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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-04
(45)【発行日】2024-03-12
(54)【発明の名称】細長スプールを有する自動紐締め履物
(51)【国際特許分類】
   A43C 1/06 20060101AFI20240305BHJP
【FI】
A43C1/06
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2021510920
(86)(22)【出願日】2019-08-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-27
(86)【国際出願番号】 US2019049081
(87)【国際公開番号】W WO2020047419
(87)【国際公開日】2020-03-05
【審査請求日】2022-08-15
(31)【優先権主張番号】62/725,672
(32)【優先日】2018-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514144250
【氏名又は名称】ナイキ イノベイト シーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100174023
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 怜愛
(72)【発明者】
【氏名】サマー エル シュナイダー
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-516672(JP,A)
【文献】特表2007-508125(JP,A)
【文献】特表2011-519611(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43C 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
履物品であって、
ミッドソールと、
前記ミッドソールに対して固定されてスロートを形成する、アッパーと、
前記アッパーの前記スロートを横切って延在する、複数の紐と、
前記ミッドソール内に配置され、一次紐と係合して前記一次紐に掛かる張力を増減するように構成された、電動紐締めシステムと、
を備え、
前記電動紐締めシステムは、
モータと、
前記モータに動作可能に結合され、前記モータの動作に基づいて前記一次紐を巻き取る及び巻き戻すように構成された、紐スプールと、
前記ミッドソールの内側に配置される第1の細長スプールと外側に配置される第2の細長スプールを含む複数の細長スプールと、
を備え、
前記一次紐は前記複数の細長スプールに結合され、
前記複数の細長スプールは、前記モータの動作に基づいて、及び、前記一次紐を介して、前記複数の紐を巻き取る及び巻き戻すように構成され、
前記複数の紐のそれぞれは、前記複数の細長スプールのうちの一方に固定された第1端部と他方に固定された第2端部とを有し、前記複数の紐のそれぞれの前記第1端部及び前記第2端部は、対応する前記細長スプールの周りに巻き付けられ、
前記複数の紐のそれぞれは、前記細長スプールに沿って互いに間隔を置いて配置されている、履物品。
【請求項2】
前記細長スプールが円形断面を有する、請求項1に記載の履物品。
【請求項3】
前記細長スプールが複数のセグメントを有し、
前記複数のセグメントのそれぞれが異なる直径を有し、
前記複数の紐のそれぞれが前記複数のセグメントのうちの1つに対応する、請求項2に記載の履物品。
【請求項4】
前記複数のセグメントが離散的なセグメントである、請求項3に記載の履物品。
【請求項5】
前記細長スプールが円錐形である、請求項3に記載の履物品。
【請求項6】
前記複数の紐が異なる長さを有する、請求項3に記載の履物品。
【請求項7】
前記細長スプールが円筒形である、請求項2に記載の履物品。
【請求項8】
履物品を製造する方法であって、
アッパーに対してミッドソールを固定するステップであって、前記アッパーがスロートを形成する、ステップと、
複数の紐を前記アッパーの前記スロートを横切るように延在させるステップと、
前記ミッドソール内に電動紐締めシステムを配置するステップと、
を含み、
前記電動紐締めシステムは、一次紐と係合して前記一次紐に掛かる張力を増減するように構成され、
前記電動紐締めシステムは、
モータと、
前記モータに動作可能に結合され、前記モータの動作に基づいて前記一次紐を巻き取る及び巻き戻すように構成された、紐スプールと、
前記ミッドソールの内側に配置される第1の細長スプールと外側に配置される第2の細長スプールを含む複数の細長スプールと、
を備え、
前記一次紐は前記複数の細長スプールに結合され、
前記複数の細長スプールは、前記モータの動作に基づいて、及び、前記一次紐を介して、前記複数の紐を巻き取る及び巻き戻すように構成され、
前記複数の紐のそれぞれは、前記複数の細長スプールのうちの一方に固定された第1端部と他方に固定された第2端部とを有し、前記複数の紐のそれぞれの前記第1端部及び前記第2端部は、対応する前記細長スプールの周りに巻き付けられ、
前記複数の紐のそれぞれは、前記細長スプールに沿って互いに間隔を置いて配置されている、方法。
【請求項9】
前記細長スプールが円形断面を有する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記細長スプールが複数のセグメントを有し、
前記複数のセグメントのそれぞれが異なる直径を有し、
前記複数の紐のそれぞれが前記複数のセグメントのうちの1つに対応する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のセグメントが離散的なセグメントである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記細長スプールが円錐形である、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の紐が異なる長さを有する、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記細長スプールが円筒形である、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
電動紐締めシステムであって、
モータと、
前記モータに動作可能に結合され、前記モータの動作に基づいて一次紐を巻き取る及び巻き戻すことにより一次紐に掛かる張力を増減するように構成された、紐スプールと、
前記ミッドソールの内側に配置される第1の細長スプールと外側に配置される第2の細長スプールを含む複数の細長スプールと、
を備え、
前記一次紐は前記複数の細長スプールに結合され、
前記複数の細長スプールは、前記モータの動作に基づいて、及び、前記一次紐を介して、前記複数の紐を巻き取る及び巻き戻すように構成され、
前記複数の紐のそれぞれは、前記複数の細長スプールのうちの一方に固定された第1端部と他方に固定された第2端部とを有し、前記複数の紐のそれぞれの前記第1端部及び前記第2端部は、対応する前記細長スプールの周りに巻き付けられ、
前記複数の紐のそれぞれは、前記細長スプールに沿って互いに間隔を置いて配置されている、電動紐締めシステム。
【請求項16】
前記細長スプールが円形断面を有する、請求項15に記載の電動紐締めシステム。
【請求項17】
前記細長スプールが複数のセグメントを有し、
前記複数のセグメントのそれぞれが異なる直径を有し、
前記複数の紐のそれぞれが前記複数のセグメントのうちの1つに対応する、請求項16に記載の電動紐締めシステム。
【請求項18】
前記複数のセグメントが離散的なセグメントである、請求項17に記載の電動紐締めシステム。
【請求項19】
前記細長スプールが円錐形である、請求項17に記載の電動紐締めシステム。
【請求項20】
前記複数の紐は異なる長さを有する、請求項17に記載の電動紐締めシステム。
【請求項21】
前記細長スプールが円筒形である、請求項17に記載の電動紐締めシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権主張
本出願は、2018年8月31日に出願した米国仮出願第62/725,672号の優先権の恩恵を主張し、これは参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする。
【0002】
本明細書に開示する要旨は、概して、自動紐締めモータと管状スプール部材とを有する履物品に関する。
【0003】
幾つかの実施形態を例として示すが、以下の添付図面の図に制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】例示的実施形態における履物品用の電動紐締めシステムのコンポーネントの分解図である。
図2】例示的実施形態における電動紐締めシステムのコンポーネントの全体的ブロック図を示す。
図3A】例示的実施形態おいて、電動紐締めシステム及び細長スプールを組み込んだ履物品の斜視図である。
図3B】例示的実施形態おいて、電動紐締めシステム及び細長スプールを組み込んだ履物品の側面図である。
図3C】例示的実施形態おいて、電動紐締めシステム及び細長スプールを組み込んだ履物品の上面図である。
図4A】例示的実施形態において、細長スプールの周りに巻き戻された複数の紐の詳細図である。
図4B】例示的実施形態において、細長スプールの周りに巻かれた複数の紐の詳細図である。
図5A】例示的実施形態において、柔軟な細長スプールを有する履物品の描写である。
図5B】例示的実施形態において、柔軟な細長スプールを有する履物品の描写である。
図6】例示的実施形態において、複数の離散的な直径を有する細長スプールを有する履物品の描写である。
図7】例示的実施形態において、複数の直径を有する細長スプールを有する履物品の描写である。
図8A】例示的実施形態において、単一の細長スプールを備えた履物品の上面図を示す。
図8B】例示的実施形態において、単一の細長スプールを備えた履物品の側面図を示す。
【発明を実行するための形態】
【0005】
本発明による例示的方法及びシステムは、自動紐締めモータと管状スプール部材とを有する履物品を企図する。実施例は、単にあり得る変形例を代表するに過ぎない。他を明示しない限り、コンポーネント及び機能は随意的であり、また組み合せ又は細分化することができ、また動作は、逐次変化させる、又は組み合わせる又は細分化することができる。説明目的としての以下の記載において、例示的実施形態の完全な理解が得られるよう多くの細部を記述する。しかし、当業者には、本発明の要旨がこれら特別な細部なしに実施できることは明らかであろう。
【0006】
靴のような履物品は、従来型及び非従来型双方の様々なコンポーネントを備えることができる。従来型コンポーネントは、アッパー、ソール、及び紐又は履物品内に装用者の足を包囲及び固定するための他の固定機構を備えることができる。非従来型としては、紐を引締める及び/又は緩めるよう電動紐締めシステムが紐に係合することができる。付加的又は代替的電子機器は、履物品に対して、モータを動作及び駆動させる、履物品の性質に関する情報を感知する、ディスプレイを光らせる及び/又は他の知覚に関する刺激を与える等々を含む種々の機能性を付与することができる。
【0007】
概して、特に、運動アクティビティの性能に指向性を持たせた履物品に関しては、サイズ、形状、堅牢性、履物品の重量のような特性が特に重要であり得る。一本の紐、複数本の紐、又は他の張力部材を引締めることによって履物品を足にしっかりと固定する能力は、着用性、快適性、及び性能をさらに向上させ得る。履物のアッパーの所望範囲にわたって適切なきつさを提供することは、一般的に履物の自動紐締め及び履物の特定の挑戦であり得る。
【0008】
自動紐締め履物は、細長スプールを使用して紐の張力を分散させるように開発されてきた。細長スプールは、管状でもよいし、円錐形もよいし、階段状部分を有してもよいし、又は他の任意の適切な形状であってもよい。細長スプールは、紐締めエンジンの外側に配置されて、紐締めエンジンと、アッパーと係合する紐と、の間に接続されることにより、アッパーを引締めて履物品を装用者の足に固定してもよい。その結果、1つ又は複数の紐に均一で所望の張力がかかり、アッパーの全体に均一な張力が分散され得る。
【0009】
図1は、例示的実施形態における履物品用の電動紐締めシステムのコンポーネントの分解説明図である。このシステムは履物品に関して説明するが、履物品に関して説明する原理は、多様な装用可能な任意にも等しく適用されると認識及び理解すべきである。図1に示す電動紐締めシステム100は、ハウジング構造103を有する紐締めエンジン102、蓋104,アクチュエータ106、ミッドソールプレート108、ミッドソール110、及びアウトソール112を備える。図1は、自動紐締め履物品プラットフォームのコンポーネントの基本的組立てシーケンスを示す。電動紐締めシステム100は、ミッドソールプレート108をミッドソール内に固定することから開始する。次に、アウトソール112に埋設することができるインタフェースボタンに対向するミッドソールプレートの側面における開口内にアクチュエータ106を挿入する。次に、紐締めエンジン102をミッドソールプレート108内に落とし込む。実施例において、紐締めシステム100は紐締めケーブルの連続ループの下に挿入され、また紐締めケーブルは紐締めエンジン102内のスプールに整列する(以下に説明する)。最終的に、蓋104をミッドソールプレート108における溝内に挿入し、閉鎖した状態に固定し、またミッドソールプレート108における窪み内に係止する。蓋104は、紐締めエンジン102を捕捉し、また動作中における紐締めケーブルの整列維持を支援することができる。紐スプール220(図2を参照)は、蓋104の下にある。
【0010】
図2は、例示的実施形態における電動紐締めシステム100のコンポーネントの全体的ブロック図を示す。システム100は、電動紐締めシステムにおける幾つかの、ただし必ずしもすべてである必要はないコンポーネント、例えば、インタフェースボタン200、足存在センサ202、プロセッサ回路204を有する印刷回路板アセンブリ(PCA)を包囲する紐締めエンジンハウジング102、バッテリー206、受信コイル208、光学エンコーダ210、モーションセンサ212、及び駆動機構214を備える。光学エンコーダ210は、光センサと、この光センサによって独立して検出可能なはっきりと区別できる部分を有するエンコーダとを有する。駆動機構214は、とりわけ、モータ216、トランスミッション218、及び紐スプール220を有することができる。モーションセンサ212は、とりわけ、単一軸線又は多重軸線加速度計、磁力計、ジャイロメーター、又はハウジング構造102の若しくはハウジング構造102内あるいはそれに結合される1つ又はそれ以上のコンポーネントの動きを感知するよう構成された他のセンサ又はデバイスを有することができる。一実施例において、電動紐締めシステム100は、プロセッサ回路204に接続される磁力計222を備える。
【0011】
図2の実施例において、プロセッサ回路204は、インタフェースボタン200、足存在センサ202、バッテリー206、受信コイル208、及び駆動機構214のうち1つ又はそれ以上とデータ又は電力の信号を通信する。トランスミッション218はモータ216をスプールに連結して、駆動機構214を形成する。図2の実施例において、ボタン200、足存在センサ202、及び環境センサ224は、紐締めエンジン102の外側又は部分的に外側に示す。
【0012】
一実施例において受信コイル208は、紐締めエンジン102のハウジング103上又はその内部に位置決めする。種々の実施例において、受信コイル208は、ハウジング103の外側大表面、例えば、頂部又は底部の表面上に位置決めし、また特別な実施例においては底部表面に位置決めする。種々の実施例において、受信コイル208はチー(qi)充電コイルであるが、任意の好適なコイル、例えば、A4WP充電コイルを代わりに利用することができる。
【0013】
一実施例において、プロセッサ回路204は駆動機構214の1つ又はそれ以上の局面を制御する。例えば、プロセッサ回路204は、ボタン200からの、及び/又は足存在センサ202からの、及び/又はモーションセンサ212からの情報を受け取り、またこれに応答して駆動機構214を制御する、例えば、足の周りに履物を引締める又は緩めるよう構成することができる。一実施例において、プロセッサ回路204は、付加的又は代替的に、その他の機能のうち足存在センサ202又は他のセンサからのセンサ情報を取得又は記録するコマンドを発生するよう構成される。一実施例において、プロセッサ回路204は、(1) 足存在センサ202を用いて足の存在を検出する、及び(2) モーションセンサ212を用いて特別な仕草を検出することで、駆動機構214の動作を調節する。
【0014】
環境センサ224からの情報を用いて、足存在センサ202のベースライン又は基準値をアップデート又は調整することができる。以下にさらに説明するように、容量性足存在センサによって測定されたキャパシタンス値は、時間の経過にわたり、例えば、センサ近傍の周囲条件に応じて変動し得る。環境センサ224からの情報を用いてプロセッサ回路204及び/又は足存在センサ202は、測定又は感知したキャパシタンス値をアップデート又は調整することができる。
【0015】
図3A図3Cは、例示的実施形態において、それぞれ、電動紐締めシステム100及び細長スプール302を組み込んだ履物品300の斜視図、側面図、及び上面図である。 細長スプール302は、各端部が細長スプール302に固定されている一次紐304を介して、紐スプール220に結合されている。細長スプール302は、細長スプール302が細長スプール302の主軸線303の周りで自由に回転できるように、履物品300内に取り付けられている。
【0016】
複数の紐306は、各細長スプール302に沿って間隔を置いて配置されている。複数の紐306のそれぞれは、複数の細長スプール302のうち一方に固定された第1端部308と、複数の細長スプール302のうち他方に固定された第2端部310と、を有し、それにより、複数の紐のそれぞれが、履物品300のアッパー314のスロート部312を横切って延在する。様々な例において、複数の紐306のそれぞれの第1及び第2端部308、310は、部分的には、対応する細長スプール302の周りに巻き付けられることにより、また、部分的には、細長スプール302へ又は内に、留められ、接着され、挿入され、又は、その他の方法ではり付けられることによって、固定される。
【0017】
複数の紐306を締めるために、モータ216(図2)が作動し、紐スプール220を回転させて、一次紐304に張力を加える。 これにより、一次紐304の張力により、細長スプール302に回転力が生じ、細長スプール302がそれぞれの主軸303に沿って回転するようになる。 細長スプール302が回転すると、複数の紐306のそれぞれに張力がかけられ、複数の紐306がスロート312上で締め付けられる。
【0018】
複数の紐306を緩めるために、モータ216は、作動し、紐スプール216が複数の紐306を引締めるために回転する方向とは反対方向に、紐スプール220を回転させる。次に、一次紐304がたるんで、それにより、細長スプール302が、複数の紐306を引締める状態から、細長スプール302の主軸303に沿って反対方向に回転することを可能にし、それにより、複数の紐306がたるむことを可能にする。装用者が履物品300から足を取り除くと、又は、例えば、履物品300の舌部に力を加えることによって、若しくは、複数の紐306を直接操作することによって、複数の紐306に力が加えられると、複数の紐306は、さらにたるんで、装用者の足を取り除くための、より大きな開口が形成され得る。
【0019】
図4A及び図4Bは、例示的実施形態において、細長スプール302の周りに巻き戻された及び巻かれた複数の紐306の詳細図である。図4Aでは、複数の紐306は、実質的に巻き戻され、それぞれがそれぞれの第1端部308で細長スプール302に固定されている。モータ216が作動して紐スプール220を回転させると、図4Bに示されるように、細長スプール302に加えられた回転力によって、複数の紐306のそれぞれが細長スプール302の周りに巻かれる。
【0020】
図5A及び図5Bは、例示的実施形態において、柔軟な細長スプール502を有する履物品500の描写である。履物品500及び細長スプール502は、それ以外の点では、履物品300及び細長スプール302と、同じであり、同じように動作し得る。しかしながら、プラスチック、金属等のような硬い及び/又は非柔軟性の材料で作られ得る細長スプール302とは対照的に、細長スプール502は、ゴム等の柔軟な材料、又は、金属等の、動作中に曲がるように構成された材料から作られ得る。そうすることで、細長スプール502は、履物品500の輪郭に一致し得る。図示されるように、細長スプール502は、履物品500のミッドソール508の内甲側曲線504及び外甲側曲線506に実質的に沿い得る。
【0021】
図6は、例示的実施形態において、複数の離散的な直径を有する細長スプール602を有する履物品600の描写である。履物品600及び細長スプール602は、それ以外の点では、履物品300及び細長スプール302と、同じであり、同じように動作し得る。しかしながら、細長スプール602は、複数のセグメント604、606、608を含み、複数のセグメント604、606、608のそれぞれは、他とは異なる直径を有する離散的なセグメントであり、複数のセグメント604、606、608の直径の変化が各セグメント間で急激である。図示されるように、セグメント604は、セグメント606よりも大きな直径を有し、セグメント606は、セグメント608よりも大きな直径を有する。複数の紐610のそれぞれは、複数のセグメント604、606、608のうちの1つに固定されている。図示の例では、複数のセグメント604、606、608のそれぞれは、複数の紐610のうちの1つのみに対応する。
【0022】
細長スプール602は、主軸線603の周りで一定速度で回転するので、複数の紐610のそれぞれは、複数のセグメント604、606、608のうち対応する1つにおける、対応する異なる直径に起因して、異なる移動量を有する。したがって、最大の直径を有するセグメント604の周りに巻かれる紐610 ’は、より小さな直径を有するセグメント606の周りに巻かれる紐610’’よりも大きな移動量を有することになる。言い換えれば、細長スプール602の1回転は、紐610’’よりも、より多くの紐610 ’を、巻く又は巻き戻す。結果として、複数の紐610のそれぞれの締め付け特性は、複数のセグメント604、606、608のそれぞれの直径を選択することによって、カスタマイズすることができる。
【0023】
図7は、例示的実施形態において、複数の直径を有する細長スプール702を有する履物品700の描写である。履物品700及び細長スプール702は、それ以外の点では、履物品600及び細長スプール602と、同じであり、同じように動作し得る。しかしながら、離散的なセグメント604、606、608を有する代わりに、細長スプール702は、円錐形であり、ひいては、細長スプール702の長さに沿って直径が連続的に変化する。したがって、細長スプール702は、複数の紐710が個々に配置される離散的な位置に対応する複数のセグメント704、706、708を有するが、複数のセグメント704、706、708は、直径が連続的に変化する細長スプール702の一部である。
【0024】
複数の紐710のそれぞれは、細長スプール702の長さ712の周りに巻かれるので、複数の紐710のそれぞれのトルクは、個々の紐が細長スプール702の周りに巻かれるにつれて変化する。したがって、例えば、紐710 ’は、スプール702上の第1の、より大きな直径の位置714で始まるが、スプール702が回転するにつれて、長さ712を徐々に下って、第2の、より小さな直径の位置716に移動する。紐710 ’が係合する細長スプール702の直径は、細長スプール702が回転するにつれて常に減少しているので、スプールによって紐710’に与えられるトルクは、常に減少する。図示されるように、複数の紐710のそれぞれは、同じトルクの減少を経験し、複数の紐710が引締められるときにトルクが減少しない場合よりも、装用者に比較的柔らかい締め付け感覚を潜在的に作り出す。
【0025】
細長スプール602、702の原理は、単一のスプールに組み合わせられてもよい。したがって、単一の細長スプールは、直径が徐々に変化する円錐形セクションと、直径の急激な変化によって分離された離散的セクションと、の両方を組み込んでもよい。離散的セクションは、それら自体が円錐形であり、かつ、円錐形セクション間で急激に変化するようにされてもよい。
【0026】
図8A及び図8Bは、例示的実施形態において、単一の細長スプール802を備えた履物品800の上面図及び側面図をそれぞれ示している。細長スプール802は、細長スプール302、502、602、702を含む、本明細書に開示される細長スプールのいずれかと同じであり得るか、又は、任意の適切な構成であり得る。細長スプール302、502、602、702と同様に、図示されていない一次紐は、細長スプール802を回転させる。図示されるように、細長スプール802は、履物品800の中心線804にほぼ沿って配置されるが、細長スプール802は、履物品800の内甲側806又は外甲側808のいずれかに配置され得ることが、認識及び理解されるべきである。
【0027】
図8Bに示されるように、一次紐810は、それぞれ、両端部で、細長スプール802に結合されている。一次紐810の各端部は、細長スプール802に結合され、それにより、細長スプール802の回転により、一次紐810のそれぞれの両端部が、細長スプール802の周りに巻かれる又は細長スプール802から巻き戻される。したがって、細長スプール802の回転は、細長スプール802が回転する方向に応じて、一次紐810を締めるか緩めるかのいずれかを引き起こす。
【実施例
【0028】
実施例1において、履物品は、ミッドソールと、ミッドソールに対して固定されてスロートを形成するアッパーと、アッパーのスロートを横切って延在する、複数の紐と、ミッドソール内に配置され、一次紐と係合して一次紐に掛かる張力を増減するように構成された、電動紐締めシステムと、を備え、電動紐締めシステムは、モータと、モータに動作可能に結合され、モータの動作に基づいて一次紐を巻き取る及び巻き戻すように構成された、紐スプールと、細長スプールと、を備え、一次紐は細長スプールに結合され、細長スプールは、モータの動作に基づいて、及び、一次紐を介して、複数の紐を巻き取る及び巻き戻すように構成され、複数の紐のそれぞれは、細長スプールに沿って互いに間隔を置いて配置されている。
【0029】
実施例2において、実施例1の履物品は、随意に、細長スプールが円形断面を有することを、さらに含む。
【0030】
実施例3において、実施例1及び2のいずれか1つ又は複数の履物品は、随意に、細長スプールが複数のセグメントを有し、複数のセグメントのそれぞれが異なる直径を有し、複数の紐のそれぞれが複数のセグメントのうちの1つに対応することを、さらに含む。
【0031】
実施例4において、実施例1~3のいずれか1つ又は複数の履物品は、随意に、複数のセグメントが離散的なセグメントであることを、さらに含む。
【0032】
実施例5において、実施例1~4のいずれか1つ又は複数の履物品は、随意に、細長スプールが円錐形であることを、さらに含む。
【0033】
実施例6において、実施例1~5のいずれか1つ又は複数の履物品は、随意に、複数の紐が異なる長さを有することを、さらに含む。
【0034】
実施例7において、実施例1~6のいずれか1つ又は複数の履物品は、随意に、細長スプールが円筒形であることを、さらに含む。
【0035】
実施例8において、履物品を製造する方法は、アッパーに対してミッドソールを固定するステップであって、アッパーがスロートを形成する、ステップと、複数の紐をアッパーのスロートを横切るように延在させるステップと、ミッドソール内に電動紐締めシステムを配置するステップと、を含み、電動紐締めシステムは、一次紐と係合して一次紐に掛かる張力を増減するように構成され、電動紐締めシステムは、モータと、モータに動作可能に結合され、モータの動作に基づいて一次紐を巻き取る及び巻き戻すように構成された、紐スプールと、細長スプールと、を備え、一次紐は細長スプールに結合され、細長スプールは、モータの動作に基づいて、及び、一次紐を介して、複数の紐を巻き取る及び巻き戻すように構成され、複数の紐のそれぞれは、細長スプールに沿って互いに間隔を置いて配置されている。
【0036】
実施例9において、実施例8の方法は、随意に、細長スプールが円形断面を有することを、さらに含む。
【0037】
実施例10において、実施例8及び9のいずれか1つ又は複数の方法は、随意に、細長スプールが複数のセグメントを有し、複数のセグメントのそれぞれが異なる直径を有し、複数の紐のそれぞれが複数のセグメントのうちの1つに対応することを、さらに含む。
【0038】
実施例11において、実施例8~10のいずれか1つ又は複数の方法は、随意に、複数のセグメントが離散的なセグメントであることを、さらに含む。
【0039】
実施例12において、実施例8~11のいずれか1つ又は複数の方法は、随意に、細長スプールが円錐形であることを、さらに含む。
【0040】
実施例13において、実施例8~12のいずれか1つ又は複数の方法は、随意に、複数の紐が異なる長さを有することを、さらに含む。
【0041】
実施例14において、実施例8~13のいずれか1つ又は複数の方法は、随意に、細長スプールが円筒形であることを、さらに含む。
【0042】
実施例15において、電動紐締めシステムは、モータと、モータに動作可能に結合され、モータの動作に基づいて一次紐を巻き取る及び巻き戻すように構成された、紐スプールと、細長スプールと、を備え、一次紐は細長スプールに結合され、
細長スプールは、モータの動作に基づいて、及び、一次紐を介して、複数の紐を巻き取る及び巻き戻すように構成され、複数の紐のそれぞれは、細長スプールに沿って互いに間隔を置いて配置されている。
【0043】
実施例16において、実施例15の履物品は、随意に、細長スプールが円形断面を有することを、さらに含む。
【0044】
実施例17において、実施例15及び16のいずれか1つ又は複数の履物品は、随意に、細長スプールが複数のセグメントを有し、複数のセグメントのそれぞれが異なる直径を有し、複数の紐のそれぞれが複数のセグメントのうちの1つに対応することを、さらに含む。
【0045】
実施例18において、実施例15~17のいずれか1つ又は複数の履物品は、随意に、複数のセグメントが離散的なセグメントであることを、さらに含む。
【0046】
実施例19において、実施例15~18のいずれか1つ又は複数の履物品は、随意に、細長スプールが円錐形であることを、さらに含む。
【0047】
実施例20において、実施例15~19のいずれか1つ又は複数の履物品は、随意に、複数の紐が異なる長さを有することを、さらに含む。
【0048】
実施例21において、実施例15~20のいずれか1つ又は複数の履物品は、随意に、細長スプールが円筒形であることを、さらに含む。
【0049】
本明細書全体にわたり、複数事例は、単数事例として説明されるコンポーネント、動作、又は構造を実装することができる。1つ又はそれ以上の方法における個別動作は個別の動作として説明及び記載されるが、1つ又はそれ以上の個別動作は同時に実施することができ、またこれら動作は説明した順序で実施すべきものである必要はない。例示的形態における個別のコンポーネントとして提示された構造及機能性は、組合せの構造又はコンポーネントとして実装することができる。同様に、単一コンポーネントとして提示された構造及び機能性は個別のコンポーネントとして実装することができる。これら及び他の改変、変更、追加、及び改良は、本発明要旨の範囲内にある。
【0050】
特定の実施形態は、論理又は多数のコンポーネント、モジュール又は機構を含むものとして記載される。モジュールは、ソフトウェアモジュール(例えば、マシン可読媒体上若しくは伝送信号内に埋め込まれたコード)又はハードウェアモジュールのいずれかを構成することができる。「ハードウェアモジュール」は、特定の動作を実施することができる有形ユニットであり、また特定の物理的様態で構成又は配備することができる。種々の例示的実施形態において、1つ又はそれ以上のコンピュータシステム(例えば、スタンドアロンコンピュータシステム、クライアントコンピュータシステム、若しくはサーバーコンピュータシステム)又はコンピュータシステムにおける1つ又はそれ以上のハードウェアモジュール(例えば、プロセッサ若しくはプロセッサのグループ)は、ソフトウェア(例えば、アプリケーション若しくはアプリケーション部分)によって、本明細書記載の特定の動作を実施するよう動作するソフトウェアモジュールとして構成することができる。
【0051】
幾つかの実施形態において、ハードウェアモジュールは、機械的に、電子的に又はそれらの任意な適切組合せで実装することができる。例えば、ハードウェアモジュールは、特定の動作を実施するよう不変に構成された専用回路又は論理回路を有することができる。例えば、ハードウェアモジュールは、例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)又はASICのような専用プロセッサとすることができる。ハードウェアモジュールは、さらに、特定の動作を実施するようソフトウェアによって一時的に構成されたプログラマブル論理又は回路とすることもできる。例えば、ハードウェアモジュールは、汎用プロセッサ又は他のプログラマブルプロセッサ内に包含されるソフトウェアを有することができる。当然のことながら、機械的に専用化及び不変に構成された回路として、又は一時的に構成された回路(ソフトウェアによって構成された)としてハードウェアモジュールを実装する決断は、コスト及び時間を考慮してなされ得る。
【0052】
したがって、語句「ハードウェアモジュール」は、或る様態で動作するよう又は本明細書記載の特定の動作を実施するように、物理的に構築された、不変に構成された(例えば、配線で接続された)又は一時的に構成された(例えば、プログラムされた)実体である、有体物を包含すると理解すべきである。本明細書で使用されるように、「ハードウェア実装モジュール(hardware-implemented module)」はハードウェアモジュールに言及するものである。ハードウェアモジュールが一時的に構成された(例えば、プログラムされた)実施形態を考慮すると、各ハードウェアモジュールは、常時構成されている又はインスタンス化されている必要はない。例えば、ハードウェアモジュールがソフトウェアによって専用プロセッサとなるよう構成される汎用プロセッサを含む場合、汎用プロセッサは、異なる時点でそれぞれ異なる専用プロセッサ(例えば、異なるハードウェアモジュールを有する)として構成することができる。したがって、ソフトウェアは、例えば、一時点で特定ハードウェアモジュールを構築するよう、また異なる時点で異なるハードウェアモジュールを構築するようプロセッサを構成することができる。
【0053】
ハードウェアモジュールは、他のハードウェアモジュールに対して情報を供給及び受け取ることができる。したがって、本明細書に記載のハードウェアモジュールは、通信により結合されていると見なすことができる。多重ハードウェアモジュールが同時に存在する場合、通信は、2つ又はそれ以上のハードウェアモジュール間で信号伝送(例えば、適切な回路及びバス上)により達成することができる。多重ハードウェアモジュールが異なる時点で構成又はインスタンス化されている実施形態において、このようなハードウェアモジュール間における通信は、例えば、多重ハードウェアモジュールがアクセするメモリ構造における情報を記憶及び回収することにより達成することができる。例えば、1つのハードウェアモジュールは、1つの動作を実施し、また通信可能に結合されたメモリデバイスにその動作の出力を記憶することができる。この後、他のハードウェアモジュールが後の時点でメモリデバイスにアクセスして、記憶した出力を回収して処理することができる。ハードウェアモジュールは、さらに、入力又は出力デバイスとの通信を開始し、またリソース上で動作する(例えば、情報収集)ことができる。
【0054】
本明細書記載の例示的方法における種々の動作は、関連動作を実施するよう一時的に構成された(例えば、ソフトウェアによって)又は不変に構成された1つ又はそれ以上のプロセッサによって、少なくとも部分的に実施することができる。一時的又は不変に構成されたか否かに係わらず、このようなプロセッサは、本明細書記載の1つ又はそれ以上の動作又は機能を実施するよう動作するプロセッサ実装モジュールを構築することができる。本明細書で使用される「プロセッサ実装モジュール(processor-implemented module)」は、1つ又はそれ以上のプロセッサを使用して実装されるハードウェアモジュールに言及する。
【0055】
同様に、本明細書記載の方法は、少なくとも部分的にプロセッサ実装された、ハードウェアの一例であるプロセッサとすることができる。例えば、方法における少なくとも幾つかの動作は、1つ又はそれ以上のプロセッサ又はプロセッサ実装モジュールによって実施することができる。さらに、1つ又はそれ以上のプロセッサは、「クラウドコンピューティング」環境における、又は「ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)」としての関連動作の実施を支援するよう動作することもできる。例えば、少なくとも幾つかの動作は、一群のコンピュータ(例えば、プロセッサを含むマシン)によって実施することができ、これら動作は、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して、又は1つ又はそれ以上の適切なインタフェース(例えば、アプリケーション・プログラム・インタフェース(API))を介してアクセス可能である。
【0056】
特定の動作パフォーマンスは、1つ又はそれ以上のプロセッサに分散させることができ、これは単一マシン内に存在するだけでなく、多数のマシンにわたり展開させることができる。幾つかの例示的実施形態において、1つ又はそれ以上のプロセッサ又はプロセッサ実装モジュールは、単一の地理的場所(例えば、家庭環境、オフィス環境、又はサーバーファーム)に設置することができる。他の例示的実施形態において、1つ又はそれ以上のプロセッサ又はプロセッサ実装モジュールは、多数の地理的場所にわたり分散させることができる。
【0057】
本明細書の幾つかの部分は、マシンメモリ(例えば、コンピュータメモリ)内にビット又は二進デジタル信号として記憶したデータにおける動作のアルゴリズム又は象徴の観点から表現される。これらアルゴリズム又は象徴は、データ処理における当業者が使用する技術の例であり、その作業の本質は当業者に伝わるであろう。本明細書で使用される「アルゴリズム」は、所望結果に至る自己無撞着動作シーケンス又は同様の処理である。この文脈において、アルゴリズム及び動作は、物理量の物理的取り扱い操作を含む。一般的に、必ずしもではないが、このような量は、マシンが記憶、アクセス、転送、組み合わせ、比較、又は他の取り扱い操作できる電気的、磁気的又は光学的な信号の形態をとることができる。時には主に共通の使用理由として、例えば、「データ」、「コンテンツ」、「ビット」、「値」、「要素」、「シンボル」、「文字」、「用語」、「番号」、「数字」等々のようなワードを使用してこのような信号に言及するのは都合がよい。しかし、これらワードは単に都合のよい標識であり、適切な物理量に関連付けられるべきものである。
【0058】
他に特別に明示しない限り、「プロセッシングする」、「コンピューティングする」、「計算する」、「決定する」、「提示する」、「表示する」等々のワードを使用しての本明細書における詳述は、1つ又はそれ以上のメモリ(例えば、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、若しくはそれらの任意の適当な組合せ)、レジスタ、又は情報を受け取り、記憶し、伝送し、又は表示する他のマシンコンポーネント内における物理的(電子的、磁気的、又は光学的)な量として表現されるデータを取り扱い操作又は変換するマシン(例えば、コンピュータ)のアクション又はプロセスに言及することができる。さらに、他に特別に明示しない限り、本明細書中、特許文献で共通に使用される用語「a」、「an」は、1つ若しくは1つより多い場合を含むものとする。最後に、本明細書使用される接続詞「又は/若しくは(or)」は、他に特別に明示しない限り、非排他的「又は/若しくは(or)」であることに言及する。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8A
図8B