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特許7447125処理の表示のための物品、システム、および方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-01
(45)【発行日】2024-03-11
(54)【発明の名称】処理の表示のための物品、システム、および方法
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/28 20060101AFI20240304BHJP
【FI】
A61L2/28
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2021537841
(86)(22)【出願日】2019-11-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-24
(86)【国際出願番号】 IB2019059449
(87)【国際公開番号】W WO2020136463
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2022-11-02
(31)【優先権主張番号】62/785,971
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/786,075
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520395938
【氏名又は名称】エイエスピー・グローバル・マニュファクチャリング・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100101890
【弁理士】
【氏名又は名称】押野 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100098268
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 豊
(72)【発明者】
【氏名】オミドバフシュ・ナビド
(72)【発明者】
【氏名】ローズ・サミュエル
(72)【発明者】
【氏名】シッディーキー・マスード
(72)【発明者】
【氏名】ケンプ・ジェームズ
【審査官】岡田 三恵
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-515807(JP,A)
【文献】特表2013-541400(JP,A)
【文献】国際公開第2017/184444(WO,A1)
【文献】米国特許第04591566(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2001/0006610(US,A1)
【文献】米国特許第05801010(US,A)
【文献】特開昭60-182954(JP,A)
【文献】特表2014-502856(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0182770(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 2/28
C12Q 1/22
G01N 33/52
B65D 21/00
B65D 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理の表示のための物品であって、
第1の本体であって、
第1の軸と、
前記第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成されたキャビティと、
第1のポートおよび第2のポートと、を含み、前記第2のポートは、前記第1の軸に関連して前記第1のポートからオフセットされている、
第1の本体と、
前記第2の本体であって、
第2の軸と、
前記第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成されたチャンバと、
第3のポートおよび第4のポートと、を含み、前記第4のポートは、前記第2の軸に関連して前記第3のポートからオフセットされ、
前記物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成され、前記第1の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列せず、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列しない、
前記第2の本体と、
前記チャンバ内に位置付けられた処理インジケータと、
を含
前記処理は、洗浄、消毒、及び/又は滅菌であり、
前記物品は、前記第1の構成から前記第2の構成に変更させることにより、前記処理インジケータに増殖培地を接触させることで、前記処理の有効性を決定できるように構成されている、物品。
【請求項2】
前記チャンバ内に位置付けられたリザーバをさらに含み、前記リザーバは、前記処理インジケータから離れて前記増殖培地を保持するように構成されたシールを含む、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記シールは、前記物品の前記第2の構成に応答して破壊されるように構成され、前記シールの前記破壊は、前記増殖培地を前記処理インジケータに導入するのに適している、請求項2に記載の物品。
【請求項4】
前記シールは、フィルム、膜、壁、およびバイアルのうちの少なくとも1つを含む、請求項2または3に記載の物品。
【請求項5】
前記処理インジケータは、生体物質を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の物品。
【請求項6】
前記生体物質は、古細菌、真核生物、細菌、およびウイルスのうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の物品。
【請求項7】
前記生体物質は、細菌胞子を含む、請求項6に記載の物品。
【請求項8】
前記生体物質は、消毒剤および滅菌剤のうちの少なくとも1つに応答して分解する、請求項5~7のいずれか一項に記載の物品。
【請求項9】
前記物品の前記第1の構成は、前記チャンバから前記流体を重力で排出するのに適している、請求項1~8のいずれか一項に記載の物品。
【請求項10】
前記物品は、前記第1の本体を前記第1の軸の周辺で回転させること、および前記第2の本体を前記第2の軸の周辺で回転させることのうちの少なくとも一方を行って、前記第1の構成と前記第2の構成とを切り替えるように構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の物品。
【請求項11】
前記物品は、前記第1の軸に関連して前記第1の本体を並進運動させること、および前記第2の軸に関連して前記第2の本体を並進運動させることのうちの少なくとも一方を行って、前記第1の構成と前記第2の構成とを切り替えるように構成されている、請求項1~10のいずれか一項に記載の物品。
【請求項12】
前記第2の本体の端部に位置付けられたキー溝をさらに含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の物品。
【請求項13】
前記第2の本体は、前記チャンバを通じて電磁放射線を透過させるように構成された透明セクションを含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の物品。
【請求項14】
前記第1の本体内に開口部をさらに含み、前記開口部は、前記物品が前記第2の構成にあるときに、前記第2の本体の前記透明セクションと整列するように構成されている、請求項13に記載の物品。
【請求項15】
前記第1の構成と前記第2の構成との間で前記物品を移動させるように構成されたばねおよびピストンのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の物品。
【請求項16】
システムであって、
処理の表示のための物品であって、
第1の本体であって、
第1の軸と、
前記第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成されたキャビティと、
第1のポートおよび第2のポートと、を含み、前記第2のポートは、前記第1の軸に関連して前記第1のポートからオフセットされている、
第1の本体と、
前記第2の本体であって、
第2の軸と、
前記第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成されたチャンバと、
第3のポートおよび第4のポートであって、前記第4のポートは、前記第2の軸に関連して前記第3のポートからオフセットされている、第3のポートおよび第4のポートと、
前記チャンバを通じて電磁放射線を透過させるように構成された透明セクションと、を含み、
前記物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成され、前記第1の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列せず、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列しない、
前記第2の本体と、
前記チャンバ内に位置付けられた処理インジケータと、
を含む、物品と、
前記第2の本体の前記透明セクションを介して前記チャンバ内の前記流体の電磁特性を測定するように構成された検出器と、
を含
前記処理は、洗浄、消毒、及び/又は滅菌であり、
前記物品は、前記第1の構成から前記第2の構成に変更させることにより、前記処理インジケータに増殖培地を接触させることで、前記処理の有効性を決定できるように構成されている、システム。
【請求項17】
前記電磁特性は、吸収、透過率、散乱、反射率、および光ルミネセンスのうちの少なくとも1つである、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記電磁特性は、100nm~1000nmの波長範囲で測定される、請求項16または17に記載のシステム。
【請求項19】
システムであって、
処理用の器具であって、
処理される装置を受容するように構成された処理槽と、
前記処理槽から離れて位置付けられた容器と、を含み、前記容器は、前記処理槽と流体連通し、処理の表示のための物品を受容するのに適しており、前記物品に処理剤を提供するように構成されている、
処理用の器具を含み、
前記物品は、
第1の本体であって、
第1の軸と、
前記第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成されたキャビティと、
第1のポートおよび第2のポートと、を含み、前記第2のポートは、前記第1の軸に関連して前記第1のポートからオフセットされている、
第1の本体と、
前記第2の本体であって、
第2の軸と、
前記第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成されたチャンバと、
第3のポートおよび第4のポートと、を含み、前記第4のポートは、前記第2の軸に関連して前記第3のポートからオフセットされ、
前記物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成され、前記第1の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列せず、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列しない、
前記第2の本体と、
前記チャンバ内に位置付けられた処理インジケータと、
を含
前記処理は、洗浄、消毒、及び/又は滅菌であり、
前記物品は、前記第1の構成から前記第2の構成に変更させることにより、前記処理インジケータに増殖培地を接触させることで、前記処理の有効性を決定できるように構成されている、システム。
【請求項20】
処理の表示のための物品であって、
第1の本体であって、
第1の軸と、
前記第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成されたキャビティと、
第1のポートおよび第2のポートと、を含み、前記第2のポートは、前記第1の軸に関連して前記第1のポートからオフセットされている、
第1の本体と、
前記第2の本体であって、
第2の軸と、
前記第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成されたチャンバと、
前記チャンバを通じて電磁放射線を輸送するように構成された透明セクションと、
第3のポートおよび第4のポートと、を含み、前記第4のポートは、前記第2の軸に関連して前記第3のポートからオフセットされ、
前記物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成され、前記第1の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列せず、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列しない、
前記第2の本体と、
前記チャンバ内に位置付けられ、生体物質を含む処理インジケータと、
前記チャンバ内に位置付けられたリザーバであって、前記リザーバは、前記処理インジケータから離れて増殖培地を保持するように構成されたシールを含み、前記シールは、前記物品の前記第2の構成に応答して破壊されるように構成され、前記シールの前記破壊は、前記増殖培地を前記処理インジケータに導入するのに適する、リザーバと、
を含
前記処理は、洗浄、消毒、及び/又は滅菌であり、
前記物品は、前記第1の構成から前記第2の構成に変更させることにより、前記処理インジケータに増殖培地を接触させることで、前記処理の有効性を決定できるように構成されている、物品。
【請求項21】
処理の表示のための方法であって、
請求項20に記載の物品を処理用の器具に導入することと、
前記第1の構成にある前記物品の前記チャンバに処理溶液を導入することと、
前記チャンバから前記処理溶液を除去することと、
前記処理インジケータを前記増殖培地と接触させるために、前記物品を前記第1の構成から前記第2の構成に変更することと、
前記増殖培地および前記処理インジケータのうちの少なくとも1つの電磁特性を測定することと、
を含む、方法。
【請求項22】
前記増殖培地を前記処理インジケータと共にインキュベートすることをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記生体物質は、古細菌、真核生物、細菌、およびウイルスのうちの少なくとも1つを含む、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
前記生体物質は、細菌胞子を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
処理される装置を前記処理用の器具の処理槽に導入することと、
前記処理槽から離れて位置付けられた容器に前記物品を導入することと、
をさらに含む、請求項21~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記電磁特性は、吸収、透過率、散乱、反射率、および光ルミネセンスのうちの少なくとも1つである、請求項21~25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記電磁特性は、100nm~1000nmの範囲の波長で測定される、請求項21~26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記物品を前記第1の構成から前記第2の構成に変更することは、手動または自動である、請求項21~27のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、米国特許法第120条に基づいて、2018年12月28日に出願された同時係属中の米国仮特許出願第62/785,971号および2018年12月28日に出願された同時係属中の米国仮特許出願第62/786,075号に対する優先権を主張するものであり、これらはそれぞれ、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、本開示と同日出願の「A TREATMENT INDICATOR, A METHOD OF PRODUCTION THEREOF, AND A METHOD OF USE THEREOF」と題された、代理人案件番号180473/ASP6001USNP1の、同時係属出願に関連している。
【0003】
〔分野〕
本開示は、処理の表示のための物品、システム、および方法に関する。
【0004】
〔背景〕
医療分野では様々な医療装置が多くの処置に用いられている。これらの装置は、処置自体と同様にさまざまである。内視鏡などの医療装置を使用した後、医療装置を次の使用のために準備するため、医療装置を処理(例えば洗浄、消毒および/または滅菌)する。医療装置が患者に対する最終的な使用の前に適切に処理されることを保証することで、交差汚染および疾患の拡大のリスクを防ぐことができる。
【0005】
〔概要〕
本開示は、処理の表示のための物品を提供する。物品は、第1の本体と、第2の本体と、処理インジケータと、を含む。第1の本体は、第1の軸と、キャビティと、第1のポートと、第2のポートと、を含む。キャビティは、第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成される。第2のポートは、第1の軸に関連して第1のポートからオフセットされる。第2の本体は、第2の軸と、チャンバと、第3のポートと、第4のポートと、を含む。チャンバは、第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成される。第4のポートは、第2の軸に関連して第3のポートからオフセットされる。物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成される。第1の構成において、第1のポートは、第3のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成し、第2のポートは、第4のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成する。第2の構成では、第1のポートは第3のポートと整列せず、第2のポートは第4のポートと整列しない。処理インジケータが、チャンバ内に位置付けられる。
【0006】
本開示はまた、処理の表示のための物品と、検出器と、を含むシステムを提供する。物品は、第1の本体と、第2の本体と、処理インジケータと、を含む。第1の本体は、第1の軸と、キャビティと、第1のポートと、第2のポートと、を含む。キャビティは、第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成される。第2のポートは、第1の軸に関連して第1のポートからオフセットされる。第2の本体は、第2の軸と、チャンバと、第3のポートと、第4のポートと、透明セクションと、を含む。チャンバは、第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成される。第4のポートは、第2の軸に関連して第3のポートからオフセットされる。透明セクションは、チャンバを通じて電磁放射線を透過させるように構成される。物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成される。第1の構成において、第1のポートは、第3のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成し、第2のポートは、第4のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成する。第2の構成では、第1のポートは第3のポートと整列せず、第2のポートは第4のポートと整列しない。処理インジケータは、チャンバ内に位置付けられる。検出器は、第2の本体の透明セクションを介してチャンバ内の流体の電磁特性を測定するように構成される。
【0007】
本開示はまた、処理用の器具と、処理の表示のための物品と、を含むシステムを提供する。処理用の器具は、処理槽と、容器と、を含む。処理槽は、処理される装置を受容するように構成される。容器は、処理槽から離れて位置付けられ、処理槽と流体連通している。容器は、処理の表示のための物品を受容し、物品に処理剤を提供するのに適している。物品は、第1の本体と、第2の本体と、処理インジケータと、を含む。第1の本体は、第1の軸と、キャビティと、第1のポートと、第2のポートと、を含む。キャビティは、第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成される。第2のポートは、第1の軸に関連して第1のポートからオフセットされる。第2の本体は、第2の軸と、チャンバと、第3のポートと、第4のポートと、を含む。チャンバは、第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成される。第4のポートは、第2の軸に関連して第3のポートからオフセットされる。物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成される。第1の構成において、第1のポートは、第3のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成し、第2のポートは、第4のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成する。第2の構成では、第1のポートは第3のポートと整列せず、第2のポートは第4のポートと整列しない。処理インジケータは、チャンバ内に位置付けられる。
【0008】
さらなる実施例では、本開示はまた、処理の表示のための物品を提供する。物品は、第1の本体と、第2の本体と、処理インジケータと、リザーバと、を含む。第1の本体は、第1の軸と、キャビティと、第1のポートと、第2のポートと、を含む。キャビティは、第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成される。第2のポートは、第1の軸に関連して第1のポートからオフセットされる。第2の本体は、第2の軸と、チャンバと、第3のポートと、第4のポートと、透明セクションと、を含む。チャンバは、第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成される。第4のポートは、第2の軸に関連して第3のポートからオフセットされる。透明セクションは、チャンバを通じて電磁放射線を透過させるように構成される。物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成される。第1の構成において、第1のポートは、第3のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成し、第2のポートは、第4のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成する。第2の構成では、第1のポートは第3のポートと整列せず、第2のポートは第4のポートと整列しない。処理インジケータは、チャンバ内に位置付けられ、生体物質を含む。リザーバは、チャンバ内に位置付けられ、処理インジケータから離れて増殖培地を保持するように構成されたシールを含む。シールは、物品の第2の構成に応答して破壊されるように構成される。シールの破壊は、増殖培地を処理インジケータに導入するのに適している。
【0009】
本開示はまた、処理の表示のための方法を提供する。この方法は、処理用の物品を処理用の器具に導入することを含む。物品は、第1の本体と、第2の本体と、処理インジケータと、リザーバと、を含む。第1の本体は、第1の軸と、キャビティと、第1のポートと、第2のポートと、を含む。キャビティは、第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成される。第2のポートは、第1の軸に関連して第1のポートからオフセットされる。第2の本体は、第2の軸と、チャンバと、第3のポートと、第4のポートと、透明セクションと、を含む。チャンバは、第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成される。第4のポートは、第2の軸に関連して第3のポートからオフセットされる。透明セクションは、チャンバを通じて電磁放射線を透過させるように構成される。物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成される。第1の構成において、第1のポートは、第3のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成し、第2のポートは、第4のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成する。第2の構成では、第1のポートは第3のポートと整列せず、第2のポートは第4のポートと整列しない。処理インジケータは、チャンバ内に位置付けられ、生体物質を含む。リザーバは、チャンバ内に位置付けられ、処理インジケータから離れて増殖培地を保持するように構成されたシールを含む。シールは、物品の第2の構成に応答して破壊されるように構成される。シールの破壊は、増殖培地を処理インジケータに導入するのに適している。処理溶液が、第1の構成にある物品のチャンバ内に導入される。処理溶液はチャンバから除去される。物品を第1の構成から第2の構成に変更して、処理インジケータを増殖培地と接触させる。増殖培地および処理インジケータのうちの少なくとも1つの電磁特性が測定される。
【0010】
本明細書に記載される発明は、本概要で手短に述べた実施例に限定されないことが理解される。種々の他の実施例が本明細書に記載され、例示される。
【0011】
添付図面と共に理解される以下の説明を参照することによって、実施例の特徴および利点、ならびにそれらを達成する方法が、より明らかになり、実施例が、よりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1A】本開示による処理の表示のための物品の一実施例を示す斜視図である。
図1B図1Aの処理の表示のための物品の分解組立斜視図である。
図2A】第1の構成における図1の処理の表示のための物品の正面図である。
図2B】第2の構成における図1の処理の表示のための物品の正面図である。
図3A】本開示による処理の表示のための物品の別の実施例を示す斜視図である。
図3B図3Aの処理の表示のための物品の正面図である。
図3C図3Aの処理の表示のための物品の分解組立斜視図である。
図4A】第1の構成における図3Aの表示のための物品の断面図である。
図4B】第2の構成における図3Aの表示のための物品の断面図である。
図5】本開示による、処理の表示のための物品と、検出器と、を含むシステムの実施例である。
図6】本開示による、処理用の器具と、処理の表示のための物品と、を含むシステムの実施例である。
【0013】
対応する参照符号は、いくつかの図面全体にわたって対応する部分を示す。本明細書に記載されている例示は、ある形態で特定の実施例を例示しており、そのような実施例は、いかなる方法でも本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0014】
〔詳細な説明〕
ここで、本明細書に開示される装置および方法の構造、機能、製造、および使用の原理の全体的な理解を提供するために、本開示の特定の実施例を説明する。種々の実施例が添付図面に示されている。当業者は、本明細書に具体的に記載され、添付図面に例示された装置および方法が非限定的な実施例であり、本開示の様々な実施例の範囲が特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。
【0015】
本明細書全体にわたる「様々な実施例」、「いくつかの実施例」、「1つの実施例」、「ある実施例」などへの言及は、実施例に関連して記載される特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体のところどころにおける語句「様々な実施例において」、「いくつかの実施例において」、「1つの実施例において」、「ある実施例において」などの出現は、必ずしも全てが同じ実施例に言及しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つの実施例または2つ以上の実施例において任意の適切な方法で組み合わせることができる。したがって、1つの実施例に関連して例示または説明される特定の特徴、構造、または特性は、全体として、または一部が、1つの他の実施例または2つ以上の実施例の特徴、構造、または特性と無制限に組み合わせることができる。このような変更および変形は、本開示の範囲内に含まれることが意図されている。
【0016】
本開示では、別段の表示がない限り、すべての数値パラメータは、すべての場合において、用語「約」が前置され、これにより修飾されるものとして理解されるべきであり、数値パラメータは、パラメータの数値を決定するために使用される基礎となる測定技術に特徴的である固有の可変性を有する。少なくとも、特許請求の範囲への均等論の適用を制限する試みとしてではなく、本明細書に記載される各数値パラメータは、少なくとも、報告された有効数字の数に照らして、また、通常の丸め技術を適用することによって解釈されるべきである。
【0017】
また、本明細書に列挙される任意の数値範囲は、列挙される範囲内に包含される全ての部分範囲を含む。例えば、「1~10」の範囲は、列挙された最小値1と列挙された最大値10との間の(かつこれらを含む)、すなわち最小値が1以上で最大値が10以下である、全ての部分範囲を含む。本明細書に列挙されるいかなる最大数値限定も、その中に包含される全てのより低い数値限定を含むことが意図され、本明細書に列挙されるいかなる最小数値限定も、その中に包含される全てのより高い数値限定を含むことが意図されている。したがって、出願人は、明示的に列挙された範囲内に包含される任意の部分範囲を明示的に列挙するために、特許請求の範囲を含む本明細書を補正する権利を留保する。そのようなすべての範囲は、そのような任意の部分範囲を明示的に列挙するための補正が米国特許法第112条および米国特許法第132条(a)の要件を満たすように、本明細書中に本質的に記載される。
【0018】
本明細書で使用される文法上の冠詞「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、「少なくとも1つ」または「1つ以上」が特定の例で明示的に使用されていても、特に明記しない限り、「少なくとも1つ」または「1つ以上」を含むことが意図される。したがって、本明細書では、冠詞は、冠詞の文法上の目的語のうちの1つ、または1つ超(すなわち、「少なくとも1つ」)を指すのに使用される。さらに、使用の文脈上別段の定めがある場合を除き、単数名詞の使用は複数を含み、複数名詞の使用は単数を含む。
【0019】
医療装置(例えば、内視鏡)などの装置は、交差汚染および疾患の拡大を防ぐために、処理プロセスを受けることができる。本明細書で使用されるように、「処理プロセス」は、洗浄プロセス、消毒プロセス、滅菌プロセスなど、およびそれらの組み合わせであってよい。処理プロセスは、手動、自動、またはそれらの何らかの組み合わせのいずれかとすることができ、処理剤を利用することができる。本明細書で使用される場合、「処理剤」は、洗浄剤、消毒剤、および滅菌剤の少なくとも1つを含むことができる。本明細書で使用される場合、「洗浄プロセス」とは、例えば、汚れ、ゴミ、粒子、油、タンパク質、炭水化物などの残渣を除去および/または排除する洗浄剤を使用する処理プロセスを意味する。本明細書で使用される場合、「洗浄剤」とは、例えば界面活性剤および/または洗剤など、洗浄プロセス中に残渣を除去および/または排除する一種の処理剤を意味する。
【0020】
消毒プロセスおよび滅菌プロセスは、装置からバイオバーデンを除去および/または排除することができる。バイオバーデンは、例えば、細菌(例えば、マイコバクテリウム、細菌胞子)、古細菌、真核生物、ウイルス、真菌、および/または他の形態の生物学的物質であり得る。細菌胞子(例えば、内生胞子)は、休眠状態で、物理的および化学的分解に対して高度に抵抗性である、一種の細菌である。本明細書で使用される場合、「消毒プロセス」は、細菌胞子を除くバイオバーデンを実質的に除去する処理プロセスを意味する。本明細書で使用される場合、「実質的に除去する」とは、バイオバーデンの少なくとも99%が装置から除去されている、例えば、バイオバーデンの少なくとも99.9%、バイオバーデンの少なくとも99.99%、バイオバーデンの少なくとも99.999%、またはバイオバーデンの少なくとも99.9999%が、装置から除去されていることを意味する。本明細書で使用される場合、「滅菌プロセス」とは、細菌胞子を含むバイオバーデンを実質的に除去する処理プロセスを意味する。滅菌プロセスは、例えば、熱、凍結、滅菌剤、照射、圧力、およびそれらの組み合わせの付加を含むことができる。滅菌剤は、滅菌が可能な化学物質を含むことができる。消毒プロセスは、例えば、熱、消毒剤、照射、圧力、およびそれらの組み合わせの付加を含み得る。消毒剤は、消毒が可能な化学物質を含むことができる。
【0021】
処理プロセスが装置上で適切に実施されることを保証することは、交差汚染および疾患の拡大の防止を支援することができる。医療装置(例えば、内視鏡)などの装置を直接テストすることは、コストおよび/または時間の制約のために実用的でない場合がある。したがって、本開示は、装置が受けた処理プロセスの有効性を決定するために使用することができる、処理の表示のための物品、方法、およびシステムを提供する。
【0022】
図1A図1Bおよび図2A図2Bは、本開示による処理の表示のための物品100の一実施例を示す。物品100は、第1の本体102および第2の本体104を含むことができる。第1の本体102は、その中に位置付けられ、第2の本体104の少なくとも一部を受容するように構成された、キャビティ108を含むことができる。キャビティ108は、第2の本体104との協働係合を可能にする任意のサイズおよび形状とすることができる。第1の本体102は、部分的または完全に密封された向きで第2の本体104に協働して係合することができる。図示のように、第1の本体102は、スリーブ状のI字形部材であってよく、第2の本体104は、第1の本体102のキャビティ108内に受容され得る、ほぼ矩形のチャンバ116を含み得る。軸106が、第1の端部102aから第2の端部102bまで第1の本体102を貫通して延びており、第2の本体104が第1の本体102に係合し得る1つの長手方向の向きを示す。第2の端部102bは、第1の端部102aの反対側に配置することができる。
【0023】
第1の本体102は、少なくとも2つのポート110および112を含むことができる。各ポート110、112は、第1の本体102を貫通するボアとすることができる。ポート110および112は、流体を受容し、それを通して流体を輸送するのに適することができる。ポート112は、図示のように、軸106に関連してポート110からオフセットされ得る。例えば、ポート112は、ポート110よりも第1の本体102の第2の端部102bに対して近位であり得る。ポート112は、第2の端部102bに隣接することができる。ポート112はまた、軸106に関連してポート110から半径方向にオフセットされ得る。
【0024】
第2の本体104は、第1の本体102のキャビティ108内に位置付けられ得る。第2の本体104は、軸114を含むことができる。第2の本体104は、流体を受容するように構成されたチャンバ116をさらに含むことができる。軸114は、第2の本体104の第1の端部104aから第2の本体104の第2の端部104bまで延びることができる。軸114は、軸106と同じであってよい。第2の本体104の第2の端部104bは、第1の端部104aの反対側に配置することができる。第1の本体102と第2の本体104とが係合すると、第1の本体102の第1の端部102aを第2の本体104の第1の端部104aに隣接させることができ、第1の本体102の第2の端部102bを第2の本体104の第2の端部104bに隣接させることができる。
【0025】
第2の本体104は、例えばポート110、112と対をなす、少なくとも2つのポート118および120を含むことができる。各ポート118、120は、第2の本体104を貫通するボアとすることができる。ポート118およびポート120は、流体を受容し、それを通して流体を輸送するように適切に構成され得る。ポート120は、図示のように、軸114に関連してポート118からオフセットされ得る。例えば、ポート120は、ポート118よりも第2の端部104bに近位であり得る。ポート120は、第2の端部104bに隣接することができる。ポート102はまた、軸114に関連してポート118から半径方向にオフセットされ得る。
【0026】
ポート110、112、118、120は、流体を受容し輸送するように適切に構成された任意の形状を含むことができる。例えば、ポート110、112、118、120は、ほぼ円形、ほぼ矩形、およびほぼ楕円形の断面形状のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0027】
処理インジケータ122は、チャンバ116内に位置付けられ得、生体物質を含むことができる。例えば、生体物質は、古細菌、真核生物、細菌(例えば、細菌胞子)、およびウイルスのうちの少なくとも1つを含むことができる。生体物質は、消毒剤および滅菌剤のうちの少なくとも1つとの接触に応答して分解する。処理プロセスにおける生体物質の分解のレベルは、例えば、使用される消毒剤および/または滅菌剤の種類、消毒剤および/または滅菌剤と生体物質との間の接触時間、消毒剤および/または滅菌剤の温度、ならびに消毒剤および/または滅菌剤の活性のうちの少なくとも1つに左右され得る。
【0028】
生体物質は、増殖培地との接触に応答して増殖(例えば、繁殖)することができる。生体物質の増殖の速度および/または量は、処理プロセスの有効性の指標を提供することができる。例えば、滅菌剤は、処理インジケータ122が生体物質を実質的に含まなくなるように、処理インジケータ122上の生体物質を分解することができる。したがって、処理インジケータ122を増殖培地と接触させると、もしあれば、最小の生体物質が増殖し、その結果、滅菌剤によって分解されなかった処理インジケータと比較して、生体物質の増殖の速度および/または量を低下させることができる。増殖の速度および/または量の低下は、例えば、処理プロセスが有効であったかどうか、または処理プロセスが有効であった程度を示すことができる。
【0029】
増殖培地(例えば、培地)は、生体物質の増殖を支持する様々な材料を含むことができる。例えば、増殖培地は、寒天、水、ホルモン、成長因子、血清、ビタミン、グルコース、グリセロール、アンモニウム塩、硝酸塩、およびアミノ酸のうちの少なくとも1つを含むことができる。増殖培地は液体であり得る。
【0030】
第2の本体104は、第1の本体102に対して移動可能(例えば、スライド可能、回転可能、入れ子式など)とすることができ、かつ/または第1の本体102は、第2の本体104に対して移動可能とすることができる。例えば、物品100は、図2Aに示すような第1の構成と、図2Bに示すような第2の構成との間で位置を変えることができる。物品100の構成は、例えば、ポート110、112、118、120の完全なまたは部分的な閉塞を介して、チャンバ116の中および/または外への流体の移動を可能にするかまたは制限することができる。流体は、増殖培地、リンス剤(例えば、水、アルコール)、および処理剤(例えば、洗浄剤、消毒剤、滅菌剤)のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0031】
軸114に関連するポート120からポート118までのオフセット距離は、軸106に関連するポート112からポート110までのオフセット距離と同じであり得、その結果、第2の本体104が第1の本体102によって受容されると、ポート110と118との間、およびポート112と120との間にペアリングが存在する。第1の本体102および/または第2の本体104の移動は、ポート110とポート118との間およびポート112とポート120との間の連通を同時に制御することができる。例えば、第1の構成において、ポート110は、ポート118と整列して、チャンバ116への第1の流体経路150を形成することができ、ポート112は、ポート120と整列して、チャンバ116への第2の流体経路160を形成することができる。整列されると、流体は、ポート110、112、116、118を利用してチャンバ116に流れ込むことができる。例えば、流体は、ポート110に導入され、第1の流体経路150を通り抜けてチャンバ116内に入ることができる。流体は、ポート112に導入され、第2の流体経路160を通り抜けてチャンバ116内に入ることができる。チャンバ116内にある間、流体は処理インジケータ122に接触することができる。流体が消毒剤および/または滅菌剤を含む実施例では、処理インジケータ122との流体接触により、処理インジケータ122上の生体物質を分解し得る。
【0032】
流体は、第1の経路150および/または第2の流体経路160を利用してチャンバ116から流出することができる。例えば、流体は、チャンバ116からポート118に導入され、第1の流体経路150を通り抜けてチャンバ116から出ることができる。流体は、チャンバ116からポート120に導入され、第2の流体経路160を通り抜けてチャンバ116から出ることができる。物品100の第1の構成は、チャンバ116から流体を重力で排出するのに適し得る。例えば、物品100は、チャンバ116内の流体がポート120に流入し、第2の流体経路160を通り抜けてチャンバ116から出るように、方向付けることができる。第1の流体経路150は入口として構成することができ、第2の流体経路160は出口として構成することができる。また、例えば、第2の流体経路160は入口として構成することができ、第1の流体経路150は出口として構成することができる。
【0033】
物品100の第2の構成は、ポート110とポート118との間およびポート112とポート120との間の連通を阻止および/または防止することができる。例えば、第2の構成では、ポート110はポート118と整列することができず、ポート112はポート120と整列することができない。不整列は、例えば、ポート110、112、118、120の完全なまたは部分的な閉塞を介して、流体が第1の流体経路150および/または第2の流体経路160を通り抜けるのを阻止または防止することができる。第2の構成では、チャンバ116内に残留する流体は、チャンバ116から出ることを阻止または防止され得る。例えば、第2の構成では、チャンバ116は閉鎖されたシステムであってよい。増殖培地は、物品100が第2の構成にある間、チャンバ116内にあり得、増殖培地は、処理インジケータ122に接触し得る。
【0034】
物品100は、様々な方法で構成を変更することができる。例えば、物品110は、第1の本体102を軸106の周辺で回転させること、および第2の本体104を軸114の周辺で回転させることのうちの少なくとも一方を行って、第1の構成と第2の構成とを切り替えるように構成することができる。物品100は、軸106に関連して第1の本体102を並進運動させること、および軸114に関連して第2の本体104を並進運動させることのうちの少なくとも一方を行って、第1の構成と第2の構成とを切り替えるように構成することができる。
【0035】
物品100の構成変更は、手動(例えば、オペレータによって起動される)であっても、自動であってもよい。例えば、処理用の器具は、処理プロセスの少なくとも一部に応答して物品100の構成を自動的に変更することができる。
【0036】
物品100は、物品100の構成変更を容易にするように構成された追加の構成要素を含むことができる。例えば、物品100は、ばねおよびピストンのうちの少なくとも一方を含むことができる。例えば、物品100がばねを含む場合、ばねは、第1の本体102と第2の本体104との間に位置付けられ、力を加えて、軸106に関連して第1の本体102を並進運動させること、および軸114に関連して第2の本体104を並進運動させることのうちの少なくとも一方を行うことができる。同様に、ばねは、第1の本体102および/または第2の本体104と連絡して位置付けられ、第1の本体102および/または第2の本体104に力を加えて、第1の本体102を軸106の周辺で回転させること、および第2の本体104を軸114の周辺で回転させることのうちの少なくとも一方を行うことができる。
【0037】
処理インジケータ122および/またはチャンバ116を有する流体は、電磁特性を含むことができる。電磁特性は、例えば、吸収、透過率、散乱、反射率、および光ルミネセンスのうちの少なくとも1つとすることができる。電磁特性は、処理インジケータ122上の生体物質の割合(rate)および/または量を決定するために測定することができる。例えば、電磁放射線をチャンバ116内に放出することができ、電磁放射線をチャンバ116から検出することができる。放出および/または検出された電磁放射線に基づいて、電磁特性を決定することができる。電磁特性は、処理インジケータ122上の生体物質の速度および/または量に対応することができ、したがって、測定された電磁特性を用いて、例えば、処理インジケータ122上の生体物質の割合および/または量、処理プロセスが完了したかどうか、ならびに処理プロセスの有効性を決定することができる。電磁特性が閾値未満である場合、処理プロセスが有効であると判定することができる。電磁特性が少なくとも閾値であれば、処理プロセスが無効であると判定することができる。処理プロセスの有効度は、測定された電磁特性に基づいて判定され得る。電磁特性の測定に基づいて処理プロセスが無効であると判定された場合には、処理プロセスが中止され得るか、または、電磁特性が閾値未満であるというその後の読み取りに基づいて処理プロセスが有効であると後で判定されるまで、別の処理インジケータで処理プロセスを継続することができる。
【0038】
電磁特性の測定を容易にするために、第1の本体102は開口部140を含むことができ、第2の本体104は対応する透明セクション104cを含むことができる。例えば、開口部140は、図示するように、第1の本体102がI字形部材である場合に「I」の水平上部/底部と垂直中央部との間に形成される空隙であってよい。透明セクション104cは、チャンバ116内へのおよび/またはチャンバ116を通じた電磁放射線の透過を可能にするように構成することができる。例えば、透明セクション104cは、チャンバ116を通じて放射される電磁放射線を最小限に吸収するか、または吸収しない材料を含むことができる。開口部140は、物品100が図2Bに示すような第2の構成にあるときに、第2の本体104の透明セクション104cと整列するように構成することができる。第1の本体102は、開口部140の代わりに第2の透明セクション(不図示)を備えて構成することができ、第2の透明セクションは、チャンバ116を通じて透明セクション104c内に電磁放射線を透過させるように構成することができる。チャンバ116内へのおよび/またはチャンバ116を通じた電磁放射線の透過は、処理インジケータ122および/またはチャンバ116内の流体の電磁特性の測定を可能にすることができる。
【0039】
図3A図3Cおよび図4A図4Bは、本開示による処理の表示のための物品300の別の実施例が提供されることを示す。物品300は、第1の本体302および第2の本体304を含む。第1の本体302は、その中に位置付けられ、第2の本体304の少なくとも一部を受容するように構成されたキャビティ308を含むことができる。キャビティ308は、第2の本体304との協働係合を可能にする任意のサイズおよび形状とすることができる。第1の本体302は、部分的または完全に密封された向きで第2の本体304に協働して係合することができる。図示のように、第1の本体302は、スリーブ状のほぼ円筒形の部材であってよく、第2の本体304は、第1の本体302のキャビティ308内に受容可能なほぼ円筒形のチャンバ316を含み得る。軸306が、第1の端部302aから第2の端部302bまで第1の本体302を貫通して延びており、第2の本体304が第1の本体302に係合することができる1つの長手方向の向きを示す。第2の端部302bは、第1の端部302aの反対側に配置することができる。
【0040】
第1の本体302は、少なくとも4つのポート310、312、324、326を含むことができる。ポート310、312、324、326は、流体を受容し、流体を輸送するように適切に構成することができる。ポート312は、軸306に関連してポート310からオフセットされ得る。ポート324は、軸306に関連してポート326からオフセットされ得る。ポート310は、軸306に関連してポート324と同じ位置に位置付けられるか、または軸306に関連してポート324からオフセットされ得る。ポート312は、軸306に関連してポート326と同じ位置に位置付けられるか、または軸306に関連してポート324からオフセットされ得る。
【0041】
第2の本体304は、軸314を含むことができる。軸314は、第2の本体304の第1の端部304aから第2の本体304の第2の端部304bまで延びることができる。第2の端部304bは、第1の端部304aの反対側に配置することができる。第2の本体は、流体を受容するように構成されたチャンバ316をさらに含むことができる。
【0042】
第2の本体304は、例えばそれぞれポート310、312、324、326と対をなす、少なくとも4つのポート318、320、328およびポート330を含むことができる。ポート318、320、328、330は、流体を受容し、流体を輸送するように適切に構成することができる。ポート320は、軸314に関連してポート318からオフセットされ得る。ポート328は、軸314に関連してポート330からオフセットされ得る。ポート318は、軸314に関連してポート328と同じ位置に位置付けられるか、または軸314に関連してポート328からオフセットされ得る。ポート320は、軸314に関連してポート330と同じ位置に位置付けられるか、または軸314に関連してポート330からオフセットされ得る。ポート320が軸314に関連してポート318からオフセットされる距離は、ポート312が軸306に関連してポート310からオフセットされる距離と同じとすることができ、第2の本体304が第1の本体302によって受容されると、ポート310および318間、ならびにポート312および320間にペアリングが存在する。ポート330が軸314に関連してポート328からオフセットされる距離は、ポート326が軸306に関連してポート324からオフセットされる距離と同じとすることができ、第2の本体304が第1の本体302によって受容されると、ポート324および328間、ならびにポート326および330間にペアリングが存在する。
【0043】
処理インジケータ122は、チャンバ316内に位置付けられ得る。第2の本体304は、第1の本体302のキャビティ308によって受容されるように構成された形状を含むことができる。例えば、第2の本体304は、第1の本体302のキャビティ308内に位置付けられ得る。第2の本体304は、第1の本体302に対して移動可能であってよく、かつ/または第1の本体302は、第2の本体304に対して移動可能であってよい。例えば、図4Aに示すように、物品300は、第1の構成で構成することができる。第1の構成において、ポート310は、ポート318と整列して、チャンバ316への第1の流体経路350を形成することができ、ポート312は、ポート320と整列して、チャンバ316への第2の流体経路360を形成することができ、ポート324は、ポート328と整列して、チャンバ316への第3の流体経路370を形成することができ、ポート326は、ポート330と整列して、チャンバ316への第4の流体経路380を形成することができる。
【0044】
物品300は、図4Aの第1の構成と図4Bに示すような第2の構成との間を移動するように構成することができる。第2の構成では、ポート310は、ポート318と整列しなくなり得、ポート312は、ポート320と整列しなくなり得、ポート324は、ポート328と整列しなくなり得、ポート326は、ポート330と整列しなくなり得る。不整列は、例えばポート310、312、318、320、324、326、328、330の完全または部分的な閉塞を介して、流体が第1の流体経路350、第2の流体経路360、第3の流体経路370、および第4の流体経路380のうちの少なくとも1つを通って移動するのを阻止または防止することができる。例えば、物品300の第2の構成では、チャンバ316は閉鎖されたシステムとすることができ、チャンバ316内の流体がチャンバ316から出ることを阻止または防止することができる。
【0045】
物品300は、増殖培地を保持するように構成されたリザーバ332を含むことができる。リザーバ332は、チャンバ316内に位置付けられ得、リザーバ332は、処理インジケータ122から離れて増殖培地を保持するように構成されたシール334を含むことができる。シール334は、フィルム、膜、壁、およびバイアルのうちの少なくとも1つを含むことができる。シール334は、例えば、金属材料、ポリマー材料(例えばプラスチック)、セラミック材料、およびガラス材料などの様々な材料を含むことができる。
【0046】
リザーバ332は、シール334の劣化時に増殖培地を処理インジケータ122に導入するように構成することができる。例えば、物品300の第1の構成(図4A)において、リザーバ332のシール334は、増殖培地を保持するように構成され得る。物品300の第2の構成(図4B)では、リザーバ332のシール334は、破壊されて、増殖培地を処理インジケータ122に導入するように構成することができる。例えば、シール334は、突き刺され、穿孔され、切り取られ、かつ/または引き裂かれ得る。
【0047】
図4A図4Bに示すように、リザーバ332は、第2の本体304と一体とすることができ、物品300は、第1の端部336aおよび第2の端部336bを含むシール破壊部材336を含むことができる。第1の端部336は、シール334を1つ以上の場所で突き刺すために、例えば、図示されているような1つ以上のフォークタングなどの、シール334を破壊するのに役立つ任意の形状または構成とすることができる。物品300の第1の構成では、シール334は、シール破壊部材336の第2の端部336bから、距離dに位置付けられ得る。物品300を第1の構成から第2の構成に変更すると、シール破壊部材336の第1の端部336aは、第2の本体304の第2の端部304bに係合し、シール破壊部材336が軸314に関連して第2の本体304の第2の端部304bに向かって移動するのを防止することができる。物品300の第1の構成から第2の構成への構成変更の間、シール334と本体304の第2の端部304bとの間の距離を減少させることができ、それによってシール破壊部材336の第1の端部336aがシール334を破壊し、増殖培地をリザーバ332から放出することを可能にする。増殖培地はチャンバ316内へと通り抜け、処理インジケータ122に導入されてこれに接触することができる。物品300の第2の構成では、シール334は、シール破壊部材336の第2の端部336bから、距離dに位置付けられ得る。
【0048】
リザーバ332は、第2の本体304と一体でなくてもよく、チャンバ316内の別個の存在であってよい。例えば、リザーバ332は、チャンバ316内に位置付けられた第3の本体であってよい。シール334は、リザーバ332の壁とすることができ、この壁は、物品300を第1の構成から第2の構成に変更することおよび/または別の物理的な力によって破壊することができる。例えば、シール334を変形させて、シール334を破壊し、増殖培地をチャンバ316内に放出させることができる。リザーバ332は、ガラスバイアルのシール334を含むことができ、ガラスバイアルが変形すると、ガラスバイアルが破壊され、増殖培地がチャンバ316内に放出される。
【0049】
リザーバ332は、物品300の外側に位置付けられ、ポート310、312、324、326のうちの少なくとも1つと連通していてよい。増殖培地は、物品300が第1の構成にある間、リザーバ332からチャンバ316内に放出され得、次いで、物品300は、第2の構成に位置付けられ得る。増殖培地は、例えば注射器のような注入装置を用いてチャンバ316内に注入することができると考えられる。
【0050】
物品300は、第2の本体304の端部、例えば第2の端部304bに位置付けられたキー溝338を含むことができる。キー溝338は、物品300と処理用の器具および/または検出器との整列を容易にするように構成することができる。
【0051】
電磁特性の測定を容易にするために、第1の本体302は開口部340を含むことができ、第2の本体304は対応する透明セクション304cを含むことができる。透明セクション304cは、チャンバ316内へのおよび/またはチャンバ316を通じた電磁放射線の透過を可能にするように構成することができる。例えば、透明セクション304cは、チャンバ316を通じて放射される電磁放射線を最小限に吸収するか、または吸収しない材料を含むことができる。開口部340は、物品300が図4Bに示すような第2の構成にあるときに、第2の本体304の透明セクション304cと整列するように構成することができる。第1の本体302は、開口部340の代わりに第2の透明セクション(不図示)を備えて構成することができ、第2の透明セクションは、チャンバ316を通じて透明セクション304c内に電磁放射線を透過させるように構成することができる。チャンバ316内へのおよび/またはチャンバ316を通じた電磁放射線の透過は、チャンバ316内の処理インジケータ122および/またはチャンバ316内の流体の電磁特性の測定を可能にすることができる。
【0052】
図5に示すように、処理の表示のための物品300は、検出器542に導入することができる。検出器542は、第2の本体304の透明セクション304cを介してチャンバ316内の流体の電磁特性を測定するように構成することができる。検出器542は、電磁放射線544aをチャンバ316内に放射するのに適した電磁放射線源542aと、電磁放射線544bを受信し測定するのに適した電磁放射線検出器542bと、を含むことができる。電磁放射線源542aが放射する電磁放射線544aは、100nm~1000nmの波長範囲の波長を含むことができ、電磁放射線検出器542bが受信し測定する電磁放射線544bは、100nm~1000nmの波長範囲の波長を含むことができる。
【0053】
流体の電磁特性が蛍光を含む実施例では、電磁放射線544aはチャンバ316に入り、チャンバ316内の流体と相互作用することができる。この相互作用により、電磁放射線544bとして蛍光を生成することができ、これは、電磁放射線検出器542bによって測定することができる。流体の電磁特性が吸収度を含む実施例では、電磁放射線544aはチャンバ316に入ることができ、電磁放射線544aの少なくとも一部はチャンバ316内の流体によって吸収されることができる。電磁放射線544bの残りの部分は、電磁放射線544bとしてチャンバ316を出ることができ、これは、電磁放射線検出器542bによって測定することができる。
【0054】
図6は、処理用の器具646と、処理の表示のための物品300と、を含むシステム600を示す。図示のように、器具646は、リザーバ656と流体連通する処理槽650を含むチャンバ648を含むことができる。処理槽650は、処理される装置652を受容するように構成することができる。チャンバ648は、処理槽650内の装置652に対して処理プロセスを実行するように好適に構成することができる。チャンバ648は、ヒータ(例えば、加熱要素)、ポンプ、ウォッシュアーム、スプレーノズル、チューブ、および当業者に既知の他の特徴のうちの少なくとも1つを含むことができる。チャンバ648は、洗浄チャンバ、消毒チャンバ、および滅菌チャンバのうちの少なくとも1つとすることができる。装置652は、例えば、内視鏡などの医療装置とすることができる。器具646は、内視鏡再処理装置(例えば、自動内視鏡再処理装置)を含むことができる。
【0055】
チャンバ648は、処理槽650から離れて位置付けられた容器654を含むことができる。容器654は、処理槽650およびリザーバ656の少なくとも一方と流体連通可能である。容器654は、処理の表示のための物品300を受容するのに適したキャビティを含むことができる。容器654は、例えば、増殖培地、リンス剤、および処理剤などの流体を物品300に提供するように構成することができる。容器654は、装置652が処理される程度を物品300が正確に表すことができるように、装置652が槽650内で受けるのと同じ処理プロセスに物品300を供することができる。
【0056】
本開示は、処理の表示のための方法を提供する。この方法は、本開示による処理の表示のための物品300を処理用の器具646に導入することを含む。処理の表示のための物品300は、器具646の処理槽650、または処理槽から離れて位置付けられた容器に導入することができる。処理される装置652は、器具646の処理槽650内に導入可能である。
【0057】
装置652および物品300は、処理プロセスに供することができる。処理プロセスは、処理溶液を装置652に導入することを含むことができる。同時に、本開示による処理の表示のための物品のチャンバに、処理溶液を導入することができる。処理溶液は、ここで提供されるような、物品内の処理インジケータ122に接触することができる。接触に応答し、活性であれば、処理溶液は、処理インジケータ122上の生体物質を減少および/または排除することができる。処理溶液は、装置652からの処理溶液の除去に応答して、物品300のチャンバから除去することができる。本開示による処理の表示のための物品300は、処理プロセスの有効性を測定するために使用することができる。本開示による処理の表示のための物品300は、処理用の器具646から除去することも、処理用の器具646内に残すこともできる。
【0058】
物品300は、本明細書に記載するように、第1の構成から第2の構成に変更することができ、処理インジケータ122を導入して増殖培地と接触させることができる。増殖培地は、処理プロセスの有効性を決定するために、処理インジケータと共にインキュベートされ得る。増殖培地および処理インジケータのうちの少なくとも1つの電磁特性を測定することができる。
【0059】
当業者であれば、本明細書に記載の構成要素(例えば、動作)、装置、物体、およびそれらに付随する議論が、概念の明確化のための実施例として使用され、種々の構成の変更が企図されることを認識するであろう。したがって、本明細書で使用される場合、記載される特定の典型および付随する議論は、それらのより一般的な種類を表すことを意図している。一般に、任意の特定の典型の使用は、その種類を表すことを意図しており、特定の構成要素(例えば、動作)、装置、および物体を含まないことが、限定とみなされるべきではない。
【0060】
本明細書に記載の主題は、異なる他の構成要素内に収容されるか、または異なる他の構成要素に接続される、異なる構成要素を示すことがある。このように描かれたアーキテクチャは単なる例示であり、実際には、同じ機能性を達成する多くの他のアーキテクチャを実装することができることを理解されたい。概念的な意味では、同じ機能性を達成するための構成要素の任意の配置は、所望の機能性が達成されるように効果的に「関連付けられる」。したがって、特定の機能性を達成するために本明細書において組み合わせられる任意の2つの構成要素は、アーキテクチャまたは中間構成要素にかかわらず、所望の機能性が達成されるように、互い「と関連付けられている」とみなすことができる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つの構成要素は、所望の機能性を達成するために互いに「動作可能に接続されている」かまたは「動作可能に連結されている」とみなすこともでき、そのように関連付けられることができる任意の2つの構成要素は、所望の機能性を達成するために互いに「動作可能に連結可能である」とみなすこともできる。動作可能に連結可能な具体例としては、物理的に嵌合可能かつ/もしくは物理的に相互作用する構成要素、および/または無線で相互作用可能かつ/もしくは無線で相互作用する構成要素、および/または論理的に相互作用し、かつ/または論理的に相互作用可能な構成要素が挙げられるが、これらに限定されない。
【0061】
添付の特許請求の範囲に関して、当業者は、そこに記載された動作が一般に任意の順序で実行され得ることを理解するであろう。また、種々の動作フローがシーケンスで示されているが、種々の動作は、示されている順序以外の順序で実行されてもよく、または同時に実行されてもよいことを理解されたい。このような代替順序の例としては、文脈上別段の表示がない限り、重複、差し挟み(interleaved)、中断、順序変更、増加、予備、補足、同時、逆、または他の変形順序が挙げられる。さらに、「~に反応して(responsive to)」、「~に関連して(related to)」、または他の過去時制形容詞のような用語は、文脈上別段の表示がない限り、一般に、そのような変形を排除することを意図しない。
【0062】
様々な実施例が本明細書に記載されてきたが、これらの実施例の多くの修正、変形、置換、変更、および等価物が実施されてもよく、当業者に想到されるであろう。また、材料が特定の構成要素について開示される場合、他の材料が使用されてもよい。したがって、上述の説明および添付の特許請求の範囲は、開示された実施例の範囲内に入るようなすべての変更および変形をカバーすることを意図していることが理解されるべきである。以下の特許請求の範囲は、そのような変更および変形のすべてをカバーすることを意図している。
【0063】
参照により本明細書に組み込まれると言われるあらゆる特許、刊行物、または他の開示資料の全部または一部は、組み込まれる資料が、本開示に記載される既存の定義、記述、または他の開示資料と矛盾しない範囲においてのみ、本明細書に組み込まれる。したがって、必要な範囲で、本明細書に明示的に記載された開示は、参照により本明細書に組み込まれる、いかなる矛盾する資料にも取って代わる。参照により本明細書に組み込まれると言われているが、本明細書に記載されている既存の定義、記述、または他の開示資料と矛盾する任意の資料またはその一部は、その組み込まれた資料と既存の開示資料との間に矛盾が生じない範囲においてのみ組み込まれる。
【0064】
本開示による様々な実施例は、以下の番号付きの項に列挙された実施例を含むがこれらに限定されない。
【0065】
1.処理の表示のための物品であって、第1の本体を含み、第1の本体は、第1の軸と;第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成されたキャビティと;第1のポートおよび第2のポートと、を含み、第2のポートは第1の軸に関連して第1のポートからオフセットされている、物品。第2の本体は、第2の軸と;第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成されたチャンバと;第3のポートおよび第4のポートと、を含み、第4のポートは第2の軸に関連して第3のポートからオフセットされている。ここで、物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成されている。ここで、第1の構成では、第1のポートは、第3のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成し、第2のポートは、第4のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成する。ここで、第2の構成では、第1のポートは、第3のポートと整列せず、第2のポートは、第4のポートと整列しない。処理インジケータがチャンバ内に位置付けられる。
2.チャンバ内に位置付けられたリザーバをさらに含み、リザーバは、処理インジケータから離れて増殖培地を保持するように構成されたシールを含む、第1項に記載の物品。
3.シールは、物品の第2の構成に応答して破壊されるように構成され、シールの破壊は、増殖培地を処理インジケータに導入するのに適している、第2項に記載の物品。
4.シールは、フィルム、膜、壁およびバイアルのうちの少なくとも1つを含む、第2~3項のいずれか一項に記載の物品。
5.処理インジケータは、生体物質を含む、第1~4項のいずれか一項に記載の物品。
6.生体物質は、古細菌、真核生物、細菌、およびウイルスのうちの少なくとも1つを含む、第5項に記載の物品。
7.生体物質は、細菌胞子を含む、第6項に記載の物品。
8.生体物質は、消毒剤および滅菌剤のうちの少なくとも1つに応答して分解する、第5~7項のいずれか一項に記載の物品。
9.物品の第1の構成は、チャンバから流体を重力で排出するのに適している、第1~8項のいずれか一項に記載の物品。
10.物品は、第1の本体を第1の軸の周辺で回転させること、および第2の本体を第2の軸の周辺で回転させることのうちの少なくとも一方を行って、第1の構成と第2の構成とを切り替えるように構成されている、第1~9項のいずれか一項に記載の物品。
【0066】
11.物品は、第1の軸に関連して第1の本体を並進運動させること、および第2の軸に関連して第2の本体を並進運動させることのうちの少なくとも一方を行って、第1の構成と第2の構成とを切り替えるように構成されている、第1~10項のいずれか一項に記載の物品。
12.第2の本体の端部に位置付けられたキー溝をさらに含む、第1~11項のいずれか一項に記載の物品。
13.第2の本体は、チャンバを通じて電磁放射線を透過させるように構成された透明セクションを含む、第1~12項のいずれか一項に記載の物品。
14.第1の本体内に開口部をさらに含み、この開口部は、物品が第2の構成にあるときに、第2の本体の透明セクションと整列するように構成されている、第13項に記載の物品。
15.第1の構成と第2の構成との間で物品を移動させるように構成されたばねおよびピストンのうちの少なくとも一方をさらに含む、第1~14項のいずれか一項に記載の物品。
16.システムであって、処理の表示のための物品を含み、物品は、第1の本体を含み、第1の本体は、第1の軸と;第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成されたキャビティと;第1のポートおよび第2のポートと、を含み、第2のポートは第1の軸に関連して第1のポートからオフセットされている、システム。第2の本体は、第2の軸と;第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成されたチャンバと;第3のポートおよび第4のポートであって、第4のポートは第2の軸に関連して第3のポートからオフセットされている、第3のポートおよび第4のポートと;チャンバを通じて電磁放射線を透過させるように構成された透明セクションと、を含む。ここで、物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成されている。ここで、第1の構成では、第1のポートは、第3のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成し、第2のポートは、第4のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成する。ここで、第2の構成では、第1のポートは、第3のポートと整列せず、第2のポートは、第4のポートと整列しない。処理インジケータが、チャンバ内に位置付けられる。検出器が、第2の本体の透明セクションを介してチャンバ内の流体の電磁特性を測定するように構成される。
17.電磁特性は、吸収、透過率、散乱、反射率、および光ルミネセンスの少なくとも1つである、第16項に記載のシステム。
18.電磁特性は、100nm~1000nmの波長範囲で測定される、第16~17項のいずれか一項に記載のシステム。
19.処理用の器具を含むシステムであって、処理用の器具は、処理される装置を受容するように構成された処理槽と;処理槽から離れて位置付けられた容器と、を含む、システム。容器は、処理槽と流体連通しており、処理の表示のための物品を受容するのに適している。容器は、物品に処理剤を提供するように構成される。ここで、物品は、第1の本体を含み、第1の本体は、第1の軸と;第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成されたキャビティと;第1のポートおよび第2のポートと、を含み、第2のポートは、第1の軸に関連して第1のポートからオフセットされている。第2の本体は、第2の軸と;第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成されたチャンバと;第3のポートおよび第4のポートと、を含み、第4のポートは、第2の軸に関連して第3のポートからオフセットされている。ここで、物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成される。ここで、第1の構成では、第1のポートは、第3のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成し、第2のポートは、第4のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成する。ここで、第2の構成では、第1のポートは、第3のポートと整列せず、第2のポートは、第4のポートと整列しない。処理インジケータがチャンバ内に位置付けられる。
20.処理の表示のための物品であって、第1の本体を含み、第1の本体は、第1の軸と;第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成されたキャビティと;第1のポートおよび第2のポートと、を含み、第2のポートは、第1の軸に関連して第1のポートからオフセットされている、物品。第2の本体は、第2の軸と;第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成されたチャンバと;チャンバを通じて電磁放射線を輸送するように構成された透明セクションと;第3のポートおよび第4のポートと、を含み、第4のポートは、第2の軸に関連して第3のポートからオフセットされている。ここで、物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成される。ここで、第1の構成では、第1のポートは、第3のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成し、第2のポートは、第4のポートと整列してチャンバへの流体経路を形成する。ここで、第2の構成では、第1のポートは、第3のポートと整列せず、第2のポートは、第4のポートと整列しない。処理インジケータが、チャンバ内に位置付けられ、生体物質を含む。リザーバが、チャンバ内に位置付けられる。リザーバは、処理インジケータから離れて増殖培地を保持するように構成されたシールを含む。シールは、物品の第2の構成に応答して破壊されるように構成される。シールの破壊は、増殖培地を処理インジケータに導入するのに適する。
【0067】
21.処理の表示のための方法であって、第20項に記載の物品を処理用の器具に導入することと;第1の構成にある物品のチャンバに処理溶液を導入することと;チャンバから処理溶液を除去することと;処理インジケータを増殖培地と接触させるために、物品を第1の構成から第2の構成に変更することと;増殖培地および処理インジケータのうちの少なくとも1つの電磁特性を測定することと、を含む、方法。
22.増殖培地を処理インジケータと共にインキュベートすることをさらに含む、第21項に記載の方法。
23.生体物質は、古細菌、真核生物、細菌、およびウイルスのうちの少なくとも1つを含む、第21~22項のいずれか一項に記載の方法。
24.生体物質は、細菌胞子を含む、第23項に記載の方法。
25.処理される装置を処理用の器具の処理槽に導入することと;処理槽から離れて位置付けられた容器に物品を導入することと、をさらに含む、第21~24項のいずれか一項に記載の方法。
26.電磁特性は、吸収、透過率、散乱、反射率、および光ルミネセンスのうちの少なくとも1つである、第21~25項のいずれか一項に記載の方法。
27.電磁特性は、100nm~1000nmの範囲の波長で測定される、第21~26項のいずれか一項に記載の方法。
28.物品を第1の構成から第2の構成に変更することは、手動または自動である、第21~27項のいずれか一項に記載の方法。
【0068】
本明細書に記載の概念を使用することから生じる多数の利点が記載されている。1つ以上の実施例の前述の説明は、例示および説明の目的で提示されている。これは、網羅的とすること、または開示された正確な形態に限定することを意図していない。上記の教示に照らして修正または変形が可能である。1つ以上の実施例を選択し説明して、原理および実際の適用を例示しており、それによって当業者は、種々の実施例を、企図される特定の用途に適した種々の改変を用いて利用できる。本明細書と共に提出される特許請求の範囲は、全体的な範囲を定義することを意図している。
【0069】
本開示は、本開示の様々な実施例および/またはその潜在的な適用を説明する目的で様々な特定の実施例の説明を提供するが、変形例および修正が当業者に想到されることが理解される。したがって、本明細書に記載された1つまたは複数の発明は、少なくとも特許請求される範囲と同程度に広く、本明細書に提供される特定の例示的な実施例によってより狭く定義されることはないと理解されるべきである。
【0070】
〔実施の態様〕
(1) 処理の表示のための物品であって、
第1の本体であって、
第1の軸と、
前記第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成されたキャビティと、
第1のポートおよび第2のポートと、を含み、前記第2のポートは、前記第1の軸に関連して前記第1のポートからオフセットされている、
第1の本体と、
前記第2の本体であって、
第2の軸と、
前記第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成されたチャンバと、
第3のポートおよび第4のポートと、を含み、前記第4のポートは、前記第2の軸に関連して前記第3のポートからオフセットされ、
前記物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成され、前記第1の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列せず、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列しない、
前記第2の本体と、
前記チャンバ内に位置付けられた処理インジケータと、
を含む、物品。
(2) 前記チャンバ内に位置付けられたリザーバをさらに含み、前記リザーバは、前記処理インジケータから離れて増殖培地を保持するように構成されたシールを含む、実施態様1に記載の物品。
(3) 前記シールは、前記物品の前記第2の構成に応答して破壊されるように構成され、前記シールの前記破壊は、前記増殖培地を前記処理インジケータに導入するのに適している、実施態様2に記載の物品。
(4) 前記シールは、フィルム、膜、壁、およびバイアルのうちの少なくとも1つを含む、実施態様2または3に記載の物品。
(5) 前記処理インジケータは、生体物質を含む、実施態様1~4のいずれかに記載の物品。
【0071】
(6) 前記生体物質は、古細菌、真核生物、細菌、およびウイルスのうちの少なくとも1つを含む、実施態様5に記載の物品。
(7) 前記生体物質は、細菌胞子を含む、実施態様6に記載の物品。
(8) 前記生体物質は、消毒剤および滅菌剤のうちの少なくとも1つに応答して分解する、実施態様5~7のいずれかに記載の物品。
(9) 前記物品の前記第1の構成は、前記チャンバから流体を重力で排出するのに適している、実施態様1~8のいずれかに記載の物品。
(10) 前記物品は、前記第1の本体を前記第1の軸の周辺で回転させること、および前記第2の本体を前記第2の軸の周辺で回転させることのうちの少なくとも一方を行って、前記第1の構成と前記第2の構成とを切り替えるように構成されている、実施態様1~9のいずれかに記載の物品。
【0072】
(11) 前記物品は、前記第1の軸に関連して前記第1の本体を並進運動させること、および前記第2の軸に関連して前記第2の本体を並進運動させることのうちの少なくとも一方を行って、前記第1の構成と前記第2の構成とを切り替えるように構成されている、実施態様1~10のいずれかに記載の物品。
(12) 前記第2の本体の端部に位置付けられたキー溝をさらに含む、実施態様1~11のいずれかに記載の物品。
(13) 前記第2の本体は、前記チャンバを通じて電磁放射線を透過させるように構成された透明セクションを含む、実施態様1~12のいずれかに記載の物品。
(14) 前記第1の本体内に開口部をさらに含み、前記開口部は、前記物品が前記第2の構成にあるときに、前記第2の本体の前記透明セクションと整列するように構成されている、実施態様13に記載の物品。
(15) 前記第1の構成と前記第2の構成との間で前記物品を移動させるように構成されたばねおよびピストンのうちの少なくとも1つをさらに含む、実施態様1~14のいずれかに記載の物品。
【0073】
(16) システムであって、
処理の表示のための物品であって、
第1の本体であって、
第1の軸と、
前記第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成されたキャビティと、
第1のポートおよび第2のポートと、を含み、前記第2のポートは、前記第1の軸に関連して前記第1のポートからオフセットされている、
第1の本体と、
前記第2の本体であって、
第2の軸と、
前記第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成されたチャンバと、
第3のポートおよび第4のポートであって、前記第4のポートは、前記第2の軸に関連して前記第3のポートからオフセットされている、第3のポートおよび第4のポートと、
前記チャンバを通じて電磁放射線を透過させるように構成された透明セクションと、を含み、
前記物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成され、前記第1の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列せず、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列しない、
前記第2の本体と、
前記チャンバ内に位置付けられた処理インジケータと、
を含む、物品と、
前記第2の本体の前記透明セクションを介して前記チャンバ内の流体の電磁特性を測定するように構成された検出器と、
を含む、システム。
(17) 前記電磁特性は、吸収、透過率、散乱、反射率、および光ルミネセンスのうちの少なくとも1つである、実施態様16に記載のシステム。
(18) 前記電磁特性は、100nm~1000nmの波長範囲で測定される、実施態様16または17に記載のシステム。
(19) システムであって、
処理用の器具であって、
処理される装置を受容するように構成された処理槽と、
前記処理槽から離れて位置付けられた容器と、を含み、前記容器は、前記処理槽と流体連通し、処理の表示のための物品を受容するのに適しており、前記物品に処理剤を提供するように構成されている、
処理用の器具を含み、
前記物品は、
第1の本体であって、
第1の軸と、
前記第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成されたキャビティと、
第1のポートおよび第2のポートと、を含み、前記第2のポートは、前記第1の軸に関連して前記第1のポートからオフセットされている、
第1の本体と、
前記第2の本体であって、
第2の軸と、
前記第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成されたチャンバと、
第3のポートおよび第4のポートと、を含み、前記第4のポートは、前記第2の軸に関連して前記第3のポートからオフセットされ、
前記物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成され、前記第1の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列せず、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列しない、
前記第2の本体と、
前記チャンバ内に位置付けられた処理インジケータと、
を含む、システム。
(20) 処理の表示のための物品であって、
第1の本体であって、
第1の軸と、
前記第1の本体内に位置付けられ、第2の本体を受容するように構成されたキャビティと、
第1のポートおよび第2のポートと、を含み、前記第2のポートは、前記第1の軸に関連して前記第1のポートからオフセットされている、
第1の本体と、
前記第2の本体であって、
第2の軸と、
前記第2の本体内に位置付けられ、流体を受容するように構成されたチャンバと、
前記チャンバを通じて電磁放射線を輸送するように構成された透明セクションと、
第3のポートおよび第4のポートと、を含み、前記第4のポートは、前記第2の軸に関連して前記第3のポートからオフセットされ、
前記物品は、第1の構成と第2の構成との間を移動するように構成され、前記第1の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列して前記チャンバへの流体経路を形成し、前記第2の構成では、前記第1のポートは、前記第3のポートと整列せず、前記第2のポートは、前記第4のポートと整列しない、
前記第2の本体と、
前記チャンバ内に位置付けられ、生体物質を含む処理インジケータと、
前記チャンバ内に位置付けられたリザーバであって、前記リザーバは、前記処理インジケータから離れて増殖培地を保持するように構成されたシールを含み、前記シールは、前記物品の前記第2の構成に応答して破壊されるように構成され、前記シールの前記破壊は、前記増殖培地を前記処理インジケータに導入するのに適する、リザーバと、
を含む、物品。
【0074】
(21) 処理の表示のための方法であって、
実施態様20に記載の物品を処理用の器具に導入することと、
前記第1の構成にある前記物品の前記チャンバに処理溶液を導入することと、
前記チャンバから前記処理溶液を除去することと、
前記処理インジケータを前記増殖培地と接触させるために、前記物品を前記第1の構成から前記第2の構成に変更することと、
前記増殖培地および前記処理インジケータのうちの少なくとも1つの電磁特性を測定することと、
を含む、方法。
(22) 前記増殖培地を前記処理インジケータと共にインキュベートすることをさらに含む、実施態様21に記載の方法。
(23) 前記生体物質は、古細菌、真核生物、細菌、およびウイルスのうちの少なくとも1つを含む、実施態様21または22に記載の方法。
(24) 前記生体物質は、細菌胞子を含む、実施態様23に記載の方法。
(25) 処理される装置を前記処理用の器具の処理槽に導入することと、
前記処理槽から離れて位置付けられた容器に前記物品を導入することと、
をさらに含む、実施態様21~24のいずれかに記載の方法。
【0075】
(26) 前記電磁特性は、吸収、透過率、散乱、反射率、および光ルミネセンスのうちの少なくとも1つである、実施態様21~25のいずれかに記載の方法。
(27) 前記電磁特性は、100nm~1000nmの範囲の波長で測定される、実施態様21~26のいずれかに記載の方法。
(28) 前記物品を前記第1の構成から前記第2の構成に変更することは、手動または自動である、実施態様21~27のいずれかに記載の方法。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5
図6