(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-01
(45)【発行日】2024-03-11
(54)【発明の名称】ハードディスク固定装置、ハードディスクケージ及び記憶機能を有する機器
(51)【国際特許分類】
G11B 33/02 20060101AFI20240304BHJP
G11B 33/12 20060101ALI20240304BHJP
【FI】
G11B33/02
G11B33/02 301F
G11B33/02 503
G11B33/12 313C
(21)【出願番号】P 2022561220
(86)(22)【出願日】2020-12-31
(86)【国際出願番号】 CN2020142413
(87)【国際公開番号】W WO2021159888
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-06-15
(31)【優先権主張番号】202010088198.9
(32)【優先日】2020-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522238815
【氏名又は名称】上海摩軟通訊技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI MORUAN TELECOM TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 302,Building 1, NO.399 Keyuan Road, Zhangjiang Hi-tech Park, Pudong New Area Shanghai 201203, China
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】郭 宇華
(72)【発明者】
【氏名】陳 ▲しん▼
【審査官】中野 和彦
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第205068252(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第103176518(CN,A)
【文献】特開2018-113086(JP,A)
【文献】登録実用新案第3159998(JP,U)
【文献】特開2015-219933(JP,A)
【文献】登録実用新案第3079145(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11B 33/02
G11B 33/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハードディスク固定装置であって、
一方側に設けられた、ハードディスクを挿入するための開口と、前記開口により間隔があけられかつ対向して配置された第一の側板と第二の側板とを有するハードディスクボックスと、
前記第一の側板の前記開口側の端部である第一の側辺に、その一端が回転可能に取り付けられたバッフル板と、
前記第二の側板の前記開口側の端部である
第二の側辺に、その一端が回転可能に取り付けられ、他端が前記バッフル板の他端に、開放可能に係合する係止具と、
少なくとも一つの仕切り部品とを有し、
前記ハードディスクボックスと、係合した状態の前記バッフル板及び前記係止具が、前記ハードディスクを収容する収容キャビティを形成し、
前記仕切り部品は、前記収容キャビティ内に配置され、両端が前記第一の側板および第二の側板にそれぞれ接続され、前記収容キャビティを、前記ハードディスクを収容できる少なくとも二つのサブ収容キャビティに仕切る、ハードディスク固定装置。
【請求項2】
前記仕切り部品は、少なくとも二つの弾性軸を含み、少なくとも二つの弾性軸は、第一の予め設定される方向に沿って間隔をあけて設けられ、前記弾性軸の両端は、それぞれ前記第一の側板、前記第二の側板に接続され、
前記弾性軸の弾性力の作用で前記ハードディスクを前記サブ収容キャビティ内に挟み込むことができる、請求項1に記載のハードディスク固定装置。
【請求項3】
前記弾性軸は、回転軸と、前記回転軸の外側に外嵌される弾性スリーブとを含み、前記回転軸の両端は、それぞれ前記第一の側板、前記第二の側板に接続される、請求項2に記載のハードディスク固定装置。
【請求項4】
前記弾性スリーブは、回転軸の外側に回転可能に外嵌され、前記回転軸の両端は、それぞれ前記第一の側板、前記第二の側板に固定して接続され、
又は、前記第一の側板に第一の取り付け穴が設けられ、前記第二の側板に第二の取り付け穴が設けられ、前記回転軸の両端は、それぞれ前記第一の取り付け穴、前記第二の取り付け穴内に回転可能に取り付けられる、請求項3に記載のハードディスク固定装置。
【請求項5】
前記仕切り部品は、複数設けられ、複数の前記仕切り部品は、第二の予め設定される方向に沿って間隔をあけて設けられ、前記第二の予め設定される方向は、第一の予め設定される方向に垂直となる、請求項2に記載のハードディスク固定装置。
【請求項6】
前記係止具の第二の端、及び前記バッフル板の第二の端のうちの一方は、係止フックであり、前記係止具の第二の端、及び前記バッフル板の第二の端のうちの他方は、前記係止フックに係着される係止具である、請求項1~4のいずれか1項に記載のハードディスク固定装置。
【請求項7】
前記バッフル板には、ハードディスクコネクターを退避する退避開口が設けられる、請求項1~4のいずれか1項に記載のハードディスク固定装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のハードディスク固定装置と、前記ハードディスク固定装置の収容キャビティ内に収容される少なくとも一つのハードディスクとを含む、ハードディスクケージ。
【請求項9】
シャーシと、前記シャーシの内部に固定される請求項8に記載のハードディスクケージとを含む、記憶機能を有する機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は、出願番号が202010088198.9であり、出願日が2020年02月12日である中国特許出願に基づき提出され、この中国特許出願の優先権を主張し、この中国特許出願の内容の全ては、ここで参照として本出願に取り込まれる。
【0002】
本出願は、ストレージデバイス固定の技術分野に関し、特に、ハードディスク固定装置、ハードディスクケージ及び記憶機能を有する機器に関する。
【背景技術】
【0003】
情報技術の発展に伴い、様々な情報ファイルもますます多くなり、大容量の情報ファイルの記憶を満たすために、ストレージサーバ、コンピュータなどの電子機器に相当数のハードディスクが取り付けられる。
【0004】
現在では、ハードディスクは、主にハードディスクホルダにネジにより固定され、即ち、ハードディスクとハードディスクホルダにそれぞれねじ穴が設けられ、ネジがそれぞれハードディスクとハードディスクホルダにおけるねじ穴にねじ接続されることにより、ハードディスクがハードディスクホルダに固定される。
【0005】
しかしながら、一般的には単一のハードディスクの固定には少なくとも二つのネジが必要であり、ハードディスクを着脱してメンテナンスや交換する時、ねじドライバーなどの補助ツールによりネジを1つずつ着脱する必要があり、着脱が煩雑で、時間がかかり、作業効率が低い。
【発明の概要】
【0006】
本出願は、従来のハードディスクを着脱してメンテナンスや交換する時に、ねじドライバーなどの補助ツールによりネジを1つずつ着脱する必要があり、着脱が煩雑で、時間がかかり、作業効率が低い技術課題を解決するためのハードディスク固定装置、ハードディスクケージ及び記憶機能を有する機器を提供する。
【0007】
上記問題を解決するために、本出願は、以下の技術案を採用する。
【0008】
本出願の第一の方面によれば、ハードディスク固定装置を提供する。このハードディスク固定装置は、
一方側が、取り付け開口と、前記取り付け開口により間隔があけられかつ対向して設けられる第一の側辺と第二の側辺と、を有するハードディスクボックスと、
第一の端が前記第一の側辺に回転可能に取り付けられるバッフル板と、
係止具であって、前記係止具の第一の端が前記第二の側辺に回転可能に取り付けられ、前記係止具の第二の端が前記バッフル板の第二の端に係着されることで、前記ハードディスクボックス、前記バッフル板、及び前記係止具が、ハードディスクを収容できる収容キャビティを形成する係止具とを含む。
【0009】
本出願の第一の方面によるハードディスク固定装置は、以下の利点を有する。
【0010】
本出願のハードディスク固定装置は、ハードディスクボックスと、バッフル板と、係止具とを含み、バッフル板の第一の端がハードディスクボックスの第一の側辺に回転可能に取り付けられ、係止具の第一の端がハードディスクボックスの第二の側辺に回転可能に取り付けられ、係止具の第二の端がバッフル板の第二の端に係着され、このように、ハードディスクボックス、係止具及びバッフル板がハードディスクを制限する収容キャビティを形成し、収容キャビティがハードディスクを収容でき、それにより、ハードディスクに対する固定を実現する。ハードディスクを取り外す必要がある時、係止具の第二の端とバッフル板の第二の端との係着を解除すれば、ハードディスクをハードディスクボックスから取り出すことができ、操作が簡単かつ容易であり、時間と手間を省き、効率が高い。
【0011】
一実施例において、前記ハードディスク固定装置は、少なくとも一つの仕切り部品をさらに含み、前記仕切り部品は、前記収容キャビティ内に取り付けられ、前記収容キャビティを、前記ハードディスクを収容できる少なくとも二つのサブ収容キャビティに仕切りする。
【0012】
一実施例において、前記ハードディスクボックスは、間隔をあけて対向する第一の側板と第二の側板とを含み、前記仕切り部品は、少なくとも二つの弾性軸を含み、少なくとも二つの弾性軸は、第一の予め設定される方向に沿って間隔をあけて設けられ、前記弾性軸の両端は、それぞれ前記第一の側板、前記第二の側板に接続され、前記弾性軸の弾性力の作用で前記ハードディスクを前記サブ収容キャビティ内に挟み込むことができる。
【0013】
一実施例において、前記弾性軸は、回転軸と、前記回転軸の外側に外嵌される弾性スリーブとを含み、前記回転軸の両端は、それぞれ前記第一の側板、前記第二の側板に接続される。
【0014】
一実施例において、前記弾性スリーブは、回転軸の外側に回転可能に外嵌され、前記回転軸の両端は、それぞれ前記第一の側板、前記第二の側板に固定して接続され、又は、前記第一の側板に第一の取り付け穴が設けられ、前記第二の側板に第二の取り付け穴が設けられ、前記回転軸の両端は、それぞれ前記第一の取り付け穴、前記第二の取り付け穴内に回転可能に取り付けられる。
【0015】
一実施例において、前記仕切り部品は、複数設けられ、複数の前記仕切り部品は、第二の予め設定される方向に沿って間隔をあけて設けられ、前記第二の予め設定される方向は、第一の予め設定される方向に垂直となる。
【0016】
一実施例において、前記第一の側辺は、前記バッフル板の第一の端にヒンジ接続され、及び/又は、前記第二の側辺は、前記係止具の第一の端にヒンジ接続される。
【0017】
一実施例において、前記係止具の第二の端、及び前記バッフル板の第二の端のうちの一方は、係止フックであり、前記係止具の第二の端、及び前記バッフル板の第二の端のうちの他方は、前記係止フックに係着される係止具である。
【0018】
一実施例において、前記バッフル板には、ハードディスクコネクターを退避する退避開口が設けられる。
【0019】
本出願の第二の方面によれば、ハードディスクケージを提供する。このハードディスクケージは、第一の方面に記載のハードディスク固定装置と、前記ハードディスク固定装置の収容キャビティ内に収容される少なくとも一つのハードディスクとを含む。
【0020】
本出願の第二の方面によるハードディスクケージは、第一の方面に記載のハードディスク固定装置を含むため、本出願の第二の方面によるハードディスクケージも、第一の方面に記載のハードディスク固定装置と同じ利点を有する。
【0021】
本出願の第三の方面は、記憶機能を有する機器を提供する。この機器は、シャーシと、前記シャーシの内部に固定される第二の方面に記載のハードディスクケージとを含む。
【0022】
本出願の第三の方面による記憶機能を有する機器は、第二の方面に記載のハードディスクケージを含むため、本出願の第三の方面による記憶機能を有する機器も第一の方面に記載のハードディスクケージと同じ利点を有する。
【0023】
以上に記述されている本出願によって解決される技術課題、技術案を構成する技術的特徴及びこれらの技術案の技術的特徴による有益な効果のほか、本出願によるハードディスク固定装置、ハードディスクケージ即ち記憶機能を有する機器が解決できる他の技術課題、技術案に含まれる他の技術の特徴及びこれらの技術的特徴による有益な効果については、発明を実施するための形態においてさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本出願の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本出願の実施例の記述において使用する必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、本出願の一部の実施例であり、これらの添付図面と文字の記述は、いかなる方法により本開示の概念の範囲を限定するものではなく、特定の実施例を参照して当業者に本開示の概念を説明するものである。当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
【
図1】いくつかの場合におけるハードディスク固定方式の構造概略図である。
【
図2】いくつかの場合における別のハードディスク固定方式の構造概略図である。
【
図3】本出願の実施例によるハードディスク固定装置の構造概略図である。
【
図4】本出願の実施例によるハードディスク固定装置の弾性回転軸の構造概略図である。
【
図5】本出願の実施例によるハードディスクケージの組み立て時の初期状態の構造概略図である。
【
図6】本出願の実施例によるハードディスクケージの組み立て時の中間状態の構造概略図である。
【
図7】本出願の実施例によるハードディスクケージの構造概略図である。
【
図9】
図3のハードディスク固定装置が底板と第三の側板を省略する場合の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
ハードディスクは、コンピュータとサーバ(例えば、ストレージサーバ)における主な記憶媒介であり、例えばコンピュータにおけるオペレーティングシステム、サーバにおけるデータは、いずれもハードディスクに記憶される。現在では、ハードディスクの固定方式は、二種類あり、具体的には、
図1及び
図2を参照する。
【0026】
図1を参照すると、ハードディスクホルダ1とハードディスク2にそれぞれねじ穴が設けられ、ハードディスク2をハードディスクホルダ1に入れて、ハードディスクホルダ1の側面のねじ穴をハードディスク2のねじ穴と位置合わせ、ねじドライバーなどの補助ツールを用いてネジ3をハードディスクホルダ1とハードディスク2におけるねじ穴内に締め付ける。この固定方式を利用する場合、単一のハードディスク2は、一般的に少なくとも二つのネジ3を必要とすり、ハードディスク2を取り付けたり、メンテナンスしたり、配置を交換したりする時に、ハードディスク2の着脱を実現するために、ねじドライバーなどの補助ツールによりネジ3を着脱する必要があり、時間と手間がかかり、着脱効率が低い。シャーシ操作スペースが限られている場合、ハードディスクの着脱にはハードディスクホルダ1をシャーシ内から取り外す必要がある。
【0027】
図2を参照すると、ハードディスク2を、ハードディスクブラケット4を介してハードディスクホルダ1に固定し、具体的には、まずハードディスク2をピンを介してハードディスクブラケット4に固定してから、ハードディスクブラケット4をハードディスクホルダ1内に係止し、ハードディスクブラケット4をハードディスクホルダ1に係着する。組み立て操作が煩瑣であるため、効率が低くなってしまい、ハードディスクの迅速なメンテナンス及び交換を実現できないし、ハードディスクブラケット4の取り付け及び操作にいずれもスペースを占有する必要があり、コンパクトなシャーシには適していない。なお、ハードディスクブラケット4を増加させると、機器全体のコストを増加させてしまう。
【0028】
そのために、本出願は、ハードディスク固定装置、ハードディスクケージ及び記憶機能を有する機器を提供する。そのうち、ハードディスク固定装置は、ハードディスクボックスと、バッフル板と、係止具とを含み、バッフル板の第一の端がハードディスクボックスの第一の側辺に回転可能に取り付けられ、係止具の第一の端がハードディスクボックスの第二の側辺に回転可能に取り付けられ、係止具の第二の端がバッフル板の第二の端に係着され、このように、ハードディスクボックス、係止具及びバッフル板が収容キャビティを形成し、ハードディスクを収容キャビティ内に制限し、収容キャビティがハードディスクを収容できることにより、ハードディスクの固定を実現する。ハードディスクを取り外す必要がある時、係止具の第二の端とバッフル板第二の端との係着を解除すれば、ハードディスクをハードディスクボックスから取り出すことができ、操作が簡単かつ容易であり、時間と手間を省き、効率が高い。
【0029】
以下は、本明細書の実施形態を詳細に記述する。前記実施例の例は、添付図面に示されている。そのうち、最初から最後まで同一又は類似した符号は、同一又は類似した要素又は同一又は類似した機能を有する要素を示す。以下は、添付図面を参照しながら記述する実施例は、例示的なものであり、本出願を解釈するためのものであり、本出願に対する制限とは理解できない。
【0030】
図3を参照すると、本出願は、ハードディスク固定装置を提供する。このハードディスク固定装置は、ハードディスクボックス10と、バッフル板20と、係止具30とを含む。そのうち、ハードディスクボックス10の一方側は、取り付け開口と、前記取り付け開口により間隔があけられておりかつ対向して設けられる第一の側辺111と第二の側辺121とを有する。バッフル板20の第一の端が第一の側辺111に回転可能に取り付けられ、係止具30の第一の端が第二の側辺121に回転可能に取り付けられ、係止具30の第二の端がバッフル板20の第二の端に係着されることで、ハードディスクボックス10、バッフル板20及び係止具30がハードディスク2を収容できる収容キャビティを形成する。
【0031】
本実施例において、ハードディスクボックス10は、矩形構造であってもよく、矩形の底板と、底板に設けられる四つの側板とを含み、四つの側板は、それぞれ第一の側板11、第二の側板12、第三の側板13及び第四の側板14であり、そのうち、第一の側板11と第二の側板12とは、図面におけるY方向に沿って間隔をあけて対向し、第三の側板13と第四の側板14とは、図面におけるX方向に沿って間隔をあけて対向する。ハードディスクボックス10の底板と四つの側板の各々との間は、溶接されたり、ハードディスクボックス10の底板と四つの側板の各々との間は、かしめられたりすることができる。ハードディスクボックス10の最上部は、取り付け開口を有し、第一の側板11の最上部に第一の側辺111が形成され、第二の側板12の最上部に第二の側辺121が形成される。
【0032】
バッフル板20は、矩形板又は不規則形状板などであってもよく、その第一の端が第一の側辺111に回転可能に取り付けられ、例えば、バッフル板20の第一の端と第一の側辺111にそれぞれヒンジ接続スリーブが設けられ、ヒンジ接続軸がバッフル板20と第一の側辺111におけるヒンジ接続スリーブ内に穿設されることにより、バッフル板20がハードディスクボックス10に対して回転可能となる。また例えば、バッフル板20の第一の端と第一の側辺111とが蝶番を介してヒンジ接続されることにより、バッフル板20がハードディスクボックス10に対して回転可能となる。
【0033】
係止具30の第一の端が第二の側辺121に回転可能に取り付けられ、例えば、係止具30の第一の端と第二の側辺121にそれぞれヒンジ接続スリーブが設けられ、ヒンジ接続軸が係止具30と第二の側辺121におけるヒンジ接続スリーブ内に穿設されることにより、係止具30がハードディスクボックス10に対して回転可能となる。また例えば、係止具30の第一の端と第二の側辺121が蝶番を介してヒンジ接続されることにより、係止具30がハードディスクボックス10に対して回転可能となる。
【0034】
係止具30の第二の端がバッフル板20の第二の端に係着され、例えば、係止具30の第二の端に係止具が設けられ、バッフル板20の第二の端に、係止具に係着される係止フックが設けられ、また例えば、係止具30の第二の端に係止爪が設けられ、バッフル板20の第二の端に係止爪に係着される係止溝が設けられる。また、例えば、係止具30の第二の端に係着突起が設けられ、バッフル板20の第二の端に、係着突起に係着される係着ピットが設けられる。係止具30とバッフル板20との係着形態は、複数種類ある。ここで限定しない。
【0035】
ハードディスクボックス10、バッフル板20及び係止具30は、ハードディスク2を収容できる収容キャビティを形成する。さらに、ハードディスクは、収容キャビティ内に挟み込むことができる。例えば、第一の側板11と第二の側板12の内側面にそれぞれゴム製スライドレールが設けられ、ゴム製スライドレールの弾性力の作用で、ハードディスク2が収容キャビティ内に挟み込まれる。また例えば、収容キャビティ内に弾性仕切板が設けられ、収容キャビティを二つのサブチャンバに仕切り、弾性仕切板とハードディスクボックス10の側板によりハードディスク2をクリップする。
【0036】
図5~
図7を参照すると、以下は、ハードディスクを本出願の実施例によるハードディスク固定装置に取り付ける時の取り付け過程について詳細に記述する。
【0037】
まず、
図5を参照すると、バッフル板20の第二の端と係止具30の第二の端は、開けられ、バッフル板20と係止具30は、いずれもハードディスクボックス10に対して回転し、バッフル板20と係止具30は、互いに離れる方向へ回転して取り付け開口を開く。この時、ハードディスク2の底部を取り付け開口に向け、即ち、ハードディスク2をハードディスクボックス10内に垂直に挿入する。
【0038】
そして、
図6を参照すると、すべてのハードディスク2をいずれもハードディスクボックス10内に取り付ける。
【0039】
最後に、
図7を参照すると、バッフル板20と係止具30は、いずれもハードディスクボックス10に対して回転し、互いの方向へ回転して取り付け開口を密閉し、バッフル板20の第二の端は、係止具30の第二の端に係着し、ハードディスク2を収容キャビティ内に制限する。ハードディスク2を収容キャビティ内に挟み込むことができ、収容キャビティ内でのハードディスク2の揺れを防止し、バッフル板20と係止具30の協働作用により、ハードディスク2が取り付け開口から脱出することを防止する。
【0040】
ハードディスク2をメンテナンスや交換したりする必要がある場合、その操作過程は、ハードディスク2の取り付け過程と逆である。即ち、バッフル板20の第二の端と係止具30の第二の端との係着を開き、そして、バッフル板20と係止具30をそれぞれ回転させて取り付け開口を開き、すべてのハードディスク2をハードディスクボックス10内から取り出せばよい。操作が簡単かつ容易であり、時間と手間を省き、作業効率が高い。
【0041】
本出願の実施例のハードディスク固定装置は、ハードディスクボックスと、バッフル板と、係止具とを含み、バッフル板の第一の端がハードディスクボックスの第一の側辺に回転可能に取り付けられ、係止具の第一の端がハードディスクボックスの第二の側辺に回転可能に取り付けられ、係止具の第二の端がバッフル板の第二の端に係着され、このように、ハードディスクボックス、係止具及びバッフル板がハードディスクを制限する収容キャビティを形成し、収容キャビティがハードディスクを収容でき、それにより、ハードディスクに対する固定を実現する。ハードディスクを取り外す必要がある場合、係止具の第二の端とバッフル板の第二の端との係着を解除すれば、ハードディスクをハードディスクボックスから取り出すことができ、操作が簡単かつ容易であり、時間と手間を省き、効率が高い。
【0042】
図3及び
図9を参照すると、本実施例のハードディスク固定装置は、少なくとも一つの仕切り部品をさらに含み、仕切り部品は、収容キャビティ内に取り付けられ、収容キャビティがハードディスク2を収容できる少なくとも二つのサブ収容キャビティに仕切りされる。
【0043】
そのうち、仕切り部品は、弾性パッドが取り付けられた矩形板であってもよく、それは、ハードディスクボックス10の第三の側板13と平行し、収容キャビティを仕切りしてサブ収容キャビティを形成し、ハードディスク2は、弾性パッドの弾性押圧によってサブ収容キャビティ内に挟み込まれる。
【0044】
いくつかの実施例において、仕切り部品は、一つ設けられ、この仕切り部品は、収容キャビティを二つのサブ収容キャビティに仕切りする一方、別の実施例においては、ハードディスク2を複数設ける必要がある。この時、仕切り部品は、複数設けられ、複数の仕切り部品は、第二の予め設定される方向に沿って間隔をあけて設けられ、そのうち、第二の予め設定される方向は、後述する第一の予め設定される方向と垂直である。例えば、第二の予め設定される方向は、
図3におけるX方向であり、第一の予め設定される方向は、
図3におけるZ方向である。仕切り部品は、二つ、三つ、四つなど設けられてもよく、このようにして形成されるサブ収容キャビティは、三つ、四つ、五つなどであり、即ち、サブ収容キャビティの数は、仕切り部品の数よりも一つだけ多くなる。本出願の実施例では、仕切り部品の数について限定しない。当業者は、ハードディスクボックス10の体積、ハードディスク2の体積及びシャーシの取り付けスペースなどの実際の状況に応じて、仕切り部品の数を柔軟に設定することができる。
【0045】
本実施例では、収容キャビティ内に少なくとも一つの仕切り部品を設けて収容キャビティを少なくとも二つのサブ収容キャビティに仕切りすることにより、ハードディスクの取り付け数を増加させ、さらに、ハードディスクをクリップする構造を柔軟的に設けることができる。
【0046】
そのうちの1つの可能な実現形態では、仕切り部品は、少なくとも二つの弾性軸40を含み、少なくとも二つの弾性軸40は、第一の予め設定される方向に沿って間隔をあけて設けられ、弾性軸40の両端は、それぞれ第一の側板11、第二の側板12に接続され、そのうち、ハードディスクボックス10は、間隔をあけて対向する第一の側板11と第二の側板12とを含み、弾性軸40の弾性力の作用によってハードディスク2をサブ収容キャビティ内に挟み込むことができる。
【0047】
図3及び
図9を参照すると、弾性軸40は、図におけるY方向に沿って延在し、その第一の端は、第一の側板11に接続され、その第二の端は、第二の側板12に接続され、図におけるZ方向は、第一の予め設定される方向である。
【0048】
仕切り部品に含まれる弾性軸40は、二つ、三つ、四つなどの複数であってもよく、複数の弾性軸40は、Z方向に沿って間隔をあけて設けられ、
図9に示す通りである。当業者は、ハードディスク2のサイズ、ハードディスクボックス10のサイズなどの実際の状況に応じて、弾性軸40の数を柔軟に設定することができる。
【0049】
本実施例において、仕切り部品は、少なくとも二つの弾性軸40を含み、弾性軸40の弾性力でハードディスク2を挟み込むとともに、弾性軸40の間に間隔があり、ハードディスク2の放熱能力を向上させることができる。なお、弾性軸40とハードディスク2との間の接触面積が小さく、ハードディスク2と弾性軸40との間の摩擦力が小さく、ハードディスク2の挿抜を容易にする。
【0050】
弾性軸40の構造は、複数種類あり、例えば、弾性軸40は、単独の一本の弾性軸、例えば、ゴム軸、シリカゲル軸などであってもよく、構造が簡単で、加工が容易である。また例えば、
図4を参照すると、弾性軸40は、回転軸41と、回転軸41の外側に外嵌される弾性スリーブ42とを含み、そのうち、回転軸41は、剛性軸、例えば、金属軸であり、弾性スリーブ42は、ゴムスリーブ、シリカゲルスリーブ又はスポンジスリーブなどの弾性力を有するスリーブ構造である。回転軸41の両端は、それぞれ第一の側板11及び第二の側板12に接続される。それにより、回転軸41の両端が第一の側板11と第二の側板12に接続され、弾性スリーブ42の弾性力の作用でハードディスク2をサブ収容キャビティ内に挟み込み、構造が簡単で、取り外し及び取り付けを容易にする。弾性スリーブ42の構造が劣化した後、回転軸41を交換することなく、弾性スリーブ42のみを交換することができ、メンテナンスコストを節約することができる。
【0051】
回転軸41と第一の側板11、第二の側板12との接続形態は、複数あり得る。
【0052】
そのうちのいくつかの可能な実現形態では、弾性スリーブ42は、回転軸41の外側に回転可能に外嵌され、回転軸41の両端は、それぞれ第一の側板11、第二の側板12に固定して接続される。弾性スリーブ42の内径が回転軸41の外径よりも大きく、即ち、弾性スリーブ42が回転軸41に外嵌される時、弾性スリーブ42の内側壁と回転軸41との間に間隔を有することで、弾性スリーブ42は、回転する41に対して回転可能となる。回転軸41の両端がそれぞれ第一の側板11と第二の側板12に固定され、例えば、第一の側板11と第二の側板12にスルーホールが設けられ、回転軸41の両端にそれぞれねじ穴が設けられ、ネジがスルーホールを貫通して回転軸41の端部のねじ穴にねじ接続される。また例えば、回転軸41の両端にそれぞれボルトが設けられ、ボルトがスルーホールを貫通してナットに接続されることにより、回転軸41の両端がそれぞれ第一の側板11と第二の側板12に固定して接続されることを実現する。本実現形態では、回転軸41が第一の側板11、第二の側板12に対して固定され、弾性スリーブ42が回転軸41に対して回転し、ハードディスク2を挿抜する時、弾性スリーブ42が回転軸に対して回転し、操作の利便性を向上させる。
【0053】
別のいくつかの可能な実現形態では、第一の側板11に第一の取り付け穴が設けられ、第二の側板12に第二の取り付け穴が設けられ、回転軸41の両端がそれぞれ第一の取り付け穴及び第二の取り付け穴122内に回転可能に取り付けられる。この時、弾性スリーブ42は、回転軸41に固定されてもよく、例えば、弾性スリーブ42は、回転軸41に締り嵌めして接続される。弾性スリーブ42は、回転軸41に対して回転してもよい。第一の取り付け穴は、第一の側板11に設けられる円穴であってもよく、第二の取り付け穴122は、第二の側板12に設けられる円穴であってもよい。回転軸41の両端がそれぞれ第一の取り付け穴と第二の取り付け穴122内に穿設されることで、回転軸41は、ハードディスクボックス10に対して回転可能となる。又は、回転軸41の両端にピン穴が設けられ、そのうちの一方のピンは、第一の取り付け穴を貫通して回転軸41の一端のピン穴に接続され、このピンは、第一の取り付け穴に対して回転可能となる。他方のピンは、第二の取り付け穴122を貫通して回転軸41の他端のピン穴に接続され、このピンも、第二の取り付け穴122に対して回転可能となる。本実現形態では、回転軸41の両端がそれぞれ第一の側板11と第二の側板12に回転可能に取り付けられることにより、サブ収容キャビティへのハードディスク2の挿抜操作の利便性を向上させることができ、また、弾性軸40の構造が簡単で、取り付けが容易になる。
【0054】
なお、回転軸41がピン及びネジを介して第一の側板11と第二の側板12に取り付けられる時、ネジとピンのヘッド部の外端面は、第一の側板11の外側面、第二の側板12の外側面と面一になり、例えば、第一の側板11の外側面と第二の側板12の外側面に沈槽が設けられ、このように、ネジとピンの突出したヘッド部によるシャーシ内のその他の構成部品の取り付けへの影響を避ける。
【0055】
第一の側辺111とバッフル板20との回転接続の一可能な実現形態としては、第一の側辺111は、バッフル板20の第一の端にヒンジ接続され、例えば、第一の側辺111は、バッフル板20に蝶番を介してヒンジ接続され、また例えば、第一の側辺111には、X方向に沿って二つの第一の軸スリープ112が間隔をあけて設けられ、バッフル板20の第一の端には、X方向に沿って二つの第一のヒンジ接続軸が間隔をあけて設けられ、二つの第一のヒンジ接続軸は、それぞれ二つの第一の軸スリープ112内に穿設され、このように、第一の側辺111とバッフル板20の第一の端とのヒンジ接続を実現する。無論、第一のヒンジ接続軸は、第一の側辺111に設けられてもよく、それに応じて、第一の軸スリープ112は、バッフル板20の第一の端に設けられる。
【0056】
第二の側辺121と係止具30との回転接続の一可能な実現形態としては、第二の側辺121は、係止具30の第一の端にヒンジ接続され、例えば、第二の側辺121は、係止具30に蝶番を介してヒンジ接続され、また例えば、第二の側辺121には、X方向に沿って二つの第二の軸スリープ113が間隔をあけて設けられ、係止具30の第一の端には、X方向に沿って二つの第二のヒンジ接続軸が間隔をあけて設けられ、二つの第二のヒンジ接続軸は、それぞれ二つの第二の軸スリープ123内に穿設され、このように、第二の側辺121と係止具30の第一の端とのヒンジ接続を実現する。無論、第二のヒンジ接続軸は、第二の側辺121に設けられてもよく、それに応じて、第二の軸スリープ123は、係止具30の第一の端に設けられる。
【0057】
無論、本出願では、第一の側辺111とバッフル板20との回転可能な接続形態は、第二の側辺121と係止具30との接続形態と同じであっても異なってもよい。例えば、第一の側辺111がバッフル板20の第一の端にヒンジ接続される時、第二の側辺121が係止具30の第一の端に蝶番を介して接続されることで、係止具30は第二の側辺121に対して回転可能となる。また例えば、第二の側辺121が係止具30の第一の端にヒンジ接続される時、第一の側辺111は、バッフル板30の第一の端に蝶番を介して接続される。
【0058】
可能な一実現形態では、第一の側辺111がバッフル板20の第一の端にヒンジ接続され、第二の側辺121が係止具30の第一の端にヒンジ接続され、このように、バッフル板20と係止具30とが相対回転し、また、ハードディスク固定装置の構造が簡単で、組み立てを容易にする。
【0059】
係止具30の第二の端とバッフル板20の第二の端との係着構造は、複数種類あり、例えば、係止具30の第二の端、及び、バッフル板20の第二の端のうちの一方は、係止フックである、係止具30の第二の端、及び、バッフル板20の第二の端のうちの他方は、係止フックに係着される係止具である。
【0060】
係止具30の第二の端が係止フックである場合、バッフル板20の第二の端は、係止具であり、係止具30の第二の端が係止具である場合、バッフル板20の第二の端は、係止フックである。例えば、
図3及び
図7及び
図8を参照すると、バッフル板20の第二の端に係止フック21が設けられ、係止フック21の開口は、バッフル板20の第一の端に向かう。それに応じて、係止具30に係着部34が設けられ、係着部34は、丸棒であり、丸棒が係止フック21内に係止された時、係止具30の第二の端は、バッフル板20の第二の端に係着される。
【0061】
引き続き
図3を参照すると、以下は、係止具30の構造について詳細に記述し、係止具30は、丸棒を折り曲げた構造である。係止具30は、ヒンジ接続部31を含み、ヒンジ接続部31は、第二の軸スリープ123にヒンジ接続される。ヒンジ接続部31は、ハードディスクボックス10から離れて折り曲げられて延在して逃げ部32を形成することで、ハードディスク2を退避する。逃げ部32は、バッフル板20に向かって折り曲げられて延在して接続部33を形成する。接続部33は、ハードディスクボックス10の第四の側板14の方向に向かって延在して係着部34を形成する。係止フック21の中心を対称軸として、係止具30の右半部分は、ヒンジ接続部31、逃げ部32、接続部33及びヒンジ接続部34を含み、係止具30の左半部分は、その右半部分と対称的である。
【0062】
なお、ハードディスクボックス10の第一の側板11は、上へ引き続き延在して第一の側辺111を形成する。即ち、
図7を参照すると、ハードディスク2の最上部は、ハードディスクボックス10から延出する。係止具30の逃げ部32と接続部33は、さらに、ハードディスク2を制限および保護するために用いることができる。
【0063】
引き続き
図3を参照すると、ハードディスクコネクターの取り付けを容易にするために、バッフル板20にハードディスクコネクターを退避する退避開口22が設けられ、当業者は、ハードディスク2の数、ハードディスクコネクターのタイプに応じて、退避開口22の数と形状を設ける。
【0064】
図7を参照すると、バッフル板20の左側と右側が取り付け開口の内部に位置し、即ち、第三の側板13に近接するハードディスク2の最上部および第四の側板14に近接するハードディスク2の最上部が、ハードディスクボックス10の外側に露出され、このように、ハードディスク2の放熱性能を向上させるのに有利である。
【0065】
図5~
図8を参照すると、本出願の実施例は、ハードディスクケージをさらに提供する。このハードディスクケージは、上記のハードディスク固定装置と、ハードディスク固定装置の収容キャビティ内に収容される少なくとも一つのハードディスク2とを含む。
【0066】
そのうち、ハードディスク2は、従来のハードディスクのタイプであってもよい。ここで限定しない。本実施例によるハードディスク固定装置の構造、機能及び効果は、上記実施例と同じである。具体的には、上記実施例を参照することができ、ここで説明を省略する。
【0067】
本出願の実施例によるハードディスクケージは、上記のハードディスク固定装置を含むため、本出願の実施例によるハードディスクケージは、上記のハードディスク固定装置と同じ利点を有する。
【0068】
本出願の実施例は、記憶機能を有する機器をさらに提供する。この機器は、シャーシと、シャーシの内部に固定される上記のハードディスクケージとを含む。そのうち、この機器は、サーバ、コンピュータなどであってもよく、ここで限定しない。シャーシは、矩形金属ボックスであってもよく、ハードディスクケージは、シャーシ内にネジを介して固定されてもよく、又は、ハードディスクケージは、シャーシの予め設定される位置に係着されてもよい。本実施例によるハードディスクケージの構造、機能及び効果は、上記実施例と同じである。具体的には、上記実施例を参照することができ、ここで説明を省略する。
【0069】
本出願の実施例による記憶機能を有する機器は、上記のハードディスクケージを含むため、本出願の実施例による記憶機能を有する機器は、上記のハードディスクケージと同じ利点を有する。
【0070】
本出願の記述では、用語の「第一」、「第二」は、記述のためにのみ使用され、相対的な重要性を指示又は示唆するか、あるいは、指示される技術的特徴の数を非明示的に指すと理解してはならないことが理解されるべきである。これにより、「第一」、「第二」と限定された特徴は、少なくとも一つ以上のこの特徴を明示的に又は非明示的に含み得る。本出願の記述では、「複数」とは、別途明確かつ具体的に限定されていない限り、少なくとも二つ、例えば二つ、三つなどを意味する。
【0071】
以上の記述では、参照用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体例」、又は「いくつかの例」などの記述は、この実施例又は例示を結び付けて記述された具体的な特徴、構造、材料、又は特点が、本出願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記の用語に対する例示的な記述は、必ずしも同じ実施例又は例を指すものではない。また、記述された具体的な特徴、構造、材料、又は特点は、いずれか一つ又は複数の実施例又は例においても適切な形態で組み合わせることができる。なお、互いに矛盾しない場合には、当業者は、本明細書に記載された異なる実施例又は例、および異なる実施例又は例の特徴を組み合わせることができる。
【0072】
最後に、以上の各実施例は、制限性のあるものではなく、本出願の技術案を説明するためにのみ使用される。前記各実施例を参照して本出願について詳細に説明したが、当業者は、依然として前記各実施例に記載された技術案を修正したり、その一部又は全部の技術的特徴を同等に置き換えたりすることができることを理解すべきである。これらの修正又は置き換えは、対応する技術案の本質を本出願の各実施例の技術案の範囲から逸脱させない。
【符号の説明】
【0073】
1:ハードディスクホルダ、2:ハードディスク、3:ネジ、4:ハードディスクブラケット、10:ハードディスクボックス、11:第一の側板、111:第一の側辺、112:第一の軸スリープ、12:第二の側板、121:第二の側辺、122:第二の取り付け穴、123:第二の軸スリープ、13:第三の側板、14:第四の側板、20:バッフル板、21:係止フック、22:退避開口、30:係止具、31:ヒンジ接続部、32:逃げ部、33:接続部、34:係着部、40:弾性軸、41:回転軸、42:弾性スリーブ。