(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-04
(45)【発行日】2024-03-12
(54)【発明の名称】通信方法、デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20240305BHJP
H04W 72/40 20230101ALI20240305BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240305BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20240305BHJP
H04L 1/16 20230101ALI20240305BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/40
H04W92/18
H04W72/1268
H04L1/16
(21)【出願番号】P 2022524716
(86)(22)【出願日】2019-11-08
(86)【国際出願番号】 CN2019116778
(87)【国際公開番号】W WO2021088002
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon,Sidelink resource allocation mode 1[online],3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1910055,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910055.zip>,2019年10月08日
【文献】Huawei, HiSilicon,Discussion on HARQ support for NR sidelink[online],3GPP TSG RAN WG2 #107bis R2-1913701,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107bis/Docs/R2-1913701.zip>,2019年10月04日
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Enhanced UL transmission with configured grant for URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1906216,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1906216.zip>,2019年05月04日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
H04L 1/16
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイスが、端末デバイスから物理上り制御チャネル(PUCCH)を受信するステップを含み、
前記PUCCHは
、前記ネットワークデバイスにおいて前記PUCCHに関連付けられるターゲットハイブリッド自動再送信要求(HARQ)プロセス番号を決定するために使用され、
前記PUCCHは第1の情報を運び、前記第1の情報は前記端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータの受信状態を示すために使用される
ことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記ターゲットHARQプロセス番号は、
サイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号を決定するために使用される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
端末デバイスが、物理上り制御チャネル(PUCCH)をネットワークデバイスに送信するステップを含み、
前記PUCCHは第1の情報を運び、前記第1の情報は前記端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータの受信状態を示すために使用され、
前記PUCCHは、
前記ネットワークデバイスにおいて前記PUCCHに関連付けられるターゲットHARQ
プロセス番号を決定するために使用される
ことを特徴とする通信方法。
【請求項4】
前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスによって送信された第3の情報を受信するステップをさらに含み、
前記第3の情報は、サイドリンクデータ伝送の伝送リソースを示すために使用される情報及び前記PUCCHの伝送リソースを示すために使用される情報を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットHARQプロセス番号は、前記PUCCHの伝送リソース、及び事前設定された複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号との間の対応関係に従って決定される
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットHARQプロセス番号は、前記PUCCHが位置するスロット、及び事前設定された複数のPUCCHが位置するスロットと第1のプリセットHARQプロセス番号グループ内のHARQプロセス番号との間の対応関係に従って決定され、
前記第1のプリセットHARQプロセス番号グループは、構成許可のサイドリンク伝送リソースに基づくサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のプリセットHARQプロセス番号グループは、K個のHARQプロセス番号サブグループを含み、各HARQプロセス番号サブグループは、1つ又は複数のHARQプロセス番号を含み、
前記K個のHARQプロセス番号サブグループは、それぞれ、Kグループのサイドリンク構成許可に対応し、各グループのサイドリンク構成許可は、1つ又は複数のサイドリンクデータ伝送用の伝送リソースを含み、Kは1以上である
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第3の情報は、前記ターゲットHARQプロセス番号をさらに含み、
前記第3の情報は、前記ターゲットHARQプロセス番号と前記PUCCHの伝送リソースとの対応関係を決定するために使用され、
前記ターゲットHARQプロセス番号は、前記対応関係と前記PUCCHの伝送リソースに従って決定される
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスによって送信された第3の情報を受信するステップは、
前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスによって送信された前記第3の情報を含む無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信するステップ、又は、
前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスによって送信された前記第3の情報を含む下り制御情報(DCI)を受信するステップを含む
ことを特徴とする
請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスによって送信された第2の情報を受信するステップをさらに含み、前記第2の情報は、前記ターゲットHARQプロセス番号及び前記サイドリンクデータの再送信の伝送リソースを示すために使用される指示情報を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記ターゲットHARQプロセス番号は、前記PUCCHが位置する周期及び前記PUCCHが位置する周期とHARQプロセス番号との間の対応関係に従って決定される
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項12】
前記PUCCHで運ばれるサイドリンクフィードバック情報がNACKである場合に、ネットワークデバイスにより動的なスケジューリング方式で再送信リソースが前記端末デバイスに割り当てられ、
再送信スケジューリング情報には前記ターゲットHARQプロセス番号及び再送信リソース情報が含まれ、
前記方法は、
前記端末デバイスが、前記再送信スケジューリング情報内の前記ターゲットHARQプロセス番号に従って、前記再送信スケジューリングに対応するサイドリンク伝送の周期を決定するステップと、
前記端末デバイスが、前記再送信リソース上で
前記ターゲットHARQプロセス番号に対応するサイドリンクデータを再送信するステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項3から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記ターゲットHARQプロセス番号は、サイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号を決定するために使用される
ことを特徴とする請求項3から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
請求項1から2のいずれか一項に記載の方法のステップを実行するための手段を含むことを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項15】
請求項3から13のいずれか一項に記載の方法のステップを実行するための手段を含むことを特徴とする端末デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施例は、通信技術分野に関し、特に通信方法、デバイス及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
デバイス間(device-to-device, D2D)通信は、サイドリンク(side link, SL)伝送技術に基づくデバイス間の直接通信方式であり、D2D通信システムがより高いスペクトル効率及びより低い伝送遅延を有するようにする。例えば、Internet of Vehicles(IoV)通信システムは、D2D伝送技術を採用して、IoVデバイス間の直接通信を実現する。現在、IoV通信システムには2つの伝送モードがある。モード1では、端末デバイスが使用する伝送リソースは基地局によって割り当てられ、端末デバイスは、基地局によって割り当てられた伝送リソースに従ってサイドリンクでデータを伝送し、即ち、ネットワークデバイスによる伝送リソースの構成に基づく伝送方式である。モード2では、端末デバイスがデータ伝送のためにリソースプールから一つの伝送リソースを選択し、即ち、端末デバイスによる伝送リソースの自律的選択に基づく伝送モードである。ネットワークデバイスによる伝送リソースの構成に基づく伝送方式では、通信システムの信頼性をさらに向上させるために、フィードバックメカニズムが導入され、即ち、フィードバックメカニズムがアクティブ状態のときに、受信側デバイスは受信したデータの状態に応じて送信側デバイスにフィードバック情報を送信することができ、送信側デバイスは前記フィードバック情報をネットワークデバイスに報告し、ネットワークデバイスは前記フィードバック情報に従って再送信リソースを割り当てるかどうかを決定する。
【0003】
端末デバイスがD2D通信に上記の2つのモードを使用する場合、各サイドリンク伝送は、一つのハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)プロセス番号に対応する。端末デバイスが上記のモード1とモード2で同時に動作している場合、ネットワークデバイスは、再送信リソースを割り当てるときに、サイドリンク伝送に対応するHARQプロセス番号を判別することが困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、ネットワークデバイスがHARQプロセス番号を正確に決定できるようにするために、通信方法、デバイス及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、本出願の実施例は通信方法を提供でき、前記方法は、
ネットワークデバイスが、端末デバイスから物理上り制御チャネル(PUCCH)を受信するステップと、
前記ネットワークデバイスが、前記PUCCHに従ってターゲットHARQプロセス番号を決定するステップとを含み、
前記PUCCHは第1の情報を運び、前記第1の情報は前記端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータの受信状態を示すために使用される。
【0006】
第2の態様によれば、本出願の実施例は通信方法を提供でき、前記方法は、
端末デバイスが、PUCCHをネットワークデバイスに送信するステップと、
前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスによって送信される第2の情報を受信するステップを含み、
前記PUCCHは第1の情報を運び、前記第1の情報は前記端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータの受信状態を示すために使用され、
前記第2の情報は、ターゲットHARQプロセス番号及び前記サイドリンクデータの再送信の伝送リソースを示すために使用される指示情報を含み、前記ターゲットHARQは前記PUCCHに従って決定される。
【0007】
第3の態様によれば、本出願の実施例はネットワークデバイスを提供でき、前記ネットワークデバイスは、
端末デバイスからPUCCHを受信するように構成される送受信モジュールと、
前記PUCCHに従ってターゲットHARQプロセス番号を決定するように構成される処理モジュールとを備え、
前記PUCCHは第1の情報を運び、前記第1の情報は前記端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータの受信状態を示すために使用される。
【0008】
第4の態様によれば、本出願の実施例は端末デバイスを提供でき、前記端末デバイスは、
PUCCHをネットワークデバイスに送信するように構成される送受信モジュールを備え、
前記PUCCHは第1の情報を運び、前記第1の情報は前記端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータの受信状態を示すために使用され、
前記送受信モジュールはまた、前記ネットワークデバイスによって送信される第2の情報を受信するように構成され、
前記第2の情報は、ターゲットHARQプロセス番号及び前記サイドリンクデータの再送信の伝送リソースの情報を含み、前記ターゲットHARQは前記PUCCHに従って決定される。
【0009】
第5の態様によれば、本出願の実施例はネットワークデバイスを提供でき、前記ネットワークデバイスは、
プロセッサ、メモリ、及びネットワークデバイスと通信するためのインターフェースを備え、
前記メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納し、
前記プロセッサは、前記メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令を実行して、前記プロセッサに上記の第1の態様のいずれか一項に記載の通信方法を実行させる。
【0010】
第6の態様によれば、本出願の実施例は端末デバイスを提供でき、前記端末デバイスは、
プロセッサ、メモリ、及び端末デバイスと通信するためのインターフェースを備え、
前記メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納し、
前記プロセッサは、前記メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令を実行して、前記プロセッサに上記の第2の態様のいずれか一項に記載の通信方法を実行させる。
【0011】
第7の態様によれば、本出願の実施例はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供でき、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プロセッサによって実行されるときに、上記の第1の態様のいずれか一項に記載の通信方法を実施するために使用されるコンピュータ実行可能命令を格納する。
【0012】
第8の態様によれば、本出願の実施例はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供でき、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プロセッサによって実行されるときに、上記の第2の態様のいずれか一項に記載の通信方法を実施するために使用されるコンピュータ実行可能命令を格納する。
【0013】
第9の態様によれば、本出願の実施例は、プロセッサによって実行されるときに、上記の第1の態様のいずれか一項に記載の通信方法を実行するために使用されるプログラムも提供する。
【0014】
第10の態様によれば、本出願の実施例は、プロセッサによって実行されるときに、上記の第2の態様のいずれか一項に記載の通信方法を実行するために使用されるプログラムも提供する。
【0015】
第11の態様によれば、本出願の実施例は、上記の第1の態様のいずれか一項に記載の通信方法を実施するために使用されるプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品も提供する。
【0016】
第12の態様によれば、本出願の実施例は、上記の第2の態様のいずれか一項に記載の通信方法を実施するために使用されるプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品も提供する。
【0017】
第13の態様によれば、本出願の実施例は、処理モジュール及び通信インターフェースを含むチップを提供し、前記処理モジュールは、第1の態様のいずれか一項に記載の通信方法を実行することができる。
【0018】
さらに、前記チップは、記憶モジュール(例えば、メモリ)をさらに含み、記憶モジュールは、命令を記憶するように構成され、処理モジュールは、記憶モジュールに記憶された命令を実行するように構成され、記憶モジュールに記憶された命令を実行することで、処理モジュールに第1の態様のいずれか一項に記載の通信方法を実行させる。
【0019】
第14の態様によれば、本出願の実施例は、処理モジュール及び通信インターフェースを含むチップを提供し、前記処理モジュールは、第2の態様のいずれか一項に記載の通信方法を実行することができる。
【0020】
さらに、前記チップは、記憶モジュール(例えば、メモリ)をさらに含み、記憶モジュールは、命令を記憶するように構成され、処理モジュールは、記憶モジュールに記憶された命令を実行するように構成され、記憶モジュールに記憶された命令を実行することで、処理モジュールに第2の態様のいずれか一項に記載の通信方法を実行させる。
【0021】
本出願の実施例によって提供される通信方法、デバイス及び記憶媒体によると、端末デバイスは、PUCCHをネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスは、PUCCHとターゲットHARQプロセス番号と間の対応関係に従って、ターゲットHARQプロセス番号を決定する。ネットワークが端末に再送信リソースを割り当てる必要がある場合、前記HARQプロセス番号を再送信スケジューリング情報に含めることで、端末は前記ターゲットHARQプロセス番号に従ってサイドリンクデータを再送信できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本出願の実施例又は従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、実施例又は従来技術の説明で使用される図面を以下に簡単に説明する。明らかに、以下の説明での図面は、本出願のいくつかの実施例を示しており、当業者は、創造的な努力なしに、これらの図面から他の図面を導き出すこともできる。
【
図1】本出願の実施例による通信方法の適用シナリオの概略図である。
【
図2】本出願による通信方法の第1の実施例のフローチャートである。
【
図3】本出願による周期的な伝送リソースの概略構造図である。
【
図4】本出願による通信方法の第2の実施例のフローチャートである。
【
図5】本出願による通信方法の第3の実施例のフローチャートである。
【
図6】本出願による通信方法の第4の実施例のフローチャートである。
【
図7】本出願によるネットワークデバイスの第1の実施例の概略構造図である。
【
図8】本出願による端末デバイスの第1の実施例の概略構造図である。
【
図9】本出願によるネットワークデバイスの第2の実施例の概略構造図である。
【
図10】本出願による端末デバイスの第2の実施例の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本出願の実施例の目的、技術的解決策及び利点をより明確にするために、本出願の実施例における技術的解決策は、以下本出願の実施例における図面と併せて明確かつ完全に説明される。明らかに、記載される実施例は、本出願の実施例の一部であり、すべての実施例ではない。創造的な作業なしに本出願の実施例に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施例は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。
【0024】
本出願の実施例の明細書、特許請求の範囲、及び図面における「第1の」、「第2の」などの用語は、類似のオブジェクトを区別するために使用され、必ずしも特定の順序又はシーケンスを説明する必要はない。このように使用されるデータは、適切な状況で交換することができ、その結果、本明細書に記載の本出願の実施例は、例えば、本明細書に図示又は記載されたもの以外の順序で実施できることを理解されたい。さらに、「含む」及び「有する」という用語及びそれらの変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、必ずしも明確にリストされたステップ又はユニットに限定されるわけではなく、明確にリストされていないもの、又はこれらのプロセス、方法、製品、又はデバイスに固有の他のステップ又はユニットを含み得る。
【0025】
図1は、本出願の実施例が適用される通信システムの概略図である。
図1に示されるように、前記通信システムは、少なくともネットワークデバイス11及び端末デバイスを含む。端末デバイスは、第1の端末デバイス12及び第2の端末デバイス13を含む。実際の通信システムでは、ネットワークデバイス11の数は複数でもよく、端末デバイス12の数はより多くてもよく、
図1に示す場合は例に過ぎないことを理解されたい。
【0026】
図1に示す通信システムでは、第1の端末デバイス12と第2の端末デバイス13との間のデータ伝送は、D2D通信技術を介して実行することができ、複数の端末デバイスがD2D通信に使用するサイドリンク伝送リソースは、ネットワークデバイスによって割り当てられる。即ち、
図1に示す通信システムは、ネットワークデバイスによるサイドリンク伝送リソースの構成に基づく伝送方式を採用している。ネットワークデバイスにより端末デバイスにサイドリンク伝送リソースを割り当てるとき、一回の伝送のためのリソースを割り当ててもよく、半静的伝送のためのリソースを割り当ててもよい。
【0027】
実際の通信システムでは、端末デバイス間で端末デバイスによる伝送リソースの自律的選択に基づく伝送モードを使用することもできる。
【0028】
ネットワークデバイスによるサイドリンク伝送リソースの構成に基づく伝送方式では、サイドリンク伝送リソースはネットワークによって割り当てられる。さらに、通信システムの信頼性を向上させるために、フィードバックメカニズムが導入されており、フィードバックメカニズムは、具体的にはサイドリンクフィードバックメカニズムである。例えば、第1の端末デバイス12は送信側デバイスであり、第2の端末デバイス13は受信側デバイスである。第1の端末デバイス12は、ネットワークデバイスによって構成されたサイドリンク伝送リソースを介して第2の端末デバイス13にデータを送信し、第2の端末デバイス13は、データの受信状態に従って第1の端末デバイス12にフィードバック情報を送信し、前記フィードバック情報は、確認応答(ACK)又は否定応答(NACK)であり得る。ACKは、第2の端末デバイスがデータを正常に受信したことを示し、NACKは第2の端末デバイスがデータを正常に受信しなかったことを示す。第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスによって送信されたフィードバック情報を受信し、第1の端末デバイスは、前記フィードバック情報をネットワークデバイスに報告し、ネットワークデバイスは、第1の端末デバイスによって報告されたサイドリンクフィードバック情報に従って再送信リソースを割り当てるかどうかを決定する。ネットワークデバイスによるサイドリンク伝送リソースの構成に基づく伝送方式では、端末がサイドリンクフィードバック情報をネットワークに報告するために使用される伝送リソース、即ち上り伝送リソースもネットワークデバイスによって割り当てられる。例えば、ネットワークデバイスはPUCCHの伝送リソースを端末デバイスに割り当てる。端末デバイスがレポートフィードバック情報をネットワークデバイスに送信する必要がある場合、前記端末デバイスは前記PUCCHの伝送リソースを介してネットワークにPUCCHを送信でき、前記PUCCHにはサイドリンクフィードバック情報が運ばれている。
【0029】
実際の通信システムでは、送信側デバイスは、受信側デバイスによって送信されたフィードバック情報を受信する必要があるかどうかを決定することができる。例えば、ブロードキャスト通信の場合、フィードバック情報を受信する必要がない。ユニキャスト通信の場合、送信側デバイスは、システムの信頼性を向上させるためにフィードバック情報を受信する必要がある。例えば、送信側デバイスは、サイドリンクフィードバックを実行するかどうかを受信側に指示するために、サイドリンク制御情報(sidelink control information, SCI)により指示情報を運ぶことができる。
【0030】
実際の通信システムでは、端末デバイスの間では、ネットワークデバイスによって構成されたサイドリンク伝送リソース基づく伝送に加えて、端末デバイスは伝送のためにリソースプールからサイドリンク伝送リソースを自律的に選択することができる。つまり、端末デバイスはまた、端末デバイスによる自律的選択に基づく伝送リソースを使用してサイドリンク伝送を実行することができる。端末デバイスが同時に複数のサイドリンク伝送を実行する場合、前記複数のサイドリンク伝送のそれぞれに対応するサイドリンク伝送リソースは、ネットワークデバイスによるサイドリンク構成許可の伝送リソース、又は端末デバイスによって自律的に選択されたサイドリンク伝送リソースであり得る。
【0031】
ネットワークデバイスは、再送信リソースを割り当てるとき、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間で再送信される必要があるデータのサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号を決定する必要があり、前記再送信のサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号は、最初の伝送に使用されるHARQプロセス番号と同じである。しかしながら、ネットワークデバイスは、端末デバイスがサイドリンク伝送リソースの自律的選択に基づく伝送モードを採用する場合のサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号を決定できないため、ネットワークデバイスは、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間で再送信される必要があるデータのサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号を決定することが困難である。
【0032】
本出願の実施例は、上記の問題を解決するための通信方法を提供する。本出願によって提供される通信方法は、いくつかの特定の実施例を通じて以下に詳細に説明される。
【0033】
図2は、本出願による通信方法の第1の実施例のフローチャートである。
図2に示すように、この実施例の方法は、以下のステップを含む。
【0034】
S201において、端末デバイスは、PUCCHをネットワークデバイスに送信する。
【0035】
対応して、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって送信されたPUCCHを受信する。前記PUCCHは第1の情報を運び、第1の情報は、端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータの受信状態を示すために使用される。
【0036】
このステップでは、端末デバイスがPUCCHをネットワークデバイスに送信するために使用されるPUCCHの伝送リソースは、ネットワークデバイスによって構成されたPUCCHの伝送リソースである。例示的に、前記端末デバイスは、
図1に示される通信システムにおける第1の端末デバイスであり得、前記第1の情報はサイドリンクフィードバック情報であり得る。例えば、前記第1の情報は、サイドリンクHARQ ACK又はNACKであり得る。
【0037】
S202において、ネットワークデバイスは、前記PUCCHに従ってターゲットHARQプロセス番号を決定する。
【0038】
このスキームでは、ターゲットHARQプロセス番号はPUCCHに関連付けられ、ネットワークデバイスは、前記PUCCHに従って前記ターゲットHARQプロセス番号を決定することができる。
【0039】
このステップでは、ネットワークデバイスは、事前設定された複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号との間の対応関係、及びネットワークデバイスによって受信されたPUCCHに従って、ターゲットHARQプロセス番号を決定することができる。事前設定された複数のPUCCHの伝送リソースは、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられるサイドリンク伝送用の1つ又は複数の伝送リソースに対応するPUCCHの伝送リソースであり得る。即ち、ネットワークデバイスは、端末デバイスにサイドリンク伝送用の1つ又は複数の伝送リソースを割り当てることができ、サイドリンク伝送用の各伝送リソースはそれぞれ、1つ又は複数のPUCCHの伝送リソースに対応し、各PUCCHの伝送リソースは、端末デバイスによってサポートされる一つのHARQプロセス番号に対応する。従って、PUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号との間には対応関係があり、ネットワークデバイスは受信したPUCCHと前記対応関係に応じて、前記PUCCHに対応するHARQプロセス番号を判別することができる。事前設定された複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号との間の対応関係は、明示的又は暗黙的に決定できる。
【0040】
この実施例では、端末デバイスは、PUCCHをネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスは、PUCCHとターゲットHARQプロセス番号との間の相関関係に従って、ターゲットHARQプロセス番号を決定する。ネットワークが端末に再送信リソースを割り当てる必要がある場合、再送信スケジューリング情報で前記HARQプロセス番号を運ぶ。
【0041】
オプションとして、いくつかの実施例では、S202でネットワークデバイスがPUCCHに従ってターゲットHARQプロセス番号を決定した後、この方法はさらに以下を含む。
【0042】
S203において、ネットワークデバイスは、第2の情報を端末デバイスに送信する。
【0043】
対応的に、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信された第2の情報を受信し、前記第2の情報は、ターゲットHARQプロセス番号と、サイドリンクデータ再送信の伝送リソースを示すために使用される情報とを含む。
【0044】
このスキームでは、ネットワークデバイスは、第1の情報に従って、端末デバイスに再送信リソースを割り当てる必要があると決定すると、端末デバイスのためにサイドリンクデータ再送信用の伝送リソースを構成し、第2の情報を生成する。第2の情報は、S202で決定されたターゲットHARQプロセス番号と、サイドリンクデータ再送信用の伝送リソースを示すために使用される指示情報とを含む。
【0045】
第2の情報を受信した後、端末デバイスは、前記第2の情報に示されたサイドリンクデータ再送信用の伝送リソースの指示情報に従って再送信リソースを構成し、ターゲットのHARQプロセス番号に従って、サイドリンクデータ再送信に使用されるHARQプロセス番号を決定することができ、このプロセスでバッファリングされたデータを再送信する。
【0046】
この実施例では、ネットワークデバイスは、第2の情報を端末デバイスに送信し、端末デバイスは、前記ターゲットHARQプロセス番号に従ってサイドリンクデータを再送信する。
【0047】
オプションとして、いくつかの実施例では、S201で端末デバイスがネットワークデバイスにPUCCHを送信する前に、この方法はさらに以下を含む。
【0048】
S2001において、ネットワークデバイスは、第3の情報を端末デバイスに送信する。
【0049】
対応的に、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信された第3の情報を受信し、第3の情報は、サイドリンクデータ伝送の伝送リソースを示すために使用される情報及びPUCCHの伝送リソースを示すために使用される情報を含む。
【0050】
このステップでは、端末デバイス間のD2D通信には、ネットワークデバイスによる伝送リソースの構成に基づく伝送方式が使用され、端末デバイスが通信を実行する前に、ネットワークデバイスは、端末デバイスのためにサイドリンク伝送用のリソースをを構成する必要があり、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって構成されたサイドリンク伝送リソースでサイドリンクデータを伝送する。ネットワークデバイスは、端末デバイスのためにサイドリンク構成許可(sidelink configured grant)の伝送リソースを構成でき、前記サイドリンク構成許可の伝送リソースは定期的な伝送リソースであり、ネットワークデバイスは、サイドリンク構成許可の一つの伝送周期内に1つ又は複数のサイドリンクデータ伝送用の伝送リソースを端末デバイスに割り当てることができる。サイドリンク構成許可の一つの伝送周期内で、前記複数のサイドリンクデータ伝送用の伝送リソースは、異なる時間領域リソース、周波数領域リソース、又はコード領域リソースを使用することができる。
【0051】
例えば、
図3に示されるように、ネットワークデバイスは、サイドリンク構成許可の伝送リソースを端末に割り当てる。各伝送周期Tには、4つのサイドリンクデータ伝送用の伝送リソースが含まれ、前記4つのサイドリンクデータ伝送用の伝送リソースは、それぞれ異なるスロットを使用し、前記4つのサイドリンク伝送リソースの周波数領域リソースは同じサイズであり、周波数領域の開始位置は同じでも異なってもよい。
【0052】
オプションとして、サイドリンク構成許可において、ネットワークデバイスはまた、サイドリンクフィードバック情報をネットワークに送信するために使用される上り伝送リソース、即ちPUCCHの伝送リソースを端末デバイスのために構成する必要がある。前記PUCCHの伝送リソースは、PUCCHの時間領域リソース、周波数領域リソース、及び/又はコード領域リソースを含み得る。
【0053】
いくつかの可能な実装形態では、ネットワークデバイスはまた、端末デバイスのためにサイドリンク伝送及び上り伝送の伝送パラメータを構成する必要があり、ネットワークデバイスは、サイドリンク伝送及び上り伝送に対応するそれぞれの伝送パラメータを端末デバイスに送信することができる。ネットワークデバイスは、サイドリンク伝送及び上り伝送に対応するそれぞれの伝送パラメータと第3の情報を、同じシグナリングを介して、又は異なるシグナリングを介して送信することができる。端末デバイスは、ネットワークデバイスによって構成されたサイドリンク伝送リソース及び前記サイドリンク伝送リソースに対応する伝送パラメータに従って、サイドリンクデータ伝送を実行する。また、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって構成された上り伝送リソース及び前記上り伝送リソースに対応する伝送パラメータに従って上り伝送を実行する。即ち、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって構成されたPUCCHの伝送リソース及び前記PUCCHの伝送リソースに対応する伝送パラメータに従って、ネットワークデバイスにサイドリンクフィードバック情報を送信する。
【0054】
可能な実装形態では、ネットワークデバイスは、RRCシグナリングを端末デバイスに送信し、RRCシグナリングは、第3の情報を含む。実際の通信システムでは、ネットワークデバイスは、端末デバイスがサイドリンクデータ伝送に使用される伝送リソース、端末デバイスがフィードバック情報の伝送に使用される上り伝送リソース、端末デバイスがサイドリンクデータ伝送に使用される伝送リソースに対応する伝送パラメータ、及び端末デバイスがフィードバック情報の伝送に使用される上り伝送リソースに対応する伝送パラメータを、RRCシグナリングを介して一度に構成することができる。
【0055】
例示的に、ネットワークデバイスは、無線リソース制御(radio resource control, RRC)シグナリングを端末デバイスに送信し、ネットワークデバイスは、RRCシグナリングを介して、端末デバイスがサイドリンクデータ伝送に使用される伝送リソース及び端末デバイスがサイドリンクフィードバック情報の伝送に使用される上り伝送リソースを構成する。ネットワークデバイスはまた、RRCシグナリングを介して、端末デバイスがサイドリンクデータ伝送に使用される伝送リソースに対応する伝送パラメータ、及びサイドリンクフィードバック情報の伝送に使用される上り伝送リソースに対応する伝送パラメータを同時に構成することができる。端末デバイスは、受信したRRCシグナリングに従って、RRCシグナリングで構成された伝送リソース及び伝送パラメータを使用して、サイドリンクデータ及び上りデータを伝送することができる。例えば、RRCシグナリングは、時間領域リソース、周波数領域リソース、復調参照信号(demodulation reference signal, DMRS)情報、変調及び符号化スキーム(modulation and coding scheme, MCS)、冗長バージョン(RV)、繰り返し回数、 HARQプロセスの数などを含む全ての伝送リソースと伝送パラメータを含む。
【0056】
別の可能な実施形態では、ネットワークデバイスは、下り制御情報(downlink control information, DCI)を端末デバイスに送信し、DCIは、第3の情報を含む。実際の通信システムでは、ネットワークデバイスは、端末デバイスがサイドリンクデータ伝送に使用される伝送リソース、端末デバイスがサイドリンクフィードバック情報の伝送に使用される上り伝送リソース、端末デバイスがサイドリンクデータ伝送に使用される伝送リソースに対応する伝送パラメータ、及び端末デバイスがサイドリンクフィードバック情報の伝送に使用される上り伝送リソースに対応する伝送パラメータを、異なるシグナリングを介して構成することもできる。つまり、ネットワークデバイスはまず一部の伝送リソースと伝送パラメータを構成し、次にDCIを端末デバイスに送信し、端末デバイスはDCIを受信した後、他の伝送リソースと伝送パラメータをアクティブ化及び構成する。
【0057】
例示的に、ネットワークデバイスは、DCIを端末デバイスに送信し、ネットワークデバイスは、DCIによって、端末デバイスがサイドリンクデータ伝送に使用される伝送リソース及びサイドリンクフィードバック情報の伝送に使用される上り伝送リソース(即ち、PUCCHの伝送リソース)を構成する。端末デバイスは、前記DCIを受信すると、サイドリンクデータ伝送に使用される伝送リソース及びサイドリンクフィードバック情報の伝送に使用される上り伝送リソースをアクティブ化及び構成し、その後、端末デバイスは、DCIで構成された伝送リソースを使用してサイドリンクデータ及び上りデータを伝送することができる。ネットワークデバイスがDCIを端末デバイスに送信する前に、ネットワークデバイスは、サイドリンクデータ伝送及び上りデータ伝送のための他の伝送パラメータを端末デバイスに送信することができる。
【0058】
通信システムにおいて、ネットワークデバイスは、サイドリンクデータ伝送用の伝送リソースとサイドリンクフィードバック情報受信用のPUCCHの伝送リソースを端末デバイスに割り当て、事前設定された複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号との対応関係に従って、ターゲットHARQプロセス番号を決定することができ、第3の情報には、サイドリンクデータ伝送の伝送リソースを示すために使用される情報と、サイドリンクフィードバック情報受信のPUCCHの伝送リソースを示すために使用される情報が含まればよい。
【0059】
或いは、ネットワークデバイスは、HARQプロセス番号を端末デバイスに割り当てることもできる。従って、第3の情報は、サイドリンクデータ伝送の伝送リソースを示すために使用される情報、及びサイドリンクフィードバック情報送信用のPUCCHの伝送リソースを示すために使用される情報に加えて、ターゲットHARQプロセス番号をさらに含み得る。
【0060】
この実施例では、ネットワークデバイスがサイドリンクデータ伝送用の伝送リソースと、サイドリンクフィードバック情報送信用のPUCCHの伝送リソースを端末デバイスに割り当てることで、端末デバイスは、サイドリンクデータの伝送及びサイドリンクフィードバック情報の送信を実行する必要がある場合にネットワークデバイスに伝送リソースを要求する必要がなく、データ伝送の遅延が減少し、通信システムの効率が向上する。
【0061】
図4は、本出願による通信方法の第2の実施例のフローチャートである。
図4に示されるように、この実施例における方法は、以下を含む。
【0062】
S4001では、ネットワークデバイスは、第3の情報を端末デバイスに送信する。
【0063】
このステップにおいて、ネットワークデバイスから端末デバイスに送信される第3の情報は、サイドリンクデータ伝送の伝送リソースを示すために使用される情報と、フィードバック情報受信用のPUCCHの伝送リソースを示すために使用される情報を含む。
【0064】
このスキームでは、端末デバイスによってサポートされるすべてのHARQプロセス番号は、第1のHARQプロセス番号グループ及び第2のHARQプロセス番号グループに分けられ、第1のHARQプロセス番号グループは、構成許可された伝送リソースに基づいてサイドリンクデータ伝送を実行する際に使用されるHARQプロセス番号を含む。即ち、第1のHARQプロセス番号グループは、ネットワークデバイスによってサイドリンク構成許可されたHARQプロセス番号を含み、第1のHARQプロセス番号グループは、1つ又は複数のHARQプロセス番号を含み得る。第2のHARQプロセス番号グループは、端末によって自律的に選択された伝送リソースに基づいてサイドリンクデータ伝送を実行する際に使用されるHARQプロセス番号を含み、第2のHARQプロセス番号グループは、1つ又は複数のHARQプロセス番号を含み得る。
【0065】
実際の通信システムでは、ネットワークデバイスが端末デバイスのためにサイドリンク構成の伝送リソースを構成するときに、事前設定された複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号との間の対応関係を暗黙的に決定することができる。つまり、ネットワークデバイスが端末デバイスのためにサイドリンク構成許可の伝送リソース(サイドリンク伝送リソース及びフィードバック情報受信用のPUCCHの伝送リソースを含む)を構成する際に、PUCCHの伝送リソースとターゲットHARQプロセスとの間の対応関係が確立され、前記対応関係を暗黙的に決定できる。
【0066】
例えば、ネットワークデバイスによって構成されたサイドリンク構成許可の伝送リソースに基づいて、端末デバイスによってサポートされるHARQプロセス番号の数は4である。即ち、第1のプリセットHARQプロセス番号グループは4つのHARQプロセス番号を含み、4つのHARQプロセス番号は、HARQ0、HARQ1、HARQ2、HARQ3であると、伝送リソースを構成する際に、前記4つのHARQプロセス番号は事前設定された方法で周期的に割り当てられる。
【0067】
このステップでは、ネットワークデバイスは、RRCシグナリング及び/又はDCIを介して第3の情報を端末デバイスに送信する。
【0068】
S401において、端末デバイスは、PUCCHをネットワークデバイスに送信する。対応的に、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって送信されたPUCCHを受信する。
【0069】
この実施例におけるS401は、
図2に示される実施例におけるS201と同様であり、ここでは繰り返さない。詳細については、
図2に示す実施例におけるS201の詳細な説明を参照することができる。
【0070】
S402において、ネットワークデバイスは、前記PUCCHが位置するスロット及び対応関係に従って、ターゲットHARQプロセス番号を決定する。
【0071】
S402における対応関係は、事前設定された複数のPUCCHが位置するスロットと、第1のプリセットHARQプロセス番号グループ内のHARQプロセス番号との間の対応関係である。いくつかの可能な設計では、事前設定された複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号との間の対応関係は、事前設定された複数のPUCCHが位置するスロットと第1のプリセットHARQプロセス番号グループ内のHARQプロセス番号との間の対応関係を含み、第1のプリセットHARQプロセス番号グループは、構成許可された伝送リソースに基づいてサイドリンクデータを伝送するHARQプロセス番号を含む。
【0072】
いくつかの可能な設計では、前記第1のプリセットHARQプロセス番号グループは、K個のHARQプロセス番号サブグループを含み、各HARQプロセス番号サブグループは、1つ又は複数のHARQプロセス番号を含む。
【0073】
前記K個のHARQプロセス番号サブグループは、それぞれ、Kグループのサイドリンク構成許可に対応し、各グループのサイドリンク構成許可の伝送リソースは、1つ又は複数のサイドリンクデータ伝送用の伝送リソースを含み、ここで、Kは1以上である。 Kは、1以上の正の整数にすることができる。
【0074】
例えば、ネットワークデバイスは、端末デバイスにサイドリンク構成許可の伝送リソースを割り当て、前記構成許可の伝送リソースは定期的な伝送リソースであり、各伝送周期内には、1つ又は複数のサイドリンクデータ伝送用の伝送リソース(サイドリンクデータ伝送用の伝送リソースは、以下、略してサイドリンク伝送リソースと呼ばれる)が存在し、サイドリンクフィードバックがアクティブ化されている場合、各伝送周期内に、例えば、PUCCHの伝送リソースなどの1つ又は複数の上り伝送リソースがあり、前記上り伝送リソースは、送信側がサイドリンクフィードバック情報をネットワーク側に報告するために使用される。例えば、
図3に示されるように、各伝送周期内に4つのサイドリンク伝送リソース及び1つのPUCCHの伝送リソースがあり、PUCCHの伝送リソースは、前記4つのサイドリンク伝送リソースに対応するサイドリンクフィードバックリソースの後に位置するので、送信側は、受信したすべてのサイドリンクフィードバック情報に基づいて、ネットワークに報告されるサイドリンクフィードバック情報を決定することができる。各伝送周期内の4つのサイドリンク伝送リソースで伝送されるサイドリンクデータには、同じHARQプロセス番号が使用される。従って、前記伝送周期内のPUCCHの伝送リソースは、前記HARQプロセス番号と対応関係を持つことができる。異なる伝送周期内のサイドリンク伝送リソースは異なるHARQプロセス番号を使用することができ、即ち、異なる伝送周期内のPUCCHの伝送リソースは、異なるHARQプロセス番号に対応する。さらに、異なる伝送周期内のPUCCHの伝送リソースの時間領域リソースは異なる。従って、ネットワークは、受信したPUCCHの時間領域リソースに従って、前記PUCCHに対応するHARQプロセス番号を決定することができる。例えば、端末でサポートされるHARQプロセスの最大数は16であり、構成許可のためにネットワークによって割り当てられたHARQプロセス番号、即ち第1のHARQプロセス番号グループには、4つのHARQプロセス番号が含まれ、それぞれ、HARQ0、HARQ1、HARQ2、HARQ3に対応する。ネットワークデバイスが端末デバイスのために構成されたサイドリンク伝送リソースの各伝送周期には、4つのサイドリンク伝送リソースと1つのPUCCHの伝送リソースがあり、従って、異なる伝送周期内のPUCCHの時間領域リソースは異なる。異なる伝送周期のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号の間には暗黙的な対応関係があり、例えば、第1の伝送周期内のPUCCHの伝送リソースはHARQ0に対応し、第2の伝送周期内のPUCCHの伝送リソースはHARQ1に対応し、第3の伝送周期内のPUCCHの伝送リソースはHARQ2に対応し、第4の伝送周期内のPUCCHの伝送リソースはHARQ3に対応する。すべてのHARQプロセス番号が使用されているため、後続の伝送周期内のPUCCHは、循環的にHARQプロセス番号に対応できる。例えば、第5の伝送周期内のPUCCHの伝送リソースはHARQ0に対応し、第6の伝送周期内のPUCCHの伝送リソースはHARQ1に対応する。ネットワークデバイスは、端末デバイスから送信されたPUCCHを受信し、前記PUCCHが位置する周期及び上記の対応関係に基づいてHARQプロセス番号を決定できる。前記PUCCHで運ばれるサイドリンクフィードバック情報がNACKであり、ネットワークが動的なスケジューリング方式で前記端末に再送信リソースを割り当てる場合、再送信スケジュール情報には前記HARQプロセス番号及び再送信リソース情報(再送信リソース情報はサイドリンクデータの再送信のための伝送リソースを示す)が含まれ、送信側は、前記再送信スケジューリング情報を受信し、前記情報により運ばれるHARQプロセス番号に従って、前記再送信スケジューリングがどの周期内のサイドリンク伝送に対する再送信スケジューリングであるかを決定でき、前記再送信リソース上で前記HARQプロセス番号に対応するサイドリンクデータを再送信する。
【0075】
オプションとして、一実施形態では、ネットワークデバイスは、構成許可に基づく伝送リソースに第1のグループのHARQプロセス番号を割り当て、端末による自律的選択に基づく伝送リソースに第2のグループのHARQプロセス番号を割り当てる。具体的には、構成許可に基づく伝送リソースにおいて、ネットワークデバイスは、上記の実施例に基づき、PUCCHの伝送リソースに従って、第1のグループのHARQプロセス番号から前記PUCCHに対応するHARQプロセス番号を決定し、ここでは繰り返さない 。
【0076】
オプションとして、一実施形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスのために複数のセットの構成許可の伝送リソース(即ち、複数のグループの構成許可に基づく伝送リソース)を構成し、構成許可の伝送リソースのセットごとに、一つのグループのHARQプロセス番号を割り当てる。例えば、ネットワークデバイスは、端末デバイスのために2セットの構成許可の伝送リソースを構成し、第1のセットの構成許可の伝送リソースに第1のグループのHARQプロセス番号(つまり、第1のHARQプロセス番号サブグループ)を割り当て、第2のセットの構成許可の伝送リソースに第2のグループのHARQプロセス番号(つまり、第2のHARQプロセス番号サブグループ)を割り当てる。具体的には、構成許可に基づく伝送リソースの各セットにおいて、ネットワークデバイスは、上記の実施例に基づき、PUCCHの伝送リソースに従って、構成許可に基づく伝送リソースの当該セットに対応するHARQプロセス番号グループからHARQプロセス番号を決定し、ここでは繰り返さない。例えば、ネットワークデバイスは、端末デバイスのために4セットのサイドリンク構成許可の伝送リソースを構成し、端末デバイスがサポートできるHARQプロセスの最大数を4つのグループに分け、各グループに含まれるHARQプロセス番号は、例えば、第1のグループはHARQ0-HARQ3、第2のグループはHARQ4-HARQ7、第3のグループはHARQ8-HARQ11、第4のグループはHARQ12-HARQ15である。4つのHARQプロセス番号グループは、それぞれ4セットのサイドリンク構成許可に対応し、サイドリンク構成許可の各セットにおいて、PUCCHの伝送リソースに従って前記サイドリンク構成許可の当該セットに対応するHARQプロセス番号グループからHARQプロセス番号を決定する方法は、上記の実施例に記載されているとおりであり、ここでは繰り返さない。
【0077】
オプションとして、一実施形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスのために複数のセットの構成許可の伝送リソースを構成し、すべての構成許可の伝送リソースのために統一された1グループのHARQプロセス番号を構成する。ネットワークは、前記複数のセットの構成許可のPUCCHの伝送リソースに従って、対応するHARQプロセス番号を決定する。例えば、ネットワークデバイスは送信側に2セットの構成許可の伝送リソースを構成し、第1のセットの構成許可リソースにおいて、各伝送周期に2つのサイドリンク伝送リソースと1つのPUCCHの伝送リソースがある。第2のセットの構成許可リソースにおいて、各伝送周期に4つのサイドリンク伝送リソースと1つのPUCCHの伝送リソースがある。構成許可のリソースに対してネットワークデバイスによって割り当てられた1つのグループのHARQプロセス番号には、4つのプロセスが含まれ、それぞれHARQ0~HARQ3に対応する。2セットの構成許可に対してネットワークデバイスによって構成されたPUCCHの伝送リソースは、時間領域の異なるスロットを占有する。従って、ネットワークデバイスは、受信したPUCCHの時間領域リソースに従って、前記PUCCHの伝送リソースに対応するHARQプロセス番号を決定できる。例えば、第1のセットの構成許可のためにネットワークデバイスによって構成された伝送周期が100スロットであり、PUCCHの伝送リソースが前記伝送周期の60番目のスロットに位置し、第2のセットの構成許可のためにネットワークデバイスによって構成された伝送周期が100スロットであり、PUCCHの伝送リソースが前記伝送周期の70番目のスロットに位置すると仮定すると、ネットワークデバイスによって受信された1番目のPUCCHの伝送リソース(例えば、スロット60)は、第1のセットの構成許可の1番目の伝送周期におけるPUCCHの伝送リソースであり、そのHARQプロセス番号は、HARQ0である。ネットワークデバイスによって受信された2番目のPUCCHの伝送リソース(例えば、スロット70)は、第2のセットの構成許可の1番目の伝送周期におけるPUCCHの伝送リソースであり、そのHARQプロセス番号はHARQ1である。ネットワークデバイスによって受信された3番目のPUCCHの伝送リソース(例えば、スロット160)は、第1のセットの構成許可の2番目の伝送周期におけるPUCCHの伝送リソースであり、そのHARQプロセス番号はHARQ2である。ネットワークデバイスによって受信された4番目のPUCCHの伝送リソース(例えば、スロット170)は、第2のセットの構成許可の2番目の伝送周期におけるPUCCHの伝送リソースであり、そのHARQプロセス番号はHARQ3である。ネットワークデバイスによって受信された5番目のPUCCHの伝送リソース(例えば、スロット260)は、第1のセットの構成許可の3番目の伝送周期におけるPUCCHの伝送リソースであり、そのHARQプロセス番号はHARQ0である。ネットワークデバイスによって受信された6番目のPUCCHの伝送リソース(例えば、スロット270)は、第2のセットの構成許可の3番目の伝送周期におけるPUCCHの伝送リソースであり、そのHARQプロセス番号はHARQ1である。
【0078】
S403において、ネットワークデバイスは、第2の情報を端末デバイスに送信する。
【0079】
この実施例におけるS402は、
図2に示される実施例におけるS202と同様であり、ここでは繰り返さない。詳細については、
図2に示す実施例におけるS202の詳細な説明を参照することができる。
【0080】
オプションとして、S4001でネットワークデバイスが端末デバイスに第3の情報を送信する前に、この方法はさらに以下を含む。
【0081】
S4001’では、ネットワークデバイスは、第4の情報を端末デバイスに送信する。対応的に、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信された第4の情報を受信する。
【0082】
第4の情報は、前記第1のプリセットHARQプロセス番号グループ及び前記第2のプリセットHARQプロセス番号グループを含む。
【0083】
例えば、端末デバイスによってサポートされるHARQプロセス番号は、それぞれ0、1、2…15であり、第4の情報に含まれる第1のプリセットHARQプロセス番号グループに含まれるHARQプロセス番号は、それぞれ0、1、2、3、4、5、6、7であり、第2のプリセットHARQプロセス番号グループに含まれるHARQプロセス番号は、それぞれ8、9、10、11、12、13、14、15である。ネットワークデバイスは、第4の情報を端末デバイスに送信し、端末デバイスは、第4の情報に従って、各HARQプロセス番号に対応するサイドリンク伝送の伝送モードを決定することができる。
【0084】
いくつかの可能な実装形態では、第1のプリセットHARQプロセス番号グループがK個のHARQプロセス番号サブグループを含む場合、第4の情報は、第1のプリセットHARQプロセス番号グループに含まれるK個のHARQプロセス番号サブグループの情報をさらに含む。
【0085】
この実施例では、ネットワークデバイスは、第4の情報を端末デバイスに送信することで、端末デバイスによってサポートされるHARQプロセス番号を、第1のプリセットHARQプロセス番号グループと第2のプリセットHARQプロセス番号グループに分ける。第1のプリセットHARQプロセス番号グループと第2のプリセットHARQプロセス番号グループが、それぞれ異なる伝送モードをサポートすると、ネットワークデバイスが端末デバイスのために伝送リソースを構成するときに、第1のHARQプロセス番号グループからHARQプロセス番号を選択できる。その後、ネットワークデバイスは、再送信リソースを端末デバイスに割り当てるときに、選択されたHARQプロセス番号に従ってターゲットHARQプロセス番号を決定できる。ネットワークが端末に再送信リソースを割り当てる必要がある場合、端末が前記ターゲットHARQプロセス番号に従ってサイドリンクデータを再送信できるように、再送信スケジューリング情報に前記HARQプロセス番号を含める。
【0086】
図5は、本出願による通信方法の第3の実施例のフローチャートである。
図5に示されるように、この実施例における方法は、以下を含む。
【0087】
S5001では、ネットワークデバイスは、第3の情報を端末デバイスに送信する。
【0088】
この実施例では、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信される第3の情報は、サイドリンクデータ伝送の伝送リソースを示すために使用される情報と、フィードバック情報受信用のPUCCHの伝送リソースを示すために使用される情報とを含む。例えば、ネットワークデバイスによって送信される第3の情報には、サイドリンクデータ伝送の伝送リソースを示すために使用される情報と、事前構成された1つ又は複数のPUCCHの伝送リソースを示すために使用される情報が含まれる。
【0089】
S501において、端末デバイスは、PUCCHをネットワークデバイスに送信する。対応的に、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって送信されたPUCCHを受信する。PUCCHで運ばれる第1の情報には、ターゲットHARQプロセス番号が含まれる。
【0090】
S502において、ネットワークデバイスは、前記PUCCHに従ってターゲットHARQプロセス番号を決定する。
【0091】
即ち、このスキームでは、端末デバイスは、ターゲットHARQプロセス番号をネットワークデバイスにアクティブに報告する。
【0092】
可能な実装形態では、前記ターゲットHARQプロセス番号は、PUCCHのコード領域リソースを介して伝送することができる。即ち、端末デバイスは、サイドリンクデータの受信状態をPUCCHフォーマット0を介してネットワークデバイスに報告し、端末デバイスは、ターゲットHARQプロセス番号及び端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータの受信状態に関する情報に従って符号化を実行して情報シーケンス、即ち第1の情報を生成することができる。ネットワークデバイスは、端末デバイスからのPUCCHを受信した後、端末デバイスがサポートするHARQプロセス番号に従って受信したPUCCHを検出し、PUCCHで運ばれるターゲットHARQプロセス番号と、端末デバイスから送信されたサイドリンクデータの受信状態を取得する。
【0093】
この実装形態では、ターゲットHARQプロセス番号は、PUCCHのコード領域リソースによって運ばれ、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告されたHARQプロセス番号をターゲットHARQプロセス番号として決定することができる。
【0094】
別の可能な実装形態では、端末デバイスはまた、ターゲットHARQプロセス番号に従って、ネットワークデバイスによって構成された1つ又は複数のPUCCHの伝送リソースの中から、前記HARQプロセス番号に対応するPUCCHの伝送リソースを選択し、選択したPUCCHのリソースに基づいてネットワークデバイスに第1の情報を送信することができる。ネットワークデバイスによって事前構成された1つ又は複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号の間には1対1の対応関係があり、ネットワークデバイスは、事前構成された1つ又は複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号の間の1対1の対応関係及び受信したPUCCHに従って、ターゲットHARQプロセス番号を正確に決定できる。
【0095】
実際の通信システムでは、ネットワークデバイスと端末デバイスは、端末デバイスがターゲットHARQプロセス番号をどのように報告するかを決定するためにネゴシエートすることができる。
【0096】
S503において、ネットワークデバイスは、第2の情報を端末デバイスに送信する。
【0097】
この実施例におけるS503は、
図2に示される実施例におけるS202と同様であり、ここでは繰り返さない。詳細については、
図2に示される実施例におけるS203の詳細な説明を参照することができる。
【0098】
この実施例では、端末デバイスは、サイドリンクデータの再送信に使用されるHARQプロセス番号をネットワークデバイスにアクティブに報告する。ネットワークデバイスは、再送信リソースを端末デバイスに割り当てるときに、ターゲットのHARQプロセス番号を決定でき、ネットワークが再送信リソースを端末に割り当てる必要がある場合、端末が前記ターゲットHARQプロセス番号に従ってサイドリンクデータを再送信できるように、前記HARQプロセス番号を再送信スケジューリング情報に含める。
【0099】
図6は、本出願による通信方法の第4の実施例のフローチャートである。
図6に示されるように、この実施例における方法は、以下を含む。
【0100】
S6001では、ネットワークデバイスは、第3の情報を端末デバイスに送信する。
【0101】
このステップでは、ネットワークデバイスから端末デバイスに送信される第3の情報は、サイドリンクデータ伝送の伝送リソースを示すために使用される情報、及びフィードバック情報受信用のPUCCHの伝送リソースを示すために使用される情報に加えて、ターゲットHARQプロセス番号をさらに含み得る。ネットワークデバイスが端末デバイスに対してサイドリンクデータ伝送用の伝送リソースとフィードバック情報受信用のPUCCHの伝送リソースを構成すると、PUCCHの伝送リソースとターゲットHARQプロセス番号の間の対応関係が確立される。
【0102】
このステップでは、ネットワークデバイスは、RRCシグナリング及び/又はDCIを介して第3の情報を端末デバイスに送信する。
【0103】
S6002では、端末デバイスは、ターゲットHARQプロセス番号が使用されているかどうかを決定する。端末デバイスがターゲットHARQプロセス番号が使用されていないと決定した場合、S6003が実行され、端末デバイスがターゲットHARQプロセス番号が使用されていると決定した場合、S6003’が実行される。
【0104】
S6003では、端末デバイスがサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号を、ターゲットHARQプロセス番号として決定する。
【0105】
このスキームでは、端末デバイスは、サイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号をターゲットHARQプロセス番号として決定する。その後、端末デバイスは、第3の情報に示されるサイドリンクデータ伝送用の伝送リソースに従って、他の端末デバイスとサイドリンクデータ伝送を実行することができ、且つ前記サイドリンク伝送に対応するHARQプロセス番号はターゲットHARQプロセス番号である。
【0106】
S6003’では、端末デバイスは、サイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号が、前記端末デバイスによってサポートされるすべてのHARQプロセス番号の中で使用されていない1つ又は複数のHARQプロセス番号であると決定する。
【0107】
具体的には、ターゲットHARQプロセス番号が使用されている場合、端末デバイスがサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号は、端末デバイスによってサポートされるすべてのHARQプロセス番号の中で使用されていない1つ又は複数のHARQプロセス番号である。
【0108】
例えば、端末デバイスは、複数のHARQプロセスをサポートし、前記複数のHARQプロセスに対応するHARQプロセス番号はそれぞれ、HARQ ID1、HARQ ID2、HARQ ID3、HARQ ID4、HARQ ID5、HARQ ID6、HARQ ID7、HARQ ID8である。ネットワークデバイスによって送信される第3の情報に含まれるターゲットHARQプロセス番号はHARQ ID1であり、端末デバイスは、HARQ ID1が別のサイドリンク伝送によって使用されていると決定する。端末デバイスによってサポートされる8つのHARQプロセスのうち、それぞれHARQ ID2、HARQ ID3、HARQ ID4のHARQプロセス番号に対応するHARQプロセスは使用されておらず、端末デバイスは、HARQ ID2、HARQ ID3、HARQ ID4のいずれか1つを、端末デバイスが前記サイドリンク伝送に使用されるHARQプロセスとして決定することができる。例えば、端末デバイスは、HARQ ID2を端末デバイスがサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセスとして決定する。つまり、端末デバイスはHARQ ID1とHARQ ID2の間の対応関係を確立した。
【0109】
その後、端末デバイスは、第3の情報に示されるサイドリンクデータ伝送用の伝送リソースに従って、他の端末デバイスとサイドリンクデータ伝送を実行することができ、且つ前記サイドリンク伝送に対応するHARQプロセス番号は、HARQ ID2である。
【0110】
S601において、端末デバイスは、PUCCHをネットワークデバイスに送信する。
【0111】
このステップは、
図2に示される実施例におけるS201と同様であり、ここでは繰り返さない。詳細については、
図2のS201の詳細な説明を参照することができる。
【0112】
S602において、ネットワークデバイスは、前記PUCCHに従ってターゲットHARQプロセス番号を決定する。
【0113】
このステップにおいて、ネットワークデバイスが第3の情報を送信するとき、PUCCHの伝送リソースとターゲットHARQプロセス番号との間の対応関係が確立される。従って、ネットワークデバイスは、前記PUCCHを受信すると、第3の情報におけるPUCCHとターゲットHARQプロセス番号との間の対応関係に従って、ターゲットHARQプロセス番号を決定することができる。
【0114】
S603において、ネットワークデバイスは、第2の情報を端末デバイスに送信する。
【0115】
S6003の例に示すように、ネットワークデバイスは、PUCCHに従ってターゲットHARQプロセス番号を決定でき、前記ターゲットHARQプロセス番号を端末デバイスに送信する。端末デバイスは、第2の情報におけるHARQプロセス番号に従って、前記再送信スケジューリングに対応するHARQプロセス番号を決定することができる。
【0116】
S6003’の例に示されるように、ネットワークデバイスは、PUCCHに従って、ターゲットHARQプロセス番号をHARQ ID1と決定することができ、ネットワークデバイスから端末デバイスに送信される第2の情報は、前記HARQ ID1及びサイドリンクデータ再送信の伝送ソースを示すために使用される情報を含む。
【0117】
それに対応して、端末デバイスは、第2の情報を受信し、第2の情報におけるHARQ ID1及びHARQ ID1とHARQ ID2との間の対応関係から分かるように、前記再送信スケジューリングがHARQ ID2に対応するHARQプロセスに対するものである。その後、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって示されたサイドリンクデータ再送信用の伝送リソースに従ってサイドリンクデータの再送信を実行することができ、前記サイドリンク伝送に対応するHARQプロセス番号は、HARQ ID2である。
【0118】
この実施例では、ネットワークデバイスがHARQプロセス番号を端末デバイスに割り当て、ネットワークデバイスが端末デバイスによって送信されたPUCCHを受信する場合、割り当てられたHARQプロセス番号とPUCCHの間の対応関係に従って、ターゲットHARQプロセス番号を決定することができる。端末デバイスは、端末デバイスによって維持されるターゲットHARQプロセス番号と、サイドリンク伝送に実際に使用されるHARQプロセス番号との間の対応関係に従って、サイドリンクデータの再送信を実行できる。
【0119】
図7は、本出願によるネットワークデバイスの第1の実施例の概略構造図である。
図7に示されるように、前記ネットワークデバイス100は、送受信モジュール111と処理モジュール112を含む。
【0120】
送受信モジュール111は、端末デバイスからPUCCHを受信するように構成され、前記PUCCHは第1の情報を運び、前記第1の情報は、前記端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータの受信状態を示すために使用される。
【0121】
処理モジュール112は、前記PUCCHに従ってターゲットHARQプロセス番号を決定するように構成される。
【0122】
この実施例で提供されるネットワークデバイスは、前述の方法の実施例のいずれかにおけるネットワークデバイス側の技術的解決策を実行するように構成される。実装の原則と技術的解決策は類似しているため、ここでは繰り返さない。
【0123】
前記
図7に示される実施例に加えて、前記送受信モジュール111はさらに、第3の情報を端末デバイスに送信するように構成される。前記第3の情報は、サイドリンクデータ伝送の伝送リソースを示すために使用される情報及び前記PUCCHの伝送リソースを示すために使用される情報を含む。
【0124】
いくつかの可能な設計では、前記処理モジュール112は、前記PUCCHの伝送リソース、及び事前設定された複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号との間の対応関係に従って、前記ターゲットHARQプロセス番号を決定するように構成される。
【0125】
いくつかの可能な設計では、前記事前設定された複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号との間の対応関係は、事前設定された複数のPUCCHが位置するスロットと第1のプリセットHARQプロセス番号グループ内のHARQプロセス番号との間の対応関係を含む。
【0126】
前記第1のプリセットHARQプロセス番号グループは、構成許可のサイドリンク伝送リソースに基づくサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号を含む。
【0127】
いくつかの可能な設計では、前記第1のプリセットHARQプロセス番号グループは、K個のHARQプロセス番号サブグループを含み、各HARQプロセス番号サブグループは、1つ又は複数のHARQプロセス番号を含む。
【0128】
前記K個のHARQプロセス番号サブグループは、それぞれ、Kグループのサイドリンク構成許可に対応し、各グループのサイドリンク構成許可は、1つ又は複数のサイドリンクデータ伝送用の伝送リソースを含み、Kは1以上である。
【0129】
いくつかの可能な設計では、前記送受信モジュール111は、第4の情報を端末デバイスに送信するようにさらに構成され、前記第4の情報は、前記第1のプリセットHARQプロセス番号グループ及び第2のプリセットHARQプロセス番号グループを含む。
【0130】
前記第2のプリセットHARQプロセス番号グループは、端末により自律的選択された伝送リソースに基づくサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号を含む。
【0131】
いくつかの可能な設計では、前記複数のPUCCHはそれぞれ、同じ伝送周期内の異なる伝送リソースを使用し、前記異なる伝送リソースは、異なる時間領域リソース、又は異なる周波数領域リソース、又は異なるコード領域リソースを含む。
【0132】
いくつかの可能な設計では、前記第3の情報は、前記複数のPUCCHの伝送リソースを決定するために使用される指示情報を含む。
【0133】
いくつかの可能な設計では、前記送受信モジュール111は、前記事前設定された複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号との間の対応関係を端末デバイスに送信するようにさらに構成される。
【0134】
いくつかの可能な設計では、前記第1の情報は、前記ターゲットHARQプロセス番号を含む。
【0135】
前記処理モジュール112は、前記PUCCHで運ばれる第1の情報に従って前記ターゲットHARQプロセス番号を決定するように構成される。
【0136】
いくつかの可能な設計では、前記第1の情報は、前記端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータの受信状態を示す情報及び前記ターゲットHARQプロセス番号に従って生成される。
【0137】
いくつかの可能な設計では、前記第3の情報は、前記ターゲットHARQプロセス番号をさらに含む。
【0138】
前記処理モジュール112はさらに、前記第3の情報に従って、前記ターゲットHARQプロセス番号と前記PUCCHの伝送リソースとの間の対応関係を決定するように構成される。
【0139】
前記処理モジュール112は、前記対応関係及び前記PUCCHの伝送リソースに従って、前記ターゲットHARQプロセス番号を決定するように構成される。
【0140】
いくつかの可能な設計では、前記送受信モジュール111は、RRCシグナリングを端末デバイスに送信するように構成され、前記RRCシグナリングは、前記第3の情報を含む。
【0141】
前記送受信モジュール111は、DCIを端末デバイスに送信するように構成され、前記DCIは、前記第3の情報を含む。
【0142】
いくつかの可能な設計では、前記送受信モジュール111は、第2の情報を前記端末デバイスに送信するようにさらに構成され、前記第2の情報は、前記ターゲットHARQプロセス番号及びサイドリンクデータ再送信の伝送リソースを示すために使用される情報を含む。
【0143】
図8は、本出願による端末デバイスの第1の実施例の概略構造図である。
図8に示されるように、この実施例で提供される端末デバイス200は、送受信モジュール211を含む。
【0144】
送受信モジュール211は、PUCCHをネットワークデバイスに送信するように構成され、前記PUCCHは第1の情報を運び、前記第1の情報は、前記端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータの受信状態を示すために使用される。
【0145】
前記送受信モジュール211は、ネットワークデバイスによって送信される第2の情報を受信するようにさらに構成され、前記第2の情報は、ターゲットHARQプロセス番号及びサイドリンクデータ再送信用の伝送リソースを示すために使用される情報を含み、前記ターゲットHARQは前記PUCCHに従って決定される。
【0146】
この実施例で提供される端末デバイスは、前述の方法の実施例のいずれかにおける端末デバイス側の技術的解決策を実行するように構成することができ、実装の原則と技術的解決策は類似しているため、ここでは繰り返さない。
【0147】
いくつかの可能な設計では、送受信モジュール211がPUCCHをネットワークデバイスに送信する前に、送受信モジュール211は、前記ネットワークデバイスによって送信された第3の情報を受信するようにさらに構成され、前記第3の情報は、サイドリンクデータ伝送の伝送リソースを示すために使用される情報及び前記PUCCHの伝送リソースを示すために使用される情報を含む。
【0148】
いくつかの可能な設計では、前記ターゲットHARQプロセス番号は、前記PUCCHの伝送リソース、及び事前設定された複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号との間の対応関係に従って決定される。
【0149】
いくつかの可能な設計では、前記事前設定された複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号との間の対応関係は、事前設定された複数のPUCCHが位置するスロットと第1のプリセットHARQプロセス番号グループ内のHARQプロセス番号との間の対応関係を含む。
【0150】
第1のプリセットHARQプロセス番号グループは、構成許可のサイドリンク伝送リソースに基づくサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号を含む。
【0151】
いくつかの可能な設計では、前記第1のプリセットHARQプロセス番号グループは、K個のHARQプロセス番号サブグループを含み、各HARQプロセス番号サブグループは、1つ又は複数のHARQプロセス番号を含む。
【0152】
前記K個のHARQプロセス番号サブグループは、それぞれ、Kグループのサイドリンク構成許可に対応し、各グループのサイドリンク構成許可は、1つ又は複数のサイドリンクデータ伝送用の伝送リソースを含み、Kは1以上である。
【0153】
いくつかの可能な設計では、前記送受信モジュール211は、第4の情報を受信するようにさらに構成され、前記第4の情報は、前記第1のプリセットHARQプロセス番号グループ及び第2のプリセットHARQプロセス番号グループを含む。
【0154】
前記第2のプリセットHARQプロセス番号グループは、端末によって自律的に選択された伝送リソースに基づくサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号を含む。
【0155】
いくつかの可能な設計では、前記複数のPUCCHは、それぞれ同じ伝送周期内の異なる伝送リソースを使用し、前記異なる伝送リソースは、異なる時間領域リソース、又は異なる周波数領域リソース、又は異なるコード領域リソースを含む。
【0156】
いくつかの可能な設計では、前記第3の情報は、前記複数のPUCCHの伝送リソースを決定するために使用される指示情報を含む。
【0157】
いくつかの可能な設計では、前記送受信モジュール211は、前記ネットワークデバイスによって送信される事前設定された複数のPUCCHの伝送リソースとHARQプロセス番号との間の対応関係を受信するようにさらに構成される。
【0158】
いくつかの可能な設計では、前記第1の情報は、前記ターゲットHARQプロセス番号を含む。
【0159】
前記ターゲットHARQプロセス番号は、前記PUCCHで運ばれる第1の情報に従って決定される。
【0160】
いくつかの可能な設計では、前記第1の情報は、前記端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータの受信状態及び前記ターゲットHARQに従って生成される。
【0161】
いくつかの可能な設計では、前記第3の情報は、前記ターゲットHARQプロセス番号をさらに含む。
【0162】
前記端末デバイスは、前記ターゲットHARQプロセス番号が使用されているかどうかを決定するように構成された処理モジュール212をさらに含む。
【0163】
前記処理モジュール212は、前記ターゲットHARQプロセス番号が使用されていないと決定した場合に、前記端末デバイスがサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号が前記ターゲットHARQプロセス番号であると決定するようにさらに構成される。
【0164】
前記処理モジュール212は、前記ターゲットHARQプロセス番号が使用されていると決定した場合に、前記端末デバイスがサイドリンク伝送に使用されるHARQプロセス番号が、前記端末デバイスによってサポートされるすべてのHARQプロセス番号の中で使用されない1つ又は複数のHARQプロセス番号であると決定するように構成される。
【0165】
前記処理モジュール212は、選択された前記1つ又は複数のHARQプロセス番号と前記ターゲットHARQプロセス番号との間の対応関係を決定するようにさらに構成される。
【0166】
いくつかの可能な設計では、前記端末デバイスは、選択された前記1つ又は複数のHARQプロセス番号と前記ターゲットHARQプロセス番号との間の対応関係を格納するように構成された記憶モジュール213をさらに含むことができる。
【0167】
いくつかの可能な設計では、前記処理モジュール212は、前記第2の情報及び選択された前記1つ又は複数のHARQプロセス番号と前記ターゲットHARQプロセス番号との間の対応関係に従って、前記端末デバイスがサイドリンクデータの再送信に使用されるHARQプロセス番号を決定するようにさらに構成される。
【0168】
いくつかの可能な設計では、前記送受信モジュール211は、前記ネットワークデバイスによって送信されたRRCシグナリングを受信するように構成され、前記RRCシグナリングは、前記第3の情報を含む。或いは、前記送受信モジュール211は、前記ネットワークデバイスによって送信されたDCIを受信するように構成され、前記DCIは、前記第3の情報を含む。
【0169】
図9は、本出願によるネットワークデバイスの第2の実施例の概略構造図である。
図9に示されるように、前記ネットワークデバイス300は、
プロセッサ311、メモリ312、及びネットワークデバイスと通信するためのインターフェース313を含む。
【0170】
前記メモリ312は、コンピュータ実行可能命令を格納する。
【0171】
前記プロセッサ311は、前記メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令を実行することで、前記プロセッサ311に、前述の方法の実施例のいずれかにおけるネットワークデバイス側の技術的解決策を実行させる。
【0172】
図9は、ネットワークデバイスのシンプルな設計であり、ネットワークデバイス内のプロセッサ及びメモリの数は、本出願の実施例で制限されない。
図9は、その数が1であることを例示として説明する。
【0173】
図10は、本出願による端末デバイスの第2の実施例の概略構造図である。
図10に示されるように、前記端末デバイス400は、
プロセッサ411、メモリ412、及びネットワークデバイスと通信するためのインターフェース413とを含む。
【0174】
前記メモリ412は、コンピュータ実行可能命令を格納する。
【0175】
前記プロセッサ411は、前記メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令を実行することで、前記プロセッサ411に、前述の方法の実施例のいずれかにおける端末デバイス側の技術的解決策を実行させる。
【0176】
図10は、端末デバイスのシンプルな設計であり、端末デバイス内のプロセッサ及びメモリの数は、本出願の実施例で制限されない。
図10は、その数が1であることを例示として説明する。
【0177】
前記
図9に示されるネットワークデバイス及び前記
図10に記載される端末デバイスの特定の実装では、メモリ、プロセッサ及びインターフェースは、バスによって接続され得る。オプションで、メモリをプロセッサの内部に統合することができる。
【0178】
本出願の実施例はまた、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を格納し、前記コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されるとき、前述の方法の実施例のいずれかにおけるネットワークデバイスの技術的解決策を実施させる。本出願の実施例はまた、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を格納し、前記コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されるとき、前述の方法の実施例のいずれかにおける端末デバイスの技術的解決策を実施させる。
【0179】
本出願の実施例はまた、プロセッサによって実行されるときに、前述の方法の実施例のいずれかにおけるネットワークデバイスの技術的解決策を実行するために使用されるプログラムを提供する。
【0180】
本出願の実施例はまた、プロセッサによって実行されるときに、前述の方法の実施例のいずれかにおける端末デバイスの技術的解決策を実行するために使用されるプログラムを提供する。
【0181】
オプションとして、前述のプロセッサはチップであり得る。
【0182】
本出願の実施例はまた、前述の方法の実施例のいずれかにおけるネットワークデバイスの技術的解決策を実施するために使用されるプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0183】
本出願の実施例はまた、前述の方法の実施例のいずれかにおける端末デバイスの技術的解決策を実施するために使用されるプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0184】
本出願の実施例はまた、処理モジュール及び通信インターフェースを含むチップを提供し、前記処理モジュールは、前述の方法の実施例のいずれかにおけるネットワークデバイス側の技術的解決策を実行することができる。
【0185】
さらに、前記チップはまた、記憶モジュール(メモリなど)を含み、記憶モジュールは、命令を記憶するように構成され、処理モジュールは、記憶モジュールに格納された命令を実行するように構成され、記憶モジュールに格納された命令を実行することで、処理モジュールに、前述の方法の実施例のいずれかにおけるネットワークデバイス側の技術的解決策を実行させる。
【0186】
本出願の実施例はまた、処理モジュール及び通信インターフェースを含むチップを提供し、前記処理モジュールは、前述の方法の実施例のいずれかにおける端末デバイス側の技術的解決策を実行することができる。
【0187】
さらに、前記チップはまた、記憶モジュール(メモリなど)を含み、記憶モジュールは、命令を格納するように構成され、処理モジュールは、記憶モジュールに格納された命令を実行するように構成され、記憶モジュールに格納された命令を実行することで、処理モジュールに、前述の方法の実施例のいずれかにおける端末デバイス側の技術的解決策を実行させる。
【0188】
本出願で提供されるいくつかの実施例で、開示されるデバイス及び方法は、他の方法で実施され得ることが理解されるべきである。例えば、上記のデバイスの実施例は、単なる例示である。例えば、前記モジュールの分割は論理機能による分割に過ぎない。実際の実装では、他の分割方式があるかもしれない。例えば、複数のモジュールを組み合わせたり、別のシステムに統合したり、一部の特徴を無視したり、実行しなかったりする場合もある。さらに、図示又は検討される相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介してもよく、モジュールの間接結合又は通信接続は電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0189】
前述の端末デバイス及びネットワークデバイスの特定の実装において、プロセッサは中央処理装置(Central Processing Unit, CPU)であってもよく、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor, DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit, ASIC)などであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るし、前記プロセッサは任意の通常のプロセッサなどであり得る。本出願で開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって実行及び完了されるように直接具体化され得るか、又はプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行及び完了され得る。
【0190】
上記の様々な方法の実施例を実施するためのステップの全部又は一部は、プログラム命令に関連するハードウェアによって完了することができる。前述のプログラムは、読み取り可能な記憶媒体に記憶され得る。前記プログラムが実行されると、上記の様々な方法の実施例のステップが実行される。前述のメモリ(記憶媒体)には、読み取り専用メモリ(read-only memory,ROM)、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、磁気テープ(magnetic tape)、フロッピーディスク(floppy disk)、光ディスク(optical disc)、及びそれらの任意の組み合わせが含まれる。