(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-01
(45)【発行日】2024-03-11
(54)【発明の名称】充電装置および収納什器
(51)【国際特許分類】
H02J 7/04 20060101AFI20240304BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20240304BHJP
H02J 7/02 20160101ALI20240304BHJP
【FI】
H02J7/04 C
H02J7/00 V
H02J7/00 301A
H02J7/02 J
(21)【出願番号】P 2020135343
(22)【出願日】2020-08-07
【審査請求日】2023-03-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1) 発行日 令和 2年 4月 刊行物 製品販売パンフレット オカムラ タブレットPC充電保管庫(電源キャビネット)GIGAスクール構想標準仕様対応品 株式会社オカムラ 発行 <資 料> 製品販売パンフレット
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (2) 発行日 令和 2年 5月20日 刊行物 オカムラ GIGAスクール構想標準仕様対応 タブレットPC充電保管庫(電源キャビネット)製品説明資料Ver.2 〔価格改定版〕 株式会社オカムラ 発行 <資 料> 製品説明資料
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (3) ウェブサイトの掲載日 令和 2年 6月 9日 ウェブサイトのアドレス https://www.okamura.co.jp/company/topics/product/2020/pcgiga.html ウェブサイトの掲載日 令和 2年 6月10日 ウェブサイトのアドレス http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1257849.html ウェブサイトのアドレス https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200610-00000008-impress-sci ウェブサイトのアドレス https://reseed.resemom.jp/article/2020/06/10/340.html ウェブサイトの掲載日 令和 2年 6月15日 ウェブサイトのアドレス https://www.kknews.co.jp/news/%e5%ad%a6%e6%a0%a1%e5%90%91%e3%81%91%e5%ad%a6%e7%bf%92%e7%94%a8pc%e7%ab%af%e6%9c%ab%e3%81%ae%e5%85%85%e9%9b%bb%e3%81%a8%e4%bf%9d%e7%ae%a1%e3%81%8c%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%82%8b%e3%80%8c%e3%82%bf%e3%83%96 ウェブサイトの掲載日 令和 2年 6月29日 ウェブサイトのアドレス https://www.youtube.com/watch?v=Km9txENyxG4 ウェブサイトの掲載日 令和 2年 8月 6日 ウェブサイトのアドレス https://www.youtube.com/watch?v=5JrjoWtYQ6s <資 料> ウェブサイト掲載ページ プリントアウト
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (4) 発行日 令和 2年 6月16日 刊行物 家具週報(第1089号 2020年6月16日版)家具週報社 発行 <資 料> 家具週報(第1089号 2020年6月16日版)記事
(73)【特許権者】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】塩寺 亮義
(72)【発明者】
【氏名】須賀 政晴
【審査官】鴨川 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-213426(JP,A)
【文献】特開2012-005341(JP,A)
【文献】特開2016-108122(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/04
H02J 7/00
H02J 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電子機器を充電する充電装置であって、
充電を開始する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを含む充電予約を特定する充電予約情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記充電予約情報を記憶する記憶部と、
複数の電子機器への充電処理を行う充電処理部と
を備え、
前記受付部は、即時に充電を行うことを特定する即時充電情報を受け付け、
前記充電処理部は、前記記憶部に記憶されている一又は複数の前記充電予約情報に基づいて、一又は複数の前記充電予約の各々について、充電を実行している状態と充電を実行していない状態とを切り替え、前記受付部が前記即時充電情報を受け付けた場合には、前記即時充電情報に基づいて、複数の前記電子機器への充電処理を開始する、充電装置。
【請求項2】
前記充電予約情報には、充電を終了する時間を特定する情報がさらに含まれ、
前記充電処理部は、前記受付部が受け付けた前記即時充電情報に基づいて、複数の前記電子機器への充電処理を開始した場合に、前記記憶部に記憶されている一又は複数の前記充電予約情報のいずれかに基づいて、充電処理を終了する、請求項1に記載の充電装置。
【請求項3】
複数の前記充電予約の各々について、前記充電処理部が充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを表示する第1表示部
をさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の充電装置。
【請求項4】
前記充電処理部は、複数の前記電子機器をグループ化して、複数の前記電子機器を含むグループ毎に輪番で充電処理を行う、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の充電装置。
【請求項5】
複数の前記グループの各々について、前記充電処理部が充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを表示する第2表示部
をさらに備える、請求項4に記載の充電装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の充電装置を備える収納什器。
【請求項7】
前記充電装置の操作部を露出させるための切り欠き部
を備える、請求項6に記載の収納什器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、充電装置および収納什器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、学校等の教室では、生徒がそれぞれノートパソコン、タブレット端末等の携帯型電子機器を使用する授業が行われている。これらの電子機器は、通常はロッカー等の収納什器に一括で収納されており、使用時に生徒が収納什器から取り出して各自机の上で使用するのが一般的である。
【0003】
こうした電子機器を収納可能な収納什器に関して、特別なコンセントや配線のための配線工事を必要としないで、充電が完了して情報機器が使えるようになった時点で充電の完了を表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、扉体が閉められたことを扉スイッチが検出すると、統括制御装置は充電を開始させて充電中ランプを点灯させ、グループの情報機器に流れる初期充電電流を電流測定回路が測定して統括制御装置のRAMに記憶すると共に計時手段が充電時間の計時を開始する。統括制御装置は充電が開始してから、所定時間経過したことを確認して、初期充電電流値と比べて充電が十分になされたと判断したら、充電が完了したとして、充電完了ランプを点灯させる。
【0004】
また、端末装置に対する供給電力の設定を切り替える技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。この技術は、端末装置に対する電力供給を制御する制御装置であり、ケーブルを介して端末装置と接続可能であり、ケーブルを介して端末装置に電力供給および端末装置と情報通信を行い、ケーブルが接続された場合において、端末装置との間で通信をすることにより端末装置に供給する電圧および電流の組み合わせを決定する電力供給コントローラと、端末装置へ供給する電圧および電流の組み合わせを変更する場合に、電力供給コントローラに、端末装置とのケーブルによる電力供給および情報通信を切断させた後、端末装置とのケーブルによる電力供給および情報通信を再接続させる再接続制御部と、端末装置へ供給する電圧および電流の組み合わせを変更する場合に、端末装置に供給可能な電圧および電流の組み合わせを示す電力プロファイルを、電力供給コントローラに設定するプロファイル変更部とを備える。
また、電子機器を収納する充電装置には、充電を開始する日時を任意に設定できるものがある。企業や学校などでは、休日などは充電を行う必要がないため、消費電力を抑えることができる。また、電子機器を収納する充電装置には、充電予約状況を確認するために、表示部を有するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
充電装置が日ごとに充電を開始する時間を設定するものである場合には、日ごとに充電を開始する時間を設定し、日ごとに充電を開始する時間を確認することになるため、手間がかかる。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、複数の電子機器を充電する際の手間を低減できる充電装置および収納什器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る充電装置は、複数の電子機器を充電する充電装置であって、充電を開始する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを含む充電予約を特定する充電予約情報を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記充電予約情報を記憶する記憶部と、複数の電子機器への充電処理を行う充電処理部とを備え、前記受付部は、即時に充電を行うことを特定する即時充電情報を受け付け、前記充電処理部は、前記記憶部に記憶されている一又は複数の前記充電予約情報に基づいて、一又は複数の前記充電予約の各々について、充電を実行している状態と充電を実行していない状態とを切り替え、前記受付部が記即時充電情報を受け付けた場合には、前記即時充電情報に基づいて、複数の前記電子機器への充電処理を開始する。
このように構成された充電装置は、充電を開始する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを含む充電予約を特定する充電予約情報を受け付け、受け付けた充電予約情報を記憶部に記憶させる。充電装置は、記憶部に記憶されている一又は複数の充電予約情報に基づいて、一又は複数の充電予約の各々について、充電を行う曜日の充電を開始する時間から、複数の電子機器への充電を実行している状態と充電を実行していない状態とを切り替えることができるため、日ごとに充電を開始する時間を設定し、日ごとに充電を開始する時間を確認することなく、複数の電子機器を充電できる。よって、電子機器を充電する際の手間を低減できる。さらに、充電装置は、即時に充電を行うことを特定する即時充電情報を受け付け、受け付けた即時充電情報に基づいて、複数の電子機器への充電処理を開始できるため、充電予約情報が受け付けられている場合でも、複数の電子機器への充電を即時に行うことができる。よって、電子機器を充電する際の手間を低減できる。
【0010】
また、本発明に係る充電装置において、前記充電予約情報には、充電を終了する時間を特定する情報がさらに含まれ、前記充電処理部は、前記受付部が受け付けた前記即時充電情報に基づいて、複数の前記電子機器への充電処理を開始した場合に、前記記憶部に記憶されている一又は複数の前記充電予約情報のいずれかに基づいて、充電処理を終了することが好ましい。
このように構成された充電装置では、充電予約情報には、充電を終了する時間を特定する情報がさらに含まれる。充電装置は、記憶部に記憶されている一又は複数の充電予約情報に基づいて、一又は複数の充電予約の各々について、充電を行う曜日の充電を開始する時間から充電を終了する時間まで、複数の電子機器への充電を実行している状態と充電を実行していない状態とを切り替えることができるため、日ごとに充電を開始する時間を設定し、日ごとに充電を開始する時間を確認することなく、複数の電子機器を充電できる。よって、電子機器を充電する際の手間を低減できる。さらに、充電装置は、即時に充電を行うことを特定する即時充電情報を受け付け、受け付けた即時充電情報に基づいて複数の電子機器への充電処理を開始した場合に、記憶部に記憶されている一又は複数の充電予約情報のいずれかに基づいて、充電処理を終了できるため、充電予約情報が受け付けられている場合でも、複数の電子機器への充電を即時に開始し、一又は複数の充電予約情報のいずれかに基づいて終了できる。充電装置は、即時充電情報を受け付け、受け付けた即時充電情報に基づいて複数の電子機器への充電処理を開始している状況で、再度即時充電情報を受け付けた場合に充電処理を終了するが、充電装置に再度即時充電情報を受け付けさせるための操作を忘れた場合でも、一又は複数の充電予約情報のいずれかに基づいて終了させることができる。
【0011】
また、本発明に係る充電装置において、複数の前記充電予約の各々について、前記充電処理部が充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを表示する第1表示部をさらに備えていてもよい。
このように構成された充電装置では、複数の充電予約の各々について、充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを表示する第1表示部をさらに備える。よって、充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを確認できるため、使い勝手がよい。
【0012】
また、本発明に係る充電装置において、充電処理部は、複数の電子機器をグループ化して、複数の前記電子機器を含むグループ毎に輪番で充電処理を行ってもよい。
このように構成された充電装置では、複数の電子機器を含むグループ毎に輪番で充電処理を行う。よって、充電装置は、複数の電子機器を含むグループ毎に輪番で充電処理を行わない場合よりも、消費電力を抑えながら充電処理を行うことができる。また、電子機器への充電によって発生する発熱を低減できるため、充電による収納什器の温度上昇も低減できるとともに、バッテリーの劣化を抑制できる。
【0013】
また、本発明に係る充電装置において、複数の前記グループの各々について、前記充電処理部が充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを表示する第2表示部を更に備えてもよい。
このように構成された充電装置では、複数のグループの各々について、充電処理部が充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを表示する第2表示部を更に備える。よって、複数のグループの各々について、充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを確認できるため、使い勝手がよい。
【0014】
また、本発明に係る収納什器は、前述した充電装置を備える。
このように構成された収納什器では、充電装置を備え、複数の電子機器を収納する。充電装置は、充電を開始する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを含む充電予約を特定する充電予約情報を受け付け、受け付けた充電予約情報を記憶部に記憶する。充電装置は、記憶部に記憶されている一又は複数の充電予約情報に基づいて、一又は複数の充電予約の各々について、充電を行う曜日の充電を開始する時間から、複数の電子機器への充電を実行している状態と充電を実行していない状態とを切り替えることができるため、日ごとに充電を開始する時間を設定し、日ごとに充電を開始する時間を確認することなく、複数の電子機器を充電できる。よって、電子機器を充電する際の手間を低減できる。さらに、充電装置は、即時に充電を行うことを特定する即時充電情報を受け付け、受け付けた即時充電情報に基づいて、複数の電子機器への充電処理を開始できるため、充電予約情報が受け付けられている場合でも、複数の電子機器への充電を即時に行うことができる。よって、電子機器を充電する際の手間を低減できる。
【0015】
また、本発明に係る収納什器は、前記充電装置の操作部を露出させるための切り欠き部を備えてもよい。
このように構成された収納什器では、充電装置の操作部を露出させるための切り欠き部を備えることで、充電装置を収納什器から露出した操作部を操作することによって、動作させることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、複数の電子機器を充電する際の手間を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態に係る電子機器保管庫の斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る電子機器保管庫の第一閉塞手段を開いた状態の正面図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る収納什器の内部構造を示すために、後述する側板を取り外した状態の側面図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る収納什器の後面図である。
【
図5】電子機器保管庫100の後扉3を取り外した状態の後面図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る収納什器のトレー装置に電子機器を配置した状態の斜視図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る充電装置の斜視図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る充電装置を示すブロック図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る充電装置の充電処理の一例を説明するための図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係る充電装置の操作部の一例を示す図である。
【
図12】本発明の一実施形態に係る充電装置の充電処理の例1を示すフローチャートである。
【
図13】本発明の一実施形態に係る充電装置の充電処理の例2を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本実施形態の充電装置および収納什器を、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づいて」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づいて」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
【0019】
(実施形態)
(収納什器)
以下、本発明の収納什器の一実施形態として、電子機器保管庫について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器保管庫の斜視図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る電子機器保管庫の第一閉塞手段を開いた状態の正面図である。
図3は、本発明の一実施形態に係る収納什器の内部構造を示すために、後述する側板を取り外した状態の側面図である。
図4は、本発明の一実施形態に係る収納什器の後面図である。
図1~
図4に示すように、電子機器保管庫100は、内部に電子機器Dが収納可能な収納空間S1が形成された保管庫本体(収納什器本体)1と、保管庫本体1の前側に設けられた前扉(第一閉塞手段)2と、保管庫本体1の後側に設けられた後扉(第二閉塞手段)3と、を備えている。さらに、電子機器保管庫100は、収納空間S1に設けられた充電装置200と、複数の電源タップ(給電部)4と、電源タップ4に接続し、電源を直流に変換する電源アダプタADと、電源アダプタADから電子機器Dに、接続するケーブル(配線)Cを収容可能な配線トレー(配線収容部)5と、収納空間S1から取り出し可能に構成され電子機器Dが配置される複数の電子機器トレー(トレー装置)6と、を備えている。
便宜上、電子機器保管庫100の幅方向(
図2に示す紙面左右方向)を左右方向と称し、電子機器保管庫100の奥行方向(
図3に示す紙面左右方向)を前後方向と称することがある。
【0020】
(保管庫本体)
保管庫本体1は、床面に沿って設けられる底板11と、底板11の幅方向両端部からそれぞれ上方に向けて立設された側板12と、側板12の上端部に架設された天板13と、側板12に上下方向に離間して架設された複数の棚板14と、を有している。
【0021】
底板11及び天板13は、それぞれ平板状であり、平面視矩形状に形成されている。底板11には、床面上を走行移動自在なキャスター11Cが複数設けられている。これにより、電子機器保管庫100は、床面上を走行可能とされている。
【0022】
棚板14は、平板状であり、平面視矩形状に形成されている。棚板14の後部には、上方に向かって立設された係止壁部14Aが設けられている。係止壁部14Aにより、電子機器トレー6の後方への移動が規制される。本実施形態では、棚板14は3枚設けられている。
【0023】
側板12は、平板状であり、側面視矩形状に形成されている。側板12の上部及び下部には、それぞれ電子機器Dによる熱を放熱するための放熱開口部12Kが複数形成されている。一方の側板12には、利用者が把持可能な棒状の操作部12Bが設けられている。
【0024】
(前扉)
保管庫本体1において、底板11の前部、側板12の前部及び天板13の前部により、前面開口部(第一開口部)K1が形成されている。前面開口部K1を開閉可能に閉塞するように、前扉2が設けられている。前扉2は、左右一対の前パネル2Aを有している。この前パネル2Aは、側板12に蝶番(不図示)を介して取り付けられている。
【0025】
また、一方の前パネル2Aには、利用者が開閉のため手をかけることができる凹部2Bと切り欠き部2Cとが形成されている。また、前パネル2Aには、前パネル2Aを閉塞した状態で施錠するロック装置(不図示)を設けることもできる。
【0026】
(後扉)
また、保管庫本体1において、底板11の後部、側板12の後部及び天板13の後部により、後面開口部(第二開口部)K2が形成されている。後面開口部K2を開閉可能に閉塞するように、後扉3が設けられている。後扉3には、電子機器Dの熱を放熱するための貫通する放熱孔3Xが複数形成されている。
【0027】
側板12の後部の下部には、対向する側板12に向かって延びる軸部12Aが設けられている。後扉3は、軸部12Aを中心に回動可能に取り付けられている。後扉3は、後面開口部K2を閉塞するように鉛直方向に沿って配置された状態で、例えば天板13に設けられた係合部(不図示。以下同じ。)と係合することで、閉塞した状態が維持される。
図3に二点鎖線で示すように、係合部との係合を解除して、後扉3を、軸部12Aを中心に回動させて、後扉3を軸部12Aから取り外し可能に構成することもできる。
【0028】
(電源タップ)
図5は、電子機器保管庫100の後扉3を取り外した状態の後面図である。なお、
図5において、電源タップ4と充電装置200とを接続するケーブルCA01―ケーブルCD02の図示を省略している。ケーブルCA01-ケーブルCD02については後述する。
図3、
図5に示すように、側板12の後部には、上下方向に離間して複数の支持バー16が設けられている。支持バー16は、各側板12から前方に向かって延びる腕部16Aと、腕部16A同士を連結する支持板部16Bと、を有している。本実施形態では、5個の支持バー16が設けられている。
【0029】
支持バー16の支持板部16Bには、それぞれ電源タップ4が設けられている。各電源タップ4には、複数の差込口4Aが設けられている。本実施形態では4個の電源タップ4が設けられ、各電源タップ4にはそれぞれ8個の差込口4Aが設けられている。
【0030】
上から1段目の電源タップ4A01と電源タップ4A02との端部と充電装置200とはケーブルCA01とケーブルCA02とで接続され、2段目の電源タップ4B01と電源タップ4B02との端部と充電装置200とはケーブルCB01とケーブルCB02とで接続され、3段目の電源タップ4C01と電源タップ4C02との端部と充電装置200とはケーブルCC01とケーブルCC02とで接続され、4段目の電源タップ4D01の端部と充電装置200とはケーブルCD01で接続されている。以下、ケーブルCA01と、ケーブルCA02と、ケーブルCB01と、ケーブルCB02と、ケーブルCC01と、ケーブルCC02と、ケーブルCD01とのうち、任意のケーブルをケーブルCと記載する。
【0031】
図3に示すように、保管庫本体1の底板11の後部には、上方に向かって立設された上向き壁部11Aが設けられている。この上向き壁部11Aと後扉3の下端との間には、配線挿通開口部K3とされた空間が形成されている。充電装置200の電源ケーブルは、配線挿通開口部K3を通過して、電子機器保管庫100の外部に設けられた外部電源(不図示)に接続されている。
【0032】
(配線トレー)
図2に示すように、保管庫本体1の各側板12には、前後方向に延びるレール12Rが、上下方向に離間して複数設けられている。本実施形態では、レール12Rは、3個設けられている。
【0033】
図2,
図3,
図5に示すように、各配線トレー5は、底板51と、底板51の前端部から上方に向けて立設された前壁部52と、底板51の後端部から上方に向けて立設された後壁部53と、底板51の幅方向両端部からそれぞれ上方に向けて立設された側板54と、を有している。
【0034】
前壁部52の上端には、下方に向かって凹む凹部52Aが左右方向に離間して複数形成されている。この凹部52Aには、樹脂等の弾性を有する材料で形成された配線保持部52Bが設けられている。配線保持部52Bには、前後方向に貫通する配線挿通孔(配線挿通部)52Xが形成されている。この配線挿通孔52Xには、ケーブルCが挿通可能とされている。
【0035】
本実施形態では、各配線トレー5には、凹部52Aが15個形成されている。また、前壁部52の凹部52Aの下部には、正面視左側から順に1,2,3…15の番号が、前壁部52を貫通する貫通孔により形成されている。
【0036】
後壁部53の上端には、下方に向かって凹む凹部53Aが左右方向に離間して複数形成されている。この凹部53Aには、ケーブルCが挿通可能とされている。
【0037】
本実施形態では、各配線トレー5には、凹部53Aが15個形成されている。また、後壁部53の凹部53Aの下部には、後面視右側から順に1,2,3…15の番号が、後壁部53を貫通する貫通孔により形成されている。
【0038】
側板54には、側方に向かって突出し、前後方向に延びるレール支持部54Aが設けられている。このレール支持部54Aは、レール12Rに支持されるとともに、レール12Rに対して前後方向にスライド可能とされている。これにより、配線トレー5は、収納空間S1から前方に向かって引出し可能に構成されている。
【0039】
(電子機器トレー)
図2に示すように、複数の電子機器トレー6が、棚板14に載置されている。各電子機器トレー6は、収納空間S1から前方に引き出すことにより、取り出し可能とされている。本実施形態では、上から1段目の棚板14及び2段目の棚板14には、それぞれ左右方向に3個の電子機器トレー6が載置されている。上から3段目の棚板14には、左右方向に2個の電子機器トレー6が載置されている。このように、8個の電子機器トレー6が、上下方向及び左右方向に隣接配置されている。
【0040】
図6は、電子機器トレー6の斜視図である。
図7は、電子機器トレー6に電子機器Dを配置した状態の斜視図である。
図6、
図7に示すように、電子機器トレー6は、上方が開口された箱状に形成されている。電子機器トレー6は、底板61と、底板61の前端部から上方に向けて立設された前壁部62と、底板61の後端部から上方に向けて立設された後壁部63と、底板61の幅方向両端部からそれぞれ上方に向けて立設された側板64と、を有している。
【0041】
図3に示すように、電子機器トレー6の後壁部63は、棚板14の後部の係止壁部14Aに当接している。これにより、電子機器トレー6が棚板14の後方から落下することが防止されている。
【0042】
図6、
図7に示すように、底板61には、上下方向に貫通する貫通孔61Xが複数形成されている。この貫通孔61Xから電子機器トレー6に配置された電子機器Dの熱が放熱されるため、底板61の温度上昇を抑えることができる。
【0043】
底板61には、上方に向かって立設された仕切り板(区画部)69が幅方向に離間して複数設けられている。本実施形態では、仕切り板69は4枚設けられている。これにより、幅方向端部に設けられた仕切り板69と電子機器トレー6の側板64との間、及び隣接する仕切り板69同士の間は、それぞれ電子機器Dが配置可能な電子機器配置空間(配置空間)S2とされている。換言すると、仕切り板69により、隣接する電子機器配置空間S2が区画されている。本実施形態では、5個の電子機器配置空間S2が形成されている。
【0044】
各電子機器配置空間S2には、電子機器Dが配置されている。本実施形態では、5個の電子機器Dが配置されている。電子機器Dは、幅方向の一端側を側板64(又は一方の仕切り板69)の下部に当接させるととともに、幅方向の中間部を他方の仕切り板69(又は側板64)に当接させるようにして、鉛直方向よりも傾斜した傾斜姿勢で配置されている。
なお、
図2に二点鎖線で示すように、電子機器Dの厚み等により、鉛直方向に沿う姿勢で配置することも可能である。
【0045】
図6、
図7に示すように、仕切り板69は、前壁部62及び後壁部63と離間して設けられている。換言すると、前壁部62の前端部と仕切り板69との間及び後壁部63の後端部と仕切り板69との間には、それぞれ空間部が形成されている。このうち前壁部62と仕切り板69との間に形成された空間部は、電子機器Dに使用するタッチペン(付属部品)Tをまとめて収納可能なタッチペン収納部(付属部品収納部)S3とされている。本実施形態では、タッチペン収納部S3には、5本のタッチペンTが収納されている。
【0046】
前壁部62の上端部、後壁部63の上端部及び側板64の上端部には、それぞれ平面視外方に向かって折曲された折曲壁部66が連続して設けられている。折曲壁部66の端部には、下方に向かって折曲された下向き壁部67が連続して設けられている。
【0047】
前壁部62の幅方向中央部及び後壁部63の幅方向中央部には、平面視内方に向かって凹む凹部62A,63Aがそれぞれ形成されている。利用者は、これら凹部62A,63A、折曲壁部66及び下向き壁部67により形成された空間に手を入れて下向き壁部67の下端部を持って、電子機器トレー6を持ち上げたり、移動させたりすることができる。
【0048】
本実施形態では、8個の電子機器トレー6が設けられ、各電子機器トレー6には5個の電子機器配置空間S2が形成されているため、電子機器保管庫100内に40個の電子機器Dが収納されている。
【0049】
図2に示すように、上から順に、一段目の配線トレー5、一段目の電子機器トレー6、二段目の配線トレー5、二段目の電子機器トレー6、三段目の配線トレー5、三段目の電子機器トレー6が配置されている。
【0050】
図2、
図3に示すように、利用者が電子機器Dを使用しない際には、電子機器Dは電子機器保管庫100に収納されている。各電子機器Dの外部接続端子D2には、ケーブルCの一端が接続されている。このケーブルCは上方に延び、配線トレー5の前壁部52の各電子機器Dに対応する配線挿通孔52Xを通過して、配線トレー5内を前方から後方に延び、配線トレー5の後壁部53の凹部53Aを通過する。
詳細には、上から一段目の電子機器Dに接続されたケーブルCは、上から一段目の配線トレー5を通過する。上から二段目の電子機器Dに接続されたケーブルCは、上から二段目の配線トレー5を通過する。上から三段目の電子機器Dに接続されたケーブルCは、上から三段目の配線トレー5を通過する。このように、電子機器トレー6に接続されたケーブルCは、直上に設けられた配線トレー5を通過する。
なお、
図3に二点鎖線で示すように、ケーブルCが電源アダプタADを有している場合には、電源アダプタADは配線トレー5に載置される。
【0051】
そして、ケーブルCの他端は、電源タップ4の差込口4A(
図5参照)に差し込まれている。例えば、上から一段目の配線トレー5を通過したケーブルCは、上から一段目及び二段目の電源タップ4に差し込まれている。上から二段目の配線トレー5を通過したケーブルCは、上から二段目、三段目及び四段目の電源タップ4に差し込まれている。上から三段目の配線トレー5を通過したケーブルCは、上から四段目及び五段目の電源タップ4に差し込まれている。このようにして、各電子機器Dへの充電が行われている。
【0052】
次に、電子機器Dを使用する際には、利用者が、電子機器保管庫100の前扉2を開けて、電子機器Dの外部接続端子D2からケーブルCを取り外す。そして、必要な電子機器Dが収納された電子機器トレー6ごと持ち出す。
電子機器Dの使用後、利用者は、各電子機器トレー6に5個の電子機器D及びタッチペンTを収納する。そして、電子機器トレー6ごと電子機器保管庫100の棚板14に載置して、各電子機器Dの外部接続端子D2に対応するケーブルCを接続する。そして、電子機器保管庫100の前扉2を閉じる。
【0053】
このように構成された電子機器保管庫100では、保管庫本体1の内部の収納空間S1には、電子機器トレー6が収納されている。電子機器トレー6の内部には、複数の電子機器Dが配置されている。電子機器Dと電源タップ4との接続を取り外せば、複数の電子機器Dを電子機器トレー6の内部に収納した状態で、収納空間S1から取り出すことができるため、複数の電子機器Dを効率的に出し入れすることができる。また、複数の電子機器Dが収納された電子機器トレー6ごと持ち出すことができるため、複数の電子機器Dを効率的に運搬することができる。
例えば、学校等の教室において、複数の生徒で一グループ形成されており、グループの代表者が、グループに生徒数に対応する電子機器トレー6を取り出して机まで運ぶ場合がある。各生徒は、運ばれてきた電子機器トレー6から自分が使用する電子機器Dを取り出して使用する。使用後は、各生徒が電子機器トレー6の内部に電子機器Dを片付け、グループの代表者が電子機器トレー6ごと電子機器保管庫100に収納する。このようにすることで、電子機器Dの使用前後に、電子機器保管庫100に電子機器Dを取り出したり片づけたりするのはグループの代表者のみであるため、多くの生徒が電子機器Dを使用する場合であっても電子機器保管庫100の周りが生徒により混雑せず、電子機器Dの取り出しや片づけの作業が円滑に行われる。
【0054】
また、電子機器トレー6は仕切り板69を有するため、各電子機器Dは仕切り板69により形成された各電子機器配置空間S2に収納される。よって、電子機器Dを電子機器トレー6の内部に整然と収納することができるとともに、電子機器D同士の不用意な接触を抑制することができる。
【0055】
また、電子機器トレー6には複数の電子機器DのタッチペンTを収納可能なタッチペン収納部S3が形成されている。よって、電子機器トレー6に電子機器DとともにタッチペンTを収納することができるため、使い勝手が良い。また、タッチペン収納部S3にタッチペンTをまとめて収納することができるため、タッチペンTが煩雑に配置されることを抑制することができる。
【0056】
また、電子機器Dと電源タップ4とに接続されたケーブルCを収容する配線トレー5は、収納空間S1から前方に移動可能に構成されている。よって、配線トレー5を収納空間S1から前方に移動させてケーブルCの接続をすることができるため、ケーブルCを容易に接続することできる。
【0057】
また、各ケーブルCは対応する配線挿通孔52Xに挿通されて配線トレー5に収容されるため、ケーブルCが混線することが抑制される。
【0058】
また、複数の電子機器トレー6が左右方向及び上下方向に隣接配置されているため、保管庫本体1の内部に多くの電子機器トレー6を収納することができる。電子機器トレー6の内部に適切な数の電子機器Dを収納するように電子機器トレー6の数を調整して、利用形態に応じて対応することができる。
【0059】
また、前面開口部K1に設けられた前扉2を開くことで、電子機器トレー6の出し入れをすることができる。
【0060】
また、保管庫本体1の後側に設けられた配線挿通開口部K3から、電源タップ4に接続されたケーブルC11を取り出すことができる。
【0061】
また、後面開口部K2に設けられた後扉3を開くことで、電源タップ4の設置やケーブルケーブルCA01、ケーブルCA02、ケーブルCB01、ケーブルCB02、ケーブルCC01、ケーブルCC02、ケーブルCD01の接続作業等をすることができる。
【0062】
(充電装置200)
図8は、本発明の一実施形態に係る充電装置の斜視図である。本実施形態に係る充電装置200は、電子機器を充電する。充電装置200は、充電を開始する時刻を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを含む充電予約を特定する充電予約情報を受け付ける。充電装置200は、受け付けた充電予約情報を記憶部に記憶させる。充電装置200は、記憶部に記憶されている一又は複数の充電予約情報に基づいて、電子機器への充電処理を行う。充電装置200は、電子機器への充電処理を行う際に、一又は複数の充電予約の各々について、充電を実行している状態と充電を実行していない状態とを切り替える。
【0063】
また、充電装置200は、即時に充電を行うことを特定する即時充電情報を受け付ける。充電装置200は、受け付けた即時充電情報に基づいて、電子機器への充電処理を開始する。
充電装置200には、その一主面に操作部206が設けられ、その一主面とは異なる他の主面にAグループ用第1コンセント口COA01とAグループ用第2コンセント口COA02とBグループ用第1コンセント口COB01とBグループ用第2コンセント口COB02とCグループ用第1コンセント口COC01とCグループ用第2コンセント口COC02とDグループ用第1コンセント口COD01とDグループ用第2コンセント口COD02とが設けられている。操作部206の詳細については後述する。
【0064】
Aグループ用第1コンセント口COA01には電源タップ4A01に接続されているケーブルCA01の端部のコンセントが差し込まれる。電源タップ4A01は6個のコンセント口を含む。Aグループ用第2コンセント口COA01には電源タップ4A02に接続されているケーブルCA02の端部のコンセントが差し込まれる。電源タップ4A02は7個のコンセント口を含む。
Bグループ用第1コンセント口COB01には電源タップ4B01に接続されているケーブルCB01の端部のコンセントが差し込まれる。電源タップ4B01は6個のコンセント口を含む。Bグループ用第2コンセント口COB02には電源タップ4B02に接続されているケーブルCB02の端部のコンセントが差し込まれる。電源タップ4B02は7個のコンセント口を含む。
【0065】
Cグループ用第1コンセント口COC01には電源タップ4C01に接続されているケーブルCC01の端部のコンセントが差し込まれる。電源タップ4C01は6個のコンセント口を含む。Cグループ用第2コンセント口COC02には電源タップ4C02に接続されているケーブルCC02の端部のコンセントが差し込まれる。電源タップ4C02は7個のコンセント口を含む。Dグループ用第1コンセント口COD01には電源タップ4D01に接続されているケーブルCD01の端部のコンセントが差し込まれる。電源タップ4D01は6個のコンセント口を含む。
【0066】
図9は、本発明の一実施形態に係る充電装置を示すブロック図である。
充電装置200は、コンピュータを含んだ装置によって実現される。充電装置200は、受付部202と、充電処理部204と、操作部206と、記憶部250とを備える。
【0067】
受付部202は、操作部206が作成した操作情報を受け付ける。
充電処理部204は、受付部202が受け付けた操作情報を取得する。充電処理部204は、取得した操作情報に充電予約情報が含まれるか否かを判定する。充電処理部204は、取得した操作情報に充電予約情報が含まれると判定した場合に、その充電予約情報を記憶部250に記憶させる。具体的には、充電処理部204は、充電予約情報に含まれる充電を開始する時間を特定する情報と、充電を終了する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを関連付けて、記憶部250に記憶させる。
【0068】
充電処理部204は、操作部206が設定した現在時刻を示す情報を取得する。充電処理部204は、取得した現在時刻を示す情報と、記憶部250に記憶させた充電予約情報とに基づいて、充電を開始するか否かを判定する。具体的には、充電処理部204は、現在時刻に基づいて、現在時刻が、充電予約情報に含まれる充電を開始する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報との組み合わせに該当するか否かを判定する。充電処理部204は、該当すると判定した場合には充電を開始すると判定し、該当しないと判定した場合には充電を開始しないと判定する。充電処理部204は、充電を開始すると判定した場合に、電子機器の充電処理を行う。
【0069】
電子機器の充電処理について説明する。
図10および
図12は、本発明の一実施形態に係る充電装置の充電処理の一例を説明するための図である。
図10は、充電処理部204が、充電予約情報に含まれる充電を開始する時間を特定する情報と、充電を終了する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とに基づいて、充電を行う曜日で、且つ充電を開始する時間に充電を開始し、充電を終了する時間に充電を終了する処理を示す。
【0070】
充電処理部204は、充電を開始すると判定した場合に、AグループからDグループの4つのグループの各々について、輪番で充電を行う。例えば、
図10に示されるように、充電処理部204は、Aグループに属する複数の電子機器を10分間充電する。充電処理部204は、Aグループに属する複数の電子機器を10分間充電した後に、Bグループに属する複数の電子機器を10分間充電する。充電処理部204は、Bグループに属する複数の電子機器を10分間充電した後に、Cグループに属する複数の電子機器を10分間充電する。
充電処理部204は、Cグループに属する複数の電子機器を10分間充電した後に、Dグループに属する複数の電子機器を10分間充電する。充電処理部204は、Dグループに属する複数の電子機器を10分間充電した後に、Aグループに属する複数の電子機器を10分間充電する。以下、充電処理部204は、充電を終了する時間が到来するまで、同様の処理を繰り返す。充電処理部204は、充電予約情報に基づいて、充電を実行している状態と充電を実行していない状態とを切り替える。
【0071】
ここで、Aグループに属する複数の電子機器はOAタップ4A01とOAタップ4A02とに接続されている電子機器を含み、Bグループに属する複数の電子機器はOAタップ4B01とOAタップ4B02とに接続されている電子機器を含む。また、Cグループに属する複数の電子機器はOAタップ4C01とOAタップ4C02とに接続されている電子機器を含み、Dグループに属する複数の電子機器はOAタップ4D01に接続されている電子機器を含む。
【0072】
充電処理部204は、取得した操作情報に即時充電情報が含まれるか否かを判定する。充電処理部204は、取得した操作情報に即時充電情報が含まれると判定した場合に、その即時充電情報に基づいて、複数の電子機器への充電処理を開始する。充電処理部204は、充電を開始すると判定した場合に、
図10に示したように、AグループからDグループの4つのグループの各々について、輪番で充電を行う。
充電処理部204は、即時充電情報に基づいて電子機器への充電処理を開始した場合に、記憶部250に記憶されている一又は複数の充電予約情報に基づいて、充電処理を終了する。例えば、充電処理部204は、一又は複数の充電予約情報のうち直近に設定された充電予約情報に含まれる充電を終了する時間を特定する情報に基づいて、充電処理を終了する。また、充電処理部204は、一又は複数の充電予約情報のうち直近に設定された充電予約情報に含まれる充電を終了する時間を特定する情報と充電を行う曜日を特定する情報とに基づいて、充電処理を終了してもよい。
【0073】
また、充電処理部204は、一又は複数の充電予約情報のうちユーザーによって選択された充電予約情報に含まれる充電を終了する時間を特定する情報に基づいて、充電処理を終了してもよい。また、充電処理部204は、一又は複数の充電予約情報のうちユーザーによって選択された充電予約情報に含まれる充電を終了する時間を特定する情報と充電を行う曜日を特定する情報とに基づいて、充電処理を終了してもよい。充電処理部204は、再度、手動充電ボタンB01が押された場合に充電処理を終了してもよい。手動充電ボタンB01については後述する。具体的には、充電処理部204は、取得した操作情報に即時充電終了情報が含まれるか否かを判定する。充電処理部204は、取得した操作情報に即時充電終了情報が含まれると判定した場合に、その即時充電終了情報に基づいて、複数の電子機器への充電処理を終了する。
【0074】
操作部206は、例えば操作パネルによって実現される。充電装置200を保管庫本体1に設置した場合に、操作部206は、保管庫本体1の前パネル2Aに形成された切り欠き部2Cから露出する。
図11は、本発明の一実施形態に係る充電装置の操作部の一例を示す図である。実施形態に係る充電装置200の操作部206は、電源表示ランプD01と、時間設定表示パネルD02と、曜日確認用ランプD03と、グループ充電表示ランプD04とを備える。さらに、操作部206は、手動充電ボタンB01と、入タイマーボタンB02と、切タイマーボタンB03と、送りボタンB04と、ロックボタンB05と、曜日設定ボタンB06とを備える。
【0075】
曜日確認用ランプD03は、7個の確認用ランプを含んで構成される。7個の確認用ランプの各々は、月曜日から日曜日のいずれかに対応する。グループ充電表示ランプD04は、4個の充電表示ランプを含んで構成される。4個の充電表示ランプの各々は、AグループからDグループのいずれかに対応する。曜日設定ボタンB06は、7個の設定ボタンを含んで構成される。7個の設定ボタンの各々は、月曜日から日曜日のいずれかに対応する。
【0076】
電源表示ランプD01について説明する。
電源表示ランプD01は、充電装置200に電源が入っているか否かを表示する。電源表示ランプD01は、充電装置200の電源が入っているときには点灯し、電源が入っていないときには消灯する。
【0077】
時間設定表示パネルD02について説明する。
時間設定表示パネルD02は、西暦、年、月、日、曜日、時刻などを表示する。時間設定表示パネルD02は、ユーザーが入タイマーボタンB02と、送りボタンB04とを操作することによって現在時刻と、充電開始時間と、充電終了時間との各々を設定する際に使用される。現在時刻を設定する場合と、充電開始時間を設定する場合と、充電終了時間を設定する場合とに分けて、時間設定表示パネルD02に表示される情報について説明する。
【0078】
現在時刻を設定する場合に時間設定表示パネルD02に表示される情報について説明する。時間設定表示パネルD02は、充電装置200が起動された後に、ユーザーによって入タイマーボタンB02が長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に西暦の初期値を点滅して表示させる。時間設定表示パネルD02に西暦の初期値が点滅して表示されている状態で送りボタンB04がユーザーによって押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている西暦の値を初期値から送りボタンB04が押された回数に基づいて進める。ここで、送りボタンB04がユーザーによって長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている西暦の進みを早くする。西暦の値が現在の西暦となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている西暦の値を現在の西暦の値として確定する。
【0079】
操作部206は、西暦の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02に月の初期値と日の初期値とを点滅して表示させる。時間設定表示パネルD02に月の初期値と日の初期値とが点滅して表示されている状態で、送りボタンB04がユーザーによって押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている月の初期値と日の初期値とのうち、月の値を初期値から送りボタンB04が押された回数に基づいて進める。ここで、送りボタンB04がユーザーによって長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている月の進みを早くする。月の値が現在の月となりその状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている月の値を現在の月の値として確定する。
【0080】
操作部206は、月の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02に曜日と月の確定値と日の初期値とを点滅して表示させる。時間設定表示パネルD02に曜日と月の確定値と日の初期値とが点滅して表示されている状態で、送りボタンB04がユーザーによって押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている曜日と月の確定値と日の初期値とのうち、日の値を初期値から送りボタンB04が押された回数に基づいて進める。
操作部206は、日の値が進むのに応じて曜日の値をその日に対応する曜日に変更する。ここで、送りボタンB04がユーザーによって長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている日の値の進みを早くする。日の値が現在の日となりその状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている日の値を現在の日の値として確定する。
【0081】
操作部206は、日の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02に「H」(Hour)と時刻の初期値と分の初期値とを点滅して表示させる。時間設定表示パネルD02に「H」と時刻の初期値と分の初期値とが点滅して表示されている状態で、送りボタンB04がユーザーによって押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている「H」と時刻の初期値と分の初期値とのうち、時刻の値を初期値から送りボタンB04が押された回数に基づいて進める。ここで、送りボタンB04がユーザーによって長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている時刻の値の進みを早くする。時刻の値が現在の時刻となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている時刻の値を現在の時刻の値として確定する。
【0082】
操作部206が時刻の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02は、「M」(Minute)と時刻の確定値と分の初期値とを点滅して表示する。時間設定表示パネルD02に「M」と時刻の確定値と分の初期値とが点滅して表示されている状態で、送りボタンB04がユーザーによって押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている「M」と時刻の確定値と分の初期値とのうち、分の値を初期値から送りボタンB04が押された回数に基づいて進める。ここで、送りボタンB04がユーザーによって長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている分の値の進みを早くする。分の値が現在の分となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を現在の分の値として確定する。操作部206が時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を現在の分の値として分の値を確定することによって、現在時刻の設定が完了する。
【0083】
充電予約の充電開始時刻の設定について説明する。
現在時刻が設定された後に、充電の予約を行うために、ユーザーによって入タイマーボタンB02が長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に「S-H」(Start Hour)と時刻の初期値と分の初期値とを点滅して表示する。時間設定表示パネルD02に「S-H」と時刻の初期値と分の初期値とが点滅して表示されている状態で、送りボタンB04がユーザーによって押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている「S-H」と時刻の初期値と分の初期値のうち、時刻の値を初期値から送りボタンB04が押された回数に基づいて進める。ここで、送りボタンB04がユーザーによって長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている時刻の値の進みを早くする。充電開始時間の時刻の値が、ユーザーが設定しようとしている時刻の値となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている時刻の値を充電開始時間の時刻の値として確定する。
【0084】
操作部206は、充電開始時間の時刻の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02に「S-M」(Start Minute)と時刻の確定値と分の初期値とを点滅して表示する。時間設定表示パネルD02に「S-M」と時刻の確定値と分の初期値とが点滅して表示されている状態で、送りボタンB04がユーザーによって押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている「S-M」と時刻の確定値と分の初期値とのうち、分の値を初期値から送りボタンB04が押された回数に基づいて進める。ここで、送りボタンB04がユーザーによって長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている分の値の進みを早くする。充電開始時間の分の値が、ユーザーが設定しようとしている分の値となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を充電開始時間の分の値として確定する。操作部206が時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を充電開始時間の分の値として確定することによって、充電の予約の充電開始時間の設定が完了する。
【0085】
充電予約の充電終了時刻の設定について説明する。
時間設定表示パネルD02は、現在時刻が設定された後に、充電の予約を行うために、ユーザーによって切タイマーボタンB03が長押しされた場合に、「E-H」(End Hour)と時刻の初期値と分の初期値とを点滅して表示する。時間設定表示パネルD02に「E-H」と時刻の初期値と分の初期値とが点滅して表示されている状態で、送りボタンB04がユーザーによって押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている「E-H」と時刻の初期値と分の初期値とのうち、時刻の値を初期値から送りボタンB04が押された回数に基づいて進める。ここで、送りボタンB04がユーザーによって長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている時刻の値の進みを早くする。充電開始時間の時刻の値が、ユーザーが設定しようとしている時刻の値となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている時刻の値を充電終了時間の時刻の値として確定する。
【0086】
操作部206が充電終了時間の時刻の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02は、「E-M」(End Minute)と時刻の確定値と分の初期値とを点滅して表示する。時間設定表示パネルD02に「S-M」と時刻の確定値と分の初期値とが点滅して表示されている状態で、送りボタンB04がユーザーによって押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている「S-M」と時刻の確定値と分の初期値とのうち、分の値を初期値から送りボタンB04が押された回数に基づいて進める。ここで、送りボタンB04がユーザーによって長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている分の値の進みを早くする。充電開始時間の分の値がユーザーが設定しようとしている分の値となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を充電終了時間の分の値として確定する。操作部206が時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を充電終了時間の分の値として確定することによって、充電の予約の充電終了時間の設定が完了する。
【0087】
曜日確認用ランプD03について説明する。
曜日確認用ランプD03に含まれる7個の確認用ランプの各々は、月曜日から日曜日の各々に関連付けられている。曜日確認用ランプD03に含まれる7個の確認用ランプの各々は、関連付けられている曜日に充電を行う設定がされているか否かを表示する。曜日確認用ランプD03に含まれる7個の確認用ランプの各々は、関連付けられている曜日に充電を行う設定がされている場合には点灯し、設定がされていない場合には消灯する。
【0088】
グループ充電表示ランプD04について説明する。
グループ充電表示ランプD04に含まれる4個の充電表示ランプの各々は、AグループからDグループの各々に関連付けられている。グループ充電表示ランプD04に含まれる4個の充電表示ランプの各々は、関連付けられているAグループからDグループのいずれかが充電中であるか否かを表示する。グループ充電表示ランプD04に含まれる4個の充電表示ランプの各々は、関連付けられているAグループからDグループのいずれかが充電中である場合には点灯し、充電中でない場合には消灯する。
【0089】
手動充電ボタンB01について説明する。
手動充電ボタンB01は、充電の予約で設定された時間以外に充電を行うために、ユーザーによって押される。手動充電ボタンB01がユーザーによって押された場合に操作部206は、即時に充電を行うことを特定する即時充電情報を作成する。手動充電ボタンB01は、手動充電ボタンB01が押されることによって行われている充電を終了するために、ユーザーによって押される。手動充電ボタンB01が押されることによって充電が行われている間に、手動充電ボタンB01がユーザーによって押された場合に操作部206は、即時に行っている充電を終了することを特定する即時充電終了情報を作成する。
【0090】
入タイマーボタンB02と、送りボタンB04とは、ユーザーが、現在時刻を設定する場合、充電開始時刻を設定する場合、充電終了時刻を設定する場合に押される。切タイマーボタンB03は、ユーザーが、充電終了時刻を設定する場合に押される。
【0091】
現在時刻を設定する場合について説明する。充電装置200が起動された後に、ユーザーによって入タイマーボタンB02が長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に西暦の初期値を点滅して表示させる。時間設定表示パネルD02に西暦の初期値が点滅して表示されている状態で送りボタンB04がユーザーによって押されることによって時間設定表示パネルD02に点滅して表示されている西暦の値が現在の西暦となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている西暦の値を現在の西暦の値として確定する。
【0092】
操作部206は、西暦の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02に月の初期値と日の初期値とが点滅して表示させる。この状態で、送りボタンB04がユーザーによって押されることによって、月の初期値と日の初期値とのうち、月の値が現在の月となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている月の値を現在の月の値として確定する。
【0093】
操作部206は、月の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02に曜日と月の確定値と日の初期値とを点滅して表示させる。この状態で、送りボタンB04がユーザーによって押されることによって、曜日と月の確定値と日の初期値とのうち、日の値が現在の日となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている日の値を現在の日の値として確定する。
【0094】
操作部206は、日の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02に「H」(Hour)と時刻の初期値と分の初期値とを点滅して表示させる。この状態で、送りボタンB04がユーザーによって押されることによって時刻の初期値と分の初期値のうち、時刻の値が現在の時刻となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている時刻の値を現在の時刻の値として確定する。
【0095】
操作部206は、時刻の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02に「M」(Minute)と時刻の確定値と分の初期値とを点滅して表示させる。この状態で、送りボタンB04がユーザーによって押されることによって時刻の確定値と分の初期値とのうち、分の値が現在の分となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を現在の分の値として確定する。操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を現在の分の値として確定した後に、確定した現在の西暦の値と現在の月の値と現在の日の値と現在の時刻の値と現在の分の値とに基づいて、現在時刻を設定する。
【0096】
充電予約の充電開始時刻を設定する場合について説明する。
現在時刻が設定された後に、充電の予約を行うために、ユーザーによって入タイマーボタンB02が長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に「S-H」と時刻の初期値と分の初期値とを点滅して表示する。この状態で、送りボタンB04がユーザーによって押されることによって、充電開始時間の時刻の値が、ユーザーが設定しようとしている時刻の値となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている時刻の値を充電開始時間の時刻の値として確定する。
操作部206は、充電開始時間の時刻の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02に「S-M」と時刻の確定値と分の初期値とを点滅して表示させる。この状態で、送りボタンB04がユーザーによって押されることによって、充電開始時間の分の値が、ユーザーが設定しようとしている分の値となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を充電開始時間の分の値として確定する。操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を充電開始時間の分の値として確定した後に、確定した充電開始時間の時刻の値と充電開始時間の分の値とを含む充電開始時間を特定する情報を作成する。
【0097】
充電予約の充電終了時刻の設定について説明する。
現在時刻が設定された後に、充電の予約を行うために、ユーザーによって切タイマーボタンB03が長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に「E-H」と時刻の初期値と分の初期値とを点滅して表示する。この状態で、送りボタンB04がユーザーによって押されることによって、充電開始時間の時刻の値が、ユーザーが設定しようとしている時刻の値となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている時刻の値を充電終了時間の時刻の値として確定する。
操作部206は、充電終了時間の時刻の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02に「E-M」と時刻の確定値と分の初期値とを点滅して表示させる。この状態で、送りボタンB04がユーザーによって押されることによって、充電開始時間の分の値が、ユーザーが設定しようとしている分の値となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を充電終了時間の分の値として確定する。操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を充電終了時間の分の値として確定した後に、確定した充電終了時間の時刻の値と充電終了時間の分の値とを含む充電終了時間を特定する情報を作成する。
【0098】
ロックボタンB05について説明する。ロックボタンB05は、チャイルドロックを設定する場合に、ユーザーによって押される。ロックボタンB05が長押しされることによって、操作部206は、チャイルドロックを設定する。具体的には、操作部206は、時間設定表示パネルD02を消灯し、設定された内容を保持しつつ、新たな設定を受け付けないように設定する。
これによって、子供のいたずらによる事故を防ぐことができる。チャイルドロックを解除する場合には、チャイルドロックが設定された状態で、ロックボタンB05が長押しされることによって、操作部206は、チャイルドロックを解除する。具体的には、操作部206は、時間設定表示パネルD02を点灯し、設定された内容を保持しつつ、新たな設定を受け付けるように設定する。
【0099】
ユーザーは、設定された内容を全て初期化したい場合には、ロックボタンB05と送りボタンB04とを同時に長押しする。ロックボタンB05と送りボタンB04とが同時に長押しされることによって、操作部206は、記憶部250に記憶されている設定された情報を初期化する。設定された情報が初期化されることによって、操作部206は、時間設定表示パネルD02に、西暦の初期値と月の初期値と日の初期値とを表示する。
【0100】
曜日設定ボタンについて説明する。前述したように、曜日設定ボタンは、7個の設定ボタンを含んで構成される。7個の設定ボタンの各々は、月曜日から日曜日のいずれかに対応する。曜日設定ボタンは、充電する曜日を設定するために、ユーザーによって押される。曜日設定ボタンに含まれる7個の設定ボタンのいずれかがユーザーによって押された場合に操作部206は、充電を行う曜日を特定する情報を作成する。
曜日設定ボタンに含まれる7個の設定ボタンのいずれかがユーザーによって押され、さらに、そのいずれかの設定ボタンが押された場合に、先に作成している充電を行う曜日を特定する情報を削除する。
操作部206は、充電開始時間を特定する情報と充電終了時間を特定する情報と充電を行う曜日を特定する情報とのいずれかを作成した場合に、作成した情報を含む操作情報を作成する。
図9に戻り説明を続ける。
【0101】
記憶部250は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、又はこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部250には、充電装置200により実行されるプログラムが記憶される。また、記憶部250には、充電装置200が電子機器の充電を行うために必要な様々なデータを保管する。例えば、記憶部250は、電子機器の充電を行うために必要なデータとして、充電予約情報を記憶する。
上述した受付部202、充電処理部204および操作部206は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサが記憶部250に格納されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0102】
(充電装置の動作)
図12は、本発明の一実施形態に係る充電装置の充電処理の例1を示すフローチャートである。
図12を参照して、充電装置200が、現在時刻が設定された後に、複数の電子機器を充電する処理について説明する。
(ステップS1-1)
充電の予約を行うために、ユーザーによって入タイマーボタンB02が長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に「S-H」と時刻の初期値と分の初期値とを点滅して表示する。この状態で、送りボタンB04がユーザーによって押されることによって、充電開始時間の時刻の値がユーザーが設定しようとしている時刻の値となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている時刻の値を充電開始時間の時刻の値として確定する。
操作部206は、充電開始時間の時刻の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02に「S-M」と時刻の確定値と分の初期値とを点滅して表示させる。この状態で、送りボタンB04がユーザーによって押されることによって、充電開始時間の分の値がユーザーが設定しようとしている分の値となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を充電開始時間の分の値として確定する。
操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を充電開始時間の分の値として充電開始時間の分の値を確定した後に、確定した充電開始時間の時刻の値と充電開始時間の分の値とを含む充電開始時間を特定する情報を作成する。
【0103】
(ステップS2-1)
充電の予約を行うために、ユーザーによって切タイマーボタンB03が長押しされた場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に「E-H」と時刻の初期値と分の初期値とを点滅して表示する。この状態で、送りボタンB04がユーザーによって押されることによって、充電開始時間の時刻の値がユーザーが設定しようとしている時刻の値となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている時刻の値を充電終了時間の時刻の値として確定する。
操作部206は、充電終了時間の時刻の値を確定した後に、時間設定表示パネルD02に「E-M」と時刻の確定値と分の初期値とを点滅して表示させる。この状態で、送りボタンB04がユーザーによって押されることによって、充電開始時間の分の値がユーザーが設定しようとしている分の値となり、その状態でユーザーによって入タイマーボタンB02が押された場合に、操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を充電終了時間の分の値として確定する。操作部206は、時間設定表示パネルD02に表示されている分の値を充電終了時間の分の値として確定した後に、確定した充電終了時間の時刻の値と充電終了時間の分の値とを含む充電終了時間を特定する情報を作成する。
【0104】
(ステップS3-1)
充電する曜日を設定するために、ユーザーによって曜日設定ボタンに含まれる7個の設定ボタンのいずれかが押された場合に、操作部206は、押された設定ボタンに該当する曜日に充電を行うことを特定する情報を作成する。
(ステップS4-1)
操作部206は、作成した充電開始時間を特定する情報と充電終了時間を特定する情報と充電を行う曜日を特定する情報とを含む操作情報を作成する。
(ステップS5-1)
受付部202は、操作部206が作成した操作情報を受け付ける。
充電処理部204は、受付部202が受け付けた操作情報を取得する。充電処理部204は、取得した操作情報に充電予約情報が含まれるか否かを判定する。充電処理部204は、取得した操作情報に充電予約情報が含まれると判定した場合に、その充電予約情報を記憶部250に記憶させる。
(ステップS6-1)
充電処理部204は、操作部206が設定した現在時刻を示す情報を取得する。充電処理部204は、取得した現在時刻を示す情報と、記憶部250に記憶させた充電予約情報とに基づいて、充電を開始するか否かを判定する。充電を開始しない場合には、ステップS6-1に戻り、充電を開始するまで待機する。
【0105】
(ステップS7-1)
充電処理部204は、充電を開始すると判定した場合に、AグループからDグループの4つのグループの各々について、輪番で充電を行う。
(ステップS8-1)
充電処理部204は、充電を終了するか否かを判定する。具体的には、充電処理部204は、充電終了時間が到来したか否かを判定する。充電処理部204は、充電終了時間が到来した場合には充電を終了すると判定し、充電終了時間が到来していない場合には充電を継続すると判定する。充電を終了しないと判定した場合には、ステップS7-1に戻る。
(ステップS9-1)
充電処理部204は、充電を終了すると判定した場合に、充電を終了する。充電を終了した後に、ステップS6-1へ移行する。
【0106】
図13は、本発明の一実施形態に係る充電装置の充電処理の例2を示すフローチャートである。
図13を参照して、充電装置200が、現在時刻が設定された後に、手動充電ボタンB01が押された場合の処理について説明する。
(ステップS1-2)
手動充電ボタンB01がユーザーによって押された場合に操作部206は、即時に充電を行うことを特定する即時充電情報を作成する。
(ステップS2-2)
充電処理部204は、取得した操作情報に即時充電情報が含まれると判定する。
(ステップS3-2)
充電処理部204は、即時充電情報に基づいて、電子機器への充電処理を開始する。充電処理部204は、輪番で充電を行う。
(ステップS4-2)
充電処理部204は、充電を終了するか否かを判定する。具体的には、充電処理部204は、記憶部250に記憶されている一又は複数の充電予約情報に基づいて、充電処理を終了するか否かを判定する。充電を終了しないと判定した場合には、ステップS3-2に戻る。
(ステップS5-2)
充電処理部204は、充電を終了すると判定した場合に、充電を終了する。
ステップS4-2では、充電処理部204は、記憶部250に記憶されている一又は複数の充電予約情報に基づいて、充電処理を終了するか否かを判定する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、充電処理部204は、取得した操作情報に即時充電終了情報が含まれるか否かに基づいて、充電処理を終了するか否かを判定してもよい。
【0107】
前述した実施形態では、充電予約情報に充電を開始する時間を特定する情報と、充電を終了する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とが含まれる場合について説明したが、この例に限られない。例えば、充電予約情報に充電を開始する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とが含まれるようにしてもよい。
前述した実施形態では、充電装置200が、充電予約情報に含まれる充電を開始する時間を特定する情報と、充電を終了する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを関連付けて記憶部250に記憶させる場合について説明したが、この例に限られない。
例えば、充電装置200は、充電予約情報に充電を開始する時間を特定する情報と、充電を終了する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とのいずれかが含まれるようにしてもよい。この場合、充電装置200は、充電予約情報に充電を開始する時間を特定する情報と、充電を終了する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とのいずれかを記憶部250に記憶させるようにしてもよい。
【0108】
充電装置200は、記憶している充電を開始する時間を特定する情報と、充電を終了する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とのうち、直近に記憶されたものなどの任意の情報を組み合わせた充電予約情報に基づいて、充電処理を実行してもよい。充電装置200は、記憶している充電を開始する時間を特定する情報と、充電を終了する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とのうち、ユーザーによって選択された情報を組み合わせた充電予約情報に基づいて、充電処理を実行してもよい。
前述した実施形態では、複数の電子機器を含む複数のグループの各々について、10分毎に輪番充電する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、充電する時間については、任意に設定可能である。
前述した実施形態では、複数の電子機器を含む4個のグループの各々について、10分毎に輪番充電する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、2個-3個のグループについて、10分毎に輪番充電してもよいし、5個以上のグループについて、10分毎に輪番充電してもよい。また、グループの数に応じて、充電時間を変更してもよい。
前述した実施形態では、充電開始時間と充電終了時間とを設定する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、充電終了時間の代わりにと充電時間(オフディレイタイマー)を設定してもよい。このように構成することによって、充電時間を明示的に設定できる。
【0109】
本実施形態に係る充電装置200によれば、複数の電子機器を充電する充電装置は、充電を開始する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを含む充電予約を特定する充電予約情報を受け付ける受付部202と、受付部202が受け付けた充電予約情報を記憶する記憶部250と、複数の電子機器への充電処理を行う充電処理部204とを備える。受付部202は、即時に充電を行うことを特定する即時充電情報を受け付け、充電処理部204は、記憶部250に記憶されている一又は複数の充電予約情報に基づいて、一又は複数の充電予約の各々について、充電を実行している状態と充電を実行していない状態とを切り替え、受付部204が即時充電情報を受け付けた場合には、即時充電情報に基づいて、複数の電子機器への充電処理を開始する。
このように構成することによって、充電装置200は、充電を開始する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを含む充電予約を特定する充電予約情報を受け付け、受け付けた充電予約情報を記憶部250に記憶させる。充電装置200は、記憶部250に記憶されている一又は複数の充電予約情報に基づいて、一又は複数の充電予約の各々について、充電を行う曜日の充電を開始する時間から、複数の電子機器への充電を実行している状態と充電を実行していない状態とを切り替えることができるため、日ごとに充電を開始する時間を設定し、日ごとに充電を開始する時間を確認することなく、複数の電子機器を充電できる。よって、電子機器を充電する際の手間を低減できる。さらに、充電装置200は、即時に充電を行うことを特定する即時充電情報を受け付け、受け付けた即時充電情報に基づいて、複数の電子機器への充電処理を開始できるため、充電予約情報が受け付けられている場合でも、複数の電子機器への充電を即時に行うことができる。よって、電子機器を充電する際の手間を低減できる。
【0110】
また、充電予約情報には、充電を終了する時間を特定する情報がさらに含まれ、充電処理部204は、受付部202が受け付けた即時充電情報に基づいて、複数の電子機器への充電処理を開始した場合に、記憶部250に記憶されている一又は複数の充電予約情報のいずれかに基づいて、充電処理を終了する。
このように構成することによって、充電装置200では、充電予約情報には、充電を終了する時間を特定する情報がさらに含まれる。充電装置200は、記憶部250に記憶されている一又は複数の充電予約情報に基づいて、一又は複数の充電予約の各々について、充電を行う曜日の充電を開始する時間から充電を終了する時間まで、複数の電子機器への充電を実行している状態と充電を実行していない状態とを切り替えることができるため、日ごとに充電を開始する時間を設定し、日ごとに充電を開始する時間を確認することなく、複数の電子機器を充電できる。よって、電子機器を充電する際の手間を低減できる。さらに、充電装置200は、即時に充電を行うことを特定する即時充電情報を受け付け、受け付けた即時充電情報に基づいて複数の電子機器への充電処理を開始した場合に、記憶部250に記憶されている一又は複数の充電予約情報のいずれかに基づいて、充電処理を終了できるため、充電予約情報が受け付けられている場合でも、複数の電子機器への充電を即時に開始し、一又は複数の充電予約情報のいずれかに基づいて終了できる。よって、電子機器を充電する際の手間を低減できる。
【0111】
また、複数の充電予約の各々について、充電処理部204が充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを表示するグループ充電表示ランプD04としての第1表示部をさらに備える。
このように構成することによって、充電装置200では、複数の充電予約の各々について、充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを表示する第1表示部をさらに備えることができるため、充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを確認できる。このため、使い勝手をよくできる。
また、充電処理部204は、複数の電子機器をグループ化して、複数の前記電子機器を含むグループ毎に輪番で充電処理を行う。
このように構成することによって、充電装置200では、複数の電子機器を含むグループ毎に輪番で充電処理を行うことができる。このため、充電装置200は、複数の電子機器を含むグループ毎に輪番で充電処理を行わない場合よりも、消費電力を抑えながら充電処理を行うことができる。
また、複数のグループの各々について、充電処理部が充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを表示するグループ充電表示ランプD04としての第2表示部をさらに備える。
このように構成することによって、充電装置200では、複数のグループの各々について、充電処理部が充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを表示する第2表示部を更に備えることができる。よって、複数のグループの各々について、充電を実行している状態であるか、充電を実行していない状態であるかを確認できるため、使い勝手をよくできる。
また、本実施形態に係る収納什器1によれば、前述した充電装置を備える。このように構成することによって、収納什器は、充電装置を備えることができるため、複数の電子機器を収納できるとともに、充電できる。
また、充電装置200の操作部206を露出させるための切り欠き部2Cを備える。このように構成することによって、収納什器では、充電装置200の操作部206を露出させるための切り欠き部2Cを備えることで、充電装置200を収納什器から露出した操作部206200を操作することによって、動作させることができる。
【0112】
(実施形態の変形例)
実施形態の変形例に係る充電システムについて説明する。
実施形態の変形例に係る充電システム1aは、電子機器保管庫100-1から電子機器保管庫100-n(nは、n>0の整数)を備える。電子機器保管庫100-1から電子機器保管庫100-nは、それぞれ充電装置200a-1から充電装置200a-nを備えている。さらに、充電システム1aは、サーバ300を備えている。
充電装置200a-1から充電装置200a-nとサーバ300とは、ネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、プロバイダ装置、無線基地局などを含む。
以下、充電装置200a-1から充電装置200a-nのうち、任意の充電装置を、充電装置200aと記載する。
【0113】
充電装置200aは、測位装置を備える。充電装置200aは、測位装置による測位結果と充電装置200aの識別情報(充電装置ID)とを含む、サーバ300を宛先とする測位情報通知を作成する。測位結果の一例は、経度と緯度とによって表される。充電装置200aは、作成した測位情報通知を、サーバ300へ送信する。
サーバ300は、充電装置200aが送信した測位情報通知を受信する。サーバ300は、受信した測位情報通知に含まれる充電装置IDと測位結果とを取得する。サーバ300は、取得した測位結果に基づいて、充電装置IDに該当する充電装置200aが設置されている場所を特定する。サーバ300は、充電装置IDに該当する充電装置200aが設置されている場所を示す情報を表示部(図示なし)に表示する。
ユーザは、サーバ300が特定した充電装置200aが設置されている場所に基づいて、サーバ300を操作することによって、充電を開始する時刻と充電を行う曜日とを入力する。サーバ300は、ユーザが入力した充電を開始する時刻と充電を行う曜日とに基づいて、充電を開始する時刻を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを含む充電予約を特定する充電予約情報を作成する。サーバ300は、作成した充電予約情報を、充電装置200aへ送信する。
充電装置200aは、サーバ300が送信した充電予約情報を受信する。充電装置200aは、受信した充電予約情報を受け付ける。充電装置200aは、受け付けた充電予約情報を記憶部に記憶させる。充電装置200aは、記憶部に記憶されている一又は複数の充電予約情報に基づいて、電子機器への充電処理を行う。充電装置200aは、電子機器への充電処理を行う際に、一又は複数の充電予約の各々について、充電を実行している状態と充電を実行していない状態とを切り替える。
【0114】
また、ユーザは、サーバ300に対して即時に充電を行う操作を行う。サーバ300は、ユーザが行った即時に充電を行う操作に基づいて、即時に充電を行うことを特定する即時充電情報を作成する。サーバ300は、作成した即時充電情報を、充電装置200aへ送信する。
充電装置200aは、サーバ300が送信した即時充電情報を受信する。充電装置200aは、受信した即時充電情報を受け付ける。充電装置200aは、受け付けた即時充電情報に基づいて、電子機器への充電処理を開始する。
【0115】
充電装置200aは、コンピュータを含んだ装置によって実現される。充電装置200aは、通信部201と、受付部202aと、充電処理部204aと、操作部206と、処理部207と、測位装置208と、記憶部250とを備える。
通信部201は、通信網NW50に接続されたサーバ300などの外部装置と通信して、データの送受信を行う。具体的には、通信部201は、有線で、通信網NWと接続される。また、通信部201は、WiFi(登録商標)、LTEなどの無線通信技術で無線通信を行う無線デバイスによって構成されてもよい。通信部201は、処理部207が出力した測位情報通知をサーバ300へ送信する。通信部201は、サーバ300が送信した充電予約情報と、即時充電情報とを受信する。
【0116】
受付部202aは、受付部202を適用できる。ただし、受付部202aは、通信部201が受信した充電予約情報と、即時充電情報とを受け付ける。
測位装置208は、全球測位衛星システム(GNSS(Global Navigation Satellite System))などの衛星測位システムによって構成され、充電装置200aの位置を測位する。全球測位衛星システムには、全地球測位システム(GPS(Global Positioning System))、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)などが含まれる。測位装置208は、充電装置200aの測位を行う。
処理部207は、測位装置208から充電装置200aの測位結果を取得する。処理部207は、取得した測位結果と、充電装置IDとを含む、サーバ300を宛先とする測位情報通知を作成する。処理部207は、作成した測位情報通知を通信部201へ出力する。
充電処理部204aは、充電処理部204を適用できる。ただし、充電処理部204aは、受付部202aが受け付けた充電予約情報と、即時充電情報とを取得する。充電処理部204aは、取得した充電予約情報を記憶部250に記憶させる。具体的には、充電処理部204aは、充電予約情報に含まれる充電を開始する時間を特定する情報と、充電を終了する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを関連付けて、記憶部250に記憶させる。
【0117】
充電処理部204aは、操作部206が設定した現在時刻を示す情報を取得する。充電処理部204aは、取得した現在時刻を示す情報と、記憶部250に記憶させた充電予約情報とに基づいて、充電を開始するか否かを判定する。具体的には、充電処理部204aは、現在時刻に基づいて、現在時刻が、充電予約情報に含まれる充電を開始する時間を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報との組み合わせに該当するか否かを判定する。充電処理部204aは、該当すると判定した場合には充電を開始すると判定し、該当しないと判定した場合には充電を開始しないと判定する。充電処理部204aは、充電を開始すると判定した場合に、電子機器の充電処理を行う。
充電処理部204aは、受付部202aが受け付けた即時充電情報を取得する。充電処理部204aは、取得した即時充電情報に基づいて、即時充電を開始する。充電処理部204aは、即時充電を行っている状況で、受付部202aが受け付けた即時充電情報を取得した場合には、即時充電を終了する。
【0118】
(サーバ)
サーバ300は、コンピュータを含んだ装置によって実現される。サーバ300は、通信部301と、受付部302と、操作部306と、処理部307と、記憶部350とを備える。
通信部301は、通信網NW50に接続された充電装置200aなどの外部装置と通信して、データの送受信を行う。具体的には、通信部301は、有線で、通信網NWと接続される。また、通信部301は、WiFi(登録商標)、LTEなどの無線通信技術で無線通信を行う無線デバイスによって構成されてもよい。通信部301は、充電装置200aが送信した測位情報通知を受信する。通信部301は、処理部307が出力した充電予約情報と、即時充電情報とを、充電装置200aへ送信する。
受付部302は、通信部301が受信した測位情報通知を受け付ける。
操作部306は、入力デバイスを備え、ユーザの操作を受け付ける。この入力デバイスには、キーボード等の文字情報を入力するデバイス、マウス、タッチパネル等のポインティングデバイス、釦、ダイヤル、ジョイスティック、タッチセンサ、タッチパッド等が含まれる。ユーザは、操作部306を操作することによって、充電を開始する時刻と充電を行う曜日とを入力する。操作部305は、ユーザが入力した充電を開始する時刻と充電を行う曜日とに基づいて、充電を開始する時刻を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを含む充電予約情報を作成する。ユーザは、操作部306に対して即時に充電を行う操作を行う。操作部306は、ユーザが行った即時に充電を行う操作に基づいて、即時に充電を行うことを特定する情報を含む即時充電情報を作成する。
【0119】
処理部308は、受付部302が受け付けた測位情報通知を取得する。処理部308は、取得した測位情報通知に含まれる充電装置IDと測位結果とを取得する。処理部308は、取得した測位結果と記憶部350に記憶されている教室などの場所と、その場所の範囲(経度と緯度との範囲)とを関連付けた場所特定情報とに基づいて、充電装置IDに該当する充電装置200aが設置されている場所を特定する。処理部308は、充電装置IDに該当する充電装置200aが設置されている場所を示す情報を表示部(図示なし)に表示する。
処理部308は、操作部306が作成した操作情報を取得する。処理部308は取得した操作情報に含まれる充電を開始する時刻を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを取得する。処理部308は、取得した充電を開始する時刻を特定する情報と、充電を行う曜日を特定する情報とを含む充電予約を特定する充電予約情報を作成する。処理部308は、作成した充電予約情報を、通信部301へ出力する。
処理部308は取得した操作情報に含まれる即時に充電を行うことを特定する情報を取得する。処理部308は、取得した即時に充電を行うことを特定する情報を含む即時充電情報を作成する。処理部308は、作成した即時充電情報を、通信部301へ出力する。
【0120】
記憶部350は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部350には、場所と、その場所の範囲(経度と緯度との範囲)とを関連付けた場所特定情報が記憶される。
受付部302、及び処理部307は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサが記憶部350に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。コンピュータプログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0121】
前述した実施形態の変形例では、測位結果の一例が、経度と緯度とによって表される場合について説明したが、この例に限られない。例えば、測位結果の一例に、経度と緯度とに高さが加えられてもよい。
前述した実施形態の変形例では、充電装置200aに測位装置208が含まれる場合について説明したが、この例に限られない。例えば、測位装置208が、充電装置200aに含まれず、電子機器保管庫100に含まれるように構成してもよい。この場合、測位装置208は、測位結果と測位装置208が設置された電子機器保管庫100に含まれる充電装置200aの充電装置IDとを含む測位情報通知を作成し、作成した測位情報通知を、サーバ300へ送信してもよい。
実施形態の変形例によれば、サーバ300は、測位装置208から送信された測位結果通知に含まれる測位結果に基づいて、電子機器保管庫(収納什器)が設置されたクラス(教室)を特定できる。サーバ300は、特定したクラスに基づいて、充電装置を制御できる。このように構成することによって、クラス毎に異なる条件で充電できる。
また、電子機器トレー6の持ち運び時に電子機器Dの落下を防止するように、電子機器トレー6に落下防止部を設けてもよい。例えば、
図7に二点鎖線で示すように、落下防止部は、電子機器Dの上方を覆って、電子機器トレー6の側板64に連結されるバンド16Z等を設ける構成等が採用される。
【0122】
以上、実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組合せを行うことができる。これら実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上述した充電装置200は、コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、各機能ブロックの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録する。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、CPUが実行することで実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROMなどの可搬媒体のことをいう。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置を含む。
【0123】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、短時間の間、動的にプログラムを保持するものを含んでいてもよい。短時間の間、動的にプログラムを保持するものは、例えば、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線である。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。また、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。また、上記プログラムは、プログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。プログラマブルロジックデバイスは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)である。
【0124】
なお、上述の充電装置200は内部にコンピュータを有している。そして、上述した充電装置200の各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどをいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0125】
100…電子機器保管庫(収納什器)
1…保管庫本体(収納什器本体)
2…前扉(第一閉塞手段)
19P…係止部(移動抑制部)
3…後扉(第二閉塞手段)
4…電源タップ(給電部)
5…配線トレー(配線収容部)
52X…配線挿通孔(配線挿通部)
6…電子機器トレー(トレー装置)
69…仕切り板(区画部)
C…ケーブル(配線)
D…電子機器
K1…前面開口部(第一開口部)
K2…後面開口部(第二開口部)
K3…配線挿通開口部
T…タッチペン(付属部品)
S1…収納空間
S2…電子機器配置空間(配置空間)
S3…タッチペン収納部(付属部品収納部)
200、200a…充電装置
201…通信部
202、202a…受付部
204、204a…充電処理部
206…操作部
207…処理部
208…測位装置
250…記憶部
300…サーバ
301…通信部
302…受付部
306…操作部
307…処理部
350…記憶部