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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-01
(45)【発行日】2024-03-11
(54)【発明の名称】建物
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/348 20060101AFI20240304BHJP
   E04B 1/10 20060101ALI20240304BHJP
   E04C 2/30 20060101ALI20240304BHJP
【FI】
E04B1/348 L
E04B1/10 A
E04C2/30 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022035887
(22)【出願日】2022-03-09
(65)【公開番号】P2023131257
(43)【公開日】2023-09-22
【審査請求日】2022-12-13
(73)【特許権者】
【識別番号】307042385
【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(72)【発明者】
【氏名】大津 正博
(72)【発明者】
【氏名】山本 裕太
【審査官】土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】実開平06-008568(JP,U)
【文献】米国特許第05884437(US,A)
【文献】中国実用新案第207954143(CN,U)
【文献】特開2019-007267(JP,A)
【文献】国際公開第2005/037541(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/00-1/36
E04B 1/38-1/61
E04B 2/56-2/70;2/88-2/96
E04B 2/72-2/82
E04B 7/00-7/24
E04C 1/00-1/42
E04C 2/00-2/54
E04F 13/00-13/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
躯体が建築用パネルによって構成される建物において、
平行四辺形状の領域に、直角台形状の建築用パネルである第一台形パネル及び第二台形パネルを配置する配置構造を有し、
勾配屋根と、
前記勾配屋根に沿って傾斜するパラペット壁と、
前記平行四辺形状の領域外に配置される建築用パネルであって、前記勾配屋根に沿って傾斜した上端面を有する建築用パネルである屋切パネルと、を備えており、
前記第一台形パネル及び前記第二台形パネルは、
前記パラペット壁を構成する建築用パネルであり、
4つの端面として、斜面と、上底面と、下底面と、前記斜面に対向するとともに前記上底面及び前記下底面に直交する直交面と、を有し、前記直交面が互いに対向した状態で配置され、かつ、
当該第一台形パネル及び当該第二台形パネルの鋭角部分が、前記平行四辺形状の領域における一方の鋭角部分及び他方の鋭角部分にそれぞれ一致するとともに、
当該第一台形パネル及び当該第二台形パネルの鈍角部分が、前記平行四辺形状の領域における一方の鈍角部分及び他方の鈍角部分にそれぞれ一致した状態で前記屋切パネルの上端面上に配置されていることを特徴とする建物
【請求項2】
請求項1に記載の建物において、
前記平行四辺形状の領域のうち、前記第一台形パネルの直交面と前記第二台形パネルの直交面との間に、矩形状の建築用パネルである中間パネルを配置可能であることを特徴とする建物
【請求項3】
請求項1又は2に記載の建物において、
前記平行四辺形状の領域外に配置される建築用パネルであって、前記第二台形パネルが上端面上に配置された前記屋切パネルに隣接し、かつ当該第二台形パネルの斜面に接する矩形状の建築用パネルである隣接パネルを備えており、
前記第二台形パネルは、当該第二台形パネルが上端面上に配置された前記屋切パネルと、前記隣接パネルと、によって形成される角部に、当該第二台形パネルの鋭角部分が嵌った状態で配置されていることを特徴とする建物。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の建物において、
前記平行四辺形状の領域外に配置される建築用パネルであって、矩形状の建築用パネルである矩形パネルと、
前記平行四辺形状の領域外に配置される建築用パネルであって、直角台形状の建築用パネルである第三台形パネルと、を備えており、
前記第三台形パネルは、当該第三台形パネルの下底面が前記矩形パネルに接するとともに、当該第三台形パネルの上底面が前記第一台形パネルの斜面に接した状態で、前記第一台形パネルと前記矩形パネルとの間に配置されていることを特徴とする建物。
【請求項5】
請求項からのいずれか一項に記載の建物において、
前記パラペット壁の上端部に設けられる仕上げ材を備えており、
前記仕上げ材は、
前記第一台形パネルと、前記平行四辺形状の領域外に配置される建築用パネルと、に跨って配置されているとともに、
前記第二台形パネルと、前記平行四辺形状の領域外に配置される建築用パネルと、に跨って配置されていることを特徴とする建物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外壁が複数の壁パネルによって構成された建物が知られている。例えば特許文献1では、様々な形状の壁パネルが建物本体の外周面に沿って並べられている(特許文献1の図4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6386856号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建物の躯体を構成するために、壁パネル等の建築用パネルとして、規格サイズの建築用パネルが用いられるが、建物の形状(屋根の勾配等)によっては、規格サイズの建築用パネルでは閉塞できない領域が出てくる。その場合には、当該領域と同じ形状の建築用パネルを、別途用意する必要がある。
規格サイズでない建築用パネルのうち、例えば、2つの隣接する直角を持つ四角形状(矩形状や直角台形状等)の建築用パネルは容易に製造できるが、それ以外の四角形状(各角が直角でない平行四辺形等)の建築用パネルは容易に製造できない。すなわち、それ以外の四角形状の建築用パネルを製造するためには熟練した技術が必要となり、その分手間やコストがかかる。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、手間やコストを軽減することができる建築用パネルの配置構造を有する建物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図8に示すように、躯体が建築用パネルによって構成される建物1において、
平行四辺形状の領域Rに、直角台形状の建築用パネルである第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bを配置する配置構造を有し、
勾配屋根(第二屋根2b)と、
前記勾配屋根2bに沿って傾斜するパラペット壁(第三パラペット壁3c)と、
前記平行四辺形状の領域R外に配置される建築用パネルであって、前記勾配屋根2bに沿って傾斜した上端面を有する建築用パネルである屋切パネル42と、を備えており、
前記第一台形パネル32a及び前記第二台形パネル32bは、
前記パラペット壁3cを構成する建築用パネルであり、
4つの端面として、斜面と、上底面と、下底面と、前記斜面に対向するとともに前記上底面及び前記下底面に直交する直交面と、を有し、前記直交面が互いに対向した状態で配置され、かつ、
当該第一台形パネル32a及び当該第二台形パネル32bの鋭角部分が、前記平行四辺形状の領域Rにおける一方の鋭角部分及び他方の鋭角部分にそれぞれ一致するとともに、
当該第一台形パネル32a及び当該第二台形パネル32bの鈍角部分が、前記平行四辺形状の領域Rにおける一方の鈍角部分及び他方の鈍角部分にそれぞれ一致した状態で前記屋切パネル42の上端面上に配置されていることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、平行四辺形状の領域Rに、直角台形状の建築用パネルを2枚組み合わせて配置するので、平行四辺形状の建築用パネルを用いることなく平行四辺形状の領域Rを閉塞することができ、当該平行四辺形状の領域Rに配置する建築用パネルを製造するための手間やコストを軽減することができる。
また、屋切パネル42は、平行四辺形状の領域Rを形成するとともに、当該平行四辺形状の領域Rに配置される建築用パネル(第一台形パネル32a、第二台形パネル32b)を支持している。したがって、平行四辺形状の領域を形成する、他の建築用パネルを支持する等の従来にない斬新な使用方法で屋切パネル42を使用することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、例えば図6に示すように、請求項1に記載の建物1において、
前記平行四辺形状の領域Rのうち、前記第一台形パネル32aの直交面と前記第二台形パネル32bの直交面との間に、矩形状の建築用パネルである中間パネル31aを配置可能であることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、平行四辺形状の領域Rに、直角台形状の建築用パネル2枚と、矩形状の建築用パネルと、を組み合わせて配置可能であるので、平行四辺形状の建築用パネルを用いることなく平行四辺形状の領域Rを閉塞することができ、当該平行四辺形状の領域Rに配置する建築用パネルを製造するための手間やコストを軽減することができる。
【0012】
請求項に記載の発明は、例えば図1図8に示すように、請求項1又は2に記載の建物1において、
前記平行四辺形状の領域R外に配置される建築用パネルであって、前記第二台形パネル32bが上端面上に配置された前記屋切パネル42に隣接し、かつ当該第二台形パネル32bの斜面に接する矩形状の建築用パネルである隣接パネル(北側矩形パネル41c)を備えており、
前記第二台形パネル32bは、当該第二台形パネル32bが上端面上に配置された前記屋切パネル42と、前記隣接パネル41cと、によって形成される角部に、当該第二台形パネル32bの鋭角部分が嵌った状態で配置されていることを特徴とする。
【0013】
請求項に記載の発明によれば、屋切パネル42と、当該屋切パネル42に隣接する矩形状の建築用パネル(北側矩形パネル41c)と、によって平行四辺形状の領域Rにおける一方の鋭角部分が形成されており、第二台形パネル32bは、当該一方の鋭角部分に当該第二台形パネル32bの鋭角部分が嵌った状態で配置されている。したがって、平行四辺形状の領域R外に配置される建築用パネル間に食い込んだ状態で第二台形パネル32bを設けることができるので、第二台形パネル32bの位置決め、ひいては第一台形パネル32aや中間パネル31aの位置決めを容易に行うことができる。
また、平行四辺形状の領域Rに配置される建築用パネル(第一台形パネル32a、第二台形パネル32b)は、屋切パネル42の上端面(斜面)に設けられているので、当該上端面に沿って滑りやすい状態で配置されているが、隣接パネル(北側矩形パネル41c)が第二台形パネル32bの滑り止めとして機能するので、第二台形パネル32bの位置ずれ、ひいては第一台形パネル32aや中間パネル31aの位置ずれを防止することができる。
【0014】
請求項に記載の発明は、例えば図1図8に示すように、請求項1から3のいずれか一項に記載の建物1において、
前記平行四辺形状の領域R外に配置される建築用パネルであって、矩形状の建築用パネルである矩形パネル31と、
前記平行四辺形状の領域R外に配置される建築用パネルであって、直角台形状の建築用パネルである第三台形パネル32cと、を備えており、
前記第三台形パネル32cは、当該第三台形パネル32cの下底面が前記矩形パネル31に接するとともに、当該第三台形パネル32cの上底面が前記第一台形パネル32aの斜面に接した状態で、前記第一台形パネル32aと前記矩形パネル31との間に配置されていることを特徴とする。
【0015】
請求項に記載の発明によれば、平行四辺形状の領域Rと矩形パネル31とを連結する建築用パネルとして直角台形状の第三台形パネル32cを用いている。したがって、矩形パネル31の高さ寸法に応じて、第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bを変更する必要がなく、第三台形パネル32cを変更するだけでよいので、第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bに汎用性を持たせることができる。
【0016】
請求項に記載の発明は、例えば図1図8に示すように、請求項からのいずれか一項に記載の建物1において、
前記パラペット壁(第三パラペット壁3c)の上端部に設けられる仕上げ材3dを備えており、
前記仕上げ材3dは、
前記第一台形パネル32aと、前記平行四辺形状の領域R外に配置される建築用パネルと、に跨って配置されているとともに、
前記第二台形パネル32bと、前記平行四辺形状の領域R外に配置される建築用パネルと、に跨って配置されていることを特徴とする。
【0017】
請求項に記載の発明によれば、第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bは、平行四辺形状の領域R外に配置される建築用パネルと仕上げ材32dによって連結されているので、平行四辺形状の領域Rに配置される建築用パネルと、平行四辺形状の領域外に配置される建築用パネルと、の一体感を高めることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、手間やコストを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】建物を示す斜視図である。
図2】建物の屋根とパラペット壁と外壁との関係を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。
図3】建築用パネルの配置構造の一例を示す図である。
図4】平行四辺形状の領域を説明する図である。
図5】第三台形パネルの変形例を示す図である。
図6】建築用パネルの配置構造の変形例を示す図である。
図7】建物の屋根の変形例を示す図である。
図8】建築用パネルの配置構造の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態(変形例を含む)及び図示例に限定するものではない。なお、以下の実施形態及び図示例における方角は、あくまでも説明の便宜上設定したものである。
【0021】
図1は、建物1を示す斜視図である。図2(a)は、建物1の屋根2とパラペット壁3と外壁4との関係を示す断面図であり、図2(b)は建物1の屋根2とパラペット壁3と外壁4との関係を示す平面図である。図3は、建築用パネルの配置構造の一例を示す図であり、第三パラペット壁3cとその付近を示す側面図である。図4は、平行四辺形状の領域Rを説明する図である。
本実施形態における建物1は、図1に示すように、スクエアフォルムの2階建て住宅であり、屋上(屋根2の上)の三方を囲むパラペット壁3を有している。
なお、本実施形態における建物1は、上述のように2階建てとされているが、これに限られるものではなく、1階建てであってもよいし、3階建て以上であってもよい。
【0022】
建物1は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネル(壁パネル、床パネル、屋根パネル等)を組み立てて構築するパネル工法で構築される。ただし、これに限られるものではなく、従来の軸組工法、壁式工法、ツーバイフォー工法等で構築されるものであってもよい。
また、パネルとは、建築用パネルであり、縦横の框材Aが矩形状(あるいは直角台形状)に組み立てられて矩形枠(あるいは直角台形枠)が構成され、この枠の内部に補助桟材Bが縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。その内部中空部(面材の裏側)には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填される。また、建築用パネル同士は、接着剤、ビス、ボルト・ナット等によって連結される。
【0023】
建物1の屋根2は、図1図2(a)に示すように、第一屋根2aと、第一屋根2aの北側に設けられた第二屋根2bと、を備える。
第一屋根2aと第二屋根2bは、互いに角度が異なるように設定されている。つまり、屋根2は、異種勾配屋根とされている。
図2(b)に示すように、第一屋根2aは、複数枚の屋根パネル20によって構成されており、北側に向けて下り傾斜している。第一屋根2aは、第二屋根2bに比して角度の緩い緩勾配の屋根(例えば陸屋根)とされている。
【0024】
また、第二屋根2bは、複数枚の屋根パネル20によって構成されており、北側に向けて下り傾斜している。第二屋根2bは、第一屋根2aに比して角度の急な急勾配の屋根(勾配屋根)とされている。
第二屋根2bの勾配(角度)は、例えば、北側斜線制限や道路斜線制限、隣地斜線制限に対応している。また、東京都や神奈川県横浜市のような狭小地の多い地域では、「高度地区」と呼ばれる建築物の高さに関する規定があり、本実施形態における建物1は、当該規定を満たすように建築されている。より具体的には、本実施形態における建物1は、「東京2種高度」、「横浜3種高度」の規定を満たしている。
【0025】
本実施形態における第二屋根2bは、1/1勾配の勾配屋根である。
本実施形態における第一屋根2aは、上述のように緩勾配であり、雨仕舞いを向上させるために、金属製の屋根(板金屋根)が採用されている。一方、第二屋根2bは急勾配であるため、必ずしも板金屋根が採用されなくてもよいが、本実施形態においては、屋根2全体の施工性を考慮して、第一屋根2aと第二屋根2bの双方に板金屋根が採用されている。
なお、本実施形態における屋根2は、互いに角度が異なる第一屋根2aと第二屋根2bとを備えた異種勾配屋根とされているが、これに限られるものではない。例えば切妻屋根や寄棟屋根、招き屋根等のような複数の屋根面を備えた勾配屋根であってもよいし、片流れ屋根であってもよい。
【0026】
パラペット壁3は、図1図2(a)に示すように、第一屋根2aの南側縁部に立設された第一パラペット壁3aと、第一屋根2aの東側縁部及び西側縁部のそれぞれに立設された第二パラペット壁3bと、第二屋根2bの東側縁部及び西側縁部のそれぞれに立設された第三パラペット壁3cと、からなる。そして、パラペット壁3上には、笠木等の仕上げ材3dが設けられている。
第一パラペット壁3a及び第二パラペット壁3bは、水平に設けられている。一方、第三パラペット壁3cは、第二屋根2bの勾配に沿って傾斜して設けられている。すなわち、第二屋根2bの東側縁部及び西側縁部のそれぞれに立設された第三パラペット壁3cは、当該第二屋根2bの勾配に応じて傾斜しているのに対し、第一屋根2aの東側縁部及び西側縁部のそれぞれに立設された第二パラペット壁3bは、当該第一屋根2aの勾配に応じて傾斜していない。
【0027】
建物1の外壁4(屋内と屋外とを隔てる壁)は、複数の壁パネルによって構成されており、当該外壁4の表面(屋外側の面)には、外壁材等の外装仕上げ材4aが設けられている。また、パラペット壁3も、複数の壁パネルによって構成されている。本実施形態では、外壁4を構成する壁パネルを外壁パネル40と称し、パラペット壁3を構成する壁パネルをパラペットパネル30と称する。
【0028】
外壁パネル40には、例えば、矩形状の矩形パネル41と、直角台形状(あるいは直角三角形状であってもよい)の屋切パネル42と、がある。建物1の外壁4は主に矩形パネル41によって構成されている。
屋切パネル42は、第二屋根2bの勾配(1/1勾配)に応じて上端面が傾斜して形成されており、必要に応じて矩形パネル41の上端面に設けられる。具体的には、屋切パネル42は、図3に示すように、第三パラペット壁3cと当該第三パラペット壁3cの下方に設けられる矩形パネル41(南側矩形パネル41a、中央矩形パネル41b)との間に形成される直角台形状(あるいは直角三角形状)の隙間や、仕上げ材3dと当該仕上げ材3dの下方に設けられる矩形パネル41(北側矩形パネル41c)との間に形成される直角台形状(あるいは直角三角形状)の隙間を閉塞するために設けられるものである。したがって、本実施形態においては、屋切パネル42は、当該屋切パネル42の上端面(斜面)が北側を向いた状態で設置されている。
【0029】
建物1の二階部分における外壁4を構成する矩形パネル41のうち、上端面に屋切パネル42が設けられる矩形パネル41は、最も北側に位置する矩形パネル41(北側矩形パネル41c)を除いて、南側で隣接する矩形パネル41よりも高さ寸法が短く設定されている。
具体的には、図3に示す例では、建物1の二階部分における外壁4を構成する矩形パネル41のうち、上端面に屋切パネル42が設けられる矩形パネル41として、南側矩形パネル41aと、中央矩形パネル41bと、北側矩形パネル41cと、が設けられている。
【0030】
南側矩形パネル41aは、当該南側矩形パネル41aと南側で隣接する矩形パネル41(矩形パネル41d)よりも、高さ寸法が短く設定されている。
また、中央矩形パネル41bは、当該中央矩形パネル41bと南側で隣接する矩形パネル41(南側矩形パネル41a)よりも、高さ寸法が短く設定されている。南側矩形パネル41aの高さ寸法と中央矩形パネル41bの高さ寸法との差は、南側矩形パネル41aの上端面に設けられる屋切パネル42の上端面と、中央矩形パネル41bの上端面に設けられる屋切パネル42の上端面と、が面一な状態となるような差に設定されている。
一方、北側矩形パネル41cは、当該北側矩形パネル41cと南側で隣接する矩形パネル41(中央矩形パネル41b)よりも、高さ寸法が長く設定されている。ここで、北側矩形パネル41cの上部と、当該北側矩形パネル41cの上端面に設けられる屋切パネル42と、は第三パラペット壁3cの一部(北側端部)を構成している。
【0031】
パラペットパネル30には、例えば、矩形状の矩形パネル31と、直角台形状の台形パネル32と、がある。
第一パラペット壁3aは、複数枚の矩形パネル31によって構成されている。
第二パラペット壁3bは、複数枚の矩形パネル31と、1枚の台形パネル32(第三台形パネル32c)と、によって構成されている。具体的には、図3に示すように、第二パラペット壁3bを構成するパラペットパネル30のうち、最も北側に位置するパラペットパネル30は台形パネル32(第三台形パネル32c)であり、それ以外のパラペットパネル30は矩形パネル31である。第二パラペット壁3bを構成する矩形パネル31の高さ寸法は、第一パラペット壁3aを構成する矩形パネル31の高さ寸法と略等しく設定されている。
【0032】
第三台形パネル32cの上端面(斜面)は、第二屋根2bの勾配(1/1勾配)に応じて傾斜している。すなわち、第三台形パネル32cにおける上端面(斜面)の傾斜角度は、屋切パネル42における上端面(斜面)の傾斜角度と略等しく設定されている。また、第三台形パネル32cにおける南側端面(下底面)の高さ寸法は、第二パラペット壁3bを構成する矩形パネル31の高さ寸法と略等しく設定されている。また、本実施形態においては、第三台形パネル32cと当該第三台形パネル32cと南側で隣接する矩形パネル31との間には、寸法調整等のために、角材等からなる調整材33が設けられている。
【0033】
第三パラペット壁3cは、2枚の台形パネル32(第一台形パネル32a、第二台形パネル32b)によって構成されている。また、前述したように、第三パラペット壁3cの一部(北側端部)は、北側矩形パネル41cの上部と、当該北側矩形パネル41cの上端面に設けられる屋切パネル42と、によって構成されている。
図4に示すように、第三パラペット壁3cが設けられる領域のうち、パラペットパネル30が設けられる領域は、平行四辺形状をなしている。具体的には、仕上げ材3dと、第二パラペット壁3bを構成するパラペットパネル30の北側端面(具体的には、第三台形パネル32cの北側端面(上底面))と、外壁4を構成する屋切パネル42の上端面(具体的には、南側矩形パネル41aの上端面に設けられる屋切パネル42の上端面(斜面)と、中央矩形パネル41bの上端面に設けられる屋切パネル42の上端面(斜面))と、第三パラペット壁3cの一部(北側端部)を構成する外壁パネル40の南側端面(具体的には、北側矩形パネル41cのうち中央矩形パネル41bよりも上方に突出した部分の南側端面と、北側矩形パネル41cの上端面に設けられる屋切パネル42の南側端面)と、で囲まれる領域は、平行四辺形状をなしており、この平行四辺形状の領域Rに台形パネル32a,32bが設けられる。
【0034】
なお、本願において、平行四辺形は、4つの角が直角でない平行四辺形のことであり、4つの角がすべて等しい四角形(矩形)を含まないこととする。また、本願において、台形パネル32はすべて直角台形状をなしている。そして、本実施形態においては、台形パネル32の4つの端面のうち、斜辺に対応する端面を斜面と称し、上底に対応する端面を上底面と称し、下底(>上底)に対応する端面を下底面と称し、上底面及び下底面に直交する端面、すなわち斜面に対向する端面を直交面と称する。
【0035】
2つの隣接する直角を持つ四角形状(矩形状や直角台形状など)の建築用パネルは容易に製造できるが、それ以外の四角形状の建築用パネルは容易に製造することができない。したがって、平行四辺形状の建築用パネルは製造が困難である。そこで、本実施形態では、平行四辺形状の領域Rに設けるパラペットパネル30として、2枚の台形パネル32(第一台形パネル32a、第二台形パネル32b)を用いる。
【0036】
図3に示すように、第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bは下記の条件〔1〕~〔5〕を満たしている。
〔1〕第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bにおける斜面と下底面とのなす角度(鋭角部分の角度)は、屋切パネル42における斜面と南側端面とのなす角度と略等しい。
〔2〕第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bにおける斜面の長さ寸法は、第三台形パネル32cにおける上底面(北側端面)の長さ寸法と略等しい。
〔3〕第一台形パネル32aにおける直交面の長さ寸法と、第二台形パネル32bにおける直交面の長さ寸法と、は略等しい。
〔4〕第一台形パネル32aにおける上底面の長さ寸法は、南側矩形パネル41aの上端面に設けられる屋切パネル42の上端面(斜面)の長さ寸法と略等しい。
〔5〕第二台形パネル32bにおける下底面の長さ寸法は、中央矩形パネル41bの上端面に設けられる屋切パネル42の上端面(斜面)の長さ寸法と略等しい。
【0037】
以上のような第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bを組み合わせることで、平行四辺形状の領域Rを閉塞することができる。
具体的には、第一台形パネル32aは、当該第一台形パネル32aの斜面が第三台形パネル32cの北側端面に接するとともに、当該第一台形パネル32aの上底面が南側矩形パネル41aの上端面に設けられる屋切パネル42の上端面に接する状態で配置されている。また、第二台形パネル32bは、当該第二台形パネル32bの斜面が北側矩形パネル41cの上端面に設けられる屋切パネル42の南側端面に接するとともに、当該第二台形パネル32bの下底面が中央矩形パネル41bの上端面に設けられる屋切パネル42の上端面に接する状態で配置されている。
【0038】
したがって、第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bは、当該第一台形パネル32aの上底面と当該第二台形パネル32bの下底面とが略面一の状態となっており、かつ当該第一台形パネル32aの下底面と当該第二台形パネル32bの上底面とが略面一の状態となっている。
そして、第一台形パネル32aの上端部に設けられる仕上げ材3dは、第一台形パネル32aと当該第一台形パネル32aに隣接する第三台形パネル32cとに跨って配置されている。また、第二台形パネル32bの上端部に設けられる仕上げ材3dは、第二台形パネル32bと当該第二台形パネル32bに隣接する屋切パネル42(北側矩形パネル41cの上端面に設けられる屋切パネル42)とに跨って配置されている。
【0039】
また、以上のような第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bを用いることで、第一パラペット壁3a及び第二パラペット壁3bを構成する矩形パネル31の高さ寸法が変更された場合であっても、変更前後の高さ寸法が所定の第一条件を満たすのであれば、共通の第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bを用いることができる。ここで、所定の第一条件とは「矩形パネル31の高さ寸法が第一台形パネル32aにおける斜面の長さ寸法(=第二台形パネル32bにおける斜面の長さ寸法)以上である」という条件である。
【0040】
具体的には、例えば、図5(a)に示す矩形パネル31の高さ寸法h1と、図5(b)に示す矩形パネル31の高さ寸法h2と、は異なる。この場合、第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bを変更しなくても、第三台形パネル32cを変更するだけで、両者に対応することができる。
すなわち、図5(a)に示す第三台形パネル32c(第三台形パネルX)と、図5(b)に示す第三台形パネル32c(第三台形パネルY)と、では斜面の傾斜角度は同一であり、上底面の長さ寸法も同一であるが、下底面の長さ寸法が異なる。具体的には、第三台形パネルXにおける下底面の長さ寸法はh1であり、第三台形パネルYにおける下底面の長さ寸法はh2である。また、それに伴って、第三台形パネルXと第三台形パネルYとでは幅寸法も異なる。
このように、矩形パネル31と台形パネル32a,32bとの間に、上底面(北側端面)の長さ寸法が台形パネル32a,32bの斜面の長さ寸法と同一であるとともに、下底面(南側端面)の長さ寸法が矩形パネル31の高さ寸法と同一である第三台形パネル32cを介在させることで、矩形パネル31の高さ寸法にかかわらず共通の台形パネル32a,32bを用いることができるので、台形パネル32a,32bは規格品(1/1勾配専用の規格品)として製造可能である。
【0041】
さらに、以上のような第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bを用いることで、第二屋根2bの長さ寸法(傾斜方向の寸法)が変更されて、平行四辺形状の領域Rの長さ寸法(南北方向の寸法)が変更された場合であっても、変更前後の長さ寸法が所定の第二条件を満たすのであれば、共通の第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bを用いることができる。ここで、所定の第二条件とは「平行四辺形状の領域Rの長さ寸法がL1(=平行四辺形状の領域Rに台形パネル32a,32bのみが配置されている場合の長さ寸法。図5(a)参照)以上である」という条件である。
【0042】
具体的には、例えば、図5(a)に示す平行四辺形状の領域Rの長さ寸法L1よりも、図6に示す平行四辺形状の領域Rの長さ寸法L2の方が長い。この場合、第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bを変更しなくても、第一台形パネル32aと第二台形パネル32bとの間に矩形パネル31である中間パネル31aを配置するだけで、長さ寸法がL2(>L1)である領域Rに対応することができる。また、中間パネル31aの長さ寸法を変更したり、平行四辺形状の領域Rに配置する中間パネル31aの枚数を変更したりすることで、様々な長さ寸法L2(>L1)に対応することができる。
このように、第一台形パネル32aと第二台形パネル32bとの間に中間パネル31aを配置するか否かを選択したり、配置する中間パネル31aの長さ寸法や枚数を選択したりすることで、平行四辺形状の領域Rの長さ寸法にかかわらず共通の台形パネル32a,32bを用いることができるので、台形パネル32a,32bは規格品(1/1勾配専用の規格品)として製造可能である。
【0043】
また、第二屋根2bの勾配が変更された場合には、台形パネル32a,32b,32cや屋切パネル42を変更する。
具体的には、例えば、図7に示すように第二屋根2bが2/3勾配の勾配屋根である場合には、図8(a),(b)に示すように、第二屋根2bの勾配(2/3勾配)に応じて上端面が傾斜した屋切パネル42と、第二屋根2bの勾配(2/3勾配)に応じて上端面(斜面)が傾斜した第三台形パネル32cと、を用いるとともに、上記条件〔1〕~〔5〕を満たす第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bを用いる。
【0044】
この場合も、図8(a),(b)に示すように、矩形パネル31と台形パネル32a,32bとの間に、上底面(北側端面)の長さ寸法が台形パネル32a,32bの斜面の長さ寸法と同一であるとともに、下底面(南側端面)の長さ寸法が矩形パネル31の高さ寸法と同一である第三台形パネル32cを介在させることで、矩形パネル31の高さ寸法にかかわらず共通の台形パネル32a,32bを用いることができるので、台形パネル32a,32bは規格品(2/3勾配専用の規格品)として製造可能である。
また、この場合も、第一台形パネル32aと第二台形パネル32bとの間に中間パネル31aを配置するか否かを選択したり、配置する中間パネル31aの長さ寸法や枚数を選択したりすることで、平行四辺形状の領域Rの長さ寸法にかかわらず共通の台形パネル32a,32bを用いることができるので、台形パネル32a,32bは規格品(2/3勾配専用の規格品)として製造可能である。
無論、第二屋根2bの勾配は、1/1勾配や2/3勾配に限られるものではない。
【0045】
上記実施形態及び変形例によれば、以下のような優れた効果を奏する。
各角が直角でない平行四辺形状の領域Rに、直角台形状の建築用パネルである第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bを配置するので、平行四辺形状の建築用パネルを用いることなく平行四辺形状の領域Rを閉塞することができ、当該平行四辺形状の領域Rに配置する建築用パネルを製造するためのコストや手間を軽減することができる。
【0046】
また、各角が直角でない平行四辺形状の領域Rに、直角台形状の建築用パネルである第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bに加えて、矩形状の建築用パネルである中間パネル31aを配置可能であるので、平行四辺形状の建築用パネルを用いることなく平行四辺形状の領域Rを閉塞することができ、当該平行四辺形状の領域Rに配置する建築用パネルを製造するためのコストや手間を軽減することができる。
なお、平行四辺形状の領域Rに配置される建築用パネルは、パラペットパネル30(第一台形パネル32a、第二台形パネル32b、中間パネル31a)に限られるものではなく、例えば、屋根パネル20であってもよいし、外壁パネル40であってもよいし、建物1の内壁を構成する内壁パネルであってもよいし、建物1の床を構成する床パネルであってもよい。
【0047】
また、屋切パネル42(具体的には、南側矩形パネル41aの上端面に設けられる屋切パネル42と、中央矩形パネル41bの上端面に設けられる屋切パネル42)は、平行四辺形状の領域Rを形成するとともに、当該平行四辺形状の領域Rに配置される建築用パネル(第一台形パネル32a、第二台形パネル32b、中間パネル31a)を支持している。したがって、平行四辺形状の領域Rを形成する、他の建築用パネルを支持する等の従来にない斬新な使用方法で屋切パネル42を使用することができる。
【0048】
また、屋切パネル42(具体的には、中央矩形パネル41bの上端面に設けられる屋切パネル42)と、当該屋切パネル42に隣接する矩形状の建築用パネル(北側矩形パネル(隣接パネル)41c)と、によって平行四辺形状の領域Rにおける一方の鋭角部分が形成されており、第二台形パネル32bは、当該一方の鋭角部分に当該第二台形パネル32bの鋭角部分が嵌った状態で配置されている。したがって、平行四辺形状の領域R外に配置される建築用パネル間に食い込んだ状態で第二台形パネル32bを設けることができるので、第二台形パネル32bの位置決め、ひいては第一台形パネル32aや中間パネル31aの位置決めを容易に行うことができる。
また、平行四辺形状の領域Rに配置される建築用パネル(第一台形パネル32a、第二台形パネル32b、中間パネル31a)は、屋切パネル42の上端面(斜面)に設けられているので、当該上端面に沿って滑りやすい状態で配置されているが、北側矩形パネル(隣接パネル)41cが第二台形パネル32bの滑り止めとして機能するので、第二台形パネル32bの位置ずれ、ひいては第一台形パネル32aや中間パネル31aの位置ずれを防止することができる。
【0049】
また、第三台形パネル32cは、当該第三台形パネル32cの下底面が矩形パネル31に接するとともに、当該第三台形パネル32cの上底面が第一台形パネル32aの斜面に接した状態で、第一台形パネル32aと矩形パネル31との間に配置されている。すなわち、平行四辺形状の領域Rと矩形パネル31とを連結する建築用パネルとして直角台形状の第三台形パネル32cを用いている。したがって、矩形パネル31の高さ寸法に応じて、第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bを変更する必要がなく、第三台形パネル32cを変更するだけでよいので、第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bに汎用性を持たせることができる。
なお、本実施形態では、第三台形パネル32cの下底面が、調整材33を介して矩形パネル31に接しているが、これに限られるものではなく、第三台形パネル32cの下底面は、直接矩形パネル31に接していてもよい。
【0050】
また、仕上げ材3dは、第一台形パネル32aと、平行四辺形状の領域R外に配置される建築用パネル(具体的には第三台形パネル32c)と、に跨って配置されているとともに、第二台形パネル32bと、平行四辺形状の領域R外に配置される建築用パネル(具体的には北側矩形パネル41cの上端面に設けられる屋切パネル42)と、に跨って配置されている。すなわち、第一台形パネル32a及び第二台形パネル32bは、平行四辺形状の領域R外に配置される建築用パネルと仕上げ材3dによって連結されているので、平行四辺形状の領域Rに配置される建築用パネルと、平行四辺形状の領域R外に配置される建築用パネルと、の一体感を高めることができる。
なお、第一台形パネル32aと、第三台形パネル32cと、を頭繋ぎで連結する連結部材は、笠木等の仕上げ材3dに限定されず、例えば、これらのパネルと仕上げ材3dと間に設けられる下地材等であってもよい。
また、第二台形パネル32bと、北側矩形パネル41cの上端面に設けられる屋切パネル42と、を頭繋ぎで連結する連結部材は、笠木等の仕上げ材3dに限定されず、例えば、これらのパネルと仕上げ材3dと間に設けられる下地材等であってもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 建物
2b 第二屋根(勾配屋根)
3c 第三パラペット壁(パラペット壁)
3d 仕上げ材
31 矩形パネル
31a 中間パネル
32a 第一台形パネル
32b 第二台形パネル
32c 第三台形パネル
41c 北側矩形パネル(隣接パネル)
42 屋切パネル
R 平行四辺形状の領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8