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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-01
(45)【発行日】2024-03-11
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/20 20200101AFI20240304BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20240304BHJP
   A24F 40/46 20200101ALI20240304BHJP
【FI】
A24F40/20
A24F40/40
A24F40/46
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2022562806
(86)(22)【出願日】2021-02-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-29
(86)【国際出願番号】 CN2021077278
(87)【国際公開番号】W WO2021212991
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-11-18
(31)【優先権主張番号】202010318151.7
(32)【優先日】2020-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519403945
【氏名又は名称】深▲せん▼麦時科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】袁永宝
【審査官】河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110946330(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110771956(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00~47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル形成マトリックス(100)を固定するための固定管(10)、前記固定管(10)の外周に配設される気体経路管(20)、及び、加熱モジュール(50)を含み、
前記固定管(10)は、中空且つ両端が貫通した構造をなしており、両端に、第1開口(111)、及び、前記第1開口(111)と連通する第2開口(112)がそれぞれ設けられており、
前記気体経路管(20)の一端には、前記エアロゾル形成マトリックス(100)を支持する支持壁(211)が設けられており、前記支持壁(211)と前記第2開口(112)は対向して設置され、
前記エアロゾル形成マトリックス(100)は、前記第1開口(111)から前記固定管(10)内に伸入可能であり、前記加熱モジュール(50)は、前記支持壁(211)から挿通されて、前記第2開口(112)から前記エアロゾル形成マトリックス(100)に挿入可能であり、且つ、前記加熱モジュール(50)と前記エアロゾル形成マトリックス(100)を分離するよう、前記エアロゾル形成マトリックス(100)は、前記固定管(20)内から前記第1開口(111)に向かって引き出し可能であることを特徴とするエアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記固定管(10)は、前記エアロゾル形成マトリックス(100)を固定するとともに、取り外し可能に前記気体経路管(20)に挿入され、且つ管状をなす固定部(11)を含み、前記固定部(11)は、中空構造をなしており、その内側に挿接経路が形成され、
前記第1開口(111)及び前記第2開口(112)は、それぞれ、前記固定部(11)の両端に設置されて前記挿接経路と連通することを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記固定部(11)と前記気体経路管(20)の間には隙間が形成されることを特徴とする請求項2に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記固定部(11)の側壁には、前記気体経路管(20)と連通する貫通孔(113)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記固定管(10)は、更に、前記固定部(11)の前記第1開口(111)に設置される装着部(12)を含み、
前記エアロゾル発生装置は、更に、前記固定管(10)の外周に配設されて、前記装着部(12)に取り外し可能に接続される上カバー(30)を含み、前記上カバー(30)は、取り外し可能に前記気体経路管(20)の外周に配設され、
前記上カバー(30)には、前記第1開口(111)と対向するよう設置される第3開口(31)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記上カバー(30)と前記装着部(12)には、前記上カバー(30)と前記装着部(12)を取り外し可能に接続する接続構造が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記接続構造は、前記装着部(12)の側壁(122)に設置されるフック(1221)と、前記上カバー(30)の内側に設置されるとともに、前記フック(1221)に対応して設置される係接溝(32)を含むことを特徴とする請求項6に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
更に、摺動可能に前記上カバー(30)に設置されて、前記第3開口(31)を閉塞する保護カバー(40)を含むことを特徴とする請求項7に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記装着部(12)の空洞(121)内には、前記第3開口(31)の方向に摺動可能に設置されるスライダ(42)が設けられており、前記スライダ(42)と前記装着部(12)の側壁(122)の間には弾性部材(43)が設けられており、
前記保護カバー(40)は蓋体(41)を含み、
前記蓋体(41)には、前記上カバー(30)内に挿入されて前記スライダ(42)に接続可能な接続ロッド(411)が設置されていることを特徴とする請求項8に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記加熱モジュール(50)は、前記支持壁(211)から挿通されて、前記第2開口(112)から前記エアロゾル形成マトリックス(100)に挿入可能な発熱体(51)を含むことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
前記発熱体(51)はロッド状をなしていることを特徴とする請求項10に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項12】
前記発熱体(51)は、円柱状の本体(511)と、前記本体(511)の一端に設置されて円錐状をなす尖端構造(512)を含み、
前記エアロゾル形成マトリックス(100)は、回転させることで、前記第2開口(112)から前記第1開口(111)に向かって引き出され、前記発熱体(51)から分離されることを特徴とする請求項11に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項13】
前記支持壁には、前記発熱体(51)を前記固定管(10)に挿入するための挿通孔(2111)が設けられていることを特徴とする請求項10に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項14】
前記挿通孔(2111)の横断面形状は、前記発熱体(51)の横断面形状に適応しており、且つ、前記挿通孔(2111)の横断面のサイズは、前記第2開口(112)の横断面のサイズより小さいことを特徴とする請求項13に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項15】
前記加熱モジュール(50)は、更に、前記発熱体(51)を装着するための固定フレーム(52)を含み、
前記気体経路管(20)と前記固定フレーム(52)は摺動可能に係合することを特徴とする請求項10に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項16】
前記固定フレーム(52)はスリーブ体を含み、前記スリーブ体は、第1嵌接部(521)、及び前記第1嵌接部(521)と横方向に並んで設置され、前記第1嵌接部(521)に接続される第2嵌接部(522)を含み、
前記第2嵌接部(522)の高さは前記第1嵌接部(521)の高さよりも低く、前記発熱体(51)は前記第2嵌接部(522)を貫通するよう設置されることを特徴とする請求項15に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項17】
前記第1嵌接部(521)における前記第2嵌接部(522)に隣接する側壁には第1係合部(5211)が設けられており、
前記第2嵌接部(522)には第2係合部(5221)が設けられており、
前記気体経路管(20)は、管状本体(21)、前記管状本体(21)の一方の側に設置されて前記第1係合部(5211)と連携及び係合する第1連携部(22)、及び、前記管状本体(21)の一端に設置され、前記第2係合部(5221)に配設されて前記第2係合部(5221)と係合する第2連携部(23)を含むことを特徴とする請求項16に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項18】
前記気体経路管(20)の側壁には操作部(24)が設けられており、
前記操作部(24)は複数の線状凹溝を含むことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項19】
更に、前記加熱モジュール(50)に接続される給電モジュール(70)を含むことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、霧化装置に関し、より具体的には、エアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子霧化装置は、新興の技術として、従来の燃焼式タバコの代わりにリキッド加熱又は低温タバコ方式を使用しているため、動作時の温度が低く、発生するベイパー中の有害成分が従来の燃焼式タバコよりも遥かに少ない。電子霧化装置を使用すれば、タバコによる人体への不都合な影響を極めて大幅に回避し得るため、電子霧化装置はより健康的な喫煙方式とされている。現在市販されている電子霧化装置は、主に、リキッドを蒸発させて吸入可能なベイパーを形成するベイプ(VAPE)と、低温の非燃焼・加熱方式でタバコ葉のエアロゾル形成マトリックスを加熱し、吸入可能なベイパーを形成するエアロゾル発生装置の2種類に分けられる。
【0003】
エアロゾル発生装置の場合には、一般的に、加熱チップのようなヒータをエアロゾル形成マトリックスに挿入して、エアロゾル形成マトリックスを加熱する。加熱温度を制御することで、エアロゾル形成マトリックス中の成分が揮発し、吸入用のベイパーが発生する。そして、1本が一定時間加熱され、発生するベイパー量が上限に達した場合には、エアロゾル形成マトリックスをエアロゾル発生装置から抜き出して吸入を停止するか、新たなエアロゾル形成マトリックスに交換して吸入を継続する。このとき、如何にしてエアロゾル形成マトリックスをエアロゾル発生装置から容易且つ素早く抜き出し、且つエアロゾル形成マトリックスを傷付けず、ヒータ上に残留物を残さないかが極めて重要な課題となっている。また、従来のエアロゾル発生装置は、一般的に手動で引き抜く方式でエアロゾル形成マトリックスをエアロゾル発生装置から取り出す。しかし、使用者の力の入れ方の違いによって、引き抜く力にも大きな差が生じる。そのため、多くの使用者が引き抜く際には、往々にして、エアロゾル形成マトリックスが破断し、刻みタバコが発熱体上に残留する等の問題が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、改良型のエアロゾル発生装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が技術的課題を解決するために採用する技術方案は以下の通りである。
【0006】
エアロゾル形成マトリックスを固定するための固定管、前記固定管の外周に配設される気体経路管、及び加熱モジュールを含むエアロゾル発生装置を構成する。
【0007】
前記固定管は、中空且つ両端が貫通した構造をなしており、両端に、第1開口及び前記第1開口と連通する第2開口がそれぞれ設けられている。
【0008】
前記気体経路管の一端には、前記エアロゾル形成マトリックスを支持する支持壁が設けられている。前記支持壁と前記第2開口は対向して設置される。
【0009】
前記エアロゾル形成マトリックスは、前記第1開口から前記固定管内に伸入可能であり、前記加熱モジュールは、前記支持壁から挿通されて、前記第2開口から前記エアロゾル形成マトリックスに挿入可能である。且つ、前記加熱モジュールと前記エアロゾル形成マトリックスを分離するよう、前記エアロゾル形成マトリックスは、前記固定管内から前記第1開口に向かって引き出し可能である。
【0010】
好ましくは、前記固定管は、前記エアロゾル形成マトリックスを固定するとともに、取り外し可能に前記気体経路管に挿入され、且つ管状をなす固定部を含む。前記固定部は、中空構造をなしており、その内側に挿接経路が形成される。前記第1開口及び前記第2開口は、それぞれ、前記固定部の両端に設置されて前記挿接経路と連通する。
【0011】
好ましくは、前記固定部と前記気体経路管の間には隙間が保持されている。
【0012】
好ましくは、前記固定部の側壁には、前記気体経路管と連通する貫通孔が設けられている。
【0013】
好ましくは、前記固定管は、更に、前記固定部の前記第1開口に設置される装着部を含む。前記エアロゾル発生装置は、更に、前記固定管の外周に配設されて、前記装着部に取り外し可能に接続される上カバーを含む。前記上カバーは、取り外し可能に前記気体経路管の外周に配設される。前記上カバーには、前記第1開口と対向するよう設置される第3開口が設けられている。
【0014】
好ましくは、前記上カバーと前記装着部には、前記上カバーと前記装着部を取り外し可能に接続する接続構造が設けられている。
【0015】
好ましくは、前記接続構造は、前記装着部の前記側壁に設置されるフックと、前記上カバーの内側に設置されるとともに、前記フックに対応して設置される係接溝を含む。
【0016】
好ましくは、更に、摺動可能に前記上カバーに設置されて、前記第3開口を閉塞する保護カバーを含む。
【0017】
好ましくは、前記装着部の空洞内には、前記第3開口の方向に摺動可能に設置されるスライダが設けられている。前記スライダと前記装着部の側壁の間には弾性部材が設けられている。前記保護カバーは蓋体を含む。前記蓋体には、前記上カバー内に挿入されて前記スライダに接続可能な接続ロッドが設置されている。
【0018】
好ましくは、前記加熱モジュールは、前記支持壁から挿通されて、前記第2開口から前記エアロゾル形成マトリックスに挿入可能な発熱体を含む。
【0019】
好ましくは、前記発熱体はロッド状をなしている。
【0020】
好ましくは、前記発熱体は、円柱状の本体と、前記本体の一端に設置されて円錐状をなす尖端構造を含む。前記エアロゾル形成マトリックスは、回転させることで、前記第2開口から前記第1開口に向かって引き出され、前記発熱体から分離される。
【0021】
前記支持壁には、前記発熱体を前記固定管に挿入するための挿通孔が設けられている。
【0022】
好ましくは、前記挿通孔の横断面形状は、前記発熱体の横断面形状に適応しており、且つ、前記挿通孔の横断面のサイズは、前記第2開口の横断面のサイズより小さい。
【0023】
好ましくは、前記発熱モジュールは、更に、前記発熱体を装着するための固定フレームを含む。前記気体経路管と前記固定フレームは摺動可能に係合する。
【0024】
好ましくは、前記固定フレームはスリーブ体を含む。前記スリーブ体は、第1嵌接部、及び前記第1嵌接部と横方向に並んで設置され、前記第1嵌接部に接続される第2嵌接部を含む。前記第2嵌接部の高さは前記第1嵌接部の高さよりも低い。前記発熱体は前記第2嵌接部を貫通するよう設置される。
【0025】
好ましくは、前記第1嵌接部における前記第2嵌接部に隣接する側壁には第1係合部が設けられており、前記第2嵌接部には第2係合部が設けられている。前記気体経路管は、管状本体、前記管状本体の一方の側に設置されて前記第1係合部と連携及び係合する第1連携部、及び、前記管状本体の一端に設置され、前記第2係合部に配設されて前記第2係合部と係合する第2連携部を含む。
【0026】
好ましくは、前記気体経路管の側壁には操作部が設けられており、前記操作部は複数の線状凹溝を含む。
【0027】
好ましくは、更に、前記加熱モジュールに接続される給電モジュールを含む。
【発明の効果】
【0028】
本発明のエアロゾル発生装置を実施することで、以下の有益な効果が奏される。即ち、前記エアロゾル発生装置を使用する際には、前記エアロゾル形成マトリックスを前記固定管の第1開口から前記固定管に伸入させるとともに、前記加熱モジュールを気体経路管の支持壁から挿通し、前記第2開口から前記エアロゾル形成マトリックスに挿入することで、エアロゾル形成マトリックスを加熱すればよい。そして、加熱が完了した場合には、前記エアロゾル形成マトリックスを固定管内から第1開口に向かって引き出し、前記加熱モジュールと前記エアロゾル形成マトリックスを分離させればよい。前記エアロゾル発生装置は、前記中空の固定管の両端に第1開口及び第2開口を開設することで、エアロゾル形成マトリックスを傷付けることなく素早く前記固定管から抜き出し可能としている。よって、前記エアロゾル形成マトリックスの媒体が前記エアロゾル発生装置に残留するとの事態が回避される。
【0029】
以下に、図面と実施例を組み合わせて、本発明につき更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、本発明のいくつかの実施例におけるエアロゾル発生装置の概略構造図である。
図2図2は、図1に示すエアロゾル発生装置の断面図である。
図3図3は、図2に示すエアロゾル発生装置の一部の概略拡大図である。
図4図4は、図1に示すエアロゾル発生装置の構造の概略分解図である。
図5図5は、図4に示すエアロゾル発生装置の固定管の概略構造図である。
図6図6は、図4に示すエアロゾル発生装置の気体経路管の概略構造図である。
図7図7は、図4に示すエアロゾル発生装置の上カバーの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の技術的特徴、目的及び効果がより明瞭に理解されるよう、図面を参照して本発明の具体的実施形態につき詳細に説明する。
【0032】
理解すべき点として、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」、「第1」、「第2」等の用語は、本発明の技術方案を記載するための便宜上のものにすぎず、指摘する装置又は部材が特別な違いを有さねばならないことを示すものではない。よって、本発明を制限するものと解釈すべきではない。説明すべき点として、一方の部材がもう一方の部材に「接続される」とみなされる場合には、一方の部材がもう一方の部材に直接接続されてもよいし、介在部材が同時に存在する場合もある。また、別途定義しない限り、本文中で使用する全ての技術用語及び科学用語は、当業者が一般的に理解する意味と同じである。本文中で本発明の明細書において使用する用語は、具体的実施例を記載するための便宜上のものにすぎず、本発明を制限する意図ではない。
【0033】
図1及び図2は、本発明におけるエアロゾル発生装置のいくつかの好ましい実施例を示している。当該エアロゾル発生装置は、低温の非燃焼・加熱方式でエアロゾル形成マトリックス100を加熱可能である。いくつかの実施例において、当該エアロゾル形成マトリックス100はタバコスティックとすることができる。
【0034】
図1及び図2に示すように、前記エアロゾル発生装置は、収容モジュール、気体経路管20、気流経路及び加熱モジュール50を含む。前記収容モジュールは、固定管10及び上カバー30を含む。前記固定管10は、前記上カバー30に設置されるとともに、前記上カバー30に取り外し可能に接続される。また、接続部材を設置することで、前記固定管10は前記上カバー30に接続されて一体構造を形成する。当然ながら、その他いくつかの実施例において、固定管10は前記上カバー30と一体的に成型してもよい。例えば、固定管10は、射出成形又は鋳造によって前記上カバー30と一体的に成型される。固定管10は、エアロゾル形成マトリックス100を固定するために用いられる。前記気体経路管20は、前記上カバー30に設置されるとともに、前記固定管10の外周に配設されて、気体を流動させる気流経路を形成するために用いられる。前記上カバー30は、取り外し可能に前記気体経路管20と前記加熱モジュール50の外周に配設される。前記気流経路は外部と連通している。前記気流経路は、外部の気体を前記固定管10のエアロゾル形成マトリックス100に進入可能とする。前記加熱モジュール50は、前記固定管10に取り外し可能に接続することができる。前記加熱モジュール50は、前記固定管10のエアロゾル形成マトリックス100に挿入されて、エアロゾル形成マトリックス100を加熱するために用いられる。
【0035】
図2図5に示すように、更に、いくつかの実施例において、前記固定管10は、中空且つ両端が貫通した構造をなしており、エアロゾル形成マトリックス100を挿設するために用いられる。更に、いくつかの実施例において、前記固定管10は固定部11及び装着部12を含む。前記固定部11はエアロゾル形成マトリックス100を固定するために用いられる。また、前記装着部12は、前記固定部11の一端に設置されて、前記上カバー30に組み合わせ及び装着可能である。
【0036】
いくつかの実施例において、前記固定部11は管状をなしている。当該固定部11は、中空且つ両端が貫通した構造をなしており、内側に挿接経路が形成されている。具体的に、前記固定部11は円管状をなしている。前記挿接経路は円柱状をなしており、エアロゾル形成マトリックス100を挿接するために用いられる。前記固定管10の両端には第1開口111及び第2開口112がそれぞれ設けられている。具体的に、いくつかの実施例において、前記第1開口111と前記第2開口112は、それぞれ前記固定部11の両端に設置されており、且つ、軸方向に沿って対称に設置されるとともに、前記挿接経路と連通している。前記エアロゾル形成マトリックス100は、前記第1開口111から固定管10に挿入可能であり、且つ、固定管10から第1開口111に向かって引き出される。具体的に、前記エアロゾル形成マトリックス100は、前記第2開口112に挿入可能であり、前記第2開口112から前記第1開口111に向かって引き出すことも可能である。その他いくつかの実施例において、前記エアロゾル形成マトリックス100の長さは前記第1開口111と第2開口112の間の距離よりも大きい。また、前記エアロゾル形成マトリックス100は、前記第2開口112を超えて前記気体経路管20の支持壁に当接してもよい。その他いくつかの実施例において、前記エアロゾル形成マトリックス100は前記第2開口112に到達しなくてもよい。具体的に、いくつかの実施例において、前記第1開口111はベルマウスとしてもよい。前記エアロゾル形成マトリックス100を挿入しやすいよう、前記第1開口111の径方向のサイズは、前記第2開口112の方向に向かって徐々に縮小するよう設置してもよい。更に、いくつかの実施例において、前記固定部11の側壁には貫通孔113が設置される。当該貫通孔113は複数としてもよい。具体的に、いくつかの実施例において、前記複数の貫通孔113は3組に分けられる。3組の貫通孔113は、前記固定部11の軸方向に沿って並んで設置される。貫通孔113は、組ごとに、前記固定部11の周方向に沿って間隔を置いて設置される3つの貫通孔113を含む。また、各貫通孔113は線状孔である。その他いくつかの実施例において、前記貫通孔113は複数に限らず、1つであってもよいし、省略してもよい。貫通孔113を開設することで、エアロゾル形成マトリックス100と前記固定管10との接触面積を減少させられるため、エアロゾル形成マトリックス100の熱伝導が低下する。
【0037】
いくつかの実施例において、前記装着部12は前記固定部11の第1開口111に設置されており、横断面が楕円形をなし得る。また、その横断面形状及びサイズは、前記上カバー30の内側の横断面形状及びサイズに適応していればよい。前記装着部12は、空洞121及び側壁122を含む。前記空洞121の天井面には開口が開設されている。当該開口は、前記上カバー30の第3開口31と連通可能である。前記空洞121は、前記固定部11の挿接経路と連通可能に設置される。前記側壁122は前記空洞121の外周に設置されて、前記固定部11の管壁に接続されるとともに、前記固定部11と一体的に成型される。具体的に、いくつかの実施例において、前記側壁122は、鋳造又は射出成形によって前記固定部11と一体的に成型可能である。
【0038】
いくつかの実施例において、前記装着部12の底壁と前記固定部11の側壁には給気口13が設けられている。前記給気口13は2つとしてもよい。そのうち一方の給気口13は前記固定部11の側壁に設置可能であり、他方の給気口13は装着部12の底壁に設置して前記固定部11の側壁に向かって延設可能とする。その他いくつかの実施例において、前記給気口13は2つに限らなくともよく、且つ、前記装着部12の底壁又は固定部11の側壁に設置するとは限らない。いくつかの実施例において、前記空洞121と前記給気口13は連通して第1給気経路120を形成可能である。
【0039】
図2図6に示すように、更に、いくつかの実施例において、前記気体経路管20は前記固定部11の外周に配設される。且つ、前記気体経路管20と前記固定部11との間には隙間が保持されており、前記給気口13が前記隙間と連通している。前記隙間は、第一に、加熱時に断熱作用を奏することが可能であり、第二に、加熱されたエアロゾル形成マトリックス100の残渣を収容可能である。残渣をクリーニングする際には、上カバー30を摺動させつつ固定管10を気体経路管20から抜き出したあと、気体経路管20の残渣を廃棄すればよい。前記気体経路管20の高さは、前記固定部11の高さ以上である。前記気体経路管20は管状本体21を含む。前記管状本体21は、前記固定部11の外周に配設される。前記管状本体21の内側は円柱状をなしている。前記気体経路管20の径方向のサイズは、前記固定部11の径方向のサイズよりも大きければよい。前記第1給気経路120と連通する第2給気経路210が形成されるよう、前記気体経路管20と前記固定部11の間には隙間が保持されている。いくつかの実施例において、前記気体経路管20の一端には支持壁211を設置可能である。具体的に、いくつかの実施例において、前記支持壁211は、前記管状本体21の一端に設置されて、前記第2開口112と対向して設置される。当該支持壁211は、前記エアロゾル形成マトリックス100を支持するために使用可能である。前記支持壁211には挿通孔2111が更に設けられている。当該挿通孔2111の横断面形状は、前記加熱モジュール50の発熱体51の横断面形状に適応していればよい。いくつかの実施例において、前記挿通孔2111は円形をなしており、前記加熱モジュール50を固定管10に挿入するために使用可能である。このことは、前記加熱モジュール50の発熱体51を前記エアロゾル形成マトリックス100に挿入するのに都合がよい。いくつかの実施例において、前記挿通孔2111の横断面のサイズは、第2開口112の横断面のサイズよりも小さいため、気体経路管20からのエアロゾル形成マトリックス100の抜けを回避可能である。前記支持壁211には2つの支持ボス212が設けられている。前記2つの支持ボス212は前記管状本体21の内側に位置可能である。且つ、前記2つの支持ボス212は、それぞれ前記挿通孔2111の対向する両側に位置する。2つの支持ボス212の間隔は、前記第2給気経路210と連通する第3給気経路213を形成する。前記第3給気経路213は、前記第2開口112と対向して設置され、前記第2開口112と連通可能である。このことは、気体が前記固定管10のエアロゾル形成マトリックス100に進入するのに都合がよい。その他いくつかの実施例において、前記支持ボス212は2つに限らなくともよく、複数としてもよい。
【0040】
いくつかの実施例において、前記気体経路管20は、更に、前記管状本体21の一方の側に設置されて外向きに突出する第1連携部22と、前記管状本体21の一端に設置され且つ突設される第2連携部23を含む。前記第1連携部22及び前記第2連携部23は、いずれも前記加熱モジュール50に摺動するよう係合可能であり、気体経路管20全体を前記加熱モジュール50に取り外し可能に接続する。
【0041】
いくつかの実施例において、気体経路管20の側壁には操作部24が設けられている。当該操作部24は複数の線状凹溝としてもよく、ユーザが指を載置するための指位置を形成可能である。これにより、ユーザの指と前記気体経路管20の間の摩擦力が増大するため、ユーザが気体経路管20の着脱操作を行うのに都合がよい。
【0042】
図2図4及び図7に示すように、更に、いくつかの実施例において、前記上カバー30は、取り外し可能に前記気体経路管20の外周に配設される。前記上カバー30には第3開口31が設けられている。前記第3開口31は、前記上カバー30の天井面に設置可能であり、前記空洞121と連通するとともに、前記第1開口111と対向するよう設置される。前記エアロゾル形成マトリックス100は、前記第3開口31から第1開口111内に伸入し、第2開口112まで延伸可能である。前記第3開口31の内側壁には給気溝311を設置可能である。前記給気溝311は複数としてもよく、前記第3開口31の周方向に沿って間隔を置いて設置可能である。また、当該給気溝311は、前記第1給気経路120と連通して、外部の気体を前記第1給気経路120に進入させるために用いられる。
【0043】
いくつかの実施例において、前記上カバー30と前記装着部12には接続構造が設けられている。前記接続構造は、前記上カバー30と前記装着部12を取り外し可能に接続するために用いられる。いくつかの実施例において、前記接続構造はフック1221及び係接溝32を含む。前記フック1221は、前記装着部12の側壁122に設置可能であり、複数としてもよい。具体的に、いくつかの実施例において、前記フック1221は4つとしてもよい。4つのフック1221は、前記側壁122の周方向に沿って間隔を置いて設置可能である。前記係接溝32は、前記上カバー30の内側に設置されるとともに、前記上カバー30の天井壁に近接して設置される。当該係接溝32は複数としてもよい。当該係接溝32は、前記フック1221に対応して設置され、前記フック1221に係接可能である。装着時には、前記上カバー30を前記装着部12に沿って前記気体経路管20の外周に配設すればよく、且つ、前記装着部12のフック1221を前記係接溝32に一対一で対応させて係設すればよい。前記接続構造によって、上カバー10を摺動させつつ、前記固定管10を一緒に前記気体経路管20から取り出すことも可能となる。
【0044】
更に、いくつかの実施例において、前記気流経路は、第1給気経路120、第2給気経路210及び第3給気経路213を含む。前記第1給気経路120は前記収容モジュールに設置されており、上カバー30内に位置して外部と連通可能である。具体的に、前記第1給気経路120は、前記第3開口31の給気溝311、装着部12の内側の空洞121及び固定部11の給気口13により形成可能である。前記第2給気経路210は、前記気体経路管20と前記固定管10の間に設置可能であり、且つ、前記第1給気経路120及び固定管10と連通している。具体的に、前記第2給気経路210は、前記管状本体21と前記固定部11の間に設置されて、前記管状本体21と前記固定部11の隙間により形成される。且つ、当該第2給気経路210は、前記第2開口112及び給気口13と連通しており、気流を前記固定管10内のエアロゾル形成マトリックス100に進入可能とする。前記第3給気経路213は、前記気体経路管20の2つの支持ボス212の間に形成されて、前記第2開口112と連通している。ユーザが吸入する際、外気は、順次、固定管10と気体経路管20の間の支持壁211を経由して、第2開口112から固定管10のエアロゾル形成マトリックス100に進入可能である。具体的に、ユーザが霧化された気体を吸入する際、外気は、前記給気溝311から前記第1給気経路120に進入したあと、給気口13から第2給気経路210に進入し、続いて、前記支持壁211により方向転換して第3給気経路213に進入可能である。そして、前記第2給気口112から前記エアロゾル形成マトリックス100の内部に進入したあと、最終的にユーザの口内に搬送される。気体経路管20と固定管10の間に第2給気経路210を設置することで、第一に、前記加熱モジュール50の熱が上カバー10の側壁に伝達されて上カバー10の側壁の温度が上昇しすぎ、ユーザが手で持つ際に不快に感じるとの事態を回避できる。第二に、気流経路の構造を簡略化可能であり、気流の搬送経路が短縮されるため、詰まりの発生が回避される。
【0045】
図2図4に示すように、更に、いくつかの実施例において、前記エアロゾル発生装置は保護カバー40を更に含む。前記保護カバー40は、摺動可能に前記上カバー30に設置可能である。当該保護カバー40は、エアロゾル形成マトリックス100が前記固定管10に挿入されていないときに、摺動して前記第3開口31を閉塞することで、前記固定管10への埃の進入を回避可能とする。いくつかの実施例において、前記保護カバー40は蓋体41を含む。前記蓋体41は、前記上カバー30の天井壁に設置可能であり、前記第3開口31の方向に往復摺動可能である。前記蓋体41には接続ロッド411が設置されている。前記接続ロッド411は、前記上カバー30内に挿入可能である。前記上カバー30にはガイド孔312が設けられている。前記ガイド孔312は前記第3開口31と連通するよう設置される。前記ガイド孔312は線状孔とすればよく、前記接続ロッド411は前記ガイド孔312から前記上カバー30に挿入可能である。前記装着部12の空洞121内にはスライダ42を設置可能である。前記スライダ42は、前記第3開口31の方向に摺動可能に設置される。前記接続ロッド411は、前記スライダ42に接続可能であり、前記スライダ42を摺動可能とする。前記スライダ42と前記装着部12の側壁の間には弾性部材43を設置可能である。前記弾性部材43は、前記スライダ42の摺動及び位置復帰のために弾性力を発生可能である。
【0046】
更に、いくつかの実施例において、前記加熱モジュール50は発熱体51を含む。前記発熱体51は、前記支持壁211から挿通されて、前記第2開口112から前記エアロゾル形成マトリックス100に挿入される。具体的に、いくつかの実施例において、前記発熱体51は前記挿通孔2111から挿通可能である。いくつかの実施例において、前記発熱体51はロッド状をなし得るが、当然ながら、その他いくつかの実施例において、前記発熱体51はロッド状に限らず、シート状としてもよい。いくつかの実施例において、前記発熱体51は、円柱状の本体511及び尖端構造512を含む。前記尖端構造512は、前記本体511の一端に設置されており、前記エアロゾル形成マトリックス100への前記発熱体51の挿入を容易とし得る。前記尖端構造512は円錐状としてもよい。前記発熱体51の本体511を円柱状とし、前記尖端構造512を円錐状とすれば、回転させることで、前記エアロゾル形成マトリックス100を第2開口112から前記第1開口111に向かって引き出し、前記発熱体51と分離することが可能となる。このことは、前記エアロゾル形成マトリックス100の取り外し及び交換に都合がよい。
【0047】
更に、いくつかの実施例において、前記発熱モジュールは固定フレーム52を更に含む。前記固定フレーム52は、前記発熱体51の装着に用いられるとともに、摺動によって前記気体経路管20に係合可能であり、且つ前記上カバー30を配設可能である。前記固定フレーム52はスリーブ体である。前記スリーブ体は、第1嵌接部521及び第2嵌接部522を含む。前記第1嵌接部521と前記第2嵌接部522は、横方向に並んで設置され、且つ一体的に成型される。具体的に、いくつかの実施例において、前記第1嵌接部521と前記第2嵌接部522は、射出成形又は鋳造により一体的に成型される。前記第1嵌接部521の内側には制御回路基板60を収容可能である。前記制御回路基板60は、前記加熱モジュール50に接続可能であり、前記加熱モジュール50をオン又はオフするために使用可能である。前記第1嵌接部521における前記第2嵌接部522に隣接して設置される側壁には第1係合部5211が設けられている。前記第1係合部5211は、前記第1嵌接部521に設置される係接ボスとすればよく、前記管状本体21の一方の側に設置される第1連携部22に係合及び固定可能である。具体的に、前記第1連携部22の内側には第1摺動溝を形成可能である。前記第1摺動溝は、摺動により前記係接ボスに係合可能である。前記第2嵌接部522の高さは前記第1嵌接部521の高さよりも低く、前記発熱体51は前記第2嵌接部522を貫通するよう設置可能である。前記気体経路管20は、前記第2嵌接部522の上部に設置可能である。前記第2嵌接部522には第2係合部5221が設けられている。前記第2係合部5221は係接ボスとすればよい。前記係接ボスは、前記管状本体21の一端に設置される第2連携部23と係合可能である。具体的に、前記第2連携部23の内側には第2摺動溝を形成可能である。前記第2摺動溝は、摺動により前記係接ボスに係合可能である。装着時には、前記気体経路管20の第1連携部22を前記第1係合部5211に配設可能であり、前記第2連携部23を前記第2係合部5221に配設可能である。そして、前記第1係合部5211及び前記第2係合部5221の縦方向に沿って、前記気体経路管20の管状本体の支持壁が前記第2係合部5221の底壁に当接するまで摺動させる。いくつかの実施例において、前記固定フレーム52は、更に、前記上カバー30と連携するフランジ523を含む。前記フランジ523は、前記第1嵌接部521と第2嵌接部522の外周壁に当接している。
【0048】
更に、いくつかの実施例において、前記加熱モジュール50は、更に、前記固定フレーム52に組み合わせ及び装着されるホルダ53を含む。前記固定フレーム52は前記ホルダ53に配設可能である。また、前記発熱体51は、前記ホルダ53に設置可能である。
【0049】
更に、いくつかの実施例において、前記エアロゾル発生装置は給電モジュール70を更に含む。前記給電モジュール70は、前記加熱モジュール50に機械的及び電気的に接続されて、前記加熱モジュール50に電気を供給するために用いられる。前記給電モジュール70は、電源ケース71と、当該電源ケース71に設置されるバッテリ72を含む。前記固定フレーム52は前記電源ケース71の開口端に設置可能である。前記電源ケース71にはスイッチボタン711を設置可能である。当該スイッチボタン711は前記制御回路基板60に接続可能である。前記バッテリ72は、前記加熱モジュール50に接続可能であり、且つ、前記加熱モジュール50に電気を供給可能である。具体的に、いくつかの実施例において、前記バッテリ72は、前記制御回路基板60を介して前記加熱モジュール50に接続可能である。
【0050】
前記エアロゾル発生装置を使用する際に、加熱が必要な場合には、前記エアロゾル形成マトリックス100を前記第3開口31に挿通し、前記第1開口111から前記第2開口112に伸入させるか、エアロゾル形成マトリックス100を前記第3開口31に挿通し、前記第1開口111から固定管10に伸入させるとともに、前記第2開口112から伸出させて、前記支持壁211に当接させればよい。また、同時に、前記加熱モジュール50の発熱体51を前記支持壁211から挿通し、第2開口112から前記エアロゾル形成マトリックス100に挿入することで、前記エアロゾル形成マトリックス100を加熱可能となる。加熱が完了した場合には、前記エアロゾル形成マトリックス100を回転させて、エアロゾル形成マトリックス100を第2開口112から前記第1開口111に向かって引き出すことで、前記加熱モジュール50の発熱体51と分離させればよい。当然ながら、その他いくつかの実施例では、押出機構を設置して、前記第2開口112から前記エアロゾル形成マトリックス100を押し出してもよい。
【0051】
理解可能なように、以上の実施例は本発明における好ましい実施形態を示したにすぎず、記載は比較的具体的且つ詳細であるが、これにより本発明の権利範囲が制限されると解釈すべきではない。指摘すべき点として、当業者であれば、本発明の構想を逸脱しないことを前提に、上記の技術的特性を自由に組み合わせることも、若干の変形及び改良を行うことも可能であり、これらはいずれも本発明の保護の範囲に属する。従って、本発明の特許請求の範囲で行われる等価の変形及び補足は、いずれも本発明の請求項がカバーする範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7