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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-04
(45)【発行日】2024-03-12
(54)【発明の名称】無線端末及びその方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/36 20180101AFI20240305BHJP
   H04W 76/11 20180101ALI20240305BHJP
   H04W 80/10 20090101ALI20240305BHJP
【FI】
H04W76/36
H04W76/11
H04W80/10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019199274
(22)【出願日】2019-10-31
(65)【公開番号】P2021072581
(43)【公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-09-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000232254
【氏名又は名称】日本電気通信システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】田村 利之
(72)【発明者】
【氏名】岡部 洵也
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-336409(JP,A)
【文献】特開平10-327157(JP,A)
【文献】特開2001-034582(JP,A)
【文献】国際公開第2012/026042(WO,A1)
【文献】Procedures for the 5G System(5GS); Stage 2(Release 16) ,3GPP TS 23.502 V16.2.0(2019-09),2019年09月24日,pp.83-85
【文献】大澤 文孝 FUMITAKA OOSAWA,Amazon Web Services ネットワーク入門 初版 Introducing Amazon Virtual Private Cloud Connectivity,第1版,株式会社インプレス 土田 米一,2016年11月11日,p.121
【文献】ETRI,TS 23.502 Update on SSC mode 3 with multiple PDU sessions procedure[online],3GPP TSG SA WG2 #123 S2- 177396,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_123_Ljubljana/Docs/S2-177396.zip>,2017年10月17日
【文献】pCR TR 32.899 PDU session charging in SSC Mode 3,3GPP TSG-SA WG5#113 S5-173320,2017年04月28日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線端末であって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDU Sessionの解放を示す第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージをコアネットワークから受信し、
前記第1のNASメッセージを受信した後に、前記第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当て
記第1のNASメッセージを受信した後に、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは異なる他のPDUセッションに割り当て可能であることを示す第2のNASメッセージを前記コアネットワークから受信し、
前記第2のNASメッセージの受信に応じて、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは別の新たなPDUセッションに割り当て可能であることを認識する、
よう構成される、
無線端末。
【請求項2】
前記第2のNASメッセージは、前記第1のPDUセッションのためのSession Management(SM)コンテキストが前記コアネットワークにおいて成功裏に解放されたことを前記無線端末に通知する、
請求項1に記載の無線端末。
【請求項3】
前記第2のNASメッセージは、前記第1のPDU Session IDを前記第1のPDUセッションとは別の新たなPDUセッションに割り当てることを前記無線端末に許可する、請求項1又は2に記載の無線端末。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも前記第2のNASメッセージを受信するまで、前記第1のPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てないよう構成される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線端末。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2のNASメッセージの送受信を伴うPDUセッション解放手順を取り扱う能力を前記無線端末が有すること示す能力情報を前記コアネットワークに送信するよう構成される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線端末。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記無線端末の登録手順において、前記能力情報を前記コアネットワークに送信するよう構成される、
請求項に記載の無線端末。
【請求項7】
無線端末のための方法であって、
第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDU Sessionの解放を示す第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージをコアネットワークから受信すること、
前記第1のNASメッセージを受信した後に、前記第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てること
前記異なるPDU Session IDを用いてPDUセッション確立手順を開始すること、
記第1のNASメッセージを受信した後に、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは異なる他のPDUセッションに割り当て可能であることを示す第2のNASメッセージを前記コアネットワークから受信すること、及び
前記第2のNASメッセージの受信に応じて、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは別の新たなPDUセッションに割り当て可能であることを認識すること、
を備える方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、セルラーネットワークに関し、特にUEと外部データネットワークとの間の接続(connectivity)サービスの解放及び確立に関する。
【背景技術】
【0002】
5G system(5GS)は、user equipment(UE)を外部データネットワーク(Data Network(DN))に接続する。5Gアーキテクチャでは、UEとDNとの間の接続(connectivity)サービスは、Protocol Data Unit(PDU)セッション(sessions)によってサポートされる。PDUセッションは、UEとDNとの間のアソシエーションであり、PDU connectivity service(つまり、UEとDNとの間のPDUsの交換(exchange of PDUs))を提供するために使用される。PDUセッションは、UEとDNが接続されているUser Plane Function(UPF)(i.e., PDU session anchor)との間に確立される。データ転送の観点では、PDUセッションは、5Gコアネットワーク(5G core network(5GC))内のトンネル(N9トンネル)、5GCとアクセスネットワーク(Access Network(AN))との間のトンネル(N3トンネル)、及び1又はそれ以上の無線ベアラによって構成される。
【0003】
PDUセッションは、Session Management Function(SMF)により管理される。SMFは、Access and Mobility Management Function(AMF)により提供されるnetwork function(NF)サービス(つまり、UEとの通信サービス)を介して、UEのNon-Access Stratum (NAS)-SMレイヤとの間でSMシグナリングメッセージ(messages)(NAS-SM messages、N1 SM messages)を送受信する。
【0004】
AMFは、UEとの1つの(single)シグナリングコネクション(i.e., N1 NAS signalling connection)を終端する。Single N1 NAS signalling connectionは、UEのためのRegistration Management及びConnection Management(RM/CM)並びにSM関連メッセージ(messages)及び手順(procedures)の両方に使用される。
【0005】
PDUセッションは、UE又はネットワークからの要求に応じて確立される。PDUセッションを特定するためにPDU Session IDが使用される。PDU Session IDは、UEによって生成され、このUEの扱うPDU Sessionsの中でユニークな識別子である。新たに生成されるPDUセッションに割り当てられるPDU Session IDは、いずれの既存の(existing)PDUセッションのIDとも同一であってはならない。なお、本明細書で使用されるPDU Session IDとは、PDUセッションのために生成されたPDU Session IDの値(Value)を意味してもよい。
【0006】
非特許文献1(3GPP TS 23.502)及び非特許文献2(3GPP TS 24.501)はPDUセッション確立(establishment)手順及びPDUセッション解放(release)手順を規定している。より具体的には、PDUセッション確立手順は、例えば、非特許文献1の第4.3.2.2章及び非特許文献2の第6.4.1章に記載されている。PDUセッション解放手順は、例えば、非特許文献1の第4.3.4.2章、並びに非特許文献2の第6.3.3章及び第6.4.3章に記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【文献】3GPP TS 23.502 V16.2.0 (2019-09) “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Procedures for the 5G System (5GS); Stage 2 (Release 16)”, September 2019
【文献】3GPP TS 24.501 V16.2.0 (2019-09) “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Non-Access-Stratum (NAS) protocol for 5G System (5GS); Stage 3 (Release 16)”, September 2019
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
非特許文献1の第4.3.4.2章に記載されたUEによって開始される(initiated)PDUセッション解放手順に従うと、UEは、PDU Session Release Commandを包含するNASメッセージをAMFから受信する。PDU Session Release Command は、PDUセッションの解放をUEに指示するために、SMFからUEにAMFを介して送信されるSMシグナリング(N1 SM message)である。そして、UEは、PDU Session Release Commandを承認(acknowledge)するために、PDU Session Release Complete を包含するNASメッセージをAMFに送信する。当該NASメッセージは、解放されるPDUセッションのPDU Session ID、及びN1 SMコンテナ (PDU Session Release Complete)を包含する。N1 SMコンテナ (PDU Session Release Complete)は、AMFを介してSMFに送信される。PDU Session Release Completeは、PDU Session Release Ackと呼ばれてもよい。
【0009】
その後に、SMFは、当該PDUセッションのためのSMコンテキストが解放されることをAMFに通知するために、Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify service operationを実施(invoke)する。Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotifyは、SMFによって提供されるNFサービスの1つである。Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotifyは、PDUセッションに関するSMコンテキストの状態(status)をそのコンシューマ(e.g., AMF)に通知するためにSMFによって使用される。
【0010】
Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotifyメッセージに応答して、AMFは、当該PDUセッションに関係するUEコンテキスト(i.e., PDUセッションレベル・コンテキスト)を解放する。AMFによって管理されるPDUセッションレベル・コンテキストは、SMF情報 (e.g., SMF ID)、PDU Session ID、及びData Network Name(DNN)の間の関連付けを含む。
【0011】
さらに、SMFは、解放されるPDUセッションに関するコンテキストを解放するために、Data Network Name(DNN)及びPDU Session ID を含むNudm_UECM_Deregistration service operationを実施(invoke)する。Nudm_UECM_Deregistrationは、Unified Data Management(UDM)によって提供されるNFサービスの1つである。NFコンシューマ(e.g., SMF)は、当該NFに関係する情報の削除をUDMに要求するためにNudm_UECM_Deregistration service operationを使用する。UDMは、SMFからの要求に応じて、SMF identityとassociated DNN及びPDU Session IDとの間の関連付けを消去(remove)する。
【0012】
すなわち、非特許文献1の第4.3.4.2章に記載されたUEによって開始されるPDUセッション解放手順に従うと、UEがPDU Session Release Complete(SMシグナリング)をSMFにAMFを介して送った後に、SMFは、AMF及びUDMと連携しながら、当該PDUセッションに関する5GC内のコンテキスト(リソース)を解放する(5GC内から消去する)。
【0013】
しかしながら、既存の手順では、UEは、PDU Session Release Complete(SMシグナリング)を送った後すぐに、新たなPDUセッションの確立を5GCに要求できるかもしれない。さらに、UEは、直前に解放されたばかりのPDUセッションに関連付けられていたPDU Session IDを、新たに確立されるPDUセッションのために使用できるかもしれない。なぜなら、UEの観点では、当該PDU Session IDは、既にいずれの既存のPDUセッションとも関連付けられていないと考えられるためである。
【0014】
したがって、5GC内でのPDUセッションの解放(つまり、PDUセッションに関するコンテキストの消去)が成功裏に(successfully)完了する前に、5GCは、解放されるPDUセッションのそれと同じPDU Session IDを示すPDUセッション確立要求をUEから受信する可能性がある。この場合に、5GCは、新たに確立されるPDUセッションを、解放されるPDUセッションと正しく区別できないおそれがある。なぜなら、SMFによるPDUセッションの管理、及びAMFによる当該PDUセッションに関係するUEコンテキスト(PDU Session level context)の管理では、UEによって生成(決定)されたPDU Session IDが使用されるためである。
【0015】
例えば、以下のステップ(1)~(3)を含む好ましくないシナリオが考えられる。ステップ(1)では、SMF #1によって管理されており且つPDU Session ID #1に関連付けられている既存のPDUセッションを解放するために、UEによって開始されるPDUセッション解放手順が行われる。当該解放手順において、UEは、PDU Session ID #1及びN1 SM container (PDU Session Release Complete)を包含するNAS メッセージをAMFに送信する。
【0016】
ステップ(2)では、UEは、PDU Session Release Completeの送信後直ちに、新たなPDUセッションを確立するためにPDU Session ID #1を選択し、新たなPDUセッションの確立を要求するためのNAS メッセージをAMFに送信する。当該NASメッセージは、PDU Session ID #1、"initial request"又は"initial emergency request"を示すRequest type、及びN1 SMコンテナ (PDU Session Establishment Request)を包含する。AMFは、例えば、SMF #2を新たなPDUセッションのために選択し、Nsmf_PDUSession_CreateSMContext RequestをSMF #2に送信する。当該Nsmf_PDUSession_CreateSMContext Requestは、PDU Session ID #1及びN1 SM コンテナ(PDU Session Establishment Request)を包含する。Nsmf_PDUSession_CreateSMContext service operationは、SMFによって提供されるNFサービスの1つである。NFコンシューマとしてのAMFは、PDUセッションをサポートするためのAMF-SMF associationを生成(create)するためにNsmf_PDUSession_CreateSMContextを使用する。
【0017】
ステップ(3)では、ステップ(2)に関係する新たなPDUセッションの確立手順が行われている間に、SMF #1は、既存のPDUセッションのためのSMコンテキストが解放されることを示すNsmf_PDUSession_SMContextStatusNotifyメッセージをAMFに送信する。この場合、新たなPDUセッションのPDU Session IDが解放されるPDUセッションのそれと同じであるために、例えば、AMFは、新たなPDUセッションのために生成された(created)UEコンテキスト(PDU Session level context)を誤って消去してしまうかもしれない。
【0018】
上述のように既存のPDUセッション確立及びPDUセッション解放手順(procedures)では、5GC内でのPDUセッション解放が成功裏に完了する前にUEがPDUセッション確立手順を開始するケースで不具合が生じるかもしれない。具体的には、同一のPDU Session IDに関係づけられた未完了のPDUセッション解放と新たなPDUセッション確立とが衝突(抵触、conflict、collision)するおそれがある。このような衝突(又はこのような衝突が発生している状況)は、PDU Ssession ID duplicatedと呼ぶことができる。
【0019】
なお、この問題は、UEがPDUセッション解放をSMFに要求するケース(UEによって開始されるPDUセッション解放手順)に限らず発生し得る。具体的には、この問題は、Policy Control Function(PCF)がPDUセッション解放をSMFに要求するケースでも起こり得る。また、この問題は、Access Network(AN)がPDUセッション解放をSMFに要求するケース、言い換えるとANがPDUセッションに関連したリソースの解放をSMFに通知し、当該通知に基づいてSMFがPDUセッション解放を決定するケースでも起こり得る。さらに、この問題は、SMFがPDUセッションの解放を決定してPDUセッション解放を開始するケースでも起こり得る。
【0020】
ここに開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、同一のPDU Session IDに関係づけられた未完了のPDUセッション解放と新たなPDUセッション確立との衝突(抵触)を回避することに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供することである。なお、この目的は、ここに開示される複数の実施形態が達成しようとする複数の目的の1つに過ぎないことに留意されるべきである。その他の目的又は課題と新規な特徴は、本明細書の記述又は添付図面から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0021】
第1の態様では、AMFノードは、少なくとも1つのメモリ、及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のSession Management(SM)コンテナを包含する第1の制御メッセージをSession Management Function(SMF)から受信したことに応答して、前記第1のSMコンテナを包含する第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージを無線端末に送信するよう構成される。前記第1のSMコンテナは、第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すために前記SMFから前記無線端末に送信されるPDU Session Release Commandメッセージを包含する。前記少なくとも1つのプロセッサは、さらに、前記第1のNASメッセージを前記無線端末に送った後に、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは異なる他のPDUセッションに割り当て可能であることを示すための第2のNASメッセージを前記無線端末に送信するよう構成される。
【0022】
第2の態様では、AMFノードのための方法は、以下のステップ(a)及び(b)を含む:
(a)第1のSession Management(SM)コンテナを包含する第1の制御メッセージをSession Management Function(SMF)から受信したことに応答して、前記第1のSMコンテナを包含する第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージを無線端末に送信すること、ここで、前記第1のSMコンテナは、第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すために前記SMFから前記無線端末に送信されるPDU Session Release Commandメッセージを包含する;及び
(b)前記第1のNASメッセージを前記無線端末に送った後に、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは異なる他のPDUセッションに割り当て可能であることを示すための第2のNASメッセージを前記無線端末に送信すること。
【0023】
第3の態様では、無線端末は、少なくとも1つのメモリ、及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のSession Management(SM)コンテナを包含する第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージをAccess and Mobility Management Function(AMF)から受信するよう構成される。前記第1のSMコンテナは、第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すためにSession Management Function(SMF)から前記無線端末に送信されるPDU Session Release Commandメッセージを包含する。前記少なくとも1つのプロセッサは、さらに、前記第1のNASメッセージを受信した後に、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは異なる他のPDUセッションに割り当て可能であることを示すための第2のNASメッセージを前記AMFから受信するよう構成される。
【0024】
第4の態様では、無線端末のための方法は、以下のステップ(a)及び(b)を含む:
(a)第1のSession Management(SM)コンテナを包含する第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージをAccess and Mobility Management Function(AMF)から受信すること、ここで、前記第1のSMコンテナは、第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すためにSession Management Function(SMF)から前記無線端末に送信されるPDU Session Release Commandメッセージを包含する;及び
(b)前記第1のNASメッセージを受信した後に、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは異なる他のPDUセッションに割り当て可能であることを示すための第2のNASメッセージを前記AMFから受信すること。
【0025】
第5の態様では、無線端末は、少なくとも1つのメモリ、及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のSession Management(SM)コンテナを包含する第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージをAccess and Mobility Management Function(AMF)から受信するよう構成される。前記第1のSMコンテナは、第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すためにSession Management Function(SMF)から前記無線端末に送られるPDU Session Release Commandメッセージを包含する。前記少なくとも1つのプロセッサは、さらに、前記第1のNASメッセージを受信した後に、第2のNASメッセージを前記AMFから受信し、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2のNASメッセージを受信することで前記第1のPDU Session IDの割り当てが可能となる。
【0026】
第6の態様では、無線端末の方法は、以下のステップ(a)及び(b)を含む:
(a)第1のSession Management(SM)コンテナを包含する第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージをAccess and Mobility Management Function(AMF)から受信すること、ここで、前記第1のSMコンテナは、第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すためにSession Management Function(SMF)から前記無線端末に送られるPDU Session Release Commandメッセージを包含する;及び
(b)前記第1のNASメッセージを受信した後に、第2のNASメッセージを前記AMFから受信し、前記第2のNASメッセージを受信することで前記第1のPDU Session IDの割り当てが可能となること。
【0027】
第7の態様では、無線端末は、少なくとも1つのメモリ、及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、PDU Session Release Commandを含むSession Management(SM)コンテナを包含する第1の制御メッセージをAccess and Mobility Management Function(AMF)から受信した場合に、前記PDU Session Release Commandが指定するPDU セッション以外の他のPDUセッションに、前記PDU Session Release Commandが指定するPDU Session IDの割り当てができない、または許可されないように構成される。前記少なくとも1つのプロセッサは、NAS Notifyを含むSession Management(SM)コンテナを包含する第1の制御メッセージをAccess and Mobility Management Function(AMF)から受信することで、前記他のPDUセッションに、前記NAS Notifyが指定するPDU Session IDの割り当てが許可されるよう構成される。
【0028】
第8の態様では、無線端末のための方法は、以下のステップ(a)及び(b)を含む:
(a)PDU Session Release Commandを含むSession Management(SM)コンテナを包含する第1の制御メッセージをAccess and Mobility Management Function(AMF)から受信した場合に、前記PDU Session Release Commandが指定するPDU セッション以外の他のPDUセッションに、前記PDU Session Release Commandが指定するPDU Session IDの割り当てができない、または許可されないこと;及び
(b)NAS Notifyを含むSession Management(SM)コンテナを包含する第1の制御メッセージをAccess and Mobility Management Function(AMF)から受信することで、前記他のPDUセッションに、前記NAS Notifyが指定するPDU Session IDの割り当てが許可されること。
【0029】
第9の態様では、AMFノードは、少なくとも1つのメモリ、及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、無線端末から要求された新たなProtocol Data Unit(PDU)セッションに関連付けられた新たなPDU Session IDが成功裏に解放されていない既存の第1のPDUセッションに関連付けられている第1のPDU Session IDと同じであるかを判定するよう構成される。前記少なくとも1つのプロセッサは、さらに、前記新たなPDU Session IDが前記第1のPDU Session IDと同じである場合、前記新たなPDUセッションの確立と前記第1のPDUセッションの解放との衝突を回避するための手順を実行するよう構成される。
【0030】
第10の態様では、AMFノードのための方法は、以下のステップ(a)及び(b)を含む:
(a)無線端末から要求された新たなProtocol Data Unit(PDU)セッションに関連付けられた新たなPDU Session IDが成功裏に解放されていない既存の第1のPDUセッションに関連付けられている第1のPDU Session IDと同じであるかを判定すること;及び
(b)前記新たなPDU Session IDが前記第1のPDU Session IDと同じである場合、前記新たなPDUセッションの確立及び前記第1のPDUセッションの解放の衝突を回避するための手順を実行すること。
【0031】
第11の態様では、SMFノードは、少なくとも1つのメモリ、及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、新たなProtocol Data Unit(PDU)セッションの確立のための第1のNASメッセージを無線端末からAccess and Mobility Management Function(AMF)を介して受信するよう構成される。前記少なくとも1つのプロセッサは、さらに、前記新たなPDUセッションに関連付けられた新たなPDU Session IDが成功裏に解放されていない既存の第1のPDUセッションに関連付けられている第1のPDU Session IDと同じである場合に、前記新たなPDUセッションの確立の拒絶を示す第2のNASメッセージを前記無線端末に前記AMFを介して送信するよう構成される。
【0032】
第12の態様では、SMFノードのための方法は、以下のステップ(a)及び(b)を含む:
(a)新たなProtocol Data Unit(PDU)セッションの確立のための第1のNASメッセージを無線端末からAccess and Mobility Management Function(AMF)を介して受信すること;及び
(b)前記新たなPDUセッションに関連付けられた新たなPDU Session IDが成功裏に解放されていない既存の第1のPDUセッションに関連付けられている第1のPDU Session IDと同じである場合に、前記新たなPDUセッションの確立の拒絶を示す第2のNASメッセージを前記無線端末に前記AMFを介して送信すること。
【0033】
第13の態様では、無線端末は、少なくとも1つのメモリ、及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のProtocol Data Unit(PDU)セッションの解放に関連付けられた第1の期間のあいだ、前記第1のPDUセッションに割り当てられていた第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てるよう構成される。
【0034】
第14の態様では、無線端末のための方法は、以下のステップ(a)及び(b)を含む:
(a)第1のProtocol Data Unit(PDU)セッションの解放に関連付けられた第1の期間のあいだ、前記第1のPDUセッションに割り当てられていた第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てること;及び
(b)前記異なるPDU Session IDを用いてPDUセッション確立手順を開始すること。
【0035】
第15の態様では、無線端末は、少なくとも1つのメモリ、及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、直前に使用された1又はそれ以上のProtocol Data Unit (PDU) Session IDsとは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てるよう構成される。
【0036】
第16の態様では、無線端末のための方法は、以下のステップ(a)及び(b)を含む:
(a)直前に使用された1又はそれ以上のProtocol Data Unit (PDU) Session IDsとは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てること;及び
(b)前記異なるPDU Session IDを用いてPDUセッション確立手順を開始すること。
【0037】
第17の態様では、無線端末は、少なくとも1つのメモリ、及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のProtocol Data Unit(PDU)セッションの解放の後に行われる新たなPDUセッションの確立の少なくとも最初の試行において、前記第1のPDUセッションに割り当てられていた第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを前記新たなPDUセッションに割り当てるよう構成される。
【0038】
第18の態様では、無線端末のための方法は、以下のステップ(a)及び(b)を含む:
(a)第1のProtocol Data Unit(PDU)セッションの解放の後に行われる新たなPDUセッションの確立の少なくとも最初の試行において、前記第1のPDUセッションに割り当てられていた第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを前記新たなPDUセッションに割り当てること;及び
(b)前記異なるPDU Session IDを用いてPDUセッション確立手順を開始すること。
【0039】
第19の態様では、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第2、第4、第6、第8、第10、第12、第14、第16、又は第18の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
【発明の効果】
【0040】
上述の態様によれば、同一のPDU Session IDに関係づけられた未完了のPDUセッション解放と新たなPDUセッション確立との衝突(抵触)を回避することに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】実施形態に係るセルラーネットワークの構成例を示す図である。
図2】実施形態に係るUE、AMF、及びSMFの動作の一例を示すシーケンス図である。
図3】実施形態に係るUE、AMF、及びSMFの動作の一例を示すシーケンス図である。
図4】実施形態に係るUE及びAMFの動作の一例を示すシーケンス図である。
図5】実施形態に係るAMFの動作の一例を示すフローチャートである。
図6】実施形態に係るAMFの動作の一例を示すフローチャートである。
図7】実施形態に係るUE、AMF、及びSMFの動作の一例を示すシーケンス図である。
図8】実施形態に係るAMFの動作の一例を示すフローチャートである。
図9】実施形態に係るUE、AMF、及びSMFの動作の一例を示すシーケンス図である。
図10】実施形態に係るAMFの動作の一例を示すフローチャートである。
図11】実施形態に係るUE、AMF、及びSMFの動作の一例を示すシーケンス図である。
図12】実施形態に係るAMFの動作の一例を示すフローチャートである。
図13】実施形態に係るUE、AMF、及びSMFの動作の一例を示すシーケンス図である。
図14】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図15】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図16】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図17】実施形態に係るUEの構成例を示すブロック図である。
図18】実施形態に係るAMF及びSMFの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0043】
以下に説明される複数の実施形態は、独立に実施されることもできるし、適宜組み合わせて実施されることもできる。これら複数の実施形態は、互いに異なる新規な特徴を有している。したがって、これら複数の実施形態は、互いに異なる目的又は課題を解決することに寄与し、互いに異なる効果を奏することに寄与する。
【0044】
以下に示される複数の実施形態は、3GPP第5世代移動通信システム(5G system(5GS))を主な対象として説明される。しかしながら、これらの実施形態は、5GSと類似のセッション(又はコネクション)確立及び解放手順をサポートする他のセルラー通信システムに適用されてもよい。
【0045】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係るセルラーネットワーク(i.e., 5GS)の構成例を示している。図1に示された要素の各々はネットワーク機能であり、3rd Generation Partnership Project(3GPP)により定義されたインタフェースを提供する。図1に示された各要素(ネットワーク機能)は、例えば、専用ハードウェア(dedicated hardware)上のネットワークエレメントとして、専用ハードウェア上で動作する(running)ソフトウェア・インスタンスとして、又はアプリケーション・プラットフォーム上にインスタンス化(instantiated)された仮想化機能として実装されることができる。
【0046】
無線端末(i.e., UE)1は、5G接続(connectivity)サービスを利用し、外部データネットワーク(DN)6と通信する。より具体的には、UE1は、アクセスネットワーク(i.e., 5GAN)4に接続され、コアネットワーク(i.e., 5GC)内のUser Plane Function(UPF)5を介して外部データネットワーク(DN)6と通信する。AN4は、Next Generation Radio Access Network(NG-RAN)若しくはnon-3GPP AN又は両方を含む。UPF5は、相互に接続された複数のUPFを含んでもよい。UE1は、UE1とUPF5(つまり、DN6と接続されているPDU session anchorとしてのUPF)との間に1又はそれ以上のPDUセッションを確立する。図1には示されていないが、UE1は、複数のDNs6に同時に(concurrently)アクセスするために、複数のUPFs(PDU session anchors)5それぞれとの複数のPDUセッションを確立してもよい。
【0047】
AMF2は、5GC Control Plane内のネットワーク機能の1つである。AMF2は、RAN Control Plane(CP)インタフェース(i.e., N2インタフェース)の終端を提供する。AMF2は、UE1との1つの(single)シグナリングコネクション(i.e., N1 NAS signalling connection)を終端し、registration management、connection management、及びmobility managementを提供する。AMF2は、サービス・ベースド・インタフェース(i.e., Namfインタフェース)上でNFサービス(services)をNFコンシューマ(consumers)(e.g. 他のAMF、SMF、及びPCF)に提供する。AMF2により提供されるNFサービスは、通信サービス(Namf_Communication)を含む。当該通信サービスは、NFコンシューマ(e.g., SMF)にAMF2を介してUE1又はAN4と通信することを可能にする。
【0048】
SMF3は、5GC Control Plane内のネットワーク機能の1つである。SMF3は、PDUセッションを管理する。SMF3は、AMF2により提供される通信サービスを介して、UE1のNAS-SMレイヤとの間でSMシグナリングメッセージ(messages)(NAS-SM messages、N1 SM messages)を送受信する。SMF3は、サービス・ベースド・インタフェース(i.e., Nsmfインタフェース)上でNFサービス(services)をNFコンシューマ(consumers)(e.g. AMF、他のSMF)に提供する。AMF2により提供されるNFサービスは、PDUセッション管理サービス(Nsmf_PDUSession)を含む。当該NFサービスは、NFコンシューマ(e.g., AMF)にPDUセッション(sessions)を操作する(handle)ことを可能にする。
【0049】
図1の構成例は、説明の便宜のために、代表的なNFsのみを示している。本実施形態に係るセルラーネットワークは、図1に示されていない他のNFs、例えばUDM、PCF、Authentication Server Function(AUSF)、及びNetwork Slice Selection Function(NSSF)、を含んでもよい。
【0050】
以下では、本実施形態に係るUE1、AMF2、及びSMF3の動作の詳細が説明される。図2は、PDU Session ID #1に関連付けられた第1のPDUセッションの解放に関する動作の一例を示している。図2の例では、UE1は、PDU Session ID #1に関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すPDU Session Release CommandをSMF3からAMF2を介して受信し(ステップ203)、その後に、PDU Session ID #1に関連付けられた追加のNASメッセージ(e.g., NAS Notify)をAMF2から、又はAMF2を介してSMF3から、さらに受信する(ステップ205)。
【0051】
追加のNASメッセージ(ステップ205)は、第1のPDUセッション(PDU Session ID #1)のためのSession Management(SM)コンテキストが5GCにおいて成功裏に解放されたことをUE1に明示的に又は暗示的に通知してもよい。さらに又はこれに代えて、追加のNASメッセージ(ステップ205)は、PDU Session ID #1を第1のPDUセッションとは別の新たなPDUセッションに割り当てることをUE1に明示的に又は暗示的に許可してもよい。
【0052】
UE1は、追加のNASメッセージ(ステップ205)に応じて、PDU Session ID #1が第1のPDUセッションとは別の新たなPDUセッションに割り当て可能であることを理解してもよい。UE1は、PDU Session Release Commandメッセージ(ステップ203)に応答してPDU Session Release CompleteメッセージをSMF3に向けて送った後に追加のNASメッセージ(ステップ205)を受信するまで、PDU Session ID #1を新たに確立されるPDUセッションに割り当てないよう動作してもよい。言い換えると、UE1は、少なくとも追加のNASメッセージ(ステップ205)を受信するまで、PDU Session ID #1とは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てるよう動作してもよい。
【0053】
図2に示されたステップを具体的に説明する。ステップ201では、UE1は、PDU Session ID #1に関連付けられた第1のPDUセッションを確立する。ステップ201は、既存のPDUセッション確立手順(例えば非特許文献1の第4.3.2.2章を参照)に従って行われてもよい。
【0054】
ステップ202~205は、第1のPDUセッションの解放に関係する。ステップ202では、SMF3は、PDU Session Release Commandを包含するN1 SMコンテナをAMF2に送信する。PDU Session Release Commandは、PDU Session ID #1に関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すためにSMF3からUE1に送信される。具体的には、もしPDUセッション解放がUE1によって開始されたなら、SMF3は、PDU Session Release Commandを包含するN1 SMコンテナを、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Responseメッセージを用いてAMF2に送信する。同様に、もしPDUセッション解放がAN4によってトリガーされたなら、SMF3は、PDU Session Release Commandを包含するN1 SMコンテナを、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Responseメッセージを用いてAMF2に送信する。一方、もしPDUセッション解放がSMF3又はPCFによって開始されたなら、SMF3は、PDU Session Release Commandを包含するN1 SMコンテナを、Namf_Communication_N1N2MessageTransferメッセージを用いてAMF2に送信する。
【0055】
次に、ステップ203では、AMF2は、PDU Session Release Commandを包含するN1 SMコンテナを含むNASメッセージをAN4を介してUE1に送信する。ステップ202及び203は、既存のPDUセッション解放手順(例えば非特許文献1の第4.3.4.2章を参照)に含まれる対応するステップと同様であってもよい。
【0056】
図2に示されていないが、UE1は、PDU Session Release Command(ステップ203)に応答して、追加のNASメッセージ(ステップ205)の受信よりも前に、PDU Session Release CompleteメッセージをSMF3に向けて送ってもよい。より具体的には、UE1は、SMF3に向けたPDU Session Release Completeメッセージを包含するN1 SMコンテナを含むNASメッセージをAMF2に送ってもよい。PDU Session Release Completeメッセージは、PDU Session Release Commandにより特定されたPDUセッションの解放の受け入れ(acceptance)を示す。PDU Session Release Completeメッセージは、PDU Session Release Ackメッセージと呼ばれてもよい。
【0057】
ステップ204では、SMF3は、第1のPDUセッションのためのSMコンテキストが解放されることをAMF2に通知するために、Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify service operationを実施(invoke)する。Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotifyメッセージ(ステップ204)は、PDU Session ID #1に関連付けられた第1のPDUセッションに関するSMコンテキストの状態(status)が“解放”であることをAMF2に知らせる。
【0058】
Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotifyメッセージ(ステップ204)に応答して、AMF2は、第1のPDUセッションに関係するUEコンテキスト(i.e., PDUセッションレベル・コンテキスト)を解放する。AMF2によって管理されるPDUセッションレベル・コンテキストは、例えば、SMF情報 (e.g., SMF ID)、PDU Session ID、及びDNNの間の関連付けを含む。
【0059】
ステップ205では、AMF2は、Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotifyメッセージ(ステップ204)を受信したことに応答して、追加のNASメッセージ(e.g., NAS Notify)をUE1に送信する。追加のNASメッセージは、PDU Session ID #1を示す。AMF2は、第1のPDUセッションに関係するUEコンテキスト(i.e., PDUセッションレベル・コンテキスト)の解放の前、当該解放の後、又は当該解放と同時に、追加のNASメッセージの送信(ステップ205)を行ってもよい。
【0060】
UE1は、PDU Session Release Commandを包含するNASメッセージ(ステップ203)を受信した後に、追加のNASメッセージ(ステップ205)を受信する。上述のように、UE1は、追加のNASメッセージ(ステップ205)に応じて、PDU Session ID #1が第1のPDUセッションとは別の新たなPDUセッションに割り当て可能であることを理解してもよい。言い換えると、UE1は、少なくとも追加のNASメッセージ(ステップ205)を受信するまで、PDU Session ID #1とは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てるよう動作してもよい。なお、SMF3は、追加のNASメッセージ(ステップ205)をいかなるタイミングでUE1に送信してもよい。たとえば、ステップ201に示されている、PDU Session ID #1に関連付けられた第1のPDUセッションが確立された状態の後に、SMF3から追加のNASメッセージ(ステップ205)がUE1に送信されてもよい。
【0061】
図3は、本実施形態に係る、UE1により開始されるPDUセッション解放手順の具体例を詳細に示している。ステップ301では、UE1は、PDU Session ID #1に関連付けられた第1のPDUセッションを確立する。ステップ301は、既存のPDUセッション確立手順(例えば非特許文献1の第4.3.2.2章を参照)に従って行われてもよい。
【0062】
ステップ302~312は、第1のPDUセッション(PDU Session ID #1)の解放に関係する。ステップ310及び311を除いて、ステップ302~309及び312は、既存のPDUセッション解放手順(例えば非特許文献1の第4.3.4.2章を参照)に含まれる対応するステップと同様であってもよい。ステップ304及び305は、図2のステップ202及び203に対応し、ステップ309及び310は、図2のステップ204及び205に対応する。
【0063】
ステップ302では、UE1は、PDU Session ID #1に関連付けられた第1のPDUセッションの解放を要求するためにPDUセッション解放手順を開始する。すなわち、UE1は、PDU Session Release RequestをSMF3にAMF2を介して送信する。より具体的には、UE1は、PDU Session ID #1及びN1 SMコンテナ(PDU Session Release Request(PDU Session ID #1))を包含するNASメッセージをAMF2に送信する。ステップ303では、AMF2は、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext service operationを実施(invoke)し、PDU Session ID #1に対応するSMF3にN1 SMコンテナをフォワードする。
【0064】
ステップ303に応答して、SMF3は、第1のPDUセッションに割り当てられていたIPアドレス及びプレフィックス(Prefix(es))を解放し、対応するユーザプレーンリソースを解放する。そして、ステップ304では、SMF3は、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext responseによりAMF2に応答する。Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext responseは、N1 SMコンテナ(PDU Session Release Command(PDU Session ID #1))を包含する。ステップ305では、AMF2は、SMF3から受信したN1 SMコンテナ(PDU Session Release Command(PDU Session ID #1))をUE1に送信する。具体的には、AMF2は、PDU Session ID #1及びN1 SMコンテナを包含するNASメッセージをUE1に送信する。当該NASメッセージは、AN4を介してUE1に到達する。
【0065】
ステップ306では、UE1は、PDU Session Release Commandを承認(acknowledge)するために、PDU Session Release Complete を包含するNASメッセージをAMF2に送信する。当該NASメッセージは、解放されるPDUセッションのPDU Session ID、及びN1 SMコンテナ (PDU Session Release Complete)を包含する。ステップ307では、AMF2は、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext service operationを実施(invoke)し、PDU Session ID #1に対応するSMF3にN1 SMコンテナをフォワードする。ステップ308では、SMF3は、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext responseによってAMF2に応答する。
【0066】
ステップ309では、SMF3は、第1のPDUセッションのためのSMコンテキストが解放されることをAMF2に通知するために、Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify service operationを実施(invoke)する。Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotifyメッセージ(ステップ309)は、PDU Session ID #1に関連付けられた第1のPDUセッションに関するSMコンテキストの状態(status)が“解放”であることをAMF2に知らせる。
【0067】
Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotifyメッセージ(ステップ309)に応答して、AMF2は、第1のPDUセッションに関係するPDUセッションレベル・コンテキストを解放する。ステップ310では、AMF2は、Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotifyメッセージ(ステップ309)を受信したことに応答して、追加のNASメッセージ(e.g., NAS Notify)をUE1に送信する。追加のNASメッセージは、PDU Session ID #1を示す。AMF2は、第1のPDUセッションに関係するPDUセッションレベル・コンテキストの解放の前、当該解放の後、又は当該解放と同時に、追加のNASメッセージの送信(ステップ310)を行ってもよい。追加のNASメッセージを受信したUE1は、第1のPDUセッション以外のPDUセッションにPDU Session ID #1の割り当てが可能となる。
【0068】
ステップ311では、UE1は、NASメッセージ(e.g., NAS Notify Ack)によってAMF2に応答する。ステップ311は省略されてもよい。
【0069】
ステップ312では、AMF2は、Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify AckによってSMF3に応答する。一例では、AMF2は、ステップ311のNASメッセージの受信に応答して、ステップ312を行ってもよい。これに代えて、AMF2は、ステップ311のNASメッセージの受信に関係なく、ステップ312を行ってもよい。例えば、AMF2は、ステップ311よりも前にステップ312を行ってもよい。
【0070】
図2及び図3に示された手順は、例えば、以下のように変形されてもよい。SMF3は、Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify service operation(ステップ204、ステップ309)の前または後に、UE1宛てのN1 SMコンテナを、Namf_Communication_N1N2MessageTransferメッセージを用いてAMF2に送ってもよい。そして、AMF2は、当該N1 SMコンテナを包含する追加のNASメッセージ(ステップ205、ステップ310)をUE1に送ってもよい。当該N1 SMコンテナは、例えば、1のPDUセッションのためのSMコンテキストが解放されることをUE1に通知するための新たなSMシグナリングメッセージを包含してもよい。すなわち、AMF2による追加のNASメッセージ(ステップ205、ステップ310)の送信は、Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotifyとは別の制御メッセージによってトリガーされてもよい。
【0071】
以上の説明から理解されるように、本実施形態では、AMF2(又はSMF3)は、PDUセッション解放手順において、PDU Session Release Commandを包含するNASメッセージに加えて、追加のNASメッセージ(e.g., ステップ205、ステップ310)をUE1に送信する。このことは、例えば、少なくとも追加のNASメッセージ(e.g., ステップ205、ステップ310)を受信するまでPDU Session ID #1を新たに確立されるPDUセッションに割り当てないことをUE1に可能にできる。したがって、本実施形態は、同一のPDU Session IDに関係づけられた未完了のPDUセッション解放と新たなPDUセッション確立との衝突(抵触、conflict、collision、又はPDU Ssession ID duplicated)を回避することに寄与できる。
【0072】
<第2の実施形態>
本実施形態に係るセルラーネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。UE1は、第1の実施形態で説明されたPDUセッション解放手順(以下、改良されたPDUセッション解放手順とも称される)をサポートしていることをAMF2に知らせてもよい。例えば、UE1は、改良されたPDUセッション解放手順を取り扱う能力(capability)をUE1が有すること示す能力情報をAMF2に送ってもよい。AMF2は、当該能力情報をUE1から受信したか否かに依存して、改良されたPDUセッション解放手順をUE1のために利用するか否かを決定してもよい。さらに、AMF2は、当該能力情報をUE1から受信したか否かに依存して、改良されたPDUセッション解放手順を適用することをUE1に知らせてもよい。なお、この改良されたPDUセッション解放手順とは、通常のPDUセッション解放手順において追加のNASメッセージ(e.g., 第1の実施形態におけるステップ205又はステップ310)をUE1に送信する手順を含むことであってもよい。
【0073】
より具体的には、図4に示されるように、UE1は、5GSへのUE1の登録手順において、当該能力情報(e.g., “Release with Notify Handling Capability”)をAMF2に送ってもよい。UE1は、Registration Requestメッセージに当該能力情報を含めてもよい(ステップ401)。当該能力情報は、既存の情報要素(e.g., “5GMM capability” information element)に追加されてもよい。さらに、UE1の登録手順において、AMF2は、改良されたPDUセッション解放手順の使用をUE1に知らせてもよい。例えば、AMF2は、改良されたPDUセッション解放手順の使用を示す情報要素をRegistration Acceptメッセージに含めてもよい。当該情報要素の名称は、例えば、 “Release with Notify Handling Capability”、“Release with Notify Handling Adapted”、又は“Duplicated PDU Session ID detection capability supported”であってもよい。(改良された)PDUセッション解放手順の使用をUE1に示すために、既存の情報要素(e.g., “5GS network feature support” information element)がAMF2によって使用されてもよい。AMF2は、改良されたPDUセッション解放手順の使用を示す情報要素をRegistration Acceptメッセージに設定するか否かを決定する際に、UE1に接続されているSMF3の能力及びUE1に接続されると予想されるSMF3の能力のうち一方又は両方を考慮してもよい。
【0074】
幾つかの実装では、UE1は、AMF2から、Registration Acceptメッセージによって、(改良された)PDUセッション解放手順の使用を示す情報を受信している場合、N1 SMコンテナ(PDU Session Release Command(PDU Session ID #1))を受信しても、第1のPDUセッション以外のPDUセッションにPDU Session ID #1の割り当てができない、または許可されない。
【0075】
本実施形態の手順によれば、5GS(AMF2)は、改良されたPDUセッション解放手順をサポートするUEs及びこれをサポートしていないUEsに接続サービスを提供できる。当該手順は、後述される実施形態に係る改良されたPDUセッション解放手順をサポートしていることをAMF2に知らせるために使用されてもよい。
【0076】
<第3の実施形態>
本実施形態は、新たなPDUセッションの確立と既存のPDUセッションの解放との衝突を回避するための他の解決策を提供する。本実施形態に係るセルラーネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。図5は、本実施形態に係るAMF2の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ501では、AMF2は、PDU Session Establishment RequestメッセージをUE1から受信する。具体的には、AMF2は、PDU Session ID、"initial request"又は"initial emergency request"を示すRequest type、及びN1 SMコンテナ (PDU Session Establishment Request)を包含するNASメッセージをUE1から受信する。
【0077】
ステップ502では、AMF2は、UE1から要求された新たなPDUセッションに関連付けられた新たなPDU Session IDが成功裏に解放されていない既存のPDUセッションのPDU Session IDと同じであるかを判定する。AMF2は、UE1からのNASメッセージに包含されるRequest typeが"initial request"又は"initial emergency request"を示す場合に、当該判定を実行してもよい。より具体的には、AMF2は、UE1からのNASメッセージに包含されるRequest typeが"initial request"又は"initial emergency request"を示し、且つ当該NASメッセージに包含されるPDU Session IDに関連付けられた有効なPDUセッションレベル・コンテキストをAMF2が保持(hold)しているなら、AMF2は、新たなPDU Session IDが既存のPDUセッションのそれと同じであると判定してもよい。
【0078】
ステップ503では、新たなPDU Session IDが既存のPDUセッションのそれと同じである場合、AMF2は、新たなPDUセッションの確立と既存のPDUセッションの解放との衝突を回避するための手順を実行する。衝突を回避するための手順に関しては、複数の可能性のある解決策(possible solutions)が存在する。本実施形態では、1又は幾つかの解決策が説明される。他の解決策は、後続の実施形態(embodiments)で説明される。
【0079】
一例では、AMF2は、図6の手順を行ってもよい。ステップ601及び602は図5のステップ501及び502と同様である。ステップ603では、新たなPDU Session IDが既存のPDUセッションのそれと同じである場合、AMF2は、既存のPDUセッションの解放が完了するまで、新たなPDUセッションの確立を保留(suspend)する。より具体的には、AMF2は、既存のPDUセッションの解放が完了するまで、新たなPDUセッションの確立のためのNASメッセージ(i.e., PDU Session Establishment Requestメッセージ)をSMF3に送信することを抑止してもよい。
【0080】
図7は、本実施形態に係る、UE1により開始されるPDUセッション解放手順の具体例を詳細に示している。ステップ701~706は、図3のステップ301~306と同様である。すなわち、ステップ701では、UE1は、PDU Session ID #1に関連付けられた第1のPDUセッションを確立する。ステップ301は、既存のPDUセッション確立手順(例えば非特許文献1の第4.3.2.2章を参照)に従って行われてもよい。ステップ702~706は、第1のPDUセッション(PDU Session ID #1)の解放に関係する。ステップ702~706は、既存のPDUセッション解放手順(例えば非特許文献1の第4.3.4.2章を参照)に含まれる対応するステップと同様であってもよい。
【0081】
ステップ707では、AMF2は、UE1からNASメッセージを受信する。当該NASメッセージは、PDU Session ID #1、"initial request"又は"initial emergency request"を示すRequest type、及びN1 SMコンテナ (PDU Session Establishment Request)を包含する。当該NASメッセージは、5GC内での第1のPDUセッションに関するSMコンテキストの解放(消去)のためのステップ(ステップ708)の完了よりも前にAMF2によって受信される。当該NASメッセージは、ステップ708の開始前に受信されてもよいし、ステップ708が行われている間に受信されてもよい。ステップ708は、第1のPDUセッションのためのSMコンテキストが解放されることをAMF2に通知するNsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify service operation(図3のステップ309と同様)を少なくとも含む。ステップ708は、AMF2からSMF3へのN1 SMコンテナ(PDU Session Release Complete (PDU Session ID #1))の送信(図3のステップ307と同様)をさらに含んでもよい。ステップ708は、Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify AckメッセージのAMF2からSMF3への送信(図3のステップ312と同様)をさらに含んでもよい。
【0082】
ステップ709では、AMF2は、保留していた(延期されていた)N1 SMコンテナ (PDU Session Establishment Request)をSMF3に送信する。具体的には、AMF2は、N1 SMコンテナ (PDU Session Establishment Request)を包含するNsmf_PDUSession_CreateSMContext Requestを送信する。AMF2は、解放された第1のPDUセッションを管理していたSMF3とは別のSMFを選択し、選択されたSMFにN1 SMコンテナ (PDU Session Establishment Request)を送ってもよい。
【0083】
なお、本実施形態に係るAMF2の動作は、UE1により開始されるPDUセッション解放手順(e.g., 図7)以外でも行われることができる。具体的には、本実施形態に係るAMF2の動作は、AN4によってトリガーされたPDUセッション解放、SMF3によって開始されたPDUセッション解放、及びPCFによって開始されたPDUセッション解放にも適用されることができる。
【0084】
本実施形態で説明されたPDUセッション解放手順をUE1がサポートしていることをAMF2に知らせるために第2の実施形態で説明された手順が使用されてもよい。
【0085】
以上の説明から理解されるように、本実施形態では、AMF2は、同じPDU Session IDが新たなPDUセッション及び既存のPDUセッションの両方に割り当てられていると判定したことに応答して、既存のPDUセッションの解放が完了するまで、新たなPDUセッションの確立を保留(suspend)する。したがって、本実施形態は、同一のPDU Session IDに関係づけられた未完了のPDUセッション解放と新たなPDUセッション確立との衝突(抵触、conflict、collision、又はPDU Ssession ID duplicated)を回避することに寄与できる。
【0086】
<第4の実施形態>
本実施形態は、新たなPDUセッションの確立と既存のPDUセッションの解放との衝突を回避するための他の解決策を提供する。本実施形態に係るセルラーネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。
【0087】
図8は、本実施形態に係るAMF2の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ801及び802は図5のステップ501及び502と同様である。ステップ803では、新たなPDU Session IDが既存のPDUセッションのそれと同じである場合、AMF2は、PDU Session Establishment RequestメッセージをいずれのSMFにも送信せずに、新たなPDUセッションの確立の拒絶を示すNASメッセージによってUE1に応答する。
【0088】
具体的には、AMF2は、PDU Session Establishment Rejectメッセージを生成し、これをUE1に送ってもよい。当該PDU Session Establishment Rejectメッセージは、PDUセッション確立が一時的に拒絶されることを示す新たなcause(e.g., 5GSM Cause)、及びバックオフタイマ値を示してもよい。新たな5GSM Causeは、例えば、“Temporarily Reject”と定義されてもよい。バックオフタイマ値は、UE1内で動作する(running)新たなタイマに適用される。これに代えて、バックオフタイマ値は、既存のタイマ(e.g., T3580)に適用されてもよい。UE1は、5GSM Cause :“Temporarily Reject”及びバックオフタイマ値を含むPDU Session Establishment Rejectメッセージを受信したなら、バックオフタイマ値がセットされた(新たな又は既存の)タイマを開始し、当該タイマの満了まで新たなPDU Session Establishment Requestの送信を抑止してもよい。言い換えれば、UE1は、AMF2から送信されたバックオフタイマ値の満了をもって新たなPDU Session Establishment Requestの送信(あるいは、一度拒絶されたPDU Session Establishment Requestの再送信)を行ってもよい。
【0089】
AMF2から送信されたPDU Session Establishment Rejectメッセージが新たな5GSM Cause(例えば、“Temporarily Reject”)を含むがバックオフタイマ値を含まない場合、UE1は、UE1の内部に構成されているデータ(UE Local configuration)に基づくバックオフタイマ値を(新たな又は既存の)タイマに設定してこれを開始してもよい。そして、UE1は、当該タイマの満了をもって新たなPDU Session Establishment Requestの送信(あるいは、一度拒絶されたPDU Session Establishment Requestの再送信)を行ってもよい。UE1の内部に構成されているデータ(UE Local configuration)に基づくバックオフタイマ値は、例えば、数秒(a few seconds)、具体的には2~3秒であってもよい。
【0090】
UE1は、UE1内で既にメッセージ再送に関するタイマ(e.g., T3580)が動作中である間に、バックオフタイマ値を含まないPDU Session Establishment Rejectメッセージを受信した場合は、当該タイマを停止し、UE1の内部に構成されているデータ(UE Local configuration)に基づくバックオフタイマ値を当該タイマに設定し、当該タイマを再開始してもよい。これに代えて、UE1は、UE1内で既にメッセージ再送に関するタイマ(e.g., T3580)が動作中である間に、バックオフタイマ値を含まないPDU Session Establishment Rejectメッセージを受信した場合は、当該タイマを停止し、UE1の内部に構成されているデータ(UE Local configuration)に基づくバックオフタイマ値をメッセージ再送に関するタイマとは別のタイマに設定し、当該別のタイマを開始してもよい。
【0091】
図9は、本実施形態に係る、UE1により開始されるPDUセッション解放手順の具体例を詳細に示している。ステップ901~907は、図7のステップ701~707と同様である。ステップ907のNASメッセージ(PDU Session Establishment Request)は、5GC内での第1のPDUセッションに関するSMコンテキストの解放(消去)のためのステップ(ステップ909)の完了よりも前にAMF2によって受信される。当該NASメッセージは、ステップ909の開始前に受信されてもよいし、ステップ909が行われている間に受信されてもよい。図7のステップ708と同様に、ステップ909は、第1のPDUセッションのためのSMコンテキストが解放されることをAMF2に通知するNsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify service operation(図3のステップ309と同様)を少なくとも含む。ステップ909は、AMF2からSMF3へのN1 SMコンテナ(PDU Session Release Complete (PDU Session ID #1))の送信(図3のステップ307と同様)をさらに含んでもよい。ステップ909は、Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify AckメッセージのAMF2からSMF3への送信(図3のステップ312と同様)をさらに含んでもよい。
【0092】
ステップ908では、AMF2は、PDU Session Establishment RequestメッセージをいずれのSMFにも送信せずに、新たなPDUセッションの確立の拒絶を示すNASメッセージによってUE1に応答する。上述のように、AMF2は、PDU Session Establishment Rejectメッセージを生成し、これをUE1に送ってもよい。当該PDU Session Establishment Rejectメッセージは、5GSM Cause :“Temporarily Reject”及びバックオフタイマ値を含んでもよい。当該NASメッセージ(e.g., PDU Session Establishment Rejectメッセージ)は、ステップ909の開始前に送信されてもよいし、ステップ909が行われている間に送信されてもよい。
【0093】
幾つかの実装では、AMF2は、UE1の位置登録処理(Registration Procedure)において、改良されたPDUセッション解放手順の使用を示す情報(e.g., “5GS network feature support” information element)を、Registration AcceptメッセージでUE1に送信してもよい。そして、AMF2は、改良されたPDUセッション解放手順の使用を示す情報を位置登録処理においてUE1に送信していた場合に、PDU Session Establishment Rejectメッセージを生成し、これをUE1に送信してもよい。これとは対照的に、AMF2は、改良されたPDUセッション解放手順の使用を示す情報を位置登録処理においてUE1に送信していない場合に、ステップ907で受信したPDU Session Establishment Requestメッセージを破棄してもよい。
【0094】
なお、本実施形態に係るAMF2の動作は、UE1により開始されるPDUセッション解放手順(e.g.,図9)以外でも行われることができる。具体的には、本実施形態に係るAMF2の動作は、AN4によってトリガーされたPDUセッション解放、SMF3によって開始されたPDUセッション解放、及びPCFによって開始されたPDUセッション解放にも適用されることができる。
【0095】
本実施形態で説明されたPDUセッション解放手順をUE1がサポートしていることをAMF2に知らせるために第2の実施形態で説明された手順が使用されてもよい。
【0096】
以上の説明から理解されるように、本実施形態では、AMF2は、同じPDU Session IDが新たなPDUセッション及び既存のPDUセッションの両方に割り当てられていると判定したことに応答して、新たなPDUセッションの確立を拒絶する。したがって、本実施形態は、同一のPDU Session IDに関係づけられた未完了のPDUセッション解放と新たなPDUセッション確立との衝突(抵触、conflict、collision、又はPDU Ssession ID duplicated)を回避することに寄与できる。
【0097】
<第5の実施形態>
本実施形態は、新たなPDUセッションの確立と既存のPDUセッションの解放との衝突を回避するための他の解決策を提供する。本実施形態に係るセルラーネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。
【0098】
図10は、本実施形態に係るAMF2の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ1001及び1002は図5のステップ501及び502と同様である。ステップ1003では、AMF2は、同じPDU Session IDが新たなPDUセッション及び既存のPDUセッションの両方に割り当てられていると判定したことに応答して、選択されたSMF3にPDU Session Establishment Requestメッセージを送信する際にPDU Session IDの衝突を当該SMF3に知らせる。例えば、AMF2は、PDU Session IDの衝突を示す表示(indication)(e.g., “PDU Session ID Conflict”、又は“Duplicated PDU Session ID in AMF”)と共に、N1 SMコンテナ(PDU Session Establishment Request)を選択されたSMF3に送ってもよい。選択されたSMF3は、既存のPDUセッションを管理するSMFと同一であってもよいし異なってもよい。
【0099】
選択されたSMF3は、PDU Session IDの衝突を示す表示を受信したなら、新たなPDUセッションの確立を拒絶するためにPDU Session Establishment Rejectメッセージを生成し、これをUE1に送ってもよい。当該PDU Session Establishment Rejectメッセージは、PDUセッション確立が一時的に拒絶されることを示す新たなcause(e.g., 5GSM Cause)、及びバックオフタイマ値を示してもよい。新たな5GSM Causeは、例えば、“Temporarily Reject”と定義されてもよい。バックオフタイマ値は、UE1内で動作する(running)新たなタイマに適用される。これに代えて、バックオフタイマ値は、既存のタイマ(e.g., T3580)に適用されてもよい。UE1は、5GSM Cause :“Temporarily Reject”及びバックオフタイマ値を含むPDU Session Establishment Rejectメッセージを受信したなら、バックオフタイマ値がセットされた(新たな又は既存の)タイマを開始し、当該タイマの満了まで新たなPDU Session Establishment Requestの送信を抑止してもよい。言い換えれば、UE1は、選択されたSMF3から送信されたバックオフタイマ値の満了をもって新たなPDU Session Establishment Requestの送信(あるいは、一度拒絶されたPDU Session Establishment Requestの再送信)を行ってもよい。
【0100】
AMF2から送信されたPDU Session Establishment Rejectメッセージが新たな5GSM Cause(例えば、“Temporarily Reject”)を含むがバックオフタイマ値を含まない場合、UE1は、UE1の内部に構成されているデータ(UE Local configuration)に基づくバックオフタイマ値を(新たな又は既存の)タイマに設定してこれを開始してもよい。そして、UE1は、当該タイマの満了をもって新たなPDU Session Establishment Requestの送信(あるいは、一度拒絶されたPDU Session Establishment Requestの再送信)を行ってもよい。UE1の内部に構成されているデータ(UE Local configuration)に基づくバックオフタイマ値は、例えば、数秒(a few seconds)、具体的には2~3秒であってもよい。
【0101】
UE1は、UE1内で既にメッセージ再送に関するタイマ(e.g., T3580)が動作中である間に、バックオフタイマ値を含まないPDU Session Establishment Rejectメッセージを受信した場合は、当該タイマを停止し、UE1の内部に構成されているデータ(UE Local configuration)に基づくバックオフタイマ値を当該タイマに設定し、当該タイマを再開始してもよい。これに代えて、UE1は、UE1内で既にメッセージ再送に関するタイマ(e.g., T3580)が動作中である間に、バックオフタイマ値を含まないPDU Session Establishment Rejectメッセージを受信した場合は、当該タイマを停止し、UE1の内部に構成されているデータ(UE Local configuration)に基づくバックオフタイマ値をメッセージ再送に関するタイマとは別のタイマに設定し、当該別のタイマを開始してもよい。
【0102】
図11は、本実施形態に係る、UE1により開始されるPDUセッション解放手順の具体例を詳細に示している。ステップ1101~1107は、図7のステップ701~707と同様である。なお、図11の例では、第1のPDUセッションは、SMF3Aによって管理される。
【0103】
ステップ1107のNASメッセージ(PDU Session Establishment Request)は、5GC内での第1のPDUセッションに関するSMコンテキストの解放(消去)のためのステップ(ステップ1111)の完了よりも前にAMF2によって受信される。当該NASメッセージは、ステップ1111の開始前に受信されてもよいし、ステップ1111が行われている間に受信されてもよい。図7のステップ708と同様に、ステップ1111は、第1のPDUセッションのためのSMコンテキストが解放されることをAMF2に通知するNsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify service operation(図3のステップ309と同様)を少なくとも含む。ステップ1111は、AMF2からSMF3AへのN1 SMコンテナ(PDU Session Release Complete (PDU Session ID #1))の送信(図3のステップ307と同様)をさらに含んでもよい。ステップ1111は、Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify AckメッセージのAMF2からSMF3Aへの送信(図3のステップ312と同様)をさらに含んでもよい。
【0104】
ステップ1108では、AMF2は、SMFを選択し、選択されたSMF(図11では、既存のPDUセッションを管理していなかったSMF3B)にNsmf_PDUSession_CreateSMContext Requestメッセージを送信する。当該メッセージは、PDU Session ID #1及びN1 SMコンテナ(PDU Session Establishment Request)を包含し、PDU Session IDの衝突を示す表示(e.g., “PDU Session ID Conflict”、又は“Duplicated PDU Session ID in AMF”)をさらに包含する。
【0105】
幾つかの実装では、AMF2は、UE1の位置登録処理(Registration Procedure)において、改良されたPDUセッション解放手順の使用を示す情報(e.g., “5GS network feature support” information element)を、Registration AcceptメッセージでUE1に送信してもよい。そして、AMF2は、改良されたPDUセッション解放手順の使用を示す情報を位置登録処理においてUE1に送信していた場合に、選択されたSMF(図11ではSMF3B)にNsmf_PDUSession_CreateSMContext Requestメッセージを送ってもよい。これとは対照的に、AMF2は、改良されたPDUセッション解放手順の使用を示す情報を位置登録処理においてUE1に送信していない場合に、ステップ1107で受信したPDU Session Establishment Requestメッセージを破棄してもよい。
【0106】
ステップ1109では、SMF3Bは、新たなPDUセッションの確立の拒絶を示すNASメッセージによってUE1に応答する。SMF3は、PDU Session Establishment Rejectメッセージを生成し、これをUE1に送ってもよい。当該PDU Session Establishment Rejectメッセージは、5GSM Cause :“Temporarily Reject”及びバックオフタイマ値を含んでもよい。当該NASメッセージ(e.g., PDU Session Establishment Rejectメッセージ)は、ステップ1111の開始前に送信されてもよいし、ステップ1111が行われている間に送信されてもよい。SMF3からAMF2に送信されるNsmf_PDUSession_CreateSMContext Responseメッセージは、N1 SMコンテナ(PDU Session Establishment Reject)を包含する。当該メッセージは、PDU Session IDの衝突を示す表示(e.g., “PDU Session ID Conflict”、又は“Duplicated PDU Session ID in AMF”)をさらに包含してもよい。
【0107】
AMF2は、ステップ1108において、SMF3Bではなく、既存のPDUセッションを管理していたSMF3Aを選択してもよい。この場合、AMF2はNsmf_PDUSession_CreateSMContext RequestメッセージをSMF3Aに送信し、SMF3Aはステップ1109に係る処理を実行してもよい。
【0108】
なお、本実施形態に係るAMF2の動作は、UE1により開始されるPDUセッション解放手順(e.g., 図11)以外でも行われることができる。具体的には、本実施形態に係るAMF2の動作は、AN4によってトリガーされたPDUセッション解放、SMF3によって開始されたPDUセッション解放、及びPCFによって開始されたPDUセッション解放にも適用されることができる。
【0109】
本実施形態で説明されたPDUセッション解放手順をUE1がサポートしていることをAMF2に知らせるために第2の実施形態で説明された手順が使用されてもよい。
【0110】
以上の説明から理解されるように、本実施形態では、AMF2は、同じPDU Session IDが新たなPDUセッション及び既存のPDUセッションの両方に割り当てられていると判定したことに応答して、PDU Session IDの重複をSMF3(e.g., SMF3B)に通知する。このことは、例えば、新たなPDUセッションの確立を拒絶することをSMF3に可能にできる。したがって、本実施形態は、同一のPDU Session IDに関係づけられた未完了のPDUセッション解放と新たなPDUセッション確立との衝突(抵触、conflict、collision、又はPDU Ssession ID duplicated)を回避することに寄与できる。
【0111】
<第6の実施形態>
本実施形態は、新たなPDUセッションの確立と既存のPDUセッションの解放との衝突を回避するための他の解決策を提供する。本実施形態に係るセルラーネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。
【0112】
図12は、本実施形態に係るAMF2の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ1201及び1202は図5のステップ501及び502と同様である。ステップ1203では、新たなPDU Session IDが既存のPDUセッションのそれと同じである場合、AMF2は、PDU Session Establishment RequestメッセージをいずれのSMFにも送信せずに破棄(discard)する。
【0113】
この場合、UE1は、既存のタイマ(i.e., T3580)を用いて、PDU Session Establishment Requestメッセージの再送動作を実行する。UE1は、最初のPDU Session Establishment Requestメッセージの送信に応答して、タイマT3580を開始する。タイマT3580が満了したなら、UE1は、PDU Session Establishment RequestメッセージをAMF2に再送する。現在の3GPP仕様書に規定されているタイマT3580のタイマ値は16秒である。
【0114】
図13は、本実施形態に係る、UE1により開始されるPDUセッション解放手順の具体例を詳細に示している。ステップ1301~1307は、図7のステップ701~707と同様である。ステップ1307のNASメッセージ(PDU Session Establishment Request)は、5GC内での第1のPDUセッションに関するSMコンテキストの解放(消去)のためのステップ(ステップ1309)の完了よりも前にAMF2によって受信される。当該NASメッセージは、ステップ1309の開始前に受信されてもよいし、ステップ1309が行われている間に受信されてもよい。図7のステップ708と同様に、ステップ1309は、第1のPDUセッションのためのSMコンテキストが解放されることをAMF2に通知するNsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify service operation(図3のステップ309と同様)を少なくとも含む。ステップ1309は、AMF2からSMF3へのN1 SMコンテナ(PDU Session Release Complete (PDU Session ID #1))の送信(図3のステップ307と同様)をさらに含んでもよい。ステップ1309は、Nsmf_PDUSession_SMContextStatusNotify AckメッセージのAMF2からSMF3への送信(図3のステップ312と同様)をさらに含んでもよい。
【0115】
ステップ1308では、AMF2は、PDU Session Establishment RequestメッセージをいずれのSMFにも送信せずに、AMF2において破棄する。
【0116】
なお、本実施形態に係るAMF2の動作は、UE1により開始されるPDUセッション解放手順(e.g.,図13)以外でも行われることができる。具体的には、本実施形態に係るAMF2の動作は、AN4によってトリガーされたPDUセッション解放、SMF3によって開始されたPDUセッション解放、及びPCFによって開始されたPDUセッション解放にも適用されることができる。
【0117】
本実施形態で説明されたPDUセッション解放手順をUE1がサポートしていることをAMF2に知らせるために第2の実施形態で説明された手順が使用されてもよい。
【0118】
以上の説明から理解されるように、本実施形態では、AMF2は、同じPDU Session IDが新たなPDUセッション及び既存のPDUセッションの両方に割り当てられていると判定したことに応答して、PDU Session Establishment Requestメッセージを破棄する。したがって、本実施形態は、同一のPDU Session IDに関係づけられた未完了のPDUセッション解放と新たなPDUセッション確立との衝突(抵触、conflict、collision、又はPDU Ssession ID duplicated)を回避することに寄与できる。
【0119】
<第7の実施形態>
本実施形態は、新たなPDUセッションの確立と既存のPDUセッションの解放との衝突を回避するための他の解決策を提供する。本実施形態に係るセルラーネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。
【0120】
図14は、本実施形態に係るUE1の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ1401では、UE1は、第1のPDUセッションの解放に関連付けられた所定期間のあいだ、第1のPDUセッションに割り当てられていた第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てる。ステップ1402では、UE1は、ステップ1401で決定されたPDU Session IDを用いてPDUセッション確立手順を開始する。
【0121】
上述の所定期間は、3GPP仕様書に規定されてもよい。さらに又はこれに代えて、UE1が上述の所定期間をUE1の内部に構成されているデータ(UE Local configuration)に基づいて構成してもよい。さらに又はこれに代えて、AMF2又はSMF3が上述の所定期間をUE1に設定してもよい。上述の所定期間は、例えば、数秒(a few seconds)、具体的には2~3秒であってもよい。
【0122】
UE1は、UE1内で既にメッセージ再送に関するタイマ(e.g., T3580)が動作中である場合は、当該タイマを停止し、UE1の内部に構成されているデータ(UE Local configuration)に基づくタイマ値を当該タイマに設定し、当該タイマを再開始してもよい。これに代えて、UE1は、UE1内で既にメッセージ再送に関するタイマ(e.g., T3580)が動作中であるは、当該タイマを停止し、UE1の内部に構成されているデータ(UE Local configuration)に基づくタイマ値をメッセージ再送に関するタイマとは別のタイマに設定し、当該別のタイマを開始してもよい。
【0123】
幾つかの実装では、UE1は、第1のPDUセッションの解放を示すためにSMF3からUE1に送信されるPDU Session Release Commandメッセージを受信したことに応答して、所定期間のあいだ第1のPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てないよう動作してもよい。
【0124】
他の実装では、UE1は、SMF3からのPDU Session Release Commandメッセージの受信に基づいて第1のPDUセッションをUE1内で解放したことに応答して、所定期間のあいだ第1のPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てないよう動作してもよい。
【0125】
他の実装では、UE1は、SMF3からのPDU Session Release Commandメッセージ承認する(受け入れる)ためにPDU Session Release Completeメッセージを送ったことに応答して、所定期間のあいだ第1のPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てないよう動作してもよい。
【0126】
他の実装では、UE1は、第1のPDUセッションの解放に応じてタイマを開始し、当該タイマの満了まで、第1のPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てないよう動作してもよい。
【0127】
以上の説明から理解されるように、本実施形態では、UE1は、解放されるPDUセッションのPDU Session IDを所定期間のあいだ新たなPDUセッションに割り当てない。したがって、本実施形態は、同一のPDU Session IDに関係づけられた未完了のPDUセッション解放と新たなPDUセッション確立との衝突(抵触、conflict、collision、又はPDU Ssession ID duplicated)を回避することに寄与できる。
【0128】
<第8の実施形態>
本実施形態は、新たなPDUセッションの確立と既存のPDUセッションの解放との衝突を回避するための他の解決策を提供する。本実施形態に係るセルラーネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。
【0129】
図15は、本実施形態に係るUE1の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ1501では、UE1は、直前に使用された1又はそれ以上のPDU Session IDsとは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てる。ステップ1502では、UE1は、ステップ1501で決定されたPDU Session IDを用いてPDUセッション確立手順を開始する。
【0130】
幾つかの実装では、UE1は、新たなPDUセッションの確立の度にPDU Session IDの値を変更してもよい。より具体的には、UE1は、PDU Session IDの複数の候補値を持ち、新たなPDUセッションに割り当てられるPDU Session IDの値を順番にインクリメントしてもよい。PDU Session IDの複数の候補値の数が十分であるなら、UE1は、直前に使用された1又はそれ以上のPDU Session IDsとは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てることができる。
【0131】
本実施形態によれば、解放されるPDUセッションのPDU Session IDが新たなPDUセッションのために直ぐに使用されることを回避できる。したがって、本実施形態は、同一のPDU Session IDに関係づけられた未完了のPDUセッション解放と新たなPDUセッション確立との衝突(抵触、conflict、collision、又はPDU Ssession ID duplicated)を回避することに寄与できる。
【0132】
<第9の実施形態>
本実施形態は、新たなPDUセッションの確立と既存のPDUセッションの解放との衝突を回避するための他の解決策を提供する。本実施形態に係るセルラーネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。
【0133】
図16は、本実施形態に係るUE1の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ1601では、UE1は、第1のPDUセッションの解放の後に行われる新たなPDUセッションの確立の少なくとも最初の試行において、第1のPDUセッションに割り当てられていた第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを新たなPDUセッションに割り当てる。ステップ1602では、UE1は、ステップ1601で決定されたPDU Session IDを用いてPDUセッション確立手順を開始する。
【0134】
幾つかの実装では、UE1は、第1のPDUセッションの解放を示すためにSMF3からUE1に送信されるPDU Session Release Commandメッセージの受信の後に行われる新たなPDUセッションの確立の少なくとも最初の試行において、第1のPDUセッションに割り当てられていた第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを新たなPDUセッションに割り当てる。
【0135】
他の実装では、UE1は、第1のPDUセッションに関するPDU Session Release CommandメッセージのSMF3からの受信に基づいて第1のPDUセッションをUE1内で解放した後に行われる新たなPDUセッションの確立の少なくとも最初の試行において、第1のPDUセッションに割り当てられていた第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを新たなPDUセッションに割り当てる。
【0136】
他の実装では、UE1は、UE1は、第1のPDUセッションに関するPDU Session Release Completeメッセージを送った後に行われる新たなPDUセッションの確立の少なくとも最初の試行において、第1のPDUセッションに割り当てられていた第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを新たなPDUセッションに割り当てる。
【0137】
本実施形態によれば、解放されるPDUセッションのPDU Session IDが新たなPDUセッションのために直ぐに使用されることを回避できる。したがって、本実施形態は、同一のPDU Session IDに関係づけられた未完了のPDUセッション解放と新たなPDUセッション確立との衝突(抵触、conflict、collision、又はPDU Ssession ID duplicated)を回避することに寄与できる。
【0138】
続いて以下では、上述の複数の実施形態に係るUE1、AMF2、及びSMF3の構成例について説明する。図17は、UE1の構成例を示すブロック図である。Radio Frequency(RF)トランシーバ1701は、NG-RAN nodesと通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1701は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ1701により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ1701は、アンテナアレイ1702及びベースバンドプロセッサ1703と結合される。RFトランシーバ1701は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をベースバンドプロセッサ1703から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナアレイ1702に供給する。また、RFトランシーバ1701は、アンテナアレイ1702によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ1703に供給する。RFトランシーバ1701は、ビームフォーミングのためのアナログビームフォーマ回路を含んでもよい。アナログビームフォーマ回路は、例えば複数の移相器及び複数の電力増幅器を含む。
【0139】
ベースバンドプロセッサ1703は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g., 送信電力制御)、レイヤ2(e.g., 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g., アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
【0140】
例えば、ベースバンドプロセッサ1703によるデジタルベースバンド信号処理は、Service Data Adaptation Protocol(SDAP)レイヤ、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、Radio Link Control(RLC)レイヤ、Medium Access Control(MAC)レイヤ、およびPhysical(PHY)レイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ1703によるコントロールプレーン処理は、Non-Access Stratum(NAS)プロトコル、Radio Resource Control(RRC)プロトコル、及びMAC Control Elements(CEs)の処理を含んでもよい。
【0141】
ベースバンドプロセッサ1703は、ビームフォーミングのためのMultiple Input Multiple Output(MIMO)エンコーディング及びプリコーディングを行ってもよい。
【0142】
ベースバンドプロセッサ1703は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ1704と共通化されてもよい。
【0143】
アプリケーションプロセッサ1704は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ1704は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ1704は、メモリ1706又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、UE1の各種機能を実現する。
【0144】
幾つかの実装において、図17に破線(1705)で示されているように、ベースバンドプロセッサ1703及びアプリケーションプロセッサ1704は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ1703及びアプリケーションプロセッサ1704は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス1705として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
【0145】
メモリ1706は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ1706は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリ1706は、ベースバンドプロセッサ1703、アプリケーションプロセッサ1704、及びSoC1705からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ1706は、ベースバンドプロセッサ1703内、アプリケーションプロセッサ1704内、又はSoC1705内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ1706は、Universal Integrated Circuit Card(UICC)内のメモリを含んでもよい。
【0146】
メモリ1706は、上述の複数の実施形態で説明されたUE1による処理を行うための命令群およびデータを含む1又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)1707を格納してもよい。幾つかの実装において、ベースバンドプロセッサ1703又はアプリケーションプロセッサ1704は、当該ソフトウェアモジュール1707をメモリ1706から読み出して実行することで、上述の実施形態で図面を用いて説明されたUE1の処理を行うよう構成されてもよい。
【0147】
なお、上述の実施形態で説明されたUE1によって行われるコントロールプレーン処理及び動作は、RFトランシーバ1701及びアンテナアレイ1702を除く他の要素、すなわちベースバンドプロセッサ1703及びアプリケーションプロセッサ1704の少なくとも一方とソフトウェアモジュール1707を格納したメモリ1706とによって実現されることができる。
【0148】
図18は、AMF2の構成例を示している。SMF3も図18に示されるように構成されてもよい。図18を参照すると、AMF2は、ネットワークインターフェース1801、プロセッサ1802、及びメモリ1803を含む。ネットワークインターフェース1801は、例えば、RAN nodesと通信するため、並びに5GC内の他のネットワーク機能(NFs)又はノードと通信するために使用される。5GC内の他のNFs又はノードは、例えば、UDM、SMF、及びPCFを含む。ネットワークインターフェース1801は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0149】
プロセッサ1802は、例えば、マイクロプロセッサ、Micro Processing Unit(MPU)、又はCentral Processing Unit(CPU)であってもよい。プロセッサ1802は、複数のプロセッサを含んでもよい。
【0150】
メモリ1803は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリによって構成される。メモリ1803は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。メモリ1803は、プロセッサ1802から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1802は、ネットワークインターフェース1801又は図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1803にアクセスしてもよい。
【0151】
メモリ1803は、上述の複数の実施形態で説明されたAMF2による処理を行うための命令群およびデータを含む1又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)1804を格納してもよい。いくつかの実装において、プロセッサ1802は、当該ソフトウェアモジュール1804をメモリ1803から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたAMF2の処理を行うよう構成されてもよい。
【0152】
さらに、上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更がこれらに対して行われることができる。
【0153】
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0154】
(付記A1)
Access and Mobility Management Function(AMF)ノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のSession Management(SM)コンテナを包含する第1の制御メッセージをSession Management Function(SMF)から受信したことに応答して、前記第1のSMコンテナを包含する第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージを無線端末に送信するよう構成され、
前記第1のSMコンテナは、第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すために前記SMFから前記無線端末に送信されるPDU Session Release Commandメッセージを包含し、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のNASメッセージを前記無線端末に送った後に、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは異なる他のPDUセッションに割り当て可能であることを示すための第2のNASメッセージを前記無線端末に送信するよう構成される、
AMFノード。
(付記A2)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のPDUセッションのためのSession Management(SM)コンテキストが解放されることを前記AMFノードに通知する第2の制御メッセージを前記SMFから受信したことに応答して、前記第2のNASメッセージを前記無線端末に送信するよう構成される、
付記A1に記載のAMFノード。
(付記A3)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の制御メッセージを受信したことに応答して、前記第1のPDUセッションに関し且つ前記AMFノードによって管理されているPDUセッションレベル・コンテキストを解放するよう構成される、
付記A2に記載のAMFノード。
(付記A4)
前記PDUセッションレベル・コンテキストは、前記第1のPDU Session IDと前記SMFを示すSMF情報との関連付けを含む、
付記A2に記載のAMFノード。
(付記A5)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のNASメッセージの前記無線端末への送信より後且つ前記第2の制御メッセージの前記SMFからの受信より前に、第2のSMコンテナを包含する第3のNASメッセージを前記無線端末から受信するよう構成され、
前記第2のSMコンテナは、前記PDU Session Release Commandメッセージへ応答するために前記無線端末から前記SMFに送信されるPDU Session Release Completeメッセージを包含し、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2のSMコンテナを前記SMFに送信するよう構成される、
付記A2~A4のいずれか1項に記載のAMFノード。
(付記A6)
前記少なくとも1つのプロセッサは、第3のSMコンテナを包含する第3の制御メッセージを前記SMFから受信したことに応答して、前記第2のNASメッセージを前記無線端末に送信するよう構成され、
前記第2のNASメッセージは、前記第3のSMコンテナを包含する、
付記A1に記載のAMFノード。
(付記A7)
前記第3のSMコンテナは、前記第1のPDUセッションのためのSession Management(SM)コンテキストが解放されることを前記無線端末に通知するために前記SMFから前記無線端末に送信されるメッセージを包含する、
付記A6に記載のAMFノード。
(付記A8)
前記第2のNASメッセージは、前記第1のPDUセッションのための前記SMコンテキストがコアネットワークにおいて成功裏に解放されたことを前記無線端末に通知する、
付記A1~A7のいずれか1項に記載のAMFノード。
(付記A9)
前記第2のNASメッセージは、前記第1のPDU Session IDを前記第1のPDUセッションとは別の新たなPDUセッションに割り当てることを前記無線端末に許可する、
付記A1~A8のいずれか1項に記載のAMFノード。
(付記A10)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2のNASメッセージの送受信を伴うPDUセッション解放手順を取り扱う能力を前記無線端末が有すること示す能力情報を前記無線端末から受信するよう構成される、
付記A1~A9のいずれか1項に記載のAMFノード。
(付記A11)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記無線端末の登録手順において、前記能力情報を前記無線端末から受信するよう構成される、
付記A10に記載のAMFノード。
(付記A12)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記能力情報を受信したか否かに依存して、前記第2のNASメッセージの送受信を伴う前記PDUセッション解放手順を前記無線端末のために利用するか否かを決定するよう構成される、
付記A10又はA11に記載のAMFノード。
(付記A13)
無線端末であって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のSession Management(SM)コンテナを包含する第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージをAccess and Mobility Management Function(AMF)から受信するよう構成され、
前記第1のSMコンテナは、第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すためにSession Management Function(SMF)から前記無線端末に送信されるPDU Session Release Commandメッセージを包含し、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のNASメッセージを受信した後に、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは異なる他のPDUセッションに割り当て可能であることを示すための第2のNASメッセージを前記AMFから受信するよう構成される、
無線端末。
(付記A14)
前記第2のNASメッセージは、前記第1のPDUセッションのための前記SMコンテキストがコアネットワークにおいて成功裏に解放されたことを前記無線端末に通知する、
付記A13に記載の無線端末。
(付記A15)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のNASメッセージの受信より後且つ前記第2のNASメッセージの受信より前に、第2のSMコンテナを包含する第3のNASメッセージを前記AMFに送信するよう構成され、
前記第2のSMコンテナは、前記PDU Session Release Commandメッセージへ応答するために前記無線端末から前記SMFに送信されるPDU Session Release Completeメッセージを包含する、
付記A13又はA14に記載の無線端末。
(付記A16)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2のNASメッセージの受信に応じて、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは別の新たなPDUセッションに割り当て可能であることを理解するよう構成される、
付記A13~A15のいずれか1項に記載の無線端末。
(付記A17)
前記第2のNASメッセージは、前記第1のPDU Session IDを前記第1のPDUセッションとは別の新たなPDUセッションに割り当てることを前記無線端末に許可する、
付記A13~A16のいずれか1項に記載の無線端末。
(付記A18)
前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも前記第2のNASメッセージを受信するまで、前記第1のPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てないよう構成される、
付記A13~A17のいずれか1項に記載の無線端末。
(付記A19)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2のNASメッセージの送受信を伴うPDUセッション解放手順を取り扱う能力を前記無線端末が有すること示す能力情報を前記AMFに送信するよう構成される、
付記A13~A18のいずれか1項に記載の無線端末。
(付記A20)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記無線端末の登録手順において、前記能力情報を前記AMFに送信するよう構成される、
付記A19に記載の無線端末。
(付記A21)
Access and Mobility Management Function(AMF)ノードのための方法であって、
第1のSession Management(SM)コンテナを包含する第1の制御メッセージをSession Management Function(SMF)から受信したことに応答して、前記第1のSMコンテナを包含する第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージを無線端末に送信すること、ここで、前記第1のSMコンテナは、第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すために前記SMFから前記無線端末に送信されるPDU Session Release Commandメッセージを包含する;及び
前記第1のNASメッセージを前記無線端末に送った後に、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは異なる他のPDUセッションに割り当て可能であることを示すための第2のNASメッセージを前記無線端末に送信すること、
を備える、方法。
(付記A22)
無線端末のための方法であって、
第1のSession Management(SM)コンテナを包含する第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージをAccess and Mobility Management Function(AMF)から受信すること、ここで、前記第1のSMコンテナは、第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すためにSession Management Function(SMF)から前記無線端末に送信されるPDU Session Release Commandメッセージを包含する;及び
前記第1のNASメッセージを受信した後に、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは異なる他のPDUセッションに割り当て可能であることを示すための第2のNASメッセージを前記AMFから受信すること、
を備える、方法。
(付記A23)
Access and Mobility Management Function(AMF)ノードのための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、
第1のSession Management(SM)コンテナを包含する第1の制御メッセージをSession Management Function(SMF)から受信したことに応答して、前記第1のSMコンテナを包含する第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージを無線端末に送信すること、ここで、前記第1のSMコンテナは、第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すために前記SMFから前記無線端末に送信されるPDU Session Release Commandメッセージを包含する;及び
前記第1のNASメッセージを前記無線端末に送った後に、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは異なる他のPDUセッションに割り当て可能であることを示すための第2のNASメッセージを前記無線端末に送信すること、
を備える、プログラム。
(付記A24)
無線端末のための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、
第1のSession Management(SM)コンテナを包含する第1のNon-Access Stratum(NAS)メッセージをAccess and Mobility Management Function(AMF)から受信すること、ここで、前記第1のSMコンテナは、第1のProtocol Data Unit (PDU) Session IDに関連付けられた第1のPDUセッションの解放を示すためにSession Management Function(SMF)から前記無線端末に送信されるPDU Session Release Commandメッセージを包含する;及び
前記第1のNASメッセージを受信した後に、前記第1のPDU Session IDが前記第1のPDUセッションとは異なる他のPDUセッションに割り当て可能であることを示すための第2のNASメッセージを前記AMFから受信すること、
を備える、プログラム。
【0155】
(付記B1)
Access and Mobility Management Function(AMF)ノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
無線端末から要求された新たなProtocol Data Unit(PDU)セッションに関連付けられた新たなPDU Session IDが成功裏に解放されていない既存の第1のPDUセッションに関連付けられている第1のPDU Session IDと同じであるかを判定するよう構成され、
前記新たなPDU Session IDが前記第1のPDU Session IDと同じである場合、前記新たなPDUセッションの確立と前記第1のPDUセッションの解放との衝突を回避するための手順を実行するよう構成される、
AMFノード。
(付記B2)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記手順内において、前記第1のPDUセッションの解放が完了するまで、前記新たなPDUセッションの確立を保留するよう構成される、
付記B1に記載のAMFノード。
(付記B3)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記新たなPDUセッションの確立を保留するために、前記新たなPDUセッションの確立のためのNon-Access Stratum(NAS)メッセージをSession Management Function(SMF)に送信することを抑止するよう構成される、
付記B2に記載のAMFノード。
(付記B4)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記手順内において、前記新たなPDUセッションの確立のためのNon-Access Stratum(NAS)メッセージをSession Management Function(SMF)に送らずに、前記新たなPDUセッションの確立の拒絶を示すNASメッセージを前記無線端末に送信するよう構成される、
付記B1に記載のAMFノード。
(付記B5)
前記NASメッセージは、PDU Session Establishment Rejectメッセージであり、
前記少なくとも1つのプロセッサは、当該PDU Session Establishment Rejectメッセージを生成するよう構成される、
付記B4に記載のAMFノード。
(付記B6)
前記PDU Session Establishment Rejectメッセージは、PDUセッション確立が一時的に拒絶されることを示すcause、及びバックオフタイマ値を示す、
付記B5に記載のAMFノード。
(付記B7)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記手順内において、前記新たなPDUセッションの確立のためのNon-Access Stratum(NAS)メッセージをSession Management Function(SMF)に送信する際に、PDU Session IDの衝突を示すindicationを前記SMFに送信するよう構成される、
付記B1に記載のAMFノード。
(付記B8)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記PDU Session IDの衝突を示すindicationと共に、前記NASメッセージを前記SMFに送信するよう構成される、
付記B7に記載のAMFノード。
(付記B9)
前記少なくとも1つのプロセッサは、PDU Session Establishment Rejectメッセージを前記SMFから受信し、前記PDU Session Establishment Rejectメッセージを前記無線端末に送信するよう構成され、
前記PDU Session Establishment Rejectメッセージは、PDUセッション確立が一時的に拒絶されることを示すcause、及びバックオフタイマ値を示す、
付記B7又はB8に記載のAMFノード。
(付記B10)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記手順内において、前記新たなPDUセッションの確立のためのNon-Access Stratum(NAS)メッセージをSession Management Function(SMF)に送信せずに、前記NASメッセージを前記AMFノードにおいて破棄するよう構成される、
付記B1に記載のAMFノード。
(付記B11)
Access and Mobility Management Function(AMF)ノードのための方法であって、
無線端末から要求された新たなProtocol Data Unit(PDU)セッションに関連付けられた新たなPDU Session IDが成功裏に解放されていない既存の第1のPDUセッションに関連付けられている第1のPDU Session IDと同じであるかを判定すること、及び
前記新たなPDU Session IDが前記第1のPDU Session IDと同じである場合、前記新たなPDUセッションの確立及び前記第1のPDUセッションの解放の衝突を回避するための手順を実行すること
を備える、方法。
(付記B12)
Access and Mobility Management Function(AMF)ノードのための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、
無線端末から要求された新たなProtocol Data Unit(PDU)セッションに関連付けられた新たなPDU Session IDが成功裏に解放されていない既存の第1のPDUセッションに関連付けられている第1のPDU Session IDと同じであるかを判定すること、及び
前記新たなPDU Session IDが前記第1のPDU Session IDと同じである場合、前記新たなPDUセッションの確立及び前記第1のPDUセッションの解放の衝突を回避するための手順を実行すること
を備える、プログラム。
(付記B13)
Session Management Function(SMF)ノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
新たなProtocol Data Unit(PDU)セッションの確立のための第1のNASメッセージを無線端末からAccess and Mobility Management Function(AMF)を介して受信するよう構成され、
前記新たなPDUセッションに関連付けられた新たなPDU Session IDが成功裏に解放されていない既存の第1のPDUセッションに関連付けられている第1のPDU Session IDと同じである場合に、前記新たなPDUセッションの確立の拒絶を示す第2のNASメッセージを前記無線端末に前記AMFを介して送信するよう構成される、
SMFノード。
(付記B14)
前記少なくとも1つのプロセッサは、PDU Session IDの衝突を示すindicationを前記第1のNASメッセージと共に前記AMFから受信したことに応答して、前記第2のNASメッセージを前記無線端末に前記AMFを介して送信するよう構成される、
付記B13に記載のSMFノード。
(付記B15)
前記第2のNASメッセージは、PDUセッション確立が一時的に拒絶されることを示すcause、及びバックオフタイマ値を示す、
付記B13又はB14に記載のSMFノード。
(付記B16)
Session Management Function(SMF)ノードのための方法であって、
新たなProtocol Data Unit(PDU)セッションの確立のための第1のNASメッセージを無線端末からAccess and Mobility Management Function(AMF)を介して受信すること、及び
前記新たなPDUセッションに関連付けられた新たなPDU Session IDが成功裏に解放されていない既存の第1のPDUセッションに関連付けられている第1のPDU Session IDと同じである場合に、前記新たなPDUセッションの確立の拒絶を示す第2のNASメッセージを前記無線端末に前記AMFを介して送信すること、
を備える、方法。
(付記B17)
Session Management Function(SMF)ノードのための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、
新たなProtocol Data Unit(PDU)セッションの確立のための第1のNASメッセージを無線端末からAccess and Mobility Management Function(AMF)を介して受信すること、及び
前記新たなPDUセッションに関連付けられた新たなPDU Session IDが成功裏に解放されていない既存の第1のPDUセッションに関連付けられている第1のPDU Session IDと同じである場合に、前記新たなPDUセッションの確立の拒絶を示す第2のNASメッセージを前記無線端末に前記AMFを介して送信すること、
を備える、プログラム。
【0156】
(付記C1)
無線端末であって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のProtocol Data Unit(PDU)セッションの解放に関連付けられた第1の期間のあいだ、前記第1のPDUセッションに割り当てられていた第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てるよう構成される、
無線端末。
(付記C2)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のPDUセッションの解放を示すためにSession Management Function(SMF)から前記無線端末に送信されるPDU Session Release Commandメッセージを受信したことに応答して、前記第1の期間のあいだ前記第1のPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てないよう構成される、
付記C1に記載の無線端末。
(付記C3)
前記少なくとも1つのプロセッサは、Session Management Function(SMF)からのPDU Session Release Commandメッセージの受信に基づいて前記第1のPDUセッションを解放したことに応答して、前記第1の期間のあいだ前記第1のPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てないよう構成される、
付記C1に記載の無線端末。
(付記C4)
前記少なくとも1つのプロセッサは、Session Management Function(SMF)からのPDU Session Release Commandメッセージを承認するためにPDU Session Release Completeメッセージを送ったことに応答して、前記第1の期間のあいだ前記第1のPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てないよう構成される、
付記C1に記載の無線端末。
(付記C5)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のPDUセッションの解放に応じてタイマを開始し、前記タイマの満了まで前記第1のPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てないよう構成される、
付記C1に記載の無線端末。
(付記C6)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の期間の値が設定されるように構成される、
付記C1に記載の無線端末。
(付記C7)
無線端末のための方法であって、
第1のProtocol Data Unit(PDU)セッションの解放に関連付けられた第1の期間のあいだ、前記第1のPDUセッションに割り当てられていた第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てること、及び
前記異なるPDU Session IDを用いてPDUセッション確立手順を開始すること、
を備える方法。
(付記C8)
無線端末であって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、直前に使用された1又はそれ以上のProtocol Data Unit (PDU) Session IDsとは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てるよう構成される、
無線端末。
(付記C9)
無線端末のための方法であって、
直前に使用された1又はそれ以上のProtocol Data Unit (PDU) Session IDsとは異なるPDU Session IDを新たに確立されるPDUセッションに割り当てること、及び
前記異なるPDU Session IDを用いてPDUセッション確立手順を開始すること、
を備える方法。
(付記C10)
無線端末であって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のProtocol Data Unit(PDU)セッションの解放の後に行われる新たなPDUセッションの確立の少なくとも最初の試行において、前記第1のPDUセッションに割り当てられていた第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを前記新たなPDUセッションに割り当てるよう構成される、
無線端末。
(付記C11)
無線端末のための方法であって、
第1のProtocol Data Unit(PDU)セッションの解放の後に行われる新たなPDUセッションの確立の少なくとも最初の試行において、前記第1のPDUセッションに割り当てられていた第1のPDU Session IDとは異なるPDU Session IDを前記新たなPDUセッションに割り当てること、及び
前記異なるPDU Session IDを用いてPDUセッション確立手順を開始すること、
を備える方法。
【符号の説明】
【0157】
1 UE
2 AMF
3 SMF
4 AN
5 UPF
6 DN
1703 ベースバンドプロセッサ
1704 アプリケーションプロセッサ
1706 メモリ
1707 モジュール(modules)
1802 プロセッサ
1803 メモリ
1804 モジュール(modules)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18