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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-01
(45)【発行日】2024-03-11
(54)【発明の名称】特権自動車プラットフォーム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/04 20220101AFI20240304BHJP
   H04L 67/12 20220101ALI20240304BHJP
   H04L 67/563 20220101ALI20240304BHJP
   H04N 21/4363 20110101ALI20240304BHJP
【FI】
H04L67/04
H04L67/12
H04L67/563
H04N21/4363
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022528066
(86)(22)【出願日】2021-01-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(86)【国際出願番号】 US2021012321
(87)【国際公開番号】W WO2021146085
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2022-05-13
(31)【優先権主張番号】16/746,530
(32)【優先日】2020-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】596102126
【氏名又は名称】ソニー ピクチャーズ エンターテインメント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ケース アンディ
【審査官】鈴木 香苗
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0208422(US,A1)
【文献】特開2014-137805(JP,A)
【文献】特開2002-320280(JP,A)
【文献】特開平11-175457(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/04
H04L 67/12
H04L 67/563
H04N 21/4363
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にするためのシステムであって、前記システムは、
前記認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にするように構成される特権自動車プラットフォームであって、コントローラがコマンドを発行できるようにする定義された構造を含む前記特権自動車プラットフォーム内に、前記自動車エンタテインメントサービスの制御を実装する、特権自動車プラットフォームと、
前記特権自動車プラットフォームに結合されて、少なくとも1つの被制御デバイスと少なくとも1つのコントローラとを含む複数のデバイスと、
を含み、
前記特権自動車プラットフォームは、前記自動車エンタテインメントサービス内の前記少なくとも1つのコントローラのうちの別のコントローラ上の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、前記少なくとも1つの被制御デバイスのうちの1つの被制御デバイス上の前記認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にするように構成され、
前記少なくとも1つの被制御デバイスは、前記コマンドを実行するのに適切な呼び出しを構築
前記自動車エンタテインメントサービスの前記制御を、オンラインモード又はオフラインモードに実装し、
データトラフィックをルーティングし、ビデオ再生を同期させ、再生ステータスをレポートする前記特権自動車プラットフォームを通じて、前記オンラインモードにおける再生制御をルーティングする
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記複数のデバイスは、センタスタックモジュールと、リアシートインフォテインメントとを含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数のデバイスは、ブリング・ユア・オウン・デバイス(bring-your-own device)又は車外デバイスを含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記コントローラは、前記特権自動車プラットフォームに、コンテンツIDを含む前記コマンドを発行することを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記被制御デバイスは、前記コマンドを受け取り、コンテンツ及びデジタル権利管理のための適切な呼び出しを行って、前記コマンドを実行することを特徴とする、請求項に記載のシステム。
【請求項6】
前記コンテンツの呼び出しは、前記被制御デバイスに前記コンテンツを配信するためにコンテンツ配信ネットワークに向けられる呼び出しを含むことを特徴とする、請求項に記載のシステム。
【請求項7】
前記アプリケーション及びウェブサイト内のあらかじめ定義された機構を使用して、前記自動車エンタテインメントサービスの前記制御を開始することを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
自動車エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトから、認証されたアプリケーション及びウェブサイトを制御するためのコンピュータプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは実行可能命令を含み、前記実行可能命令は、コンピュータに、
コントローラがコマンドを発行できるようにする定義された構造を含む特権自動車プラットフォーム内に、前記自動車エンタテインメントサービスの制御を実装することと、
前記コマンドを実行するのに適切な呼び出しを構築することと、
前記特権自動車プラットフォームを通じて、再生制御をルーティングすることと、
前記特権自動車プラットフォームに、コンテンツIDを含む前記コマンドを発行することと、
前記コマンドを受け取り、コンテンツ及びデジタル権利管理のための前記呼び出しを行って、前記コマンドを実行することと、
を行わせ、
前記自動車エンタテインメントサービスの前記制御を、オンラインモード又はオフラインモードに実装すること、及び
前記コンテンツのための前記呼び出しは、前記オンラインモードにおいて被制御デバイスに前記コンテンツを配信するためにコンテンツ配信ネットワークに向けられる呼び出しを含むこと
を特徴とする非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項9】
オフライン制御を可能にして、一時的ソケットをオープンして、前記オフラインモードにおいて前記コントローラと被制御デバイスとの間の直接通信を容易にすること、
をコンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む、
ことを特徴とする、請求項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
データトラフィックをルーティングし、ビデオ再生を同期させ、再生ステータスをレポートする前記特権自動車プラットフォームを通じて、前記オンラインモードにおける前記再生制御をルーティングすることを特徴とする、請求項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示は、デジタルプラットフォームに関し、具体的には、1つのデバイスから別のデバイスに対してアプリケーションステータス及び制御を発行及び受信することができるデジタルプラットフォームに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 現在、サービス内の各アプリケーション又はウェブサイトの自律性を維持しながら、エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトからアプリケーション及びウェブサイトを制御することは容易ではない。例えば、フロントパネルコントローラから、車両内又は車両付近のデバイス上に常駐するアプリケーション及びウェブサイトを制御することは容易ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
[0003] 本開示は、サービス内の各アプリケーション又はウェブサイトの自律性を維持しながら、エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にすることを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004] 1つの実装では、自動車エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にするためのシステムを開示する。前記システムは、前記認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にするように構成される特権自動車プラットフォームであって、コントローラがコマンドを発行できるようにする定義された構造を含む前記特権自動車プラットフォーム内に、前記自動車エンタテインメントサービスの制御を実装する、特権自動車プラットフォームと、前記特権自動車プラットフォームに結合されて、少なくとも1つの被制御デバイスと少なくとも1つのコントローラとを含む複数のデバイスと、を含み、前記特権自動車プラットフォームは、前記自動車エンタテインメントサービス内の前記少なくとも1つのコントローラのうちの別のコントローラ上の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、前記少なくとも1つの被制御デバイスのうちの1つの被制御デバイス上の前記認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にするように構成され、前記少なくとも1つの被制御デバイスは、前記コマンドを実行するのに適切な呼び出しを構築する。
【0005】
[0005] 1つの実装では、前記自動車エンタテインメントサービスの前記制御を、オンラインモード又はオフラインモードに実装する。1つの実装では、データトラフィックをルーティングし、ビデオ再生を同期させ、再生ステータスをレポートする前記特権自動車プラットフォームを通じて、前記オンラインモードにおける再生制御をルーティングする。1つの実装では、前記複数のデバイスは、センタスタックモジュールと、リアシートインフォテインメントとを含む。1つの実装では、前記複数のデバイスは、ブリング・ユア・オウン・デバイス(bring-your-own device)又は車外デバイスを含む。1つの実装では、前記コントローラは、前記特権自動車プラットフォームに、コンテンツIDを含む前記コマンドを発行する。1つの実装では、前記被制御デバイスは、前記コマンドを受け取り、コンテンツ及びデジタル権利管理のための適切な呼び出しを行って、前記コマンドを実行する。1つの実装では、前記コンテンツの呼び出しは、前記被制御デバイスに前記コンテンツを配信するためにコンテンツ配信ネットワークに向けられる呼び出しを含む。1つの実装では、前記アプリケーション及びウェブサイト内のあらかじめ定義された機構を使用して、前記自動車エンタテインメントサービスの前記制御を開始する。
【0006】
[0006] 別の実装では、自動車エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にするための方法を開示する。前記方法は、コントローラがコマンドを発行できるようにする定義された構造を含む特権自動車プラットフォーム内に、前記自動車エンタテインメントサービスの制御を実装するステップと、前記コマンドを実行するのに適切な呼び出しを構築するステップと、前記特権自動車プラットフォームを通じて、再生制御をルーティングするステップと、前記特権自動車プラットフォームに、コンテンツIDを含む前記コマンドを発行するステップと、前記コマンドを受け取り、コンテンツ及びデジタル権利管理のための前記呼び出しを行って、前記コマンドを実行するステップと、を含む。
【0007】
[0007] 1つの実装では、前記自動車エンタテインメントサービスの前記制御を、オンラインモード又はオフラインモードに実装する。1つの実装では、前記コンテンツのための前記呼び出しは、前記オンラインモードにおいて被制御デバイスに前記コンテンツを配信するためにコンテンツ配信ネットワークに向けられる呼び出しを含む。1つの実装では、前記方法は、オフライン制御を可能にして、一時的ソケットをオープンして、前記オフラインモードにおいて前記コントローラと被制御デバイスとの間の直接通信を容易にするステップ、を更に含む。1つの実装では、データトラフィックをルーティングし、ビデオ再生を同期させ、再生ステータスをレポートする前記特権自動車プラットフォームを通じて、前記オンラインモードにおける前記再生制御をルーティングする。1つの実装では、前記アプリケーション及びウェブサイト内のあらかじめ定義された機構を使用して、前記自動車エンタテインメントサービスの前記制御を開始する。
【0008】
[0008] 別の実装では、自動車エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトから、認証されたアプリケーション及びウェブサイトを制御するためのコンピュータプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体を開示する。前記コンピュータプログラムは実行可能命令を含み、前記実行可能命令は、コンピュータに、コントローラがコマンドを発行できるようにする定義された構造を含む特権自動車プラットフォーム内に、前記自動車エンタテインメントサービスの制御を実装することと、前記コマンドを実行するのに適切な呼び出しを構築することと、前記特権自動車プラットフォームを通じて、再生制御をルーティングすることと、前記特権自動車プラットフォームに、コンテンツIDを含む前記コマンドを発行することと、前記コマンドを受け取り、コンテンツ及びデジタル権利管理のための前記呼び出しを行って、前記コマンドを実行することと、を行わせる。
【0009】
[0009] 1つの実装では、前記自動車エンタテインメントサービスの前記制御を、オンラインモード又はオフラインモードに実装する。1つの実装では、前記コンテンツのための前記呼び出しは、前記オンラインモードにおいて被制御デバイスに前記コンテンツを配信するためにコンテンツ配信ネットワークに向けられる呼び出しを含む。1つの実装では、前記コンピュータプログラムは、オフライン制御を可能にして、一時的ソケットをオープンして、前記オフラインモードにおいて前記コントローラと被制御デバイスとの間の直接通信を容易にすること、をコンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む。1つの実装では、データトラフィックをルーティングし、ビデオ再生を同期させ、再生ステータスをレポートする前記特権自動車プラットフォームを通じて、前記オンラインモードにおける前記再生制御をルーティングする。
【0010】
[0010] 本開示の態様を一例として示す本明細書からは、他の特徴及び利点も明らかになるはずである。
【0011】
[0011] 同じ部分を同じ参照数字によって示す添付図面を検討することにより、本開示の詳細をその構造及び動作の両方に関して部分的に収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の1つの実装による、自動車エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にするための特権自動車システムのブロック図である。
図2】本開示の1つの実装による、自動車エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にするための方法のフロー図である。
図3A】本開示の実装による、コンピュータシステム及びユーザの図である。
図3B】本開示の実装による、自動車特権アプリケーションをホストするコンピュータシステムを示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0016] 上記のように、サービス内の各アプリケーション又はウェブサイトの自律性を維持しながら、エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトからアプリケーション及びウェブサイトを制御することは容易ではない。
【0014】
[0017] 本開示の特定の実装は、サービス内の各アプリケーション又はウェブサイトの自律性を維持しながら、エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にすることを含む。1つの実装では、これは、1つのデバイスから別のデバイスに対してアプリケーションステータス及び制御を発行及び受信することができるデジタルプラットフォームを使用して行われる。1つの実装では、デジタルプラットフォームは、「車内」(自動車内又は略して「自動車」)エンタテインメントを提供するように構成される。別の実装では、デジタルプラットフォームは、参加パートナーがスポンサーである映画及び他のコンテンツを買い戻して/購入して見るように構成される。次に、消費者は、資格のあるプロモーションからアカウントを生成してコンテンツにアクセスする。
【0015】
[0018] この節に記載の説明を読んだ後には、様々な実装及び用途における本開示の実施方法が明らかになるであろう。本明細書では本開示の様々な実装について説明するが、これらの実装は、限定ではなく一例として提示するものにすぎないと理解されたい。したがって、様々な実装についての詳細な説明は、本開示の範囲又は外延を限定するものとして解釈すべきではない。
【0016】
[0019] 1つの実装では、デジタルプラットフォームは、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)のセットによって定義される自動車エンタテインメントサービス制御を含み、これにより、アプリケーション及びウェブサイトは、サービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトにコマンドを発行することができる。プラットフォーム通信を介して、1つのデバイスから別のデバイスに対して、オープン/遮断及び再生制御などのアプリケーションステータスを発行及び受信することができる。したがって、自動車エンタテインメントサービス制御は、サービス内の各アプリケーション又はウェブサイトの自律性を維持しながら、エンタテインメントサービス内のアプリケーション及びウェブサイトがサービス内の他の認証されたアプリケーション及びウェブサイトを制御できるようにする。1つの実装では、エンタテインメントサービス制御のアーキテクチャ及び機能は、車両実装に特定の焦点を当てて構成される。但し、この特徴はプラットフォームレベルに存在し、非車両環境を含む任意の環境においても使用することができる。
【0017】
[0020] 1つの実装では、コマンドを送信又は受信するコントローラ/リスナ(API)のセットを通じて、再生制御を達成する。例えば、コントローラが被制御デバイスに対してコマンド及び任意選択的にコンテンツ識別子を発行できるようにする定義された構造を含むデジタルプラットフォーム内に、自動車エンタテインメントサービス制御を実装する。次に、被制御デバイスは、コマンドを実行するのに適切な呼び出しを構築する。エンタテインメントサービス制御のコマンドは、全てのサービスルール(例えば、親制御、デバイス制限、及びコンテンツ利用可能性)を適用して、コントローラが被制御デバイスを理解する必要がないように各コマンドを出す。
【0018】
[0021] 別の実装では、デバイスは、コマンドを発行又は受信するために同じネットワーク上にある必要はない。すなわち、プラットフォームを通じてコマンドを発行するので、コマンドはネットワークに依存せず、デバイス間の接続を必要としない。車両実装のために、通信ブローカをローカルに構築して、外部ネットワーク呼び出しを回避し、ローカルネットワーク上のデバイス間のオフライン通信を可能にすることができる。
【0019】
[0022] 別の実装では、プラットフォームに、デバイス識別子と、コマンドと、コンテンツ識別子とを含む制御コマンドを発行する。一例では、キー値法(キーは名前であり、値はコンテンツである)を使用して、コントローラアプリケーションからのコマンドを送信して、被制御デバイスが解釈することができる軽量通信を可能にする。この実装では、被制御デバイスは、適切なプラットフォームネットワーク呼び出しを行って、コマンドを実行することを担当することができる。
【0020】
[0023] 図1は、本開示の1つの実装による、自動車エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にするための特権自動車システム100のブロック図である。図1に示す実装では、システム100は、特権自動車プラットフォーム110と、センタスタックモジュール(CSM)120と、リアシートインフォテインメント(RSI)130とを含む。1つの実装では、システム100は、ブリング・ユア・オウン・デバイス(bring-your-own device:BYOD)140と、車外デバイス(out-of-car device:OOCD)150とを更に含む。BYOD140は、持ち込みデバイス(brought-in device)と呼ぶことができ、一方、OOCD150は、家庭内デバイスと呼ぶことができる。デバイス120、130、140、150が認証されてアカウントが作成されると、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)160からデバイス120、130、140、150にコンテンツが供給される。
【0021】
[0024] 1つの実装では、CSM120は、車両のフロントパネルと、フロントパネルに結合される電子機器/制御装置とを含む。1つの実装では、RSI130は、リアシートスクリーンと、リアシートスクリーンに結合される電子機器/制御装置とを含む。1つの実装では、BYOD140及びOOCD150は、移動電話と、タブレットPCと、ラップトップと、ディスプレイを含む他の電子デバイスとを含む。1つの実装では、CDN160は、ユーザの地理的位置、ウェブページの起点及びコンテンツ配信サーバに基づいて、ユーザにページ及び他のウェブコンテンツを配信する分散サーバのネットワークとして構成される。
【0022】
[0025] 図1に示す実装では、特権自動車プラットフォーム110は、自動車エンタテインメントサービス内のデバイス120、130、140、150のうちの別の1つのデバイス上の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、デバイス120、130、140、150のうちのいずれか1つのデバイス上の認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にする。上記のように、コントローラがコマンドを発行できるようにする定義された構造を含む特権自動車プラットフォーム110内に、自動車エンタテインメントサービス制御を実装する。次に、被制御デバイスは、コマンドを実行するのに適切な呼び出しを構築する。制御は、オンライン又はオフラインで達成することができる。
【0023】
[0026] 1つの実装では、データトラフィックをルーティングし、ビデオ再生を同期させ、再生ステータスをレポートする専用クラウドサーバ(例えば、特権自動車プラットフォーム110)を通じて、オンライン再生制御をルーティングする。したがって、オンラインモードにおいて、任意のデバイスから制御コマンドを送信又は受信することができる。例えば、CSM120からRSI130のうちの1つに、制御コマンドを送信することができる。すなわち、制御コマンドを、CSM120から接続112を通じてプラットフォーム110に送信して、プラットフォーム110から接続118を通じてRSI130のうちの1つに送信することができる。別の例では、CSM120からBYOD140のうちの1つに、制御コマンドを送信することができる。すなわち、制御コマンドを、CSM120から接続112を通じてプラットフォーム110に送信して、プラットフォーム110から接続116を通じてBYOD140のうちの1つに送信することができる。別の例では、CSM120からOOCD150のうちの1つに、制御コマンドを送信することができる。すなわち、制御コマンドを、CSM120から接続112を通じてプラットフォーム110に送信して、プラットフォーム110から接続114を通じてOOCD150のうちの1つに送信することができる。別の例では、BYOD140のうちの1つからRSI130のうちの1つに、制御コマンドを送信することができる。すなわち、制御コマンドを、BYOD140のうちの1つから接続116を通じてプラットフォーム110に送信して、プラットフォーム110から接続118を通じてRSI130のうちの1つに送信することができる。別の例では、BYOD140のうちの1つからBYOD140のうちの別の1つに、制御コマンドを送信することができる。すなわち、制御コマンドを、BYOD140のうちの1つから接続116を通じてプラットフォーム110に送信して、プラットフォーム110から接続116を通じてBYOD140のうちの別の1つに送信することができる。別の例では、BYOD140のうちの1つからOOCD150のうちの1つに、制御コマンドを送信することができる。すなわち、制御コマンドを、BYOD140のうちの1つから接続116を通じてプラットフォーム110に送信して、プラットフォーム110から接続114を通じてOOCD150のうちの1つに送信することができる。別の例では、OOCD150のうちの1つからRSI130のうちの1つに、制御コマンドを送信することができる。すなわち、制御コマンドを、OOCD150のうちの1つから接続114を通じてプラットフォーム110に送信して、プラットフォーム110から接続118を通じてRSI130のうちの1つに送信することができる。別の例では、OOCD150のうちの1つからBYOD140のうちの1つに、制御コマンドを送信することができる。すなわち、制御コマンドを、OOCD150のうちの1つから接続114を通じてプラットフォーム110に送信して、プラットフォーム110から接続116を通じてBYOD140のうちの1つに送信することができる。他の例も可能である。
【0024】
[0027] 図1に示す実装では、コントローラ(すなわち制御デバイス)は、プラットフォーム110に、コンテンツIDを含むコマンド(例えば、開始、停止、シークなど)を発行する。再生デバイスは、コマンドを受け取り、適切なコンテンツ及びデジタル権利管理(DRM)の呼び出しを行って、コマンドを実行する。1つの実装では、コンテンツの呼び出しは、再生デバイス(すなわち被制御デバイス)にコンテンツを配信するためにCDN160に向けられる呼び出しを含む。1つの実装では、アプリケーション又はウェブサイト内のあらかじめ定義された機構を使用して、自動車エンタテインメントサービス制御を開始する。すなわち、送信デバイスは、受信デバイスが呼び出しを構築できるようにする代わりに、直接再生するためにあらかじめ定義された機構を使用して、コンテンツID及びDRMキーを特定する。別の実装では、音声コマンド(例えば「ジョニーの電話でスパイダーマン:ファー・フロム・ホームを再生」)を使用して、自動車エンタテインメントサービス制御を開始する。
【0025】
[0028] 別の実装では、デバイスがサービスで認証されたが接続性を失った時に、オフライン制御を可能にする。したがって、オフラインモードにおいて、一時的ソケットをオープンして、CSM120とRSI130との間の直接通信122を容易にすることができる。例えば、ローカルブローカが、プラットフォームとして働いて、ローカルネットワークを通じた接続を可能にすることができる。すなわち、自動車エンタテインメントサービス制御の機能は、CSM120内に常駐して、自動車環境内にローカルに実装されることができるようになっている。したがって、ローカルブローカは、任意のローカル環境上で作動するが、ローカル機能は、それがインストールされてクロスネットワークではなくなったネットワークに限定される。車両実装のために、CSM120とRSI130との間に接続を確立して、ネットワークの損失で制御が失われないようにすることを確実にする。
【0026】
[0029] 1つの実装では、特権自動車プラットフォーム110は、通信の経路にかかわらずデバイス120、130、140、150の間で通信する時に、メッセージキューイングテレメトリトランスポート(MQTT)通信を使用する。すなわち、通信が(オンラインモードにおいて)特権自動車プラットフォーム110を経るのであれ、(オフラインモードにおいて)ローカルMQTTブローカを経るのであれ、MQTT通信を使用する。1つの実装では、特権自動車プラットフォーム110のために使用されるMQTTメッセージを以下に説明する。
【0027】
[0030] 1つの実装では、接続及び加入するために、各デバイスは、まず、特権自動車プラットフォーム110の一部として、MQTTサーバに接続しなければならない。これは、ユニフォームリソースロケータ(URL)及びクライアントIDの使用を必要とする。URLは、全てのデバイスに対して同じであるので、同じサーバに接続される。クライアントIDは、一意でなければならない。そうでない場合には、サーバは、同じクライアントIDを有する、既に接続された任意のデバイスの接続を切断する。
【0028】
[0031] 1つの実装では、クライアントIDは、各ユーザアカウントに対しても一意であるべきである。これは、新規デバイスに対して一意のクライアントID、すなわち、<account_id>_<random_uuid>を作成する時に使用すべきフォーマットである。これは、特定のアカウントに対するデバイスの識別を可能にするとともに、また、ランダムに生成された汎用一意識別子(UUID)を使用して、反復IDを防止する。account_idは、アカウントに対して一意であるAPIによって提供される任意の一意識別子とすることができる。random_uuidは、アプリケーションがアンインストールされるまで、デバイスに対してセーブされて再使用されるべきである。
【0029】
[0032] 1つの実装では、トピックに加入するために、接続を確立した後に、各デバイスは、関連するトピックに加入すべきである。デバイスは、特定のトピックに加入する時に、特定のトピック名を有するMQTTを通じて送信される任意のメッセージを受け取る。特権自動車プラットフォーム110のために、各デバイスは、アカウントIDに一致するトピックと、クライアントIDに一致するトピックとに接続すべきである。アカウントIDトピックは、「全てを再開」又は「全てを休止」などの同じアカウント上の全てのデバイスに送信される任意の一般的な要求を受け取る。クライアントIDトピックは、一意のデバイスに特定的に送信されるコマンドを受け取る。
【0030】
[0033] 1つの実装では、メッセージタイプは、接続ステータスメッセージと、pingメッセージと、再生メッセージと、アプリケーションメッセージと、メディア制御メッセージと、再生ステータスメッセージとを含む。
【0031】
[0034] 1つの実装では、接続ステータスメッセージは、デバイスが接続されて加入されると、サーバに送信される第1のメッセージである。したがって、このメッセージは、このデバイスが今接続されたことも、他の全ての接続されたデバイスに知らせる。接続ステータスメッセージは、接続時、接続切断時、及びデバイスがpingメッセージを送出するたびに、送信されるべきである。したがって、接続メッセージは、デバイスが「接続」されたか又は「接続切断」されたかどうか、及びデバイスがアカウントIDトピックに送信されるべきかどうかを特定すべきである。
【0032】
[0035] 1つの実装では、pingメッセージを使用して、どのデバイスがまだ接続されているかを決定する。デバイスは、常に「接続切断」メッセージを送信できるとは限らないので、これにより、各デバイスは、デバイスが現在接続されている最新の状態にとどまることができる。このメッセージは、任意のデバイスによって使用することができるが、センタスタックモジュール(CSM)のアプリケーションによって使用されるように設計されたものである。これにより、CSMは、どのデバイスが現在接続されているかを追跡することができる。デバイスは、pingメッセージを送信した場合、まだ接続されている全てのデバイスから返送される「接続」ステータスメッセージを受け取るべきである。このように応答できないデバイスは、「接続切断」とみなされるべきである。アカウントIDトピックにこれらのメッセージを送信して、全ての接続されたデバイスがメッセージを受け取り応答することができるようにすべきであるが、特定のクライアントIDにメッセージを送信して、特定のデバイスのステータスを取得することもできる。
【0033】
[0036] 1つの実装では、再生メッセージは、特定の1つのコンテンツを再生するためのデバイスを特定する。デバイスは、再生メッセージを受け取った場合、たとえ再生が既に行われていたとしても、特定された情報を使用して再生を開始する。再生メッセージは、再生のために選択された特定のクライアントIDトピックに送信されるべきである。再生メッセージを送信する時に、再生タイプを提供することが必要である。また、再生URL又はプロダクトIDのいずれかを送信する必要もある。全てのアプリケーションがプロダクトIDを使用して適切な再生URLを要求すべきであるので、将来的には再生URLは軽視される。5つのタイプの再生、すなわち、「映画」、「番組」、「予告編」、「プレイリスト」及び「youtube」がある。いずれの受信デバイスも、再生タイプ及びURL(又は全てのアプリケーションが同じプロモーション上で動作する時にはプロダクトID)を提供できない再生メッセージを無視する。
【0034】
[0037] 1つの実装では、アプリケーションメッセージは、制御するアプリケーションインスタンスを特定する。このメッセージは、開く、閉じる、又はページにナビゲートを含むアプリケーション状態を変更することができる。
【0035】
[0038] 1つの実装では、メディア制御メッセージは、他のデバイス上の再生を制御する。可能なメディア制御オプションは、休止、再開、同期、早送り、巻き戻し、シーク、次、前、及びボリュームを含む。受信デバイスは、現在再生を実行していない場合、これらのメッセージを無視すべきである。
【0036】
[0039] 1つの実装では、再生ステータスメッセージは、他の接続されたデバイスに、送信デバイスの現在の再生ステータスを通知する。再生ステータスメッセージは、再生に対する任意の変更(再生、休止、停止、早送り、又は巻き戻し)を通知して、現在の再生の進行を特定する。再生ステータスメッセージは、アカウントIDトピックに送信されるべきである。
【0037】
[0040] 1つの実装では、MQTTブローカ及びクライアントは、トランスポートレイヤセキュリティ(TLS)を使用して、それらの間で渡されるデータを暗号化する。このセキュリティは、MQTTではなく伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)の一部である。これは、メッセージペイロードだけでなくMQTTメッセージの全ての部分を保護する。1つの実装では、「openssl」コマンドを使用して、認証局(CA)、サーバキー、及び証明書を作成する。ブローカサーバは、CA証明書、サーバ証明書、及びサーバキーをホストする。また、ブローカ構成ファイルは、TLSバージョンと、証明書及びキーファイルの経路とを設定する。クライアントアプリケーションは、それら自身のCA証明書のコピーを有する必要がなく、CA証明書を使用するために更新されるそれらのMQTT実装を有する必要がない。
【0038】
[0041] 図2は、本開示の1つの実装による、自動車エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にするための方法200のフロー図である。図2に示す実装では、方法200は、自動車エンタテインメントサービス内のデバイス120、130、140、150のうちの別の1つのデバイス上の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、デバイス120、130、140、150のうちのいずれか1つのデバイス上の認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にする。
【0039】
[0042] 1つの実装では、ステップ210において、コントローラがコマンドを発行できるようにする定義された構造を含む特権自動車プラットフォーム内に、自動車エンタテインメントサービスの制御を実装する。次に、ステップ220において、コントローラによって、コマンドを実行するのに適切な呼び出しを構築する。制御は、オンライン又はオフラインで達成することができる。
【0040】
[0043] 1つの実装では、ステップ230において、自動車エンタテインメントサービスがオンラインモードであると判定された場合、ステップ240において、データトラフィックをルーティングし、ビデオ再生を同期させ、再生ステータスをレポートする特権自動車プラットフォームを通じて、オンライン再生制御をルーティングする。ステップ250において、コントローラは、プラットフォームに、コンテンツIDを含むコマンド(例えば、開始、停止、シークなど)を発行する。次に、ステップ260において、再生デバイスは、コマンドを受け取り、適切なコンテンツ及びデジタル権利管理(DRM)の呼び出しを行って、コマンドを実行する。1つの実装では、コンテンツの呼び出しは、再生デバイスにコンテンツを配信するためにCDN160に向けられる呼び出しを含む。一方で、ステップ230において、自動車エンタテインメントサービスがオフラインモードであると判定された(すなわち、デバイスがサービスで認証されたが接続性を失った)場合、ステップ270において、オフライン制御を可能にして、一時的ソケットをオープンして、CSM120とRSI130との間の直接通信122を容易にする。
【0041】
[0044] 図3Aは、本開示の実装による、コンピュータシステム300及びユーザ302の図である。ユーザ302は、コンピュータシステム300を使用して、図1に示すブロック図のシステム100及び図2に示す方法200に関して図示及び説明されるような自動車特権アプリケーション390を実装する。
【0042】
[0045] コンピュータシステム300は、図3Bの自動車特権アプリケーション390を記憶して実行する。更に、コンピュータシステム300は、ソフトウェアプログラム304と通信することができる。ソフトウェアプログラム304は、自動車特権アプリケーション390のためのソフトウェアコードを含むことができる。ソフトウェアプログラム304は、以下で更に説明するように、CD、DVD又はストレージドライブなどの外部媒体にロードすることができる。
【0043】
[0046] 更に、コンピュータシステム300は、ネットワーク380に接続することができる。ネットワーク380は、様々な異なるアーキテクチャ、例えば、クライアント-サーバアーキテクチャ、ピアツーピアネットワークアーキテクチャ、又は他のタイプのアーキテクチャにおいて接続することができる。例えば、ネットワーク380は、自動車特権アプリケーション390内で使用されるエンジン及びデータを協調させるサーバ385と通信することができる。また、ネットワークは、異なるタイプのネットワークとすることができる。例えば、ネットワーク380は、インターネット、ローカルエリアネットワーク又はローカルエリアネットワークの任意の変形、ワイドエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、イントラネット又はエクストラネット、又は無線ネットワークとすることができる。
【0044】
[0047] 図3Bは、本開示の実装による、自動車特権アプリケーション390をホストするコンピュータシステム300を示す機能ブロック図である。コントローラ310はプログラマブルプロセッサであり、コンピュータシステム300及びそのコンポーネントの動作を制御する。コントローラ310は、メモリ320又は内蔵コントローラメモリ(図示せず)から(例えばコンピュータプログラムの形で)命令をロードして、これらの命令を実行してシステムを制御する。その実行において、コントローラ310は、自動車特権アプリケーション390にソフトウェアシステムを提供して、例えば、自動車特権アプリケーション390内のエンジン及びデータ抽出部の作成及び構成を可能にする。代替的に、このサービスは、コントローラ310又はコンピュータシステム300において別個のハードウェアコンポーネントとして実装することができる。
【0045】
[0048] メモリ320は、コンピュータシステム300の他のコンポーネントによって使用するためにデータを一時的に記憶する。1つの実装では、メモリ320はRAMとして実装される。1つの実装では、メモリ320は、また、フラッシュメモリ及び/又はROMなどの長期又は永久メモリを含む。
【0046】
[0049] ストレージ330は、コンピュータシステム300の他のコンポーネントによって使用するために、データを一時的に又は長期間にわたって記憶する。例えば、ストレージ330は、自動車特権アプリケーション390によって使用されるデータを記憶する。1つの実装では、ストレージ330は、ハードディスクドライブである。
【0047】
[0050] メディアデバイス340は、リムーバブルメディアを受け入れて、挿入されたメディアに対してデータの読み出し及び/又は書き込みを行う。1つの実装では、例えば、メディアデバイス340は、光ディスクドライブである。
【0048】
[0051] ユーザインターフェイス350は、コンピュータシステム300のユーザからユーザ入力を受け取ってユーザ302に情報を提示するためのコンポーネントを含む。1つの実装では、ユーザインターフェイス350は、キーボード、マウス、オーディオスピーカ、及びディスプレイを含む。コントローラ310は、ユーザ302からの入力を使用して、コンピュータシステム300の動作を調整する。
【0049】
[0052] I/Oインターフェイス360は、1又は2以上のI/Oポートを含み、外部記憶又は補足装置(例えばプリンタ又はPDA)などの対応するI/Oデバイスに接続する。1つの実装では、I/Oインターフェイス360のポートは、USBポート、PCMCIAポート、シリアルポート、及び/又はパラレルポートなどのポートを含む。別の実装では、I/Oインターフェイス360は、外部装置と無線で通信するための無線インターフェイスを含む。
【0050】
[0053] ネットワークインターフェイス370は、イーサネット接続をサポートするRJ-45又は「Wi-Fi」インターフェイス(802.11を含むが、これに限定されるわけではない)などの有線及び/又は無線ネットワーク接続を含む。
【0051】
[0054] コンピュータシステム300は、コンピュータシステムに典型的な追加のハードウェア及びソフトウェア(例えば、電力、冷却、オペレーティングシステム)を含むが、これらのコンポーネントは、簡略化のために図3Bに具体的に示されていない。他の実装では、コンピュータシステムの異なる構成を使用することができる(例えば、異なるバス又はストレージ構成又はマルチプロセッサ構成)。
【0052】
[0055] 1つの実装では、システム100は、1又は2以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲート/ロジックアレイ(FPGA)、又はその他の等価集積又はディスクリート論理回路を含むハードウェアで全体が構成されるシステムである。別の実装では、システム100は、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせで構成される。
【0053】
[0056] 開示した実装についての本明細書の説明は、当業者が本開示を実施又は利用できるように行ったものである。当業者には、これらの実装の多数の修正が容易に明らかになると思われ、また本明細書で定義した原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく他の実装にも適用することができる。したがって、本開示は、本明細書に示す実装に限定されることを意図するものではなく、本明細書で開示した原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
【0054】
[0057] 本開示の様々な実装は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はこれらの技術の組み合わせの形で実現される。いくつかの実装は、1又は2以上のコンピュータ装置により実行される1又は2以上のコンピュータプログラムを含む。一般に、コンピュータ装置は、1又は2以上のプロセッサ、1又は2以上のデータ記憶構成要素(例えば、ハードディスクドライブ及びフロッピーディスクドライブ、CD-ROMドライブ、及び磁気テープドライブなどの揮発性又は不揮発性メモリモジュール及び持続的な光学及び磁気記憶装置)、1又は2以上の入力装置(例えば、ゲームコントローラ、マウス及びキーボード)、及び1又は2以上の出力装置(例えば、ディスプレイ装置)を含む。
【0055】
[0058] コンピュータプログラムは、通常、持続的な記憶媒体に記憶され、実行時にメモリにコピーされる実行可能なコードを含む。少なくとも1つのプロセッサが、所定の順序でメモリからプログラム命令を取り出すことによって、コードを実行する。プログラムコードの実行中には、コンピュータは、入力及び/又は記憶装置からデータを受け取り、データに対して処理を実行し、これにより得られたデータを出力及び/又は記憶装置に供給する。
【0056】
[0059] 当業者であれば、本明細書で説明した様々な例示的なモジュール及び方法ステップを電子ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの組み合わせとして実装することができると理解するであろう。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に示すために、本明細書では、様々な例示的なモジュール及び方法ステップについて、一般にこれらの機能面から説明した。このような機能をハードウェア又はソフトウェアのいずれとして実装するかは、特定の用途及びシステム全体に課せられる設計制約に依存する。当業者であれば、説明した機能を各特定の用途のために様々な方法で実装することができるが、このような実装の決定を、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものとして解釈すべきではない。また、モジュール又はステップ内の機能のグループ化は、説明を容易にするためのものである。本開示から逸脱することなく、特定の機能を1つのモジュール又はステップから別のモジュール又はステップへ移すことができる。
【0057】
[0001] 上記の各実施例の全ての特徴が、本開示の特定の実装において必ずしも必要というわけではない。更に、本明細書で提示した説明及び図面は、本開示が広く意図する主題を表すものであると理解されたい。更に、本開示の範囲は、当業者にとって明らかになり得る他の実装を完全に含み、したがって、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲以外のものによって限定されるものではないと理解されたい。
【符号の説明】
【0058】
100 特権自動車システム
110 特権自動車プラットフォーム
112 接続
114 接続
116 接続
118 接続
120 センタスタックモジュール(CSM)
122 直接通信
130 リアシートインフォテインメント(RSI)
140 ブリング・ユア・オウン・デバイス(BYOD)
150 車外デバイス(OOCD)
160 コンテンツ配信ネットワーク(CDN)
200 自動車エンタテインメントサービス内の他のアプリケーション及びウェブサイトからの、認証されたアプリケーション及びウェブサイトの制御を可能にするための方法
210 コントローラがコマンドを発行できるようにする定義された構造を含む特権自動車プラットフォーム内に、自動車エンタテインメントサービスの制御を実装
220 コマンドを実行するのに適切なプラットフォーム呼び出しを構築
230 オンラインか?
240 自動車プラットフォームを通じて、オンライン再生制御をルーティング
250 自動車プラットフォームに、コンテンツIDを含むコマンドを発行
260 適切なコンテンツ及びデジタル権利管理の呼び出しを行って、コマンドを実行
270 オフライン制御を可能にして、一時的ソケットをオープン
300 コンピュータシステム
302 ユーザ
304 ソフトウェアプログラム
310 コントローラ
320 メモリ
330 ストレージ
340 メディアデバイス
350 ユーザインターフェイス
360 I/Oインターフェイス
370 ネットワークインターフェイス
380 ネットワーク
385 サーバ
390 自動車特権アプリケーション
図1
図2
図3A
図3B