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特許7446479ピン軸着脱装置、フレーム体連結構造、及び作業機械
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-29
(45)【発行日】2024-03-08
(54)【発明の名称】ピン軸着脱装置、フレーム体連結構造、及び作業機械
(51)【国際特許分類】
   B23P 21/00 20060101AFI20240301BHJP
   B66C 23/82 20060101ALI20240301BHJP
【FI】
B23P21/00 301A
B66C23/82 C
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022562127
(86)(22)【出願日】2022-01-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-05
(86)【国際出願番号】 CN2022073482
(87)【国際公開番号】W WO2023045194
(87)【国際公開日】2023-03-30
【審査請求日】2022-10-07
(31)【優先権主張番号】202111124180.0
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522396768
【氏名又は名称】北京三一智造科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Sany Intelligent Manufacturing Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Floor 3, Block 6, No. 8, Beiqing Road, Huilongguan Town, Changping District, Beijing 102206, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】彭楠
(72)【発明者】
【氏名】魏小惠
【審査官】中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/241349(WO,A1)
【文献】特開2009-167002(JP,A)
【文献】特開2013-253400(JP,A)
【文献】中国実用新案第201889623(CN,U)
【文献】中国実用新案第209779456(CN,U)
【文献】特開2020-125187(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23P 19/00-21/00
B66C 23/00-23/94
E02F 3/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結ベースに、軸方向に沿って貫通孔が設けられているピン軸を着脱するためのピン軸着脱装置であって、
2つ以上の伸縮ロッドを含むリニア駆動機構であって、前記伸縮ロッドは前記リニア駆動機構の両端から伸び出すことができるように構成されているリニア駆動機構と、
前記貫通孔を通過するためのプルロッドであって、前記プルロッドの第1端にはエンドキャップ構造が設けられ、前記プルロッドの第2端と前記伸縮ロッドの端部との間には連結構造が設けられ、前記プルロッドの本体部の長さは、前記ピン軸の長さよりも大きく、前記プルロッドの前記第2端は、前記ピン軸の前記貫通孔が位置する一端から伸び、前記ピン軸の他端から伸び出し、各伸縮ロッドの直径は、前記貫通孔の直径よりも大きい、プルロッドと、を含み、
前記連結ベースは、第1連結ベースと第2連結ベースとを含み、前記第1連結ベースと前記第2連結ベースは、間隔をあけて設けられており、前記リニア駆動機構のチューブ又はブラケットの両端は、それぞれ前記第1連結ベース又は前記第2連結ベースの対応する表面に連結され、
前記ピン軸は、前記リニア駆動機構の各伸縮ロッドにより、ピン軸孔内に引き込まれるか、前記ピン軸孔から押し出せれる、ことを特徴とするピン軸着脱装置。
【請求項2】
前記リニア駆動機構は、両端油圧シリンダである、ことを特徴とする請求項1に記載のピン軸着脱装置。
【請求項3】
前記リニア駆動機構は、
ブラケットと、
前記ブラケットに設けられた第1油圧シリンダと、
前記ブラケットに設けられ、且つ前記第1油圧シリンダと並列に設けられる第2油圧シリンダとを含み、
前記第2油圧シリンダの前記伸縮ロッドの設置方向は、前記第1油圧シリンダの前記伸縮ロッドの設置方向と逆である、ことを特徴とする請求項1に記載のピン軸着脱装置。
【請求項4】
前記ブラケットは、第1挟持体と第2挟持体とを含み、前記第1油圧シリンダ及び前記第2油圧シリンダのチューブは、前記第1挟持体と前記第2挟持体との間に固定して設置され、前記第2油圧シリンダの前記伸縮ロッドと前記第1油圧シリンダの前記伸縮ロッドは、前記ブラケットを通過して、それぞれ前記チューブから伸び出すことができる、ことを特徴とする請求項3に記載のピン軸着脱装置。
【請求項5】
前記伸縮ロッドの伸び出し方向を制御するための逆転弁を更に含む、ことを特徴とする請求項2又は3に記載のピン軸着脱装置。
【請求項6】
前記連結構造は、
前記プルロッドの前記第2端に設けられた雄ねじと、
前記伸縮ロッドの端面に設けられたねじ孔とを含み、
前記雄ねじは前記ねじ孔にねじ込まれる、ことを特徴とする請求項1に記載のピン軸着脱装置。
【請求項7】
第1フレーム体と、
第2フレーム体とを含み、
前記第1フレーム体及び前記第2フレーム体のいずれにも、連結ベースが設けられ、前記連結ベースにはピン軸孔が設けられ、前記第2フレーム体はピン軸を介して前記第1フレーム体と連結され、前記ピン軸には貫通孔が設けられ、
前記第1フレーム体又は前記第2フレーム体と連結される請求項3または4に記載のピン軸着脱装置も含み、
前記伸縮ロッドは前記ピン軸に対応する、ことを特徴とするフレーム体連結構造。
【請求項8】
前記ブラケットは、前記第1連結ベースと前記第2連結ベースとの間にスライド可能に設けられ、前記ブラケットは、第1位置と第2位置との間で切り替えることができ、前記ブラケットが前記第1位置にある場合、前記第1油圧シリンダの伸縮ロッドは、前記第1連結ベースのピン軸孔に対応し、前記ブラケットが前記第2位置にある場合、前記第2油圧シリンダの伸縮ロッドは、前記第2連結ベースのピン軸孔に対応する、ことを特徴とする請求項7記載のフレーム体連結構造。
【請求項9】
請求項7または8記載のフレーム体連結構造を含む、ことを特徴とする作業機械。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、作業機械の技術分野に関し、特に、ピン軸着脱装置、フレーム体連結構造、及び作業機械に関する。
【背景技術】
【0002】
本願は、2021年9月24日に提出された、出願番号が202111124180.0であり、名称が「ピン軸着脱装置、フレーム体連結構造、及び作業機械」である中国特許出願の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
作業機械のフレームには、通常、ピン軸が設けられており、例えば、回転式掘削リグのガントリは、ピン軸を介してフレームに連結されており、そのうち、回転式掘削リグのフレーム及びガントリのいずれにも、対応する間隔をあけて設けられた一対の連結ベースが設けられている。各連結ベースは、対向する間隔をあけて設けられた一対の連結プレートを含む。ガントリ及びフレームの各連結プレートには、ピン軸孔が対応して設けられている。
【0004】
ガントリをフレームに連結する際、ガントリ及びフレームにおける連結プレートを交互に配置して、ガントリ及びフレームのピン軸孔を互いに位置合わせしてから、ピン軸を対応するピン軸孔に取り付ける。
【0005】
従来技術では、ピン軸を容易に着脱するために、油圧シリンダのピストンロッドをピン軸として使用する。取り付ける際に、油圧シリンダのピストンロッドが伸び出すように制御して、対応するピン軸孔に取り付ければよく、取り外す際に、油圧シリンダのピストンロッドが縮み込むように制御して、ピン軸孔から抜けばよい。
【0006】
しかしながら、このような連結形態では、長期間使用すると、ピストンロッドが摩耗又は変形する問題が発生する。
【0007】
そのため、どのようにピン軸の着脱を容易に実現すると共にピストンロッドの摩耗や変形の問題を回避するかは、当業者が解決すべき重要な課題となっている。
【発明の概要】
【0008】
本願は、ピン軸の着脱を容易に実現すると共に、ピストンロッドの摩耗や変形の問題を回避することができるピン軸着脱装置、フレーム体連結構造、及び作業機械を提供する。
【0009】
本願の第1態様は、連結ベースにおける、軸方向に沿って貫通孔が設けられているピン軸を着脱するためのピン軸着脱装置を提供し、前記ピン軸着脱装置は、
伸縮ロッドを含むリニア駆動機構と、
一端にはエンドキャップ構造が設けられ、他端と前記伸縮ロッドの端部との間には連結構造が設けられ、前記貫通孔を通過するためのプルロッドと、を含む。
【0010】
本願のピン軸着脱装置では、前記伸縮ロッドは少なくとも二つあり、前記伸縮ロッドはそれぞれ前記リニア駆動機構の両端から伸び出すことができるように構成される。
【0011】
本願のピン軸着脱装置では、前記リニア駆動機構は、両端油圧シリンダである。
【0012】
本願のピン軸着脱装置では、前記リニア駆動機構は、
ブラケットと、
前記ブラケットに設けられた第1油圧シリンダと、
前記ブラケットに設けられ、且つ前記第1油圧シリンダと並列に設けられる第2の油圧シリンダとを含み、
前記第2の油圧シリンダの前記伸縮ロッドの設置方向は、前記第1油圧シリンダの前記伸縮ロッドの設置方向と逆である。
【0013】
本願のピン軸着脱装置では、前記ブラケットは、第1挟持体と第2挟持体とを含み、前記第1油圧シリンダ及び前記第2の油圧シリンダのチューブは、前記第1挟持体と前記第2挟持体との間に固定して設置され、前記第2の油圧シリンダの前記伸縮ロッドと前記第1油圧シリンダの前記伸縮ロッドは、前記ブラケットを通過して、それぞれ前記チューブから伸び出すことができる。
【0014】
本願のピン軸着脱装置では、前記伸縮ロッドの伸び出し方向を制御するための逆転弁を更に含む。
【0015】
本願のピン軸着脱装置では、前記連結構造は、
前記プルロッドの第2端に設けられた雄ねじと、
前記伸縮ロッドの端面に設けられたねじ孔とを含み、前記雄ねじは前記ねじ孔にマッチングする。
【0016】
本願の第2態様は、フレーム体連結構造を提供し、前記フレーム体連結構造は、
第1フレーム体と、
第2フレーム体とを含み、
前記第1フレーム体及び前記第2フレーム体のいずれにも、連結ベースが設けられ、前記連結ベースにはピン軸孔が設けられ、前記第2フレーム体はピン軸を介して前記第1フレーム体と連結され、前記ピン軸には貫通孔が設けられ、
前記第1フレーム体又は前記第2フレーム体と連結される上記の何れかに記載のピン軸着脱装置も含み、前記伸縮ロッドは前記ピン軸に対応する。
【0017】
本願のフレーム体連結構造では、前記連結ベースは、第1連結ベースと第2連結ベースとを含み、前記第1連結ベースと前記第2連結ベースは、間隔をあけて設けられており、前記ブラケットは、前記第1連結ベースと前記第2連結ベースとの間にスライド可能に設けられ、前記ブラケットは、第1位置と第2位置との間で切り替えることができ、前記ブラケットは、前記第1位置状態にある場合、前記第1油圧シリンダの伸縮ロッドは、前記第1連結ベースのピン軸孔に対応し、前記ブラケットは、前記第2位置状態にある場合、前記第2油圧シリンダの伸縮ロッドは、前記第2連結ベースのピン軸孔に対応する。
【0018】
本願の第3態様は、上記のフレーム体連結構造を含む作業機械を提供する。
【0019】
一、本願に係るピン軸着脱装置は、連結ベースにおけるピン軸を着脱するために使われ、そのうち、連結ベースにはピン軸孔が設けられ、ピン軸には軸方向に沿って貫通孔が設けられている。
【0020】
本願に係るピン軸着脱装置は、リニア駆動機構及びプルロッドを含み、リニア駆動機構は、連結ベースの一方側に設けられてもよく、ピン軸孔に対応する伸縮ロッドを含む。プルロッドの第1端にはエンドキャップ構造が設けられており、エンドキャップ構造の径方向の長さは、貫通孔の内径よりも大きく、且つプルロッドの第2端と伸縮ロッドの端部との間に連結構造が設けられている。
【0021】
本願に係るピン軸着脱装置によりピン軸を取り付ける際、ピン軸及びリニア駆動機構は、それぞれピン軸孔の対向する両側に位置し、ピン軸は、ピン軸孔と位置合わせしてから、プルロッドの第2端をピン軸の貫通孔に挿入し、プルロッドの第2端が貫通孔を通過してから、連結構造を介してリニア駆動機構の伸縮ロッドと連結される。プルロッドの第1端にはエンドキャップ構造が設けられており、且つエンドキャップ構造の径方向の長さは貫通孔の内径よりも大きいため、プルロッドの第1端は、貫通孔の外側に引っ掛かる。その後、リニア駆動機構の伸縮ロッドが縮み込むように制御して、伸縮ロッドによりピン軸をピン軸孔内に引き込む。このようにピン軸の取り付けは完了する。ピン軸を取り外す必要がある際、リニア駆動機構の伸縮ロッドが伸び出すように制御して、ピン軸をピン軸孔から押し出せればよい。このように設置する場合、本願に係るピン軸着脱装置によれば、ピン軸の着脱を容易に実現できると共に、ピストンロッドを直接ピン軸として使用することによってピストンロッドが摩耗又は変形する問題は回避される。
【0022】
二、更なる技術案において、リニア駆動機構の伸縮ロッドは少なくとも二つあり、伸縮ロッドはそれぞれリニア駆動機構の両端から伸び出すことができる。
【0023】
相応的に、ピン軸を取り付けるための連結ベースは、第1連結ベースと第2連結ベースとを含み、第1連結ベースと第2連結ベースは、間隔をあけて設けられており、リニア駆動機構は、第1連結ベースと第2連結ベースとの間に設けられ、リニア駆動機構は、少なくとも二つの伸縮ロッドを含み、少なくとも二つの伸縮ロッドはそれぞれ、第1連結ベースと第2連結ベースのピン軸孔に対応する。
【0024】
このように設置する場合、リニア駆動機構は、第1連結ベースと第2連結ベースとの間に設けられ、リニア駆動機構の伸縮ロッドは、それぞれ第1連結ベース及び第2連結ベースにおけるピン軸を駆動して、ピン軸の着脱を行ることができる。リニア駆動機構は、第1連結ベースと第2連結ベースとの間に設けられることで、装置のコンパクトさを向上させ、装置の全体の体積を減少させ、外部装置へのリニア駆動機構の干渉を回避することができる。一方、一つのリニア駆動機構により二つのピン軸の着脱を同時に制御することで、装置の利用率が向上した。
【0025】
三、更なる技術案において、リニア駆動機構は、ブラケットと、第1油圧シリンダと、第2の油圧シリンダとを含む。取り付ける際、ブラケットは、第1連結ベースと第2連結ベースとの間にスライド可能に設けられ、ブラケットは、第1位置と第2位置との間で切り替えることができる。第1油圧シリンダは、ブラケットに設けられ、ブラケットは、第1位置状態にある場合、第1油圧シリンダの伸縮ロッドは、第1連結ベースのピン軸孔に対応する。第2油圧シリンダは、ブラケットに設けられ、且つ第1油圧シリンダと並列に設けられ、ブラケットは、第2位置状態にある場合、第2油圧シリンダの伸縮ロッドは、第2連結ベースのピン軸孔に対応する。
【0026】
第1油圧シリンダと第2油圧シリンダは、ブラケットに並列に設けられるため、第1油圧シリンダに対応するピン軸を着脱する必要がある際、ブラケットがスライドするように制御することで、第1油圧シリンダを第1連結ベースのピン軸孔に対応させる。第1油圧シリンダによるピン軸の着脱が完了してから、ブラケットが第2位置までにスライドするように制御することで、第2油圧シリンダを第2連結ベースのピン軸孔に対応させ、第2油圧シリンダにより第2連結ベースにおけるピン軸の着脱を実現できる。このように設置する場合、本願に係るピン軸着脱装置によれば、第1油圧シリンダ及び第2油圧シリンダにより形成された全体の長さは短く、第1連結ベースと第2連結ベースとの間の距離が短い場合に適用することができる。
【0027】
四、本願は、フレーム体連結構造及び作業機械を更に提供する。フレーム体連結構造は、第1フレーム体と、第2フレーム体と、上記のピン軸着脱装置とを含み、第1フレーム体及び第2フレーム体のいずれにも、連結ベースが設けられ、連結ベースにはピン軸孔が設けられ、第2フレーム体はピン軸を介して第1フレーム体と連結され、ピン軸には貫通孔が設けられている。ピン軸着脱装置は、第1フレーム体又は第2フレーム体と連結され、伸縮ロッドはピン軸に対応する。本願の作業機械は、上記のフレーム体連結構造を含む。
【0028】
このように設置する場合、本願に係るフレーム体連結構造及び作業機械によれば、ピン軸の着脱を容易に実現すると共に、ピストンロッドの摩耗や変形の問題を回避することができる。当該有益な効果の導出過程は、上記のピン軸着脱装置によってもたらされる有益な効果の導出過程と類似するため、ここでは贅言しない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本願又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。明らかなように、以下に説明する図面は、本願のいくつかの実施形態であり、当業者によって、創造的な労働を要しない前提で、これらの図面に従って他の図面を取得することもできる。
【0030】
図1図1は、本願の実施形態におけるフレーム本体の構造の概略図である。
図2図2は、本願の実施形態におけるガントリの構造の概略図である。
図3図3は、本願の実施形態におけるフレーム本体とガントリとの連結の構造の概略図である。
図4図4は、本願の実施形態における両端油圧シリンダが縮み込む状態の概略図である。
図5図5は、本願の実施形態における両端油圧シリンダが伸び出した状態の概略図である。
図6図6は、本願の実施形態におけるピン軸の構造の概略図である。
図7図7は、本願の実施形態におけるプルロッドの構造の概略図である。
図8図8は、本願の実施形態における両端油圧シリンダによりガントリをフレーム本体から取り外す時の第1状態の概略図である。
図9図9は、本願の実施形態における両端油圧シリンダによりガントリをフレーム本体から取り外す時の第2状態の概略図である。
図10図10は、本願の実施形態における両端油圧シリンダによりガントリをフレーム本体に連結する時の第1状態の概略図である。
図11図11は、本願の実施形態における両端油圧シリンダによりガントリをフレーム本体に連結する時の第2状態の概略図である。
図12図12は、本願の実施形態におけるブラケットと第1油圧シリンダと第2の油圧シリンダとの連結の構造の概略図である。
図13図13は、本願の実施形態におけるフレーム本体における、ブラケットを取り付けるためのベース体の構造の概略図である。
図14図14は、本願の実施形態における第1油圧シリンダと第2油圧シリンダによりガントリをフレーム本体から取り外す時の第1状態の概略図である。
図15図15は、本願の実施形態における第1油圧シリンダと第2油圧シリンダによりガントリをフレーム本体から取り外す時の第2状態の概略図である。
図16図16は、本願の実施形態における第1油圧シリンダと第2油圧シリンダによりガントリをフレーム本体から取り外す時の第3状態の概略図である。
図17図17は、本願の実施形態における第1油圧シリンダと第2油圧シリンダによりガントリをフレーム本体から取り外す時の第4状態の概略図である。
【符号の説明】
【0031】
11:第1連結ベース、
12:第2連結ベース、
13:ピン軸孔、
14:油圧シリンダ支持ベース、
15:ガントリ、
16:フレーム本体、
17:ピン軸、
18:連結アセンブリ、
19:両端油圧シリンダ、
20:伸縮ロッド、
21:ねじ孔、
22:逆転弁、
23:貫通孔、
24:環状溝、
25:ブルロッド、
26:雄ねじ、
27:エンドキャップ構造、
28:スイベルヘッド構造、
29:第1油圧シリンダ、
30:第2油圧シリンダ、
31:第1挟持体、
32:第2挟持体、
33:ガイド柱、
34:スライド溝、
35:ガイド溝。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、本願における図面を参照しながら、本願における技術案をより明確且つ完全に説明する。勿論、説明する実施形態は、すべての実施形態ではなく、本願の実施形態一部の実施形態に過ぎない。本願の実施形態に基づいて、当業者が創造的な労働をしない前提で得られた他のすべての実施形態は、本願の保護範囲内に含まれる。
【0033】
以下、図1図17を参照しながら、本願の実施形態におけるピン軸着脱装置、フレーム体連結構造及び作業機械を説明する。
【0034】
本実施形態は、リニア駆動機構及びプルロッド25を含むピン軸着脱装置を提供する。本実施形態にかかるピン軸着脱装置は、連結ベースにおけるピン軸17を着脱するために使われる。
【0035】
そのうち、連結ベースには、ピン軸孔13が設けられており、具体的に、当該連結ベースは、具体的にフレーム本体16上の連結ベースであってもよく、例えば、従来技術における回転式掘削リグの場合、フレーム本体16には連結ベースが設けられており、回転式掘削リグのガントリ15は、ピン軸17を介してフレーム本体16上の連結ベースに連結される。勿論、他の実施形態では、当該連結ベースは他の装置のピン軸連結ベース、例えば、ホイストのピン軸連結ベースであってもよい。
【0036】
ピン軸17は、連結ベースのピン軸孔13内に取り付けるために使われ、ピン軸17には、その軸方向に沿って貫通孔23が設けられており、当該貫通孔23は、ピン軸17の中心孔であってもよく、具体的に丸い孔であってもよい。
【0037】
リニア駆動機構は、連結ベースの一方側に設けられ、ピン軸孔13に対応する伸縮ロッド20を含み、伸縮ロッド20の直径は、ピン軸孔13の直径よりも小さく、且つ貫通孔23の直径よりも大きい。リニア駆動機構は、具体的に油圧シリンダ、エアシリンダ、リニアモータ等であってもよく、リニア駆動機構の伸縮ロッド20は、その軸方向に沿う伸縮運動を実現することができる。伸縮ロッド20は、ピン軸孔13内に伸縮運動できるように、その直径が、ピン軸孔13の直径よりも小さいと共に、伸縮ロッド20は、ピン軸17の端部に当接して、ピン軸17の運動を駆動することができるように、その直径が、貫通孔23の直径よりも大きい。
【0038】
プルロッド25は、貫通孔23に出入りできるために、その外径が、貫通孔23の内径よりも小さい。また、プルロッド25の第1端には、エンドキャップ構造27が設けられており、エンドキャップ構造27の径方向の長さは、貫通孔23の内径よりも大きく、且つプルロッド25の第2端と伸縮ロッド20の端部との間に連結構造が設けられている。なお、プルロッド25の第2端がピン軸17の貫通孔23の一端に入り、他端から出ることを可能にするために、プルロッド25の本体部の長さは、ピン軸17の長さよりも大きい必要がある。
【0039】
本実施形態に係るピン軸着脱装置によりピン軸17を取り付ける際、ピン軸17及びリニア駆動機構は、それぞれピン軸孔13の対向する両側に位置し、ピン軸17は、ピン軸孔13と位置合わせしてから、プルロッド25の第2端をピン軸17の貫通孔23に挿入し、プルロッド25の第2端が貫通孔23を通過してから、連結構造を介してリニア駆動機構の伸縮ロッド20と連結される。プルロッド25の第1端にはエンドキャップ構造27が設けられており、且つエンドキャップ構造27の径方向の長さは貫通孔23の内径よりも大きいため、プルロッド25の第1端は、貫通孔23の外側に引っ掛かる。その後、リニア駆動機構の伸縮ロッド20が縮み込むように制御して、伸縮ロッド20によりピン軸17をピン軸孔13内に引き込む。このようにピン軸17の取り付けは完了する。ピン軸17を取り外す必要がある際、リニア駆動機構の伸縮ロッド20が伸び出すように制御して、ピン軸17をピン軸孔13から押し出せればよい。
【0040】
このように設置する場合、本実施形態に係るピン軸着脱装置によれば、ピン軸17の着脱を容易に実現できると共に、ピストンロッドを直接ピン軸17として使用することによってピストンロッドが摩耗又は変形する問題は回避される。
【0041】
更なる技術案において、連結ベースは、第1連結ベース11と第2連結ベース12とを含み、第1連結ベース11は、間隔をあけて設けられた一対のラグプレートを含んでもよく、一対のラグプレートには、対応するピン軸孔13が設けられている。同様に、第2連結ベース12も、間隔をあけて設けられた一対のラグプレートを含んでもよく、一対のラグプレートには、対応するピン軸孔13が設けられている。勿論、他の実施形態では、第1連結ベース11及び第2連結ベース12は、別の構造であってもよい。
【0042】
第1連結ベース11と第2連結ベース12は、間隔をあけて設けられ、リニア駆動機構は、第1連結ベース11と第2連結ベース12との間に設けられ、具体的に、第1連結ベース11又は第2連結ベース12の対応する面に、リニア駆動機構を取り付けるための取付ベースが設けられてもよく、リニア駆動機構は、ボルトにより取付ベースに連結されてもよい。
【0043】
リニア駆動機構は、一対の伸縮ロッド20を含み、一対の伸縮ロッド20は、それぞれ第1連結ベース11及び第2連結ベース12のピン軸孔13に対応する。
【0044】
このように設置する場合、リニア駆動機構の第1連結ベース11に対応する伸縮ロッド20は、第1連結ベース11のピン軸17の着脱を実現し、リニア駆動機構の第2連結ベース12に対応する伸縮ロッド20は、第2連結ベース12のピン軸17の着脱を実現する。
【0045】
更なる実施形態では、第1連結ベース11と第2連結ベース12との間に設けられたリニア駆動機構は、両端油圧シリンダ19である。油圧系により、両端油圧シリンダ19の二つの伸縮ロッド20は伸縮運動を行うように駆動して、両端油圧シリンダ19の両端のピン軸17の着脱作業を完成する。
【0046】
両端油圧シリンダ19の伸縮ロッド20の伸縮は、逆転弁22によって制御される油圧により駆動される。両端油圧シリンダ19は、単段でも多段でもよい。勿論、他の実施形態では、使用場所に応じて、両端油圧シリンダ19をエアシリンダ又はリニアモータに置き換えることもでき、リニアモータを使用する場合、スイッチによって制御する。
【0047】
いくつかの実施形態では、一つの手動の逆転弁により、双頭油圧シリンダ19の二つの伸縮ロッド20の伸縮を統合的に制御することができる。抵抗が均一ではないため、二つの伸縮ロッド20が同期しない場合はあるかもしれないが、最終的に、二つの伸縮ロッド20は完全に伸び出せば、又は完全に縮み込めばよい。二つの伸縮ロッド20の独立した運動を実現する場合、二つの逆転弁22を使用して二つの伸縮ロッド20を個別に制御すればよい。
【0048】
双頭油圧シリンダ19と容易に連結するために、第1連結ベース11及び第2連結ベース12の対応する面に、油圧シリンダ支持ベース14が設けられてもよく、油圧シリンダ支持ベース14には、ボルト孔が設けられる。双頭油圧シリンダ19のチューブの両端は、それぞれボルトで油圧シリンダ支持ベース14に連結される。
【0049】
以下、両端油圧シリンダ19、フレーム本体16、及びフレーム本体16に設けられたガントリ15を例として詳しく説明する。
【0050】
ガントリ15とフレーム本体16との連結のために使用されるピン軸17を取り外す場合、その動作を下記のように説明する。
ステップ1:図8に示すように、ピン軸17の端部と連結ベースとの間の連結アセンブリ18を取り外した後、二つの伸縮ロッド20が伸び出すように両端油圧シリンダ19を操作すると、ピン軸17が伸縮ロッド20によって押し出され、ピン軸17はフレーム本体16の外側ラグプレートのピン軸孔13内に留まっている(ピン軸17が抜けた状態にある)。この際、伸縮ロッド20はピン軸孔13内に留まっており、伸縮ロッド20の外径はピン軸孔13の内径よりも小さいため、伸縮ロッド20の表面がピン軸孔13によって摩耗することはない。
ステップ2:図9に示すように、二つの伸縮ロッド20が縮み込むように両端油圧シリンダ19を操作して、ピン軸17はフレーム本体16の外側ラグプレートのピン軸孔13内に留まっている。ここでガントリ15とフレーム本体16との連結は既に解除されたため、外力により両者を分離させることができる。
【0051】
ガントリ15とフレーム本体16との連結のために使用されるピン軸17を取り付ける場合、その動作を下記のように説明する。
ステップ1:図10に示すように、上記の抜けた状態のピン軸17の内側端面に接するまで二つの伸縮ロッド20が再度伸び出すように、両端油圧シリンダ19を操作する。プルロッド25を、外側からピン軸17の貫通孔23に挿入して、両端油圧シリンダ19の伸縮ロッド20と連結する。
ステップ2:図11に示すように、伸縮ロッド20が縮み込むように、両端油圧シリンダ19を再び操作することで、ピン軸17は、プルロッド25の作用によって、孔内に引き込まれ、そして、連結アセンブリ18により、ピン軸17の端部を連結ベースに連結する。
【0052】
更なる実施形態では、リニア駆動機構は、ブラケットと、第1油圧シリンダ29と、第2の油圧シリンダ30とを含む。
【0053】
ここで、ブラケットは、第1連結ベース11と第2連結ベース12との間にスライド可能に設けられ、ブラケットは、第1位置と第2位置との間で切り替えることができる。具体的に、当該ブラケットは、第1挟持体31と第2挟持体32とを含み、第1挟持体31及び第2挟持体32は、板状構造であってもよく、第1油圧シリンダ29及び第2の油圧シリンダ30のチューブは、第1挟持体31と第2挟持体32との間に挟み込まれ、且つ第1挟持体31と第2挟持体32とは、締結具で連結される。
【0054】
第1連結ベース11及び第2連結ベース12の対応する面のいずれにも、ベース体が設けられており、ベース体には、スライド溝34が設けられており、ブラケットはスライド溝34にスライド可能に嵌合している。
【0055】
第1油圧シリンダ29は、ブラケットに設けられ、ブラケットは、第1位置状態にある場合、第1油圧シリンダ29の伸縮ロッド20は、第1連結ベース11のピン軸孔13に対応する。第2油圧シリンダ30は、ブラケットに設けられ、且つ第1油圧シリンダ29と並列に設けられ、ブラケットは、第2位置状態にある場合、第2油圧シリンダ30の伸縮ロッド20は、第2連結ベース12のピン軸孔13に対応する。第1連結ベース11及び第2連結ベース12は、それぞれリニア駆動機構の両端に設けられるため、第1油圧シリンダ29と第2油圧シリンダ30の設置方向は逆である。
【0056】
第1油圧シリンダ29と第2油圧シリンダ30は、ブラケットに並列に設けられるため、第1油圧シリンダ29に対応するピン軸17を着脱する必要がある際、ブラケットがスライドするように制御することで、第1油圧シリンダ29を第1連結ベース11のピン軸孔13に対応させる。第1油圧シリンダ29によるピン軸17の着脱が完了してから、ブラケットが第2位置までにスライドするように制御することで、第2油圧シリンダ30を第2連結ベース12のピン軸孔13に対応させ、第2油圧シリンダ30により第2連結ベース12におけるピン軸17の着脱を実現できる。
【0057】
このように設置する場合、本実施形態に係るピン軸着脱装置によれば、第1油圧シリンダ29及び第2油圧シリンダ30により形成された全体の長さは短く、第1連結ベース11と第2連結ベース12との間の距離が短い場合に適用することができる。
【0058】
以下、第1油圧シリンダ29と第2油圧シリンダ30とブラケットとからなるリニア駆動機構、フレーム本体16、及びフレーム本体16に設けられたガントリ15を例として詳しく説明する。
【0059】
ガントリ15とフレーム本体16との連結のために使用されるピン軸17を取り外す場合、その動作を下記のように説明する。
ステップ1:図14示すように、ピン軸17の端部と連結ベースとの間の連結アセンブリ18を取り外し、ブラケットがスライド溝34に沿ってスライドするように制御して、第1油圧シリンダ29の伸縮ロッド20を第1連結ベース11におけるピン軸孔13と位置合わせてから、第1油圧シリンダ29の伸縮ロッド20が伸び出すように操作することで、第1連結ベース11におけるピン軸17を第1連結ベース11の外側ラグプレートのピン軸孔13内に押し出す。
ステップ2:第1油圧シリンダ29の伸縮ロッド20が縮み込むように制御して、第1連結ベース11のピン軸孔13から退出する。
ステップ3:図15に示すように、ブラケットがベース体のスライド溝34に沿ってスライドするように操作することで、第2油圧シリンダ30のピストンロッドを第2連結ベース12のピン軸孔13と位置合わせる。
ステップ4:図16に示すように、第2油圧シリンダ30の伸縮ロッド20が伸び出すように制御することで、第2連結ベース12のピン軸17を第2連結ベース12の外側ラグプレートのピン軸孔13内に押し出す。
ステップ5:図17に示すように、第2油圧シリンダ30の伸縮ロッド20が縮み込むように制御して、この時、ガントリ15をフレーム本体16から外すことができる。
【0060】
ガントリ15とフレーム本体16との連結のために使用されるピン軸17を取り付ける場合の動作は、上記の取り外す過程と逆であり、具体的に下記のように説明する。
ステップ1:ガントリ15をフレーム本体16のピン軸孔13と位置合わせてから、第2油圧シリンダ30の伸縮ロッド20がピン軸孔13内に伸び出すように制御して、ピン軸17に接する。
ステップ2:プルロッド25のアセンブリを第2連結ベース12のピン軸17の貫通孔23内に挿入して、第2油圧シリンダ30の伸縮ロッド20と連結する。
ステップ3:第2油圧シリンダ30の伸縮ロッド20が縮み込むように制御して、プルロッド25によりピン軸17を第2連結ベース12のピン軸孔13内に引き込めて、一つのピン軸17の取り付けを実現する。
ステップ4:第2連結ベース12におけるピン軸17内のプルロッド25を取り外し、ブラケットがベース体のスライド溝34に沿ってスライドするように制御して、第1油圧シリンダ29の伸縮ロッド20を第1連結ベース11のピン軸孔13と位置合わせる。
ステップ5:第1油圧シリンダ29の伸縮ロッド20が第1連結ベース11のピン軸孔13内に伸び出すように制御して、第1油圧シリンダ29の伸縮ロッド20を第1連結ベース11におけるピン軸17に接触させる。
ステップ6:プルロッド25のアセンブリを第1連結ベース11のピン軸17の貫通孔23内に挿入して、第1油圧シリンダ29の伸縮ロッド20と連結する。
ステップ7:第1油圧シリンダ29の伸縮ロッド20が縮み込むように制御して、プルロッド25によりピン軸17を第1連結ベース11のピン軸孔13内に引き込めて、もう一つのピン軸17の取り付けを実現する。
【0061】
プルロッド25と伸縮ロッド20との連結を容易に実現するために、更なる実施形態では、プルロッド25と伸縮ロッド20との間の連結構造は、プルロッド25の第2端に設けられた雄ねじ26と、伸縮ロッド20の端面に設けられたねじ孔21とを含み、雄ねじ26はねじ孔21にマッチングする。
【0062】
このように設置する場合、プルロッド25の第2端を伸縮ロッド20のねじ孔21にねじ込めることで、プルロッド25と伸縮ロッド20との連結を実現することができる。
【0063】
勿論、他の実施形態では、プルロッド25と伸縮ロッド20との間の連結構造は、スナップ連結や、キー溝連結等の形態に設置されてもよい。
【0064】
プルロッド25を容易に回すために、プルロッド25のエンドキャップ構造27の端面にスイベルヘッド構造28を設けてもよく、当該スイベルヘッド構造28は、操作者が持って回すためのストリップ状の突起であってもよい。
【0065】
更なる技術案では、第1連結ベース11及び第2連結ベース12の対応する面のいずれにも、ガイド溝35が設けられており、ガイド溝35の両端は、閉塞構造であり、ブラケットの両側には、ガイド柱33が設けられており、ガイド柱33はガイド溝35にスライド可能に嵌合しており、即ち、ガイド柱33は、ガイド溝35の第1端と第2端との間にスライドすることができる。ブラケットは、第1位置状態にある場合、ガイド柱33はガイド溝35の第1端に当接し、ブラケットは、第2位置状態にある場合、ガイド柱33はガイド溝35の第2端に当接し、ガイド溝35の両端は、ガイド柱33の位置を制限する役割を奏することができる。
【0066】
ブラケットがスライド溝34に沿ってスライドするように制御する時に、ブラケットのガイド柱33は同時にスライド溝34に沿って移動し、ガイド柱33は、ガイド溝35の第1端までに移動した時に、ブランケットは、これ以上移動できず、この時、ブランケットは、第1位置状態にあり、第1油圧シリンダ29の伸縮ロッド20は第1連結ベース11のピン軸孔13に対応する。同様に、ガイド柱33は、ガイド溝35の第2端までに移動した時に、ブランケットは、これ以上移動できず、この時、ブランケットは、第2位置状態にあり、第2油圧シリンダ30の伸縮ロッド20は第2連結ベース12のピン軸孔13に対応する。このように設置する場合、第1油圧シリンダ29及び第2油圧シリンダ30とピン軸孔13との位置合わせの調整が素早く実現できる。
【0067】
ピン軸17は所定の位置に取り付けられた後、ピン軸17と連結ベースとの連結の安定性を向上させるために、更なる実施形態では、ピン軸17の端部には、連結アセンブリ18が取り外し可能に設けられ、連結アセンブリ18は、連結ベースの側面に連結するために使用される。
【0068】
具体的に、ピン軸17の端部には、環状溝24が設けられ、連結アセンブリ18は環状溝24内にスリーブされる非閉ループの連結フランジであってもよく、連結フランジは非閉ループ構造であるため、連結フランジは環状溝24内にスリーブでき、連結ベース及び連結フランジには、対応するボルト孔が設けられており、ボルト孔内に挿入されるボルトにより、連結フランジと連結アセンブリとの固定連結を実現することができ、更にピン軸17の連結固定を実現する。
【0069】
本願の実施形態では、第1フレーム体と第2フレーム体とを含むフレーム体連結構造を提供する。いくつかの実施形態では、第1フレーム体は、上記の実施形態におけるフレーム本体16であってもよく、第2フレーム体は、上記の実施形態におけるガントリ15であってもよい。勿論、他の実施形態では、第1フレーム体と第2フレーム体は、機械設備におけるほかのフレームであってもよい。
【0070】
第1フレーム体及び第2フレーム体のいずれにも、連結ベースが設けられ、連結ベースにはピン軸孔が設けられ、第2フレーム体はピン軸を介して第1フレーム体と連結され、ピン軸には貫通孔が設けられている。
【0071】
ピン軸着脱装置は、第1フレーム体又は第2フレーム体と連結され、ピン軸着脱装置は、例えば上記のいずれかの実施形態のピン軸着脱装置であり、伸縮ロッドはピン軸に対応する。
【0072】
いくつかの実施形態では、連結ベースは、第1連結ベース11と第2連結ベース12とを含み、第1連結ベース11と第2連結ベース12は、間隔をあけて設けられており、ブラケットは、第1連結ベース11と第2連結ベース12との間にスライド可能に設けられ、ブラケットは、第1位置と第2位置との間で切り替えることができる。ブラケットは、第1位置状態にある場合、第1油圧シリンダ29の伸縮ロッドは、第1連結ベース11のピン軸孔に対応する。ブラケットは、第2位置状態にある場合、第2油圧シリンダ30の伸縮ロッドは、第2連結ベース12のピン軸孔に対応する。
【0073】
本願の実施形態では、上記のフレーム体連結構造を含む作業機械を更に提供する。
【0074】
このように設置する場合、本実施形態に係るフレーム体連結構造及び作業機械によれば、ピン軸17の着脱を容易に実現すると共に、ピストンロッドの摩耗や変形の問題を回避することができる。当該有益な効果の導出過程は、上記のピン軸着脱装置による有益な効果の導出過程と類似するため、ここでは贅言しない。
【0075】
上記の実施形態は、単に本願の技術案を説明するためのものであり、本願を限定するものではない。上記の実施形態を参照して本願を詳しく説明したが、当業者であれば理解できるように、上記の各実施形態に記載の技術案を変更するか、又はその一部の技術的特徴を同等に置き換えることができる。これらの変更又は置き換えは、対応する技術案の本質を本願の各実施形態の技術案の精神及び範囲から逸脱させるものではない。
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