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特許7447078中央制御された複数患者透析処置システムおよびその使用法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-01
(45)【発行日】2024-03-11
(54)【発明の名称】中央制御された複数患者透析処置システムおよびその使用法
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/14 20060101AFI20240304BHJP
   A61M 1/16 20060101ALI20240304BHJP
【FI】
A61M1/14 100
A61M1/16 161
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021502985
(86)(22)【出願日】2018-07-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 CN2018096358
(87)【国際公開番号】W WO2020014937
(87)【国際公開日】2020-01-23
【審査請求日】2021-07-19
(73)【特許権者】
【識別番号】501276371
【氏名又は名称】フレセニウス・メディカル・ケア・ドイチュラント・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ジョー、キー
【審査官】細川 翔多
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-245995(JP,A)
【文献】特表2013-512012(JP,A)
【文献】特開2004-000479(JP,A)
【文献】特開2003-175101(JP,A)
【文献】特開昭51-065467(JP,A)
【文献】特開2018-082904(JP,A)
【文献】特開2013-017492(JP,A)
【文献】特開2014-111131(JP,A)
【文献】特開2014-004194(JP,A)
【文献】国際公開第2015/183981(WO,A2)
【文献】特表2016-512463(JP,A)
【文献】特表2014-524766(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0101225(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 1/14
A61M 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央制御された複数患者透析処置システムであって、
進行中の透析処置のために、処方に基づいて透析液を調製し、透析液供給を制御するように構成された透析液調製ユニットと、
透析器に前記透析液を供給し、限外濾過プロセスを制御するように構成された1つまたは複数の透析液モジュールと、
前記透析処置のために前記透析器を通る体外血液流を制御するように構成された1つまたは複数の患者モジュールと
を備え、
前記透析液調製ユニット、前記透析液モジュール、および前記患者モジュールは、1人または複数人の患者に好適な統合透析処置システムに組み立てられるよう適応されるように構成され、
前記透析液調製ユニットは、透析液分配ループによって、前記透析液モジュールと流体連通されて、前記透析液を前記透析液モジュールに供給し、
前記透析液調製ユニットは、前記中央制御された複数患者透析処置システムの透析液調製パラメータおよび/または前記中央制御された複数患者透析処置システムに接続された前記患者モジュールの処置ステータスをモニタおよび/または制御するための中央ステーションとして構成され、
前記透析液調製ユニットは、キャビネット形状の形態で構成されており
前記透析液モジュールは、UFポンプを用いて前記透析処置における限外濾過を制御するように構成されたバランシングシステムを備え、前記UFポンプは、前記透析処置における限外濾過量を制御するようにさらに構成されており、
前記透析液モジュールは、前記バランシングシステムに新しい透析液を入れるために安定した負荷圧力を維持するための圧力レギュレータをさらに備え、それにより、前記透析液モジュール内の前記バランシングシステムの負荷側の前記安定した負荷圧力から発生した動力駆動が利用されて、水圧設計を簡易化することができる、
中央制御された複数患者透析処置システム。
【請求項2】
前記透析液調製ユニットは、前記透析液モジュールと流体接続され、前記透析液調製ユニットは、
前記透析液を摂氏約35度に加熱するように構成された加熱モジュールと、
処理済み水から空気を除去するように構成された脱気モジュールと、
粉末の形態の少なくとも1つの濃縮物カートリッジから液体濃縮液を調製するように構成された濃縮液調製モジュールと、
要求に応じて、処方された混合比で前記濃縮液と前記処理済み水を混合するように構成された調合ユニットと、
前記中央制御された複数患者透析処置システムの前記透析液分配ループの前に配設され、衛生管理を強化するように構成されたエンドトキシン除去フィルタと
のうちのいずれか1つまたは複数を備える、請求項1に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
【請求項3】
前記加熱モジュールは、
排水管内の廃棄透析液からの熱を前記処理済み水に交換するように構成された熱交換器と、
前記処理済み水が前記脱気モジュールに入る前に、前記処理済み水を摂氏約35度に加熱するように構成されたプレヒータと、
前記透析液分配ループの端部に設置され、前記透析液を摂氏約35度に保つように構成されたフローヒータと
のうちのいずれか1つまたは複数をさらに備える、請求項2に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
【請求項4】
前記透析液モジュールは、前記透析液をそれぞれの前記患者モジュールに分配するように前記中央制御された複数患者透析処置システムの前記透析液分配ループと流体連通され、前記透析液モジュールは、
透析液温度を制御するように構成された透析温度制御モジュールを備え、請求項1に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
【請求項5】
前記体外血液流のための流路は、前記透析器およびチュービングセットを備え、および/または、
前記透析温度制御モジュールは、前記バランシングシステムの前に配設され、ならびに処方された処置温度におよび/または加熱消毒のために前記透析液を加熱するように構成された透析液ヒータをさらに備える、
請求項4に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
【請求項6】
前記透析器は、前記透析液モジュールまたは前記患者モジュールのいずれかにパッケージされることができる、
請求項1~4のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
【請求項7】
前記透析液モジュールは、
前記中央制御された複数患者透析処置システムの前記透析液分配ループに向かう逆流汚染を防止するための逆流防止器をさらに備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
【請求項8】
前記透析液モジュールは、コネクタによって前記透析液分配ループに取り外し可能に接続される、
請求項4に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
【請求項9】
前記患者モジュールは、
ユーザインターフェース、好ましくはそれぞれの前記透析処置を制御/セットアップするためのタッチスクリーンをさらに備える、
請求項1~のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
【請求項10】
前記患者モジュールは、小型デバイスとして構成されており、および/または、
前記患者モジュールは、格納式壁掛けまたは可動スタンド上に保持されるよう適応されるように構成されている、
請求項1~のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
【請求項11】
前記透析液モジュールおよびそれぞれの前記患者モジュールは、ベッドサイド装置として統合されることができる、
請求項1~10のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
【請求項12】
前記中央制御された透析処置システムは、
処理済み水を前記透析液調製ユニットに供給するように構成された水処理ユニットをさらに備える、
請求項1~11のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
【請求項13】
前記水処理ユニットは、前記中央制御された複数患者透析処置システムと統合され、好ましくは、前記透析液調製ユニットと統合されることができる、
請求項12に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
【請求項14】
前記中央制御された複数患者透析処置システムは、
前記透析液モジュールを個別にすすぎ、および/または消毒することを可能にするために、前記処理済み水を前記透析液モジュールに供給するように構成された追加のループをさらに備える、請求項2および請求項2を直接的または間接的に引用する請求項3~13のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中央制御された複数患者透析処置システム、および1人または複数人の患者の透析処置のための中央制御された複数患者透析処置システムの使用法に関する。
【背景技術】
【0002】
末期腎疾患(ESRD)患者数が、特に近年増加している。この疾患に対する効果的な治療方法である血液透析は、通常は腎臓によって除去される毒性物質および代謝産物を除去し、体液と電解質バランスの調節を支援するための処置である。血液透析は、通常、透析液を使用する透析装置によって行われる。
【0003】
しかしながら、様々な要因により、比較的ごく一部のESRD患者しか透析治療を受けることができない。患者が標準的な血液透析で治療される未開発の市場にとって治療コストが非常に重要である。また安全性および効率も極めて重要である。新興市場の下層病院では今後10年間で血液透析に対する著しい需要が見込まれ得る。これらの病院では、通常、酸性および塩基性濃縮液が、隣接する部屋で手作業で調製され、手作業で各透析装置に運ばれる。このプロセスは労働集約的であり、そして透析液品質を落とし得る。
【0004】
より効率的かつ安全なソリューションとして、現在、多人数用透析液供給システム(CDDS:central dialysis fluid delivery system)が、透析液を調製し、複数のベッドサイド透析装置、例えば約30~40個の透析装置に分配するために広く使用されている。このシステムにより、複数人の患者用の透析液の管理、洗浄液および消毒液の調製、およびこれらの溶液の各ベッドサイド透析装置への供給を組み合わせることによって、関与するメンテナンスおよび監督が簡易になる。このようなシステムが長年使用されてきた。通常、多人数の患者、例えば20人以上の場合にコスト効率がよりよくなる。しかしながら、誤作動が全患者に影響を及ぼすこともあり、透析配管が長いことによる一定の汚染リスクがある。
【0005】
さらに、通常はシステムの一部が、処置エリアから離れたところにある隔離された機器室に設置されており、システムで使用されるベッドサイド透析装置は、典型的には、ベッドサイド透析装置の設置面積が変わらないように透析液混合デバイスが取り除かれただけの標準的な血液透析装置である。しかしながら、機器室には、酸性および塩基性電力混合デバイスおよび中央透析液調製ユニットを収容するためにより大きい空間が必要である。さらに、各ベッドサイド透析装置は、約2メートルの透析液ライン接続を有し、その結果、主要なエンドトキシン除去フィルタ(ETRF)に加えて、衛生管理のために各透析装置に属する小さいETRFが必要となる。
【0006】
さらに、下層病院は、能力およびインフラストラクチャが限られたより小規模なものであり、新システムを計画しセットアップするのは、コストも時間もかかり、また場所もとる。既知のシステムは、コスト効率のよい治療ソリューションを提供するのにあまり好適でない。したがって、上記課題の少なくとも1つを克服するためにシステムの改善が必要である。
【発明の概要】
【0007】
先行技術に存在する課題に鑑みて、本発明の目的は、中央制御された複数患者透析処置システム、および1人または複数人の患者の透析処置のための中央制御された複数患者透析処置システムの使用法を提供することである。
【0008】
本目的を達成するために、第1の態様では、中央制御された複数患者透析処置システムが提供され、本システムは、進行中の透析処置のために、処方に基づいて透析液を調製し、透析液供給を制御するように構成された透析液調製ユニットと、透析器に透析液を供給し、限外濾過プロセスを制御するように構成された1つまたは複数の透析液モジュールと、透析処置のために透析器を通る体外血液流を制御するように構成された1つまたは複数の患者モジュールとを備え、透析液調製ユニット、透析液モジュール、および患者モジュールは、1人または複数人の患者に好適な統合透析処置システムに組み立てられるよう適応されるように構成されている。
【0009】
本発明の任意選択の実施形態によれば、透析液調製ユニットは、透析液モジュールと流体接続され、透析液調製ユニットは、透析液を摂氏約35度に加熱するように構成された加熱モジュールと、処理済み水から空気を除去するように構成された脱気モジュールと、粉末の形態の少なくとも1つの濃縮物カートリッジから液体濃縮液を調製するように構成された濃縮液調製モジュールと、要求に応じて、処方された混合比で濃縮液と処理済み水を混合するように構成された調合ユニットと、中央制御された複数患者透析処置システムの透析液分配ループの前に配設され、衛生管理を強化するように構成されたETRFとのうちのいずれか1つまたは複数を備える。
【0010】
本発明の任意選択の実施形態によれば、加熱モジュールは、排水管内の廃棄透析液からの熱を処理済み水に交換するように構成された熱交換器と、処理済み水が脱気モジュールに入る前に、処理済み水を摂氏約35度に加熱するように構成されたプレヒータと、透析液分配ループの端部に設置され、透析液を摂氏約35度に保つように構成されたフローヒータとのうちのいずれか1つまたは複数をさらに備える。
【0011】
本発明の任意選択の実施形態によれば、透析液モジュールは、透析液をそれぞれの患者モジュールに分配するように中央制御された複数患者透析処置システムの透析液分配ループと流体連通され、この透析液モジュールは、透析液温度を制御するように構成された透析温度制御モジュールと、UFポンプを用いて透析処置における限外濾過を制御するように構成されたバランシングシステムとのうちのいずれか1つまたは複数を備え、UFポンプは、透析処置における限外濾過量を制御するようにさらに構成されている。
【0012】
本発明の任意選択の実施形態によれば、体外血液流のための流路は、透析器およびチュービングセットを備え、および/または、透析温度制御モジュールは、バランシングシステムの前に配設され、ならびに処方された処置温度におよび/または加熱消毒のために透析液を加熱するように構成された透析液ヒータをさらに備える。
【0013】
本発明の任意選択の実施形態によれば、透析器は、好ましくは透析器の流入ポートおよび流出ポートをそれぞれのレセプタクルまたは透析液ラインにプラグ接続することによって、透析液モジュールまたは患者モジュールのいずれかにパッケージされることができる。
【0014】
本発明の任意選択の実施形態によれば、透析液調製ユニットは、中央制御された複数患者透析処置システムの透析液調製パラメータおよび/または中央制御された複数患者透析処置システムに接続された患者モジュールの処置ステータスをモニタおよび/または制御するための中央ステーションとして構成されている。
【0015】
本発明の任意選択の実施形態によれば、透析液調製ユニットは、キャビネット形状の形態で構成されている。
【0016】
本発明の任意選択の実施形態によれば、透析液モジュールは、中央制御された複数患者透析処置システムの透析液分配ループに向かう逆流汚染を防止するための逆流防止器をさらに備える。
【0017】
本発明の任意選択の実施形態によれば、透析液モジュールは、バランシングシステムに新しい透析液を入れるために安定した負荷圧力を維持するための圧力レギュレータをさらに備え、それにより、透析液モジュール内のバランシングシステムの負荷側の安定した負荷圧力から発生した動力駆動が利用されて、水圧設計を簡易化することができる。
【0018】
本発明の任意選択の実施形態によれば、透析液モジュールは、コネクタによって透析液分配ループに取り外し可能に接続される。
【0019】
本発明の概念の任意選択の実施形態によれば、患者モジュールは、ユーザインターフェース、好ましくはそれぞれの透析処置を制御/セットアップするためのタッチスクリーンをさらに備える。
【0020】
本発明の任意選択の実施形態によれば、患者モジュールは、小型デバイスとして構成されており、および/または、患者モジュールは、格納式壁掛けまたは可動スタンド上に保持されるよう適応されるように構成されている。
【0021】
本発明の任意選択の実施形態によれば、透析液モジュールおよびそれぞれの患者モジュールは、ベッドサイド装置として統合されることができる。
【0022】
本発明の任意選択の実施形態によれば、中央制御された透析処置システムは、処理済み水を透析液調製ユニットに供給するように構成された水処理ユニットをさらに備える。
【0023】
本発明の任意選択の実施形態によれば、水処理ユニットは、中央制御された複数患者透析処置システムと統合され、好ましくは、透析液調製ユニットと統合されることができる。
【0024】
本発明の任意選択の実施形態によれば、中央制御された複数患者透析処置システムは、透析液モジュールを個別にすすぎ、および/または消毒することを可能にするために、処理済み水を透析液モジュールに供給するように構成された追加のループをさらに備える。
【0025】
第1の態様では、1人または複数人の患者の透析処置のための中央制御された複数患者透析処置システムの使用法が提供される。
【0026】
中央制御された複数患者透析処置システムでは、従来の施設透析インフラストラクチャとは対照的に、コスト節約に加えて、空間効率が非常によい。さらに、中央制御された複数患者透析処置システムは、ロバストであり、セットアップが容易である。
【0027】
本発明およびその利点が、いくつかの好ましい例示的な実施形態の下記の詳細な説明を以下の図面を参照して読むことによってさらに理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の例示的な実施形態による中央制御された複数患者透析処置システムをブロック図で概略的に示す。
図2】透析器がパッケージされた患者モジュールの例示的な実施形態を示す。
図3図1に類似しているが、透析器が透析液モジュールにパッケージされた、本発明の別の例示的な実施形態による中央制御された複数患者透析処置システムをブロック図で概略的に示す。
図4図1および図3に類似しているが、透析液モジュールおよびそれぞれの患者モジュールが小型ベッドサイド装置として統合された、本発明のさらなる例示的な実施形態による中央制御された複数患者透析処置システムをブロック図で概略的に示す。
図5】本発明の別の例示的な実施形態による中央制御された複数患者透析処置システムの一部分のみをブロック図で概略的に示す。
図6】中央制御された複数患者透析処置システムの例示的な実際の実施形態を示す。
【好ましい実施形態の詳細な説明】
【0029】
本発明のいくつかの例示的な実施形態が、本発明の基本概念をよりよく理解するために、図面を参照してより詳細に以下に説明される。
【0030】
図1は、本発明の例示的な実施形態による中央制御された複数患者透析処置システムをブロック図で概略的に示す。
【0031】
図1に示すように、中央制御された複数患者透析処置システム1は、主に、進行中の透析処置のために、処方に基づいて透析液を調製し、透析液供給を制御するように構成された透析液調製ユニット2と、透析器4に透析液を供給し、限外濾過プロセスを制御するように構成された1つまたは複数の透析液モジュール3と、透析処置のために透析器4を通る体外血液流を制御するように構成された1つまたは複数の患者モジュール5とを備え、透析液調製ユニット2、透析液モジュール3、および患者モジュール5は、1人または複数人の患者6に好適な統合透析処置システムに組み立てられるよう適応されるように構成される。
【0032】
単一の機器としての統合透析処置システムは、独立した空間に配設する、例えば、処置エリアに直接配設することができ、よって空間効率がよく、これにより、バスに配設して遠隔地の患者の小グループにサービス提供することさえも可能となる。さらに、統合透析処置システムを迅速に設置して、急速に成長する市場需要を満たすことができ、複数のそのようなシステムを独立して設置して、より高い処置量要件を満たすことができる。さらに、統合透析処置システムは、単一の装置と同程度に簡易に操作および/または維持することができる。
【0033】
透析液調製ユニット2は、好ましくは透析液分配ループ7によって、透析液モジュール3と流体接続されて、透析液を透析液モジュール3に供給する。
【0034】
本発明の例示的な実施形態によれば、透析液調製ユニット2は、透析液を、所定の温度、例えば摂氏約35度に加熱するように構成された加熱モジュールと、処理済み水から空気を除去するように構成された脱気モジュール(dearation module)21と、粉末の形態の少なくとも1つの濃縮物カートリッジ23から液体濃縮液を調製するように構成された濃縮液調製モジュール22と、要求に応じて、処方された混合比で濃縮液と処理済み水を混合するように構成された調合ユニット24と、透析液分配ループ7の前に配設され、衛生管理を強化するように構成されたETRF25とのうちのいずれか1つまたは複数を備え得る。好ましくは、透析液調製ユニット2は、上記部品のすべてを備える。
【0035】
本発明の例示的な実施形態によれば、加熱モジュールは、排水管202内の廃棄透析液からの熱を処理済み水に交換するように構成された熱交換器201と(排水管202は、図1に破線で示す)、処理済み水が脱気モジュール21に入る前に、処理済み水を、所定の温度、例えば摂氏約35度に加熱するように構成されたプレヒータ203と、透析液分配ループ7の端部に設置され、透析液分配ループ7内で、透析液を、所定の温度、例えば摂氏約35度に保つように構成されたフローヒータ204とのうちのいずれか1つまたは複数をさらに備える。好ましくは、加熱モジュールは、上記部品のすべてを備える。
【0036】
熱交換器201により、廃棄透析液からの廃熱を回収することが可能となり、それによって、システム全体のエネルギー効率が向上する。
【0037】
プレヒータ203は、熱交換器201によって加熱された後の処理済み水の温度に基づいてプレヒータ203が制御されることができるように、熱交換器201の下流に配設される。さらに、プレヒータ203は、より効率的に処理済み水から空気を除去するために処理済み水の温度の制御を容易にするように脱気モジュール21の上流に配設される。
【0038】
図1からもわかるとおり、水は脱気モジュール21を流れ、次いで調合ユニット24に入る。濃縮液調製モジュール22は、調合ユニット24と流体接続されて、調製された液体濃縮液を調合ユニット24に供給する。
【0039】
液体濃縮液は、上述のように少なくとも1つの乾燥電力カートリッジから調製され、その結果、取り扱いおよび保管に必要な労力および空間を節約することができる。
【0040】
代替の実施形態として、濃縮液は、液体の形態で、濃縮液コンテナまたは多人数用供給システム(CDS)から直接供給されることができる。この実施形態の条件では、濃縮液調製モジュール22を省略できる。
【0041】
本発明の例示的な実施形態によれば、調合ユニット24によって生成されることになる透析液の量は、個々の患者モジュール5からの信号フィードバックに基づき得る。
【0042】
本発明の例示的な実施形態によれば、高速循環流および新しい透析液を透析液モジュール3に入れるための保圧を生じさせるように、フローポンプ26が透析液分配ループ7に配設され得る。保圧は、透析液モジュール3内の新しい透析液流の動力駆動(power drive)がなくなるようにするものであり得る。
【0043】
透析液分配ループ7は、設置プロセスを簡易かつ迅速にするために、現場でカスタム設置されるか、予め製作された立方体内に予め設置されているかのいずれかであり得る。
【0044】
さらに図1に示すように、消毒剤キャニスタ27が調合ユニット24と流体接続され、その結果、消毒剤キャニスタ27に貯蔵された化学消毒剤が、所望に応じて調合ユニット24に供給されて、システム消毒を実施することができる。
【0045】
本発明の例示的な実施形態によれば、透析液調製ユニット2は、中央制御された複数患者透析処置システム1の透析液調製パラメータおよび/または中央制御された複数患者透析処置システム1に接続された患者モジュールの処置ステータスをモニタおよび/または制御するための中央ステーションとして構成される。中央ステーションは、透析液調製ユニット2を制御することができるだけでなく、進行中のすべての処置もモニタすることができる中央モニタディスプレイを備える。
【0046】
本発明の例示的な実施形態によれば、透析液調製ユニット2は、キャビネット形状の形態で構成される(以下の図6に示す)。
【0047】
本発明の例示的な実施形態によれば、透析液モジュール3は、透析液をそれぞれの患者モジュール5に分配するように透析液分配ループ7と流体連通され、ここにおいて、透析液モジュール3は、透析液流の透析液温度を制御するように構成された透析温度制御モジュール31と、限外濾過(UF)ポンプ33を用いて透析処置における限外濾過を制御するように構成されたバランシングシステム32とのうちのいずれか1つまたは複数を備え得、UFポンプ33は、透析処置における限外濾過量を制御するようにさらに構成されている。好ましくは、透析液モジュール3は、上記部品のすべてを備える。
【0048】
本発明の例示的な実施形態によれば、透析温度制御モジュール31は、バランシングシステム32の前に配設され、ならびに、特に別個の処理済み水ループを通る逆浸透水の使用とは無関係に、処方された処置温度におよび/または加熱消毒のために透析液を加熱するように構成された透析液ヒータをさらに備える。
【0049】
本発明の例示的な実施形態によれば、透析液モジュール3は、透析液分配ループ7に向かう逆流汚染を防止するための逆流防止器34をさらに備える。好ましくは、逆流防止器34は、透析液モジュール3の透析液流入流路に配設される。
【0050】
本発明の例示的な実施形態によれば、逆流防止器34は、ロバストな逆流分離手段を有する透析液分配ループと流体連通される。
【0051】
本発明の例示的な実施形態によれば、透析液モジュール3は、バランシングシステムに向かう流入経路において必要な安定した負荷圧力を維持するための圧力レギュレータ35をさらに備える。好ましくは、圧力レギュレータ35は、逆流防止器34の下流に配設される。このような概念により、バランシングシステム32のバランシングチャンバに新しい透析液を入れるためのフローポンプをなくすことができ、よって、簡易化した設計を達成することができる。
【0052】
本発明の例示的な実施形態によれば、透析液モジュール3は、コネクタによって透析液分配ループ7に取り外し可能に接続され、これにより、設置およびメンテナンスプロセスがさらに簡易になる。
【0053】
透析処置において、患者6の血液は、チュービングセットを介して透析器4および患者6間を流れる。したがって、体外血液流のための流路は、透析器4およびチュービングセットを備える。
【0054】
本発明の例示的な実施形態によれば、図1に示すように、患者モジュール5は、体外回路51を備える。この実施形態では、透析器4は、患者モジュール5にパッケージされている。透析器4の透析液ポートは、透析液ラインのペアを介して透析液モジュールに接続される。図2は、そのような例示的な実施形態を示す。
【0055】
図2にさらに示すように、患者モジュール5は、ユーザインターフェース52、好ましくは、それぞれの透析処置を制御/セットアップするためのタッチスクリーンをさらに備える。
【0056】
本発明の例示的な実施形態によれば、タッチスクリーンは、より容易にそれぞれの透析処置を制御/セットアップするためにグラフィカルユーザインターフェースを用いて具現化される。
【0057】
本発明の例示的な実施形態によれば、患者モジュール5は、小型デバイスとして構成される。小型デバイスは、格納式壁掛けまたは可動スタンド上に保持されるよう適応されるように構成され得る。このような設計により、患者6に近づけることが可能となり、それによって血液ラインの長さが減少する。
【0058】
本発明の例示的な実施形態によれば、患者モジュール5は、電力損失の場合の内蔵のバックアップバッテリを有する。
【0059】
透析器4を除いて、患者モジュール5は、透析液と接触せず、それにより、消毒の必要がなく、使用ごとに清潔に拭くだけで十分である。
【0060】
衛生管理を強化するために、透析液分配ループ7および透析液モジュール3への接続部は、可能な限り短くされる。したがって、透析液調製ユニット2は、複数の透析装置をセットアップし動作させることが実行可能な容量を有するように保たれる。8人の患者を治療するための容量の場合の透析液分配ループ7の典型的な長さは、約15メートルである。並行して高流量透析処置を提供するためにETRF25が使用される。欠陥のある透析液モジュール3は、休止時間を最小限にするために、別のものと容易に交換することができる。中央制御された複数患者透析処置システム1が、透析液消費量が少ないまたは全くないまま長時間動作している場合、水圧路内の透析液は、所定の様式で新しくされることになる。
【0061】
本発明の例示的な実施形態によれば、図1に示すように、中央制御された複数患者透析処置システム1は、処理済み水を透析液調製ユニット2に供給するように構成された水処理ユニット8をさらに備える。
【0062】
本発明の例示的な実施形態によれば、水処理ユニット8は、中央制御された複数患者透析処置システム1と統合され、好ましくは、透析液調製ユニット2と統合されることができる。
【0063】
図3は、本発明の別の例示的な実施形態による中央制御された複数患者透析処置システムをブロック図で概略的に示し、これは、図1に類似しているが、好ましくは透析器の流入ポートおよび流出ポートをそれぞれのレセプタクルまたは透析液ラインにプラグ接続することによって、透析器4が透析液モジュール3にパッケージされている。
【0064】
このような設計により、透析器4と接続される透析液ラインがなくなり、これにより、動作効率を高めるだけでなく衛生管理もさらに改善する。流体量が少なくなり、熱損失への曝露が少なくなるので、温度制御および加熱消毒プロセスがより効率的になり得る。
【0065】
図4は、本発明のさらなる例示的な実施形態による中央制御された複数患者透析処置システムをブロック図で概略的に示し、これは、図1および図3に類似しているが、透析液モジュールおよびそれぞれの患者モジュールが小型のベッドサイド装置9として統合されている。
【0066】
図5は、本発明の別の例示的な実施形態による中央制御された複数患者透析処置システムの一部分のみをブロック図で概略的に示す。図5に示すように、中央制御された複数患者透析処置システム1は、透析液モジュール3を個別にすすぎ、および/または消毒することを可能にするために、処理済み水を透析液モジュール3に供給するように構成された追加のループ10をさらに備える。好ましくは、追加のループ10は、透析液分配ループ7と平行に延びる。
【0067】
さらに、透析液モジュール3は、消毒剤ポートまたは内蔵の補充可能な消毒剤カートリッジのいずれかを介して化学消毒剤を吸引することができる。水圧路内の流体を、消毒プロセスに必要な温度に加熱するために内部ヒータが設けられ得る。
【0068】
本発明の例示的な実施形態によれば、中央制御された複数患者透析処置システム1は、図6に示すように構成されることができる。図6に示すように、中央制御された複数患者透析処置システム1は、逆浸透フィルタからベッドサイド処置デバイスまでオールインワン透析処置システムである。本システムは、接続された処置モジュールを介して複数人の患者を治療することができる。当業者は、患者モジュール5が、図6では、患者モジュール5を保持するためのホルダとしての働きをする可動スタンド上に保持されることが示されているが、患者モジュール5が、上述のように格納式壁掛けでも保持され得ることを理解し得、これは、例えば、図1および図3に示すように、本願の技術的思想から逸脱するものではない。透析装置の中核となる一部の機能的な水圧構成要素を中央ユニットに統合することによって、スリム構造の処置モジュールを低コストで実現することができる。従来の施設透析インフラストラクチャとは対照的に、コスト節約に加えて、空間効率が非常によい。さらに、中央制御された複数患者透析処置システム1は、ロバストであり、セットアップが容易である。
【0069】
ある特定の実施形態が説明されてきたが、これらの実施形態は例として提示されているだけであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。添付の特許請求の範囲およびそれらの同等物は、本発明の趣旨および範囲内に入る修正、置換、および変更をすべて網羅することを意図している。
以下に、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
中央制御された複数患者透析処置システムであって、
進行中の透析処置のために、処方に基づいて透析液を調製し、透析液供給を制御するように構成された透析液調製ユニットと、
透析器に前記透析液を供給し、限外濾過プロセスを制御するように構成された1つまたは複数の透析液モジュールと、
前記透析処置のために前記透析器を通る体外血液流を制御するように構成された1つまたは複数の患者モジュールと
を備え、
前記透析液調製ユニット、前記透析液モジュール、および前記患者モジュールは、1人または複数人の患者に好適な統合透析処置システムに組み立てられるよう適応されるように構成されている、中央制御された複数患者透析処置システム。
[C2]
前記透析液調製ユニットは、前記透析液モジュールと流体接続され、前記透析液調製ユニットは、
前記透析液を摂氏約35度に加熱するように構成された加熱モジュールと、
処理済み水から空気を除去するように構成された脱気モジュールと、
粉末の形態の少なくとも1つの濃縮物カートリッジから液体濃縮液を調製するように構成された濃縮液調製モジュールと、
要求に応じて、処方された混合比で前記濃縮液と前記処理済み水を混合するように構成された調合ユニットと、
前記中央制御された複数患者透析処置システムの透析液分配ループの前に配設され、衛生管理を強化するように構成されたETRFと
のうちのいずれか1つまたは複数を備える、C1に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C3]
前記加熱モジュールは、
排水管内の廃棄透析液からの熱を前記処理済み水に交換するように構成された熱交換器と、
前記処理済み水が前記脱気モジュールに入る前に、前記処理済み水を摂氏約35度に加熱するように構成されたプレヒータと、
前記透析液分配ループの端部に設置され、前記透析液を摂氏約35度に保つように構成されたフローヒータと
のうちのいずれか1つまたは複数をさらに備える、C2に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C4]
前記透析液モジュールは、前記透析液をそれぞれの前記患者モジュールに分配するように前記中央制御された複数患者透析処置システムの透析液分配ループと流体連通され、前記透析液モジュールは、
透析液温度を制御するように構成された透析温度制御モジュールと、
UFポンプを用いて前記透析処置における限外濾過を制御するように構成されたバランシングシステムと
のうちのいずれか1つまたは複数を備え、前記UFポンプは、前記透析処置における限外濾過量を制御するようにさらに構成されている、C1に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C5]
前記体外血液流のための流路は、前記透析器およびチュービングセットを備え、および/または、
前記透析温度制御モジュールは、前記バランシングシステムの前に配設され、ならびに処方された処置温度におよび/または加熱消毒のために前記透析液を加熱するように構成された透析液ヒータをさらに備える、
C4に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C6]
前記透析器は、好ましくは前記透析器の流入ポートおよび流出ポートをそれぞれのレセプタクルまたは透析液ラインにプラグ接続することによって、前記透析液モジュールまたは前記患者モジュールのいずれかにパッケージされることができる、
C1~4のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C7]
前記透析液調製ユニットは、前記中央制御された複数患者透析処置システムの透析液調製パラメータおよび/または前記中央制御された複数患者透析処置システムに接続された前記患者モジュールの処置ステータスをモニタおよび/または制御するための中央ステーションとして構成されている、
C1~6のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C8]
前記透析液調製ユニットは、キャビネット形状の形態で構成されている、
C1~7のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C9]
前記透析液モジュールは、
前記中央制御された複数患者透析処置システムの前記透析液分配ループに向かう逆流汚染を防止するための逆流防止器をさらに備える、C1~8のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C10]
前記透析液モジュールは、
前記バランシングシステムに新しい透析液を入れるために安定した負荷圧力を維持するための圧力レギュレータをさらに備え、それにより、前記透析液モジュール内の前記バランシングシステムの負荷側の前記安定した負荷圧力から発生した動力駆動が利用されて、水圧設計を簡易化することができる、C4に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C11]
前記透析液モジュールは、コネクタによって前記透析液分配ループに取り外し可能に接続される、
C4に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C12]
前記患者モジュールは、
ユーザインターフェース、好ましくはそれぞれの前記透析処置を制御/セットアップするためのタッチスクリーンをさらに備える、
C1~11のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C13]
前記患者モジュールは、小型デバイスとして構成されており、および/または、
前記患者モジュールは、格納式壁掛けまたは可動スタンド上に保持されるよう適応されるように構成されている、
C1~12のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C14]
前記透析液モジュールおよびそれぞれの前記患者モジュールは、ベッドサイド装置として統合されることができる、
C1~13のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C15]
前記中央制御された透析処置システムは、
処理済み水を前記透析液調製ユニットに供給するように構成された水処理ユニットをさらに備える、
C1~14のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C16]
前記水処理ユニットは、前記中央制御された複数患者透析処置システムと統合され、好ましくは、前記透析液調製ユニットと統合されることができる、
C1~15のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C17]
前記中央制御された複数患者透析処置システムは、
前記透析液モジュールを個別にすすぎ、および/または消毒することを可能にするために、前記処理済み水を前記透析液モジュールに供給するように構成された追加のループをさらに備える、C1~16のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システム。
[C18]
1人または複数人の患者の透析処置のためのC1~17のいずれか一項に記載の中央制御された複数患者透析処置システムの使用法。

図1
図2
図3
図4
図5
図6