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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-04
(45)【発行日】2024-03-12
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/906 20190101AFI20240305BHJP
   G06Q 10/10 20230101ALI20240305BHJP
   G06F 16/93 20190101ALI20240305BHJP
【FI】
G06F16/906
G06Q10/10
G06F16/93
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020001697
(22)【出願日】2020-01-08
(65)【公開番号】P2021111062
(43)【公開日】2021-08-02
【審査請求日】2022-12-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118108
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 洋之
(72)【発明者】
【氏名】三原 真
【審査官】長 由紀子
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-058092(JP,A)
【文献】特開平11-306173(JP,A)
【文献】特開2002-342317(JP,A)
【文献】特開2004-265314(JP,A)
【文献】特開2018-170662(JP,A)
【文献】特開2009-301272(JP,A)
【文献】特開2014-059836(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-958
G06Q 10/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
複数種類のデータを種類ごとに仕分けたセットのうち、仕分け結果の修正が必要な第1セットの指定を受け付け、
前記指定を受け付けた場合、前記第1セットのデータと、当該第1セットを含んでいた前記複数種類のデータのうち、当該第1セット以外のデータとを表示するように制御し、
前記仕分け結果の修正は、前記第1セットに対して適さないデータが含まれていた場合に、当該適さないデータを当該第1セットから移動させることであり、
前記プロセッサは、前記第1セット以外のデータを操作する少なくとも1人の操作者に前記適さないデータが存在する旨を通知することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第1セットのデータと当該第1セット以外のデータとを区別可能な形式で表示するように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記複数種類のデータの仕分けのやり直しの指示を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記仕分けのやり直しの前の状態を表示するように制御することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記仕分けのやり直しの前の状態の表示及び非表示を切り換えるように制御することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記仕分けのやり直しの後の状態を表示するように制御することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記仕分けのやり直しにより変更されたデータを操作する操作者に変更された旨を通知することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記第1セット以外のデータにも、前記適さないデータが含まれない場合に、当該適さないデータを前記複数種類のデータから削除することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータに、
複数種類のデータを種類ごとに仕分けたセットのうち、仕分け結果の修正が必要な第1セットの指定を受け付ける機能と、
前記指定を受け付けた場合、前記第1セットのデータと、当該第1セットを含んでいた前記複数種類のデータのうち、当該第1セット以外のデータとを表示するように制御する機能と
を実現させ
前記仕分け結果の修正は、前記第1セットに対して適さないデータが含まれていた場合に、当該適さないデータを当該第1セットから移動させることであり、
前記コンピュータに、前記第1セット以外のデータを操作する少なくとも1人の操作者に前記適さないデータが存在する旨を通知する機能を実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
文書画像から行領域を抽出し、行領域ごとに、所定の複数の属性種別それぞれに基づく複数の行属性を検出し、行属性の組合せのパターンを表わすスタイル特徴を検出し、検出された複数のスタイル特徴のうち、文書画像の主要なスタイル特徴を判定し、ページ間での主要なスタイル特徴の変化量に基づいて、文書画像の区切り位置を設定する文書処理装置は、知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-169675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数種類のデータを種類ごとのセットに仕分けて管理することがある。その際、仕分けたセットの結果が不適切で、仕分けの修正が必要となった場合は、仕分ける前のデータ全体について仕分けをやり直すことになり、ユーザにとって再仕分けする操作は煩わしかった。
【0005】
本発明の目的は、仕分けられたセットを再仕分けする際に、仕分けられたセットを含んでいた複数種類のデータを取得しない場合と比較して、仕分けられたセットを再仕分けする操作の負荷を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、複数種類のデータを種類ごとに仕分けたセットのうち、仕分け結果の修正が必要な第1セットの指定を受け付け、前記指定を受け付けた場合、前記第1セットのデータと、当該第1セットを含んでいた前記複数種類のデータのうち、当該第1セット以外のデータとを表示するように制御し、前記仕分け結果の修正は、前記第1セットに対して適さないデータが含まれていた場合に、当該適さないデータを当該第1セットから移動させることであり、前記プロセッサは、前記第1セット以外のデータを操作する少なくとも1人の操作者に前記適さないデータが存在する旨を通知することを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記プロセッサは、前記第1セットのデータと当該第1セット以外のデータとを区別可能な形式で表示するように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記プロセッサは、前記複数種類のデータの仕分けのやり直しの指示を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記プロセッサは、前記仕分けのやり直しの前の状態を表示するように制御することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記プロセッサは、前記仕分けのやり直しの前の状態の表示及び非表示を切り換えるように制御することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記プロセッサは、前記仕分けのやり直しの後の状態を表示するように制御することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記プロセッサは、前記仕分けのやり直しにより変更されたデータを操作する操作者に変更された旨を通知することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記プロセッサは、前記第1セット以外のデータにも、前記適さないデータが含まれない場合に、当該適さないデータを前記複数種類のデータから削除することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、コンピュータに、複数種類のデータを種類ごとに仕分けたセットのうち、仕分け結果の修正が必要な第1セットの指定を受け付ける機能と、前記指定を受け付けた場合、前記第1セットのデータと、当該第1セットを含んでいた前記複数種類のデータのうち、当該第1セット以外のデータとを表示するように制御する機能とを実現させ、前記仕分け結果の修正は、前記第1セットに対して適さないデータが含まれていた場合に、当該適さないデータを当該第1セットから移動させることであり、前記コンピュータに、前記第1セット以外のデータを操作する少なくとも1人の操作者に前記適さないデータが存在する旨を通知する機能を実現させるプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、仕分けられたセットを再仕分けする際に、仕分けられたセットを含んでいた複数種類のデータを取得しない場合と比較して、仕分けられたセットを再仕分けする操作の負荷を軽減することができ、仕分けられたセットに適さないデータがそれ以外のセットに含まれるかを問い合わせることができる
請求項2の発明によれば、仕分け結果の修正が必要なセットとそれ以外のセットとを同じ形式で表示する場合と比較して、仕分けられたセットを再仕分けする操作の内容を判断することを容易にする。
請求項3の発明によれば、仕分けられたセットを再仕分けする操作を行うことを可能にする。
請求項4の発明によれば、仕分けられたセットを再仕分けする操作を再仕分け前の状態を参照しながら行うことを可能にする。
請求項5の発明によれば、仕分けられたセットを再仕分けする操作を再仕分け前の状態を参照しながら行うことを、画面の煩雑化を防ぎつつ可能にする。
請求項6の発明によれば、仕分けられたセットを再仕分けした後の状態を把握させることができる。
請求項7の発明によれば、仕分けられたセットを操作する操作者にそのセットが再仕分けされたことにより再度そのセットを操作しなければならないことを知らせることができる。
請求項8の発明によれば、仕分けられたセットに適さないデータでそれ以外のセットにも含まれないデータを残しておくことによる非効率化を防止することができる。
請求項9の発明によれば、仕分けられたセットを再仕分けする際に、仕分けられたセットを含んでいた複数種類のデータを取得しない場合と比較して、仕分けられたセットを再仕分けする操作の負荷を軽減することができ、仕分けられたセットに適さないデータがそれ以外のセットに含まれるかを問い合わせることができる
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態における文書処理装置のハードウェア構成例を示した図である。
図2】本発明の実施の形態における文書処理装置の機能構成例を示したブロック図である。
図3】本発明の実施の形態における文書処理装置の仕分け結果情報記憶部に記憶された仕分け結果情報の一例を示した図である。
図4】本発明の実施の形態における文書処理装置の文書出力部が再仕分けされていない仕分け文書を文書管理システムへ出力する際の動作の概略を示した図である。
図5】本発明の実施の形態における文書処理装置の文書出力部が再仕分けされた仕分け文書を文書管理システムへ出力する際の動作の概略を示した図である。
図6】本発明の実施の形態における文書処理装置の動作例を示したフローチャートである。
図7】本発明の実施の形態における文書処理装置の仕分け結果表示部が表示する仕分け画面の初期状態の一例を示した図である。
図8】本発明の実施の形態における文書処理装置の仕分け結果表示部が表示する仕分け画面の仕分け文書を分割する際の画面遷移の一例を示した図である。
図9】本発明の実施の形態における文書処理装置の仕分け結果表示部が表示する仕分け画面の仕分け文書を分割する際の画面遷移の一例を示した図である。
図10】本発明の実施の形態における文書処理装置の仕分け結果表示部が表示する仕分け画面の仕分け文書を結合する際の画面遷移の一例を示した図である。
図11】本発明の実施の形態における文書処理装置の仕分け結果表示部が表示する仕分け画面の仕分け文書を結合する際の画面遷移の一例を示した図である。
図12】本発明の実施の形態における文書処理装置の仕分け結果表示部が表示する仕分け画面のある仕分け文書のページを別の仕分け文書へ移動する際の画面遷移の一例を示した図である。
図13】本発明の実施の形態における文書処理装置の仕分け結果表示部が表示する仕分け画面のある仕分け文書のページを別の仕分け文書へ移動する際の画面遷移の一例を示した図である。
図14】本発明の実施の形態における文書処理装置の仕分け結果表示部が表示する仕分け画面の表示切換えボタンを仕分け結果の修正前の状態を表示しないように切り換えた状態の一例を示した図である。
図15】本発明の実施の形態における文書処理装置の仕分け結果表示部が表示する仕分け結果確認画面の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】
[文書処理装置のハードウェア構成]
図1は、本実施の形態における文書処理装置10のハードウェア構成例を示した図である。図示するように、文書処理装置10は、演算手段であるプロセッサ11と、記憶手段であるメインメモリ12及びHDD(Hard Disk Drive)13とを備える。ここで、プロセッサ11は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、後述する各機能を実現する。また、メインメモリ12は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、HDD13は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。更に、文書処理装置10は、外部との通信を行うための通信I/F14と、ディスプレイ等の表示デバイス15と、キーボードやマウス等の入力デバイス16とを備える。
【0011】
[本実施の形態の概要]
本実施の形態では、文書処理装置10が、複数種類のデータを種類ごとに仕分けたセットのうち、仕分け結果の修正が必要な第1セットの指定を受け付けた場合、第1セットのデータと、第1セットを含んでいた複数種類のデータのうち、第1セット以外のデータとを表示する。そして、複数種類のデータの仕分けのやり直しの指示を受け付ける。
【0012】
ここで、複数種類のデータは、一般的な電子文書であってもよいが、以下では、画像読取装置で原稿を読み取って得られた読取データを例にとって説明する。尚、複数種類のデータは電子文書に限らず、画像データや動画データ等であってもよい。更に、ここでいう種類とは、何らかの観点から共通の性質を持つものごとに組み分けした、その個々の組であればよい。例えば、共通のデータIDを有したもの、共通の事後処理を行うもの、共通のユーザによって作成されたもの等を同一の種類とみなして、他のデータと区分している。また、セットは、1つの電子文書にまとめられたものを分割した文書であってもよいが、以下では、読取データを仕分けた文書(以下、「仕分け文書」という)を例にとって説明する。更に、第1セットのデータ及び第1セット以外のデータは、仕分け文書を構成する如何なる単位のデータであってもよいが、以下では、仕分け文書を構成するページ単位のデータを例にとって説明する。
【0013】
[文書処理装置の機能構成]
図2は、本実施の形態における文書処理装置10の機能構成例を示したブロック図である。本実施の形態における文書処理装置10は、情報処理装置の一例であり、図示するように、文書選択受付部21と、仕分け結果情報記憶部22と、仕分け結果表示部23と、修正受付部24と、仕分け結果比較部25と、再仕分け処理部26と、仕分け文書記憶部27と、通知処理部28と、文書出力部29とを備えている。
【0014】
文書選択受付部21は、読取データを仕分けた複数の仕分け文書のうち、間違った仕分けがされているとユーザが判断した仕分け文書の選択を受け付ける。つまり、仕分け結果の修正が必要であるとユーザが判断した仕分け文書の選択を受け付ける。ここで、仕分け結果の修正には、例えば、ある仕分け文書に適さないデータが含まれている場合に、その仕分け文書から適さないデータを移動させる修正がある。本実施の形態では、第1セットの一例として、仕分け結果の修正が必要であるとユーザが判断した仕分け文書を用いており、第1セットの指定を受け付ける手段の一例として、文書選択受付部21を設けている。尚、以下では、仕分け結果の修正が必要であるかどうかの判断をユーザが行うものとして説明するが、そのような判断をコンピュータが行うようにしてもよい。
【0015】
仕分け結果情報記憶部22は、前回の仕分け結果等に関する情報(以下、「仕分け結果情報」という)を記憶する。仕分け結果情報は、どの読取データがどの仕分け文書に仕分けられたか、それぞれの仕分け文書が幾つのページを有し、どのユーザによって処理されるか等を示す情報である。この仕分け結果情報の具体例については後述する。
【0016】
仕分け結果表示部23は、間違った仕分けがされているとユーザが判断した仕分け文書の選択を文書選択受付部21が受け付けると、その仕分け文書を含む読取データの前回の仕分け結果を、仕分け結果情報記憶部22に記憶された仕分け結果情報から取得する。そして、前回の仕分け結果を表示デバイス15に表示するように制御する。つまり、仕分け結果の修正が必要であるとユーザが判断した仕分け文書のページと、その仕分け文書と共に仕分けられた他の仕分け文書のページとを、表示デバイス15に表示するように制御する。本実施の形態では、第1セットのデータの一例として、仕分け結果の修正が必要であるとユーザが判断した仕分け文書のページを用いており、第1セット以外のデータの一例として、その仕分け文書と共に仕分けられた他の仕分け文書のページを用いている。また、第1セットのデータと第1セット以外のデータとを表示するように制御する手段の一例として、仕分け結果表示部23を設けている。
【0017】
その際、仕分け結果表示部23は、仕分け結果の修正が必要であるとユーザが判断した仕分け文書のページと、その仕分け文書と共に仕分けられた他の仕分け文書のページとを、区別可能な形式で表示デバイス15に表示するように制御してもよい。この場合、仕分け結果表示部23は、第1セットのデータと第1セット以外のデータとを区別可能な形式で表示するように制御する手段の一例である。
【0018】
加えて、仕分け結果表示部23は、後述するように修正受付部24が仕分け結果の修正を受け付けると、前回の仕分け結果に対してこの修正を行った今回の仕分け結果を表示デバイス15に表示するように制御する。
【0019】
その際、仕分け結果表示部23は、前回の仕分け結果も引き続き表示するように制御してよい。この場合、前回の仕分け結果は、仕分けのやり直しの前の状態の一例であり、仕分け結果表示部23は、仕分けのやり直しの前の状態を表示するように制御する手段の一例である。そして、仕分け結果表示部23は、前回の仕分け結果を表示した状態から表示しない状態へと変更したり、前回の仕分け結果を表示しない状態から表示した状態へと変更したりするように制御してもよい。この場合、仕分け結果表示部23は、仕分けのやり直しの前の状態の表示及び非表示を切り換えるように制御する手段の一例である。
【0020】
また、仕分け結果表示部23は、修正受付部24が受け付けた修正を実際に行った際の最終的な仕分け文書の状態を表示するように制御してもよい。最終的な仕分け文書の状態は、例えば、紙を束ねた文書を模したアイコンによって表示するとよい。この場合、最終的な仕分け文書の状態は、仕分けのやり直しの後の状態の一例であり、仕分け結果表示部23は、仕分けのやり直しの後の状態を表示するように制御する手段の一例である。
【0021】
更に、仕分け結果表示部23は、前回の仕分け結果と今回の仕分け結果とを仕分け結果比較部25に出力する。
【0022】
修正受付部24は、仕分け結果表示部23の制御により表示デバイス15に表示された仕分け結果上で、仕分け結果の修正を受け付ける。ここで、仕分け結果の修正には、1つの仕分け文書を複数の仕分け文書に分割する修正、複数の仕分け文書を1つの仕分け文書に結合する修正、ある仕分け文書のページを他の仕分け文書へ移動させる修正等がある。本実施の形態では、複数種類のデータの仕分けのやり直しの指示の一例として、仕分け結果の修正を用いており、仕分けのやり直しの指示を受け付ける手段の一例として、修正受付部24を設けている。
【0023】
仕分け結果比較部25は、仕分け結果表示部23から前回の仕分け結果と今回の仕分け結果とを受け取り、これらの仕分け結果を比較して、再仕分けが必要な仕分け文書を判断する。そして、再仕分けが必要と判断された仕分け文書を特定する情報を再仕分け処理部26に出力する。
【0024】
再仕分け処理部26は、仕分け結果比較部25から受け取った仕分け文書を特定する情報に基づいて、仕分け文書の再仕分けを行う。つまり、前回読取データを仕分けた仕分け文書のうち、仕分け結果比較部25から受け取った情報により特定される仕分け文書を取得し、仕分け文書記憶部27に記憶する。そして、仕分け文書記憶部27に記憶された仕分け文書について再仕分けを行う。
【0025】
また、再仕分け処理部26は、後述するように通知処理部28が適さないページがある旨を通知したのに応答して、そのページを移動すべき仕分け文書が見つからなければ、そのページを削除する。この場合、再仕分け処理部26は、第1セット以外のデータにも、適さないデータが含まれない場合に、適さないデータを複数種類のデータから削除する手段の一例である。
【0026】
更に、再仕分け処理部26は、再仕分けやページの削除の情報に基づいて、仕分け結果情報記憶部22に記憶された仕分け結果情報を更新する。
【0027】
仕分け文書記憶部27は、再仕分け処理部26が仕分け結果比較部25から仕分け文書を特定する情報を受け取ると、この情報により特定される仕分け文書を一時的に記憶する。ここで、この一時的に記憶する仕分け文書は、後述するように仕分け文書を文書管理システム30に出力する場合であれば、文書管理システム30から取得すればよい。また、再仕分け処理部26がこの一時的に記憶された仕分け文書について再仕分けを行うと、一時的に記憶された仕分け文書に代えて、再仕分けされた仕分け文書を記憶する。
【0028】
通知処理部28は、再仕分けされた仕分け文書について再度事後処理を行う必要があるユーザを決定して、再仕分けが行われた旨を通知する。本実施の形態では、仕分けのやり直しにより変更されたデータを操作する操作者に変更された旨を通知する手段の一例として、通知処理部28を設けている。
【0029】
また、通知処理部28は、ある仕分け文書に適さないページをその仕分け文書から移動させる修正が必要であるとユーザが判断した仕分け文書の選択を文書選択受付部21が受け付けると、この仕分け文書以外の仕分け文書を処理する全てのユーザに、適さないページがある旨を通知してもよい。或いは、適さないページがある旨は、この仕分け文書以外の仕分け文書を処理する少なくとも1人のユーザに通知するようにしてもよい。この場合、通知処理部28は、第1セット以外のデータを操作する少なくとも1人の操作者に適さないデータが存在する旨を通知する手段の一例である。
【0030】
文書出力部29は、再仕分け処理部26が再仕分けした仕分け文書を外部に出力する。つまり、再仕分け処理部26による再仕分け後に仕分け文書記憶部27に記憶されている仕分け文書を外部に出力する。その際、外部に出力した仕分け文書は仕分け文書記憶部27から削除してもよい。ここで、外部とは如何なるシステム又は装置であってもよいが、以下では、文書を管理する文書管理サービスを提供する文書管理システムに出力するものとして説明する。
【0031】
ここで、図2の仕分け結果情報記憶部22に記憶された仕分け結果情報の具体例について説明する。
【0032】
図3は、仕分け結果情報の一例を示した図である。
【0033】
図示するように、仕分け結果情報は、データIDと、文書IDと、ページ数と、事後処理と、ユーザ名と、ユーザメールアドレスとを対応付けたものとなっている。
【0034】
データIDは、仕分け対象である読取データを識別する識別情報である。以下、データIDが「X」の読取データを「読取データX」と表記することにする。
【0035】
文書IDは、対応する読取データを仕分けた各仕分け文書を識別する識別情報である。以下、文書IDが「Sn」の仕分け文書を「仕分け文書Sn」と表記することにする。
【0036】
ページ数は、対応する仕分け文書を構成するページの数である。
【0037】
事後処理は、対応する仕分け文書に対して事後的に行うべき処理の内容を示す情報である。事後処理には、例えば、承認、スタンプ、属性設定等がある。ここで、属性設定とは、仕分け文書から作成日時やタイトル等の属性を抽出し、文書管理サービスにおける属性検索のために仕分け文書に属性を設定する処理のことである。
【0038】
ユーザ名は、対応する仕分け文書に対して事後処理を行うユーザの名前である。以下、ユーザ名が「Un」のユーザを「ユーザUn」と表記することにする。ここでは、便宜上、異なる文書IDに対しては異なるユーザ名を登録することとしたが、異なる文書IDに対して同じユーザ名を登録することとしてもよい。
【0039】
ユーザメールアドレスは、対応する仕分け文書に対して事後処理を行うユーザのメールアドレスである。
【0040】
図3は、例えば、読取データ0001が仕分け文書S1~S4に仕分けられていることを示している。そして、仕分け文書S1が、3ページからなり、メールアドレス「u1@fujixerox.co.jp」のユーザU1により事後処理「承認」が行われることを示している。また、仕分け文書S2が、2ページからなり、メールアドレス「u2@fujixerox.co.jp」のユーザU2により事後処理「属性設定」が行われることを示している。また、仕分け文書S3が、1ページからなり、メールアドレス「u3@fujixerox.co.jp」のユーザU3により事後処理「承認」が行われることを示している。更に、仕分け文書S4が、4ページからなり、メールアドレス「u4@fujixerox.co.jp」のユーザU4により事後処理「属性設定」が行われることを示している。
【0041】
但し、図3の仕分け結果情報は、あくまで一例であり、これ以外の情報を含んでもよい。例えば、以下では、説明の便宜上、文書IDを文書タイトルのように用いることもあるが、文書IDとは別に文書タイトルを含んでもよい。また、文書処理装置10で付与された文書IDとは別に、文書管理サービスで付与されたオブジェクトIDを含んでもよい。
【0042】
次に、仕分け文書に事後処理が行われ、文書出力部29が仕分け文書を文書管理システム30へ出力する際の一般的な動作の概略について説明する。ここでは、仕分け文書は、再仕分け処理部26により再仕分けが行われていないものとする。
【0043】
図4は、読取データ0001を仕分けて再仕分けをしていない仕分け文書についての動作の概略を示した図である。図では、仕分け文書S1については承認T1が、仕分け文書S2については属性設定T2が、仕分け文書S3については承認T3が、仕分け文書S4については属性設定T4がそれぞれ行われ、これらの仕分け文書S1~S4が文書管理システム30へ出力されることが示されている。
【0044】
この状態で、例えば、仕分け文書S3を処理するユーザU3が、仕分け文書S3が1ページ足りないことに気付き、仕分け文書S3の選択を文書処理装置10に入力したとする。すると、文書処理装置10では、文書選択受付部21が、仕分け文書S3の選択を受け付ける。
【0045】
これにより、仕分け結果表示部23は、仕分け文書S3と同じタイミングで仕分けた仕分け文書、つまり、仕分け文書S3を含む読取データ0001の前回の仕分け結果を調べるために、仕分け結果情報記憶部22に記憶された仕分け結果情報を参照する。そして、この仕分け結果情報に基づいて、読取データ0001の前回の仕分け結果を表示デバイス15に表示する。具体的には、図2の仕分け結果情報から読取データ0001を仕分けた仕分け文書S1~S4を特定し、これらを表示デバイス15に表示する。
【0046】
さて、このように前回の仕分け結果が表示デバイス15に表示されたことにより、例えば仕分け担当ユーザが、仕分け文書S2の2ページ目が本来仕分け文書S3の2ページ目にあるべきページであることに気付いたとする。そして、表示デバイス15上で、仕分け文書S2の2ページ目を仕分け文書S3の2ページ目に移動させる修正を行ったとする。すると、修正受付部24が、この修正を受け付け、前回の仕分け結果をこの修正で変更して今回の仕分け結果とする。
【0047】
尚、このような仕分け結果の表示及び修正に用いるユーザインターフェースの具体例については後述する。
【0048】
このように修正が行われると、仕分け結果比較部25が、前回の仕分け結果と今回の仕分け結果とを比較し、再仕分けが必要な仕分け文書として、仕分け文書S2,S3を特定する。
【0049】
そこで、再仕分け処理部26は、読取データ0001を仕分けた仕分け文書のうち、仕分け文書S2,S3についてのみ再仕分けを行う。
【0050】
図5は、読取データ0001を再仕分けした仕分け文書についての動作の概略を示した図である。
【0051】
まず、通知処理部28は、再仕分けされた仕分け文書S2,S3について事後処理を行うため、ユーザU2,U3に再仕分けされたことを通知する。すると、ユーザU2,U3はそれぞれ、再仕分けされた仕分け文書S2,S3に対して事後処理を行う。図では、仕分け文書S2については属性設定T2が、仕分け文書S3については承認T3が行われていることが示されている。
【0052】
一方、仕分け文書S1,S4は再仕分けの必要がなかったため、前回の仕分け結果を採用すればよく、また、事後処理を再度実施する必要はない。従って、文書処理装置10は、仕分け文書S1,S4を再仕分け対象として文書管理システム30から取得する必要もない。但し、図では、読取データ0001の初回の仕分け時に仕分け文書S1,S4が存在していたことを示すために、これらの仕分け文書も示している。
【0053】
このように仕分け文書に事後処理が行われると、文書出力部29は、その仕分け文書を正しい仕分け文書として文書管理システム30に登録する。その際、再仕分けの必要があった仕分け文書S2,S3については、前回登録した仕分け文書S2,S3を文書管理システム30から削除する。
【0054】
尚、上記では、仕分け文書S3を処理するユーザU3が、仕分け文書S3が1ページ足りないことに気付いて、仕分け文書S3の選択を文書処理装置10に入力することにより、処理を開始するようにしたが、これには限らない。仕分け文書S2を処理するユーザU2が、仕分け文書S2に関係ないページが1ページ紛れ込んでいることに気付いて、仕分け文書S2の選択を文書処理装置10に入力することにより、処理を開始するようにしてもよい。
【0055】
何れの場合も、仕分け文書S1~S4を表示した画面上で、仕分け文書S2に紛れ込んだページが本来仕分け文書S3に含まれるべきページであることが分かれば、仕分け文書S2に紛れ込んだページを仕分け文書S3へ移動させることが可能である。
【0056】
一方で、仕分け文書S2に紛れ込んだページが本来仕分け文書S3に含まれるべきページであることが分からなければ、仕分け文書S2に紛れ込んだページを仕分け文書S3へ移動させることはできない。また、仕分け文書S2に紛れ込んだページがそもそも仕分け文書S1~S4の何れにも関係ないページであれば、仕分け文書S2に紛れ込んだページを別の仕分け文書へ移動させることはできない。
【0057】
このような場合、本実施の形態では、通知処理部28が、仕分け文書S2に関係ないページが紛れ込んでいる旨を仕分け文書S1,S3,S4を処理するユーザU1,U3,U4の少なくとも1人に通知する。そして、その紛れ込んだページが本来仕分け文書S1,S3,S4の何れかに含まれるべきページであった旨の応答がユーザU1,U3,U4の何れかからあれば、再仕分け処理部26は、その紛れ込んだページをそれを本来含むべきであった仕分け文書へ移動させる。また、その紛れ込んだページが本来仕分け文書S1,S3,S4の何れかに含まれるべきページであった旨の応答がユーザU1,U3,U4の何れからもなければ、再仕分け処理部26は、その紛れ込んだページを削除する。
【0058】
[文書処理装置の動作]
図6は、本実施の形態における文書処理装置10の動作例を示したフローチャートである。
【0059】
図示するように、文書処理装置10では、まず、文書選択受付部21が、仕分け結果の修正が必要な仕分け文書の選択を受け付ける(ステップ101)。
【0060】
次に、仕分け結果表示部23が、ステップ101で受け付けた仕分け文書を含む読取データの前回の仕分け結果を表示デバイス15に表示するように制御する(ステップ102)。
【0061】
次に、修正受付部24が、ステップ102で表示デバイス15に表示するように制御された前回の仕分け結果上で、仕分け結果の修正を受け付ける(ステップ103)。
【0062】
次に、仕分け結果表示部23が、ステップ102で表示デバイス15に表示するように制御された前回の仕分け結果を、ステップ103で受け付けた修正に基づいて修正した今回の仕分け結果を表示デバイス15に表示するように制御する(ステップ104)。
【0063】
次に、仕分け結果比較部25が、前回の仕分け結果と今回の仕分け結果とを比較することにより、再仕分けが必要な仕分け文書を特定する(ステップ105)。
【0064】
次いで、再仕分け処理部26が、ステップ105で特定された再仕分けが必要な仕分け文書について再仕分けを行う(ステップ106)。
【0065】
その後、通知処理部28は、ステップ106で仕分け文書について再仕分けが行われた旨を、その仕分け文書を処理するユーザに通知する(ステップ107)。
【0066】
[文書処理装置による表示]
図7は、図2の仕分け結果表示部23が表示する仕分け画面40の初期状態の一例を示した図である。
【0067】
図示するように、仕分け画面40は、サムネイル画像欄41と、文書画像欄42と、表示切換えボタン43と、仕分け結果確認ボタン44と、キャンセルボタン45と、OKボタン46とを含む。
【0068】
サムネイル画像欄41は、仕分け文書の各ページのサムネイル画像が配置される欄である。
【0069】
図では、サムネイル画像欄41には、仕分け文書S1のページP1~P4のサムネイル画像401~404、仕分け文書S2のページP1~P3のサムネイル画像405~407、及び、仕分け文書S3のページP1~P3のサムネイル画像408~410が配置されている。
【0070】
サムネイル画像欄41には、仕分け文書S1の範囲を示す領域421、仕分け文書S2の範囲を示す領域422、及び、仕分け文書S3の範囲を示す領域423も配置されている。従って、サムネイル画像401~404は領域421内に配置され、サムネイル画像405~407は領域422内に配置され、サムネイル画像408~410は領域423内に配置されている。ここで、サムネイル画像401~410は2行に亘っているため、1行目の領域422の右端は下の行に続いていることを示す波線461となっており、2行目の領域422の左端は上の行から続いていることを示す波線462となっている。また、仕分け文書S3が仕分け結果の修正が必要な仕分け文書であることを示すように、領域423を領域421,422とは区別可能な形式としている。図では領域423のみに斜線ハッチングを施すことで領域421,422とは区別可能な形式としているが、例えば、領域421,422と領域423とで色を異ならせてもよい。尚、各領域の左上の仕分け文書のタイトルに続く括弧内の数字はページ数を示している。
【0071】
サムネイル画像欄41には、仕分け文書S1の範囲と仕分け文書S2の範囲とを区切る区切り線441、及び、仕分け文書S2の範囲と仕分け文書S3の範囲とを区切る区切り線442も配置されている。従って、区切り線441は領域421と領域422との間に配置され、区切り線442は領域422と領域423との間に配置されている。
【0072】
サムネイル画像欄41には、削除マーク471も配置されている。この削除マーク471は、仕分け文書S1のページP3が削除対象となっていることを示している。
【0073】
文書画像欄42は、仕分け文書の選択されたページの文書画像が配置される欄である。図では、太線で囲んで示すように、仕分け文書S3のページP2が選択されているので、そのページの文書画像419が配置されている。
【0074】
表示切換えボタン43は、仕分け結果の修正前の状態の表示及び非表示を切り換えるためのボタンである。図では、仕分け結果の修正前の状態を表示するように切り換えられていることが「修正前表示」との文言により示されている。
【0075】
仕分け結果確認ボタン44は、その時点での仕分け結果で実際に仕分けを行った場合の仕分け文書の状態を確認するためのボタンである。
【0076】
キャンセルボタン45は、その時点で行っている仕分けをキャンセルするためのボタンであり、OKボタン46は、その時点で行っている仕分けを確定させるためのボタンである。
【0077】
図8及び図9は、図2の仕分け結果表示部23が表示する仕分け画面40の仕分け文書を分割する際の画面遷移の一例を示した図である。
【0078】
図8では、仕分け文書S1のページP2とページP3の間にカーソル60を移動させることにより、仕分け文書S1のページP2とページP3の間に破線の区切り線453が表示されている。この状態で、この破線の区切り線453をクリックすることにより、仕分け文書S1がページP2とページP3の間で分割される。
【0079】
図9では、破線の区切り線453が、実線の区切り線443に変更されている。そして、仕分け文書S1が、修正前の仕分け文書S1のページP1,P2からなる新たな仕分け文書S1と、修正前の仕分け文書S1のページP3,P4からなる新たな仕分け文書S2とに分割されている。このことを表すために、サムネイル画像欄41には、修正前の仕分け文書S1の範囲を示す領域421に代えて、新たな仕分け文書S1の範囲を示す領域424、及び、新たな仕分け文書S2の範囲を示す領域425が配置されている。
【0080】
また、図9では、表示切換えボタン43が仕分け結果の修正前の状態を表示するように切り換えられているので、サムネイル画像欄41には、修正前の仕分け文書S1の範囲を示す破線の枠431も配置されている。
【0081】
尚、図9では、修正前の仕分け文書S1が新たな仕分け文書S1,S2に分割されたことにより、修正前の仕分け文書S2は新たな仕分け文書S3に、修正前の仕分け文書S3は新たな仕分け文書S4に、それぞれ文書タイトルが変更されている。
【0082】
図10及び図11は、図2の仕分け結果表示部23が表示する仕分け画面40の仕分け文書を結合する際の画面遷移の一例を示した図である。
【0083】
図10では、仕分け文書S2と仕分け文書S3の間にある区切り線441の位置にカーソル60を移動させている。この状態で、区切り線441をクリックすることにより、仕分け文書S2と仕分け文書S3とが結合される。
【0084】
図11では、区切り線441がなくなっている。そして、修正前の仕分け文書S2と修正前の仕分け文書S3とが結合されて新たな仕分け文書S2となっている。このことを表すために、サムネイル画像欄41には、修正前の仕分け文書S2の範囲を示す領域425と、修正前の仕分け文書S3の範囲を示す領域422とに代えて、新たな仕分け文書S2の範囲を示す領域426が配置されている。
【0085】
また、図11では、表示切換えボタン43が仕分け結果の修正前の状態を表示するように切り換えられているので、サムネイル画像欄41には、修正前の仕分け文書S2の範囲を示す破線の枠432も配置されている。
【0086】
尚、図11では、修正前の仕分け文書S2,S3が結合されて新たな仕分け文書S2となったことにより、修正前の仕分け文書S4は新たな仕分け文書S3に文書タイトルが変更されている。
【0087】
図12及び図13は、図2の仕分け結果表示部23が表示する仕分け画面40のある仕分け文書のページを別の仕分け文書へ移動する際の画面遷移の一例を示した図である。
【0088】
図12では、仕分け文書S3のページP2を選択し、矢印70で示すように仕分け文書S2へドラッグアンドドロップ操作を行っている。これにより、仕分け文書S3のページP2が仕分け文書S2へ移動される。
【0089】
図13では、領域423内に配置されていたサムネイル画像409が領域426内へ移動し、領域423は領域428に、領域426は領域427に、それぞれ変更されている。
【0090】
また、図13では、表示切換えボタン43が仕分け結果の修正前の状態を表示するように切り換えられているので、サムネイル画像欄41には、修正前の仕分け文書S3の範囲を示す破線の枠433も配置されている。この場合、修正前の仕分け文書S3の範囲は1行目と2行目とに別れているので、破線の枠433は1行目と2行目とで同じ仕分け文書の範囲を示すことが分かるような態様とするとよい。例えば、修正前の仕分け文書S1の範囲を示す破線の枠431は赤色、修正前の仕分け文書S2の範囲を示す破線の枠432は緑色、修正前の仕分け文書S3の範囲を示す破線の枠433は1行目も2行目も黄色、というように色を異ならせればよい。
【0091】
図14は、図2の仕分け結果表示部23が表示する仕分け画面40の表示切換えボタン43を仕分け結果の修正前の状態を表示しないように切り換えた際の状態の一例を示した図である。仕分け結果の修正前の状態を表示しないように切り換えられていることは、表示切換えボタン43の「修正前非表示」との文言により示されている。
【0092】
図14では、表示切換えボタン43を、仕分け結果の修正前の状態を表示しないように切り換えることにより、サムネイル画像欄41には、破線の枠431~433が配置されなくなっている。
【0093】
図15は、図2の仕分け結果表示部23が表示する仕分け結果確認画面50の一例を示した図である。仕分け結果確認画面50は、仕分け結果を確認するための画面であり、図7乃至図14に示した何れかの状態で仕分け結果確認ボタン44を押下することにより表示される。但し、図15は、図14の状態で仕分け結果確認ボタン44を押下した場合の画面例を示している。
【0094】
図示するように、仕分け結果確認画面50は、サムネイル画像欄51と、文書画像欄52と、閉じるボタン53とを含む。
【0095】
サムネイル画像欄51は、仕分け文書のサムネイル画像が配置される欄である。図では、サムネイル画像欄51には、仕分け文書S1のサムネイル画像501、仕分け文書S2のサムネイル画像503、及び、仕分け文書S3のサムネイル画像508が配置されている。仕分け結果確認画面50は、仕分け画面40とは異なり、最終的な仕分け文書の状態を確認するための画面であるので、サムネイル画像501,503,508は、例えば、紙を束ねた文書を模した画像としている。
【0096】
文書画像欄52は、選択された仕分け文書のページの文書画像が配置される欄である。図では、太線で囲んで示すように、仕分け文書S3が選択されているので、仕分け文書S3のページの文書画像518,520が配置されている。
【0097】
閉じるボタン53は、仕分け結果確認画面50を閉じるためのボタンであり、これが押下されることにより仕分け画面40へ戻る。
【0098】
[プロセッサ]
本実施の形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0099】
また、本実施の形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施の形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0100】
[プログラム]
本実施の形態における文書処理装置10が行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。
【0101】
即ち、本実施の形態を実現するプログラムは、コンピュータに、複数種類のデータを種類ごとに仕分けたセットのうち、仕分け結果の修正が必要な第1セットの指定を受け付ける機能と、指定を受け付けた場合、第1セットのデータと、第1セットを含んでいた複数種類のデータのうち、第1セット以外のデータとを表示するように制御する機能とを実現させるためのプログラムとして捉えられる。
【0102】
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD-ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【符号の説明】
【0103】
10…文書処理装置、21…文書選択受付部、22…仕分け結果情報記憶部、23…仕分け結果表示部、24…修正受付部、25…仕分け結果比較部、26…再仕分け処理部、27…仕分け文書記憶部、28…通知処理部、29…文書出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
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