(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-04
(45)【発行日】2024-03-12
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
D06F 73/02 20060101AFI20240305BHJP
D06F 71/29 20060101ALI20240305BHJP
D06F 58/10 20060101ALI20240305BHJP
【FI】
D06F73/02
D06F71/29 D
D06F58/10 Z
(21)【出願番号】P 2022120435
(22)【出願日】2022-07-28
(62)【分割の表示】P 2020553648の分割
【原出願日】2019-04-03
【審査請求日】2022-08-26
(31)【優先権主張番号】10-2018-0038425
(32)【優先日】2018-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(32)【優先日】2018-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】10-2018-0074728
(32)【優先日】2018-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0038797
(32)【優先日】2019-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】キム,キヒュク
(72)【発明者】
【氏名】ベ,ジェイル
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソンキュ
(72)【発明者】
【氏名】チュン,ウクジュン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジェヒュン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,セミン
【審査官】村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】実開昭54-001527(JP,U)
【文献】特開2013-103136(JP,A)
【文献】特開2005-329104(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0020419(US,A1)
【文献】米国特許第04694146(US,A)
【文献】中国実用新案第206233008(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 73/02
D06F 71/29
D06F 58/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置であって、
前方に開口部を備えるキャビネット;
前記キャビネット内に設けられて、前記開口部を介して衣類を収容する第1衣類処理室;
前記開口部を開閉し、第2衣類処理室が内部に設けられ、衣類を処理するドアアセンブリー;及び
前記第1衣類処理室及び前記第2衣類処理室のうちの何れか1つに連通する機械室;
前記機械室は、前記第1衣類処理室にスチームを供給するスチーム供給部と空気を循環させる空気供給部のうちの何れか1つを収容し、
前記ドアアセンブリーは、
前記開口部に対して回転自在に備えられ、
内側面に第1衣類を支持する第1パネルと、
前記第1パネルは、前記第1衣類を固定する第1固定部材を備え、
前記第2衣類処理室を開閉し、前記第1パネルに対して回転自在に備えられ、
内側面に第2衣類を支持する第2パネルと、
前記第2パネルは、前記第2衣類を固定する第2固定部材を備え、
前記第1パネルと前記第2パネルの間に配置された仕切り板と、を備えてなり、
前記仕切り板は、前記第1固定部材に固定された前記第1衣類及び前記第2固定部材に固定された前記第2衣類、のそれぞれに圧力を加えるものである、衣類処理装置。
【請求項2】
前記ドアアセンブリーが前記開口部を閉じるとき、前記第2パネルは前記第1衣類処理室に対面する、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記第2パネルは、
前記第1パネルに回転自在に
連結される、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記第2パネルは、第1衣類処理室に対面する前記第1パネルの一面に回転自在に備えられる、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記第2パネルは、幅方向において、前記第1パネルの両側間の前記第1パネルの回転軸により近い一側に回転自在に備えられる、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記第1パネルの内側面の一部は内側に陥没して、前記第2衣類処理室を形成する空間を形成する、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記第2パネルは、前記第1パネルの前記陥没した部分に対して回転自在に備えられる、請求項
6に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記第2パネルは、
パネル板と、
前記第2パネルが前記第2衣類処理室を閉じるとき、前記第1パネルから前記パネル板を離隔する為の前記第1パネルの方向に前記パネル板の縁から突出する縁部と、を備える、請求項7に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記第1パネルは、
前記第2パネルが前記第2衣類処理室を閉じるとき、前記
第2パネルの内側面から突出し、前記縁部の周りに形成される上部カバーと、
前記上部カバーの下側に配置され、前記第1パネルの内側面から突出し、前記機械室の前面をカバーする下部カバーと、を備える、請求項8に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記第1パネルは、前記第1固定部材の下に備えられ、前記第1衣類と前記仕切り板とを一緒に圧力を加える第1ベース板を更に備え、
前記第2パネルは、前記第2固定部材の下に備えられ、前記第2衣類と前記仕切り板とを一緒に圧力を加える第2ベース板を更に備える、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記第1ベース板は、
前記
第1パネルの内側面に固定される第1ベース固定板と、
左方向に前記第1ベース固定板から伸び、前記第1
パネルの内側面から離隔される第1左ベース弾性板と、
右方向に前記第1ベース固定板から伸び、前記第1
パネルの内側面から離隔される第1右ベース弾性板と、を備える、請求項10に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
前記第2ベース板は、
前記
第2パネルの内側面に固定される第2ベース固定板と、
左方向に前記第2ベース固定板から伸び、前記第2
パネルの内側面から離隔される第2左ベース弾性板と、
右方向に前記第2ベース固定板から伸び、前記第2
パネルの内側面から離隔される第2右ベース弾性板と、を備える、請求項10に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
前記第2衣類処理室が閉じられるとき、前記第2パネルは前記第1衣類処理室と前記第2衣類処理室を連通する連通孔を備え、
前記第2衣類処理室が閉じられるとき、前記仕切り板は、前記第1衣類が配置される第1空間と、前記第2衣類が配置される第2空間を連通するように貫通形成された開口部を備える、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記第2パネルは、前記第1パネルの前方に配置される、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記第1パネルの外側面の一部は、内側に陥没して、前記第2衣類処理室を形成する空間を形成する、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項16】
前記第2パネルは前記第2衣類処理室を開閉する、請求項15に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衣類処理装置に関し、より詳しくは、少なくとも2つ以上のズボンなどの衣類
を加圧したり、スチーム及び熱線を用いてシワをなくしたりする衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に衣類処理装置は、衣類に関連する各種の作業(洗濯、乾燥、脱臭、シワ除去など)
を行う装置であり、衣類を洗濯する洗濯装置、衣類を乾燥する乾燥機、洗濯機能と乾燥機
能を兼ねる乾燥機兼用洗濯機、ぬれた衣類を乾燥する乾燥装置、衣類に染み付いた匂い又
はシワ(wrinkle)を除去するリフレッシャー(refresher)、衣類の不
要なシワを除去するスチーマ(steamer)などを含む概念である。
【0003】
リフレッシャーは衣類の状態を快適かつフレッシュにするための装置であり、衣類を乾
燥させたり、衣類に香りを供給したり、静電気発生を防止したり、衣類のシワを除去した
りする機能がある。
【0004】
一方、衣類処理装置は、衣類の洗濯、乾燥、脱臭及びシワ除去を1つの装置で解決でき
るように開発されている。ただし、このような衣類処理装置は、衣類を収容するドラムと
、該ドラムを回転させる駆動装置を用いるため、衣類の脱臭やシワ除去には至らぬところ
もある。
【0005】
これを解決するために、韓国公開特許公報第10-2014-0184457号は、ス
チーマとリフレッシャーを備える衣類処理装置を開示している。この衣類処理装置は、空
気循環やスチームで衣類を処理する処理チャンバーと、処理チャンバー内で衣類を押圧し
てシワを除去する別途のシワ除去モジュールを備えている。この衣類処理装置では、衣類
を押圧してシワを除去するシワ除去モジュールにおいて、1つの衣類のみを処理できる構
造である。この場合、処理するズボンの数が多いと、1つずつ順に処理しなければならな
いので、長い時間がかかる。
【0006】
図1を参照すると、既存の衣類処理装置は、外観を形成するキャビネット10と、衣類
を収容する収容空間14を提供する第1衣類処理室11と、キャビネットを開閉するドア
と、ドア又は第1衣類処理室11或いはドアに備えられて衣類を掛ける衣類掛け51,5
2と、第1衣類処理室11に熱風又は水分を供給する機械室20とを含む。
【0007】
ドアの内側には、衣類を固定する補助衣類掛け521,522と、補助衣類掛けの下側
に備えられて衣類を押圧する押圧部60が設けられる。補助衣類掛け50は、ハンガー5
22と、ドアに備えられてハンガー522が固定される衣類掛け521とを含み、押圧部
60は衣類の一面を支持する支持部65と、支持部65に向けて回転自在に設けられて衣
類の他面を押圧する圧迫部66と、圧迫部66の下側に備えられて衣類の捩れを防止する
防止部67とを含む。
【0008】
これにより、衣類処理装置は収容空間14に衣類を置いた状態で、キャビネットの下側
に位置する機械室から熱風を供給したり衣類を押圧したりして、脱臭と同時にシワを除去
することができる。
【0009】
このような衣類処理装置は、衣類がキャビネット内で自重により広げられた状態で熱風
又は水分が供給されて乾燥及び脱臭されてシワを除去する。圧迫部66では衣類の表面を
押圧することにより衣類のシワを効果的に除去でき、衣類にクリース(crease、衣
類に付けられる折り目)が付いて、洗濯や乾燥の完了後にアイロンかけを省略することが
できるという効果がある。
【0010】
しかし、従来の衣類処理装置は、圧迫部66と支持部65の間に他の部材がないので、
1つの衣類のみを押圧でき、効率性が落ちる問題がある。
【0011】
また従来の衣類処理装置では、圧迫部65は衣類Pの側面で回転しながら押圧するので
、衣類Pの一側から他側まで順に押圧される。
【0012】
よって、衣類Pのうち、圧迫部65に近い部分には相対的に大きい圧力が加えられ、圧
迫部65に遠い部分には相対的に少ない圧力が加えられて、衣類を均一に圧迫できないと
いう問題がある。
【0013】
さらに衣類Pが圧迫部65により圧迫される過程において、圧迫部65に押されて衣類
Pがよじれたり位置がずれたりする問題がある。
【0014】
また従来の衣類処理装置は衣類Pを載置部に載置してもそれを固定できないので、押圧
時、衣類の位置変更を防止できない問題がある。これにより、従来の衣類処理装置では、
圧迫部65によって衣類Pにシワが多く発生したり、意図しない方向にクリースが入った
りする問題もある。
【0015】
また従来の衣類処理装置は下衣などのように区分された領域がある衣類の場合、区分さ
れた領域をそれぞれ押圧できない問題がある。例えば、従来の衣類処理装置では、ズボン
などの下衣の場合、左足に着用する第1部分と右足に着用する第2部分が互いに重なって
押圧される。
【0016】
よって、第1部分と第2部分の押圧過程において、互いにすれ違って重なるか、あるい
は位置が変わって衣類の意図しない領域にクリースが入る問題がある。
【0017】
また第1部分と第2部分の対向する領域には熱風や水分(スチームを含む)が供給されな
いので、乾燥及び脱臭などのリフレッシャー(refresh)が円滑に行われない問題も
ある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明が解決しようとする第1課題は、押圧によりシワを除去する複数の衣類を短時間
に処理できる衣類処理装置を提供することである。
【0019】
本発明の第2課題は、単数の衣類又は複数の衣類を同時に押圧処理しても同じ性能で衣
類を処理できる衣類処理装置を提供することである。
【0020】
本発明の第3課題は、キャビネット内に配置された衣類の処理中にも複数の衣類を押圧
する方式でシワを除去できる衣類処理装置を提供することである。
【0021】
本発明が解決しようとする第4課題は、下衣などのように区分された領域が存在する衣
類の場合にも、各区分された領域を均等に押圧できる衣類処理装置を提供することである
。
【0022】
本発明が解決しようとする第5課題は、衣類の区分された各領域にスチーム及び熱風の
うちのいずれか1つを均等に供給できる衣類処理装置を提供することである。
【0023】
本発明が解決しようとする第6課題は、衣類の押圧過程において、衣類の位置が変わる
ことを防止できる衣類処理装置を提供することである。
【0024】
本発明が解決しようとする第7課題は、ユーザが意図した領域に正確にクリース(cr
ease)を形成できる衣類処理装置を提供することである。
【0025】
本発明の課題は上記言及した課題に限らず、言及していない他の課題は以下の記載から
当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0026】
上記課題を達成するために、本発明による衣類処理装置は、前方に開口部を備えるキャ
ビネット、開口部を開閉するドアアセンブリー、キャビネット内に設けられて衣類が収容
される空間を提供し、開口部を介してキャビネットの外部に連通する第1衣類処理室、及
び該第1衣類処理室に連通して第1衣類処理室にスチームを供給するスチーム供給部と空
気を循環させる空気供給部のうちのいずれか1つが配置される機械室を含み、ドアアセン
ブリーは、内部に衣類が処理される第2衣類処理室が形成され、一側が開放し、キャビネ
ットに回転自在に連結される第1パネル、該第1パネルに回転自在に連結され、第1パネ
ルの開放した一側を開閉する第2パネル、及び第1カバーと第2カバーの間に配置され、
第1カバーに置かれる衣類と第2カバーに置かれる衣類のそれぞれに圧力を加える仕切り
板を含み、ドアアセンブリー内で2つ以上の衣類を同時に処理することができる。
【0027】
第1課題を達成するために、本発明による衣類処理装置の仕切り板は、一側で第1パネ
ル又は第2パネルの一側にヒンジ固定され、他側で第1パネル又は第2パネルに着脱自在
に固定されて、ドアアセンブリー内に2つ以上の衣類を置くことができる。
【0028】
第1課題を達成するために、本発明による衣類処理装置の仕切り板は、仕切り板を第1
パネル又は第2パネルの一側に固定或いは固定解除する固定突起を含み、ドアアセンブリ
ー内で2つ以上の衣類を処理することができる。
【0029】
第1課題及び第2課題を達成するために、本発明による衣類処理装置は、仕切り板が第
1パネル又は第2パネルに固定されるとき、仕切り板から固定した第1パネル又は第2パ
ネルまでの間隔が一定に維持されて、ドアアセンブリー内に1つの衣類が置かれても衣類
を一定に押圧することができる。
【0030】
第1課題及び第2課題を達成するために、本発明による衣類処理装置は、第1パネルが
第2パネルに固定されるとき、第1パネルから仕切り板までの離隔距離と仕切り板から第
2パネルまでの離隔距離が一定の間隔を維持して、2つ以上の衣類をそれぞれ一定に押圧
することができる。
【0031】
本発明による衣類処理装置は、第1パネルの内側面には衣類を固定する第1固定部材と
仕切り板に密着して第1固定部材に固定される衣類を押圧する第1ベース板が配置され、
第2パネルの内側面には衣類を固定する第2固定部と仕切り板に密着して第2固定部材に
固定される衣類を押圧する第2ベース板が配置されて、ドアアセンブリー内に複数の衣類
を置くことができる構造を有する。
【0032】
本発明による衣類処理装置の第2パネルは第1衣類処理室と第2衣類処理室の間に配置
され、第2パネルには第1衣類処理室と第2衣類処理室を連通する連通孔が形成されて、
第1衣類処理室を流動する空気又はスチームで第2衣類処理室の衣類を処理することがで
きる。
【0033】
本発明による衣類処理装置の仕切り板は矩形状であり、中心部に前後方向に開口した開
口部が形成されて、仕切り板を介して第2衣類処理室内のスチームが流動する。
【0034】
本発明による衣類処理装置の機械室には、第1衣類処理室の空気を循環するか又はスチ
ーム発生器で生成されたスチームを第1衣類処理室に供給する第1衣類処理室供給管と、
スチーム発生器で発生したスチームを第2衣類処理室に供給する第2衣類処理室供給管が
配置されて、第2衣類処理室に別途のスチームを供給することができる。
【0035】
本発明による衣類処理装置の第2衣類処理室供給管は第1衣類処理室供給管の下流で分
岐して、既存の機械室構造を活用することができる。
【0036】
本発明による衣類処理装置の第1衣類処理室供給管から第2衣類処理室供給管に連結さ
れる一側には、第2衣類処理室供給管にスチームが供給されることを調節する調節カバー
が配置されて、第2衣類処理室に供給されるスチームを調節することができる。
【0037】
本発明による衣類処理装置の機械室の上側には第2衣類処理室供給管を流動するスチー
ムをドアアセンブリーに供給する第2衣類処理室供給孔が形成された第2衣類処理室供給
部が形成されて、第2衣類処理室にスチームを供給することができる。
【0038】
本発明による衣類処理装置のドアアセンブリーには、第2衣類処理室供給孔から排出さ
れるスチームを第2衣類処理室に供給するドア流入孔が形成されて、機械室から供給され
るスチームがドアアセンブリー内に供給される。
【0039】
本発明による衣類処理装置の第2パネルの下端には第2衣類処理室供給孔を介して流動
するスチームが第2衣類処理室に流入するドア流入孔が形成され、上端には第2衣類処理
室を流動するスチームが第1衣類処理室に排気されるドア排気孔が形成されて、第2衣類
処理室にスチームが流入又は排気される構造を有する。
【0040】
本発明による衣類処理装置の第2パネルには、ドアアセンブリーがキャビネットを閉じ
るとき、ドア流入孔と第2衣類処理室供給孔の間を密閉するドア流入孔-ガスケットが配
置されて、第2衣類処理室にスチームが安定して供給される。
【0041】
第3課題を達成するために、本発明による衣類処理装置の第2カバーはドアアセンブリ
ーの前方に開閉して、第1衣類処理室に関係なく第2衣類処理室を使用することができる
。
【0042】
本発明による衣類処理装置はさらに、ドアアセンブリーをキャビネットに回転自在に連
結するキャビネットヒンジ部;第2パネルを第1パネルに回転自在に連結するアセンブリ
ーヒンジ部;及びスチーム発生器で発生したスチームをキャビネットヒンジ部とアセンブ
リーヒンジ部を介して第2衣類処理室に供給するスチーム供給部を含み、ドアアセンブリ
ーにスチームを安定して供給することができる。
【0043】
本発明による衣類処理装置はさらに、ドアアセンブリー内に配置されて、キャビネット
ヒンジ部とアセンブリーヒンジ部を連結する連結管を含み、ドアアセンブリーにスチーム
を安定して供給することができる。
【0044】
本発明のさらに他の実施例ではさらに、ドアアセンブリーに第1パネルと第2パネルの
代わりに、ドアアセンブリー或いは第1衣類処理室の衣類を押圧するように備えられるア
イロン押圧部;を含み、このアイロン押圧部はさらに、第1衣類処理室とドアアセンブリ
ーのうちのいずれかに設けられて衣類を支持する支持ボディと、該支持ボディに向けて回
転自在に設けられて衣類を押圧する押圧ボディと、支持ボディと押圧ボディの間で支持ボ
ディ又は押圧ボディに向けて回転自在に設けられて、両面で衣類を押圧するように備えら
れるアイロン仕切り部を含むことを特徴とする。
【0045】
一方、ドアアセンブリーは、ドアアセンブリーのうちのいずれか1つに設けられて衣類
を支持する支持ボディと、該支持ボディに向けて回転自在に設けられて衣類を押圧する押
圧ボディと、支持ボディと押圧ボディの間で支持ボディ又は押圧ボディに向けて回転自在
に設けられて、両面で衣類を押圧するように備えられるアイロン仕切り部を含むこともで
きる。
【0046】
アイロン仕切り部は、支持ボディと押圧ボディの間に回転自在に設けられるアイロン仕
切りボディと;該アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれか1つに設けられて衣類に
熱を供給する加熱部とを含む。
【0047】
加熱部はアイロン仕切りボディの両面のうちのいずれか1つで外部に露出するように設
けられる加熱ボディと、アイロン仕切りボディ又は加熱ボディのうちのいずれかに設けら
れて加熱ボディを加熱する熱線とを含む。
【0048】
一方、加熱部はアイロン仕切りボディの両面のうちのいずれか1つで外部に露出するよ
うに設けられる加熱ボディと、アイロン仕切りボディ又は加熱ボディのうちのいずれかに
設けられてスチームが供給される供給流路と、加熱ボディを貫通してスチームが衣類に排
出されるように備えられる複数の排出孔とを含むこともできる。
【0049】
供給流路はさらに、アイロン仕切りボディの高さ方向にそって少なくとも1つ以上設け
られる噴射流路を含み、排出孔は噴射流路の長手方向にそって複数個が備えられる。
【0050】
特に供給流路を介してスチームを排出するために、機械室のスチーム発生部と連結する
こともできるが、さらに、キャビネット、機械室及びドアアセンブリーのうちのいずれか
に設けられてスチームを生成する補助スチーム供給部を含むこともでき、この場合、供給
流路は補助スチーム供給部と排出孔を連通するように備えられる。
【0051】
補助スチーム供給部は、キャビネット、機械室及びドアアセンブリーのうちのいずれか
に着脱自在に設けられて水を収容する補助水タンクと、水タンクの水を加熱してスチーム
を発生させる補助ヒーターと、水タンクと供給流路を連通してスチームを排出させる排出
口とを含む。
【0052】
なお、アイロン仕切り部は、アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれか1つで外部
に露出するように設けられる加熱ボディと、アイロン仕切りボディ又は加熱ボディのうち
のいずれかに設けられて加熱ボディを加熱するように備えられる熱線と、アイロン仕切り
ボディ又は加熱ボディのうちのいずれかに設けられてスチームが供給される供給流路とを
含み、熱線は供給流路と干渉することを防止するために供給流路の外郭にそって備えられ
る。
【0053】
またドアアセンブリーは、アイロン仕切り部と支持ボディを回転自在に結合する連結ヒ
ンジと、連結ヒンジに設けられて熱線や供給流路が通過する通路部とを含む。
【0054】
アイロン仕切り部は、機械室に連通するように設けられて機械室で供給された熱風又は
水分を排出するように備えられることができる。
【0055】
一方、ドアアセンブリーはさらに、支持ボディに設けられて押圧ボディを固定する押圧
ボディの結合フックと、押圧ボディに設けられて押圧ボディの結合フックに固定される固
定ボディのフック結合部を含み、支持ボディと押圧ボディがアイロン仕切り部から離隔す
ることを防止することができる。
【0056】
さらにアイロン仕切り部の上部及び下部のうちのいずれかに設けられて衣類を固定する
載置部を含む。
【0057】
この場合、載置部は、アイロン仕切り部の上部及び下部のうちのいずれかに回転自在に
設けられて衣類を支持する載置ボディと、載置ボディに結合して衣類を固定する固定ボデ
ィとを含む。
【0058】
より具体的には、載置部は、押圧ボディの上部に回転自在に設けられて衣類を固定する
第1載置部と、押圧ボディの下部に回転自在に設けられて衣類を固定する第2載置部とを
含む。
【0059】
第1載置部は、押圧ボディの上部に回転自在に設けられて衣類を支持する第1載置ボデ
ィと、第1載置ボディに回転自在に設けられて衣類を固定する第1固定ボディとを含み、
第2載置部は、押圧ボディの下部に回転自在に設けられて衣類を支持する第2載置ボディ
と、第2載置ボディに回転自在に設けられて衣類を固定する第2固定ボディとを含む。
【0060】
また第2載置ボディは衣類の第1部分が挿通する第1貫通スリットを含み、第2固定ボ
ディは衣類の第2部分が挿通する第2貫通スリットを含む。第1載置ボディは一面が湾曲
して設けられて衣類の一部が収容されて支持される収容溝を含む。
【0061】
なお、ドアアセンブリーはさらに、第1パネルと仕切り板の間に回転自在に設けられる
第1アイロン仕切りボディと、該第1アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれか1つ
に設けられて衣類に熱を供給するように備えられる第1加熱部を含む第1アイロン仕切り
部;
【0062】
仕切り板と第2パネルの間に回転自在に設けられる第2アイロン仕切りボディと、該第
2アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれか1つに設けられて衣類に熱を供給するよ
うに備えられる第2加熱部を押圧する第2アイロン仕切り部;を含む。したがって、ドア
アセンブリーの第1パネル、仕切り板及び第2パネルの間にアイロン仕切り部を1つずつ
挿入することができる。即ち、アイロン仕切り部が総2個であるので、これらを第1アイ
ロン仕切り部及び第2アイロン仕切り部と称し、アイロン仕切り部と同様に、それぞれ加
熱部とアイロン仕切りボディを有する。
【0063】
したがって、第1加熱部は、第1アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれか1つで
外部に露出するように設けられる第1加熱ボディと、第1アイロン仕切りボディ又は第1
加熱ボディのうちのいずれかに設けられて加熱ボディを加熱するように備えられる第1熱
線とを含み、第2加熱部は、第2アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれか1つで外
部に露出するように設けられる第2加熱ボディと、第2アイロン仕切りボディ又は第2加
熱ボディのうちのいずれかに設けられて加熱ボディを加熱するように備えられる第2熱線
とを含む。
【0064】
又は第1加熱部は、第1アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれか1つで外部に露
出するように設けられる第1加熱ボディ;アイロン仕切りボディ又は加熱ボディのうちの
いずれかに設けられてスチームが供給される第1供給流路;及び第1加熱ボディを貫通し
てスチームが衣類に排出されるように備えられる複数の第1排出孔;を含み、第2加熱部
は、第2アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれか1つで外部に露出するように設け
られる第2加熱ボディ;アイロン仕切りボディ又は加熱ボディのうちのいずれかに設けら
れてスチームが供給される第2供給流路;及び第2加熱ボディを貫通してスチームが衣類
に排出されるように備えられる複数の第2排出孔;を含む。
【0065】
また第1加熱部及び第2加熱部はそれぞれ、アイロン仕切りボディ、加熱ボディ熱線、
供給流路及び排出孔を備えて、加熱及びスチームを同時に排出することもできる。
【0066】
さらに第1供給流路及び第2供給流路はそれぞれ第1アイロン仕切りボディ及び第2ア
イロン仕切りボディの高さ方向にそって少なくとも1つ以上備えられる第1噴射流路及び
第2噴射流路を含み、第1排出孔及び第2排出孔はそれぞれ第1噴射流路及び第2噴射流
路の長手方向にそって複数個備えられることができる。
【0067】
さらにキャビネット、機械室、ドアアセンブリーのうちのいずれかに設けられてスチー
ムを生成する補助スチーム供給部を含む。供給流路は補助スチーム供給部と第1排出孔及
び第2排出孔に連通するように備えられる。
【0068】
衣類処理装置は衣類を固定する載置台を含むが、第1ベース板、第2ベース板、仕切り
板、第1アイロン仕切りボディ及び第2アイロン仕切りボディの上部及び下部のうちのい
ずれかに備えられる。
【0069】
具体的には、載置部は第1ベース板、第2ベース板、仕切り板、第1アイロン仕切りボ
ディ及び第2アイロン仕切りボディの上部及び下部のうちのいずれかに回転自在に設けら
れて衣類を支持する載置ボディと、載置ボディに結合して衣類を固定する固定ボディとを
含む。
【0070】
また第1アイロン仕切り部と第2アイロン仕切り部を有し、載置部はぞれぞれのアイロ
ン仕切り部ごとに載置ボディと固定ボディが必要であるので、第1アイロン仕切り部の上
部に回転自在に設けられて衣類を支持する第1-1載置ボディと該第1-1載置ボディに
回転自在に設けられて衣類を固定する第1-1固定ボディ、第2アイロン仕切り部の上部
に回転自在に設けられて衣類を支持する第1-2載置ボディと該第1-2載置ボディに回
転自在に設けられて衣類を固定する第1-2固定ボディを含む第1載置部;及び第1アイ
ロン仕切り部の下部に回転自在に設けられて衣類を支持する第2-1載置ボディと該第2
-1載置ボディに回転自在に設けられて衣類を固定する第2-1固定ボディ、第2アイロ
ン仕切り部の上部に回転自在に設けられて衣類を支持する第2-2載置ボディと該第2-
2載置ボディに回転自在に設けられて衣類を固定する第2-2固定ボディを含む第2載置
部を含む。
【0071】
その他の実施例の具体的な事項は詳しい説明及び図面に記載されている。
【発明の効果】
【0072】
本発明の衣類処理装置によれば、以下のうち少なくとも1つの効果を得ることができる
。
【0073】
第一に、本発明の衣類処理装置はドアアセンブリー内に置かれる2つ以上の衣類を同時
に押圧してシワをなくすことにより、衣類処理に所要される時間を短縮することができる
。
【0074】
第二に、本発明の衣類処理装置はドアアセンブリー内に単数又は2つ以上の複数の衣類
が置かれても、同じ性能で衣類を押圧して処理することができる。
【0075】
第三に、本発明の衣類処理装置はドアの前方に第2衣類処理室を開閉して、キャビネッ
ト内の第1衣類処理室で衣類が処理されている途中にも、第2衣類処理室に衣類を置いて
処理することができる。
【0076】
第四に、本発明は下衣などのように区分された領域が存在する衣類の場合にも、各区分
された領域を均等に押圧することができる。
【0077】
第五に、本発明は衣類の区分された各領域にスチーム及び熱風のうちのいずれかを均等
に供給できる衣類処理装置を提供する。
【0078】
第六に、本発明は複数の衣類を同時に押圧できる衣類処理装置を提供する。
【0079】
第七に、本発明は衣類押圧過程において、衣類の位置が変わることを防止する衣類処理
装置を提供する。
【0080】
第八に、本発明は衣類の乾燥、脱臭などのリフレッシャー(refresh)の終了後、
ユーザがアイロンかけを省略することができる。
【0081】
第九に、本発明はユーザが意図する領域に正確にクリース(crease)を形成できる
衣類処理装置を提供する。
【0082】
第十に、本発明は2つ以上の衣類に同時に熱線を用いた加熱及びスチームを供給するこ
とにより同時に加熱及び押圧してシワをなくすことができる。
【0083】
本発明の効果は上記言及した効果に限らず、言及していない他の効果は請求範囲の記載
から当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【
図3】本発明の一実施例による衣類処理装置のドアが開放した状態を示す図である。
【
図4】本発明の一実施例によるドアアセンブリーが閉じた状態を示す図である。
【
図5】本発明の一実施例によるドアアセンブリーが開いた状態を示す図である。
【
図6】本発明の一実施例によるドアアセンブリーが開き、仕切り板が離隔した状態を示す図である。
【
図7】本発明の一実施例によるドアアセンブリーの第1パネル、第2パネル及び仕切り板の間の配置関係を説明する図である。
【
図8】本発明の他の実施例による機械室の構造を有する衣類処理装置の概略的な断面図である。
【
図9】本発明の他の実施例によるドアアセンブリーを含む衣類処理装置を説明する図である。
【
図10】本発明の他の実施例によるドアアセンブリーのスチームが流動する構成を説明する図である。
【
図11】本発明の一実施例による衣類処理装置の構造を示す図である。
【
図12】本発明のアイロン押圧部に衣類が置かれることを示す図である。
【
図13】本発明のアイロン押圧部に設けられた加熱部の一実施例を示す図である。
【
図14】本発明の加熱部の流路構造の一実施例を示す図である。
【
図15】本発明の加熱部の水分供給構造の一実施例を示す図である。
【
図16】本発明のアイロン押圧部に衣類を置く載置部の構造を示す図である。
【
図17】本発明のアイロン押圧部及び載置部に衣類を置く過程を示す図である。
【
図18】本発明の一実施例によるドアアセンブリーに備えられた第1パネル、第2パネル、仕切り板、複数のアイロン仕切り部及び複数の載置部の配置関係を説明する図である。
【
図19】本発明の他の実施例によるドアアセンブリーに備えられた第1パネル、第2パネル、仕切り板、複数のアイロン仕切り部及び複数の載置部の配置関係を含む衣類処理装置を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0085】
本発明の利点及び特徴、並びにそれらを達成する方法は、添付図面と共に詳細に後述す
る実施例を参照にすると明確になる。しかし、本発明は以下に開示する実施例に限定され
るものではなく、互いに異なる多様な形態で具現することができ、単に本実施例は本発明
の開示を完全にし、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇
を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義され
るだけである。明細書全体にわたって、同一の参照符号は同一の構成要素を指す。
【0086】
以下で言及される「前F/後R/左Le/右Ri/上U/下D」などの方向を指す表現
は、図に表されたところによって定義するが、これはあくまでも本発明が明確に理解され
るように説明するためのものであり、基準をどこに置くかによって各方向を異なって定義
することができる。
【0087】
この明細書では、互いに異なる実施例であっても、同一・類似する構成については同一
・類似する参照符号を与え、その説明を省略する。本発明で使用する単数の表現は、文脈
上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。また、本発明を説明するにあたり
、本発明に関連する公知の技術についての具体的な説明が、本発明の要旨を無駄に曖昧に
するおそれがあると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。添付された図面は
、本明細書に開示された実施例を簡単に理解できるようにするためのものであり、添付さ
れた図面によって本明細書に開示された技術的思想が制限されてはいけない。
【0088】
以下、添付図面を参照しながら、この明細書に開示された実施例について詳しく説明す
る。
【0089】
図2は本発明による衣類処理装置1000の機械室20の構造を説明する図である。
【0090】
機械室20は、第1衣類処理室11の収容空間14に空気(加熱された空気又は未加熱
空気)を供給する空気供給部30と、収容空間14に水分(スチーム又はミスト)を供給す
るスチーム供給部40のうちのいずれか1つを含む。
【0091】
このために、第1衣類処理室11は、機械室20に空気を排出する空気排出口36と、
機械室20から空気が供給される空気吸入口37と、機械室20から水分又はスチームが
供給されるスチーム供給口42とが貫通して備えられる。
【0092】
機械室20は空気より密度が相対的に低い熱風を生成するので、熱風が収容空間14に
完全に供給されるように第1衣類処理室11の下部に設けられる。
【0093】
機械室20は、収容空間14に空気(加熱空気又は未加熱空気)を供給する空気供給部3
0と、収容空間14に水分(スチーム又はミスト)を供給するスチーム供給部40のうちの
いずれかを含む。
【0094】
以下では説明の便宜のために、供給部が空気供給部30及び水分供給部40の両方を含
み、空気供給部30は熱風を収容空間14に供給し、スチーム供給部40はスチームを収
容空間14に供給する場合に基づいて説明する。
【0095】
空気供給部30は、収容空間14内の空気を循環させる第1衣類処理室供給管24と、
第1衣類処理室供給管24にそって流動する空気と熱交換する熱交換部31と、収容空間
14内の空気が第1衣類処理室供給管24にそって流動するようにする送風ファン32と
を含む。
【0096】
第1衣類処理室供給管24は収容空間14に備えられた空気排出口36及び空気吸入部
37を介して収容空間14の内部に連通する。
【0097】
空気排出部25と空気吸入部23は収容空間14の底面を貫通するように設けられて収
容空間14と機械室20を連通させる。したがって、機械室20内に備えられた第1衣類
処理室供給管24の一端が空気吸入部23に連結され、他端が空気排出部250に連結さ
れると、第1衣類処理室供給管24は収容空間14の内部に連通することができる。
【0098】
熱交換部31は第1衣類処理室供給管24に流入した空気の除湿及び加熱のための手段
であって、
図2の(a)は熱交換部の一実施例による熱ポンプ(heat pump)を示す
。
【0099】
熱交換部が熱ポンプで備えられる場合、熱交換部31は第1衣類処理室供給管24内に
設けられる蒸発器E,311、第1衣類処理室供給管24内に位置する凝縮器C,312
、第1衣類処理室供給管24の外側に位置する圧縮機P,33及び膨張バルブEx,34
で備えられる。
【0100】
蒸発器E、圧縮機P、凝縮器C及び膨張バルブExは冷媒管35を介して互いに連結さ
れる。
【0101】
圧縮機Pは冷媒が冷媒管35にそって循環されるように冷媒を高圧に圧縮させる手段で
あり、蒸発器Eは第1衣類処理室供給管24内の空気から熱を吸収して冷媒を蒸発させる
手段でありかつ空気を除湿冷却する手段である。また凝縮器Cは第1衣類処理室供給管2
4内の空気により熱を放出することにより空気を加熱し、冷媒を凝縮させる手段である。
【0102】
送風ファン32は第1衣類処理室供給管24内に設けられて収容空間14内の空気を第
1衣類処理室供給管24を介して循環させる手段であり、凝縮器Cと空気排出口36の間
に位置する。
【0103】
したがって、送風ファン32が作動すると、第1衣類処理室供給管24内の空気は空気
排出口36を介して収容空間14に移動し、収容空間14内の空気は空気吸入口37を介
して第1衣類処理室供給管24に移動する。
【0104】
空気吸入部23を介して第1衣類処理室供給管24に流入する空気は蒸発器Eを通過し
ながら冷却し、蒸発器Eを通過した空気は凝縮器Cを通過しながら加熱される。
【0105】
蒸発器Eを通過しながら空気が冷却すると、空気に含まれた水分が除去され(除湿)、空
気から除去された水分(凝縮水)は蒸発器の表面や第1衣類処理室供給管内に残留する。
【0106】
第1衣類処理室供給管24内に凝縮水が残留すると、熱交換部31の熱交換効率が低下
するので、本発明ではさらに蒸発器Eにより発生した凝縮水の除去のための排水部を含む
。
【0107】
この実施例による第1衣類処理室供給管24の一側には蒸発器Eと熱交換により発生し
た凝縮水を集める集水管37が設けられる。集水管37に集水した凝縮水は排水部に流動
する。
【0108】
排水部は、機械室ドア22に着脱自在に設けられる排水タンク47と、第1衣類処理室
供給管24内の凝縮水を排水タンク47に供給する排水管477と、排水ポンプ479と
を備える。
【0109】
排水タンク47は液体を貯蔵可能な空間を提供できれば、いかなる形状であってもよい
。但し、排水タンク47内に貯蔵された液体の排出のための排水タンクリード471、排
水管477が着脱自在に連結される排水タンク流入口473を含むことが好ましい。
【0110】
排水タンク流入口473にはさらにチェックバルブ(図示せず)が備えられるが、これは
機械室ドア22が機械室20を開放すると、排水管477が排水タンクの流入口473か
ら分離され、機械室ドア22が機械室20を閉鎖すると、排水管477を排水タンクの流
入口473に挿入するためのものである。排水タンクを機械室ドアから分離するとき、排
水タンク内の水が排水タンクの外部に漏出することも防止することができる。
【0111】
一方、
図2の(b)に示したように、スチーム供給部40は、機械室20内に備えられる
スチーム発生器41、スチーム発生器41内に備えられるヒーター411、及びスチーム
発生器41をスチーム供給口42に連結するスチーム供給管417を備える。
【0112】
スチーム発生器41は水を貯蔵する手段であり、ヒーター411はスチーム発生器41
内に貯蔵された水を加熱して水をスチームに変換させる手段であり、スチーム供給管41
7はスチーム発生器41内のスチームを収容空間14に案内する手段である。
【0113】
したがって、ヒーター411はスチーム発生器41の底面に隣接するように設けられる
ことが好ましく、スチーム供給管417はスチーム発生器41の上面(又は最上端)に位置
することが好ましい。
【0114】
スチーム発生器41には給水部を介して水が供給されるが、給水部は機械室ドア22に
着脱自在に設けられた給水タンク45で備えられる。
【0115】
この場合、スチーム発生器41は、機械室ドア22が機械室20を閉鎖すると、給水タ
ンク45に連結され、機械室ドア22が機械室20を開放すると、給水タンク45から分
離される給水タンク連結管413をさらに含むように備えられる。
【0116】
給水タンク45は液体を貯蔵できる形状であれば、いかなる形状であってもよいが、給
水タンク45内に液体を供給するための給水タンクリード451、給水タンク連結管41
3が挿入される排出口(図示せず)、排出口に備えられる給水タンクチェックバルブ455
を含むことが好ましい。
【0117】
本発明による衣類処理装置1000が給水源(図示せず)から遠く離れた位置に設けられ
る場合を考慮して、給水タンク45は機械室ドア22に着脱自在に設けられる。
【0118】
即ち、衣類処理装置1000が給水源に隣接して位置すると、スチーム発生器41は必
要な時に給水源から水が供給されるように制御することができる。しかし、衣類処理装置
1000が給水源から遠く離れて位置すると、かかる制御が不可能であるので、給水タン
ク45はそのような問題を解決するための手段である。
【0119】
また給水タンク45と排水タンク47は個々に分離されず、1つの貯蔵タンクで備えら
れることもできる。この場合、貯蔵タンクに貯蔵された凝縮水は再使用されるか、又は貯
蔵タンクに貯蔵されず排水管477を介して外部に排出される。
【0120】
図3は本発明の一実施例による衣類処理装置1000のドアアセンブリー100が開口
した状態を示す図である。以下、
図3を参照しながら、この実施例による衣類処理装置1
000の構成について再度説明する。
【0121】
この実施例による衣類処理装置1000は、内部が中空であり、前面が開放したキャビ
ネット10と、キャビネット10の開放した前面を開閉するドアアセンブリー100とを
含む。
【0122】
この実施例によるキャビネット10は、内部に衣類を載置してスチームや空気循環によ
り衣類を処理する第1衣類処理室11及び第1衣類処理室にスチームを噴射したり空気を
循環させたりする装置が設けられる機械室20を含む。
【0123】
この実施例による機械室20は、機械室20と第1衣類処理室11を区分するために機
械室20の上側Uをカバーする分離板23と、機械室20の前面に配置されて機械室20
の内部を開閉する機械室ドア22とを含む。分離板23には、機械室20の上側Uに配置
され、第1衣類処理室11の空気が機械室20内に流入する空気吸入口37と、機械室内
の空気が第1衣類処理室11に供給される空気排出口36とが形成される。
【0124】
上述したように、この実施例による機械室20には、第1衣類処理室11から空気を流
入して、再び第1衣類処理室11に送る第1衣類処理室供給管24が配置される。第1衣
類処理室において、第1衣類処理室供給管24に流入した空気は凝縮器36と蒸発器40
と熱交換することができる。
【0125】
またスチーム供給部40は給水タンク45から供給された水をヒーター411を用いて
スチームを発生させる。スチーム供給部40で生成されたスチームは第1衣類処理室11
に供給されて衣類のシワを除去することができる。
【0126】
スチーム発生器41で発生したスチームは、スチーム供給管417を介して第1衣類処
理室11に供給される。
図2を参照すると、この実施例によるスチーム供給管417は第
1衣類処理室供給管24と合って第1衣類処理室11に連通するように示されているが、
スチーム供給管417が第1衣類処理室供給管24と合わず、分離板23を連通する別途
の孔(図示せず)を介して第1衣類処理室11に直接連通することも可能である。
【0127】
以下、
図4乃至
図6を参照しながら、本発明の一実施例によるドアアセンブリー100
の構成及び開閉構造について説明する。
図6は本発明の一実施例によるドアアセンブリー
100の第1パネル110と第2パネル130及び仕切り板160の間の配置関係を説明
する図である。
【0128】
以下、
図4乃至
図7を参照しながら、この実施例によるドアアセンブリー内の構造及び
配置について説明する。
【0129】
この実施例によるドアアセンブリー100は、内側に少なくとも2つの衣類を押圧して
シワを除去できる第2衣類処理室12を形成する。この実施例による第2衣類処理室はド
アアセンブリー100内に形成される。
【0130】
この実施例によるドアアセンブリー100は、キャビネット10に回転自在に連結され
る第1パネル110、第1パネル110に回転自在に連結される第2パネル130、及び
第1パネル110と第2パネル130の間に設けられて両側に配置される衣類を押圧する
仕切り板160を含む。この実施例による第1パネル110と第2パネル130の間の空
間にい衣類を押圧する第2衣類処理室12が形成される。
【0131】
この実施例によるドアアセンブリー100は、第1パネル110と第2パネル130の
間に少なくとも2つの衣類を押圧する第2衣類処理室12が形成される。
【0132】
この実施例による第1パネル110はキャビネット10の前面をカバーする。この実施
例による第1パネル110は、キャビネット10の第1衣類処理室11と機械室20を全
部カバーできるサイズである。この実施例による第1パネル110はキャビネット10の
開放した前面に配置される。この実施例による第1パネル110はキャビネット10に回
転自在に連結され、キャビネット10の開口した前面を開閉する。第1パネル110の後
面にはキャビネット10と接する縁部でキャビネット10の前面を閉鎖するとき、キャビ
ネット10内に形成された第1衣類処理室11を外部から密閉するドアガスケット104
が配置される。
【0133】
この実施例による第1パネル110は内側面111の一部が内側に陥没して第2衣類処
理室12が形成される空間を形成する。
【0134】
この実施例による第1パネル110の前面は、キャビネット10と共に衣類処理装置1
000の外形を形成する。この実施例による第1パネル110の内側面111には、衣類
を固定する第1固定部材112と、仕切り板160とともに第1パネル110に固定され
る衣類を押圧する第1ベース板114とが配置される。
【0135】
この実施例によるドアアセンブリー100では、第2パネル130が第1パネル110
に閉じられた状態で、第2衣類処理室12を形成する空間に配置される面を内側面111
として定義することができる。また、この実施例によるドアアセンブリー100では、第
2パネル130が第1パネル110に閉じられた状態で、ドアアセンブリー100の外形
を形成する面を外面として定義することができる。したがって、
図4を参照すると、第1
パネル110の後面でもドアアセンブリー100の外形を形成する面は外面として説明さ
れる。
【0136】
第1ベース板114は、第1パネル110に固定される第1ベース固定板116と、第
1ベース固定板116から伸びて形成され、第1ベース固定板116に比べて第1パネル
110の内側面111からもっと離隔して形成され、衣類に弾性力を提供する第1ベース
弾性板1181,1182とを含む。
【0137】
この実施例において、第1ベース固定板116は、第1パネル110の内側面111で
上下方向(U-D)に長く伸びて形成され、上側(U)及び下側(D)で締結部材により第1パ
ネル110に締結される。したがって、第1ベース固定板116は第1パネル110の内
側面に結合した状態を維持することができる。第1ベース固定板116は第1パネル11
0に締結される部分以外の部分である、中央部分で空間に第1ベース固定板孔1161が
形成される。第1ベース板114で衣類を主に押圧する部分は第1ベース弾性板1181
,1182である。したがって、第1ベース固定板116で第1パネル110に締結され
る部分を除いた中央部分に第1ベース固定板孔1161を形成して、第1ベース板114
の制作にかかる費用を節減することができる。
【0138】
第1ベース弾性板1181,1182は第1ベース固定板116から左右方向にそれぞ
れ伸びて形成された第1ベース弾性右板1181と第1ベース弾性左板1182に区分さ
れる。
【0139】
第1ベース弾性右板1181と第1ベース弾性左板1182は材質の弾性によって第1
パネル110の内側面111の方向に弾性変形する。
【0140】
したがって、第1ベース板114が仕切り板160により押圧されるとき、第1ベース
板114の第1ベース弾性板1181,1182は第1パネル110の内側面111の方
向に離隔して仕切り板160と均一に密着される。
【0141】
この実施例による第1パネル110は、第2パネル130と第2衣類処理室12の空間
を形成する上部カバー124と、上部カバー124の下側に配置されて機械室20の前面
をカバーする下部カバー126とが配置される。
【0142】
この実施例による第2パネル130は、第1パネル110の一側に回転自在に連結され
る。第2パネル130は第1パネル110の陥没した部分を閉鎖するとき、第1パネル1
10との間の空間に第2衣類処理室12を形成する。この実施例による第2パネル130
は、第1パネル110より小さいサイズで形成される。この実施例による第2パネル13
0は、第1パネル110の上部カバー124に対応するサイズを有する。
【0143】
図4乃至
図7を参照すると、この実施例による第2パネル130は、第1パネル110
で第1衣類処理室11に向かう方向に配置される。この実施例による第2パネル130は
第1パネル110の後方(R)に配置される。この実施例による第2パネル130は第1パ
ネル110の後面に対向して配置される。
【0144】
この実施例による第2パネル130には第1衣類処理室11と第2衣類処理室12を連
通する連通孔144が形成される。
【0145】
この実施例による第2パネル130は第1パネル110の一側にヒンジ連結される。こ
の実施例による第2パネル130は、第2衣類処理室を開閉するパネル板146と、パネ
ル板146の縁部で第1パネル110の方向に突出する縁部147とを含む。第2パネル
130は第2パネル130の内側面131から一定間隔離隔して配置される。第2パネル
130と第1パネル110が第2衣類処理室12を閉じるとき、この実施例による第2パ
ネル130は第1パネル110の内側面111から離隔して配置される。
【0146】
この実施例による第2パネル130の内側面131には、衣類を固定する第2固定部材
132と、仕切り板160と共に第2パネル130に固定される衣類を押圧する第2ベー
ス板134とが配置される。
【0147】
第2ベース板134は、第2パネル130に固定されるベース固定板136と、ベース
固定板136から伸びて形成され、ベース固定板136に比べて第2パネル130の内側
面131ともっと離隔して形成され、衣類に弾性力を提供する第2ベース弾性板1381
,1382とを含む。第2ベース板134は第1ベース板114とほぼ同じ構成で形成さ
れる。
【0148】
この実施例による第2ベース固定板136の中央部には、第2パネル130に締結され
る部分以外の部分で第2ベース固定板孔1361が形成される。この実施例による第2ベ
ース固定板孔1361は第2パネル130に形成された連通孔144に対応する部分で形
成される。
【0149】
この実施例による第2パネル130に形成された連通孔144は、ベース固定板136
の第2ベース固定板孔1361が形成された部分に対応する部分に形成される。第2パネ
ル130の連通孔144とベース固定板136に形成された第2ベース固定板孔1361
を介して第1衣類処理室11を流動する空気又はスチームが第2衣類処理室に供給される
。また第2パネル130の連通孔144とベース固定板136に形成された第2ベース固
定板孔1361を介して第2衣類処理室12の空気が第1衣類処理室11に排出される。
【0150】
この実施例による仕切り板160は、第1パネル110と第2パネル130の間に配置
されて、第1パネル110と第2パネル130に各々置かれる衣類を押圧する。この実施
例による仕切り板160は矩形状であり、中心部に前後方向(F-R)に開口した開口部1
62が形成される。
【0151】
仕切り板160は第1パネル110又は第2パネル130の一側にヒンジ固定される。
図5及び
図6を参照すると、この実施例による仕切り板160は第2パネル130の一側
にヒンジ固定される。この実施例による仕切り板160は、一側で第2パネル130に回
転自在に固定され、他側で第2パネル130に着脱自在に固定される。この実施例による
仕切り板160が他側で第2パネル130に固定されるとき、仕切り板160は第2パネ
ル130との間隔が維持される。
【0152】
この実施例による仕切り板160は、第2パネル130に回転自在に固定されるヒンジ
部140と、ヒンジ部140を軸として仕切り板が回転することにより仕切り板160を
第2パネル130の一側に固定或いは固定解除する固定突起164を含む。この実施例に
よる第2パネル130の一側には固定突起164が固定或いは固定解除されるように構成
された固定溝部142を含む。
【0153】
この実施例による仕切り板160の固定突起164と第2パネル130の固定溝部14
2はワンタッチクリックボタンであってもよい。したがって、仕切り板160の固定突起
164を第2パネル130に向かって押圧すると、仕切り板160が第2パネル130に
固定或いは固定解除される。
【0154】
固定突起164は仕切り板160を第2パネル130に固定して第2パネル130との
間隔を維持し、第2パネル130に載置された衣類を押圧する。固定突起164は仕切り
板160を第2パネル130から固定解除して、第2パネル130に衣類を載置したり、
載置された衣類を除去する。
【0155】
この実施例による第1パネル110と第2パネル130は一定間隔離隔して配置される
。この実施例による第1パネル110、仕切り板160及び第2パネル130は、一定間
隔離隔して配置される。第2衣類処理室12が閉じた状態で、第1パネル110の第1ベ
ース弾性板1181,1182から仕切り板160まで離隔した距離D1は、仕切り板1
60から第2パネル130の第2ベース弾性板1381,1382まで離隔した距離D2
と同一である。第2衣類処理室12が閉じた状態で、第1パネル110の第1ベース弾性
板1181,1182から仕切り板160まで離隔した距離D1と、仕切り板160から
第2パネル130の第2ベース弾性板1381,1382まで離隔した距離D2は'0'で
ある状態を含む。即ち、第2衣類処理室12が閉じた状態で、第1パネル110の第1ベ
ース弾性板1181,1182と第2パネル130の第2ベース弾性板1381,138
2はそれぞれ仕切り板160に密着した状態である。
【0156】
但し、第2衣類処理室12が閉じた状態で、第1パネル110の第1ベース弾性板11
81,1182から仕切り板160まで離隔した距離D1と、仕切り板160から第2パ
ネル130の第2ベース弾性板1381,1382まで離隔した距離D2は、載置される
衣類の種類を考慮して互いに異なる間隔に設定することができる。
【0157】
第2衣類処理室12が閉じた状態で、第1ベース板114の第1ベース弾性板1181
,1182と第2ベース板134の第2ベース弾性板1381,1382は、仕切り板1
60に接するか又は近接して配置される。第2衣類処理室12が閉じた状態で、第1パネ
ル110に衣類が載置されるとき、第1ベース弾性板1181,1182は載置した衣類
によって第1パネル110の方向に移動する。第2衣類処理室12が閉じた状態で、第2
パネル130に衣類が載置されるとき、第2ベース弾性板1381,1382は載置され
た衣類によって第2パネル130の方向に移動する。
【0158】
仕切り板160の固定突起164が第2パネル130の固定溝部142に固定されると
、仕切り板160と第2パネル130の第2ベース板134によって、第2パネル130
に載置された衣類が押圧される。仕切り板160が第2パネル130に固定した状態で、
第2パネル130が第1パネル110に固定されると、仕切り板160と第1パネル11
0の第1ベース板114によって、第1パネル110に載置された衣類が押圧される。
【0159】
図8は本発明の他の実施例による機械室の構造を有する衣類処理装置の概略的な断面図
である。以下では、
図5を参照しながら、本発明の他の実施例による衣類処理装置につい
て説明する。
【0160】
この実施例による衣類処理装置1000は、ドアアセンブリー100内に形成される第
2衣類処理室12にスチームを供給する第2衣類処理室供給管26を含む。
【0161】
この実施例による第2衣類処理室供給管26は、スチーム供給管48からスチームが供
給された第1衣類処理室供給管24の下流で分岐した管である。この実施例による機械室
20の分離板23には、第2衣類処理室供給管26に流動するスチームをドアアセンブリ
ー100に供給する第2衣類処理室供給孔271が形成された第2衣類処理室供給部27
が形成される。第2衣類処理室供給部27は分離板23の上側Uに突出して形成される。
この実施例による第2衣類処理室供給孔271は機械室20の上端で前方Fに開口する。
第2衣類処理室供給孔271の前方Fにはドアアセンブリー100の第2衣類処理室12
に連通するドア流入孔148がドアアセンブリー100の第2パネル130に形成される
。
【0162】
この実施例による第2衣類処理室供給管26は、第1衣類処理室供給管24の一側で分
岐されて、機械室20の前方Fに形成された第2衣類処理室供給孔271に連結される。
第1衣類処理室供給管24には第2衣類処理室供給管26に連結される一側に第2衣類処
理室供給管26にスチームが供給されることを調節する調節カバー28を配置できる。調
節カバー28は、第1衣類処理室供給管24の一側に配置されて、第1衣類処理室供給管
24の方向に開閉する。したがって、調節カバー28が第2衣類処理室供給管26を開口
すると、第1衣類処理室供給管24を流動するスチームが第2衣類処理室供給管26に流
動するようにガイドすることができる。
【0163】
図8を参照すると、この実施例によるドアアセンブリー100の第2パネル130には
、第2衣類処理室供給孔271を介して流動するスチームがドアアセンブリー100の第
2衣類処理室12に供給されるドア流入孔148と、第2衣類処理室12を流動するスチ
ーム又は空気が第1衣類処理室11に排気されるドア排気孔150とが形成される。
【0164】
この実施例によるドア流入孔148は第2パネル130の下端に配置され、ドア排気孔
150は第2パネル130の上端に配置される。この実施例による第2パネル130はド
ア流入孔148の周囲にドア流入孔-ガスケット152が配置される。この実施例による
ドア流入孔-ガスケット152はドアアセンブリー100が閉じたとき、機械室20の第
2衣類処理室供給孔271の周囲を密閉して、機械室20の第2衣類処理室供給管26を
介して流動するスチームや空気がドアアセンブリー100内に形成された第2衣類処理室
12以外の空間に漏れることを防止する。
【0165】
図9は本発明の他の実施例によるドアアセンブリー100を含む衣類処理装置1000
を説明する図である。
図10は本発明の他の実施例によるドアアセンブリー100のスチ
ームが流動するための構成を説明する図である。
【0166】
以下、
図9及び
図10を参照しながら、本発明のさらに他の実施例による衣類処理装置
について説明する。
【0167】
図9を参照すると、この実施例による衣類処理装置1000は第2パネル130が第1
パネル110の外側方向に開放する構造を有する。
【0168】
この実施例による衣類処理装置1000は、キャビネット10に回転自在に連結される
第1パネル110、第1パネル110に回転自在に連結される第2パネル130及び第1
パネル110と第2パネル130の間に配置されて両側に配置される衣類を押圧する仕切
り板160を含む。
【0169】
この実施例による第1パネル110は、キャビネット10の開放した前面を開閉する。
この実施例による第2パネル130は、第1パネル110の前方(F)に配置される。
【0170】
この実施例によるドアアセンブリー100は、ドアアセンブリー100がキャビネット
10を閉じた状態で、第2パネル130のみを開閉して使用することができる。したがっ
て、第1衣類処理室11で衣類を処理している場合にも、第2衣類処理室12を開放して
ズボンなどの衣類を押圧して処理することができる。
【0171】
図10を参照すると、この実施例による衣類処理装置1000のスチーム供給部40は
、ドアアセンブリー100内に形成される第2衣類処理室12にもスチームを供給するこ
とができる。この実施例による衣類処理装置1000は、さらにドアアセンブリー100
内を流動するスチームを排気するドアスチーム排気部174b、176b、178bを含
む。
【0172】
この実施例によるドアスチーム供給部174a、176a、178aは、機械室20内
に配置されたスチーム供給部40で発生したスチームの一部をドアアセンブリー100内
の第2衣類処理室12に供給する。
【0173】
この実施例によるドアアセンブリー100は、キャビネット10に回転自在に連結され
る。この実施例による衣類処理装置1000は、さらにドアアセンブリー100をキャビ
ネット10に回転自在に連結するキャビネットヒンジ部174を含む。この実施例による
キャビネットヒンジ部174は、ドアアセンブリー100の上端と下端において、ドアア
センブリー100とキャビネット10を回転自在に連結する。
【0174】
この実施例によるキャビネットヒンジ部174は、ドアアセンブリー100の上端に配
置される第1キャビネットヒンジ部174aと、ドアアセンブリー100の下端に配置さ
れる第2キャビネットヒンジ部174bとを含む。この実施例による第1キャビネットヒ
ンジ部174aと第2キャビネットヒンジ部174bは内部が中空である。したがって、
第1キャビネットヒンジ部174aと第2キャビネットヒンジ部174bは内部にスチー
ムが流動するか、スチームが流動するホースが配置される。
【0175】
この実施例によるドアアセンブリー100の第2パネル130は、第1パネル110に
回転自在に連結される。この実施例によるドアアセンブリー100は、さらに第2パネル
130を第1パネル110に回転自在に連結するアセンブリーヒンジ部176を含む。こ
の実施例によるアセンブリーヒンジ部176は、第2パネル130の上端と下端で第2パ
ネル130と第1パネル110を回転自在に連結する。
【0176】
この実施例によるアセンブリーヒンジ部176は、第2パネル130の上端に配置され
る第1アセンブリーヒンジ部176aと、第2パネル130の下端に配置される第2アセ
ンブリーヒンジ部176bとを含む。この実施例による第1アセンブリーヒンジ部176
aと第2アセンブリーヒンジ部176bは内部が中空である。したがって、第1アセンブ
リーヒンジ部176aと第2アセンブリーヒンジ部176bは内部にスチームが流動する
か、又はスチームが流動するホースが配置される。
【0177】
この実施例によるドアアセンブリー100は、さらにキャビネットヒンジ部174とア
センブリーヒンジ部176の間を連結する連結管178を含む。この実施例による連結管
178はドアアセンブリー100内に配置されてキャビネットヒンジ部174とアセンブ
リーヒンジ部176の間を連結する。
【0178】
この実施例による連結管178は、第1キャビネットヒンジ部174aと第1アセンブ
リーヒンジ部176aを連結する第1連結管178aと、第2キャビネットヒンジ部17
4bと第2アセンブリーヒンジ部176bを連結する第2連結管178bとを含む。
【0179】
この実施例による連結管178内に機械室20のスチーム供給部40で生成されたスチ
ームが流動するか、又はスチームが流動するホースが配置される。
【0180】
この実施例によるスチーム供給部170は、第1キャビネットヒンジ部174aと第1
アセンブリーヒンジ部176aを連結する第1連結管178aを含む。この実施例による
スチーム排気部140は、第2キャビネットヒンジ部174bと第2アセンブリーヒンジ
部176bを連結する第2連結管178bを含む。
【0181】
図11は衣類処理装置1000の他の実施例を示す図である。
【0182】
図2の(a)を参照すると、本発明による衣類処理装置1000は、前方に開口部を備え
るキャビネット10と、キャビネット10に回転自在に設けられて開口部を開閉するドア
アセンブリー100と、キャビネット10に設けられて衣類Pが収容される収容空間14
を提供する第1衣類処理室11と、第1衣類処理室11に連通して収容空間14に空気及
び水分のうちのいずれか1つを供給する機械室20と、第1衣類処理室11及びドアアセ
ンブリー100のうちのいずれか1つに設けられて衣類を押圧するアイロン押圧部60と
を含む。
図11はアイロン押圧部がドアアセンブリーに備えられた場合を示しているが、
アイロン押圧部はかえってアセンブリーではなく、第1衣類処理室に備えられてもよい。
ここでは、ドアアセンブリーに備えられた場合について説明する。
【0183】
キャビネット10は衣類処理装置1000の外観を形成するように設けられ、高さが幅
よりも長く形成される。これにより、下衣などの長い衣類Pも折らずに収容空間14に収
容でき、衣類Pにシワができることを防止することができる。
【0184】
キャビネット10は金属材質で形成され、強度を維持できれば、強化プラスチックなど
の樹脂材で形成されてもよい。
【0185】
第1衣類処理室11は、さらにキャビネット10内に位置して収容空間14を形成する
インナーボディ11aを含む。インナーボディ11aは衣類Pから排出された異物質や機
械室20から供給された熱風や水分により変形されたり化学反応を起こしたりせず、強度
を維持できる材質で形成される。一例としてABS、ASAのようなスチレン樹脂系列で
形成される。
【0186】
インナーボディ11aは一面又は下側に機械室20に連通するように設けられて機械室
20から熱風や水分が供給されるか、又は機械室20に空気を排出するように備えられる
。そのために、インナーボディ11aは機械室20に連通する複数の貫通口36、37、
42を含む。
【0187】
さらにキャビネット10には収容空間14から分離された機械室20が備えられる。機
械室20は空気より相対的に密度が低い加熱された空気やスチームを供給するために、収
容空間14の下部に設けられる。
【0188】
即ち、機械室20により収容空間14に供給される空気は加熱された空気(heate
d air、熱風)であり、機械室20により収容空間14に供給される水分はスチームで
ある場合、機械室20が収容空間14の下部に位置されるだけで、熱風やスチームを別途
の送風装置なしに収容空間14内に均等に供給することができる。
【0189】
一方、
図11乃至
図17に示された様々な実施例におけるドアアセンブリー100は、
簡略な説明のために、
図3乃至
図10に示されたドアアセンブリー100とは異なり、第
2衣類処理室12などを備えない平面形状であり、開口部の開閉のためのものである。即
ち、ドアアセンブリー100は、キャビネット10に回転自在に結合して開口部を開閉す
るように備えられる。ドアアセンブリー100はインナーボディ11aだけではなく、機
械室20の前方まで遮蔽するように備えられる。これにより、収容空間14に供給された
熱風や水分が外部に流出することを防止するだけではなく、機械室20で発生した熱が外
部に伝達されることを遮断することができる。
【0190】
ドアアセンブリー100はインナーボディ11aの前方を開閉するように備えられるの
で、インナーボディ11aの内周面とドアアセンブリー100の内面は収容空間14の外
周面を形成することができる。アイロン押圧部60は衣類Pを両面から押圧して衣類Pに
発生したシワを除去するか、又は衣類Pにユーザが意図したクリースが形成することがで
きる。
【0191】
言い換えれば、アイロン押圧部60はアイロンかけの役割を果たして、ユーザが衣類P
の乾燥、脱臭が終了した後にアイロンかけを行う必要がない。
【0192】
アイロン押圧部60ではアイロンかけなどが必要な上衣及び下衣を含む衣類Pが押圧さ
れる。
【0193】
具体的には、アイロン押圧部60は、第1衣類処理室11とドアアセンブリー100の
うちのいずれかに設けられて衣類を支持する支持ボディ61と、支持ボディ61に向けて
回転自在に設けられて支持ボディ61に支持される衣類を押圧する押圧ボディ62とを含
む。以下、アイロン押圧部60がドアアセンブリー100に備えられた場合について説明
する。したがって、ドアアセンブリー100はアイロン押圧部60を含む。即ち、アイロ
ン押圧部60はドアアセンブリー100に備えられるので、ドアアセンブリー100の一
部になる。
【0194】
図11は支持ボディ61がドアアセンブリー100の内面に備えられたことを示してい
るが、衣類の一面を支持できれば、インナーボディ11aの内面に備えられてもよい。
【0195】
支持ボディ61は衣類の一面が押圧ボディ62に押圧されるとき、形状が変化しないよ
うに板状で設けられる。具体的には、支持ボディ61は衣類Pと面接触するように備えら
れる接地板612を含み、衣類Pに備えられたミシン目を回避するか、又は衣類Pの両端
に押圧される力を集中させるように、接地板612で長手方向にそって陥没して備えられ
る固定溝611をさらに含む。
【0196】
これにより、押圧ボディ62が支持ボディ61を押圧するとき、接地板612に圧力が
集中して衣類Pのシワを効果的に除去できるだけではなく、衣類Pの両端にクリースを鮮
明に形成することができる。さらにミシン目によって衣類Pに意図しないシワが形成され
ることを防止することができる。
【0197】
押圧ボディ62は支持ボディ61に回転自在に結合され、支持ボディ61が備えられた
インナーボディ11aの内面又はドアアセンブリー100の内面に回転自在に結合される
。即ち、押圧ボディ62は支持ボディ61に近づくか又は遠くなるように回転できれば、
どこに設けられてもよい。
【0198】
押圧ボディ62はインナーボディ11a、ドアアセンブリー100、支持ボディ61の
一側のうちのいずれか1つに備えられた連結ヒンジ80で回転自在に設けられる。
【0199】
即ち、連結ヒンジ80は支持ボディ61に備えられるか、又は支持ボディ61が備えら
れたインナーボディ11aやドアアセンブリー100の内面に備えられる。
【0200】
連結ヒンジ80は、押圧ボディ62を回転自在に支持する第1連結ヒンジ81と第1連
結ヒンジ81の下部に設けられて押圧ボディを回転自在に支持する第2連結ヒンジ82と
を含む。
【0201】
さらに押圧ボディ62は、支持ボディ61に向けて回転自在に設けられる押圧板622
と、衣類Pのミシン目を回避するか又は衣類Pの両端に押圧される力を集中させるように
押圧板622の長手方向にそって陥没して備えられる万曲溝621を含む。
【0202】
これにより、押圧ボディ62は支持ボディ61に向かって回転して衣類Pの一面を押圧
し、支持ボディ61は作用/反作用によって衣類Pの他面を押圧することができる。
【0203】
アイロン押圧部60はさらに支持ボディ61と押圧ボディ62の間で支持ボディと押圧
ボディに向けて回転自在に設けられるアイロン仕切り部63を含む。したがって、ドアア
センブリー100はさらに支持ボディ61と押圧ボディ62の間で支持ボディと押圧ボデ
ィに向けて回転自在に設けられるアイロン仕切り部63を含む。
【0204】
具体的には、アイロン仕切り部63は支持ボディ61と押圧ボディ62の間に回転自在
に設けられるアイロン仕切りボディ631を含む。アイロン仕切りボディ631は押圧ボ
ディ62と支持ボディ61の面積に対応する面積で形成される。これにより、押圧ボディ
62、アイロン仕切りボディ631及び支持ボディ61のうちのいずれか1つに配置され
た衣類を全て押圧することができる。
【0205】
アイロン仕切りボディ631も第1連結ヒンジ81と第2連結ヒンジ82に回転自在に
結合されて押圧ボディ62とは別途に回転するように設けられ、押圧ボディ62と一体に
回転するように備えられる。
【0206】
アイロン仕切りボディ631は独自的に支持ボディ61に向かって回転するように設け
られ、押圧ボディ62が支持ボディ61に向かって回転するとき、一緒に押圧されて支持
ボディ61に向かって回転するように備えられることもできる。
【0207】
図12はアイロン押圧部60に衣類Pが設けられて押圧される態様を示す図である。
【0208】
図12を参照すると、ユーザの左足に着用する第1部分P1と、右足に着用する第2部
分P2とに区分される下衣の場合、第1部分と第2部分のうちのいずれか一方は押圧ボデ
ィ62とアイロン仕切りボディ631に押圧されるように設けられ、第1部分と第2部分
のうちの他方はアイロン仕切り部63と支持ボディ61に押圧されるように設けられる。
【0209】
例えば、衣類Pのうち、第1部分P1と第2部分P2がアイロン仕切りボディ631の
下端又は上端に配置され、第1部分P1はアイロン仕切りボディ631のうち、押圧ボデ
ィ62に向かって設けられた一面に支持され、第2部分P2は支持ボディ61に向かって
設けられた他面にそれぞれ分離されて支持される。
【0210】
このとき、第1部分P1と第2部分P2はアイロン仕切りボディ631の上部又は下部
で再び重ねて固定されることもできる。したがって、衣類の第1部分P1と第2部分P2
が自重によって広げられ、互いに重畳しないことができる。これにより、衣類の第1部分
P1と第2部分P2をそれぞれ正確に押圧してシワを除去するか、又は両端にクリースを
正確に形成することができる。
【0211】
さらにアイロン仕切りボディ631の両面又は一面に導出して設けられる維持台632
を含む。
【0212】
維持台632は支持ボディ61と押圧ボディ62が過度に密着することを防止して、衣
類Pが押圧ボディ62やアイロン仕切り部63により押圧されるとき、位置が変わること
を防止することができる。
【0213】
そのために、維持台632はアイロン仕切りボディ631より摩擦力が大きいか又は緩
衝力のある他の材質で形成されることができる。
【0214】
一方、支持ボディ61と押圧ボディ62の間に一定の厚さを有するアイロン仕切り部6
3及び衣類が配置されるので、押圧ボディ62が押圧しても反作用によって押圧ボディ6
2が支持ボディ61の反対方向に回転する恐れがある。
【0215】
これを防止するために、本発明による衣類処理装置1000はさらに、支持ボディ61
に設けられて押圧ボディを固定する結合フック613と、押圧ボディに設けられて結合フ
ックに固定されるフック結合部623を含む。
【0216】
一例として、フック結合部623は押圧板622の周り面に突出して備えられるフック
突起623を含み、結合フック613はフック突起623に締結されるようにフック状で
形成される。
【0217】
一方、結合フック613はフック結合部623に挿入されて締結されるように備えられ
ることもでき、支持ボディ61が押圧ボディ62に結合して押圧ボディ62がアイロン仕
切り部63及び支持ボディ61を押圧することを維持できれば、いかなる形状及び構造で
あってもよい。
【0218】
図12は衣類(P)として1つの下衣が備えられたことを示しているが、これは一実施例
に過ぎず、アイロン押圧部60に複数の衣類が設けられることもできる。言い換えれば、
複数の衣類が備えられる場合、ある1つの衣類はアイロン仕切り部63と押圧ボディ62
の間に配置され、他の衣類はアイロン仕切り部63と支持ボディ61の間に配置されるこ
とができる。また後述する実施例では、かかるアイロン仕切り部を複数個備えて、衣類を
それぞれ配置することもできる。
【0219】
これにより、押圧ボディ62が支持ボディ61に向かって回転する場合、押圧ボディ6
2はいずれか1つの衣類をアイロン仕切りボディ631に押圧し、アイロン仕切りボディ
631は他の衣類を支持ボディ61に押圧することができる。
【0220】
したがって、複数の衣類を1つのアイロン押圧部60で全部押圧して、シワを除去した
りクリースを形成したりすることができる。
【0221】
なお、上衣などの衣類が備えられた場合は、アイロン仕切りボディ631の外周面に挟
まれて、アイロン仕切りボディ631を収容するように固定されて衣類の一面と他面が同
時に押圧ボディ62と支持ボディ61に押圧されるように備えることもできる。
【0222】
一方、支持ボディ61と押圧ボディ62の間にアイロン仕切り部63が設けられると、
その間に機械室20から供給される水分や熱風が衣類に供給されることが難しくなる。し
たがって、アイロン押圧部60は衣類Pに熱やスチームを供給できる別途の構成が必要で
ある。
【0223】
なお、支持ボディ61はアイロン仕切りボディ631を着脱自在に結合できる結合部3
11を含む。結合部311はアイロン仕切りボディ631の外周面の一部が挿入されるフ
ック方式で形成されるか、又は押圧ボディ62に備えられた締結部が同時に結合されるよ
うに形成される。
【0224】
図13はアイロン押圧部60に熱やスチームを別途に供給できる構造を示す図である。
図13を参照すると、本発明によるアイロン仕切り部63はさらに、アイロン仕切りボデ
ィ631の両面のうちのいずれか1つに設けられて衣類に熱を供給する加熱部64を含む
。
【0225】
加熱部64はアイロン仕切り部63と支持ボディ61と押圧ボディ62の間に押圧され
た衣類に熱エネルギーを供給して、シワを効果的に除去したり、クリースを効果的に生成
することができる。
【0226】
加熱部64は、アイロン仕切りボディ631の両面のうちのいずれか1つに設けられて
外部に露出される加熱ボディ640と、アイロン仕切りボディ631及び加熱ボディ64
0のうちのいずれかに設けられて加熱ボディ640を加熱する熱線6320とを含む。
【0227】
加熱ボディ640は熱を伝達できる導体又は金属材質で形成され、熱線6320は電気
エネルギーなどで加熱されて熱を加熱ボディ640に伝達する。
【0228】
加熱ボディ640はアイロン仕切りボディ631の両面に着脱自在に結合されて、アイ
ロン仕切りボディ631の露出面を形成する。即ち、アイロン仕切りボディ631の両面
のうち、ドアアセンブリー100の内側面に近い面に結合する加熱ボディが第1-1加熱
ボディ6411、アイロン仕切りボディ631の他面に備えられる加熱ボディが第2加熱
ボディ6412になる。
【0229】
もちろん、加熱ボディと固定ボディが同じ材質で形成される場合は、加熱ボディ640
はアイロン仕切りボディ631と一体に設けられることもできる。
【0230】
熱線6320は加熱ボディ640の背面に付着して備えられるが、安全性の面ではアイ
ロン仕切りボディ631に備えられる方が望ましい。即ち、熱線6320はアイロン仕切
りボディ631から加熱ボディ640に一定距離離隔して間接的に加熱ボディ640を加
熱するように備えられる。
【0231】
熱線6320は本発明による衣類処理装置1000のキャビネット10又は機械室20
から電気エネルギーが供給されるように備えられ、第1連結ヒンジ81又は第2連結ヒン
ジ82によりアイロン押圧部60の外部に連結される。熱線6320は加熱ボディ640
の一面に均等に熱を供給するために、アイロン仕切りボディ631の両面に高さ方向及び
幅方向を複数回往復しながら均等に設けられる。
【0232】
なお、加熱部64は、アイロン仕切りボディ631及び加熱ボディ640のうちのいず
れかに設けられてスチームが供給される供給流路6310と、加熱ボディ640を貫通し
てスチームが衣類に排出されるように備えられる複数の排出孔643とを含む。
【0233】
供給流路6310に供給された水は熱線6320で加熱されて、スチームが排出孔64
3を介して排出されるか、又はスチームやミストが直接供給される流路が形成されること
もできる。
【0234】
供給流路6310はアイロン仕切りボディ631の高さ方向又は幅方向にそって一定距
離離隔して複数個が備えられ、排出孔643は供給流路6310の延長方向にそって備え
られる。これにより、排出孔643を介して均等にスチームが衣類Pに供給される。
【0235】
加熱部64は供給流路6310と熱線6320のうちのいずれか1つのみを含むか、又
は供給流路6310と熱線6320の両方を含むことができる。
【0236】
一方、加熱部64は供給流路6310と熱線6320の両方を備える場合、熱線632
0は供給流路6310と干渉しないように供給流路6310の外郭に備えられる。熱線6
320は供給流路6310の外郭にそって備えられることもできる。
【0237】
一方、アイロン仕切り部63は第1衣類処理室11又はドアアセンブリー100に回転
自在に設けられるので、供給流路6310にスチームを供給する流路の設置領域が制限さ
れる。
【0238】
供給流路6310はアイロン仕切りボディ631に内挿されたり、アイロン仕切りボデ
ィ631の表面に備えられるメイン流路6312と、メイン流路6312からアイロン仕
切りボディ631の高さ方向又は幅方向に複数個に分枝されて備えられる分枝流路631
3と、分枝流路6313から同じ方向に延びてスチームを供給する噴射流路6314とを
含む。
【0239】
このとき、スチームは密度が小さいので、移動が容易であり、複数の噴射流路6314
は高さ方向に備えられることが好ましく、多い面積にスチームが噴射されるように幅方向
に互いに離隔して備えられることが好ましい。
【0240】
これにより、メイン流路6312のみにスチームや水分又は水が供給された場合、噴射
流路6314にそって分配されてアイロン仕切りボディ631で均等にスチームが噴射さ
れる。
【0241】
さらに供給流路6310は、アイロン仕切りボディ631の外部に備えられた補助スチ
ーム供給部85に連通するように設けられ、水又はスチームをメイン流路6312に伝達
する連通流路6311を含む。
【0242】
一方、熱線6320は第1連結ヒンジ81と第2連結ヒンジ82のうちのいずれかに連
通するように設けられ、メイン流路6311は第1連結ヒンジ81と第2連結ヒンジ82
のうちのいずれかに連通するように設けられて、互いに重畳しないことができる。
【0243】
そのために、第1連結ヒンジ81と第2連結ヒンジ82には熱線やメイン流路6311
が通過又は連通できる通路部811,821が備えられる。
【0244】
図14は補助スチーム供給部85が設けられてスチームを供給する構造を示す図である
。
【0245】
補助スチーム供給部85はキャビネット、機械室20、ドア、押圧部のうち、ユーザの
接近が容易な領域に備えられる。
【0246】
補助スチーム供給部85はキャビネット、機械室20、ドア及び押圧部のうちのいずれ
か1つに備えられる。衣類処理装置1000が外部給水源に連結されない可能性があるの
で、補助スチーム供給部85はキャビネット、機械室20、ドア及び押圧部のうちのいず
れか1つに着脱自在に設けられることが好ましい。
【0247】
また補助スチーム供給部85は供給流路6310に最も近い領域に設けられることが有
利であるので、アイロン仕切り部63に備えられることが好ましく、押圧ボディ62はユ
ーザに最も早く露出される領域であるので、押圧ボディ62に備えられることが好ましい
。
【0248】
押圧ボディ62に補助スチーム供給部85が着脱自在に設けられる場合、押圧ボディ6
2は補助スチーム供給部85が連結ヒンジ80を連通するように備えられる連結流路62
21をさらに含む。
【0249】
連結流路6221は補助スチーム供給部85から供給された水分やスチームを排出可能
な管状で形成され、押圧ボディ62に内挿されて設けられる。
【0250】
これにより、第2連結ヒンジ82で連結流路6221と連通流路6311が互いに連通
するように備えられ、補助スチーム供給部85で発生した水分やスチームが排出孔643
に完全に排出される。
【0251】
一方、供給流路6310はアイロン仕切りボディ631に内挿されて備えられ、アイロ
ン仕切りボディ631は加熱部64の排出孔643に連通するように設けられる複数の貫
通孔を有することができる。
【0252】
これにより、供給流路6310がアイロン仕切りボディ631の両面にそれぞれ設けら
れず、アイロン仕切りボディ631内に備えられることにより、アイロン仕切りボディ6
31の厚さを減少することができる。また1つの供給流路6310を介してアイロン仕切
りボディ631の両面にスチームを全部供給できるという利点がある。
【0253】
図15は補助スチーム供給部85の一実施例を示す図である。上述したように、補助ス
チーム供給部85は押圧ボディ62に着脱自在に設けられる。
【0254】
補助スチーム供給部85は、押圧部のうちのいずれか1つに着脱自在に設けられて水を
収容する補助水タンク850と、補助水タンク850の水を加熱してスチームを発生させ
る補助ヒーター854と、補助水タンク850と供給流路6310を連通してスチームを
排出する排出口852とを含む。
【0255】
補助水タンク850は一定の体積を有するケース状であり、水の供給や洗浄を容易にす
るために上面に開放部が設けられ、開放面を遮蔽するためのカバー853をさらに含む。
【0256】
補助水タンク850は補助ヒーター854が挿入されて固定されるヒーター挿入口81
1を一側に備え、補助ヒーター854はヒーター挿入口811に固定されて補助水タンク
850に収容された水を加熱してスチームを形成するように備えられる。
【0257】
排出口852は密度が相対的に低いスチームが完全に排出されるように補助水タンク8
50の一側の上部に設けられ、連結流路6221に連通するように備えられる。
【0258】
さらに押圧ボディ62は補助水タンク850を収容するように備えられる収容部623
を含む。また補助水タンク850が収容部623に取り付けられたとき、補助水タンク8
50の露出面と押圧ボディ62の一面が並んで設けられる。
【0259】
これにより、補助水タンク850に水が供給されると、加熱部64を介して衣類Pにス
チームが供給される。
【0260】
一方、加熱部64は機械室20又は補助水タンク850に連通して熱風や水分を直接受
け、押圧ボディ62と支持ボディ61に向かって熱風や水分を排出するように備えること
もできる。
【0261】
言い換えれば、加熱部64はアイロン仕切りボディ631と一体に設けられて熱風及び
水分を排出する排出孔643で備えられることができる。
【0262】
第1連結ヒンジ81と第2連結ヒンジ82には機械室20に連通する流路が備えられ、
アイロン仕切りボディ631には流路に連通して熱風や水分を加熱部64に供給する供給
流路が備えられる。
【0263】
加熱部64が機械室20に連通する場合、機械室20から熱風や水分が収容空間14に
供給されると同時に加熱部64にも供給されることができる。
【0264】
一方、機械室20のスチーム発生器41でアイロン仕切り部63に連通してスチームを
供給することもできる。
【0265】
即ち、
図8及び
図10のように、スチーム発生器41はアイロン仕切り部63に連結ヒ
ンジ80で連通するように備えられる別途のスチーム供給流路に連設され、スチーム供給
管417は分枝されてアイロン仕切り部63に連結ヒンジ80に備えられた通路部811
を介して連通することができる。
【0266】
これにより、スチーム発生器41で発生したスチームがアイロン仕切り部63に直接伝
達されて衣類Pに供給することができる。このとき、熱線6320及び補助スチーム供給
部85は省略できる。
【0267】
図16はアイロン押圧部60に衣類を固定する載置部の構造を示す図である。
【0268】
図16の(a)はアイロン押圧部60から衣類が分離された状態を示しており、
図16の
(b)はアイロン押圧部60に衣類が固定されている状態を示している。
【0269】
本発明による衣類処理装置1000は、さらにアイロン押圧部60の上部及び下部のう
ちのいずれかに設けられて衣類を載置又は固定する載置部90を含む。載置部90の位置
は支持ボディ61、押圧ボディ62及びアイロン仕切り部63で示してもよい。即ち、載
置部90の位置は支持ボディ61、押圧ボディ62及びアイロン仕切り部63のうちの1
つの上部又は下部に位置すると表示することができる。
【0270】
載置部90は、押圧部の上部及び下部のうちのいずれかに設けられて衣類を支持する載
置ボディ911,921と、載置ボディに結合して衣類を載置ボディに固定させる固定ボ
ディ912,922とを含む。
【0271】
載置ボディ911,921は衣類を引っ張った状態で固定して押圧部90に衣類が圧迫
されるとき、衣類にシワがついたり、位置が変わったりすることを防止することができる
。
【0272】
このとき、仕切り部93が回転する状態で載置部90が固定されていると、衣類が損傷
する恐れがある。したがって載置ボディ911,921は仕切り部93に対応して回転す
るように備えられる。
【0273】
また固定ボディ912,922は載置ボディ911,921に回転自在に結合して固定
ボディ912,922と載置ボディ911,921に衣類が挟まれて固定されるように備
えられる。
【0274】
載置ボディ911,921は固定ボディ912,922とフック結合されて任意に衣類
Pが離脱することを防止する。例えば、載置ボディ911,921には載置部フック結合
部9112が備えられ、固定ボディ912,922には結合フックが結合される載置部結
合フック9122が備えられる。
【0275】
また、載置部90はアイロン押圧部60の上部のみに設けられて衣類Pを固定すること
により、衣類Pが自重によって引っ張られる。
【0276】
しかし、アイロン押圧部60が衣類Pを押圧する荷重が相対的に大きいか、又は衣類P
の一側から他側に向かって押圧する場合は、衣類Pの位置が変わったりシワがついたりす
る可能性がある。
【0277】
したがって、載置部90はアイロン押圧部60の上部及び下部の両方に設けられて衣類
Pに十分な張力を提供することにより、衣類Pのシワや位置変化を防止する。
【0278】
図16の(a)を参照すると、載置部90はアイロン押圧部60の上部に備えられる第1
載置部91とアイロン押圧部60の下部に備えられる第2載置部92とを含む。
【0279】
第1載置部91と第2載置部92はアイロン仕切り部63に対応して一緒に回転するよ
うに備えられる。
【0280】
第1載置部91は、アイロン仕切り部63の上部に回転自在に設けられる第1載置ボデ
ィ911と、第1載置ボディ912に回転自在に結合して衣類を固定する第1固定ボディ
912とを含む。
【0281】
第1載置ボディ911は幅より長さが長い板状であり、第1固定ボディ912は第1載
置ボディ911に回転自在に結合され、自由端が第1載置ボディ911に着脱自在に結合
される。
【0282】
第1載置ボディ911はさらに、一面が万曲して設けられ、衣類が収容される収容溝9
111を含む。したがって、衣類が過度に圧迫されることを防止することができる。
【0283】
一方、第2載置部92は、アイロン仕切り部63の下部に回転自在に設けられる第2載
置ボディ921と、第2載置ボディに回転自在に結合されて衣類を固定する第2固定ボデ
ィ922とを含む。
【0284】
第2載置ボディ921は衣類の第1部分(P)が挿通する第1貫通スリット9214を含
み、第2固定ボディ922は衣類の第2部分が挿通する第2貫通スリット9223を含む
。
【0285】
これにより、衣類の第1部分P1と第2部分P2が第1貫通スリットと第2貫通スリッ
トに挿入されて、仕切り部93の両面に区分されて案内される。
【0286】
したがって、
図16の(b)を参照すると、衣類Pの第1部分P1は第2貫通スリット9
223に挿入されてアイロン仕切り部63の一面と押圧ボディ62の間に案内され、衣類
Pの第2部分P2は第1貫通スリット9214に挿入されてアイロン仕切り部63の他面
と支持ボディ61の間に案内される。
【0287】
衣類の第1部分P1と第2部分P2はアイロン押圧部60の上部で互いに重畳して、第
1載置ボディ911と第1固定ボディ912に挿入されて固定される。
【0288】
このとき、衣類の第1部分P1と第2部分P2はきりきりと引っ張られた状態で第1載
置ボディ911と第1固定ボディ912に挿入されて固定される。
【0289】
一方、第1載置部91も貫通スリットを備えることができ、第2載置部92にも収容溝
が備えられることができる。これにより、ユーザは必要に応じて衣類Pの載置方向を調節
することができる。
【0290】
図17は本発明の一実施例による衣類処理装置1000に衣類Pが載置される過程を示
す図である。
【0291】
図17の(a)を参照すると、第1固定ボディ921と第1載置ボディ911は互いに分
離され、第2固定ボディ922と第2載置ボディ921も互いに分離された状態で備えら
れる。押圧ボディ62、支持ボディ61、アイロン仕切り部63も互いに分離できる。
【0292】
図17の(b)を参照すると、第2載置ボディ921と第2固定ボディ921に備えられ
た貫通スリットに衣類Pの第1部分P1と第2部分P2を挿入して、第1部分P1をアイ
ロン仕切り部63と押圧ボディ62の間に配置し、第2部分P2をアイロン仕切り部63
と支持ボディ61の間に配置する。
【0293】
その後、衣類Pの第1部分P1と第2部分P2の自由端を互いに重畳してきりきりと引
っ張った後、衣類Pの第1部分P1と第2部分P2がぴんと張った状態で第1載置ボディ
911と第2固定ボディ921に固定する。
【0294】
図17の(c)を参照すると、第1載置部91と第2載置部92及びアイロン仕切り部6
3を支持ボディ61に向かって回転させる。このとき、支持ボディ61とアイロン仕切り
部63を結合して分離を防止する。
【0295】
図17の(d)を参照すると、押圧ボディ62を支持ボディ61に回転させてアイロン仕
切り部63を押圧する。その後、押圧ボディ62と支持ボディ61を結合して任意に分離
されることを防止する。
【0296】
これにより、衣類Pの第1部分P1と第2部分P2が全て押圧される。このとき、加熱
部64から熱及びスチームが供給されると、衣類Pの第1部分P1と第2部分P2にシワ
が除去され、クリースがつく。
【0297】
図18は本発明の他の実施例を示す図である。ドアアセンブリー100には第1パネル
110と第2パネル130、そしてそれらの間に仕切り板160が備えられる。第1パネ
ル110と仕切り板160の間、そして仕切り板160と第2パネル130の間にはそれ
ぞれ第1アイロン仕切り部6301と第2アイロン仕切り部6302が備えられる。
【0298】
第1パネルの内側面111に備えられる第1ベース板114、第1アイロン仕切り部6
301、仕切り部160、第2アイロン仕切り部6302及び第2ベース板134は互い
に回転自在に連結ヒンジ80で一側が結合されている。即ち、連結ヒンジ80は第1ベー
ス板114に備えられるか、又は第1ベース板114が備えられた第1パネル110の内
側面111に備えられる。
【0299】
また連結ヒンジ80は第1アイロン仕切り部6301、仕切り部160、第2アイロン
仕切り部6302及び第2ベース板134を回転自在に支持するために、第1ベース板の
上部に備えられた第1連結ヒンジ81と第1連結ヒンジ81の下部に設けられて第1アイ
ロン仕切り部6301、仕切り部160、第2アイロン仕切り部6302及び第2ベース
板134を回転自在に支持する第2連結ヒンジ82を含む。
【0300】
なお、第2ベース板134は第2パネル130に固定されて、第2パネルが回転する時
、第2アイロン仕切り部65302及び仕切り部に対応するように結合することもできる
。この場合、連結ヒンジ80には第1ベース板114、第1アイロン仕切り部6301、
仕切り部160、第2アイロン仕切り部6302のみが回転自在に支持される。
【0301】
この場合、スチーム供給のために、
図14のように補助スチーム供給部85が設けられ
てスチームを供給することができる。補助スチーム供給部85はキャビネット10、機械
室20及びドアアセンブリー100のうちのいずれか1つに着脱自在に設けられることが
好ましい。即ち、
図14に示すように、補助スチーム供給部85は第2ベース板134に
設けられて連通流路を介して第1アイロン仕切り部6301及び第2アイロン仕切り部6
302にスチームを供給することができる。熱線も、各アイロン仕切り部にスチーム供給
のための供給流路と干渉することを防止するために、供給流路の外郭にそって設けること
ができる。また、アイロン押圧部はアイロン仕切り部と支持ボディを回転自在に結合する
連結ヒンジと、連結ヒンジに設けられて熱線や供給流路が通過する通路部とを含む。
【0302】
一方、機械室20のスチーム発生器41でアイロン仕切り部63に連通してスチームを
供給することもできる。
【0303】
即ち、
図8又は
図10のように、スチーム発生器41はキャビネットヒンジ部174及
びアセンブリーヒンジ部176を経て第1アイロン仕切り部6301及び第2アイロン仕
切り部6302を連結する連結ヒンジ80で連通するように備えられる別途のスチーム供
給流路に連結されて設けられ、スチーム供給管417は分枝されて第1アイロン仕切り部
6301及び第2アイロン仕切り部6302を連結する連結ヒンジ80に備えられた通路
部811を介して連通するように備えられる。
【0304】
これにより、スチーム発生器41で発生したスチームがアイロン仕切り部63に直接伝
達されて衣類Pに供給される。このとき、熱線6320及び補助スチーム供給部85は省
略できる。
【0305】
載置部の場合にも、それぞれ第1アイロン仕切り部6301及び第2アイロン仕切り部
6302に置かれる衣類をそれぞれ載置及び固定するために、第1-1載置ボディ911
01と第1-1固定ボディ91201が第1アイロン仕切り部6301の上部に、そして
第1-2載置ボディ91202と第1-2固定ボディ91202が第2アイロン仕切り部
6302の上部に備えられ、第2-1載置ボディ92101と第2-1固定ボディ922
01が第1アイロン仕切り部6301の下部に、そして第2-2載置ボディ92102と
第2-2固定ボディ92202が第2アイロン仕切り部6302の下部に備えられる。こ
れは第1アイロン仕切り部6301及び第2アイロン仕切り部6302に載置されるそれ
ぞれの衣類のために別途に備えられたものであり、以下の説明は
図16及び
図17の説明
と同様であり、通常の技術者には明らかであるので、説明を省略する。
【0306】
図19を参照すると、一実施例による衣類処理装置1000は第2パネル130が第1
パネル110の外側に開口した構造である。
【0307】
この実施例による衣類処理装置1000は、キャビネット10に回転自在に連結される
第1パネル110、第1パネル110に回転自在に連結される第2パネル130及び第1
パネル110と第2パネル130の間に設けられて両側に配置される衣類を押圧する仕切
り板160を含む。第1パネル110と仕切り板160の間、そして仕切り板160と第
2パネル130の間にはそれぞれ第1アイロン仕切り部6301と第2アイロン仕切り部
6302が備えられる。
【0308】
この実施例による第1パネル110はキャビネット10の開口した前面を開閉する。こ
の実施例による第2パネル130は第1パネル110の前方(F)に配置される。
【0309】
この実施例によるドアアセンブリー100は、ドアアセンブリー100がキャビネット
10を閉じた状態で、第2パネル130のみを開閉して使用することができる。したがっ
て、第1衣類処理室11で衣類を処理している場合にも、第2衣類処理室12を開放して
ズボンなどの衣類を押圧して処理することができる。以下の説明は
図9及び
図18に基づ
く説明と同様であるので、省略する。
【0310】
以上では本発明の好適な実施例について図示して説明したが、本発明は上述した特定の
実施例に限定されず、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなしに、本
発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であ
り、このような変形実施は本発明の技術的思想又は見込みから外れたものと理解されては
いけないであろう。