IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 展訊半導体(南京)有限公司の特許一覧

特許7447352ページングキャリア決定方法及び装置、ページングキャリアページング方法及び装置、記憶媒体、端末及び基地局
<>
  • 特許-ページングキャリア決定方法及び装置、ページングキャリアページング方法及び装置、記憶媒体、端末及び基地局 図1
  • 特許-ページングキャリア決定方法及び装置、ページングキャリアページング方法及び装置、記憶媒体、端末及び基地局 図2
  • 特許-ページングキャリア決定方法及び装置、ページングキャリアページング方法及び装置、記憶媒体、端末及び基地局 図3
  • 特許-ページングキャリア決定方法及び装置、ページングキャリアページング方法及び装置、記憶媒体、端末及び基地局 図4
  • 特許-ページングキャリア決定方法及び装置、ページングキャリアページング方法及び装置、記憶媒体、端末及び基地局 図5
  • 特許-ページングキャリア決定方法及び装置、ページングキャリアページング方法及び装置、記憶媒体、端末及び基地局 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-01
(45)【発行日】2024-03-11
(54)【発明の名称】ページングキャリア決定方法及び装置、ページングキャリアページング方法及び装置、記憶媒体、端末及び基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 68/00 20090101AFI20240304BHJP
   H04W 72/54 20230101ALI20240304BHJP
【FI】
H04W68/00
H04W72/54
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2023506261
(86)(22)【出願日】2021-07-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-21
(86)【国際出願番号】 CN2021109521
(87)【国際公開番号】W WO2022022671
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2023-03-29
(31)【優先権主張番号】202010762397.3
(32)【優先日】2020-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522068441
【氏名又は名称】展訊半導体(南京)有限公司
【氏名又は名称原語表記】SPREADTRUM SEMICONDUCTOR (NANJING) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 501, Block C, Fuying Building, No.99 Tuanjie Road, Research & Innovation Park, High-tech Development Zone, Nanjing, Jiangsu 211899, China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】雷 珍珠
【審査官】石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】Ericsson,Summary of email discussion [95#41][eNB-IoTenh] Paging open issues[online], 3GPP TSG-RAN WG2#95bis R2-166278,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_95bis/Docs/R2-166278.zip>,2016年
【文献】ZTE,Remaining issues on multi-carrier paging in NB-IoT[online],3GPP TSG RAN WG2 #96 R2-167683,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_96/Docs/R2-167683.zip>,2016年
【文献】Qualcomm Incorporated,Text proposal for WUS description in TS 36.304[online],3GPP TSG RAN WG2 #109_e R2-2000307,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_109_e/Docs/R2-2000307.zip>,2020年02月13日
【文献】Ericsson (rapporteur),Email discussion report [95bis#27][LTE/NB-IoT] Reduced power class[online],3GPP TSG RAN WG2 #96 R2-168323,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_96/Docs/R2-168323.zip>,2016年
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ページングキャリアを決定する方法であって、
ユーザ機器(UE)識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定することであって、前記共通ページングパラメータは、前記複数のキャリアグループに対応し、前記複数のキャリアグループのそれぞれは、ページング重みを有するように構成される、決定することと、
現在のカバレッジレベル及び/又は測定されたチャネル品質に少なくとも基づいて前記ターゲットキャリアグループから前記ページングキャリアを選択することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記複数のキャリアグループのそれぞれに含まれるキャリアの数は同じであり、前記複数のキャリアグループのページングパラメータ構成は一致している、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のキャリアグループのそれぞれについて、前記キャリアグループに含まれるキャリアの少なくとも一部に対応する非共通ページングパラメータは、前記キャリアグループにおける他のキャリアに対応する非共通ページングパラメータとは異なる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のキャリアグループの少なくとも一部の間でキャリアオーバーラップがあるか、又は前記複数のキャリアグループの間でキャリアオーバーラップがない、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のキャリアグループの間でオーバーラップしたキャリアについて、異なるキャリアグループにおけるオーバーラップしたキャリアに対応する非共通ページングパラメータは、異なる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定することは、
前記UE識別情報、前記複数のキャリアグループの前記ページング重み、及び前記共通ページングパラメータに基づいて比較値を計算することと、
前記複数のキャリアグループのうちの最小のインデックス番号を有するキャリアグループから、前記キャリアグループの前記ページング重みを累積し、累積値が前記比較値より大きいことに基づいて、最後に累積されたページング重みに対応する前記キャリアグループが前記ターゲットキャリアグループであると決定することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記比較値は、次の式に基づいて計算され、
X=floor(UE_ID/(N×N))modW、
Xは前記比較値であり、floor()は切り捨て関数であり、UE_IDは前記UE識別情報であり、Nは単一のDRXサイクルに含まれるページングフレームの数であり、Nは単一のページングフレームに含まれるページング機会の数であり、Wは前記複数のキャリアグループの前記ページング重みの和であり、modはモジュロ演算である、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ページングメッセージは、前記ターゲットキャリアグループにおける全てのキャリアで送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
選択されたページングキャリアで前記ページングメッセージを受信すること、
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
現在のカバレッジレベル及び/又は測定されたチャネル品質に少なくとも基づいて前記ターゲットキャリアグループから前記ページングキャリアを選択することは、
チャネル品質を測定し、チャネル品質閾値が、前記測定されたチャネル品質に最も近い前記ターゲットキャリアグループにおけるキャリアが、前記ページングキャリアであると決定することであって、前記複数のキャリアグループにおけるキャリアは、チャネル品質閾値に1対1対応で対応する、決定することと、及び/又は
カバレッジレベルが前記現在のカバレッジレベルと合う前記ターゲットキャリアグループにおけるキャリアが前記ページングキャリアであると決定することであって、前記複数のキャリアグループにおける前記キャリアは、カバレッジレベルに1対1対応で対応する、決定することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ページング構成情報を受信することをさらに含み、前記ページング構成情報は、前記共通ページングパラメータ、前記複数のキャリアグループの前記ページング重み、及び前記複数のキャリアグループにおける前記キャリアに対応する前記カバレッジレベル及び/又は前記チャネル品質閾値を含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ページングキャリアを決定する装置であって、
ユーザ機器(UE)識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定するように構成された決定回路であって、前記共通ページングパラメータは、前記複数のキャリアグループに対応し、前記複数のキャリアグループのそれぞれは、ページング重みを有するように構成される、決定回路と、
現在のカバレッジレベル及び/又は測定されたチャネル品質に少なくとも基づいて前記ターゲットキャリアグループから前記ページングキャリアを選択するように構成された選択回路と、
を備える、装置。
【請求項13】
ページング構成情報を送信することであって、前記ページング構成情報は共通ページングパラメータ及び複数のキャリアグループのページング重みを含む、送信することと、
ユーザ機器(UE)識別情報、前記複数のキャリアグループの前記ページング重み、及び前記共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定することと、
前記ターゲットキャリアグループに含まれる全ての前記キャリアで前記UEをページングすることと、
を含む、ページング方法。
【請求項14】
前記複数のキャリアグループのそれぞれに含まれるキャリアの数は同じであり、前記複数のキャリアグループのページングパラメータ構成は一致している、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記複数のキャリアグループのそれぞれについて、前記キャリアグループに含まれるキャリアの少なくとも一部に対応する非共通ページングパラメータは、前記キャリアグループにおける他のキャリアに対応する非共通ページングパラメータとは異なる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記複数のキャリアグループの少なくとも一部の間でキャリアオーバーラップがあるか、又は前記複数のキャリアグループの間でキャリアオーバーラップがない、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記複数のキャリアグループの間でオーバーラップしたキャリアについて、異なるキャリアグループにおけるオーバーラップしたキャリアに対応する非共通ページングパラメータは、異なる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
UE識別情報、前記複数のキャリアグループの前記ページング重み、及び前記共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定することは、
前記UE識別情報、前記複数のキャリアグループの前記ページング重み、及び前記共通ページングパラメータに基づいて比較値を計算することと、
前記複数のキャリアグループのうちの最小のインデックス番号を有するキャリアグループから、前記キャリアグループの前記ページング重みを累積し、累積値が前記比較値より大きいことに基づいて、最後に累積されたページング重みに対応する前記キャリアグループが前記ターゲットキャリアグループであると決定することと、
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記比較値は、次の式に基づいて計算され、
X=floor(UE_ID/(N×N))modW、
Xは前記比較値であり、floor()は切り捨て関数であり、UE_IDは前記UE識別情報であり、Nは単一のDRXサイクルに含まれるページングフレームの数であり、Nは単一のページングフレームに含まれるページング機会の数であり、Wは前記複数のキャリアグループの前記ページング重みの和であり、modはモジュロ演算である、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ページング構成情報は、前記複数のキャリアグループにおける前記キャリアに対応するカバレッジレベル及び/又はチャネル品質閾値をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
ページング構成情報を送信するように構成された送信回路であって、前記ページング構成情報は、共通ページングパラメータ及び複数のキャリアグループのページング重みを含む、送信回路と、
ユーザ機器(UE)識別情報、前記複数のキャリアグループの前記ページング重み、及び前記共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定するように構成された決定回路と、
前記ターゲットキャリアグループに含まれる全ての前記キャリアで前記UEをページングするように構成されたページング回路と、
を備える、ページング装置。
【請求項22】
コンピュータ命令が格納された記憶媒体であって、前記コンピュータ命令がプロセッサによって実行されると、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の方法、又は請求項13から請求項20のいずれか一項に記載の方法が実行される、記憶媒体。
【請求項23】
請求項12に記載の装置を備え、又はメモリ及びプロセッサを備え、前記メモリは、コンピュータ命令を格納し、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の方法が実行される、端末。
【請求項24】
請求項21に記載の装置を備え、又はメモリ及びプロセッサを備え、前記メモリは、コンピュータ命令を格納し、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、請求項13から請求項20のいずれか一項に記載の方法が実行される、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、通信技術分野、より具体的には、ページングキャリアを決定する方法及び装置、ページング方法及び装置、記憶媒体、端末、及び基地局に関する。
【0002】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2020年7月31日に出願された、発明の名称が「ページングキャリアを決定する方法及び装置、ページング方法及び装置、記憶媒体、端末及び基地局」である中国特許出願第202010762397.3号の優先権の利益を主張するものであり、本件明細書の一部を構成するものとしてその開示全体を本件明細書に援用する。
【背景技術】
【0003】
既存の規格では、ナローバンドのモノのインターネット(Narrow Band Internet of Things:NB-IoT)端末は、特定の式と組み合わせてネットワークによりブロードキャストされたパラメータ及びユーザ機器識別情報(User Equipment Identity:UE_ID)に基づいて、ページング監視用のキャリアを一意に決定できる。将来、NB-IOTは、キャリアレベルのページングパラメータ構成を導入する予定である。つまり、異なるキャリアは異なるページングパラメータ構成を持つことになる。
【0004】
既存のページングキャリア決定メカニズムは、UE識別情報に基づいて一意に決定される。つまり、UEは、それ自体のUE識別情報に基づいて1つのページングキャリアに一意にのみ対応できる。このようなページングキャリア決定メカニズムは、将来のキャリアレベルのページングパラメータ構成に明らかに適応できない。例えば、将来、UEは、自機の状態と環境に基づいて、ページング監視用の特定のページング構成を有するキャリアを選択することが必要になり得る。既存のページングキャリア決定メカニズムは、UEが自機の実際の状況に基づいてページングキャリアを選択することを確実に満たすことはできず、NB-IOTシステムの動作効率に影響を与える。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態は、UE自体の実際の状況に基づいて、ページング監視のための適切なページングパラメータ構成に対応するキャリアを選択して、NB-IOTシステムの動作効率を改善することを可能にする。
【0006】
本開示の一実施形態では、ページングキャリアを決定するための方法が提供され、方法は、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定することを含み、共通ページングパラメータは、複数のキャリアグループに対応し、複数のキャリアグループのそれぞれは、ページング重みを有するように構成される。方法は、現在のカバレッジレベル及び/又は測定されたチャネル品質に少なくとも基づいて、ターゲットキャリアグループからページングキャリアを選択することをさらに含む。
【0007】
任意選択的に、複数のキャリアグループのそれぞれに含まれるキャリアの数は、同じであり、複数のキャリアグループのページングパラメータ構成は、一致している。
【0008】
任意選択的に、複数のキャリアグループのそれぞれについて、キャリアグループに含まれるキャリアの少なくとも一部に対応する非共通ページングパラメータは、キャリアグループにおける他のキャリアに対応する非共通ページングパラメータとは異なる。
【0009】
任意選択的に、複数のキャリアグループの少なくとも一部の間でキャリアオーバーラップがあるか、又は複数のキャリアグループの間でキャリアオーバーラップがない。
【0010】
任意選択的に、複数のキャリアグループの間でオーバーラップしたキャリアについて、異なるキャリアグループにおけるオーバーラップしたキャリアに対応する非共通ページングパラメータは、異なる。
【0011】
任意選択的に、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定することは、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいて比較値を計算することと、複数のキャリアグループのうち最小のインデックス番号を有するキャリアグループから、キャリアグループのページング重みを累積し、累積値が比較値より大きいことに基づいて、最後に累積されたページング重みに対応するキャリアグループがターゲットキャリアグループであると決定することと、を含む。
【0012】
任意選択的に、比較値は次の式に基づいて計算される。
X=floor(UE_ID/(N×N))modW
ここで、Xは比較値であり、floor()は切り捨て関数であり、UE_IDはUE識別情報であり、Nは単一のDRXサイクルに含まれるページングフレームの数であり、Nは単一のページングに含まれるページング機会の数であり、Wは複数のキャリアグループのページング重みの和であり、modはモジュロ演算である。
【0013】
任意選択的に、ページングメッセージは、ターゲットキャリアグループ内の全てのキャリアで送信される。
【0014】
任意選択的に、方法は、選択されたページングキャリアでページングメッセージを受信することをさらに含む。
【0015】
任意選択的に、現在のカバレッジレベル及び/又は測定されたチャネル品質に少なくとも基づいてターゲットキャリアグループからページングキャリアを選択することは、チャネル品質を測定し、チャネル品質閾値が、測定されたチャネル品質に最も近い、ターゲットキャリアグループにおけるキャリアが、ページングキャリアであると決定することを含み、複数のキャリアグループにおけるキャリアは、チャネル品質閾値に1対1対応で対応する、決定することと、及び/又は、カバレッジレベルが現在のカバレッジレベルと合うターゲットキャリアグループにおけるキャリアが、ページングキャリアであると決定することとを含み、複数のキャリアグループにおけるキャリアは、カバレッジレベルに1対1対応で対応する。
【0016】
任意選択的に、チャネル品質は、基準信号受信電力(Reference Signal Received Power:RSRP)、基準信号受信品質(Reference Signal Received Quality:RSRQ)、及びチャネル状態情報からなるグループから選択される。
【0017】
任意選択的に、方法は、ページング構成情報を受信することをさらに含み、ページング構成情報は、共通ページングパラメータ、複数のキャリアグループのページング重み、及び複数のキャリアグループにおけるキャリアに対応するカバレッジレベル及び/又はチャネル品質閾値を含む。
【0018】
本開示の一実施形態では、ページングキャリアを決定するための装置が提供され、装置は、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定するように構成された決定回路を備え、共通ページングパラメータは、複数のキャリアグループに対応し、複数のキャリアグループのそれぞれは、ページング重みを有するように構成される。装置は、現在のカバレッジレベル及び/又は測定されたチャネル品質に少なくとも基づいてターゲットキャリアグループからページングキャリアを選択するように構成された選択回路をさらに備える。
【0019】
本開示の一実施形態では、ページング方法が提供され、方法は、ページング構成情報を送信することを含み、ページング構成情報は、共通ページングパラメータ、及び複数のキャリアグループのページング重みを含む。方法は、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定することと、ターゲットキャリアグループに含まれる全てのキャリアでUEをページングすることと、をさらに含む。
【0020】
任意選択的に、複数のキャリアグループのそれぞれに含まれるキャリアの数は、同じであり、複数のキャリアグループのページングパラメータ構成は、一致している。
【0021】
任意選択的に、複数のキャリアグループのそれぞれについて、キャリアグループに含まれるキャリアの少なくとも一部に対応する非共通ページングパラメータは、キャリアグループにおける他のキャリアに対応する非共通ページングパラメータとは異なる。
【0022】
任意選択的に、複数のキャリアグループの少なくとも一部の間でキャリアオーバーラップがあるか、又は複数のキャリアグループの間でキャリアオーバーラップがない。
【0023】
任意選択的に、複数のキャリアグループの間でオーバーラップしたキャリアについて、異なるキャリアグループにおけるオーバーラップしたキャリアに対応する非共通ページングパラメータは、異なる。
【0024】
任意選択的に、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定することは、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいて比較値を計算することと、複数のキャリアグループのうちの最小のインデックス番号を有するキャリアグループから、キャリアグループのページング重みを累積し、累積値が比較値より大きいことに基づいて、最後に累積されたページング重みに対応するキャリアグループがターゲットキャリアグループであると決定することと、を含む。
【0025】
任意選択的に、比較値は次の式に基づいて計算される。
X=floor(UE_ID/(N×N))modW
ここで、Xは比較値であり、floor()は切り捨て関数であり、UE_IDはUE識別情報であり、Nは単一のDRXサイクルに含まれるページングフレームの数であり、Nは単一のページングフレームに含まれるページング機会の数であり、Wは複数のキャリアグループのページング重みの和であり、modはモジュロ演算である。
【0026】
任意選択的に、ページング構成情報は、複数のキャリアグループにおけるキャリアに対応するカバレッジレベル及び/又はチャネル品質閾値をさらに含む。
【0027】
任意選択的に、チャネル品質閾値は、基準信号受信電力(Reference Signal Received Power:RSRP)閾値を含む。
【0028】
任意選択的に、チャネル品質閾値は、基準信号受信品質(Reference Signal Received Quality:RSRQ)閾値を含む。
【0029】
本開示の一実施形態では、ページング装置が提供され、装置は、ページング構成情報を送信するように構成された送信回路を備え、ページング構成情報は、共通ページングパラメータ、及び複数のキャリアグループのページング重みを含む。装置は、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定するように構成された決定回路と、ターゲットキャリアグループに含まれる全てのキャリアでUEをページングするように構成されたページング回路と、をさらに備える。
【0030】
本開示の一実施形態では、コンピュータ命令が格納された記憶媒体が提供され、コンピュータ命令がプロセッサによって実行されると、上記の方法が実行される。
【0031】
本開示の一実施形態では、ページングキャリアを決定するための上記の装置を含む、又はメモリ及びプロセッサを含む端末が提供され、メモリは、コンピュータ命令を格納し、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、ページングキャリアを決定するための上記方法が実行される。
【0032】
本開示の一実施形態では、上記のページング装置を含む、又はメモリ及びプロセッサを含む基地局が提供され、メモリはコンピュータ命令を格納し、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、上記のページング方法が実行される。
【0033】
本開示の実施形態は、以下の利点を提供できる。
【0034】
UE側では、実施形態は、UE自体の状態及び環境に従って、ページング監視のための適切なページングパラメータ構成に対応するキャリアを選択することを可能にし、NB-IOTシステムの動作効率を改善するのに役立つ。具体的には、複数のキャリアグループを事前構成し、各キャリアグループについての対応するページング重みを構成することにより、UEは、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び(共通ページングパラメータなどの)関連ブロードキャストパラメータに基づいて、キャリアグループを、すなわちターゲットキャリアグループを一意に決定できる。さらに、ターゲットキャリアグループを決定した後、UEは、自機の実際の状況に従ってターゲットキャリアグループにおける適切なキャリアをページングキャリアとして選択し、ページングキャリアでのページングを監視できる。
【0035】
さらに、ネットワークによって構成される複数のキャリアグループの中で、異なるキャリアグループに含まれるキャリアの数、及びページングパラメータ構成は一致し、キャリアグループにおけるキャリアは、異なる非共通ページング構成に対応する。
【0036】
ネットワーク側では、本開示の実施形態における解決策を採用する基地局は、ターゲットキャリアグループにおける全てのキャリアでUEをページングする。したがって、UEは、ターゲットキャリアグループにおける適切なページングキャリアを選択して、自機の実際の状況に従ってページング監視を実行できる。システムはより柔軟であってもよく、UEは、基地局からのページングを正確かつタイムリーに受信できる。したがって、キャリアレベルのページング構成下でページングを実装することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1図1は、一実施形態によるページングキャリアを決定するための方法のフローチャートである。
図2図2は、一実施形態による第1の適用シナリオにおけるキャリアグループの図である。
図3図3は、一実施形態による第2の適用シナリオにおけるキャリアグループの図である。
図4図4は、一実施形態によるページングキャリアを決定するための装置の構造図である。
図5図5は、一実施形態によるページング方法のフローチャートである。
図6図6は、一実施形態によるページング装置の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
NB-IoT単一周波数セルは、システム情報ブロック(System Information Block:SIB)及びNB-IoTの狭帯域幅プライマリ同期信号(Narrow Bandwidth Primary Synchronization Signal:NPSS)と狭帯域幅セカンダリ同期信号(Narrow Bandwidth Secondary Synchronization Signal:NSSS))のオーバーヘッドを除いて、180キロヘルツ(kHz)の帯域幅のみを有するため、残りの通信チャネル容量が非常に少ない。
【0039】
多数の端末をサポートするには、複数の周波数点を使用してネットワーク容量を増やす必要がある。NPSS、NSSS、及び狭帯域幅物理ブロードキャストチャネル(Narrow Bandwidth Physical Broadcast Channel:NPBCH)を含むアンカーキャリアに加えて、セルは、NPSS、NSSS、及びNPBCHを含まない複数の非アンカーキャリアも含まれ得る。
【0040】
すなわち、セルはアンカーキャリアと複数の非アンカーキャリアを含むことができ、各キャリアのスペクトル帯域幅は180kHzであり、セル内の全キャリアの最大スペクトルスパンは、20メガヘルツ(MHz)を超えない。
【0041】
アンカーキャリアは、マルチキャリアセル内にダウンリンクキャリアが1つだけ存在することを意味し、NPSS、NSSS、NPBCH、狭帯域幅物理ダウンリンク制御チャネル(Narrow Bandwidth Physical Downlink Control Channel:NPDCCH)、及び狭帯域幅物理ダウンリンク共有チャネル(Narrow Bandwidth Physical Downlink Shared Channel:NPDSCH)を同時に搬送することをサポートする。UEは、NPSS、NSSS、及びアンカーキャリア上でNPBCH、NPDCCH、及びNPDSCHで送信される情報を監視する必要がある。
【0042】
さらに、マルチキャリアセルでは、NPDCCH及びNPDSCHを搬送し、NPSS、NSSS及びNPBCHを搬送しない複数のダウンリンクキャリアが存在する可能性があり、これらは非アンカーキャリアと呼ばれる。UEは、非アンカーキャリア上でデータ伝送を実行できる。
【0043】
さらに、UEが接続状態に入る前に、ネットワークは、ランダムアクセス手順で、メッセージ4(Msg4)を介して後続のダウンリンクデータ伝送のためのキャリアを指定できる。アイドル状態のUEは、非アンカーキャリアのページングを監視できる。
【0044】
既存の規格では、ネットワークは、システム情報を通じて、ページングサイクル、ページング機会(Paging Occasion:PO)に対応するPDCCH繰り返しの数、各間欠受信(Discontinuous Reception:DRX)サイクルに含まれるページングフレーム(Paging Frame:PF)の数N、及び各ページングフレームに含まれるPOの数Nを含む、ページングに関連するパラメータ構成情報を送信する。
【0045】
既存の規格によれば、ページング構成情報で構成された上記のパラメータは、セルレベルであり、つまり、セル内の全てのキャリアのページングパラメータ構成は一致している。さらに、ネットワークは、各キャリア(アンカーキャリア及び非アンカーキャリアを含む)のページング重みを設定することもできる。
【0046】
アイドル状態にあるとき、UEは、UE識別情報(UE_ID)、パラメータN及びN、並びに式floor(UE_ID/(N×N))modW<W(0)+W(1)+…+W(n)と組み合わせた複数のキャリアグループのページング重みに基づいて、ページング監視が実行されるキャリアを決定できる。Wは、セル内の全てのキャリアのページング重みの和であり、W(0)は、インデックス番号が0であるキャリアに対応するページング重みであり、以下同様である。上式を満たす最小のインデックス番号nに対応するキャリアが、ページングを受信するキャリアである。
【0047】
各UEは、ネットワークによって構成されたパラメータ及び自機のUE識別情報によって、ページングキャリアを一意に決定できる。
【0048】
カバレッジを確保するために、NB-IOTは反復伝送技術を採用している。ダウンリンク伝送の最大繰り返し回数は2048回、アップリンク伝送の最大繰り返し回数は128回である。
【0049】
既存のページングキャリア決定メカニズムでは、UEが自機の実際の状況に応じてページング監視用のページングキャリアを選択することはできない。
【0050】
本開示の一実施形態は、ページングキャリアを決定するための方法を提供し、方法は、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定することを含む。共通ページングパラメータは複数のキャリアグループに対応し、複数のキャリアグループのそれぞれは、ページング重みを有するように構成される。また、方法は、現在のカバレッジレベル及び/又は測定されたチャネル品質に少なくとも基づいて、ターゲットキャリアグループからページングキャリアを選択することを含む。
【0051】
実施形態は、UE自機の状態及び環境に応じて、ページング監視のための適切なページングパラメータ構成に対応するキャリアを選択することを可能にし、これは、NB-IOTシステムの動作効率を改善するのに役立つ。具体的には、複数のキャリアグループを事前に構成し、各キャリアグループの対応するページング重みを構成することにより、UEは、キャリアグループ、つまりターゲットキャリアグループ(推奨キャリアグループとも呼ばれる)を、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び(共通ページングパラメータなどの)関連ブロードキャストパラメータに基づいて、一意に決定できる。さらに、ターゲットキャリアグループを決定した後、UEは、自機の実際の状況に応じてターゲットキャリアグループ内の適切なキャリアをページングキャリアとして選択し、ページングキャリア上のページングを監視できる。
【0052】
本開示の目的、特徴、及び利点を明確にするために、本開示の実施形態を添付の図面と併せて詳細に説明する。
【0053】
図1は、一実施形態によるページングキャリアを決定する方法のフローチャートである。
【0054】
この方法は、NB-IOTにおけるキャリアレベルでページング構成を実現するシナリオなど、5Gシステムに適用され得る。
【0055】
この方法は、UE側のUEによるなど、UE側によって実行され得る。UEは、将来におけるキャリアレベルでページング構成を実現できるUEであり得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、以下のステップS101及びS102によって提供される方法は、UE内のページング機能を有するチップによって、又はUE内のベースバンドチップによって実行され得る。
【0057】
具体的には、図1を参照すると、本実施形態における方法は、S101及びS102を含むことができる。
【0058】
S101において、UEは、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定し、共通ページングパラメータは、複数のキャリアグループに対応し、複数のキャリアグループのそれぞれは、ページングの重みを有するように構成されている。
【0059】
S102において、UEは、現在のカバレッジレベル及び/又は測定されたチャネル品質に少なくとも基づいて、ターゲットキャリアグループからページングキャリアを選択する。
【0060】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、同等である複数のキャリアグループを構成できる。すなわち、各キャリアグループに含まれるキャリアの数は同じであり、複数のキャリアグループ間でページングパラメータ構成は一致している。
【0061】
具体的には、複数のキャリアグループ間でページングパラメータ構成が一致することは、各キャリアグループが同一の非共通ページングパラメータを有し、これらの非共通ページングパラメータが各キャリアグループ内の特定のキャリアに必要に応じて割り当てられることを意味する。
【0062】
いくつかの実施形態では、非共通ページングパラメータは、キャリアレベルのページングパラメータ構成に基づいて決定され得る。
【0063】
例えば、図2を参照すると、ネットワークは、キャリアグループ0、キャリアグループ1、キャリアグループ2、及びキャリアグループ3を含む4つのキャリアグループを構成する。各キャリアグループには、非共通ページングパラメータG1、G2、及びG3に対応する3つのキャリアがある。図2を参照すると、キャリアグループ間のページングパラメータ構成が一致することは、4つのキャリアグループのそれぞれが同じ構成を有すること、すなわち、3つの非共通ページングパラメータG1、G2、及びG3を有することを意味する。
【0064】
いくつかの実施形態では、複数のキャリアグループのそれぞれについて、キャリアグループに含まれるキャリアの少なくとも一部に対応する非共通ページングパラメータは、キャリアグループ内の他のキャリアに対応する非共通ページングパラメータとは異なる。すなわち、単一のキャリアグループ内のキャリアは、異なる非共通ページングパラメータ構成を有することができる。
【0065】
異なる非共通ページングパラメータ構成を有することは、キャリアグループ内のキャリアに対応する非共通ページングパラメータが、完全に異なるか、又は部分的に同じで部分的に異なることを意味する。
【0066】
例えば、単一のキャリアグループの場合、キャリアグループ内の複数のキャリアは、異なるページングサイクル、単一のDRXサイクルに含まれる異なるN個のページングフレーム、単一のページングフレームに含まれる異なるN個のページング機会、又は異なるPDCCH繰り返し回数に対応し得る。
【0067】
例えば、引き続き図2を参照すると、キャリアグループ0に含まれる3つのキャリアは、非共通ページングパラメータ構成G1、G2、及びG3にそれぞれ対応し、G1、G2、及びG3の1つ又は複数のページングパラメータの特定の値は、異なる。
【0068】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、キャリアグループごとにページング重みを構成できる。
【0069】
例えば、図2を参照すると、キャリアグループ0は、ページング重みD(0)に対応し、キャリアグループ1は、ページング重みD(1)に対応し、キャリアグループ2は、ページング重みD(2)に対応し、キャリアグループ3は、ページング重みD(3)に対応する。各キャリアグループ内のキャリアは、ページング重みを有するようにさらに構成されない。
【0070】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、特定のUEをページングするためのターゲットキャリアグループを決定するために、全てのキャリアグループに対して部分共通ページングパラメータを構成できる。具体的には、共通ページングパラメータは、セルの全てのキャリアグループに対応する。換言すると、全てのキャリアグループは、共通ページングパラメータ構成を共有でき、各キャリアグループ内のキャリアは、異なる非共通ページングパラメータに対応できる。
【0071】
共通ページングパラメータは、ターゲットキャリアグループを決定するようにネットワークとUEで使用され、キャリアグループ内の各キャリアに構成された非共通ページングパラメータは、キャリアをページングキャリアとして選択した後、実際にページング監視を実行するようにUEで使用される。
【0072】
例えば、共通ページングパラメータは、単一のDRXサイクルに含まれるN個のページングフレームと、単一のページングフレームに含まれるN個のページング機会とを含むことができる。
【0073】
別の例では、非共通ページングパラメータは、ページングサイクル、PDCCH繰り返し回数などを含むことができる。
【0074】
いくつかの実施形態では、複数のキャリアグループの少なくとも一部の間にキャリアオーバーラップが存在する。すなわち、同一のキャリアが異なるキャリアグループに存在することがある。
【0075】
例えば、図2を参照すると、キャリアグループ0は、キャリア1、キャリア2、及びキャリア3を含むことができ、キャリアグループ1は、キャリア2、キャリア3、及びキャリア4を含むことができ、キャリアグループ2は、キャリア5、キャリア6、及びキャリア7を含むことができ、並びにキャリアグループ3は、キャリア6、キャリア7、及びキャリア8を含むことができる。
【0076】
いくつかの実施形態では、複数のキャリアグループ間でオーバーラップするキャリアについて、異なるキャリアグループ内のオーバーラップするキャリアに対応する非共通ページングパラメータは異なる。
【0077】
例えば、図2を参照すると、キャリア2は、キャリアグループ0のページングパラメータ構成G2に対応し、キャリアグループ1の非共通ページングパラメータ構成G1に対応する。
【0078】
別の例として、図2を参照すると、キャリア3は、キャリアグループ0のページングパラメータ構成G3に対応し、キャリアグループ1の非共通ページングパラメータ構成G2に対応する。
【0079】
別の例として、図2を参照すると、キャリア6は、キャリアグループ2のページングパラメータ構成G2に対応し、キャリアグループ3の非共通ページングパラメータ構成G1に対応する。
【0080】
別の例として、図2を参照すると、キャリア7は、キャリアグループ2のページングパラメータ構成G3に対応し、キャリアグループ3の非共通ページングパラメータ構成G2に対応する。
【0081】
あるいは、複数のキャリアグループ間でキャリアのオーバーラップがなくてもよい。すなわち、セル内の全てのキャリアは複数のキャリアグループに事前に分割され、各キャリアは1つのキャリアグループにのみ属する。
【0082】
例えば、図3を参照して、ネットワークがセル内の8つのキャリアを4つのキャリアグループに割り当てると仮定する。キャリアグループ0はキャリア1とキャリア2を含み、ページング重みD(0)に対応し、キャリア1は非共通ページングパラメータ構成G1に対応し、キャリア2は非共通ページングパラメータ構成G2に対応する。キャリアグループ1はキャリア3とキャリア4を含み、ページング重みD(1)に対応し、キャリア3は非共通ページングパラメータ構成G1に対応し、キャリア4は非共通ページングパラメータ構成G2に対応する。キャリアグループ2はキャリア5とキャリア6を含み、ページング重みD(2)に対応し、キャリア5は非共通ページングパラメータ構成G1に対応し、キャリア6は非共通ページングパラメータ構成G2に対応する。キャリアグループ3はキャリア7とキャリア8を含み、ページング重みD(3)に対応し、キャリア7は非共通ページングパラメータ構成G1に対応し、キャリア8は非共通ページングパラメータ構成G2に対応する。
【0083】
いくつかの実施形態では、キャリアグループの分割は、キャリアのインデックス番号に従って順次実行されてもよく、例えば、1つ又は複数の隣接するキャリアが同じキャリアグループに属する。
【0084】
あるいは、ネットワークは、1つ又は複数のキャリアが隣接しているかどうかに関係なく、セルの実際の状況に従ってキャリアグループを形成するように1つ又は複数の適切なキャリアを任意に選択できる。例えば、図2に示すキャリア1とキャリア3がキャリアグループ1に属してもよく、図2に示すキャリア2とキャリア4がキャリアグループ2に属してもよい。
【0085】
いくつかの実施形態では、UE識別情報を使用して、UEを一意に識別できる。例えば、UE識別情報は、国際モバイル加入者識別番号(International Mobile Subscriber Identity:IMSI)、又はサービング一時モバイル加入者識別番号(Serving-Temporary Mobile Subscriber Identity:S-TMSI)であってもよい。
【0086】
いくつかの実施形態では、実施形態におけるキャリアグループは、既存の技術におけるキャリアと同等であり得る。本開示の実施形態では、ページング重みは、キャリアグループ単位で構成され、ネットワークは、UE識別情報、各キャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータを使用してターゲットキャリアグループを決定し、ターゲットキャリアグループ内の全てのキャリアでUEをページングする。
【0087】
具体的には、ネットワークは、キャリアグループのインデックスと、各キャリアグループに含まれるキャリアとを含むキャリアグループリストを事前構成できる。キャリアグループリストは、UEに送信されるページング構成情報に含まれてもよく、それにより、UEは、S101を実行するときに、ページング構成情報からターゲットキャリアグループを選択できる。
【0088】
さらに、キャリアグループリストは、複数のキャリアグループに対応するページング重みも含むことができる。あるいは、複数のキャリアグループに対応するページング重みは、各キャリアグループのインデックスと1対1で対応付けて示されるなど、ページング構成情報において個別に示されてもよい。
【0089】
さらに、キャリアグループリストは、キャリアグループ内の各キャリアの非共通ページングパラメータも含み得る。あるいは、キャリアに対応する非共通ページングパラメータは、各キャリアのインデックスと1対1で対応付けて示されるなど、ページング構成情報において個別に示されてもよい。
【0090】
いくつかの実施形態では、方法は、ページング構成情報を受信することをさらに含むことができ、ページング構成情報は、複数のキャリアグループに対応するページング重み及び共通ページングパラメータを含む。したがって、UEは、ターゲットキャリアグループを決定できる。
【0091】
具体的には、ページング構成情報はブロードキャストで送信されてもよい。
【0092】
さらに、ページング構成情報を受信する動作は、UEがセルにアクセスした後の任意の時点で実行され得る。
【0093】
さらに、ページング構成情報は、システム情報によって搬送され得る。
【0094】
実施形態におけるキャリアグループは、キャリアリスト、すなわち、少なくとも1つのキャリアからなるグループとして理解することもできる。
【0095】
いくつかの実施形態では、ページング構成情報は、複数のキャリアグループ内のキャリアに対応するチャネル品質閾値及び/又はカバレッジレベルをさらに含み得る。したがって、UEは、ページングキャリアとして実際の状況に合うキャリアを選択するために、ターゲットキャリアグループ内の各キャリアに対応する信号品質閾値及び/又はカバレッジレベルに従って選択を行うことができる。
【0096】
例えば、チャネル品質閾値は、RSRP閾値を含む。
【0097】
別の例では、チャネル品質閾値は、RSRQ閾値を含む。
【0098】
いくつかの実施形態では、S101は、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいて比較値を計算することと、複数のキャリアグループのうち最小のインデックス番号を有するキャリアグループから、キャリアグループのページング重みを累積し、累積値が比較値より大きいことに基づいて、最後に累積されたページング重みに対応するキャリアグループがターゲットキャリアグループであると決定することを含む。
【0099】
選択的に、比較値は以下の式に基づいて計算される。
X=floor(UE_ID/N×N))modW
ここで、Xは比較値であり、floor()は切り捨て関数であり、UE_IDはUE識別情報であり、Nは単一のDRXサイクルに含まれるページングフレームの数であり、Nは単一のページングフレームに含まれるページング機会の数であり、Wは複数のキャリアグループのページング重みの和であり、modはモジュロ演算である。
【0100】
さらに、N及びNは、ブロードキャスト又は他の手段を介して事前にネットワークによってUEに通知される共通のページングパラメータであり得る。例えば、ネットワークは、ページング構成情報を介して、単一のDRXサイクルに含まれるページングフレームの数N、及び単一のページングフレームに含まれるページング機会の数Nを事前構成できる。
【0101】
例えば、図2を参照すると、W=D(0)+D(1)+D(2)+D(3)である。さらに、S101において、比較値Xが計算された後、各キャリアグループのページング重みは、インデックス0を有するキャリアグループ0から開始して1つずつ累積されてもよい。キャリアグループ2について累積が実行された場合に累積値が比較値Xよりも大きいとすると、キャリアグループ2が対象キャリアグループであると判断され得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、ページングメッセージは、ターゲットキャリアグループ内の全てのキャリアで送信され得る。したがって、S102の後、方法は、選択されたページングキャリアでページングメッセージを受信することをさらに含むことができる。
【0103】
すなわち、ネットワークは、ターゲットキャリアグループ内の全てのキャリアでUEをページングし、UEは、現在の環境と状況に従って、ターゲットキャリアグループからページングメッセージをリアルタイムで受信するようにより適切なページングキャリアを選択する。
【0104】
例えば、S101で決定されたターゲットキャリアグループにおいて、UEは、自機の環境、又は現在のカバレッジレベル若しくは実際に測定されたRSRPなどの受信信号品質に従って、ページング監視のための適切なキャリアを選択できる。すなわち、UEは、ページングパラメータ構成がUEの現在の状況に適切であるキャリアをターゲットキャリアグループから選択できる。
【0105】
いくつかの実施形態では、S102は、チャネル品質を測定することと、チャネル品質閾値が測定されたチャネル品質に最も近いターゲットキャリアグループ内のキャリアがページングキャリアであると決定することを含むことができ、複数のキャリアグループ内のキャリアは、チャネル品質閾値と1対1対応で対応する。
【0106】
具体的には、チャネル品質はRSRPで表すことができ、したがって、チャネル品質閾値はRSRP閾値である。
【0107】
より具体的には、キャリアグループ内のキャリアとチャネル品質閾値との間の1対1の対応は、ページング構成情報によって事前に示され得る。
【0108】
例えば、キャリアグループ内の各キャリアは、ネットワークによって事前構成され、ブロードキャストメッセージを通じて送信され得るRSRP閾値に対応し得る。ブロードキャストメッセージは、システム情報ブロック(System Information Block:SIB)メッセージ、又はマスタ情報ブロック(Master Information Block:MIB)メッセージであり得る。
【0109】
別の例では、測定されたチャネル品質は、RSRQ又はチャネル状態情報を通じて評価され得る。
【0110】
さらに、S101を実行してターゲットキャリアグループを決定した後、UEは、実際に測定されたRSRP値を、ネットワークによって構成されたターゲットキャリアグループ内のキャリアの対応するRSRP閾値と比較し、ページングメッセージを監視するためにターゲットキャリアグループ内でUEによって実際に測定されたRSRP値に最も近いRSRP閾値に対応するキャリアを選択できる。
【0111】
UEは、チャネル品質を測定するためにセル内の任意のキャリアを選択できる。例えば、UEは、セル内のアンカーキャリアでRSRP測定を実行できる。
【0112】
あるいは、S102は、現在のカバレッジレベルと合うカバレッジレベルを有するターゲットキャリアグループ内のキャリアがページングキャリアであると決定することを含むことができ、複数のキャリアグループ内のキャリアは、カバレッジレベルと1対1対応で対応する。
【0113】
具体的には、UEの現在のカバレッジレベルは、測定されたRSRPに従って決定され得る。
【0114】
より具体的には、キャリアグループ内のキャリアとカバレッジレベルとの間の1対1の対応は、ページング構成情報によって事前に示され得る。
【0115】
例えば、キャリアグループ内の各キャリアはカバレッジレベルに対応し、これはネットワークによって事前構成され、ブロードキャストメッセージを通じて送信され得る。ブロードキャストメッセージは、SIBメッセージ又はMIBメッセージであり得る。
【0116】
さらに、S101を実行してターゲットキャリアグループを決定した後、UEは、ターゲットキャリアグループ内のカバレッジレベルに対応するキャリアを選択して、現在のカバレッジレベルに従ってページングメッセージを監視できる。
【0117】
いくつかの実施形態では、現在のカバレッジレベル及びチャネル品質に加えて、UEは、UEの移動速度、バッテリ電力又はエネルギ消費などの要因に基づいて、ターゲットキャリアグループから適切なキャリアをページングキャリアとして選択できる。
【0118】
例えば、UEの現在のエネルギ消費が比較的低い場合、より長いページングサイクルを有するキャリアが、ページング監視を実行するためにページングキャリアとしてターゲットキャリアグループから選択され得る。
【0119】
以上から、実施形態は、UEの自機の状態及び環境に従って、ページング監視のための適切なページングパラメータ構成に対応するキャリアを選択することを可能にし、これは、NB-IOTシステムの動作効率を改善するのに役立つ。具体的には、複数のキャリアグループを事前構成し、各キャリアグループの対応するページング重みを構成することにより、UEは、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び(共通ページングパラメータなどの)関連ブロードキャストパラメータに基づいて、キャリアグループを、すなわちターゲットキャリアグループを、一意に決定できる。さらに、ターゲットキャリアグループを決定した後、UEは、自機の実際の状況に従ってターゲットキャリアグループ内の適切なキャリアをページングキャリアとして選択し、ページングキャリア上のページングを監視できる。
【0120】
さらに、複数のキャリアグループのページングパラメータ構成は同じであり、キャリアグループにおける異なるキャリアの非共通ページング構成パラメータは異なり、1つのキャリアグループは1つのページング重みに対応し、キャリアオーバーラップはキャリアグループ間に存在し得る。
【0121】
さらに、ネットワークは、ターゲットキャリアグループにおける全てのキャリアでページングを送信し、UEは、ターゲットキャリアグループ内の特定のキャリアでページングを監視する。
【0122】
図4は、一実施形態によるページングキャリアを決定する装置の構造図である。当業者は、ページングキャリアを決定するための装置4が、図1から図3に示される方法を実行するために適用され得ることを理解できる。
【0123】
図4を参照すると、装置4は、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定するように構成された決定回路41を含むことができ、共通ページングパラメータは複数のキャリアグループに対応し、複数のキャリアグループのそれぞれは、ページング重みを有するように構成される。また、装置4は、現在のカバレッジレベル及び/又は測定されたチャネル品質に少なくとも基づいて、ターゲットキャリアグループからページングキャリアを選択するように構成された選択回路42を含むことができる。
【0124】
装置4の動作原理及び動作モードの詳細は、図1から図3の関連する説明を参照でき、ここでは繰り返さない。
【0125】
いくつかの実施形態では、装置4は、UE内のページング機能を有するチップ、又はシステムオンチップ(System-On-Chip:SOC)若しくはベースバンドチップなどのデータ処理機能を有するチップ、又はUE内のページング機能を有するチップを含むチップモジュール、又はデータ処理機能を有するチップを含むチップモジュール、又はUEに対応し得る。
【0126】
図5は、一実施形態によるページング方法のフローチャートである。
【0127】
ページング方法は、NB-IOTにおいてキャリアレベルでページング構成を実現するシナリオなど、5Gシステムに適用され得る。
【0128】
方法は、ネットワーク側の基地局など、ネットワーク側によって実行されてもよい。基地局は、将来の、キャリアレベルでページング構成を実現できるUEとページングで協働できる。
【0129】
いくつかの実施形態では、以下のステップS501からS503によって提供される方法は、ネットワークデバイス内のページング機能を有するチップによって、又はネットワークデバイス内のベースバンドチップによって実行され得る。
【0130】
具体的には、図5を参照すると、本実施形態における方法は、S501、S502、及びS503を含むことができる。
【0131】
S501において、基地局は、ページング構成情報を送信し、ページング構成情報は、複数のキャリアグループのページング重み及び共通ページングパラメータを含む。
【0132】
S502において、基地局は、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通のページングパラメータに基づいて、ターゲットキャリアグループを決定する。
【0133】
S503において、基地局は、ターゲットキャリアグループに含まれる全てのキャリアでUEをページングする。
【0134】
当業者は、S501からS503が、図1に示される上記の方法のS101及びS102に対応するステップと見なすことができ、2つが特定の実装原理及び論理において相補的であることを理解できる。したがって、本実施形態における用語の説明は、図1に示す実施形態の関連する説明を参照でき、ここでは繰り返さない。
【0135】
いくつかの実施形態では、S501は、UEがセルにアクセスした後の任意の時点で実行され得る。例えば、基地局は、アクセスされたUEにページング構成情報をブロードキャスト方式で送信できる。
【0136】
例えば、ページング構成情報は、SIB又はMIBによって搬送され得る。
【0137】
さらに、S502及びS503は、基地局がUEをページングする必要があるときに実行され得る。
【0138】
いくつかの実施形態では、複数のキャリアグループのそれぞれに含まれるキャリアの数は同じであり、複数のキャリアグループのページングパラメータ構成は一致している。
【0139】
いくつかの実施形態では、複数のキャリアグループのそれぞれについて、キャリアグループに含まれるキャリアの少なくとも一部に対応する非共通ページングパラメータは、キャリアグループ内の他のキャリアに対応する非共通ページングパラメータとは異なる。
【0140】
いくつかの実施形態では、複数のキャリアグループの少なくとも一部の間でキャリアオーバーラップが存在する。
【0141】
いくつかの実施形態では、複数のキャリアグループ間でオーバーラップするキャリアについて、異なるキャリアグループ内でのオーバーラップするキャリアに対応する非共通ページングパラメータは異なる。
【0142】
いくつかの実施形態では、複数のキャリアグループ間でキャリアオーバーラップはない。
【0143】
いくつかの実施形態では、S502は、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいて比較値を計算することと、複数のキャリアグループのうちの最小のインデックス番号を有するキャリアグループから、キャリアグループのページング重みを累積し、累積値が比較値より大きいことに基づいて、最後に累積されたページング重みに対応するキャリアグループがターゲットキャリアグループであると決定することとを含む。
【0144】
いくつかの実施形態では、比較値は、以下の式に基づいて計算される。
X=floor(UE_ID/(N×N))modW
ここで、Xは比較値であり、floor()は切り捨て関数であり、UE_IDはUE識別情報であり、Nは単一のDRXサイクルに含まれるページングフレームの数であり、Nは単一のページングフレームに含まれるページング機会の数であり、Wは複数のキャリアグループのページング重みの和であり、modはモジュロ演算である。
【0145】
いくつかの実施形態では、ページング構成情報は、複数のキャリアグループ内のキャリアに対応するチャネル品質閾値及び/又はカバレッジレベルをさらに含む。
【0146】
上記から、本開示の実施形態における解決策を採用する基地局は、ターゲットキャリアグループ内の全てのキャリアでUEをページングする。したがって、UEは、ターゲットキャリアグループ内の適切なページングキャリアを選択して、自機の実際の状況に従ってページング監視を実行できる。システムはより柔軟であってもよく、UEは基地局からページングを正確かつタイムリーに受信できる。したがって、キャリアレベルのページング構成でページングを実装することが可能である。
【0147】
図6は、一実施形態によるページング装置の構造図である。当業者は、ページング装置6が、図5に示される方法を実行するように適用され得ることを理解できる。
【0148】
図6を参照すると、ページング装置6は、ページング構成情報を送信するように構成された送信回路61を含むことができる。ページング構成情報は、複数のキャリアグループのページング重み及び共通ページングパラメータを含む。また、ページング装置6は、UE識別情報、複数のキャリアグループのページング重み、及び共通ページングパラメータに基づいてターゲットキャリアグループを決定するように構成された決定回路62と、ターゲットキャリアグループに含まれる全てのキャリアでUEをページングするように構成されたページング回路63と、を含むことができる。
【0149】
ページング装置6の動作原理及び動作モードの詳細は、図5の関連する説明を参照でき、ここでは繰り返さない。
【0150】
いくつかの実施形態では、ページング装置6は、ネットワークデバイス内のページング機能を有するチップ、又はSOC若しくはベースバンドチップなどのデータ処理機能を有するチップ、又はネットワークデバイス内のページング機能を有するチップを含むチップモジュール、又はデータ処理機能を有するチップを含むチップモジュール、又はネットワークデバイスに対応し得る。
【0151】
いくつかの実施形態では、上記の実施形態で説明された製品及び各装置の各モジュール/ユニットは、ソフトウェアモジュール/ユニット又はハードウェアモジュール/ユニットであってもよいし、一部がソフトウェアモジュール/ユニットであり、一部がハードウェアモジュール/ユニットであってもよい。
【0152】
例えば、チップに適用又は統合される各装置又は製品について、そこに含まれる各モジュール/ユニットは、回路などのハードウェアによって実装されてもよく、又は、少なくともいくつかのモジュール/ユニットが、チップ内に統合されたプロセッサ上で実行されるソフトウェアプログラムによって実装され、モジュール/ユニットの残りの部分(存在する場合)が、回路などのハードウェアによって実装されてもよい。チップモジュールに適用又は統合される各装置又は製品について、そこに含まれる各モジュール/ユニットは、回路などのハードウェアによって実装され得る。異なるモジュール/ユニットが、同じ(チップ又は回路モジュールなどの)構成部品又はチップモジュールの異なる構成部品に配置され得る。または、少なくともいくつかのモジュール/ユニットが、チップモジュール内に統合されたプロセッサ上で実行されるソフトウェアプログラムによって実装され、モジュール/ユニットの残りの部分(存在する場合)が、回路などのハードウェアによって実装されてもよい。端末に適用又は統合される各装置又は製品について、そこに含まれる各モジュール/ユニットは、回路などのハードウェアによって実装され得る。異なるモジュール/ユニットが、同じ(チップ又は回路モジュールなどの)構成部品又は端末の異なる構成部品に配置され得る。または、少なくとも一部のモジュール/ユニットが、端末内に統合されたプロセッサ上で実行されるソフトウェアプログラムによって実装され、モジュール/ユニットの残りの部分(存在する場合)が、回路などのハードウェアによって実装されてもよい。
【0153】
本開示の一実施形態では、コンピュータ命令が格納された記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が実行されると、図1から図3に示される上記の方法、又は図5に示される上記の方法が実行される。記憶媒体は、不揮発性メモリ又は非一時的メモリなどのコンピュータ可読記憶媒体であり得る。記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクを含み得る。
【0154】
本開示の一実施形態では、メモリとプロセッサとを含む端末が提供され、メモリにはコンピュータ命令が格納されており、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、図1から図3に示される上記の方法が実行される。端末は、NB-IOTシステムにおけるUEなどのUEであり得る。あるいは、端末は、図4に示される装置4を含んでもよい。
【0155】
本開示の一実施形態では、メモリとプロセッサとを含む基地局が提供され、メモリにはコンピュータ命令が格納されており、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、図5に示される上記の方法が実行される。基地局は、NB-IOTシステムにおける基地局であり得る。あるいは、基地局は、図6に示される装置6を含んでもよい。
【0156】
本開示は、その好ましい実施形態を参照して上記に開示されてきたが、本開示は、限定ではなく例としてのみ提示されていることを理解されたい。当業者は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、実施形態を修正及び変更できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6