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特許7448560リソース決定方法、機器、および記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-04
(45)【発行日】2024-03-12
(54)【発明の名称】リソース決定方法、機器、および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20240305BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240305BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240305BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W28/04 110
H04W72/0446
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021563648
(86)(22)【出願日】2019-04-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-09
(86)【国際出願番号】 CN2019085214
(87)【国際公開番号】W WO2020220270
(87)【国際公開日】2020-11-05
【審査請求日】2022-03-31
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
(72)【発明者】
【氏名】ウー、ズオミン
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/081999(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/158923(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/079571(WO,A1)
【文献】Intel Corporation,Enhancements to HARQ for NR-unlicensed[online],3GPP TSG RAN WG1 #96b R1-1904287,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96b/Docs/R1-1904287.zip>,2019年03月30日
【文献】vivo,Discussion on HARQ operation for NR-U,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #96bis R1-1904067,2019年03月30日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソース決定方法であって、
端末機器が、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように前記端末機器に指示するための第1シグナリングを受信することと、
前記第1シグナリングが第1ダウンリンクチャネルをスケジューリングするために使用される場合、前記端末機器が、前記第1ダウンリンクチャネルの伝送位置に従って、少なくとも前記第1ダウンリンクチャネルに対応する前記確認応答情報を送信するための時間領域リソースを決定することと、
前記第1シグナリングがダウンリンクチャネルのスケジューリングに使用されない場合、前記端末機器が、前記第1シグナリングを運ぶ前記ダウンリンクチャネルの伝送位置に従って、前記第1シグナリングの前に伝送された少なくとも1つのダウンリンクチャネルの前記確認応答情報を送信するための時間領域リソースを決定することと、を含み、
前記第1シグナリングにおける第1指示情報が第1の値である場合、前記第1指示情報は、すべてのハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示し、前記HARQプロセス内の第1のHARQプロセスが端末機器によって受信されなかった場合、前記すべてのHARQプロセスの確認応答情報のうち、前記第1のHARQプロセスに対応するビット値はNACKであり、
前記第1シグナリングが、第1ダウンリンクチャネルをスケジューリングするために使用され、前記第1シグナリングにおける第1指示情報が、第2の値である場合、前記第1指示情報は、
前記第1シグナリングによってスケジューリングされた前記第1ダウンリンクチャネルの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示するか、又は前記第1シグナリングによってスケジューリングされた前記第1ダウンリンクチャネルが属する第1ダウンリンクチャネルグループの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示する、前記リソース決定方法。
【請求項2】
前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースは、フィードバックタイミングに従ってさらに決定される、
請求項1に記載のリソース決定方法。
【請求項3】
前記フィードバックタイミングは、前記第1シグナリングによって指示される、
請求項2に記載のリソース決定方法。
【請求項4】
前記第1シグナリングを搬送するダウンリンクチャネルと、前記確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルとの間の間隔は、第1閾値以上である、
請求項1ないし3のいずれか一項に記載のリソース決定方法。
【請求項5】
前記リソース決定方法は、
前記端末機器が、前記確認応答情報のコードブックを決定することを更に含み、
前記確認応答情報のコードブックは、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルのすべてのダウンリンクチャネルに対応する確認応答情報を含む、
請求項1ないし4のいずれか一項に記載のリソース決定方法。
【請求項6】
前記第1シグナリングは、
PDSCHの伝送をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI)である、
請求項1ないし5のいずれか一項に記載のリソース決定方法。
【請求項7】
リソース決定方法であって、
ネットワーク機器が、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように端末機器に指示するための第1シグナリングを送信することを含み、
前記第1シグナリングが第1ダウンリンクチャネルをスケジューリングするために使用される場合、前記第1シグナリングは、前記端末機器が、前記第1ダウンリンクチャネルの伝送位置に従って、少なくとも前記第1ダウンリンクチャネルに対応する前記確認応答情報を送信するための時間領域リソースを決定するために使用され、
前記第1シグナリングがダウンリンクチャネルをスケジューリングするために使用されない場合、前記第1シグナリングは、前記端末機器が、前記第1シグナリングを運ぶ前記ダウンリンクチャネルの伝送位置に従って、前記第1シグナリングの前に伝送された少なくとも1つのダウンリンクチャネルの前記確認応答情報を送信するための時間領域リソースを決定するために使用され、
前記第1シグナリングにおける第1指示情報が第1の値である場合、前記第1指示情報は、すべてのハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示し、前記HARQプロセス内の第1のHARQプロセスが端末機器によって受信されなかった場合、前記すべてのHARQプロセスの確認応答情報のうち、前記第1のHARQプロセスに対応するビット値はNACKであり、
前記第1シグナリングが、第1ダウンリンクチャネルをスケジューリングするために使用され、前記第1シグナリングにおける第1指示情報が、第2の値である場合、前記第1指示情報は、
前記第1シグナリングによってスケジューリングされた前記第1ダウンリンクチャネルの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示するか、又は前記第1シグナリングによってスケジューリングされた前記第1ダウンリンクチャネルが属する第1ダウンリンクチャネルグループの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示する、前記リソース決定方法。
【請求項8】
前記確認応答情報を伝送するための前記時間領域リソースは、フィードバックタイミングに従ってさらに決定される、
請求項7に記載のリソース決定方法。
【請求項9】
前記フィードバックタイミングは、前記第1シグナリングによって指示される、
請求項8に記載のリソース決定方法。
【請求項10】
前記第1シグナリングを搬送するダウンリンクチャネルと、前記確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルとの間の間隔は、第1閾値以上である、
請求項7ないし9のいずれか一項に記載のリソース決定方法。
【請求項11】
前記確認応答情報のコードブックは、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルのすべてのダウンリンクチャネルに対応する確認応答情報を含む、
請求項7ないし10のいずれか一項に記載のリソース決定方法。
【請求項12】
端末機器であって、
プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のリソース決定方法のステップを実行するように構成される、前記端末機器。
【請求項13】
ネットワーク機器であって、
プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、請求項7ないし11のいずれか一項に記載の方法のステップを実行するように構成される、前記ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信の技術分野に関し、特に、リソース決定方法、機器、および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ニューラジオ(New Radio、NR)システムでは、ネットワーク機器が、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)によってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared CHannel、PDSCH)を端末機器に伝送した後、端末機器は、トリガーシグナリングに基づいて、前記PDSCHに対応する確認応答情報をネットワーク機器に伝送する必要がある。したがって、確認応答情報の伝送の柔軟性とシステムの伝送効率を向上させるために、PDSCHに対応する確認応答情報を伝送するためのリソースをどのように決定するかは、至急解決すべき緊急の問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の技術的課題を解決するために、本発明の実施例は、確認応答情報の伝送の柔軟性とシステムの伝送効率を向上させることができる、リソース決定方法、機器、および記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様によれば、本発明の実施例は、リソース決定方法を提供し、前記リソース決定方法は、端末機器が、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように前記端末機器に指示するための第1シグナリングを受信することと、前記端末機器が、前記第1シグナリングに基づいて、前記確認応答情報を伝送するためのリソースを決定することと、を含む。
【0005】
第2態様によれば、本発明の実施例は、リソース決定方法を提供し、前記リソース決定方法は、ネットワーク機器が、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように端末機器に指示するための第1シグナリングを送信することを含み、前記第1シグナリングは、前記端末機器が、前記確認応答情報を伝送するためのリソースを決定するために使用される。
【0006】
第3態様によれば、本発明の実施例は、端末機器を提供し、前記端末機器は、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように前記端末機器に指示するための第1シグナリングを受信するように構成される受信ユニットと、前記第1シグナリングに基づいて、前記確認応答情報を伝送するためのリソースを決定するように構成される処理ユニットと、を備える。
【0007】
第4態様によれば、本発明の実施例は、ネットワーク機器を提供し、前記ネットワーク機器は、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように端末機器に指示するための第1シグナリングを送信するように構成される送信ユニットを備え、前記第1シグナリングは、前記端末機器が、前記確認応答情報を伝送するためのリソースを決定するために使用される。
【0008】
第5態様によれば、本発明の実施例は、端末機器を提供し、前記端末機器は、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、ここで、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、上記の端末機器によって実行されるリソース決定方法のステップを実行するように構成される。
【0009】
第6態様によれば、本発明の実施例は、ネットワーク機器を提供し、前記ネットワーク機器は、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、ここで、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、上記のネットワーク機器によって実行されるリソース決定方法のステップを実行するように構成される。
【0010】
第7態様によれば、本発明の実施例は、実行可能なプログラムが記憶された記憶媒体を提供し、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行されるときに、上記の端末機器によってリソース決定方法を実現する。
【0011】
第8態様によれば、本発明の実施例は、実行可能なプログラムが記憶された記憶媒体を提供し、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行されるときに、上記のネットワーク機器によってリソース決定方法を実現する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施例に係るリソース決定方法は、端末機器が、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように前記端末機器に指示するための第1シグナリングを受信することと、前記端末機器が、前記第1シグナリングに基づいて、前記確認応答情報を伝送するためのリソースを決定ことと、を含む。ここで、前記第1シグナリングは、ダウンリンクチャネル又はアップリンクチャネルをスケジューリングするためのシグナリングであり得るか、又は確認応答情報の伝送をトリガーするための専用のシグナリングであり得る。したがって、端末機器は、PDSCHに依存することなく、フィードバック確認応答を伝送するためのリソースを決定することができ、これにより、フィードバック確認応答をトリガーする柔軟性を向上させ、システム効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施例による通信システムの構成を示す概略構造図である。
図2】本発明の実施例による、リソース決定方法の例示的な処理フローの概略図である。
図3】本発明の実施例による確認応答情報の伝送を示す概略図である。
図4】本発明の実施例による別の確認応答情報の伝送を示す概略図である。
図5】本発明の実施例によるさらに別の確認応答情報の伝送を示す概略図である。
図6】本発明の実施例による端末機器の構成を示す概略構造図である。
図7】本発明の実施例によるネットワーク機器の構成を示す概略構造図である。
図8】本発明の実施例による電子機器のハードウェアの構成を示す概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施例の特徴および技術的内容をより詳細に理解するために、以下、添付の図面を参照して本発明の実施例の実現について詳細に説明し、添付の図面は、参照および説明のためのものであり、本発明の実施例を限定するためのものではない。
【0015】
本発明の実施例によるリソース決定方法を詳細に説明する前に、まず関連技術におけるHARQ-ACKについて簡単に説明する。
【0016】
無認可スペクトルは、国と地域によって割り当てられた、無線機器の通信に使用できる周波数スペクトルであり、当該周波数スペクトルは、一般に共有スペクトルと見なされ、つまり、異なる通信システムにおける通信機器は、国と地域によって当該周波数スペクトル対して設定された規制要件を満たす限り、専用の周波数スペクトルの許可を政府に申請せずに周波数スペクトルを使用できる。無認可スペクトルを使用して無線通信を実行する様々な通信システムが、前記スペクトルで共存できるようにするために、一部の国又は地域では、無認可スペクトルを使用するために満たすべき規制要件を規定した。例えば、一部の地域では、通信機器は「リッスンビフォアトーク」の原則に従い、即ち、通信機器は、無認可スペクトルのチャネルで信号を送信する前に、チャネルセンシングを実行する必要があり、チャネルセンシング結果がチャネルアイドルである場合にのみ、当該通信機器は信号を送信でき、無認可スペクトルのチャネルにおける通信機器のチャネルセンシング結果がチャネルビジーである場合、当該通信機器は信号送信を実行できない。公平性を確保するために、1回の伝送において、無認可スペクトルのチャネルを使用する通信機器による信号伝送の持続時間は、最大チャネル占有時間(Maximum Channel Occupation Time、MCOT)を超えることはできない。無線通信技術の発展に伴い、LTEシステムとNRシステムの両方は、無認可スペクトルを使用してデータサービスを伝送するために、無認可スペクトルにネットワークを展開することを検討する。
【0017】
NR Rel-15では、HARQフィードバックタイミング(HARQ-timing)の動的決定をサポートする。端末機器は、まず、事前設定されたHARQ timing集合K{k1、k2、……、kn}を決定し、次に、ネットワーク機器は、ダウンリンク制御情報(Downlink control information、DCI)内のPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator情報フィールドを介して、事前設定されたHARQ timing集合内の1つの値をkiとして指示する。当該DCIによってスケジューリングされたPDSCHは、スロットnで伝送され、対応するACK/NACK情報は、slot(n+ki)で伝送される。ここで、事前設定されたHARQ timing集合は、最大8つのtiming値を含み、DCI format 1_0の場合、当該集合はプロトコルに従って決定され、DCI format 1_1の場合、当該集合はネットワーク機器によって構成される。
【0018】
Rel-16のNR無認可スペクトル(NR-based Access to Unlicensed Spectrum、NR-U)について、ダウンリンク制御シグナリングにHARQ timingの特別な値を導入することをサポートすることが考慮され、当該特別な値は、DCIによってスケジューリングされたPDSCHに対応するACK/NACKフィードバック情報の伝送時間とリソースを現在決定できないことを示す。続いて、ネットワーク機器は、トリガーシグナリングを送信し、端末機器は、トリガーシグナリングに基づいて、前のPDSCHに対応するACK/NACKを伝送することを決定する。例えば、専用のダウンリンク制御シグナリング、又はPDSCHの伝送をスケジューリングするためのダウンリンク制御シグナリング、又はPUSCHの伝送をスケジューリングするためのダウンリンク制御シグナリングを介して、端末機器が前のPDSCHに対するフィードバック情報を伝送するようにトリガーする。さらに、トリガーに基づくACK/NACKフィードバックをサポートするために、PDSCHグループを導入することを考慮することができ、ネットワーク機器が、DCIを介してPDSCHグループを明示的に示すことにより、特定のPDSCHグループのACK/NACKのフィードバックをトリガーするとき、当該PDSCHグループ内のすべてのPDSCHのACK/NACK情報が伝送される。
【0019】
関連技術において、端末機器は、PDSCHの伝送をスケジューリングするためのDCIを受信すると、当該端末機器は、前記PDSCHの伝送リソースおよびDCI内のACK/NACK情報の伝送パラメータに従って、当該PDSCHに対するACK/NACK情報を伝送するための伝送リソースを決定する。当該PDSCHに対応するACK/NACK情報を伝送するための伝送リソースは、PDSCHの伝送をスケジューリングするためのDCIに従って決定されるため、ACK/NACKフィードバックを、少なくとも1つのPDSCH伝送とバインドする必要があり、そのため、フィードバックをトリガーする柔軟性が大幅に制限され、システムの効率が低下する。
【0020】
上記の問題を考慮して、本発明はリソース決定方法を提供し、本願実施例のリソース決定方法は、例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)、NRシステム又は5Gシステムなどの様々な通信システムに適用することができる。
【0021】
例示的に、図1は、本願実施例で適用される通信システム100を示す。当該通信システム100は、ネットワーク機器110を含み得、ネットワーク機器110は、端末機器120(又は通信端末、端末と呼ばれる)と通信する機器であり得る。ネットワーク機器110は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、そして、当該カバレッジエリア内に位置する端末機器と通信することができる。例示的に、当該ネットワーク機器110は、LTEシステムの進化型基地局(Evolutional Node B、eNB又はeNodeB)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)における無線コントローラであってもよく、又は、当該ネットワーク機器は、モバイルスイッチングセンター、リレーステーション、アクセスポイント、車両用機器、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ネットワークブリッジ、ルーター、5Gネットワークのネットワーク側の機器、又は将来進化する公衆陸上移動通信網(Public Land Mobile Network、PLMN)におけるネットワーク機器などであってもよい。
【0022】
当該通信システム100は、ネットワーク機器110のカバレッジ内に位置する少なくとも1つの端末機器120をさらに含む。端末機器120およびネットワーク機器110は、有線又は無線接続を介して接続されている。無線接続を介してネットワーク機器110と接続された端末機器は、「無線通信端末」、「無線端末」又は「モバイル端末」と呼ばれることができる。モバイル端末は、例えば、衛星電話又は携帯電話であってもよいし、セルラー無線電話とデータ処理、ファックス、及びデータ通信機能を組み合わせたパーソナル通信システム( Personal Communications System、PCS)端末であってもよいし、無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットアクセス、又はWebブラウザ、メモパッド、カレンダー、および/または全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)受信機を含むPDAであってもよいし、従来のラップトップ型および/又はパームトップ型の受信機又は無線電話トランシーバを含むその他の電子装置であってもよい。端末機器は、アクセス端末、ユーザ機器(User Equipment、UE)、ユーザユニット、加入者局、移動局、遠隔局、遠隔端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント、又はユーザ装置を指し得る。アクセス端末とは、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタル処理(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を備えた携帯機器、コンピューティング機器、又はワイヤレスモデムに接続されているその他の処理機器、車両用機器、ウェアラブル機器、5Gネットワークの端末又は将来進化するPLMNの端末などであってもよい。
【0023】
例示的に、端末機器120間で装置対装置(Device to Device、D2D)通信を実行することができる。
【0024】
例示的に、5Gシステム又は5Gネットワークは、ニューラジオ(New Radio、NR)システム又はNRネットワークとも呼ばれる。
【0025】
図1は、例として、1つのネットワーク機器および2つの端末を示し、例示的に、当該通信システム100は、複数のネットワーク機器を含み得、各ネットワーク機器のカバレッジは、他の数の端末機器を含み得、本願実施例はこれらを限定しない。
【0026】
例示的に、当該通信システム100は、さらに、ネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを含み得るが、本願実施例はこれらを限定しない。
【0027】
本願実施例のネットワーク/システムにおける通信機能を備えた機器は、通信機器と呼ばれ得ることを理解すべきである。図1に示される通信システム100を例とると、通信機器は、通信機能を備えたネットワーク機器110および端末120を含み得、ネットワーク機器110および端末120は、上記の特定の機器であり得、ここでは繰り返して説明しない。通信機器は、さらに、通信システム100における他の機器、例えば、ネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを含み得るが、本願実施例はこれらを限定しない。
【0028】
図2は、本発明の実施例による、リソース決定方法の例示的な処理フローの概略図であり、図2に示されるように、前記方法は、以下のステップを含む。
【0029】
ステップS201において、端末機器は、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように前記端末機器に指示するための第1シグナリングを受信する。
【0030】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングは、ネットワーク機器によって端末機器に送信される。前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルは、
前記第1シグナリングの前に伝送されたダウンリンクチャネル、前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネル、及び前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルの前のダウンリンクチャネルのうちの少なくとも1つを含む。
【0031】
以下、前記端末機器が、第1シグナリングによって、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信することについて説明する。
【0032】
特定の実施では、前記第1シグナリングにおける第1指示情報は、対応するダウンリンクチャネルグループの確認応答情報を伝送するかどうかを前記端末機器に指示する。ここで、前記ダウンリンクチャネルグループは、ネットワーク機器が送信した構成パラメータによって決定される。又は、前記ダウンリンクチャネルグループは、上位層シグナリングに従って前記端末機器によって決定され、例えば、前記上位層シグナリングは、ダウンリンクチャネルグループのグループ化ポリシを示し、前記端末機器は、グループ化ポリシに従ってダウンリンクチャネルグループを決定する。又は、前記ダウンリンクチャネルグループは、上位層シグナリングに従って前記端末機器によって決定され、例えば、前記端末機器は、前記上位層シグナリングに従って、1つの潜在的なダウンリンクチャネル伝送機会のグループを決定し、1つの潜在的なダウンリンクチャネル伝送機会のグループで受信されたダウンリンクチャネルは、ダウンリンクチャネルグループである。
【0033】
いくつかの実施例において、前記第1シグナリングが、第1ダウンリンクチャネル(例えば、PDSCH)をスケジューリングするために使用され、前記第1シグナリングにおける第1指示情報が第1の値である場合、前記第1指示情報は、すべてのHARQプロセスの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示する。例示的に、前記第1指示情報が1ビットであり、第1指示情報のビット値が「1」である場合、前記第1指示情報は、すべてのHARQプロセスの確認応答情報を送信するように前記端末機器に指示し、ここで、1つのHARQプロセスは、1つのPDSCHを介して伝送される。端末機器が、特定の1つ又は複数のHARQプロセスを受信しなかった場合、端末機器がネットワーク機器に確認応答情報を送信するとき、受信されなかったHARQプロセスに対応するビット値は、NACKである。例えば、ネットワーク機器が、4つのHARQプロセスを送信し、第1、第2、および第4のHARQプロセスが端末機器によって検出された場合、端末機器がネットワーク機器に確認応答情報を送信するとき、第3のHARQプロセスに対応するビットがNACKである。
【0034】
別のいくつかの実施例において、前記第1シグナリングが、第1ダウンリンクチャネル(例えば、PDSCH)をスケジューリングするために使用され、前記第1シグナリングにおける第1指示情報が第2の値である場合、前記第1指示情報は、前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルの確認応答情報を伝送するように端末機器に指示するか、又は、前記第1指示情報は、前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルが属する第1ダウンリンクチャネルグループの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示する。例示的に、前記第1指示情報が1ビットであり、第1指示情報のビット値が「0」である場合、前記第1指示情報は、第1ダウンリンクチャネルの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示するか、又は第1ダウンリンクチャネルが属する第1ダウンリンクチャネルグループの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示する。
【0035】
さらに別のいくつかの実施例において、前記第1シグナリングが、アップリンクチャネル(例えば、PUSCH)をスケジューリングするために使用され、前記第1シグナリングにおける第1指示情報が、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように端末機器に指示するために使用され、かつ前記第1指示情報が第2の値である場合、前記第1指示情報は、確認応答情報を伝送しないように前記端末機器に指示する。第1指示情報が第1の値である場合、前記第1指示情報は、すべてのHARQプロセスの確認応答情報を送信するように前記端末機器に指示する。例示的に、前記第1指示情報が1ビットであり、第1指示情報のビット値が「1」である場合場合、前記第1指示情報は、すべてのHARQプロセスの確認応答情報を送信するように前記端末機器に指示し、ここで、1つのHARQプロセスは、1つのPDSCHを介して伝送される。端末機器が、特定の1つ又は複数のHARQプロセスを受信しなかった場合、端末機器がネットワーク機器に確認応答情報を送信するとき、受信されなかったHARQプロセスに対応するビット値は、NACKである。例えば、ネットワーク機器が、4つのHARQプロセスを送信し、第1、第2、および第4のHARQプロセスが端末機器によって検出された場合、端末機器がネットワーク機器に確認応答情報を送信するとき、第3のHARQプロセスに対応するビットがNACKである。第1指示情報のビット値が「0」の場合、前記第1指示情報は、前記端末機器確認応答情報も伝送しないように指示する。
【0036】
さらに別のいくつかの実施例において、前記第1指示情報が、ダウンリンクチャネル(例えば、PDSCH)グループの情報を指示するために使用され(例えば、システムが最大4つのPDSCHグループをサポートする場合、第1指示情報は4ビットであり、4ビットはそれぞれ4つのPDSCHグループに対応する)、前記第1指示情報の第1のビット位置が第1の値である場合、前記第1指示情報は、前記第1ビット位置に対応するダウンリンクチャネルグループ内のダウンリンクチャネルの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示する。前記第1指示情報の第1ビット位置が第2の値である場合、前記第1指示情報は、前記第1ビット位置に対するダウンリンクチャネルグループ内のダウンリンクチャネルの確認応答情報を伝送しないように前記端末機器に指示する。例示的に、前記第1の値は「1」であり、前記第2の値は「0」である。この場合、前記第1指示情報は、フィードバック情報をトリガーするために使用される専用のトリガーシグナリングであり得る。前記第1指示情報が専用のトリガーシグナリングである場合、ネットワークオーバーヘッドは小さく、第1指示情報は、異なるダウンリンクチャネルグループの確認応答情報を送信するかどうかを端末機器に正確に指示することができる。
【0037】
ステップS202において、端末機器は、前記第1シグナリングに基づいて、前記確認応答情報を送信するためのリソースを決定する。
【0038】
いくつかの実施例において、前記端末機器は、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネル内の最後のダウンリンクチャネル、及び前記第1スケジューリングシグナリングを搬送するダウンリンクチャネルのうち、時間的により後にあるダウンリンクチャネルの伝送位置に従って、前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースを決定する。例示的に、前記「時間的により後にある」というのは、伝送の終了時間がより遅いことを指すか、又は、前記「時間的により後にある」というのは、伝送の開始時間がより遅いことを指す。例えば、ダウンリンクチャネル1とダウンリンクチャネル2の2つのチャネルがあり、ダウンリンクチャネル2の伝送位置が、ダウンリンクチャネル1の伝送位置の後にある場合、ダウンリンクチャネル2は、ダウンリンクチャネル1及びダウンリンクチャネル2のうちの最後のダウンリンクチャネルであると見なされる。前記第1スケジューリングシグナリングを搬送するダウンリンクチャネルが、ダウンリンクチャネル3であり、ダウンリンクチャネル3の伝送位置が、ダウンリンクチャネル2の前にある場合、端末機器は、ダウンリンクチャネル2の位置に基づいて、前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースを決定する。
【0039】
別のいくつかの実施例において、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルが、前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルを含む場合、前記端末機器は、前記第1シグナリングを搬送するダウンリンクチャネルの伝送位置に従って、前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースを決定する。つまり、前記第1シグナリングが、第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように端末機器に指示する場合、前記端末機器は、前記第1ダウンリンクチャネルの伝送位置に従って、前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースを決定する。第1シグナリングがDCIであることを例にとると、フィードバックをトリガーするPDSCHには、当該DCIによってスケジューリングされたPDSCHが含まれ、PDSCHは必ずDCIの後に伝送されるため、当該PDSCHに基づいて確認応答情報の時間領域リソースを決定することにより、feedback timingの指示範囲が変わらないという条件下で、より大きな有効時間領域リソース内でフィードバック情報の伝送リソースを構成でき、これにより、PUCH割り当ての柔軟性を向上させることができる。
【0040】
さらに別のいくつかの実施例において、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルが、前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルを含まない場合、又は、前記第1シグナリングが、ダウンリンクチャネルのスケジューリングに使用されない場合、前記端末機器は、前記第1シグナリングを搬送するダウンリンクチャネルの伝送位置に従って、前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースを決定する。ここで、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルが、前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルを含まない場合、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルのうちの最後のダウンリンクチャネルの伝送位置は、必ず、前記第1シグナリングを搬送するPDCCHの前にある。例えば、前記第1シグナリングが、ダウンリンクチャネル1をスケジューリングする場合、又は、前記第1シグナリングが、ダウンリンクチャネルをスケジューリングせず、前記第1シグナリングがダウンリンクチャネル2で搬送される場合、端末機器は、ダウンリンクチャネル2の伝送位置に従って、前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースを決定する。つまり、有効なダウンリンクチャネル(PDSCH)がない場合、第1シグナリングに基づいて、確認応答情報を伝送するためのリソースを決定することにより、端末機器とネットワーク機器が相互にデータを伝送するときに生じる理解のあいまいさを回避することができる。例えば、DCI Aが確認応答情報の送信をトリガーするために使用され、確認応答情報が、PDSCH Aの伝送位置に基づいて決定され、PDSCH AがDCI Bによってスケジューリングされる場合、端末機器は、DCI A及びDCI Bが正しく受信されることを前提として、フィードバック情報を正しく送信することができ、そうしないと、基地局と端末の間に理解のあいまいさが生じ、フィードバック情報が正しく送信できなくなる。
【0041】
特定の実施において、前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースは、上記のチャネルの伝送位置に関連するだけでなく、フィードバックタイミングにも関連する、つまり、前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースは、フィードバックタイミングに従ってさらに決定される。例示的に、フィードバックタイミングは、前記第1シグナリングによって指示されるか、又は、前記フィードバックタイミングは、ネットワーク機器によって構成されるか、又は、前記フィードバックタイミングは、プロトコルに従って決定される。
【0042】
本発明の実施例において、前記確認応答情報を伝送するための前記時間領域リソースは、前記確認応答情報を伝送するためのスロットである。前記確認応答情報を伝送するためのスロットのシリアル番号は、前記第1ダウンリンクチャネルを伝送するためのスロットのシリアル番号とフィードバックタイミングとの合計である。又は、前記確認応答情報を伝送するためのスロットのシリアル番号は、前記第1シグナリングを搬送するダウンリンクチャネルのスロットのシリアル番号とフィードバックタイミングとの合計である。
【0043】
上記の前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースに関する説明に基づいて、以下の実施形態を理解することができる。
【0044】
いくつかの実施例において、前記第1シグナリングを搬送するダウンリンクチャネルと、前記確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルとの間の間隔は、第1閾値以上であり、ここで、前記第1閾値は、確認応答情報の準備遅延又は確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルの準備遅延以上である。
【0045】
いくつかの実施例において、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルのうちの最後のダウンリンクチャネルと、前記確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルとの間の間隔は、第2閾値以上である。前記第2閾値は、ダウンリンクチャネルの処理遅延と確認応答情報の準備遅延の合計以上であるか、又は、前記第2閾値は、ダウンリンクチャネルの処理遅延と確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルの準備遅延の合計以上である。
【0046】
ステップS202が実行された後、前記リソース決定方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0047】
ステップS203において、端末機器は、前記確認応答情報のコードブックを決定することである。
【0048】
いくつかの実施例において、前記確認応答情報のコードブックは、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルのすべてのダウンリンクチャネルに対応する確認応答情報を含む。
【0049】
別のいくつかの実施例において、前記確認応答情報のコードブックは、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルのすべてのダウンリンクチャネルに対応する確認応答情報を含むが、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルのうちの第2ダウンリンクチャネルに対応する確認応答情報のビット値は、プリセット値に設定される(例示的に、前記プリセット値はNACKである)。このようにして、コードブックのサイズは一定であり、ネットワーク機器が端末機器とインタラクションするときに生じるあいまいさを回避することができる。
【0050】
さらに別のいくつかの実施例において、前記確認応答情報のコードブックは、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネル内の、第2ダウンリンクチャネル以外のダウンリンクチャネルに対応する確認応答情報を含む。このようにして、コードブックのサイズを実際のスケジューリングに従って動的に調整でき、これにより、確認応答情報のシグナリングオーバーヘッドを削減することができる。
【0051】
上記の実施例において、前記第2ダウンリンクチャネルと、前記確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルとの間の間隔は、第2閾値未満であり、前記第2ダウンリンクチャネルは、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネル内のM個のダウンリンクチャネルであり、Mは、ゼロより大きい正の整数である。
【0052】
ステップS204において、端末機器は、決定されたリソースで確認応答情報のコードブックを送信する。
【0053】
本発明の各実施例において、前記第1シグナリングは、PDSCHの伝送をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報DCIであるか、又は、PUSCHの伝送をスケジューリングするためのDCIであるか、又は、確認応答情報の伝送をトリガーするための専用のDCIである。本発明の実施例において、フィードバック確認応答を伝送するためのリソースを決定するために使用される第1シグナリングは、PUSCHの伝送をスケジューリングするためのDCI、又は確認応答情報の伝送をトリガーするための専用のDCIであり得るため、端末機器は、PDSCHに依存することなく、フィードバック確認応答を伝送するためのリソースを決定することができ、これにより、フィードバック確認応答をトリガーする柔軟性を向上させ、システム効率を向上させることができる。
【0054】
以下、異なるシナリオに対応する実施例を参照して、本発明の実施例によるリソース決定方法について説明する。
【実施例1】
【0055】
図3は、本発明の実施例による別の確認応答情報伝送を示す概略図であり、図3に示されるように、端末機器は、スロットmでPDCCHを受信し、当該PDCCH内のDCIは、slot(m+1)でPDSCH3を伝送するようにスケジューリングするために使用される。当該DCI内の第1指示情報は、PDSCH1とPDSCH2の確認応答情報を送信するように端末に指示し、ここで、PDSCH1とPDSCH2は、同じPDSCHグループに属するか、又は異なるPDSCHグループに属し、PDSCH1はslot(m-2)で伝送され、PDSCH2はslot(m-1)で伝送される。端末機器は、フィードバックタイミングの値がkであると決定し、フィードバックタイミングの値は、当該DCI内のPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicatorによって指示されるか、又はネットワーク機器によって送信される他の情報によって構成されるか、又はプロトコルに従って決定される。前記端末機器は、前記確認応答情報がslot(m+k)で伝送されることを決定する。さらに、以下の条件を満たす必要がある場合がある。
【0056】
PDCCHとPUCCHとの間の時間間隔は、第1の所定の値以上であり、第1の所定の値はPUCCH準備遅延以上である。および/又は、PDSCH2とPUCCHとの間の時間間隔は、第2の所定の値以上であり、第2の所定の値は、PDSCH処理遅延とPUCCH準備遅延の合計以上である。
【0057】
ここで、PUCCHは、確認応答情報を搬送するために使用され、確認応答情報のコードブックには{b1、b2}が含まれる。
【実施例2】
【0058】
図4は、本発明の実施例による別の確認応答情報伝送を示す概略図であり、図4に示されるように、端末機器は、スロットmでPDCCHを受信し、当該PDCCH内のDCIは、slot(m+1)でPDSCH3を伝送するようにスケジューリングするために使用される。当該DCI内の第1指示情報は、PDSCH1~PDSCH3のフィードバック情報を送信するように端末に指示し、ここで、PDSCH1はslot(m-2)で伝送され、PDSCH2はslot(m-1)で伝送される。端末機器は、フィードバックタイミングの値がkであると決定し、フィードバックタイミングの値は、当該DCI内のPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicatorによって指示されるか、又はネットワーク機器によって送信された他の情報によって構成されるか、又はプロトコルに従って決定される。前記端末機器は、前記確認応答情報がslot(m+1+k)で伝送されることを決定する。例示的に、PDSCH3とPUCCHとの間の時間間隔は、第2の所定の値以上であり、前記第2の所定の値は、PDSCH処理遅延とPUCCH準備遅延の合計未満である。
【0059】
ここで、PUCCHは、確認応答情報を搬送するために使用され、確認応答情報のコードブックには{b1、b2、b3}が含まれる。
【実施例3】
【0060】
図5は、本発明の実施例によるさらに別の確認応答情報伝送を示す概略図であり、図5に示されるように、端末機器は、スロットmでPDCCHを受信し、当該PDCCH内のDCIは、PDSCH2又はPUSCHをスケジューリングするために使用されるか、又は確認応答情報のトリガー専用にすることができる。当該DCI内の第1指示情報は、PDSCH1~PDSCH4の確認応答情報を送信するように端末に指示し、ここで、PDSCH1はslot(m-1)で伝送され、PDSCH3とPDSCH4は、それぞれslot(m+1)とslot(m+2)で伝送される。端末機器は、フィードバックタイミングの値がkであると決定し、フィードバックタイミングの値は、当該DCI内のPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicatorによって指示されるか、又はネットワーク機器によって送信された他の情報によって構成されるか、又はプロトコルに従って決定される。前記端末機器は、前記確認応答情報がslot(m+2+k)で伝送されることを決定する。さらに、以下の条件を満たす必要がある場合がある。PDSCH4とPUCCHとの間の時間間隔が、第2閾値未満であり、PDSCH3とPUCCHとの間の時間間隔が、第2閾値以上であり、前記第2閾値は、PDSCH処理遅延とPUCCH準備遅延の合計以上である。ここで、確認応答情報のコードブックには、{b1、b2、b3}又は{b1、b2、b3、NACK}が含まれる。
【0061】
本発明の実施例に記載のリソース決定方法を実施するために、本発明の実施例は、端末機器300をさらに提供し、前記端末機器300の構成構造は、図6に示される通りであり、前記端末機器300は、
少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように前記端末機器に指示するための第1シグナリングを受信するように構成される受信ユニット301と、、
前記第1シグナリングに基づいて、前記確認応答情報を伝送するためのリソースを決定するように構成される処理ユニット302と、を備える。
【0062】
本発明の実施例において、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルは、
前記第1シグナリングの前に送信されたダウンリンクチャネル、前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネル、及び前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルの前のダウンリンクチャネルのうちの少なくとも1つを含む。
【0063】
本発明の実施例において、前記処理ユニット302は、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルのうちの最後のダウンリンクチャネル、及び前記第1スケジューリングシグナリングを搬送するダウンリンクチャネルのうち、時間的により後にあるダウンリンクチャネルの伝送位置に従って、前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースを決定するように構成される。
【0064】
本発明の実施例において、前記処理ユニット302は、前記第1ダウンリンクチャネルの伝送位置に従って、前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースを決定するように構成される。
【0065】
本発明の実施例において、前記処理ユニット302は、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルが、前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルを含まない場合、又は、前記第1シグナリングが、ダウンリンクチャネルのスケジューリングに使用されない場合、
前記第1シグナリングを搬送するダウンリンクチャネルの伝送位置に従って、前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースを決定するように構成される。
【0066】
本発明の実施例において、前記確認応答情報を伝送するための前記時間領域リソースは、フィードバックタイミングに従ってさらに決定される。
【0067】
本発明の実施例において、前記フィードバックタイミングは、前記第1シグナリングによって指示されるか、又は、前記フィードバックタイミングは、ネットワーク機器によって構成されるか、又は、前記フィードバックタイミングは、プロトコルに従って決定される。
【0068】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングを搬送するダウンリンクチャネルと、前記確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルとの間の間隔は、第1閾値以上である。ここで、前記第1閾値は、確認応答情報の準備遅延又は確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルの準備遅延以上である。
【0069】
本発明の実施例において、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルのうちの最後のダウンリンクチャネルと、前記確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルとの間の間隔は、第2閾値以上である。ここで、前記第2閾値は、ダウンリンクチャネルの処理遅延と確認応答情報の準備遅延の合計以上であるか、又は、前記第2閾値は、ダウンリンクチャネルの処理遅延と確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルの準備遅延の合計以上である。
【0070】
本発明の実施例において、前記処理ユニット302はさらに、前記確認応答情報のコードブックを決定するように構成され、
前記確認応答情報のコードブックは、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルのすべてのダウンリンクチャネルに対応する確認応答情報を含むか、又は、前記確認応答情報のコードブックは、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネル内の、第2ダウンリンクチャネル以外のダウンリンクチャネルに対応する確認応答情報を含み、
ここで、前記第2ダウンリンクチャネルと、前記確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルとの間の間隔は、第2閾値未満である。
【0071】
本発明の実施例において、前記確認応答情報のコードブックが、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルのすべてのダウンリンクチャネルに対応する確認応答情報を含む場合、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネル内の第2ダウンリンクチャネルに対応する確認応答情報は、プリセット値であり、
ここで、前記第2ダウンリンクチャネルと、前記確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルとの間の間隔は、第2閾値未満である。
【0072】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングにおける第1指示情報は、対応するダウンリンクチャネルグループの確認応答情報を伝送するかどうかを前記端末機器に指示する。
【0073】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングにおける第1指示情報が第1の値である場合、前記第1指示情報は、すべてのHARQプロセスの確認応答情報を送信するように前記端末機器に指示する。
【0074】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングが、第1ダウンリンクチャネルをスケジューリングするために使用され、前記第1シグナリングにおける第1指示情報が、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように前記端末機器に指示するために使用され、かつ前記第1指示情報が第2の値である場合、前記第1指示情報は、
前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示するか、又は
前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルが属する第1ダウンリンクチャネルグループの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示する。
【0075】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングが、アップリンクチャネルをスケジューリングするために使用され、前記第1シグナリングにおける第1指示情報が、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示するために使用され、かつ前記第1指示情報が第2の値である場合、前記第1指示情報は、確認応答情報を伝送しないように前記端末機器指示する。これに対応して、前記処理ユニット302はさらに、前記確認応答情報のコードブックを決定するように構成される。
【0076】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングが、アップリンクチャネルをスケジューリングするために使用され、前記第1シグナリングにおける第1指示情報が、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示するために使用され、かつ前記第1指示情報が第2の値である場合、前記第1指示情報は、確認応答情報を伝送しないように前記端末機器に指示する。
【0077】
本発明の実施例において、前記ダウンリンクチャネルグループは、ネットワーク機器によって構成されるか、又は、前記ダウンリンクチャネルグループは、所定のルールに従って前記端末機器によって決定される。
【0078】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングは、PDSCHの伝送をスケジューリングするためのDCIであるか、又は、前記第1シグナリングは、PUSCHの伝送をスケジューリングするためのDCIであるか、又は、前記第1シグナリングは、応答情報伝送をトリガーするための専用のDCIである。
【0079】
本発明の実施例に記載のリソース決定方法を実現するために、本発明の実施例は、ネットワーク機器400をさらに提供し、前記ネットワーク機器400の構成構造は、図7に示される通りであり、前記ネットワーク機器400は、
少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように端末機器に指示するための第1シグナリングを送信するように構成される送信ユニット401を備え、前記第1シグナリングは、前記端末機器が、前記確認応答情報を伝送するためのリソースを決定するために使用される。ここで、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルは、前記第1シグナリングの前に送信されたダウンリンクチャネル、前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネル、及び前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルの前のダウンリンクチャネルのうちの少なくとも1つを含む。
【0080】
本発明の実施例において、前記確認応答情報を伝送するための時間領域リソースは、フィードバックタイミングに従ってさらに決定される。前記フィードバックタイミングは、前記第1シグナリングによって指示されるか、又は、前記フィードバックタイミングは、ネットワーク機器によって構成されるか、又は、前記フィードバックタイミングは、プロトコルに従って決定される。
【0081】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングを搬送するダウンリンクチャネルと、前記確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルとの間の間隔は、第1閾値以上である。ここで、前記第1閾値は、確認応答情報の準備遅延又は確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルの準備遅延以上である。
【0082】
本発明の実施例において、前記少なくとも1つのダウンリンクチャネルのうちの最後のダウンリンクチャネルと、前記確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルとの間の間隔は、第2閾値以上である。ここで、前記第2閾値は、ダウンリンクチャネルの処理遅延と確認応答情報の準備遅延の合計以上であるか、又は、前記第2閾値は、ダウンリンクチャネルの処理遅延と確認応答情報を搬送するアップリンクチャネルの準備遅延の合計以上である。
【0083】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングにおける第1指示情報は、対応するダウンリンクチャネルグループの確認応答情報を送信するかどうかを前記端末機器に指示する。
【0084】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングにおける第1指示情報が第1の値である場合、前記第1指示情報は、すべてのHARQプロセスの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示する。
【0085】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングが、第1ダウンリンクチャネルをスケジューリングするために使用され、前記第1シグナリングにおける第1指示情報が、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を送信するように前記端末機器に指示するために使用され、かつ前記第1指示情報が第2の値である場合、前記第1指示情報は、
前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示するか、又は
前記第1シグナリングによってスケジューリングされた第1ダウンリンクチャネルが属する第1ダウンリンクチャネルグループの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示する。
【0086】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングが、アップリンクチャネルをスケジューリングするために使用され、前記第1シグナリングにおける第1指示情報が、少なくとも1つのダウンリンクチャネルの確認応答情報を伝送するように前記端末機器に指示するために使用され、かつ前記第1指示情報が第2の値である場合、前記第1指示情報は、
確認応答情報を伝送しないように前記端末機器に指示する。
【0087】
本発明の実施例において、前記送信ユニット401は、上位層シグナリングを送信するように構成され、前記上位層シグナリングは、前記端末機器が、ダウンリンクチャネルグループを決定するために使用される。
【0088】
本発明の実施例において、前記第1シグナリングは、PDSCHの伝送をスケジューリングするためのDCIであるか、又は、前記第1シグナリングは、PUSCHの伝送をスケジューリングするためのDCIであるか、又は、前記第1シグナリングは、確認応答情報の伝送をトリガーするための専用のDCIである。
【0089】
本発明の実施例は、端末機器をさらに提供し、前記端末機器は、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、上記の端末機器によって実行されるリソース決定方法のステップを実行するように構成される。
【0090】
本発明の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供し、前記ネットワーク機器は、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、上記のネットワーク機器によって実行されるリソース決定方法のステップを実行するように構成される。
【0091】
図8は、本発明の実施例による電子機器(端末機器又はネットワーク機器)のハードウェアの構成を示す概略構造図であり、電子機器700には、少なくとも1つのプロセッサ701、メモリ702、および少なくとも1つのネットワークインターフェース704が含まれる。電子機器700における各コンポーネントは、バスシステム705を介して結合される。バスシステム705は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するために使用されることが理解できる。バスシステム705には、データバス以外にも、電力バス、制御バス、および状態信号バスが含まれる。しかしながら、説明を明確にするために、図8では、すべてのバスは、バスシステム705として表記されている。
【0092】
メモリ702は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性および不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解できる。ここで、不揮発性メモリは、ROM、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM、Programmable Read-Only Memory)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM、ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気メモリ、光ディスク、又は読み取り専用コンパクトディスク(CD-ROM、Compact Disc Read-Only Memory)でもあり得、磁気メモリは、磁気ディスクメモリ又は磁気テープメモリであり得る。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であり得る。例示的であるが限定的ではない例示によれば、多くの形のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、Static Random Access Memory)、同期スタティックランダムアクセスメモリ(SSRAM、Synchronous Static Random Access Memory)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic Random Access Memory)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM、Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、強化された同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダイナミックラン
ダムアクセスメモリの同期接続(SLDRAM、SyncLink Dynamic Random Access Memory)、ダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DRRAM、Direct Rambus Random Access Memory)などが利用可能である。本発明の実施例で説明されるメモリ702は、これらおよび他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図している。
【0093】
本発明の実施例におけるメモリ702は、電子機器700の動作をサポートするために、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例には、アプリケーション7022などの、電子機器700で操作するために使用される任意のコンピュータプログラムが含まれる。本発明の実施例による方法を実現するためのプログラムは、アプリケーション7022に含まれてもよい。
【0094】
本発明の実施例で開示された上記の方法は、プロセッサ701に適用されてもよく、又はプロセッサ701によって実現されてもよい。プロセッサ701は、信号処理機能を備えた集積回路チップであり得る。実現プロセスにおいて、上記の方法の各ステップは、プロセッサ701におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令によって完了されることができる。上記のプロセッサ701は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート、又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであり得る。プロセッサ701は、本発明の実施例で開示された各方法、ステップおよび論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本発明の実施例による方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって完了されるか、又は復号化プロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせによって完了されることができる。ソフトウェアモジュールは記憶媒体に配置されることができ、前記記憶媒体は、メモリ702に配置され、プロセッサ701は、メモリ702に記憶された情報を読み取って、そのハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを完成する。
【0095】
例示的な実施例において、電子機器700は、上記の方法を実行するために、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブルロジックデバイス(PLD、Programmable Logic Device)、複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD、Complex Programmable Logic Device)、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、MPU、又は他の電子素子によって実現されることができる。
【0096】
本願実施例は、コンピュータプログラムを記憶するための記憶媒体をさらに提供する。
【0097】
例示的に、当該記憶媒体は、本願実施例における端末機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例における各方法における対応するプロセスを実行させ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0098】
例示的に、当該記憶媒体は、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例における各方法における対応するプロセスを実行させ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0099】
本発明は、本発明の実施例による方法、機器(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/又はブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令によって、フローチャートおよび/又はブロック図における各プロセスおよび/又はブロック、およびフローチャートおよび/又はブロック図におけるプロセスおよび/又はブロックの組み合わせを実現することができることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されることにより、1つのマシンを生成することができ、これにより、コンピュータのプロセッサ、又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令により、フローチャートの1つ又は複数のプロセス、および/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0100】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置が特定の方式で動作するように導くことができるコンピュータ可読メモリに記憶されることができ、これにより、当該コンピュータ可読メモリに記憶された命令によって命令装置を含む製品を生成することができ、当該命令装置は、フローチャートの1つ又は複数のプロセスおよび/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現する。
【0101】
これらのコンピュータプログラム命令は、さらに、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器にロードすることもでき、これにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器で一連の操作ステップを実行することにより、コンピュータによって実装されるプロセスを生成し、これにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器で実行される命令によって、フローチャートの1つ又は複数のプロセス、および/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0102】
上記は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明の精神や原則内で行われるいかなる修正、同等置換、改善なども、すべて本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8