(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-29
(45)【発行日】2024-03-08
(54)【発明の名称】測位基準信号を測定するための方法および関連する装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/23 20230101AFI20240301BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240301BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20240301BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20240301BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/0453
H04W64/00
H04W8/24
(21)【出願番号】P 2022567749
(86)(22)【出願日】2021-05-07
(86)【国際出願番号】 CN2021091990
(87)【国際公開番号】W WO2021227931
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】202010386362.4
(32)【優先日】2020-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】于 ▲瑩▼▲潔▼
(72)【発明者】
【氏名】黄 甦
(72)【発明者】
【氏名】郭 英昊
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon,Discussion on RSTD measurement,3GPP TSG RAN WG4#94_eBis R4-2004358,フランス,3GPP,2020年04月10日
【文献】Huawei, HiSilicon,Discussion on RSTD measurement,3GPP TSG RAN WG4#94_e R4-2001637,フランス,3GPP,2020年02月14日
【文献】Qualcomm Incorporated,On PRS-RSRP measurements for NR positioning,3GPP TSG RAN WG4#94_e R4-2000732,フランス,3GPP,2020年02月14日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
測位基準信号を測定するための方法であって、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスによって送られる第1の設定情報を受信するステップであって、前記第1の設定情報は、前記端末デバイスに対して前記ネットワークデバイスによって構成される測位基準信号PRSリソース情報を含み、前記PRSリソース情報は、周波数層の数、各周波数層における送受信ポイントTRPの数、各TRPのリソースセットの数、および各リソースセット内のリソースの数を含む、ステップと、
前記端末デバイスによって、前記PRSリソース情報および所定の規則に基づいて、前記端末デバイスに対して前記ネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定するステップと
を含
み、
2つ以上の測位方法が前記端末デバイスに対して構成されるとき、前記端末デバイスに対して前記ネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定する前記ステップは、前記2つ以上の測位方法に従って構成される前記PRSリソース情報の共通の部分および前記所定の規則に基づいて、前記端末デバイスに対して前記ネットワークデバイスによって構成される前記PRSの一部または全部を測定するステップを含む、方法。
【請求項2】
前記所定の規則は、
前記端末デバイスによって、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、前記数の周波数層からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択するステップであって、Mは、正の整数である、ステップを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所定の規則は、
前記端末デバイスによって、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づいて、前記M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択するステップであって、Kは、正の整数である、ステップをさらに含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記所定の規則は、
前記端末デバイスによって、TRPのサポートされる総数Tに基づいて、前記M個の周波数層に対応するTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択するステップであって、Tは、正の整数である、ステップをさらに含む
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記所定の規則は、
前記端末デバイスによって、各TRPのリソースセットのサポートされる数Sに基づいて、前記M個の周波数層に含まれる各TRPに対応するリソースセットからの最初のS個のリソースセットまたは任意のS個のリソースセットに対応するリソース、K個の前記TRPの各々に対応するリソースセット、またはT個の前記TRPの各々に対応するリソースセットを選択するステップであって、Sは、正の整数である、ステップをさらに含む
請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記所定の規則は、
前記端末デバイスによって、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Qに基づいて、前記M個の周波数層に含まれる各リソースセットに対応するリソースからの最初のQ個のリソースまたは任意のQ個のリソース、前記K個のTRPに含まれる各リソースセットに対応するリソース、前記T個のTRPに含まれる各リソースセットに対応するリソース、または前記S個のリソースセットの各々に対応するリソースを選択するステップであって、Qは、正の整数である、ステップをさらに含む
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記所定の規則は、
前記端末デバイスによって、リソースのサポートされる総数Wに基づいて、前記M個の周波数層に含まれるリソースからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソース、前記M個の周波数層の各々に含まれ
るK個のTRPの各々に含まれ
るS個のリソースセットに対応するリソース、また
はT個のTRPの各々に含まれる前記S個のリソースセットに対応するリソースを選択するステップであって、Wは、正の整数である、ステップをさらに含む
請求項2乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記所定の規則は、
前記端末デバイスによって、各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、前記M個の周波数層の各々に対応するリソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソース、前記M個の周波数層の各々に含まれ
るK個のTRPの各々に含まれ
るS個のリソースセットに対応するリソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソース、また
はT個のTRPの各々に含まれる前記S個のリソースセットに対応するリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースを選択するステップであって、Eは、正の整数である、ステップをさらに含む
請求項2乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記所定の規則は、
前記端末デバイスが、各周波数層におけるTRPの数Kと、TRPの総数Tとの両方をサポートする場合、
前記端末デバイスによって、各周波数層におけるTRPの前記サポートされる数Kに基づいて、前記M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択し、選択されたK×M個のTRPを決定するステップと、
前記端末デバイスによって、TRPの前記サポートされる総数Tに基づいて、前記K×M個のTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択するステップと
を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記所定の規則は、
前記端末デバイスが、各リソースセット内のリソース
の数Qと、リソース
の総数Wとの両方をサポートする場合、前記端末デバイスによって、各リソースセット内のリソース
のサポートされる数Q、およびリソース
のサポートされる総数Wに基づいて、第1の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択するステップであって、前記第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされる前記Q個のリソースと、前記端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数とに基づいて決定される、ステップをさらに含む
請求項6または7に記載の方法。
【請求項11】
端末デバイスであって、前記端末デバイスは、プロセッサと、前記プロセッサに接続された無線周波数回路とを備え、
前記無線周波数回路は、ネットワークデバイスによって送られる第1の設定情報を受信するように構成され、前記第1の設定情報は、前記端末デバイスに対して前記ネットワークデバイスによって構成される測位基準信号PRSリソース情報を含み、
前記PRSリソース情報は、周波数層の数、各周波数層における送受信ポイントTRPの数、各TRPのリソースセットの数、および各リソースセット内のリソースの数を含み、
前記プロセッサは、前記PRSリソース情報および所定の規則に基づいて、前記端末デバイスに対して前記ネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定するように構成され
、前記プロセッサは、2つ以上の測位方法が前記端末デバイスに対して構成されるとき、前記2つ以上の測位方法に従って構成される前記PRSリソース情報の共通の部分および前記所定の規則に基づいて、前記端末デバイスに対して前記ネットワークデバイスによって構成される前記PRSの一部または全部を測定するようにさらに構成される、端末デバイス。
【請求項12】
前記所定の規則は、
周波数層のサポートされる数Mに基づいて、前記数の周波数層からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択することであって、Mは、正の整数である、選択することを含む
請求項11に記載の端末デバイス。
【請求項13】
前記所定の規則は、
各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づいて、前記M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択することであって、Kは、正の整数である、選択することをさらに含む
請求項12に記載の端末デバイス。
【請求項14】
前記所定の規則は、
TRPのサポートされる総数Tに基づいて、前記M個の周波数層に対応するTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択することであって、Tは、正の整数である、選択することをさらに含む
請求項12に記載の端末デバイス。
【請求項15】
前記所定の規則は、
各TRPのリソースセットのサポートされる数Sに基づいて、前記M個の周波数層に含まれる各TRPに対応するリソースセットからの最初のS個のリソースセットまたは任意のS個のリソースセットに対応するリソース、K個の前記TRPの各々に対応するリソースセット、またはT個の前記TRPの各々に対応するリソースセットを選択することであって、Sは、正の整数である、選択することをさらに含む
請求項13または14に記載の端末デバイス。
【請求項16】
前記所定の規則は、
各リソースセット内のリソースのサポートされる数Qに基づいて、前記M個の周波数層に含まれる各リソースセットに対応するリソースからの最初のQ個のリソースまたは任意のQ個のリソース、前記K個のTRPに含まれる各リソースセットに対応するリソース、前記T個のTRPに含まれる各リソースセットに対応するリソース、または前記S個のリソースセットの各々に対応するリソースを選択することであって、Qは、正の整数である、選択することをさらに含む
請求項15に記載の端末デバイス。
【請求項17】
前記所定の規則は、
リソースのサポートされる総数Wに基づいて、前記M個の周波数層に含まれるリソースからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソース、前記M個の周波数層の各々に含まれ
るK個のTRPの各々に含まれ
るS個のリソースセットに対応するリソース、また
はT個のTRPの各々に含まれる前記S個のリソースセットに対応するリソースを選択することであって、Wは、正の整数である、選択することをさらに含む
請求項12乃至14のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【請求項18】
前記所定の規則は、
各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、前記M個の周波数層の各々に対応するリソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソース、
前記M個の周波数層の各々に含まれ
るK個のTRPの各々に含まれ
るS個のリソースセットに対応するリソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソース、または、
T個のTRPの各々に含まれる前記S個のリソースセットに対応するリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースを選択することであって、Eは、正の整数である、選択することをさらに含む
請求項12乃至14のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【請求項19】
前記所定の規則は、
周波数層のサポートされる数Mに基づいて、前記数の周波数層からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択することであって、Mは、正の整数である、選択することと、
前記端末デバイスが、各周波数層におけるTRPの数Kと、TRPの総数Tとの両方をサポートする場合、
各周波数層におけるTRPの前記サポートされる数Kに基づいて、前記M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択し、選択されたK×M個のTRPを決定することと、
TRPの前記サポートされる総数Tに基づいて、前記K×M個のTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択することと
をさらに含む
請求項11に記載の端末デバイス。
【請求項20】
前記所定の規則は、
前記端末デバイスが、各リソースセット内のリソース
の数Qと、リソース
の総数Wとの両方をサポートする場合、
各リソースセット内のリソース
のサポートされる数Q、およびリソースの前記サポートされる総数Wに基づいて、第1の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択することであって、前記第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされる前記Q個のリソースと、前記端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数とに基づいて決定される、選択することをさらに含む
請求項16または17に記載の端末デバイス。
【請求項21】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数のコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されて、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の測位基準信号を測定するための方法の前記ステップを実装し得る、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に関し、特に、測位基準信号を測定するための方法および関連する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2020年5月9日付けの「METHOD FOR MEASURING POSITIONING REFERENCE SIGNAL AND RELATED APPARATUS」と題された中国国家知識産権局への中国特許出願第202010386362.4号の優先権を主張し、この中国特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0003】
端末デバイスの向きまたはロケーションを知ることは、現代の通信システムにおいて重要である。端末デバイスのロケーションは、緊急電話のための救命サービスを提供するために使用されることがあり、これは、いくつかの領域におけるオペレータが、法的要件を満たすことを可能にする。また、端末デバイスのロケーション情報は、商業サービス、例えば、買い物、観光、ゲーム、オンデマンド輸送等のために使用されるロケーションベースのサービス(location based service、LBS)をサポートするために使用され得る。端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment、UE)とも称される。
【0004】
ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムにおいて、観測到達時間差(observed time difference of arrival、OTDOA)は、ダウンリンク測位方法のために提供される。OTDOAにおいて、端末デバイスは、セルによって送られる測位基準信号(positioning reference signals、PRS)を測定する必要があり、ネットワークデバイスは、一連の後続のステップを実行することによって端末デバイスのロケーションを決定する。端末デバイスがPRSを測定する前に、ネットワークデバイスは、端末デバイスに対してターゲットセルリストを構成する必要があり、その結果、端末デバイスは、ターゲットセルリストのシーケンス内の様々なセルのPRSを測定する。
【0005】
通信技術の進化に伴い、第5世代新無線(5th generation new radio、5G-NR)システムにおいて、複数のダウンリンク測位方法、例えば、ダウンリンク到達時間差(downlink time difference of arrival、DL-TDOA)、ダウンリンク発信角(downlink angle-of-departure、DL-AOD)、およびマルチラウンドトリップタイム(multi round-trip time、Multi-RTT)が出現している。前述の測位方法において、端末デバイスは、PRSを測定する必要がある。端末デバイスがPRSを測定する前に、ネットワークデバイスは、端末デバイスに対してPRSリソース情報を構成する必要があり、PRSリソース情報は、PRSインデックスリスト(PRS-IndexList)であってよく、PRSリソース情報は、端末デバイスによって測定されるべき特定のPRSを示す。
【0006】
端末デバイスは、PRSリソース情報のインジケーションに基づいて、PRSを測定する。異なる端末デバイス間の性能差に起因して、異なる端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力は異なり得る。ダウンリンクPRS測定能力は、端末デバイスによってサポートされる最大PRS測定能力を示す。端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力が、測定される必要があり、かつ、PRSリソース情報によって示されるPRSを満たさない場合、端末デバイスは、測定されるべき特定のPRSを決定することができない。
【発明の概要】
【0007】
本出願の実施形態は、測位基準信号を測定するための方法を提供する。本出願は、端末デバイスによってサポートされるダウンリンク測位基準信号PRS測定能力が、測定される必要があり、かつ、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報によって示されるPRSと一致しない、またはこのPRSを満たさない場合、端末デバイスが、測定されるべき特定のPRSを決定する必要があるという解決策を提供する。
【0008】
第1の態様によれば、本出願の一実施形態は、測位基準信号を測定するための方法を提供し、本方法は、以下を含み得る。
【0009】
端末デバイスは、まず、ネットワークデバイスによって送られる第1の設定情報を受信し、第1の設定情報は、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成される測位基準信号PRSリソース情報を含む。任意選択の実装において、第1の設定情報は、LTE測位プロトコル(LTE positioning protocol、LPP)において搬送され得る。具体的には、ロケーション管理機能(Location management function、LMF)は、LPPを通じて端末デバイスへPRSリソース情報を送り、PRSリソース情報は、PRSインデックスリストであってよい。別の任意選択の実装において、第1の設定情報は、無線リソース制御(radio resource control、RRC)において搬送され得る。具体的には、ロケーション管理構成要素(location management component、LMC)は、RRCを通じて端末デバイスへPRSリソース情報を送り、PRSリソース情報は、PRSインデックスリストであってよい。PRSリソース情報は、周波数層の数、各周波数層における送受信ポイントTRPの数、各TRPのリソースセットの数、および各リソースセット内のリソースの数を含む。
【0010】
端末デバイスは、次いで、PRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定する。この実施形態において、端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力と、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報から選択されるリソースとの間の関係は、所定の規則と称される。
【0011】
本出願のこの実施形態において、前述の方法に従って、端末デバイスは、サポートされるダウンリンクPRS測定能力に基づいて、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報からのリソースの一部または全部を選択し、次いで、リソースの一部または全部に基づいて、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定する。これは、端末デバイスによってサポートされるPRS測定能力が、測定される必要があり、かつ、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報によって示されるPRSに一致しない、またはこのPRSを満たさない場合、端末デバイスが、測定されるべき特定のPRSを決定する必要があるという技術的問題を解決する。
【0012】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、所定の規則は、以下を含み得る。
【0013】
端末デバイスは、まず、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、上記数の周波数層からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択し、Mは、正の整数である。例えば、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報における周波数層の数が4であり、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mが2に等しい場合、端末デバイスは、周波数層のサポートされる数2に基づいて、上記数の周波数層からの最初の2つの周波数層に対応するリソースを選択する。本出願のこの実施形態において、新しい所定の規則は、この解決策の適用性および実装柔軟性を改善するために説明される。
【0014】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、所定の規則は、以下を含み得る。
【0015】
端末デバイスは、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択し、Kは、正の整数である。例えば、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報における周波数層の数が2であり、各周波数層におけるTRPの数が8であり、端末デバイスによってサポートされる各周波数層におけるTRPの数Kが2に等しい場合、端末デバイスは、各周波数層におけるTRPのサポートされる数K=2に基づいて、最初の2つの周波数層の各々に対応するTRPからの最初の2つのTRPに対応するリソースを選択する。本出願のこの実施形態において、新しい所定の規則は、この解決策の適用性および実装柔軟性を改善するために説明される。
【0016】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、所定の規則は、以下を含み得る。
【0017】
端末デバイスは、まず、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、上記数の周波数層からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択し、Mは、正の整数である。次いで、端末デバイスは、TRPのサポートされる総数Tに基づいて、M個の周波数層に対応するTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択し、Tは、正の整数である。例えば、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報における周波数層の数が4であり、各周波数層におけるTRPの数が8であり、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mが2に等しく、TRPのサポートされる総数Tが12に等しい場合、端末デバイスは、TRPのサポートされる総数T=12に基づいて、最初の2つの周波数層における最初の12個のTRPに対応するリソースを選択する。本出願のこの実施形態において、新しい所定の規則は、この解決策の適用性および実装柔軟性を改善するために説明される。
【0018】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、所定の規則は、以下をさらに含み得る。
【0019】
端末デバイスは、各TRPのリソースセットのサポートされる数Sに基づいて、M個の周波数層に含まれる各TRPに対応するリソースセットからの最初のS個のリソースセットまたは任意のS個のリソースセットに対応するリソース、K個のTRPの各々に対応するリソースセット、またはT個のTRPの各々に対応するリソースセットを選択し、Sは、正の整数である。例えば、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報における周波数層の数が4であり、各周波数層におけるTRPの数が8であり、各TRPのリソースセットの数が2であり、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mが2に等しく、各周波数層におけるTRPの数Kが2に等しく、リソースセットのサポートされる数Sが1に等しい場合、端末デバイスは、リソースセットのサポートされる数S=1に基づいて、最初の2つの周波数層における最初の2つのTRPからの最初のリソースセットに対応するリソースを選択する。例えば、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報における周波数層の数が4であり、各周波数層におけるTRPの数が8であり、各TRPのリソースセットの数が2であり、端末デバイスによってサポートされる各周波数層におけるTRPの数Kが2に等しい場合、端末デバイスは、各周波数層におけるTRPの数K=2に基づいて、最初の4つの周波数層における最初の2つのTRPからの2つのリソースセットに対応するリソースを選択する。本出願のこの実施形態において、新しい所定の規則は、この解決策の適用性および実装柔軟性を改善するために説明される。
【0020】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、所定の規則は、以下をさらに含み得る。
【0021】
端末デバイスは、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Qに基づいて、M個の周波数層に含まれる各リソースセットに対応するリソースからの最初のQ個のリソースまたは任意のQ個のリソース、K個のTRPに含まれる各リソースセットに対応するリソース、T個のTRPに含まれる各リソースセットに対応するリソース、またはS個のリソースセットの各々に対応するリソースを選択し、Qは、正の整数である。例えば、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報における周波数層の数が4であり、各周波数層におけるTRPの数が8であり、各TRPのリソースセットの数が2であり、各リソースセット内のリソースの数が4であり、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mが2に等しく、各周波数層におけるTRPの数Kが2に等しく、リソースセットのサポートされる数Sが1に等しく、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Qが1に等しい場合、端末デバイスは、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Q=1に基づいて、最初の2つの周波数層における最初の2つのTRPからの最初のリソースセット内の最初のリソースを選択する。本出願のこの実施形態において、新しい所定の規則は、この解決策の適用性および実装柔軟性を改善するために説明される。
【0022】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、所定の規則は、以下をさらに含み得る。
【0023】
端末デバイスは、リソースのサポートされる総数Wに基づいて、M個の周波数層に含まれるリソースからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソース、M個の周波数層の各々に含まれるK個のTRPの各々に含まれるS個のリソースセットに対応するリソース、またはT個のTRPの各々に含まれるS個のリソースセットに対応するリソースを選択し、Wは、正の整数である。例えば、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報における周波数層の数が4であり、各周波数層におけるTRPの数が8であり、各TRPのリソースセットの数が2であり、各リソースセット内のリソースの数が4であり、端末デバイスによってサポートされるリソースの総数Wが10に等しい場合、端末デバイスは、リソースのサポートされる総数W=10に基づいて、最初の2つの周波数層におけるTRPからの最初のリソースセット内の最初の10個のリソースを選択する。任意の10個のリソースが代替として選択されてよいことが留意されるべきである。本出願のこの実施形態において、新しい所定の規則は、この解決策の適用性および実装柔軟性を改善するために説明される。
【0024】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、所定の規則は、以下をさらに含み得る。
【0025】
端末デバイスは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するリソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソース、M個の周波数層の各々に含まれるK個のTRPの各々に含まれるS個のリソースセットに対応するリソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソース、または、T個のTRPの各々に含まれるS個のリソースセットに対応するリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースを選択し、Eは、正の整数である。例えば、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報における周波数層の数が4であり、各周波数層におけるTRPの数が8であり、各TRPのリソースセットの数が2であり、各リソースセット内のリソースの数が4であり、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mが2に等しく、各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eが50に等しい場合、端末デバイスは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E=50に基づいて、最初の2つの周波数層の各々における最初の50個のリソースを選択する。最初の2つの周波数層の各々において、任意の50個のリソースが代替として選択されてよいことが留意されるべきである。本出願のこの実施形態において、新しい所定の規則は、この解決策の適用性および実装柔軟性を改善するために説明される。
【0026】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、所定の規則は、以下を含み得る。
【0027】
端末デバイスは、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、上記数の周波数層からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択し、Mは、正の整数である。端末デバイスが、各周波数層におけるTRPの数Kと、TRPの総数Tとの両方をサポートする場合、端末デバイスは、まず、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択し、選択されたK×M個のTRPを決定する。端末デバイスは、次いで、TRPのサポートされる総数Tに基づいて、K×M個のTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択する。例えば、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報における周波数層の数が4であり、各周波数層におけるTRPの数が8であり、端末デバイスによってサポートされる各周波数層におけるTRPの数Kが2に等しく、TRPのサポートされる総数Tが12に等しい場合、端末デバイスは、まず、端末デバイスによってサポートされる各周波数層におけるTRPの数K=2に基づいて、4つの周波数層の各々における2つのTRP(最初の2つのTRPまたは任意の2つのTRP)に対応するリソースを選択し、選択されたK×M=4×2=8個のTRPを決定する。端末デバイスは、次いで、TRPのサポートされる総数T=12に基づいて、K×M=8個のTRPからの12個のTRP(最初の12個のTRPまたは任意の12個のTRP)を選択する。K×M=4×2=8であり、T>K×Mであるので、端末デバイスは、4つの周波数層の各々における2つのTRP(最初の2つのTRPまたは任意の2つのTRP)を選択し、合計8つのTRPに対応するリソースを選択する。本出願のこの実施形態において、新しい所定の規則は、この解決策の適用性および実装柔軟性を改善するために説明される。
【0028】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、所定の規則は、以下をさらに含み得る。
【0029】
端末デバイスは、各リソースセット内のリソースの数Qと、リソースの総数Wとの両方をサポートする場合、端末デバイスは、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Q、およびリソースのサポートされる総数Wに基づいて、第1の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択し、第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされるQ個のリソースと、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数とに基づいて決定される。具体的には、端末デバイスが、各リソースセット内のリソースの数Qと、リソースの総数Wとの両方をサポートする場合、端末デバイスによってサポートされるリソースセットは、まず、端末デバイスよってサポートされる周波数層の数、各周波数層におけるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて、決定される。ダウンリンクPRS測定能力は、周波数層の数M、各周波数層におけるTRPの数K、TRPの総数T、各TRPのリソースセットの数S、各リソースセット内のリソースの数Q、リソースの総数W、および各周波数層におけるリソースの数Eのうちの1つまたは複数を含む。端末デバイスが、前述のダウンリンクPRS測定能力のうちのいずれか1つも含まない場合、それは、端末デバイスが、ダウンリンクPRS測定能力によって許容される最大値をサポートすることを示す。端末デバイスは、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Qに基づいて、端末デバイスによってサポートされる前述の決定されたリソースセットに対応するリソースからの各リソースセット内の最初のQ個のリソースまたは任意のQ個のリソースを選択して、第1の候補リソースセットを形成する。次いで、端末デバイスは、リソースのサポートされる総数Wに基づいて、第1の候補リソースセットに対応するリソースからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択する。例えば、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報における周波数層の数が4であり、各周波数層におけるTRPの数が8であり、各TRPのリソースセットの数が2であり、各リソースセット内のリソースの数が4であり、端末デバイスによってサポートされる各リソースセット内のリソースの数Qが1に等しい場合、端末デバイスは、まず、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Q=1に基づいて、各周波数層における各TRPからの各リソースセット内の最初のリソースを、第1の候補リソースセットとして選択する。任意の1つのリソースが代替として選択されてよいことが留意されるべきである。端末デバイスは、次いで、リソースのサポートされる総数W=32に基づいて、第1の候補リソースセットからの32個のリソース(最初の32個のリソースまたは任意の32個のリソース)を選択する。本出願のこの実施形態において、新しい所定の規則は、この解決策の適用性および実装柔軟性を改善するために説明される。
【0030】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、所定の規則は、以下をさらに含み得る。
【0031】
端末デバイスが、各リソースセット内のリソースの数Qと、各周波数層におけるリソースの数Eとの両方をサポートする場合、端末デバイスは、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Q、および各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、第1の候補リソースセットからの各周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択し、第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされるQ個のリソースと、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数とに基づいて決定される。具体的には、端末デバイスによってサポートされるリソースセットは、まず、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層におけるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて、決定される。端末デバイスは、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Qに基づいて、端末デバイスによってサポートされる前述の決定されたリソースセットに対応するリソースからの最初のQ個のリソースまたは任意のQ個のリソースを選択して、第1の候補リソースセットを形成する。次いで、端末デバイスは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、第1の候補リソースセットに対応するリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択する。例えば、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報における周波数層の数が4であり、各周波数層におけるTRPの数が8であり、各TRPのリソースセットの数が2であり、各リソースセット内のリソースの数が4であり、端末デバイスによってサポートされる各リソースセット内のリソースの数Qが1に等しい場合、端末デバイスは、まず、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Q=1に基づいて、各周波数層における各TRPからの各リソースセット内の最初のリソースを選択し、選択された4×8×2×1=64個のリソースを第1の候補リソースセットとして使用する。任意の1つのリソースが代替として選択されてよいことが留意されるべきである。端末デバイスは、次いで、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E=10に基づいて、第1の候補リソースセット内の同じ周波数層における10個のリソース(最初の10個のリソースまたは任意の10個のリソース)を選択する。本出願のこの実施形態において、新しい所定の規則は、この解決策の適用性および実装柔軟性を改善するために説明される。
【0032】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、所定の規則は、以下をさらに含み得る。
【0033】
端末デバイスが、リソースの総数Wと、各周波数層におけるリソースの数Eとの両方をサポートする場合、端末デバイスは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E、およびリソースのサポートされる総数Wに基づいて、第2の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択し、第2の候補リソースセットは、各周波数層によってサポートされるE個のリソースと、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数とに基づいて決定される。具体的には、端末デバイスによってサポートされるリソースセットは、まず、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層におけるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。端末デバイスは、各周波数層によってサポートされるリソースの数Eに基づいて、端末デバイスによってサポートされる前述の決定されたリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択して、第2の候補リソースセットを形成する。次いで、端末デバイスは、リソースの総数Wに基づいて、第2の候補リソースセットに対応するリソースからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択する。例えば、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報における周波数層の数が4であり、各周波数層におけるTRPの数が8であり、各TRPのリソースセットの数が2であり、各リソースセット内のリソースの数が4である場合、端末デバイスは、まず、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E=10に基づいて、各周波数層における10個のリソース(最初の10個のリソースまたは任意の10個のリソース)を選択し、選択された4×10=40個のリソースを第2の候補リソースセットとして使用する。端末デバイスは、次いで、リソースのサポートされる総数W=32に基づいて、第2の候補リソースセットに対応するリソース(40個のリソース)からの32個のリソース(最初の32個のリソースまたは任意の32個のリソース)を選択する。本出願のこの実施形態において、新しい所定の規則は、この解決策の適用性および実装柔軟性を改善するために説明される。
【0034】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、所定の規則は、以下をさらに含み得る。
【0035】
端末デバイスが、各リソースセット内のリソースの数Q、リソースの総数W、および各周波数層におけるリソースの数Eのすべてをサポートする場合、端末デバイスによってサポートされるリソースセットは、まず、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層におけるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて、決定される。端末デバイスは、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Qに基づいて、端末デバイスによってサポートされる前述の決定されたリソースセットに対応するリソースからの最初のQ個のリソースまたは任意のQ個のリソースを選択して、第1の候補リソースセットを形成する。次に、端末デバイスは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、第1の候補リソースセットに対応するリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択して、第3の候補リソースセットを形成し、第3の候補リソースセットは、第1の候補リソースセットおよび各周波数層によってサポートされるE個のリソースに基づいて決定される。次いで、端末デバイスは、リソースの総数Wに基づいて、第3の候補リソースセットに対応するリソースからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択する。例えば、ネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報における周波数層の数が4であり、各周波数層におけるTRPの数が8であり、各TRPのリソースセットの数が2であり、各リソースセット内のリソースの数が4である場合、端末デバイスは、まず、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Q=1に基づいて、各周波数層における各TRPからの各リソースセット内の最初のリソースを選択する。任意の1つのリソースが代替として選択されてよく、選択されるリソースの数は、4×8×2×1=64であり、64個のリソースが第1の候補リソースセットを形成することが留意されるべきである。次に、端末デバイスは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E=10に基づいて、第1の候補リソースセット内の各周波数層における10個のリソース(最初の10個のリソースまたは任意の10個のリソース)を選択する。選択されるリソースの数は、4×10=40であり、40個のリソースが、第3の候補リソースセットとして使用される。次いで、端末デバイスは、リソースのサポートされる総数W=32に基づいて、第3の候補リソースセットからの32個のリソース(最初の32個のリソースまたは任意の32個のリソース)を選択する。本出願のこの実施形態において、新しい所定の規則は、この解決策の適用性および実装柔軟性を改善するために説明される。
【0036】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、所定の規則に含まれるダウンリンクPRS測定能力が、示されないまたは構成されない場合、それは、端末デバイスが、ダウンリンクPRS測定能力によって許容される最大値をサポートすることを示し、ダウンリンクPRS測定能力は、周波数層の数M、各周波数層におけるTRPの数K、TRPの総数T、各TRPのリソースセットの数S、各リソースセット内のリソースの数Q、リソースの総数W、および各周波数層におけるリソースの数Eのうちの1つまたは複数を含み得る。例えば、「周波数層の数」が、端末デバイスのダウンリンクPRS測定能力において示されないまたは構成されない場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数は、最大値4である。本出願のこの実施形態において、新しい所定の規則は、この解決策の適用性および実装柔軟性を改善するために説明される。
【0037】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、端末デバイスが、PRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定することは、以下を含み得る。2つ以上の測位方法が端末デバイスに対して構成される場合、端末デバイスは、2つ以上の測位方法に従って構成されるPRSリソース情報の共通の部分および所定の規則に基づいて、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定する。例えば、測位方法1において構成されるPRSリソース情報は、周波数層1から4を含み、各周波数層は、TRP1から4を含み、各TRPは、リソースセット1および2を含み、各リソースセットは、リソース1から4を含む。測位方法2において構成されるPRSリソース情報は、周波数層1および2を含み、各周波数層は、TRP1から5を含み、各TRPは、リソースセット1を含み、各リソースセットは、リソース1から6を含む。したがって、2つのPRSリソース情報の共通の部分は、測位方法1において構成されるPRSリソース情報、および測位方法2において構成されるPRSリソース情報に基づいて決定される。例えば、2つのPRSリソース情報の共通の部分は、周波数層1および2を含み、各周波数層は、TRP1から4を含み、各TRPは、リソースセット1を含み、各リソースセットは、リソース1から4を含む。
【0038】
本出願のこの実施形態において、2つ以上の測位方法が、端末デバイスに対して構成される場合、2つ以上の測位方法に従って構成されるPRSリソース情報の共通の部分および所定の規則は、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定するために選択され得、それによって、この解決策の実装柔軟性を改善する。
【0039】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実装において、端末デバイスが、PRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定することは、以下を含み得る。2つ以上の測位方法が端末デバイスに対して構成される場合、端末デバイスは、測位方法のうちの任意の1つに従って構成されるPRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定する。例えば、測位方法1において構成されるPRSリソース情報は、周波数層1から4を含み、各周波数層は、TRP1から4を含み、各TRPは、リソースセット1および2を含み、各リソースセットは、リソース1から4を含む。測位方法2において構成されるPRSリソース情報は、周波数層1および2を含み、各周波数層は、TRP1から5を含み、各TRPは、リソースセット1を含み、各リソースセットは、リソース1から6を含む。端末デバイスは、測位方法1において構成されるPRSリソース情報に基づいて、または測位方法2において構成されるPRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定する。
【0040】
本出願のこの実施形態において、2つ以上の測位方法が、端末デバイスに対して構成される場合、測位方法のうちの任意の1つに従って構成されるPRSリソース情報および所定の規則は、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定するために選択され得、それによって、この解決策の実装柔軟性を改善する。
【0041】
第2の態様によれば、本出願の一実施形態は、端末デバイスを提供する。端末デバイスは、プロセッサと、プロセッサに接続された無線周波数回路とを含み得る。
【0042】
無線周波数回路は、ネットワークデバイスによって送られる第1の設定情報を受信するように構成され、第1の設定情報は、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成される測位基準信号PRSリソース情報を含み、PRSリソース情報は、周波数層の数、各周波数層における送受信ポイントTRPの数、各TRPのリソースセットの数、および各リソースセット内のリソースの数を含み得る。
【0043】
プロセッサは、PRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定するように構成される。
【0044】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、所定の規則は、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、上記数の周波数層からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択することであって、Mは、正の整数である、選択することを含む。
【0045】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、所定の規則は、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択することであって、Kは、正の整数である、選択することをさらに含む。
【0046】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、所定の規則は、まず、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、上記数の周波数層からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択することであって、Mは、正の整数である、選択することと、次いで、TRPのサポートされる総数Tに基づいて、M個の周波数層に対応するTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択することであって、Tは、正の整数である、選択することとを特に含む。
【0047】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、所定の規則は、各TRPのリソースセットのサポートされる数Sに基づいて、M個の周波数層に含まれる各TRPに対応するリソースセットからの最初のS個のリソースセットまたは任意のS個のリソースセットに対応するリソース、K個のTRPの各々に対応するリソースセット、またはT個のTRPの各々に対応するリソースセットを選択することであって、Sは、正の整数である、選択することをさらに含む。
【0048】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、所定の規則は、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Qに基づいて、M個の周波数層に含まれる各リソースセットに対応するリソースからの最初のQ個のリソースまたは任意のQ個のリソース、K個のTRPに含まれる各リソースセットに対応するリソース、T個のTRPに含まれる各リソースセットに対応するリソース、またはS個のリソースセットの各々に対応するリソースを選択することであって、Qは、正の整数である、選択することをさらに含む。
【0049】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、所定の規則は、リソースのサポートされる総数Wに基づいて、M個の周波数層に含まれるリソースからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソース、M個の周波数層の各々に含まれるK個のTRPの各々に含まれるS個のリソースセットに対応するリソース、またはT個のTRPの各々に含まれるS個のリソースセットに対応するリソースを選択することであって、Wは、正の整数である、選択することをさらに含む。
【0050】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、所定の規則は、各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するリソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソース、M個の周波数層の各々に含まれるK個のTRPの各々に含まれるS個のリソースセットに対応するリソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソース、または、T個のTRPの各々に含まれるS個のリソースセットに対応するリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースを選択することであって、Eは、正の整数である、選択することをさらに含む。
【0051】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、所定の規則は、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、上記数の周波数層からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択することであって、Mは、正の整数である、選択することをさらに含む。
【0052】
所定の規則は、端末デバイスが、各周波数層におけるTRPの数Kと、TRPの総数Tとの両方をサポートする場合、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択し、選択されたK×M個のTRPを決定することをさらに含む。
【0053】
所定の規則は、TRPのサポートされる総数Tに基づいて、K×M個のTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択することをさらに含む。
【0054】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、端末デバイスが、各リソースセット内のリソースの数Qと、リソースの総数Wとの両方をサポートする場合、所定の規則は、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Q、およびリソースのサポートされる総数Wに基づいて、第1の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択することであって、第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされるQ個のリソースと、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数とに基づいて決定される、選択することをさらに含む。
【0055】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、端末デバイスが、各リソースセット内のリソースの数Qと、各周波数層におけるリソースの数Eとの両方をサポートする場合、所定の規則は、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Q、および各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、第1の候補リソースセットからの各周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択することであって、第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされるQ個のリソースと、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数とに基づいて決定される、選択することをさらに含む。
【0056】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、端末デバイスが、リソースの総数Wと、各周波数層におけるリソースの数Eとの両方をサポートする場合、所定の規則は、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E、およびリソースのサポートされる総数Wとに基づいて、第2の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択することであって、第2の候補リソースセットは、各周波数層によってサポートされるE個のリソースと、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数とに基づいて決定される、選択することをさらに含む。
【0057】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、端末デバイスが、各リソースセット内のリソースの数Q、リソースの総数W、および各周波数層におけるリソースの数Eの全てをサポートする場合、所定の規則は、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Q、および各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、第1の候補リソースセットからの各周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択することをさらに含む。
【0058】
所定の規則は、リソースのサポートされる総数Wに基づいて、第3の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択することであって、第3の候補リソースセットは、第1の候補リソースセットおよび各周波数層によってサポートされるE個のリソースに基づいて決定される、選択することをさらに含む。
【0059】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、所定の規則に含まれるダウンリンクPRS測定能力が、示されないまたは構成されない場合、それは、端末デバイスが、ダウンリンクPRS測定能力によって許容される最大値をサポートすることを示し、ダウンリンクPRS測定能力は、周波数層の数M、各周波数層におけるTRPの数K、TRPの総数T、各TRPのリソースセットの数S、各リソースセット内のリソースの数Q、リソースの総数W、および各周波数層におけるリソースの数Eのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0060】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、2つ以上の測位方法が、端末デバイスに対して構成される場合、プロセッサは、2つ以上の測位方法に従って構成されるPRSリソース情報の共通の部分および所定の規則に基づいて、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定するようにさらに構成される。
【0061】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な実装において、2つ以上の測位方法が、端末デバイスに対して構成される場合、プロセッサは、測位方法のうちの任意の1つに従って構成されるPRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定するようにさらに構成される。
【0062】
第3の態様によれば、本出願の一実施形態は、測位基準信号を測定するための装置を提案し、本装置は、
ネットワークデバイスによって送られる第1の設定情報を受信するように構成された受信モジュールであって、第1の設定情報は、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成される測位基準信号PRSリソース情報を含み、
PRSリソース情報は、周波数層の数、各周波数層における送受信ポイントTRPの数、各TRPのリソースセットの数、および各リソースセット内のリソースの数を含み得る、受信モジュールと、
PRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定するように構成された処理モジュールと
を含み得る。
【0063】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、処理モジュールは、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、上記数の周波数層からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択するように特に構成され、Mは、正の整数である。
【0064】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、処理モジュールは、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択するようにさらに構成され、Kは、正の整数である。
【0065】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、処理モジュールは、まず、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、上記数の周波数層からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択することであって、Mは、正の整数である、選択することと、次いで、TRPのサポートされる総数Tに基づいて、M個の周波数層に対応するTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択することであって、Tは、正の整数である、選択することとを行うように特に構成される。
【0066】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、処理モジュールは、各TRPのリソースセットのサポートされる数Sに基づいて、M個の周波数層に含まれる各TRPに対応するリソースセットからの最初のS個のリソースセットまたは任意のS個のリソースセットに対応するリソース、K個のTRPの各々に対応するリソースセット、またはT個のTRPの各々に対応するリソースセットを選択するようにさらに構成され、Sは、正の整数である。
【0067】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、処理モジュールは、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Qに基づいて、M個の周波数層に含まれる各リソースセットに対応するリソースからの最初のQ個のリソースまたは任意のQ個のリソース、K個のTRPに含まれる各リソースセットに対応するリソース、T個のTRPに含まれる各リソースセットに対応するリソース、またはS個のリソースセットの各々に対応するリソースを選択するようにさらに構成され、Qは、正の整数である。
【0068】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、処理モジュールは、リソースのサポートされる総数Wに基づいて、M個の周波数層に含まれるリソースからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソース、M個の周波数層の各々に含まれるK個のTRPの各々に含まれるS個のリソースセットに対応するリソース、またはT個のTRPの各々に含まれるS個のリソースセットに対応するリソースを選択するようにさらに構成され、Wは、正の整数である。
【0069】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、処理モジュールは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するリソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソース、M個の周波数層の各々に含まれるK個のTRPの各々に含まれるS個のリソースセットに対応するリソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソース、またはT個のTRPの各々に含まれるS個のリソースセットに対応するリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースを選択するようにさらに構成され、Eは、正の整数である。
【0070】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、処理モジュールは、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、上記数の周波数層からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択するようにさらに構成され、Mは、正の整数である。
【0071】
端末デバイスが、各周波数層におけるTRPの数Kと、TRPの総数Tとの両方をサポートする場合、
【0072】
処理モジュールは、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択し、選択されたK×M個のTRPを決定するようにさらに構成される。
【0073】
処理モジュールは、TRPのサポートされる総数Tに基づいて、K×M個のTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択するようにさらに構成される。
【0074】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、端末デバイスが、各リソースセット内のリソースの数Qと、リソースの総数Wとの両方をサポートする場合、処理モジュールは、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Q、およびリソースのサポートされる総数Wに基づいて、第1の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択するようにさらに構成され、第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされるQ個のリソースと、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数とに基づいて決定される。
【0075】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、端末デバイスが、各リソースセット内のリソースの数Qと、各周波数層におけるリソースの数Eとの両方をサポートする場合、処理モジュールは、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Q、および各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、第1の候補リソースセットからの各周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択するようにさらに構成され、第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされるQ個のリソースと、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数とに基づいて、決定される。
【0076】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、端末デバイスが、リソースの総数Wと、各周波数層におけるリソースの数Eとの両方をサポートする場合、処理モジュールは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E、およびリソースのサポートされる総数Wに基づいて、第2の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択するようにさらに構成され、第2の候補リソースセットは、各周波数層によってサポートされるE個のリソースと、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数とに基づいて決定される。
【0077】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、端末デバイスが、各リソースセット内のリソースの数Q、リソースの総数W、および各周波数層におけるリソースの数Eの全てをサポートする場合、処理モジュールは、各リソースセット内のリソースのサポートされる数Q、および各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、第1の候補リソースセットからの各周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択するようにさらに構成される。
【0078】
処理モジュールは、リソースのサポートされる総数Wに基づいて、第3の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択するようにさらに構成され、第3の候補リソースセットは、第1の候補リソースセットおよび各周波数層によってサポートされるE個のリソースに基づいて決定される。
【0079】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、所定の規則に含まれるダウンリンクPRS測定能力が、示されないまたは構成されない場合、それは、端末デバイスが、ダウンリンクPRS測定能力によって許容される最大値をサポートすることを示し、ダウンリンクPRS測定能力は、周波数層の数M、各周波数層におけるTRPの数K、TRPの総数T、各TRPのリソースセットの数S、各リソースセット内のリソースの数Q、リソースの総数W、および各周波数層におけるリソースの数Eのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0080】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、2つ以上の測位方法が端末デバイスに対して構成される場合、処理モジュールは、2つ以上の測位方法に従って構成されるPRSリソース情報の共通の部分および所定の規則に基づいて、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定するようにさらに構成される。
【0081】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な実装において、2つ以上の測位方法が端末デバイスに対して構成される場合、処理モジュールは、測位方法のうちの任意の1つに従って構成されるPRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって構成されるPRSの一部または全部を測定するようにさらに構成される。
【0082】
第4の態様によれば、本出願の一実施形態は、端末デバイスを提供する。端末デバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、メモリと、通信ポートと、ディスプレイと、メモリに記憶され、プロセッサ上で実行可能なコンピュータ実行可能な命令とを含む。コンピュータ実行可能な命令が、プロセッサによって実行される場合、プロセッサは、第1の態様または第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行する。
【0083】
第5の態様によれば、本出願の一実施形態は、1つまたは複数のコンピュータ実行可能な命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ実行可能な命令が、プロセッサによって実行される場合、プロセッサは、第1の態様または第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行する。
【0084】
第6の態様によれば、本出願の一実施形態は、1つまたは複数のコンピュータ実行可能な命令を記憶するコンピュータプログラム製品(コンピュータプログラムとも称される)を提供する。コンピュータ実行可能な命令が、プロセッサによって実行される場合、プロセッサは、第1の態様または第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行する。
【0085】
第7の態様によれば、本出願は、チップシステムを提供する。チップシステムは、前述の態様における機能を実装する際にコンピュータデバイスをサポートするように構成されたプロセッサを含む。可能な設計において、チップシステムは、メモリをさらに含む。メモリは、コンピュータデバイスにとって必要なプログラム命令およびデータを記憶するように構成される。チップシステムは、チップを含んでよく、またはチップおよび別のディスクリート部品を含んでよい。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【
図1a】本出願の実施形態による通信システムの概略構造図である。
【
図1b】本出願の実施形態による別の通信システムの概略構造図である。
【
図1c】本出願の実施形態によるさらに別の通信システムの概略構造図である。
【
図1d】本出願の実施形態による端末デバイスのハードウェア構造の概略図である。
【
図2】本出願の実施形態による測位方法の概略フローチャートである。
【
図3】本出願の実施形態による測位基準信号測定の実施形態の概略図である。
【
図4a】本出願の実施形態によるPRSリソース情報の概略図である。
【
図4b】本出願の実施形態によるPRSリソース情報の別の概略図である。
【
図5】本出願の実施形態による所定の規則の概略図である。
【
図6】本出願の実施形態による別の所定の規則の概略図である。
【
図7】本出願の実施形態による別の所定の規則の概略図である。
【
図8】本出願の実施形態による別の所定の規則の概略図である。
【
図9a】本出願の実施形態による別の所定の規則の概略図である。
【
図9b】本出願の実施形態による別の所定の規則の概略図である。
【
図10a】本出願の実施形態による別の所定の規則の概略図である。
【
図10b】本出願の実施形態による別の所定の規則の概略図である。
【
図11】本出願の実施形態による、測位基準信号を測定するための装置の実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0087】
本出願の実施形態は測位基準信号を測定するための方法を提供する。本出願は、端末デバイスによってサポートされるダウンリンク測位基準信号PRS測定能力が、測定される必要があるPRS、およびネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報によって示されているPRSと一致しないか、または満たさない場合、測定されるべき特定のPRSを端末デバイスが決定する必要がある解決法を提供する。
【0088】
本出願の明細書、特許請求の範囲および添付の図面では、「第1の」、「第2の」等という用語には、同様の対象同士の間を区別することが意図されているが、必ずしも特定の順序またはシーケンスを示しているわけではない。このような方法で使用されている用語は適切な状況においては交換可能であり、同じ属性を有する対象が本出願の実施形態の中で説明されている場合に使用される単なる識別方法にすぎないことを理解されたい。さらに、「含む」、「有する」という用語およびそれらの何らかの他の変形は非排他的包含をカバーすることを意味しており、したがって一連のユニットを含むプロセス、方法、システム、製品またはデバイスは、必ずしもこれらのユニットに限定されず、明確には列挙されていない他のユニット、またはこのようなプロセス、方法、製品またはデバイスに固有の他のユニットを含み得る。
【0089】
以下、本出願の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
図1aは、本出願の実施形態による通信システムの概略構造図である。本出願の実施形態における技術的解決法は様々な通信システムに適用されてもよく、例えばロングタームエボルーション(long term evolution,LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex,FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex,TDD)システム、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access,CDMA)システム、ユニバーサルモバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunications System,UMTS)、およびワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network,WLAN)などの現在の通信システムに適用されてもよく、また、とりわけ5G新無線(new radio,NR)システム、5Gシステム、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing,OFDM)技術に基づく通信システム、または次世代通信システム、例えば6Gに適用されてもよいことを理解されたい。本出願は、例として5Gシステムを使用することによって説明されるが、5Gシステムに限定されない。当業者は、新しいサービスシナリオの出現およびネットワークアーキテクチャーの進化により、本出願の実施形態で提供される技術的解決法は同様の技術的問題にも適用することができることを学び得る。
【0090】
図1aは、本出願の実施形態を適用することができる通信システムの例を示したものである。このシナリオは、ネットワークデバイス(簡潔にするために
図1aは1つのネットワークデバイスしか提供していないが、それは1つのネットワークデバイスのみが存在できることを意味しているわけではなく、実際には任意の数のネットワークデバイスが存在し得る)、および端末デバイス(簡潔にするために、
図1aは3つの端末デバイスしか提供していないが、それは3つの端末デバイスのみが存在できることを意味しているわけではなく、実際には任意の数の端末デバイスが存在し得る)を含む。ネットワークデバイスは端末デバイスのためのサービスを提供している。
図1aは単なる概略図にすぎないことを理解されたい。通信システムは別のネットワークデバイスをさらに含み得、例えばコアネットワークデバイス、ワイヤレス中継デバイスおよびワイヤレス迂回中継デバイス(
図1aには示されていない)をさらに含み得る。
図1aに示されているネットワーク構造では、ネットワークデバイスは同じ物理局または2つの異なる物理局(例えばマクロ基地局およびミクロ基地局)に対応していてもよく、また、異なる局が互いに通信し得る。
【0091】
本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは無線アクセスネットワークで展開される装置であり、端末デバイスのためのワイヤレス通信機能を提供するように構成されている。ネットワークデバイスは、マクロ基地局、ミクロ基地局(小型セルとも呼ばれる)、中継局およびアクセスポイントなどの様々な形態のネットワークデバイスを含み得る。ネットワークデバイスは、LTEまたはeLTEにおけるエボルブドNodeB(Evolved NodeB,eNBまたはe-NodeB)、5G(第五世代)における基地局gNB((next)generation NodeB)またはNg-eNB(next generation Evolutional NodeB)、トランスミッションレセプションポイント(Transmission and Reception point,TRP)、将来のモバイル通信システムにおける基地局、Wi-Fiシステムにおけるアクセスノード、V2X通信におけるロードサイドユニット(Road Side Unit,RSU)等であってもよく、あるいは上記ネットワークデバイスの内側のチップまたはシステムオンチップ(System on Chip,SoC)であってもよい。ネットワークデバイスによって使用される特定の技術および特定のデバイス形態は、本出願のこの実施形態では制限されない。説明を容易にするために、本出願では、ネットワークデバイスは、時によっては基地局と呼ばれる。
【0092】
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、ユーザ機器(User Equipment、UE)、移動局(Mobile Station,MS)、モバイル端末デバイス(Mobile Terminal,MT)等とも呼ばれ得る。端末デバイスは無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワーク要素と通信し得る。端末デバイスはワイヤレストランシーバ機能を有するデバイスであってもよく、また、室内もしくは室外デバイス、ハンドヘルドデバイスまたは車両搭載デバイスを含む陸上で展開されてもよく、または水上(例えば船の上)で展開されてもよく、あるいは空中(例えば飛行機、気球または衛星上)で展開されてもよい。端末デバイスはモバイル電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、ワイヤレストランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実感(Virtual Reality,VR)端末デバイス、拡張現実感(Augmented Reality,AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)におけるワイヤレス端末デバイス、自己駆動(self driving)におけるワイヤレス端末デバイス、遠隔医療(remote medicine)におけるワイヤレス端末デバイス、スマート格子(smart grid)におけるワイヤレス端末デバイス、輸送安全(transportation safety)におけるワイヤレス端末デバイス、スマート都市(smart city)におけるワイヤレス端末デバイス、スマート家庭(smart home)におけるワイヤレス端末デバイス、航法装置、モノのインターネット(IoT)装置、着用可能デバイス、車両搭載デバイス等であってもよい。説明を容易にするために、本出願では、端末デバイスは時によってはUEと呼ばれる。
【0093】
例えば本出願のこの実施形態で提供される通信システムは5G技術を使用し得る。
図1bは、本出願の実施形態による別の通信システムの概略構造図である。端末デバイス110と無線アクセスネットワーク130の間の通信接続が存在している。詳細には、端末デバイス110はNR-Uuインタフェースを介してgNBと通信しており、また、端末デバイス110はLTE-Uuインタフェースを介してNg-eNBと通信している。無線アクセスネットワーク130(gNBおよびNg-eNB)はNG-Cインタフェースを介してアクセスおよび移動性管理ユニット(access and mobility management function,AMF)140と通信しており、また、AMF140は、gNBとロケーション管理
機能(Location management function,LMF)120の間の通信のためのルータと等価である。LMF120は端末デバイス110のロケーション予測を実現し、また、AMF140はNLsインタフェースを介してLMF120と通信している。エボルブドサービングモバイルロケーションセンター(Evolved-Serving Mobile Location Center,E-SMLC)は、無線アクセスネットワーク130を介して端末デバイス110の測位要求を獲得している。
【0094】
任意選択で、
図1cは、本出願の実施形態によるさらに別の通信システムの概略構造図である。LMF120の機能の一部はロケーション管理コンポーネント(location management component,LMC)150によって実現されており、LMC150はgNBの中に統合されている。
図1cでは、端末デバイス110と無線アクセスネットワーク130の間の通信関係は、
図1bに示されている通信システムにおける端末デバイス110と無線アクセスネットワーク130の間の通信関係と同様であり、その詳細は、本明細書においては繰り返し説明されない。
【0095】
任意選択で、
図1bから
図1cにおけるネットワーク要素(例えばLMF120および端末デバイス110)は1つのデバイスによって実現されてもよく、または複数のデバイスによって合同で実現されてもよく、または1つのデバイスにおける機能モジュールであってもよい。これは、本出願のこの実施形態では特に限定されない。上記機能はハードウェアデバイスにおけるネットワーク要素であっても、または専用ハードウェア上で走るソフトウェア機能であっても、またはプラットフォーム(例えばクラウドプラットフォーム)上にインスタンス生成された仮想化機能であってもよいことが理解されることが可能である。例えば
図1bから
図1cの端末デバイス110は
図1dの端末デバイス110によって実現され得る。
図1dは、本出願の実施形態による端末デバイスのハードウェア構造の概略図である。端末デバイス110は、無線周波数(Radio Frequency,RF)回路1110、メモリ1120、入力ユニット1130、ディスプレイユニット1140、センサ1150、音響回路1160、ワイヤレス忠実度(Wireless fidelity,Wi-Fi)モジュール1170、プロセッサ1180および電源1190などの構成要素を含む。
図1dに示されている端末デバイス110の構造は端末デバイス110に対する制限を構成しているわけではなく、端末デバイス110は図に示されている構成要素よりももっと多くの、もしくはもっと少ない構成要素を含み得、またはいくつか構成要素を組み合わせ得、または異なる構成要素配置を有し得ることは当業者には理解され得る。
【0096】
RF回路1110は、情報を送るプロセスおよび情報を受け取るプロセス、または呼出しプロセスで、信号を送り、かつ、信号を受け取るように構成され得る。詳細には、RF回路1110はネットワークデバイスからダウンリンク情報を受け取り、次に、処理のためにそのダウンリンク情報をプロセッサ1180に引き渡す。さらに、RF回路1110は、関連するアップリンクデータをネットワークデバイスに送る。RF回路1110は、通常、それらに限定されないが、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、結合器、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier,LNA)、デュプレクサ等を含む。さらに、RF回路1110は、ワイヤレス通信を介してネットワークおよび別のデバイスとさらに通信し得る。上記ワイヤレス通信は、それらに限定されないが、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access,CDMA)、広帯域符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA)、ロングタームエボルーション(Long Term Evolution,LTE)、第五世代新無線(5th generation new radio,5G-NR)システム、電子メール、ショートメッセージサービス(Short Message Service,SMS)等を含む任意の通信規格またはプロトコルを使用し得る。
【0097】
メモリ1120はソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶するように構成され得る。プロセッサ1180は、メモリ1120に記憶されているソフトウェアプログラムおよびモジュールを走らせることにより、端末デバイス110の様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実施している。メモリ1120は、主としてプログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能によって必要とされるアプリケーションプログラム(音声再生機能または画像再生機能など)等を記憶し得る。データ記憶領域は、端末デバイス110の使用に基づいて作り出されるデータ(音響データまたは電話帳など)等を記憶し得る。さらに、メモリ1120は高速ランダムアクセスメモリを含み得、また、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリまたは別の揮発性固体状態記憶デバイスなどの不揮発性メモリをさらに含み得る。
【0098】
入力ユニット1130は、入力された数字または文字情報を受け取り、かつ、端末デバイス110のユーザ設定および機能制御に関連するキー信号入力を生成するように構成され得る。詳細には、入力ユニット1130はタッチパネル1131および別の入力デバイス1132を含み得る。タッチスクリーンとも呼ばれるタッチパネル1131は、タッチパネル1131の上またはタッチパネル1131の近傍でユーザによって実施されるタッチ操作(例えば指またはスタイラスなどの任意の適切な物体またはアクセサリーを使用して、タッチパネル1131の上またはタッチパネル1131の近傍でユーザによって実施される操作)を収集し得、また、予め設定済みのプログラムに基づいて、対応する接続装置を駆動し得る。任意選択でタッチパネル1131は、2つの部品、すなわちタッチ検出装置およびタッチコントローラを含み得る。タッチ検出装置はタッチ方向およびユーザのロケーションを検出し、タッチ操作によってもたらされる信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラはタッチ検出装置からタッチ情報を受け取り、タッチ情報をタッチ点座標に変換し、次にタッチ点座標をプロセッサ1180に送り、また、プロセッサ1180によって送られたコマンドを受け取って実行する。さらに、タッチパネル1131は、抵抗タイプ、容量タイプ、赤外線タイプおよび表面弾性波タイプなどの複数のタイプで実現され得る。入力ユニット1130は、タッチパネル1131の他に別の入力デバイス1132をさらに含み得る。詳細にはその別の入力デバイス1132は、それらに限定されないが、物理的キーボード、機能ボタン(ボリューム制御ボタンまたは電力ボタンなど)、トラックボール、マウス、ジョイスティック等のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0099】
ディスプレイユニット1140は、ユーザによって入力された情報またはユーザのために提供された情報、および端末デバイス110の様々なメニューを表示するように構成され得る。ディスプレイユニット1140はディスプレイパネル1141を含み得る。任意選択でディスプレイパネル1141は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等の形態で構成され得る。さらに、タッチパネル1131はディスプレイ1141を覆い得る。タッチパネル1131は、タッチパネル1131の上またはタッチパネル1131の近傍のタッチ操作を検出すると、タッチ事象のタイプを決定するためにそのタッチ操作をプロセッサ1180に伝送し、プロセッサ1180は、次に、そのタッチ事象のタイプに基づいて、対応する視覚出力をディスプレイパネル1141上に提供する。
図1dでは、タッチパネル1131およびディスプレイパネル1141は、端末デバイス110の入力機能および出力機能を実現するために2つの独立した構成要素として使用されている。しかしながらいくつかの実施形態では、タッチパネル1131およびディスプレイパネル1141は、端末デバイス110の入力機能および出力機能を実現するために統合されてもよい。
【0100】
端末デバイス110は、光センサ、運動センサおよび別のセンサなどの少なくとも1つのセンサ1150をさらに含み得る。詳細には、光センサは周辺光センサおよび近接センサを含み得る。周辺光センサは、周辺光の明るさに基づいてディスプレイパネル1141の輝度を調整し得、また、端末デバイス110が耳に近づいたとき、近接センサはディスプレイパネル1141および/またはバックライトをターンオフし得る。運動センサのタイプとして、加速度計センサは、各方向(通常は3軸上)における加速度の値を検出し得、静止状態における重力の値および方向を検出し得、また、端末デバイス110の姿勢(風景モードと肖像モードの間の画面切換え、関連するゲーム、または磁力計姿勢校正など)を識別するためのアプリケーション、振動識別に関連する機能(歩数計またはノックなど)等に使用され得る。ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計および赤外線センサなどの他のセンサも端末デバイス110の中でさらに構成され得る。詳細は本明細書においては説明されない。
【0101】
音響回路1160、スピーカ1161およびマイクロホン1162は、ユーザと端末デバイス110の間の音響インタフェースを提供し得る。音響回路1160は、受け取った音響データを変換した後に得られる電気信号をスピーカ1161に伝送することができ、次に、スピーカ1161はその電気信号を音声信号に変換し、その音声信号を出力する。さらに、マイクロホン1162は収集された音声信号を電気信号に変換する。音響回路1160はその電気信号を受け取り、電気信号を音響データに変換し、次に、処理のためにその音響データをプロセッサ1180に出力する。次に、処理された音響データがRF回路1110を介して例えば別の端末デバイス110に送られ、または音響データは、さらなる処理のためにメモリ1120に出力される。
【0102】
Wi-Fiは短距離ワイヤレス伝送技術である。Wi-Fiモジュール1170により、端末デバイス110は、ユーザが電子メールを送受信し、ウェブページをブラウザし、ストリーミングメディアにアクセスする等を補助し得る。Wi-Fiモジュール1170は、広帯域インターネットへのワイヤレスアクセスをユーザに提供している。
図1dはWi-Fiモジュール1170を示しているが、Wi-Fiモジュール1170は必ずしも端末デバイス110に必要であるわけではなく、要求事項に基づいて、本出願の本質を変更することなく省略され得ることが理解され得る。
【0103】
プロセッサ1180は端末デバイス110のコントロールセンターである。プロセッサ1180は、端末デバイス110に対する総合監視を実施するために、様々なインタフェースおよびラインを介して端末デバイス110全体の構成要素を接続し、また、メモリ1120に記憶されているソフトウェアプログラムおよび/またはモジュールを走らせ、すなわち実行し、また、メモリ1120に記憶されているデータを呼び出すことにより、端末デバイス110の様々な機能およびデータ処理を実施している。任意選択でプロセッサ1180は1つまたは複数の処理ユニットを含み得る。任意選択で、アプリケーションプロセッサおよびモデムプロセッサがプロセッサ1180の中に統合されてもよい。アプリケーションプロセッサは、主としてオペレーティングシステム、ユーザインタフェース、アプリケーションプログラム等を処理する。モデムプロセッサは主としてワイヤレス通信を処理する。モデムプロセッサは、代替としてプロセッサ1180の中に統合されなくてもよいことが理解され得る。
【0104】
端末デバイス110は、各構成要素に電力を供給するための電源1190(電池など)をさらに含む。任意選択で電源は、電源管理システムを使用することによってプロセッサ1180に論理的に接続されてもよく、それによりその電源管理システムを使用することによって充電、放電および電力消費管理などの機能を実現することができる。
【0105】
図には示されていないが、端末デバイス110は、カメラ、Bluetoothモジュール等をさらに含み得、詳細は本明細書においては説明されない。
【0106】
以下、本出願の実施形態で提供される方法部分について説明する。最初に、従来技術における端末デバイス測位方法が説明される。
【0107】
例えば緊急呼出し、航法または距離測定など、端末デバイスのロケーションを得るための複数の目的が存在している。現在、端末デバイスは、宇宙ベースシステムに基づく衛星測位システムを使用することによって端末デバイスのロケーションを得てよい。宇宙ベースシステムは、それらに限定されないが、GPS、GLONASS、Galileo、BeiDouまたは別の地域衛星測位システム(SPS)、例えばIRNSS、EGNOSまたはWAASを含む。端末デバイスは、端末デバイスとネットワークデバイスの間の対話に基づいて実現された測位方法、例えば到着の観察された時間差(observed time difference of arrival,OTDOA)測位方法、到着のダウンリンク時間差(downlink time difference of arrival,DL-TDOA)、出発のダウンリンク角(Downlink angle-of-departure,DL-AoD)、または多重往復時間(multi round-trip time,Multi-RTT)をさらに使用し得る。
【0108】
端末デバイスのロケーションは、端末デバイスのロケーション座標(例えば緯度および経度)を含み、また、ロケーション座標は高度成分(例えば海面からの高さ、地平面からの高さ、地平面からの深さ、床平面または地下室平面)を含み得る。任意選択で端末デバイスのロケーションは、都市ロケーション(例えば建物の中の点または微小領域(例えば特定の部屋または床)の郵便宛先または名前)として表されてもよい。端末デバイスのロケーションは、代替として領域または三次元空間(地理的に画定された、もしくは都市の形態の)として表されてもよく、また、端末デバイスは、確率すなわち信頼レベル(例えば67%または95%)における領域または三次元空間で測位されることが期待される。端末デバイスのロケーションは、さらに、例えば距離および方向を含む相対位置、または知られている位置における開始点に対して画定された相対座標X、Y(およびZ)であってもよい。知られているロケーションは、地理的に示された点、領域もしくは三次元空間を使用することによって、または都市用語(city term)、基準地図、床平面図もしくは建物平面図を使用することによって画定され得る。
【0109】
測位方法がOTDOAである例は、端末デバイスとネットワークデバイスの間の対話手順を説明するために使用されている。
図2は、本出願の実施形態による測位方法の概略フローチャートである。
【0110】
S1: 能力を要求する
【0111】
ステップS1で、ネットワークデバイスが端末デバイスの現在のロケーションを得る必要がある場合、ネットワークデバイスは端末デバイスに要求能力(Request Capabilities)メッセージを送る。
【0112】
S2: 能力を提供する
【0113】
ステップS2で、端末デバイスは、要求能力メッセージに基づいて、ネットワークデバイスに提供能力(Provide Capabilities)メッセージを送る。能力は、端末デバイスによってサポートされるPRS測定能力を含み、例えば非制限周波数に対するセル測定をサポートするかどうか、または別の関連するダウンリンクPRS測定能力をサポートするかどうかを含む。
【0114】
S3: 補助データを要求する
【0115】
ステップS3で、端末デバイスがネットワークデバイスに能力を提供すると、端末デバイスはネットワークデバイスに要求補助データ(Request Assistance Data)メッセージを送る。
【0116】
S4: 補助データを提供する
【0117】
ステップS4で、ネットワークデバイスが端末デバイスの要求補助データメッセージを受け取ると、ネットワークデバイスは端末デバイスに提供補助データ(Provide Assistance Data)メッセージを送る。端末デバイスによってネットワークデバイスに提供される能力が、非制限周波数に対するセル測定をサポートするかどうかを含む場合、補助メッセージは、端末デバイスによって測定される必要がある隣接するセルのリストを含む。任意選択で、隣接するセルのリストはセル識別(ID)に基づいて分類される。
【0118】
補助データを受け取ると、端末デバイスは基準セルを選択し、かつ、補助データの内容に基づいて隣接するセルのリストを分類し、また、PRSをさらに測定し、PRSは、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。
【0119】
S5: ロケーション情報を要求する
【0120】
ステップS5で、ネットワークデバイスは端末デバイスに要求ロケーション情報(Request Location Information)メッセージを送る。
【0121】
S6: ロケーション情報を提供する
【0122】
ステップS6で、端末デバイスがネットワークデバイスの要求ロケーション情報メッセージを受け取ると、端末デバイスは、ステップS4で獲得したPRS測定値をネットワークデバイスに報告する。
【0123】
通信技術の進化に伴い、端末デバイスには、例えば周波数層(frequency layer)、送受信ポイント(transmission reception point,TRP)、リソースセット(resource set)およびリソース(resource)のパラメータを参照してPRSをさらに測定する必要がある。
【0124】
ネットワークデバイスには、端末デバイスのためのPRSリソース情報を構成する必要があり、PRSリソース情報はPRS索引リスト(PRS-IndexList)であってもよく、また、PRSリソース情報は、端末デバイスによって測定される必要があるPRSを示す。端末デバイスはPRSリソース情報のインジケーションに基づいてPRSを測定する。異なる端末デバイス間の性能の差のため、異なる端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力も異なり得る。端末デバイスは、端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力が測定される必要があるPRS、およびPRSリソース情報によって示されているPRSと一致しないか、または満たさない場合、測定されるべき特定のPRSを決定することができない。
【0125】
これに基づいて、本出願の実施形態は測位基準信号を測定するための方法を提供する。本出願は、端末デバイスによってサポートされるダウンリンク測位基準信号PRS測定能力が、測定される必要があるPRS、およびネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報によって示されているPRSと一致しないか、または端末デバイスによってサポートされるダウンリンク測位基準信号PRS測定能力が、測定される必要があるPRS、およびネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報によって示されているPRSを満たさない場合、測定されるべき特定のPRSを端末デバイスが決定する必要がある解決法を提供する。
図3は、本出願の実施形態による測位基準信号測定の実施形態の概略図である。本出願のこの実施形態で提供される、測位基準信号を測定するための方法は以下のステップを含む。
【0126】
301: 第1の設定情報を受け取り、この第1の設定情報は、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報を含む。
【0127】
この実施形態では、端末デバイスがネットワークデバイスに補助データを要求すると、端末デバイスは、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報を受け取る。PRSリソース情報を伝える情報は第1の設定情報と呼ばれる。端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報は、周波数層の数、各周波数層における送受信ポイントの数、各TRPのリソースセットの数、および各リソースセットにおけるリソースの数を含む。
【0128】
例えば
図4aは、本出願のこの実施形態によるPRSリソース情報の概略図である。端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されるPRSリソース情報は4つの周波数層を含み、各周波数層は8つのTRPを含み、各TRPは2つのリソースセットを含み、また、各リソースセットは13個のリソースを含む。上記の値は単なる例にすぎず、実際の値は、代替として別の整数であり得ることを理解されたい。これは本出願では制限されない。
【0129】
任意選択で、本出願のこの実施形態で提供される、測位基準信号を測定するための方法が、
図1bに示されている通信システムに使用される場合、第1の設定情報はLTE測位プロトコル(LTE Positioning protocol,LPP)の中で伝えられてもよい。詳細には、LMFはLPPを介して端末デバイスにPRSリソース情報を送り、PRSリソース情報はPRS索引リストであってもよい。
【0130】
任意選択で、本出願のこの実施形態で提供される、測位基準信号を測定するための方法が、
図1bに示されている通信システムに使用される場合、第1の設定情報は無線リソース制御(radio resource control,RRC)の中で伝えられてもよい。詳細には、LMCはRRCを介して端末デバイスにPRSリソース情報を送り、PRSリソース情報はPRS索引リストであってもよい。
【0131】
302: PRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSの一部またはすべてを測定する。
【0132】
この実施形態では、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報を受け取ると、端末デバイスは、PRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSの一部またはすべてを測定する。
【0133】
詳細にはPRSリソース情報は、周波数層の数、各周波数層における送受信ポイントTRPの数、各TRPのリソースセットの数、および各リソースセットにおけるリソースの数を含む。例えばPRSリソース情報は、表1に示されているPRSリソース情報である。
【0134】
【0135】
最初に、端末デバイスは、サポートされるダウンリンクPRS測定能力に基づいて、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報からリソースの一部またはすべてを選択する。
【0136】
端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力は、以下の複数の項目のうちの少なくとも1つを含む。
(1)周波数層の数、任意選択で周波数層の数は「numPositioningFrequencyLayer-r16」によって示される。
(2)各周波数層におけるTRPの数、すなわち端末デバイスによってサポートされる各周波数層によってサポートされるTRPの数であり、例えば端末デバイスが4つの周波数層をサポートし、また、各周波数層が8つのTRPをサポートしている場合、端末デバイスによってサポートされる各周波数層におけるTRPの数は8つであり、任意選択で各周波数層におけるTRPの数は「numTrpPerPositioningFrequencyLayer-r16」によって示される。
(3)TRPの総数、すなわち端末デバイスによってサポートされるすべての周波数層における各周波数層によってサポートされるTRPの数と、サポートされる周波数層の数の積であり、例えば端末デバイスが4つの周波数層をサポートし、また、各周波数層が8つのTRPをサポートしている場合、端末デバイスによってサポートされるTRPの総数は32個である。
(4)各TRPのリソースセットの数、すなわち端末デバイスによってサポートされる各TRPによってサポートされるリソースセットの数であり、例えば端末デバイスが4つの周波数層をサポートし、各周波数層が8つのTRPをサポートし、また、各TRPが2つのリソースセットをサポートしている場合、端末デバイスによってサポートされる各TRPのリソースセットの数は2つであり、任意選択で各TRPのリソースセットの数は「numDL-PRS-ResourceSetsPerTRP-r16」によって示される。
(5)各リソースセットにおけるリソースの数、すなわち端末デバイスによってサポートされる各リソースセットによってサポートされるリソースの数であり、例えば端末デバイスが4つの周波数層をサポートし、各周波数層が8つのTRPをサポートし、各TRPが2つのリソースセットをサポートし、また、各リソースセットが8つのリソースをサポートしている場合、端末デバイスによってサポートされる各リソースセットにおけるリソースの数は8つであり、任意選択で各リソースセットにおけるリソースの数は「numDL-PRS-ResourcesPerSet-r16」によって示される。
(6)各周波数層におけるリソースの数、すなわち端末デバイスによってサポートされる各周波数層によってサポートされるTRPの数と、各TRPによってサポートされるリソースセットの数と、各リソースセットによってサポートされるリソースの数の積であり、例えば端末デバイスが4つの周波数層をサポートし、各周波数層が8つのTRPをサポートし、各TRPが2つのリソースセットをサポートし、また、各リソースセットが5つのリソースをサポートしている場合、端末デバイスによってサポートされる各周波数層におけるリソースの数は80個である。
(7)リソースの総数、すなわち端末デバイスによってサポートされるすべての周波数層の数と、各周波数層によってサポートされるTRPの数と、各TRPによってサポートされるリソースセットの数と、各リソースセットによってサポートされるリソースの数の積であり、例えば端末デバイスが4つの周波数層をサポートし、各周波数層が8つのTRPをサポートし、各TRPが2つのリソースセットをサポートし、また、各リソースセットが5つのリソースをサポートしている場合、端末デバイスによってサポートされる各周波数層におけるリソースの数は320個であり、任意選択でリソースの総数は「totalNum-DL-PRS-Resources-r16」によって示される。
【0137】
任意選択で、ダウンリンクPRS測定能力が端末デバイスに示されていないか、または構成されていない場合、端末デバイスは、ダウンリンクPRS測定能力によって許容される最大値をサポートすることができると見なされる。例えば「周波数層の数」が端末デバイスのダウンリンクPRS測定能力の中に示されていないか、または構成されていない場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数は最大値4である。
【0138】
可能な所定の規則は以下の通りである。端末デバイスが複数のダウンリンクPRS測定能力のすべてをサポートしている場合、リソースは、ネットワークデバイスによって構成されたリソース情報からのダウンリンクPRS測定能力に基づいて、ダウンリンクPRS測定能力における項目のシーケンスの中で選択される。このシーケンスは、周波数層-TRP-リソースセット-リソースを含む。
【0139】
例えば端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力が「各周波数層におけるTRPの数」と「TRPの総数」の両方を含んでいる場合、端末デバイスは、最初に、各周波数層におけるTRPのサポートされる数に基づいて、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報から、各周波数層におけるTRPの数を選択する。端末デバイスは、次に、TRPのサポートされる総数に基づいて、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報から、すべての周波数層に対応するTRPの数を選択する。例えば端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力では、各周波数層におけるTRPの数は4つであり、また、TRPの総数は8つである。端末デバイスによってサポートされる周波数層の数がダウンリンクPRS測定能力の中に示されていないか、または構成されていないため、また、ネットワークデバイスによって構成された周波数層の数が4つであるため、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数は4つであると見なされる。したがって端末デバイスによって最終的にサポートされるTRPの総数は2×4=8つである。端末デバイスは、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報から2つの周波数層を選択し、また、各周波数層における4つのTRPを選択する。
【0140】
端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力が「各リソースセットにおけるリソースの数」、「各周波数層におけるリソースの数」および「リソースの総数」のうちのすべてを含んでいる場合、端末デバイスは、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数に基づいて、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報から、各リソースセットに対応するリソースの数を選択する。次に、端末デバイスは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数に基づいて、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報から、各周波数層に対応するリソースの数を選択する。端末デバイスは、次に、リソースのサポートされる総数に基づいて、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報から、すべての周波数層に対応するリソースの数を選択する。例えば端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力では、各リソースセットにおけるリソースの数は8つであり、各周波数層におけるリソースの数は128個であり、また、リソースの総数は256個である。端末デバイスによってサポートされる周波数層の数は、端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力の中に示されないか、または構成されず、また、ネットワークデバイスによって構成された周波数層の数は4つである。しかしながら端末デバイスによってサポートされるリソースの総数が256個である場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数は256/128=2つであることが学習され得る。したがって端末デバイスによって最終的にサポートされるリソースの総数は256個である。端末デバイスは、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報から2つの周波数層を選択し、各周波数層における128個のリソースを選択し、また、合計256個のリソースを選択する。
【0141】
詳細には、端末デバイスは、サポートされるダウンリンクPRS測定能力に基づいて、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報から、リソースの一部またはすべてを選択する。ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報からリソースの一部またはすべてを選択するための方法はまた、端末デバイスによってサポートされる異なるダウンリンクPRS測定能力に基づいて異なる。端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力と、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報から選択されたリソースとの間の関係は、本出願のこの実施形態では所定の規則と呼ばれている。理解を容易にするために、添付の図面を参照した後続する実施形態に詳細な説明が提供されており、ここでは詳細は説明されない。
【0142】
可能な実装では、端末デバイスのために2つ以上の測位方法が構成される場合、端末デバイスは、それらの2つ以上の測位方法および所定の規則に従って構成されたPRSリソース情報の共通部分に基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSの一部またはすべてを測定する。理解を容易にするために、
図4bは、本出願のこの実施形態によるPRSリソース情報の別の概略図である。測位方法1で構成されたPRSリソース情報は周波数層1から4を含み、各周波数層はTRP1から4を含み、各TRPはリソースセット1および2を含み、また、各リソースセットはリソース1から4を含む。測位方法2で構成されたPRSリソース情報は周波数層1および2を含み、各周波数層はTRP1から5を含み、各TRPはリソースセット1を含み、また、各リソースセットはリソース1から6を含む。したがって2片のPRSリソース情報の共通部分は、測位方法1で構成されたPRSリソース情報、および測位方法2で構成されたPRSリソース情報に基づいて決定される。例えば2片のPRSリソース情報の共通部分は周波数層1および2を含み、各周波数層はTRP1から4を含み、各TRPはリソースセット1を含み、また、各リソースセットはリソース1から4を含む。
【0143】
別の可能な実装では、端末デバイスのために2つ以上の測位方法が構成される場合、端末デバイスは、それらの測位方法のうちの任意の1つおよび所定の規則に従って構成されたPRSリソース情報に基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSの一部またはすべてを測定する。
図4bに示されている、測位方法1で構成されたPRSリソース情報および測位方法2で構成されたPRSリソース情報は、依然として例として使用されている。端末デバイスは、測位方法1で構成されたPRSリソース情報に基づいて、または測位方法2で構成されたPRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSの一部またはすべてを測定する。
【0144】
本出願のこの実施形態では、第1の設定情報が受け取られ、第1の設定情報は、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報を含む。端末デバイスは、PRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSの一部またはすべてを測定する。端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力と、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報から選択されたリソースとの間の関係は所定の規則と呼ばれている。端末デバイスは、サポートされているダウンリンクPRS測定能力および所定の規則に基づいて、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報からリソースの一部またはすべてを選択し、次に、リソースの一部またはすべてに基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSを測定する。
【0145】
以下、本出願の実施形態で提供される所定の規則について説明する。本出願は、複数の可能な所定の規則を含み、上記所定の規則は、以下の複数の所定の規則のうちの任意の1つであってもよい。
【0146】
第1の所定の規則では、
図5は、本出願の実施形態による所定の規則の概略図である。所定の規則は、端末デバイスによる、周波数層のサポートされる数Mに基づく、多数の周波数層からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースの選択を含み、Mは正の整数である。例えば
図5の(1)に示されているように、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つであり、また、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mが2に等しい場合、端末デバイスは、周波数層のサポートされる数2に基づいて、周波数層の数からの最初の2つの周波数層に対応するリソースを選択する。代替として任意の2つの周波数層に対応するリソース(図には示されていない)が選択され得ることに留意されたい。
【0147】
任意選択で、周波数層のサポートされる数が端末デバイスに示されていないか、または構成されていない場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数は、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数に等しい。
図5の(2)に示されているように、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つである場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mは4つである。
【0148】
第2の所定の規則では、
図6は、本出願の実施形態による別の所定の規則の概略図である。所定の規則は、端末デバイスによる、TRPのサポートされる総数Tに基づく、M個の周波数層に対応するTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースの選択をさらに含み、Tは正の整数である。例えば
図6の(1)に示されているように、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つであり、各周波数層におけるTRPの数が8個であり、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mが2に等しく、また、TRPのサポートされる総数Tが12個に等しい場合、端末デバイスは、TRPのサポートされる総数T=12に基づいて、最初の2つの周波数層における最初の12個のTRPに対応するリソースを選択する。代替として任意の12個のTRPに対応するリソース(図には示されていない)が選択され得ることに留意されたい。
【0149】
任意選択で、周波数層のサポートされる数が端末デバイスに示されていないか、または構成されていない場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数は、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数に等しい。例えば
図6の(2)に示されているように、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つである場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mは4つである。この場合、端末デバイスは、TRPのサポートされる総数T=12に基づいて、4つの周波数層における最初の12個のTRPに対応するリソースを選択する。代替として任意の12個のTRPに対応するリソース(図には示されていない)が選択され得ることに留意されたい。
【0150】
第3の所定の規則では、
図7は、本出願の実施形態による別の所定の規則の概略図である。所定の規則は、端末デバイスによる、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づく、M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースの選択をさらに含み、Kは正の整数である。例えば
図7の(1)に示されているように、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つであり、各周波数層におけるTRPの数が8つであり、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mが2に等しく、また、各周波数層におけるTRPの数Kが2に等しい場合、端末デバイスは、各周波数層におけるTRPのサポートされる数K=2に基づいて、最初の2つの周波数層の各々に対応するTRPからの最初の2つのTRPに対応するリソースを選択する。代替として任意の2つのTRPに対応するリソース(図には示されていない)が選択され得ることに留意されたい。
【0151】
任意選択で、端末デバイスが周波数層のサポートされる数を含んでいない場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数は、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数に等しい。例えば
図7の(2)に示されているように、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つである場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mは4つである。この場合、端末デバイスは、各周波数層におけるTRPのサポートされる数K=2に基づいて、各周波数層(4つの周波数層)における最初の2つのTRPに対応するリソースを選択する。代替として任意の2つのTRPに対応するリソース(図には示されていない)が選択され得ることに留意されたい。
【0152】
第4の所定の規則では、所定の規則は、端末デバイスによる、リソースセットのサポートされる数Sに基づく、M個の周波数層に含まれている各TRPに対応するリソースセットからの最初のS個のリソースセットもしくは任意のS個のリソースセットに対応するリソースの選択を含み、リソースセットはK個のTRPの各々に対応し、またはリソースセットはT個のTRPの各々に対応し、Sは正の整数である。
図8は、本出願の実施形態による別の所定の規則の概略図である。例えば
図8の(1)に示されているように、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つであり、各周波数層におけるTRPの数が8つであり、各TRPのリソースセットの数が2つであり、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mが2に等しく、各周波数層におけるTRPの数Kが2に等しく、また、リソースセットのサポートされる数Sが1に等しい場合、端末デバイスは、リソースセットのサポートされる数S=1に基づいて、最初の2つの周波数層における最初の2つのTRPからの最初のリソースセットに対応するリソースを選択する。代替として最初の2つのTRPにおける任意の1つのリソースセットに対応するリソース(図には示されていない)が選択され得ることに留意されたい。
【0153】
任意選択で、端末デバイスが周波数層のサポートされる数を含んでいない場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数は、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数に等しい。例えば
図8の(2)に示されているように、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つである場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mは4つである。この場合、端末デバイスは、リソースセットのサポートされる数S=1に基づいて、各周波数層(4つの周波数層)における各TRPの最初のリソースセットに対応するリソースを選択する。代替として各TRPにおける任意の1つの周波数層に対応するリソース(図には示されていない)が選択され得ることに留意されたい。
【0154】
第5の所定の規則では、所定の規則は、端末デバイスによる、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Qに基づく、M個の周波数層に含まれている各リソースセットに対応するリソースからの最初のQ個のリソースもしくは任意のQ個のリソースの選択をさらに含み、リソースはK個のTRPに含まれている各リソースセットに対応し、リソースはT個のTRPに含まれている各リソースセットに対応し、またはリソースはS個のリソースセットの各々に対応し、Qは正の整数である。
図9aは、本出願の実施形態による別の所定の規則の概略図である。例えば
図9aに示されているように、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つであり、各周波数層におけるTRPの数が8つであり、各TRPのリソースセットの数が2つであり、各リソースセットのリソースの数が4つであり、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mが2に等しく、各周波数層におけるTRPの数Kが2に等しく、リソースセットのサポートされる数Sが1に等しく、また、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Qが1に等しい場合、端末デバイスは、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Q=1に基づいて、最初の2つの周波数層における最初の2つのTRPからの最初のリソースセットにおける最初のリソースを選択する。代替として最初のリソースセットにおける任意の1つのリソース(図には示されていない)が選択され得ることに留意されたい。
【0155】
任意選択で、端末デバイスが周波数層のサポートされる数、各周波数層におけるTRPの数、または各TRPのリソースセットの数を含んでいない場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数は、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数に等しく、端末デバイスによってサポートされる各周波数層におけるTRPの数は、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の各周波数層におけるTRPの数に等しく、また、端末デバイスによってサポートされる各TRPのリソースセットの数は、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の各TRPのリソースセットの数に等しい。例えば
図9bに示されているように、端末デバイスは、リソースセットのサポートされる数S=1に基づいて、すべての周波数層(4つの周波数層)における各TRPの各リソースセットにおける最初のリソースを選択する。代替として各リソースセットにおける任意の1つのリソース(図には示されていない)が選択され得ることに留意されたい。
【0156】
第6の所定の規則では、所定の規則は、端末デバイスによる、各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づく、M個の周波数層に対応するリソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースの選択をさらに含み、リソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースは、M個の周波数層の各々に含まれているK個のTRPの各々に含まれているS個のリソースセットに対応し、またはリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースは、T個のTRPの各々に含まれているS個のリソースセットに対応し、Eは正の整数である。例えばネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つであり、各周波数層におけるTRPの数が8つであり、各TRPのリソースセットの数が2つであり、各リソースセットのリソースの数が4つであり、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mが2に等しく、また、各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eが50に等しい場合、端末デバイスは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E=50に基づいて、最初の2つの周波数層の各々における最初の50個のリソースを選択する。代替として任意の50個のリソースが最初の2つの周波数層の各々において選択され得ることに留意されたい。
【0157】
任意選択で、端末デバイスが周波数層のサポートされる数を含んでいない場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数は、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数に等しい。例えば端末デバイスは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E=50に基づいて、すべての周波数層(4つの周波数層)の各々における最初の50個のリソースを選択する。代替として任意の50個のリソースが各周波数層で選択され得ることに留意されたい。
【0158】
第7の所定の規則では、
図10aは、本出願の実施形態による別の所定の規則の概略図である。所定の規則は、端末デバイスによる、リソースのサポートされる総数Wに基づく、M個の周波数層に含まれているリソースからの最初のW個のリソースもしくは任意のW個のリソースの選択をさらに含み、リソースは、M個の周波数層の各々に含まれているK個のTRPの各々に含まれているS個のリソースセットに対応し、またはリソースは、T個のTRPの各々に含まれているS個のリソースセットに対応し、Wは正の整数である。例えば
図10aに示されているように、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つであり、各周波数層におけるTRPの数が8つであり、各TRPのリソースセットの数が2つであり、各リソースセットにおけるリソースの数が4つであり、また、端末デバイスによってサポートされるリソースの総数Wが10に等しい場合、端末デバイスは、リソースのサポートされる総数W=10に基づいて、最初の2つの周波数層におけるTRPからの最初のリソースセットにおける最初の10個のリソースを選択する。代替として任意の10個のリソース(図には示されていない)が選択され得ることに留意されたい。
【0159】
任意選択で、端末デバイスが周波数層のサポートされる数、各周波数層におけるTRPの数、または各TRPのリソースセットの数を含んでいない場合、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数は、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数に等しく、端末デバイスによってサポートされる各周波数層におけるTRPの数は、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の各周波数層におけるTRPの数に等しく、また、端末デバイスによってサポートされる各TRPのリソースセットの数は、ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の各TRPのリソースセットの数に等しい。例えば
図10bに示されているように、端末デバイスは、リソースのサポートされる総数W=10に基づいて、すべての周波数層(4つの周波数層)における各TRPの各リソースセットからの最初の10個のリソースを選択する。代替として任意の10個のリソース(図には示されていない)が選択され得ることに留意されたい。
【0160】
第8の所定の規則では、端末デバイスが、各周波数層におけるTRPの数KおよびTRPの総数Tの両方をサポートする場合、端末デバイスは、最初に、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択し、かつ、選択されたK×M個のTRPを決定する。端末デバイスは、次に、TRPのサポートされる総数Tに基づいて、K×M個のTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択する。例えばネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つであり、各周波数層におけるTRPの数が8つであり、端末デバイスによってサポートされる各周波数層におけるTRPの数Kが2に等しく、また、TRPのサポートされる総数Tが12に等しい場合、端末デバイスは、最初に、端末デバイスによってサポートされる各周波数層におけるTRPの数K=2に基づいて、4つの周波数層の各々における2つのTRP(最初の2つのTRPまたは任意の2つのTRP)に対応するリソースを選択し、かつ、選択されたK×M=4×2=8個のTRPを決定する。端末デバイスは、次に、TRPのサポートされる総数T=12に基づいて、K×M=8個のTRPからの12個のTRP(最初の12個のTRPまたは任意の12個のTRP)を選択する。K×M=4×2=8であり、また、T>K×Mであるため、端末デバイスは、4つの周波数層の各々における2つのTRP(最初の2つのTRPまたは任意の2つのTRP)を選択し、また、合計8つのTRPに対応するリソースを選択する。
【0161】
例えばネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つであり、各周波数層におけるTRPの数が8つであり、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数Mが2に等しく、各周波数層におけるTRPの数Kが2に等しく、また、TRPのサポートされる総数Tが4に等しい場合、端末デバイスは、最初に、端末デバイスによってサポートされる各周波数層におけるTRPの数K=2に基づいて、最初の2つの周波数層の各々における2つのTRP(最初の2つのTRPまたは任意の2つのTRP)に対応するリソースを選択し、かつ、選択されたK×M=2×2=4個のTRPを決定する。端末デバイスは、次に、TRPのサポートされる総数T=4に基づいて、K×M=4個のTRPからの4つのTRP(最初の4つのTRPまたは任意の4つのTRP)を選択する。K×M=2×2=4であり、また、T=K×Mであるため、端末デバイスは、最終的に、最初の2つの周波数層の各々における2つのTRP(最初の2つのTRPまたは任意の2つのTRP)に対応するリソースを選択する。
【0162】
第9の所定の規則は、端末デバイスが、各リソースセットにおけるリソースの数Qおよびリソースの総数Wの両方をサポートする場合、端末デバイスによる、各リソースセット中のリソースのサポートされる数Q、およびリソースのサポートされる総数Wに基づく、第1の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースの選択をさらに含み、第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされるQ個のリソースに基づいて、また、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。
【0163】
詳細には、端末デバイスが、各リソースセットにおけるリソースの数Qおよびリソースの総数Wの両方をサポートする場合、端末デバイスによってサポートされるリソースセットが、最初に、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層におけるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。ダウンリンクPRS測定能力は、周波数層の数M、各周波数層におけるTRPの数K、TRPの総数T、各TRPのリソースセットの数S、各リソースセットにおけるリソースの数Q、リソースの総数W、および各周波数層におけるリソースの数Eのうちの1つまたは複数を含む。端末デバイスが上記ダウンリンクPRS測定能力を全く含んでいない場合、それは、端末デバイスがダウンリンクPRS測定能力によって許容される最大値をサポートしていることを示している。例えばダウンリンクPRS測定能力によって許容される最大値は表2に示されている最大値である。
【0164】
【0165】
端末デバイスは、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Qに基づいて、端末デバイスによってサポートされる上記決定されたリソースセットに対応するリソースからの各リソースセットにおける最初のQ個のリソースまたは任意のQ個のリソースを選択し、第1の候補リソースセットを形成する。次に、端末デバイスは、リソースのサポートされる総数Wに基づいて、第1の候補リソースセットに対応するリソースからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択する。例えばネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つであり、各周波数層におけるTRPの数が8つであり、各TRPのリソースセットの数が2つであり、各リソースセットにおけるリソースの数が4つであり、また、端末デバイスによってサポートされる各リソースセットにおけるリソースの数Qが1に等しい場合、端末デバイスは、最初に、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Q=1に基づいて、第1の候補リソースセットとして、各周波数層における各TRPからの各リソースセットにおける最初のリソースを選択する。代替として任意の1つのリソースが選択され得ることに留意されたい。端末デバイスは、次に、リソースのサポートされる総数W=32に基づいて、第1の候補リソースセットからの32個のリソース(最初の32個のリソースまたは任意の32個のリソース)を選択する。
【0166】
第10の所定の規則は、端末デバイスが、各リソースセットにおけるリソースの数Qおよび各周波数層におけるリソースの数Eの両方をサポートする場合、端末デバイスによる、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Q、および各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づく、第1の候補リソースセットからの各周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースの選択をさらに含み、第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされるQ個のリソースに基づいて、また、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。
【0167】
詳細には、端末デバイスによってサポートされるリソースセットが、最初に、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層におけるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。端末デバイスは、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Qに基づいて、端末デバイスによってサポートされる上記決定されたリソースセットに対応するリソースからの最初のQ個のリソースまたは任意のQ個のリソースを選択し、第1の候補リソースセットを形成する。次に、端末デバイスは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、第1の候補リソースセットに対応するリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択する。例えばネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つであり、各周波数層におけるTRPの数が8つであり、各TRPのリソースセットの数が2つであり、各リソースセットにおけるリソースの数が4つであり、また、端末デバイスによってサポートされる各リソースセットにおけるリソースの数Qが1に等しい場合、端末デバイスは、最初に、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Q=1に基づいて、各周波数層における各TRPからの各リソースセットにおける最初のリソースを選択し、選択された4×8×2×1=64個のリソースを第1の候補リソースセットとして使用する。代替として任意の1つのリソースが選択され得ることに留意されたい。端末デバイスは、次に、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E=10に基づいて、第1の候補リソースセットにおける同じ周波数層における10個のリソース(最初の10個のリソースまたは任意の10個のリソース)を選択する。
【0168】
第11の所定の規則は、端末デバイスが、リソースの総数Wおよび各周波数層におけるリソースの数Eの両方をサポートする場合、端末デバイスによる、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E、およびリソースのサポートされる総数Wに基づく、第2の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースの選択をさらに含み、第2の候補リソースセットは、各周波数層によってサポートされるE個のリソースに基づいて、また、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。
【0169】
詳細には、端末デバイスによってサポートされるリソースセットが、最初に、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層におけるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。端末デバイスは、各周波数層によってサポートされるリソースの数Eに基づいて、端末デバイスによってサポートされる上記決定されたリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択し、第2の候補リソースセットを形成する。次に、端末デバイスは、リソースの総数Wに基づいて、第2の候補リソースセットに対応するリソースからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択する。例えばネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つであり、各周波数層におけるTRPの数が8つであり、各TRPのリソースセットの数が2つであり、また、各リソースセットにおけるリソースの数が4つである場合、端末デバイスは、最初に、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E=10に基づいて、各周波数層における10個のリソース(最初の10個のリソースまたは任意の10個のリソース)を選択し、選択された4×10=40個のリソースを第2の候補リソースセットとして使用する。端末デバイスは、次に、リソースのサポートされる総数W=32に基づいて、第2の候補リソースセットに対応するリソース(40個のリソース)からの32個のリソース(最初の32個のリソースまたは任意の32個のリソース)を選択する。
【0170】
第12の規則は、端末デバイスが各リソースセットにおけるリソースの数Q、リソースの総数W、および各周波数層におけるリソースの数Eのすべてをサポートする場合、端末デバイスによる、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Q、および各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づく、第1の候補リソースセットからの各周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースの選択をさらに含み、また、端末デバイスによる、リソースのサポートされる総数Wに基づく、第3の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースの選択をさらに含み、第3の候補リソースセットは、第1の候補リソースセット、および各周波数層によってサポートされるE個のリソースに基づいて決定される。
【0171】
詳細には、端末デバイスによってサポートされるリソースセットが、最初に、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層におけるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。端末デバイスは、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Qに基づいて、端末デバイスによってサポートされる上記決定されたリソースセットに対応するリソースからの最初のQ個のリソースまたは任意のQ個のリソースを選択し、第1の候補リソースセットを形成する。次に、端末デバイスは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、第1の候補リソースセットに対応するリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択し、第3の候補リソースセットを形成し、第3の候補リソースセットは、第1の候補リソースセット、および各周波数層によってサポートされるE個のリソースに基づいて決定される。次に、端末デバイスは、リソースの総数Wに基づいて、第3の候補リソースセットに対応するリソースからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択する。例えばネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報中の周波数層の数が4つであり、各周波数層におけるTRPの数が8つであり、各TRPのリソースセットの数が2つであり、また、各リソースセットにおけるリソースの数が4つである場合、端末デバイスは、最初に、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Q=1に基づいて、各周波数層における各TRPからの各リソースセットにおける最初のリソースを選択する。代替として任意の1つのリソースが選択され得、選択されるリソースの数が4×8×2×1=64個であり、また、64個のリソースが第1の候補リソースセットを形成することに留意されたい。次に、端末デバイスは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E=10に基づいて、第1の候補リソースセットにおける各周波数層における10個のリソース(最初の10個のリソースまたは任意の10個のリソース)を選択する。選択されたリソースの数は4×10=40個であり、40個のリソースが第3の候補リソースセットとして使用される。次に、端末デバイスは、リソースのサポートされる総数W=32に基づいて、第3の候補リソースセットからの32個のリソース(最初の32個のリソースまたは任意の32個のリソース)を選択する。
【0172】
上記実施形態を参照すると、端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力がダウンリンクPRS測定能力の一部を含んでいない場合、上記実施形態を基本として所定の規則が適切に変更され得、したがって端末デバイスは、上記実施形態における方法と同様の方法を使用することによって、また、PRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSの一部またはすべてを測定することに留意されたい。例えば端末デバイスによってサポートされるダウンリンクPRS測定能力が、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kしか含んでいない場合、所定の規則は、PRSリソース情報の中に構成された各周波数層に対応するTRPからの、最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースの選択をさらに含む。詳細には、先ず、周波数層の数がダウンリンクPRS測定能力の中に示されていないか、または構成されていないため、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数は最大値であると見なされ、最大値は理論的最大値である。ネットワークデバイスによって構成されたPRSリソース情報が周波数層の数Yを含んでいる場合、端末デバイスはY個の周波数層を選択し、Yは正の整数である。次に、端末デバイスは、各周波数層におけるTRPの数Kに基づいて、Y個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択する。類似性により、詳細は本明細書においては繰り返し説明されない。
【0173】
以上は、主として、本出願の実施形態で提供される解決法について、方法の観点から説明している。上記機能を実現するために、測位基準信号を測定するための装置は、機能を実施するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者は、本明細書において開示されている実施形態で説明されている例と組み合わせたモジュール、アルゴリズムステップが、ハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組合せによって実現されることが可能であることに容易に気がつくはずである。機能がハードウェアによって実施されるか、またはコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実施されるかどうかは、技術的解決法の特定のアプリケーションおよび設計制約条件で決まる。当業者は、特定のアプリケーション毎に異なる方法を使用して、説明されている機能を実現し得るが、その実装を本出願の範囲外と見なしてはならない。
【0174】
本出願の実施形態では、機能モジュール分割は、上記方法例に基づいて、測位基準信号を測定するための装置に対して実施され得る。例えば各機能モジュールは、各対応する機能に基づく分割によって獲得されてもよく、または2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールはハードウェアの形態で実現されてもよく、またはソフトウェア機能モジュールの形態で実現されてもよい。本出願の実施形態では、モジュールへの分割は例であり、単なる論理的機能分割にすぎないことに留意されたい。実際の実装中に、別の分割方法が存在し得る。
【0175】
以下、本出願における、測位基準信号を測定するための装置について詳細に説明する。
図11は、本出願の実施形態による、測位基準信号を測定するための装置の実施形態の概略図である。測位基準信号を測定するための装置1200は、
ネットワークデバイスによって送られる第1の設定情報を受け取るように構成された受取りモジュール1201であって、第1の設定情報は、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成された測位基準信号PRSリソース情報を含み、
PRSリソース情報は、周波数層の数、各周波数層における送受信ポイントTRPの数、各TRPのリソースセットの数、および各リソースセットにおけるリソースの数を含む、
受取りモジュール1201と、
PRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSの一部またはすべてを測定するように構成された処理モジュール1202と
を含む。
【0176】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、処理モジュール1202は、とりわけ、最初に、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、周波数層の数からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択するように構成され、Mは正の整数であり、次に、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択するように構成され、Kは正の整数である。
【0177】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、処理モジュール1202は、詳細には、最初に、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、周波数層の数からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択するように構成され、Mは正の整数であり、また、次に、TRPのサポートされる総数Tに基づいて、M個の周波数層に対応するTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択するように構成され、Tは正の整数である。
【0178】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、処理モジュール1202は、各TRPのリソースセットのサポートされる数Sに基づいて、M個の周波数層に含まれている各TRPに対応するリソースセットからの最初のS個のリソースセットもしくは任意のS個のリソースセットに対応するリソースを選択するようにさらに構成され、リソースセットはK個のTRPの各々に対応し、またはリソースセットはT個のTRPの各々に対応し、Sは正の整数である。
【0179】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、処理モジュール1202は、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Qに基づいて、M個の周波数層に含まれている各リソースセットに対応するリソースからの最初のQ個のリソースもしくは任意のQ個のリソースを選択するようにさらに構成され、リソースはK個のTRPに含まれている各リソースセットに対応し、リソースはT個のTRPに含まれている各リソースセットに対応し、またはリソースはS個のリソースセットの各々に対応し、Qは正の整数である。
【0180】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、処理モジュール1202は、リソースのサポートされる総数Wに基づいて、M個の周波数層に含まれているリソースからの最初のW個のリソースもしくは任意のW個のリソースを選択するようにさらに構成され、リソースは、M個の周波数層の各々に含まれているK個のTRPの各々に含まれているS個のリソースセットに対応し、またはリソースはT個のTRPの各々に含まれているS個のリソースセットに対応し、Wは正の整数である。
【0181】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、処理モジュール1202は、各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するリソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースを選択するようにさらに構成され、リソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースは、M個の周波数層の各々に含まれているK個のTRPの各々に含まれているS個のリソースセットに対応し、またはリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースはT個のTRPの各々に含まれているS個のリソースセットに対応し、Eは正の整数である。
【0182】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、処理モジュール1202は、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、周波数層の数からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択するようにさらに構成され、Mは正の整数である。端末デバイスが、各周波数層におけるTRPの数KおよびTRPの総数Tの両方をサポートする場合、処理モジュール1202は、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択し、かつ、選択されたK×M個のTRPを決定するようにさらに構成される。処理モジュール1202は、TRPのサポートされる総数Tに基づいて、K×M個のTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択するようにさらに構成される。
【0183】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、端末デバイスが、各リソースセットにおけるリソースの数Qおよびリソースの総数Wの両方をサポートする場合、処理モジュール1202は、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Q、およびリソースのサポートされる総数Wに基づいて、第1の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択するようにさらに構成され、第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされるQ個のリソースに基づいて、また、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。
【0184】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、端末デバイスが、各リソースセットにおけるリソースの数Qおよび各周波数層におけるリソースの数Eの両方をサポートする場合、処理モジュール1202は、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Q、および各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、第1の候補リソースセットからの各周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択するようにさらに構成され、第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされるQ個のリソースに基づいて、また、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。
【0185】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、端末デバイスが、リソースの総数Wおよび各周波数層におけるリソースの数Eの両方をサポートする場合、処理モジュール1202は、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E、およびリソースのサポートされる総数Wに基づいて、第2の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択するようにさらに構成され、第2の候補リソースセットは、各周波数層によってサポートされるE個のリソースに基づいて、また、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。
【0186】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、端末デバイスが、各リソースセットにおけるリソースの数Q、リソースの総数W、および各周波数層におけるリソースの数Eのすべてをサポートする場合、処理モジュール1202は、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Q、および各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、第1の候補リソースセットからの各周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択するようにさらに構成される。処理モジュール1202は、リソースのサポートされる総数Wに基づいて、第3の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択するようにさらに構成され、第3の候補リソースセットは、第1の候補リソースセット、および各周波数層によってサポートされるE個のリソースに基づいて決定される。
【0187】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、所定の規則に含まれるダウンリンクPRS測定能力が示されていないか、または構成されていない場合、それは、ダウンリンクPRS測定能力によって許容される最大値を端末デバイスがサポートすることを示し、また、ダウンリンクPRS測定能力は、周波数層の数M、各周波数層におけるTRPの数K、TRPの総数T、各TRPのリソースセットの数S、各リソースセットにおけるリソースの数Q、リソースの総数W、および各周波数層におけるリソースの数Eのうちの1つまたは複数を含む。
【0188】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、2つ以上の測位方法が端末デバイスのために構成される場合、処理モジュール1202は、2つ以上の測位方法および所定の規則に従って構成されたPRSリソース情報の共通部分に基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSの一部またはすべてを測定するようにさらに構成される。
【0189】
本出願のいくつかの任意選択の実施形態では、2つ以上の測位方法が端末デバイスのために構成される場合、処理モジュール1202は、測位方法および所定の規則のうちのいずれか1つに従って構成されたPRSリソース情報に基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSの一部またはすべてを測定するようにさらに構成される。
【0190】
上記実施形態における、測位基準信号を測定するための装置は、端末デバイス、端末デバイスに使用されるチップ、または上記端末デバイスの機能を実現することができる別の組合せ部品、構成要素等であってもよい。測位基準信号を測定するための装置が端末デバイスである場合、受取りモジュールは受信機であってもよく、また、アンテナ、無線周波数回路等を含んでもよく、また、処理モジュールはプロセッサであってもよく、例えばベースバンドチップであってもよい。測位基準信号を測定するための装置が上記端末デバイスの機能を有する構成要素である場合、受取りモジュールは無線周波数ユニットであってもよく、また、処理モジュールはプロセッサであってもよい。測位基準信号を測定するための装置がチップシステムである場合、送りモジュールはチップシステムの入力インタフェースであってもよく、また、処理モジュールはチップシステムのプロセッサであってもよく、例えば中央処理装置(central processing Unit,CPU)であってもよい。
【0191】
本出願のこの実施形態では、端末デバイスに含まれているプロセッサは以下の機能をさらに有している。端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送られる第1の設定情報を受け取り、第1の設定情報は、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成された測位基準信号(positioning reference signal,PRS)PRSリソース情報を含み、PRSリソース情報は、周波数層の数、各周波数層における送受信ポイントTRPの数、各TRPのリソースセットの数、および各リソースセットにおけるリソースの数を含む。端末デバイスは、PRSリソース情報および所定の規則に基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSの一部またはすべてを測定し、所定の規則は、端末デバイスによる、周波数層のサポートされる数Mに基づく、周波数層の数からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースの選択を含み、Mは正の整数である。
【0192】
プロセッサは、ステップ301および302における方法を実施するようにさらに構成される。例は以下のように説明される。
【0193】
プロセッサは、詳細には、最初に、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、周波数層の数からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択するように構成され、Mは正の整数であり、また、次に、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択するように構成され、Kは正の整数である。
【0194】
プロセッサは、詳細には、最初に、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、周波数層の数からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択するように構成され、Mは正の整数であり、また、次に、TRPのサポートされる総数Tに基づいて、M個の周波数層に対応するTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択するように構成され、Tは正の整数である。
【0195】
プロセッサは、各TRPのリソースセットのサポートされる数Sに基づいて、M個の周波数層に含まれている各TRPに対応するリソースセットからの最初のS個のリソースセットもしくは任意のS個のリソースセットに対応するリソースを選択するようにさらに構成され、リソースセットはK個のTRPの各々に対応し、またはリソースセットはT個のTRPの各々に対応し、Sは正の整数である。
【0196】
プロセッサは、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Qに基づいて、M個の周波数層に含まれている各リソースセットに対応するリソースからの最初のQ個のリソースもしくは任意のQ個のリソースを選択するようにさらに構成され、リソースはK個のTRPに含まれている各リソースセットに対応し、リソースはT個のTRPに含まれている各リソースセットに対応し、またはリソースはS個のリソースセットの各々に対応し、Qは正の整数である。
【0197】
プロセッサは、リソースのサポートされる総数Wに基づいて、M個の周波数層に含まれているリソースからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択するようにさらに構成され、リソースは、M個の周波数層の各々に含まれているK個のTRPの各々に含まれているS個のリソースセットに対応し、またはリソースはT個のTRPの各々に含まれているS個のリソースセットに対応し、Wは正の整数である。
【0198】
プロセッサは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するリソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースを選択するようにさらに構成され、リソースからの最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースは、M個の周波数層の各々に含まれているK個のTRPの各々に含まれているS個のリソースセットに対応し、またはリソースからの同じ周波数層における最初のE個のリソースもしくは任意のE個のリソースは、T個のTRPの各々に含まれているS個のリソースセットに対応し、Eは正の整数である。
【0199】
プロセッサは、周波数層のサポートされる数Mに基づいて、周波数層の数からの最初のM個の周波数層または任意のM個の周波数層に対応するリソースを選択するようにさらに構成され、Mは正の整数である。端末デバイスが、各周波数層におけるTRPの数KおよびTRPの総数Tの両方をサポートする場合、プロセッサは、各周波数層におけるTRPのサポートされる数Kに基づいて、M個の周波数層の各々に対応するTRPからの最初のK個のTRPまたは任意のK個のTRPに対応するリソースを選択し、かつ、選択されたK×M個のTRPを決定するようにさらに構成される。プロセッサは、TRPのサポートされる総数Tに基づいて、K×M個のTRPからの最初のT個のTRPまたは任意のT個のTRPに対応するリソースを選択するようにさらに構成される。
【0200】
端末デバイスが、各リソースセットにおけるリソースの数Qおよびリソースの総数Wの両方をサポートする場合、プロセッサは、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Q、およびリソースのサポートされる総数Wに基づいて、第1の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択するようにさらに構成され、第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされるQ個のリソースに基づいて、また、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。
【0201】
端末デバイスが、各リソースセットにおけるリソースの数Qおよび各周波数層におけるリソースの数Eの両方をサポートする場合、プロセッサは、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Q、および各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、第1の候補リソースセットからの各周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択するようにさらに構成され、第1の候補リソースセットは、各リソースセットによってサポートされるQ個のリソースに基づいて、また、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。
【0202】
端末デバイスが、リソースの総数Wおよび各周波数層におけるリソースの数Eの両方をサポートする場合、プロセッサは、各周波数層におけるリソースのサポートされる数E、およびリソースのサポートされる総数Wに基づいて、第2の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択するようにさらに構成され、第2の候補リソースセットは、各周波数層によってサポートされるE個のリソースに基づいて、また、端末デバイスによってサポートされる周波数層の数、各周波数層によってサポートされるTRPの数、TRPの総数、および各TRPによってサポートされるリソースセットの数のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。
【0203】
端末デバイスが、各リソースセットにおけるリソースの数Q、リソースの総数W、および各周波数層におけるリソースの数Eのすべてをサポートする場合、プロセッサは、各リソースセットにおけるリソースのサポートされる数Q、および各周波数層におけるリソースのサポートされる数Eに基づいて、第1の候補リソースセットからの各周波数層における最初のE個のリソースまたは任意のE個のリソースを選択するようにさらに構成される。プロセッサは、リソースのサポートされる総数Wに基づいて、第3の候補リソースセットからの最初のW個のリソースまたは任意のW個のリソースを選択するようにさらに構成され、第3の候補リソースセットは、第1の候補リソースセット、および各周波数層によってサポートされるE個のリソースに基づいて決定される。
【0204】
プロセッサは、所定の規則に含まれるダウンリンクPRS測定能力が示されていないか、または構成されていない場合、それは、ダウンリンクPRS測定能力によって許容される最大値を端末デバイスがサポートすることを示すようにさらに構成され、ダウンリンクPRS測定能力は、周波数層の数M、各周波数層におけるTRPの数K、TRPの総数T、各TRPのリソースセットの数S、各リソースセットにおけるリソースの数Q、リソースの総数W、および各周波数層におけるリソースの数Eのうちの1つまたは複数を含む。
【0205】
2つ以上の測位方法が端末デバイスのために構成される場合、プロセッサは、2つ以上の測位方法および所定の規則に従って構成されたPRSリソース情報の共通部分に基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSの一部またはすべてを測定するようにさらに構成される。
【0206】
2つ以上の測位方法が端末デバイスのために構成される場合、プロセッサは、測位方法および所定の規則のうちのいずれか1つに従って構成されたPRSリソース情報に基づいて、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されたPRSの一部またはすべてを測定するようにさらに構成される。
【0207】
本出願は、1つまたは複数の端末デバイスを含む通信システムをさらに提供する。
【0208】
本出願の実施形態におけるプロセッサは集積回路チップであってもよく、また、信号処理能力を有していることに留意されたい。実装プロセスでは、上記方法実施形態におけるステップは、プロセッサ中のハードウェア集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形態の命令を使用することによって完了され得る。プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、書替え可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、離散ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、または離散ハードウェア構成要素であってもよい。プロセッサは、本出願の実施形態で開示されている方法、ステップおよび論理ブロック図を実現、または実施し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサ等であってもよい。本出願の実施形態を参照して開示されている方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサによって直接実施され、かつ、完了されてもよく、またはデコーディングプロセッサ中のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組合せを使用することによって実施され、かつ、完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリまたはレジスタなどの当分野における十分に発達した記憶媒体の中に配置されてもよい。記憶媒体はメモリの中に配置され、また、プロセッサはメモリの中の情報を読み出して、プロセッサのハードウェアと相俟って上記方法におけるステップを完了する。
【0209】
本出願の実施形態におけるメモリは揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよく、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含み得ることが理解され得る。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Electrically EPROM,EEPROM)またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)であってもよい。非制限の例示的説明によれば、多くの形態のRAMが使用されてもよく、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM,DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM,SDRAM)、二重データ転送速度同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM,DDR SDRAM)、強化同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM,ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM, SLDRAM)およびダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM,DR RAM)が使用されてもよい。本明細書において説明されているシステムおよび方法におけるメモリは、それらに限定されないが、これらのメモリおよび別の適切なタイプの任意のメモリを含むことに留意されたい。
【0210】
本出願の実施形態はコンピュータ可読媒体をさらに提供する。コンピュータ可読媒体はコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行される場合、上記方法実施形態のうちの任意の1つにおける、測位基準信号を測定するための方法が実現される。
【0211】
本出願の実施形態はコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータによって実行される場合、上記方法実施形態のうちの任意の1つにおける、測位基準信号を測定するための方法が実現される。
【0212】
さらに、説明されている装置実施形態は単なる例にすぎないことに留意されたい。個別の部品として説明されているユニットは物理的に個別であっても、または物理的に個別でなくてもよく、また、ユニットとして表示されている部品は物理的ユニットであっても、または物理的ユニットでなくてもよく、1つの位置に配置されても、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。モジュールのいくつか、またはすべては、実施形態における解決法の目的を達成するための実際の要求事項に基づいて選択され得る。さらに、本出願によって提供される装置実施形態の添付の図面では、モジュール同士の間の接続関係は、これらのモジュールが互いに通信接続を有していることを示しており、この通信接続は、詳細には1つまたは複数の通信バスまたは信号ケーブルとして実現され得る。
【0213】
上記実装の説明に基づいて、当業者は、本出願は、必要な汎用ハードウェアに加えてソフトウェアによって、または個別集積回路、個別CPU、個別メモリ、個別構成要素等を含む個別ハードウェアによって実現され得ることを明確に理解し得る。一般に、コンピュータプログラムによって実施され得る任意の機能は、対応するハードウェアを使用することによって容易に実現されることが可能である。さらに、同じ機能を達成するために使用される特定のハードウェア構造は様々な形態であってもよく、例えばアナログ回路、デジタル回路または個別回路の形態であってもよい。しかしながら本出願の場合、ほとんどの事例において、ソフトウェアプログラム実装がより良好な実装である。このような理解に基づいて、従来の技術に本質的に寄与し、または部分的に寄与している本出願の技術的解決法は、ソフトウェア製品の形態で実現され得る。コンピュータソフトウェア製品は、フロッピーディスク(disk)、USBフラッシュドライブ、取外し可能ハードディスク(disk)、ROM、RAM、磁気ディスク(disk)、またはコンピュータの光ディスク(disc)などの可読記憶媒体に記憶され、また、本出願の実施形態で説明されている方法を実施するようにコンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。
【0214】
上記実施形態のすべて、またはいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せを使用することによって実現され得る。ソフトウェアを使用して実施形態が実現される場合、実施形態のすべて、またはいくつかは、コンピュータプログラム製品の形態で実現され得る。
【0215】
コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされ、実行される場合、本出願の実施形態による手順または機能が全面的または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワークまたは別のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えばコンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、測位基準信号を測定するための装置、計算デバイスまたはデータセンターから、別のウェブサイト、コンピュータ、測位基準信号を測定するための装置、計算デバイスまたはデータセンターへ、有線(例えば同軸ケーブル、光ファイバまたはデジタル加入者回線(DSL))方式で、またはワイヤレス(例えば赤外線、無線またはマイクロ波)方式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数の使用可能媒体を統合している、測位基準信号を測定するための装置またはデータセンターなどのコンピュータまたはデータ記憶デバイスへのアクセスが可能な任意の使用可能媒体であってもよい。使用可能媒体は、磁気媒体(例えばフロッピーディスク、ハードディスクまたは磁気テープ)、光媒体(例えばDVD)、半導体媒体(例えば固体状態ディスク(Solid State Disk,SSD))等であってもよい。
【0216】
本明細書全体で言及されている「1つの実施形態」または「実施形態」は、実施形態に関連する特定の特徴、構造または特性が本出願の少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味していることを理解されたい。したがって本明細書全体に出現している「1つの実施形態では」または「実施形態では」は、必ずしも同じ実施形態を意味しているわけではない。さらに、これらの特定の特徴、構造または特性は、任意の適切な方法で、1つまたは複数の実施形態の中で結合され得る。上記プロセスのシーケンス番号は、本出願の様々な実施形態における実行シーケンスを意味しているわけではないことを理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対する何らかの制限として解釈されるべきではない。
【0217】
さらに、「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書においては交換可能に使用され得る。本明細書における「および/または」という用語は、連携された対象間の連携関係を記述しているにすぎず、また、3つの関係が存在し得ることを表している。例えばAおよび/またはBは、次の3つの場合を表し得る。Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、およびBのみが存在する。さらに、本明細書における「/」という文字は、一般に、連携された対象間の「または」の関係を示している。
【0218】
本出願の実施形態では、「Aに対応するB」は、BはAと連携され、また、BはAに基づいて決定され得ることを示すことを理解されたい。しかしながらAに基づくBの決定は、BはAのみに基づいて決定されることを意味しているわけではないことをさらに理解されたい。Bは、代替として、Aおよび/または他の情報に基づいて決定され得る。
【0219】
当業者は、本明細書において開示されている実施形態で説明されている例と組み合わせたユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェアまたはそれらの組合せによって実現されることが可能であることに気がつき得る。ハードウェアとソフトウェアの間の互換性を明確に説明するために、上記は、一般に、機能に基づいて各例の構成およびステップを説明している。機能がハードウェアによって実施されるか、またはソフトウェアによって実施されるかどうかは、技術的解決法の特定のアプリケーションおよび設計制約条件で決まる。当業者は、特定のアプリケーション毎に異なる方法を使用して、説明されている機能を実現し得るが、その実装を本出願の範囲外と見なしてはならない。
【0220】
説明の便宜上、および説明を簡潔にするために、上記システム、装置およびユニットの詳細なワーキングプロセスのために、上記方法実施形態における対応するプロセスを参照していることは、当業者には明確に理解され得る。詳細は本明細書においては繰り返し説明されない。
【0221】
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されているシステム、装置および方法は他の方法で実現され得ることを理解されたい。例えば説明されている装置実施形態は単なる例にすぎない。例えばユニットへの分割は単に論理的機能分割にすぎない。実際の実装中に、別の分割方法が存在し得る。例えば複数のユニットもしくは構成要素が別のシステムの中に結合され、もしくは統合されてもよく、またはいくつかの特徴が無視され、もしくは実施されなくてもよい。さらに、表示され、もしくは考察されている相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを介して実現され得る。装置同士の間、もしくはユニット同士の間の間接結合または通信接続は、電気形態、機械形態または他の形態で実現され得る。
【0222】
個別の部品として説明されているユニットは物理的に個別であっても、または物理的に個別でなくてもよく、また、ユニットとして表示されている部品は物理的ユニットであっても、または物理的ユニットでなくてもよく、1つの位置に配置されても、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットのいくつか、またはすべては、実施形態における解決法の目的を達成するための実際の要求事項に基づいて選択され得る。
【0223】
さらに、本出願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットの中に統合されてもよく、またはユニットの各々は物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットはハードウェアの形態で実現されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよい。
【0224】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、また、独立した製品として販売され、または使用される場合、統合されたユニットはコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。このような理解に基づいて、従来の技術に本質的に寄与し、または部分的に寄与している本出願の技術的解決法、または技術的解決法のすべてもしくはいくつかはソフトウェア製品の形態で実現され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、また、本出願の実施形態における方法のステップのすべて、またはいくつかを実施するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等であってもよい)に命令するためのいくつかの命令を含む。
【0225】
結論として、上記説明は本出願の技術的解決法の実施形態の単なる例にすぎないが、本出願の保護範囲を制限することは意図されていない。本出願の精神および原理を逸脱することなく加えられる任意の修正、等価置換または改良は、本出願の保護範囲の範疇とする。