(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-04
(45)【発行日】2024-03-12
(54)【発明の名称】通信管理サーバ、通信管理システムおよび通信管理方法
(51)【国際特許分類】
H04L 41/00 20220101AFI20240305BHJP
H04L 47/00 20220101ALI20240305BHJP
【FI】
H04L41/00
H04L47/00
(21)【出願番号】P 2019150015
(22)【出願日】2019-08-19
【審査請求日】2022-06-21
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】瀬尾 達也
【審査官】中川 幸洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-053985(JP,A)
【文献】特開2005-079740(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 41/00
H04L 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークサービスを示す第1識別情報および前記ネットワークサービスの提供を受ける通信機器を管理する第2識別情報を取得する取得部と、
前記第1識別情報
、および前記第2識別情報
とルータの種類との関係を記憶した記憶部の情報に基づいて、
前記ルータの種類および前記ネットワークサービスの内容に応じてネットワークサービス提供サーバと前記通信機器とを接続するための第1設定情報を生成する生成部と、
前記通信機器に前記生成部で生成した前記第1設定情報を送信する第1送信部と、を含み、
前記第1設定情報は、帯域幅、QoS(Quality of Service)、および通信路の情報を含み、
前記通信機器は、前記ネットワークサービス提供サーバとVPN接続される、
通信管理サーバ。
【請求項2】
前記第2識別情報を、前記通信機器とは異なる機器から取得する、
請求項1に記載の通信管理サーバ。
【請求項3】
前記通信機器は、複数であり、
前記第2識別情報は、前記複数の通信機器に共通した識別子である、
請求項1または2に記載の通信管理サーバ。
【請求項4】
前記生成部は、前記通信機器と前記ネットワークサービス提供サーバとの間の通信状況に基づいて前記第1設定情報を変更する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信管理サーバ。
【請求項5】
前記通信機器は、前記ネットワークサービス提供サーバと接続される第1ネットワーク側の第1インターフェース、および前記第1ネットワークと異なる第2ネットワーク側の第2インターフェースを有し、前記第1ネットワークと前記第2ネットワークとを中継する第1中継機器であり、
前記通信機器は、通信端末と接続される、
請求項4に記載の通信管理サーバ。
【請求項6】
前記生成部は、前記通信端末に関連する情報に応じて前記第1設定情報を変更する、
請求項5に記載の通信管理サーバ。
【請求項7】
前記通信機器は、第2中継機器を介して前記通信端末と接続される、
請求項6に記載の通信管理サーバ。
【請求項8】
前記生成部は、前記通信状況に応じて、前記通信機器と第2中継機器との間の第2設定情報および第2中継機器と前記通信端末との間の第3設定情報の少なくともいずれかを生成する、
請求項7に記載の通信管理サーバ。
【請求項9】
前記第2設定情報、および前記第3設定情報の少なくともいずれかは、帯域幅、QoS(Quality of Service)、および通信路の少なくとも一つの情報を含む、
請求項8に記載の通信管理サーバ。
【請求項10】
前記通信端末は、音響機器である、
請求項5乃至9のいずれか一項に記載の通信管理サーバ。
【請求項11】
前記通信管理サーバは、前記ネットワークサービス提供サーバと、APIを介して接続される、
請求項1乃至10のいずれか一項に記載の通信管理サーバ。
【請求項12】
前記通信機器と前記ネットワークサービス提供サーバとの間の一定時間当たりの通信量をもとに、前記第1設定情報の適否を分析する分析部と、を含み、
前記第1設定情報が所定の条件を満たすときに、前記第1設定情報を再生成する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信管理サーバ。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか一項に記載の通信管理サーバと、
前記ネットワークサービスを提供するネットワークサービス提供サーバと、
を有し、
前記ネットワークサービス提供サーバは、
提供するネットワークサービスを選択する選択部と、
前記選択部に選択信号を入力した管理者に対応する前記第2識別情報を識別する識別部と、
前記選択されたネットワークサービスを示す前記第1識別情報および前記第2識別情報を送信する第2送信部と、
前記第1設定情報を受信する受信部と、を備え、
前記ネットワークサービス提供サーバは、前記第1設定情報に基づいて前記通信機器との接続の可否を判断し、接続可能であると判断した場合に前記通信機器に対して前記ネットワークサービスを提供する、
通信管理システム。
【請求項14】
前記ネットワークサービス提供サーバは、前記選択されたネットワークサービスを提供する時間を計測する計測部を有する、
請求項13に記載の通信管理システム。
【請求項15】
ネットワークサービスを示す第1識別情報および前記ネットワークサービスの提供を受ける通信機器を管理する第2識別情報を取得し、
前記第1識別情報、および前記第2識別情報
とルータの種類との関係を記憶した記憶部の情報に基づいて、
前記ルータの種類および前記ネットワークサービスの内容に応じてネットワークサービス提供サーバと前記通信機器とを接続するための第1設定情報を生成し、
前記通信機器に生成した前記第1設定情報を送信し、
前記第1設定情報は、帯域幅、QoS(Quality of Service)、および通信路の情報を含み、
前記通信機器は、前記ネットワークサービス提供サーバとVPN接続される、
通信管理方法。
【請求項16】
前記ネットワークサービスを選択する選択信号を受信し、
前記選択信号を入力した管理者に対応する第2識別情報を識別し、
前記第1識別情報および前記第2識別情報に基づいて、前記ネットワークサービスに対応するネットワークサービス提供サーバと前記通信機器とを接続するための第1設定情報を生成する、
請求項15に記載の通信管理方法。
【請求項17】
前記第1設定情報に基づいて前記通信機器との接続の可否を判断し、接続可能であると判断した場合に前記通信機器に対して前記ネットワークサービスを提供する、
請求項15または16に記載の通信管理方法。
【請求項18】
前記通信機器は、複数であり、
前記第2識別情報は、前記複数の通信機器に共通した識別子である、
請求項15乃至17のいずれか一項に記載の通信管理方法。
【請求項19】
前記通信機器と前記ネットワークサービス提供サーバとの間の通信状況に基づいて前記第1設定情報を変更する、
請求項15乃至18のいずれか一項に記載の通信管理方法。
【請求項20】
前記通信機器は、前記ネットワークサービス提供サーバと接続される第1ネットワーク側の第1インターフェース、および前記第1ネットワークと異なる第2ネットワーク側の第2インターフェースを有し、前記第1ネットワークと前記第2ネットワークとを中継する第1中継機器であり、
前記通信機器は、通信端末と接続される、
請求項19に記載の通信管理方法。
【請求項21】
前記通信機器と前記ネットワークサービス提供サーバとの間の一定時間当たりの通信量をもとに、前記第1設定情報の適否を分析し、
前記第1設定情報が所定の条件を満たすときに、前記第1設定情報を再生成する、
請求項15乃至18のいずれか一項に記載の通信管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信管理装置、通信管理システム、通信管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、拠点間のネットワークにおけるセキュアな通信路としてVPN(Virtual Private Network)が用いられている。VPNを用いることにより、拠点間で送受信される情報が暗号化され、情報の漏洩防止を図ることができる。特許文献1には、VPNの設定システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、ネットワークサービスを提供するサーバ(ネットワークサービス提供サーバともいう)からネットワークサービスの提供を受ける際に拠点間をネットワーク接続するための通信路は、拠点が増えるごとに個別に設定する必要があるため煩雑である。また、ネットワークサービスの種類に応じてネットワークを介して送受信される情報も様々である。
【0005】
このような課題に鑑み、本発明の目的の一つは、ネットワークサービス提供サーバからネットワークサービスの提供を受ける通信機器に対して容易にネットワークサービスを提供できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態によれば、ネットワークサービスを示す第1識別情報および上記ネットワークサービスの提供を受ける通信機器を管理する第2識別情報を取得する取得部と、上記第1識別情報および上記第2識別情報に基づいて、上記ネットワークサービスに対応するネットワークサービス提供サーバと上記通信機器とを接続するための第1設定情報を生成する生成部と、上記通信機器に上記生成部で生成した上記第1設定情報を送信する第1送信部と、を含む、通信管理サーバが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ネットワークサービス提供サーバから通信機器に対して容易にサービスを提供できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る通信管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る通信管理サーバの構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るネットワークサービスIDおよびネットワークサービスの内容のデータ構造の一例を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る管理者IDおよび管理者名のデータ構造の一例を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る管理者IDに関連付けられたルータアドレスの一例を示す図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係るルータとネットワークサービスの内容に関連付けられたプリセット情報の一例を示す図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係るネットワークサービス提供サーバの構成を示すブロック図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係るクライアントの構成を示すブロック図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係るルータおよび通信端末の構成を示すブロック図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る通信管理システムの機能ブロック図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係る通信管理システムで実行される処理の流れの一例を示すフロー図である。
【
図12】本発明の一実施形態に係る設定情報の一例を示す図である。
【
図13】本発明の一実施形態に係る通信管理システムの機能ブロック図である。
【
図14】本発明の一実施形態に係る通信管理システムで実行される処理の流れの一例を示すフロー図である。
【
図15】本発明の一実施形態に係る通信管理システムの機能ブロック図である。
【
図16】本発明の一実施形態に係る通信管理システムで実行される処理の流れの一例を示すフロー図である。
【
図17】本発明の一実施形態に係る通信管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【
図18】本発明の一実施形態に係る通信管理システムの機能ブロック図である。
【
図19】本発明の一実施形態に係る通信管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【
図20】本発明の一実施形態に係る通信管理システムの機能ブロック図である。
【
図21】本発明の一実施形態に係る通信管理サーバの構成を示すブロック図である。
【
図22】本発明の一実施形態に係る通信管理サーバの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。図面は説明をより明確にするため、模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、各要素に対する「第1」、「第2」と付記された文字は、各要素を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限りそれ以上の意味を有さない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字xxxにA,Bを付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。その他、本発明の属する分野における通常に知識を有する者であれば認識できるものである場合、特段の説明を行わないものとする。
【0010】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る通信管理システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
(1-1.通信管理システムの構成)
図1に、通信管理システム1の構成を示すブロック図を示す。
図1に示すように、通信管理システム1は、通信管理サーバ10、ネットワークサービス提供サーバ20、クライアント30、複数のルータ40-1,40-2,・・・,40-N(Nは自然数)、および通信端末50を含む。
【0012】
通信管理システム1において、通信管理サーバ10は、第2ネットワーク500を介してネットワークサービス提供サーバと、ルータ40との接続を制御するサーバである。ネットワークサービス提供サーバ20は、クライアント30からの要求に応じてルータ40に対してネットワークサービスを提供するサーバである。クライアント30は、第2ネットワーク500を経由してネットワークサービスの提供を希望するネットワークサービス提供サーバ20と通信し、ルータを管理する管理者によって使用されるコンピュータ装置である。ルータ40は、第1ネットワーク400-1,400-2,・・・,400-Nおよび第2ネットワーク500の各々と有線または無線により接続する通信機器である。複数のルータ40-1,40-2,・・・,40-Nの各々は、第2ネットワーク500と通信する。なお、本実施形態において、第1ネットワーク400-1,400-2,・・・,400-Nの各々を区別しないときは、これらを「第1ネットワーク400」と総称する。複数のルータ40-1,40-2,・・・,40-Nの各々を区別しないときは、これらを「ルータ40」と総称する。通信端末50は、第1ネットワーク400を経由してネットワークサービスの提供を希望するネットワークサービス提供サーバ20と通信するコンピュータ装置である。
【0013】
通信管理システム1における第1ネットワーク400は、例えば、企業や学校などの組織内に構築されたネットワークである。第1ネットワーク400は、例えば、閉域ネットワークの一例であるイントラネットである。イントラネットは、例えば、LAN(Local Area Network)である。
【0014】
通信管理システム1における第2ネットワーク500は、第1ネットワーク400よりも地理的に広い範囲に構築されたネットワークである。第2ネットワーク500は、例えば、インターネットまたはWAN(Wide Area Network)である。第2ネットワーク500は、通信管理サーバ10、ネットワークサービス提供サーバ20、複数のルータ40-1,40-2,・・・,40-Nに加え、クライアント30と有線または無線により接続されている。
【0015】
(1-1-1.通信管理サーバ10)
図2は、通信管理サーバ10のハードウェアの構成図である。
図2に示すように、通信管理サーバ10は、制御部101、記憶部103、第1インターフェース105、第2インターフェース107、および通信部109を有する。
【0016】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Flexibe Programable Gate Array)、またはその他の演算処理回路を含む。制御部101は、通信管理サーバの各部の機能を制御する。
【0017】
記憶部103には、メモリ、SSD(Solid State Drive)の半導体メモリ等のほか、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク等)、光記録媒体、光磁気記録媒体、記憶媒体である記憶可能な素子が用いられる。記憶部103は、通信管理制御用プログラム、および通信管理制御用プログラムで用いられる各種情報を記憶するデータベースとしての機能を有する。
【0018】
図3は、記憶部103に記憶されたネットワークサービスを示すネットワークサービスID2000a(第1識別情報ともいう)およびネットワークサービス内容2000bのデータ構造の一例である。本実施形態において、ネットワークサービス提供サーバ20から提供されるネットワークサービスは、メールサービス、電話(VoIP:Voice over Internet Protocol)サービス、動画配信サービス、文書作成用アプリケーションサービス、口座間送金サービス(インターネットバンキング)など様々である。
【0019】
図4は、記憶部103に記憶された管理者ID2100a(第2識別情報ともいう)および管理者名2100bのデータ構造の一例である。この例では、管理者ID2100aは、複数のルータ40に共通する識別子である。また、管理者ID2100aは、ルータ40の他、通信端末50を含む通信機器を管理する管理者に対応する識別子である。
図5は、記憶部103に記憶された管理者ID2100aと、管理者ID2100aに対応するルータ40のIPアドレス2100cである。
図4および
図5に示すように、管理者IDが識別されれば、通信に用いられるルータ40を特定することができる。
【0020】
また、記憶部103は、ルータ40の種類およびネットワークサービスの内容に応じたプリセット情報を記憶することができる。
図6は、ルータ40とネットワークサービス提供サーバ20との間でネットワーク接続するための設定情報を生成する際のプリセット情報のデータ構造を示す一例である。
図6のデータ構造には、ルータのIPアドレス2100c、ネットワークサービス内容2000bをプリセット情報2100dが含まれる。本実施形態において、設定情報とは、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40との間の通信用コンフィグレーション情報をいう。
図6に示すように、プリセット情報2100dは、ネットワークサービス内容2000bおよび通信に用いられるルータの種類(例えばルータのIPアドレス2100c)に合わせて適宜変更される。プリセット情報は、接続されるネットワークサービス提供サーバ20のIPアドレスおよびルータ40のIPアドレスのほか、帯域幅(データ転送速度)、優先度(QoS:Quality of Service)、通信路の情報のうち少なくとも一つの情報を含む。
【0021】
図2に戻って説明する。第1インターフェース105は、後述する第2ネットワーク500を介してネットワークサービス提供サーバ20と通信するためのインターフェースである。第2インターフェース107は、第2ネットワーク500を介してルータ40と通信するためのインターフェースである。第1インターフェース105および第2インターフェース107は、例えば、モデムまたはNIC(Network Interface Card)を含む。制御部101は、第1インターフェース105および第2インターフェース107を用いてデータの送信および受信を行う。
【0022】
通信部109は、制御部101の制御に基づいて第2ネットワーク500に接続し、外部の装置(ネットワークサービス提供サーバ20、ルータ40)と情報の送受信を行う。
【0023】
(1-1-2.ネットワークサービス提供サーバ20)
図7は、ネットワークサービス提供サーバ20のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。
図7に示すように、ネットワークサービス提供サーバ20は、制御部201、記憶部203、第1インターフェース205、第2インターフェース207、第3インターフェース209、および通信部211を備える。
【0024】
制御部201は、ネットワークサービス提供サーバ20の各部を制御する。記憶部203は、通信管理プログラムに用いられるデータの一部を記憶する。具体的には、記憶部203は、通信管理サーバ10と同様に、
図3および
図4に示すネットワークサービスID2000a、ネットワークサービス内容2000bに基づく各種ネットワークサービスの情報、管理者ID2100a、および管理者名2100bを含む。
【0025】
第1インターフェース205は、第2ネットワーク500を介してクライアント30およびルータ40と通信するためのインターフェースである。第2インターフェース207は、第2ネットワーク500を介して通信管理サーバ10と通信するためのインターフェースである。第3インターフェース209は、第2ネットワーク500を介してルータ40と通信するためのインターフェースである。通信部211は、制御部201の制御に基づいて第2ネットワーク500に接続し、外部の装置(通信管理サーバ10、クライアント30、ルータ40)と情報の送受信を行う。なお、制御部201、記憶部203、および第1インターフェース205、第2インターフェース207、および第3インターフェース209の各々には、通信管理サーバ10と同様の装置を用いることができる。
【0026】
(1-1-3.クライアント30)
図8は、クライアントのハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。
図8に示すように、クライアント30は、制御部301、記憶部303、表示部305、操作部307、インターフェース309、および通信部311を有する。この例では、クライアント30としてパーソナルコンピュータが用いられる。なお、クライアント30は、パーソナルコンピュータに限定されず、携帯電話(フィーチャーフォン)、スマートフォン、タブレット型端末、およびIoTデバイス(電源機構、通信機能および情報記憶機構を備えた機器)などでもよく、ネットワークを通じてネットワークサービス提供サーバ20と通信可能なものであれば適用可能である。
【0027】
制御部301は、クライアント30の各部を制御する。記憶部303は、通信管理プログラムに関連する情報の一部を記憶する機能を有する。インターフェース309は、第2ネットワーク500を介してネットワークサービス提供サーバ20と通信するためのインターフェースである。通信部311は、制御部301の制御に基づいて第2ネットワーク500に接続し、外部の装置(ネットワークサービス提供サーバ20)と情報の送受信を行う。制御部301、記憶部303、インターフェース309および通信部311には、通信管理サーバ10と同様の装置を用いることができる。
【0028】
表示部305は、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどの表示デバイスである。表示部305において、制御部301から入力される信号によりネットワークサービス提供サーバのユーザインターフェースの表示内容が制御される。
【0029】
操作部307は、キーボード、コントローラー、ボタン、またはスイッチを含む。本実施形態では、クライアント30がタッチセンサを有する表示装置(タッチパネル)であることにより、表示部305と操作部307とが、同じ場所に配置されてもよい。操作部307の操作により入力された信号は、ネットワークサービス提供サーバ20に送信される。
【0030】
(1-1-4.ルータ40および通信端末50)
図9は、ルータ40及び通信端末50のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。ルータ40は、制御部401、記憶部403、データ転送部405、第1インターフェース407、第2インターフェース409、および第3インターフェース411を有する。
【0031】
制御部401は、ルータ40の各部を制御する。記憶部403は、ルータ40に接続された通信端末50の情報を記憶する。第1インターフェース407は、第2ネットワーク500を介して通信管理サーバ10と通信するためのインターフェースである。第1インターフェース407と第2ネットワーク500との間の通信路は、ファイアウォールを経由してもよい。第2インターフェース409は、第1ネットワーク400を介して通信端末50と通信するためのインターフェースである。つまり、ルータ40は、第1ネットワーク400と第2ネットワーク500とを中継する中継機器(第1中継機器ともいう)であるということができる。なお、制御部401、記憶部403、および第1インターフェース407、および第2インターフェース409の各々には、通信管理サーバ10と同様の装置を用いることができる。
【0032】
データ転送部405は、第1ネットワーク400と第2ネットワーク500との間でデータの転送を行う。データ転送機能は、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)プロトコルに対応している。データ転送機能は、適切な経路選択を行うルーティング機能を含んでもよい。
【0033】
ルータ40は、第3インターフェース411としてGUI(Graphical User Interface)を含む。ルータ40に接続された通信端末50の情報は、GUIを介して接続された外部に設けられたPCに出力表示される。GUIは、例えば、ルータ40に接続された端末装置に関する情報(例えば、機器名、メーカ名、OS(Operating System)、IPアドレスまたはコメント)、およびルータ40のトポロジ(例えば、端末装置の接続形態)に関する情報を含む。
【0034】
(1-1-5.通信端末)
図9に示すように、通信端末50は、制御部501、記憶部503、表示部505、操作部507、インターフェース509および通信部511を有する。この例では、通信端末50としてパーソナルコンピュータが用いられる。
【0035】
制御部501は、通信端末50の各部を制御する。記憶部503は、通信管理プログラムに関連する情報の一部を記憶する機能を有する。インターフェース509は、第1ネットワーク400を介してルータ40と通信するためのインターフェースである。通信部511は、制御部501の制御に基づいて第1ネットワーク400に接続し、外部の装置(ルータ40)と情報の送受信を行う。制御部501、記憶部503、インターフェース509、通信部511には、通信管理サーバ10と同様の装置を用いることができる。
【0036】
表示部505は、表示デバイスであって、制御部501から入力される信号により表示内容が制御される。操作部507は、提供されるネットワークサービス内容を操作する。
【0037】
(1-2.通信管理システムの機能ブロック図)
図10は、通信管理システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。以下で説明する各機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実現される。
【0038】
図10において、ネットワークサービス提供サーバ20は、第1受信部2001、選択部2003、識別部2005、送信部2007、第2受信部2009および判定部2011を有する。
【0039】
第1受信部2001は、ブラウザ3001上でクライアント30から入力されたネットワークサービスの情報を受け付ける。選択部2003は、クライアント30からの信号に基づいて提供するネットワークサービスを選択する。識別部2005は、ネットワークサービスの選択信号を入力した管理者の管理者ID2100aを識別する。送信部2007(第1送信部ともいう)は、選択されたネットワークサービスを示すネットワークサービスID2000a(第1識別情報)、およびネットワークサービスの提供を受けるルータ40を管理する管理者の管理者ID2100a(第2識別情報)を通信管理サーバ10に送信する。
【0040】
第2受信部2009は、通信管理サーバ10から送信されたネットワークサービス提供サーバ20とルータ40とを接続するための設定情報を受信する。判定部2011は、設定情報に基づいてルータ40との接続の可否を判定する。
【0041】
図10において、通信管理サーバ10は、取得部1001、生成部1003、および送信部1005を有する。
【0042】
取得部1001は、ネットワークサービス提供サーバ20から送信されるネットワークサービスID2000a、および管理者ID2100aを取得する。生成部1003は、ネットワークサービス提供サーバ20と管理者に対応するルータ40との間の通信条件を決定するための設定情報を生成する。設定情報は、ネットワークサービスID2000aおよび管理者ID2100aに関連付けられたルータの情報に基づいて決定される。設定情報を生成する場合、通信管理サーバ10の記憶部103は、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40との接続設定として上述したプリセット情報を用いることができる。送信部は1005、生成された設定情報をネットワークサービス提供サーバ20と、ルータ40とを接続するための設定情報をネットワークサービス提供サーバ20と、ルータ40の双方に送信する。
【0043】
図10において、ルータ40は、受信部4001、および送信部4003を有する。
【0044】
受信部4001は、通信管理サーバ10の送信部1005から送信された設定情報を受信するとともに、通信端末50から設定情報に必要な情報(例えば通信端末の識別情報)を受信する。送信部4003は、ルータ40に接続された通信端末50の情報を通信管理サーバ10の取得部に送信し、通信端末50に設定情報の全部または一部を送信する。
【0045】
通信端末50は、受信部5001、および送信部5003を有する。
【0046】
受信部5001は、ルータ40から送信された設定情報の全部または一部を受信する。送信部5003は、通信端末50の識別情報を通信管理サーバ10の取得部に送信する。つまり、通信管理サーバ10は、通信端末50の設定を行うことができる。
【0047】
(1-3.通信管理制御処理)
次に、制御部100における通信管理プログラムによる命令に基づいた通信管理制御処理について
図11を用いて説明する。
【0048】
図11において、まず、クライアント30とネットワークサービス提供サーバ20との通信を行う。このとき、管理者は、クライアント30の表示部305に表示されたWebブラウザ3001上においてネットワークサービス提供サーバ20にログインする(S101)。ログインする際には、管理者ID2100aを入力する。管理者ID2100aは、ネットワークサービス提供サーバ20の第1受信部2001にて受信され、記憶部203に記憶される。ログインが完了した後、管理者は、WEBブラウザ3001上のユーザインターフェースにおいてネットワークサービス提供サーバ20から受けたいネットワークサービスを選択し、該当するネットワークサービス情報およびネットワークサービスを受ける対象となるルータ40の情報を入力し(S102)、ネットワークサービス提供サーバ20に送信する(S103)。より具体的には、管理者は表示されたユーザインターフェースにおいて、提供を受けたいネットワークサービス名を選択し(選択信号を入力し)、使用開始ボタンのアイコンをクリックする。
【0049】
ネットワークサービス提供サーバ20の第1受信部2001は、クライアント30から入力された管理者ID2100a、および管理者が希望するネットワークサービス情報を受信する(S105)。ネットワークサービス提供サーバ20の選択部2003は、受信したネットワークサービス情報に基づいて提供するネットワークサービスを選択する(S107)。
【0050】
選択部2003は、入力されたネットワークサービス情報からネットワークサービスID2000aを選択する。この例では、動画配信ネットワークサービスが選択された場合、ネットワークサービスID2000aとしてservice-2が選択される。なお、選択部2003は、管理者が複数のネットワークサービスを希望する場合には、複数のネットワークサービスID2000aを選択してもよい。ネットワークサービス提供サーバ20の識別部2005は、管理者ID2100aを識別する(S109)。識別部2005は、ネットワークサービス提供サーバ20のデータベースに
図4に示すような当該管理者の管理者ID2100aが登録されている場合は、データベース上から管理者を識別することができる。
【0051】
次に、ネットワークサービス提供サーバ20の送信部2007は、選択されたネットワークサービスのネットワークサービスID2000a(第1識別情報)および管理者ID2100a(第2識別情報)を通信管理サーバ10に送信する(S111)。
【0052】
次に、通信管理サーバ10の取得部1001は、ネットワークサービス提供サーバ20から送信されたネットワークサービスID2000aおよびネットワークサービスの提供を受けるルータ40の管理者の管理者ID2100aを受信する(S113)。
【0053】
生成部1003は、取得部1001が取得したネットワークサービス情報のネットワークサービスID2000aおよび管理者ID2100aに基づいて、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40との接続のための設定情報を生成する(S115)。
【0054】
取得部1001は、取得された管理者ID2100aに基づいて、記憶部103から
図5に示す管理者ID2100aに対応するルータ40のうち選択されたルータ40のIPアドレスを取得し、生成部1003はその情報をもとに設定情報を生成してもよい。このとき、取得部1001は、ルータ40の送信部4003から対応するルータ40の通信状況を取得してもよい。また、生成部1003は管理者ID2100aに関連付けられたルータ40のうちネットワークサービス内容に応じて接続されるルータ40を選択してもよい。このとき、生成部1003は、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40との間の接続の際に用いられる、
図6に示すプリセット情報に基づいて設定情報を生成してもよい。これにより生成部1003は、ネットワークサービスの種類に応じて設定情報を生成することができる。
【0055】
例えば、設定情報を生成する際に、動画配信ネットワークサービスの場合には、設定情報として帯域幅を広げてもよい(データ転送速度を向上させる)。また、電話ネットワークサービス(VoIP:Voice over Internet Protocol)の場合には、通信の優先度を上げてもよい。また、インターネットを利用した文書作成アプリケーションネットワークサービスの場合には、通信路を新たに設けてもよい。
【0056】
生成された設定情報は、送信部1005からネットワークサービス提供サーバ20および対応するルータ40に送信される(S117)。
図12は、生成された設定情報の一例である。設定情報には、ネットワークサービスID2000a、管理者ID2100a、ネットワークサービス提供サーバ20のIPアドレス2000c、ルータ40のIPアドレス2100c、帯域幅2100e、優先度2100f、通信路2100gが含まれる。
図12に示す例では、ネットワークサービス提供サーバ20(IPアドレス:192.168.0.x1)からルータ40(IPアドレス:192.168.1.x2)に対して、動画配信ネットワークサービスが提供される場合、設定情報として帯域幅:10Mbps,優先度:Priority-2,通信路:Route-001が設定される。なお、ネットワークサービス提供サーバ20およびルータ40に送信する設定情報は、必要に応じて一部でもよいし、全部でもよい。
【0057】
ネットワークサービス提供サーバ20およびルータ40は、設定情報を受信すると(S119,S121)、ネットワークサービス提供サーバ20の判定部2011は、ルータ40との接続をするか否かを判定する(S123)。このとき、判定部2011は、ネットワークサービス提供を開始するための所定の条件に基づいて、接続するかどうかを判定する。例えば、接続されるルータ40について、管理者が事前に入力したルータ40の情報と一致するかどうかを判定してもよいし、事前にネットワークサービスに対する対価の支払いがなされているかを判定してもよいし、設定条件が通信可能な範囲であるかを判定してもよい。また、判定部2011は、ネットワークサービス提供契約がなされているか、ネットワークサービス提供時刻であるか、ネットワークサービス提供サーバ20が提供可能な状態にあるかを判定してもよい。判定部2011がネットワークサービス提供サーバ20とルータ40との接続を不可とした場合(S123;No)、通信管理制御処理は終了となる(S125)。接続可能と判定された場合(S123;Yes)、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40とは設定条件に基づいて接続される(S127)。このとき、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40とは、VPN接続してもよい。これにより、より安全な通信網が形成される。以上により、ルータ40に接続された通信端末50は、ネットワークサービスを受けることができる。
【0058】
ここで、従来の技術と本実施形態とを比較すると、従来の場合、ネットワークサービス提供サーバ20とネットワークサービス提供を受ける管理者に対応するルータ40とを接続をするには、設定条件を個別に設定する必要があるため煩雑であった。また、送受信するネットワークサービスの情報も様々であるため、提供を受けるネットワークサービスに合わせて最適な設定条件を設定しないと、ネットワークサービスの提供を安定して受けることができない(例えば通信速度が遅いなど)場合があった。しかしながら、本実施形態を用いることにより、管理者がネットワークサービス提供を開始するための情報を入力するだけで、ネットワークサービス提供サーバ20と、ルータ40とを接続するための最適な設定情報をより容易にかつ迅速に生成することができる。これにより、提供するネットワークサービスに最適な通信条件を用いてネットワークサービス提供サーバ20と、ルータ40とが接続される。
【0059】
<第2実施形態>
第1実施形態では、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40間の接続は、接続開始から継続して接続される例を示したがこれに限定されない。本実施形態では、第1実施形態とは異なる通信管理システムについて説明する。具体的には、通信管理サーバ10がネットワークサービス提供サーバ20とルータ40との接続される期間を計測する計測部を含む例について説明する。
【0060】
図13は、通信管理システム1Aの機能ブロック図である。
図13に示すように、ネットワークサービス提供サーバ20Aは、第1受信部2001、選択部2003、識別部2005、送信部2007、第2受信部2009および判定部2011のほかに、計測部2013を備える。計測部2013は、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40との間の接続時間を計測する。
【0061】
図14は、ネットワークサービス提供サーバ20Aの通信管理制御処理のフロー図である。
図14に示すように、ネットワークサービス提供サーバ20Aの計測部2013は、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40と間の接続時間が完了し、ネットワークサービスの提供開始後(S201)、所定時間に到達するまで接続時間を計測する(ステップS203)。接続時間は、接続開始から継続した時間でもよいし、実際にネットワークサービスの提供を受ける時間でもよい。接続時間が所定の時間が到達するまで(S203;No)、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40との接続が維持され、ルータ40に接続された通信端末50は、ネットワークサービスを受けることができる。接続時間が所定の時間に到達した場合(S203;Yes)、ネットワークサービス提供サーバ20の提供が終了となり(S205)、ネットワークサービス提供サーバと、ルータ40との間の接続が切断される(S207)。このとき、判定部2011は、再度ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40とを接続するかを判定してもよい(S209)。例えば、クライアント30が再度ネットワークサービス開始するための情報をネットワークサービス提供サーバ20に対して入力することにより、接続すると判定され(S209;Yes)、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40との再接続がなされる(S211)。これにより、ルータ40はネットワークサービス提供サーバ20Aから再度ネットワークサービスの提供を受けることができる(S213)。一定期間クライアント30からの入力がなかった場合には、接続しないと判定され(S209;No)、通信管理処理は終了となる。
【0062】
本実施形態を用いることにより、時限的なネットワークサービスを容易に行うことができる。また、本実施形態では、通信設定が時限的なものとなるため、ルータ40にかかる負荷が低減される。
【0063】
なお、本実施形態において、判定部2011は、所定の時間に到達したときに、ネットワークサービスの提供を終了し、ネットワークサービス提供サーバと、ルータ40との間の接続を切断せずにネットワークサービスの提供を再度行うかについて判定してもよい。この場合、再度接続する必要がないため、ネットワークサービスの提供を容易に再開できる。
【0064】
<第3実施形態>
本実施形態では、第1実施形態および第2実施形態とは異なる通信管理システムについて説明する。具体的には、設定情報の適否を分析する分析部を含む例について説明する。
【0065】
図15は、通信管理システム1Bの機能ブロック図である。
図15に示すように、通信管理サーバ10Bは、取得部1001、生成部1003、送信部1005に加えて分析部1007を有する。分析部1007は、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40間の接続に用いられる設定情報の適否を分析する。
【0066】
図16は、通信管理制御処理のフロー図である。まず、
図16に示すように、通信管理サーバ10Bの取得部1001は、ルータ40の送信部4003から所定の時間間隔で送信されるネットワークサービスの通信状況を受信する(S301)。このとき、通信状況の情報には、一定時間当たりの通信量が含まれる。分析部1007は、通信状況の情報をもとに、設定情報の適否を分析する(S303)。設定情報が適していないと分析した場合(S305;No)(具体的には、一定時間当たり通信量が所定の閾値を超えた場合)、生成部1003は設定情報を再生成し(S307)、再生成された設定情報は、ネットワークサービス提供サーバ20およびルータ40に送信する(S309)。設定情報が適していると分析した場合(S305;Yes)上記処理を行わない。上記処理を繰り返す場合には(S311;Yes)、再度通信状況を受信する(S301)。
【0067】
本実施形態を用いることにより、通信状況が大きく変動した際にも、分析結果に基づいて設定情報を再生成することができ通信速度を安定させることができる。
【0068】
また、本実施形態では、一定時間当たり通信量について例示したが、これに限定されない。例えば、ルータ40に接続された通信端末50の数および種類の情報(通信端末50に関連する情報ともいう)に応じて生成部1003は設定情報を変更して、再生成してもよい。
【0069】
<第4実施形態>
本実施形態では、第1実施形態とは異なる通信管理システムについて説明する。具体的には、ルータ40と通信端末50との間にルータ40とは異なる通信機器である中継機器を含む例について説明する。
【0070】
図17は、通信管理システム1Cの全体構成を示すブロック図である。
図17に示すように、通信管理システム1Cにおいて、ルータ40と通信端末50との間に中継機器60(第2中継機器ともいう)を備えてもよい。中継機器60には、例えば、スイッチ(例えば、L2スイッチ、L3スイッチ、またはアプリケーションスイッチ)、またはアクセスポイントが用いられる。この場合、通信管理サーバ10は、ルータ40に接続された中継機器60に設定情報を送信してもよい。このとき、中継機器60は、帯域を10Mbpsから100Mbpsに変更する、またはポートの設定情報を変更することができる。これにより、通信環境の安定化させることができる。
【0071】
図18は、通信管理システム1Dの機能ブロック図である。
図18に示すように、中継機器60は、受信部6001および送信部6003を有する。受信部6001は、接続される通信端末50の情報を受信するとともに、ルータ40から送信される設定情報を受信する。送信部6003は、ルータ40に対して接続されている通信端末50の情報および通信端末50に対して設定情報を送信する。ルータ40の送信部4003は、ルータ40、中継機器60、および通信端末50の情報を取得部1001に送信する。
【0072】
通信管理サーバ10の生成部1003は、取得部1001にて取得されたルータ40、中継機器60および通信端末50の情報に基づいて、ルータ40と中継機器60との間の設定情報(第2設定情報ともいう)、中継機器60と通信端末50との間の設定情報(第3設定情報ともいう)を生成する。第2設定情報および第3設定情報は、第1設定情報と同様に帯域幅、QoS(Quality of Service)、および通信路の情報のうち少なくとも一つの情報を含んでもよい。また、通信管理サーバ10の生成部1003は、通信状況に応じて、通信環境を変更するために、適宜ルータ40と中継機器60との間の設定情報または中継機器60と通信端末50との間の設定情報を生成してもよい。
【0073】
本実施形態を用いることにより、さらに通信管理システム全体の最適な通信環境を設定することができるとともに、通信環境をより安定化させることが可能となる。
【0074】
<第5実施形態>
本実施形態では、第1実施形態とは異なる通信管理システム1Dについて説明する。具体的には、通信管理サーバ10がネットワークサービス提供サーバ20を含む例について説明する。
【0075】
図19は、通信管理システム1Dの全体構成を示すブロック図である。
図19に示すように、通信管理サーバ10Eがネットワークサービス提供サーバ20を含んでもよい。
【0076】
図20は、通信管理システム1Dの機能ブロック図である。
図20に示すように、通信管理サーバ10は、取得部1001、生成部1003、および送信部1005に加え、ネットワークサービス提供サーバ20の機能部である第1受信部2001、選択部2003、識別部2005、および判定部2011を有する。本実施形態を用いることにより、通信管理システムをより簡略化することができ、設定情報をより容易にかつ迅速に生成することができる。さらに、通信環境の安定化を図ることができる。
【0077】
<第6実施形態>
本発明の第1実施形態の通信管理サーバ10は、次のようなハードウェア構成やFPGAを用いた回路などのハードウェア構成によっても実現することができる。
図21は、通信管理サーバ10Eの構成を示すブロック図である。
図21に示すように、通信管理サーバ10Eは、制御部101としてCPU、記憶部103EとしてRAM(Random Access memory)103a、HDD(Hard Disk Drive)103b、通信部109に加えて、取得回路1001E、生成回路1003E、送信回路1005Eを備える。
【0078】
通信管理サーバ10Eの制御部101を、取得回路1001E、生成回路1003E、送信回路1005Eで実現している。取得回路1001Eは通信管理サーバ10の取得部1001に対応し、生成回路1003Eは通信管理サーバ10の生成部1003に対応し、送信回路1005Eは通信管理サーバ10の送信部1005にそれぞれ対応する。本実施形態においても、本発明の第1実施形態と同様の効果を奏する。
【0079】
<第7実施形態>
本発明の第1実施形態の通信管理サーバは、次のようなソフトウェア構成によっても実現することができる。
図22は、本発明の通信管理サーバ10Fの構成を示すブロック図である。
図22に示すように、通信管理サーバ10Fは、制御部101としてCPU101F、記憶部103FとしてRAM103Fa、HDD103Fb、および通信部109を備える。記憶部103FのうちHDD103Faは、SSDまたは他の記憶装置に置き換えられてもよい。HDD103Fbには、取得プログラム1031F、生成プログラム1033F、送信プログラム1035Fが記憶されている。
【0080】
CPUの取得部1001Fは、記憶部103Fに記憶された取得プログラム1031Fを実行して、ネットワークサービス提供サーバ20から送信されるネットワークサービスID2000a、および管理者ID2100aを取得する。取得部1001Fは、通信管理サーバ10の取得部1001に対応する。
【0081】
CPUの生成部1003Fは、記憶部103Fに記憶された生成プログラム1033Fを実行して、ネットワークサービス提供サーバ20と管理者に対応するルータ40との間の通信条件を決定するための設定情報を生成する。生成部1003Fは、通信管理サーバ10の生成部1003に対応する。
【0082】
CPUの送信部1005Fは、記憶部103Fに記憶された送信プログラム1035Fを実行して、生成された設定情報をネットワークサービス提供サーバ20と、ルータ40とを接続するための設定情報をネットワークサービス提供サーバ20と、ルータ40の双方に送信する。送信部1005Fは、通信管理サーバ10の送信部1005に対応する。本実施形態により、本発明の第1実施形態と同様の効果を奏する。
【0083】
(変形例)
なお、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例および修正例に想到し得るものであり、それら変更例および修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、ステップの追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0084】
本発明の第1実施形態では、クライアント30とルータ40とが分かれている例を示したがこれに限定されない。クライアント30とルータ40とは、直接的に接続してもよいし、間接的に接続してもよい。
【0085】
また、本発明の第1実施形態では、ルータ40は事前にネットワークと接続されている例を示したが、これに限定されない。管理者に対応するルータ40が新たにネットワークと接続された場合、通信管理サーバ10は、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40との間の設定情報を再生成し、変更してもよい。これにより、新たに接続されたルータ40は、ネットワークサービス提供サーバ20と容易に接続することができるとともに、ネットワークサービス提供サーバ20と、ネットワークサービス提供サーバ20とすでに接続されていたルータ40との間の通信環境を維持することができる。
【0086】
また、本発明の第1実施形態では、クライアント30がネットワークサービス提供サーバ20に提供を受けたいネットワークサービスの情報を入力する例を示したがこれに限定されない。例えば、クライアント30が通信管理サーバ10のインターフェースを介して、ネットワークサービス提供サーバ20から提供されるネットワークサービスID2000aおよび当該ネットワークサービスの提供を受ける管理者の管理者ID2100aを入力してもよい。この場合、通信管理サーバ10に設けられたインターフェースが用いられる。通信管理サーバ10には、ネットワークサービスID2000aおよび管理者ID2100aが入力される。つまり、通信管理サーバ10の取得部1001は、ネットワークサービスID2000aおよび管理者ID2100aを、(1)ネットワークサービス提供サーバ20から受信することにより間接的に取得する、または(2)通信管理サーバ10に入力されることにより直接的に取得することができる。
【0087】
また、ネットワークサービスID2000aおよび管理者ID2100aが記憶部103に記憶されている場合には、通信管理サーバ10の取得部1001は、記憶部103からネットワークサービスID2000aおよび管理者ID2100aを取得してもよい。
【0088】
また、ネットワークサービスID2000aおよび管理者ID2100aは、ルータ40とは異なる機器に記憶されてもよい。例えば、上述したネットワークサービス提供サーバ20の他に、ネットワークサービス提供サーバ20とは異なる記憶部を有するサーバでもよいし、通信管理サーバ接続されたHDD、SSDなどの外部の記憶装置でもよい。
【0089】
また、通信管理サーバ10の取得部1001は、ネットワークサービスID2000aおよび管理者ID2100aをネットワークサービス提供サーバ20または他の機器から自発的に取得してもよい。
【0090】
また、本発明の第1実施形態では、各装置の記憶部に通信管理制御用プログラムが記憶されている例を示したがこれに限定されない。通信管理制御用プログラムは、ネットワークを介して配信されてもよい。
【0091】
また、本発明の第1実施形態では、設定情報を生成するためのプリセットされた情報が通信管理サーバ10に設けられる例を示したがこれに限定されない。プリセットされた情報がない場合には、ネットワークサービス提供サーバ20がネットワークサービス情報を送信する際に、設定情報に関連する情報(例えば帯域の情報など)を送信してもよい。
【0092】
また、本発明の第1実施形態では、ネットワークサービス提供サーバ20とルータ40とを接続する例を示したがこれに限定されない。例えば、ネットワークサービス提供サーバ20には、ネットワークサービス提供装置が接続されてもよい。この場合、ネットワークサービス提供装置とルータ40とが接続されてもよい。この場合には、ネットワークサービス提供サーバがポータルサイトとなる。
【0093】
また、上記と異なり、クライアント30がネットワークサービス提供サーバ20または通信管理サーバ10と異なるポータルサイトに提供を受けたいネットワークサービスの情報を入力してもよい。この場合、ポータルサイトから通信管理サーバ10にネットワークサービスID2000aおよび管理者ID2100aを送信してもよい。
【0094】
また、本発明の第1実施形態では、ルータとネットワークサービス内容2000bに応じて設定情報を設定する例を示したが、これに限定されない。例えば、管理者IDおよびネットワークサービス内容に応じて設定情報を生成してもよい。具体的には、管理者側からネットワークサービス管理サーバに対して支払われるネットワークサービス使用金額に応じて動画配信時の帯域幅を広げてもよい。
【0095】
本発明の第4実施形態では、通信管理サーバ10は、ルータ40に接続された中継機器60に設定情報を送信する例を示したが、これに限定されない。例えば、通信管理サーバ10は、ルータ40に対して、中継機器60の設定を変更するための情報を送信してもよい。この場合、中継機器60は、ルータ40から、設定情報変更の指示を直接的に受けることができる。
【0096】
また、本発明の第1実施形態では、通信端末50としてパーソナルコンピュータを示したが、これに限定されず、他の装置であってもよい。例えば、通信端末50として音響機器(具体的には、ミキサ、イコライザ、アンプ、マイク、など)や映像機器(具体的には、カメラなど)が用いられてもよい。この場合、音響機器は、制御対象となる通信機器として用いることができる。例えば、イコライザの設定を通信管理サーバ10により行うことができる。なお、このとき、ルータ40は必ずしも用いられなくてもよい。そのため、通信管理サーバ10は、通信端末50の設定を直接的に行うこともできる。
【0097】
また、本発明の第1実施形態において、通信機器としてルータ40が用いられる例を示したが、これに限定されない。通信機器の具体例としてゲートウェイが用いられてもよい。例えば、ゲートウェイの具体例としてVoIPゲートウェイが用いられた場合、VoIPゲートウェイは通信端末50としてアナログ電話機と、IPネットワーク間の音声信号とIPパケットの変換を行うことができる。
【0098】
また、本発明の第1実施形態では示されていないが、通信管理サーバ10は、ネットワークサービス提供サーバ20とAPI(Application Programming Interface)を介して接続されてもよい。例えば、APIとして、web APIを用いることができる。APIを介して接続することにより、通信管理サーバ10における設定情報をより迅速にかつ容易に生成することができる。
【0099】
本発明の一実施形態の通信管理サーバにおいて、上記第2識別情報を、上記通信機器とは異なる機器から取得してもよい。
【0100】
本発明の一実施形態の通信管理サーバにおいて、上記通信機器は、複数であり、上記第2識別情報は、上記複数の通信機器に共通した識別子であってもよい。
【0101】
本発明の一実施形態の通信管理サーバにおいて、上記生成部は、上記通信機器と上記ネットワークサービス提供サーバとの間の通信状況に基づいて上記第1設定情報を変更してもよい。
【0102】
本発明の一実施形態の通信管理サーバにおいて、上記通信機器は、上記ネットワークサービス提供サーバと接続される第1ネットワーク側の第1インターフェース、および上記第1ネットワークと異なる第2ネットワーク側の第2インターフェースを有し、上記第1ネットワークと上記第2ネットワークとを中継する第1中継機器であり、上記通信機器は、通信端末と接続されてもよい。
【0103】
本発明の一実施形態の通信管理サーバにおいて、上記生成部は、上記通信端末に関連する情報に応じて上記第1設定情報を変更してもよい。
【0104】
本発明の一実施形態の通信管理サーバにおいて、上記通信機器は、第2中継機器を介して上記通信端末と接続されてもよい。
【0105】
本発明の一実施形態の通信管理サーバにおいて、上記生成部は、上記通信状況に応じて、上記通信機器と第2中継機器との間の第2設定情報および第2中継機器と上記通信端末との間の第3設定情報の少なくともいずれかを生成してもよい。
【0106】
本発明の一実施形態の通信管理サーバにおいて、上記第1設定情報、上記第2設定情報、および上記第3設定情報の少なくともいずれかは、帯域幅、QoS(Quality of Service)、および通信路の少なくとも一つの情報を含んでもよい。
【0107】
本発明の一実施形態の通信管理サーバにおいて、上記通信端末は、音響機器であってもよい。
【0108】
本発明の一実施形態の通信管理サーバは、上記ネットワークサービス提供サーバと、APIを介して接続されてもよい。
【0109】
本発明の一実施形態の通信管理サーバにおいて、上記通信機器は、上記ネットワークサービス提供サーバと、VPN接続されてもよい。
【0110】
また、本発明の一実施形態によれば、上記通信管理サーバと、上記ネットワークサービスを提供するネットワークサービス提供サーバと、を有し、上記ネットワークサービス提供サーバは、提供するネットワークサービスを選択する選択部と、上記選択部に選択信号を入力した管理者に対応する上記第2識別情報を識別する識別部と、上記選択されたネットワークサービスを示す上記第1識別情報および上記第2識別情報を送信する第2送信部と、上記第1設定情報を受信する受信部と、を備え、上記ネットワークサービス提供サーバは、上記第1設定情報に基づいて上記通信機器との接続の可否を判断し、接続可能であると判断した場合に上記通信機器に対して上記ネットワークサービスを提供する通信管理システムが提供される。
【0111】
上記通信管理システムにおいて、上記ネットワークサービス提供サーバは、上記選択されたネットワークサービスを提供する時間を計測する計測部を有してもよい。
【0112】
また、本発明の一実施形態によれば、ネットワークサービスを示す第1識別情報および上記ネットワークサービスの提供を受ける通信機器を管理する第2識別情報を取得し、上記第1識別情報および上記第2識別情報に基づいて、上記ネットワークサービスに対応するネットワークサービス提供サーバと上記通信機器とを接続するための第1設定情報を生成し、上記通信機器に生成した上記第1設定情報を送信する通信管理方法が提供される。
【0113】
上記通信管理方法において、上記ネットワークサービスを選択する選択信号を受信し、上記選択信号を入力した管理者に対応する第2識別情報を識別し、上記第1識別情報および上記第2識別情報に基づいて、上記ネットワークサービスに対応するネットワークサービス提供サーバと上記通信機器とを接続するための第1設定情報を生成してもよい。
【0114】
上記通信管理方法において、上記第1設定情報に基づいて上記通信機器との接続の可否を判断し、接続可能であると判断した場合に上記通信機器に対して上記ネットワークサービスを提供してもよい。
【0115】
上記通信管理方法において、上記通信機器は、複数であり、上記第2識別情報は、上記複数の通信機器に共通した識別子であってもよい。
【0116】
上記通信管理方法において、上記通信機器と上記ネットワークサービス提供サーバとの間の通信状況に基づいて上記第1設定情報を変更してもよい。
【0117】
上記通信管理方法において、上記通信機器は、上記ネットワークサービス提供サーバと接続される第1ネットワーク側の第1インターフェース、および上記第1ネットワークと異なる第2ネットワーク側の第2インターフェースを有し、上記第1ネットワークと上記第2ネットワークとを中継する第1中継機器であり、上記通信機器は、通信端末と接続されてもよい。
【0118】
上記通信管理方法において、上記通信端末に関連する情報に応じて上記第1設定情報を変更してもよい。
【0119】
上記通信管理方法において、上記通信機器は、第2中継機器を介して上記通信端末と接続されてもよい。
【0120】
上記通信管理方法において、上記通信状況に応じて、上記通信機器と第2中継機器との間の第2設定情報および第2中継機器と上記通信端末との間の第3設定情報の少なくともいずれかを生成してもよい。
【0121】
上記通信管理方法において、上記第1設定情報、上記第2設定情報、および上記第3設定情報の少なくともいずれかは、帯域幅、QoS(Quality of Service)、および通信路の少なくとも一つの情報を含んでもよい。
【0122】
上記通信管理方法において、上記通信端末は、音響機器であってもよい。
【0123】
上記通信管理方法において、上記通信機器は、上記ネットワークサービス提供サーバと、VPN接続されてもよい。
【0124】
上記通信管理方法において、上記ネットワークサービスを提供する時間を計測してもよい。
【0125】
また、本発明は、方法の発明(通信方法、中継方法、情報処理方法)として把握することも可能である。
【符号の説明】
【0126】
1・・・通信管理システム,10・・・通信管理サーバ,20・・・ネットワークサービス提供サーバ,23・・・記憶部,30・・・クライアント,40・・・ルータ,50・・・通信端末,60・・・中継機器,101・・・制御部,103・・・記憶部,105・・・第1インターフェース,107・・・第2インターフェース,109・・・通信部,203・・・記憶部,205・・・第1インターフェース,207・・・第2インターフェース,209・・・第3インターフェース,211・・・通信部,301・・・制御部,303・・・記憶部,305・・・表示部,307・・・操作部,309・・・インターフェース,311・・・通信部,400・・・第1ネットワーク,401・・・制御部,403・・・記憶部,405・・・データ転送部,407・・・第1インターフェース,409・・・第2インターフェース,411・・・第3インターフェース,500・・・第2ネットワーク,501・・・制御部,503・・・記憶部,505・・・表示部,507・・・操作部,509・・・インターフェース,511・・・通信部,1001・・・取得部,1003・・・生成部,1005・・・送信部,1007・・・分析部,2001・・・第1受信部,2003・・・選択部,2005・・・識別部,2007・・・送信部,2009・・・第2受信部,2011・・・判定部,2013・・・計測部,2020・・・ネットワークサービス提供サーバ,4001・・・受信部,4003・・・送信部,5001・・・受信部,5003・・・送信部,6001・・・受信部,6003・・・送信部