(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-04
(45)【発行日】2024-03-12
(54)【発明の名称】情報処理システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240305BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2023132479
(22)【出願日】2023-08-16
【審査請求日】2023-08-16
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521541734
【氏名又は名称】株式会社アシュアード
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】戸谷 慧
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 和幸
【審査官】▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-104058(JP,A)
【文献】特開2006-215962(JP,A)
【文献】Chris Coyier,Indeterminate Checkboxes,[online],2020年03月19日,[2023.10.05検索], インターネット:<URL:http://web.archive.org/web/20200319090138/https://css-tricks.com/indeterminate-checkboxes/#close>
【文献】かかかず,JavaScriptの.targetでその他の入力欄がチェックされたらテキストフィールドを表示,[online],2022年07月16日,[2023.10.03検索], インターネット:<URL:https://dubdesign.net/javascript/target-textfield/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
質問に対する回答者に対して、前記質問及び前記質問に対するチェックボックスを表示する第1表示制御を実行する第1表示部と、
前記チェックボックスに対する回答を受け付ける制御部と、を備え、
前記チェックボックスで回答し得る値は、前記質問に該当することを示す第1値、前記質問に該当しないことを示す第2値及び前記質問に該当するか否か不定であることを示す第3値を含み、
前記第1表示部は、前記第1表示制御において、前記チェックボックスに対する回答が前記第3値である場合に、前記質問に該当する条件を入力する条件入力欄の表示を実行する、情報処理システム。
【請求項2】
前記第1表示部は、前記第1表示制御において、前記チェックボックスで回答された値に応じて態様が変化するインジケータを前記チェックボックスとともに表示する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第1表示部は、前記インジケータとして、前記チェックボックスで回答し得る値の種類の数と等しい数のオブジェクトを表示し、前記チェックボックスで回答された値に応じて、当該値に対応付けられた前記オブジェクトを、他の前記オブジェクトとは異なる態様で表示する、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記チェックボックスに対する回答が前記第3値である場合に、前記質問に対する回答者とは異なる第三者に対して、前記質問に該当する条件を表示する第2表示制御を実行する第2表示部を備える、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第2表示部は、前記第2表示制御において、前記条件入力欄に入力された条件を表示するとともに、前記条件に該当するか否かを回答し得る特定選択肢を表示する、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記制御部は、
前記チェックボックスに対する回答の集計結果を算出する第1処理を実行し、
前記特定選択肢に対する回答に基づいて、前記第1処理で算出された集計結果を更新する第2処理を実行する、請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第2表示部は、前記チェックボックスに対する回答の一覧を表示し、当該一覧において、前記回答が前記第3値である前記質問に対して前記特定選択肢に対する回答が行われた後であっても、前記チェックボックスに対応する回答が前記第3値であるとして表示する、請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記第2表示部は、前記特定選択肢に対する回答によって前記条件に該当する旨が回答された場合に、前記特定選択肢に対する回答の履歴を表示する、請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記質問は、サービス提供者によって提供されるサービスのセキュリティに関する質問であり、
前記第3値は、前記サービスのプラン次第で前記質問に該当することを示す値であり、
前記第1表示部は、前記第1表示制御において、前記条件入力欄として、前記質問に該当する前記サービスのプランを入力するプラン入力欄の表示を実行する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記サービスのプランを前記サービス提供者と対応付けて記憶する記憶部を備え、
前記第1表示部は、前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記プラン入力欄として、前記質問に該当する前記サービスのプランの選択肢を表示する、請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記質問は、サービス提供者によって提供されるサービスのセキュリティに関する質問であり、
前記第3値は、前記サービスのプラン次第で前記質問に該当することを示す値であり、
前記第三者は、前記サービスを利用するサービス利用者であり、
前記第2表示部は、前記特定選択肢として、前記質問に該当する前記サービスのプランに該当するか否かを回答し得る選択肢を表示する、請求項
5に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記制御部は、
前記チェックボックスに対する回答の集計結果として、前記サービスのセキュリティリスクに関する数値を算出し、
前記特定選択肢に対する回答に基づいて、前記セキュリティリスクに関する数値を更新し、
前記第2表示部は、前記サービス利用者に対して、前記更新したセキュリティリスクに関する数値を表示する、請求項11に記載の情報処理システム。
【請求項13】
質問に対する回答者に対して、前記質問及び前記質問に対するチェックボックスを表示する第1表示制御を実行するステップAと、
前記チェックボックスに対する回答を受け付けるステップBと、を備え、
前記チェックボックスで回答し得る値は、前記質問に該当することを示す第1値、前記質問に該当しないことを示す第2値及び前記質問に該当するか否か不定であることを示す第3値を含み、
前記ステップAは、前記第1表示制御において、前記チェックボックスに対する回答が前記第3値である場合に、前記質問に該当する条件を入力する条件入力欄の表示を実行するステップを含む、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アンケート等において質問リストを回答者に提示し、質問リストに含まれる質問に対する回答を収集する仕組みが知られている。(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような仕組みにおいて、質問への回答の選択肢として2以上の選択肢を提示する場合があるが、表示スペースの制約や視認性の悪化といった課題が生じるケースが考えられる。
【0005】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、質問に対する回答を1つのチェックボックスで回答者に選択させるケースを想定した場合に、質問に対する回答として十分な情報を得ることを可能とする情報処理装置及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の態様は、質問に対する回答者に対して、前記質問及び前記質問に対するチェックボックスを表示する第1表示制御を実行する第1表示部と、前記チェックボックスに対する回答を受け付ける制御部と、を備え、前記チェックボックスで回答し得る値は、前記質問に該当することを示す第1値、前記質問に該当しないことを示す第2値及び前記質問に該当するか否か不定であることを示す第3値を含み、前記第1表示部は、前記第1表示制御において、前記チェックボックスに対する回答が前記第3値である場合に、前記質問に該当する条件を入力する条件入力欄の表示を実行する、情報処理装置である。
【0007】
開示の態様は、質問に対する回答者に対して、前記質問及び前記質問に対するチェックボックスを表示する第1表示制御を実行するステップAと、前記チェックボックスに対する回答を受け付けるステップBと、を備え、前記チェックボックスで回答し得る値は、前記質問に該当することを示す第1値、前記質問に該当しないことを示す第2値及び前記質問に該当するか否か不定であることを示す第3値を含み、前記ステップAは、前記第1表示制御において、前記チェックボックスに対する回答が前記第3値である場合に、前記質問に該当する条件を入力する条件入力欄の表示を実行するステップを含む、情報処理方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、質問に対する回答を1つのチェックボックスで回答者に選択させるケースを想定した場合に、質問に対する回答として十分な情報を得ることを可能とする情報処理装置及び情報処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理システム100を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理装置10を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る表示態様60を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る回答領域61を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る回答領域61を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る表示態様70を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る表示態様80を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る表示態様80を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る情報処理方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0011】
但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれている場合があることは勿論である。
【0012】
[開示の概要]
開示の概要に係る情報処理装置は、質問に対する回答者に対して、前記質問及び前記質問に対するチェックボックスを表示する第1表示制御を実行する第1表示部と、前記チェックボックスに対する回答を受け付ける制御部と、を備え、前記チェックボックスで回答し得る値は、前記質問に該当することを示す第1値、前記質問に該当しないことを示す第2値及び前記質問に該当するか否か不定であることを示す第3値を含み、前記第1表示部は、前記第1表示制御において、前記チェックボックスに対する回答が前記第3値である場合に、前記質問に該当する条件を入力する条件入力欄の表示を実行する。
【0013】
開示の概要に係る情報処理方法は、質問に対する回答者に対して、前記質問及び前記質問に対するチェックボックスを表示する第1表示制御を実行するステップAと、前記チェックボックスに対する回答を受け付けるステップBと、を備え、前記チェックボックスで回答し得る値は、前記質問に該当することを示す第1値、前記質問に該当しないことを示す第2値及び前記質問に該当するか否か不定であることを示す第3値を含み、前記ステップAは、前記第1表示制御において、前記チェックボックスに対する回答が前記第3値である場合に、前記質問に該当する条件を入力する条件入力欄の表示を実行するステップを含む。
【0014】
開示の概要では、情報処理装置は、チェックボックスに対する回答が質問に該当するか否か不定であることを示す第3値である場合に、質問に該当する条件を入力する条件入力欄の表示を実行する。このような構成によれば、チェックボックスに対する回答の選択肢として、質問に該当するか否かを示す値(第1値及び第2値)に加えて、質問に該当するか否か不定であることを示す第3値を許容しつつ、質問に該当する条件に関する情報を得ることができる。従って、質問に対する回答を1つのチェックボックスで回答者に選択させるケースを想定した場合に、チェックボックスに対する回答が第3値であっても、質問に対する回答として十分な情報を得ることができる。
【0015】
以下においては、質問がサービス提供者によって提供されるサービスのセキュリティに関する質問であるケースについて例示する。質問に対する回答者がサービスを提供するサービス提供者であるケースについて例示する。ここで、サービス提供者とは、SaaS(Software as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、クラウドサービスなど、ユーザに対してソフトウェア又はアプリケーションを提供することによりサービスを提供する者であってもよい。このようなケースにおいて、質問に該当する条件は、サービスを利用するユーザであるサービス利用者に対して表示されてもよい。
【0016】
[実施形態]
(情報処理システム)
以下において、実施形態に係る情報処理システムについて説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理システム100を示す図である。
【0017】
図1に示すように、情報処理システム100は、情報処理装置10と、提供サーバ30と、第1端末40と、第2端末50と、を有する。情報処理装置10、提供サーバ30、第1端末40及び第2端末50は、ネットワーク200によって接続される。特に限定されるものではないが、ネットワーク200は、インターネットによって構成されてもよい。ネットワーク200は、ローカルエリアネットワークを含んでもよく、移動体通信網を含んでもよく、VPN(Virtual Private Network)を含んでもよい。
【0018】
情報処理装置10は、サービス提供者によってネットワーク200を介して提供されるサービスのセキュリティを評価してもよい。情報処理装置10の詳細については後述する(
図2を参照)。
【0019】
実施形態では、情報処理装置10は、質問に対する回答者(実施形態では、サービス提供者)に対して、質問及び質問に対するチェックボックスを表示する第1表示制御を実行する。情報処理装置10は、質問に対する回答者とは異なる第三者(実施形態では、サービス利用者)に対して、質問に該当する条件を表示する第2表示制御を実行してもよい。
【0020】
提供サーバ30は、ネットワーク200を介してサービスを提供するサービス提供者に属するサーバである。提供サーバ30は、SaaSなどに関するサービスを提供してもよい。提供サーバ30は、IaaS、PaaSなどに関するサービスを提供してもよい。提供サーバ30は、その他のクラウドサービスを提供してもよい。
【0021】
第1端末40は、サービス提供者によって利用される端末である。第1端末40は、表示部41を有してもよい。表示部41は、液晶パネル、有機EL(Electroluminescence)パネル、LED(Light Emitting Diode)などのディスプレイによって構成されてもよい。例えば、第1端末40は、パーソナルコンピュータであってもよく、スマートフォンであってもよく、タブレット端末であってもよい。第1端末40は、サービス提供者と称されることがあってもよい。
【0022】
第2端末50は、サービス提供者とは異なる第三者によって利用される端末である。第三者は、サービス提供者が提供するサービスを利用するサービス利用者を含んでもよい。第2端末50は、表示部51を有してもよい。表示部51は、液晶パネル、有機ELパネル、LEDなどのディスプレイによって構成されてもよい。例えば、第2端末50は、パーソナルコンピュータであってもよく、スマートフォンであってもよく、タブレット端末であってもよい。第2端末50は、サービス利用者と称されることがあってもよい。
【0023】
(情報処理装置)
以下において、実施形態に係る情報処理装置10について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理装置10を示す図である。
【0024】
図2に示すように、情報処理装置10は、送信部11と、受信部12と、格納部13と、制御部14と、を有する。
【0025】
送信部11は、通信モジュールによって構成されてもよい。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0026】
送信部11は、第1端末40(サービス提供者)及び第2端末50(サービス利用者)に対して各種情報を送信してもよい。
【0027】
第1に、送信部11は、第1端末40に対して、各種情報を表示するための表示データを送信してもよい。例えば、送信部11は、質問及び質問に対するチェックボックスを表示するための表示データを送信してもよい。送信部11は、質問及びチェックボックスをリスト形式で表示するための表示データを送信してもよい。送信部11は、質問に該当する条件を入力する条件入力欄を表示するための表示データを送信してもよい。このような表示データの送信は、第1表示制御と称されてもよい。
【0028】
第2に、送信部11は、第2端末50に対して、各種情報を表示するための表示データを送信してもよい。例えば、送信部11は、質問に該当する条件を表示するための表示データを送信してもよい。送信部11は、条件に該当するか否かを回答し得る特定選択肢を表示するための表示データを送信してもよい。このような表示データの送信は、第2表示制御と称されてもよい。
【0029】
受信部12は、通信モジュールによって構成されてもよい。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0030】
受信部12は、第1端末40(サービス提供者)及び第2端末50(サービス利用者)から各種情報を受信してもよい。
【0031】
第1に、受信部12は、第1端末40から、各種情報を受信してもよい。例えば、受信部12は、質問に対する回答を受信してもよい。受信部12は、第1端末40から、条件入力欄に入力された条件を受信してもよい。
【0032】
第2に、受信部12は、第2端末50から、各種情報を受信してもよい。例えば、受信部12は、第2端末50から、特定選択肢に対する回答を受信してもよい。
【0033】
格納部13は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体によって構成されており、様々な情報を格納する。
【0034】
格納部13は、第1端末40から受信する回答(チェックボックスに対する回答)を格納してもよい。格納部13は、第2端末50から受信する回答(特定選択肢に対する回答)を格納してもよい。
【0035】
格納部13は、サービスのプランをサービス提供者と対応付けて格納してもよい。プランは、サービスの料金毎に異なるプラン(例えば、ベーシック、スタンダード、プレミアムなど)を含んでもよく、サービス利用者の属性毎に異なるプラン(例えば、個人、法人など)を含んでもよい。さらに、プランは、プランに付随するオプションを含んでもよい。オプションは、サービス利用者によって任意に選択可能なオプションであってもよい。オプションは、追加によって料金が変わるオプションであってもよく、追加によって料金が変わらないオプションであってもよい。以下において、プランは、プラン及びオプションの少なくともいずれか1つを指す用語として用いられてもよい。
【0036】
制御部14は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、1以上のIntegrated Circuit、1以上のDiscrete Circuit、及び、これらの組合せによって構成されてもよい。
【0037】
制御部14は、チェックボックスに対する回答の集計結果を算出する第1処理を実行してもよい。制御部14は、第1処理において、チェックボックスに対する回答がない質問について、チェックボックスに対する回答が第2値であるものと扱ってもよい。制御部14は、特定選択肢に対する回答に基づいて、第1処理で算出された集計結果を更新する第2処理を実行してもよい。
【0038】
実施形態では、送信部11及び制御部14は、質問に対する回答者に対して、質問及び質問に対するチェックボックスを表示する第1表示制御を実行する第1表示部を構成してもよい。格納部13及び制御部14は、チェックボックスに対する回答を受け付ける制御部を構成してもよい。送信部11及び制御部14は、質問に対する回答者とは異なる第三者に対して、質問に該当する条件を表示する第2表示制御を実行する第2表示部を構成してもよい。格納部13は、サービスのプランをサービス提供者と対応付けて記憶する記憶部を構成してもよい。
【0039】
(第1表示制御)
以下において、実施形態に係る第1表示制御について説明する。第1表示制御は、サービス提供者に対する表示制御であり、第1表示部によって実行される。
【0040】
情報処理装置10は、第1表示制御において、
図3に示す表示態様60の表示制御を実行する。
図3に示すように、表示態様60は、回答領域61と、質問領域62と、条件領域63と、を有する。
【0041】
回答領域61は、質問に対するチェックボックスを少なくとも含む。例えば、
図4に示すように、回答領域61は、チェックボックス61Aと、インジケータ61Bと、を有してもよい。
【0042】
チェックボックス61Aで回答し得る値は、質問に該当することを示す第1値、質問に該当しないことを示す第2値及び質問に該当するか否か不定であることを示す第3値を含む。
【0043】
インジケータ61Bは、チェックボックス61Aで回答された値に応じて態様が変化するインジケータであってもよい。インジケータ61Bは、回答領域61においてチェックボックス61Aとともに表示されてもよい。インジケータ61Bは、チェックボックス61Aで回答し得る値の種類の数と等しい数のオブジェクト(
図4では、オブジェクト61B-1、オブジェクト61B-2、オブジェクト61B-3)を含んでもよい。オブジェクト61B-1は、第1値に対応するオブジェクトであり、オブジェクト61B-2は、第2値に対応するオブジェクトであり、オブジェクト61B-3は、第3値に対応するオブジェクトである。
【0044】
例えば、チェックボックス61Aで回答された値が第1値である場合に、オブジェクト61B-1は、他のオブジェクトと異なる態様で表示されてもよい。チェックボックス61Aで回答された値が第2値である場合に、オブジェクト61B-2は、他のオブジェクトと異なる態様で表示されてもよい。チェックボックス61Aで回答された値が第3値である場合に、オブジェクト61B-3は、他のオブジェクトと異なる態様で表示されてもよい。異なる態様の表示は、異なる色を使用する等により、他のオブジェクトよりも目立つ態様で表示する強調表示であってもよい。
【0045】
ここで、オブジェクト61B-1、オブジェクト61B-2及びオブジェクト61B-3は、一直線上に配列されてもよい。オブジェクト61B-1、オブジェクト61B-2及びオブジェクト61B-3は、チェックボックス61Aの近傍に配置され、オブジェクトの態様とチェックボックスの態様との対応関係が把握しやすいように配置されてもよい。
【0046】
特に限定されるものではないが、オブジェクト61B-1、オブジェクト61B-2及びオブジェクト61B-3の色は互いに異なっていてもよい。
【0047】
特に限定されるものではないが、
図5に示すように、チェックボックス61Aの初期値は、第2値であってもよい。チェックボックス61Aの値は、チェックボックス61Aの選択(例えば、クリック)に応じて、第1値、第3値の順に変化してもよい。チェックボックス61Aの値は、チェックボックス61Aの選択(例えば、クリック)に応じて、第2値、第1値、第3値の順で周期的に変化してもよい。
【0048】
質問領域62は、質問の内容を含む。質問は、第1値、第2値又は第3値で回答し得る質問である。質問は、サービス提供者によって提供されるサービスのセキュリティに関する質問であってもよい。セキュリティに関する質問とは、例えば、質問の対象となるサービスにおいて、あるセキュリティ対策を実施しているかどうかを尋ねる質問等である。ここでは、サービスを導入したり利用したりする際に、セキュリティ対策状況を確認するために使用される、セキュリティに関する一以上の設問から構成されるセキュリティチェックシートが利用されてもよい。
【0049】
条件領域63は、質問に該当する条件を入力する条件入力欄を含む。
図3に示すように、条件領域63は、チェックボックス61Aに対する回答によらずにデフォルトで表示されてもよい。或いは、条件領域63は、デフォルトで表示されておらず、チェックボックス61Aに対する第3値の入力に応じて表示されてもよい。つまり、チェックボックス61Aに対する回答が第1値又は第2値が入力された状態のときには、条件領域63は表示されておらず、第3値が入力された場合にはじめて、条件領域63が表示されてもよい。いずれのケースであっても、情報処理装置10は、チェックボックス61Aに対する回答が第3値である場合に、条件領域63の表示を実行することに留意すべきである。
【0050】
ここで、第3値は、条件付きで質問に該当することを示す値であってもよい。例えば、サービス利用者が契約しているサービスのプラン次第で質問に該当することを示す値であってもよい。具体的には、第3値は、サービス利用者が契約し利用するサービスのプランが、特定のプランであれば質問に該当するが、別のプランであれば質問に該当しないことを示す値であってもよい。例えば、サービス利用者がプレミアムプランを利用する場合は質問に該当するが、サービス利用者がスタンダードプランを利用する場合には質問に該当しないことを示す値であってもよい。
【0051】
このようなケースにおいて、条件領域63(条件入力欄)は、質問に該当するサービスのプランを入力するプラン入力欄63Aを含んでもよい。プラン入力欄63Aは、質問に該当するサービスのプランの選択肢を含んでもよい。プランの選択肢は、格納部13に記憶された情報に基づいて表示されてもよい。格納部13は、質問への回答を入力するサービス提供者と対応付けて格納されているサービスのプランに関する情報を呼び出し、選択肢として表示してもよい。
【0052】
さらに、条件領域63(条件入力欄)は、サービス提供者によって質問に該当する条件を自由に入力可能な自由記述欄63Bを含んでもよい。自由記述欄63Bには、サービスを利用する環境などに関する条件が入力されてもよい。
【0053】
質問は、1段階以上の階層的な項目(評価項目と称してもよい)に分類されてもよい。情報処理装置10は、1段階以上の階層的な項目に分類された質問のリストをチェックボックス61Aとともに第1端末40(サービス提供者)に送信してもよい。このようなケースにおいて、情報処理装置10は、1段階以上の階層的な項目毎に、チェックボックス61A(回答領域61)及び質問(質問領域61B)を表示してもよい。
【0054】
(第2表示制御)
以下において、実施形態に係る第2表示制御について説明する。第2表示制御は、サービス利用者に対する表示制御であり、第2表示部によって実行される。
【0055】
情報処理装置10は、第2表示制御において、
図6に示す表示態様70の表示制御を実行する。
図6に示すように、表示態様70は、評価領域71と、アイコン72と、条件領域73と、特定選択肢74と、を含む。
【0056】
評価領域71は、サービスのセキュリティリスクに関する数値(
図6では、70/100)を含んでもよい。セキュリティリスクに関する数値は、チェックボックス61Aに対する回答の集計結果として算出されてもよい。すなわち、セキュリティリスクに関する数値は、第1処理によって算出されてもよい。セキュリティリスクに関する数値は、特定選択肢74に対する回答に基づいて更新されてもよい。すなわち、セキュリティリスクに関する数値は、第2処理によって更新されてもよい。
【0057】
ここで、サービスのセキュリティリスクに関する数値(点数又はスコアと称してもよい)は、セキュリティに関する質問が示すセキュリティ対策に関する状況の網羅率(例えば、全体の質問の数に対する、該当することを示す第1値で回答された質問の数の割合)を用いて特定される点数(例えば、100点満点で表される点数)によって表現されてもよい。点数が高いほど、多くのセキュリティ対策を実施できていることを示してもよい。なお、サービスのセキュリティリスクに関する数値は、チェックボックスに対する回答の集計結果の一例である。
【0058】
つまり、情報処理装置10(制御部14)は、チェックボックス61Aに対する回答が、質問に該当することを示す第1値である質問の数に応じて、サービスのセキュリティリスクに関する数値を集計してもよい。情報処理装置10は、質問が項目毎に分類されている場合に、項目毎に数値を集計してもよい。情報処理装置10は、項目毎の重み付け値を管理しており、重み付け値に基づいて項目毎の数値を修正した上で、サービスのセキュリティリスクに関する数値を集計してもよい。
【0059】
情報処理装置10は、第1処理において、チェックボックス61Aに対する回答が第3値である質問については、サービスのセキュリティリスクに関する数値としてカウントせずに、質問に該当しないことを示す第2値である質問と同様に扱って、サービスのセキュリティリスクに関する数値を集計してもよい。
【0060】
さらに、情報処理装置10は、第2処理において、チェックボックス61Aに対する回答が、質問に該当するか否か不定であることを示す第3値である質問であって、特定選択肢74で条件に該当することを示す選択肢が選択された質問については、サービスのセキュリティリスクに関する数値としてカウントし、質問に該当することを示す第1値である質問と同様に扱って、サービスのセキュリティリスクに関する数値を更新(再計算)してもよい。このようなケースにおいて、サービスのセキュリティリスクに関する数値(点数又はスコア)は、第1処理の結果と比べて大きくなる。
【0061】
アイコン72は、セキュリティリスクに関する数値を再計算するためのアイコンである。例えば、アイコン72の選択(例えば、クリック)に応じて、特定選択肢74に対する回答に基づいて、セキュリティリスクに関する数値が更新されてもよい。つまり、アイコン72の選択(例えば、クリック又はタップ)によって第2処理が実行されてもよい。これにより、サービス利用者が、自身の利用する条件(サービスのプランやオプション等)に沿ったより正確な数値を把握することができ、適切なセキュリティ対策を講じることができる。
【0062】
条件領域73は、条件領域63(条件入力欄)に入力された条件を表示する領域である。条件領域73は、条件領域63(条件入力欄)に入力された条件をそのまま表示する領域であってもよく、条件領域63(条件入力欄)に入力された条件を加工して表示する領域であってもよい。特に限定されるものではないが、加工は、条件領域63(条件入力欄)に入力された条件を条件領域73に適合するフォーマットに変換する加工を含んでもよい。
【0063】
特定選択肢74は、条件領域73に表示された条件に該当するか否かを回答し得る選択肢である。特定選択肢74は、条件に該当するか否か不定である選択肢を含まないことに留意すべきである。
【0064】
ここで、第3値がサービスのプラン次第で質問に該当することを示す値である場合には、特定選択肢74として、質問に該当するサービスのプランに該当するか否かを回答し得る選択肢74Aが表示されてもよい。
【0065】
(第3表示制御)
以下において、実施形態に係る第3表示制御について説明する。第3表示制御は、サービス利用者に対する表示制御であり、第2表示部によって実行される。
【0066】
情報処理装置10は、チェックボックス61Aに対する回答の一覧を表示してもよい。チェックボックス61Aに対する回答の一覧は、
図7又は
図8に示す表示態様80であってもよい。
図7及び
図8に示すように、表示態様80は、検索条件領域81と、検索結果領域82と、を含む。なお、
図7は、チェックボックス61Aに対する回答が第3値である質問に対して特定選択肢74に対する回答が行われる前の表示態様80Aを示しており、
図8は、チェックボックス61Aに対する回答が第3値である質問に対して特定選択肢74に対する回答が行われた後の表示態様80Bを示している。
【0067】
検索条件領域81は、チェックボックス61Aに対する回答の一覧から、所定回答を検索する検索条件を選択する領域である。例えば、検索条件領域81は、チェックボックス61Aに対する回答が第3値である質問を検索し、回答一覧を絞り込むアイコン81A(
図7及び
図8では、条件付き)を含んでもよい。検索条件領域81は、検索条件を選択する領域ではなく、テキスト入力によって検索条件や絞り込み条件を入力する領域であってもよい。
【0068】
以下においては、チェックボックス61Aに対する回答が第3値である質問が検索され、絞り込まれるケースについて例示する。さらに、特定選択肢に対する回答が条件に該当する旨の回答であるケースについて例示する。
【0069】
検索結果領域82は、検索条件領域81の検索条件によって検索された質問を表示する領域である。検索結果領域82は、検索条件によって検索された質問に加えて、質問に対する回答(チェックボックス61Aに対する回答)を含んでもよい。検索結果領域82は、検索条件によって検索された質問に加えて、条件領域63(条件入力欄)に入力された条件を含んでもよい。
【0070】
ここで、特定選択肢74に対する回答が行われる前においては、
図7に示す表示態様80Aのように、チェックボックス61Aに対する回答は第3値である。一方で、特定選択肢74に対する回答が行われた後においては、
図8に示す表示態様80Bのように、チェックボックス61Aに対する回答は第1値である。
【0071】
第1に、
図8に示すように、表示態様80Bは、特定選択肢74に対する回答によってチェックボックス61Aに対する回答が更新された旨を示す情報82Aを含んでもよい。言い換えると、情報82Aは、特定選択肢74に対する回答によってチェックボックス61Aに対する回答が更新された場合であっても、チェックボックス61Aに対する回答が第3値であった旨を示す情報である。例えば、特定選択肢74に対する回答によってチェックボックス61Aに対する回答が第1値に更新された場合に、情報82Aは、「該当するに変更済み」等の、第3値から第1値に更新されたことがわかる文字列を含んでもよい。情報82Aは、検索結果領域82に含まれてもよい。これにより、サービス利用者により、質問に対する回答が更新された場合であっても、サービス提供者による元々の回答や値を把握することができ、サービス利用者によって回答が選びなおされた項目であることを認識することができる。
【0072】
第2に、
図8に示すように、表示態様80Bは、特定選択肢74に対する回答によって条件に該当する旨が回答された場合に、特定選択肢74に対する回答の履歴82Bを含んでもよい。例えば、特定選択肢74に対する回答によってチェックボックス61Aに対する回答が第1値に更新された場合に、履歴82Bは、プレミアムプランを利用しているなどの文字列を含んでもよい。つまり、サービス利用者が、特定選択肢74に対する回答によってチェックボックス61Aに対する回答が第1値に更新された後であっても、検索条件領域81で、チェックボックス61Aに対する回答が第3値である質問を検索し、回答一覧を絞り込んだ場合に、第1値に回答が更新された項目や回答が表示される。履歴82Bは、検索結果領域82に含まれてもよい。
【0073】
上述したように、情報処理装置10は、特定選択肢74に対する回答によってチェックボックス61Aに対する回答が更新された場合であっても、チェックボックス61Aに対する更新前の回答を記憶する。情報処理装置10は、チェックボックス61Aに対する回答が第3値である質問に対して特定選択肢74に対する回答が行われた後であっても、チェックボックス61Aに対する回答の一覧において、チェックボックス61Aに対応する回答が第3値であるとして表示する。そのため、情報処理装置10は、特定選択肢74に対する回答によって条件に該当する旨が回答された場合に、特定選択肢74に対する回答の履歴82Bを表示する。
【0074】
(情報処理方法)
以下において、実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図9は、実施形態に係る情報処理方法を示す図である。
【0075】
図9に示すように、ステップS10において、情報処理装置10は、質問を第1端末40に送信する。質問は、チェックボックス61Aとともに送信される。
【0076】
ステップS11において、第1端末40は、表示態様Aを表示する。例えば、表示態様Aは、
図3に示す表示態様を含む。表示態様Aの表示制御は、情報処理装置10によって実行される第1表示制御の一例である。
【0077】
ステップS12において、情報処理装置10は、質問に対する回答を第1端末40から受信する。質問に対する回答は、チェックボックス61Aに対する回答である。
【0078】
ステップS13において、情報処理装置10は、チェックボックス61Aに対する回答を格納する。情報処理装置10は、チェックボックス61Aに対する回答の集計結果を算出する第1処理を実行してもよい。
【0079】
ステップS20において、情報処理装置10は、チェックボックス61Aに対する回答の集計結果を第2端末50に送信する。集計結果は、チェックボックス61Aに対する回答が第3値である質問について特定選択肢を含んでもよい。集計結果は、サービスのセキュリティリスクに関する数値を含んでもよい。
【0080】
ステップS21において、第2端末50は、表示態様Bを表示する。例えば、表示態様Bは、
図6に示す表示態様を含む。表示態様Bの表示制御は、情報処理装置10によって実行される第2表示制御の一例である。
【0081】
ステップS22において、情報処理装置10は、チェックボックス61Aに対する回答の一覧を要求する情報(一覧要求)を第2端末50から受信する。
【0082】
ステップS23において、情報処理装置10は、チェックボックス61Aに対する回答の一覧を含む情報(一覧応答)を第2端末50に送信する。
【0083】
ステップS24において、第2端末50は、表示態様Cを表示する。例えば、表示態様Cは、
図7に示す表示態様を含む。表示態様Cの表示制御は、情報処理装置10によって実行される第3表示制御の一例である。
【0084】
なお、ステップS20の集計結果がステップS23の一覧を含む場合には、ステップS22及びステップS23の処理は省略されてもよい。このようなケースにおいて、表示態様B及び表示態様Cの切替は、第2端末50の操作によって行われてもよい。
【0085】
ステップS30において、情報処理装置10は、チェックボックス61Aに対する回答が第3値である質問について、特定選択肢74に対する回答を第2端末50から受信する。
【0086】
ステップS31において、情報処理装置10は、特定選択肢74に対する回答を格納する。情報処理装置10は、特定選択肢74に対する回答に基づいて、第1処理(ステップS13)で算出された集計結果を更新する第2処理を実行する。但し、情報処理装置10は、特定選択肢74に対する回答によってチェックボックス61Aに対する回答が更新された場合であっても、チェックボックス61Aに対する更新前の回答を記憶する。
【0087】
ステップS32において、情報処理装置10は、特定選択肢74に対する回答によって更新された集計結果を第2端末50に送信する。集計結果は、サービスのセキュリティリスクに関する数値を含んでもよい。なお、サービスのセキュリティリスクに関する数値についても、特定選択肢74に対する回答によって更新される。
【0088】
ステップS33において、第2端末50は、表示態様B’を表示する。例えば、表示態様B’は、
図6に示す表示態様を含む。表示態様B’の表示制御は、情報処理装置10によって実行される第2表示制御の一例である。なお、表示態様B’のダッシュは、ステップS21の表示態様Bから更新されたことを意味する。
【0089】
ステップS34において、情報処理装置10は、チェックボックス61Aに対する回答の一覧を要求する情報(一覧要求)を第2端末50から受信する。
【0090】
ステップS35において、情報処理装置10は、チェックボックス61Aに対する回答の一覧を含む情報(一覧応答)を第2端末50に送信する。
【0091】
ステップS36において、第2端末50は、表示態様C’を表示する。例えば、表示態様C’は、
図8に示す表示態様を含む。表示態様C’の表示制御は、情報処理装置10によって実行される第3表示制御の一例である。なお、表示態様C’のダッシュは、ステップS24の表示態様Cから更新されたことを意味する。
【0092】
なお、ステップS32の集計結果がステップS35の一覧を含む場合には、ステップS34及びステップS35の処理は省略されてもよい。このようなケースにおいて、表示態様B’及び表示態様C’の切替は、第2端末50の操作によって行われてもよい。
【0093】
(作用及び効果)
実施形態では、情報処理装置10は、サービス提供者に対する第1表示制御において、チェックボックス61Aに対する回答が質問に該当するか否か不定であることを示す第3値である場合に、質問に該当する条件を入力する条件入力欄(条件領域63)の表示を実行する。このような構成によれば、チェックボックス61Aに対する回答の選択肢として、質問に該当するか否かを示す値(第1値及び第2値)に加えて、質問に該当するか否か不定であることを示す第3値を許容しつつ、質問に該当する条件に関する情報を得ることができる。従って、質問に対する回答を1つのチェックボックスで回答者に選択させるケースを想定した場合に、チェックボックス61Aに対する回答が第3値であっても、質問に対する回答として十分な情報を得ることができる。
【0094】
実施形態では、情報処理装置10は、サービス提供者に対する第1表示制御において、チェックボックス61Aで回答された値に応じて変化するインジケータ61Bをチェックボックス61Aとともに表示してもよい。このような構成によれば、チェックボックス61Aで回答された値をインジケータ61Bによっても確認することができ、チェックボックス61Aに対する回答の誤りを抑制することができる。
【0095】
実施形態では、情報処理装置10は、サービス利用者に対する第2表示制御において、チェックボックス61Aに対する回答が第3値である場合に、質問に該当する条件(条件領域73)を表示してもよい。このような構成によれば、サービス提供者によるチェックボックス61Aに対する回答が第3値である質問について、サービス利用者側において質問に該当するか否かを判断することが容易である。
【0096】
実施形態では、情報処理装置10は、サービス利用者に対する第2表示制御において、質問に該当する条件(条件領域73)とともに、条件に該当するか否かを回答し得る特定選択肢74を表示してもよい。このような構成によれば、サービス利用者側において質問に該当するか否かの選択が容易であって、自身が利用する条件に沿った回答に修正することが可能になる。
【0097】
実施形態では、情報処理装置10は、チェックボックス61Aに対する回答が第3値である質問に対して特定選択肢74に対する回答が行われた後であっても、チェックボックス61Aに対する回答の一覧において、チェックボックス61Aに対応する回答が第3値であるとして表示してもよい。このような構成によれば、質問に該当するか否かの判断がサービス提供者によって行われたかサービス利用者によって行われたかを容易に特定することができる。
【0098】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0099】
上述した開示では、質問がサービス提供者によって提供されるサービスのセキュリティに関する質問であるケースについて説明した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。質問は、サービスのセキュリティ以外の分野に関する質問(例えば、アンケート等に含まれる質問)であってもよい。
【0100】
上述した開示では、チェックボックス61Aで回答し得る値の種類の数が3つであるケースについて例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。チェックボックス61Aで回答し得る値の種類の数は、4以上であってもよい。
【0101】
上述した開示では、チェックボックス61Aで回答し得る値の種類の数が3つであるケースについて例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。チェックボックス61Aで回答し得る値の種類の数は、4以上であってもよい。
【0102】
上述した開示では特に触れていないが、チェックボックス61Aは、所定操作によって3種類以上の状態を切り替え可能な1つのUI(User Interface)であればよい。所定操作は、クリック、タッチ、フリック、スライド、矢印の押下などであってもよい。1つのUIは、通常のボタン、ラジオボタン、トグルスイッチなどであってもよい。チェックボックス61Aは、質問に対する回答のチェックを1つのUIで実現するという意味で、通常のボタン、ラジオボタン、トグルスイッチなどを含む概念であると考えてもよい。
【0103】
上述した開示では、チェックボックス61Aに対する回答の一覧は、サービス利用者(第2端末50)に提供されるケースについて例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。チェックボックス61Aに対する回答の一覧は、サービス提供者(第1端末40)に提供されてもよい。
【0104】
上述した開示では、表示制御が情報処理装置10によって実行されるケースについて例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。例えば、表示制御(例えば、第1表示制御)は、第1端末40上のアプリケーションによって実行されてもよく、表示制御(例えば、第2表示制御)は、第2端末50上のアプリケーションによって実行されてもよい。
【0105】
上述した開示では特に触れていないが、表示は、物理現実における表示を含んでもよく、AR(Artificial Reality)などの拡張現実における表示を含んでもよく、VR(Virtual Reality)などの仮想現実における表示を含んでもよく、metaverseなどの仮想空間における表示を含んでもよい。
【0106】
上述した開示では特に触れていないが、情報処理装置10は、リスク評価を表示する表示部を有してもよい。表示部は、液晶パネル、有機ELパネル、LEDなどのディスプレイによって構成されてもよい。
【0107】
実施形態では特に触れていないが、情報処理装置10、第1端末40及び第2端末50が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【0108】
或いは、情報処理装置10、第1端末40及び第2端末50が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
【0109】
[付記]
上述した開示は、以下のように表現されてもよい。
【0110】
第1の特徴は、質問に対する回答者に対して、前記質問及び前記質問に対するチェックボックスを表示する第1表示制御を実行する第1表示部と、前記チェックボックスに対する回答を受け付ける制御部と、を備え、前記チェックボックスで回答し得る値は、前記質問に該当することを示す第1値、前記質問に該当しないことを示す第2値及び前記質問に該当するか否か不定であることを示す第3値を含み、前記第1表示部は、前記第1表示制御において、前記チェックボックスに対する回答が前記第3値である場合に、前記質問に該当する条件を入力する条件入力欄の表示を実行する、情報処理装置である。
【0111】
第2の特徴は、第1の特徴において、前記第1表示部は、前記第1表示制御において、前記チェックボックスで回答された値に応じて態様が変化するインジケータを前記チェックボックスとともに表示する、情報処理装置である。
【0112】
第3の特徴は、第2の特徴において、前記第1表示部は、前記インジケータとして、前記チェックボックスで回答し得る値の種類の数と等しい数のオブジェクトを表示し、前記チェックボックスで回答された値に応じて、当該値に対応付けられた前記オブジェクトを、他の前記オブジェクトとは異なる態様で表示する、情報処理装置である。
【0113】
第4の特徴は、第1の特徴乃至第3の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記チェックボックスに対する回答が前記第3値である場合に、前記質問に対する回答者とは異なる第三者に対して、前記質問に該当する条件を表示する第2表示制御を実行する第2表示部を備える、情報処理装置である。
【0114】
第5の特徴は、第4の特徴において、前記第2表示部は、前記第2表示制御において、前記条件入力欄に入力された条件を表示するとともに、前記条件に該当するか否かを回答し得る特定選択肢を表示する、情報処理装置である。
【0115】
第6の特徴は、第5の特徴において、前記制御部は、前記チェックボックスに対する回答の集計結果を算出する第1処理を実行し、前記特定選択肢に対する回答に基づいて、前記第1処理で算出された集計結果を更新する第2処理を実行する、情報処理装置である。
【0116】
第7の特徴は、第5の特徴又は第6の特徴において、前記第2表示部は、前記チェックボックスに対する回答の一覧を表示し、当該一覧において、前記回答が前記第3値である前記質問に対して前記特定選択肢に対する回答が行われた後であっても、前記チェックボックスに対応する回答が前記第3値であるとして表示する、情報処理装置である。
【0117】
第8の特徴は、第5の特徴乃至第6の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記第2表示部は、前記特定選択肢に対する回答によって前記条件に該当する旨が回答された場合に、前記特定選択肢に対する回答の履歴を表示する、情報処理装置である。
【0118】
第9の特徴は、第1の特徴乃至第8の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記質問は、サービス提供者によって提供されるサービスのセキュリティに関する質問であり、前記第3値は、前記サービスのプラン次第で前記質問に該当することを示す値であり、前記第1表示部は、前記第1表示制御において、前記条件入力欄として、前記質問に該当する前記サービスのプランを入力するプラン入力欄の表示を実行する、情報処理装置である。
【0119】
第10の特徴は、第9の特徴において、前記サービスのプランを前記サービス提供者と対応付けて記憶する記憶部を備え、前記第1表示部は、前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記プラン入力欄として、前記質問に該当する前記サービスのプランの選択肢を表示する、情報処理装置である。
【0120】
第11の特徴は、第4の特徴及び第9の特徴において、前記第三者は、前記サービスを利用するサービス利用者であり、前記第2表示部は、前記特定選択肢として、前記質問に該当する前記サービスのプランに該当するか否かを回答し得る選択肢を表示する、情報処理装置である。
【0121】
第12の特徴は、第11の特徴において、前記制御部は、前記チェックボックスに対する回答の集計結果として、前記サービスのセキュリティリスクに関する数値を算出し、前記特定選択肢に対する回答に基づいて、前記セキュリティリスクに関する数値を更新し、前記第2表示部は、前記サービス利用者に対して、前記更新したセキュリティリスクに関する数値を表示する、情報処理装置である。
【0122】
第13の特徴は、質問に対する回答者に対して、前記質問及び前記質問に対するチェックボックスを表示する第1表示制御を実行するステップAと、前記チェックボックスに対する回答を受け付けるステップBと、を備え、前記チェックボックスで回答し得る値は、前記質問に該当することを示す第1値、前記質問に該当しないことを示す第2値及び前記質問に該当するか否か不定であることを示す第3値を含み、前記ステップAは、前記第1表示制御において、前記チェックボックスに対する回答が前記第3値である場合に、前記質問に該当する条件を入力する条件入力欄の表示を実行するステップを含む、情報処理方法である。
【符号の説明】
【0123】
10…情報処理装置、11…送信部、12…受信部、13…格納部、14…制御部、30…提供サーバ、40…第1端末、50…第2端末、100…情報処理システム、200…ネットワーク
【要約】
【課題】 質問に対する回答を1つのチェックボックスで回答者に選択させるケースを想定した場合に、質問に対する回答として十分な情報を得ることを可能とする情報処理装置及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】 情報処理装置は、質問に対する回答者に対して、前記質問及び前記質問に対するチェックボックスを表示する第1表示制御を実行する第1表示部と、前記チェックボックスに対する回答を受け付ける制御部と、を備え、前記チェックボックスで回答し得る値は、前記質問に該当することを示す第1値、前記質問に該当しないことを示す第2値及び前記質問に該当するか否か不定であることを示す第3値を含み、前記第1表示部は、前記第1表示制御において、前記チェックボックスに対する回答が前記第3値である場合に、前記質問に該当する条件を入力する条件入力欄の表示を実行する。
【選択図】
図2