(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-01
(45)【発行日】2024-03-11
(54)【発明の名称】足湯装置及び足湯システム
(51)【国際特許分類】
A47K 3/022 20060101AFI20240304BHJP
H05B 6/02 20060101ALI20240304BHJP
H05B 6/06 20060101ALI20240304BHJP
A47K 4/00 20060101ALI20240304BHJP
【FI】
A47K3/022
H05B6/02 B
H05B6/06 393
A47K4/00
(21)【出願番号】P 2023128995
(22)【出願日】2023-08-08
【審査請求日】2024-01-23
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512158712
【氏名又は名称】株式会社永泰産業
(74)【代理人】
【識別番号】100107906
【氏名又は名称】須藤 克彦
(72)【発明者】
【氏名】森田 篤史
【審査官】村川 雄一
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-34494(JP,A)
【文献】登録実用新案第3157386(JP,U)
【文献】中国実用新案第212346331(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第109743804(CN,A)
【文献】中国実用新案第207166811(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第109414183(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 3/022
H05B 6/02
H05B 6/06
A47K 4/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
足湯本体器と、
前記足湯本体器に着脱自在に装着可能な足湯容器と、
前記足湯容器内に装着可能であり誘導加熱プレートを有する発熱ユニットと、を備え、
前記足湯本体器は、
前記誘導加熱プレートと対向する加熱コイルと、
前記加熱コイルに高周波電力を供給制御する誘導加熱制御基板と、
前記足湯容器内の足置部に向けて光を発射する光源部と、
ユーザーの足裏からの反射光を受光し、RGBの各信号成分からなる色データを出力するカラーセンサー部と、
前記色データに応じて、足裏の状態を表す画像を表示する表示部と、を備えることを特徴とする足湯装置。
【請求項2】
前記足湯本体器は、前記足置部と前記光源部の間に配置され、前記光源部から発射された光を集光する集光レンズと、前記光源部及び前記カラーセンサー部の周囲を覆う遮光部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の足湯装置。
【請求項3】
前記発熱ユニットは、前記誘導加熱プレートを覆う通水孔を有する保護カバーを備えることを特徴とする請求項1に記載の足湯装置。
【請求項4】
前記発熱ユニットは、温度センサー及び水位センサーを備え、
前記足湯本体器は、前記温度センサー及び水位センサーから出力されるそれぞれのセンサー信号に基づいて、前記誘導加熱制御基板の動作を制御する主制御基板を備えることを特徴とする請求項1に記載の足湯装置。
【請求項5】
足湯本体器と、この足湯本体器に着脱自在に装着可能な足湯容器と、この足湯容器に装着可能であり誘導加熱プレートを有する発熱ユニットと、を有する足湯装置と、
ネットワークに接続可能な管理サーバー及び情報端末機と、を備え、
前記足湯本体器は、ネットワークに接続可能であり、
前記誘導加熱プレートと対向する加熱コイルと、
前記加熱コイルに高周波電力を供給制御する誘導加熱制御基板と、
前記足湯容器内の足置部に向けて光を発射する光源部と、
ユーザーの足裏からの反射光を受光し、RGBの各信号成分からなる色データを出力するカラーセンサー部と、
前記色データに応じて、足裏の状態を表す画像を表示する表示部と、を備え、
前記管理サーバーは前記足湯本体器からネットワークを介して受信した前記色データをビックデータとして蓄積し、この色データを分析してユーザーに適した足湯装置の利用方法情報を前記情報端末機に送信するように構成されたことを特徴とする足湯システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足を温水で温めるための足湯装置及び足湯システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気加熱式の足湯装置としては、種々のものが提案されている。例えば、特許文献1には、家庭用の調理器具であるホットプレートの電熱装置部分を利用して、湯槽中の水を加熱するようにした足湯装置が記載されている。
【0003】
この足湯装置は、湯槽の底面部下に、ホットプレート用の電熱装置を収納可能な空間を形成し、この空間に収納した電熱装置のヒータに接触可能とした金属製伝熱プレートを設けたものであり、金属製伝熱プレートにより加熱されて温度が高くなった湯槽の底面部に足裏が直接触れるのを避けるために、湯槽内の底から一定高さに足乗せ台板を設けたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の足湯装置においては、湯槽と電熱装置が一体化されているので、湯槽の洗浄作業が容易ではないという問題がある。
【0006】
また、足の温まり具合や血行状態といった足の状態をユーザーが客観的に把握することができないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題に鑑み、本発明の足湯装置は、足湯本体器と、前記足湯本体器に着脱自在に装着可能な足湯容器と、前記足湯容器に装着可能であり誘導加熱プレートを有する発熱ユニットと、を備え、
前記足湯本体器は、前記誘導加熱プレートと対向する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電力を供給制御する誘導加熱制御基板と、前記足湯容器内の足置部に向けて光を発射する光源部と、ユーザーの足裏からの反射光を受光し、RGBの各信号成分からなる色データを出力するカラーセンサー部と、前記色データに応じて、足裏の状態を表す画像を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の足湯システムは、足湯本体器と、この足湯本体器に着脱自在に装着可能な足湯容器と、この足湯容器に装着可能であり誘導加熱プレートを有する発熱ユニットと、を有する足湯装置と、ネットワークに接続可能な管理サーバー及び情報端末機と、を備え、
前記足湯本体器は、ネットワークに接続可能であり、前記誘導加熱プレートと対向する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電力を供給制御する誘導加熱制御基板と、
前記足湯容器内の足置部に向けて光を発射する光源部と、ユーザーの足裏からの反射光を受光し、RGBの各信号成分からなる色データを出力するカラーセンサー部と、
前記色データに応じて、足裏の状態を表す画像を表示する表示部と、を備え、
前記管理サーバーは前記足湯本体器からネットワークを介して受信した前記色データをビックデータとして蓄積し、この色データを分析してユーザーに適した足湯装置の利用方法情報を前記情報端末機に送信するように構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の足湯装置によれば、加熱方式として、誘導加熱方式(IH加熱方式)を採用したことにより、足湯容器を足湯本体器から取り外して、容易に水の交換や清掃を行うことが可能であり、衛生面で優れている。
【0010】
また、足裏の状態を表す画像を表示するように構成されているので、ユーザーは表示された画像を見ることで、足の温まり具合や血行状態といった足の状態、ひいては健康状態を客観的に把握することが可能である。そして、こうしたことから、ユーザーは足湯利用の成果を楽しみ、継続的に利用する動機付けになることから、ユーザーの健康促進にも寄与することができる。
【0011】
また、本発明の足湯システムによれば、上述の足湯装置の効果に加えて、一種の学習効果を発揮することができる。すなわち、管理サーバーは足湯装置からネットワークを介して受信した色データを蓄積して分析し、ネットワークを介してユーザーに適合した足湯装置の利用方法情報を情報端末機に送信するので、ユーザーの利便性をさらに向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態における足湯装置の斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態における足湯装置の分解斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態における足湯装置の平面図である。
【
図5】本発明の実施形態における足湯システムの構成図である。
【
図6】本発明の実施形態における足湯装置及び足湯システムのブロック図である。
【
図7】カラーセンサー部及びその周辺部の構成を示す図である。
【
図8】カラーセンサー部及びその周辺のブロック図である。
【
図9】本発明の実施形態における足湯装置の表示部の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態における足湯装置100を
図1~
図7に基づいて説明する。
【0014】
<足湯装置100の全体構成例>
この足湯装置100は、足湯本体器10、この足湯本体器10に着脱自在に装着可能な足湯容器20、及びこの足湯容器20に装着可能な発熱ユニット30という3つの構成部分を備えている。
【0015】
先ず、発熱ユニット30の構成を説明する。
【0016】
発熱ユニット30は、プレート状のユニット底部31と、このユニット底部31の端部に連なるユニット側部32を有しており、ユニット側部31は足湯容器20の内側面に接し、足湯容器20の上端部の窪みに篏合するようになっている。
【0017】
ユニット底部31の上面又は裏面には、金属製の誘導加熱プレート33が装着保持される。この誘導加熱プレート33の上方を覆って、複数の通水孔34aを有する逆さカップ状の保護カバー34が設置されている。
【0018】
保護カバー34は、ユーザーの足が高温の誘導加熱プレート33、ユニット底部31に触れるのを防止する。また、保護カバー34は複数の通水孔34aを有しているので、誘導加熱プレート33と足湯容器20内の水との熱交換を促進することができる。
【0019】
発熱ユニット30が足湯容器20に装着された状態において、保護カバー34は足湯容器20の中央に配置すれば、この保護カバー34の両側の足湯容器20の底面をユーザーの足置部21として画定することができる。発熱ユニット30のユニット側部32には、サーミスタ等の温度センサー35、電極導通式等の水位センサー36、及びこれらのセンサーを制御するセンサー制御基板37が収納されている。
【0020】
次に、足湯本体器10の構成を説明する。
【0021】
足湯本体器10は、足湯容器20が載置される本体底部11、及びこの本体底部11の端部に連なり、足湯容器20の外側面が当接する本体側部12を有しており、外観形状としてはL字状の筐体になっている。
【0022】
本体底部11には、加熱コイル13、光源部14、カラーセンサー部15が収納されている。加熱コイル13は、発熱ユニット30の誘導加熱プレート33に対向して配置されている。光源部14は、足湯容器20の足置部21に向けて広域の光を発射するように足置部21に対向して配置されている。カラーセンサー部15は、足置部21に置かれたユーザーの足裏からの反射光を受光し、RGBの各信号成分からなる色データを出力する。
【0023】
本体側部12には、誘導加熱制御基板16(IH制御基板)、冷却ファン17、表示部18が収納されている。誘導加熱制御基板16は、加熱コイル13に高周波電力を供給制御する。加熱コイル13に高周波電力を供給し、交番磁束を発生させると、誘導加熱プレート33には渦電流が発生し、この渦電流によるジュール熱により足湯容器20の水が加熱されるようになっている。
【0024】
冷却ファン17は誘導加熱制御基板16の背面側に配置され、誘導加熱制御基板16を空冷する。表示部18は、カラーセンサー部15から出力される色データに応じて足裏の状態を表する画像(例えば、後述するシンボル図形)を表示するもので、LCDパネル、LEDパネル等で構成される。
【0025】
さらに、本体側部12には、主制御基板19が収納されている。この主制御基板19は、発熱ユニット30、誘導加熱制御基板16、表示部18等の制御を行う。また、主制御基板19は、足湯装置100のリモコン40との通信、インターネット50等のネットワークとの接続を行う機能を有している。
【0026】
具体的には、主制御基板19は、温度センサー35及び水位センサー36からセンサー制御基板37を介して出力されるそれぞれのセンサー信号に基づいて、誘導加熱制御基板16の動作を制御する。そのために、センサー制御基板37との間で通信を行う発熱ユニット通信部191が設けられている。
【0027】
また、主制御基板19には、リモコン40からのリモコン操作信号(例えば、赤外線)を受信するリモコン受信部192、足湯容器20の温水の温度設定、水位設定、タイマー設定、足裏の状態の画像表示を行うためのボタン入力部193が設けられている。
【0028】
さらに、主制御基板19には、足裏の色データ、及び足湯装置100の使用情報(使用時間、湯の温度、使用実施時期)を記憶するデータメモリ195が設けられている。
【0029】
<カラーセンサー部15及びその周辺部の構成例>
次に、カラーセンサー部15及びその周辺部の構成例について、
図7に基づいて説明する。
【0030】
図示のように、足湯本体器10の本体底部11に、光源部14、カラーセンサー部15が収納されている。この場合、光源部14及びカラーセンサー部15は、センサー基板151上に隣接して配置されている。
【0031】
足湯容器20の足置部21と光源部14の間には、集光レンズ141が配置され、光源部14から発射された光を集光し、足置部21に置かれたユーザーの足裏に照射されるように構成されている。
【0032】
本発明者の実験によれば、足裏の「踵」の部分からの反射光が足の温まり具合や血行状態といった足の状態を最も良く反映するので、光源部14は足置部21のうち、踝置部に向けて照射することが好ましい。
【0033】
ユーザーの足裏からの反射光は集光レンズ141を通して、カラーセンサー部15によって受光される。この場合、足置部21の少なくとも一部(踝置部)は、光を透過するように透明化されている。
【0034】
そして、カラーセンサー部15は、受光した反射光を分光して、RGB(赤緑青)の各信号成分からなる色データに変換する。この場合、光源部14の光の拡散を防止するために、光源部14及びカラーセンサー部15の周囲を覆う遮光部142を設けることが好ましい。遮光部142は、本体底部11に収納されており、センサー基板151上に配置されている。
【0035】
<カラーセンサー部15の回路、及びその信号処理の構成例>
次に、カラーセンサー部15の回路、及び信号処理の構成例を
図8に基づいて説明する。
【0036】
図示のように、フォトダイオードPD1,PD2,PD3は、それぞれRGBのカラーフィルターRF,GF,BFを通して足裏からの反射光を受光する。すると、フォトダイオードPD1,PD2,PD3は、それぞれ分光されたRGBの各光成分に対応したアナログの電気信号を生成する。この電気信号は、それぞれA/D変換回路AD1,AD2,AD3によってデジタル信号に変換される。
【0037】
こうして、A/D変換回路AD1,AD2,AD3から出力されるRGBの色データは、I2Cインターフェース152を介して、主制御基板19に出力される。
【0038】
主制御基板19の受光比率計算部194は、RGBの色データの受光比率を計算する。その比率によって複数の色、例えば「ピンク」、「白」、「黄」、「紫」、「赤」が割り当てられる。
【0039】
例えば、RGBの受光比率が1:1:1の場合は「白」を、1:0:0の場合は「赤」、1:1:0の場合は「黄」を、1:0:1の場合は「ピンク」を割り当てる。RGBの受光比率が、例えば、0.5:0:1の場合は「紫」を割り当てる。
【0040】
画像データ選択部196は、このような受光比率計算部194の計算結果に応じて、足裏の状態を表示する画像(例えば、シンボル図形)を選択する。
【0041】
そして、表示部18は、選択された画像を表示する。なお、主制御基板19のボタン入力部193(足裏の状態の画像表示を行うボタン)が操作されることにより、光源部14、カラーセンサー部15、表示部18が起動するように構成されている。
【0042】
<足裏の状態を表す画像の表示例>
上述のように、表示部18は、カラーセンサー部15から出力される色データに応じて足裏の状態を表す画像を表示するが、そのような表示例を
図9に基づいて説明する。
【0043】
表示部18は、「ピンク」、「白」、「黄」、「紫」、「赤」という文字で、直接的に表示を行うこともできる。しかし、これではユーザーにとって分かりにくい場合もある。そこで、足裏の状態を分かりやすく表示するために、足裏の状態を示唆する形で、例えば人物の表情、人物の動作、天気マークのようなシンボル図形を表示することが好ましい。
【0044】
例えば、足裏の色が「ピンク」の場合は、足の温まりや血行状態が良好であると判定され、笑顔や晴天のシンボル図形を表示する。足裏の色が「白」の場合は足の温まりや血行状態が不良であると判定され、困り顔や曇のシンボル図形を表示する。また、足裏の色が「赤」の場合は足が温まり過ぎや血行状態が過大と判定され、怒った顔や雨のシンボル図形を表示する。
【0045】
ユーザーは、足湯装置100の使用の前後、あるいは使用中にボタン操作を行うことで、表示部18に上述のような足裏の状態を表する画像を表示させることができ、それを参考に、足湯容器20の利用方法の選択、例えば温水の温度設定、使用時間の設定、タイマーの設定等を行うことができる。
【0046】
このように、上述の足湯装置100によれば、加熱方式として、誘導加熱方式(IH加熱方式)を採用したことにより、足湯容器20を足湯本体器10から取り外して、容易に水の交換や清掃を行うことが可能であり、衛生面で優れている。
【0047】
また、表示部18により、足裏の状態を表す画像を表示するように構成されているので、ユーザーは表示された画像(特に、シンボル図形)を見ることで、足の温まり具合や血行状態といった足の状態、ひいては健康状態を客観的に把握することができる。そして、こうしたことから、ユーザーは足湯利用の成果を楽しみ、継続的に利用する動機付けになることから、ユーザーの健康促進にも寄与することができる。
【0048】
次に、本発明の実施形態における足湯システム200を
図5及び
図6に基づいて説明する。
【0049】
<足湯システム200の全体構成例>
足湯システム200は、上述の足湯装置100に加えて、インターネット50などのネットワークに接続可能な管理サーバー51、及びスマートフォンやパーソナルコンピュータなどの情報端末機53を備えている。
【0050】
足湯本体器10は、例えばWiFi、ルーター52を介してインターネット50に接続可能になっている。また、足湯本体器10は、データメモリ195に足裏の色データ、及び足湯の使用情報(使用時間、湯の温度、使用実施時期)を記憶するように構成されている。
【0051】
前述のように、足湯本体器10は、カラーセンサー部15で測定した色データに応じて足裏の状態の画像表示を行うが、情報端末機53にもインターネット50を介して同様の表示を行うことができる。
【0052】
管理サーバー51は、足湯本体器10からインターネット50を介して、上述の足裏の色データ、及び足湯の使用情報(使用時間、湯の温度、使用実施時期)を受信可能であり、受信した色データ等をビッグデータとしてユーザー別に蓄積するデータベースDBを有している。
【0053】
そして、管理サーバー51はデータベースDBに蓄積された色データ等を分析し、ユーザーの状態(足裏の状態、健康状態など)や使用情報の傾向に適合した足湯装置100の利用方法情報、あるいはライフスタイルの提案情報を、インターネット50を介してユーザーの情報端末機53に送信するように構成されている。この場合、管理サーバー51は、情報端末機53からの閲覧要求に応じて、あるいは自動的に利用方法情報等を情報端末機53に送信するように構成されている。
【0054】
利用方法情報には、足湯の入り方、湯の温度、使用時間、推奨される入浴剤等の情報が含まれる。また、ライフスタイルの提案情報には、食事の内容、日々の運動や姿勢、睡眠・健康に関する情報が含まれる。
【0055】
また、足湯システム200は医療機関60との連携も可能である。例えば、医療機関60の情報端末機をインターネット50に接続することで、健康診断の結果等の医療データを管理サーバー51上で共有することで、足裏の情報(足裏の色データ等)と医療データを結びつけることも可能である。これにより、ユーザーにさらに的確な利用方法情報、ライフスタイルの提案情報を提供することができる。
【符号の説明】
【0056】
10 足湯本体器
11 本体底部
12 本体側部
13 加熱コイル
14 光源部
15 カラーセンサー部
16 誘導加熱制御基板
17 冷却ファン
18 表示部
19 主制御基板
20 足湯容器
21 足置部
30 発熱ユニット
31 ユニット底部
32 ユニット側部
33 誘導加熱プレート
34 保護カバー
34a 通水孔
35 温度センサー
36 水位センサー
37 センサー制御基板
40 リモコン
50 インターネット
51 管理サーバー
52 ルーター
53 情報端末機
100 足湯装置
141 集光レンズ
142 遮光部
151 センサー基板
152 I2Cインターフェース
191 発熱ユニット通信部
192 リモコン受信部
193 ボタン入力部
194 受光比率計算部
195 データメモリ
196 画像データ選択部
200 足湯システム
【要約】
【課題】 容易に清掃を行うことができ、かつ足の温まり具合や血行状態といった足の状態を客観的に把握することができる足湯装置を提供する。
【解決手段】 足湯装置100は、足湯本体器10の上に着脱自在に装着される足湯容器20、足湯容器20内に着脱自在に装着され、誘導加熱プレート33と、この誘導加熱プレート33を覆う保護カバー34とを有する発熱ユニット30と、を備える。足湯本体器10は、加熱コイル13、この加熱コイル13に高周波電力を供給制御する誘導加熱制御基板16を備える。また、足湯本体器10は、足湯容器20の足置部21に向けて光を発射する光源部14、足裏からの反射光を受光し、RGBの各信号成分からなる色データを出力するカラーセンサー部14、色データに応じて足裏の状態を表す画像を表示する表示部18を備えている。
【選択図】
図1