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特許7446555双方向参加型絵製作サービス提供システム及びこの制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-01
(45)【発行日】2024-03-11
(54)【発明の名称】双方向参加型絵製作サービス提供システム及びこの制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06T 11/80 20060101AFI20240304BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20240304BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20240304BHJP
【FI】
G06T11/80 A
G06F3/04845
G06F3/048
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022560262
(86)(22)【出願日】2021-11-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-31
(86)【国際出願番号】 KR2021016771
(87)【国際公開番号】W WO2022255571
(87)【国際公開日】2022-12-08
【審査請求日】2022-09-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0070154
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0155876
(32)【優先日】2021-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523473291
【氏名又は名称】アイ-スクリーム アーツ カンパニー,リミテッド
(72)【発明者】
【氏名】パク, キソク
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-067585(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 11/00 -11/80
G06F 3/048- 3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非対面環境における第1のユーザと第2のユーザの間に、実時間相互作用が可能な遠隔方式の絵製作サービスを提供する参加型絵製作サービス提供システムであって、
前記第1のユーザの第1のイベント信号を入力可能にする第1の端末と、
前記第2のユーザの第2のイベント信号を入力可能にする第2の端末と、
前記第1及び第2の端末及びウェブとネットワークを構築して通信すると共に、予め保存された絵製作プログラムを利用するためのサーバモジュールを生成し、前記生成されたサーバモジュールに、前記第1及び第2の端末がいずれも接続されると、前記第1及び第2のイベント信号の実時間入力によるそれぞれのデータが、前記絵製作プログラムにいずれも実時間反映されるようにし、前記反映された結果に対応して、予め設定された報知信号が出力されるように制御する制御部と、
前記第1及び第2の端末に設けられ、前記制御部から出力された報知信号によって、任意の画面上に視覚的にディスプレイする報知部とを含むことを特徴とする双方向参加型絵製作サービス提供システム。
【請求項2】
前記絵製作プログラムは、キャンバス上に、点、線、面、型、色、光、質感、量感の少なくとも1つの絵画的表現が可能なドローイングツールを用いて、絵製作を行うための環境を支援するように構成されたグラフィックソフトウェアであることを特徴とする請求項1に記載の双方向参加型絵製作サービス提供システム。
【請求項3】
前記イベント信号は、前記絵製作プログラム上における前記ドローイングツールを構成する各アイコンを選択して、キャンバス領域に、ドラッグ、タッチ(クリック)のいずれか1つのストロークを発生すると共に、絵を表現しようとする製作信号と、
前記絵製作プログラム上におけるキャンバス領域を、前記端末の数に対応する複数のレイヤに区画するように要請するレイヤ生成信号とを含むことを特徴とする請求項2に記載の双方向参加型絵製作サービス提供システム。
【請求項4】
前記制御部は、
前記絵製作プログラムを利用するためのサーバモジュールを生成して管理すると共に、前記第1の端末と前記第2の端末とが前記サーバモジュールに接続されると、前記第1及び第2の端末のそれぞれに対する識別情報を付与するサーバモジュール管理部と、
前記第1及び第2の端末からそれぞれ入力される第1及び第2のイベント信号をデータ化するデータ生成部と、
前記データ生成部により生成された前記第1及び第2のイベント信号のデータによって、実時間反応するための前記絵製作プログラムを予め保存し、管理するデータベース部と、
前記サーバモジュール管理部により付与された識別情報に、前記データ生成部により生成された第1及び第2のイベント信号のデータを整合して、前記絵製作プログラムに反映されるようにするデータ処理部と、
前記データ処理部により反映された結果に対応して、予め設定された報知信号が出力されるように制御する報知信号出力部とを含むことを特徴とする請求項3に記載の双方向参加型絵製作サービス提供システム。
【請求項5】
前記報知信号出力部は、前記データ処理部により整合されるイベント信号のデータに、前記レイヤ生成信号に対するデータが含まれている場合、前記イベント信号が入力された端末の報知部に、前記レイヤに対応する分割画面が提供されるようにする報知信号を出力することを特徴とする請求項4に記載の双方向参加型絵製作サービス提供システム。
【請求項6】
前記制御部は、更に、前記報知部を通じてディスプレイされる画面をデータ化して、前記データベース部に記録及び保存されるようにする映像録画部を含み、
前記イベント信号は、前記絵製作プログラム上における既に進行した絵製作過程に対して、映像でリプレーされるように要請するリプレー要求信号を更に含み、
前記報知信号出力部は、前記データ処理部により整合されるイベント信号のデータに、前記リプレー要求信号に対するデータが含まれている場合、前記映像録画部により前記データベース部に保存されたデータを基に、前記イベント信号が入力された端末の報知部に、前記既に進行した絵製作過程が映像として提供されるようにする報知信号を出力することを特徴とする請求項4に記載の双方向参加型絵製作サービス提供システム。
【請求項7】
前記絵製作プログラムは、前記ドローイングツールのうち、任意の厚さを有する点、線、面に対する造形要素を表現する第1のアイコンに対して、前記イベント信号によって厚さ設定が可能となるようにし、
前記厚さ設定は、前記第1のアイコンをタッチ(クリック)するストロークにより行われ、
前記報知信号出力部は、前記報知部に、前記設定された厚さの大きさに対応して、前記第1のアイコンのサイズが活性化した画面が提供されるようにする報知信号を出力することを特徴とする請求項4に記載の双方向参加型絵製作サービス提供システム。
【請求項8】
前記絵製作プログラムは、前記ドローイングツールのうち、色に対する造形要素を表現する第2のアイコンに対して、前記イベント信号によって色設定が可能となるように構成され、
前記色設定は、前記第2のアイコンを1次的にタッチ(クリック)した後、所望する色を2次的にタッチ(クリック)するストロークにより行われ、
前記報知信号出力部は、前記報知部に、前記第2のアイコンを含むドローイングツールの少なくとも一部アイコンが、前記設定された色と同じ色に活性化した画面が提供されるようにする報知信号を出力することを特徴とする請求項4に記載の双方向参加型絵製作サービス提供システム。
【請求項9】
前記第1の端末及び前記第2の端末のそれぞれには、更に、
前記第1及び第2のユーザをそれぞれ撮影する画像センサと、
前記第1及び第2のユーザの音声をそれぞれ感知する音声センサと、
前記制御部から出力された報知信号によって、予め設定された音響を出力する音響出力部とが備えられ、
前記制御部は、予め搭載された映像通話SDK(インターフェース)を用いて、前記画像センサから撮影された映像データと、前記音声センサから感知された音声データとが、前記第1及び第2の端末間で相互実時間共有されるようにすると共に、前記映像データは、前記報知信号出力部を経て報知部に出力されるようにし、前記音声データは、前記音響出力部に出力されるようにするデータ通信部を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の双方向参加型絵製作サービス提供システム。
【請求項10】
前記報知信号出力部は、前記報知部に、前記データ通信部を通じて共有される映像データを基に、前記第1及び第2のユーザを撮影する実時間映像が、前記絵製作プログラム上におけるキャンバス領域にオーバーラップされる画面が提供されるようにする報知信号を出力し、
前記オーバーラップされる実時間映像は、前記キャンバス領域上の縁に自動位置するように構成され、一部をドラッグするストロークが発生する場合、これに対応して、前記キャンバス領域内で移動可能に構成されることを特徴とする請求項9に記載の双方向参加型絵製作サービス提供システム。
【請求項11】
非対面環境における第1のユーザと第2のユーザの間に実時間相互作用が可能な遠隔方式の絵製作サービスを提供する双方向参加型絵製作サービス提供システムの制御方法であって、
a)制御部が、予め保存された絵製作プログラムを利用するためのサーバモジュールを生成するステップと、
b)前記第1のユーザの第1の端末と前記第2のユーザの第2の端末とが、前記ステップa)で生成されたサーバモジュールに接続されるステップと、
c) 前記制御部に、第1の端末を通じた第1のユーザの第1のイベント信号が入力されるか、前記第2の端末を通じた第2のユーザの第2のイベント信号が入力されるか、前記第1及び第2のイベント信号がいずれも入力されるステップと、
d) 前記制御部が、第1及び第2のイベント信号の実時間入力によるそれぞれのデータを、前記絵製作プログラムにいずれも実時間反映し、前記反映結果に対応して、予め設定された報知信号が出力されるように制御するステップと、
e) 報知部が、前記制御部から出力された報知信号によって、任意の画面上に視覚的にディスプレイするステップとを含むことを特徴とする双方向参加型絵製作サービス提供システムの制御方法。
【請求項12】
前記ステップd)は、
d-1) 前記制御部が、前記イベント信号のデータ内に、前記絵製作プログラム上におけるキャンバス領域を、前記端末の数に対応する複数のレイヤに区画するように要請するレイヤ生成信号に対するデータが含まれているか否かを判断するステップと、
d-2) 前記レイヤ生成信号に対するデータが含まれたことと判断されると、前記制御部が、前記イベント信号が入力された端末の報知部に、前記レイヤに対応する分割画面が提供されるようにする報知信号を出力するステップとを含むことを特徴とする請求項11に記載の双方向参加型絵製作サービス提供システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多者間の非対面環境でそれぞれ行う絵製作の過程が、相互実時間で視覚的に共有されるようにすると共に、実時間で製作進行中である相手方の絵に対して、実時間編集が可能にすることにより、多者が1つの絵を同時に描きながら共に完成する相互作用方式のインタラクティブ型の絵製作環境を具現することができ、もって、より面白い製作環境で絵画に対する芸術的力量を向上することができる双方向参加型絵製作サービス提供システム及びこの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ウェブ基盤の文書作成サービスは、所定の文書編集サーバと電子端末装置をネットワークで連動し、ユーザが電子端末装置のブラウザーを駆動して、ブラウザー上でウェブエディターを実行させると、前記ウェブエディターを通じて文書を作成できるように支援するサービスである。
【0003】
ここで、文書編集サーバには、前記電子端末装置により、作成中の文書に対する文書データが保存され、ユーザが前記ウェブエディターにより、前記電子端末装置から文書に対する編集指令を印加することになると、前記編集指令が前記文書編集サーバに伝送されて、前記文書編集サーバに保存されている文書データに反映されることで、前記電子端末装置で作成中の文書と、前記文書編集サーバに保存されている文書データが、常に同じ編集状態を維持することになる。
【0004】
このようなウェブ基盤の文書作成サービスは、クライアント側である電子端末装置で作成中の文書と同一の編集状態を有する文書データを保存している文書編集サーバが存在するため、前記文書編集サーバと多数の電子端末装置間の連動も可能であって、多数のユーザが1つの文書を同時に編集できるようにする機能を提供するが、多数のユーザが文書を同時に編集する環境では、各ユーザによって印加される編集指令間の衝突問題が生じることがある。
【0005】
例えば、文書に挿入されている図形、画像、表などのような個体のうち、ユーザ1とユーザ2が同じ個体に同時に編集指令を印加することになると、該当編集指令をどう適用すべきであるかを解決しなければならない。
【0006】
そこで、ウェブ基盤の文書作成サービスでは、多数のユーザ間の文書共同編集を正常に支援するための手法の研究が必要な実情である。
【0007】
一方、このような実情下で、エデュテックスタートアップは、技術力を基に、カスタマイズ型学習サービス、ゲーム基盤学習、外国語教育、コーディング教育など、様々な分野で成長している。
【0008】
特に、最近、コロナウイルス19で始業が延期され、非対面遠隔教育に対する関心が高くなることにつれ、業界は、エデュテック拡散のために素早く対処しており、国内教育サービス及びエデュテックスタートアップは、コロナウイルス19で影響を受ける学生に、自社サービス無料利用を与えて、顧客誘致に乗り出している。
【0009】
これに、美術教育業界でも、非対面環境で適応するための様々な遠隔オンライン美術教育システムを取り入れているが、前記遠隔オンライン美術教育システムも、多数のユーザ間の絵文書に対して、共同編集を正常に支援するための課題を排除することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、前記のような問題点を解決するためになされたものであって、多者間の非対面環境でそれぞれ行う絵製作の過程が、相互実時間で視覚的に共有されるようにすると共に、実時間で製作進行中である相手方の絵に対して、実時間編集が可能にすることにより、多者が1つの絵を同時に描きながら共に完成する相互作用方式のインタラクティブ型の絵製作環境を具現することができ、もって、より面白い製作環境で絵画に対する芸術的力量を向上することができる双方向参加型絵製作サービス提供システム及びこの制御方法を提供することにある。
【0011】
但し、本発明で解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない更に他の技術的課題は、以下の記載から本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって、明確に理解される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記のような目的を達成するための技術的手段である本発明の一実施例による、非対面環境における第1のユーザと第2のユーザの間に、実時間相互作用が可能な遠隔方式の絵製作サービスを提供する参加型絵製作サービス提供システムであって、前記第1のユーザの第1のイベント信号を入力可能にする第1の端末と、前記第2のユーザの第2のイベント信号を入力可能にする第2の端末と、前記第1及び第2の端末及びウェブとネットワークを構築して通信すると共に、予め保存された絵製作プログラムを利用するためのサーバモジュールを生成し、前記生成されたサーバモジュールに、前記第1及び第2の端末がいずれも接続されると、前記第1及び第2のイベント信号の実時間入力によるそれぞれのデータが、前記絵製作プログラムにいずれも実時間反映されるようにし、前記反映された結果に対応して、予め設定された報知信号が出力されるように制御する制御部と、前記第1及び第2の端末に設けられ、前記制御部から出力された報知信号によって、任意の画面上に視覚的にディスプレイする報知部とを含むことを特徴とする。
【0013】
前記絵製作プログラムは、キャンバス上に、点、線、面、型、色、光、質感、量感の少なくとも1つの絵画的表現が可能なドローイングツールを用いて、絵製作を行うための環境を支援するように構成されたグラフィックソフトウェアである。
【0014】
前記イベント信号は、前記絵製作プログラム上における前記ドローイングツールを構成する各アイコンを選択して、キャンバス領域に、ドラッグ、タッチ(クリック)のいずれか1つのストロークを発生すると共に、絵を表現しようとする製作信号と、前記絵製作プログラム上におけるキャンバス領域を、前記端末の数に対応する複数のレイヤに区画するように要請するレイヤ生成信号とを含む。
【0015】
前記制御部は、前記絵製作プログラムを利用するためのサーバモジュールを生成して管理すると共に、前記第1の端末と前記第2の端末とが前記サーバモジュールに接続されると、前記第1及び第2の端末のそれぞれに対する識別情報を付与するサーバモジュール管理部と、前記第1及び第2の端末からそれぞれ入力される第1及び第2のイベント信号をデータ化するデータ生成部と、前記データ生成部により生成された前記第1及び第2のイベント信号のデータによって、実時間反応するための前記絵製作プログラムを予め保存し、管理するデータベース部と、前記サーバモジュール管理部により付与された識別情報に、前記データ生成部により生成された第1及び第2のイベント信号のデータを整合して、前記絵製作プログラムに反映されるようにするデータ処理部と、前記データ処理部により反映された結果に対応して、予め設定された報知信号が出力されるように制御する報知信号出力部とを含む。
【0016】
前記報知信号出力部は、前記データ処理部により整合されるイベント信号のデータに、前記レイヤ生成信号に対するデータが含まれている場合、該当イベント信号が入力された端末の報知部に、前記レイヤに対応する分割画面が提供されるようにする報知信号を出力する。
【0017】
前記制御部は、更に、前記報知部を通じてディスプレイされる画面をデータ化して、前記データベース部に記録及び保存されるようにする映像録画部を含み、前記イベント信号は、前記絵製作プログラム上における既に進行した絵製作過程に対して、映像でリプレーされるように要請するリプレー要求信号を更に含み、前記報知信号出力部は、前記データ処理部により整合されるイベント信号のデータに、前記リプレー要求信号に対するデータが含まれている場合、前記映像録画部により前記データベース部に保存されたデータを基に、該当イベント信号が入力された端末の報知部に、前記既に進行した絵製作過程が映像として提供されるようにする報知信号を出力する。
【0018】
前記絵製作プログラムは、前記ドローイングツールのうち、任意の厚さを有する点、線、面に対する造形要素を表現する第1のアイコンに対して、前記イベント信号によって厚さ設定が可能となるようにし、前記厚さ設定は、前記第1のアイコンをタッチ(クリック)するストロークにより行われ、前記報知信号出力部は、前記報知部に、前記設定された厚さの大きさに対応して、前記第1のアイコンのサイズが活性化した画面が提供されるようにする報知信号を出力する。
【0019】
前記絵製作プログラムは、前記ドローイングツールのうち、色に対する造形要素を表現する第2のアイコンに対して、前記イベント信号によって色設定が可能となるように構成され、前記色設定は、前記第2のアイコンを1次的にタッチ(クリック)した後、所望する色を2次的にタッチ(クリック)するストロークにより行われ、前記報知信号出力部は、前記報知部に、前記第2のアイコンを含むドローイングツールの少なくとも一部アイコンが、前記設定された色と同じ色に活性化した画面が提供されるようにする報知信号を出力する。
【0020】
前記第1の端末及び前記第2の端末のそれぞれには、更に、前記第1及び第2のユーザをそれぞれ撮影する画像センサと、前記第1及び第2のユーザの音声をそれぞれ感知する音声センサと、前記制御部から出力された報知信号によって、予め設定された音響を出力する音響出力部とが備えられ、前記制御部は、予め搭載された映像通話SDK(インターフェース)を用いて、前記画像センサから撮影された映像データと、前記音声センサから感知された音声データとが、前記第1及び第2の端末間で相互実時間共有されるようにすると共に、前記映像データは、前記報知信号出力部を経て報知部に出力されるようにし、前記音声データは、前記音響出力部に出力されるようにするデータ通信部を更に含む。
【0021】
前記報知信号出力部は、前記報知部に、前記データ通信部を通じて共有される映像データを基に、前記第1及び第2のユーザを撮影する実時間映像が、前記絵製作プログラム上におけるキャンバス領域にオーバーラップされる画面が提供されるようにする報知信号を出力し、前記オーバーラップされる実時間映像は、前記キャンバス領域上の縁に自動位置するように構成され、一部をドラッグするストロークが発生する場合、これに対応して、前記キャンバス領域内で移動可能に構成される。
【0022】
また、上記のような目的を達成するための技術的方法である本発明の一実施例による、非対面環境における第1のユーザと第2のユーザの間に実時間相互作用が可能な遠隔方式の絵製作サービスを提供する双方向参加型絵製作サービス提供システムの制御方法であって、a)制御部が、予め保存された絵製作プログラムを利用するためのサーバモジュールを生成するステップと、b)前記第1のユーザの第1の端末と前記第2のユーザの第2の端末とが、前記ステップa)で生成されたサーバモジュールに接続されるステップと、c) 前記制御部に、第1の端末を通じた第1のユーザの第1のイベント信号が入力されるか、前記第2の端末を通じた第2のユーザの第2のイベント信号が入力されるか、前記第1及び第2のイベント信号がいずれも入力されるステップと、d) 前記制御部が、第1及び第2のイベント信号の実時間入力によるそれぞれのデータを、前記絵製作プログラムにいずれも実時間反映し、前記反映結果に対応して、予め設定された報知信号が出力されるように制御するステップと、e) 報知部が、前記制御部から出力された報知信号によって、任意の画面上に視覚的にディスプレイするステップとを含むことを特徴とする。
【0023】
前記ステップd)は、d-1) 前記制御部が、前記イベント信号のデータ内に、前記絵製作プログラム上におけるキャンバス領域を、前記端末の数に対応する複数のレイヤに区画するように要請するレイヤ生成信号に対するデータが含まれているか否かを判断するステップと、d-2) 前記レイヤ生成信号に対するデータが含まれたことと判断されると、前記制御部が、該当イベント信号が入力された端末の報知部に、前記レイヤに対応する分割画面が提供されるようにする報知信号を出力するステップとを含む。
【発明の効果】
【0024】
本発明によると、 多者間の非対面環境でそれぞれ行う絵製作の過程が、相互実時間で視覚的に共有されるようにすると共に、実時間で製作進行中である相手方の絵に対して、実時間編集が可能にすることにより、多者が1つの絵を同時に描きながら共に完成する相互作用方式のインタラクティブ型の絵製作環境を具現することができ、もって、より面白い製作環境で絵画に対する芸術的力量を向上することができる。
【0025】
また、本発明によると、報知部の画面上にディスプレイされるキャンバス領域を複数のレイヤに区分して、ユーザにそれぞれの製作空間が設けられるようにする制御部により、1:1構図の教師と学習者に適用するときは、カスタマイズ型美術指導学習が可能となり、同級間に適用するときは、互いの絵を共有しながら、絵画的表現の幅を拡大することができる。
【0026】
更に、本発明によると、絵製作の過程を相互実時間で視覚的に共有すると共に、多者間の映像通話を可能にしたことにより、更に円滑な疎通が行えることに加えて、既に進行した絵製作過程に対するリプレー映像が提供されるようにしたことで、カスタマイズ型美術指導学習をより効率よく達成することができる。
【0027】
さらには、本発明によると、ドローイングツールをなすアイコンに対して、その属性設定がユーザの簡単な動作(ストローク)により変換され、その変換された設定状態がより確実に表示されるようにすることで、ユーザがより向上した視認性を有する製作環境で、より迅速で便利に絵を製作することができるようになる。
【0028】
但し、本発明より得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない更に他の効果は、以下の記載から、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって、明確に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の実施例による双方向参加型絵製作サービス提供システムの電子的な構成を概略的に示す図である。
図2図1による図製作サービス提供システムにおいて、制御部の構成を示すブロック図である。
図3図1による図製作サービス提供システムにおいて、端末、報知部、画像センサ、音声センサ、及び音響出力部を示す画像である。
図4】本発明の実施例による双方向参加型絵製作サービス提供システムの制御方法を示すフローチャートである。
図5】遠隔地にある教師と学習者が絵学習を行う実施例を示す画像である。
図6】図製作プログラムによるキャンバス及びドローイングツールが報知部の画面上にディスプレイされる状態を例示的に示す画像である。
図7】第1のユーザが第1のレイヤに絵を描く実施例を示す画像である。
図8】第2のユーザが第2のレイヤに、前記第1のレイヤに描かれた絵に沿って描く実施例を示す画像である。
図9図7及び図8における実施例が教師と学習者に適用された実施例を示す画像である。
図10】ドローイングツールをなすアイコンに対して、その属性設定が変換することにつれ、該当アイコンのサイズが対応変化してディスプレイされる実施例を示す画像である。
図11】前記図製作プログラムによる様々な絵画的表現がディスプレイされる実施例を示す画像である。
図12】前記図製作プログラムによる様々な絵画的表現がディスプレイされる実施例を示す画像である。
図13】前記図製作プログラムによる様々な絵画的表現がディスプレイされる実施例を示す画像である。
図14】前記図製作プログラムによる様々な絵画的表現がディスプレイされる実施例を示す画像である。
図15】前記図製作プログラムによる様々な絵画的表現がディスプレイされる実施例を示す画像である。
図16】前記図製作プログラムによる様々な絵画的表現がディスプレイされる実施例を示す画像である。
図17】前記図製作プログラムによる様々な絵画的表現がディスプレイされる実施例を示す画像である。
図18】前記図製作プログラムによる様々な絵画的表現がディスプレイされる実施例を示す画像である。
図19】前記図製作プログラムによる様々な絵画的表現がディスプレイされる実施例を示す画像である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下では、添付の図面を参考として、本発明の実施例について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明に関する説明は、構造的乃至機能的な説明のための実施例に過ぎないので、本発明の権利範囲は、本文に説明された実施例により制限されることと理解されてはいけない。すなわち、実施例は、様々な変更が可能であり、様々な形態を有することができるので、本発明の権利範囲は、技術的思想を実現することができる均等物を含むことと理解されなければならない。また、本発明で提示された目的又は効果は、特定の実施例がこれを全て含むべきであるか、このような効果のみを含むべきであるという意味ではないので、本発明の権利範囲は、これにより制限されることと理解されてはいけない。
【0031】
本発明における用語の意味は、以下のように理解される。
【0032】
「第1」、「第2」などの用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別するためのものであり、これらの用語によって権利範囲が限定されてはいけない。例えば、第1の構成要素は、第2の構成要素と名付けられ、同様に、第2の構成要素も、第1の構成要素と名付けられることができる。ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いることは、該他の構成要素に直接連結されることもできるが、中間に他の構成要素が存在することもあり得ると理解されるべきである。これに対して、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いることは、中間に他の構成要素が存在しないことと理解されるべきである。一方、構成要素間の関係を説明する他の表現、すなわち、「~間に」と「すぐ~間に」、又は「~に隣接する」と「~に直接隣接する」なども同様に理解されるべきである。
【0033】
単数の表現は、文脈上、明らかに異なることを意味しない限り、複数の表現を含む。また、「含む」又は「有する」等の用語は、説示された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、パーツ、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、パーツ、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を排除しないことと理解すべきである。
【0034】
ここで用いられる全ての用語は、異なった定義をしない限り、本発明が属する分野における通常の知識を有する者によって一般に理解されることと同一の意味を有する。一般に使用される辞書に定義されている用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致することと解析されるべきであり、本発明において明らかに定義されない限り、理想的又は過度に形式的な意味を有するものと解析できない。
【0035】
図1は、本発明の実施例による双方向参加型絵製作サービス提供システムの電子的な構成を概略的に示す図であり、図2は、図1による図製作サービス提供システムにおいて、制御部の構成を示すブロック図であり、図3は、図1による図製作サービス提供システムにおいて、端末、報知部、画像センサ、音声センサ、及び音響出力部を示す画像であり、図4は、本発明の実施例による双方向参加型絵製作サービス提供システムの制御方法を示すフローチャートであり、図5は、遠隔地にある教師と学習者が絵学習を行う実施例を示す画像であり、図6は、図製作プログラムによるキャンバス及びドローイングツールが報知部の画面上にディスプレイされる状態を例示的に示す画像であり、図7は、第1のユーザが第1のレイヤに絵を描く実施例を示す画像であり、図8は、第2のユーザが第2のレイヤに、前記第1のレイヤに描かれた絵に沿って描く実施例を示す画像であり、図9は、図7及び図8における実施例が教師と学習者に適用された実施例を示す画像であり、図10は、ドローイングツールをなすアイコンに対して、その属性設定が変換することにつれ、該当アイコンのサイズが対応変化してディスプレイされる実施例を示す画像であり、図11乃至図19は、図製作プログラムによる様々な絵画的表現がディスプレイされる実施例を示す画像である。
【0036】
図1及び図3に示しているように、本発明による双方向参加型絵製作サービス提供システム100は、非対面環境における第1のユーザと第2のユーザの間に実時間相互作用が可能な遠隔方式の絵製作サービスを提供する参加型絵製作サービス提供システムにおいて、第1の端末110と、第2の端末120と、ウェブ130と、制御部140と、報知部150とを含む。
【0037】
但し、図1及び図3に示している構成要素は、本発明の必須的な最小限の構成であり、これよりも付加的な構成要素を有する絵製作サービス提供システムが具現可能である。
【0038】
前記第1の端末110は、キーボード、パッド、マウスなど、様々な公知の入力機器(図示せず)を含み、本発明の好適な実施例によると、前記第1のユーザに位置して、前記第1のユーザの後述する第1のイベント信号を、ウェブ130及び制御部140に入力可能にする。
【0039】
また、前記第2の端末120は、前記第1の端末110と遠隔通信できるようにしており、その構成要素は、前記第1の端末110と同様に有し、本発明によると、前記第2のユーザに位置して、前記入力機器による前記第2のユーザの第2のイベント信号を、前記ウェブ130及び制御部140に入力可能にする。
【0040】
ここで、前記第1及び第2の端末110、120は、複数個に構成され、望ましくは、タブレットが適用されるが、これに限定されず、PC、スマートフォンなども適用可能である。
【0041】
このような前記第1及び第2の端末110、120の構成は、通常の端末装置に該当するので、詳細構成は図示せず、それに関する具体的な説明は、省略することにする。
【0042】
前記ウェブ130は、テキスト、グラフィック、画像、音響、ビデオなど、様々なマルチメディアを支援できるように構成されたインタネットサービスであって、本発明によると、前記第1及び第2の端末110、120に連結されて、前記第1及び第2の端末110、120をそれぞれ利用する第1のユーザ及び第2のユーザに、絵製作に関する様々な公知のメディアが提供できるようにする。
【0043】
前記制御部140は、後述する絵製作プログラムをサービスするための制御サーバであって、望ましくは、前記第1及び第2の端末110、120及びウェブ130とネットワークを構築して、相互通信するようにするのが望ましい。
【0044】
このような前記制御部140は、予め保存された絵製作プログラムを利用するためのサーバモジュールを生成し、前記生成されたサーバモジュールに、前記第1及び第2の端末110、120が全て接続されると、前記第1及び第2のイベント信号の実時間入力によるそれぞれのデータが、前記絵製作プログラムにいずれも実時間反映されるようにし、前記反映された結果に対応して、予め設定された報知信号が出力されるように制御する機能をする。具体的には、図2を参照して、サーバモジュール管理部141と、データ生成部142と、データベース部143と、データ処理部144と、報知信号出力部145とを含む。
【0045】
ここで、前記図製作プログラムは、図11乃至図19に示しているように、キャンバス上に、点、線、面、型、色、光、質感、量感のうち、少なくとも1つの絵画的表現が可能なドローイングツール(Drawing Tool)を用いて、絵製作を行うための環境を支援するように構成されたグラフィックソフトウェアであり得る。
【0046】
また、前記イベント信号は、前記絵製作プログラム上における前記ドローイングツールを構成する各アイコンを選択して、キャンバス領域に、ドラッグ、タッチ(クリック)のいずれか1つのストローク(stroke)を発生させて、絵を表現しようとする製作信号と、前記絵製作プログラム上におけるキャンバス領域を、前記端末110又は/及び120の数に対応する複数のレイヤ(L1、L2)に区画するように要請するレイヤ生成信号とを含むのが望ましい。
【0047】
前記サーバモジュール管理部141は、前記絵製作プログラムを利用するためのサーバモジュールを生成して管理すると共に、前記第1の端末110と第2の端末120とが前記サーバモジュールに接続されると、前記第1及び第2の端末110、120のそれぞれに対する識別情報を付与するようにする。
【0048】
前記データ生成部142は、第1及び第2の端末110、120からそれぞれ入力される第1及び第2のイベント信号をデータ化する機能を果たす。
【0049】
前記データベース部143は、データ生成部142により生成された前記第1及び第2のイベント信号のデータによって実時間反応するための前記絵製作プログラムを予め保存し、管理するようにするのが望ましい。
【0050】
前記データ処理部144は、サーバモジュール管理部141により付与された識別情報に、前記データ生成部142により生成された第1及び第2のイベント信号のデータを整合して、前記絵製作プログラムに反映されるようにする機能を果たす。
【0051】
前記報知信号出力部145は、データ処理部144により反映された結果に対応して、予め設定された報知信号が出力されるように制御する機能を果たす。
【0052】
ここで、前記報知信号出力部145は、データ処理部144を通じて整合されるイベント信号のデータに、前記レイヤ生成信号に対するデータが含まれている場合、該当イベント信号が入力された端末110又は/及び120の報知部150に、前記レイヤに対応する分割画面が提供されるようにする第2の報知信号を出力することができる。
【0053】
一方、前記制御部140は、前記報知部150を通じてディスプレイされる画面をデータ化して、前記データベース部143に記録及び保存されるようにする映像録画部146を更に含む。
【0054】
ここで、前記イベント信号は、絵製作プログラム上における既に進行した絵製作過程に対して、映像でリプレーされるように要請するリプレー要求信号を更に含むことができる。
【0055】
また、前記報知信号出力部145は、データ処理部144を通じて整合されるイベント信号のデータに、前記リプレー要求信号に対するデータが含まれている場合、前記映像録画部146により前記データベース部143に保存されたデータを基に、該当イベント信号が入力された端末110又は/及び120の報知部150に、前記既に進行した絵製作過程が映像として提供されるようにする第3の報知信号を出力する。
【0056】
一方、前記絵製作プログラムは、ドローイングツールのうち、任意の厚さを有する点、線、面に対する造形要素を表現する第1のアイコンに対して、前記イベント信号によって、厚さ設定が可能となるようにする。
【0057】
このような前記厚さ設定は、第1のアイコンをタッチ(クリック)するストロークにより行われ、ここで、前記報知信号出力部145は、図10に示しているように、前記報知部150に、前記設定された厚さのサイズに対応して、前記第1のアイコンのサイズが活性化した画面が提供されるようにする第4の報知信号を出力する。
【0058】
また、前記絵製作プログラムは、ドローイングツールのうち、色に対する造形要素を表現する第2のアイコンに対して、前記イベント信号により、色設定が可能となるようにすることができる。
【0059】
このような前記色設定は、第2のアイコンを1次的にタッチ(クリック)した後、所望する色を2次的にタッチ(クリック)するストロークにより行われ、ここで、前記報知信号出力部145は、報知部150に、前記第2のアイコンを含むドローイングツールの少なくとも一部のアイコンが、前記設定された色と同じ色に活性化した画面が提供されるようにする第5の報知信号を出力する。
【0060】
前記報知部150は、制御部140の前記報知信号出力部145から出力される報知信号によって、予め設定されたテキストと画像を任意の画面上に視覚的にディスプレイするもので、望ましくは、前記第1のユーザの第1の端末110、前記第2のユーザの第2の端末120にそれぞれ設けられるようにするのが望ましい。
【0061】
このような前記報知部150は、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(TFT LCD)、有機発光ダイオード(OLED)、フレキシブルディスプレイ、3次元ディスプレイ(3D display)のうち、少なくとも1つを含む。
【0062】
一方、本発明による前記絵製作サービス提供システム100は、第1の端末110及び前記第2の端末120のそれぞれに更に設けられ、前記第1及び第2のユーザをそれぞれ撮影する画像センサ160と、前記第1及び第2のユーザの音声をそれぞれ感知する音声センサ170と、前記制御部140から出力された報知信号によって、予め設定された音響を出力する音響出力部180を更に含む。
【0063】
ここで、前記制御部140は、予め搭載された映像通話SDK(インターフェース)を用いて、前記画像センサ160から撮影された映像データと、前記音声センサ170から感知された音声データが、前記第1及び第2の端末110、120間で相互実時間共有されるようにすると共に、前記映像データは、報知信号出力部145を経て、前記報知部150に出力されるようにし、前記音声データは、音響出力部180に出力されるようにするデータ通信部147をさらに含む。
【0064】
このとき、前記報知信号出力部145は、図3及び図19に示しているように、前記報知部150に、データ通信部147を通じて共有される映像データを基に、前記第1及び第2のユーザを撮影する実時間映像が、前記絵製作プログラム上におけるキャンバス領域にオーバーラップした画面が提供されるようにする第6の報知信号を出力する。
【0065】
このような前記オーバーラップされる実時間映像は、前記キャンバス領域上の縁に自動位置するように構成され、一部をドラッグするストロークが発生する場合、これに対応して、前記キャンバス領域内で移動可能に構成するのが望ましい。
【0066】
ついで、このように構成された絵製作サービス提供システム100を制御する方法は、図4に示しているように、サーバモジュール生成ステップ(S100)と、サーバモジュール接続ステップ(S200)と、イベント信号入力ステップ(S300)と、報知信号出力ステップ(S400)と、報知部ディスプレイステップ(S500)とを含む。
【0067】
前記サーバモジュール生成ステップ(S100)では、制御部140が、予め保存された絵製作プログラムを利用するためのサーバモジュールを生成する。
【0068】
前記サーバモジュール接続ステップ(S200)では、第1のユーザの第1の端末110と前記第2のユーザの第2の端末120とを、前記サーバモジュール生成ステップ(S100)で生成されたサーバモジュールに接続する。
【0069】
前記イベント信号入力ステップ(S300)では、制御部140に、前記第1の端末110による第1のユーザの第1のイベント信号が入力されるか、前記第2の端末120による第2のユーザの第2のイベント信号が入力されるか、前記第1及び第2のイベント信号がいずれも入力される。
【0070】
前記報知信号出力ステップ(S400)では、制御部140が、第1及び第2のイベント信号の実時間入力によるそれぞれのデータを、前記絵製作プログラムに全て実時間反映し、前記反映結果に対応して、予め設定された報知信号が出力されるように制御する。
【0071】
ここで、前記報知信号出力ステップ(S400)は、制御部140が、前記イベント信号のデータ内に、前記絵製作プログラム上におけるキャンバス領域を、前記端末110又は/及び120の数に対応する複数のレイヤ(L1、L2)に区画するように要請するレイヤ生成信号に対するデータが含まれているか否かを判断するレイヤ生成信号検出ステップ(S410)と、前記レイヤ生成信号に対するデータが含まれたことと判断されると、前記制御部140が、該当イベント信号が入力された端末110又は/及び120の報知部150に、前記レイヤに対応する分割画面が提供されるようにする第2の報知信号を出力する第2の報知信号出力ステップ(S420)とを含む。
【0072】
前記報知部ディスプレイステップ(S500)では、報知部150が、前記報知信号出力ステップ(S400)で、制御部140により出力された報知信号によって、任意の画面上に視覚的にディスプレイする。
【0073】
上述したように本発明の好適な実施例に対する詳細な説明は、当業者が本発明を具現して実施できるように提供されている。前記では、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、該当技術分野における熟練した当業者は、本発明の領域から逸脱しない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更できることを理解する。例えば、当業者は、上述した実施例に記載された各構成を互いに組み合わせる方式で利用可能である。そこで、本発明は、ここに現れた実施形態に制限しようとすることではなく、ここで開示された原理及び新規の特徴と一致する最広の範囲を付与しようとすることである。
【0074】
本発明は、本発明の精神及び必須の特徴を逸脱しない範囲で、他の特定の形態で具体化することができる。そこで、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解析されてはいけず、例示的なことと考えられるべきである。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解析により決められ、本発明の等価的範囲内での全ての変更は、本発明の範囲に含まれる。本発明は、ここに現れた実施形態に制限しようとすることではなく、ここに開示された原理及び新規の特徴と一致する最広の範囲を付与しようとする。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係のない請求項を組み合わせて、実施例を構成するか、出願後の補正により、新たな請求項として含むことができる。
図1
図2
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