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特許7448642組成物及び夜更かしする人の肌のケアのための製品の調製におけるその用途
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-04
(45)【発行日】2024-03-12
(54)【発明の名称】組成物及び夜更かしする人の肌のケアのための製品の調製におけるその用途
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9794 20170101AFI20240305BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20240305BHJP
   A61K 8/60 20060101ALI20240305BHJP
   A61K 8/64 20060101ALI20240305BHJP
   A61K 8/49 20060101ALI20240305BHJP
   A61K 8/44 20060101ALI20240305BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20240305BHJP
【FI】
A61K8/9794
A61K8/73
A61K8/60
A61K8/64
A61K8/49
A61K8/44
A61Q19/00
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022519546
(86)(22)【出願日】2020-08-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-05
(86)【国際出願番号】 CN2020112457
(87)【国際公開番号】W WO2021057391
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-03-28
(31)【優先権主張番号】201910918246.X
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522121148
【氏名又は名称】水羊化妝品製造有限公司
【氏名又は名称原語表記】SYoung Cosmetics Manufacturing Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.390 Guyuan Road, High-tech Development Zone, Changsha, Hunan 410000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100150500
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 靖
(74)【代理人】
【識別番号】100176474
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 信彦
(72)【発明者】
【氏名】戴 躍鋒
(72)【発明者】
【氏名】顔 少慰
(72)【発明者】
【氏名】錢 景茹
(72)【発明者】
【氏名】徐 筱群
【審査官】相田 元
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-197038(JP,A)
【文献】特表2012-502093(JP,A)
【文献】特表2013-518101(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107951742(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第102018652(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第104586676(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
質量部で、

前記スキンコンディショナーAは、質量%で、

前記スキンコンディショナーBは、質量%で、

前記スキンコンディショナーAにおける防腐剤は、フェノキシエタノール及びエチルヘキシルグリセリンであり、前記スキンコンディショナーAにおける安定剤はメタ重亜硫酸ナトリウムであり、
前記スキンコンディショナーBにおける防腐剤は、ソルビン酸及びフェノキシエタノールである、
スキンケア製品組成物。
【請求項2】
前記ヒアルロン酸ナトリウムは、質量%で、

ことを特徴とする請求項1に記載のスキンケア製品組成物。
【請求項3】
肌のケアのためのスキンケア製品の調製における請求項1又は2に記載のスキンケア製品組成物の用途。
【請求項4】
前記スキンケア製品の機能は、水分補給及び保湿、肌の輝きの回復、細胞エネルギー合成の促進を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の用途。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の組成物を含む、ことを特徴とする肌のケアのためのスキンケア製品。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の組成物の質量%は、1%~7.5%である、ことを特徴とする請求項5に記載のスキンケア製品。
【請求項7】

前記浸透促進剤はペンチレングリコールであり、
前記キューティクル柔軟剤はヒドロキシエチルピペラジンエタンスルホン酸である、
ことを特徴とする請求項5に記載のスキンケア製品。
【請求項8】
前記保湿剤は、グリセリン及び1,3ブタンジオールであり、前記グリセリンと1,3ブタンジオールとの質量比は1:1である
ことを特徴とする請求項7に記載のスキンケア製品。
【請求項9】
質量%で、


前記スキンコンディショナーAは、質量%で、


前記スキンコンディショナーBは、質量%で、


ことを特徴とする請求項7に記載のスキンケア製品。
【請求項10】
ヒドロキシエチルピペラジンエタンスルホン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、及びアデノシンを、脱イオン水に添加して75℃~80℃まで加熱し、250~300r/minで20分間撹拌して溶解させるステップと、
グリセリン、1,3-ブタンジオール、及びペンチレングリコールを添加し、温度を65℃~75℃に制御し、300r/minで15分間撹拌して溶解させるステップと、
スノーフレーク球根抽出物、スキンコンディショナーA、スキンコンディショナーB及び防腐剤を添加し、温度を35℃~45℃に制御し、100r/minで15分間撹拌してから、室温まで冷却して、スキンケア製品を得るステップと、を含む、
請求項5~9のいずれか一項に記載のスキンケア製品の調製方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキンケア製品の技術分野に関し、特に組成物及び夜更かしする人の肌のケアのための製品の調製におけるその用途に関する。
【背景技術】
【0002】
現代社会では、生活や仕事などのさまざまな要因から、人々の就寝時間がどんどん遅くなっている。中国医師協会睡眠医学委員会の発表した「2018年中国睡眠指数」によると、「90後」の3/4が23時以降に眠り、1/3が1時に眠り、遅寝遅起きの「フクロウ型」と遅寝早起きの「ハチドリ型」が全体の60%以上を占める。常に夜更かしすると、人々の抵抗力の低下や記憶力の減衰を招くだけでなく、肌にも直接的に反映される。
【0003】
夜更かしによる主な肌トラブルは以下の通りである。
1.皮脂の過剰な分泌:夜更かしは、人体の正常な内分泌に影響を与え、肌の新陳代謝の混乱が生じるようになり、皮脂腺が刺激を受けて、多量の皮脂が生じ、洗浄が間に合わなければ、過剰な皮脂により毛穴が詰まりやすく、ニキビや吹き出物が生じると効果評価される。
2.肌の乾燥:肌の皮脂腺が正常に機能する場合に、皮脂腺の分泌した皮脂は肌の表面を覆うため、肌の水分の散失が低減する。長い間夜更かしした後、内分泌の混乱により肌の皮脂分泌が少ない場合に、肌の水分散失量が増え、肌の水分含有量の低下が早くなることにより、肌の乾燥が進むようになる。
3.肌荒れ:深夜は、肌が自己修復する大切な段階である。しかし、夜更かしをする過程で、元々細胞の新陳代謝、自己修復及び再生を維持するためのエネルギーは、夜更かしの仕組み消耗のために使われてしまい、細胞の修復に従事するエネルギーがなくなってしまう。その結果、肌の老化が早まり、肌荒れしやすくなる。
4.肌のくすみ:肌細胞の自己修復及び再生が間に合わないため、細胞死を起こし、この細胞死の過程でいくつかの炎症因子が放出され、炎症因子によってメラノサイトが活性化することで、メラノサイトがメラニンを生成し、最終的に肌の色素沈着につながる。肌細胞の細胞死について、時間内に再生されないと、肌の組織構造がダメージを受けて、肌がツヤを失い、肌のくすみを引き起こす。
5.目の下のクマ及び目の腫れ
夜は、ヒト生理学の休息時間であり、様々な機体の修復や代謝に重要な時期であり、夜更かしによる機体の修復・代謝の混乱が生じ、代謝産物は、時間内に体から排除されることができないため、血中の代謝産物が増加し、局所的な血液循環がスムーズでなく、肌が比較的薄い眼窩エリアでは、目の下のクマやアイバッグが悪化する。
【0004】
現在、夜更かしした肌に対するケアのためのスキンケア製品は種類が少なく、いくつかの処方では水分補給や保湿、又は血液循環の促進、新陳代謝の加速を主とし、他の処方では中国のハーブ抽出物を活性成分とするが、具体的な効果は明らかではない。これにより、現在、夜更かしした肌や、局部、例えば眼窩のケアに用いる限られた製品は、夜更かしによる肌のダメージのメカニズムに基づくものではない。
【発明の概要】
【0005】
これに鑑みて、本発明の解決しようとする技術課題は、組成物及び夜更かしする人の肌のケアのための製品の調製におけるその用途を提供することであり、本発明の組成物は、良い水分補給や保湿の効果を有するとともに、肌の輝きの回復、細胞エネルギー合成の促進を実現することができる。
【0006】
本発明の提供する組成物は、質量部で、


前記スキンコンディショナーAは、質量%で、


前記スキンコンディショナーBは、質量%で、

【0007】
前記スキンコンディショナーAにおける防腐剤は、フェノキシエタノール及びエチルヘキシルグリセリンであり、両者の質量比が1:1である。
【0008】
前記スキンコンディショナーAにおける安定剤はメタ重亜硫酸ナトリウムである。
【0009】
スキンコンディショナーBにおける防腐剤は、ソルビン酸及びフェノキシエタノールであり、両者の質量比が1:3である。
【0010】
本発明では、前記ヒアルロン酸ナトリウムは、質量%で、
【0011】
いくつかの実施例において、前記組成物は、質量部で、
【0012】
いくつかの実施例において、前記組成物は、質量部で、
【0013】
いくつかの実施例において、前記組成物は、質量部で、
【0014】
本発明は、夜更かしした肌の状態を研究対象とし、肌のバイオリズムメカニズムと肌の修復を背景として、組成物の調製を行うものである。肌のバイオリズムの調整の点から、スキンコンディショナーB(バイオリズムペプチド含有)で体内時計遺伝子を調整し、ケラチノ細胞の修復と増殖を促進し、ビタミンDの合成を促進し、ビタミンDの変換を活性化させて、肌のバリア能力を活性化し、糖タンパク質、グルタミン酸、バリン、トレオニンを豊富的に含有するスキンコンディショナーAを採用して、肌細胞のATPを一日中高い水準に保つように糖分解とミトコンドリア呼吸を促進し、外部の不利な要因から守るために、昼間に細胞に供される十分なエネルギーがあり、夜に肌細胞の修復が必要となる時に、十分なエネルギー供給を確保し、且つ、アデノシンを添加して細胞に必要なエネルギーを直接補給する。肌の修復の点から、ヒアルロン酸(210万、130万、加水分解ヒアルロン酸含有)及びアデノシンを添加し、細胞修復、キューティクルの水分補給、表皮の保湿の3つの面から水分補給・保湿を行う組み合わせを調製するとともに、細胞修復効果が高いスノーフレーク球根抽出物を添加することで、メラノサイトの増殖を抑制し、メラニン生成を低減させてメラニン沈着による肌のくすみを回避する。本発明の組成物中の各成分は、互いに協力し、互いに促進し合い、良い相乗効果を奏する。

【0015】
本発明に記載の組成物は、夜更かしする人の肌のケアのためのスキンケア製品の調製に適用される。
【0016】
前記スキンケア製品の機能は、水分補給及び保湿、肌の輝きの回復、細胞エネルギー合成の促進を含む。
【0017】
本発明は、本発明に記載の組成物を含む夜更かしする人の肌のケアのためのスキンケア製品をさらに提供する。
【0018】
本発明に記載のスキンケア製品において、前記組成物の質量%は1%~7.5%である。
【0019】
いくつかの具体的な実施例において、前記組成物の質量%は1%、2.3%、7.5%である。
【0020】
本発明に記載のスキンケア製品は、

【0021】
本発明に記載のスキンケア製品において、前記保湿剤は、グリセリン及び1,3ブタンジオールであり、前記グリセリンと1,3ブタンジオールとの質量比は1:1であり、
前記浸透促進剤はペンチレングリコールであり、
前記キューティクル柔軟剤はヒドロキシエチルピペラジンエタンスルホン酸であり、
前記防腐剤INOLEX製Spectrastat TM PHLである。
【0022】
本発明に記載のスキンケア製品は、質量%で、


前記スキンコンディショナーAは、質量%で、


前記スキンコンディショナーBは、質量%で、

【0023】
いくつかの実施例において、前記スキンケア製品は、

【0024】
いくつかの実施例において、前記スキンケア製品は、

【0025】
いくつかの実施例において、前記スキンケア製品は、


【0026】
本発明に記載のスキンケア製品は、化粧水、ローション、クリーム、マスク、エッセンス、ジェル等である。
【0027】
本発明に記載のスキンケア製品の調製方法は、
ヒドロキシエチルピペラジンエタンスルホン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、及びアデノシンを、脱イオン水に添加して75℃~80℃まで加熱し、250~300r/minで20分間撹拌して溶解させるステップと、
グリセリン、1,3-ブタンジオール、及びペンチレングリコールを添加し、温度を65℃~75℃に制御し、300r/minで15分間撹拌して溶解させるステップと、
スノーフレーク球根抽出物、スキンコンディショナーA、スキンコンディショナーB及びINOLEX製Spectrastat TM PHLを添加し、温度を35℃~45℃に制御し、100r/minで15分間撹拌してから、室温まで冷却して、スキンケア製品を得るステップと、を含む。
【0028】
本発明の提供する組成物は、アデノシンと、スノーフレーク球根抽出物と、ヒアルロン酸ナトリウムと、糖タンパク質及びアミノ酸を含有するスキンコンディショナーAと、グルタミニルエチルイミダゾールを含有するスキンコンディショナーBと、を含む。各成分は、互いに協力し、互いに促進して、良い水分補給及び保湿、肌の輝きの回復、細胞エネルギー合成の促進を実現する。この組成物を化粧品の調製に用いて、夜更かしする人の肌の一連の問題を改良することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は細胞のエネルギー合成量に対する各サンプルの影響を示す。
図2図2は各サンプルの瞬時の水分補給効果を示す。
図3図3は各サンプルの持続的な水分補給効果を示す。
図4図4は肌の水分散失量に対する各サンプルの短期効果を示す。
図5図5は肌の水分散失量に対する各サンプルの長期効果を示す。
図6図6は肌の光沢度に対する各サンプルの影響を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明は、組成物及び夜更かしする人の肌のケアのための製品の調製におけるその用途を提供し、当業者は、この文書の内容を参照して、プロセスパラメータを適宜改良することができる。特に指摘すべきこととしては、すべての類似する置換及び変更は、当業者にとって自明なものであり、いずれも本発明に含まれるものと考えられる。本発明の方法および用途は、好ましい実施形態によって説明されたが、当業者は、本発明の内容、精神および範囲から逸脱することなく、本明細書の方法および用途に変更または適切な変形および組み合わせを行うことによって、本発明の技術を実現・適用することができることが明らかであろう。
【0031】
本発明で使用する試料は、すべて市販のものであり、いずれも市場で購入されることができる。
【0032】
下記の実施例において、採用するスキンコンディショナーAの組成は、
【0033】
採用するスキンコンディショナーBの組成は、
【0034】
ここで、グルタミノエチルイミダゾールの構造式は、

である。
【0035】
前記スノーフレーク球根抽出物は、休眠中のスノーフレーク球根を原材料として抽出したものであり、主な有効成分がアブシジン酸であり、本発明で採用するスノーフレーク球根抽出物の組成は、
【0036】
前記ヒアルロン酸ナトリウムは、三分子ヒアルロン酸とも称され、その組成が、
【0037】
本発明の実施例において、採用するスキンコンディショナーA、スキンコンディショナーB及びスノーフレーク球根抽出物はいずれも市場から購入され、商品名称が順にREVITALIN(登録商標)PF、CHRONOCYCLIN(登録商標)及びIBR Snowflake(登録商標)1001である。
【0038】
以下、実施例を参照して、本発明をさらに説明する。
実施例
【0039】
各グループの配合は表1に示される。
表1 各サンプルの成分の配合量(%)
【0040】
ヒドロキシエチルピペラジンスルホン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、アデノシンを配合比率に従って秤量して脱イオン水に添加し、75℃-80℃まで加熱し、溶解して透明になるまで250-300r/minで20分間攪拌した。
グリセリン、1,3-ブタンジオール、ペンチレングリコールを配合比率に従って加え、温度を65℃-75℃に制御し、添加物がすべて溶解するまで300r/minで15min分間攪拌した。
スノーフレーク球根抽出物、スキンコンディショナーA、スキンコンディショナーB及びINOLEX製Spectrastat TM PHLを、配合比率に従って秤量し、温度を45℃以下に制御し、100r/minで15分間攪拌し、放置して室温に戻した。
効果評価
【0041】
皮膚組織の生理的活動は、バイオリズムによって厳密に制御される。肌細胞は、昼間、主に肌の天然防御(紫外線への抵抗、汚染防止など)に専念し、夜に細胞の修復と代謝に専念する。研究によると、皮膚の体内時計遺伝子、例えばCLOCKやPERIOD-1は、角化細胞、線維芽細胞やメラノサイトなどの増殖活性に関連することを発見した。不規則なバイオリズムによって、体内時計遺伝子の周期的な活性化が変化し、肌の生理的な代謝が変化することがある。肌の生理的な代謝に変化が生じた後、昼間に外部の不利要因から守る肌の能力が低下し、肌の受けたダメージを増加させるとともに、夜に肌の自己修復の能力が弱まり、最終的に肌のバリアへの損傷をもたらし、肌の水分量がどんどん低減し、水分散失量が増加して肌の光沢度がどんどん低減すると効果評価される。肌細胞がダメージを受けると、細胞によって合成されたATPの量もどんどん低下している。本発明は、細胞エネルギーの変化、水分補給効果、肌の水分散失量及び肌の光沢度の向上という4つの点から組成物の効果を評価する。
細胞エネルギーの増加量
【0042】
三リン酸アデノシン(adenosine 5’-triphosphate,ATP)は生体のエネルギー交換の最も基本的なキャリアであり、その含有量の変化は各器官のエネルギー代謝に直接的に関連付けられる。ATPは最も重要なエネルギー分子として細胞の様々な生理や病理プロセスにおいて重要な役割を果たしている。ATPレベルの変更は、細胞の機能に影響を与える。一般的に、細胞は、アポトーシス、ネクローシス、あるいは何らかの毒性状態にある状態で、ATPレベルが低下する。アポトーシス時のATPレベルの低下は、通常、ミトコンドリアの膜電位の低下と同期する。ATP含有量測定キットは、細胞内のATPレベルを測定するために用いられてもい。
【0043】
実験器具:マイクロプレートリーダー、ウォーターバス鍋、ピペットガン、遠心分離機、96ウェルプレート、ATP含有量測定キット
実験材料:角化細胞、DMEM、FBS、DPBS
実験方法:
1.角化細胞を消化した後、DMEM培地を用いて細胞を分散させ、Hemacytometerを用いて細胞をカウントしてから、DMEMを用いて5×10cells/mlの濃度に希釈した。
2.希釈した細胞溶液を、それぞれ培養皿に接種した。
3.37℃、5%COのインキュベーターで24時間培養した。
4.被験サンプルの準備:被験サンプルをDMEM培地でそれぞれ0.1%の濃度まで希釈し、各サンプルを10ml用意した。
5.24時間の細胞培養後、細胞が完全に付着して増殖しているかについて観察し、細胞が完全に付着して増殖している場合に、元の培地を除去し、DPBSで洗浄した。
6.DPBSを除去した後、先に用意した0.1%の被験サンプルを含有する培地を加えた。
7.サンプル加入後に、37℃、5%COのインキュベーターに入れて48時間培養した。
【0044】
角化細胞の収集及び処理:細胞収集後、遠心して培地を除去し、0.5mlの二重蒸留水を加えて均一に混合した。沸騰水に細胞の水溶液を入れて10分間加熱沸騰させ、1分間ボルテックスして混合し、4000rpmで10分間遠心し、試験のために上澄液を取った。
【0045】
具体的な試薬及び操作ステップは下記の通りである。
実験試薬:
試薬一:基質溶液1は粉末であり、使用時に10mlの蒸留水を加えて溶解し、沸騰水で加熱して溶解した。
試薬二:基質溶液2は液体であり、そのまま使用された。
試薬三:促進剤は、使用時に希釈液を粉剤に添加して溶液に調製された。
試薬四:沈殿剤
試薬五:顕色剤は、使用時に甲液を乙液に添加し、後で使用するために均一に混合した。
試薬六:停止剤
ATP標準品:DDWで1mMATP標準溶液を調製した。
【0046】
試験システムの調製:
表2 試験システム
【0047】
均一に混ぜて、室温で5分間放置して反応させた後、それぞれ各試験チューブ、対照チューブ、標準チューブ、ブランクチューブから200μLのサンプルを96ウエルプレートに分注し、630nmの波長で吸光度を測定した。
【0048】
従って、各試験サンプルの細胞のATPの含有量:ATP含有量(μmol)=[(A試験チューブ-A対照チューブ)/(A標準チューブ-Aブランク)]×標準品濃度×希釈倍数
-各試験サンプルの細胞エネルギーの増加量:
-ATP Increase(%)=(ATP-ATP)/ATP×100%(ここで、ATPは各試験サンプルの細胞エネルギーであり、ATPはブランクサンプルの細胞エネルギーである)
【0049】
実験結果:
表3 特許組合による細胞のエネルギー合成量の促進
【0050】
実験結果:細胞のエネルギーに関する試験結果から分かるように、対照サンプル-1は細胞のエネルギーの増加を促進する効果がほとんどなく、細胞のエネルギーを促進する物質の添加により、実施例サンプル1~3は、細胞のエネルギーを120.37%~164.32%増加させることができた。細胞エネルギーの向上は、損害した肌状態の修復に寄与している。統計分析の結果、以下の結論を得た。
比較例1よりも、実施例1~3は細胞エネルギーを顕著に改善することができることから、本発明の組成物が細胞エネルギーの改善に顕著に有効であることが分かった(p<0.05)。
比較例2よりも、実施例1~3は、細胞エネルギーを増加させる効果がより顕著であることから、本発明の組成物がより合理的であり、各成分が互いに不可欠なものとなって、互いに協力して大きな相乗効果が生じることが分かった。
比較例3よりも、実施例1~3は、細胞エネルギーを増加させる効果がより顕著であることから、同じ含有量の有効成分で本発明の組成物の効果がより高く、本発明の組成物の配合比率が合理的かつ適切であることが分かった。
【0051】
各サンプルのうち、実施例3の効果が最も顕著であるため、その配合比率と濃度が最も適切であり、得られたサンプルの効果が他のすべてのグループと顕著に異なった(p<0.05)。
【0052】
2)肌の瞬時の及び持続的な水分補給の効果
-試験装置:ドイツCK会社多機能スキンテスター,モデルCorneometer CM825 MDD
-試験原理:静電容量法を採用して人体の肌の角質層の水分含有量を測定した。その原理として、水とその他の物質の誘電率の大きな差に基づいて、肌の水分含有量によって測定された静電容量値が異なり、その観測されたパラメータが肌の水分値を表すことができる。
-試験環境:試験環境の温度が22±1℃、湿度が50±5%であり、リアルタイムの動的測定を行った。
-試験ボランティア:有効なボランティア30名以上であり、16歳~65歳の者(妊娠中または授乳中の女性を除く)、前腕試験エリアの静電容量法による肌水分測定でのベース値が15~100である者、重い全身疾患、免疫不全、自己免疫疾患がない者、従来スキンケア化粧品に対する重いアレルギー歴がない者、過去1ヶ月以内にホルモン剤や免疫抑制剤の使用のない者、他の臨床試験に参加していない者、規定に従って試験薬を使って資料が揃っている者であり、ボランティア全員が試験前にインフォームドコンセントフォームに記入すべきである。
【0053】
-試験ステップ:
試験前の準備:2~3日前から試験部位に何ら製品(化粧品や外用薬)を使用することができない。実験前、被験者は両手の前腕の内側を洗浄し、自然乾燥させることを同意する必要がある。洗浄後、被験者の両手の前腕内側に測定エリアをマークした。正式な試験前に、基準を満たす部屋で、水を飲まず、前腕を露出して試験状態で放置し、リラックスして30分以上じっと座った。
【0054】
試験過程:実験中、左右の腕の内側に3×3cmの試験エリアをマークし、同じ腕に1cm間隔で複数のエリアをマークしてもよい。試験製品とブランク対照は、いずれも左右の腕にランダムに分布した。プローブCorneometer CM825 MDDを使用して、試験エリアと対照エリアの肌の水分含有量を測定した。各エリアは15回平行して測定された。まず、各試験エリアについてブランク値を測定し、次に、0.072mlのサンプル/cmの用量でサンプルをフェイシャルマスク布に注入し、試験エリアに20分間適用した。20分後にフェイシャルマスク布をはずし、10分後にそのエリアの肌の水分含有量を測定して、30分後の肌の水分含有量を得た。その後、1時間後、2時間後の、試験エリアとブランク対照エリア(検証時にこの時間に従って測定する)における肌の水分含有量をそれぞれ測定し、同じボランティアの試験は同じ測定者によって完成した。
【0055】
持続的な水分補給の試験については、被験者が上記試験方法のように毎日同じ部位に自分で試験サンプルを塗布し、14日目と28日目に試験サンプルを塗布せずに肌の水分含有量を測定した。
【0056】
試験データ:実験設計に従って,各時間帯での肌の水分含有量を測定し、各時点での肌の水分含有量の増加量を算出した。
【0057】
実験結果:
2.1)瞬時の水分補給の結果
表4 瞬時の水分補給の効果
【0058】
結果:瞬時の水分補給効果から見ると、ベース製剤である対照サンプル-1は、ある程度の水分補給効果を有し、水分含有量が108.1%増加した。実施例サンプル-1は、30分後に肌の水分含有量が169.0%まで増加し、120分後でも175.5%程度の水分補給効果があり、瞬時の水分補給の効果が顕著で長期間持続した。
【0059】
2.2) 持続的な水分補給の効果
表5持続的な水分補給の効果
【0060】
結果:持続的な水分補給の効果から見ると、特許サンプルを継続して使用すれば、肌の水分含有量が増加する過程があり、28日後に肌の水分含有量が約18.02%増加した。同時に、肌のバリア機能が修復されて、肌の水分含有量が向上したと反映された。
【0061】
比較例1よりも、実施例1~3は水分補給の効果(持続的、瞬時)を顕著に向上させることができることから、本発明の組成物が水分補給効果(持続的、瞬時)の能力に顕著に有効であることが分かった(p<0.05)。
比較例2よりも、実施例1~3は、水分補給(持続的、瞬時)の点での効果がより顕著であることから、本発明の組成物がより合理的であり、各成分が互いに不可欠なものとなって、互いに協力して大きな相乗効果が生じることが分かった。
比較例3よりも、実施例1~3は、水分補給(持続的、瞬時)の点での効果がより顕著であることから、同じ含有量の有効成分で本発明の組成物の効果がより高く、本発明の組成物の配合比率が合理的かつ適切であることが分かった。
【0062】
各サンプルのうち、実施例3の効果が最も顕著であるため、その配合比率と濃度が最も適切であり、得られたサンプルの効果が他のすべてのグループと顕著に異なった(p<0.05)。
【0063】
3)肌のバリア修復の効果(TEWL値)
-試験装置:ドイツCK会社多機能スキンテスター,プローブモデルTewameter TM300
-試験原理:FICKフィックの拡散の法則:dm/dt=D.A.dp/dx。2組の温度と温度センサから、表皮付近(約1cm以内)の角質層によって異なる輝点に水分散させることにより形成された水蒸気圧勾配を測定し、皮から放出された水分量を直接測定した。TEWL値は、肌バリアの良否の重要な指標であり、肌のTEWL値が低いほど、肌のバリア機能が優れていることが示され、その逆も同様である。
-試験環境:試験環境の温度が22±1℃、湿度が50±5%であり、リアルタイムの動的測定を行った。
-試験ボランティア:有効なボランティア30名以上であり、16歳~65歳の者(妊娠中または授乳中の女性を除く)、重い全身疾患、免疫不全、自己免疫疾患がない者、従来スキンケア化粧品に対する重いアレルギー歴がない者、過去1ヶ月以内にホルモン剤や免疫抑制剤の使用のない者、他の臨床試験に参加していない者、規定に従って試験薬を使って資料が揃っている者であり、ボランティア全員が試験前にインフォームドコンセントフォームに記入すべきである。
【0064】
-試験ステップ:
試験前の準備:2~3日前から試験部位に何ら製品(化粧品、外用薬)を使用することができない。実験前、被験者は両手の前腕内側を洗浄し、自然乾燥させることを同意する必要がある。洗浄後、被験者は両手の前腕内側に測定エリアをマークした。正式な試験前に、基準を満たす部屋で、水を飲まず、前腕を露出して試験状態で放置し、リラックスして30分以上じっと座った。
【0065】
試験過程:実験で左右の腕の内側に3×3cmの試験エリアをマークし、同じ腕に1cm間隔で複数のエリアをマークしてもよい。試験製品とブランク対照は、いずれも左右の腕にランダムに分布した。プローブTewameter TM300を使用して、試験エリアと対照エリアの肌の水分散失量を測定した。各エリアは15回平行して測定された。まず、各試験エリアについてブランク値を測定し、次に、0.072mlのサンプル/cmの用量でサンプルをフェイシャルマスク布に注入し、試験エリアに20分間適用した。20分後にフェイシャルマスク布をはずし、10分後にそのエリアの肌の水分散失量を測定して、30分後の肌の水分散失量を得た。その後、1時間後、2時間後の、試験エリアとブランク対照エリアにおける肌の水分散失量をそれぞれ測定し、同じボランティアの試験は同じ測定者によって完成した。
【0066】
持続的な的バリア修復の試験については、被験者が上記試験方法のように毎日同じエリアに自分で試験サンプルを塗布し、14日目と28日目に試験サンプルを塗布せずに肌の水分散失量TEWLを測定した。
【0067】
試験データ:実験設計に従って,各時間帯での肌の水分散失量をそれぞれ測定し、各時点での肌の水分散失量の減少量を算出した。肌の水分散失量の減少量が大きいほど、肌のバリア修復の効果は良い。
【0068】
実験結果:
3.1) 瞬時のバリア修復の効果
表6 瞬時の肌の水分散失量の減少量
【0069】
結果:肌の水分散失量の減少量から見ると、ベースサンプルである対照サンプル-1は、ある程度の肌の水分散失量の低下の効果を有し、30分後に、肌の水分散失量の減少が4.62%となり、特許サンプルの肌の水分散失量の減少量が11.53%に達し、肌の水分散失量が大幅に低下し、肌のバリア修復の効果が反映された。
【0070】
3.2) 持続的なバリア修復の効果
表7 持続的な肌の水分散失量の減少量
【0071】
結果:持続的な的肌の水分散失量の減少量の結果から見ると、実施例-1を28日間使用すると、肌の水分散失量の減少量が18.93%に達し、すなわち、肌の水分散失量が継続的に減少し、肌のバリア機能が効果的に修復されたことが反映された。
【0072】
比較例1よりも、実施例1~3は保湿効果(持続的、瞬時)を顕著に向上させることができることから、本発明の組成物が保湿(持続的、瞬時)の能力に顕著に有効であることが分かった(p<0.05)。
比較例2よりも、実施例1~3は、保湿(持続的、瞬時)の点での効果がより顕著であることから、本発明の組成物がより合理的であり、各成分が互いに不可欠なものとなって、互いに協力して大きな相乗効果が生じることが分かった。
比較例3よりも、実施例1~3は、保湿(持続的、瞬時)の点での効果がより顕著であることから、同じ含有量の有効成分で本発明の組成物の効果がより高く、本発明の組成物の配合比率が合理的かつ適切であることが分かった。
【0073】
各サンプルのうち、実施例3の効果が最も顕著であるため、その配合比率と濃度が最も適切であり、得られたサンプルの効果が他のすべてのグループと顕著に異なった(p<0.05)。
【0074】
4)肌の光沢度の向上
試験装置:ドイツCK会社多機能スキンテスター,モデルGL200
試験メカニズム:
肌の表面光沢度は、肌の表面に照射された光の直接反射及び散乱反射によって反映される。プローブ先端でLEDによって生成された平行な白色光のビームは、1つの平面反射ミラーを通って60°の角度で肌表面に照射され、一部の光は同じ角度で直接反射されてから、1つの平面反射ミラーを通って受信センサへ射出される。他の一部の光は、肌の表面によって散乱されてから他方のセンサにより受信される。このように、肌の光沢度試験プローブGL200は、肌に直接反射された光沢度に関連する光だけではなく、肌に散乱された光も測定することができる。
-試験環境:試験環境の温度が22±1℃、湿度が50±5%であり、リアルタイムの動的測定を行った。
-試験ボランティア:有効なボランティア30名以上であり、16歳~65歳の者(妊娠中または授乳中の女性を除く)、前腕試験エリアの静電容量法による肌水分測定でのベース値が15~100である者、重い全身疾患、免疫不全、自己免疫疾患がない者、従来スキンケア化粧品に対する重いアレルギー歴がない者、過去1ヶ月以内にホルモン剤や免疫抑制剤の使用のない者、他の臨床試験に参加していない者、規定に従って試験薬を使って情報が揃っている者であり、ボランティア全員が試験前にインフォームドコンセントフォームに記入すべきである。
【0075】
-試験ステップ:
試験前の準備:2~3日前から試験部位に何ら製品(化粧品、外用薬)を使用することができない。実験前、被験者は両手の前腕の内側を洗浄し、自然乾燥させることを同意する必要がある。洗浄後、被験者は両手の前腕の内側に測定エリアをマークした。正式な試験前に、基準を満たす部屋で、水を飲まず、前腕を露出して試験状態で放置し、リラックスして30分以上じっと座った。
【0076】
試験過程:実験中、左右の腕の内側に3×3cmの試験エリアをマークし、同じ腕に1cm間隔で複数のエリアをマークしてもよい。試験製品とブランク対照は、いずれも左右の腕にランダムに分布した。プローブGL200を使用して、試験エリアおよび対照エリアでの肌の光沢度を測定した。各エリアは15回平行して測定された。まず、各試験エリアについてブランク値を測定してGと記入し、次に、0.072mlのサンプル/cmの用量でサンプルをフェイシャルマスク布に注入し、試験エリアに20分間適用した。20分後、フェイシャルマスク布をはずし、サンプルが完全に吸収されるまでマッサージした。被験者は上記試験方法のように毎日同じ部位に自分で試験サンプルを塗布し、14日目と28日目に試験サンプルを塗布せずに、対応するエリアの肌の光沢度Gを測定した。
【0077】
試験データ:実験設計に従って各時点の肌の光沢度をそれぞれ測定し、各時点の肌の光沢度の増加量を算出した。
肌の光沢度の増加量(%)=(G-G)/G×100%
【0078】
実験結果:
表8 肌の光沢度の増加量
【0079】
実験結果:肌の光沢度の増加量の結果から見ると、実施例サンプル-1の使用を28日継続すると、肌の光沢度が13.68%向上し、すなわち、肌の光沢度が有効的に向上し、肌のバリア機能が有効的に修復されることが反映された。
【0080】
比較例1よりも、実施例1~3は肌の光沢度を顕著に向上させることができることから、本発明の組成物が肌の光沢度の向上に顕著に有効であることが分かった(p<0.05)。
比較例2よりも、実施例1~3は、肌の光沢度を向上させる効果がより顕著であることから、本発明の組成物がより合理的であり、各成分が互いに不可欠なものとなって、互いに協力して大きな相乗効果が生じることが分かった。
比較例3よりも、実施例1~3は、肌の光沢度を増加させる効果がより顕著であることから、同じ含有量の有効成分で本発明の組成物の効果がより高く、本発明の組成物の配合比率が合理的かつ適切であることが分かった。
【0081】
各サンプルのうち、実施例3の効果が最も顕著であるため、その配合比率と濃度が最も適切であり、得られたサンプルの効果が他のすべてのグループと顕著に異なった(p<0.05)。
【0082】
上記は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、当業者にとって、本発明の原理から逸脱することなく、多数の改良および修正を行うことができる。これらの改良および修正も本発明の保護範囲内にあると見なすべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6