(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-01
(45)【発行日】2024-03-11
(54)【発明の名称】コンバイン
(51)【国際特許分類】
A01D 41/12 20060101AFI20240304BHJP
A01F 12/60 20060101ALI20240304BHJP
A01D 69/03 20060101ALI20240304BHJP
【FI】
A01D41/12 Q
A01F12/60
A01D69/03
A01D41/12 Z
(21)【出願番号】P 2021084772
(22)【出願日】2021-05-19
【審査請求日】2023-06-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】新家 衛
(72)【発明者】
【氏名】河合 雄一郎
【審査官】田辺 義拓
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-065861(JP,A)
【文献】特開2002-095331(JP,A)
【文献】特開2011-182717(JP,A)
【文献】特開2014-042477(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 41/12
A01F 12/60
A01D 69/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体前部に設けられた運転部と、前記運転部の下方に設けられたエンジンと、収穫された作物を脱穀処理する脱穀装置と、前記運転部の後方に位置するとともに前記脱穀装置と横並び状態で設けられ、前記脱穀装置によって得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部と、が備えられ、
前記運転部と前記穀粒貯留部との間において、前記脱穀装置の前記穀粒貯留部側部分から片持ち状に延設される状態で支持部材が備えられ、
前記支持部材に、前記エンジンへの給気を清浄化する空気清浄化装置が支持されているコンバイン。
【請求項2】
前記支持部材に、前記脱穀装置から離れた位置にて縦方向に延びる縦フレーム部と、前記脱穀装置と前記縦フレーム部の上下複数箇所とをそれぞれ連結する複数の横繋ぎ部と、が備えられている請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】
前記穀粒貯留部が、機体内方側に引退する作業姿勢と機体外方側に張り出すメンテナンス姿勢とに姿勢切り換え可能に構成され、
前記支持部材に、前記穀粒貯留部が前記作業姿勢にあるときに前記穀粒貯留部を位置保持する位置保持具が備えられている請求項1又は2に記載のコンバイン。
【請求項4】
前記穀粒貯留部に、前記位置保持具に係止作用する係止具が備えられ、
前記係止具は、前記穀粒貯留部の前壁の表面に沿って位置変更調整可能に前記前壁に支持されている請求項3に記載のコンバイン。
【請求項5】
前記脱穀装置の前記穀粒貯留部側部分に、脱穀処理物のうち二番物を揺動選別部に還元する二番物還元装置が備えられ、
前記支持部材の下端部が前記二番物還元装置の上端部と略同じ高さである請求項1から4のいずれか一項に記載のコンバイン。
【請求項6】
前記支持部材の下方側に、油圧機器に対する作動油の給排を行う油圧バルブユニットが備えられている請求項1から5のいずれか一項に記載のコンバイン。
【請求項7】
前記支持部材に前記空気清浄化装置として給気を予備的に清浄化するプレクリーナが支持され、
前記プレクリーナを通過した後の給気をさらに清浄化するエアークリーナが、前記プレクリーナの横側に備えられている請求項1から6のいずれか一項に記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機体前部に運転部が備えられ、運転部の後方に穀粒貯留部が備えられ、穀粒貯留部と横並び状態で脱穀装置が備えられているコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来では、運転部と穀粒貯留部との間において、機体上部の高い箇所に位置する状態で、エンジンに対する給気を浄化するための空気清浄化装置としてのプレクリーナが備えられ、プレクリーナは、機体フレームから立設された背高の支柱によって支持される構成となっていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来構成では、機体フレームから立設されることにより強固に支持される支柱を用いて、プレクリーナを安定的に支持することができる。しかし、プレクリーナは、浮遊塵埃ができるだけ少ない状態で外気を取り入れるために高い位置に設ける必要がある。その結果、支柱が背高になり、しかも、剛性を高くするために、支柱が大型の部材となり、コスト増を招く不利な面があった。
【0005】
そこで、エンジンに対する給気を浄化するための空気清浄化装置を簡素な構成で支持することが要望されていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るコンバインの特徴構成は、機体前部に設けられた運転部と、前記運転部の下方に設けられたエンジンと、収穫された作物を脱穀処理する脱穀装置と、前記運転部の後方に位置するとともに前記脱穀装置と横並び状態で設けられ、前記脱穀装置によって得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部と、が備えられ、前記運転部と前記穀粒貯留部との間において、前記脱穀装置の前記穀粒貯留部側部分から片持ち状に延設される状態で支持部材が備えられ、前記支持部材に、前記エンジンへの給気を清浄化する空気清浄化装置が支持されている点にある。
【0007】
本発明によれば、空気清浄化装置を支持する支持部材が脱穀装置から片持ち状に延設される状態で備えられる。支持部材は、空気清浄化装置を支持するのに必要な高さに位置する状態で脱穀装置に支持すればよく、上下に長く延ばす必要がなく、小型で簡素な構成のもので対応できる。
【0008】
従って、エンジンに対する給気を浄化するための空気清浄化装置を簡素な構成で支持することが可能となった。
【0009】
本発明においては、前記支持部材に、前記脱穀装置から離れた位置にて縦方向に延びる縦フレーム部と、前記脱穀装置と前記縦フレーム部の上下複数箇所とをそれぞれ連結する複数の横繋ぎ部と、が備えられていると好適である。
【0010】
本構成によれば、支持部材は、縦フレーム部と上下に離れた複数の横繋ぎ部とが連結されるので枠組構造となり剛性が高いものになる。その結果、空気清浄化装置を安定的に支持することができる。
【0011】
本発明においては、前記穀粒貯留部が、機体内方側に引退する作業姿勢と機体外方側に張り出すメンテナンス姿勢とに姿勢切り換え可能に構成され、前記支持部材に、前記穀粒貯留部が前記作業姿勢にあるときに前記穀粒貯留部を位置保持する位置保持具が備えられていると好適である。
【0012】
本構成によれば、支持部材を利用して穀粒貯留部を位置保持することができ、位置保持具のための専用の支持機構を備えるものに比べて構成を簡素にできる。
【0013】
本発明においては、前記穀粒貯留部に、前記位置保持具に係止作用する係止具が備えられ、前記係止具は、前記穀粒貯留部の前壁の表面に沿って位置変更調整可能に前記前壁に支持されていると好適である。
【0014】
本構成によれば、係止具を位置調整することにより、位置保持具に対して係止具が適正な状態で係止して穀粒貯留部を良好に位置保持することができる。
【0015】
本発明においては、前記脱穀装置の前記穀粒貯留部側部分に、脱穀処理物のうち二番物を揺動選別部に還元する二番物還元装置が備えられ、前記支持部材の下端部が前記二番物還元装置の上端部と略同じ高さであると好適である。
【0016】
本構成によれば、支持部材の下端部よりも下方側は開放された空間になっているので、二番物還元装置に対するメンテナンス作業を行う場合に、支持部材が作業の邪魔になることがない。
【0017】
本発明においては、前記支持部材の下方側に、油圧機器に対する作動油の給排を行う油圧バルブユニットが備えられていると好適である。
【0018】
本構成によれば、支持部材の下方側の空き領域を利用して油圧バルブユニットを配置することで、従来、油圧バルブユニットが設置されていた他の箇所において、他の部材を設置する場合の配置の自由度が高くなる。
【0019】
本発明においては、前記支持部材に前記空気清浄化装置として前記給気を予備的に清浄化するプレクリーナが支持され、前記プレクリーナを通過した後の給気をさらに清浄化するエアークリーナが、前記プレクリーナの横側に備えられていると好適である。
【0020】
本構成によれば、プレクリーナにより予備的に清浄化された後の給気が、プレクリーナの横側に備えられたエアークリーナに円滑に供給されて更に清浄化される。その結果、良好に清浄化されたのちエンジンに対して給気が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図3】プレクリーナ支持部の構成を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、矢印「F」の方向を「機体前側」(
図1及び
図2参照)、矢印「B」の方向を「機体後側」(
図1及び
図2参照)、矢印「L」の方向を「機体左側」(
図2参照)、矢印「R」の方向を「機体右側」(
図2参照)とする。
【0023】
〔全体構成〕
図1及び
図2に普通型コンバインを示している。このコンバインの走行機体には、機体フレーム1とクローラ走行装置2とが備えられている。走行機体の前方には、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部3が設けられている。刈取部3には、植立穀稈を掻き込む掻込みリール4と、植立穀稈を切断する刈刃5と、刈取穀稈を刈幅方向に横送りして寄せ集めて後方に送り出すオーガ6と、が備えられている。
【0024】
刈取部3の後方に運転部7が設けられている。運転部7はキャビン8にて覆われている。刈取穀稈の全稈を脱穀処理する脱穀装置9と、脱穀処理して得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部としての穀粒タンク10と、が横並び状態で備えられている。穀粒タンク10は、運転部7の後方に備えられている。穀粒タンク10に貯留される穀粒を機体外部に排出する穀粒排出装置11が備えられている。穀粒排出装置11は、縦送り部11Aと横送り部11Bとを備えており、横送り部11Bが昇降操作並びに旋回操作可能に構成されている。
【0025】
刈取部3と脱穀装置9とに亘って、刈取穀稈の全稈を脱穀装置9に向けて搬送するフィーダ12が備えられている。運転部7には、運転座席13と、各種の操作具を備えた操作パネル14とが備えられている。運転部7の下方に原動部15が備えられ、原動部15には動力源としてのエンジン16が備えられている。
【0026】
穀粒タンク10は、後部側の縦軸芯Y1周りで回動することにより、機体内方側に引退する作業姿勢(
図2の実線参照)と、機体外方側に張り出すメンテナンス姿勢(
図2の仮想戦参照)とに姿勢切り換え可能に構成されている。
【0027】
原動部15を含む運転部7全体が複数の縦フレーム17,18,19及び横向きフレーム20,21等によって支持されている。
図4に示すように、運転部7の後部を支持する2本の縦フレーム17,18が左右方向に間隔をあけて備えられている。縦フレーム17,18は、下端部が機体フレーム1に固定された状態で上方に長く延ばされている。2本の縦フレーム17,18は原動部15の上方を覆う天板22を支持する横向きフレーム20に連結されている。
【0028】
右側の縦フレーム17は、横向きフレーム20との連結箇所より上方に延ばされ、運転部7の背面板23の上部を支持する横向きフレーム21に連結されている。
図3に示すように、右側の縦フレーム17は、側面視で滑らかな湾曲形状に形成されている。この構成では、穀粒タンク10の前端部の上部側箇所と右側の縦フレーム17との間の前後方向の隙間が大きくなり、穀粒タンク10の姿勢変更動作が行い易い。
【0029】
図4に示すように、左右の縦フレーム17,18にわたって延びる状態でエンジン16の後方を覆う後カバー24が設けられている。後カバー24の左側は、左側の縦フレーム18に固定された上下の支持具25により支持されている。後カバー24の右側は、右側の縦フレーム17に固定されたステー26にボルト連結されている。
【0030】
図8,9に示すように、上下の支持具25は、板材を段違い状に折り曲げて形成されている。上下の支持具25の向きを上下反転させて、後カバー24を上下両側から挟み込むように左側の縦フレーム18の後面に連結されている。支持具25の右側には、後カバー24を入れ込み案内するための傾斜ガイド部25aが形成されている。上下の支持具25について、向きを上下反転させる構成に代えて、例えば、図示はしていないが、上下両側の支持具25をそれぞれ上側から差し込み可能な形状とし、かつ、後カバー24の上下両側の支持具25に対応する箇所に横方向に突出する係合用突部を形成して、上下両側とも上側から下方に向けて差し込む構成としてもよい。
【0031】
運転部7と穀粒タンク10との間において、脱穀装置9の穀粒タンク側部分すなわち右側部分から片持ち状に持ち出される状態で支持部材28が備えられ、この支持部材28にエンジン16への給気を清浄化する空気清浄化装置としてのプレクリーナ27が支持されている。
【0032】
図4,5,6に示すように、支持部材28には、脱穀装置9から離れた位置にて縦方向に延びる縦フレーム部29と、脱穀装置9と縦フレーム部29の上下複数箇所とをそれぞれ連結する上下複数の横繋ぎ部30と、が備えられている。横繋ぎ部30が2本備えられ、2本の横繋ぎ部30の左側端部にフランジ部31が備えられ、そのフランジ部31が脱穀装置9の右側部分としての右側の側壁9aにボルト連結されている。2本の横繋ぎ部30の右側端部は縦フレーム部29に連結されている。縦フレーム部29の上端部から横向きに支持ステー32が延設され、その支持ステー32によりプレクリーナ27が支持されている。
【0033】
支持部材28に、穀粒タンク10が作業姿勢にあるときに穀粒タンク10を位置保持する位置保持具33が備えられている。
図6,7に示すように、上側の横繋ぎ部30の縦フレーム部29との連結箇所から前後のアーム部34が右方向に延長形成され、前後のアーム部34を挿通する状態で丸棒状の位置保持具33が取り付けられている。
【0034】
穀粒タンク10には、位置保持具33に係止作用する係止具35が備えられている。そして、係止具35は、穀粒タンク10の前壁10aの表面に沿って位置変更調整可能に前壁10aに支持されている。係止具35は、
図6,7に示すように、前壁10aに複数のボルト36によって連結されたベース部37と、ベース部37に対して前後軸芯周りで回動可能なフック部38と、を備えている。フック部38は、バネ39によって位置保持具33に係合する方向に付勢され、穀粒タンク10がメンテナンス姿勢から作業姿勢に切り換わると、傾斜面に案内されて自動的に位置保持具33に係合する状態に切り換わるよう構成されている。
【0035】
図5に示すように、穀粒タンク10の姿勢を切り換えるときは、フック部38に操作ロッド40を介して連係された操作レバー41を操作することで、フック部38の位置保持具33への係止状態を解除して、メンテナンス姿勢に切り換えることができる。操作レバー41は、穀粒タンク10の前壁部に固定された支持板50に支持されている。支持板50は、操作レバー41だけでなく、穀粒タンク10の内部に備えられた底スクリュー(図示せず)に対して動力伝達するための動力伝達機構51を支持している。
【0036】
ベース部37は、前壁10aの左端よりも左方向に突出する状態で取り付けられ、かつ、平面視L字形の補強部材42によって強度補強している。
図6,7に示すように、ベース部37の前壁10aに連結するボルト36が挿通する挿通孔43は、左右方向に長い長孔に形成されている。また、ベース部37の補強部材42に連結するボルト36が挿通する挿通孔44も同様に、左右方向に長い長孔に形成されている。
【0037】
係止具35を穀粒タンク10に取り付けるときは、ベース部37の位置を適切な位置に合わせて、ボルト36によって前壁10aに固定する。そして、その状態で補強部材42の他側面が穀粒タンク10の左壁10bに接当する状態で、補強部材42をベース部37及び左壁10bにボルト36にて固定することができる。
【0038】
脱穀装置9の穀粒タンク側部分としての右側部に、脱穀処理によって得られた穀粒(一番物)を上揚搬送して穀粒タンク10の内部に搬送する揚穀装置52と、脱穀処理物のうち二番物を脱穀装置9内の図示しない揺動選別部に還元する二番物還元装置45と、が備えられている。二番物還元装置45は、脱穀装置9の後部側の下部から前上方に向けて斜め方向に延びている。そして、
図3に示すように、支持部材28の下端部が二番物還元装置45の上端部と略同じ高さとなるように設けられている。
【0039】
プレクリーナ27を通過した後の給気をさらに清浄化するエアークリーナ46が、プレクリーナ27の横側に備えられている。
図3,4に示すように、エアークリーナ46は、原動部15の上方を覆う天板22の上側に備えられている。エアークリーナ46は、横向き円筒形状であり、左右方向に沿って延びる状態で設けられている。プレクリーナ27の下部から延びる給気管47がエアークリーナ46の左側部に接続されている。
【0040】
コンバインの機体には、刈取部3を昇降させる油圧シリンダ(図示せず)、穀粒排出装置11の横送り部11Bを昇降させる油圧シリンダ48(
図1,2参照)等、複数の油圧機器に対する作動油の給排を行う油圧バルブユニット49が備えられている。油圧源としては、エンジン16にて駆動される油圧ポンプ(図示せず)が備えられる。
【0041】
油圧バルブユニット49は、
図3,4に示すように、プレクリーナ27の下方側、すなわち、支持部材28の下方側に備えられている。油圧バルブユニット49は、運転部7と穀粒タンク10との間であって脱穀装置9側に寄った箇所において機体フレーム1に載置支持されている。
【0042】
支持部材28の下端部よりも下方側は開放された状態となっている。そこで、このような開放された場所を利用して、油圧バルブユニット49を配置している。この構成によれば、例えば、油圧バルブユニット49を運転部7の下方に設ける構成に比べて、穀粒排出装置11の横送り部11Bを昇降させる油圧シリンダ48等への油圧配管が短くなり、油圧配管構成の簡素化を図ることができる。
【0043】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、支持部材28が、縦フレーム部29と複数の横繋ぎ部30とを備える構成としたが、この構成に代えて、湾曲状に延びるフレーム材、あるいは、斜め方向に真っすぐに延びるフレーム材等、種々の構成を用いることができる。
【0044】
(2)上記実施形態では、支持部材28の下端部が二番物還元装置45の上端部と略同じ高さであるとしたが、高さを異ならせる構成としてもよい。
【0045】
(3)上記実施形態では、支持部材28の下方側に油圧バルブユニット49が備えられる構成としたが、油圧バルブユニット49に代えて、オイルフィルター等の他の油圧装置、あるいは、バッテリ等の他の装置を配置してもよい。
【0046】
(4)上記実施形態では、支持部材28に位置保持具33が備えられる構成としたが、このような位置保持具33を備えない構成としてもよい。
【0047】
(5)上記実施形態では、支持部材28に空気清浄化装置としてプレクリーナ27が支持される構成としたが、支持部材28にエアークリーナ46が支持される構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、普通型コンバインに限らず自脱型コンバインにも適用できる。
【符号の説明】
【0049】
7 運転部
9 脱穀装置
10 穀粒タンク(穀粒貯留部)
10a 前壁
27 プレクリーナ(空気清浄化装置)
28 支持部材
29 縦フレーム部
30 横繋ぎ部
33 位置保持具
35 係止具
45 二番物還元装置
46 エアークリーナ