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  • 特許-表示装置 図1
  • 特許-表示装置 図2
  • 特許-表示装置 図3
  • 特許-表示装置 図4A
  • 特許-表示装置 図4B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-04
(45)【発行日】2024-03-12
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240305BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20240305BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20240305BHJP
【FI】
G09F9/00 366A
G02F1/13357
G06F3/041 400
G09F9/00 336B
【請求項の数】 10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023075943
(22)【出願日】2023-05-02
(65)【公開番号】P2023166998
(43)【公開日】2023-11-22
【審査請求日】2023-05-02
(31)【優先権主張番号】111117529
(32)【優先日】2022-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】508226687
【氏名又は名称】和碩聯合科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】PEGATRON CORPORATION
【住所又は居所原語表記】5F.,No.76,Ligong St., Beitou Dist., Taipei City 112, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鍾霈俊
(72)【発明者】
【氏名】呉易駿
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0262088(US,A1)
【文献】特開2011-209333(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103809785(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0320458(US,A1)
【文献】特開2017-157370(JP,A)
【文献】特開平11-344695(JP,A)
【文献】特開2002-259052(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/13357
1/136-1/1368
G06F3/03-3/047
G09F9/00-9/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1タッチ感知層と、
第2タッチ感知層と、
前記第1タッチ感知層との間に前記第2タッチ感知層が配置された反射型表示パネルと、
前記第1タッチ感知層の前記第2タッチ感知層に面する表面に配置された複数の光源と、
を含み、前記光源によって出射された光が、前記第2タッチ感知層に入射してから、前記反射型表示パネルに伝達される、表示装置。
【請求項2】
前記第1タッチ感知層と前記第2タッチ感知層の間に配置された第1光学接着層と、
前記第1タッチ感知層の前記第2タッチ感知層に面する表面に配置され、前記第1タッチ感知層と前記光源の間に配置された回路層と、
をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1タッチ感知層から前記第2タッチ感知層に向かう方向において、前記光源の厚さが、前記第1光学接着層の厚さより大きい、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1タッチ感知層から前記第2タッチ感知層に向かう方向において、前記光源の厚さが、前記第1光学接着層の厚さに前記第2タッチ感知層の厚さを加算した厚さより小さいか、それに等しい、請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第2タッチ感知層の前記反射型表示パネルに面する表面に配置された複数の光学マイクロ構造をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第2タッチ感知層と前記反射型表示パネルの間に配置され、且つ前記光学マイクロ構造と前記反射型表示パネルの間に配置された第2光学接着層をさらに含む、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第2タッチ感知層と前記反射型表示パネルの間に配置され、前記光学マイクロ構造を取り囲むシーラントをさらに含む、請求項5に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1タッチ感知層の前記第2タッチ感知層に面する表面に配置され、前記光源を覆い、前記第2タッチ感知層の前記反射型表示パネルに面する表面で延伸する複数の反射板をさらに含み、各前記反射板と前記第1タッチ感知層の間に、前記第2タッチ感知層に面する開口が形成された、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1タッチ感知層の面積が、前記第2タッチ感知層の面積より大きい、請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1タッチ感知層上の前記光源の正投影の範囲と前記第1タッチ感知層上の前記第2タッチ感知層の正投影の範囲が、互いに重複しない、請求項1に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、反射型ディスプレイは、外部光源を備えていなければならない。環境光源が不足しているとき、外部光源をオンにすることによって、使用者は、表示された内容をはっきりと見ることができる。外部光源は、通常、導光板のマイクロ構造を用いて光を反射型ディスプレイに案内する。外部光源は、導光板の両側に位置し、導光板は、反射型ディスプレイの上方に位置する。
【0003】
表示装置にタッチ機能を搭載するために、導光板の上部に光学接着剤でタッチフィルム層を貼り付ける。このような設計においては、LED光源を回路基板またはフレキシブル回路基板に接続する必要もあるため、導光板の厚さとLED光源の厚さによって、表示装置の全体の大きさが増加する。
【0004】
また、製品組み立てプロセスの間、導光板とLED光源は、別々に製造して組み立てなければならないため、パネル工場や端末システム工場にとって、プロセスがより煩雑になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
製造と組み立てプロセスを別々に行って、厚さを削減しなければならない従来の表示装置の問題を克服するために、本発明は、厚さが薄く、且つ製造および組み立てプロセスが簡易化された表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの実施形態は、第1タッチ感知層と、第2タッチ感知層と、反射型表示パネルと、複数の光源とを含む表示装置を提供する。第2タッチ感知層は、第1タッチ感知層と反射型表示パネルの間に配置される。光源は、第1タッチ感知層の第2タッチ感知層に面する表面に配置される。光源によって出射された光は、第2タッチ感知層に入射してから、反射型表示パネルに伝達される。
【発明の効果】
【0007】
以上のように、本発明の1つの実施形態に係る表示装置は、第1タッチ感知層の第2タッチ感知層に面する表面に光源を配置する。そのため、表示装置は、厚さが薄いだけでなく、製造および組み立てプロセスが簡易化されるため、コストが低い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付図面は、本発明の原理がさらに理解されるために含まれており、本明細書に組み込まれ、且つその一部を構成するものである。図面は、本発明の実施形態を例示しており、説明とともに、本発明の原理を説明する役割を果たしている。
【0009】
図1】本発明の第1実施形態に係る表示装置を示す概略図である。
図2図1の第2タッチ感知層を示す概略図である。
図3図1の光源を示す拡大概略図である。
図4A】本発明の第2実施形態に係る表示装置を示す概略図である。
図4B図4Aの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示装置を示す概略図である。図2は、図1の第2タッチ感知層を示す概略図である。図3は、図1の光源を示す拡大概略図である。図1図3を参照すると、本発明の1つの実施形態は、第1タッチ感知層100と、第2タッチ感知層200と、反射型表示パネル300と、複数の光源400とを含む表示装置10を提供する。第2タッチ感知層200は、第1タッチ感知層100と反射型表示パネル300の間に配置される。光源400は、第1タッチ感知層100の第2タッチ感知層200に面する表面に配置される。光源400によって出射された光Lは、第2タッチ感知層200に入射してから、反射型表示パネル300に伝達される。
【0011】
詳しく説明すると、本実施形態の第1タッチ感知層100または第2タッチ感知層200は、それぞれ複数のセンサ(図2のセンサ202)を備えたフィルムであってもよい。第1タッチ感知層100または第2タッチ感知層200のフィルム層の材料は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate, PET)、ポリカーボネート(polycarbonate, PC)、セルローストリアセテート(cellulose triacetate, TAC)、またはポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate, PMMA)である。それぞれフィルム層上のセンサを介して、第1タッチ感知層100は、第1タッチ感知信号を生成するよう構成され、第2タッチ感知層200は、第2タッチ感知信号を生成するよう構成される。また、光源400は、光源チップ410および封入体420を含むことができる。
【0012】
本実施形態において、表示装置10は、さらに、第1光学接着層700および回路層1100を含む。第1光学接着層700は、第1タッチ感知層100と第2タッチ感知層200の間に配置される。回路層1100は、第1タッチ感知層100の第2タッチ感知層200に面する表面に配置され、第1タッチ感知層100と光源400の間に配置される。第1光学接着層700は、薄膜型の光学クリア接着剤(optical clear adhesive, OCA)または液状の光学クリア樹脂(optical clear resin, OCR)であってもよい。回路層1100は、例えば、銀(Ag)ペーストで第1タッチ感知層100に印刷され、光源400の有線回路として使用される。
【0013】
本実施形態において、表示装置10は、さらに、複数の光学マイクロ構造900を含む。光学マイクロ構造900は、第2タッチ感知層200の反射型表示パネル300に面する表面に配置される。光学マイクロ構造900は、インプリントにより第2タッチ感知層200と一体形成されてもよく、またはスプレーにより第2タッチ感知層200上に形成されてもよい。また、光学マイクロ構造900の屈折率は、好ましくは、第2タッチ感知層200の屈折率より小さいか、それに等しい。したがって、光源400によって出射された光Lが第2タッチ感知層200に入射して、第2タッチ感知層200において全反射の方法で伝達したとき、光学マイクロ構造900は、光Lの全反射を破壊するため、光Lを反射型表示パネル300に伝達させることができる。
【0014】
本実施形態において、表示装置10は、さらに、複数の反射板(reflector)800を含む。反射板800は、反射層810および接着層820を含むことができ、接着層820は、反射層810と光源400の間に配置される。反射板800は、第1タッチ感知層100の第2タッチ感知層200に面する表面に配置され、光源400を覆い、第2タッチ感知層200の反射型表示パネル300に面する表面で延伸する。開口Oは、各反射板800と第1タッチ感知層100の間に形成され、第2タッチ感知層200(および第1光学接着層700)に面する。表示装置10は、反射板800を備えるため、反射板800は、光源400によって出射された光Lをできる限り第2タッチ感知層200に案内することができるだけでなく、光Lを特定の角度で第2タッチ感知層200に入射させるのにも役立つ。
【0015】
本実施形態において、表示装置10は、さらに、第2光学接着層1000を含む。第2光学接着層1000は、第2タッチ感知層200と反射型表示パネル300の間に配置され、且つ光学マイクロ構造900と反射型表示パネル300の間に配置される。第2光学接着層1000は、薄膜型の光学クリア接着剤または液状の光学クリア樹脂であってもよい。さらに、第2光学接着層1000の屈折率は、好ましくは、第2タッチ感知層200の屈折率より小さいか、それに等しく、それにより、光Lを第2タッチ感知層200に入射させるのに役立つ。
【0016】
本実施形態において、表示装置10は、さらに、カバープレート500および光学接着層600を含む。光学接着層600は、カバープレート500と第1タッチ感知層100の間に配置される。カバープレート500は、透明ガラスまたはプラスチックであってもよい。光学接着層600は、薄膜型の光学クリア接着剤または液状の光学クリア樹脂であってもよい。
【0017】
また、本実施形態において、第1タッチ感知層100の面積は、第2タッチ感知層200の面積より大きい。第1タッチ感知層100上の光源400の正投影の範囲と第1タッチ感知層100上の第2タッチ感知層200の正投影の範囲は、互いに重複しない。また、第1タッチ感知層100から第2タッチ感知層200に向かう方向において、光源400の厚さt1は、第1光学接着層700の厚さt3より大きく、光源400の厚さt1は、第1光学接着層700の厚さt3に第2タッチ感知層200の厚さt2を加算した厚さより小さいか、それに等しい。つまり、このような設計によって、光源400は、概ね第2タッチ感知層200の周囲に位置するため、光Lを直接第2タッチ感知層200に案内することができる。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
例えば、上記の表1および表2は、表示装置10の各フィルム層の2つの設計を例示的に示したものである。上記の表1および表2に基づくと、光源400の厚さt1が0.05mm~0.15mmの間に入るとき、本発明の実施形態の表示装置10は、設計の効果を達成することができる。例えば、光源400は、ミニLED(mini light-emitting diode)であってもよい。
【0021】
以上のように、本発明の1つの実施形態に係る表示装置10は、光源400を第1タッチ感知層100の第2タッチ感知層200に面する表面に配置するため、光源400によって出射された光Lを直接第2タッチ感知層200に入射させてから、反射型表示パネル300に伝達することができる。そのため、導光板を使用しなければならない表示装置と比較して、本発明の実施形態の表示装置10は、厚さが薄いだけでなく、製造および組み立てプロセスが簡易化されるため、コストが低い。
【0022】
図4Aは、本発明の第2実施形態に係る表示装置を示す概略図である。図4Bは、図4Aの上面図である。図4Aおよび図4Bを参照すると、表示装置10’は、概ね図1の表示装置10と同じである。両者の主な相違点は、表示装置10’がさらにシーラント1200を含むことである。シーラント1200は、第2タッチ感知層200と反射型表示パネル300の間に配置され、光学マイクロ構造900を取り囲む。そのため、シーラント1200を配置することによって、第2タッチ感知層200と反射型表示パネル300の間に空気層が存在し、光Lを第2タッチ感知層200から反射型表示パネル300により上手く案内する効果をもたらすことができる。
【0023】
以上のように、本発明の1つの実施形態に係る表示装置は、第1タッチ感知層の第2タッチ感知層に面する表面に光源を配置するように設計される。そのため、表示装置は、光を案内するための導光板を必要としないため、全体の厚さが薄いだけでなく、製造および組み立てプロセスが簡易化されるため、コストが低い。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は、厚さが薄く、製造および組み立てプロセスが簡易化された表示装置の製造に応用することができる。
【符号の説明】
【0025】
10、10’ 表示装置
100 第1タッチ感知層
200 第2タッチ感知層
202 センサ
300 反射型表示パネル
400 光源
410 光源チップ
420 封入体
500 カバープレート
600 光学接着層
700 第1光学接着層
800 反射板
810 反射層
820 接着層
900 光学マイクロ構造
1000 第2光学接着層
1100 回路層
1200 シーラント
L 光
O 開口
t1、t2、t3 厚さ
図1
図2
図3
図4A
図4B