(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-04
(45)【発行日】2024-03-12
(54)【発明の名称】ハンド、ハンドシステム、及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
B25J 15/00 20060101AFI20240305BHJP
【FI】
B25J15/00 F
(21)【出願番号】P 2022559129
(86)(22)【出願日】2021-10-25
(86)【国際出願番号】 JP2021039333
(87)【国際公開番号】W WO2022092034
(87)【国際公開日】2022-05-05
【審査請求日】2023-05-12
(31)【優先権主張番号】P 2020182802
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100112357
【氏名又は名称】廣瀬 繁樹
(72)【発明者】
【氏名】木村 睦
【審査官】松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-94368(JP,A)
【文献】特開平9-267284(JP,A)
【文献】特開2019-152447(JP,A)
【文献】特開2018-43276(JP,A)
【文献】特開平7-266273(JP,A)
【文献】特開2021-49604(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを取出すハンド部と、
取出した前記ワークを所定位置に押当てて固定するワーク固定部と、
前記ハンド部及び前記ワーク固定部を支持するベース部と、
を備え
、
前記ベース部は前記ワーク固定部のみを回動させるワーク固定回動部を備える、ハンド。
【請求項2】
前記ベース部は前記ハンド全体を回動させるハンド回動部を備える、請求項1に記載のハンド。
【請求項3】
前記ハンド部は前記ハンド回動部の動作に応じて180°単位で回動する、請求項2に記載のハンド。
【請求項4】
前記ワーク固定部は前記ワーク固定回動部の動作に応じて90°単位で回動する、請求項
1から3のいずれか一項に記載のハンド。
【請求項5】
前記ワーク固定部の回動角度を表示する回動角度表示部をさらに備える、請求項
1から4のいずれか一項に記載のハンド。
【請求項6】
前記ワーク固定部は前記ワークを一方向、二方向、又は三方向に押当てて固定する、請求項1から
5のいずれか一項に記載のハンド。
【請求項7】
前記ワーク固定部は所定方向に進退する一つ又は複数の可動部材を備える、請求項1から
6のいずれか一項に記載のハンド。
【請求項8】
ワークを取出すハンド部と、
取出した前記ワークを所定位置に押当てて固定するワーク固定部と、
前記ハンド部及び前記ワーク固定部を支持するベース部と、
を備え、
前記ワーク固定部は所定方向に進退する一つ又は複数の可動部材を備え、
前記ワーク固定部は前記可動部材を支持する支持部材をさらに備え、前記支持部材は前記ワークを押当てる前記所定位置に当接可能な当接面を備える
、ハンド。
【請求項9】
ワークを取出すハンドと、前記ハンドを取付けて前記ワークを搬送する搬送装置と、を備えるハンドシステムであって、
前記ハンドは、前記ワークを取出すハンド部と、取出した前記ワークを所定位置に押当てて固定するワーク固定部と、前記ハンド部及び前記ワーク固定部を支持するベース部と、を備え、
前記ベース部は前記ワーク固定部のみを回動させるワーク固定回動部を備え、
前記搬送装置は前記ハンド部で取出した前記ワークを前記所定位置の近傍まで搬送する、ハンドシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンド技術に関し、特にワーク取出とワーク固定を実施可能なハンド、ハンドシステム、及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建築物において、形鋼(コラム鋼、H形鋼、I形鋼等)や棒鋼等の鉄鋼部材の組み合わせで建造される構造を鉄骨構造(S造)というが、鉄骨構造の各部材を繋ぎ合わせる方法としては締結と溶接が使用されている。原則的に工場等で予め接合する場合は溶接を行い、現場で接合する場合は締結を行うが、大規模な建造物はボルト等のねじを用いずに溶接で接合を行うことが多い。溶接による鉄骨部材の接合は、クランプ(シャコマン)や治具による部材同士の突合せと仮固定を行った後に部材間の継目が溶接されて行われる。
【0003】
鉄骨構造の溶接では、主となる柱や梁等の母材の他、裏当金やエンドタブ等の補助材を一体的に溶接することがある。裏当金やエンドタブ等の補助材は溶接された鉄骨構造の始端や終端、継目の交差部、突合せ部等の欠陥が生じ易い箇所を補助する役割を果たす。また裏当金を用いる場合、片面溶接で済むため、両面溶接を必要とする裏はつりより工数が削減され、施工性も向上し、経済性でも優位となる。
【0004】
溶接による鉄骨材料の接合は、手溶接、半自動溶接、自動溶接等で行われている。手溶接や半自動溶接は、溶接又は搬入等の技術や機材を使用するため、技術者の確保が必要となる。また、高温、アーク光、粉塵、スパッタ等の溶接に起因する悪環境性、高所又は低所、上向きでの作業は作業者への身体的負担が大きい。そのため、溶接ロボット等の溶接機を用いた自動溶接の導入も多い。自動溶接でも、接合の流れは大きく変わらず、溶接前の部材同士の仮固定が必要になる。柱や梁等の主たる母材同士を突合わせて仮固定するため、電動アクチュエータ又は油圧アクチュエータ等を備える大型の治具を使用して自動化が図られている。
【0005】
しかし、柱や梁等の母材と比べて裏当金やエンドタブのように小さな補助材を、特に隅や隙間等の限られた空間で仮固定する場合、母材と補助材のサイズ差が大きいため、母材用の上記治具を補助材の仮固定に兼用することは困難であることが多い。従って、自動溶接工程前に手作業で仮付け溶接を行うことがあり、溶接工程全ての自動化には依然として至っていない場合がある。ゆえに、隅や隙間といった限られた空間であってもワークを所定位置に固定する技術が望まれている。
【0006】
ところで、産業用ロボット等のピックアンドプレイス用ハンドとしては、多指把持式、磁気吸着式、真空吸着式、ベルヌーイ式といった種々のハンドが知られている。これらハンドは、ワークを取出し、ワークが所定位置に搬送された後、ワークを払出す。しかし、既存のハンドはワークを所定位置に密着させて固定する機能を有していない。本願に関連する技術としては後述のものが公知である。
【0007】
特許文献1には、溶接裏当治具が開示されている。溶接裏当治具は、溶接部材の裏側で回動可能に設けたシリンダと、裏当金押圧台座をシリンダ先端に枢着して構成される。シリンダ先端の一側は裏当金を揺動自在に持ち、シリンダ先端の他側は溶接部材に当接する掛止端を持つ。
【0008】
特許文献2には、裏当金機構が開示されている。裏当金機構は平行リンク機構を有している。平行リンクの一端はクランプ支持台等に回転可能に取付けられ、平行リンクの他端は裏当金の支持部材を回転自在に持つ。
【0009】
特許文献3には、裏当金固定装置が開示されている。裏当金固定装置は、上下の裏当金固定金物と、裏当金固定金物から立設していて互いに逆ねじを有する上下螺桿と、上下螺桿に亘って螺装されたカプラと、を備えている。
【0010】
特許文献4には、ロボットハンドが開示されている。ロボットハンドは多関節ロボットのリスト先端部に着脱可能に装着される。ロボットハンドは固定グリッパと可動グリッパを備えている。リストは回転可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】実開平06-034890号公報
【文献】実開昭59-001477号公報
【文献】特開平10-258393号公報
【文献】特開2018-111172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、従来の問題点に鑑み、ワーク取出とワーク固定を実施可能なハンド技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本開示の一態様は、ワークを取出すハンド部と、取出したワークを所定位置に押当てて固定するワーク固定部と、ハンド部及びワーク固定部を支持するベース部と、を備え、ベース部はワーク固定部のみを回動させるワーク固定回動部を備える、ハンドを提供する。
本開示の他の態様は、ワークを取出すハンドと、ハンドを取付けてワークを搬送する搬送装置と、を備えるハンドシステムであって、ハンドは、ワークを取出すハンド部と、取出したワークを所定位置に押当てて固定するワーク固定部と、ハンド部及びワーク固定部を支持するベース部と、を備え、ベース部はワーク固定部のみを回動させるワーク固定回動部を備え、搬送装置はハンド部で取出したワークを所定位置の近傍まで搬送する、ハンドシステムを提供する。
本開示の別の態様は、ワークを取出すハンド部と、取出したワークを所定位置に押当てて固定するワーク固定部と、ハンド部及びワーク固定部を支持するベース部と、を備え、ワーク固定部は所定方向に進退する一つ又は複数の可動部材を備え、ワーク固定部は可動部材を支持する支持部材をさらに備え、支持部材はワークを押当てる所定位置に当接可能な当接面を備える、ハンドを提供する。
【発明の効果】
【0014】
本開示の一態様によれば、ワーク取出とワーク固定を実施可能なハンド技術を提供できる。またワークの固定位置が例えば高所、低所、限られた空間等の作業困難な場所にあってもワーク取出とワーク固定を自動化できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第一実施形態のハンドシステムを示す概略構成図である。
【
図4】ワークを一方向に固定するハンドの斜視図である。
【
図6】ワークを一方向に固定するハンドの斜視図である。
【
図9】ベース部をさらに回動したハンドの斜視図である。
【
図10】ベース部をさらに回動したハンドの斜視図である。
【
図11】ワークを二方向に固定するハンドの斜視図である。
【
図12】ワークを二方向に固定するハンドの斜視図である。
【
図13】ワークを二方向に固定するハンドの斜視図である。
【
図14】ワークを二方向に固定するハンドの斜視図である。
【
図15】ワーク取出からワーク固定までの流れを示す斜視図である。
【
図16】ハンドシステムの制御方法を示すフローチャートである。
【
図19】ワークを奥行方向に固定したハンドの斜視図である。
【
図20】ワークを奥行方向に固定したハンドの斜視図である。
【
図22】ベース部を回動したハンドの斜視図である。
【
図23】ワークを三方向に固定するハンドの斜視図である。
【
図24】ワークを三方向に固定するハンドの斜視図である。
【
図25】ワークを三方向に固定するハンドの斜視図である。
【
図26】ワークを三方向に固定するハンドの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。各図面において、同一又は類似の構成要素には同一又は類似の符号が付与されている。また、以下に記載する実施形態は請求の範囲に記載される発明の技術的範囲及び用語の意義を限定するものではない。なお、本書において用語「ワーク取出」とは、ワークをスタッカ等の所定場所からピックアップすることを意味する。また本書において用語「ワーク固定」とは、ワークの一時的な仮固定だけではなく、接着剤によるワークの接着やスナップフィットによるワークの係合といったワークの半永久的な固定等も含む意味である。また本書において「回動」とは、正回転及び逆回転の双方を含む意味である。また本書において用語「外」とはハンドの外側を意味し、用語「内」はハンドの内側を意味する。従って、用語「外方」はハンドの外側へハンドから離れる方向を意味し、用語「内方」とはハンドの内側へハンドに近づく方向を意味する。
【0017】
先ず、第一実施形態のハンドシステム1について説明する。
図1はハンドシステム1の概略構成図である。ハンドシステム1はワーク取出とワーク固定を実施するシステムである。ハンドシステム1は、ワークを取出すハンド20と、ハンド20を取付けてワークを搬送する搬送装置10と、を備えている。搬送装置10は例えば垂直多関節ロボット等の産業用ロボットでよい。搬送装置10は例えばロボットを制御する制御部を備えている。制御部は、例えばプロセッサを内蔵したプログラマブルコントローラ(PLC)、プログラムを実行しないFPGA(field-programmable gate array)等の半導体集積回路等を備えている。ハンド20は例えば搬送装置10に着脱可能に取付けられる。
【0018】
図2及び
図3は第一実施形態のハンド20の斜視図である。ハンド20はワーク取出と一方向へのワーク固定を行うハンドである。例えばハンド20は、ワーク取出を行うハンド部21と、ワークを所定位置に押当てて固定するワーク固定部22と、ハンド部21とワーク固定部22を支持するベース部23と、を備えている。ハンド部21は、例えばグリッパ等の多指把持式ハンドであり、第一指21aと第二指21bを備えている。第一指21aと第二指21bはハンド20の軸線方向(例えばX軸方向)に直交するハンド方向Hに移動することでワーク取出とワーク払出を行う。第一指21aと第二指21bは例えばサーボモータ等の駆動源(図示せず)によって駆動される。
【0019】
ワーク固定部22はハンド20の軸線方向(例えばX軸方向)に直交する第一方向P1にワークを押当てて固定する。例えばワーク固定部22は、第一方向P1に進退する複数の可動部材22a、22bと、可動部材22a、22bを支持する支持部材22cと、を備えている。可動部材22a、22bは例えば棒状体である。可動部材22a、22bは例えばサーボモータ等の駆動源(図示せず)によって駆動される。支持部材22cは例えばベース部23に固定されるブラケットである。
【0020】
ベース部23は例えば円柱体である。ベース部23は搬送装置10に取付けられる。ハンド部21とワーク固定部22は、ベース部23によって支持され、ベース部23からハンド20の軸線方向の外方へ延在している。またワーク固定部22はハンド部21よりもハンド20の外方へ延在している。換言すれば、可動部材22a、22bはハンド部21よりもハンド20の外方に配置される。これにより、ワークWをハンド部21で取出した状態でワークWをワーク固定部22で第一方向P1に押当てて固定することが可能になる。
【0021】
図4はワークWを一方向(例えば突合せ部BPの裏側)に固定するハンド20の斜視図である。例えば鋼板等の母材である第一被加工材W1と第二被加工材W2の端部同士を突合せて溶接を行う場合(即ち、第一被加工材W1と第二被加工材W2の突合せ溶接を行う場合)、ハンド20は例えば裏当金であるワークWを突合せ部BPに押当てて固定するのに有用である。つまり、ハンド部21で取出したワークWをワーク固定部22で突合せ部BPの裏側に押当てて固定する。ワークWを突合せ部BPの裏側に押当てて固定する間に、ワークWをハンド部21から払出すとよい。これにより、ワークWを突合せ部BPの裏側に密着させることが可能になる。その後、溶接ロボット等の別の溶接機で突合せ部BPの表側から溶接を行う。
【0022】
図5はベース部23を回動したハンド20の斜視図である。ベース部23は、搬送装置10(
図1参照)に取付けられ、搬送装置10の動作に応じて回動する。ベース部23はハンド20全体を回動させる。ハンド部21及びワーク固定部22はベース部23の動作に応じて一緒に回動する。
【0023】
ベース部23はハンド20の回動角度を表示する回動角度表示部24を備えているとよい。回動角度表示部24は例えばベース部23の側周面から突起した突起片でよい。
図5と
図3に示す回動角度表示部24を比べると、
図5に示すハンド20は
図3に示すハンド20の回動角度から軸線回り(例えばX軸回り)に180°回転していることが分かる。これにより、ワーク固定部22によるワークWの押当て方向を変更できる。なお、ハンド20は180°ではなく任意の角度だけ回転することも可能である。
【0024】
図6はワークWを一方向(例えば突合せ部BPの表側)に固定するハンド20を示す斜視図である。例えば第一被加工材W1と第二被加工材W2の突合せ部BPの表側にワークWを押当てて固定する場合、ベース部23を回転してハンド20全体の回動角度を突合せ部BPの表側の角度に対応させておく。例えばワークWをハンド部21でスタッカ等から取出した後、ワークWを搬送装置10(
図1参照)で突合せ部BPの表側の近傍に搬送するまでの間に又は搬送した後に、ハンド20全体を軸線回り(例えばX軸回り)に180°回転しておく。続いて、取出したワークWをワーク固定部22で突合せ部BPの表側に押当てて固定する。ワークWを突合せ部BPの表側に押当てて固定する間に、ワークWをハンド部21から払出すとよい。これにより、ワークWを突合せ部BPの表側に密着させることが可能になる。その後、溶接ロボット等の別の溶接機で突合せ部BPの裏側から溶接を行う。
【0025】
第一実施形態のハンド20によれば、ワーク取出と一方向へのワーク固定を実施できる。またワークWの固定位置(例えば突合せ部の表側や裏側等)が例えば高所、低所、限られた空間等の作業困難な場所にあってもワーク取出とワーク固定を自動化できる。
【0026】
以下、第二実施形態のハンド30について説明する。
図7は第二実施形態のハンド30の斜視図である。理解を容易にするため、第一実施形態のハンド20とは異なる構成についてのみ説明する。ハンド30はワーク取出と二方向へのワーク固定を行うハンドである。ワーク固定部22は、ハンド30の軸線方向(X軸方向)に直交する第一方向P1と、第一方向P1に直交する第二方向P2と、にワークWを押当てて固定する。例えばワーク固定部22は、第一方向P1に進退する複数の可動部材22a、22bに加えて、第一方向P1に直交する第二方向P2に進退する複数の可動部材22d、22eを備えている。可動部材22d、22eは例えば棒状体である。可動部材22d、22eは例えばサーボモータ等の駆動源(図示せず)によって駆動される。
【0027】
可動部材22d、22eは例えば支持部材22cに支持される。支持部材22cは例えばベース部23に固定されるブラケットである。支持部材22cはワークWを押当てる所定位置に当接可能な第一当接面FS及び第二当接面SSの少なくとも一方を備えているとよい。第一当接面FSと第二当接面SSの少なくとも一方を、ワークWを押当てる隅部等の所定位置に当接させることでワーク固定を安定的に行うことが可能になる。
【0028】
また可動部材22a、22b、22d、22eはハンド部21よりもハンド30の外方に配置される。これにより、ワークWをハンド部21で取出した状態でワークWをワーク固定部22で第一方向P1と第二方向P1に押当てて固定することが可能になる。
【0029】
図8はベース部23を回動したハンド30の斜視図である。ベース部23は、ハンド30全体を回動させるハンド回動部23aと、ワーク固定部22のみを回動させるワーク固定回動部23bと、を備えているとよい。ハンド回動部23aは、例えば
図1に示す搬送装置10に取付けられ、搬送装置10の動作に応じて回動する。ハンド回動部23aは例えば円柱体である。ハンド回動部23aは例えばその回動中心でハンド部21を支持する。ハンド部21はハンド回動部23aからハンド30の外方へ延在する。ハンド部21はハンド回動部23aの動作に応じてハンド30の軸線回り(例えばX軸回り)に任意の角度だけ回動する。ハンド回動部23aとワーク固定回動部23bは、例えば歯車、軸受等によって連結される。
【0030】
ワーク固定回動部23bはハンド回動部23a上を回動する。ワーク固定回動部23bは例えば中空円柱体である。ワーク固定回動部23bは例えばその円柱底面でワーク固定部22を支持する。ワーク固定部22はワーク固定回動部23bからハンド30の外方へ延在する。ワーク固定部22はワーク固定回動部23bの動作に応じてハンド30の軸線回り(例えばX軸回り)に任意の角度だけ回動する。ハンド回動部23aとワーク固定回動部23bは例えばサーボモータ等の駆動源(図示せず)によって駆動される。
【0031】
例えば
図8に示すハンド回動部23aは
図7に示すハンド回動部23aの回動角度から軸線回り(例えばX軸回り)に180°回転している。これにより、ハンド部21で取出したワークWの裏表を反転できる。ワークWはその先端において斜めに面取りされた面取り部Tを有している。例えば
図8と
図7のワークWを比べると、
図8に示す面取り部Tは
図7に示す面取り部Tと比べてZ軸方向で反対方向を向いていることが分かる。
【0032】
また回動角度表示部24はワーク固定部22の回動角度を表示する。回動角度表示部24は例えばワーク固定回動部23bの外周面から突起した突起片でよい。例えば
図8と
図7に示す回動角度表示部24を比べると、
図8に示すワーク固定回動部23bは
図7に示すワーク固定回動部23bの回動角度から軸線回り(例えばX軸回り)に90°回転していることが分かる。これにより、ワーク固定部22によるワークWの押当て方向を変更できる。
【0033】
図9はベース部23をさらに回動したハンド30の斜視図である。
図9に示すハンド回動部23aは
図8に示すハンド回動部23aの回動角度から回動していない。一方、
図9と
図8に示す回動角度表示部24を比べると、
図9に示すワーク固定回動部23bは
図8に示すワーク固定回動部23bの回動角度から軸線回り(例えばX軸回り)にさらに90°回転していることが分かる。これにより、ハンド部21で取出したワークWの裏表を反転せずに、ワーク固定部22によるワークWの押当て方向のみを変更できる。
【0034】
図10はベース部23をさらに回動したハンド30の斜視図である。
図10に示すハンド回動部23aは
図9に示すハンド回動部23aの回動角度から軸線回り(例えばX軸回り)にさらに180°回転している。一方、
図10と
図9に示す回動角度表示部24を比べると、
図10に示すワーク固定回動部23bは
図9に示すワーク固定回動部23bの回動角度から軸線回り(例えばX軸回り)にさらに90°回転していることが分かる。これにより、ハンド部21で取出したワークWの裏表を反転すると共に、ワーク固定部22によるワークWの押当て方向も変更できる。
【0035】
図11~
図14はワークWを二方向(例えば隅部)に固定するハンド30の斜視図である。例えばH形鋼である第一被加工材W1の両側に2枚の鋼板である第二被加工材W2と第三被加工材W3を溶接する場合、ハンド30は例えば裏当金であるワークWを第一被加工材W1と第二被加工材W2との間に形成された隅部や第一被加工材W1と第三被加工材W3との間に形成された隅部に押当てて固定する場合に有用である。なお、第一被加工材W1は柱部分の付け根に湾曲部Rを有し、ワークWの面取り部T(
図8参照)が第一被加工材W1の湾曲部Rに倣った湾曲形状を有していることに留意されたい。
【0036】
図11に示すハンド30は第一被加工材W1と第二被加工材W2との間に形成された右下隅部BRCにワークWを押当てて固定している。つまりワーク固定部22はワークWを二方向(例えばX軸方向とZ軸方向)に押当てて固定している。ハンド30はこのように限られた空間の中の隅部であってもワークWを固定できる。
【0037】
図12に示すハンド30は第一被加工材W1と第二被加工材W2との間に形成された右上隅部TRCにワークWを押当てて固定している。
図12と
図11に示すハンド30を比べると、ハンド回動部23aは軸線回り(例えばX軸回り)に180°回転することでワークWの裏表を反転し、一方で、ワーク固定回動部23bが軸線回り(例えばX軸回り)に90°回転することでワークWの押当て方向を変更していることが分かる。
【0038】
図13に示すハンド30は第一被加工材W1と第三被加工材W3との間に形成された左上隅部TLCにワークWを押当てて固定している。
図13と
図12に示すハンド30を比べると、ハンド回動部23aが回動していないためワークWの裏表は反転されていないが、ワーク固定回動部23bが軸線回り(例えばX軸回り)に90°回転することでワークWの押当て方向のみを変更していることが分かる。
【0039】
図14に示すハンド30は第一被加工材W1と第三被加工材W3との間に形成された左下隅部BLCにワークWを押当てて固定している。
図14と
図13に示すハンド30を比べると、ハンド回動部23aが軸線回り(例えばX軸回り)に180°回転することでワークWの裏表を反転し、ワーク固定回動部23bが軸線回り(例えばX軸回り)に90°回転することでワークWの押当て方向を変更していることが分かる。
【0040】
以下、ワークWを隅部に固定する場合においてワーク取出からワーク固定までの流れについて説明する。
図15はワーク取出からワーク固定までの流れを示す斜視図であり、
図16はハンドシステム1の制御方法を示すフローチャートである。このフローチャートを実行するプログラムは例えば搬送装置10の制御部内のプロセッサで実行されることに留意されたい。
【0041】
先ず、例えば裏当金であるワークWをハンド部21でスタッカSから取出す(ステップS1)。ワークWをスタッカSから取出す前に、ワーク固定部22の可動部材がスタッカSに干渉しないように可動部材を後退させておくとよい。次いで、取出したワークWを搬送装置10(
図1参照)で例えば左下隅部BLCの近傍まで搬送する(ステップS2)。ワークWをスタッカSから取出した後、ワークWを左下隅部BLCの近傍へ搬送する間に又は搬送した後に、ハンド回動部23a及びワーク固定回動部23bの少なくとも一方(ベース部23)を回動してハンド部21とワーク固定部22の回動角度を左下隅部BLCの角度に対応させておくとよい。続いて、ワークWをワーク固定部22で左下隅部BLCに押当てて固定する(ステップS3)。ワークWを左下隅部BLCに押当てて固定する間に、ワークWをハンド部21から払出すとよい。これにより、ワークWを左下隅部BLCに密着させることが可能になる。その後、溶接ロボット等の別の溶接機で左下隅部BLCの裏側から溶接を行う。
【0042】
第二実施形態のハンド30によれば、ワーク取出と二方向へのワーク固定を実施できる。またワークWの固定位置(例えば隅部等)が例えば高所、低所、限られた空間等の作業困難な場所にあってもワーク取出とワーク固定を自動化できる。
【0043】
以下、第三実施形態のハンド40について説明する。
図17及び
図18は第三実施形態のハンド40の斜視図である。理解を容易にするため、第二実施形態のハンド30とは異なる構成についてのみ説明する。ハンド40はワーク取出と一方向へのワーク固定を行うハンドである。ハンド40は、ハンド40の軸線方向(例えばX軸方向)、即ち奥行方向へワーク固定を行う点で、第二実施形態のハンド30とは異なる。ワーク固定部22はハンド40の軸線方向と同じ第三方向P3にワークWを押当てて固定する。ワーク固定部22は第三方向P3に進退する複数の可動部材22f、22gを備えている。
【0044】
可動部材22f、22gは例えば棒状体である。可動部材22f、22gはベース部23によって支持される。可動部材22f、22gは、ハンド部21よりもハンド40の外方に前進し、ハンド部21よりもハンド40の内方に後退する。可動部材22f、22gは例えばハンド部21の周囲に配置される。これにより、ワークWをハンド部21で取出した状態でワークWを可動部材22f、22gで第三方向P3、即ち奥行方向に押当てて固定することが可能になる。可動部材22d、22eは例えばサーボモータ等の駆動源(図示せず)によって駆動される。
【0045】
ベース部23は、第二実施形態のハンド30と同じく、ハンド40全体を回動させるハンド回動部23aと、ワーク固定部22のみを回動させるワーク固定回動部23bと、を備えている。ハンド部21はハンド回動部23aの動作に応じてハンド40の軸線回り(例えばX軸回り)に任意の角度だけ回動する。ハンド回動部23aとワーク固定回動部23bは、例えば歯車、軸受等によって連結される。
【0046】
ワーク固定回動部23bはハンド回動部23a上を回動する。ワーク固定部22はワーク固定回動部23bの動作に応じてハンド40の軸線回り(例えばX軸回り)に任意の角度だけ回動する。ハンド回動部23aとワーク固定回動部23bは例えばサーボモータ等の駆動源(図示せず)によって駆動される。
【0047】
図19はワークWを奥行方向(例えば突合せ部BPの始端SEと終端EE)に固定したハンド40の斜視図である。ハンド40は例えばエンドタブである2つのワークWを突合せ部BPの始端SEと終端EEに夫々押当てて固定する場合に有用である。つまり、例えば2つのハンド40を使用してハンド部21で取出したワークWをワーク固定部22で突合せ部BPの始端SEと終端EEに夫々押当てて固定する。ワークWを突合せ部BPの始端SE又は終端EEに押当てて固定する間に、ワークWをハンド部21から払出すとよい。これにより、ワークWを始端SEと終端EEに夫々密着させることが可能になり、また、ハンド部21が後続の溶接工程を妨げないようにする。その後、溶接ロボット等の別の溶接機で突合せ部BPの始端SEから終端EEまで溶接を行う。
【0048】
図20はワークWを奥行方向(隙間G)に固定したハンド40の斜視図である。ハンド40は例えば板状体であるワークWを部材W1の隙間Gに差込んで溶接する場合にも有用である。つまり、ハンド部21で取出したワークWを搬送装置10(
図1参照)で隙間Gの入口まで搬送した後、ワークWをワーク固定部22で隙間Gに差込んで固定する。ワークWを差込んで固定する間に、ワークWをハンド部21から払出すとよい。これにより、ワークWを差込んで固定する間に搬送装置10を移動させる必要がない。ワーク固定部22によるワークWの差込み固定ができない場合は、ワークWを搬送装置10で隙間Gの入口に位置決めし直すとよい。その後、溶接ロボット等の別の溶接機で隙間Gの入口を溶接する。
【0049】
第三実施形態のハンド40によれば、ワーク取出とハンド40の軸線方向(即ち奥行方向)へのワーク固定を実施できる。またワークWの固定位置(例えば突合せ部の始端や終端、隙間等)が例えば高所、低所、限られた空間等の作業困難な場所にあってもワーク取出とワーク固定を自動化できる。
【0050】
以下、第四実施形態のハンド50について説明する。
図21及び
図22は第四実施形態のハンド50の斜視図である。理解を容易にするため、第三実施形態のハンド40とは異なる構成についてのみ説明する。ハンド50はワーク取出と三方向へのワーク固定を行うハンドである。ワーク固定部22は、ハンド50の軸線方向(例えばX軸方向)に直交する第一方向P1と、第一方向P1に直交する第二方向P2と、第一方向P1及び第二方向P2の双方に直交する第三方向P3(ハンド50の軸線方向と同じ)と、にワークWを押当てて固定する。例えばワーク固定部22は、第一方向P1に進退する複数の可動部材22a、22bと、第二方向P2に進退する複数の可動部材22d、22eと、第三方向P3に進退する一つの可動部材22hと、を備えている。可動部材22a、22b、22d、22eは例えば棒状体であり、可動部材22hは例えばリング状体である。可動部材22a、22b、22d、22e、22hは例えばサーボモータ等の駆動源(図示せず)によって駆動される。
【0051】
可動部材22a、22b、22d、22eは例えば支持部材22cに支持される。支持部材22cは例えばベース部23に固定されるブラケットである。支持部材22cは、ワークWを押当てる所定位置に当接可能な第一当接面FS及び第二当接面SS(
図22参照)の少なくとも一方を備えているとよい。第一当接面FSと第二当接面SSの少なくとも一方を、ワークWを押当てる隅部等の所定位置に当接させることでワーク固定を安定的に行うことが可能になる。
【0052】
可動部材22hは例えばリング状体である。可動部材22hはベース部23によって支持される。可動部材22hは、ハンド部21よりもハンド50の外方に前進し、ハンド部21よりもハンド50の内方に後退する。可動部材22hは例えばハンド部21の周囲に配置される。これにより、ワークWをハンド部21で取出した状態でワークWを可動部材22hで第三方向P3、即ち奥行方向に押当てて固定することが可能になる。可動部材22hは例えばサーボモータ等の駆動源(図示せず)によって駆動される。
【0053】
ベース部23は、第三実施形態のハンド40と同じく、ハンド50全体を回動させるハンド回動部23aと、ワーク固定部22のみを回動させるワーク固定回動部23bと、を備えている。ハンド部21はハンド回動部23aの動作に応じてハンド50の軸線回り(例えばX軸回り)に任意の角度だけ回動する。ハンド回動部23aとワーク固定回動部23bは、例えば歯車、軸受等によって連結される。
【0054】
ワーク固定回動部23bはハンド回動部23a上を回動する。ワーク固定部22はワーク固定回動部23bの動作に応じてハンド50の軸線回り(例えばX軸回り)に任意の角度だけ回動する。ハンド回動部23aとワーク固定回動部23bは例えばサーボモータ等の駆動源(図示せず)によって駆動される。
【0055】
図23~
図26はワークWを三方向(例えば二つの隅部)に固定するハンド50の斜視図である。ハンド50は例えば箱状体である第一被加工材W1の二つの隅部に押当てて固定する場合に有用である。例えば
図23に示すハンド50は第一被加工材W1の左上隅部TLCと奥上隅部TDCにワークWを押当てて固定している。つまりワーク固定部22はワークWを三方向(例えばXYZ軸方向)に押当てて固定している。ハンド50はこのように限られた空間内の隅部であってもワークWを固定できる。
【0056】
図24に示すハンド50は第一被加工材W1の左下隅部BLCと奥下隅部BDCにワークWを押当てて固定している。
図24と
図23に示すハンド50を比べると、ハンド回動部23aは回動せず、ワーク固定回動部23bが軸線回り(例えばX軸回り)に90°回転することでワークWの押当て方向を変更していることが分かる。
【0057】
図25に示すハンド50は第一被加工材W1の右下隅部BRCと奥下隅部BDCにワークWを押当てて固定している。
図25と
図24に示すハンド50を比べると、ハンド回動部23aは回動せず、ワーク固定回動部23bが軸線回り(例えばX軸回り)に90°回転することでワークWの押当て方向のみを変更していることが分かる。
【0058】
図26に示すハンド50は第一被加工材W1の右上隅部TRCと奥上隅部TDCにワークWを押当てて固定している。
図26と
図25に示すハンド50を比べると、ハンド回動部23aは回動せず、ワーク固定回動部23bが軸線回り(例えばX軸回り)に90°回転することでワークWの押当て方向を変更していることが分かる。
【0059】
第四実施形態のハンド50によれば、ワーク取出と三方向へのワーク固定を実施できる。またワークWの固定位置(例えば2つの隅部等)が例えば高所、低所、限られた空間等の作業困難な場所にあってもワーク取出とワーク固定を自動化できる。
【0060】
以上の実施形態におけるハンドシステムやハンドの構成及び動作は一例であり、他の構成を採用し得ることに留意されたい。例えば搬送装置10は、水平多関節ロボット、パラレルリンク型ロボット等の他の産業用ロボットや、ヒューマノイド等の他の形態のロボットでもよい。また搬送装置10は、ロボットではなく、シャトル、無人搬送車(automated guided vehicle)等の他の形態の搬送装置でもよい。
【0061】
またハンド部21は、例えば磁気吸着式、真空吸着式、ベルヌーイ式等の他の形態のハンド部でもよい。またワーク固定部22は、ワークを一方向、二方向、又は三方向に押当てて固定するが、各方向は必ずしも直交している必要はなく、ハンドの軸線方向(例えばX軸方向)に対して傾斜した傾斜方向にワークを押当てて固定するように構成されてもよい。また同一方向に進退する可動部材22aと可動部材22b、可動部材22dと可動部材22e、及び可動部材22fと可動部材22gは、複数の可動部材ではなく、一つの可動部材で構成されてもよい。またこれら可動部材は、棒形状ではなく、板状体等の他の形体でもよい。また奥行方向(即ち第三方向P3)に進退する可動部材22hは、棒状体やリング状体ではなく、弓状体等の他の形体でもよい。
【0062】
またハンド回動部23aとワーク固定回動部23bはそれらの配置を入れ替えてもよい。この場合、ワーク固定回動部23bがハンド全体を回動し、ハンド回動部23aがハンド部21のみを回動することになる。またハンドはハンド部21の回動角度を表示する回動角度表示部をさらに備えていてもよい。ハンド部21の回動角度を表示する回動角度表示部は例えばハンド回動部23aの外周面から突起した突起片でよい。
【0063】
またハンド20は、溶接ではなく、ろう接、締結、カシメ、接着、スナップフィット等の他の接合、又は他の製造におけるワーク取出とワーク固定にも適用できることに留意されたい。従って、ワークWは、例えば裏当金やエンドタブ等の板状体や直方体ではなく、例えば棒状体、H形体、L形体、T形体等の他の形体のワークでもよい。
【0064】
前述したプロセッサ、他の半導体集積回路等で実行されるプログラム、又は前述したフローチャートを実行するプログラムは、コンピュータ読取り可能な非一時的記録媒体、例えばCD-ROM等に記録して提供してもよいし、或いは有線又は無線を介してWAN(wide area network)又はLAN(local area network)上のサーバ装置から配信して提供してもよい。
【0065】
本明細書において種々の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された範囲内において種々の変更を行えることを認識されたい。
【符号の説明】
【0066】
1 ハンドシステム
10 搬送装置
20、30、40、50 ハンド
21 ハンド部
21a 第一指
21b 第二指
22 ワーク固定部
22a、22b、22d、22e、22f、22g、22h 可動部材
22c 支持部材
23 ベース部
23a ハンド回動部
23b ワーク固定回動部
24 回動角度表示部
P1 第一方向
P2 第二方向
P3 第三方向
H ハンド方向
W ワーク
W1 第一被加工材
W2 第二被加工材
W3 第三被加工材
BP 突合せ部
T 面取り部
FS 第一当接面
SS 第二当接面
R 湾曲部
BRC 右下隅部
TRC 右上隅部
TLC 左上隅部
BLC 左下隅部
TDC 奥上隅部
BDC 奥下隅部
S スタッカ
SE 始端
EE 終端
G 隙間