好適な数の連続するOFDMシンボルを含み得る。本開示内で、RB308などの単一のRBは、単一方向の通信(所与のデバイスのための送信または受信のいずれか)に完全に対応すると仮定される。
【0047】
[0060] ダウンリンク送信またはアップリンク送信のためのUE(たとえば、スケジュールドエンティティ)のスケジューリングは、一般に、1つまたは複数の帯域幅部分(BWP:bandwidth part)内の1つまたは複数のリソース要素306をスケジュールすることを伴い、ここで、各BWPは、2つまたはそれ以上の連続(contiguous)または連続する(consecutive)RBを含む。したがって、UEは、概して、リソースグリッド304のサブセットのみを利用する。いくつかの例では、RBは、UEに割り振られ得るリソースの最小単位であり得る。したがって、UEのためにスケジュールされるRBが多いほど、またエアインターフェースのために選定される変調方式が高いほど、UEのデータレートは高くなる。
【0048】
[0061] この図では、RB308は、サブフレーム302Aの帯域幅全体よりも小さく占有しているように示されており、いくつかのサブキャリアがRB308の上下に示されている。所与の実装形態では、サブフレーム302Aは、任意の数の1つまたは複数のRB308に対応する帯域幅を有し得る。さらに、この図では、RB308は、サブフレーム302Aの持続時間全体よりも小さく占有しているように示されているが、これは考えられる一例にすぎない。
【0049】
[0062] 各1msサブフレーム302Aは、1つまたは複数の隣接するスロットからなり得る。
図3に示されている例では、1つのサブフレーム302Bは、例示的な例のように、4つのスロット310を含む。いくつかの例では、スロットは、所与のサイクリックプレフィックス(CP)長をもつ指定された数のOFDMシンボルに従って定義され得る。たとえば、スロットは、公称CPとともに7個または14個のOFDMシンボルを含み得る。さらなる例は、より短い持続時間(たとえば、1つまたは2つのOFDMシンボル)を有するミニスロットを含み得る。これらのミニスロットは、いくつかの場合には、同じまたは異なるUEのための進行中のスロット送信のためにスケジュールされたリソースを占有して送信され得る。
【0050】
[0063] スロット310のうちの1つの拡大図は、制御領域312とデータ領域314とを含むスロット310を示している。概して、制御領域312は制御チャネル(たとえば、PDCCH)を搬送し得、データ領域314はデータチャネル(たとえば、PDSCHまたはPUSCH)を搬送し得る。もちろん、スロットは、すべてのDL、すべてのUL、または少なくとも1つのDL部分および少なくとも1つのUL部分を含んでいることがある。
図3に示されている簡単な構造は、本質的に例示にすぎず、異なるスロット構造が利用され得、制御領域とデータ領域との各々のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0051】
[0064]
図3に示されていないが、制御チャネル、共有チャネル、データチャネルなどを含む1つまたは複数の物理チャネルを搬送するために、RB308内の様々なRE306がスケジュールされ得る。RB308内の他のRE306は、限定はしないが、復調基準信号(DMRS)またはサウンディング基準信号(SRS)を含む、パイロットまたは基準信号をも搬送し得る。これらのパイロットまたは基準信号は、受信デバイスが、対応するチャネルのチャネル推定を実施することを実現し得、それにより、RB308内の制御チャネルおよび/またはデータチャネルのコヒーレントな復調/検出が可能になり得る。
【0052】
[0065] DL送信では、送信デバイス(たとえば、スケジューリングエンティティ)は、PBCH、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)、および/または物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)など、1つまたは複数のDL制御チャネルを含むDL制御情報を1つまたは複数のスケジュールドエンティティに搬送するために、(たとえば、制御領域312内に)1つまたは複数のRE306を割り振り得る。送信デバイスは、DMRS、位相追跡基準信号(PT-RS)、チャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、および2次同期信号(SSS)など、他のDL信号を搬送するために、1つまたは複数のRE306をさらに割り振り得る。
【0053】
[0066] 同期信号PSSおよびSSSならびに、いくつかの例では、PBCHおよびPBCH DMRSは、0から3までの昇順の時間インデックスを介して番号付けされる3つの連続するOFDMシンボルを含む同期信号ブロック(SSB)中で送信され得る。周波数領域では、SSBは、240個の連続サブキャリアにわたって延び、サブキャリアが、0から239までの昇順の周波数インデックスを介して番号付けされ得る。もちろん、本開示は、この特定のSSB構成に限定されない。他の非限定的な例は、本開示の範囲内で、2つよりも多いまたは少ない同期信号を利用し得、PBCHに加えて1つまたは複数の補足チャネルを含み得、PBCHを省略し得、ならびに/あるいはSSBのために異なる数のシンボルおよび/または連続しないシンボルを利用し得る。
【0054】
[0067] SSBは、システム情報(SI)を送るために、および/または別のチャネルを介して送信されたSIへの参照を提供するために使用され得る。システム情報の例は、限定はしないが、サブキャリア間隔、システムフレーム番号、セルグローバル識別子(CGI)、セル禁止指示(cell bar indication)、共通制御リソースセット(coreset:control resource set)のリスト、共通探索空間のリスト、SIB1のための探索空間、ページング探索空間、ランダムアクセス探索空間、およびアップリンク構成情報を含み得る。coresetの2つの具体例は、PDCCH Coreset0およびCoreset1を含む。
【0055】
[0068] SIは、最小SI(MSI)、残存MSI(RMSI)、および他のSI(OSI)と呼ばれる、3つのセットに再分割され得る。PBCHは、MSIとRMSIの一部とを搬送し得る。たとえば、PBCHは、様々なタイプのシステム情報を含むマスタ情報ブロック(MIB:master information block)を、システム情報ブロック(SIB)を復号するためのパラメータとともに搬送し得る。ある例では、MIBはCoreset0を構成し得る。
【0056】
[0069] RMSIは、たとえば、様々な追加のシステム情報を含んでいるSystemInformationType1(SIB1)を含み得る。RMSIは、PDSCHによって(たとえば、専用のCoreset0において)搬送され得る。
【0057】
[0070] PCFICHは、受信デバイスがPDCCHを受信し、復号するのを支援するための情報を提供する。PDCCHは、限定はしないが、電力制御コマンド、スケジューリング情報、許可、ならびに/またはDL送信およびUL送信のためのREの割当てを含む、ダウンリンク制御情報(DCI)を搬送する。PHICHは、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)などのHARQフィードバック送信を搬送する。HARQは当業者によく知られている技法であり、ここにおいて、たとえば、チェックサムまたはサイクリック冗長検査(CRC)などの任意の好適な完全性検査機構を利用して、正確さについて受信側においてパケット送信の完全性が検査され得る。送信の完全性が確認された場合、ACKが送信され得、確認されなかった場合、NACKが送信され得る。NACKに応答して、送信デバイスはHARQ再送信を送り得、HARQ再送信は、チェイス合成、インクリメンタル冗長などを実装し得る。
【0058】
[0071] UL送信では、送信デバイス(たとえば、スケジュールドエンティティ)は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)などの1つまたは複数のUL制御チャネルを含むUL制御情報をスケジューリングエンティティに搬送するために、1つまたは複数のRE306を利用し得る。UL制御情報は、パイロットと、基準信号と、アップリンクデータ送信を復号することを可能にするかまたはそれを復号するのを支援するように構成された情報とを含む、様々なパケットタイプおよびカテゴリーを含み得る。たとえば、UL制御情報は、DMRSまたはSRSを含み得る。いくつかの例では、制御情報は、スケジューリング要求(SR)、すなわち、スケジューリングエンティティがアップリンク送信をスケジュールするようにとの要求を含み得る。ここで、制御チャネル上で送信されたSRに応答して、スケジューリングエンティティは、アップリンクパケット送信のためのリソースをスケジュールし得るダウンリンク制御情報を送信し得る。UL制御情報は、HARQフィードバック、チャネル状態フィードバック(CSF)、または任意の他の好適なUL制御情報をも含み得る。
【0059】
[0072] 制御情報に加えて、(たとえば、データ領域314内の)1つまたは複数のRE306が、ユーザデータまたはトラフィックデータのために割り振られ得る。そのようなトラフィックは、DL送信の場合にはPDSCH、またはUL送信の場合には物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)など、1つまたは複数のトラフィックチャネル上で搬送され得る。いくつかの例では、データ領域314内の1つまたは複数のRE306は、所与のセルへのアクセスを可能にし得るシステム情報を搬送するSIB(SIB1)を搬送するように構成され得る。
【0060】
[0073] 上記で説明されたこれらの物理チャネルは、概して、媒体アクセス制御(MAC)レイヤにおいてハンドリングするために多重化され、トランスポートチャネルにマッピングされる。トランスポートチャネルは、トランスポートブロック(TB)と呼ばれる情報のブロックを搬送する。情報のビット数に対応し得るトランスポートブロックサイズ(TBS:transport block size)は、変調およびコーディング方式(MCS)と、所与の送信におけるRBの数とに基づいて制御されるパラメータであり得る。
【0061】
[0074]
図1~
図3を参照しながら上記で説明されたチャネルまたはキャリアは、必ずしもスケジューリングエンティティとスケジュールドエンティティとの間で利用され得るチャネルまたはキャリアのすべてであるとは限らず、当業者は、示されているチャネルまたはキャリアに加えて、他のトラフィックチャネル、制御チャネル、およびフィードバックチャネルなど、他のチャネルまたはキャリアが利用され得ることを認識されよう。
【0062】
[0075] さらに、上記で説明された物理チャネルは、概して、媒体アクセス制御(MAC)レイヤにおいてハンドリングするために多重化され、トランスポートチャネルにマッピングされる。トランスポートチャネルは、上述された、トランスポートブロック(TB)と呼ばれる情報のブロックを搬送する。一例として、例示的なMACレイヤトランスポートブロック320が、
図3ではサブフレーム302にマッピングされて示されているが、そのようなマッピングに限定されず、これは、あるマッピングを示すための説明の目的のためのものにすぎない。情報のビット数に対応し得るトランスポートブロックサイズ(TBS)は、変調およびコーディング方式(MCS)と、所与の送信におけるRBの数とに基づいて制御されるパラメータであり得る。
II.ランダムアクセス帯域幅に基づく通信構成のための例(EXAMPLES FOR COMMUNICATION CONFIGURATION BASED ON RANDOM ACCESS BANDWIDTH)
[0076] 上記で説明されたように、ネットワークは、いくつかのシナリオでは無認可無線周波数(RF)スペクトルを使用し得る。たとえば、ネットワーク事業者は、ネットワークのカバレージを拡張するために、またはネットワーク内で動作するUEに追加のサービス(たとえば、より高いスループット)を提供するために、(たとえば、認可RFスペクトル上で動作するセルに加えて)無認可RFスペクトル上で通信するように構成されたセルを展開し得る。
【0063】
[0077] いくつかのシナリオでは、無認可RFスペクトル上で送信するデバイスは、複数のデバイスが同時に同じ帯域上で送信することになる可能性を低減するために、衝突回避方式を使用し得る。そのような衝突回避方式の一例は、リッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャである。概して、第1のデバイスがリソース上で送信する前に、第1のデバイスは、別のデバイスによる送信についてリッスンし得る。リソースが現在使用されている場合、第1のデバイスは、時間期間の間バックオフし、次いで、(たとえば、他の送信について再びリッスンすることによって)送信を再試行し得る。キャリア検知多重アクセス(CSMA)は、LBTプロシージャの一例である。他のタイプのLBTプロシージャが、同様に使用され得る。
【0064】
[0078] 無認可スペクトルにおけるNR動作は、NR-Uと呼ばれることがある。NR-Uの下で、いくつかの送信が、LBTの対象となり得る。たとえば、NR-Uの下で、上記で説明されたSSBなどの発見基準信号(DRS)のgNBの送信が、LBTの対象となり得る。
【0065】
[0079] たとえば、ユーザ機器(UE)などのワイヤレスデバイスまたは基地局が、無認可帯域においてワイヤレスチャネルの制御を獲得するより前に、リッスンビフォアトーク(LBT)など、クリアチャネルアセスメント(CCA)を実施し得る。いくつかの例では、基地局は、発見基準信号(DRS)スロット中になど、ワイヤレスチャネルへのアクセスを獲得し、同期信号ブロック(SSB)を送信し得る。SSBは、UEが基地局を発見し、それと同期するための同期信号および基準信号を搬送し得る。
【0066】
[0080] BSは、UEのためのアップリンク送信をスケジュールし、各UEがそれのそれぞれのアップリンク送信のためにどの時間領域リソースおよび周波数領域リソースを使用するべきであるかを指定し得る。無認可RFスペクトル上でのUL送信の場合、インターレースベースのスケジューリングが、周波数領域において使用され得る。たとえば、NR-Uでは、占有チャネル帯域幅(OCB)目標を満たすためにおよび/または所与の電力スペクトル密度(PSD)限界のためのUL送信電力をブーストするために、PRBインターレース波形がULにおいて使用され得る。
【0067】
[0081] BSは、インターレースのうちの1つまたは複数に従って送信するようにUEをスケジュールし得る。たとえば、BSは、インターレース0上で送信するように第1のUEをスケジュールし、インターレース1上で送信するように第2のUEをスケジュールし得る。別の例として、BSは、インターレース0およびインターレース1上で送信するように第1のUEをスケジュールし得る。他の例が可能である。
【0068】
[0082]
図4は、(たとえば、NR-Uの場合の)ULインターレース400の一例を示す。所与のインターレースが、周波数リソースのセットに対応し得る。たとえば、
図4中の各ブロック(たとえば、ブロック402)が、リソースブロックに対応し得る。
図4は、RBの異なるセット(たとえば、RBセット0およびRBセット1など)がインターレースに関して定義され得ることをも示す。ここで、各RBセットは、インターレースの10個のRBを含む。RBセットごとの異なる数のRBが、他の例において使用され得る。
【0069】
[0083] いくつかの周波数帯域におけるワイヤレス通信動作が、規制制限(たとえば、FCC規制)の対象となり得る。たとえば、表1は、6GHz帯域の一例について説明する。この帯域は、たとえば、マイクロ波通信、バックホール通信、およびビデオカメラ通信のために現在使用されている。
【0070】
【0071】
[0084] 6GHz帯域上で通信しているデバイスは、スペクトル共有技法を使用しないことがある。したがって、この帯域上の最大送信電力は、たとえば、gNBの場合は5デシベル-ミリワット/MHz(dBm/MHz)、およびUEの場合は-1dBm/MHzに限定され得る。これは、この帯域のインカンベントユーザ(たとえば、ビデオカメラ)を保護するためのものである。
【0072】
[0085] 上記の例では、6GHz帯域(たとえば、U-NII-5およびU-NII-7)の使用は、他の帯域に課される送信電力限度よりも低い送信電力限度の対象となり得る。たとえば、5GHz帯域上の最大送信電力は、たとえば、gNBの場合は10dBm/MHz、およびUEの場合は10dBm/MHzに限定され得る。
【0073】
[0086] 6GHz帯域に対するスペクトル密度(PSD)限界が、5GHz帯域に対するよりも実質的に低いとすれば、許容される総送信電力は、占有される帯域幅によって限定され得る。その上、3GPP Rel.16 NR-Uでは、PRACHは20MHz帯域に限定される。
【0074】
[0087] 6GHz帯域に対する比較的低いPSD限界(たとえば、UE側において11dBより低い、およびgNB側において5dBより低い)を仮定すれば、リンクバジェットが低減され得る。本開示は、いくつかの態様では、リンクバジェットのこの損失を回復することに関する。また、上記のように、アップリンクは、(たとえば、相対的に6dBだけ)より弱くなり得る。本開示は、いくつかの態様では、ダウンリンクとアップリンクとの間のリンクバジェットを平衡させることに関する。
【0075】
[0088] PRACHは、第1のアップリンク送信波形である。PRACHが十分なリンクバジェットを有しない場合、UEはシステムにアクセスすることができない。3GPP Rel.16 NR-Uでは、PSD限界下でより高いPRACH電力を有するために、PRACH設計は、30KHzのための長さ571のシーケンスおよび15KHzのための長さ1151のシーケンスを導入することによって、修正される。これらのシーケンスは、それぞれ30KHz/15KHzのために約48/96個のRBを占有する。
【0076】
[0089] 本開示は、いくつかの態様では、(たとえば、シーケンスをより長くすることなしに)信号をより広い帯域幅で送信することによって、有効な送信電力を増加させることに関する。上述のように、3GPP Rel.16 NR-U PRACHは、20MHzをカバーする。これは、低いPSD限界を仮定すれば、比較的低くなり得る。したがって、本開示は、いくつかの態様では、より広い帯域PRACHに関する。たとえば、表2に示されているように、UEの場合、3dBmの増加が、20MHz帯域幅の代わりに40MHz帯域幅を使用して達成され得る。さらに、6dBmの増加が、20MHz帯域幅の代わりに80MHz帯域幅を使用して達成され得る。
【0077】
【0078】
[0090]
図5は、繰り返される広帯域PRACH波形500の一例を示す。第1のPRACH部分がRBセット0上で送られ得、第2のPRACH部分がRBセット1上で送られ得、以下同様である。上述のように、各RBセットは、20MHz帯域幅を有し得る。PRACH波形の各繰返しは、いくつかの例では、20MHzのうちの48個または96個のRBを占有し得る。
【0079】
[0091] NRシステムは、初期アクセスPRACH送信のために電力ランピングプロセスを使用し得る。開ループ電力制御で開始して、UEは、第1のPRACH送信のための初期電力レベルを選ぶ。各送信の後に、UEは、gNBからのmsg2を待つことになる。msg2がランダムアクセス応答(RAR)ウィンドウ内で受信されない場合、UEは、PRACH電力が、gNBに到達するのに十分高くないと仮定し得る。UEは、したがって、より高い(たとえば、わずかにより高い)電力レベルにおいて、別のPRACHを送り得る。
【0080】
[0092] 本開示は、いくつかの態様では、PRACH電力ランピングプロセスのための追加の電力を提供するために、より広い帯域PRACHを使用することに関する。たとえば、より広い帯域PRACH送信の使用が、電力ランピングプロセスに組み込まれ得る。
【0081】
[0093] いくつかの例では、開ループ送信電力が低い場合、UEは、単一のPRACH送信で開始することができる。(たとえば、送信電力が各送信で増加する)いくつかのPRACH送信の後に、必要とされるPRACH送信電力が、単一のPRACHによってサポートされ得る電力を超える場合、UEは、FDM様式で複数のPRACHシーケンスを送信し得る。
【0082】
[0094]
図6は、このタイプの電力ランピング600の一例を示し、ここで、ブロックの異なる行が、異なるPRACH送信を表す。最初に、PRACH602が、1つのRBセット上で、ある送信電力において送信される。msg2を受信していないと、PRACH604が、1つのRBセット上で、より高い送信電力において送信され得る。依然としてmsg2を受信していないと、PRACH(たとえば、PRACH606)が、2つのRBセット上で、さらにより高い送信電力(たとえば、最高許容送信電力)において送信され得る。最終的に、msg2が依然として受信されない場合、PRACH(たとえば、PRACH608)が、4つのRBセット上で送信され得る。いくつかの例では、
図6中の所与の行(たとえば、PRACH606を含む第3の行、またはPRACH608を含む第4の行)中のブロックは、各RBセット送信のために同じ量の電力およびRBが使用されることを表し得る。
【0083】
[0095] いくつかの例では、複数のPRACH送信が、電力ランピングプロセスに早期に組み込まれ得る。最初に、開ループ送信電力が低い場合、UEは、単一のPRACH送信で開始することができる。msg2が受信されない場合、プロセスは、最大送信電力限度が到達される前に、複数のPRACH送信(たとえば、2つのRBセット)を使用して開始することができる。ここで、UEは、電力ランピング技法として、送信電力および/または周波数分割多重PRACHシーケンスの数を増加させることができる。
【0084】
[0096] 本開示は、いくつかの態様では、PRACHプロシージャにおいて使用される帯域幅に基づいて、少なくとも1つの通信構成を選択することに関する。たとえば、msg1のためのリンクを閉じるために、PRACHのためにより広い帯域幅が使用される場合、他のシグナリングのためのリンクを閉じるために、そのシグナリングのために(たとえば、より多くの電力を提供するための)より広い帯域幅および/または他の通信構成が使用され得る。一方、UEがそれのサービングgNBに近い場合、より小さい送信帯域幅(電力)がリンクを閉じるのに十分であり得る。この場合、より広い初期BWPを使用しないこと(たとえば、より広いBWPを排他的に使用しないこと)が、システム効率の観点から好ましいことがある。たとえば、gNBが、帯域幅のすべての部分上で(たとえば、すべてのサブバンド(sub-band)上で)LBTをパスすることを必要とされる場合、gNBは、チャネルにアクセスするためのより低い機会を有し得る。
【0085】
[0097] したがって、本開示は、いくつかの態様では、たとえば、セル中心UEとセルエッジUEとを同時に動的にサポートすることに関する。初期アクセス観点から、PRACHプロシージャが最初に実施されるので、使用されたPRACH帯域幅は、後続のシグナリングのために使用される帯域幅(たとえば、電力)および/または(1つまたは複数の)他の通信パラメータを選ぶための良好な開始点を示し得る。
【0086】
[0098] 本開示は、いくつかの態様では、そのようなUEがPSD限界下にあるときにリンクバジェットを改善することに関する。いくつかの態様では、これは、異なるカバレージ拡張技法をサポートするために異なる構成を使用することを伴い得る。いくつかの態様では、カバレージ拡張技法は、信号および/またはチャネルの送信帯域幅を増加させることを伴い得る。たとえば、gNBは、異なる初期DL/UL BWP構成およびデフォルトPUCCH構成をサポートし得、ここで、PRACHプロシージャに続く初期通信のために使用されるデフォルト構成は、UEがgNBにアクセスするために成功裡に使用したPRACH帯域幅に依存し得る。通信構成のいくつかの具体的な例は、以下の通りである。他の例が可能である。
【0087】
[0099] いくつかの例では、アップリンク制御情報(uplink control information)を送るために使用される帯域幅は、PRACH送信のために使用される帯域幅に基づいて選択され得る。BSは、UEがアップリンク送信のために使用することを可能にされる帯域幅を割り振り得る。たとえば、BSは、PRACH送信のためにある帯域幅(たとえば、特定の幅のBWP)、PUCCH送信のために別の帯域幅などを割り振り得る。UEは、限定されたPSDを有し得る帯域上でBSにアップリンク制御情報を送信するために、割り振られた帯域幅の1つまたは複数のサブバンド(たとえば、RBセット)を使用し得る。ここで、サブバンドは、送信のためにBSによって割り振られた総帯域幅の適切なサブセットである。すなわち、送信のためにBSによって割り振られた総帯域幅内で定義された2つ以上のサブバンドがある。たとえば、UEがBSのセルの中心にまたはその近くにあるとき、UEは、単一のサブバンドを介してアップリンク制御情報を送信し、依然として、BSとのリンクを閉じることが可能であり得る。逆に、UEがセルのエッジにまたはその近くにあるとき、UEは、BSとのリンクを閉じるために、複数のサブバンドを介してアップリンク制御情報を送信する必要があり得る。特定の例として、割り振られた総帯域幅(たとえば、周波数帯域)は、4つのサブバンドに再分割され得る。したがって、異なる例では、UEは、割り振られた総帯域幅の1つのサブバンド上で、割り振られた総帯域幅の2つのサブバンド上で、割り振られた総帯域幅の3つのサブバンド上で、または、割り振られた総帯域幅の4つのサブバンド上で送信することができる。この目的で、BSは、(たとえば、BSは、UEが最終的にいくつのサブバンドを使用することになるかをあらかじめ知らないことがあるので)ワイヤレス通信デバイスによるアップリンク送信のために複数のサブバンドをスケジュールし、これらのサブバンド(たとえば、RBセット)の各々をアップリンク制御情報について監視し得る。そのようなシナリオでは、アップリンク送信のためにUEによって選択されるサブバンドの初期数は、PRACHプロシージャ中にBSへのリンクを閉じるためにUEが成功裡に使用した帯域幅(たとえば、サブバンドの数)に基づき得る。たとえば、UEがデフォルト帯域幅PRACH(たとえば、20MHz)を使用した場合、PUCCHのためのデフォルト帯域幅(たとえば、20MHz)が選択され得る。逆に、UEが(たとえば、20MHzよりも大きい)より広い帯域PRACHを使用した場合、(たとえば、20MHzよりも大きい)より広い帯域PUCCHが選択され得る。
【0088】
[0100] いくつかの例では、初期DL/UL BWPの帯域幅は、PRACH送信のために使用される帯域幅に基づいて選択され得る。ここで、RMSIは、初期DL/UL BWPのための複数の構成を含み得る。構成をシグナリングする他の方法も使用され得る。各初期DL/UL BWP構成が、たとえば、共通PDSCH/PUSCH構成、共通PUCCH構成、他の構成、またはそれらの任意の組合せを含み得る。共通PDSCH/PUSCH構成は、たとえば、異なるカバレージ拡張技法をサポートするために異なる構成を含み得る。たとえば、カバレージ拡張技法は、TBSスケーリング技法を含み得る。共通PUCCH構成は、たとえば、デフォルトPUCCH構成を含み得る。
【0089】
[0101] 特定のULまたはDL通信のために使用されるべき初期DL/UL BWPの帯域幅は、PRACHプロシージャ中にBSへのリンクを閉じるためにUEが使用した帯域幅(たとえば、サブバンドの数)に基づき得る。たとえば、UEがデフォルト帯域幅PRACH(たとえば、20MHz)を使用した場合、デフォルト帯域幅(たとえば、20MHz)が、初期DL/UL BWPのために選択され得る。逆に、UEが(たとえば、20MHzよりも大きい)より広い帯域PRACHを使用した場合、(たとえば、20MHzよりも大きい)より広い帯域幅が、初期DL/UL BWPのために選択され得る。
【0090】
[0102] UL/DLのためのBWPが、異なる実装形態では、異なる方法で構成され得る。いくつかの場合には、初期UL BWPと初期DL BWPとが、別々に構成され得る。したがって、初期UL BWPのための異なる帯域幅が、いくつかのシナリオでは、PRACH帯域幅に基づいて選択され得る。さらに、初期DL BWPのための異なる帯域幅が、いくつかのシナリオでは、PRACH帯域幅に基づいて選択され得る。いくつかの例では、UL BWPの中心とDL BWPの中心とが(たとえば、TDD動作のために)整合され得る。いくつかの例では、UL BWPとDL BWPとはペアリングされ(たとえば、同じ帯域幅とともに構成され)得る。
【0091】
[0103] いくつかの例では、Coreset0の帯域幅は、PRACH送信のために使用される帯域幅に基づいて選択され得る。ここで、RMSIは、Coreset0のための複数の設定を含み得る。構成をシグナリングする他の方法も使用され得る。特定の通信のために使用されるべきCoreset0の帯域幅は、PRACHプロシージャ中にBSへのリンクを閉じるためにUEが使用した帯域幅(たとえば、サブバンドの数)に基づき得る。たとえば、UEがデフォルト帯域幅(たとえば、20MHz)PRACHを使用した場合、デフォルト帯域幅(たとえば、20MHz)が、Coreset0のために選択され得る。逆に、UEが(たとえば、20MHzよりも大きい)より広い帯域PRACHを使用した場合、(たとえば、20MHzよりも大きい)より広い帯域幅が、Coreset0のために選択され得る。
【0092】
[0104] いくつかの例では、インターリーブシグナリングを使用すべきかどうかの決定が、PRACH送信のために使用される帯域幅に基づき得る。たとえば、(たとえば、より良い電力ブースティングのためにREGを広げるための)インターリーブPDCCH、または非インターリーブPDCCHのいずれかが、PRACH帯域幅に応じて使用され得る。
【0093】
[0105] coresetが、時間領域において1/2/3シンボルによって定義され、周波数領域において6つの連続するRBについて1ビットをもつビットマップによって定義される。ここで、REGが、1つのシンボル中の1つのRBとして定義され、第1に時間において、第2に周波数において、連続的にインデックス付けされる。隣接するREGのセットが、REGバンドルと呼ばれる。広帯域coresetが通信のために使用される場合、各PDCCH候補のREGは、物理的に隣接し得る。したがって、最大送信電力は、アグリゲーションレベルによって限定され得る。(たとえば、比較的低いPSD限度を仮定すれば)電力ブースティングを可能にするために、いくつかの例では、以下、すなわち、(たとえば、スケジューラによって選択される)大きいアグリゲーションレベルのPDCCH、(たとえば、gNB構成によって指定される)広帯域幅をスパンするcoreset、(たとえば、gNB構成によって指定される)小さいREGバンドル、および異なる周波数上でREGを配信するインターリービング方式(interleaving scheme)が、使用され得る。インターリービング方式では、連続的にブロックインターリーバの列を読み取る代わりに、ラップアラウンドを用いてS個の列ごとにcoresetの列が読み取られるように、スキッピングパラメータSが使用され得る。
【0094】
[0106] したがって、このインターリービング(interleaving)は、カバレージ拡張を提供するために使用され得る。したがって、いくつかの例では、UEが(たとえば、20MHzよりも大きい)より広い帯域PRACHを使用した場合、インターリーブシグナリングが使用され得る。逆に、UEがデフォルト帯域幅PRACH(たとえば、20MHz)を使用した場合、インターリーブシグナリングが使用されないことがある(たとえば、それが必要とされないことがある)。
【0095】
[0107] いくつかの例では、TBS(たとえば、TBSスケーリング)が、PRACH送信のために使用される帯域幅に基づき得る。たとえば、TBSスケーリングは、より広い初期DL/UL BWPが適用されるとき、PDSCH/PUSCH通信のために使用され得る。
【0096】
[0108] TBSスケーリングは、いくつかの例では、比較的低いPSD制限を有し得る帯域上での通信のために使用され得る。いくつかの規格によれば、TBSが、周波数領域リソース割振り(FDRA)のサイズでスケーリングするように定義され得る。より高いコーディング利得をもつ(周波数領域における)リソースのより大きい割当てが、送信電力を増加させるために使用され得る。しかしながら、5G NR規格のリリース15によれば、定義されたTBS計算を仮定すれば、より大きい割当ては、同じ変調コーディング方式(MCS)を仮定すれば、より大きいTBSを暗示する。したがって、TBスケーリングフィールドを用いてページング無線ネットワーク一時識別子(P-RNTI)およびランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)DCI 1_0において行われるものなど、TBS調整が、コーディングレートを低下させるために有用であり得る。5G NRのリリース15/16では、たとえば、DCI 1_0のためのP-RNTIとRA-RNTIとmsgB-RNTIとのための2ビットTBスケーリングフィールドがあり、これは、TBが1、1/2、または1/4の係数だけスケールダウンされることを可能にする。いくつかの態様では、TBスケーリングは、TBスケーリングを通したコーディングレートの低減の必要がより深刻である、より低いまたは最も低い変調コーディング方式(MCS)のためにのみ利用され得る。
【0097】
[0109] したがって、UEは、いくつかの状況では(たとえば、ワイヤレス通信デバイスが、セルエッジにまたはその近くにあるとき)、BSとのリンクを閉じるために、スケーリングされた(たとえば、より小さい)TBSを使用して情報を送信および/または受信することを選択し得る。この目的で、いくつかの例では、UEが(たとえば、20MHzよりも大きい)より広い帯域PRACHを使用した場合、TBSスケーリングが使用され得る。逆に、UEがデフォルト帯域幅PRACH(たとえば、20MHz)を使用した場合、TBSスケーリングが使用されないことがある(たとえば、それが必要とされないことがある)。
【0098】
[0110] 表3は、(たとえば、PUCCH帯域幅、UL/DL BWP帯域幅、Coreset0帯域幅、インターリービング方式、TBSスケーリング方式(scaling scheme)に関係する)異なる通信構成にPRACH帯域幅(BW)をマッピングするマッピング700の一例を示す。たとえば、PRACH帯域幅(BW)がBW2である場合、初期PUCCH BWはBW2に設定され得る。別の例として、PRACH BWがBW1である場合、初期PUCCH BWはBW1に設定され得る。また別の例として、PRACH BWがBW3である場合、TBSスケーリングは1/4に設定され得る。さらなる例として、PRACH BWがBW1である場合、インターリービングは使用されないが、PRACH BWがBW2またはBW3である場合、インターリービングは使用される。ある例では、BW1は20MHzに対応し、BW2は40MHzに対応し、BW3は40MHzに対応する。帯域幅の他の例が、他の実装形態において使用され得る。また、異なる数および/または異なるタイプの通信構成が、他の実装形態において使用され得る。
【0099】
【0100】
[0111] いくつかの例では、使用されるべき特定の通信構成(たとえば、初期DL/UL BWPなど)は、どのmsg1がmsg2によって確認応答されるかに依存し得る。たとえば、
図7は、PRACH送信の第1の例702、第2の例704、および第3の例706を示す。
【0101】
[0112] 第1の例702では、UEが、20MHz帯域幅(たとえば、単一のサブバンドまたはRBセット)上でPRACHのためのmsg1を送信する。示されているように、UEは、UEがBSからmsg2 708を受信するまで、段階的にmsg1送信の電力を増加させる。msg2は、この場合、msg1送信のすべてと同じサブバンド上で送られる。この例では、msg1 710の送信は、BSによって成功裡に復号されるのに十分なカバレージを有する(先行するmsg1送信は、BSによって成功裡に復号されるのに十分なカバレージを有しなかった)。PRACHが20MHz帯域幅を使用して成功したので、20MHz初期BWP部分(または何らかの他の対応する初期通信構成)が、後続の通信(たとえば、PUCCH、PUSCH、PDSCHなど)のために選択され得る。
【0102】
[0113] 第2の例704では、UEが、最初に、送信電力における増分ステップを伴って、20MHz帯域幅(たとえば、単一のサブバンドまたはRBセット)上でPRACHのためのmsg1を送信する。この場合、20MHz BW上でのmsg1送信はBSによって成功裡に復号されるのに十分なカバレージを有しなかったので、UEの送信電力限度が到達される。したがって、UEは、その後、2つの20MHzサブバンド上でmsg1 712を送信する。この例では、40MHz上でのmsg1の送信は、BSによって成功裡に復号されるのに十分なカバレージを有する。したがって、UEは、BSからmsg2 714を受信する。ここで、BSは、
図7に示されているように第2のサブバンド上でmsg2 714を送り得る。PRACHが40MHz帯域幅を使用して成功したので、40MHz初期BWP部分(または何らかの他の対応する初期通信構成)が、後続の通信(たとえば、PUCCH、PUSCH、PDSCHなど)のために選択され得る。
【0103】
[0114] 第3の例706では、UEが、最初に、送信電力における増分ステップを伴って、20MHz帯域幅(たとえば、単一のサブバンドまたはRBセット)上でPRACHのためのmsg1を送信する。この場合、20MHz BW上でのmsg1送信はBSによって成功裡に復号されるのに十分なカバレージを有しなかったので、UEの送信電力限度が到達される。したがって、UEは、その後、2つの20MHzサブバンド上でmsg1 716を送信する。しかしながら、40MHz上でのmsg1の送信は、BSによって成功裡に復号されるのに十分なカバレージを有しない。したがって、UEは、その後、4つの20MHzサブバンド上でmsg1 718を送信する。この例では、80MHz上でのmsg1の送信は、BSによって成功裡に復号されるのに十分なカバレージを有する。したがって、UEは、BSからmsg2 720を受信する。ここで、BSは、
図7に示されているように第4のサブバンド上でmsg2 720を送り得る。PRACHが80MHz帯域幅を使用して成功したので、80MHz初期BWP部分(または何らかの他の対応する初期通信構成)が、後続の通信(たとえば、PUCCH、PUSCH、PDSCHなど)のために選択され得る。
【0104】
[0115]
図8は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信システムのための例示的なプロセス800を示すフローチャートである。以下で説明されるように、一部またはすべての図示された特徴は、本開示の範囲内で特定の実装形態において省略され得、いくつかの図示された特徴は、すべての実施形態の実装のために必要とされるとは限らないことがある。いくつかの例では、プロセス800は、
図10に示されているワイヤレス通信デバイス1000によって行われ得る。いくつかの例では、プロセス800は、以下で説明される機能またはアルゴリズムを行うための任意の好適な装置または手段によって行われ得る。
【0105】
[0116] ブロック802において、ワイヤレス通信デバイスが、リソース構成情報と通信構成マッピング情報とを受信し得る。たとえば、BSが、PUCCH、PUSCH、PDSCH、および他のチャネルのために複数のサブバンドを割り振り、および/またはスケジュールし得る。ワイヤレス通信デバイスは、したがって、BSからこの割振りおよび/またはスケジューリングの少なくとも1つの指示を受信し得る。さらに、ワイヤレス通信デバイスは、BSから通信構成マッピング情報(たとえば、表3)を受信し得る。
【0106】
[0117] いくつかの例では、リソース構成情報と通信構成マッピング情報とを受信することは、特定のチャネルのために使用されるべきサブバンドを識別する(たとえば、規定されたリソース上での)BSからのブロードキャスト(たとえば、SIB)を監視することならびに/あるいは、使用されるべきサブバンドを識別するスケジューリング情報を含む許可メッセージを監視すること、次いで、監視したことの結果として受信された信号を復号して、復号された情報を提供すること、ならびに、復号された情報からリソース構成情報および/または通信構成マッピング情報を識別することを含み得る。この動作は、リソース構成情報および/または通信構成マッピング情報を(たとえば、メモリデバイスに)記憶することをも含み得る。
【0107】
[0118] 本明細書で使用される、割振りという用語は、特定の目的のための特定のリソースの予約を意味する。たとえば、BSは、特定のチャネルのためにまたは特定のユーザによって使用されるべき特定のBWPを割り振り得る。スケジューリングは、割振りも伴い、特定のリソースが割り振られたことを(たとえば、UEに許可メッセージを送ることによって)示す行為をも含む。たとえば、スケジューリングは、割振りのサブセットまたはすべてが、UEのために予約されたことを示し得る。
【0108】
[0119] ブロック804において、ワイヤレス通信デバイスは、PRACHプロシージャを実施し得る。PRACHプロシージャは、PRACH動作のセットのうちの少なくとも1つのPRACH動作を含み得る。最低でも、PRACHプロシージャは、ワイヤレス通信デバイスがPRACHシーケンスを送信することを伴う。いくつかの例では、PRACHプロシージャは、ワイヤレス通信デバイスがPRACHシーケンスに対する応答(たとえば、RAR)を監視することをも伴い得る。いくつかの例では、PRACHプロシージャは、ワイヤレス通信デバイスが、RARがBSから受信されるまでBSにPRACHシーケンスを繰り返し送信することを伴い得る。この後者の場合、PRACHプロシージャは、ワイヤレス通信デバイスが、各送信のために少なくとも1つのパラメータを選択することを伴い得る。たとえば、ワイヤレス通信デバイスは第1のPRACHシーケンス送信のために第1の送信電力を選択し、第2のPRACHシーケンス送信のためにより高い送信電力を選択し得る、などである。別の例として、ワイヤレス通信デバイスは、第1のPRACHシーケンス送信のために第1の帯域幅を選択し、第2のPRACHシーケンス送信のためにより広い帯域幅を選択し得る、などである。
【0109】
[0120] いくつかの例では、PRACHプロシージャを実施することは、セルにアクセスすることを決定することと、PRACHシーケンスを生成することと、PRACHシーケンスをBSに送ることとを含み得る。上述のように、PRACHプロシージャを実施することは、RARを監視することと、RARに基づいて、PRACHシーケンスがBSによって成功裡に復号されたかどうかを決定することとをも含み得る。
【0110】
[0121] ブロック806において、ワイヤレス通信デバイスは、PRACHプロシージャのために使用された最大帯域幅を決定し得る。たとえば、ワイヤレス通信デバイスは、どの帯域幅がRARの受信を生じたかを決定し得る。いくつかの例では、帯域幅を決定することは、PRACHプロシージャ中に選択された帯域幅を識別することを含み得る。いくつかの例では、帯域幅を決定することは、PRACHプロシージャのための帯域幅を選択することを含み得る。
【0111】
[0122] いくつかの例では、PRACHプロシージャのために使用された最大帯域幅を決定することは、(1つまたは複数の)PRACHシーケンスを送るためにPRACHプロシージャ中に使用された各帯域幅の指示を記録することと、PRACHプロシージャ中に使用された最大帯域幅を識別するために、適用可能な場合、それらの指示を比較することと、この最大帯域幅の指示を生成することとを含み得る。
【0112】
[0123] ブロック808において、ワイヤレス通信デバイスは、ブロック806において決定された最大帯域幅に基づいて、後続の通信のために使用すべき初期通信構成を選択し得る。初期通信構成は、PRACHプロシージャに続く初期通信のために使用される構成を指す。ここで、PRACHプロシージャの後に発生する(たとえば、後続の通信として上記で言及された)いくつかのタイプの通信は、(たとえば、PRACHプロシージャに続くそのタイプの第1の通信について)どの通信構成を使用すべきかを決定するために、PRACHプロシージャによって行われた帯域幅選択を活用するように構成され得る。このようにして、ワイヤレス通信デバイスは、どの通信構成がBSとのリンクを閉じることを生じることになるかをより迅速に決定することが可能になり得る。たとえば、セルエッジシナリオでは、ワイヤレス通信デバイスは、後続の通信のために最も低い帯域幅で開始し、リンクが閉じられるまで帯域幅を増加させる必要がないことになる。むしろ、ワイヤレス通信デバイスは、PRACHプロシージャによって選択された最終の帯域幅で開始し得る(これは、いくつかの場合には、後続の送信のためにリンクを即時に閉じることを生じ得る)。
【0113】
[0124] 上記で説明されたように、初期通信構成は、いくつかの例では、帯域幅パラメータ(たとえば、PUCCH帯域幅、UL/DL BWP、Coreset0帯域幅)、インターリービング方式(たとえば、インターリービングを使用すべきかどうか)、またはTBSスケーリング方式(たとえば、どのTBSスケーリング値を使用すべきか)のうちのいずれか1つまたは複数を含み得る。たとえば、ワイヤレス通信デバイスは、BSへの初期PUCCH送信のための帯域幅を選択し得る。この場合、初期通信構成は、初期PUCCH送信のための帯域幅を含む。ここで、初期PUCCH送信は、PRACHプロシージャの後の第1のPUCCH送信を指す。別の例として、ワイヤレス通信デバイスは、(たとえば、BSへのアップリンク送信および/またはBSからのダウンリンク受信のために使用されるべき)初期UL/DL BWPのための帯域幅を選択し得る。この場合、初期通信構成は、UL/DL BWPのための初期帯域幅(initial bandwidth)を含む。ここで、UL/DL BWPのための初期帯域幅は、割り振られたUL/DL BWPを使用するULまたはDL送信の場合、PRACHプロシージャの後の第1のULまたはDL送信のために使用されるBWPの帯域幅を指す。また別の例として、ワイヤレス通信デバイスは、BSとの後続の通信のための初期Coreset0帯域幅を選択し得る。この場合、初期通信構成は、Coreset0のための初期帯域幅を含む。ここで、Coreset0のための初期帯域幅は、PRACHプロシージャの後のCoreset0の第1の使用を指す。さらなる例として、ワイヤレス通信デバイスは、BSとのアップリンクおよび/またはダウンリンク通信のために(たとえば、より広い帯域幅の使用とともに)インターレースシグナリングを使用すべきかどうかを決定し得る。この場合、初期通信構成は、インターレースシグナリングが初期送信のために使用されるべきであるかどうかの指示を含む。ここで、初期送信は、インターレースシグナリングを使用することができる送信の場合、PRACHプロシージャの後の第1のそのような送信を指す。また、ワイヤレス通信デバイスは、BSとのアップリンクおよび/またはダウンリンク通信のために(たとえば、より広い帯域幅の使用とともに)TBSをスケーリングすべきかどうかを決定し得る。この場合、初期通信構成は、初期送信のために使用されるべきTBSの指示を含む。ここで、初期送信は、TBSスケーリングを使用することができる送信の場合、PRACHプロシージャの後の第1のそのような送信を指す。ワイヤレス通信デバイスは、上記の通信構成および/または他の通信構成のうちの1つまたは複数を選択し得る。
【0114】
[0125] いくつかの場合には、初期通信構成の使用の後に、ワイヤレス通信デバイスは、通信のために使用すべき異なる通信構成を選択し得る。たとえば、UEがBSからより遠く離れて移動する場合、UEは、PUCCH送信のために一層より広い帯域幅を選択し得る。BSも、通信のために使用すべき異なる通信構成を指定し得る。たとえば、BSは、その後、(たとえば、セルにおける条件の変化により)UL送信のための割り振られた帯域幅を変更し、それに応じて、対応する割り振られた初期通信構成を変更し得る。
【0115】
[0126] いくつかの例では、最大帯域幅に基づいて後続の通信のために使用すべき初期通信構成を選択することは、後続の通信のタイプに最大帯域幅をマッピングし、それにより後続の通信のために使用されるべき初期通信パラメータを決定するために、表3または何らかの他の通信構成マッピングを使用して、後続の通信のタイプを識別することを含み得る。
【0116】
[0127] ブロック810において、ワイヤレス通信デバイスは、選択された通信構成を使用してBSと通信し得る。
【0117】
[0128] いくつかの例では、選択された通信構成を使用してBSと通信することは、送信されるべき情報を取得することと、選択された通信構成に基づいて情報を符号化すること(たとえば、特定の送信帯域幅のための情報を符号化すること、インターリービングに従って情報を符号化すること、またはTBSスケーリングに従って情報を符号化すること)と、BSへの送信のために、符号化された情報をトランシーバに出力することとを含み得る。いくつかの例では、BSから情報を受信するために補足的な動作が実施され得る。
【0118】
[0129]
図9は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信システムのための例示的なプロセス900を示すフローチャートである。以下で説明されるように、一部またはすべての図示された特徴は、本開示の範囲内で特定の実装形態において省略され得、いくつかの図示された特徴は、すべての実施形態の実装のために必要とされるとは限らないことがある。いくつかの例では、プロセス900は、
図12の基地局1200によって行われ得る。いくつかの例では、プロセス900は、以下で説明される機能またはアルゴリズムを行うための任意の好適な装置または手段によって行われ得る。
【0119】
[0130] ブロック902において、BSは、リソース構成情報と通信構成マッピング情報とを送り得る。たとえば、BSが、PUCCH、PUSCH、PDSCH、および他のチャネルのための複数のサブバンドを割り振り、および/またはスケジュールし(たとえば、セル内のトラフィックが相対的に軽い場合、より多くのサブバンドが割り振られ得る)、この割振りおよび/またはスケジューリングの少なくとも1つの指示をワイヤレス通信デバイスに送り得る(たとえば、BSは、割り振られたサブバンドを示す割振り情報を、上記で説明されたブロードキャストSIB中に含め得、および/またはBSは、特定の送信のためにスケジュールされたサブバンドを示すスケジューリング情報を、ワイヤレス通信デバイスに送られた許可メッセージ中に含め得る)。さらに、BSは、UEに通信構成マッピング情報(たとえば、表3)を送り得る。
【0120】
[0131] いくつかの例では、リソース構成情報と通信構成マッピング情報とを送ることは、リソース構成情報および/または通信構成マッピング情報を(たとえば、メモリから)取得することと、リソース構成情報および/または通信構成マッピング情報を符号化して、符号化された情報を提供することと、符号化された情報を、ワイヤレス通信デバイスへの送信のためにトランシーバに送ることとを含み得る。
【0121】
[0132] ブロック904において、BSは、PRACHプロシージャを実施し得る。たとえば、BSは、ワイヤレス通信デバイスからPRACHシーケンスを受信し、ワイヤレス通信デバイスにRARを送り得る。
【0122】
[0133] いくつかの例では、PRACHプロシージャを実施することは、定義されたPRACHリソース上の送信を監視することと、監視したことの結果として受信された信号を復号して、復号された情報を提供することと、有効なPRACHシーケンスが受信されたかどうかを決定することとを含み得る。いくつかの例では、PRACHプロシージャを実施することは、PRACHシーケンスを送ったワイヤレス通信デバイスにRARを送ることをも含み得る。
【0123】
[0134] ブロック906において、BSは、PRACHプロシージャのために使用された最大帯域幅を決定し得る。たとえば、(PRACHについてすべての割り振られたサブバンドを監視することになる)BSは、PRACHシーケンスがその上で受信されたサブバンドの数を決定し得る。
【0124】
[0135] いくつかの例では、PRACHプロシージャのために使用された最大帯域幅を決定することは、(1つまたは複数の)PRACHシーケンスがその上で成功裡に受信された各サブバンドの指示を記録することと、サブバンドの総数を決定することと、サブバンドの総数に基づいて最大帯域幅の指示を生成することとを含み得る。
【0125】
[0136] ブロック908において、BSは、ブロック906において決定された最大帯域幅に基づいて、後続の通信のために使用され得る初期通信構成を決定し得る。たとえば、BSは、ワイヤレス通信デバイスがBSへの初期PUCCH送信のために使用することになるBWを決定し得る。別の例として、BSは、ワイヤレス通信デバイスが(たとえば、ワイヤレス通信デバイスへのダウンリンク制御情報送信(downlink control information transmission)および/またはワイヤレス通信デバイスからのアップリンク受信のために使用されるべき)初期UL/DL BWPのために使用することになる帯域幅を決定し得る。また別の例として、BSは、ワイヤレス通信デバイスがBSとの後続の通信のために使用することになる初期Coreset0帯域幅を決定し得る。さらなる例として、BSは、ワイヤレス通信デバイスが、BSとのアップリンクおよび/またはダウンリンク通信のために(たとえば、より広い帯域幅の使用とともに)インターレースシグナリングを使用することになるかどうかを決定し得る。また、BSは、ワイヤレス通信デバイスが、BSとのアップリンクおよび/またはダウンリンク通信のために(たとえば、より広い帯域幅の使用とともに)TBSをスケーリングすることになるかどうかを決定し得る。BSは、上記の通信構成および/または他の通信構成のうちの1つまたは複数を選択し得る。
【0126】
[0137] いくつかの例では、最大帯域幅に基づいて後続の通信のために使用され得る初期通信構成を決定することは、後続の通信のタイプに最大帯域幅をマッピングし、それにより後続の通信のために使用されるべき初期通信パラメータを決定するために、表3または何らかの他の通信構成マッピングを使用して、後続の通信のタイプを識別することを含み得る。
【0127】
[0138] ブロック910において、BSは、選択された通信構成を使用してワイヤレス通信デバイスと通信し得る。
【0128】
[0139] いくつかの例では、選択された通信構成を使用してワイヤレス通信デバイスと通信することは、割り振られたリソース上の送信を監視すること(たとえば、最大帯域幅に基づく帯域幅を使用して監視すること)と、選択された通信構成に基づいて任意の受信された信号を復号すること(たとえば、インターリービングに従って情報を復号すること、またはTBSスケーリングに従って情報を復号すること)と、復号された情報を記憶することとを含み得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信デバイスに情報を送るために補足的な動作が実施され得る。
【0129】
[0140]
図10は、処理システム1014を採用するワイヤレス通信デバイス1000のためのハードウェア実装形態の一例を示す図である。たとえば、ワイヤレス通信デバイス1000は、
図1~
図8のうちのいずれか1つまたは複数において説明された、基地局とワイヤレス通信するように構成されたユーザ機器(UE)または他のデバイスであり得る。本開示の様々な態様によれば、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサ1004を含む処理システム1014を用いて実装され得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信デバイス1000は、
図1のスケジュールドエンティティ106(たとえば、UEなど)および/あるいは
図2のUE222、224、226、228、230、232、234、238、240、または242のうちの1つまたは複数に対応し得る。
【0130】
[0141] ワイヤレス通信デバイス1000は、1つまたは複数のプロセッサ1004を含む処理システム1014を用いて実装され得る。プロセッサ1004の例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実施するように構成された他の好適なハードウェアを含む。様々な例では、ワイヤレス通信デバイス1000は、本明細書で説明される機能のうちのいずれか1つまたは複数を実施するように構成され得る。すなわち、ワイヤレス通信デバイス1000において利用されプロセッサ1004は、以下で説明されるプロセスおよびプロシージャのうちのいずれか1つまたは複数を実装するために使用され得る。
【0131】
[0142] この例では、処理システム1014は、バス1002によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1002は、処理システム1014の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1002は、(プロセッサ1004によって概略的に表される)1つまたは複数のプロセッサと、メモリ1005と、(コンピュータ可読媒体1006によって概略的に表される)コンピュータ可読媒体とを含む、様々な回路を互いに通信可能に結合する。バス1002はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明されない。バスインターフェース1008は、バス1002とトランシーバ1010との間の、およびバス1002とインターフェース1030との間のインターフェースを提供し得る。トランシーバ1010は、ワイヤレス伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための通信インターフェースまたは手段を提供する。いくつかの例では、ワイヤレス通信デバイスは、2つまたはそれ以上のトランシーバ1010を含み得、各々が、それぞれのネットワークタイプ(たとえば、地上波または非地上波)と通信するように構成される。インターフェース1030は、内部バス、またはイーサネット(登録商標)ケーブルなどの外部伝送媒体を介して様々な他の装置およびデバイス(たとえば、ワイヤレス通信デバイスと同じ装置または他の外部装置内に格納された他のデバイス)と通信する通信インターフェースまたは手段を提供する。装置の性質に応じて、ユーザインターフェース1012(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティック)も提供され得る。もちろん、そのようなユーザインターフェース1012は、随意であり、IoTデバイスなど、いくつかの例では省略され得る。
【0132】
[0143] プロセッサ1004は、バス1002を管理することと、コンピュータ可読媒体1006に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理とを担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1004によって実行されたとき、処理システム1014に、特定の装置のための以下で説明される様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体1006およびメモリ1005はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1004によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
【0133】
[0144] 処理システム中の1つまたは複数のプロセッサ1004はソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。ソフトウェアはコンピュータ可読媒体1006上に常駐し得る。
【0134】
[0145] コンピュータ可読媒体1006は非一時的コンピュータ可読媒体であり得る。非一時的コンピュータ可読媒体は、例として、磁気ストレージデバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、リムーバブルディスク、ならびにコンピュータによってアクセスされ、読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の好適な媒体を含む。コンピュータ可読媒体1006は、処理システム1014中に常駐するか、処理システム1014の外部にあるか、または処理システム1014を含む複数のエンティティにわたって分散され得る。コンピュータ可読媒体1006は、コンピュータプログラム製品において具現化され得る。例として、コンピュータプログラム製品はパッケージング材料中にコンピュータ可読媒体を含み得る。特定の適用例および全体的なシステムに課される全体的な設計制約に応じて、本開示全体にわたって提示される記載の機能をどのようにしたら最も良く実装することができるかを、当業者は認識されよう。
【0135】
[0146] ワイヤレス通信デバイス1000は、本明細書で説明される(たとえば、
図1~
図9に関連して上記で説明され、
図11に関連して以下で説明される)動作のうちのいずれか1つまたは複数を実施するように構成され得る。本開示のいくつかの態様では、ワイヤレス通信デバイス1000において利用されるプロセッサ1004は、様々な機能のために構成された回路を含み得る。
【0136】
[0147] プロセッサ1004は、通信および処理回路1041を含み得る。通信および処理回路1041は、本明細書で説明されるようにワイヤレス通信に関係する様々なプロセス(たとえば、信号受信および/または信号送信)を実施する物理的構造を与える1つまたは複数のハードウェア構成要素を含み得る。通信および処理回路1041は、本明細書で説明されるように信号処理に関係する様々なプロセス(たとえば、受信された信号を処理することおよび/または送信のための信号を処理すること)を実施する物理的構造を与える1つまたは複数のハードウェア構成要素をさらに含み得る。いくつかの例では、通信および処理回路1041は2つまたはそれ以上の送信/受信チェーンを含み得、各々が、異なるRAT(またはRAN)タイプにおける信号を処理するように構成される。通信および処理回路1041は、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実装するためにコンピュータ可読媒体1006上に含まれる、通信および処理ソフトウェア1051を実行するようにさらに構成され得る。
【0137】
[0148] 通信が情報を受信することを伴ういくつかの実装形態では、通信および処理回路1041は、ワイヤレス通信デバイス1000の構成要素から(たとえば、無線周波数シグナリングまたは適用可能な通信媒体に好適な何らかの他のタイプのシグナリングを介して情報を受信するトランシーバ1010から)情報を取得し、情報を処理(たとえば、復号)し、処理された情報を出力し得る。たとえば、通信および処理回路1041は、プロセッサ1004の別の構成要素に、メモリ1005に、またはバスインターフェース1008に情報を出力し得る。いくつかの例では、通信および処理回路1041は、信号、メッセージ、他の情報、またはそれらの任意の組合せのうちの1つまたは複数を受信し得る。いくつかの例では、通信および処理回路1041は、1つまたは複数のチャネルを介して情報を受信し得る。いくつかの例では、通信および処理回路1041は、受信するための手段のための機能を含み得る。
【0138】
[0149] 通信が情報を送ること(たとえば、送信すること)伴ういくつかの実装形態では、通信および処理回路1041は、(たとえば、プロセッサ1004の別の構成要素、メモリ1005、またはバスインターフェース1008から)情報を取得し、情報を処理(たとえば、符号化)し、処理された情報を出力し得る。たとえば、通信および処理回路1041は、(たとえば、無線周波数シグナリングまたは適用可能な通信媒体に好適な何らかの他のタイプのシグナリングを介して情報を送信する)トランシーバ1010に情報を出力し得る。いくつかの例では、通信および処理回路1041は、信号、メッセージ、他の情報、またはそれらの任意の組合せのうちの1つまたは複数を送り得る。いくつかの例では、通信および処理回路1041は、1つまたは複数のチャネルを介して情報を送り得る。いくつかの例では、通信および処理回路1041は、送るための手段(たとえば、送信するための手段)のための機能を含み得る。
【0139】
[0150] プロセッサ1004は、本明細書で説明される帯域幅識別関連動作(たとえば、どの帯域幅がmsg2の受信を生じたかを決定すること)を実施するように構成された帯域幅識別回路1042を含み得る。帯域幅識別回路1042は、帯域幅を識別するための手段のための機能を含み得る。帯域幅識別回路1042は、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実装するためにコンピュータ可読媒体1006上に含まれる帯域幅識別ソフトウェア1052を実行するようにさらに構成され得る。
【0140】
[0151] プロセッサ1004は、(たとえば、表3を使用して)本明細書で説明される構成選択関連動作を実施するように構成された構成選択回路1043を含み得る。構成選択回路1043は、少なくとも1つの初期通信構成を選択するための手段のための機能を含み得る。構成選択回路1043は、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実装するためにコンピュータ可読媒体1006上に含まれる構成選択ソフトウェア1053を実行するようにさらに構成され得る。
【0141】
[0152]
図11は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信システムのための例示的なプロセス1100を示すフローチャートである。以下で説明されるように、一部またはすべての図示された特徴は、本開示の範囲内で特定の実装形態において省略され得、いくつかの図示された特徴は、すべての実施形態の実装のために必要とされるとは限らないことがある。いくつかの例では、プロセス1100は、
図10に示されているワイヤレス通信デバイス1000によって行われ得る。いくつかの態様では、ワイヤレス通信デバイスはユーザ機器であり得る。いくつかの例では、プロセス1100は、以下で説明される機能またはアルゴリズムを行うための任意の好適な装置または手段によって行われ得る。
【0142】
[0153] ブロック1102において、ワイヤレス通信デバイスが、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プロシージャを実施し得る。たとえば、
図10に関して上記で図示および説明された通信および処理回路1041ならびにトランシーバ1010は、少なくとも1つのサブバンド上で少なくとも1つのPRACHシーケンスを送り、少なくとも1つのサブバンド上でRARを受信し得る。いくつかの態様では、ワイヤレス通信デバイスはユーザ機器であり得る。
【0143】
[0154] いくつかの例では、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プロシージャを実施することは、セルにアクセスすることを決定することと、PRACHシーケンスを生成することと、PRACHシーケンスをBSに送ることとを含み得る。上述のように、PRACHプロシージャを実施することは、RARを監視することと、RARに基づいて、PRACHシーケンスがBSによって成功裡に復号されたかどうかを決定することとをも含み得る。
【0144】
[0155] いくつかの態様では、PRACHプロシージャは、1つのサブバンド内のPRACH送信のための最大送信電力が到達されたと決定することと、1つのサブバンド内のPRACH送信のための最大送信電力が到達されたと決定した後に、第1のサブバンド上の第1のPRACHシーケンスと、第2のサブバンド上の第2のPRACHシーケンスとをコンカレントに送ることとを含み得る。
【0145】
[0156] いくつかの態様では、PRACHプロシージャは、1つのサブバンド上で送られたPRACH送信に対する応答が受信されなかったと決定することと、1つのサブバンド上で送られたPRACH送信に対する応答が受信されなかったと決定した後に、第1のサブバンド上の第1のPRACHシーケンスと、第2のサブバンド上の第2のPRACHシーケンスとをコンカレントに送ることとを含み得る。たとえば、ワイヤレス通信デバイスは、サブバンドの割り振られたセットの1つのサブバンド上でPRACHシーケンスを送信していることがある。ワイヤレス通信デバイスが、このPRACH送信に対する応答をBSから受信しない場合、ワイヤレス通信デバイスは、サブバンドのうちの2つの上でPRACHシーケンスを送り得る。いくつかの例では、第1のPRACHシーケンスと第2のPRACHシーケンスとは、同じシーケンスを使用する(たとえば、第1のPRACHシーケンスと第2のPRACHシーケンスとは、同じシーケンスからなる)。いくつかの例では、第1のPRACHシーケンスと第2のPRACHシーケンスとは、異なるシーケンスを備える(すなわち、第1のPRACHシーケンスは、第2のPRACHシーケンスとは異なるシーケンスである)。
【0146】
[0157] いくつかの態様では、PRACHプロシージャは、2つのサブバンド上で送られたPRACH送信に対する応答が受信されなかったと決定することと、2つのサブバンド上で送られたPRACH送信に対する応答が受信されなかったと決定した後に、第1のサブバンド上の第1のPRACHシーケンスと、第2のサブバンド上の第2のPRACHシーケンスと、第3のサブバンド上の第3のPRACHシーケンスと、第4のサブバンド上の第4のPRACHシーケンスとをコンカレントに送ることとを含み得る。たとえば、ワイヤレス通信デバイスは、サブバンドの割り振られたセットのうちの2つのサブバンド上でPRACHシーケンスを送信していることがある。ワイヤレス通信デバイスが、このPRACH送信に対する応答をBSから受信しない場合、ワイヤレス通信デバイスは、サブバンドのうちの4つの上でPRACHシーケンスを送り得る。いくつかの例では、第1のPRACHシーケンス、第2のPRACHシーケンス、第3のPRACHシーケンス、および第4のPRACHシーケンスのうちの2つまたはそれ以上が、同じシーケンスを使用する(たとえば、第1のPRACHシーケンスと第2のPRACHシーケンスとは、同じシーケンスからなる)。いくつかの例では、第1のPRACHシーケンスと、第2のPRACHシーケンスと、第3のPRACHシーケンスと、第4のPRACHシーケンスとは、異なるシーケンスを備える(すなわち、第1のPRACHシーケンスは、第2のPRACHシーケンス、第3のPRACHシーケンス、および第4のPRACHシーケンスとは異なるビットシーケンスであり、第2のPRACHシーケンスは、第3のPRACHシーケンスとは異なるビットシーケンスである、などである)。
【0147】
[0158] ブロック1104において、ワイヤレス通信デバイスは、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅を識別し得る。たとえば、帯域幅識別回路1042は、
図10に関して上記で図示および説明された通信および処理回路1041ならびにトランシーバ1010と協働して、RARの受信を生じたmsg1を送るためにいくつのサブバンドが使用されたかを決定し得る。いくつかの例では、第1の帯域幅を識別することは、PRACHプロシージャ中に選択された帯域幅を確認することを含み得る。
【0148】
[0159] いくつかの例では、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅を識別することは、(1つまたは複数の)PRACHシーケンスを送るためにPRACHプロシージャ中に使用された各帯域幅の指示を記録することと、PRACHプロシージャ中に使用された最大帯域幅を識別するために、適用可能な場合、それらの指示を比較することと、この最大帯域幅の指示を生成することとを含み得る。
【0149】
[0160] いくつかの態様では、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅は、1つのサブバンド、2つのサブバンド、または4つのサブバンドを含み得る。いくつかの態様では、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅を識別することは、PRACHプロシージャ中にコンカレントに使用されるサブバンドの最大数(maximum number)を決定することを含み得る。
【0150】
[0161] ブロック1106において、ワイヤレス通信デバイスは、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を選択し得る。たとえば、構成選択回路1042は、
図10に関して上記で図示および説明された通信および処理回路1041ならびにトランシーバ1010と協働して、第1の帯域幅にマッピングされる少なくとも1つの初期通信構成を識別するために(たとえば、表3に記載の)マッピングを使用し得る。いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、アップリンク制御送信(uplink control transmission)のための第2の帯域幅(second bandwidth)、アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータ、ダウンリンクBWPパラメータ、制御リソースセット(coreset)のための第3の帯域幅パラメータ、ダウンリンク制御情報送信のためのインターリービング方式(たとえば、ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングを使用すべきかどうか)、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式(たとえば、どのTBSスケーリング値を使用すべきか)、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0151】
[0162] いくつかの例では、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて少なくとも1つの初期通信構成を選択することは、後続の通信のタイプに第1の帯域幅をマッピングし、それにより後続の通信のために使用されるべき少なくとも1つの初期通信パラメータを決定するために、表3または何らかの他の通信構成マッピングを使用して、後続の通信のタイプ(たとえば、PUCCH、PDCCHなど)を識別することを含み得る。
【0152】
[0163] いくつかの態様では、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて少なくとも1つの初期通信構成を選択することは、第1の帯域幅の第1の値のための第1の構成を選択すること、または第1の帯域幅の第2の値のための第2の構成(second configuration)を選択することを含み得る。たとえば、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅の値が20MHz(第1の値)である場合、第1の構成は、後続の通信のために選択され得る。対照的に、第1の帯域幅の値が40MHz(第2の値)である場合、第2の構成は、後続の通信のために選択され得る。いくつかの態様では、第2の構成は、第1の構成よりも大きいカバレージエリアに対応し得る。
【0153】
[0164] いくつかの態様では、他のデバイスは基地局であり得る。いくつかの態様では、方法は、基地局から構成のセットを受信することをさらに含み得る。いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成を選択することは、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて、構成のセットから少なくとも1つの初期通信構成を選択することを含み得る。
【0154】
[0165] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、第1の構成と第2の構成とを含み得る。いくつかの態様では、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて少なくとも1つの初期通信構成を選択することは、RACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、第1の構成を選択すること、またはPRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、第2の構成を選択することを含み得る。
【0155】
[0166] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、第1の構成と第2の構成と第3の構成とを含み得る。いくつかの態様では、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて少なくとも1つの初期通信構成を選択することは、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、第1の構成を選択すること、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、第2の構成を選択すること、またはPRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅が4つのサブバンドであると決定した後に、第3の構成を選択することを含み得る。たとえば、(たとえば、PRACHプロシージャの帯域幅選択を活用する)指定されたタイプの通信の場合、PRACHプロシージャに続くそのタイプ通信のための初期通信は、(PRACHプロシージャのために使用される帯域幅に応じて)第1の構成、第2の構成、または第3の構成のうちの1つを使用し得る。
【0156】
[0167] ブロック1108において、ワイヤレス通信デバイスは、別のデバイスと通信し得、ここにおいて、通信は少なくとも1つの初期通信構成を使用する。たとえば、
図10に関して上記で図示および説明された通信および処理回路1041ならびにトランシーバ1010は、(PRACHプロシージャの後に発生する初期送信および/または受信のために)情報を送信および/または受信するために少なくとも1つの初期通信構成を使用し得る。いくつかの態様では、他のデバイスとの通信は、無認可無線周波数スペクトル(unlicensed radio frequency spectrum)上でのものであり得る。
【0157】
[0168] いくつかの例では、選択された通信構成を使用してBSと通信することは、送信されるべき情報を取得することと、選択された通信構成に基づいて情報を符号化すること(たとえば、特定の送信帯域幅のための情報を符号化すること、インターリービングに従って情報を符号化すること、またはTBSスケーリングに従って情報を符号化すること)と、BSへの送信のために、符号化された情報をトランシーバに出力することとを含み得る。いくつかの例では、BSから情報を受信するために補足的な動作が実施され得る。
【0158】
[0169] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、アップリンク制御送信のための初期帯域幅を含み得る。いくつかの態様では、方法は、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて、アップリンク制御送信のための初期帯域幅を選択することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、アップリンク制御情報を、アップリンク制御情報のための初期帯域幅を使用して送信することを含み得る。
【0159】
[0170] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)およびダウンリンクBWPペアパラメータ(pair parameter)(UL/DL BWPペアパラメータ)を含み得る。いくつかの態様では、方法は、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて、初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための第2の帯域幅を選択することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための第2の帯域幅を使用して通信することを含み得る。
【0160】
[0171] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、初期ダウンリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを含み得る。いくつかの態様では、方法は、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて、初期ダウンリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を選択することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、初期ダウンリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を使用してダウンリンク情報を受信することを含み得る。
【0161】
[0172] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを含み得る。いくつかの態様では、方法は、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて、初期アップリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を選択することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、初期アップリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を使用してアップリンク情報を送信することを含み得る。
【0162】
[0173] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、マスタ情報ブロック(MIB)によって構成された制御リソースセット(coreset)のための第2の帯域幅を含み得る。いくつかの態様では、方法は、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて、coresetのための第2の帯域幅を選択することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、MIBによって構成されたcoresetのための第2の帯域幅を使用して情報を受信することを含み得る。
【0163】
[0174] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるべきであるかどうかを示す。いくつかの態様では、方法は、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて、ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるかどうかを決定することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、インターリービングが使用されるかどうかの決定に従って、ダウンリンク情報を受信することを含み得る。
【0164】
[0175] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式を含み得る。いくつかの態様では、方法は、PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅に基づいて、TBSスケーリング値(たとえば、1、1/2、1/4など)を選択することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、TBSスケーリング値に従って情報を通信することを含み得る。
【0165】
[0176]
図12は、処理システム1214を採用する基地局(BS)1200のためのハードウェア実装形態の一例を示す概念図である。本開示の様々な態様によれば、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサ1204を含む処理システム1214を用いて実装され得る。いくつかの実装形態では、BS1200は、
図1のスケジューリングエンティティ108(たとえば、gNB、送信受信ポイント、UEなど)および/または
図2の基地局210、212、214、または218のうちの1つまたは複数に対応し得る。
【0166】
[0177] 処理システム1214は、
図10に示されている処理システム1014と実質的に同じであり得、バスインターフェース1208と、バス1202と、メモリ1205と、プロセッサ1204と、コンピュータ可読媒体1206とを含む。さらに、コアBS1200は、コアネットワーク内の様々な他の装置と通信するためのおよび1つまたは複数の無線アクセスネットワークと通信するための手段を提供するインターフェース1230(たとえば、ネットワークインターフェース)を含み得る。
【0167】
[0178] BS1200は、本明細書で説明される(たとえば、
図1~
図9に関連して上記で説明され、
図13に関連して以下で説明される)動作のうちのいずれか1つまたは複数を実施するように構成され得る。本開示のいくつかの態様では、BS1200において利用されるプロセッサ1204は、様々な機能のために構成された回路を含み得る。
【0168】
[0179] 本開示のいくつかの態様では、プロセッサ1204は、通信および処理回路1241を含み得る。通信および処理回路1241は、本明細書で説明されるように通信に関係する様々なプロセス(たとえば、信号受信および/または信号送信)を実施する物理的構造を与える1つまたは複数のハードウェア構成要素を含み得る。通信および処理回路1241は、本明細書で説明されるように信号処理に関係する様々なプロセス(たとえば、受信された信号を処理することおよび/または送信のための信号を処理すること)を実施する物理的構造を与える1つまたは複数のハードウェア構成要素をさらに含み得る。通信および処理回路1241は、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実装するためにコンピュータ可読媒体1206上に含まれる、通信および処理ソフトウェア1251を実行するようにさらに構成され得る。
【0169】
[0180] 通信が情報を受信することを伴ういくつかの実装形態では、通信および処理回路1241は、BS1200の構成要素から(たとえば、無線周波数シグナリングまたは適用可能な通信媒体に好適な何らかの他のタイプのシグナリングを介して情報を受信するトランシーバ1210から)情報を取得し、情報を処理(たとえば、復号)し、処理された情報を出力し得る。たとえば、通信および処理回路1241は、プロセッサ1204の別の構成要素に、メモリ1205に、またはバスインターフェース1208に情報を出力し得る。いくつかの例では、通信および処理回路1241は、信号、メッセージ、他の情報、またはそれらの任意の組合せのうちの1つまたは複数を受信し得る。いくつかの例では、通信および処理回路1241は、1つまたは複数のチャネルを介して情報を受信し得る。いくつかの例では、通信および処理回路1241は、受信するための手段のための機能を含み得る。
【0170】
[0181] 通信が情報を送ること(たとえば、送信すること)伴ういくつかの実装形態では、通信および処理回路1241は、(たとえば、プロセッサ1204の別の構成要素、メモリ1205、またはバスインターフェース1208から)情報を取得し、情報を処理(たとえば、符号化)し、処理された情報を出力し得る。たとえば、通信および処理回路1241は、(たとえば、無線周波数シグナリングまたは適用可能な通信媒体に好適な何らかの他のタイプのシグナリングを介して情報を送信する)トランシーバ1210に情報を出力し得る。いくつかの例では、通信および処理回路1241は、信号、メッセージ、他の情報、またはそれらの任意の組合せのうちの1つまたは複数を送り得る。いくつかの例では、通信および処理回路1241は、1つまたは複数のチャネルを介して情報を送り得る。いくつかの例では、通信および処理回路1241は、送るための手段(たとえば、送信するための手段)のための機能を含み得る。
【0171】
[0182] プロセッサ1204は、本明細書で説明される帯域幅識別関連動作(たとえば、受信されたPRACHシーケンスに関連する帯域幅を決定すること)を実施するように構成された帯域幅識別回路1242を含み得る。帯域幅識別回路1242は、帯域幅を識別するための手段のための機能を含み得る。帯域幅識別回路1242は、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実装するためにコンピュータ可読媒体1206上に含まれる帯域幅識別ソフトウェア1252を実行するようにさらに構成され得る。
【0172】
[0183] プロセッサ1204は、(たとえば、表3を使用して)本明細書で説明される構成決定関連動作を実施するように構成された構成決定回路1243を含み得る。構成決定回路1243は、少なくとも1つの初期通信構成を決定するための手段のための機能を含み得る。構成決定回路1243は、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実装するためにコンピュータ可読媒体1206上に含まれる波形処理ソフトウェア1253を実行するようにさらに構成され得る。
【0173】
[0184]
図13は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信システムのための別の例示的なプロセス1300を示すフローチャートである。以下で説明されるように、一部またはすべての図示された特徴は、本開示の範囲内で特定の実装形態において省略され得、いくつかの図示された特徴は、すべての実施形態の実装のために必要とされるとは限らないことがある。いくつかの例では、プロセス1300は、
図12に示されているBS1200によって行われ得る。いくつかの例では、プロセス1300は、以下で説明される機能またはアルゴリズムを行うための任意の好適な装置または手段によって行われ得る。
【0174】
[0185] ブロック1302において、BSは、少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンスを受信し得る。たとえば、
図12に関して上記で図示および説明された通信および処理回路1241ならびにトランシーバ1210は、PRACHシーケンスについて(たとえば、一構成による)1つまたは複数のサブバンドを監視し、次いで、受信されたPRACHシーケンスを復号し得る。
【0175】
[0186] いくつかの例では、少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンスを受信することは、定義されたPRACHリソース上の送信を監視することと、監視したことの結果として受信された信号を復号して、復号された情報を提供することと、有効なPRACHシーケンスが受信されたかどうかを決定することとを含み得る。
【0176】
[0187] ブロック1304において、BSは、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅を識別し得る。たとえば、帯域幅識別回路1242は、
図12に関して上記で図示および説明された通信および処理回路1241ならびにトランシーバ1210と協働して、成功裡に復号されたmsg1がその上で受信されたサブバンドの数を決定し得る。
【0177】
[0188] いくつかの例では、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅を識別することは、(1つまたは複数の)PRACHシーケンスがその上で成功裡に受信された各サブバンドの指示を記録することと、サブバンドの総数を決定することと、サブバンドの総数に基づいて第1の帯域幅の指示を生成することとを含み得る。
【0178】
[0189] いくつかの態様では、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅は、1つのリソースブロック(RB)セット、2つのサブバンド、または4つのサブバンドを含み得る。いくつかの態様では、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅を識別することは、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するためにコンカレントに使用されるサブバンドの最大数を決定することを含み得る。
【0179】
[0190] ブロック1306において、BSは、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を決定し得る。たとえば、構成決定回路1242は、
図12に関して上記で図示および説明された通信および処理回路1241ならびにトランシーバ1210と協働して、第1の帯域幅にマッピングされる少なくとも1つの初期通信構成を識別するために(たとえば、表3に記載の)マッピングを使用し得る。いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、アップリンク制御送信のための第2の帯域幅、アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータ、ダウンリンクBWPパラメータ、制御リソースセット(coreset)のための第3の帯域幅パラメータ、ダウンリンク制御情報送信のためのインターリービング方式、トランスポートブロックサイズ(TBS)方式、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0180】
[0191] いくつかの例では、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて少なくとも1つの初期通信構成を決定することは、後続の通信のタイプに第1の帯域幅をマッピングし、それにより後続の通信のために使用されるべき少なくとも1つの初期通信パラメータを決定するために、表3または何らかの他の通信構成マッピングを使用して、後続の通信のタイプ(たとえば、PUCCH、PDCCHなど)を識別することを含み得る。
【0181】
[0192] いくつかの態様では、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて少なくとも1つの初期通信構成を決定することは、第1の帯域幅の第1の値のための第1の構成を選択すること、または第1の帯域幅の第2の値のための第2の構成を選択することを含み得、ここにおいて、第2の構成は、第1の構成よりも大きいカバレージエリアに対応する。
【0182】
[0193] いくつかの態様では、方法は、ワイヤレス通信デバイスに構成のセットを送ることをさらに含み得る。いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成を決定することは、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて、構成のセットから少なくとも1つの初期通信構成を選択することを含み得る。
【0183】
[0194] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、第1の構成と第2の構成とを含み得る。いくつかの態様では、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて少なくとも1つの初期通信構成を決定することは、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、第1の構成を選択すること、または少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、第2の構成を選択することを含み得る。
【0184】
[0195] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、第1の構成と第2の構成と第3の構成とを含み得る。いくつかの態様では、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて少なくとも1つの初期通信構成を決定することは、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、第1の構成を選択すること、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、第2の構成を選択すること、または、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅が4つのサブバンドであると決定した後に、第3の構成を選択することを含み得る。
【0185】
[0196] ブロック1308において、BSは、ワイヤレス通信デバイスと通信し得、ここにおいて、ワイヤレス通信デバイスとの通信は、少なくとも1つの初期通信構成を使用し得る。たとえば、
図12に関して上記で図示および説明された通信および処理回路1241ならびにトランシーバ1210は、(PRACHシーケンスを受信した後に発生する初期送信および/または受信のために)情報を送信および/または受信するために少なくとも1つの初期通信構成を使用し得る。いくつかの態様では、通信は、無認可無線周波数スペクトル上でのものであり得る。いくつかの態様では、ワイヤレス通信デバイスはユーザ機器であり得る。
【0186】
[0197] いくつかの例では、少なくとも1つの初期通信構成を使用してワイヤレス通信デバイスと通信することは、割り振られたリソース上の送信を監視すること(たとえば、第1の帯域幅に基づく帯域幅を使用して監視すること)と、選択された初期通信構成に基づいて任意の受信された信号を復号すること(たとえば、インターリービングに従って情報を復号すること、またはTBSスケーリングに従って情報を復号すること)と、復号された情報を記憶することとを含み得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信デバイスに情報を送るために補足的な動作が実施され得る。
【0187】
[0198] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、アップリンク制御送信のための初期帯域幅を含み得る。いくつかの態様では、方法は、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて、アップリンク制御送信のための初期帯域幅を決定することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、アップリンク制御情報を、アップリンク制御情報のための初期帯域幅を使用して受信することを含み得る。
【0188】
[0199] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)およびダウンリンクBWPペアパラメータ(UL/DL BWPパラメータ)を含み得る。いくつかの態様では、方法は、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて、初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための第2の帯域幅を決定することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための第2の帯域幅を使用して通信することを含み得る。
【0189】
[0200] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、初期ダウンリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを含み得る。いくつかの態様では、方法は、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて、初期ダウンリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を決定することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、初期ダウンリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を使用してダウンリンク情報を送ることを含み得る。
【0190】
[0201] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを含み得る。いくつかの態様では、方法は、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて、初期アップリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を決定することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、初期アップリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を使用してアップリンク情報を受信することを含み得る。
【0191】
[0202] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、マスタ情報ブロック(MIB)によって構成された制御リソースセット(coreset)のための第2の帯域幅を含み得る。いくつかの態様では、方法は、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて、coresetのための第2の帯域幅を決定することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、MIBによって構成されたcoresetのための第2の帯域幅を使用して情報を送ることを含み得る。
【0192】
[0203] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるべきであるかどうかを示す。いくつかの態様では、方法は、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて、ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるかどうかを決定することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、インターリービングが使用されるかどうかの決定に従って、ダウンリンク情報を送ることを含み得る。
【0193】
[0204] いくつかの態様では、少なくとも1つの初期通信構成は、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式を含み得る。いくつかの態様では、方法は、少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅に基づいて、TBSスケーリングを決定することをさらに含み得る。いくつかの態様では、通信することは、TBSスケーリング方式に従って情報を通信することを含み得る。
III.追加の態様(ADDITIONAL ASPECTS)
[0205] 例示的な実装形態を参照しながら、ワイヤレス通信ネットワークのいくつかの態様が提示された。当業者なら容易に諒解するように、本開示全体にわたって説明された様々な態様は、他の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャおよび通信規格に拡張され得る。
【0194】
[0206] 例として、様々な態様は、ロングタームエボリューション(LTE)、発展型パケットシステム(EPS)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、および/またはモバイル用グローバルシステム(GSM(登録商標))など、3GPPによって定義された他のシステム内で実装され得る。様々な態様はまた、CDMA2000および/またはエボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)など、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって定義されたシステムに拡張され得る。他の例は、IEEE802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)を採用するシステム、および/または他の好適なシステム内に実装され得る。採用される実際の電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、特定の適用例およびシステムに課される全体的な設計制約に依存することになる。
【0195】
[0207] 本開示内で、「例示的」という単語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されたいかなる実装形態または態様も、必ずしも本開示の他の態様よりも好適または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明された特徴、利点、または動作モードを含むことを必要とするとは限らない。「結合される」という用語は、本明細書では、2つの物体間の直接的または間接的結合を指すために使用される。たとえば、物体Aが物体Bに物理的に接触し、物体Bが物体Cに接触する場合、物体Aと物体Cとは、それらが互いに直接物理的に接触しない場合でも、やはり互いに結合されていると見なされ得る。たとえば、第1の物体が第2の物体と決して直接物理的に接触しない場合でも、第1の物体は第2の物体に結合され得る。「回路(circuit)」および「回路(circuitry)」という用語は、広く使用され、接続および構成されたとき、電子回路のタイプに関する限定なしに、本開示で説明された機能の実施を可能にする電気デバイスおよび導体のハードウェア実装形態、ならびにプロセッサによって実行されたとき、本開示で説明された機能の実施を可能にする情報および命令のソフトウェア実装形態の両方を含むものとする。本明細書で使用される「決定すること」という用語は、たとえば、確認すること、解決すること、選択すること、選定すること、確立すること、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造においてルックアップすること)などを含み得る。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。
【0196】
[0208]
図1~
図13に示されている構成要素、ステップ、特徴および/または機能のうちの1つまたは複数は、単一の構成要素、ステップ、特徴または機能に再構成されおよび/または組み合わされ得、あるいはいくつかの構成要素、ステップ、または機能で具現化され得る。追加の要素、構成要素、ステップ、および/または機能も、本明細書で開示される新規の特徴を逸脱することなしに、追加され得る。
図1、
図2、
図10、および
図12に示されている装置、デバイス、および/または構成要素は、本明細書で説明された方法、特徴、またはステップのうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る。本明細書で説明された新規のアルゴリズムはまた、効率的にソフトウェアで実装され、および/またはハードウェアに組み込まれ得る。
【0197】
[0209] 開示される方法におけるステップの特定の順序または階層は、例示的なプロセスの一例であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、本方法におけるステップの特定の順序または階層は並べ替えられ得ることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示しており、方法クレーム中で特に具陳されていない限り、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0198】
[0210] 以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実施することができるようにするために提供されたものである。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲の言い回しに矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつか」という用語は1つまたは複数を指す。項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、ならびにa、bおよびcを包含するものとする。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。その上、本明細書で開示されるいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信デバイスにおける通信の方法であって、前記方法は、
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プロシージャを実施することと、
前記PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅を識別することと、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を選択することと、
他のデバイスと通信することと、ここにおいて、前記通信することが、前記少なくとも1つの初期通信構成を使用する、
を備える、方法。
[C2]
前記通信することが、無認可無線周波数スペクトル上でのものである、C1に記載の方法。
[C3]
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が、1つのサブバンド、2つのサブバンド、または4つのサブバンドを備える、C1または2に記載の方法。
[C4]
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅を識別することが、
前記PRACHプロシージャ中にコンカレントに使用されるサブバンドの最大数を決定すること
を備える、C1、2、または3のいずれかに記載の方法。
[C5]
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記少なくとも1つの初期通信構成を選択することは、
前記第1の帯域幅の第1の値のための第1の構成を選択すること、または
前記第1の帯域幅の第2の値のための第2の構成を選択すること、ここにおいて、前記第2の構成が、前記第1の構成よりも大きいカバレージエリアに対応する、
を備える、C1、2、3、または4のいずれかに記載の方法。
[C6]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、アップリンク制御送信のための第2の帯域幅、アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータ、ダウンリンクBWPパラメータ、制御リソースセット(coreset)のための第3の帯域幅パラメータ、ダウンリンク制御情報送信のためのインターリービング方式、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを備える、C1、2、3、4、または5のいずれかに記載の方法。
[C7]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、アップリンク制御送信のための初期帯域幅を備える、C1、2、3、4、5、または6のいずれかに記載の方法。
[C8]
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記アップリンク制御送信のための前記初期帯域幅を選択すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することが、アップリンク制御情報を、前記アップリンク制御情報のための前記初期帯域幅を使用して送信することを備える、C7に記載の方法。
[C9]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)およびダウンリンクBWPペアパラメータを備える、C1、2、3、4、5、6、または7のいずれかに記載の方法。
[C10]
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための第2の帯域幅を選択すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための前記第2の帯域幅を使用して通信することを備える、C9に記載の方法。
[C11]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期ダウンリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを備える、C1、2、3、4、5、6、7、または9のいずれかに記載の方法。
[C12]
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期ダウンリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を選択すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期ダウンリンクBWPパラメータのための前記第2の帯域幅を使用してダウンリンク情報を受信することを備える、C11に記載の方法。
[C13]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを備える、C1、2、3、4、5、6、7、9、または11のいずれかに記載の方法。
[C14]
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を選択すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPパラメータのための前記第2の帯域幅を使用してアップリンク情報を送信することを備える、C13に記載の方法。
[C15]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、マスタ情報ブロック(MIB)によって構成された制御リソースセット(coreset)のための第2の帯域幅を備える、C1、2、3、4、5、6、7、9、11、または13のいずれかに記載の方法。
[C16]
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記coresetのための前記第2の帯域幅を選択すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することが、前記MIBによって構成された前記coresetのための前記第2の帯域幅を使用して情報を受信することを備える、C15に記載の方法。
[C17]
前記少なくとも1つの初期通信構成は、ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるべきであるかどうかを示す、C1、2、3、4、5、6、7、9、11、13、または15のいずれかに記載の方法。
[C18]
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるかどうかを決定すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することは、前記インターリービングが使用されるかどうかの前記決定に従って、ダウンリンク情報を受信することを備える、C17に記載の方法。
[C19]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式を備える、C1、2、3、4、5、6、7、9、11、13、15、または17のいずれかに記載の方法。
[C20]
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、TBSスケーリング値を選択すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することが、前記TBSスケーリング値に従って情報を通信することを備える、C19に記載の方法。
[C21]
前記他のデバイスが基地局であり、
前記方法が、前記基地局から構成のセットを受信することをさらに備え、
前記少なくとも1つの初期通信構成を選択することが、前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、構成の前記セットから前記少なくとも1つの初期通信構成を選択することを備える、
C1、2、3、4、5、6、7、9、11、13、15、17、または19のいずれかに記載の方法。
[C22]
前記PRACHプロシージャは、
1つのサブバンド内のPRACH送信のための最大送信電力が到達されたと決定することと、
1つのサブバンド内の前記PRACH送信のための前記最大送信電力が到達されたと決定した後に、第1のサブバンド上の第1のPRACHシーケンスと、第2のサブバンド上の第2のPRACHシーケンスとをコンカレントに送ることと
を備える、C1、2、3、4、5、6、7、9、11、13、15、17、19、または21のいずれかに記載の方法。
[C23]
前記PRACHプロシージャは、
1つのサブバンド上で送られたPRACH送信に対する応答が受信されなかったと決定することと、
1つのサブバンド上で送られた前記PRACH送信に対する前記応答が受信されなかったと決定した後に、第1のサブバンド上の第1のPRACHシーケンスと、第2のサブバンド上の第2のPRACHシーケンスとをコンカレントに送ることと
を備える、C1、2、3、4、5、6、7、9、11、13、15、17、19、21、または22のいずれかに記載の方法。
[C24]
前記PRACHプロシージャは、
2つのサブバンド上で送られたPRACH送信に対する応答が受信されなかったと決定することと、
2つのサブバンド上で送られた前記PRACH送信に対する前記応答が受信されなかったと決定した後に、第1のサブバンド上の第1のPRACHシーケンスと、第2のサブバンド上の第2のPRACHシーケンスと、第3のサブバンド上の第3のPRACHシーケンスと、第4のサブバンド上の第4のPRACHシーケンスとをコンカレントに送ることと
を備える、C1、2、3、4、5、6、7、9、11、13、15、17、19、21、22、または23のいずれかに記載の方法。
[C25]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、第1の構成と第2の構成とを備え、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記少なくとも1つの初期通信構成を選択することは、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、前記第1の構成を選択すること、または
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、前記第2の構成を選択すること
を備える、C1、2、3、4、5、6、7、9、11、13、15、17、19、21、22、23、または24のいずれかに記載の方法。
[C26]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、第1の構成と第2の構成と第3の構成とを備え、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記少なくとも1つの初期通信構成を選択することは、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、前記第1の構成を選択すること、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、前記第2の構成を選択すること、または
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が4つのサブバンドであると決定した後に、前記第3の構成を選択すること
を備える、C1、2、3、4、5、6、7、9、11、13、15、17、19、21、22、23、24、または25のいずれかに記載の方法。
[C27]
前記ワイヤレス通信デバイスがユーザ機器である、C1、2、3、4、5、6、7、9、11、13、15、17、19、21、22、23、24、25、または26のいずれかに記載の方法。
[C28]
ワイヤレス通信デバイスであって、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサと
を備え、ここにおいて、前記プロセッサおよび前記メモリは、
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プロシージャを実施することと、
前記PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅を識別することと、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を選択することと、
前記トランシーバを介して他のデバイスと通信することと、ここにおいて、前記他のデバイスとの前記通信が、前記少なくとも1つの初期通信構成を使用する、
を行うように構成された、ワイヤレス通信デバイス。
[C29]
前記通信することが、無認可無線周波数スペクトル上でのものである、C28に記載のワイヤレス通信デバイス。
[C30]
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が、1つのサブバンド、2つのサブバンド、または4つのサブバンドを備える、C28または29に記載のワイヤレス通信デバイス。
[C31]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記PRACHプロシージャ中にコンカレントに使用されるサブバンドの最大数を決定すること
を行うようにさらに構成された、C28、29、または30のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C32]
前記プロセッサおよび前記メモリは、
前記第1の帯域幅の第1の値のための第1の構成を選択すること、または
前記第1の帯域幅の第2の値のための第2の構成を選択すること、ここにおいて、前記第2の構成が、前記第1の構成よりも大きいカバレージエリアに対応する、
を行うようにさらに構成された、C28、29、30、または31のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C33]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、アップリンク制御送信のための第2の帯域幅、アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータ、ダウンリンクBWPパラメータ、制御リソースセット(coreset)のための第3の帯域幅パラメータ、ダウンリンク制御情報送信のためのインターリービング方式、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを備える、C28、29、30、31、または32のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C34]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、アップリンク制御送信のための初期帯域幅を備える、C28、29、30、31、32、または33のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C35]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記アップリンク制御送信のための前記初期帯域幅を選択すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、アップリンク制御情報を、前記アップリンク制御情報のための前記初期帯域幅を使用して送信することを備える、C34に記載のワイヤレス通信デバイス。
[C36]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)およびダウンリンクBWPペアパラメータを備える、C28、29、30、31、32、33、または34のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C37]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための第2の帯域幅を選択すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための前記第2の帯域幅を使用して通信することを備える、C36に記載のワイヤレス通信デバイス。
[C38]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期ダウンリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを備える、C28、29、30、31、32、33、34、または36のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C39]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期ダウンリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を選択すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期ダウンリンクBWPパラメータのための前記第2の帯域幅を使用してダウンリンク情報を受信することを備える、C38に記載のワイヤレス通信デバイス。
[C40]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを備える、C28、29、30、31、32、33、34、36、または38のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C41]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を選択すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPパラメータのための前記第2の帯域幅を使用してアップリンク情報を送信することを備える、C40に記載のワイヤレス通信デバイス。
[C42]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、マスタ情報ブロック(MIB)によって構成された制御リソースセット(coreset)のための第2の帯域幅を備える、C28、29、30、31、32、33、34、36、38、または40のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C43]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記coresetのための前記第2の帯域幅を選択すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記MIBによって構成された前記coresetのための前記第2の帯域幅を使用して情報を受信することを備える、C42に記載のワイヤレス通信デバイス。
[C44]
前記少なくとも1つの初期通信構成は、ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるべきであるかどうかを示す、C28、29、30、31、32、33、34、36、38、40、または42のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C45]
前記プロセッサおよび前記メモリは、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるかどうかを決定すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することは、前記インターリービングが使用されるかどうかの前記決定に従って、ダウンリンク情報を受信することを備える、C44に記載のワイヤレス通信デバイス。
[C46]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式を備える、C28、29、30、31、32、33、34、36、38、40、42、または44のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C47]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、TBSスケーリング値を選択すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記TBSスケーリング値に従って情報を通信することを備える、C46に記載のワイヤレス通信デバイス。
[C48]
前記他のデバイスが基地局であり、
前記プロセッサおよび前記メモリが、前記基地局から構成のセットを受信するようにさらに構成され、
前記プロセッサおよび前記メモリが、前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、構成の前記セットから前記少なくとも1つの初期通信構成を選択するようにさらに構成された、
C28、29、30、31、32、33、34、36、38、40、42、44、または46のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C49]
前記プロセッサおよび前記メモリは、
1つのサブバンド内のPRACH送信のための最大送信電力が到達されたと決定することと、
1つのサブバンド内の前記PRACH送信のための前記最大送信電力が到達されたと決定した後に、第1のサブバンド上の第1のPRACHシーケンスと、第2のサブバンド上の第2のPRACHシーケンスとをコンカレントに送ることと
を行うようにさらに構成された、C28、29、30、31、32、33、34、36、38、40、42、44、46、または48のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C50]
前記プロセッサおよび前記メモリは、
1つのサブバンド上で送られたPRACH送信に対する応答が受信されなかったと決定することと、
1つのサブバンド上で送られた前記PRACH送信に対する前記応答が受信されなかったと決定した後に、第1のサブバンド上の第1のPRACHシーケンスと、第2のサブバンド上の第2のPRACHシーケンスとをコンカレントに送ることと
を行うようにさらに構成された、C28、29、30、31、32、33、34、36、38、40、42、44、46、48、または49のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C51]
前記プロセッサおよび前記メモリは、
2つのサブバンド上で送られたPRACH送信に対する応答が受信されなかったと決定することと、
2つのサブバンド上で送られた前記PRACH送信に対する前記応答が受信されなかったと決定した後に、第1のサブバンド上の第1のPRACHシーケンスと、第2のサブバンド上の第2のPRACHシーケンスと、第3のサブバンド上の第3のPRACHシーケンスと、第4のサブバンド上の第4のPRACHシーケンスとをコンカレントに送ることと
を行うようにさらに構成された、C28、29、30、31、32、33、34、36、38、40、42、44、46、48、49、または50のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C52]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、第1の構成と第2の構成とを備え、
前記プロセッサおよび前記メモリは、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、前記第1の構成を選択すること、または
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、前記第2の構成を選択すること
を行うようにさらに構成された、C28、29、30、31、32、33、34、36、38、40、42、44、46、48、49、50、または51のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C53]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、第1の構成と第2の構成と第3の構成とを備え、
前記プロセッサおよび前記メモリは、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、前記第1の構成を選択すること、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、前記第2の構成を選択すること、または
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅が4つのサブバンドであると決定した後に、前記第3の構成を選択すること
を行うようにさらに構成された、C28、29、30、31、32、33、34、36、38、40、42、44、46、48、49、50、51、または52のいずれかに記載のワイヤレス通信デバイス。
[C54]
ワイヤレス通信デバイスであって、
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プロシージャを実施するための手段と、
前記PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅を識別するための手段と、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を選択するための手段と、
他のデバイスと通信するための手段と、ここにおいて、前記通信することが、前記少なくとも1つの初期通信構成を使用する、
を備える、ワイヤレス通信デバイス。
[C55]
ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス通信デバイスによる使用のための製造品であって、前記製造品は、
前記ワイヤレス通信デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶したコンピュータ可読媒体を備え、前記命令は、
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プロシージャを実施することと、
前記PRACHプロシージャのために使用される第1の帯域幅を識別することと、
前記PRACHプロシージャのために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を選択することと、
他のデバイスと通信することと、ここにおいて、前記他のデバイスとの前記通信が、前記少なくとも1つの初期通信構成を使用する、
を行うためのものである、製造品。
[C56]
基地局における通信の方法であって、前記方法は、
少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンスを受信することと、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅を識別することと、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を決定することと、
ワイヤレス通信デバイスと通信することと、ここにおいて、前記通信することが、前記少なくとも1つの初期通信構成を使用する、
を備える、方法。
[C57]
前記通信することが、無認可無線周波数スペクトル上でのものである、C56に記載の方法。
[C58]
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅が、1つのリソースブロック(RB)セット、2つのサブバンド、または4つのサブバンドを備える、C56または57に記載の方法。
[C59]
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅を識別することが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するためにコンカレントに使用されるサブバンドの最大数を決定すること
を備える、C56、57、または58のいずれかに記載の方法。
[C60]
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記少なくとも1つの初期通信構成を決定することは、
前記第1の帯域幅の第1の値のための第1の構成を選択すること、または
前記第1の帯域幅の第2の値のための第2の構成を選択すること、ここにおいて、前記第2の構成が、前記第1の構成よりも大きいカバレージエリアに対応する、
を備える、C56、57、58、または59のいずれかに記載の方法。
[C61]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、アップリンク制御送信のための第2の帯域幅、アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータ、ダウンリンクBWPパラメータ、制御リソースセット(coreset)のための第3の帯域幅パラメータ、ダウンリンク制御情報送信のためのインターリービング方式、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを備える、C56、57、58、59、60のいずれかに記載の方法。
[C62]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、アップリンク制御送信のための初期帯域幅を備える、C56、57、58、59、60、または61のいずれかに記載の方法。
[C63]
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記アップリンク制御送信のための前記初期帯域幅を決定すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することが、アップリンク制御情報を、前記アップリンク制御情報のための前記初期帯域幅を使用して受信することを備える、C62に記載の方法。
[C64]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)およびダウンリンクBWPペアパラメータを備える、C56、57、58、59、60、61、または62のいずれかに記載の方法。
[C65]
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための第2の帯域幅を決定すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための前記第2の帯域幅を使用して通信することを備える、C64に記載の方法。
[C66]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期ダウンリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを備える、C56、57、58、59、60、61、62、または64のいずれかに記載の方法。
[C67]
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期ダウンリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を決定すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期ダウンリンクBWPパラメータのための前記第2の帯域幅を使用してダウンリンク情報を送ることを備える、C66に記載の方法。
[C68]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを備える、C56、57、58、59、60、61、62、64、または66のいずれかに記載の方法。
[C69]
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を決定すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPパラメータのための前記第2の帯域幅を使用してアップリンク情報を受信することを備える、C68に記載の方法。
[C70]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、マスタ情報ブロック(MIB)によって構成された制御リソースセット(coreset)のための第2の帯域幅を備える、C56、57、58、59、60、61、62、64、66、または68のいずれかに記載の方法。
[C71]
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記coresetのための前記第2の帯域幅を決定すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することが、前記MIBによって構成された前記coresetのための前記第2の帯域幅を使用して情報を送ることを備える、C70に記載の方法。
[C72]
前記少なくとも1つの初期通信構成は、ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるべきであるかどうかを示す、C56、57、58、59、60、61、62、64、66、68、または70のいずれかに記載の方法。
[C73]
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるかどうかを決定すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することは、前記インターリービングが使用されるかどうかの前記決定に従って、ダウンリンク情報を送ることを備える、C72に記載の方法。
[C74]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式を備える、C56、57、58、59、60、61、62、64、66、68、70、または72のいずれかに記載の方法。
[C75]
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、TBSスケーリング値を決定すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記通信することが、前記TBSスケーリング値に従って情報を通信することを備える、C74に記載の方法。
[C76]
前記ワイヤレス通信デバイスに構成のセットを送ること
をさらに備え、
ここにおいて、前記少なくとも1つの初期通信構成を決定することが、前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、構成の前記セットから前記少なくとも1つの初期通信構成を選択することを備える、
C56、57、58、59、60、61、62、64、66、68、70、72、または74のいずれかに記載の方法。
[C77]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、第1の構成と第2の構成とを備え、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記少なくとも1つの初期通信構成を決定することは、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、前記第1の構成を選択すること、または
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、前記第2の構成を選択すること
を備える、C56、57、58、59、60、61、62、64、66、68、70、72、74、または76のいずれかに記載の方法。
[C78]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、第1の構成と第2の構成と第3の構成とを備え、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記少なくとも1つの初期通信構成を決定することは、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、前記第1の構成を選択すること、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、前記第2の構成を選択すること、または
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅が4つのサブバンドであると決定した後に、前記第3の構成を選択すること
を備える、C56、57、58、59、60、61、62、64、66、68、70、72、74、76、または77のいずれかに記載の方法。
[C79]
基地局であって、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサと
を備え、ここにおいて、前記プロセッサおよび前記メモリは、
前記トランシーバを介して少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンスを受信することと、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅を識別することと、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を決定することと、
前記トランシーバを介してワイヤレス通信デバイスと通信することと、ここにおいて、前記ワイヤレス通信デバイスとの前記通信が、前記少なくとも1つの初期通信構成を使用する、
を行うように構成された、基地局。
[C80]
前記通信することが、無認可無線周波数スペクトル上でのものである、C79に記載の基地局。
[C81]
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅が、1つのリソースブロック(RB)セット、2つのサブバンド、または4つのサブバンドを備える、C79または80に記載の基地局。
[C82]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するためにコンカレントに使用されるサブバンドの最大数を決定すること
を行うようにさらに構成された、C79、80、または81のいずれかに記載の基地局。
[C83]
前記プロセッサおよび前記メモリは、
前記第1の帯域幅の第1の値のための第1の構成を選択すること、または
前記第1の帯域幅の第2の値のための第2の構成を選択すること、ここにおいて、前記第2の構成が、前記第1の構成よりも大きいカバレージエリアに対応する、
を行うようにさらに構成された、C79、80、81、または82のいずれかに記載の基地局。
[C84]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、アップリンク制御送信のための第2の帯域幅、アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータ、ダウンリンクBWPパラメータ、制御リソースセット(coreset)のための第3の帯域幅パラメータ、ダウンリンク制御情報送信のためのインターリービング方式、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを備える、C79、80、81、82、または83のいずれかに記載の基地局。
[C85]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、アップリンク制御送信のための初期帯域幅を備える、C79、80、81、82、83、または84のいずれかに記載の基地局。
[C86]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記アップリンク制御送信のための前記初期帯域幅を決定すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、アップリンク制御情報を、前記アップリンク制御情報のための前記初期帯域幅を使用して受信することを備える、C85に記載の基地局。
[C87]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)およびダウンリンクBWPペアパラメータを備える、C79、80、81、82、83、84、または85のいずれかに記載の基地局。
[C88]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための第2の帯域幅を決定すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPおよびダウンリンクBWPペアパラメータのための前記第2の帯域幅を使用して通信することを備える、C87に記載の基地局。
[C89]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期ダウンリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを備える、C79、80、81、82、83、84、85、または87のいずれかに記載の基地局。
[C90]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期ダウンリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を決定すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期ダウンリンクBWPパラメータのための前記第2の帯域幅を使用してダウンリンク情報を送ることを備える、C89に記載の基地局。
[C91]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、初期アップリンク帯域幅部分(BWP)パラメータを備える、C79、80、81、82、83、84、85、87、または89のいずれかに記載の基地局。
[C92]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記初期アップリンクBWPパラメータのための第2の帯域幅を決定すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記初期アップリンクBWPパラメータのための前記第2の帯域幅を使用してアップリンク情報を受信することを備える、C91に記載の基地局。
[C93]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、マスタ情報ブロック(MIB)によって構成された制御リソースセット(coreset)のための第2の帯域幅を備える、C79、80、81、82、83、84、85、87、89、または91のいずれかに記載の基地局。
[C94]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記coresetのための前記第2の帯域幅を決定すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記MIBによって構成された前記coresetのための前記第2の帯域幅を使用して情報を送ることを備える、C93に記載の基地局。
[C95]
前記少なくとも1つの初期通信構成は、ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるべきであるかどうかを示す、C79、80、81、82、83、84、85、87、89、91、または93のいずれかに記載の基地局。
[C96]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、前記ダウンリンク制御情報送信のためにインターリービングが使用されるかどうかを決定すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することは、前記インターリービングが使用されるかどうかの前記決定に従って、ダウンリンク情報を送ることを備える、C95に記載の基地局。
[C97]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリング方式を備える、C79、80、81、82、83、84、85、87、89、91、93、または95のいずれかに記載の基地局。
[C98]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、TBSスケーリング値を決定すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記通信することが、前記TBSスケーリング値に従って情報を通信することを備える、C97に記載の基地局。
[C99]
前記プロセッサおよび前記メモリが、
前記ワイヤレス通信デバイスに構成のセットを送ること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記少なくとも1つの初期通信構成を決定することが、前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、構成の前記セットから前記少なくとも1つの初期通信構成を選択することを備える、
C79、80、81、82、83、84、85、87、89、91、93、95、または97のいずれかに記載の基地局。
[C100]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、第1の構成と第2の構成とを備え、
前記プロセッサおよび前記メモリは、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、前記第1の構成を選択すること、または
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、前記第2の構成を選択すること
を行うようにさらに構成された、C79、80、81、82、83、84、85、87、89、91、93、95、97、または99のいずれかに記載の基地局。
[C101]
前記少なくとも1つの初期通信構成が、第1の構成と第2の構成と第3の構成とを備え、
前記プロセッサおよび前記メモリは、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅が1つのサブバンドであると決定した後に、前記第1の構成を選択すること、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅が2つのサブバンドであると決定した後に、前記第2の構成を選択すること、または
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅が4つのサブバンドであると決定した後に、前記第3の構成を選択すること
を行うようにさらに構成された、C79、80、81、82、83、84、85、87、89、91、93、95、97、99、または100のいずれかに記載の基地局。
[C102]
基地局であって、
少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンスを受信するための手段と、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅を識別するための手段と、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を決定するための手段と、
ワイヤレス通信デバイスと通信するための手段と、ここにおいて、前記通信することが、前記少なくとも1つの初期通信構成を使用する、
を備える、基地局。
[C103]
ワイヤレス通信ネットワークにおける基地局による使用のための製造品であって、前記製造品は、
前記基地局の1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶したコンピュータ可読媒体を備え、前記命令は、
少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンスを受信することと、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される第1の帯域幅を識別することと、
前記少なくとも1つのPRACHシーケンスを受信するために使用される前記第1の帯域幅に基づいて、少なくとも1つの初期通信構成を決定することと、
ワイヤレス通信デバイスと通信することと、ここにおいて、前記ワイヤレス通信デバイスとの前記通信が、前記少なくとも1つの初期通信構成を使用する、
を行うためのものである、製造品。